JP2009177173A - 有機金属化合物で処理された電解コンデンサアノード - Google Patents

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Abstract

【課題】付加的な金属元素を組み込んだ陽極酸化処理アノードを収容する電解コンデンサを提供する。
【解決手段】金属元素は、具体的には、誘電体層の弁金属五酸化物に組み込まれる。1つの特定的な実施形態では、金属元素の添加は、O原子、Nb6オクタヘドラル、及び対カチオンとして機能する金属原子(A)の最密充填ユニットを含有する五酸化ニオブ誘電体をもたらす。比較的小さい陽性金属原子(A’’)の使用は、結晶のテトラヘデラル(例えば、Al、Si、Ti、Mg、又はMn)、オクタヘドラル(例えば、Nb、V、Mg、又はMn)、及び双三角錐(例えば、V、Nb)間隙を満たすのに役立つ。コンデンサ漏れ電流の安定性は、この結晶構造の変化によって改善することができる。
【選択図】図1

Description

一般的に、本発明は、付加的な金属元素を取り込んだ陽極酸化アノードを収容する電解コンデンサに関する。
電解コンデンサは、酸化されて誘電体層を形成することができる弁作用材料から形成されることが多い。代表的な弁作用金属は、ニオブ及びタンタルである。最近では、ニオブの導電性酸化物から作られたアノードと五酸化ニオブ誘電体とを用いるコンデンサが開発されている。酸化ニオブは、Nb及びO原子の両方の配位が平面四角形を示すような特異な構造を有する。原子の配列は、単位セルの中心及び頂点にある全ての原子が移動している欠陥岩塩型構造のものである。規則的欠陥構造の生成は、Nb−Nb結合を補強し、Nb−Oのπ結合によって平面四角形酸素原子を安定化させる。従って、この化合物は、実質的にはNb512クラスターの凝集体である。適切な電圧での陽極酸化により、NbOは、Nb25・nH2Oに酸化される。加熱した時、この水和五酸化ニオブは、徐々に水分を喪失し、その後、このNb25は、一連の構造変化を通じてある一定の量の酸素を喪失し、酸素欠損の非化学量論的ニオブ酸化物が形成される。残念なことに、これは、急速に高まった温度及び電圧負荷での漏れ電流不安定性をもたらす場合がある。
従って、現在、漏れ電流が低く、対応して体積効率が高い電解コンデンサに対する必要性が存在する。
米国特許第6、322、912号 米国特許第6、391、275号 米国特許第6、416、730号 米国特許第6、527、937号 米国特許第6、576、099号 米国特許第6、592、740号 米国特許第6、639、789号 米国特許第7、220、397号 米国特許出願公開第2005/0019581号 米国特許出願公開第2005/0103638号 米国特許出願公開第2005/0013765号 米国特許第6、197、252号 米国特許第4、085、435号 米国特許第4、945、452号 米国特許第5、198、968号 米国特許第5、357、399号 米国特許第5、394、295号 米国特許第5、495、386号 米国特許第6、191、936号 米国特許第5、949、639号 米国特許第3、345、545号 米国特許出願公開第2005/0270725号 米国特許第6、674、635号 米国特許第5、547、862号 米国特許第5、473、503号 米国特許第5、729、428号 米国特許第5、812、367号
Bruanuer、Emmet、及びTeller、「物理的気体吸着(B.E.T.)方法」、「Jounal of American Chemical Society」、Vol60、1938.p309
本発明の一実施形態により、弁金属組成物を含むアノード本体を形成する段階と、アノード本体を電解質の存在下で陽極酸化して誘電体層を形成する段階とを含むコンデンサアノードを形成する方法を開示する。電解質は、約0.1重量%から約20重量%の量で有機金属化合物を含む。本発明の別の実施形態により、タンタル、ニオブ、又はこれらの導電性酸化物を含有するアノード本体と、アノード本体の上に重なる誘電体層と、誘電体層の上に重なる電解質層とを含む電解コンデンサを開示する。電解質層は、珪素を含む金属元素を含有する。
本発明の他の特徴及び態様は、以下でより詳細に説明する。
当業者を対象とした本発明の完全かつ権限を付与する開示は、その最良の態様を含め、添付図面を参照する本明細書の残りの部分でより具体的に説明する。
本明細書及び図面における参照符号の反復使用は、本発明の同じか又は類似の特徴又は要素を表すことを意図している。
本発明の電解コンデンサの一実施形態の斜視図である。 図1のコンデンサの断面図である。 アノード端子へのコンデンサのレーザ溶接に関する本発明の一実施形態の概略図である。 本発明の一実施形態に従って形成されたレーザ溶接コンデンサの断面図である。 実施例1で得られたV−A結果のグラフである。 実施例2で得られたV−A結果のグラフである。 実施例3で得られたV−A結果のグラフである。 実施例4で得られたV−A結果のグラフである。
本発明の議論は、例示的な実施形態の説明に過ぎず、例示的な構成において具現化される本発明の広範な態様を限定するように想定されているものでない点は当業者によって理解されるものとする。
一般的に、本発明は、付加的な金属元素を取り込んだ陽極酸化アノードを収容する電解コンデンサに関する。より詳細には、金属元素は、誘電体層の弁金属五酸化物に組み込まれる。1つの特定的な実施形態では、この金属元素の添加は、酸素原子と、Nb6オクタヘドラルと、対カチオンとして機能する金属原子(A)との最密充填ユニットを含有する五酸化ニオブ誘電体を生じさせる。比較的小さい陽性金属原子(A’’)の使用は、結晶のテトラヘデラル(例えば、Al、Si、Ti、Mg、又はMn)、オクタヘドラル(例えば、Nb、V、Mg、又はMn)、及び双三角錐(例えば、V、Nb)間隙を満たすのに役立つ。コンデンサ漏れ電流の安定性は、この結晶構造の変化によって高めることができる。
