JP5480543B2 - 工作機械における主軸カバーの取り付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は工作機械における主軸カバーの取り付け構造に関し、特に、機密性を向上させ、クーラント等の進入を効果的に防止して、加工領域と主軸支持手段との間を遮蔽する工作機械における主軸カバーの取り付け構造に関する。
従来、マシニングセンタ等の工作機械の加工領域では、加工に伴い切粉やクーラント等が飛散するため、加工領域に隣接して配設される主軸支持装置を加工領域から遮蔽するためのいわゆるスプラッシュガード(遮蔽装置)が知られている(例えば、特許文献1,2)。
そして、加工領域の背面側を遮蔽する遮蔽装置である主軸ヘッドカバーには、金属板を多段にして畳み込んだスライド式のスプラッシュガードやシート状の巻き取り式のカバーがある。
特開2000−202733号公報 特開2006−167836号公報
しかしながら、スライド式や巻き取り式のスプラッシュガードでは、例えばX方向およびY方向に移動させようとすると構造が複雑化してコストアップにつながり、しかも隙間が生じやすくなる。このため、機密性が不十分となりクーラントが摺動部に進入して弊害をもたらす恐れがあるという問題があった。
このため、スライド式や巻き取り式のスプラッシュガードでは、3軸(XYZ軸)方向の移動には構造上適応しにくいという問題があった。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、簡易な構成でしかも機密性および遮蔽性を確保することができる工作機械における主軸カバーの取り付け構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は加工室カバーで覆われた加工領域に臨むように配設される主軸装置と、この主軸装置を左右方向、上下方向、および前後方向に移動自在に支持する主軸支持手段と、を有する工作機械における前記加工室カバーと前記主軸装置との間を遮蔽する主軸カバーの取り付け構造であって、前記主軸カバーは、布材またはシート状部材からなる本体部と、この本体部に形成され前記主軸装置が嵌入される嵌入孔と、前記本体部に形成され前記主軸装置の移動方向における許容移動量に相当する弛み長さを有する弛み部と、この弛み部に連結して設けられ、当該弛み部を前記本体部の外周縁部または前記嵌入孔の方向に引っ張るように付勢する前記本体部材とは別体として当該本体部材に装着された伸縮部材と、を備え、前記本体部材の嵌入孔に前記主軸装置の先端部を装着し、前記外周縁部を前記加工室カバーに装着したこと、を特徴とする。
このように、本発明に係る主軸カバーは、主軸カバーの本体部を布材またはシート状部材で構成し、例えば、1枚の布材等で本体部を構成することで、縫製や接着等により容易に製作することができる。
このため、スライド式や巻き取り式のスプラッシュガードに比べて構成が簡易であるから、加工領域の機密性および遮蔽性を確保することが容易であり、しかもコンパクト化が実現でき製作工数を削減することが可能である。
そして、本発明は、本体部に前記主軸装置の移動方向における許容移動量に相当する弛み長さを有する弛み部を備えたことで、弛み部の弛みで主軸装置に予め設定された必要な移動長さ(許容移動量)を賄うことができる。
このため、スライド式や巻き取り式のスプラッシュガードに比べて主軸の移動方向に対する構造的な制約が軽減されることから、2軸および3軸方向の移動に対しても柔軟に対応することができる。
また、当該弛み部を前記本体部の外周縁部または前記嵌入孔の方向に引っ張るように付勢する伸縮部材を備えたことで、主軸装置の先端部に前記弛み部が覆い被さらないようにすることで、先端部に配設される主軸やワークの周りに配設されるクランプ治具等と弛み部との干渉を防止することができる。
以上のように、本発明は、簡易な構成で隙間が生じにくいので高い加工領域の機密性および遮蔽性を確保することが可能である。
なお、「主軸支持手段」の用語は、主軸装置の後背部に配設される構造物を意味し、コラムやサドル等の構造物、駆動装置、その他制御装置等を含む広い概念として使用する。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の工作機械における主軸カバーの取り付け構造であって、前記嵌入孔は、前記本体部の中央部に穿孔して形成され、前記伸縮部材は、前記外周縁部と前記中央部とを連結するように設けられていること、を特徴とする。
