JP2011017546A - 車両用鉛バッテリの劣化診断装置及び劣化診断方法 - Google Patents

車両用鉛バッテリの劣化診断装置及び劣化診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】任意のタイミングで鉛バッテリの劣化を診断できるようにする。
【解決手段】ECU5が、DCDCコンバータ3から弱電系負荷2への電力供給を停止させてから鉛バッテリ2での分極が解消するまでの所定時間Xsが経過した後に、電流センサ6により測定された鉛バッテリ2の放電電流Anと電圧センサ7により測定されたバッテリ電圧Vnとを読み込んで、このときのバッテリ電圧Vnが放電電流Anに応じて定まる判定閾値Vs以下となっている場合に鉛バッテリ2が劣化していると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の弱電系負荷の電源として用いられる鉛バッテリの劣化を診断する劣化診断装置及び劣化診断方法に関する。
従来、車両用鉛バッテリの劣化を診断する劣化診断装置として、エンジンのクランキング時における鉛バッテリの瞬低電圧を測定し、このクランキング時の瞬低電圧が所定の閾値以下となっている場合に、鉛バッテリが劣化していると判定するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−127202号公報
しかしながら、特許文献1に記載の劣化診断装置では、エンジンのクランキング時における鉛バッテリの瞬低電圧を閾値と比較して鉛バッテリの劣化を判定する構成となっているため、エンジン始動時でなければ診断を行うことができないという問題があった。
本発明は、上記の問題点を解消すべく創案されたものであって、任意のタイミングで鉛バッテリの劣化を診断することが可能な車両用鉛バッテリの劣化診断装置及び劣化診断方法を提供することを目的としている。
本発明は、弱電系負荷に対して電力供給可能に接続された電力供給部から弱電系負荷への電力供給を停止して、この電力供給停止時から鉛バッテリでの分極が解消するまでの所定時間が経過した後に鉛バッテリの放電電流及びバッテリ電圧を測定し、バッテリ電圧が放電電流に応じて定まる判定閾値以下となっている場合に、鉛バッテリが劣化していると判定する。
本発明によれば、エンジンのクランキング時における鉛バッテリの瞬低電圧によらず、分極が解消した状態での放電電流及びバッテリ電圧に基づいて鉛バッテリの劣化を判定するので、任意のタイミングで鉛バッテリの劣化診断を行うことができる。
第1の実施形態の電源システムの構成を示す図である。 鉛バッテリの大電流放電時における瞬低電圧が劣化度と比例関係にあることを説明する図である。 放電電流に応じて瞬低電圧と劣化度との関係が変化することを説明する図である。 劣化が生じた鉛バッテリと新品で劣化のない鉛バッテリとに対して周期的に一定電流で充放電を繰り返したときのそれぞれのバッテリ電圧の変化を対比して示すグラフ図である。 鉛バッテリの劣化診断を行う際にECUが実行する一連の処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態の電源システムの構成を示す図である。 第3の実施形態の電源システムの構成を示す図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、一般的なハイブリッド車の弱電系の電源システムに対して本発明を適用した場合の構成を示している。
この電源システムは、車両の弱電系負荷1の電源となる鉛バッテリ2を備える。また、弱電系負荷1及び鉛バッテリ2に対してDCDCコンバータ3が接続されている。DCDCコンバータ3は、車両駆動用電源であるリチウムイオンバッテリ4からの高電圧を弱電圧に電圧変換し、弱電系負荷1や鉛バッテリ2に電力供給する。すなわち、この電源システムでは、弱電系負荷1に対して鉛バッテリ2とDCDCコンバータ3の双方から電力供給が可能となっており、また、鉛バッテリ2の充電状態が低下した場合には、DCDCコンバータ3からの電力で鉛バッテリ2を充電できるようになっている。なお、車両駆動用電源は高出力のバッテリであればよく、リチウムイオンバッテリ4以外にも、例えばニッケル水素バッテリを用いることができる。
