JP2009254692A - 蒸気調理鍋 - Google Patents

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Takeshi Maruyama
健 丸山
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Abstract

【課題】トレー体に載置された料理物に蒸気が満遍なく行き渡り、スピーディーに極めて良好な状態まで蒸し上げることができると共に、内圧が上がると自然にしかもスムースに蒸気が排出され且つ極めて吹きこぼれにくい構成で、しかも、トレー体の載置もスムースにでき、載置安定性にも秀れ、コスト安な蒸気調理鍋を提供すること。
【解決手段】鍋本体1の上部開口部の内周面全周に上下二段の段差部4を設け、この段差部4上にトレー体載置用突起部7とトレー***置止め用突起部12と鍋蓋体載置用突起部8とを直線状に一体連設形成することにより段差部4の上段部6の上面から下段部5の上面に至る位置まで延設する形状とした連設突起部10を設け、この連設突起部10を段差部4の周方向に所定間隔を置いて複数設けることを特徴とした蒸気調理鍋。
【選択図】図2

Description

本発明は、蒸気調理鍋に関するものである。
従来の蒸気調理鍋としては、例えば、特許第3069530号(特許文献1)がある。
この特許文献1を簡単に説明すると、上部開口周縁部の内周面に段差部を設けた鍋本体と、この鍋本体内の段差部に着脱自在に載置係止するリング体と、載置箇所を除いた位置では浮上状態となるように前記リング上に上部周縁部を載置係止して前記鍋本体内に収納配設するトレー体と、鍋本体の上部開口部を閉塞架設する鍋蓋体とから成り、前記リング体に対する前記トレー体の上部周縁部の載置係止構造を、リング体上面に所定間隔を置いて支承突起部を設けるか若しくは上部周縁部下面に所定間隔を置いて支承突起部を設け、この支承突起部を介してリング体上に上部周縁部を載置係止することにより上部周縁部がリング体上に面接係止することなく浮上状態で載置係止され、このトレー体の上部周縁部とリング体との間に鍋本体内と連通する浮上間隙が形成されるように構成し、トレー体の略全周からこの浮上間隙を通って鍋本体内の蒸気が鍋蓋体の裏面側へと流出するように構成したものである。また、リング体は板状に構成し、この板状のリング体を段差部を介して内周部が外周部よりも低く位置するように構成している。即ち、リング体が上下の段部を有し、トレー体の上部周縁部の下方にも全周に渡り段差を有するように構成している。
この構成は、蒸気がトレー体の料理物載置部に満遍なく当たり、料理物を非常に効率良くムラ無く良好に仕上げることが可能である。
しかしながら、この特許文献1では、鍋本体、トレー体、鍋蓋体の他に、リング体を設けるため材料費が掛かる他、別途設けたリング体上に複数の支承突起部を設ける構成であり製作上の手間も掛かりコスト高となる。
そこで、出願人は、特許文献1に比して製作上のコストが掛からず、極めて容易に製造できる特許第3084260号(特許文献2)を提案している。
この特許文献2を簡単に説明すると、上部開口周縁部の内周面に段差部を設け、この段差部より下方の内周面に係止部を設けた鍋本体と、この鍋本体内周面とに間隙を介するように前記係止部に上部周縁部を係止して前記鍋本体内に収納配設するトレー体と、前記段差部に着脱自在に載置係止して鍋本体の上部開口部を閉塞架設する鍋蓋体とから成る蒸気料理鍋であって、前記鍋本体の係止部に対する前記トレー体の係止構造を、前記段差部より下方の鍋本体内周面に所定間隔をおいて内側へ突出する複数の係止突起部を設けて前記係止部を構成し、この複数の係止突起部上にトレー体の上部周縁部を載置係止することによりこの載置箇所を除いた上部周縁部位置ではトレー体の上部周縁部と鍋本体の内周面との間に鍋本体内と連通する前記間隙が形成されるように構成し、このトレー体の略全周からこの隙間を通って鍋本体内の蒸気が鍋蓋体の裏面側へと流出してトレー体内へ流出するように構成し、前記段差部に所定間隔を置いて前記鍋蓋体の周縁が当接し得る支承突起部を設け、この支承突起部に鍋蓋体の周縁を載置すると鍋蓋体の周縁と前記段差部との間に鍋本体内と連通する浮上間隙が形成されて、載置係止箇所を除いた位置では鍋蓋体の周縁部が浮上状態となるように構成したものである。