かかる構成によれば、伸縮部材により、前記外周縁部と前記中央部とを連結するようにすることで、前記弛み部が本体部からはみ出さないようにコンパクトに形成される。このため、主軸装置の先端部に前記弛み部が覆い被さらないようにすることが可能となり、主軸装置の先端部に配設される主軸やワークの周りに配設されるクランプ治具等と弛み部との干渉を防止することができる。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の工作機械における主軸カバーの取り付け構造であって、前記弛み部は、山部と谷部からなる波状に形成され、
前記山部および谷部の少なくとも一方には、当該山部および谷部に沿って配設された補強部材が設けられ、この補強部材に前記伸縮部材が連結されていること、を特徴とする。
かかる構成によれば、例えば、前記外周縁部と前記中央部との間を複数個所で連結することで、前記外周縁部と前記中央部との間に山部または谷部からなる波状の弛み部が形成される。
このため、弛み部が波状にコンパクトに形成されるため、主軸装置の先端部に前記弛み部が覆い被さらないようにすることが可能となり、主軸装置の先端部に配設される主軸やワークの周りに配設されるクランプ治具等と弛み部との干渉を防止することができる。
さらに、補強部材を設けたことで、山部と谷部からなる波状の弛み部を適宜適切な箇所に形成することができる。
このため、弛み部の形状を適切な形態とすることで、主軸装置の先端部に配設される主軸やワークの周りに配設されるクランプ治具等と弛み部との干渉をより確実に防止することができる。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の工作機械における主軸カバーの取り付け構造であって、前記本体部の外周縁部には、前記工作機械に固定して装着される固定フレームが設けられ、この固定フレームに前記伸縮部材の一端が連結されていること、を特徴とする。
かかる構成によれば、固定フレームを設けて、固定フレームに前記伸縮部材の一端を連結したことで、装着される工作機械への脱着が容易となり、製作性、組み立て性および取り扱い性が向上し、製作コストおよび組み立て工数を削減することができる。
本発明に係る工作機械における主軸カバーの取り付け構造は、簡易な構成でしかも機密性および遮蔽性を確保しながら耐久性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る工作機械における主軸カバーの取り付け状態を模式的に示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る主軸カバーの構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る主軸カバーの構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る主軸カバーの構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る主軸カバーの構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
本発明の第1の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態に係る主軸カバー4は、図1に示すように、加工領域Aに臨むように配設される主軸装置2と、この主軸装置2を移動自在に支持する主軸支持手段3と、を有する工作機械1において、加工領域Aと主軸支持手段3との間を遮蔽するように主軸装置2に装着されている。
工作機械1は、図1に示すように、例えば、ベッド11上にワークWを載置して、加工領域Aを形成した横型のマシニングセンタである。
ワークWの加工領域Aは、クーラントが供給されるため飛散しないように箱状の加工室カバー12で覆われた加工室が形成されており、この加工室カバー12内に主軸装置2の先端部が収容されている。
そして、主軸装置2が、X軸方向(図1において紙面左側に位置する図示しない作業者から見て左右方向、図1の紙面奥行き方向)、Y軸方向(上下方向)、およびZ軸方向(前後方向)の3軸方向に往復移動してワークWの加工が行なわれる。
このため、主軸カバー4は、加工領域Aと往復移動する主軸装置2および主軸支持手段3との間を遮蔽するように主軸装置2に装着されている。
なお、本実施形態においては、横型のマシニングセンタを例として説明するが、縦型のマシニングセンタでもよいし、マシニングセンタでなくても、トランスファマシン、その他の汎用または専用加工機でも同様に適用することができる。
主軸装置2は、図1に示すように、工具Tが装着される主軸21を回転自在に支持する装置である。