誘電体層内に金属元素を取り込むために、陽極酸化中にアノードが有機金属化合物で処理される。理論によって制限されることは意図しないが、有機金属化合物は、加溶媒分解を受け、その後、金属原子が誘電体の構造に組み込まれると考えられる。あらゆる適切な有機金属化合物を本発明で使用することができる。有機金属化合物は、珪素、チタン、アルミニウム、バナジウム、ニオブ、マンガン、及びマグネシウムなどのような金属原子に結合した少なくとも1つの反応性官能基を有する有機鎖を通常含む。適切な有機化合物の例には、例えば、アルコキシシラン(例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、グリシドキシメチルトリメトキシシラン、グリシドキシメチルトリエトキシシラン、グリシドキシメチル−トリプロポキシシラン、グリシドキシメチルトリブトキシシラン、β−グリシドキシエチルトリメトキシシラン、β−グリシドキシエチルトリメトキシシラン、β−グリドキシエチル−トリプロポキシシラン、β−グリシドキシエチル−トリブトキシシラン、β−グリシドキシエチルトリメトキシシラン、α−グリシドキシエチルトリエトキシシラン、α−グリシドキシエチルトリプロポキシシラン、α−グリシドキシエチルトリブトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリプロポキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリブトキシシラン、β−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−グリシドキシプロピル−トリエトキシシラン、β−グリシドキシプロピルトリプロポキシシラン、α−グリドキシプロピルトリブトキシシラン、α−グリドキシプロピルトリメトキシシラン、α−グリドキシプロピルトリエトキシシラン、α−グリドキシプロピル−トリプロポキシシラン、α−グリドキシプロピルトリブトキシシラン、γ−グリドキシブチルトリメトキシシラン、δ−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、δ−グリシドキシブチルトリプロポキシシラン、δ−グリシドキシブチル−トリブトキシシラン、δ−グリドキシブチルトリメトキシシラン、γ−グリドキシブチルトリエチルシラン、γ−グリドキシブチルトリプロポキシシラン、γ−プロポキシブチルトリブトキシシラン、δ−グリシドキシブチル−トリメトキシシラン、δ−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、δ−グリシドキシブチルトリプロポキシシラン、α−グリシドキシブチルトリメトキシシラン、α−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、α−グリシドキシブチル−トリプロポキシシラン、α−グリシドキシブチルトリブトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)−メチル−トリメトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)メチル−トリエトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリプロポキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリブトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチル−トリメトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチル−トリエトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリプロポキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリブトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリエトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)プロピル−トリプロポキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリブトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)ブチルトリメトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)ブチルトリエトキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)ブチルトリプロポキシシラン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)ブチルトリブトキシシランなど)、及びアルキルシラン(例えば、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジクロロシランなど)のような有機シランと、ビス(シクロペンタジニエル)チタン・ビス(トリフルオロメタンスルホネート)、クロロトリイソプロポキシチタン、ジイソプロポキシチタン・ビス(アセチルアセトネート)、3−ヒドロキシ−1、2−1、2−プロパンジオキシチタン・ジクロリド、テトラキス(ジエチルアミド)チタン、チタン・ビス(アンモニウムラクタート)ジヒロキシド、イソプロピル・トリイソステアロイル・チタネート、イソプロピル・トリス(ジオクチルピロホスファイト)チタネート、イソプロピル・トリ(N−アミノエチルアミノエチル)チタネート、イソプロピル・トリデシル・ベンゼン・スルホニル・チタネート、テトラオクチル・ビス(ジトリデシル・ホスファイト)チタネート、テトラ(2、2−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)−ビス(ジ−トリデシル)ホスファイト・チタネート、ビス(ジオクチル・ピロホスフェート)オキシアセテート・チタネート、ビス(ジオクチル・ピロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピル・トリオクタノイル・チタネート、イソプロピル・ジメタクリル・イソステアロイル・チタネート、イソプロピル・トリクミル・フェニル・チタネートなどのような有機チタネートと、アルミニウム・アセチルアセトネート、アルミニウム・ブトキシド、アルミニウム・イソプロポキシド、アルミニウム・モノステアレート、及びアセチル・アルコキシ・アルミニウム・ジイソプロピレートなどのような有機アルミニウムを含むことができる。
