JP2009174779A - ショーケース - Google Patents

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正道 岩崎
Tadashi Asada
浅田  規
Atsushi Nakamura
淳 中村
Kazuyuki Yamaguchi
一幸 山口
Yutaka Ando
豊 安藤
Haruhiko Sudo
晴彦 須藤
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Abstract

【課題】ケース本体内部の収納域における収納スペースを縮小することなく異なる温度帯域を形成し、それぞれの温度帯域における商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持することができるショーケースを提供すること。
【解決手段】ケース本体20内部の収納室22に上下方向に沿って複数段設けられ、収納対象である商品を載置する複数の商品載置棚23〜28と、収納室22の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環ユニット30と、収納室22外において空気循環ユニット30により循環される空気を冷却する蒸発器36とを備え、商品載置棚23〜28に載置された商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケース10において、一部の商品載置棚26〜28を、周囲の熱を吸収して蓄積する蓄熱材40を備えて構成することにより、商品載置棚26〜28を有する域を他の域に比して高温となる高温度帯域にしたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、収納対象となる商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースに関する。
従来、収納対象となる商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースとして、次のようなものが知られている。
例えば、前面に開口が形成されたケース本体の収納域内部に、複数の商品載置棚が上下に複数段設けられており、それぞれの商品載置棚に商品が載置されている。また、ケース本体内であって収納域外となる領域には、吸込口を通じて吸い込んだ収納域内部の空気の通路が二つ形成してあり、一方の空気通路を通過した空気は、収納域上部に形成した上部吹出口より吹き出される。他方の空気通路には、通過する空気を冷却する蒸発器が配設されており、この蒸発器で冷却された空気は、収納域の中間の高さ位置に配設された中間ダクトを通じて中間吹出口より吹き出される。上部吹出口から吹き出された空気、並びに中間吹出口から吹き出された空気は、吸込口に吸い込まれる。
このようなショーケースでは、収納域内部に、上部吹出口より吹き出される空気により温度が調整される域と、中間吹出口より吹き出される空気(冷気)により調整される域との二つの異なる温度帯域が形成され、それぞれの温度帯域において商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に調整するようにしている。より詳細に説明すると、中間吹出口より吹き出される空気により、中間ダクトより下方側領域を低温度帯域として該域にある商品載置棚に載置される商品を冷却し、該中間ダクトより上方側領域を高温度帯域として該域にある商品載置棚に載置される商品を所望の温度に調整している(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−133671号公報
ところが、上述した特許文献1に提案されているようなショーケースでは、中間ダクトを境界として、二つの異なる温度帯域を形成していたために、中間ダクトの存在により収納域における商品の収納スペースを縮小せざるを得ないという問題があった。また、上部吹出口からは、吸込口より吸い込まれた空気を温度調整しないで吹き出していたために、中間吹出口より吹き出される空気の影響により、吹出口から吹き出される空気は徐々に温度が低下していき、その結果、高温度帯域の温度の低下を招来し、該高温度帯域における商品を所望の温度状態に保持することが困難になる虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、ケース本体内部の収納域における収納スペースを縮小することなく異なる温度帯域を形成し、それぞれの温度帯域における商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持することができるショーケースを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るショーケースは、前面に開口が形成された断熱筐体であるケース本体と、前記ケース本体内部の収納域に上下方向に沿って複数段設けられ、収納対象である商品を載置する複数の商品載置棚と、前記収納域の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環手段と、前記収納域外において前記空気循環手段により循環される空気を冷却する冷却手段とを備え、前記商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースにおいて、一部の商品載置棚を、周囲の熱を吸収して蓄積する蓄熱材を備えて構成することにより、該商品載置棚を有する域を他の域に比して高温となる高温度帯域にしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るショーケースは、上述した請求項1において、前記蓄熱材を備えて構成した商品載置棚は、該蓄熱材の蓄熱量を補充するための熱補充手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係るショーケースは、上述した請求項1または請求項2において、前記高温度帯域を形成する背面パネルは、周囲の熱を吸収して蓄積する蓄熱材を備えて構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係るショーケースは、上述した請求項3において、前記背面パネルは、前記蓄熱材の蓄熱量を補充するための熱補充手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係るショーケースは、前面に開口が形成された断熱筐体であるケース本体と、前記ケース本体内部に前記開口を臨む態様で形成された収納域に上下方向に沿って複数段設けられ、収納対象である商品を載置する複数の商品載置棚と、前記収納域の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環手段と、前記収納域外において前記空気循環手段により循環される空気を冷却する冷却手段とを備え、前記商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースにおいて、前記ケース本体の内部全体を所定温度にする場合には一の商品載置棚の内部、あるいは下部に収容される態様で設けられ、必要に応じて前記一の商品載置棚から引き出されて該商品載置棚の下方側前面を覆うことにより域を画成し、画成した域を他の域とは異なる温度帯域にするカバー部材を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係るショーケースは、上述した請求項1〜4のいずれか一つにおいて、前記ケース本体の内部全体を所定温度にする場合には一の商品載置棚の内部、あるいは下部に収容される態様で設けられ、必要に応じて前記一の商品載置棚から引き出されて、前記蓄熱材を備えて構成された商品載置棚を有する域の前面を閉成して画成するカバー部材を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項7に係るショーケースは、上述した請求項5または請求項6において、前記カバー部材により画成される域の温度を検知するための温度検知手段と、前記温度検知手段による検知結果に応じて前記カバー部材により画成される域の温度を所望の温度域に調整する温度調整手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のショーケースによれば、一部の商品載置棚を、周囲の熱を吸収して蓄積する蓄熱材を備えて構成することにより、該商品載置棚を有する域を他の域に比して高温となる高温度帯域にしたので、従来のように中間ダクトを設ける必要がなく、収納域における収納スペースを縮小させる必要がない。また、高温度帯域は、冷却手段により冷却された空気と蓄熱材による熱の吸収とにより調整されるため、従来のように、吹出口から吹き出される空気の温度が徐々に低下していくことにより高温度帯域の温度の低下を招来するような虞れもない。従って、ケース本体の内部の収納域における収納スペースを縮小することなく異なる温度帯域を形成し、それぞれの温度帯域における商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持することができるという効果を奏する。
また、本発明のショーケースによれば、前記ケース本体の内部全体を所定温度にする場合には一の商品載置棚の内部、あるいは下部に収容される態様で設けられるカバー部材が、必要に応じて一の商品載置棚から引き出されて該商品載置棚の下方側前面を覆うことにより域を画成し、画成した域を他の域とは異なる温度帯域にするので、従来のように異なる温度帯域を形成するために中間ダクトを設ける必要がなく、収納域における収納スペースを縮小させる必要がない。また、一の商品載置棚の下方側前面を覆う態様で温度を調整するので、従来のように、吹出口から吹き出される空気の温度が徐々に低下していくことにより高温度帯域の温度の低下を招来するような虞れもない。従って、ケース本体の内部の収納域における収納スペースを縮小することなく異なる温度帯域を形成し、それぞれの温度帯域における商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るショーケースの好適な実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。ここに例示するショーケース10は、ケース本体20を備えている。
