JP7320245B2 - 炊飯用補助容器 - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯用容器内に設置されて使用される炊飯用補助容器に関する。
内釜と外釜とが備えられている炊飯器が提案されている。内釜には多数の貫通孔が形成されており、貫通孔を水が通過できるようになっている。内釜は昇降装置によって上下動することができ、内釜を上昇させることにより、水分を外釜に残して内釜と水分とを分離させるようになっている(例えば特許文献1参照)。
この炊飯器を用いて炊飯を行う場合、炊飯途中で内釜を上昇させることにより、糖質を含む水分が米と分離した状態になる。その状態で炊飯を継続することにより、糖質の一部を内釜から排出して外釜によって受け止めることができるようになっている。その結果、糖質の一部をカットしたご飯を得ることができる。
実用新案登録第3220558号公報
しかしながら、上記炊飯器では、炊飯器自体が複雑な構造をしており、かつ糖質カットのための内釜の昇降制御も行わなければならず、高コストである。また、既存の炊飯器や土鍋などを用いて炊飯することができないため、簡便性に劣る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、既存の炊飯器や土鍋などを用いて炊飯する場合であっても簡単に糖質の一部を除去することができる炊飯用補助容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための炊飯用補助容器は、
炊飯用容器に米及び水が入れられて前記炊飯用容器に蓋をした状態で加熱することにより炊飯する場合に、前記炊飯用容器に収容して使用され、炊飯時に米から水に溶け出た糖質の一部を回収する、炊飯用補助容器であって、
上方に開口する一定深さを有し、その内側に、炊飯時に沸騰した湯を貯留する貯留部を有する皿部と、
前記皿部の上端外周部に設けられ、前記貯留部より上方において外周側へ突出し前記炊飯用容器の上端に載置されて、前記炊飯用容器の上端と前記蓋とによって挟持される突出部と、
を備え、
前記皿部の周面には、当該炊飯用補助容器の外周側と内周側とを連通し、前記炊飯用容器内において沸騰して上方へ移動してきた湯を当該炊飯用補助容器の外周側から前記貯留部へ誘導する連通路が設けられており、
前記貯留部は、前記皿部の内側にて前記連通路の下端より下方となる領域に形成されており、
前記皿部が下方へ向けて狭くなるように前記周面が傾斜しており、
前記連通路は、下端部の幅が最も狭く、上端部の幅が最も広くなるように下端部から上端部に向けて広がる形状であることを特徴とする。
炊飯用補助容器の突出部を釜等の炊飯用容器の上端に載置することにより、貯留部が炊飯用容器内に配置される。その状態で炊飯を行うと沸騰した湯が炊飯用容器の上部へ吹き出し、その湯が連通路を介して貯留部に誘導されて、貯留部に一定量の湯が貯留される。湯には米から溶け出た糖質が含まれているため、ご飯の糖質を一部カットすることができる。
また、炊飯時には沸騰した湯によって炊飯用補助容器を移動させるような力が付与される。その力によって炊飯用補助容器がひっくり返ってしまうと、せっかく貯留部に貯留した湯が米に戻されてしまう。この点、突出部が炊飯用容器と蓋とに挟持されているため、炊飯用補助容器を貯留部の開口が上方に向いた状態に安定させることができる。その結果、貯留部に一旦貯留された湯が炊飯用容器の底部側へ戻されてしまう可能性を低減することができる。
したがって、既存の炊飯器や土鍋などを用いて炊飯する場合であっても簡単に糖質の一部を除去することができる。
加えて、皿部が下方に狭くなる形状であることにより、周面に設けられた連通路を傾斜させることができ、炊飯用容器内で上方に移動する湯を連通路へと良好に導くことができる。さらに、連通路において、下端部の幅が最も狭く、上端部の幅が最も広くなるように下端部から上端部に向けて広がる形状であることで、貯留部に一旦貯留された湯が、炊飯用補助容器から炊飯用容器内に戻ってしまう可能性を低く抑えつつ、炊飯用容器内で沸騰した湯の連通路内への取り込みを好適に行うことが可能になる。
