JP2009221896A - 燃料ポンプのタンク取付構造 - Google Patents

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Masahiko Takenaka
正彦 竹中
Shizuo Kono
静雄 河野
Masaki Ueno
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Abstract

【課題】本発明は、燃料ポンプユニットの良好な着脱性は維持しながらコストを下げることができる燃料ポンプのタンク取付構造を提供することを課題とする。
【解決手段】燃料ポンプ52には、上部に一部が凹部111に収容されるフランジ部122が設けられ、このフランジ部122の下方の側面122sに、センタリング拡径部134が形成され、このセンタリング拡径部134の一側面とその反対側の側面の下方に、ポンプ取付孔112の縁に係合しセンタリング拡径部134の上面134uよりも一段低い段付面136を有する複数の爪部137が設けられ、フランジ部122の上部に、段付面136との間で燃料タンク51の上部を挟持するフランジ足部127が設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、燃料ポンプのタンク取付構造の改良に関する。
燃料タンクの上面に燃料ポンプを取り付けてなる燃料ポンプのタンク取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−127003公報(図4)
特許文献1の図4において、燃料タンクの上側部材2(符号は同公報のものを流用する。以下同じ。)に設けられた開口部6に、燃料ポンプユニット10の蓋部13と嵌合する段部50を有するベース7を溶接し、このベース7の上面に、ガイド部材8を溶接し、燃料ポンプユニット10を開口部6に収容した後に、ベース7とガイド部材8の間にリテーナ20を挿入することで、燃料タンクに燃料ポンプユニット10を取り付ける。
特許文献1の技術は、燃料タンクの上面に、ベース7、ガイド部材8を設けるとともに、固定用のリテーナ20を設けることで、燃料タンクに、燃料ポンプユニット10を容易に着脱可能にするというものである。
しかし、燃料ポンプユニット10を容易に着脱可能にするために、ベース7、ガイド部材8およびリテーナ20を設けたので、部品点数が増え、コストアップにつながる可能性がある。
燃料ポンプユニット10の良好な着脱性は維持しながら、コストを下げることができる燃料ポンプのタンク取付構造が望まれている。
本発明は、燃料ポンプユニットの良好な着脱性は維持しながらコストを下げることができる燃料ポンプのタンク取付構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、燃料を蓄える燃料タンクの上部に凹部が設けられ、この凹部の底面にポンプ取付孔が設けられ、このポンプ取付孔へ燃料ポンプを挿入し、この燃料ポンプを燃料タンクに取付けるようにした燃料ポンプのタンク取付構造において、燃料ポンプには、上部に一部が凹部に収容されるフランジ部が設けられ、このフランジ部の下方の側面に、フランジ部と平行に、シール部材を支持するシール座部が設けられ、このシール座部の上面で、凹部の側面と燃料ポンプの側面との間に、前記シール部材が設けられ、このフランジ部の下方の側面に、燃料ポンプをポンプ取付孔の中央に位置合わせするセンタリング拡径部が形成され、このセンタリング拡径部の一側面とその反対側の側面の下方に、ポンプ取付孔の縁に係合しセンタリング拡径部の上面よりも一段低い段付面を有する複数の爪部が設けられ、フランジ部の上部に、段付面との間で燃料タンクの上部を挟持するフランジ足部が設けられていることを特徴とする。
燃料タンクに燃料ポンプを取り付けるときには、先ず、センタリング拡径部に設けた片側の爪部上方の溝部にポンプ取付孔の縁を臨ませ、燃料ポンプを上方から押しながら横にずらして反対側の爪部上方の溝部にポンプ取付孔の縁を臨ませる。つまり、ポンプ取付孔の縁に、燃料ポンプに形成したセンタリング拡径部の上方が嵌るように、ポンプ取付孔へ燃料ポンプを挿入する。次に、燃料ポンプを上方から押圧しながら、ポンプ取付孔の縁に、センタリング拡径部の一側面とその反対側の側面の下方に設けた複数の爪部の段付面を係合させる。
