JP2009244036A - 板厚測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決方法】 板厚測定装置は、基準部材が取り付けられており、セットされたワークW(リング状部材)の内周面から基準部材の基準面を離間させる第1セット位置と、セットされたワークWの内周面に基準部材の基準面を当接させる第1測定位置との間を移動可能な第1可動体と、測定子が取り付けられており、セットされたワークWの外周面から測定子を離間させる第2セット位置と、セットされたワークWの外周面に測定子を当接させる第2測定位置との間を移動可能な第2可動体と、一方方向に動作することによって第1可動体を第1セット位置に移動させるとともに第2可動体を第2セット位置に移動させ、他方方向に動作することによって第1可動体を第1測定位置に移動させるとともに第2可動体を第2測定位置に移動させるアクチュエータを備えている。
【選択図】 図1
Description
この板厚測定装置では、変位センサによる検出値により、リング状部材の板厚が測定される。
本発明は、上記の問題を解決するために創案された。すなわち、本発明は、リング状部材の板厚を効率よく測定することができる技術を提供する。
複数の支持部材は、セットされたリング状部材の内周面に当接し、リング状部材をリングの状態で支持する。基準部材は、セットされたリング状部材の内周面に当接する基準面を有している。測定子は、基準部材の基準面に対して進退可能に設けられており、セットされたリング状部材を挟んで基準部材の基準面に当接する。変位センサは、測定子の変位を測定する。第1可動体には、基準部材が取り付けられている。第1可動体は、セットされたリング状部材の内周面から基準部材の基準面を離間させる第1セット位置と、セットされたリング状部材の内周面に基準部材の基準面を当接させる第1測定位置との間を移動可能である。第2可動体には、測定子が取り付けられている。第2可動体は、セットされたリング状部材の外周面から測定子を離間させる第2セット位置と、セットされたリング状部材の外周面に測定子を当接させる第2測定位置との間を移動可能である。アクチュエータは、一方方向に動作することによって第1可動体を第1セット位置に移動させるとともに第2可動体を第2セット位置に移動させる。アクチュエータは、他方方向に動作することによって第1可動体を第1測定位置に移動させるとともに第2可動体を第2測定位置に移動させる。
上記した板厚測定装置によると、リング状部材の板厚を効率よく測定することができる。
この構成によると、アクチュエータを一方方向に動作させたときに、先に第1可動体が第1測定位置まで移動し、次いで第2可動体が第2測定位置まで移動する。第1可動体には、板厚測定の基準となる基準部材が設けられている。第1可動体が先に位置決めされることで、板厚測定の基準となる基準部材の位置決めが正しく行われる。
この構成によると、セットされたリング状部材を円弧状に湾曲させた状態で支持し、その板厚測定を行うことができる。
板厚測定装置が上記した回転子を備えていると、回転子が回転したときに、回転子の大径部がリング状部材の外周面に当接している時にはリング状部材が周方向に沿って送り出される。回転子の小径部がリング状部材に対向している時には、回転子がリング状部材の外周面に当接しないので、リング状部材が周方向に送り出されない。単に回転子を回転させるだけで、リング状部材を周方向に間欠的に送り出すことができる。リング状部材が周方向に送り出されていない時に板厚の測定を行うことで、リング状部材の複数箇所における板厚の測定を連続的に行うことができる。
この構成によると、リング状部材の板厚測定を同時に二箇所で行なうことができ、リング状部材の複数箇所における板厚を短時間で測定することが可能となる。
(特徴1)板厚測定装置は、第1フレームを第1測定位置に向けて付勢する付勢手段と測定子を基準部材の基準面に向けて付勢する付勢手段を備えている。第1フレームを付勢する付勢手段の付勢力は、測定子を付勢する付勢手段の付勢力よりも大きい。
(特徴2)板厚測定装置は、第2フレームに取り付けられており、第2測定位置に向けて付勢されているヘッド部を備えている。ヘッド部には、第1フレームに取り付けられている基準ピンと対向するクランプピンが形成されている。第2フレームが第2測定位置に移動すると、セットされたリング状部材にクランプピンが当接する。