アノードは、当業技術で公知のいずれかの技術を用いて形成することができる。一実施形態では、例えば、アノードは、弁金属組成物から形成される。弁金属組成物は、約25、000μF*V/g又はそれよりも大きい、一部の実施形態では約40、000μF*V/g又はそれよりも大きい、一部の実施形態では約60、000μF*V/g又はそれよりも大きい、及び一部の実施形態では約80、000〜約200、000μF*V/g又はそれよりも大きい比電荷を有することができる。弁金属組成物は、タンタル、ニオブ、アルミニウム、ハフニウム、チタン、これらの合金、これらの酸化物、及びこれらの窒化物などのような弁金属(すなわち、酸化することができる金属)又は弁金属ベースの化合物を含む。例えば、弁金属組成物は、1:1.0±1.0、一部の実施形態では1:1.0±0.3、一部の実施形態では1:1.0±0.1、及び一部の実施形態では1:1.0±0.05のニオブ対酸素の原子比率を有するニオブ酸化物のようなニオブの導電性酸化物を含むことができる。例えば、ニオブ酸化物は、NbO0.7、NbO1.0、NbO1.1、及びNbO2とすることができる。好ましい実施形態では、この組成物は、NbO1.0を含み、これは高温の焼結後でも化学的に安定した状態を保つことができる導電性ニオブ酸化物である。このような弁金属酸化物の例は、Fifeに付与された米国特許第6、322、912号、Fife他に付与された第6、391、275号、Fife他に付与された第6、416、730号、Fifeに付与された第6、527、937号、Kimmel他に付与された第6、576、099号、Fife他に付与された第6、592、740号、及びKimmel他に付与された第6、639、789号、及びKimmel他に付与された第7、220、397号、並びにSchnitterに付与された米国特許出願公開第2005/0019581号、Schnitter他に付与された第2005/0103638号、Thomas他に付与された第2005/0013765号に説明されており、これらの全ては、全ての目的に対して全体が引用により本明細書に組み込まれている。
弁金属組成物は、あらゆる望ましい形状又は寸法を有する粒子の形態とすることができる。例えば、粒子は、薄片状、角形、球形、及びこれらの混合又はその変形とすることができる。粒子はまた、一般的に、最低でも約60メッシュ、一部の実施形態では約60〜約325メッシュ、及び一部の実施形態では約100〜約200メッシュの篩サイズ分布を有する。更に、比表面積は、約0.1〜約10.0m2/g、一部の実施形態では約0.5〜約5.0m2/g、及び一部の実施形態では約1.0〜約2.0m2/gである。用語「比表面積」とは、吸着気体として窒素を用いたBruanuer、Emmet、及びTellerの「物理的気体吸着(B.E.T.)方法」(「Jounal of American Chemical Society」、Vol60、1938.p309)によって測定された表面積を意味する。同様に、嵩密度(又はScott密度)は、通常約0.1から約5.0グラム/立方センチメートル(g/cm3)、一部の実施形態では約0.2から約2.5g/cm3、及び一部の実施形態では約0.5から約1.5g/cm3である。
アノードの形成を容易にするために、他の組成物を導電性粒子に添加することができる。例えば、導電性粒子は、結合剤及び/又は滑剤と任意的に混合させ、加圧してアノード本体を形成する時に、粒子が互いに十分に接着するのを保証することができる。適切な結合剤としては、樟脳、ステアリン酸、及び他のソープ脂肪酸、Carbowax(Union Carbide)、Glyptal(General Electric)、ポリビニルアルコール、ナフタレン、植物性ワックス、及びマイクロワックス(精製パラフィン)が挙げられる。結合剤は、溶媒中に溶解又は分散させることができる。例示的な溶媒としては、水、アルコール、その他を含むことができる。利用時、結合剤及び/又は滑剤の百分率は、全質量の約0.1重量%から約重量8%の範囲とすることができる。しかし、結合剤及び滑剤は、本発明において必要としない点を理解すべきである。
粉末が形成された状態で、得られた粉末は、いずれかの従来の粉末プレス金型を用いて圧縮成形することができる。例えば、プレス金型は、ダイ及び1つ又は複数のパンチを使用するシングルステーション圧密プレス機とすることができる。代替的に、ダイ及び単一下側パンチのみを用いるアンビル型圧密プレス機を使用することができる。シングルステーション圧密プレス金型は、シングルアクション、ダブルアクション、フローティングダイ、可動プラテン、対向カム、スクリュー、衝撃、ホットプレス、コイニング、又はサイジングのような様々な機能を有するカム、トグル/ナックル、及び偏心/クランク式プレスのようないくつかの基本タイプで利用可能である。粉末は、アノードワイヤ(例えば、タンタルワイヤ)の周囲に圧縮成形することができる。代替的に、アノードワイヤは、アノード本体の加圧及び/又は焼結に続いてアノード本体に取り付けること(例えば、溶接)ができる点を更に理解すべきである。圧縮後、いずれの結合剤/滑剤も、ある特定の温度(例えば、約150℃〜約500℃)で数分間真空下でペレットを加熱することによって除去することができる。