JP2009241163A - 工作機械用のテレスコカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】移動体を往復動する送り機構の部品に対する粉塵侵入を二重に防止できるとともに、工作機械に対する取付作業を迅速かつ容易に行うことができる工作機械用のテレスコカバーを提供する。
【解決手段】X軸サドル14の上面に敷設された左右1対のZ軸案内レール18に対し、スライダ19を介して、Z軸サドル20を往復動可能に装着する。前記X軸サドル14の上面にサーボモータ21を取り付けるとともに、このサーボモータ21に対しボールねじ22を連結し、このボールねじ22の前記Z軸サドル20の下面に取り付けられたボールねじナット23に螺合する。前記テレスコカバー41の内側の中央部に対し、テレスコカバー41の固定カバー片44と各第1〜第4可動カバー片46A〜46Dに補助固定カバー片62と第1〜第4補助可動カバー64A〜64Dを取り付けて、前記ボールねじ22の上方空間を覆うための補助テレスコカバー61を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】X軸サドル14の上面に敷設された左右1対のZ軸案内レール18に対し、スライダ19を介して、Z軸サドル20を往復動可能に装着する。前記X軸サドル14の上面にサーボモータ21を取り付けるとともに、このサーボモータ21に対しボールねじ22を連結し、このボールねじ22の前記Z軸サドル20の下面に取り付けられたボールねじナット23に螺合する。前記テレスコカバー41の内側の中央部に対し、テレスコカバー41の固定カバー片44と各第1〜第4可動カバー片46A〜46Dに補助固定カバー片62と第1〜第4補助可動カバー64A〜64Dを取り付けて、前記ボールねじ22の上方空間を覆うための補助テレスコカバー61を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、ワークの加工中に切屑及びクーラントが移動体の送り機構を構成する案内レール及びボールねじ等に付着するのを防止するための工作機械用のテレスコカバーに関する。
工作機械においては、ベッドの上面に対し、左右方向に指向する前後一対の案内レールを介して、X軸サドルが左右方向の往復移動可能に装着され、このX軸サドルの上面には、前後方向に指向する左右1対の案内レールを介して、Z軸サドルが前後方向の往復動可能に装着されている。又、前記Z軸サドルの上面には、コラムが立設され、このコラムの前面には、上下方向に指向する左右1対のY軸案内レールを介して、Y軸サドルが上下方向の往復動可能に装着されている。前記Y軸サドルの前面には、主軸装置が装着され、該主軸装置の主軸に装着された工具によってワークの加工が行われるようになっている。
例えば、前記Z軸サドルは、前記X軸サドルの上面に固定されたサーボモータと、該サーボモータの回転軸に連結されたボールねじと、前記Z軸サドルの下面に固定され、かつ前記ボールねじが螺合されるボールねじナットとによって構成された送り機構によって往復動されるようになっている。前記案内レール及び送り機構のボールねじは、ワークの加工中に排出される切屑及びクーラントが付着するのを防止するため、前記案内レール及び送り機構のボールねじを覆うように、複数のカバー片を伸縮可能に連結したテレスコカバーが装着されている。
特許文献1には、移動テーブルに対して、左右1対のリニアガイド及び送り機構を被覆するためのテレスコカバーが装着されるとともに、前記送り機構を二重に被覆するためのジャバラカバーが装着された送り機構に対する粉塵侵入防止装置が開示されている。
特開2003−94284号公報
ところが、上記従来の送り機構に対する粉塵侵入防止装置は、テレスコカバーとは別に送り機構のボールねじを被覆するための専用のジャバラカバーを用いていたので、部品点数が増え、テレスコカバーの取付作業と、ジャバラカバーの取付作業とを別々に行う必要があり、カバーの取付作業を容易に行うことができないという問題があった。
本発明は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、移動体を往復動する送り機構の部品に対する粉塵侵入を二重に防止できるとともに、部品点数を低減し、工作機械に対する取付作業を迅速かつ容易に行うことができる工作機械用のテレスコカバーを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、工作機械のベッド又は第1移動体の所定位置に取り付けられる固定カバー片と、該固定カバー片と工作機械の第1移動体又は第2移動体との間において伸縮可能に装着される複数枚の可動カバー片とを備えた工作機械用のテレスコカバーにおいて、工作機械の第1移動体又は第2移動体の送り機構を構成する案内レール及びボールねじ又はリニアモータの固定子の少なくとも一つの部品の上方を覆うように前記各カバー片の後端縁に対し、補助固定カバー片と複数枚の補助可動カバー片の各後端縁を取り付けてなり、前記可動カバー片と一体に移動して伸縮される補助テレスコカバーを備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記補助テレスコカバーは、前記ボールねじ及び案内レールの上方を覆うように複数箇所に設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記固定カバー片と可動カバー片には、前記各可動カバー片を同期して伸縮させるためのパンタグラフ式の同期移動機構が設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記固定カバー片と可動カバー片には、前記各可動カバー片を同期して伸縮させるためのパンタグラフ式の同期移動機構が設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記各可動カバー片の左右両側部には、工作機械のベッド又は第1移動体に設けられた支持レールの上面を転動するローラが設けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項において、工作機械に設けられたリニアスケールの上方を覆うように補助テレスコカバーが設けられていることを要旨とする。
本発明によれば、テレスコカバーの内側に補助固定カバー片及び複数枚の補助可動カバー片よりなる補助テレスコカバーを装着した。このため、移動体を往復動する送り機構の各種部品に対する粉塵侵入を二重に防止できるとともに、部品点数を減少して、工作機械に対するテレスコカバーの取付作業を迅速かつ容易に行うことができる。
以下、本発明を具体化した工作機械用のテレスコカバーの一実施形態を図面にしたがって説明する。
最初に、この実施形態のテレスコカバーが装着される工作機械の一例を図6に基づいて説明する。ベッド11の上面には、複数本のX軸案内レール12が前後(Z軸)方向に所定の間隔をおいて、左右(X軸)方向に互いに平行に敷設されている。前記各X軸案内レール12には、複数のスライダ13を介して、第1移動体としてのX軸サドル14がX軸方向の往復動可能に装着されている。前記ベッド11の上面にはサーボモータ15が固定され、このサーボモータ15の回転軸にはボールねじ16が連結され、このボールねじ16は前記X軸サドル14の下面に固定されたボールねじナット17に螺合されている。
最初に、この実施形態のテレスコカバーが装着される工作機械の一例を図6に基づいて説明する。ベッド11の上面には、複数本のX軸案内レール12が前後(Z軸)方向に所定の間隔をおいて、左右(X軸)方向に互いに平行に敷設されている。前記各X軸案内レール12には、複数のスライダ13を介して、第1移動体としてのX軸サドル14がX軸方向の往復動可能に装着されている。前記ベッド11の上面にはサーボモータ15が固定され、このサーボモータ15の回転軸にはボールねじ16が連結され、このボールねじ16は前記X軸サドル14の下面に固定されたボールねじナット17に螺合されている。
前記X軸サドル14の上面には、左右1対のZ軸案内レール18が前後(Z軸)方向に指向するように、かつ、左右(X軸)方向に所定の間隔をおいて互いに平行に敷設されている。前記各Z軸案内レール18には複数のスライダ19を介して、第2移動体としてのZ軸サドル20が前後(Z軸)方向の往復動作可能に装着されている。前記X軸サドル14の上面にはサーボモータ21が固着され、このサーボモータ21の回転軸にはボールねじ22が連結されている。このボールねじ22は、前記Z軸サドル20の下面に固着されたボールねじナット23に螺合されている。
前記Z軸サドル20の上面にはコラム24が立設され、該コラム24の前面には、左右1対のY軸案内レール25が上下方向に指向するように互いに平行に敷設され、両Y軸案内レール25にはスライダ26を介して、Y軸サドル27が上下方向の往復動可能に装着されている。前記コラム24の上部には、サーボモータ28が取り付けられ、このサーボモータ28の回転軸に連結されたボールねじ29が前記Y軸サドル27の裏面に固着されたボールねじナット30に螺合されている。前記Y軸サドル27の前面には主軸装置31が装着され、この主軸装置31の主軸32には工具ホルダを介して工具33が装着されている。
この実施形態においては、前記X軸サドル14の上面に敷設されたZ軸案内レール18及びZ軸サドル20の送り機構のボールねじ22に対して、切粉やクーラントが付着するのを防止するためのテレスコカバー41が前記X軸サドル14とZ軸サドル20との間に装着されている。以下、このテレスコカバー41について図1〜図3を中心に説明する。