最後に、燃料ポンプへ上方からの押圧を解除する。そうすれば、センタリング拡径部と爪部とによって、燃料ポンプは、正確に位置合わせされ、フランジ足部の弾性力によって上方に付勢される。つまり、燃料ポンプは、段付面とフランジ足部とによって挟持され、所定位置に確実に保持される。
また、燃料タンクから燃料ポンプを取り外すときには、燃料ポンプを上方から押圧し、ポンプ取付孔の縁と段付面との係合を解除する。次に、燃料ポンプを押圧した状態のまま、爪部に平行な方向に燃料ポンプを移動させ、ポンプ取付孔の縁から、一側面またはその反対側の側面に設けた爪部を外す。
最後に、残りの側の側面に設けた爪部を外し、燃料ポンプを持ち上げることで、取り外しが完了する。
請求項2に係る発明では、シール部材は、断面が下に開放された略U字に形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、複数の爪部は、全て一方向に平行に延出され、爪部の側面は、ポンプ取付孔の軸方向に平行に設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、燃料ポンプに、上部に一部が凹部に収容されるフランジ部が設けられ、フランジ部の下方の側面に、シール座部が設けられ、このシール座部の上面に、シール部材が設けられ、フランジ部の下方の側面に、センタリング拡径部が形成され、このセンタリング拡径部の一側面とその反対側の側面の下方に、ポンプ取付孔の縁に係合する段付面を有する複数の爪部が設けられ、フランジ部の上部に、段付面との間で燃料タンクの上部を挟持するフランジ足部が設けられている。
燃料ポンプに、ポンプ取付孔に係合する段付面を有する複数の爪部とフランジ足部とが一体的に設けられているので、部品点数の増加を伴うことなく、燃料ポンプの良好な着脱性は維持させることができる。つまり、燃料ポンプユニットの良好な着脱性は維持しながらコストの低減が可能になる。
請求項2に係る発明では、シール部材は、断面が下に開放された略U字に形成されている。シール部材が円断面のOリングであれば、このOリングのつぶし代に限度があり、取付、取り外し、センタリングの際に、シール部材を圧縮変形させ難いので、作業性に影響が出る。
この点、下に開放するU字断面をもつシール部材であれば、つぶし代が十分にとれ、圧縮変形が容易となり、燃料ポンプの取付、取り外しまたはセンタリングの際に、作業性が高まる。
請求項3に係る発明では、複数の爪部は、全て一方向に平行に延出され、爪部の側面は、ポンプ取付孔の軸方向に平行に設けられている。爪部の側面が、ポンプ取付孔の軸方向に平行に設けられていれば、前記一方向に燃料ポンプを移動させれば、複数の爪部は一括して円滑に着脱可能となる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。図中、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」は各々運転者からみた方向を示す。なお、図面は符号の向きにみるものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10には、車体フレーム11と、この車体フレーム11に懸架されている駆動源としてのエンジン12と、車体フレーム11の前部に取り付けられている前輪13と、この前輪13を操舵可能にする操舵ハンドル14と、車体フレーム11の後方に取り付けられエンジン12により駆動される後輪15とが設けられている。
車体フレーム11は、その前端部を構成するヘッドパイプ17と、このヘッドパイプ17に操舵可能に取付けられるフロントフォーク18と、このフロントフォーク18に含まれているステアリング軸19の上端に取付けられている操舵ハンドル14と、ヘッドパイプ17から後斜め下方に延びるメインフレーム21と、このメインフレーム21の後部左右から後斜め上方に延びるシートレール22L、22R(図手前側の符号22Lのみ示す。以下同じ。)と、メインフレーム21の後端部から下方に延びるピボットプレート23と、このピボットプレート23の中間部から斜め後ろ上方に延ばしシートレール22L、22Rの中間部に連結したサブフレーム24L、24R(図手前側の符号24Lのみ示す。以下同じ。)とを主な構成要素とし、ピボットプレート23に設けたピボット軸25から後方にスイングアーム26を延ばした。