(特徴3)アクチュエータは、シリンダと、シリンダに対してスライド移動するピストンロッドを備えている。アクチュエータのピストンロッドは、第1フレームに取り付けられている。アクチュエータのシリンダは、第2フレームに取り付けられている。シリンダに対してピストンロッドが一方方向に移動すると、第1フレームが第1セット位置に移動するとともに第2フレームが第2セット位置に移動する。シリンダに対してピストンロッドが他方方向に移動すると、第1フレームが第1測定位置に移動するとともに第2フレームが第2測定位置に移動する。
(特徴4)第1フレームが第1セット位置からさらにリング状部材の中心側に移動することを規制する第1ストッパが、第1フレームとワーク支持台の間に設けられている。第2フレームが第2セット位置からさらにリング状部材の遠心側に移動することを規制する第2ストッパが、第2フレームと第2ストッパ固定部材の間に設けられている。また、第1フレームが第1測定位置からさらにリング状部材の遠心側に向けて移動することを規制する第4ストッパが、第1フレームと第4ストッパ固定部材の間に設けられている。第2フレームが第2測定位置からさらにリング状部材の中心側に移動することを規制する第3ストッパが、第2フレームと第1フレームの間に設けられている。アクチュエータが一方方向に動作した際には、第1フレームの後退移動(第1フレームと第2フレームが離反する方向の移動)が第1ストッパによって停止し、第2フレームの後退移動が第2ストッパによって停止する。アクチュエータが他方方向に動作した際には、第1フレームの前進移動(第1フレームと第2フレームが近接する方向の移動)が第4ストッパによって停止し、第2フレームの前進移動が第3ストッパによって停止する。
測定基台2は、固定台20と、支持ピン支持台22と、支持ピン24(支持部材の一例)と、ワーク支持台26を備えている。
固定台20は、平面視すると略長方形の形状を有している。
支持ピン支持台22は、固定台20の中央部に固定されている。支持ピン支持台22は、平面視すると円の形状を有している。支持ピン支持台22の上面は、固定台20の上面よりも高い位置にセットされている。
ワーク支持台26は、支持ピン支持台22に取り付けられている。ワーク支持台26は、平面視すると、略正方形の2辺に凹部Dが形成されている形状を有している。凹部Dは、固定台20の短手方向に伸びている2辺に形成されている。ワーク支持台26は、支持ピン24の回転を妨げないように支持ピン24を回避して形成されている。
第1板厚測定装置1aと第2板厚測定装置1bの構成について説明する。最初に、セットされるワークWの周辺の構成を説明する。
第1板厚測定装置1aは、2本の基準ピン43(支持部材の一例)と基準部材44と測定子55を備えている。2本の基準ピン43と基準部材44は、ワーク支持台26の一方の凹部D内に位置している。2本の基準ピン43と基準部材44は、リング状のワークWをセットしたときに、ワークWの内周側に位置するように配置されている。詳しくは後述するが、2本の基準ピン43と基準部材44は、ワークWの径方向に沿ってスライド可能に設けられており、ワークWの内周面に当接する側(ワークWの遠心側)への移動と、ワークWの内周面から離間する側(ワークWの中心側)への移動が可能となっている。測定子55は、リング状のワークWをセットしたときに、ワークWの外周側に位置するように配置されている。詳しくは後述するが、測定子55は、ワークWの径方向に沿ってスライド可能に設けられており、ワークWの外周面に当接する側(ワークWの中心側)への移動と、ワークWの外周面から離間する側(ワークWの遠心側)への移動が可能となっている。
第1可動部40は、第1フレーム45(第1可動体の一例)と、基準部材44と、基準ピン43と、変位センサ46を備えている。
第1フレーム45は、平面視すると略C字形状に形成されている。図2では、第1フレーム45に右下がりのハッチングが付されている。
第1フレーム45の一端側(ワークWの中心側)とワーク支持台26との間には、バネ41が設けられている。バネ41は、第1フレーム45をワークWの遠心側に付勢している。
第1フレーム45には、基準部材44が設けられている。基準部材44は、セットしたワークWの内周面に当接する基準面44aを備えている。基準面44aは、ワークWの内周面に沿うように、球面状に形成されている。