(a)は本実施の形態に係る炊飯用補助容器の使用状態を示す図、(b)は(a)のA部拡大図。 (a)は炊飯用補助容器の斜視図、(b)は平面図。 (a)は炊飯用補助容器の正面図、(b)は縦断面図、(c)は(a)の部分拡大図。 炊飯方法の工程図。 炊飯用補助容器の他の例を示す図。
以下、本発明に係る炊飯用補助容器を具現化した一実施の形態について図1~図3を参照しながら説明する。
<炊飯用補助容器10の概略について>
先ず、本実施の形態に係る炊飯用補助容器10について概略的に説明する。炊飯用補助容器10は炊飯時に使用されるものであるが、本実施の形態では、炊飯器具として土鍋11を用いる場合を例にとって説明する。
図1(a)に示すように、炊飯用補助容器10は、土鍋11内において炊飯前の米及び水の上方に配置されて使用される。炊飯用補助容器10には貫通孔12(図2(a))が形成されているとともに、炊飯用補助容器10の内側には、水分を貯留することが可能な貯留部13(図3(b))が設けられている。
炊飯に際しては、湯面にデンプン質の膜が形成される結果、蒸発が阻害されるため、湯面を押し上げるようにして沸騰した湯21が上方へ移動する。その際、土鍋11内に炊飯用補助容器10がセットされている場合には、その上昇した湯21が貫通孔12を通じて炊飯用補助容器10の内側に流入する。この流入した湯22には、米23から溶け出した糖質が含まれているため、これが貯留部13に貯留されることで、米23から糖質が分離される。これにより、糖質量が低減された米を炊き上げることができる。
<炊飯用補助容器10の詳細構成について>
次に、炊飯用補助容器10について詳細に説明する。図2に示すように、炊飯用補助容器10は、上方に開口する容器状の本体部14を備えている。本体部14は、平面視で略円形状を有する皿状に形成されており、一定の深さを有している。
本体部14の底部15は平板状となっており、底部15の周縁部からは外側に向けて斜め上方に周壁部16が延びている(図3(b))。すなわち、本体部14は、上方に向けて広がる(下方に向けて狭くなる)形状となっている。本体部14の上端部における外径寸法D1は、炊飯用容器(土鍋本体11a)の上端部における開口径よりも小さくなるように設定されている。
周壁部16には、上述した貫通孔12が設けられている。貫通孔12は、周壁部16の外周側と内周側を貫通するようにして形成されており、これにより、貫通孔12を通じて本体部14の外側と内側とが連通している。
図2(b)に示すように、貫通孔12は周方向に沿って複数形成されており、それらの貫通孔12が等間隔で並ぶようにして配置されている。これにより、土鍋11内において上昇する湯21の流れに偏りがある場合であっても、沸騰した湯21を炊飯用補助容器10の内側へと良好に導くことができる。なお、貫通孔12の数は4個に限定されるものではなく、3以下又は5以上であってもよい。また、貫通孔12の数は必ずしも複数である必要はなく、貫通孔12を1個のみ備える構成であってもよい。
図2(a)及び図3(a)に示すように、各貫通孔12は、周壁部16において本体部14の上部寄りに形成されており、より詳しくは、周壁部16の上端部から途中の高さ位置まで上下方向に延びるようにして形成されている。貫通孔12の上端部12b(図3(c))から下端部12aまでの上下方向寸法L(図3(b))は、各貫通孔12で共通となっており、換言すれば、各貫通孔12の下端位置は、いずれも同じ高さ位置となっている。
そして、図3(b)に示すように、本体部14の内側において各貫通孔12の下端より下方の領域、すなわち、各貫通孔12の下端から底部15の表面までの深さD2を有する空間17が、上述した貯留部13となっている。つまり、上記空間17の容積が、土鍋11内で上方へ移動した湯21を貯留することができる有効容積となっている。