図3に示すように、前記X軸サドル14の前端面には取付板42がボルト43によって取り付けられ、この取付板42には、前記Z軸案内レール18及びボールねじ22の上方を覆うように1枚の固定カバー片44が溶接によって取り付けられている。前記固定カバー片44の後端縁には、固定取付板45が溶接によって固定カバー片44と直交するように、かつ下方に指向するように取り付けられている。前記固定カバー片44と、前記Z軸サドル20の前端面との間には、第1〜第4可動カバー片46A〜46Dが互いに積層可能に装着されている。前記第1〜第4可動カバー片46A〜46Dの後端縁には、第1〜第4可動取付板47A〜47Dが溶接により各可動カバー片と直交するように、かつ下方に指向するように連結されている。最後部に位置する第4可動取付板47Dは前記Z軸サドル20の前端面に対して、図示しないボルトによって取り付けられている。図1及び図3に示すように、前記第1〜第3可動取付板47A〜47Cの左右両側部には、ブラケット49A〜49Cを介して、支持ローラ50が取り付けられている。各支持ローラ50は、前記X軸サドル14に敷設された支持レール51の上面に沿って転動可能に支持されている。
次に、前記サーボモータ21が作動されて、Z軸サドル20が前後方向に移動されたとき、前記第1〜第4可動カバー片46A〜46Dを同期して強制的に移動させるためのパンタグラフ式の同期移動機構K1について図1及び図2を中心に説明する。
図2に示すように、前記固定取付板45、第1〜第4可動取付板47A〜47Dの前面には、互いにスタッキング可能なヒンジ機構52〜52が溶接によって連結されている。最前部に位置するヒンジ機構52と、最後部に位置するヒンジ機構52には、連結ピン53を介して、左右1対の連結レバー54が水平方向の往復傾動可能に連結されている。中間部に位置する三つのヒンジ機構52〜52には、連結ピン53を介して二本の連結リンク55の中央部が連結ピン53によってそれぞれ水平方向の往復傾動可能に連結され、隣接する各連結リンク55は連結ピン56により連結されている。前記連結レバー54と連結リンク55も連結ピン56によって連結されている。
前記第1〜第4補助可動カバー64A〜64Dの前端部の内面には、ゴム製のシール部材としての機能を有するスクレーパ58が取り付けられている。前記第1〜第3可動取付板47A〜47Cには、前記第1〜第4可動カバー片46A〜46Dが縮小状態に移動される際に、固定取付板45、第1〜第4可動取付板47A〜47Dの衝突による衝撃を緩和するためのゴム製の緩衝具59がボルトによって取り付けられている。
次に、この発明の要部構成について説明する。
図1に示すように、前記テレスコカバー41の中央部の内側には、前記サーボモータ21に連結されたボールねじ22の上方を前記テレスコカバー41とともに二重に覆うための補助テレスコカバー61が局部的に装着されている。図3及び図4に示すように、前記固定取付板45の前面には、水平の補助固定カバー片62の後端縁に下方に折り曲げ形成された取付板部がボルト63によって所定位置に水平状態で取り付けられている。前記第1可動取付板47Aの前面には、水平の第1補助可動カバー片64Aの後端縁に下方に折り曲げ形成された取付板部がボルト63によって取り付けられ、該第1補助可動カバー片64Aは、前記補助固定カバー片62の上面にスライド可能に支持されている。前記第2可動取付板47Bの前面には、水平の第2補助可動カバー片64Bの後端縁に下方に折り曲げ形成された取付板部がボルト63によって取り付けられ、該第2補助可動カバー片64Bは前記第1補助可動カバー片64Aの上面にスライド可能に支持されている。以下、同様にして、前記第3可動取付板47Cの前面には、第3補助可動カバー片64Cの後端部がボルト63により取り付けられ、該第3補助可動カバー片64Cは前記第2補助可動カバー片64Bの上面にスライド可能に支持されている。前記第4可動取付板47Dの前面には第4補助可動カバー片64Dがボルト63により取り付けられ、該第4補助可動カバー片64Dは前記第3補助可動カバー片64Cの上面にスライド可能に支持されている。そして、前記テレスコカバー41が、最大伸長した状態においても、前記補助テレスコカバー61は、前記各第1〜第4補助可動カバー64A〜64D、及び補助固定カバー片62との間で互いに重なる部分を有し、前記ボールねじ22の上方を完全に覆うようにしている。