第1フレーム45には、2本の基準ピン43(支持部材の一例)が設けられている。2本の基準ピン43は、基準部材44を挟むように配置されている。基準ピン43は略円筒形状であり、図2の奥側から手前側に向けて伸びている。基準ピン43の先端部は、ワークWをセットし易いように径が小さくなっている。基準ピン43は、基準部材44の基準面44aよりもワークWの中心側に寄った位置に設けられている。これにより、基準面44aの外側にワークWをセットすると、2本の基準ピン43と基準部材44は、ワークWの内周面側に配置される。2本の基準ピン43と基準部材44の基準面44aは、ワークWを円弧状に湾曲するように支持する。
これにより、第1フレーム45を備えている第1可動部40は、ストッパS1とストッパS4に規制される範囲内で、固定台20の長手方向にスライド移動することができる。
第2フレーム52は、平面視すると凸字状に形成されている。図2では、第2フレームを右上がりの斜線で示している。
第2フレーム52は、凸字上の突部がワークWの中心側に向くように配置されている。
第2フレーム52には、突部が伸びている方向に長尺方向を揃えて測定子55が設けられている。測定子55は、第2フレーム52に対してスライド移動可能に設けられている。第2フレーム52と測定子55の間には、バネ56が設けられている。バネ56は、測定子55の長尺方向の中間位置に配置されている。バネ56によって測定子55がワークWの中心側に付勢されている。測定子55の先端P(ワークW側の端部)は、平面視すると第2フレーム52から突出している。測定子55の他方の端部は、前述した変位センサ46のシャフト46aと連結している。第1可動部40の位置が固定している状態で、測定子55がワークWの中心方向に変位すると、変位センサ46から突出しているシャフト46aは伸びる。測定子55がワークWの遠心方向に変位すると、シャフト46aは縮む。
これにより、第2フレーム52を備えている第2可動部50は、ストッパS3とストッパS2に規制される範囲内で、固定台20の長手方向にスライド移動することができる。
ここでは、図3に示すように、6点の測定点Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6で板厚を測定する場合について説明する。測定点Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6は、ワークWの円周上に、等間隔に定められている。
同時に、第2板厚測定装置1bも、図2に示す第1板厚測定装置1aと同様に、ワークWをセット可能な状態となっている。
時刻t8から時刻t9の間で、回転子3によってワークWが周方向に送り出され、第1板厚測定装置1aに次の測定点Q3がセットされる。この時、第2板厚測定装置1bにも次の測定点Q6がセットされる。
時刻t9から時刻t10の間で、アクチュエータ60を再度動作させ、測定子55をワークWの測定点Q3における外周面に当接させる。測定子55は、ワークWの測定点Q3を挟んで基準部材44の基準面44aに当接する。この時、第2板厚測定装置1bでも同様に、アクチュエータを再度動作させ、測定子をワークWの測定点Q6における外周面に当接させる。測定子は、ワークWの測定点Q6を挟んで基準部材の基準面に当接する。
時刻t10から時刻t11の期間Tcで、第1板厚測定装置1aによってワークWの測定点Q3における板厚を測定する。第1板厚測定装置1aが、再び、図3に示すワークWの板厚を測定可能な状態となっている。この時、第2板厚測定装置1bでも同様に、ワークWの測定点Q6における板厚を測定する。第2板厚測定装置1bも同様に、ワークWの板厚を測定可能な状態となっている。
時刻t11から時刻t12の間で、アクチュエータ60を再度動作させ、測定子55を後退させる。第1板厚測定装置1aは、再び、図2に示すワークをセット可能な状態となる。この時、第2板厚測定装置1bでも同様に、アクチュエータを再度動作させ、測定子を後退させる。第2板厚測定装置1bも同様に、ワークをセット可能な状態となる。
以上により、ワークWの測定点Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6における板厚の測定が終了する。
時刻t12以降に、ワークWを取り出す。
1a:第1板厚測定装置
1b:第2板厚測定装置
2:測定基台
3:回転子
20:固定台
22:支持ピン支持台
24:支持ピン
26:ワーク支持台
27,28:ストッパ固定部材
32:大径部