図3(c)に示すように、各貫通孔12は、正面視において概ね逆三角形状をなしている。すなわち、下端部12aの開口幅W1が最も小さく、上方に向けて広がる形状となっている。このような構成であることで、米23から分離させた糖質が再び米23側に戻ることを抑制できる。すなわち、貯留部13内の湯量が増えて水面が上昇すると、新たに流入する湯21の勢いにより水面が乱れやすくなる。この場合において例えば、貫通孔12において上下方向の開口幅が一定である構成や下方に向けて大きくなる構成では、貯留部13内の湯22が各貫通孔12から外側に飛び出しやすくなるおそれがある。この点、本実施の形態では、水面に最も近い下端部12aにおいて貫通孔12の開口幅が狭いため、上記のような湯22の飛び出しを好適に抑制することが可能になる。
図2(a)及び図3(a)に示すように、周壁部16の上端には、外側に張り出すようにしてフランジ部18が設けられている。フランジ部18は、土鍋11内において炊飯用補助容器10を支持する役割を果たす。具体的には、図1(a)に示すように、炊飯に際して、土鍋本体(炊飯用容器)11aの上端と蓋部11bとの間にフランジ部18を挟み、蓋部11bの重み(下方への押圧力)によりフランジ部18が挟持されるようにして、炊飯用補助容器10をセットする。
例えば、フランジ部18を備えず、炊飯用補助容器を土鍋本体11a内の米に載せたり、水に浮かべたりする構成では、湯面の上昇により炊飯用補助容器が持ち上げられる結果、炊飯用補助容器がひっくり返り、貯留部に貯留された糖質が再び米側に戻ってしまうおそれがある。この点、本実施の形態では、土鍋本体11aの上端と蓋部11bとによりフランジ部18が挟まれるため、炊飯用補助容器10が安定した状態で支持される。これにより、沸騰した湯21によって炊飯用補助容器10がふらついたり、ひっくり返ったりすることが抑制され、貯留部13内の湯22がこぼれることを抑制できる。特に本実施の形態では、周方向の全体に亘ってフランジ部18が形成されているため、炊飯時において炊飯用補助容器10がより強力に支持され、土鍋11内での炊飯用補助容器10の姿勢を一層安定させることができる。
ここで、本体部14(底部15及び周壁部16)とフランジ部18とは、炊飯時の熱に耐え得る耐熱性を有するシリコン樹脂によって一体形成されている。つまり、フランジ部18は、軟質材料によって形成され、変形可能となっている。このため、フランジ部18を土鍋本体11aの上部開口を密閉するシール部材として機能させ、土鍋本体11aからの吹きこぼれを抑制することができる。なお、フランジ部18をシール部材として機能させる上では、必ずしもフランジ部18を含めた本体部14の全体が軟質性を有する必要はなく、少なくともフランジ部18が軟質性を有するものであればよい。
フランジ部18の張り出し寸法は、特に限定されるものではなく、土鍋本体11aの上端に炊飯用補助容器10を引っ掛けることができる程度の大きさがあればよい。具体的には、フランジ部18の外径寸法が炊飯用容器(土鍋本体11a)の上端部における開口径よりも大きいものであればよい。なお、フランジ部18の張り出し寸法(フランジ部18の外径)を大きくすることで、開口径が大きい炊飯用容器にも炊飯用補助容器10を使用可能となり、炊飯用補助容器10の適用範囲を広げることができる。
図2(b)に示すように、フランジ部18の外周部には、本体部14の径方向に対峙するようにして一対の取っ手部19が設けられている。これら取っ手部19は、フランジ部18と一体に形成されており、変形可能な軟質材料によって形成されている。
各取っ手部19は、フランジ部18の外周端から外側へ突出するようにして形成されている。このため、蓋部11bと土鍋本体11aとによりフランジ部18を挟んだ際には、各取っ手部19の少なくとも一部が土鍋11の外側にはみ出す状態となる。これにより、炊飯後の炊飯用補助容器10の取り出しに際して、各取っ手部19を持つユーザの手を土鍋本体11aの外側に位置させることができる。よって、土鍋本体11aから吹き出る高温蒸気にユーザの手が晒されることが抑制され、ユーザが火傷したり、炊飯用補助容器10を落としてしまったりすることを抑制できる。