また、この電源システムには、リチウムイオンバッテリ4の状態に応じてDCDCコンバータ3の動作を制御する機能を持つ電子制御ユニット(以下、ECUと略称する。)5が設けられている。このECU5には、鉛バッテリ2の放電電流を測定する電流センサ6及びバッテリ電圧を測定する電圧センサ7が接続されており、これら電流センサ6及び電圧センサ7の測定値がECU5に入力されるようになっている。本実施形態では、これら電流センサ6及び電圧センサ7の測定値を用いて鉛バッテリ2の劣化を診断する機能を、ECU5に持たせている。なお、ECU5の作動電源は、鉛バッテリ2又はDCDCコンバータ3となる。
ここで、鉛バッテリ2の劣化度と放電電流及びバッテリ電圧との関係について、図2及び図3を用いて説明する。
鉛バッテリ2が放電を開始した直後は、バッテリ電圧が瞬間的に低下する(この放電開始直後に瞬間的に低下したバッテリ電圧の電圧値を瞬低電圧と呼ぶ。)。ここで、例えば、スタータに電力供給してエンジンのクランキングを行う場合のような大電流放電時には、鉛バッテリ2の劣化度合いが大きいほど瞬低電圧が低い値となることが一般的に知られている。すなわち、鉛バッテリ2の劣化度として劣化A<劣化B<劣化Cの関係にある3つの劣化度を考えた場合、大電流放電時には、図2に示すように、劣化Aの鉛バッテリ2の瞬低電圧Vaと、劣化Bの鉛バッテリ2の瞬低電圧Vbと、劣化Cの鉛バッテリ2の瞬低電圧をVcとがVa>Vb>Vcの関係となり、鉛バッテリ2の劣化度と瞬低電圧が比例関係にあることが知られている。
しかしながら、鉛バッテリ2の放電電流が小さい領域では、鉛バッテリ2の分極の影響によって、図3に示すように、劣化Aの鉛バッテリ2の瞬低電圧Va’と、劣化Bの鉛バッテリ2の瞬低電圧Vb’と、劣化Cの鉛バッテリ2の瞬低電圧をVc’とがVa’>Vb’>Vc’の関係とならない場合があり、鉛バッテリ2の劣化度と瞬低電圧が比例関係になるとは限らない。このため、鉛バッテリ2の瞬低電圧を測定して劣化度を判定する場合は、判定のタイミングがエンジン始動時のような大電流放電時に限られていた。
そこで、本実施形態では、ECU5が、鉛バッテリ2が放電を開始してから分極が解消されるまでの所定時間が経過した後の放電電流及びバッテリ電圧に基づいて鉛バッテリ2の劣化を診断することで、任意のタイミングで鉛バッテリ2の劣化診断を行えるようにしている。具体的には、ECU5は、いずれかの弱電系負荷1が作動している状態でDCDCコンバータ3から弱電系負荷1への電力供給を停止させることで、鉛バッテリ2の放電を開始させる。そして、DCDCコンバータ3の電力供給停止から所定時間経過した後に、電流センサ6により測定された鉛バッテリ2の放電電流及び電圧センサ7により測定されたバッテリ電圧を読み込み、読み込んだバッテリ電圧の値が、読み込んだ放電電流に応じて定まる判定閾値以下となっている場合に、鉛バッテリ2が劣化していると判定する。
図4は、劣化が生じた鉛バッテリ2と新品で劣化のない鉛バッテリ2とに対して、周期的(20秒毎)に一定電流で充放電を繰り返したときのそれぞれのバッテリ電圧の変化を示すグラフ図である。なお、図中の実線のグラフが劣化が生じた鉛バッテリ2のバッテリ電圧の変化を示し、破線のグラフが劣化のない鉛バッテリ2のバッテリ電圧の変化を示している。
図4に示すように、鉛バッテリ2の放電開始時T1の直後は、劣化が生じている鉛バッテリ2と劣化のない鉛バッテリ2の双方でバッテリ電圧が急激に低下している。この放電開始直後のバッテリ電圧の低下の度合いは、鉛バッテリ2の分極の影響を受けているため、鉛バッテリ2の劣化度に対応したものとはなっていない。しかしながら、放電開始時T1から所定時間(例えば5秒)が経過したT2のタイミングでは、分極の影響が解消されることによってバッテリ電圧が鉛バッテリ2の劣化度を反映したものとなり、劣化が生じた鉛バッテリ2のバッテリ電圧が、劣化のない鉛バッテリ2のバッテリ電圧に比べて十分に低い値となっている。したがって、時刻T2以降のタイミングで測定したバッテリ電圧を劣化の判定閾値と比較することで、放電電流の大きさに関わらず、鉛バッテリ2の劣化診断が可能となる。なお、バッテリ電圧の値はそのときの放電電流の大きさに依存するので、劣化の判定閾値は、バッテリ電圧と同時に測定した放電電流に応じて定めるようにする。つまり、放電電流が大きいほど判定閾値を下げるようにすればよい。
