JP2009227049A - 車両用シートの昇降装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】昇降部材と非昇降部材との連結を補強するとともに積層状態における車両用シートのがたつきをなくした車両用シートの昇降装置を提供する。
【解決手段】車両用シートには、長手方向に車両用シートの昇降軌跡に対応した長穴42aが形成された一対のカムプレート42が連結されており、この長穴42aには第3層3Fの両レール部材33の各前方に回動可能に支持されるガイドローラ35が転動可能に係合されている。そして、車両用シートを含め第1層1Fから第4層4Fまで積層した積層状態時に、押圧部材50により、ガイドローラ35が長穴42aの内周面の一部に押圧される。
【選択図】図2
【解決手段】車両用シートには、長手方向に車両用シートの昇降軌跡に対応した長穴42aが形成された一対のカムプレート42が連結されており、この長穴42aには第3層3Fの両レール部材33の各前方に回動可能に支持されるガイドローラ35が転動可能に係合されている。そして、車両用シートを含め第1層1Fから第4層4Fまで積層した積層状態時に、押圧部材50により、ガイドローラ35が長穴42aの内周面の一部に押圧される。
【選択図】図2
Description
本発明は車両用シートの昇降装置に関するものである。
従来より、車両用シートの昇降装置として、例えば、下記特許文献1に開示される車両用シートの昇降装置がある。この昇降装置は、5層構造であって、車両のフロアに固定される第1層と、第1層に前後方向にスライド可能に支持される第2層と、第2層に旋回可能に支持される第3層と、第3層に前後方向にスライド可能かつ昇降可能に支持される第4層と、車両用シートが固定され第4層に前後方向にスライド可能に支持される第5層とを備えている。
特に、第4層は、第3層を構成するガイドローラの外周面が、第4層を構成する第1アームの第1案内面と第2補強部材の第2案内面とに当接し両案内面に沿って転動することにより、第3層に対して昇降する。
特開2007−290649号公報
ところで、車両用シートを車外に下降させるとき、下降予定位置に縁石等の障害物があると、この障害物に第4層や第5層が乗り上げる場合がある。この場合、第4層は、第1アーム等の下端面である各案内面にて第3層のガイドローラ上に当接して支持されているだけなので、各案内面とガイドローラとが離間してしまう。そうすると、想定外の押圧力が第4層や第5層に作用してしまうという問題がある。
この問題を解決するためには、ガイドローラの上方だけでなく下方にも案内面を設けて、第4層や第5層等の昇降される昇降部材と第1層、第2層および第3層等の車体に固定される非昇降部材との連結を補強する必要がある。そこで、所望の昇降軌跡に対応する長穴を形成した案内部材を第4層に設け、この案内部材の長穴に第3層のガイドローラを転動可能に係合させることが考えられる。この場合、ガイドローラを長穴に対して円滑に転動させるために、ガイドローラの外周面と長穴の内周面との間に所定の隙間を設ける必要がある。
しかしながら、ガイドローラの外周面と長穴の内周面との間に所定の隙間を設けると、各層が積層された状態である積層状態時に、車両用シートが上記所定の隙間分だけ上下方向にがたついてしまうという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、昇降部材と非昇降部材との連結を補強するとともに積層状態における車両用シートのがたつきをなくした車両用シートの昇降装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の車両用シートの昇降装置では、車両用シートを車体(B)に支持される支持台(1F〜3F)に対して上方に積層した積層状態と車外に下降した下降状態とを選択可能な車両用シートの昇降装置(10)であって、前記支持台に回動可能に支持されるガイドローラ(35)と、前記車両用シートに連結され長手方向に前記車両用シートの昇降軌跡に対応した長穴(42a)が形成された案内部材(42)であって、前記ガイドローラを前記長穴に前記長手方向に転動可能に係合させた案内部材と、前記積層状態時に前記ガイドローラを前記長穴の内周面の一部に押圧する押圧部材(50)と、をそれぞれ一対備え、前記押圧部材は、前記ガイドローラに当接する当接部材(51)と、前記当接部材に面接触して当該当接部材を前記ガイドローラに押圧する弾性部材(52)と、を有することを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、車両用シートには、長手方向に車両用シートの昇降軌跡に対応した長穴が形成された案内部材が連結されており、この長穴には支持台に回動可能に支持されるガイドローラが転動可能に係合されている。そして、車両用シートを支持台上に積層した積層状態時に、押圧部材によりガイドローラが長穴の内周面の一部に押圧される。
