JP2009228728A - 継手の防塵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動側軸部材と従動側軸部材とを連結する継手の耐久性を向上するようにした継手の防塵装置を提供する。
【解決手段】この防塵装置は、ジョイントケース11とこれに組み込まれる内側部材13とを有する継手に適用され、ブーツ21とブーツ固定具31とを有している。ブーツ21はジョイントケース11の端面11aに突き当てられる外周壁部22とこれに一体に連なるカバー部24とを有し、外周壁部22はカバー部24よりも高剛性となっている。ブーツ固定具31はジョイントケース11の外周側に嵌合する嵌合部32と、外周壁部22を覆う筒状部材34とを有しており、ブーツ21はブーツ固定具31によりジョイントケース11に直接固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は駆動側のシャフトと従動側のシャフトとを連結する継手に装着される継手の防塵装置に関する。
エンジン動力を駆動輪に伝達する車両用動力伝達系における駆動軸は、変速機から終減速機に駆動力を伝達するプロペラシャフトと、終減速機から駆動輪に駆動力を伝達するドライブシャフトとを有している。これらの動力伝達用のシャフトは、相互に自在継手や等速継手などの継手を介して連結される複数本の駆動軸つまりシャフトを有している。自在継手としてはカルダンジョイントとも言われるフック式ジョイントが用いられている。
一方、等速継手としてはツェッパ型ジョイント、固定式または摺動式のトリポード型ジョイント、ダブルオフセット型およびクロスグルーブ型ジョイント等が用いられている。プロペラシャフトの駆動側軸部材と従動側軸部材とを連結するツェッパ型ジョイントが特許文献1に記載され、ドライブシャフトの駆動側軸部材と従動側軸部材とを連結するトリポード型ジョイントが特許文献2に記載され、プロペラシャフトの駆動側軸部材と従動側軸部材とを連結するダブルオフセット型ジョイントが特許文献3に記載されている。これらのジョイントにはジョイント内部に潤滑油(グリス)を保持するとともに外部から土砂、水等の異物が入り込むのを防止するためにゴムや樹脂等の弾性体からなるブーツが装着されている。
特開2000−320567号公報 特開平9−14284号公報 特開2006−275195号公報
上述したジョイントつまり継手は、駆動側軸部材に取り付けられるジョイントケースと、この中に組み込まれるとともに被駆動側軸部材が取り付けられるインナーレースつまり内側部材とを有している。ブーツは小径端部、折返し部が設けられたカバー部、および小径端部の径方向外方に向けて突出する大径端部とを有しており、ブーツの小径端部は被駆動側軸部材に直接固定され、ブーツの大径端部は円筒形状のアダプタによりジョイントケースに連結されている。アダプタの基端部はジョイントケースの外側に嵌合されるとともに、ジョイントケースの外周部に形成された環状溝内にアダプタの基端部を塑性変形させてカシメることによりアダプタはジョイントケースに固定される。
従来のジョイントにおいては、アダプタの先端部にブーツの大径端部を連結するために、アダプタの先端部をカシメ加工してブーツの大径端部を挟持させるようにしている。このため、アダプタをカシメ加工によりブーツの大径端部に固定するには、ゴム、樹脂エラストマー材などの弾性材料からなる軟質のブーツにアダプタを突き当てた状態のもとでアダプタの円周方向全体に一定の外力を加えてアダプタの先端部を塑性変形させる必要がある。
したがって、アダプタの先端部のカシメ加工は、アダプタの基端部における金属製のジョイントケースに対するカシメ加工に比して容易でなく、アダプタの先端部を円弧状に加工するために加工能率向上に限度がある。しかも、カシメ加工により塑性変形したアダプタの先端部が円周方向全体に均一とならずにカシメ加工部位におけるブーツへの締め付け力に偏りがあると、ブーツ内に封入されたグリスなどが外部に染みだすおそれがあり、ジョイントの耐久性を損なうことになる。
本発明の目的は、駆動側軸部材と従動側軸部材とを連結する継手の耐久性を向上するようにした継手の防塵装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、継手に対するブーツの組み付け作業を能率的に行うことができ、カシメ加工を省略しているにも拘わらず、グリス漏れの怖れがなく、低コストな継手の防塵装置を提供することにある。
