JP2009227016A - ワイパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カウル内の衝撃吸収スペースを小型化する。
【解決手段】モータブラケット40のモータ固定部41の外周側に、各取り付け脚部43とピボット支持部44との基端側をそれぞれ接続し、ピボット支持部44をモータ固定部41の周方向に向けて各取り付け脚部43間に配置するとともに、DR側ピボット軸17aの軸方向に向けて各取り付け脚部43から離間させて配置した。よって、DR側ピボット軸17aが脱落し得る衝撃吸収スペースSを、ピボット支持部44と各取り付け脚部43との間に形成することができ、ワイパ装置が搭載されるカウル内の衝撃吸収スペースを小型化することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ウィンドシールド上に設けられるワイパ部材を揺動駆動し、ウィンドシールドに付着した付着物を払拭するワイパ装置に関する。
従来、自動車等の車両には、ウィンドシールドに付着した雨や埃等の付着物を払拭するワイパ装置が搭載されている。ワイパ装置は、操作スイッチの操作により回転駆動されるワイパモータと、ワイパ部材を揺動駆動するピボット軸と、ワイパモータの回転運動を揺動運動に変換してピボット軸に伝達する動力伝達部材とを備えている。ピボット軸は、車両のカウル内等に固定されるピボットホルダに回動自在に支持されており、その先端側は、車両の車体表面から外部に向けて延出されている。ピボット軸の先端側は衝撃荷重を受け易くなっており、したがってワイパ装置には、ピボット軸が衝撃荷重を受けた場合に、当該ピボット軸をカウル内に脱落させて衝撃荷重を吸収するようにした衝撃吸収機能を備えたものがある。
このような衝撃吸収機能を有するワイパ装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載されたワイパ装置は、運転席側および助手席側のピボットホルダをそれぞれパイプで連結しており、所謂モジュラー型のワイパ装置を採用している。パイプの略中間部分にはモータブラケットが固定され、当該モータブラケットにはワイパモータが固定されている。各ピボットホルダは破断強度の低い脆弱部を備えており、これによりピボット軸が衝撃荷重を受けた場合に、ピボット軸とともにパイプ,モータブラケットおよびワイパモータがカウル内に脱落するようになっている。このように、特許文献1に記載されたワイパ装置は、ワイパ装置の全体がカウル内に脱落するようにした衝撃吸収機能を備えている。
特開2002−200969号公報(図2)
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたワイパ装置によれば、ピボット軸が衝撃荷重を受けた場合に、ワイパ装置の全体がカウル内に脱落するようにしているため、その分、カウル内には比較的大きなスペース(衝撃吸収スペース)が必要となる。したがって、車両の車体デザインが衝撃吸収スペースに左右されてデザイン自由度が低下したり、エンジンルームの小さな小型車両等への適用が困難になったりする等の問題が生じ得る。
本発明の目的は、カウル内の衝撃吸収スペースを小型化することができるワイパ装置を提供することにある。
本発明のワイパ装置は、ウィンドシールド上に設けられるワイパ部材を揺動駆動し、前記ウィンドシールドに付着した付着物を払拭するワイパ装置であって、出力軸を有するワイパモータと、前記ワイパ部材が固定されるピボット軸と、前記出力軸と前記ピボット軸との間に設けられ、前記出力軸の回転を前記ピボット軸に伝達する動力伝達部材と、前記ワイパモータが固定されるモータ固定部を有するモータブラケットと、基端側が前記モータ固定部の外周側に接続され、先端側が被取り付け対象物に固定される取り付け脚部と、基端側が前記モータ固定部の外周側に接続され、先端側に前記ピボット軸を回動自在に支持するホルダ筒部を有するピボット支持部とを備え、前記ピボット支持部を、前記モータ固定部に対して片持ち状態で配置するとともに、前記ピボット軸の軸方向に向けて前記取り付け脚部から離間させて配置することを特徴とする。