ケース本体20は、前面に開口21が形成された略直方状の断熱筐体であり、その内部には収納室(収納域)22が画成してあるとともに、空気循環ユニット(空気循環手段)30が設けてある。
収納室22は、上記開口21を臨む態様で画成された域であり、複数(図示の例では6つ)の商品載置棚23〜28が上下方向に沿って複数段に並べて配設してある。商品載置棚23〜28は、それぞれ商品を載置するためのものであり、矩形状の板状体である。かかる商品載置棚23〜28の構造については後述する。
空気循環ユニット30は、空気通路31と循環ファン35とを備えて構成してある。空気通路31は、吸込口32から吹出口33に至る空気の通路である。ここに、吸込口32は、収納室22の内部の空気を吸い込むための開口であり、収納室22の左右方向に沿って延設してある。この吸込口32は、収納室22の下側前方縁部、すなわちケース本体20の開口21近傍の下部に配設してある。吹出口33は、例えば二つ設けてあり、収納室22の内部に空気を吹き出すための開口である。これら吹出口33は、それぞれが収納室22の左右方向に沿って延設してあって、収納室22の上側前方縁部、すなわちケース本体20の開口21近傍の上部に前後に並設してある。
このような空気通路31は、収納室22外であってその下方にある下方ダクト31aと、収納室22外であってその背面側にある背面ダクト31bと、収納室22外であってその上方にある上方ダクト31cとを互いに連通した態様で構成してある。また、空気通路31は、下方ダクト31aの途中から二つに分かれており、外方通路31dが一方の吹出口33(以下、前側吹出口33aともいう)に通じ、内方通路31eが他方の吹出口33(以下、後側吹出口33bともいう)に通じている。
循環ファン35は、空気を循環させるためのものであり、下方ダクト31aの所定部位に配設してある。本実施の形態1においては、循環ファン35は下方ダクト31aの所定部位に配設してあるが、本発明では、循環ダクトの配設位置は特に限定されるものではなく、後述する循環ファンの機能を発揮することができる個所であればどこに配設しても構わない。
このような空気循環ユニット30においては、循環ファン35が駆動することにより、収納室22の内部にある空気を吸込口32を通じて吸い込み、吸い込んだ空気が外方通路31dおよび内方通路31eを通過する態様で該空気を吹出口33まで送出し、吹出口33を通じて送出した空気を収納室22の内部に吹き出すことにより、収納室22の内部と外部との間で空気を循環させるものである。
上記空気通路31の内方通路31eには、蒸発器(冷却手段)36が設けてある。蒸発器36は、図には明示しないが、圧縮機、凝縮器および膨張弁とともに冷媒を循環させる冷媒循環ユニットを構成する。ここに、圧縮機は、冷媒を圧縮するものであり、凝縮器は、圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮させるものである。膨張弁は、凝縮器で凝縮させた冷媒を断熱膨張させて低温低圧の状態にさせるためのものである。
蒸発器36は、循環ファン35が駆動することにより下方から上方に向けて内方通路31eを通過する空気と、膨張弁で断熱膨張させた冷媒とを熱交換させるもの、より詳細には、冷媒を蒸発させることにより内方通路31eを通過する空気を冷却するものである。この蒸発器36で蒸発した冷媒は、再び圧縮機に戻り圧縮されることになる。
上記ショーケース10においては、一部の商品載置棚26〜28および背面パネル29の一部が次のような構成を有している。すなわち、上から四段目の商品載置棚26、五段目の商品載置棚27および最下段の商品載置棚28は、例えば銅板等の熱伝導性の優れた材料から形成された板状体であり、内部に中空構造261,271,281を有している。この中空構造261,271,281には、図2に示すように、例えば水溶液やロウ材等からなる蓄熱材40が設けてある。本実施の形態1では、蓄熱材40としてロウ材が用いられているものとして説明する。蓄熱材40は、板状の形態を成しており、周囲の熱を吸収して蓄積する機能を有するものである。
また、上記商品載置棚26〜28においては、蓄熱材40に蛇行状の熱媒体配管41が埋設してある。この熱媒体配管41は、熱伝導性に優れた材料から形成したもので例えば湯等の熱媒体の流路となっており、図示しないポンプ等により熱媒体が一端から進入して他端から退避するようにしてある。熱媒体配管41から退避した熱媒体は、加熱源42に加熱されて再度一端から熱媒体配管41内に進入して循環している。
