JP2009252477A - ファン故障検知制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】換気用ファン5の作動チェックを確実に実施させる制御をしながら、電力消費量と騒音を低減できるファン故障検知制御装置(ECU)3を提供する。
【解決手段】燃料電池システム2を備えた燃料電池車両1の水素漏れ発生時に作動する換気用ファン5の故障を検知するファン故障検知制御装置3において、換気用ファン5を1次デューティ比で駆動させた時の換気用ファン5の回転速度もしくは換気用ファン5を流れる駆動電流値に基づいて、故障疑いの有無の1次判定を実施し、故障疑いが有る場合は、換気用ファン5を1次デューティ比よりも高い2次デューティ比で駆動させた時の換気用ファン5の回転速度もしくは換気用ファン5を流れる駆動電流値に基づいて、故障疑いの有無の2次判定を実施する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムを備えた燃料電池車両の水素漏れ発生時に作動する換気用ファンの故障を検知するファン故障検知制御装置に関する。
燃料電池システムを備えた燃料電池車両では、燃料電池システムの温度調整をするために冷却ファンが搭載されている。燃料電池システムは発電により発熱するので、冷却ファンによって燃料電池システムを冷却し適温に保っている。そして、このような冷却ファンの故障を報知する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、燃料電池システムを備えた燃料電池車両には、冷却ファンの他にも酸化剤としての空気を供給するためのエアコンプレッサ等の回転機器が搭載されている。そして、これら回転機器がアイドル時に発生させる騒音を低減する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−140031号公報 特許3895263号公報
燃料電池システムを備えた燃料電池車両には、燃料となる水素の漏れが万が一発生した場合に作動し漏れた水素を車外に排気する換気用ファンが設けられている。換気用ファンには、大きな排気量を得るために、高出力なDCモータ等が用いられており、ECUからのPWM制御により容易に回転速度を制御することができる。
換気用ファンは、水素漏れ時に確実に作動できるように、定期的に作動チェックが実施されている。作動チェックは、故障検出の精度を高めるために、PWM制御による最大デューティ比で換気用ファンを回転させて実施するのが望ましい。しかし、最大デューティ比で作動チェックを行うと、換気用ファンの回転速度が上がり、電力消費量が大きくなるとともに騒音が大きくなり、燃料電池車両の商品性を低下させると考えられた。特に、燃料電池車両は、エンジンを搭載した通常の車両とは異なり、静粛性が特徴であるので、騒音が気になりやすい。
本発明は、前記を鑑み、換気用ファンの作動チェックを確実に実施させる制御をしながら、電力消費量と騒音を低減できるファン故障検知制御装置(ECU)を提供することを目的とする。
本発明は、燃料電池システムを備えた燃料電池車両の水素漏れ発生時に作動する換気用ファンの故障を検知するファン故障検知制御装置において、前記換気用ファンを1次デューティ比で駆動させた時の前記換気用ファンの回転速度もしくは前記換気用ファンを流れる駆動電流値に基づいて故障疑いの有無の1次判定を実施し、故障疑いが有る場合は、前記換気用ファンを前記1次デューティ比よりも高い2次デューティ比で駆動させた時の前記換気用ファンの回転速度もしくは前記換気用ファンを流れる駆動電流値に基づいて、故障疑いの有無の2次判定を実施することを特徴とする。
1次判定において故障疑いが有る場合のみ、高い2次デューティ比で換気用ファンを駆動させるので、1次判定において故障疑いが無い場合は、高い2次デューティ比で換気用ファンを駆動させずに、電力消費量と騒音を低減できる。また、1次判定において故障疑いが有る場合には、高い2次デューティ比を用いることで故障検出の精度を高めた2次判定が実施されるので、換気用ファンの故障を漏れなく検知することができ、前記作動チェックを確実に実施できる。