本発明のワイパ装置は、前記モータ固定部に前記取り付け脚部を一対設け、前記ピボット支持部を前記モータ固定部の周方向に向けて前記各取り付け脚部間に配置することを特徴とする。
本発明のワイパ装置は、前記ピボット支持部は、前記ピボット軸への所定値以上の荷重の負荷により破断する脆弱部を有することを特徴とする。
本発明のワイパ装置は、前記ピボット軸は、当該ピボット軸への所定値以上の荷重の負荷により前記ピボット軸の前記ピボット支持部に対する軸方向への移動を許容する移動許容部材を有することを特徴とする。
本発明のワイパ装置によれば、モータブラケットのモータ固定部の外周側に、取り付け脚部を接続し、さらに、ピボット支持部をモータ固定部に対して片持ち状態で配置するとともにピボット軸の軸方向に向けて取り付け脚部から離間させて配置するので、ピボット軸が脱落し得る衝撃吸収スペースを、ピボット支持部と取り付け脚部との間に形成することができる。したがって、ワイパ装置が搭載されるカウル内の衝撃吸収スペースを小型化することができる。
本発明のワイパ装置によれば、モータ固定部に取り付け脚部を一対設け、ピボット支持部をモータ固定部の周方向に向けて各取り付け脚部間に配置するので、ピボット軸が脱落し得る衝撃吸収スペースを、ピボット支持部と各取り付け脚部との間に形成することができる。したがって、ワイパ装置が搭載されるカウル内の衝撃吸収スペースを小型化することができる。
本発明のワイパ装置によれば、ピボット支持部は、ピボット軸への所定値以上の荷重の負荷により破断する脆弱部を有するので、ピボット軸に所定値以上の荷重が負荷された場合に、脆弱部においてピボット支持部を破断させて、ピボット軸およびピボット支持部を衝撃吸収スペースに脱落させることができる。
本発明のワイパ装置によれば、ピボット軸は、ピボット軸への所定値以上の荷重の負荷によりピボット軸のピボット支持部に対する軸方向への移動を許容する移動許容部材を有するので、ピボット軸に所定値以上の荷重が負荷された場合に、ピボット支持部を破断させること無く、ピボット軸を衝撃吸収スペースに脱落させることができる。
以下、本発明の第1実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は第1実施の形態に係るワイパ装置を搭載した車両の前方側を示す説明図を、図2は図1のワイパ装置を示す斜視図を、図3(a),(b)は図2のモータブラケットの構造を説明する説明図をそれぞれ表している。
図1に示すように、車両10の前方側には、ウィンドシールドとしてのフロントガラス11が設けられており、このフロントガラス11上には、フロントガラス11に付着した雨や埃等(付着物)を払拭するDR側(運転席側)ワイパ部材12と、AS側(助手席側)ワイパ部材13とが設けられている。
DR側ワイパ部材12は、DR側ワイパブレード12aとDR側ワイパアーム12bとを有しており、DR側ワイパブレード12aはDR側ワイパアーム12bの先端側に回動自在に取り付けられている。AS側ワイパ部材13は、AS側ワイパブレード13aとAS側ワイパアーム13bとを有しており、AS側ワイパブレード13aはAS側ワイパアーム13bの先端側に回動自在に取り付けられている。
各ワイパブレード12a,13aは、各ワイパアーム12b,13bの内側に設けられた図示しないコイルバネ(引っ張りバネ)によって、それぞれフロントガラス11に弾圧的に接触するようになっている。
各ワイパブレード12a,13aは、フロントガラス11上の下反転位置LRPと上反転位置URPとの間に形成される各払拭範囲11a,11bを、それぞれ同期して同一方向に往復払拭動作するようになっている。つまり、各ワイパブレード12a,13aの払拭パターンはタンデム型となっている。
車両10におけるフロントガラス11の前端側には、フロントガラス11を払拭するワイパ装置14が搭載されており、このワイパ装置14は、車両10の前方側に形成されるカウル15内に配置されている。ワイパ装置14は、カウル15の開口側(図中手前側)を閉塞するカウルトップパネル16によって覆われており、このカウルトップパネル16には、DR側貫通孔16aおよびAS側貫通孔16bが設けられている。各貫通孔16a,16bからは、ワイパ装置14を構成するDR側ピボット軸17aおよびAS側ピボット軸17bの先端側が、車両10の外部に向けて延出されている。