本発明の継手の防塵装置は、駆動側軸部材と従動側軸部材のいずれか一方の軸部材が取り付けられるジョイントケースと、当該ジョイントケース内に前記一方の軸部材に対して屈曲移動自在に組み込まれるとともに他方の軸部材が取り付けられて前記ジョイントケースと一体に回転する内側部材とを有する継手の防塵装置であって、前記ジョイントケースの端面に突き当てられ軸方向に延びる外周壁部、当該外周壁部の端部から径方向内方に折り曲げられる折返し部が設けられたカバー部、および当該カバー部に連なるとともに前記他方の軸部材に固着される固定部を備えるブーツと、当該ブーツを前記ジョイントケースに固定するブーツ固定具とを有することを特徴とする。
本発明の継手の防塵装置は、前記外周壁部が前記カバー部よりも高剛性であることを特徴とする。また、本発明の継手の防塵装置は、前記外周壁部の外側に前記外周壁部の径方向外方の偏倚を規制する筒状部材を配置することを特徴とする。本発明の継手の防塵装置は、前記ブーツ固定具に前記筒状部材を一体に設けることを特徴とする。
本発明の継手の防塵装置は、前記外周壁部に径方向外方に延出し前記ジョイントケースの端面に突き当てられるフランジを前記外周壁部に一体に設け、前記フランジを前記ジョイントケースの端面との間で押圧する押圧部を前記ブーツ固定具に設けることを特徴とする。本発明の継手の防塵装置は、前記押圧部の径方向の内周端に連ならせて前記筒状部材を一体に設けることを特徴とする。
本発明によれば、ジョイントケースとこれに組み込まれる軸部材との間に装着されるブーツがジョイントケースの端面に突き当てられる外周壁部を有しており、ブーツを外周壁部で直接ジョイントケースに取り付けることができるので、ブーツとジョイントケースとの間にこれらを連結するための金属製のアダプタを用いることが不要となる。これにより、アダプタをブーツにカシメ加工により固定する作業が不要となる。このように、アダプタをブーツにカシメ加工する際には、軟質のブーツの端部に金属製のアダプタを円弧状に折り曲げ加工することになり、アダプタの円周方向全周に均一な外力を加えなければならず、加工能率向上に限度があるだけでなく、カシメ加工部位に円周方向でカシメ加工の偏りがあるとブーツ内のグリスの染み出しが発生するおそれがあるが、本発明においてはアダプタが不要になるので、このようなグリスの染み出しが防止され、継手の耐久性を向上することが可能となる。しかも、ブーツ固定具をジョイントケースに固定することによりブーツをジョイントケースに直接固定することができるので、グリスの漏れ発生がない耐久性に優れた防塵装置を低コストで製造することができる。
ブーツの外周壁部をカバー部よりも高剛性にすると、外周壁部の強度や剛性がカバー部よりも高められ、外周壁部は、遠心力によってほとんど弾性変形しないため、その内径側に位置し、外周壁部に対して低剛性であるカバー部の遠心力による変形が抑えられる。従って、駆動側軸部材と従動側軸部材とが相互に頻繁に屈曲移動しても、弾性材料製のブーツが部分的に径方向に過大に変形して振れ回りを起こしたりすることがない。すなわち、内蔵する継手の耐久性を向上させることが可能となる。
ブーツ固定具に筒状部材を一体に設け、筒状部材によりブーツの外周壁部を覆うようにすると、ブーツの外周壁部の偏倚が防止されるうえ、外周壁部が筒状部材で覆われるため、飛び石などによる破壊の心配がなく、ジョイントケースと継手の耐久性を向上させることが可能となる。さらに、外周壁部はカバー部と同等の厚みとすることができるので、樹脂ブロー成形などにより成形することができ、さらにカシメ加工が必要ないため、安価なブーツとすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である継手の防塵装置を示す断面図であり、図2は図1の一部を拡大して示す断面図である。継手10は摺動式の等速継手であり、円筒形状の外側部材つまりジョイントケース11を有している。ジョイントケース11の一端部は開口され、他端部には連結部12が一体に設けられている。ジョイントケース11内には外周面が球面形状となったインナーレースつまり内側部材13が組み込まれ、ジョイントケース11の内側に軸方向に延在して形成された複数の外輪溝14と、内側部材13の外側に形成された複数の内輪溝15との間にはそれぞれボール16が配置されている。それぞれのボール16は内側部材13の外側に組み付けられたケージ17に保持されている。
内側部材13にはスタブ軸とも言われる継手軸部材18がその内方端18aでスプライン結合され、継手軸部材18は止めリング19により内側部材13に固定されている。この継手10が車両の変速機出力軸とプロペラシャフトとの間に装着される場合には、駆動側軸部材としての変速機出力軸がジョイントケース11の連結部12に取り付けられ、ジョイントケース11は回転軸O1を中心に回転する。一方、継手軸部材18にはプロペラシャフトが取り付けられることになり、プロペラシャフトは継手軸部材18とともに従動側軸部材となり、駆動側軸部材により回転軸O2を中心に回転される。従動側軸部材にはボール16を介して駆動側軸部材の回転力が伝達されてこれと一体に回転し、車輪が上下方向にバウンドした場合には、両方の回転軸O1、O2が相互に傾斜するようにジョイントケース11と継手軸部材18は屈曲移動することになる。なお、図1においては、両方の回転軸O1、O2が同心状となった状態が示されている。