背面パネル29は、収納室22と背面ダクト31bとを区画するためのものであり、その一部、すなわち底部から上から三段目の商品載置棚25の設置高さよりも僅かに低い部分に至る部位は、例えば銅板等の熱伝導性の優れた材料から形成されており、内部に中空構造291を有している。この中空構造291には、上述した商品載置棚26〜28と同様に、例えば水溶液やロウ材等からなる蓄熱材40が設けてある。ここでは、蓄熱材40としてロウ材が用いられているものとして説明する。蓄熱材40は、板状の形態を成しており、周囲の熱を吸収して蓄積する機能を有するものである。
この蓄熱材40には、蛇行状の熱媒体配管41が埋設してある。この熱媒体配管41は、熱伝導性に優れた材料から形成したもので例えば湯等の熱媒体の流路となっており、図示しないポンプ等により熱媒体が一端から進入して他端から退避するようにしてある。熱媒体配管41から退避した熱媒体は、加熱源42に加熱されて再度一端から熱媒体配管41内に進入して循環している。
以上のような構成を有するショーケース10においては、循環ファン35に指令を与えて駆動させることにより、各商品載置棚23〜28に載置された商品を所望の温度に保持することができる。
循環ファン35の駆動により、収納室22の内部の空気は、吸込口32を通じて吸い込まれ、下方ダクト31aを通過し、その途中から外方通路31dおよび内方通路31eのいずれかに進入する。外方通路31dに進入した空気は、背面ダクト31bおよび上方ダクト31cを通じて前側吹出口33aに至り、前側吹出口33aから吹き出される。この前側吹出口33aから吹き出された空気は、吸込口32に向けて流れ、開口21からの外気の進入を遮断することになる。
一方、下方ダクト31aの途中から内方通路31eに進入した空気は、蒸発器36を通過して冷却され、冷気となって背面ダクト31bおよび上方ダクト31cを通過し、後側吹出口33bから吹き出される。この後側吹出口33bから吹き出された空気(冷気)は、吸込口32に向けて流れることにより、収納室22の内部にある商品、すなわち商品載置棚23〜28に載置された商品を冷却することになる。
そして、上述したように一部の商品載置棚26〜28(上から四段目の商品載置棚26、五段目の商品載置棚27および最下段の商品載置棚28)、並びに背面パネル29の一部は、蓄熱材40を備えて構成してあることにより、該蓄熱材40が周囲の熱を吸収して蓄積する結果、これら商品載置棚26〜28を有する下方域(より詳細には、蓄熱材40を備える背面パネル29により背面が画成された域)Aは、他の域(上方域)Bに比して高温となる高温度帯域となる。
従って、収納室22は、二つの異なる温度帯域(低温度帯域と高温度帯域)A、Bが形成され、それぞれの温度帯域で商品載置棚23〜28に載置された商品を所望の温度状態に保持することが可能になる。
また、上記蓄熱材40には、熱媒体配管41が埋設してあって、該熱媒体配管41には加熱源42で加熱された熱媒体(湯等)が流れているため、該熱媒体配管41を流れる熱媒体によって、蓄熱材40の蓄熱量を補充することができるとともに、商品載置棚26〜28に載置される商品を温めることが可能になる。このように熱媒体配管41および該配管を流れる熱媒体は、蓄熱材40の蓄熱量を補充するための熱補充手段を構成している。
以上説明したように、本発明の実施の形態1におけるショーケース10によれば、一部の商品載置棚26〜28および背面パネル29の一部を、周囲の熱を吸収して蓄積する蓄熱材40を備えて構成することにより、該商品載置棚26〜28および背面パネル29を有する下方域Aを他の域(上方域)Bに比して高温となる高温度帯域にしたので、従来のように中間ダクトを設ける必要がなく、収納室22における収納スペースを縮小させる必要がない。また、上方域Bは、蒸発器36で冷却されて後側吹出口33bから吹き出される空気により温度が調整され、下方域Aは、後側吹出口33bから吹き出される空気と、蓄熱材40による熱の吸収により調整されるため、従来のように、吹出口から吹き出される空気の温度が徐々に低下していくことにより高温度帯域の温度の低下を招来するような虞れもない。従って、ケース本体20の内部の収納室22における収納スペースを縮小することなく異なる温度帯域A,Bを形成し、それぞれの温度帯域A,Bにおける商品載置棚23〜28に載置された商品を所望の温度状態に保持することができる。
上記ショーケース10によれば、従来のように中間ダクトを設ける必要がないために、製造コストの低減化を図ることができ、しかも所定域の商品載置棚26〜28に蓄熱材40を配設すれば良いので、現状のショーケースを簡単に改良するだけで使用することができる。
また、ショーケース10によれば、熱媒体配管41および該配管を流れる熱媒体が蓄熱材40の蓄熱量を補充するので、低温度帯域(上方域)Bと高温度帯域(下方域)Aとの温度差を例えば10K以上の大きなものとすることもできる。