また、前記2次デューティ比を、前記換気用ファンが前記水素漏れ発生時に作動する際の最大デューティ比以上とすることが好ましい。このようにすることで、故障検出の精度を従来以上に高めることができる。
また、前記燃料電池車両の起動時に、前記1次判定を実施することが好ましい。しかし、燃料電池車両の起動時は、停車していて走行によって発生する騒音が無い分、換気用ファンの騒音が運転者に聞こえやすい。本発明では、燃料電池車両の起動時に、デューティ比が低く抑えられた前記1次判定を実施することができるので、換気用ファンからの騒音を運転者に聞こえない(気にならない)程度に小さくすることができる。これにより、運転者は、燃料電池車両が起動されてから運転可能によりアクセルペダルを踏む等で運転開始するまでの数秒の間を、違和感なく待つことができる。
また、前記1次デューティ比と前記2次デューティ比は、一定値であることが好ましい。デューティ比の変化は、騒音の音程の高低(変化)となって現れる。運転者に聞こえない(気にならない)程度に騒音が小さくても、その騒音の音程が変化すると、運転者はその音程の変化を聞き取る(気を向ける)場合がある。そのため、本発明では、前記1次デューティ比と前記2次デューティ比をそれぞれ一定値にしているので、騒音の音程が変化しなくなり、運転者に音程の変化が聞き取られて(気になって)違和感を与えることは無い。
本発明によれば、換気用ファンの作動チェックを確実に実施させる制御をしながら、電力消費量と騒音を低減できるファン故障検知制御装置(ECU)を提供できる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図1に、本発明の実施形態に係る燃料電池車両1の構成図を示す。燃料電池車両1は、電源として、水素(H)とエア中の酸素(O)を燃料に発電する燃料電池システム2と、充放電可能な車載バッテリ6を搭載している。燃料電池システム2で、万が一、水素漏れが発生すると、例えば、図1に示すように、燃料電池システム2が車室フロア8の下側に配置されているときは、漏れ水素はエアより軽いので車室フロア8の直下に溜まる。このような漏れ水素を検知するために、水素漏れ検知センサ7は、燃料電池システム2の上方で車室フロア8の直下(床下)に配置されている。
水素漏れ検知センサ7が、漏れ水素を検知し、その旨の信号をECU3(請求項1のファン故障検知制御装置に相当)に送信すると、ECU3は、燃料電池システム2の発電を停止させ、換気用ファン5の運転をスタートさせる。
換気用ファン5には、大きな排気量を得るために、高出力なDCファン等が用いられている。ECU3は、PWM制御により、後記する1次デューティ比A1等のデューティ比を換気用ファン5に送信することで、容易に換気用ファン5の回転速度を制御することができる。換気用ファン5としては、専用のファンを複数設けてもよい。換気用ファン5が運転すると、車室フロア8と車体底板9の間を換気エア10が流れ、漏れ水素を車外に排気することができる。いわゆるシステム外換気を行うことができる。なお、PWMは、Pulse Width Modulationの略であり、パルス信号のデューティ比(ON時間とOFF時間の比)を変化させてモータの出力を制御するものであり、デューティ比が大きいほど高出力になる。
水素漏れの発生時には、燃料電池システム2が停止するので、システム外換気を行うために、ECU3は、車載バッテリ6から換気用ファン5に、駆動電流を供給させるように制御する。そして、ECU3は、換気用ファン5が水素漏れ時に確実に作動できるように、定期的に換気用ファン5の作動チェックを実施している。換気用ファン5の作動チェックは、定期的に行うのであればいつ行ってもよく、燃料電池システム2が稼動している際に、燃料電池システム2が発電した電力を用いて、換気用ファン5の作動チェックを行ってもよい。また、燃料電池車両1の起動時のまだ燃料電池システム2が稼動していないときも、換気用ファン5の作動チェックを行うべき、重要なタイミングである。このタイミングでは、換気用ファン5の作動チェックに、燃料電池システム2が発電する電力を供給することができず、車載バッテリ6から電力を供給することになる。なお、車載バッテリ6としては、例えば、リチウム(Li)イオン電池の単電池を多数接続した組電池や、厳密にはバッテリとはいえないが電気二重層を有するキャパシタを多数接続したウルトラキャパシタ等を用いることができる。これらは数百Vの電圧になるので高圧バッテリともよばれる。