主軸支持手段3は、主軸装置2をXYZ軸方向に移動自在に支持し、X軸方向に移動自在に支持するX軸移動機構31と、Y軸方向に移動自在に支持するY軸移動機構32と、Z軸方向に移動自在に支持するZ軸移動機構33と、を備えている。
なお、本実施形態においては、主軸支持手段3を3軸移動機構により構成したが、本発明は、主軸装置2の移動機構等の構成に影響されるものではなく、種々の形態に適宜適用することができる。
主軸カバー4は、図2に示すように、主軸装置2が加工領域にAに前進してZ軸方向に伸びた状態で、四角錐形状の先端部を切断したような形状をなし、布材またはシート状部材からなる本体部材である本体部41(以下、単に「本体部41」という。)と、この本体部41の中央部4aに形成され主軸装置2が嵌入される嵌入孔42と、本体部41の中間部4bに形成された弛み部43と、弛み部43に設けられた伸縮部材5と、本体部41の外周縁部4cに設けられた固定フレーム6と、を備えている。
主軸カバー4の中央部4aには、嵌入孔42に適合するフランジ部材6aが接着して固定され、主軸カバー4の外周縁部4cには、固定フレーム6が接着して固定されている。
そして、主軸カバー4は、図1に示すように、中央部4aのフランジ部材6aを介して主軸装置2に嵌挿して装着され、外周縁部4cの固定フレーム6を介して加工室カバー12(図1)に嵌め込んでねじやクリップ等の締結具(不図示)により気密にかつ脱着可能に固定されている。
また、主軸カバー4は、図2に示すように、本体部41の中央部4aが主軸装置2の先端部寄りに図示しない取付具等を介して気密にかつ脱着可能に装着され、本体部41の外周縁部4cが主軸装置2の先端部より後方に位置するように装着されている。かかる構成により、主軸装置2のZ軸(前後)方向の移動を円滑に行うことができる。
本体部41の布材またはシート状部材は、図3に示すように、例えば、0.5mm程度の厚さの1枚ものの帆布等の布、ネオプレンクロス、シリコンガラスクロス、ネオプレンゴム、またはこれらの複合部材で構成することができる。
具体的には、本体部41は、1枚の布材またはシート状部材、または縫製や接着等により接合されて一体として形成された布材またはシート状部材で構成することができる。
かかる構成によれば、クーラントの沁みこみや進入を防止して機密性を確保するとともに耐久性を向上させることができる。
弛み部43は、図3(b)に示すように、例えば、背面側の主軸支持手段3(図1)の側から見て谷部43aと山部43bが連続した形状からなる波状に形成されている。
そして、山部43bには、当該山部43bの頂部に沿って配設された補強部材8が設けられている。補強部材8は、図3(a)に示すように、例えば筒状になった保持具8aで支持して、または縫着や接着等により本体部41に固定される。そして、補強部材8には伸縮部材5が連結されている。
このように、補強部材8には、伸縮部材5が連結されて、伸縮部材5により本体部41の弛み部43を外周縁部4cの方向に付勢する。このため、補強部材8には、伸縮部材5の付勢力に応じた強度や耐久性が要求されることから、樹脂材料やゴム等の本体部41と同じ布材またはシート状部材で構成することができる。
なお、本実施形態においては、補強部材8を介して伸縮部材5を本体部41に固定したが、これに限定されるものではなく、本体部41の強度を確保した上で補強部材8を設けずに本体部41に直接伸縮部材5を接着や縫着等により固定することもできる。
弛み部43における弛み量は、主軸装置2の移動方向における許容移動量に相当する長さに設定されている。このため、主軸装置2の移動に伴い弛み部43の波形状が追従して変形するため、主軸装置2を円滑に移動させることができるとともに、機密性および遮蔽性を確保することができる。
なお、図2および図3(b)は、弛み部43が形成された状態を概念的に示すものであり、弛み部43における谷部43aや山部43b等の形態は、主軸装置2の移動量等を考慮して適宜設定され、伸縮部材5の固定位置や引っ張る方向等で自在に調整することができる。
伸縮部材5は、主軸装置2の移動に追従できるような伸縮性を有するゴム等で構成されている。
伸縮部材5は、弛み部43を本体部41の外周縁部4cの方向に引っ張って付勢するように、本体部41の複数個所に設けられている。
具体的には、本体部41の中央部4aと中間部4bとを伸縮部材5(5a)で連結し、中間部4bと外周縁部4cとを伸縮部材5(5b,5c)で連結し、外周縁部4cと固定フレーム5とを伸縮部材5(5d)で連結している。
かかる構成によれば、伸縮部材5を弛み部41に連結して、本体部41の中央部4a、中間部4b、および外周縁部4cを背面側の主軸装置2の後方ないし主軸支持部材3の方向に付勢することで、主軸装置2の先端部に弛み部43が覆い被さらないようにして、先端部に配設される主軸21やワークWの周りに配設されるクランプ治具等(不図示)と弛み部43との干渉を防止することができる。