代替的に、結合剤/滑剤はまた、全ての目的に対して引用により全体が本明細書に組み込まれているBishop他に付与された米国特許第6、197、252号で説明するように、ペレットを水溶液と接触させることによって除去することができる。その後、ペレットは焼結され、多孔質の一体化集結体が形成される。例えば、一実施形態おいて、ペレットは、約1200℃〜約2000℃、一部の実施形態では約1500℃〜1800℃の温度で真空下で焼結させることができる。焼結すると、粒子間の結合の成長によりペレットが収縮する。上述の技術に加えて、アノード本体を形成するための他のどのような技術も本発明により利用することができ、例えば、この技術は、Galvaqniに付与された米国特許第4、085、435号、Sturmer他に付与された第4、945、452号、Galvaqniに付与された第5、198、968号、Salisburyに付与された第5、357、399号、Galvaqni他に付与された第5、394、295号、Kulkarniに付与された第5、495、386号、及びFifeに付与された第6、322、912号で説明されているものであり、これらは、全ての目的に対して引用により全体が本明細書に組み込まれている。
必須ではないが、アノード本体の厚みは、コンデンサの電気的性能を改善するように選択することができる。例えば、アノード本体の厚みは、約4ミリメートル又はそれ未満、一部の実施形態では約0.2〜約3ミリメートル、及び一部の実施形態では約0.4〜約1ミリメートルとすることができる。アノード本体の形状も、得られるコンデンサの電気的特性を改善するように選択することができる。例えば、アノード本体は、湾曲状、正弦波状、矩形、U字形、V字形、その他の形状を有することができる。アノード本体はまた、表面積対体積比率を高めてESRを最小にし、キャパシタンスの周波数応答を拡張させるように1つ又はそれよりも多くのしわ、溝、凹部、又は窪みを含む「溝付き」形状を有することができる。こうした「溝付き」アノードは、例えば、Webber他に付与された米国特許第6、191、936号、Maeda他に付与された第5、949、639号、及びBouqualt他に付与された第3、345、545号、並びにHahn他に付与された米国特許出願公開第2005/0270725号に説明されており、これらの全ては、全ての目的に対して引用により全体が本明細書に組み込まれている。
アノードが形成された状態で、それは、誘電体層がアノードの上及び/又は内部に形成されるように陽極酸化処理することができる。陽極酸化処理は、電気化学処理であり、それによってアノードが酸化されて比較的高い誘電率を有する材料が形成される。例えば、酸化ニオブ(NbO)アノードは、陽極酸化処理されて五酸化ニオブ(V25)が形成される。一般的に、陽極酸化処理は、例えば、電解質内にアノードを浸漬して、最初にアノードに電解質を付加することによって実施される。電解質は、一般的に、溶液(例えば、水性又は非水性)、分散剤、溶融物などといった液体の形態である。水(例えば、脱イオン水)、エーテル(例えば、ジエチルエーテル及びテトラヒドロフラン)、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、及びブタノール)、トリグリセライド、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、及びメチルイソブチルケトン)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジエチレングリコールエーテルアセテート、及びメトキシプロピルアセテート)、アミド(例えば、ジメチルホルムアミド、ヂメチルアセトアミド、ジメチルカプリル/カプリン脂肪酸アミド及びN−アルキルピロリドン)、ニトリル(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル及びベンゾニトリル)、スルホキシド又はスルホン(例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)及びスルホラン)などのような溶媒が電解質で一般的に使用される。溶媒は、電解質の約50重量%〜約99.9重量%、一部の実施形態では約75重量%〜約99重量%、及び一部の実施形態では約80重量%〜約95重量%を構成することができる。必須ではないが、水性溶媒(例えば、水)の使用は、多くの場合に、酸化物の生成を容易にするために望ましい。事実上、水は、電解質で使用される溶媒の約1重量%又はそれよりも多く、一部の実施形態では約10重量%又はそれよりも多く、一部の実施形態では約50重量%又はそれよりも多く、一部の実施形態では約70重量%又はそれよりも多く、及び一部の実施形態では約90重量%〜約100重量%を構成することができる。
電解質は導電性であり、25℃の温度で測定して、約1ミリジーメンス/センチメートル(mS/cm)又はそれよりも大きく、一部の実施形態では約30mS/cm又はそれよりも大きく、及び一部の実施形態では約40mS/cm〜約100mS/cmの導電率を有することができる。電解質の導電性を高めるために、溶媒内で解離できてイオンを形成する化合物を使用することができる。