フロントフォーク18の下端部に、前輪車軸27を介して前輪13が支持され、スイングアーム26の後部に、後輪車軸28を介して後輪15が支持され、スイングアーム26の後部とシートレール22L、22Rの間には、後輪15が走行中に地面から受ける振動などを吸収するリヤクッション29、29(図手前側の符号29のみ示す。以下同じ。)が取り付けられている。
エンジン12は、側面視で前後にほぼ水平に延び、後部に変速機33が一体的に設けられたものであり、メインフレーム21の中間部から垂下したエンジンステー31およびピボットプレート23とに懸架されている。エンジン12には、変速機33が含まれており、この変速機33の出力軸33aにドライブスプロケット34が取り付けられ、このドライブスプロケット34と、後輪15に一体に取り付けられたドリブンスプロケット35との間にチェーン36が渡されている。
吸気装置38は、シリンダ部41を構成するシリンダヘッド42の上部に接続された吸気管43と、この吸気管43に接続された燃料供給装置53と、この燃料供給装置53にコネクテイングチューブ(不図示)を介して接続されたエアクリーナ44とからなり、このエアクリーナ44はメインフレーム21に取り付けられている。
排気装置45は、シリンダヘッド42の下部に前端が接続された排気管46と、この排気管46の後端に接続された消音器47とからなる。
左右のシートレール22L、22Rの間で、ピボットプレート23の上方には、物入れとしての収納ボックス48が配置され、この収納ボックス48の後方で、左右のシートレール22L、22Rの間には、燃料タンク51が配置されている。そして、収納ボックス48および燃料タンク51を覆うように乗員シート67(「タンデムシート67」とも云う。)が配置されている。
燃料タンク51には、燃料ポンプ52が内蔵されており、この燃料ポンプ52とエンジン12に混合気を供給する燃料供給装置53との間には、燃料が通る燃料ホース54が連結されている。この燃料供給装置53には、燃料噴射装置53aを含む。
以下、車体フレーム11を覆う車体カバーについて説明する。
車体カバー56は、フロントハンドルカバー57およびリヤハンドルカバー58とを前方および後方から合わせ操舵ハンドル14およびこの操舵ハンドル14の周囲を覆うハンドルカバー59と、ヘッドパイプ17の前方およびヘッドライト61の周囲を覆うフロントカウル62と、ヘッドパイプ17の後方およびメインフレーム21前部の上方を覆うメインカウル63と、フロントカウル62およびメインカウル63の下側に隣接して運転者Rの脚部の前方を覆うレッグシールド64L、64R(手前側の符号64Lのみ示す。)と、これらのレッグシールド64L、64Rの後部に隣接する左右一対のセンタカバー65L、65R(手前側の符号65Lのみ示す。)と、これらのセンタカバー65L、65Rの後部に隣接するとともに運転者および同乗者が着座する乗員シート67の側部に沿って後斜め上方に延びる左右一対のサイドカウル68L、68R(手前側の符号68Lのみ示す。)と、これらのサイドカウル68L、68Rの下部に隣接する左右一対のアンダカウル69L、69R(手前側の符号69Lのみ示す。)と、サイドカウル68L、68Rの後端に接続するとともに乗員シート67の後縁を囲むリヤカバー71とからなり、これらの部材によって、操舵ハンドル11の周辺および下方から乗員シート67の後方にわたり車両を覆っている。
ここで、72は前輪13の上方を覆うフロントフェンダ、73は前輪13を制動するディスクブレーキ、74はスタンド、75L、75R(手前側の符号75Lのみ示す。)は運転者用ステップ、76L、76R(手前側の符号76Lのみ示す。)は同乗者用ステップ、77はテールランプ、78はリヤフェンダである、79はミラー79aが取り付けられているミラー軸である。
図2は本発明に係る鞍乗り型車両の要部断面図であり、自動二輪車10には、車体フレーム11の構成要素としてのシートレール22L、22R(手前側の符号22Lのみ示す。以下同じ。)の中間部に、シートブラケッ81L、81R(手前側の符号81Lのみ示す。以下同じ。)および締結部材82・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)を介して燃料タンク51の前部が取り付けられ、シートレール22L、22Rの後部に、燃料タンク51の後部が取り付けられ、この燃料タンク51の前方には、物入れとしての収納ボックス48が配置され、この収納ボックス48から燃料タンク51の後方にわたって乗員シート67がヒンジ軸83を中心に回動可能に設けられ、乗員シート67の底板67sと燃料タンク51に取り付けた燃料ポンプ52の間には、燃料ポンプカバー84が配置されている。つまり、乗員シート67の下方には、燃料ポンプカバー84が設けられ、この燃料ポンプカバー84の下方には、燃料タンク51が設けられている。