このため、本実施形態に係る主軸カバー4は、簡易な構成で隙間が生じにくいので高い加工領域の機密性および遮蔽性を確保することが可能である。
なお、本実施形態においては、補強部材8と補強部材8、または補強部材8と固定フレーム6とを伸縮部材5で連結したが、伸縮部材5の一端を本体部41に連結して、他端を主軸装置2や主軸支持手段3に直接またはフックや紐等の連結部材(不図示)を介して連結して、弛み部43を本体部41の外周縁部4cの方向に引っ張るように付勢してもよい。
また、本実施形態においては、弛み部43を本体部41の外周縁部4cの方向に引っ張るように付勢したが、伸縮部材5の他端をフランジ部材6aに連結して嵌入孔42の方向に付勢してもよい。
固定フレーム5は、薄板状の長尺の鋼材からなり、本体部41の外周縁部4cに適宜分割して配設されている。そして、固定フレーム5を介して工作機械1(図1)の加工室カバー12に主軸カバー4を装着することができる。
かかる構成によれば、工作機械1(図1)への脱着が容易となり、製作性、組み立て性および取り扱い性が向上し、製作コストおよび組み立て工数を削減することができる。
続いて、以上のように構成した主軸カバー4の作用について説明する。
本発明の第1の実施形態に係る主軸カバー4は、主軸カバー4の本体部41を布材またはシート状部材で構成し、例えば、1枚の布材等で本体部41を構成することで、縫製や接着等により容易に製作することができる。
このため、スライド式や巻き取り式のスプラッシュガードに比べて構成が簡易であるから、加工領域の機密性および遮蔽性を確保することが容易であり、しかもコンパクト化が実現でき製作工数を削減することが可能である。
そして、主軸カバー4は、本体部41に主軸装置2の移動方向における許容移動量に相当する弛み長さを有する弛み部43を備えたことで、弛み部43の弛みで主軸装置2に予め設定された必要な移動長さ(許容移動量)を賄うことができる。このため、スライド式や巻き取り式のスプラッシュガードに比べて主軸21(図1)の移動方向に対する構造的な制約が軽減され、3軸方向の移動に対しても柔軟に対応することができる。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る主軸カバー4は、簡易な構成で隙間が生じにくいので高い加工領域の機密性および遮蔽性を確保することが可能である。
続いて、本発明の第2の実施形態について、主として図4と図5を参照しながら説明する。
本発明の第2の実施形態に係る主軸カバー4′は、主として、弛み部43′を形成するための折り込み部44と、本体部41の中間部4bを背面側(主軸装置2の後方)に引っ張るように付勢する伸縮部材5′と、を備えた点が第1の実施形態と相違する。このため、これらの相違点について説明し、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明は省略する。
主軸カバー4′は、図4に示すように、四角錐形状の先端部を切断したような形状をなし、布材またはシート状部材からなる本体部41の外周縁部4cに形成された折り込み部44と、この折り込み部44から派生して形成された弛み部43′と、本体部41の中間部4bを背面側(主軸装置2の後方)に引っ張るように付勢する伸縮部材5′と、を備えている。
主軸カバー4′の中央部4aには、嵌入孔42に適合するフランジ部材6aが接着して固定され、主軸カバー4′の外周縁部4cには、本体部41をひだ状に折り込んで折り込み部44を形成する固定フレーム6が接着して固定されている。
折り込み部44は、図4に示すように、布材またはシート状部材をひだ状に重ねるように折り込んで固定フレーム6に接着して固定することで本体部41の外周縁部4cに形成されている。
このようにして、折り込み部44において布材等をひだ状に重ねて折り込むことで、折り込み部44から派生して弛み部43′が形成される。
弛み部43′は、折り込み部44から派生して波形状の連続した弛みとして、本体部41の外周縁部4cから中間部4bにかけて形成される。
弛み部43における弛み量は、主軸装置2の移動方向における許容移動量に相当する長さに設定されている。
なお、本実施形態においては、本体部41の外周縁部4cに折り込み部43が形成されるように構成したが、中央部4aに折り込み部43を形成することもできるし、本体部41の外周縁部4cと中央部4aの両方に折り込み部43を形成することもできる。