ジョイントケース11内に組み込まれたボール16や内側部材等の部材相互の摺動面を潤滑するために、ジョイントケース11内にはグリスが収容されている。ジョイントケース11の開口端部と継手軸部材18との間には、ジョイントケース11内にグリスを保持するとともにグリス内に異物が入り込むのを防止するために、弾性材料である樹脂エラストマー製のブーツ21が装着されている。なお、樹脂エラストマー製に限定されず、ゴム製ブーツを採用することもできる。特に、雰囲気温度が高温になる部位に使用する場合には、耐熱性の優れたシリコーンゴム製のブーツとすることが好適であるが、一般に、シリコーンゴムは、引き裂き強度が低いという難点がある。しかし、本発明においては、カシメ加工による固定を行わないため、カシメ加工部を起点とする破壊が生じづらいので、より好適である。
ブーツ21はジョイントケース11の端面11aに直接突き当てられ軸方向に延びるほぼ円筒形状の外周壁部22を有し、外周壁部22の突き当て端部には径方向外方に突出するフランジ部23が一体に設けられている。フランジ部23には外周壁部22を介して一体にカバー部24が連なっており、カバー部24は継手軸部材18に固着される円筒形状の固定部25に一体に連なっている。カバー部24は外周壁部22の端部からフランジ部23側に折り曲げられた大径の反転部26と、この反転部26を介して外周壁部22に一体に連なるとともに反転部26により径方向内方に折り曲げられる折返し部27とを有し、さらに折返し部27の端部から固定部25側に折り曲げられた小径の反転部28と、この反転部28を介して固定部25に一体に連なる内周壁部29とを有している。固定部25は締結バンド30により継手軸部材18に固着される。フランジ部23の軸方向の肉厚Dは、外周壁部22およびカバー部24の肉厚dよりも厚く形成されている。
このように、端面11aにフランジ部23を突き当ててジョイントケース11に固定されるブーツ21は、折返し部27が設けられたカバー部24を有しているので、ジョイントケース11と継手軸部材18とが相互に屈曲移動したときに、その屈曲移動にカバー部24が追従変形し、ジョイントケース11内からのグリスの漏れが防止される。
ブーツ21は金属製のブーツ固定具31によりジョイントケース11に直接固定される。ブーツ固定具31は、ジョイントケース11の外周側に嵌合してジョイントケース11に固定される円筒形状の嵌合部32と、この嵌合部32の端部からほぼ直角に折り曲げられた押圧部33とを有している。押圧部33をフランジ部23の外方端面23aに当接させて嵌合部32をジョイントケース11の外周側に嵌合させると、ジョイントケース11の端面11aにフランジ部23の対向面23bが対向した状態となってフランジ部23は端面11aと押圧部33との間で軸方向に加圧される。
このように、ブーツ21はブーツ固定具31によりジョイントケース11に直接固定されるので、ブーツ21とジョイントケース11との間にこれらを連結するために従来のようにブーツ21にカシメ加工されるアダプタを用いることが不要となる。従来のようにアダプタをブーツにカシメ加工により固定すると、軟質のブーツの端部にアダプタを円弧状に折り曲げ加工することになり、アダプタの円周方向全周に均一な外力を加えなければならず、カシメ加工部位に円周方向でカシメ加工に偏りがあると、ブーツ内のグリスの染み出しが発生するおそれがある。これに対して、ブーツ21をブーツ固定具31によりジョイントケース11に直接固定すると、グリスの染み出しが防止されて継手の耐久性を向上することが可能となる。
押圧部33にはその径方向内周端に連なって軸方向に延在する筒状部材34が一体に設けられており、筒状部材34によりブーツ21の外周壁部22が覆われて外周壁部22が径方向外方に偏倚することが防止される。したがって、ジョイントケース11と継手軸部材18とが相互に屈曲移動しても、カバー部24の外周壁部22は径方向外方に弾性変形することなく、円筒形状を保持することになる。
本実施の形態では、金属製の筒状部材34を用いているが、この場合、樹脂エラストマー製のブーツの外壁部材22を覆うため、飛び石などによる破壊を防止することができる。また、断熱効果や遮熱効果も期待できる。特に、ジョイントの近隣にマフラーなどの高発熱体が配置される場合には、輻射熱をカットする目的で、筒状部材34を断熱性(遮熱性)の高い材質で形成して十分な断熱性を確保することにより、ブーツに熱可塑性樹脂エラストマーを採用が可能となる。