この目的のための適切なイオン性化合物としては、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、ポリリン酸、ホウ酸、ボロン酸などのような酸と、アクリル酸、メタクリル酸、マロン酸、コハク酸、サリチル酸、スルホサリチル酸、アジピン酸、マレイン酸、リンゴ酸、オレイン酸、没食子酸、酒石酸、クエン酸、ギ酸、酢酸、グリコール酸、シュウ酸、プロピオン酸、フタール酸、イソフタール酸、グルタール酸、グルコン酸、乳酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、イタコン酸、トリフルオロ酢酸、バルビツール酸、桂皮酸、安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸、アミノ安息香酸などのようなカルボン酸を含む有機酸と、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、ヒドロキシベンゼンスルホン酸、ドデシルスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸などのようなスルホン酸と、ポリ(アクリル)又はポリ(メタクリル)酸及びそのコポリマー(例えば、マレイン−アクリル、スルホン−アクリル、及びスチレン−アクリル・コポリマー)、カラゲナン酸、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸などのようなポリマー酸と、その他を含むことができる。イオン性化合物の濃度は、望ましい導電率が得られるように選択される。例えば、酸(例えば、リン酸)は、電解質の約0.01重量%〜約5重量%、一部の実施形態では約0.05重量%〜約0.8重量%、及び一部の実施形態では約0.1重量%〜0.5重量%を構成することができる。必要に応じて、イオン性化合物の混合物を電解質で使用することができる。
一般的に、有機金属化合物は、電解質内に存在することができ、陽極酸化処理中に有機金属化合物が誘電体に組み込まれることが保証される。有機金属化合物は、一般的に、電解質の約0.1〜約20重量%、一部の実施形態では約0.5〜約10重量%、及び一部の実施形態では約1〜約5重量%の量で存在する。当然ながら、他の技術を有機金属化合物を誘電体層に組み込むために利用することができることも理解すべきである。例えば、有機金属化合物は、アノードに使用される導電性粒子に単に混合し、次に、誘電体層の生成より前に還元することができる。代替的に、有機金属化合物は、その後反応して導電性粒子(例えば、NbO)を形成する出発原料(例えば、Nb25)に混合することができる。使用される特定の技術に関わらず、有機金属化合物でのドーピングは、通常は約100ppm又はそれよりも多く、一部の実施形態では約200ppm〜約500、000ppm、一部の実施形態では約400ppm〜100、000ppm、及び一部の実施形態では約600ppm〜約50、000ppmの量での誘電体層内の金属原子(例えば、珪素、チタンなど)の存在をもたらす。
誘電体層を形成するために電解質に電流が流される。電圧の値は、通過した電荷(電流×時間)を管理し、かつそれによって誘電体層の厚みが管理される。例えば、電源は、所要の電圧に到達するまで最初に定電流モードに設定することができる。その後、誘電体の望ましい厚みがアノードの表面にわたって形成されることを保証するように、電源を定電圧モードに切り換えることができる。当然ながら、パルス法のような他の公知の方法も利用することができる。この電圧は、通常は約4〜約200V、及び一部の実施形態では約9〜約100Vの範囲である。陽極酸化中に、電解質は、約30℃又はそれよりも高く、一部の実施形態では約40℃〜約200℃、及び一部の実施形態では約50℃〜約100℃のような高められた温度に保つことができる。陽極酸化は、周辺温度又はそれ未満でも行うことができる。得られる誘電体層は、アノードの表面上及び/又はその孔隙内部に合成することができる。
誘電体層が形成された状態で、比較的絶縁性の樹脂性材料(天然又は合成)で作られたような保護コーティングを任意的に付加することができる。このような材料は、約0.05オーム−cmより大きい、一部の実施形態では約5より大きい、一部の実施形態では約1000オーム−cmより大きい、一部の実施形態では約1×105オーム−cmより大きい、及び一部の実施形態では約1×1010よりも大きい比抵抗を有することができる。本発明に利用することができる一部の樹脂性材料には、以下に限定されるものではないが、ポリウレタン、ポリスチレン、及び不飽和又は飽和脂肪酸のエステル(例えば、グリセライド)などが挙げられる。例えば、適切な脂肪酸エステルとしては、以下に限定されるものではないが、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、エレオステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アレウリチン酸、及びシェロール酸などのエステルが挙げられる。これらの脂肪酸エステルは、得られる膜が急速に重合して安定した層になることが可能な「乾性油」を形成するために比較的複雑な組合せで使用される時に、特に有用であることが見出されている。こうした乾性油は、モノ−グリセライド、ジ−グリセライド、及び/又はトリ−グリセライドを含むことができ、これらは、それぞれ、1つ、2つ、及び3つのエステル化された脂肪酸アシル残基を有するグリセロール骨格を有する。例えば、使用することができる一部の適切な乾性油としては、以下に限定されるものではないが、オリーブ油、アマニ油、ヒマシ油、キリ油、大豆油、及びシェラックが挙げられる。これら及び他の保護コーティング材料は、Fife他に付与された米国特許第6、674、635号により詳細に説明されており、この特許は、全ての目的に対して引用により全体が本明細書に組み込まれている。