また、各取っ手部19は、フランジ部18の外周端から水平方向に延びており、より詳しくは、その上面がフランジ部18の上面と面一になっている。これにより、フランジ部18上に蓋部11bを載せて土鍋11を閉じる際、取っ手部19が干渉して適切に閉じられなくなることを抑制できる。
各取っ手部19は環状となっており、指を入れることが可能な大きさの孔部19aを有している。このため、炊飯用補助容器10の取り出しに際しては、各取っ手部19に指を引っ掛けることができ、取り出し作業を簡単に行うことが可能になる。
ここで、本実施の形態では、本体部14の周方向において隣り合う貫通孔12の間に取っ手部19が位置し、貫通孔12と取っ手部19が径方向に並ばないようになっている。例えば、貫通孔12と取っ手部19が径方向に並ぶ構成では、フランジ部18のうち貫通孔12が位置する部分は、他の部分に比べて強度が弱くなるため、取っ手部19を持ったときの引っ張り力によりフランジ部18がちぎれたり、上記引っ張り力と貯留部13内の湯22の重みとによって本体部14が過剰に変形し、貯留部13内の湯22がこぼれ出したりする懸念がある。この点、本実施の形態では、貫通孔12が配置されていない箇所(フランジ部18において強度が高めの部分)に取っ手部19が設けられるため、炊飯用補助容器10を持ち上げたときのフランジ部18の破損や本体部14の過剰な変形を好適に抑制することが可能になる。
<炊飯方法について>
次に、炊飯用補助容器10を用いた炊飯方法について図1及び図4を参照しながら説明する。
炊飯に際しては、先ず、図4(a)に示すように、土鍋本体11a内に米23と水24を収容する(第1工程)。その際の水量は、その一部が炊飯用補助容器10の貯留部13に貯留されて米に吸収されなくなることを加味し、米の量に対して使用する通常量よりも多くする。具体的には、炊飯用補助容器10を使用しない場合の水の量に対して貯留部13の容積分を加えた水量とする。
その後、土鍋本体11aの上端に炊飯用補助容器10のフランジ部18が載置され、かつ炊飯用補助容器10の貯留部13が土鍋本体11a内に配置されるようにして、炊飯用補助容器10を土鍋本体11aの上部にセットする(第2工程)。次いで、図4(b)に示すように、炊飯用補助容器10の上方から蓋部11bを被せ、蓋部11bと土鍋本体11aの上端とによって炊飯用補助容器10のフランジ部18を挟持する(第3工程)。
そして、土鍋本体11aを加熱し、米23を炊き上げる(第4工程)。炊き上げの開始からある程度時間が経過すると、図1(a)に示すように、沸騰した湯21(米23から溶け出した糖質を含む湯)が上昇し、炊飯用補助容器10に向けて移動する。
既に説明したように、本実施の形態では、炊飯用補助容器10の本体部14が上方に向けて広くなる形状とされている(図3(a))。このため、土鍋本体11aの内部では、図1(b)に示すように、本体部14の側方において土鍋本体11aの内面との隙間寸法W2が上方ほど小さく、下方ほど大きくなる。つまり、沸騰した湯21の流路となる上記隙間が、炊飯用補助容器10の貫通孔12に向けて次第に狭くなるようになっている。これにより、沸騰した湯(糖質を含む湯)21が貫通孔12に誘導されやすくなり、米23から溶け出した糖質を効率よく回収することが可能になる。
米23が炊き上がった後は、図4(c)に示すように、炊飯用補助容器10の上方から蓋部11bを取り外す。その後、取っ手部19に指を引っ掛け、貯留部13に貯留された湯22がこぼれないようにしつつ、土鍋11から炊飯用補助容器10を取り出す(第5工程)。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏することができる。
・炊飯用補助容器10において、炊飯時の沸騰により上昇した水分を貯留する貯留部13と、土鍋本体11aの上端と蓋部11bとによって挟持されるフランジ部18と、フランジ部18と貯留部13との間に設けられ、上昇した水分を取り込んで貯留部13へ誘導する貫通孔12とを備える構成とした。