換気用ファン5の作動チェックには、故障検知用センサ4が用いられる。故障検知用センサ4としては、換気用ファン5に供給される駆動電流値を計測する電流計や、換気用ファン5の回転速度を計測するレゾルバやホール素子等の回転速度センサを使用することができる。換気用ファン5の作動チェックにおいては、故障検知用センサ4は、換気用ファン5の回転速度や、換気用ファン5に供給される駆動電流値を計測し、ECU3に送信する。ECU3は、回転速度や駆動電流値に基づいて、1次デューティ比A1等のデューティ比の制御を行う。また、1次デューティ比A1等のデューティ比は、ECU3から換気用ファン5に送信され、換気用ファン5が回転する。
図2に、本発明の実施形態に係るファン故障検知制御方法のフローチャートを示す。まず、ステップS1とステップS2によって、1次チェックを行う。ステップS1で、ECU3は、換気用ファン5を1次デューティ比A1で、1次試運転させる。ステップS2で、ECU3は、換気用ファン5の回転速度もしくは換気用ファン5を流れる駆動電流値に基づいて、故障疑いの有無の1次判定を実施する。判定の詳細は後記する。故障疑いなし(ステップS2、No)と判定された場合は、ステップS9に進み、ECU3はファン正常信号を出力する。故障疑いあり(ステップS2、Yes)と判定された場合は、ステップS3に進み、ECU3は1次チェックをストップし、2次チェックをスタートさせる。
2次チェックは、ステップS3とステップS4によって行われる。ステップS3で、ECU3は、換気用ファン5を前記1次デューティ比A1より大きい2次デューティ比A2で、2次試運転をさせる。ステップS4で、ECU3は、換気用ファン5の回転速度もしくは換気用ファン5を流れる駆動電流値に基づいて、故障疑いの有無の2次判定を実施する。故障疑いなし(ステップS4、No)と判定された場合は、ステップS9に進み、ECU3はファン正常信号を出力する。故障疑いあり(ステップS4、Yes)と判定された場合は、ステップS5に進み、ECU3は2次チェックをストップし、n次チェックをスタートさせる。ここで、nは3以上の自然数である。nを用いてn次チェックのように一般化することにより、1次チェックと2次チェックの概念を後記のように一般化することができる。
n次チェックは、ステップS5とステップS6によって行われる。ステップS5で、ECU3は、換気用ファン5をn−1次デューティ比An−1より大きいn次デューティ比Anで、n次試運転させる。ステップS6で、ECU3は、換気用ファン5の回転速度もしくは換気用ファン5を流れる駆動電流値に基づいて、故障疑いの有無のn次判定を実施する。故障疑いなし(ステップS6、No)と判定された場合は、ステップS9に進み、ECU3はファン正常信号を出力する。故障疑いあり(ステップS6、Yes)と判定された場合は、ステップS7に進み、ECU3はn次チェックをストップし、最終チェックをスタートさせる。このように、本実施形態では、2次チェックまでに限らず、3次チェック以上の高次のチェックを実施することが可能である。高次になればなる程、1次デューティ比A1を低くすることになるので、1次チェックで合格の場合は、換気用ファンの作動チェックに要する電力消費量と、発生する騒音を低減することができる。
最終チェックは、ステップS7とステップS8によって行われる。ステップS7で、ECU3は、換気用ファン5を換気用ファン5で設定可能な最大のデューティ比(最大デューティ比)Amaxで、最終試運転をさせる。ステップS8で、ECU3は、換気用ファン5の回転速度もしくは換気用ファン5を流れる駆動電流値に基づいて、故障疑いの有無の最終判定を実施する。故障疑いなし(ステップS8、No)と判定された場合は、ステップS9に進み、ECU3はファン正常信号を出力する。故障疑いあり(ステップS8、Yes)と判定された場合は、ステップS10に進み、ECU3はファン故障信号を出力する。