ブーツ固定具31の嵌合部32をジョイントケース11に固定するために、ジョイントケース11には環状の係止溝35が係止部として形成されている。これにより、嵌合部32をジョイントケース11の外周側に嵌合させた状態のもとで、嵌合部32のうち係止溝35に対応する端部をカシメ加工することによってブーツ固定具31はジョイントケース11に固定される。図1および図2において符号36はカシメ加工されたカシメ部を示す。
ブーツ固定具31をジョイントケース11に固定する際には、ジョイントケース11の端面11aとブーツ固定具31の押圧部33とによりフランジ部23に加えられる軸方向の加圧力を設定した状態のもとで嵌合部32をカシメ加工する。係止溝35を環状に連なった溝とすることなく、円周方向に所定の間隔毎に係止溝を形成するようにしても良い。その場合には嵌合部32のうち係止溝に対応する部分のみがカシメ加工される。なお、本実施の形態においては、係止溝35と端面11aとの間に形成された環状溝には図2に示すようにシール材37を装着しているが、後述するフランジ部23と端面11aの密着力のみで封止することとしても良い。
フランジ部23の軸方向の肉厚Dは、カバー部24の肉厚dよりも大きく設定されているので、フランジ部23はカバー部24よりも強度、剛性が高められた高剛性となっている。フランジ部23に軸方向の加圧力を加えると、樹脂エラストマー製のフランジ部23は圧縮力を受けて弾性変形し、この状態で保持することによってフランジ部23と端面11aとに密着力が高められるので、継手10が車両に装着された状態のもとで、頻繁にジョイントケース11と継手軸部材18との屈曲移動が発生しても、ブーツ21に亀裂が発生したり、フランジ部23と端面11aとの間からグリスの漏れが発生したりするのを防止でき、ブーツの耐久性を高めることができる。
図1および図2に示す継手10を組み立てるには、継手軸部材18の内方端18aに内側部材13、ボール16およびケージ17を組み付けるとともに、ブーツ21を継手軸部材18に配置して固定部25を締結バンド30により固定した状態のもとで、継手軸部材18をジョイントケース11内に挿入する。次いで、ジョイントケース11の端面11aにフランジ部23を突き当てるとともにブーツ固定具31の嵌合部32をジョイントケース11の外側に嵌合させ、プレス機械によりフランジ部23に端面11aと押圧部33との間で所定の加圧力を加える。このように加圧力を加えた状態のもとで、ブーツ固定具31の嵌合部32をカシメ加工することよって、ブーツ固定具31をジョイントケース11に固定する。
ジョイントケース11はブーツ固定具31の嵌合部32が嵌合する部分の外径が他の部分よりも小径となっており、ジョイントケース11にはブーツ固定具31の端面が当接する突き当て段部11bが形成されている。図2に示すように、フランジ部23に対して押圧部33が所定の加圧力を加えたときに、嵌合部32が突き当て段部11bに当接するように嵌合部32の軸方向の長さ寸法Sを設定すると、嵌合部32を突き当て段部11bに突き当てると、フランジ部23に対する軸方向の加圧力は所定値に設定される。
図3は本発明の他の実施の形態である継手の防塵装置を示す断面図である。図3においては図2と同様の部分が示されており、図2と共通する部材については同一の符号が付されている。上述したブーツ固定具31が嵌合部32と押圧部33と筒状部材34が一体に形成されているのに対し、図3に示したブーツ固定具31は、フランジ部23を介してジョイントケース11の端面11aに突き当てられる内側押圧部33aと筒状部材34とが一体となった第1の固定金具31aと、内側押圧部33aに積層される外側押圧部33bと嵌合部32とが一体となった第2の固定金具31bとにより形成されている。
このように2つの固定金具31a,31bからなるブーツ固定具31によりブーツ21をジョイントケース11に固定するには、第1の固定金具31aの内側押圧部33aをフランジ部23を介して端面11aに突き当てた状態のもとで、第2の固定金具31bの外側押圧部33bを内側押圧部33aに突き当ててフランジ部23に軸方向の加圧力を加えて嵌合部32の一部をカシメ加工する。このように相互に別体となった2つの固定金具31a,31bによりブーツ固定具31を形成すると、それぞれ、あるいは一方を硬質樹脂等により製造することが可能となる。
図4は本発明の他の実施の形態である継手の防塵装置を示す断面図であり、図5は図4の一部を拡大して示す断面図であり、図6は駆動側軸部材と従動側軸部材が相互に屈曲移動した状態における図4の一部を拡大して示す断面図である。図4〜図6においては、図1と共通する部材については同一の符号が付されている。図4〜図6に示される継手の防塵装置は、ブーツ21およびブーツ固定具31の構造が図1に示されたものと相違しているが、他の構造は図1に示されたものと共通である。