なお、図4および図5においては、伸縮部材5′で背面側に引っ張った状態を示し、弛み部43′が形成される範囲は、主軸装置2(図1)の移動量等を考慮して適宜設定され、折り込み部44の折り込み量、伸縮部材5′で引っ張る箇所や方向等で調整することができる。
また、本実施形態においては、布材またはシート状部材をひだ状に重ねるように折り込んで固定フレーム5に接着して折り込み部43形成したが、固定フレーム5を介在させずに本体部41を折り込んだ状態で直接加工室カバー12(図1)に接着して折り込み部43を形成することもできる。要するに、本発明は、本体部41に主軸装置2に装着した状態で折り込み部43が形成されていれば種々の態様を採用することができる。
伸縮部材5′は、主軸装置2の移動に追従できるような伸縮性を有するゴム等で構成され、一端を本体部41の中間部4bに連結して、他端を固定フレーム6や主軸装置2に直接またはフックや紐等の連結部材(不図示)を介して連結される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した各実施形態に限定されず、適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施形態においては、主軸装置2がX軸、Y軸、およびZ軸の3軸方向に往復移動する構成を採用したが、これに限定されるものではなく、X軸およびY軸の2軸方向に移動する主軸装置に適用することもできる。
また、本実施形態においては、主軸カバー4は、主軸装置2がZ軸方向に伸びた状態で、四角錐形状の先端部を切断したような形状としたが、これに限定されるものではなく、円錐や多角錘形状でもよいし、外周縁部4cが横長の矩形形状であってもよく、主軸装置2の移動方向に適合できるように適切な形態が採用される。また、1枚の原形シートで本体部41を形成することに限定されるものではなく、予め立体的な袋状に一体成形または縫製することで、適宜種々の形態を採用することができる。
また、本実施形態においては、固定フレーム5を加工室カバー12に装着したが、これに限定されるものではなく、X軸、Y軸、およびZ軸の3軸移動機構等の主軸支持手段3の適切な箇所にブラケット等を介して適宜固定することもできる。
1 工作機械
2 主軸装置
3 主軸支持手段
4,4′ 主軸カバー
4a 中央部
4b 中間部
4c 外周縁部
5 伸縮部材
6 固定フレーム
8 補強部材
12 加工室カバー
41 本体部(本体部材)
42 嵌入孔
43,43′ 弛み部
44 折り込み部
A 加工領域

Claims (4)

  1. 加工室カバーで覆われた加工領域に臨むように配設される主軸装置と、この主軸装置を左右方向、上下方向、および前後方向に移動自在に支持する主軸支持手段と、を有する工作機械における前記加工室カバーと前記主軸装置との間を遮蔽する主軸カバーの取り付け構造であって、
    前記主軸カバーは、
    布材またはシート状部材からなる本体部と、
    この本体部に形成され前記主軸装置が嵌入される嵌入孔と、
    前記本体部に形成され前記主軸装置の移動方向における許容移動量に相当する弛み長さを有する弛み部と、
    この弛み部に連結して設けられ、当該弛み部を前記本体部の外周縁部または前記嵌入孔の方向に引っ張るように付勢する前記本体部材とは別体として当該本体部材に装着された伸縮部材と、を備え、
    前記本体部材の嵌入孔に前記主軸装置の先端部を装着し、前記外周縁部を前記加工室カバーに装着したこと、
    を特徴とする工作機械における主軸カバーの取り付け構造
  2. 前記嵌入孔は、前記本体部の中央部に穿孔して形成され、
    前記伸縮部材は、前記外周縁部と前記中央部とを連結するように設けられていること、
    を特徴とする請求項1に記載の工作機械における主軸カバーの取り付け構造
  3. 前記弛み部は、山部と谷部からなる波状に形成され、
    前記山部および谷部の少なくとも一方には、当該山部および谷部に沿って配設された補強部材が設けられ、
    この補強部材に前記伸縮部材が連結されていること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の工作機械における主軸カバーの取り付け構造
  4. 前記本体部の外周縁部には、前記工作機械に固定して装着される固定フレームが設けられ、
    この固定フレームに前記伸縮部材の一端が連結されていること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の工作機械における主軸カバーの取り付け構造
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