図1に示すように、前記テレスコカバー41の中央部の内側には、前記サーボモータ21に連結されたボールねじ22の上方を前記テレスコカバー41とともに二重に覆うための補助テレスコカバー61が局部的に装着されている。図3及び図4に示すように、前記固定取付板45の前面には、水平の補助固定カバー片62の後端縁に下方に折り曲げ形成された取付板部がボルト63によって所定位置に水平状態で取り付けられている。前記第1可動取付板47Aの前面には、水平の第1補助可動カバー片64Aの後端縁に下方に折り曲げ形成された取付板部がボルト63によって取り付けられ、該第1補助可動カバー片64Aは、前記補助固定カバー片62の上面にスライド可能に支持されている。前記第2可動取付板47Bの前面には、水平の第2補助可動カバー片64Bの後端縁に下方に折り曲げ形成された取付板部がボルト63によって取り付けられ、該第2補助可動カバー片64Bは前記第1補助可動カバー片64Aの上面にスライド可能に支持されている。以下、同様にして、前記第3可動取付板47Cの前面には、第3補助可動カバー片64Cの後端部がボルト63により取り付けられ、該第3補助可動カバー片64Cは前記第2補助可動カバー片64Bの上面にスライド可能に支持されている。前記第4可動取付板47Dの前面には第4補助可動カバー片64Dがボルト63により取り付けられ、該第4補助可動カバー片64Dは前記第3補助可動カバー片64Cの上面にスライド可能に支持されている。そして、前記テレスコカバー41が、最大伸長した状態においても、前記補助テレスコカバー61は、前記各第1〜第4補助可動カバー64A〜64D、及び補助固定カバー片62との間で互いに重なる部分を有し、前記ボールねじ22の上方を完全に覆うようにしている。
次に、前記のように構成した工作機械のテレスコカバー41の動作について説明する。
図2及び図3は前記Z軸サドル20が後退位置に移動され、前記テレスコカバー41の第1〜第4可動カバー片46A〜46Dが伸長状態に保持された状態を示す。この状態において、前記サーボモータ21が作動されて前記Z軸サドル20が前方に移動されると、前記同期移動機構K1の作用により前記第1〜第4可動カバー片46A〜46Dが前方に向かって同期して移動される。これにより、図4に示すように、固定カバー片44の上面に第1可動カバー片46Aが移動され、第1可動カバー片46Aの上面に第2可動カバー片46Bが移動される。同様にして、第2可動カバー片46Bの上面に第3可動カバー片46Cが、第3可動カバー片46Cの上面に第4可動カバー片46Dが移動され、各可動カバー片46A〜46Dは互いに積層されて縮小状態となる。これと同期して、前記第1〜第4可動カバー片46A〜46Dの移動と一体に補助テレスコカバー61を構成する補助固定カバー片62の上面に第1補助可動カバー片64Aが移動され、第1補助可動カバー片64Aの上面に第2補助可動カバー片64Bが移動され、第2補助可動カバー片64Bの上面に第4補助可動カバー片64Dが移動され、各補助可動カバー片64A〜64Dは、図4及び図5に示すように積層されて縮小状態となる。
図2及び図3は前記Z軸サドル20が後退位置に移動され、前記テレスコカバー41の第1〜第4可動カバー片46A〜46Dが伸長状態に保持された状態を示す。この状態において、前記サーボモータ21が作動されて前記Z軸サドル20が前方に移動されると、前記同期移動機構K1の作用により前記第1〜第4可動カバー片46A〜46Dが前方に向かって同期して移動される。これにより、図4に示すように、固定カバー片44の上面に第1可動カバー片46Aが移動され、第1可動カバー片46Aの上面に第2可動カバー片46Bが移動される。同様にして、第2可動カバー片46Bの上面に第3可動カバー片46Cが、第3可動カバー片46Cの上面に第4可動カバー片46Dが移動され、各可動カバー片46A〜46Dは互いに積層されて縮小状態となる。これと同期して、前記第1〜第4可動カバー片46A〜46Dの移動と一体に補助テレスコカバー61を構成する補助固定カバー片62の上面に第1補助可動カバー片64Aが移動され、第1補助可動カバー片64Aの上面に第2補助可動カバー片64Bが移動され、第2補助可動カバー片64Bの上面に第4補助可動カバー片64Dが移動され、各補助可動カバー片64A〜64Dは、図4及び図5に示すように積層されて縮小状態となる。
上記実施形態の工作機械用のテレスコカバーによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、前記テレスコカバー41の内側の中央部に対し、Z軸サドル20の送り機構を構成する前記ボールねじ22の上方を覆うように、補助テレスコカバー61を装着した。又、補助テレスコカバー61を、固定取付板45に固定された補助固定カバー片62と、前記第1〜第4可動取付板47A〜47Dの前面に取り付けられた第1〜第4補助可動カバー64A〜64Dによって構成した。このため、ワークの加工中において、前記テレスコカバー41のスクレーパ58を潜り抜けてテレスコカバー41の内部に侵入した微量の切屑やクーラントが前記補助テレスコカバー61によって遮断され、ボールねじ22に付着するのを確実に防止することができる。