ワイパ装置14は、図2に示すように、各ワイパ部材12,13を揺動駆動するワイパモータ30が装着されるモータブラケット40を、フレーム部材50のDR側(図中右側)に固定した、所謂フレーム一体型のモジュラー型ワイパ装置を採用している。
ワイパ装置14は、先端側にDR側ワイパアーム12bが固定されるDR側ピボット軸17aと、先端側にAS側ワイパアーム13bが固定されるAS側ピボット軸17bとを備えており、DR側ピボット軸17aは、モータブラケット40に回動自在に支持され、AS側ピボット軸17bは、ピボットホルダ18に回動自在に支持されている。
DR側ピボット軸17aの基端側には、DR側駆動レバー19aの一端側が固定され、AS側ピボット軸17bの基端側には、AS側駆動レバー19bの一端側が固定されている。DR側駆動レバー19aの他端側とAS側駆動レバー19bの他端側との間には、各駆動レバー19a,19bの他端側にそれぞれ固定されたボールジョイント(図示せず)を介して、連結ロッド20の端部がそれぞれ回動自在に連結されている。
モータブラケット40は、ワイパモータ30を支持するとともにワイパモータ30の出力軸31を貫通させるようになっている。ここで、ワイパモータ30は、ウォームおよびウォームホイールよりなる減速機構(図示せず)を備えており、減速機構により減速して高トルク化された回転力を、出力軸31を介して外部に出力するようになっている。ただし、ワイパモータ30を構成する駆動源(図示せず)としては、ブラシ付きの電動モータやブラシレスの電動モータ等、種々の形式の電動モータを用いることができる。
ワイパモータ30の出力軸31には、段付き形状となるよう屈曲されたリンクプレート21の基端側が固定されている。リンクプレート21の先端側には、ボールジョイント(図示せず)が固定されており、このボールジョイントには、駆動ロッド22の一端側が回動自在に連結されている。駆動ロッド22の他端側は、ボールジョイント(図示せず)を介してAS側駆動レバー19bの他端側に回動自在に連結されている。
ここで、リンクプレート21,駆動ロッド22,AS側駆動レバー19b,連結ロッド20およびDR側駆動レバー19aによってリンク機構(動力伝達部材)23を構成している。このリンク機構23は、出力軸31と各ピボット軸17a,17bとの間に設けられ、ワイパモータ30の回転駆動に伴うリンクプレート21の回転運動を揺動運動に変換するとともに、各ピボット軸17a,17bに伝達するようになっている。したがって、ワイパモータ30を回転駆動することにより、フロントガラス11の各払拭範囲11a,11bで各ワイパブレード12a,13aをそれぞれ往復払拭動作させることができる。
モータブラケット40は、図3に示すように、略平坦となったモータ固定部41を有している。このモータ固定部41には、ワイパモータ30の出力軸31が裏面側(図中奥側)から表面側(図中手前側)に向けて貫通する貫通孔41aが設けられている。貫通孔41aの周囲には、ワイパモータ30をモータ固定部41に固定するための固定ネジ24(図2参照)が貫通する3つのネジ孔41bが略等間隔(略120°間隔)で設けられている。
モータ固定部41の外周側には、断面が略円弧形状のフレーム装着部42が一体に設けられており、このフレーム装着部42には、フレーム部材50のDR側の端部が一対のネジ部材25(図2参照)によって固定されるようになっている。
モータ固定部41の外周側には、外側に向けて延びる一対の取り付け脚部43の基端側が接続されており、各取り付け脚部43の先端側の間隔は、所定の幅寸法Wに設定されている。各取り付け脚部43は、図2に示すように、モータブラケット40を車両10のDR側車体パネル(被取り付け対象物)P1に固定する役割を果たすものであり、各取り付け脚部43の先端側には、ゴム製のブッシュ26がそれぞれ装着されている。各ブッシュ26に締結ボルト(図示せず)を挿通するとともに、当該締結ボルトをDR側車体パネルP1に固定することで、モータブラケット40はDR側車体パネルP1に固定される。