34:小径部
36:弾性部材
40:第1可動部
41,53,56:バネ
43:基準ピン
44:基準部材
44a:基準面
45:第1フレーム
46:変位センサ
46a: シャフト
50:第2可動部
51:クランプピン
52:第2フレーム
52a: ヘッド部
55:測定子
60:アクチュエータ
62:シリンダ
64:ピストンロッド
D:凹部
P:測定子55の端部
S1,S2,S3,S4: ストッパ
W:ワーク
Claims (5)
- セットされたリング状部材の板厚を測定する板厚測定装置であり、
セットされたリング状部材の内周面に当接し、リング状部材をリングの状態で支持する複数の支持部材と、
セットされたリング状部材の内周面に当接する基準面を有している基準部材と、
前記基準部材の基準面に対して進退可能に設けられており、セットされたリング状部材を挟んで前記基準部材の基準面に当接する測定子と、
前記測定子の変位を測定する変位センサと、
前記基準部材が取り付けられており、セットされたリング状部材の内周面から前記基準部材の基準面を離間させる第1セット位置と、セットされたリング状部材の内周面に前記基準部材の基準面を当接させる第1測定位置との間を移動可能な第1可動体と、
前記測定子が取り付けられており、セットされたリング状部材の外周面から前記測定子を離間させる第2セット位置と、セットされたリング状部材の外周面に前記測定子を当接させる第2測定位置との間を移動可能な第2可動体と、
一方方向に動作することによって前記第1可動体を第1セット位置に移動させるとともに前記第2可動体を第2セット位置に移動させ、他方方向に動作することによって前記第1可動体を第1測定位置に移動させるとともに前記第2可動体を第2測定位置に移動させるアクチュエータと、
を備える板厚測定装置。 - 前記第1可動体を前記第1測定位置に向けて付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の板厚測定装置。
- 前記第1可動体には、前記複数の支持部材の少なくとも二つが、前記基準部材を挟んで設けられており、
その二つの支持部材と前記基準部材の基準面は、セットされたリング状部材を円弧状に湾曲するように支持することを特徴とする請求項1または2に記載の板厚測定装置。 - 前記複数の支持部材のいずれかに対向する位置でセットされたリング状部材の外周面に当接し、回転することによってセットされたリング状部材をその周方向に送り出す回転子をさらに備え、
その回転子には、その周方向に沿って、セットされたリング状部材の外周面に当接する大径部と、セットされたリング状部材の外周面から離間する小径部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の板厚測定装置。 - セットされたリング状部材の内周面に当接する基準面を有している第2基準部材と、
前記第2基準部材の基準面に対して進退可能に設けられており、セットされたリング状部材を挟んで前記第2基準部材の基準面に当接する第2測定子と、
前記第2測定子の変位を測定する第2変位センサと、
前記第2基準部材が取り付けられており、セットされたリング状部材の内周面から前記第2基準部材の基準面を離間させる第3セット位置と、セットされたリング状部材の内周面に前記第2基準部材の基準面を当接させる第3測定位置との間を移動可能な第3可動体と、
前記第2測定子が取り付けられており、セットされたリング状部材の外周面から前記第2測定子を離間させる第4セット位置と、セットされたリング状部材の外周面に前記第2測定子を当接させる第4測定位置との間を移動可能な第4可動体と、
一方方向に動作することによって前記第3可動体を第3セット位置に移動させるとともに前記第4可動体を第4セット位置に移動させ、他方方向に動作することによって前記第3可動体を第3測定位置に移動させるとともに前記第4可動体を第4測定位置に移動させる第2アクチュエータと、
をさらに備える請求項1から4のいずれか1項に記載の板厚測定装置。
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CN113686225A (zh) * | 2021-10-27 | 2021-11-23 | 邳州市欢乐木业有限公司 | 一种板材厚度测量工具 |
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