燃料ポンプ52は、燃料タンク51に上方から取り付けられ内燃機関(図1の符号120参照)としてのエンジン(図1の符号12参照)に燃料を供給する部材であり、燃料ポンプ52とエンジン12との間は、燃料ホース54で連結されている。
燃料ポンプカバー84は、燃料ポンプ52と乗員シート67の間に設けられている部材である。
図中、85は燃料タンク51の燃料注入口を開閉可能にするキャップ、86は底板67sと燃料タンク51との間に設けられ乗員シート67を支持するラバーである。
図3は本発明に係る燃料ポンプのタンク取付構造の分解斜視図であり、燃料ポンプのタンク取付構造110は、燃料を蓄える燃料タンク51の上部に凹部111が設けられ、この凹部111の底面111aにポンプ取付孔112が設けられ、このポンプ取付孔112へ、図矢印Aの如く燃料ポンプ52が取り付けられる。
燃料タンク51は、上部半体114と下部半体115とを合わせたものであり、上部半体114のフランジ114fと下部半体115のフランジ115fとを突き合わせるとともに接合してなる。フランジ114fとフランジ115fとの接合部をフランジ接合部116とするとき、このフランジ接合部116に、シートレール(図2の符号22L、22R)との間を締結する締結部材(図2の符号82・・・)が通る締結穴117・・・が開けられている。118は燃料注入孔であり、キャップ(図2の符号85)により開閉可能となっている。
燃料ポンプ52には、ポンプモータが内蔵される円柱形状を呈する小径部121が設けられ、この小径部121の上方に燃料タンク51の凹部111に臨むとともに燃料タンク51に係合するフランジ部122が設けられ、このフランジ部122の上面122aに頭部123が設けられ、この頭部123に燃料吐出部124およびコネクタ接続部125が設けられ、フランジ部122の上部に、フランジ足部127・・・が延出されている。131はシール部材である。
小径部121の下端に、燃料中に含まれる異物をろ過するフィルタ部材132が取り付けられている。
図4は本発明に係る燃料ポンプのタンク取付構造に設けた係合部の構造を説明する分解斜視図であり、燃料ポンプ52を燃料タンク51の凹部111の底面111aに形成したポンプ取付孔112へ燃料ポンプ52を挿入し、燃料ポンプ52の上部に設けたフランジ部122を凹部111に臨ませ、このフランジ部122の下方の側面に形成されている燃料ポンプ52のセンタリング拡径部134を、ポンプ取付孔112に位置合わせし、このセンタリング拡径部134の下方に、センタリング拡径部134の上面134uよりも一段低い段付面136・・・を有する複数の爪部137・・・とフランジ足部127・・・との間で燃料タンク51の上部を挟持するようにした。図中、燃料ポンプ52の頭部は省略されている。
図5は燃料ポンプのタンク取付構造を説明する平面図、図6は図5の6−6線断面図である。以下、図5〜図6を参照し説明を行う。
燃料ポンプ52には、上部に設けられ一部が凹部111に収容されるフランジ部122と、このフランジ部122の下方の側面122sに、フランジ部122と平行に延設するように設けられシール部材131を支持するシール座部139と、このフランジ部122の下方の側面122sに延設するように形成され、燃料ポンプ52をポンプ取付孔112の中央に位置合わせするセンタリング拡径部134と、このセンタリング拡径部134とシール座部139の間に形成され燃料ポンプ52を着脱するときに、燃料ポンプ52を移動可能にする溝部141と、センタリング拡径部134の一側面134Saとその反対側の側面134Sbの下方に設けられ、ポンプ取付孔112の縁112fに係合しセンタリング拡径部134の上面134uよりも一段低い段付面136・・・を有する複数の爪部137・・・と、フランジ部122の上部に設けられ、段付面136・・・との間で燃料タンク51の上部を挟持するフランジ足部127・・・とが備えられている。