即ち、鍋本体に支承突起部を設け、単にプレス加工で鍋本体の外周面の所定位置をプレスするだけで鍋蓋体載置用の突起部とトレー体載置用の突起部とを設けることができるので、特許文献1に比し、製作上の手間が掛からず、部品点数も少ないので極めて容易に且つ製作コスト安に構成できることとなる。
特許第3069530号公報 特許第3084260号公報
しかしながら、前記特許文献2では、支承突起部を除く場所では、鍋本体の底部で熱せられって上昇する蒸気がトレー体の上部周縁部を回り込むことなく直接鍋蓋体の裏面(下面)に当たることとなり、鍋蓋体の裏面に当たった蒸気はその裏面に沿って鍋蓋体の中央へと流動した後、中央部で下降してトレー体内の料理物載置部に流入するので、蒸気がトレー体の上部周縁部を回り込むタイプの前記特許文献1に比し料理物載置部の中央部と周縁部との蒸し上がり速度に多少のずれが生じていた。また、鍋蓋体に誘導されて鍋蓋体の中央に誘導される多くの蒸気は、外気と常に接している鍋蓋体に冷やされながら鍋蓋体の中央へと上昇するので、熱を最も効率良い状態で利用しているとはいえなかった。
また、前記特許文献2は、鍋本体内の内圧が上がり、蒸気が鍋本体外部へと排出される際には、一部の蒸気は、鍋本体の内周面とトレー体の上部周縁部との間の間隙を通りぬけて、直接鍋蓋体の内壁へ当たり、鍋蓋体の周縁部に向かい方向を変え、鍋本体の上部開口部の内周壁に当たり鍋本体の外部へと排出されることとなるが、トレー体の上部周縁部の下方にも全周に渡って段差を有する前記特許文献1に比し、蒸気が勢い良く排出されることとなり吹きこぼれの原因となることがあった。
また、前記特許文献2では、トレー体の上部周縁部をこの上部周縁部を係止するための係止突起部に係止する際、特許文献2における実施例のようにこの係止突起部の数が少ないと、前記係止突起部にトレー体の上部周縁部を上手く載置できずトレー体が傾くことがあり、トレー体の載置時には慎重且つ正確に載置する必要があると共に、載置安定性にも改良の余地があった。また、係止突起部の数を増やすと、トレー体の上部周縁部がこの係止突起部の下方に嵌り込んだ場合には、この上部周縁部を真上に持ち上げようとしても突起が障害となるため一度引き出してから載置し直す必要があり、載置に手間取ることとなる。また製作上のコストも上がることとなる。
本発明は、このような従来の蒸気調理鍋の問題点に鑑み、リング体を用いない構成によって特許文献1に比しコスト安となる蒸気調理鍋であって、トレー体に載置された料理物に蒸気が満遍なく行き渡り、スピーディーに極めて良好な状態まで蒸し上げることができ、内圧が上がると自然にしかもスムースに蒸気が排出されつつ極めて吹きこぼれにくくなり、トレー体の載置もスムースにでき、載置安定性にも秀れた蒸気調理鍋を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