<実施の形態2>
図3は、本発明の実施の形態2であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。尚、以下においては、上述した実施の形態1におけるショーケース10と同一の構成を有するものには、同一の符号を付して説明する。ここに例示するショーケース11は、ケース本体20を備えている。
ケース本体20は、前面に開口21が形成された略直方状の断熱筐体であり、その内部には収納室(収納域)22が画成してあるとともに、空気循環ユニット(空気循環手段)30が設けてある。
収納室22は、上記開口21を臨む態様で画成された域であり、複数(図示の例では3つ)の商品載置棚23〜25が上下方向に沿って複数段に並べて配設してある。商品載置棚23〜25は、それぞれ商品を載置するためのものであり、矩形状の板状体である。かかる商品載置棚23〜25の構造については後述する。
空気循環ユニット30は、空気通路31と循環ファン35とを備えて構成してある。空気通路31は、吸込口32から吹出口33に至る空気の通路である。ここに、吸込口32は、収納室22の内部の空気を吸い込むための開口であり、収納室22の左右方向に沿って延設してある。この吸込口32は、収納室22の下側前方縁部、すなわちケース本体20の開口21近傍の下部に配設してある。吹出口33は、例えば二つ設けてあり、収納室22の内部に空気を吹き出すための開口である。これら吹出口33は、それぞれが収納室22の左右方向に沿って延設してあって、収納室22の上側前方縁部、すなわちケース本体20の開口近傍の上部に前後に並設してある。
このような空気通路31は、収納室22外であってその下方にある下方ダクト31aと、収納室22外であってその背面側にある背面ダクト31bと、収納室22外であってその上方にある上方ダクト31cとを互いに連通した態様で構成してある。また、空気通路31は、下方ダクト31aの途中から二つに分かれており、外方通路31dが一方の吹出口33(以下、前側吹出口33aともいう)に通じ、内方通路31eが他方の吹出口33(以下、後側吹出口33bともいう)に通じている。
循環ファン35は、空気を循環させるためのものであり、下方ダクト31aの所定部位に配設してある。本実施の形態2においては、循環ファン35は下方ダクト31aの所定部位に配設してあるが、本発明では、循環ダクトの配設位置は特に限定されるものではなく、後述する循環ファンの機能を発揮することができる個所であればどこに配設しても構わない。
このような空気循環ユニット30においては、循環ファン35が駆動することにより、収納室22の内部にある空気を吸込口32を通じて吸い込み、吸い込んだ空気が外方通路31dおよび内方通路31eを通過する態様で該空気を吹出口33まで送出し、吹出口33を通じて送出した空気を収納室22の内部に吹き出すことにより、収納室22の内部と外部との間で空気を循環させるものである。
上記空気通路31の内方通路31eには、蒸発器(冷却手段)36が設けてある。蒸発器36は、図には明示しないが、圧縮機、凝縮器および膨張弁とともに冷媒を循環させる冷媒循環ユニットを構成する。ここに、圧縮機は、冷媒を圧縮するものであり、凝縮器は、圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮させるものである。膨張弁は、凝縮器で凝縮させた冷媒を断熱膨張させて低温低圧の状態にさせるためのものである。
蒸発器36は、循環ファン35が駆動することにより下方から上方に向けて内方通路31eを通過する空気と、膨張弁で断熱膨張させた冷媒とを熱交換させるもの、より詳細には、冷媒を蒸発させることにより内方通路31eを通過する空気を冷却するものである。この蒸発器36で蒸発した冷媒は、再び圧縮機に戻り圧縮されることになる。
上記ショーケース11においては、一部の商品載置棚25が次のような構成を有している。すなわち、上から三段目の商品載置棚25は、内部に前方が開口する中空構造251を有している。この中空構造251には、カバー部材50が収納してある。カバー部材50は、両側に設けて突出片51がケース本体20の側壁(図示せず)に設けたレール部(図示せず)に係合して前後方向に移動可能となる態様で設けてある。このカバー部材50の前方側上部には把手部52が設けてある。
かかるカバー部材50を収納する商品載置棚(上から三段目の商品載置棚)25の下部には、ヒータ53、温度センサ54が設けてあるとともに、中空構造251内には温度制御部55が設けてある。ヒータ53は、駆動することにより周囲空気を加熱するためのものである。温度センサ54は、周囲温度(本実施の形態2では、当該商品載置棚25の下方域の温度)を検知するものである。
温度制御部55は、温度センサ54により検知される温度と、予め設定された閾値とを比較して、ヒータ53をオン・オフ、すなわち駆動させたり停止させたりするものである。また、図中の符号56は、蛍光灯である。