この炊飯用補助容器10では、フランジ部18を土鍋本体11aの上端に載置することにより、貯留部13が土鍋本体11a内に配置される。その状態で炊飯を行うと沸騰した湯21が土鍋本体11aの上部へ吹き出し、その湯21が貫通孔12を介して貯留部13に誘導されて、貯留部13に一定量の湯22が貯留される。湯22には米23から溶け出た糖質が含まれているため、糖質の一部が除去された米を炊き上げることができる。
また、炊飯時には沸騰した湯21によって炊飯用補助容器10を移動させるような力が付与される。その力によって炊飯用補助容器10がひっくり返ってしまうと、せっかく貯留部13に貯留した湯22が米23に戻されてしまう。この点、フランジ部18が土鍋本体11aと蓋部11bとに挟持されているため、炊飯用補助容器10を貯留部13の開口が上方に向いた状態に安定させることができる。その結果、貯留部13に一旦貯留された湯22が土鍋本体11aの底部側へ戻されてしまう可能性を低減することができる。
・本体部14を皿形状とし、その上端外周部にフランジ部18を備え、さらに本体部14の周面のうち上部に貫通孔12を設ける構成とした。皿形状をベースとしてフランジ部18と貫通孔12を形成することで、炊飯用補助容器10の形状や構造が複雑化することを抑制でき、簡単に炊飯用補助容器10を形成することが可能になる。
・本体部14を下方に向けて狭くなる形状とした(図3(a))。これにより、土鍋本体11a内で上方に移動する湯21を炊飯用補助容器10の貫通孔12へと良好に導くことができ、米23から溶け出た糖質を効率よく回収することができる。
・貫通孔12において、その下端部12aの開口幅W1が最も小さく、上方に向けて広がる形状とした(図3(c))。これにより、貯留部13に一旦貯留された湯22が、炊飯用補助容器10から土鍋本体11aの底部側へ戻ってしまう可能性を低くすることができる。一方で、下端部12aよりも上方の位置では、下端部12aよりも幅広になっていることから、貯留部13内に流入する湯21の誘導効率を高く保つことができる。
・フランジ部18を全周に亘って形成した(図2(b))。この場合、土鍋本体11aの上端と蓋部11bとの間に隙間ができにくくなり、フランジ部18のシール効果を高めることができる。その結果、炊飯時に湯21が土鍋本体11aから外へこぼれにくくなる。また、フランジ部18が全周にあることで、炊飯時における炊飯用補助容器10の安定性も格段に高められる。
・フランジ部18に取っ手部19を設けるとともに、その取っ手部19をフランジ部18から外周側へ突出するように形成した(図2(b))。この場合、取っ手部19が土鍋本体11aからはみ出した状態にすることができ、炊飯による高温にユーザの手が晒されることを抑制できる。
<その他の実施の形態>
(1)上記実施の形態では、炊飯器具として土鍋11(炊飯用容器として土鍋本体11a)を用いたが、電子ジャー等の炊飯器を用いてもよい。この場合、本体部14の外径寸法D1は、炊飯釜(炊飯用容器)の上端部における開口径よりも小さくすればよい。また、フランジ部18の張り出し寸法(径方向の幅)を大きくすることで、径が異なる炊飯釜にもある程度柔軟に対応することが可能になる。
なお、電子ジャー等の炊飯器を用いた場合、炊飯用補助容器10における取っ手部19が邪魔になり得るが、取っ手部19が変形可能な軟質材料で形成されていることで、周囲の障害物(炊飯器の蓋や外容器など)の形状に合わせて取っ手部19を変形させることができる。よって、上記障害物との干渉を回避したり、その度合を軽減したりすることが可能になる。この場合、少なくとも取っ手部19が変形可能な軟質材料で形成されればよい。
(2)上記実施の形態では、フランジ部18を全周に亘って形成したが、図5(a)に示すように、フランジ部18が断続的に形成され、周方向に点在する構成としてもよい。また、上記実施の形態では、フランジ部18を一平面上(フランジ部18の上面全体を平面状)に形成したが、例えば、フランジ部18の上面を曲面により形成したりしてもよい。また、上記実施の形態では、フランジ部18が水平方向に延びる構成としたが、例えば、斜め下方向に延びるなど、水平方向以外に延びる構成としてもよい。