鍋本体1と、この鍋本体1内に収納配設するトレー体2と、前記鍋本体1の上部開口部を閉塞する鍋蓋体3とから成る蒸気調理鍋であって、前記鍋本体1の上部開口部の内周面全周に上下二段の段差部4を設け、この段差部4の下段部5の上面に、この下段部5の周方向に所定間隔を置いて複数のトレー体載置用突起部7を突設して、この複数のトレー体載置用突起部7に前記トレー体2の上部周縁部9を載置することにより前記鍋本体1内にトレー体2を収納配設すると共に、この載置箇所を除いた位置では上部周縁部9と下段部5の上面との間に鍋本体1内と連通するトレー体浮上間隙13が形成されるように構成し、この段差部4の下段部5と上段部6間に位置する段差間周壁11に、この段差間周壁11の周方向に所定間隔を置いて複数のトレー***置止め用突起部12を突設すると共に、前記トレー体2の上部周縁部9の外径寸法を前記段差間周壁11の内径寸法より径小に設定して、前記複数のトレー体載置用突起部7にトレー体2の上部周縁部9を載置することにより前記複数のトレー***置止め用突起部12によって上部周縁部9が位置止めされてこの位置止め箇所を除いた位置では上部周縁部9と段差間周壁11との間に前記トレー体浮上間隙13と連設する蒸気流通間隙14が形成されるように構成し、この蒸気流通間隙14を通って前記鍋本体1内の蒸気がトレー体2の略全周から前記鍋蓋体3の裏面側へと流出してトレー体2内へ流入するように構成し、前記段差部4の上段部6の上面に、この上段部6の周方向に所定間隔を置いて複数の鍋蓋体載置用突起部8を突設して、この複数の鍋蓋体載置用突起部8に前記鍋蓋体3の周縁部を載置することにより前記鍋本体1の上部開口部を鍋蓋体3が閉塞すると共に、この載置箇所を除いた位置ではこの鍋蓋体3の周縁部と上段部6の上面との間に前記蒸気流通用間隙14と連通する鍋蓋体浮上間隙15が形成されるように構成し、前記鍋蓋体3の外径寸法を前記上段部6の上方に位置する前記鍋本体1の上部開口部の内径寸法より径小に設定して、前記複数の鍋蓋体載置用突起部8に鍋蓋体3の周縁部を載置することによりこの鍋蓋体3の周縁部と鍋本体1の上部開口部との間に前記鍋蓋体浮上間隙15と連通する蒸気排出用間隙16が形成されるように構成し、前記各トレー体載置用突起部7と前記各トレー***置止め用突起部12と前記各鍋蓋体載置用突起部8とはそれぞれ直線状に一体連設形成して、前記上段部6の上面から前記下段部5の上面に至る位置まで延設する形状の連設突起部10として設けたことを特徴とする蒸気調理鍋に係るものである。
本発明は上述のような構成としたから、リング体を用いない構成によって特許文献1に比しコスト安となる蒸気調理鍋であって、トレー体に載置された料理物に蒸気が満遍なく行き渡り、スピーディーに極めて良好な状態まで蒸し上げることができ、内圧が上がると自然にしかもスムースに蒸気が排出されつつ極めて吹きこぼれにくくなり、トレー体の載置もスムースにでき、載置安定性にも秀れた蒸気調理鍋を提供できることとなる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
例えば、鍋本体1内に所定量の水を入れ、トレー体2の調理物を載置する料理物載置部17に料理物を載置し、このトレー体2の上部周縁部9を下段部5の上面に突設したトレー体載置用突起部7に載置し、鍋蓋体3の周縁部を上段部6の上面に突設した鍋蓋体載置用突起部8に載置して熱すると、この鍋本体1内で発生する蒸気は、トレー体2の上部周縁部9と下段部5上面との間のトレー体浮上間隙13を通り、トレー***置止め用突起部12がトレー体2の上部周縁部9を位置止めすることで設けられ段差間周壁11とトレー体2の上部周縁部9との間に位置する蒸気流通間隙14から噴出してトレー体の料理物載置部17へ流入することとなる。この際、蒸気は、トレー体2の上部周縁部9の略全周(トレー体載置用突起部7とトレー***置止め用突起部12とを除く位置)に設けられたトレー体浮上間隙13と蒸気流通間隙14とから噴出されるので、蒸気はトレー体2の上部周縁部9の略全周から噴出されることとなり、よって、料理物載置部17の周方向に満遍なく熱が伝わり、料理物載置部の中心から等距離においた右の料理物にも左の料理物にも満遍なく蒸気が噴き付けられて良好に蒸上がることとなる。