以上のような構成を有するショーケース11においては、循環ファン35に指令を与えて駆動させることにより、各商品載置棚23〜25に載置された商品を所望の温度に保持することができる。
循環ファン35の駆動により、収納室22の内部の空気は、吸込口32を通じて吸い込まれ、下方ダクト31aを通過し、その途中から外方通路31dおよび内方通路31eのいずれかに進入する。外方通路31dに進入した空気は、背面ダクト31bおよび上方ダクト31cを通じて前側吹出口33aに至り、前側吹出口33aから吹き出される。この前側吹出口33aから吹き出された空気は、吸込口32に向けて流れ、開口21からの外気の進入を遮断することになる。
一方、下方ダクト31aの途中から内方通路31eに進入した空気は、蒸発器36を通過して冷却され、冷気となって背面ダクト31bおよび上方ダクト31cを通過し、後側吹出口33bから吹き出される。この後側吹出口33bから吹き出された空気(冷気)は、吸込口32に向けて流れることにより、収納室22の内部にある商品、すなわち商品載置棚23〜25に載置された商品を冷却することになる。
そして、必要に応じて上から三段目の商品載置棚25に収納してあるカバー部材50を前方に引き出して、図4に示すように、該商品載置棚25の下方側前面を覆うことで下方域Cを画成することができる。このように下方域Cを画成することにより、吹出口33から吹き出される空気は、下方域Cには進入することができなくなり、収納室22に異なる二つの温度帯域C,Dを形成することができる。この場合、該商品載置棚25より上方側の上方域Dは、吹出口33から吹き出される空気により温度が調整されて低温度帯域となり、下方域Cは高温度帯域となる。
画成された下方域Cにおいては、温度センサ54により検知される温度結果に基づいて温度制御部55がヒータ53をオン・オフさせることにより、該下方域Cの温度を所望の温度に調整することができる。
従って、収納室22は、二つの異なる温度帯域(低温度帯域と高温度帯域)C,Dが形成され、それぞれの温度帯域C,Dで商品載置棚23〜25に載置された商品を所望の温度状態に保持することが可能になる。
以上説明したように、本発明の実施の形態2におけるショーケース11によれば、カバー部材50が前記ケース本体の内部全体を所定温度にする場合には一の商品載置棚25の内部に収容される一方、必要に応じて一の商品載置棚25から引き出されて該商品載置棚25の下方側前面を覆うことにより域(下方域)Cを画成し、画成した域Cを他の域(上方域)Dとは異なる温度帯域にするので、従来のように異なる温度帯域を形成するために中間ダクトを設ける必要がなく、収納室22における収納スペースを縮小させる必要がない。また、下方域Cを覆われた状態で温度を調整するので、従来のように、吹出口から吹き出される空気の温度が徐々に低下していくことにより高温度帯域の温度の低下を招来するような虞れもない。従って、ケース本体20の内部の収納室22における収納スペースを縮小することなく異なる温度帯域C,Dを形成し、それぞれの温度帯域C,Dにおける商品載置棚23〜25に載置された商品を所望の温度状態に保持することができる。
上記ショーケース11によれば、従来のように中間ダクトを設ける必要がないために、製造コストの低減化を図ることができ、しかも一の商品載置棚25にカバー部材50を収納すれば良いので、現状のショーケース11を簡単に改良するだけで使用することができる。
また、ショーケース11によれば、温度制御部55を通じてヒータ53のオン・オフを制御するので、低温度帯域(上方域)Dと高温度帯域(下方域)Cとの温度差を例えば10K以上の大きなものとすることもできる。
更に、ショーケース11によれば、カバー部材50が所定域Cの前面を覆うことによって画成するので、この所定域Cの熱が開口21を通じて外部と熱交換することを抑制する。これにより、所定域Cの内部が外部よりも温度が高い場合に所定域Cの内部の温度低下を低減させることができる。一方、所定域Cの内部が外部よりも温度が低い場合には、所定域Cの温度上昇を低減させることができ、しかも蒸発器36での熱交換量が増大することを抑制するので、省エネルギー運転が可能になる。
<実施の形態3>
図5は、本発明の実施の形態3であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。尚、以下においては、上述した実施の形態1および2におけるショーケース10,11と同一の構成を有するものには、同一の符号を付して説明する。ここに例示するショーケース12は、ケース本体20を備えている。
ケース本体20は、前面に開口21が形成された略直方状の断熱筐体であり、その内部には収納室(収納域)22が画成してあるとともに、空気循環ユニット(空気循環手段)30が設けてある。