モータ固定部41の外周側には、外側に向けて延びるピボット支持部44の基端側が接続されている。このピボット支持部44は、各取り付け脚部43の長さ寸法よりも短い長さ寸法に設定されている。ピボット支持部44は、図3(a)に示すようにモータ固定部41の周方向に向けて各取り付け脚部43間に配置されるとともに、図3(b)に示すようにDR側ピボット軸17aの軸方向に向けて各取り付け脚部43の先端側から所定の高さ寸法Hの分離間するようモータ固定部41から延出して片持ち状態で配置されている。
これにより、各取り付け脚部43とピボット支持部44との間には、幅寸法W,高さ寸法H,奥行き寸法Lの略直方体形状の衝撃吸収スペースSが形成されるようになっている。この衝撃吸収スペースSは、DR側ピボット軸17aに所定値以上の荷重(衝撃荷重)が負荷された場合に、DR側ピボット軸17aの脱落を許容する空間として機能(衝撃吸収機能)するものである。
なお、衝撃吸収スペースSの幅寸法Wは、各取り付け脚部43の先端側の幅寸法に収まるよう設定されており、これにより、衝撃吸収スペースSを必要最小限の容積となるようにして、ワイパ装置14の大型化を抑制している。
ピボット支持部44の先端側には、DR側ピボット軸17aをその内側に設けられた軸受(図示せず)を介して回動自在に支持するホルダ筒部44aが一体に設けられている。ホルダ筒部44aの一端側(図中上側)には、DR側ピボット軸17aのホルダ筒部44aに対する軸方向への移動を規制する移動規制部材27が設けられている。移動規制部材27は、内径がDR側ピボット軸17aよりも大きく、外径がホルダ筒部44aの内径よりも大きいワッシャ28と、DR側ピボット軸17aの略中間部分固定され、外径がワッシャ28の内径よりも大きい止め輪29とから構成されている。
ピボット支持部44の基端側、つまり、ピボット支持部44とモータ固定部41との間には、ピボット支持部44の略幅方向を横切るようにして薄肉部(脆弱部)44bが形成されている。この薄肉部44bは、ピボット支持部44における他の部分よりも剛性が低く設定されており、DR側ピボット軸17aに衝撃荷重が負荷された場合に破断するようになっている。薄肉部44bの剛性は、当該薄肉部44bの厚さ寸法によって決定され、DR側ピボット軸17aの衝撃吸収性能に合わせてその厚さ寸法を設定するようにする。
ピボットホルダ18には、図2に示すように、AS側ピボット軸17bをその内側に設けられた軸受(図示せず)を介して回動自在に支持するホルダ筒部18aが設けられている。このホルダ筒部18aの外周側には、ピボットホルダ18を、車両10のAS側車体パネルP2に固定するための一対の取り付け脚部18bが設けられている。各取り付け脚部18bには、DR側と同様のブッシュ26が装着されており、各ブッシュ26に締結ボルト(図示せず)を挿通するとともに、当該締結ボルトをAS側車体パネルP2に固定することで、ピボットホルダ18はAS側車体パネルP2に固定される。
ピボットホルダ18には、さらに、フレーム部材50のAS側(図中左側)の端部が嵌合して固定される連結ボス18cが一体に設けられている。
モータブラケット40とピボットホルダ18との間には、車両10の車幅方向に延びる中空の円筒パイプよりなるフレーム部材50が設けられ、このフレーム部材50は、モータブラケット40とピボットホルダ18とを、互いに所定の相対位置となるよう連結している。したがって、長さの異なるフレーム部材50を準備することで、車幅方向の寸法が異なる種々の車両に対応できるようになっている。ただし、フレーム部材50は、中空の円筒パイプに限らず、フレーム部材50に必要とされる剛性等を考慮し、例えば、断面形状が六角形等の他の形状の中空部材を用いることもできる。
次に、以上のように構成したワイパ装置14の作動について、図面を用いて詳細に説明する。
図4は図2の矢印A方向から見た薄肉部の破断前の状態を説明する説明図を、図5は図2の矢印A方向から見た薄肉部の破断後の状態を説明する説明図をそれぞれ表している。