(1)上記実施形態では、前記テレスコカバー41の内側の中央部に対し、Z軸サドル20の送り機構を構成する前記ボールねじ22の上方を覆うように、補助テレスコカバー61を装着した。又、補助テレスコカバー61を、固定取付板45に固定された補助固定カバー片62と、前記第1〜第4可動取付板47A〜47Dの前面に取り付けられた第1〜第4補助可動カバー64A〜64Dによって構成した。このため、ワークの加工中において、前記テレスコカバー41のスクレーパ58を潜り抜けてテレスコカバー41の内部に侵入した微量の切屑やクーラントが前記補助テレスコカバー61によって遮断され、ボールねじ22に付着するのを確実に防止することができる。
(2)上記実施形態では、前記テレスコカバー41に対し、該テレスコカバー41の製造工程において、前記補助テレスコカバー61を装着するようにしたので、テレスコカバーとしての部品点数が1つとなり、工作機械に対しテレスコカバー41を取り付けることで、補助テレスコカバー61が形成されるため、カバーの取付作業を迅速かつ容易に行うことができる。
(3)上記実施形態では、テレスコカバー41の第1〜第4可動カバー片46A〜46Dを同期して伸縮させるための同期移動機構K1を設けたので、第1〜第4可動カバー片46A〜46Dの伸縮動作を円滑に行うことができる。
(4)上記実施形態では、前記第1〜第4可動カバー片46A〜46Dに対し、ブラケット49A〜49Cを介して支持ローラ50を装着し、各支持ローラ50を前記X軸サドル14の左右両側面に敷設した支持レール51の上面に転動接触するようにしたので、第1〜第4可動カバー片46A〜46Dの伸縮宿動作を円滑に行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 図示しないが、前記Z軸案内レール18の上方に前記補助テレスコカバー61と同様の補助テレスコカバー61を装着するようにしてもよい。
・ 図示しないが、前記Z軸案内レール18の上方に前記補助テレスコカバー61と同様の補助テレスコカバー61を装着するようにしてもよい。
・ 図示しないが、前記X軸サドル14の上面に敷設されたリニアスケールの上方空間を覆うように、前記補助テレスコカバー61と同様の補助テレスコカバーを装着するようにしてもよい。
・ 前記ベッド11と第1移動体としてのX軸サドル14との間に配置するテレスコカバー(図6の二点鎖線で示す)においても、前記補助テレスコカバー61と同様の補助テレスコカバーを装着するようにしてもよい。
・ 前記同期移動機構K1を省略したタイプのテレスコカバー41に具体化してもよい。
・ 前記サーボモータ21、ボールねじ22及びボールねじナット23によって、Z軸サドル20の送り機構を構成したが、この送り機構として、リニアモータを用いた工作機械において、該リニアモータの固定子を覆うように補助テレスコカバー61を適用するようにしてもよい。
・ 前記サーボモータ21、ボールねじ22及びボールねじナット23によって、Z軸サドル20の送り機構を構成したが、この送り機構として、リニアモータを用いた工作機械において、該リニアモータの固定子を覆うように補助テレスコカバー61を適用するようにしてもよい。
K1…同期移動機構、11…ベッド、16,22,29…ボールねじ、41…テレスコカバー、44…固定カバー片、46A〜46D…第1〜第4可動カバー片、51…支持レール、61…補助テレスコカバー、62…補助固定カバー片、64A〜64D…第1〜第4補助可動カバー片。
Claims (5)
- 工作機械のベッド又は第1移動体の所定位置に取り付けられる固定カバー片と、該固定カバー片と工作機械の第1移動体又は第2移動体との間において伸縮可能に装着される複数枚の可動カバー片とを備えた工作機械用のテレスコカバーにおいて、
工作機械の第1移動体又は第2移動体の送り機構を構成する案内レール及びボールねじ又はリニアモータの固定子の少なくとも一つの部品の上方を覆うように前記各カバー片の後端縁に対し、補助固定カバー片と複数枚の補助可動カバー片の各後端縁を取り付けてなり、前記可動カバー片と一体に移動して伸縮される補助テレスコカバーを備えたことを特徴とする工作機械用のテレスコカバー。 - 請求項1において、前記補助テレスコカバーは、前記ボールねじ及び案内レールの上方を覆うように複数箇所に設けられていることを特徴とする工作機械用のテレスコカバー。
- 請求項1又は2において、前記固定カバー片と可動カバー片には、前記各可動カバー片を同期して伸縮させるためのパンタグラフ式の同期移動機構が設けられていることを特徴とする工作機械用のテレスコカバー。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、前記各可動カバー片の左右両側部には、工作機械のベッド又は第1移動体に設けられた支持レールの上面を転動するローラが設けられていることを特徴とする工作機械用のテレスコカバー。
- 請求項1〜4のいずれか一項において、工作機械に設けられたリニアスケールの上方を覆うように補助テレスコカバーが設けられていることを特徴とする工作機械用のテレスコカバー。
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