これにより、ガイドローラが案内部材の長穴の内周面により上下方向から案内されることとなるので、車両用シート等の昇降される昇降部材と支持台等の車体に固定される非昇降部材との連結を補強することができる。
また、ガイドローラと案内部材の長穴の内周面との間に上記所定の隙間を設けても、積層状態時には、押圧部材によりガイドローラが長穴の内周面の一部に押圧されるので、車両用シートが上下方向にがたつくこともない。
特に、押圧部材は、ガイドローラに当接する当接部材と、この当接部材に面接触して当接部材をガイドローラに押圧する弾性部材とを有している。これにより、当接部材に耐摩耗性の高い部材を採用することにより、押圧部材を弾性部材のみで構成する場合と比較して、押圧部材の耐久性を向上させることができる。
さらに、弾性部材は当接部材に面接触することから、当接部材を介したガイドローラからの反力が集中することなく接触面にて分散して弾性部材に伝達されるので、接触面圧を軽減することができる。
したがって、昇降部材と非昇降部材との連結を補強するとともに積層状態における車両用シートのがたつきをなくすことができる。
したがって、昇降部材と非昇降部材との連結を補強するとともに積層状態における車両用シートのがたつきをなくすことができる。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る車両用シートの昇降装置10の構成を示す側面図である。図2は、図1に示す2−2線相当の切断面による押圧部材50近傍の断面図である。図3は、押圧部材50の分解斜視図である。なお、以下の説明では、図1の右方を前方、左方を後方とし、車両用シートの左方には、乗降用のドア(図示せず)が存在する。また、図1においては、対になる部材のうち一方のみを図示する。
図1に示すように、昇降装置10は、第1層1Fから第4層4Fの4層構造に構成されている。以下、各層の構造について第1層から順に説明する。
[第1層]
第1層1Fは、車両のフロアBに取付脚11aを介して固定される一対のロアレール11と、各ロアレール11の内部においてロアレール11に沿ってそれぞれ配置された複数のローラ12とを備えている。本実施形態では、両ロアレール11は、車両の前後方向に延びている。
第1層1Fは、車両のフロアBに取付脚11aを介して固定される一対のロアレール11と、各ロアレール11の内部においてロアレール11に沿ってそれぞれ配置された複数のローラ12とを備えている。本実施形態では、両ロアレール11は、車両の前後方向に延びている。
[第2層]
第1層1Fの上に配置された第2層2Fは、両ロアレール11の内部に配置された複数のローラ12の回転によって両ロアレール11に沿ってスライド可能に支持される一対のアッパーレール21と、両アッパーレール21間に固定された固定部材22と、固定部材22に取り付けられて第3層3Fを旋回可能に支持するベアリングギヤ23とを備えている。また、第2層2Fは、前後方向にスライドするための第2層スライド用スクリューネジおよび第2層スライド用モータ(図示せず)を備えている。
第1層1Fの上に配置された第2層2Fは、両ロアレール11の内部に配置された複数のローラ12の回転によって両ロアレール11に沿ってスライド可能に支持される一対のアッパーレール21と、両アッパーレール21間に固定された固定部材22と、固定部材22に取り付けられて第3層3Fを旋回可能に支持するベアリングギヤ23とを備えている。また、第2層2Fは、前後方向にスライドするための第2層スライド用スクリューネジおよび第2層スライド用モータ(図示せず)を備えている。
[第3層]
第2層2Fの上に配置された第3層3Fは、ベアリングギヤ23に旋回可能に支持される支持部材31と、この支持部材31に取り付けられる固定部材32と、この固定部材32の左右両端にて前後方向に延びるようにそれぞれ固定される一対のレール部材33と、固定部材32に取り付けられた第3層旋回用モータ(図示せず)の軸端に設けられるピニオンギア34であって第2層2Fのベアリングギヤ23の外歯に噛合可能なピニオンギア34と、両レール部材33の各前方にてそれぞれ回転自在に軸支されたガイドローラ35とを備えている。また、第3層3Fは、第4層4Fを前後方向にスライドさせるための第4層スライド用スクリューネジおよび第4層スライド用モータ(図示せず)を備えている。
第2層2Fの上に配置された第3層3Fは、ベアリングギヤ23に旋回可能に支持される支持部材31と、この支持部材31に取り付けられる固定部材32と、この固定部材32の左右両端にて前後方向に延びるようにそれぞれ固定される一対のレール部材33と、固定部材32に取り付けられた第3層旋回用モータ(図示せず)の軸端に設けられるピニオンギア34であって第2層2Fのベアリングギヤ23の外歯に噛合可能なピニオンギア34と、両レール部材33の各前方にてそれぞれ回転自在に軸支されたガイドローラ35とを備えている。また、第3層3Fは、第4層4Fを前後方向にスライドさせるための第4層スライド用スクリューネジおよび第4層スライド用モータ(図示せず)を備えている。