図4に示すように、DR側ワイパアーム12bに衝撃荷重F(図中矢印)が負荷されると、DR側ワイパアーム12bを介してDR側ピボット軸17aの軸方向に衝撃荷重Fが負荷される。すると、DR側ピボット軸17aは、移動規制部材27によりホルダ筒部44aに対する軸方向への移動が規制されていることと、ピボット支持部44に片持ち支持されていることから、ピボット支持部44は図中矢印Bの方向に屈曲されるようになる。
これにより、ピボット支持部44の薄肉部44bには応力が集中してクラックCが発生する。ここで、クラックCは、図3(a)に示すように薄肉部44bに沿って略直線状に形成される。
その後、DR側ピボット軸17aに対する衝撃荷重Fの負荷が継続されると、図5に示すように、クラックCが大きくなって薄肉部44bが完全に破断、つまり、ピボット支持部44とモータ固定部41とが分離する。なお、図5中網掛け部分は薄肉部44bの破断面を示している。
ピボット支持部44とモータ固定部41とが分離すると、ピボット支持部44は図中矢印Mの方向に移動し、ピボット支持部44を含めてDR側ピボット軸17aの基端側が、DR側駆動レバー19aとともに衝撃吸収スペースS内に入り込む。これにより、DR側ピボット軸17aの先端側が、高さ寸法h1の分、カウル15の内側に移動して衝撃が吸収される。
ここで、モータ固定部41に固定されるワイパモータ30と、ピボット支持部44に回動自在に支持されるDR側ピボット軸17aとの間には、ボールジョイントによって回動自在に構成部品を接続して形成されるリンク機構23が設けられているので、衝撃荷重Fはワイパモータ30に伝達されることが無い。つまり、薄肉部44bの破断後におけるピボット支持部44の矢印M方向への移動がスムーズに行われ、リンク機構23やワイパモータ30等、他の構成部品の損傷を抑制できるようになっている。
以上詳述したように、第1実施の形態に係るワイパ装置14によれば、モータブラケット40のモータ固定部41の外周側に、各取り付け脚部43とピボット支持部44との基端側をそれぞれ接続し、ピボット支持部44をモータ固定部41の周方向に向けて各取り付け脚部43間に配置するとともに、DR側ピボット軸17aの軸方向に向けて各取り付け脚部43から離間させて配置したので、DR側ピボット軸17aが脱落し得る衝撃吸収スペースSを、ピボット支持部44と各取り付け脚部43との間に形成することができる。
したがって、ワイパ装置14が搭載されるカウル15内の衝撃吸収スペースを小型化することができ、車両10のデザイン自由度が低下したり、エンジンルームの小さな小型車両等への適用が困難になったりすること等を解消できる。
また、第1実施の形態に係るワイパ装置14によれば、ピボット支持部44は、DR側ピボット軸17aへの衝撃荷重Fの負荷により破断する薄肉部44bを有するので、DR側ピボット軸17aに衝撃荷重Fが負荷された場合に、薄肉部44bにおいてピボット支持部44を破断させて、DR側ピボット軸17aおよびピボット支持部44を衝撃吸収スペースSに脱落させることができる。
したがって、ピボット支持部44が衝撃吸収スペースSに脱落する際に、ピボット支持部44とともにDR側ピボット軸17aが傾斜できるので、DR側ピボット軸17aの先端側のカウル15内への移動量を大きくすることができ、ひいては、十分な衝撃吸収性能を得ることができる。
次に、本発明の第2実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図6(a),(b)は第2実施の形態に係るワイパ装置の移動許容部材の作動を説明する説明図を、図7は図6のC型止め輪の構造を説明する説明図を、図8は図6の移動許容部材の変形例(E型止め輪)を説明する説明図をそれぞれ表している。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第2実施の形態に係るワイパ装置14は、上述した第1実施の形態に比して、ピボット支持部44の薄肉部44bを省略するとともに、DR側ピボット軸17aの軸方向に衝撃荷重Fが負荷された場合に、DR側ピボット軸17aがホルダ筒部44aに対して軸方向に移動できるようにした点が異なっている。
図6に示すように、DR側ピボット軸17aには、環状溝60が形成されており、この環状溝60は、環状の溝底部61と、溝底部61から図中上方に向けて徐々に大径となる環状のテーパ部62とを有している。