また、この際蒸気は、トレー体2の上部周縁部9の下面と下段部5の上面の間のトレー体浮上間隙13を例えば外方へ向って通過した後、段差間周壁11に当たって流動方向を内向きに変えながらこの段差間周壁11と上部周縁部9との間の蒸気流通間隙14を上昇し通過することとなるから、この蒸気流通間隙14通過時の蒸気は鍋本体1内方へ回り込むように流動することとなり、また、蒸気がトレー体浮上間隙13に入り込む角度によってこの回り込む角度が異なってくるため、トレー体2の料理物載置部17の中心部から外周にかけての何れの場所へ載置した料理へも蒸気が下降することになり、料理物載置部17の中心部においた料理物にも外周部においた料理物にも満遍なく蒸気が噴き付けられて良好に蒸し上がることとなる。
即ち、本発明は料理物載置部17の中心から等距離にある何れの位置においても良好に蒸気が当たり、また、料理物載置部17の中心部から外周部にかけての何れの位置においても良好に蒸気が当たる構成となるから、料理物載置部17の全ての場所において料理物を良好に蒸上げることができることとなる。
また、熱された蒸気の多くが鍋蓋体3の裏面に沿って流動する前記特許文献2のような場合と異なり熱損失が生じにくいので、確実に高温の蒸気が料理物に作用して熱効率良くスピーディーに蒸しあがることとなる。
また、加熱により蒸気圧が必要以上に上昇すると、蒸気は上段部6と鍋蓋体3の周縁との間の鍋蓋体浮上間隙15から自然に鍋本体1外へ排出されることとなり、吹きこぼれを防止することができることとなる。
また、段差部4に直線状に一体連設形成して連設突起部10としたトレー体載置用突起部7、鍋蓋体載置用突起部8及びトレー***置止め用突起部12は、連設するトレー体浮上間隙13、蒸気流通間隙14.鍋蓋体浮上間隙15、蒸気排出用間隙16に対して全て同じ位置に配設するので、この直線状の連設突起部10位置以外のトレー体浮上間隙13、蒸気流通間隙14、鍋蓋体浮上間隙15、蒸気排出用間隙16は途中に突起部を有することの無い連通した間隙となり、従って蒸気上昇時に気流の乱れが生じにくく、トレー体浮上間隙13、蒸気流通間隙14を通ってトレー体2内にスムースに蒸気が流入することになると共に、鍋本体1の内圧が必要以上に上がった場合には、鍋本体1の蒸気がスムースに排出されるため、極めて吹きこぼれづらい構成となる。
更に、本発明では、蒸気圧が上がって鍋本体1外へと排出される際に、鍋本体1の底部から上昇した蒸気はトレー体2に当たり、トレー体2の上部周縁部9と下段部5との間のトレー体浮上間隙13を抜け、蒸気流通間隙14を通り段差間周壁11に当たって、上方へ方向を変え、次いで、鍋蓋体3の裏面に当たり、鍋蓋体浮上間隙15を抜け、蒸気排出用間隙16を通り鍋本体1の上部開口部の内周面に当たるため、その都度蒸気の噴出する勢いは弱まることとなり、従って、段部を一段しか設けていない上に特許文献1,2に比して、より安全な蒸気調理鍋となる。
また、本発明は、トレー体載置用突起部7の下に段部を有さない構成の文献2とは異なり、例えば文献2と同じトレー体2を用いた場合、トレー体2のトレー体載置用突起部7の下方に全周方向に渡って設けられた下段部5の幅と等しい幅だけ鍋本体1の内周面がトレー体2の外周面に近づき、トレー体2の外周面と鍋本体1の内周面との距離が狭まる構成となるので、トレー体2と鍋本体1の内周面との遊びが減ることとなり、蒸気調理鍋を調理後に鍋本体1ごとコンロから下ろす際や、調理中にコンロを換えるなどの理由により鍋を動かす際に、たとえトレー体2がトレー体載置用突起部7から浮き上がり上部周縁部9がトレー体係止用突起部12より上方に移動することで左右に振り動かされたとしても、鍋本体1の内周面がトレー体2を支えることとなり、トレー体2が載置位置からズレにくく高い載置安定性が得られることとなる。