フランジ足部127・・・は、4つ配置されている。これらのフランジ足部127・・・の先端部を燃料タンク51の上面51uに当て、爪部137・・・の上面を構成する段付面136・・・を凹部111に設けた底面111aの裏面を構成する底裏面111bに当て、これらのフランジ足部127・・・の先端部と段付面136・・・とで燃料タンク51の上面51uと底裏面111bとを挟持するようにした。
シール部材131は、このシール座部139の上面139uで、凹部111の側面111sと燃料ポンプ52のフランジ部122の下方に設けた側面122sとの間に設けられ、ポンプ取付孔側面111sと燃料ポンプ52の間をシールする部材である。
シール部材131は、断面が下に開放された略U字に形成されている。シール部材131が円断面のOリングであれば、このOリングのつぶし代に限度があり、取付、取り外し、センタリングの際に、シール部材を圧縮変形させ難いので、作業性に影響が出る。
この点、下に開放するU字断面をもつシール部材131であれば、つぶし代が十分にとれ、圧縮変形が容易となり、燃料ポンプ52の取付、取り外しまたはセンタリングの際に、作業性が高まる。
加えて、シール部材131の断面が下に開放された略U字に形成されていない場合に較べると、シール部材131に左右方向に弾性をもたせることができる。そうすれば、燃料ポンプ52の取付、取り外し時の燃料ポンプ52をセンタリングするときに、必要とする弾性が確保し易くできる。
以上に述べた燃料ポンプのタンク取付構造の作用を次に述べる。
図7は本発明に係る燃料ポンプのタンク取付構造の作用説明図(燃料ポンプの下部をポンプ取付孔に挿入した後、燃料ポンプの溝部をポンプ取付孔の縁部に臨ませつつ、上方から燃料ポンプを押圧するまで。)である。
(a)において、燃料タンク51に燃料ポンプ52を取り付けるときには、ポンプ取付孔112に燃料ポンプ52の下部を挿入する。
(b)において、ポンプ取付孔112の縁112fに、燃料ポンプ52に形成したセンタリング拡径部134の上方に設けた溝部141が臨むように、矢印b方向に燃料ポンプ52を移動させる。
(c)において、(b)の状態のまま、燃料ポンプ52を上方から矢印m方向に押圧する。
図8は本発明に係る燃料ポンプのタンク取付構造の作用説明図(上方から燃料ポンプを押圧した後、取付が完了するまで。)である。
(a)において、矢印m方向に燃料ポンプ52を押圧した状態で、ポンプ取付孔112の縁112fに、センタリング拡径部134の一側面(図5の符号134Sa)およびその反対側の側面(図5の符号134Sb)に延設して設けた複数の爪部137・・・の先端部に設けられセンタリング拡径部134の上面134uよりも一段低い段付面136・・・を係合させる。
(b)において、燃料ポンプ52へ上方からの押圧を解除する。そうすれば、シール部材131の弾性力と、センタリング拡径部134と爪部137・・・によって、燃料ポンプ52は正確に位置合わせされながら、上方に付勢され、また、フランジ足部127・・・によって上方から押さえられる。つまり、燃料ポンプ52は、段付面136・・・とフランジ足部127・・・とによって挟持され、所定位置に確実に保持される。
また、燃料タンク51から燃料ポンプ52を取り外すときには、上記と反対の順序で作業をすれば良い。具体的には、燃料ポンプ52を上方から押圧し、ポンプ取付孔112の縁112fと段付面136・・・との係合を解除する。
次に、燃料ポンプ52を押圧した状態のまま、爪部137・・・に平行な方向に燃料ポンプ52を移動させ、ポンプ取付孔112の縁112fから、一側面134Saまたはその反対側の側面134Sbに設けた爪部137・・・を外す。
最後に、残りの側の側面 に設けた爪部137・・・を外し、燃料タンク51を持ち上げることで、取り外しが完了する。
このように、本発明に係る燃料ポンプのタンク取付構造によれば、部品点数の増加を伴うことなく、燃料ポンプ52の良好な着脱性を維持させることができる。つまり、燃料ポンプユニットの良好な着脱性を維持させつつコストの低減が可能になる。
図5を併せて参照して、複数の爪部137・・・は、全て一方向に平行に延出され、爪部137・・・の側面137s・・・は、ポンプ取付孔112の軸方向に平行に設けられている。爪部の側面137s・・・が、ポンプ取付孔112の軸方向に平行に設けられていれば、前記一方向に燃料ポンプ52を移動させれば、複数の爪部137・・・が一括して円滑に着脱可能となる。