陽極酸化処理された部分は、その後、従来技術に従ってカソードを形成する段階を受ける。一部の実施形態では、例えば、カソードは、硝酸マンガン(Mn(NO32)の熱分解によって形成され、二酸化マンガン(MnO2)カソードが形成される。こうした技術は、例えば、Sturmer他に付与された米国特許第4、945、452号に説明されており、この特許は、全ての目的に対して引用により全体が本明細書に組み込まれている。代替的に、導電性ポリマーコーティングを用いて、コンデンサのカソードを形成することができる。導電性ポリマーコーティングは、1つ又はそれよりも多くのポリ・ヘテロサイクル(例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3、4−エチレンジオキシ・チオフェン)(PEDT)、ポリアニリン)、ポリアセチレン、ポリ−p−フェニレン、ポリフェノレート、及びこれらの誘導体を含有することができる。更に、必要に応じて、導電性ポリマーコーティングはまた、複数の導電性ポリマー層で形成することができる。例えば、一実施形態では、導電性ポリマーコーティングは、PEDTから形成された1つの層と、ポリピロールから形成された別の層とを含むことができる。様々な方法を利用して、アノード部分上に導電性ポリマーコーティングを付加することができる。例えば、電解重合、スクリーン印刷、浸漬、電気泳動コーティング、及びスプレーのような従来技術を用いて、導電性ポリマーコーティングを形成することができる。一実施形態では、例えば、導電性ポリマーを形成するのに使用されるモノマー(例えば、3、4−エチレンジオキシ・チオフェン)は、最初に重合触媒と混合されて溶液を形成することができる。例えば、1つの適切な重合触媒は、「BAYTRON C」であり、これは、トルエンスルホン酸鉄(III)であり、「H.C.Starck」によって販売されている。「BAYTRON C」は、同様に「H.C.Starck」によって販売されるPEDTモノマーの3、4−エチレンジオキシ・チオフェンである「BAYTRON M」のための市販の触媒である。触媒分散剤が形成された状態で、次に、アノード部分をこの分散剤に浸漬することができ、アノード部分の表面上にポリマーが形成されるようにする。代替的に、触媒とモノマーをアノード部分上に別々に付加することができる。一実施形態では、例えば、触媒を溶媒(例えば、ブタノール)に溶解し、次に、浸漬溶液としてアノード部分に付加することができる。次に、アノード部分を乾燥させ、これから溶媒を除去する。その後、アノード部分は、適切なモノマーを含有する溶液内に浸漬することができる。触媒を含有するアノード部分の表面にモノマーが接触すると、このモノマーは、表面上に化学的に重合する。加えて、触媒(例えば、「BAYTRON C」)はまた、任意的な保護コーティング(例えば、樹脂性材料)を形成するのに使用される材料と混合することができる。このような場合、次に、アノード部分は、導電性モノマー(BAYTRON M)を含有する溶液内に浸漬することができる。その結果、導電性モノマーは、保護コーティング内及び/又は上の触媒と接触してこれと反応し、導電性ポリマーコーティングが形成される。上記で様々な方法を説明したが、アノード部分に導電性コーティングを付加するための他のいずれの方法も本発明で利用することができる点を理解すべきである。例えば、こうした導電性ポリマーコーティングを付加する他の方法は、Sakata他に付与された米国特許第5、547、862号、Sakata他に付与された第5、473、503号、Sakata他に付与された第5、729、428号、及びKudoh他に付与された第5、812、367号において説明されており、これらの特許は、全ての目的に対して引用により全体が本明細書に組み込まれている。
殆どの実施形態では、導電性ポリマーが付加された状態で、このポリマーは、ヒーリングされる。ヒーリングは、導電性ポリマー層の各付加後に行うことができ、又は導電性ポリマーコーティング全体の付加後に行うことができる。一部の実施形態では、例えば、導電性ポリマーは、リン酸及び/又は硫酸の溶液のような電解質溶液内にペレットを浸漬し、その後、この溶液に電流が所定レベルにまで低下するまで一定の電圧を印加することによってヒーリングすることができる。必要に応じて、このようなヒーリングは、複数の段階で達成することができる。例えば、一実施形態では、導電性ポリマーコーティングを有するペレットは、最初にリン酸に浸漬されて約20ボルトが印加され、次に、硫酸に浸漬されて約2ボルトが印加される。この実施形態では、第2の低電圧の硫酸溶液又はトルエンスルホン酸の使用は、キャパシタンスを高め、得られるコンデンサの散逸率(DF)を低下させるのを助けることができる。上述の層の一部又は全てを付加した後、次に、ペレットを必要に応じて洗浄し、様々な副産物及び過剰触媒などを除去することができる。更に、場合によっては、上述の浸漬作業の一部又は全ての後に乾燥を用いることができる。例えば、ペレットの孔隙を開いて、それによってその後の浸漬段階中に液体を受け取ることができるようにするために、触媒の付加後及び/又はペレットの洗浄後に乾燥が望ましい場合がある。
カソードが形成された状態で、この部分には任意的にカーボン層(例えば、グラファイト)及び銀層をそれぞれ付加することができる。例えば、この銀コーティングは、コンデンサ素子に対する半田付け可能導体、接触層、及び/又は電荷コレクタとして機能することができ、カーボンコーティングは、銀コーティングと固体電解質との接触を制限することができる。このようなコーティングは、固体電解質の一部又は全体を覆うことができる。
次に、得られたコンデンサ素子は、当業技術で公知の技術を用いて終端処理することができる。例えば、図1〜図2を参照すると、ほぼ矩形形状を有し、前面36、後面38、上面37、及び底面39、並びに側面32(そのうちの1つだけが示されている)を有する、コンデンサ素子30の一実施形態が示されている。アノードワイヤ34は、コンデンサ素子30の前面36から縦方向(「y」方向)に延びている。図2に更に示すように、コンデンサ素子30は、アノード本体50と、アノード本体50の上に重なる誘電体層52と、誘電体層52の上に重なる固体電解質層54と、有機固体電解質層54の上に重なるグラファイト層56と、グラファイト層56の上に重なる銀層58とを含む。当然ながら、こうした各層は、コンデンサのいずれの表面にも付加することができ、必ずしも図示のように付加する必要はない点を理解すべきである。