図5は、本実施形態の電源システムにおいて鉛バッテリ2の劣化診断を行う際にECU5が実行する一連の処理の流れを示すフローチャートである。この図5に示す劣化診断は、何れかの弱電系負荷1が作動している任意のタイミングで実行することができ、例えば、弱電系負荷1の動作が不安定となっていることが検出された場合や、車両乗員のスイッチ操作などにより診断開始の指示入力がなされた場合などに実行可能である。
図5のフローが開始されると、ECU5は、まずステップS101において、DCDCコンバータ3から弱電系負荷1への電力供給を停止させることで、鉛バッテリ2の放電を開始させるとともに、所定時間Xsを計測するためのタイマカウントをスタートする。DCDCコンバータ3から弱電系負荷1への電力供給の停止は、例えば、DCDCコンバータ3の変換電圧を下げることで実現してもよいし、DCDCコンバータ3の出力側にスイッチを設け、このスイッチを一時的にオフすることで実現するようにしてもよい。また、所定時間Xsは鉛バッテリ2の放電開始から分極の影響が解消されるのに十分な時間に設定すればよく、予め実験などによって最適な時間(例えば5秒)を求めておけばよい。
その後、ECU5は、ステップS102において、DCDCコンバータ3の電力供給停止から所定時間Xsが経過するまで待機し、所定時間Xsが経過した段階(ステップS102でYESの判定)で、ステップS103に処理を移行する。
次に、ECU5は、ステップS103において、現時点(DCDCコンバータ3の電力供給停止から所定時間Xs経過後)で電流センサ6により測定された鉛バッテリ2の放電電流Anと、電圧センサ7により測定された鉛バッテリ2のバッテリ電圧Vnとを読み込む。
次に、ECU5は、ステップS104において、DCDCコンバータ3から弱電系負荷1への電力供給を再開させる。なお、このDCDCコンバータ3の電力供給再開は、鉛バッテリ2の放電電流及びバッテリ電圧を測定した後であれば、どのタイミングで行うようにしてもよい。
次に、ECU5は、ステップS105において、ステップS103で読み込んだ放電電流に応じて、鉛バッテリ2の劣化を判定するための判定閾値Vsを設定する。なお、放電電流ごとの判定閾値Vsは、予め実験等によって最適な値を求めておき、ECU5の内部メモリなどに記憶させておけばよい。
次に、ECU5は、ステップS106において、ステップS103で読み込んだバッテリ電圧VnとステップS105で設定した判定閾値Vsとを比較して、バッテリ電圧Vnが判定閾値Vs以下となっているかどうかを判定する。そして、バッテリ電圧Vnが判定閾値Vs以下の場合に、ステップS107において、鉛バッテリ2を保護するフェールセーフ制御を実行する。ここでのフェールセーフ制御は、例えば、DCDCコンバータ3の変換電圧を上げることにより鉛バッテリ2から弱電系負荷1への放電を制限するといった制御となる。また、警告音の出力などにより鉛バッテリ2の劣化を車両乗員に報知して、バッテリ交換を促すようにしてもよい。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態の電源システムでは、ECU5が、DCDCコンバータ3から弱電系負荷2への電力供給を停止させてから鉛バッテリ2での分極が解消するまでの所定時間Xsが経過した後に、電流センサ6により測定された鉛バッテリ2の放電電流Anと電圧センサ7により測定されたバッテリ電圧Vnとを読み込んで、このときのバッテリ電圧Vnが放電電流Anに応じて定まる判定閾値Vs以下となっている場合に鉛バッテリ2が劣化していると判定するようにしている。したがって、本実施形態の電源システムによれば、例えばスタータに電力供給してエンジンのクランキングを行うエンジン始動時のように鉛バッテリ2から大電流が放電されるタイミング以外であっても鉛バッテリ2に劣化が生じているか否かを適切に判定することができ、任意のタイミングで鉛バッテリ2の劣化診断を行うことができる。