(3)上記実施の形態では、各取っ手部19を水平方向に延びる構成としたが、例えば、本体部14の底部15から上方へ延びる構成としてもよい。その際、取っ手部の上端の高さ位置を本体部14の上端の高さ位置と揃える(取っ手部の高さ寸法を本体部14の深さ寸法と等しくする)、又は貯留部13の上端よりも低くならない範囲で本体部14の上端よりも低くする構成とすれば、蓋を閉じた際の取っ手部19の干渉を抑制することができる。また、フランジ部18から取っ手部が上方に延びる構成としてもよい。なお、フランジ部18を掴むことでも炊飯用補助容器10を持ち上げることができるため、取っ手部19を省略した構成としてもよい。
(4)上記実施の形態では、各貫通孔12が周壁部16の上端部から下方に延びる構成としたが、図5(b)、(c)に示すように、各貫通孔12を周壁部16の途中位置に設けてもよい。但し、各貫通孔12を周壁部16の上端部から形成した場合、各貫通孔12の下端位置を高くすることができるため、炊飯用補助容器10の厚み寸法(本体部14の高さ寸法)を小さく抑えられるメリットがある。
(5)上記実施の形態では、各貫通孔12を逆三角形状とし、下端部12aの開口幅が最も小さく、上端部12bの開口幅が最も大きいものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、円形状(図5(b))やハート形状(図5(c))、矩形状、星形状などしてもよく、要は下端部の開口幅がそれより上方の任意の位置におけるいずれかの開口幅(例えば、図5(b)、(c)の開口幅W3)よりも小さいものであればよい。その際、貫通孔12の上下方向において、必ずしも下端部の開口幅が最も小さいものである必要はなく、下端部の上方において下端部より開口幅が小さい部分を有する形状であってもよい。
10…炊飯用補助容器、11a…土鍋本体(炊飯用容器)、11b…蓋部(蓋)、12…貫通孔(連通路)、13…貯留部、14…本体部(皿部)、18…フランジ部(突出部)、19…取っ手部。

Claims (4)

  1. 炊飯用容器に米及び水が入れられて前記炊飯用容器に蓋をした状態で加熱することにより炊飯する場合に、前記炊飯用容器に収容して使用され、炊飯時に米から水に溶け出た糖質の一部を回収する、炊飯用補助容器であって、
    上方に開口する一定深さを有し、その内側に、炊飯時に沸騰した湯を貯留する貯留部を有する皿部と、
    前記皿部の上端外周部に設けられ、前記貯留部より上方において外周側へ突出し前記炊飯用容器の上端に載置されて、前記炊飯用容器の上端と前記蓋とによって挟持される突出部と、
    を備え、
    前記皿部の周面には、当該炊飯用補助容器の外周側と内周側とを連通し、前記炊飯用容器内において沸騰して上方へ移動してきた湯を当該炊飯用補助容器の外周側から前記貯留部へ誘導する連通路が設けられており、
    前記貯留部は、前記皿部の内側にて前記連通路の下端より下方となる領域に形成されており、
    前記皿部が下方へ向けて狭くなるように前記周面が傾斜しており、
    前記連通路は、下端部の幅が最も狭く、上端部の幅が最も広くなるように下端部から上端部に向けて広がる形状である、炊飯用補助容器。
  2. 前記突出部は、前記皿部における上端外周部の全周に連続して設けられたフランジ部であり、
    前記連通路は、前記フランジ部の内周部である前記皿部の上端部から下方に延びるように形成されている、請求項1に記載の炊飯用補助容器
  3. 前記突出部には更に前記外周側へ突出した取っ手部が設けられており、
    前記皿部、前記突出部及び前記取っ手部が変形可能な軟質材料により一体形成されており、
    平面視において前記皿部の径方向に前記連通路と前記取っ手部とが並ばないように、前記連通路と前記取っ手部との各配置位置が設定されている、請求項1又は請求項2に記載の炊飯用補助容器
  4. 前記取っ手部は、前記突出部から水平方向に延び、その上面部が前記突出部の上面部と面一になっている、請求項3に記載の炊飯用補助容器
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