両ガイドローラ35は、回動中心が左右方向に設定されており、外周面が前後方向に回転自在となっている。両ガイドローラ35の外周面は、それぞれ第4層4Fを構成するカムプレート42の長穴42aの内周面に当接し、この内周面に沿って相対的に転動する。
[第4層]
第3層3Fの上に配置された第4層4Fは、第3層3Fの両レール部材33にスライド可能に支持される一対のスライダー41と、両スライダー41にそれぞれ連結されて一体にスライドする一対のカムプレート42と、両カムプレート42に取り付けられて車両用シートのシートクッションおよびシートバックを支持するシートクッション用支持部材43およびシートバック用支持部材44とを備えている。
第3層3Fの上に配置された第4層4Fは、第3層3Fの両レール部材33にスライド可能に支持される一対のスライダー41と、両スライダー41にそれぞれ連結されて一体にスライドする一対のカムプレート42と、両カムプレート42に取り付けられて車両用シートのシートクッションおよびシートバックを支持するシートクッション用支持部材43およびシートバック用支持部材44とを備えている。
スライダー41は、内方に突出する円柱状の突出部41aを備えており、この突出部41aがレール部材33の外側にて長手方向に形成されるレール溝33aに係合されることにより、レール部材33にスライド可能かつ回動可能に支持されている。
カムプレート42にはその長手方向に所望の昇降軌跡に対応して略円弧状の長穴42aが形成されており、この長穴42aにはガイドローラ35が転動可能に係合されている。ここで、長穴42aは、その内周面に沿うガイドローラ35の転動を円滑にするために、ガイドローラ35の外周面との間に所定の隙間を有するように形成されている。
第4層4Fは、両スライダー41の突出部41aを両レール部材33のレール溝33aに係合するとともに両カムプレート42の長穴42aに両ガイドローラ35を係合することにより、第3層3Fに対して車両用シートの水平姿勢を維持した状態で前後方向にスライドしながら昇降するように構成されている。なお、カムプレート42とレール部材33との間には、横がた防止のためのガイド36が設けられている(図2参照)。
図1および図2に示すように、両カムプレート42の前方側面であって長穴42aの下縁近傍には、押圧部材50がそれぞれ取り付けられている。当該押圧部材50は、シート降下前の状態である第1層1Fから第4層4Fまで車両用シートを含め積層された状態(以下、積層状態ともいう:図1参照)のとき、カムプレート42の長穴42aの前部に位置するガイドローラ35の外周面をカムプレート42の長穴42aの内周面の一部に押圧する機能を有するものである。この押圧部材50の構造について、以下詳細に説明する。
図2および図3に示すように、押圧部材50は、ガイドローラ35の外周面に当接する当接部材51と、当接部材51に面接触して当接部材51をガイドローラ35に押圧するダンパー52と、当接部材51およびダンパー52をカムプレート42に支持する断面L字状のダンパーブラケット53とを備えている。
図3に示すように、当接部材51は、鉄等の耐摩耗性が高い金属材料から形成されており、上端部51aと、この上端部51aよりも長手方向の長さが短い下端部51bと、上端部51aおよび下端部51bの長手方向中央を一体に連結する連結部51cとから構成されている。
ダンパー52は、弾性ゴム等の弾性材料により略平板状に形成されている。このダンパー52には、上部中央に下端部51bおよび連結部51cに係合可能な溝部52aが形成されるとともに、長手方向両端に貫通穴52bがそれぞれ形成されている。また、両貫通穴52bには、金属製のカラー54が係合されている。これにより、ねじ締め荷重がダンパー52に直接作用することを防止している。なお、両貫通穴52bは、当接部材51を係合させたダンパー52をカムプレート42に取り付けたときに、上端部51aが長穴42aの内周面よりも内周側に僅かに突出するように形成されている。
ダンパーブラケット53は、鉄等の剛性が高い金属材料から形成されており、その長手方向両端には、両貫通穴52bにピッチが等しい貫通穴53aがそれぞれ形成されている。
押圧部材50は、当接部材51の下端部51bおよび連結部51cを溝部52aに係合したダンパー52の両貫通穴52bとダンパーブラケット53の両貫通穴53aとをねじ55により共締めしてカムプレート42の前方側面に取り付けられる。このとき、当接部材51の上端部51aは、カムプレート42の長穴42aの内周面よりも内周側に僅かに突出するように取り付けられる(図2参照)。