また、本実施形態の電源システムでは、ECU5が、鉛バッテリ2が劣化していると判定したときに、鉛バッテリ2から弱電系負荷1への放電を制限するフェールセーフ制御を実行するようにしているので、鉛バッテリ2のバッテリ上がりや弱電系負荷1の電力失陥を未然に防止することが可能となる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態として、エンジン始動車の弱電系の電源システムに対して本発明を適用した例を説明する。
本実施形態の電源システムの構成を図6に示す。本実施形態の電源システムでは、DCDCコンバータ3の代わりにエンジンの駆動により発電するオルタネータ8を用い、このオルタネータ8に対して弱電系負荷1と鉛バッテリ2とを並列に接続している。つまり、この電源システムでは、弱電系負荷1に対して鉛バッテリ2とオルタネータ8の双方から電力供給が可能となっており、また、鉛バッテリ2の充電状態が低下した場合には、オルタネータ8の発電電力で鉛バッテリ2を充電できるようになっている。その他の構成は、第1の実施形態と共通である。
本実施形態における鉛バッテリ2の劣化診断は、以下のように行われる。
まず、いずれかの弱電系負荷1が作動している状態で、ECU5がオルタネータ8から弱電系負荷1への電力供給を停止させることで、鉛バッテリ2の放電を開始させる。そして、ECU5は、第1の実施形態と同様に、オルタネータ8の電力供給停止から鉛バッテリ2の分極が解消されるまでの所定時間Xsが経過した後に、電流センサ6により測定された鉛バッテリ2の放電電流Anと電圧センサ7により測定されたバッテリ電圧Vnとを読み込み、バッテリ電圧Vnの値が、放電電流Anに応じて定まる判定閾値Vs以下となっている場合に、鉛バッテリ2が劣化していると判定してフェール制御を実行する。
以上のように、本実施形態の電源システムでは、ECU5が、オルタネータ8から弱電系負荷2への電力供給を停止させてから鉛バッテリ2での分極が解消するまでの所定時間Xsが経過した後の放電電流Anとバッテリ電圧Vnとに基づいて鉛バッテリ2の劣化を判定するようにしているので、第1の実施形態と同様に、エンジン始動時のような大電流放電時に限らず、任意のタイミングで鉛バッテリ2の劣化診断を行うことができる。また、鉛バッテリ2が劣化していると判定したときにフェールセーフ制御を実行することで、鉛バッテリ2のバッテリ上がりや弱電系負荷1の電力失陥を未然に防止することが可能となる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態として、ハイブリッド車の回生電力を利用する弱電系の電源システムに対して本発明を適用した例を説明する。
本実施形態の電源システムの構成を図7に示す。本実施形態の電源システムでは、DCDCコンバータ3やオルタネータ8の代わりに車輪の回転により発電する回生モータ9を用い、この回生モータ9に対して弱電系負荷1と鉛バッテリ2とを並列に接続している。つまり、この電源システムでは、弱電系負荷1に対して鉛バッテリ2と回生モータ9の双方から電力供給が可能となっており、また、鉛バッテリ2の充電状態が低下した場合には、回生モータ9の発電電力で鉛バッテリ2を充電できるようになっている。その他の構成は、第1及び第2の実施形態と共通である。
本実施形態における鉛バッテリ2の劣化診断は、以下のように行われる。
まず、いずれかの弱電系負荷1が作動している状態で、ECU5が回生モータ9から弱電系負荷1への電力供給を停止させることで、鉛バッテリ2の放電を開始させる。そして、ECU5は、第1及び第2の実施形態と同様に、回生モータ9の電力供給停止から鉛バッテリ2の分極が解消されるまでの所定時間Xsが経過した後に、電流センサ6により測定された鉛バッテリ2の放電電流Anと電圧センサ7により測定されたバッテリ電圧Vnとを読み込み、バッテリ電圧Vnの値が、放電電流Anに応じて定まる判定閾値Vs以下となっている場合に、鉛バッテリ2が劣化していると判定してフェール制御を実行する。
以上のように、本実施形態の電源システムでは、ECU5が、回生モータ9から弱電系負荷2への電力供給を停止させてから鉛バッテリ2での分極が解消するまでの所定時間Xsが経過した後の放電電流Anとバッテリ電圧Vnとに基づいて鉛バッテリ2の劣化を判定するようにしているので、第1及び第2の実施形態と同様に、エンジン始動時のような大電流放電時に限らず、任意のタイミングで鉛バッテリ2の劣化診断を行うことができる。また、鉛バッテリ2が劣化していると判定したときにフェールセーフ制御を実行することで、鉛バッテリ2のバッテリ上がりや弱電系負荷1の電力失陥を未然に防止することが可能となる。