収納室22は、上記開口21を臨む態様で画成された域であり、複数(図示の例では6つ)の商品載置棚23〜28が上下方向に沿って複数段に並べて配設してある。商品載置棚23〜28は、それぞれ商品を載置するためのものであり、矩形状の板状体である。かかる商品載置棚23〜28の構造については後述する。
空気循環ユニット30は、空気通路31と循環ファン35とを備えて構成してある。空気通路31は、吸込口32から吹出口33に至る空気の通路である。ここに、吸込口32は、収納室22の内部の空気を吸い込むための開口であり、収納室22の左右方向に沿って延設してある。この吸込口32は、収納室22の下側前方縁部、すなわちケース本体20の開口21近傍の下部に配設してある。吹出口33は、例えば二つ設けてあり、収納室22の内部に空気を吹き出すための開口である。これら吹出口33は、それぞれが収納室22の左右方向に沿って延設してあって、収納室22の上側前方縁部、すなわちケース本体20の開口21近傍の上部に前後に並設してある。
このような空気通路31は、収納室22外であってその下方にある下方ダクト31aと、収納室22外であってその背面側にある背面ダクト31bと、収納室22外であってその上方にある上方ダクト31cとを互いに連通した態様で構成してある。また、空気通路31は、下方ダクト31aの途中から二つに分かれており、外方通路31dが一方の吹出口33(以下、前側吹出口33aともいう)に通じ、内方通路31eが他方の吹出口33(以下、後側吹出口33bともいう)に通じている。
循環ファン35は、空気を循環させるためのものであり、下方ダクト31aの所定部位に配設してある。本実施の形態3においては、循環ファン35は下方ダクト31aの所定部位に配設してあるが、本発明では、循環ダクトの配設位置は特に限定されるものではなく、後述する循環ファンの機能を発揮することができる個所であればどこに配設しても構わない。
このような空気循環ユニット30においては、循環ファン35が駆動することにより、収納室22の内部にある空気を吸込口32を通じて吸い込み、吸い込んだ空気が外方通路31dおよび内方通路31eを通過する態様で該空気を吹出口33まで送出し、吹出口33を通じて送出した空気を収納室22の内部に吹き出すことにより、収納室22の内部と外部との間で空気を循環させるものである。
上記空気通路31の内方通路31eには、蒸発器(冷却手段)36が設けてある。蒸発器36は、図には明示しないが、圧縮機、凝縮器および膨張弁とともに冷媒を循環させる冷媒循環ユニットを構成する。ここに、圧縮機は、冷媒を圧縮するものであり、凝縮器は、圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮させるものである。膨張弁は、凝縮器で凝縮させた冷媒を断熱膨張させて低温低圧の状態にさせるためのものである。
蒸発器36は、循環ファン35が駆動することにより下方から上方に向けて内方通路31eを通過する空気と、膨張弁で断熱膨張させた冷媒とを熱交換させるもの、より詳細には、冷媒を蒸発させることにより内方通路31eを通過する空気を冷却するものである。この蒸発器36で蒸発した冷媒は、再び圧縮機に戻り圧縮されることになる。
上記ショーケース12においては、一部の商品載置棚26〜28および背面パネル29の一部が次のような構成を有している。すなわち、上から四段目の商品載置棚26、五段目の商品載置棚27および最下段の商品載置棚28は、例えば銅板等の熱伝導性の優れた材料から形成された板状体であり、内部に中空構造261,271,281を有している。この中空構造261,271,281には、例えば水溶液やロウ材等からなる蓄熱材40が設けてある。本実施の形態3では、蓄熱材40としてロウ材が用いられているものとして説明する。蓄熱材40は、板状の形態を成しており、周囲の熱を吸収して蓄積する機能を有するものである。
また、上記商品載置棚23〜28においては、蓄熱材40に蛇行状の熱媒体配管41が埋設してある。この熱媒体配管41は、熱伝導性に優れた材料から形成したもので例えば湯等の熱媒体の流路となっており、図示しないポンプ等により熱媒体が一端から進入して他端から退避するようにしてある。熱媒体配管41から退避した熱媒体は、加熱源42(図2参照)に加熱されて再度一端から熱媒体配管41内に進入して循環している。
背面パネル29は、収納室22と背面ダクト31bとを区画するためのものであり、その一部、すなわち底部から上から三段目の商品載置棚25の設置高さよりも僅かに低い部分に至る部位は、例えば銅板等の熱伝導性の優れた材料から形成されており、内部に中空構造291を有している。この中空構造291には、上述した商品載置棚26〜28と同様に、例えば水溶液やロウ材等からなる蓄熱材40が設けてある。ここでは、蓄熱材40としてロウ材が用いられているものとして説明する。蓄熱材40は、板状の形態を成しており、周囲の熱を吸収して蓄積する機能を有するものである。