コンデンサ素子30が形成されると、アノード及びカソードの端子は、アノードワイヤ34及び固体電解質層54にそれぞれ電気的に接続することができる(グラファイト層及び銀層を通じて)。端子の特定の構造は、当業技術で公知のように変えることができる。例えば、図3を参照すると、アノード端子70及びカソード端子80を含む一実施形態が示されている。この特定的な実施形態では、カソード端子は、第2の部分84に実質的に直角に位置決めされた第1の部分82を含む。第1の部分82は、コンデンサ素子30の下面39と電気的に接触し、第2の部分84は、コンデンサ素子30の後面38に電気的に接触している。コンデンサ素子30をカソード端子80に取り付けるために、当業技術で公知のように導電性接着剤を使用することができる。導電性接着剤は、例えば、樹脂組成物が含有された導電性金属粒子を含むことができる。金属粒子は、銀、銅、金、白金、ニッケル、亜鉛、及びビスマスなどとすることができる。樹脂組成物は、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂)、硬化剤(例えば、酸無水物)、及びカプリング剤(例えば、シランカプリング剤)を含むことができる。適切な導電性接着剤は、Osako他に付与された米国特許出願公開第2006/0038304号に説明されており、この出願は、全ての目的に対して引用により全体が本明細書に組み込まれている。
アノード端子70は、第2の部分74に実質的に直角に位置決めされた第1の部分76を含む。第2の部分74は、アノードワイヤ34を保持する領域を含む。図示の実施形態では、領域51は、ワイヤ34の表面接触及び機械的安定性を更に改善するために「U字形」を有する。次に、アノードワイヤ34は、レーザ90を用いて領域51に溶接される。コンデンサ素子が端子に取り付けられた状態で、この素子は、樹脂ケーシング内部に封入され、次に、ケーシングは、シリカ又は他のいずれかの公知の封入材料で充填することができる。ケースの幅及び長さは、目的とする用途に応じて変えることができる。しかし、ケーシングの全体の厚みは、一般的に、得られるアセンブリを薄型製品(例えば、「ICカード」)内に容易に組み込むことができるように薄くされる。例えば、ケーシングの厚みは、約4.0ミリメートル又はそれ未満、一部の実施形態では約0.1〜約2.5ミリメートル、及び一部の実施形態では約0.15〜約2.0ミリメートルの範囲とすることができる。適切なケーシングは、例えば、「A」、「B」、「C」、「H」、又は「T」ケース(AVX Corporation)を含むことができる。例えば、図4を参照すると、コンデンサアセンブリ100のためのこうした封入のためのケースは、要素88として示されている。封入のためのケース88は、コンデンサアセンブリ100のための付加的な構造的及び熱的保護を提供する。封入後、それぞれのアノード及びカソード端子の露出部分は、エージング処理され、選別され、かつ整えることができる。必要に応じて、露出部分は、任意的にケーシング88の外側に沿って2回曲げることができる(例えば、約90°の角度で)。
本発明の結果として、優れた電気的特性を示すコンデンサを形成することができる。例えば、本発明のコンデンサは、通常は約1000ミリオーム(mohm)未満、一部の実施形態では約500mohm、及び一部の実施形態では約100mohmのESRを有する。コンデンサの等価直列抵抗は、一般的に、電気回路における充放電時にこのコンデンサが抵抗のように作動する範囲を示すものであり、通常はコンデンサと直列の抵抗として表される。更に、誘電体を通って1つの導体から隣接する導体に流れる電流を意味する合成漏れ電流は、比較的低レベルに維持することができる。例えば、本発明のコンデンサの正規化された漏れ電流の数値は、一部の実施形態では約0.1μA/μF*V未満、一部の実施形態では約0.01μA/μF*V未満、及び一部の実施形態では約0.001μA/μF*V未満であり、ここで、μAは、マイクロアンペア、μF*Vは、キャパシタンスと定格電圧の積である。同様に、本発明のコンデンサの絶縁破壊電圧は、少なくとも約10ボルト、一部の実施形態では少なくとも約15ボルト、一部の実施形態では少なくとも約15ボルト、一部の実施形態では少なくとも約20ボルト、及び一部の実施形態では約20〜約100ボルトとすることができる。
本発明は、以下の実施例を参照することにより、更に良く理解することができる。
試験手順
VA特性
コンデンサのVA特性は、100mohmの直列抵抗を用いて測定された。印加電圧は、0.1Vの増分でバイポーラ電源(Keithley 2400)によって段階的に高められ、電流は、デジタルマルチメータ(Agilent 34401)により、10秒遅延の後25℃の温度で測定された。
80、000μFV/gの酸化ニオブ粉末(HC Starck)が、プレス成形でペレットとされ、焼結して多孔質の電極体が形成された。次に、陽極酸化処理が、リン酸及び様々な濃度のN−2−(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン(0%、0.2%、1%、及び5%)を含有する水溶液内で周辺温度で実施された。陽極酸化処理は、最初に望ましい電圧まで定電流で行われ、次に定電圧で行われた。支持電解質を伴う電解質の導電率は、4.5mS/cmであった。電圧は、100μFの目標キャパシタンスを得るように選択された。陽極酸化処理の後、ペレットは、二酸化マンガン層、グラファイトコーティング、及び銀コーティングで被覆された。この完成部分は、従来型の組立技術によってBケース(EIA 3528)に仕上げられた。次に、コンデンサのV−A特性が測定された。結果は、図5に示されている。
陽極酸化処理が、1%のN−2−(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシランを含有する水溶液内で22℃及び60℃の温度で行われたことを除いて、アノードペレットは、実施例1に説明されているように形成された。V−A特性は、図7に示されている。
陽極酸化処理が、水及びエタノール溶媒と1%のN−2−(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシランとを含有する溶液内で行われたことを除いて、アノードペレットは、実施例1に説明されているように形成された。V−A特性は、図7に示されている。