また、下段部5の上面にトレー体載置用突起部7を設けたことで、蒸気で満たされた鍋本体1内にトレー体2を載置する際にも、この下段部5をトレー体2の載置位置の目印とし易く、載置が容易になる。
従って、茶碗蒸やプリンのような液体状の料理や、大皿に既に見栄え良く盛り合わせた状態で蒸し器に入れる料理を作る際にも、調理の際に液体がこぼれたり、料理が偏ったりしにくく、実用的である。
また、トレー体載置用突起部7と、トレー***置止め用突起部12と、鍋蓋体載置用突起部8とを連設突起部10として一体連設形成としたので、夫々の突起部が散在している構成より、比較的洗浄しやすく衛生的に維持できることとなる。
更に、前記各トレー体載置用突起部7と前記各トレー体係止用突起部12と前記各鍋蓋体載置用突起部8とを構成する直線状の連設突起部10は、例えば、鍋本体1の段差部4の外周面を内方へ向けてプレス加工することにより同時に且つ一体に設けることが可能であり、簡易な方法で実現できるから、量産性が高くなり、コスト安に生産できることとなる。また、特許文献1のようにリング体などの付属品も必要としないから、材料費や製造コストを削減できるので、蒸気調理鍋を一層安価に生産できることとなる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、図1に示すように、鍋本体1と、この鍋本体1内に収納配設するトレー体2と、前記鍋本体1の上部開口部を閉塞する鍋蓋体3とから成る蒸気調理鍋である。
鍋本体1は、図1〜5に示すように、前記鍋本体1の上部開口部の内周面全周に上下二段の段差部4を設けている。
この下段部5と上段部6とは、各段部の外周から内周に向かって、曲面で構成された下り傾斜となっている。
また、この段差部4の下段部5の上面に、この下段部5の周方向に所定間隔を置いて複数のトレー体載置用突起部7を突設して、この複数のトレー体載置用突起部7に前記トレー体2の上部周縁部9を載置することにより前記鍋本体1内にトレー体2を収納配設すると共に、この載置箇所を除いた位置では上部周縁部9と下段部5の上面との間に鍋本体1内と連通するトレー体浮上間隙13が形成されるように構成することとする。
また、この段差部4の下段部5と上段部6間に位置する段差間周壁11に、この段差間周壁11の周方向に所定間隔を置いて複数のトレー***置止め用突起部12を突設すると共に、前記トレー体2の上部周縁部9の外径寸法を前記段差間周壁11の内径寸法より径小に設定して、前記複数のトレー体載置用突起部7にトレー体2の上部周縁部9を載置することにより前記複数のトレー***置止め用突起部12によって上部周縁部9が位置止めされてこの位置止め箇所を除いた位置では上部周縁部9と段差間周壁11との間に前記トレー体浮上間隙13と連設する蒸気流通間隙14が形成されるように構成して、この蒸気流通間隙14を通って前記鍋本体1内の蒸気がトレー体2の略全周から前記鍋蓋体3の裏面側へと流出してトレー体2内へ流入する構成とする。
また、前記段差部4の上段部6の上面に、この上段部6の周方向に所定間隔を置いて複数の鍋蓋体載置用突起部8を突設して、この複数の鍋蓋体載置用突起部8に前記鍋蓋体3の周縁部を載置することにより前記鍋本体1の上部開口部を鍋蓋体3が閉塞すると共に、この載置箇所を除いた位置ではこの鍋蓋体3の周縁部と上段部6の上面との間に前記蒸気流通用間隙14と連通する鍋蓋体浮上間隙15が形成されるように構成することとする。
また、前記鍋蓋体3の外径寸法を前記上段部6の上方に位置する前記鍋本体1の上部開口部の内径寸法より径小に設定して、前記複数の鍋蓋体載置用突起部8に鍋蓋体3の周縁部を載置することによりこの鍋蓋体3の周縁部と鍋本体1の上部開口部との間に前記鍋蓋体浮上空間15と連通する蒸気排出用間隙16が形成されるように構成することとする。