このように構成されることにより、押圧部材50は、積層状態時に、当接部材51の上端部51aにより、ガイドローラ35の外周面をカムプレート42の長穴42aの内周面の一部に押圧する。これにより、積層状態における第4層4Fおよびこの第4層4Fに支持される車両用シートの上下方向のがたつきをなくしている。
次に、本実施形態に係る車両用シートの昇降装置10の動作について図4を用いて説明する。図4(A)〜(D)は、第4層4Fがそのカムプレート42にて第3層3Fのガイドローラ35を転動させながら昇降する様子を示す説明図である。なお、説明の便宜上、図4には第3層3Fのレール部材33、ガイドローラ35および第4層4Fのみを図示している。
動作前における車両用シートの昇降装置10は、図1および図4(A)に示すように、最下層の第1層1Fから最上層の第4層4Fまでが積層された積層状態になっている。この積層状態において、図2に示すように、押圧部材50の当接部材51がガイドローラ35の外周面をカムプレート42の長穴42aの内周面の一部に押圧することにより、積層状態における第4層4Fおよびこの第4層4Fに支持される車両用シートの上下方向のがたつきをなくすことができる。
車両用シートの昇降装置10を下降させるための下降スイッチ(図示せず)をONすると、第4層4Fを第1層1Fにロックしてスライド不能とするロック機構(図示せず)によるロックが解除され、第2層2Fに設けられた第2層スライド用モータの駆動に応じて第2層スライド用スクリューネジが回転することにより、第2層2Fが、その上に第3層3Fおよび第4層4Fを積層した状態で前方へスライドする。
続いて、第2層2Fが所定位置まで前進すると、第3層3Fの第3層旋回用モータの駆動に応じてピニオンギア34とこのピニオンギア34に噛合する第2層2Fのベアリングギヤ23とが回転することにより、第3層3Fが、その上に第4層4Fを積層した状態で左向きに旋回する。これにより、車両用シートに座っている乗員は、ドア開口部と対向して座った姿勢になる。
続いて、第3層3Fに設けられた第4層スライド用モータの駆動に応じて第4層スライド用スクリューネジが回転することにより、図4(B)および図4(C)に示すように、第4層4Fが第3層3Fの上をドア開口部に向けてスライドし、ドア開口部から車外へ突出しながら下降する。このとき、第4層4Fは、両スライダー41の突出部41aを両レール部材33のレール溝33aに係合させるとともに、両カムプレート42の長穴42aに第3層3Fの両ガイドローラ35を転動させながら滑らかに下降する。つまり、第4層4Fは、そのカムプレート42の長穴42a内周面に対応した軌跡を描きながら下降する。
第4層4Fは、両スライダー41および両カムプレート42により水平姿勢を維持したまま下降するため、第4層4Fの上に取り付けられた車両用シートに座っている者は、この装置が動作する前の姿勢を維持した状態で下降する。
そして、図4(D)に示すように、第4層4Fがドア開口部外方の地上から所定の高さまで下降したとき、当該第4層4Fの下降が終了する。このとき、第4層4Fの両カムプレート42の長穴42aの後部に、第3層3Fの両ガイドローラ35が係合している。
また、ドア開口部外方の地上近くまで下降した車両用シートを車内の固定位置へ戻すために操作する上昇スイッチ(図示せず)をONすると、第3層3Fに設けられた第4層スライド用モータが下降時と逆の方向に回転し、第4層スライド用スクリューネジが下降時と逆の方向に回転し、第4層4Fが第3層3Fの後部に向けてスライドする。
第4層4Fの上に取り付けられた車両用シートは、下降時と同じように、第4層4Fの上昇時も水平姿勢を維持した状態で上昇する。そして、第4層4Fが第3層3Fの所定位置まで後退すると、両ガイドローラ35が両カムプレート42の長穴42aの前部に再び位置することとなる。これにより、ガイドローラ35の外周面が、押圧部材50の当接部材51によりカムプレート42の長穴42aの内周面の一部に押圧され、第3層3Fに対する第4層4Fのがたつきをなくしている。
続いて、第3層3Fの第3層旋回用モータの駆動に応じてピニオンギア34とこのピニオンギア34に噛合する第2層2Fのベアリングギヤ23とが左旋回時と逆の方向に回転することにより、第3層3Fが、その上に第4層4Fを積層した状態で右向きに旋回する。これにより、車両用シートに座っている乗員は、車両の前方を向いて座った姿勢になる。