環状溝60には、移動許容部材70が装着されている。移動許容部材70は、ワッシャ28と、溝底部61に嵌合するC型止め輪71とから構成されている。C型止め輪71は、図7に示すように、薄肉の鋼板をプレス加工することにより略C字形状に形成されており、図中破線矢印に示す方向に弾性変形するようになっている。C型止め輪71の端部には、一対の治具装着孔71aが設けられており、この治具装着孔71aに図示しない治具を装着することで、C型止め輪71を径方向外側に拡げ、これによりC型止め輪71を溝底部61に嵌合するようになっている。ここで、C型止め輪71として、プレス加工により成形したものを用いたが、弾性を有する線状の鋼材を丸めて一部切り欠きを有するようC字形状に成形したものを用いても良い。
以上のように構成した第2実施の形態のワイパ装置14の作動について説明する。
図6(a)に示すように、DR側ピボット軸17aの軸方向に衝撃荷重F(図中矢印)が負荷されると、DR側ピボット軸17aのホルダ筒部44aに対する図中下方への移動、つまり、衝撃吸収スペースS(図2参照)への移動に伴い、C型止め輪71がテーパ部62に乗り上げる。すると、C型止め輪71は図中矢印Dの方向に弾性変形された状態のもとで溝底部61から外れる。
これにより、図6(b)の矢印Mに示すように、DR側ピボット軸17aのホルダ筒部44aに対する軸方向への移動が許容され、DR側ピボット軸17aの基端側がDR側駆動レバー19aとともに衝撃吸収スペースS内に入り込む。これにより、DR側ピボット軸17aの先端側が、高さ寸法h2の分、カウル15の内側に移動して衝撃が吸収される。
以上詳述したように、第2実施の形態に係るワイパ装置14によれば、上述した第1実施の形態と同様に、ワイパ装置14が搭載されるカウル15内の衝撃吸収スペースを小型化することができ、車両10のデザイン自由度が低下したり、エンジンルームの小さな小型車両等への適用が困難になったりすること等を解消できる。
これに加え、第2実施の形態においては、DR側ピボット軸17aは、DR側ピボット軸17aへの衝撃荷重Fの負荷によりDR側ピボット軸17aのピボット支持部44に対する軸方向への移動を許容する移動許容部材70を有するので、DR側ピボット軸17aに衝撃荷重Fが負荷された場合に、ピボット支持部44を破断させること無く、DR側ピボット軸17aを衝撃吸収スペースSに脱落させることができる。
したがって、ワイパ装置14を構成する各構成部品の破損等を抑制することができ、各構成部品を再利用して元の状態に戻すことができる。
なお、移動許容部材70は、図8に示すように、C型止め輪71に代えて、当該C型止め輪71と同様の作用効果を奏するE型止め輪72を用いることもできる。
E型止め輪72は、薄肉の鋼板をプレス加工することにより略E字形状に形成されており、その内周側には3つの弾性変形部72aを有している。各弾性変形部72aの内径寸法は、溝底部61の外径寸法よりも小さい寸法に設定されており、各弾性変形部72aは溝底部61に押圧可能となっている。E型止め輪72の端部には、一対のテーパ部72bが形成されており、各テーパ部72bを溝底部61に向けて径方向から所定圧で押圧することにより、E型止め輪72を弾性変形させつつ溝底部61に嵌合するようになっている。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記第1実施の形態においては、ピボット支持部44に設けられる脆弱部として、肉厚を薄くして剛性を低くした薄肉部44bとしたものを示したが、本発明はこれに限らず、ピボット支持部44の破断させる箇所に少なくとも1つの孔を形成し、これにより脆弱部を構成するようにしても良い。
また、上記各実施の形態においては、運転席側(DR側)にモータブラケット40を設けたワイパ装置14としたものを示したが、本発明はこれに限らず、助手席側(AS側)にモータブラケット40を設けたワイパ装置とすることもできる。
さらに、上記各実施の形態においては、ワイパ装置14の払拭パターンをタンデム型としたものを示したが、本発明はこれに限らず、対向払拭型等、他の払拭パターンとしても良い。