また、前記各トレー体載置用突起部7と前記各トレー***置止め用突起部12と前記各鍋蓋体載置用突起部8とはそれぞれ直線状に一体連設形成して、前記上段部6の上面から前記下段部5の上面に至る位置まで延設する形状の連設突起部10として設けることとする。
この連設突起部10は、段差部4に所定間隔を置いて複数設ける。具体的には、3以上の連設突起部10を略均等に設けて、各10の突起高さを同じにし、トレー体2と鍋蓋体3とがガタツクことなく載置される構成とする。本実施例では等間隔に4箇所設ける。
また、前記各トレー体載置用突起部7と前記各トレー***置止め用突起部12と前記各鍋蓋体載置用突起部8とをそれぞれ直線状に一体連設形成する連設突起部10は、鍋本体1の段差部4の外壁を内方向へ向けてプレス加工することにより一体に設ける。
尚、図1中の符号18は、鍋本体1に設けた取手である。
トレー体2は、鍋本体1内に収納配設し得る大きさの容器に構成し、上部周縁部9を鍔状に形成して、この上部周縁部9を前記下段部5のトレー体載置用突起部7に載置し得るように構成している。
具体的には、トレー体2の上部周縁部9の外径寸法を前記段差間周壁11の内径寸法より径小となる構成とする。より具体的には、本実施例では、トレー体2の上部周縁部9の外形寸法をトレー***置止め用突起部12に当接若しくは近接する寸法とし、単に上部周縁部9をトレー体載置用突起部7に載置するだけで、段差間周壁11と上部周縁部9との間に、トレー***置止め用突起部12を除いた位置では略等幅の間隙が形成される構成としている。
また、トレー体2の上部周縁部9は外周に向かい下り傾斜する構成としている。
尚、図1中符号19は引っ掛け具を用いて鍋本体1内からトレー体2を取り出すときに使用するフック部である。
また、本実施例の鍋蓋体3は、鍋蓋体載置用突起部8を介して前記上段部6の上面に載置係止し得る外径寸法を有し、中央に向かい上部に突状となる形状且つ蒸気排気孔の無い把手付の透明ガラス蓋を採用している。具体的には、鍋蓋体3の外径寸法を前記上段部6の上方に位置する前記鍋本体1の上部開口部の内径寸法より径小に設定し、トレー体2の上部周縁部9の外径より径大に設定することとして、トレー体2の上部周縁部9と段差間周壁11との蒸気流通間隙14を鍋本体1より外方の位置から覆う構成として、前記蒸気流通間隙14から上方に噴出する蒸気を鍋本体1中央部方向へ(略円筒形を有する鍋本体1の中心軸方向へ)誘導する構成とする。
尚、図1中符号20は鍋蓋体3に設けた取手である。
次に、使用方法について説明する。
例えば、鍋本体1内に所定量の水を入れ、トレー体2の調理物を載置する料理物載置部17に料理物を載置し、このトレー体2の上部周縁部9を下段部5の上面に突設したトレー体載置用突起部7に載置し、鍋蓋体3の周縁部を上段部6の上面に突設した鍋蓋体載置用突起部8に載置して熱する。
本実施例では、トレー体2の上部周縁部9の外形寸法を、トレー***置止め用突起部12に当接若しくは近接する寸法としたので、トレー体2の上部周縁部9と段差間周壁11との間の蒸気流通間隙14幅をトレー***置止め用突起部12を除く略全周に渡り略均一の幅を有することとなり、従って、トレー体2の上部周縁部9の略全周から略同量の蒸気が噴出されることとなり、料理物載置部17の周方向により一層満遍なく均一に熱が伝わり、料理物載置部の中心から等距離においた右の料理物にも左の料理物にも満遍なく蒸気が噴き付けられて良好に蒸上がることとなる。
また、本実施例では、下段部5と上段部6とは、外周から内周に向かって下り傾斜の構成とし、鍋本体1外部から鍋本体1内部まではトレー体浮上間隙13、蒸気流通間隙14、鍋蓋体浮上間隙15、蒸気排出用間隙16が一連となる間隙を設け、更にトレー体2の上部周縁部9は外周に向かい下り傾斜する構成としているから、鍋本体1から排出される蒸気が鍋本体1の上部開口部の周縁で冷やされてできたスチーム滴や場合によっては料理汁などは、鍋蓋体3裏面を伝わり、トレー体2内へ流れ込むことなく、前記一連となる間隙を通って鍋本体1内へ流入還元し易くなる。