加えて、燃料ポンプ52の係合に必要な面積を確保しつつ、爪部137・・・のポンプ取付孔112への着脱を円滑に行うことが可能になる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
請求項1では、シール部材は、その断面が下に開放された略U字に形成されていなくても差し支えない。つまり、シール部材の断面形状は任意に設定可能である。
請求項2では、複数の爪部は、一方向に平行に延出しないことは差し支えなく、着脱可能であれば、爪部が延出される方向は任意である。
本発明は、自動二輪車に設ける燃料ポンプのタンク取付構造に好適である。
本発明に係る自動二輪車の側面図である。 本発明に係る鞍乗り型車両の要部断面図である。 本発明に係る燃料ポンプのタンク取付構造の分解斜視図である。 本発明に係る燃料ポンプのタンク取付構造に設けた係合部の構造を説明する分解斜視図である。 燃料ポンプのタンク取付構造を説明する平面図である。 図6は図5の6−6線断面図である。 本発明に係る燃料ポンプのタンク取付構造の作用説明図(燃料ポンプの下部をポンプ取付孔に挿入した後、燃料ポンプの溝部をポンプ取付孔の縁部に臨ませつつ、上方から燃料ポンプを押圧するまで。)である。 本発明に係る燃料ポンプのタンク取付構造の作用説明図(上方から燃料ポンプを押圧した後、取付が完了するまで。)である。
符号の説明
51…燃料タンク、52…燃料ポンプ、52s…燃料ポンプの側面、110…燃料ポンプのタンク取付構造、111…凹部、111a…凹部の底面、111s…凹部の側面、112…ポンプ取付孔、112f…ポンプ取付孔の縁、122…フランジ部、122s…フランジ部の下方の側面、127…フランジ足部、131…シール部材、134…センタリング拡径部、134Sa…センタリング拡径部の一側面、134Sb…センタリング拡径部の反対側の側面、136…段付面、137…爪部、137s…爪部の側面、139…シール座部、139u…シール座部の上面。

Claims (3)

  1. 燃料を蓄える燃料タンクの上部に凹部が設けられ、この凹部の底面にポンプ取付孔が設けられ、このポンプ取付孔へ燃料ポンプを挿入し、この燃料ポンプを燃料タンクに取り付けるようにした燃料ポンプのタンク取付構造において、
    前記燃料ポンプには、上部に一部が前記凹部に収容されるフランジ部が設けられ、
    このフランジ部の下方の側面に、前記フランジ部と平行に、シール部材を支持するシール座部が設けられ、
    このシール座部の上面で、前記凹部の側面と前記燃料ポンプの側面との間に、前記シール部材が設けられ、
    このフランジ部の下方の側面に、前記燃料ポンプを前記ポンプ取付孔の中央に位置合わせするセンタリング拡径部が形成され、
    このセンタリング拡径部の一側面とその反対側の側面の下方に、前記ポンプ取付孔の縁に係合し前記センタリング拡径部の上面よりも一段低い段付面を有する複数の爪部が設けられ、
    前記フランジ部の上部に、前記段付面との間で前記燃料タンクの上部を挟持するフランジ足部が設けられていることを特徴とする燃料ポンプのタンク取付構造。
  2. 前記シール部材は、断面が下に開放された略U字に形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプのタンク取付構造。
  3. 前記複数の爪部は、全て一方向に平行に延出され、前記爪部の側面は、前記ポンプ取付孔の軸方向に平行に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の燃料ポンプのタンク取付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011156929A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Honda Motor Co Ltd 車両の後部構造
JP2013147077A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両
JP2014240663A (ja) * 2010-09-13 2014-12-25 株式会社デンソー 燃料供給装置

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