また、上記実施の形態においては、ワイパ装置として、車両10の前方側のフロントガラス11を払拭するものを示したが、本発明はこれに限らず、車両10の後方側に設けられるウィンドシールドや、鉄道車両や航空機等のウィンドシールドを払拭するワイパ装置にも適用することができる。
第1実施の形態に係るワイパ装置を搭載した車両の前方側を示す説明図である。 図1のワイパ装置を示す斜視図である。 (a),(b)は、図2のモータブラケットの構造を説明する説明図である。 図2の矢印A方向から見た薄肉部の破断前の状態を説明する説明図である。 図2の矢印A方向から見た薄肉部の破断後の状態を説明する説明図である。 (a),(b)は、第2実施の形態に係るワイパ装置の移動許容部材の作動を説明する説明図である。 図6のC型止め輪の構造を説明する説明図である。 図6の移動許容部材の変形例(E型止め輪)を説明する説明図である。
符号の説明
10 車両
11 フロントガラス(ウィンドシールド)
11a,11b 払拭範囲
12 DR側ワイパ部材(ワイパ部材)
12a DR側ワイパブレード
12b DR側ワイパアーム
13 AS側ワイパ部材(ワイパ部材)
13a AS側ワイパブレード
13b AS側ワイパアーム
14 ワイパ装置
15 カウル
16 カウルトップパネル
16a DR側貫通孔
16b AS側貫通孔
17a DR側ピボット軸(ピボット軸)
17b AS側ピボット軸
18 ピボットホルダ
18a ホルダ筒部
18b 取り付け脚部
18c 連結ボス
19a DR側駆動レバー
19b AS側駆動レバー
20 連結ロッド
21 リンクプレート
22 駆動ロッド
23 リンク機構(動力伝達部材)
24 固定ネジ
25 ネジ部材
26 ブッシュ
27 移動規制部材
28 ワッシャ
29 止め輪
30 ワイパモータ
31 出力軸
40 モータブラケット
41 モータ固定部
41a 貫通孔
41b ネジ孔
42 フレーム装着部
43 取り付け脚部
44 ピボット支持部
44a ホルダ筒部
44b 薄肉部(脆弱部)
50 フレーム部材
60 環状溝
61 溝底部
62 テーパ部
70 移動許容部材
71 C型止め輪
71a 治具装着孔
72 E型止め輪
72a 弾性変形部
72b テーパ部
C クラック
F 衝撃荷重(所定値以上の荷重)
S 衝撃吸収スペース
P1 DR側車体パネル(被取り付け対象物)
P2 AS側車体パネル
LRP 下反転位置
URP 上反転位置

Claims (4)

  1. ウィンドシールド上に設けられるワイパ部材を揺動駆動し、前記ウィンドシールドに付着した付着物を払拭するワイパ装置であって、
    出力軸を有するワイパモータと、
    前記ワイパ部材が固定されるピボット軸と、
    前記出力軸と前記ピボット軸との間に設けられ、前記出力軸の回転を前記ピボット軸に伝達する動力伝達部材と、
    前記ワイパモータが固定されるモータ固定部を有するモータブラケットと、
    基端側が前記モータ固定部の外周側に接続され、先端側が被取り付け対象物に固定される取り付け脚部と、
    基端側が前記モータ固定部の外周側に接続され、先端側に前記ピボット軸を回動自在に支持するホルダ筒部を有するピボット支持部とを備え、
    前記ピボット支持部を、前記モータ固定部に対して片持ち状態で配置するとともに、前記ピボット軸の軸方向に向けて前記取り付け脚部から離間させて配置することを特徴とするワイパ装置。
  2. 請求項1記載のワイパ装置において、前記モータ固定部に前記取り付け脚部を一対設け、前記ピボット支持部を前記モータ固定部の周方向に向けて前記各取り付け脚部間に配置することを特徴とするワイパ装置。
  3. 請求項1または2記載のワイパ装置において、前記ピボット支持部は、前記ピボット軸への所定値以上の荷重の負荷により破断する脆弱部を有することを特徴とするワイパ装置。
  4. 請求項1または2記載のワイパ装置において、前記ピボット軸は、当該ピボット軸への所定値以上の荷重の負荷により前記ピボット軸の前記ピボット支持部に対する軸方向への移動を許容する移動許容部材を有することを特徴とするワイパ装置。
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