なお、2次チェックや3次チェックが、最終チェックになってもよい。例えば、2次チェックが最終チェックになる場合、2次デューティ比A2を最大デューティ比Amaxに設定する(A2=Amax)。また、最大デューティ比Amaxは、換気用ファン5が水素漏れ発生時に作動する際の最大デューティ比以上であればよく、これにより、水素漏れ発生時の換気用ファン5の作動を直接的に確認することができる。
図3に、ステップS2の1次判定において故障疑いなし(ステップS2、No)と判定された際の、デューティ比の出力特性(A1)と、換気用ファン5の回転速度と駆動電流値の波形特性のグラフを示すが、このグラフを用いて、1次試運転と1次判定を詳細に説明する。なお、この図において、デューティ比A1は、横幅ではなく、高さが比の大小を示している。図4なども同様である。
1次試運転では、ECU3が、デューディ比を1次デューティ比A1に設定し、換気用ファン5に送信する。換気用ファン5は、1次デューティ比A1で駆動する。1次デューティ比A1は、最大で1次制限時間にわたって送信される。この送信によって、換気用ファン5が回転し、回転速度・駆動電流値が上昇する。回転速度・駆動電流値は、故障検知用センサ4で計測されて、逐次、ECU3に送信されている。次に、1次判定で、ECU3は、回転速度・駆動電流値が、1次時間計測閾値以上になると、1次確定時間のカウントをスタートする。ECU3は、図3に示すように、1次制限時間内に、1次確定時間が1次確定時間閾値に達した場合に、故障疑いなし(ステップS2、No)の判定をする。故障疑いなし(ステップS2、No)の判定によって、ECU3は、換気用ファン5への1次デューティ比A1の送信をストップし、回転速度・駆動電流値が低下して、換気用ファン5は停止する。
故障疑いなし(ステップS2、No)の判定があると、図2に示すように、ステップS9に進み、ECU3は、ファン正常信号を出力する。ファン正常信号の出力により、燃料電池システム2の起動前であれば、燃料電池システム2の起動を可能にしてもよい。また、ファン正常信号の出力により、運転者にわかるようにファン正常を示す表示灯を点灯させてもよい。
図4に、従来の故障判定において正常(故障なし)と判定された際の、デューティ比の出力特性と、換気用ファンの回転速度と駆動電流値の波形特性のグラフを示す。図3で説明した1次チェック(1次試運転と1次判定)とが、図4の従来の故障判定と異なる点は、デューティ比の大きさである。従来の故障判定では、デューティ比は、最大デューティ比Amaxに設定されているのに対して、1次チェックでは、ファン駆動音が運転者に容認できる程度のデューティ比(1次デューティ比)A1に設定されている点が異なっている。1次デューティ比A1は、最大デューティ比Amaxより小さい。1次デューティ比A1が、最大デューティ比Amaxより小さくなるので、回転速度・駆動電流値を、図3では図4の従来の場合より小さくすることができる。このため、1次チェックに要する電力を、従来の故障判定より少なくすることができる。なお、図4の従来では、回転速度・駆動電流値の大きさが図3に比べ大きくなるので、これに応じて、図4の制限時間を図3の1次制限時間に比べて変更しているが実質的な変更ではない。同様に、図4の時間計測閾値と確定時間閾値も、図3の1次時間計測閾値と1次確定時間閾値に対して、回転速度・駆動電流値の大きさに応じて変更しているが、実質的な変更ではない。
図2に示すように、ステップS2の1次判定において故障疑いあり(ステップS2、Yes)と判定された場合は、ステップ3に進むことになる。以下では、図5を用いて、ステップS2の1次判定において故障疑いあり(ステップS2、Yes)と判定された場合について説明する。なお、ここでは、2次判定を最終判定にしている。
図5に、ステップS2の1次判定において故障疑いあり(ステップS2、Yes)と判定され、ステップS4の最終判定である2次判定において故障疑いなし(ステップS4、No)と判定された際の、デューティ比の出力特性と、換気用ファンの回転速度と駆動電流値の波形特性のグラフを示す。図5では、回転速度・駆動電流値の立ち上がりの際の傾きが、図3に比べて小さく、このため、1次制限時間内に、1次確定時間が1次確定時間閾値に達しなかった。ECU3は、1次制限時間が経過した時点で、ステップS2の1次判定として、故障疑いあり(ステップS2、Yes)の判定をしている。