続いて、第2層2Fの第2層スライド用モータの駆動に応じて第2層スライド用スクリューネジが前進時と逆の方向に回転することにより、第2層2Fが、その上に第3層3Fおよび第4層4Fを積層した状態で後方へスライドする。そして、第2層2Fが所定の位置までスライドすると、上記ロック機構により第4層4Fが第1層1Fにロックされスライド不能となる。これにより、車両用シートの昇降装置10は、図1および図4(A)に示すように、再び第1層1Fから第4層4Fまでが積層された積層状態になる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用シートの昇降装置10では、車両用シートには、長手方向に車両用シートの昇降軌跡に対応した長穴42aが形成された一対のカムプレート42が連結されており、この長穴42aには第3層3Fの両レール部材33の各前方に回動可能に支持されるガイドローラ35が転動可能に係合されている。そして、車両用シートを含め第1層1Fから第4層4Fまで積層した積層状態時に、押圧部材50により、ガイドローラ35が長穴42aの内周面の一部に押圧される。
これにより、ガイドローラ35がカムプレート42の長穴42aの内周面により上下方向から案内されることとなるので、車両用シートや第4層4F等の昇降される昇降部材と第1層1F等の車体に固定される非昇降部材との連結を補強することができる。
また、ガイドローラ35とカムプレート42の長穴42aの内周面との間に上記所定の隙間を設けても、積層状態時には、押圧部材50によりガイドローラ35が長穴42aの内周面の一部に押圧されるので、車両用シートが上下方向にがたつくこともない。
特に、押圧部材50は、ガイドローラ35に当接する当接部材51と、この当接部材51に面接触して当接部材51をガイドローラ35に押圧するダンパー52とを有している。これにより、当接部材51に耐摩耗性の高い部材を採用することにより、押圧部材50を弾性部材のみで構成する場合と比較して、押圧部材50の耐久性を向上させることができる。
さらに、ダンパー52は当接部材51に面接触することから、当接部材51を介したガイドローラ35からの反力が集中することなく接触面にて分散してダンパー52に伝達されるので、接触面圧を軽減することができる。
したがって、昇降部材と非昇降部材との連結を補強するとともに積層状態における車両用シートのがたつきをなくすことができる。
したがって、昇降部材と非昇降部材との連結を補強するとともに積層状態における車両用シートのがたつきをなくすことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)押圧部材50は、カムプレート42の前方側面であって長穴42aの下縁近傍に取り付けられることに限らず、例えば、カムプレート42の前方側面であって長穴42aの上縁近傍に取り付けられて、積層状態での長穴42aの前部に位置するガイドローラ35の外周面をカムプレート42の長穴42aの内周面の一部に押圧してもよい。
(1)押圧部材50は、カムプレート42の前方側面であって長穴42aの下縁近傍に取り付けられることに限らず、例えば、カムプレート42の前方側面であって長穴42aの上縁近傍に取り付けられて、積層状態での長穴42aの前部に位置するガイドローラ35の外周面をカムプレート42の長穴42aの内周面の一部に押圧してもよい。
(2)当接部材51は、上端部51aおよび下端部51bを連結部51cにより連結するように構成されることに限らず、ダンパー52に面接触する部位と、長穴42aの内周面よりも内周側に僅かに突出する部位であって積層状態時にガイドローラ35の外周面に当接する部位と、を有するように形成されればよい。このとき、ダンパー52の溝部52aは、当接部材51のダンパー52側部位に係合可能に形成される。
10…昇降装置
1F…第1層(支持台)
2F…第2層(支持台)
3F…第3層(支持台)
4F…第4層
35…ガイドローラ
42…カムプレート(案内部材)
42a…長穴
50…押圧部材
51…当接部材
52…ダンパー(弾性部材)
1F…第1層(支持台)
2F…第2層(支持台)
3F…第3層(支持台)
4F…第4層
35…ガイドローラ
42…カムプレート(案内部材)
42a…長穴
50…押圧部材
51…当接部材
52…ダンパー(弾性部材)
Claims (1)
- 車両用シートを車体に支持される支持台に対して上方に積層した積層状態と車外に下降した下降状態とを選択可能な車両用シートの昇降装置であって、
前記支持台に回動可能に支持されるガイドローラと、
前記車両用シートに連結され長手方向に前記車両用シートの昇降軌跡に対応した長穴が形成された案内部材であって、前記ガイドローラを前記長穴に前記長手方向に転動可能に係合させた案内部材と、
前記積層状態時に前記ガイドローラを前記長穴の内周面の一部に押圧する押圧部材と、
をそれぞれ一対備え、
前記押圧部材は、
前記ガイドローラに当接する当接部材と、
前記当接部材に面接触して当該当接部材を前記ガイドローラに押圧する弾性部材と、
を有することを特徴とする車両用シートの昇降装置。
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