図4〜図6に示される継手の防塵装置においては、ブーツ固定具31は、図1に示された筒状部材34を有しておらず、嵌合部32と押圧部33とから構成されている。一方、ブーツ21の外周壁部22は、図1に示された外周壁部22の厚みがカバー部24とほぼ同一厚みに設定されているのに対し、外周壁部22の肉厚d1はカバー部24の肉厚d0よりも厚く形成されている。また、フランジ部23の肉厚Dは、外周壁部22の肉厚よりも厚く形成されている。このように、外周壁部22の肉厚をカバー部24よりも厚くすると、外周壁部22の強度が高められて、外周壁部22は高剛性となる。これにより、図6に示すように、ジョイントケース11と継手軸部材18とが回転状態のもとで相互に屈曲移動しても、高剛性の外周壁部22は、遠心力によって弾性変形することなく、しかも屈曲力が加わっても径方向に転倒することが防止される。
本実施の形態においては、外周壁部22の厚みがカバー部24の肉厚d0よりも厚く形成することで高剛性の外周壁部としているが、これに限定されず、例えば、外周壁部22の外周面にリブを設けて径方向について高剛性の外周壁部とすることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図示する継手においては、ジョイントケース11に駆動側軸部材が取り付けられ、従動側軸部材が継手軸部材を介して内側部材13に取り付けられるようになっているが、駆動側軸部材と従動側軸部材とを相互に逆に配置するようにしても良い。また、継手はプロペラシャフトに装着されているが、ドライブシャフトに装着するようにしても良く、車両用の継手のみならず船舶用等の他の軸部材の継手としても適用することができる。本発明の防塵装置が適用される継手としては、上述した等速継手のみならず、トリポード型等速継手やダブルオフセット型等の他のタイプの等速継手や自在継手にも適用することができる。
本発明の一実施の形態である継手の防塵装置を示す断面図である。 図1の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の他の実施の形態である継手の防塵装置を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態である継手の防塵装置を示す断面図である。 図4の一部を拡大して示す断面図である。 駆動側軸部材と従動側軸部材が相互に屈曲移動した状態における図4の一部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
11 ジョイントケース
11a 端面
13 内側部材
18 継手軸部材
21 ブーツ
22 外周壁部
23 フランジ部
24 カバー部
25 固定部
26 反転部
27 折返し部
28 反転部
29 内周壁部
31 ブーツ固定具
32 嵌合部
33 押圧部
34 筒状部材
35 係止溝
36 カシメ部

Claims (6)

  1. 駆動側軸部材と従動側軸部材のいずれか一方の軸部材が取り付けられるジョイントケースと、当該ジョイントケース内に前記一方の軸部材に対して屈曲移動自在に組み込まれるとともに他方の軸部材が取り付けられて前記ジョイントケースと一体に回転する内側部材とを有する継手の防塵装置であって、
    前記ジョイントケースの端面に突き当てられ軸方向に延びる外周壁部、当該外周壁部の端部から径方向内方に折り曲げられる折返し部が設けられたカバー部、および当該カバー部に連なるとともに前記他方の軸部材に固着される固定部を備えるブーツと、
    当該ブーツを前記ジョイントケースに固定するブーツ固定具とを有する継手の防塵装置。
  2. 請求項1記載の継手の防塵装置において、前記外周壁部は前記カバー部よりも高剛性であることを特徴とする継手の防塵装置。
  3. 請求項1記載の継手の防塵装置において、前記外周壁部の外側に前記外周壁部の径方向外方の偏倚を規制する筒状部材を配置することを特徴とする継手の防塵装置。
  4. 請求項3記載の継手の防塵装置において、前記ブーツ固定具に前記筒状部材を一体に設けることを特徴とする継手の防塵装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の継手の防塵装置において、前記外周壁部に径方向外方に延出し前記ジョイントケースの端面に突き当てられるフランジを前記外周壁部に一体に設け、前記フランジを前記ジョイントケースの端面との間で押圧する押圧部を前記ブーツ固定具に設けることを特徴とする継手の防塵装置。
  6. 請求項5記載の継手の防塵装置において、前記押圧部の径方向の内周端に連ならせて前記筒状部材を一体に設けることを特徴とする継手の防塵装置。
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