ステップS2の1次判定の後に、2次試運転がスタートしている。2次試運転では、ECU3が、デューディ比を1次デューティ比A1より大きい2次デューティ比A2(A2=Amax)に設定し、換気用ファン5に送信する。換気用ファン5は、2次デューティ比A2で駆動する。2次デューティ比A2は、最大で2次制限時間にわたって送信される。この送信によって、換気用ファン5が回転し、回転速度・駆動電流値が上昇する。回転速度・駆動電流値は、故障検知用センサ4で計測されて、逐次、ECU3に送信されている。次に、2次判定で、ECU3は、回転速度・駆動電流値が、2次時間計測閾値以上になると、2次確定時間のカウントをスタートする。ECU3は、図5に示すように、2次制限時間内に、2次確定時間が2次確定時間閾値に達した場合に、故障疑いなし(ステップS4(S8)、No)の判定をする。故障疑いなし(ステップS4(S8)、No)の判定によって、ECU3は、換気用ファン5への2次デューティ比A2の送信をストップし、回転速度・駆動電流値が低下して、換気用ファン5は停止する。
故障疑いなし(ステップS4(S8)、No)の判定があると、図2に示すように、ステップS9に進み、ECU3は、ファン正常信号を出力する。ファン正常信号の出力により、燃料電池システム2の起動前であれば、燃料電池システム2の起動を可能にしてもよい。また、ファン正常信号の出力により、運転者にわかるようにファン正常を示す表示灯を点灯させてもよい。
なお、1次デューティ比A1は、1次制限時間において、一定値であることが好ましく、同様に、2次デューティ比A2は、2次制限時間において、一定値であることが好ましい。1次デューティ比A1が1次制限時間内で変化したり、2次デューティ比A2が2次制限時間内で変化したりすると、騒音の音程の高低(変化)となって現れる。運転者に聞こえない(気にならない)程度の大きさの騒音であっても、その騒音の音程が変化すると、運転者はその音程の変化に気を向ける場合があるが、本実施形態では、1次デューティ比と2次デューティ比をそれぞれ一定値なので、運転者が騒音に気を向け違和感を持つことはない。
図6に、ステップS2の1次判定において故障疑いあり(ステップS2、Yes)と判定され、ステップS4の最終判定である2次判定においても故障疑いあり(ステップS4、Yes)と判定された際の、デューティ比の出力特性と、換気用ファンの回転速度と駆動電流値の波形特性のグラフを示す。図6では、回転速度・駆動電流値の立ち上がりが無く、1次制限時間内に、1次確定時間(図5参照)をカウントできず、1次確定時間閾値(図5参照)に達しなかった。ECU3は、1次制限時間が経過した時点で、ステップS2の1次判定として、故障疑いあり(ステップS2、Yes)の判定をしている。
ステップS2の1次判定の後に、2次試運転がスタートしている。2次試運転では、ECU3が、デューティ比を1次デューティ比A1より大きい2次デューティ比A2(A2=Amax)に設定しているが、回転速度・駆動電流値の立ち上がりが無く、2次制限時間内に、2次確定時間(図5参照)をカウントできず、2次確定時間閾値(図5参照)に達しなかった。ECU3は、2次制限時間が経過した時点で、ステップS4の2次判定として、故障疑いあり(ステップS4、Yes)の判定をしている。故障疑いあり(ステップS4(S8)、Yes)の判定によって、ECU3は、換気用ファン5への2次デューティ比A2の送信をストップする。
故障疑いあり(ステップS4(S8)、Yes)の判定があると、図2に示すように、ステップS10に進み、ECU3は、ファン故障信号を出力する。ファン故障信号の出力により、燃料電池システム2の起動前であれば、燃料電池システム2の起動を中止(延期)してもよい。また、ファン故障信号の出力により、運転者にわかるようにファン故障を示す表示灯を点灯させてもよい。