陽極酸化処理が、リン酸と、1%のテトラ(トリ)アルコキシシラン、テトラアルコキシチタネート、又はトリアルコキシアルミネートのいずれかをブタノール内に含有する溶液内で行われたことを除いて、アノードペレットは、実施例1に説明されているように形成された。V−A特性は、図8に示されている。
本発明のこれら及び他の修正並びに変形は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく当業者によって実施することができる。加えて、様々な実施形態の態様は、全体又は部分的に相互置換することができる点を理解すべきである。更に、上述の説明は例証に過ぎず、特許請求の範囲に更に説明する本発明を限定するように意図するものではないことを当業者は認めるであろう。
30 コンデンサ素子
34 アノードワイヤ
38 後面

Claims (25)

  1. コンデンサアノードを形成する方法であって、
    弁金属組成物を含むアノード本体を形成する段階と、
    約0.1重量%から約20重量%の量で有機金属化合物を含む電解質の存在下で前記アノード本体を陽極酸化処理し、誘電体層を形成する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記有機金属化合物は、金属原子に結合された少なくとも1つの反応性官能基を含有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記金属原子は、珪素、チタン、アルミニウム、バナジウム、ニオブ、マンガン、マグネシウム、又はこれらの組合せであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記有機金属化合物は、有機シランを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記有機シランは、アルコキシシランであることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記アルコキシシランは、エポキシアルコキシシランであることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記有機金属化合物は、前記電解質の約0.5から約10重量%を構成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記電解質は、更に酸を含有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記アノード本体は、粉末を圧縮成形して圧縮ペレットを形成し、該圧縮ペレットを焼結させることによって形成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記アノード本体は、前記電解質内に浸漬されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 前記弁金属組成物は、タンタル、ニオブ、又はこれらの導電性酸化物を含有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 前記弁金属組成物は、1:1.0±0.3のニオブ対酸素の原子比率を有するニオブの酸化物を含有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 前記弁金属組成物は、1:1.0±0.1のニオブ対酸素の原子比率を有するニオブの酸化物を含有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. 請求項1に記載の方法に従って形成されたコンデンサアノード。
  15. 請求項14に記載のコンデンサアノードを含む電解コンデンサであって、
    誘電体層の上に重なる電解質層、
    を更に含むことを特徴とするコンデンサ。
  16. タンタル、ニオブ、又はこれらの導電性酸化物を含有するアノード本体と、
    前記アノード本体の上に重なり、有機金属化合物由来の珪素を含む金属元素を含有する誘電体層と、
    前記誘電体層の上に重なる電解質層と、
    を含むことを特徴とする電解コンデンサ。
  17. 前記金属元素は、前記誘電体層の約100ppm又はそれよりも多くを構成することを特徴とする請求項16に記載の電解コンデンサ。
  18. 前記金属元素は、前記誘電体層の約200から約500、000ppmを構成することを特徴とする請求項16に記載の電解コンデンサ。
  19. 前記アノード本体は、1:1.0±0.3のニオブ対酸素の原子比率を有するニオブの酸化物を含有することを特徴とする請求項16に記載の電解コンデンサ。
  20. 前記アノード本体は、1:1.0±0.1のニオブ対酸素の原子比率を有するニオブの酸化物を含有することを特徴とする請求項16に記載の電解コンデンサ。
  21. 前記電解質層の上に重なり、カーボン層、銀層、又はこれらの組合せを含む少なくとも付加的な層を更に含むことを特徴とする請求項16に記載の電解コンデンサ。
  22. 前記アノード本体から延びるアノードリードを更に含むことを特徴とする請求項16に記載の電解コンデンサ。
  23. 前記電解質層と電気的に連通するカソード端子と、
    前記アノード本体と電気的に連通するアノード端子と、
    コンデンサを封入し、前記アノード及びカソード端子の少なくとも一部分を露出させておくケースと、
    を更に含むことを特徴とする請求項22に記載の電解コンデンサ。
  24. 前記電解質層は、導電性ポリマーを含有することを特徴とする請求項16に記載の電解コンデンサ。
  25. 前記電解質層は、二酸化マンガンを含有することを特徴とする請求項16に記載の電解コンデンサ。
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