以下、参考として、上述した各実施形態と特許請求の範囲の記載との対応関係を付記する。
上述した各実施形態の電源システムにおいて、電流センサ6及び電圧センサ7が、特許請求の範囲に記載の「電流測定手段」及び「電圧測定手段」に相当する。また、第1の実施形態の電源システムにおけるDCDCコンバータ3、第2の実施形態の電源システムにおけるオルタネータ8、第3の実施形態の電源システムにおける回生モータ9が、それぞれ特許請求の範囲に記載の「電力供給部」に相当する。また、図5に示した劣化診断の処理を実行するECU5が、特許請求の範囲に記載の「判定手段」に相当する。また、特に図5のステップS107におけるフェールセーフ制御を実行するECU5が、特許請求の範囲に記載の「放電制限手段」に相当する。
なお、上述した各実施形態は、本発明の一適用例を例示的に示したものであり、本発明の技術的範囲がこれらの実施形態として開示した内容に限定されることを意図するものではない。つまり、本発明の技術的範囲は、上述した各実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、この開示から容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。
1 弱電系負荷
2 鉛バッテリ
3 DCDCコンバータ
4 リチウムイオンバッテリ
5 ECU(電子制御ユニット)
6 電流センサ
7 電圧センサ
8 オルタネータ
9 回生モータ

Claims (6)

  1. 車両の弱電系負荷の電源として用いられる鉛バッテリの劣化を診断する劣化診断装置であって、
    前記鉛バッテリの放電電流を測定する電流測定手段と、
    前記鉛バッテリの出力電圧を測定する電圧測定手段と、
    前記弱電系負荷に対して電力供給可能に接続された電力供給部と、
    前記電力供給部から前記弱電系負荷への電力供給を停止し、当該電力供給停止から前記鉛バッテリでの分極が解消するまでの所定時間が経過した後に前記電流測定手段で測定された放電電流及び前記電圧測定手段で測定されたバッテリ電圧を読み込んで、読み込んだバッテリ電圧が、読み込んだ放電電流に応じて定まる判定閾値以下となっている場合に、前記鉛バッテリが劣化していると判定する判定手段と、を備えることを特徴とする車両用鉛バッテリの劣化診断装置。
  2. 前記電力供給部は、高電圧バッテリからの高電圧を弱電圧に電圧変換して前記弱電系負荷又は前記鉛バッテリに電力供給するDCDCコンバータであることを特徴とする請求項1に記載の車両用鉛バッテリの劣化診断装置。
  3. 前記電力供給部は、エンジンの駆動により発電するオルタネータであることを特徴とする請求項1に記載の車両用鉛バッテリの劣化診断装置。
  4. 前記電力供給部は、車輪の回転により発電する回生モータであることを特徴とする請求項1に記載の車両用鉛バッテリの劣化診断装置。
  5. 前記判定手段により前記鉛バッテリが劣化していると判定された場合に、前記鉛バッテリの放電を制限する放電制限手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用鉛バッテリの劣化診断装置。
  6. 車両の弱電系負荷の電源として用いられる鉛バッテリの劣化を診断する方法であって、
    前記弱電系負荷に対して電力供給可能に接続された電力供給部から前記弱電系負荷への電力供給を停止するステップと、
    前記電力供給部から前記弱電系負荷への電力供給を停止してから前記鉛バッテリでの分極が解消するまでの所定時間が経過した後に前記鉛バッテリの放電電流及びバッテリ電圧を測定するステップと、
    前記測定したバッテリ電圧が、前記測定した放電電流に応じて定まる判定閾値以下となっている場合に、前記鉛バッテリが劣化していると判定するステップと、を有することを特徴とする車両用鉛バッテリの劣化診断方法。
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