本実施形態によれば、1次判定において故障疑いが有る場合(ステップS2、Yes)のみ、1次デューティ比A1より高い2次デューティ比A2で換気用ファン5を駆動させるので、1次判定において故障疑いが無い場合(ステップS2、No)は、高い2次デューティ比A2で換気用ファン5を駆動させずに、電力消費量と騒音を低減できる。
なお、1次時間計測閾値、2次時間計測閾値、1次確定時間閾値、2次確定時間閾値等は、ファン故障検知制御方法のスタートの前に予め設定しておく。1次時間計測閾値、2次時間計測閾値、1次確定時間閾値、2次確定時間閾値等の設定では、まず、回転速度・駆動電流値と確定時間の故障時平均値を、複数の故障時の実測値から算出する。この故障時平均値に対して、個々の故障時の実測値は、故障検知用センサ4における計測誤差ばらつきB1と、車載バッテリ6における供給電力ばらつきB2と、換気用ファン5等の経時劣化ばらつきB3と、季節による温度差や寒冷地等の地域差による温度特性ばらつきB4と、換気用ファン5等の製品ばらつきB5とにより、ばらついていたと考えられる。そこで、これらのばらつきB1〜B5が合わさって最もばらついた場合を想定した、いわゆる仮想の実測値を生成し、これを故障時上限値とする。そして、この故障時上限値を超えるように、1次時間計測閾値、2次時間計測閾値、1次確定時間閾値、2次確定時間閾値等を設定する。この設定によれば、故障を、故障疑いあり(ステップS2等、Yes)として漏れなく検知することができる。
本発明の実施形態に係るファン故障検知制御装置を備えた燃料電池車両の構成図である。 本発明の実施形態に係るファン故障検知制御方法のフローチャートである。 ステップS2の1次判定において故障疑いなしと判定された際の、デューティ比の出力特性と、換気用ファンの回転速度と駆動電流値の波形特性を示すグラフである。 従来の故障判定において正常(故障なし)と判定された際の、デューティ比の出力特性と、換気用ファンの回転速度と駆動電流値の波形特性を示すグラフである。 ステップS2の1次判定において故障疑いありと判定され、ステップS4の2次判定においては故障疑いなしと判定された際の、デューティ比の出力特性と、換気用ファンの回転速度と駆動電流値の波形特性を示すグラフである。 ステップS2の1次判定において故障疑いありと判定され、ステップS4の2次判定においても故障疑いありと判定された際の、デューティ比の出力特性と、換気用ファンの回転速度と駆動電流値の波形特性を示すグラフである。
符号の説明
1 燃料電池車両
2 燃料電池システム
3 ECU(ファン故障検知制御装置)
4 故障検知用センサ
5 換気用ファン
6 車載バッテリ
7 水素漏れ検知センサ
8 車室フロア
9 車体底板
10 換気エア

Claims (4)

  1. 燃料電池システムを備えた燃料電池車両の水素漏れ発生時に作動する換気用ファンの故障を検知するファン故障検知制御装置において、
    前記換気用ファンを1次デューティ比で駆動させた時の前記換気用ファンの回転速度もしくは前記換気用ファンを流れる駆動電流値に基づいて、故障疑いの有無の1次判定を実施し、
    故障疑いが有る場合は、前記換気用ファンを前記1次デューティ比よりも高い2次デューティ比で駆動させた時の前記換気用ファンの回転速度もしくは前記換気用ファンを流れる駆動電流値に基づいて、故障疑いの有無の2次判定を実施することを特徴とするファン故障検知制御装置。
  2. 前記2次デューティ比を、前記換気用ファンが前記水素漏れ発生時に作動する際の最大デューティ比以上とすることを特徴とする請求項1に記載のファン故障検知制御装置。
  3. 前記燃料電池車両の起動時に、前記1次判定を実施することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のファン故障検知制御装置。
  4. 前記1次デューティ比と前記2次デューティ比は、一定値であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のファン故障検知制御装置。
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