また、トレー体2の上部周縁部9をトレー体載置用突起部7に載置する際、トレー体2が複数のトレー***置止め用突起部12によって適正な位置に位置止めされるので、文献2のようにトレー体2が傾いて上部周縁部9がトレー体載置用突起部7の下方に嵌り込み載置に手間取るということが無く、しかも、トレー体2を軽く動かすだけで、トレー体2の外面は曲面で構成された下段部5を滑ることとなり、所定位置に簡単に載置できることとなる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例の分解斜視図である。 本実施例の要部を示す部分拡大断面図である。 本実施例の要部を示す部分拡大斜視図である。 本実施例の要部を示す部分拡大端面図である。 本実施例の要部を示す部分拡大端面図である。
符号の説明
1 鍋本体
2 トレー体
3 鍋蓋体
4 段差部
5 下段部
6 上段部
7 トレー体載置用突起部
8 鍋蓋体載置用突起部
9 上部周縁部
10 連設突起部
11 段差間周壁
12 トレー***置止め用突起部
13 トレー体浮上間隙
14 蒸気流通間隙
15 鍋蓋体浮上間隙
16 蒸気排出用間隙

Claims (1)

  1. 鍋本体と、この鍋本体内に収納配設するトレー体と、前記鍋本体の上部開口部を閉塞する鍋蓋体とから成る蒸気調理鍋であって、前記鍋本体の上部開口部の内周面全周に上下二段の段差部を設け、この段差部の下段部の上面に、この下段部の周方向に所定間隔を置いて複数のトレー体載置用突起部を突設して、この複数のトレー体載置用突起部に前記トレー体の上部周縁部を載置することにより前記鍋本体内にトレー体を収納配設すると共に、この載置箇所を除いた位置では上部周縁部と下段部の上面との間に鍋本体内と連通するトレー体浮上間隙が形成されるように構成し、この段差部の下段部と上段部間に位置する段差間周壁に、この段差間周壁の周方向に所定間隔を置いて複数のトレー***置止め用突起部を突設すると共に、前記トレー体の上部周縁部の外径寸法を前記段差間周壁の内径寸法より径小に設定して、前記複数のトレー体載置用突起部にトレー体の上部周縁部を載置することにより前記複数のトレー***置止め用突起部によって上部周縁部が位置止めされてこの位置止め箇所を除いた位置では上部周縁部と段差間周壁との間に前記トレー体浮上間隙と連設する蒸気流通間隙が形成されるように構成し、この蒸気流通間隙を通って前記鍋本体内の蒸気がトレー体の略全周から前記鍋蓋体の裏面側へと流出してトレー体内へ流入するように構成し、前記段差部の上段部の上面に、この上段部の周方向に所定間隔を置いて複数の鍋蓋体載置用突起部を突設して、この複数の鍋蓋体載置用突起部に前記鍋蓋体の周縁部を載置することにより前記鍋本体の上部開口部を鍋蓋体が閉塞すると共に、この載置箇所を除いた位置ではこの鍋蓋体の周縁部と上段部の上面との間に前記蒸気流通用間隙と連通する鍋蓋体浮上間隙が形成されるように構成し、前記鍋蓋体の外径寸法を前記上段部の上方に位置する前記鍋本体の上部開口部の内径寸法より径小に設定して、前記複数の鍋蓋体載置用突起部に鍋蓋体の周縁部を載置することによりこの鍋蓋体の周縁部と鍋本体の上部開口部との間に前記鍋蓋体浮上間隙と連通する蒸気排出用間隙が形成されるように構成し、前記各トレー体載置用突起部と前記各トレー***置止め用突起部と前記各鍋蓋体載置用突起部とはそれぞれ直線状に一体連設形成して、前記上段部の上面から前記下段部の上面に至る位置まで延設する形状の連設突起部として設けたことを特徴とする蒸気調理鍋。
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