この蓄熱材40には、蛇行状の熱媒体配管41が埋設してある。この熱媒体配管41は、熱伝導性に優れた材料から形成したもので例えば湯等の熱媒体の流路となっており、図示しないポンプ等により熱媒体が一端から進入して他端から退避するようにしてある。熱媒体配管41から退避した熱媒体は、加熱源42(図2参照)に加熱されて再度一端から熱媒体配管41内に進入して循環している。
更に、上から三段目の商品載置棚25は、内部に前方が開口する中空構造251を有している。この中空構造251には、カバー部材60が収納してある。カバー部材60は、ケース本体20の側壁(図示せず)に回転可能に軸支されたロール材61に巻回される態様で収納してある。このカバー部材60は、前方側上部に形成された把手部62を介して前方に引き出し可能になっている。
以上のような構成を有するショーケース12においては、循環ファン35に指令を与えて駆動させることにより、各商品載置棚23〜28に載置された商品を所望の温度に保持することができる。
循環ファン35の駆動により、収納室22の内部の空気は、吸込口32を通じて吸い込まれ、下方ダクト31aを通過し、その途中から外方通路31dおよび内方通路31eのいずれかに進入する。外方通路31dに進入した空気は、背面ダクト31bおよび上方ダクト31cを通じて前側吹出口33aに至り、前側吹出口33aから吹き出される。この前側吹出口33aから吹き出された空気は、吸込口32に向けて流れ、開口21からの外気の進入を遮断することになる。
一方、下方ダクト31aの途中から内方通路31eに進入した空気は、蒸発器36を通過して冷却され、冷気となって背面ダクト31bおよび上方ダクト31cを通過し、後側吹出口33bから吹き出される。この後側吹出口33bから吹き出された空気(冷気)は、吸込口32に向けて流れることにより、収納室22の内部にある商品、すなわち商品載置棚23〜28に載置された商品を冷却することになる。
そして、上述したように一部の商品載置棚26〜28(上から四段目の商品載置棚26、五段目の商品載置棚27および最下段の商品載置棚28)、並びに背面パネル29の一部は、蓄熱材40を備えて構成してあることにより、該蓄熱材40が周囲の熱を吸収して蓄積する結果、これら商品載置棚26〜28を有する下方域(より詳細には、蓄熱材40を備える背面パネル29により背面が画成された域)Eは、他の域(上方域)Fに比して高温となる。
更に必要に応じて上から三段目の商品載置棚25に収納してあるカバー部材60を前方に引き出して、図6に示すように、該商品載置棚25の下方側前面を覆うようにしても良い。このように下方側前面を覆うことにより、吹出口33から吹き出される空気は、下方域Eには進入することができなくなり、これにより、蓄熱材40を備えて構成された商品載置棚26〜28を有する域Eを高温度帯域として、収納室22に異なる二つの温度帯域E,Fを形成することができる。
従って、収納室22は、二つの異なる温度帯域(低温度帯域と高温度帯域)E,Fが形成され、それぞれの温度帯域E,Fで商品載置棚23〜28に載置された商品を所望の温度状態に保持することが可能になる。
以上説明したように、本発明の実施の形態3におけるショーケース12によれば、一部の商品載置棚26〜28および背面パネル29の一部を、周囲の熱を吸収して蓄積する蓄熱材40を備えて構成し、更に前記ケース本体の内部全体を所定温度にする場合には上から三段目の商品載置棚25の内部に収容されるカバー部材60が、必要に応じて該商品載置棚25から引き出されて該商品載置棚25の下方側前面を覆うことにより、商品載置棚26〜28(上から四段目の商品載置棚26、上から五段目の商品載置棚27および最下段の商品載置棚28)および背面パネル29を有する下方域Eを画成した状態で他の域(上方域)Fに比して高温となる高温度帯域にするので、従来のように中間ダクトを設ける必要がなく、収納室22における収納スペースを縮小させる必要がない。また、下方域Eの前面が覆われているので、従来のように、吹出口33から吹き出される空気の温度が徐々に低下していくことにより高温度帯域の温度の低下を招来するような虞れもない。従って、ケース本体20の内部の収納室22における収納スペースを縮小することなく異なる温度帯域E,Fを形成し、それぞれの温度帯域E,Fにおける商品載置棚23〜28に載置された商品を所望の温度状態に保持することができる。
上記ショーケース12によれば、従来のように中間ダクトを設ける必要がないために、製造コストの低減化を図ることができ、しかも所定域の商品載置棚26〜28に蓄熱材40を配設すれば良いので、現状のショーケースを簡単に改良するだけで使用することができる。
また、ショーケース12によれば、熱媒体配管41および該配管を流れる熱媒体が蓄熱材40の蓄熱量を補充するので、低温度帯域(上方域F)と高温度帯域(下方域E)との温度差を例えば10K以上の大きなものとすることもできる。
以上、本発明の好適な実施の形態1〜3について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。すなわち、上述した実施の形態では、いずれも上方域が低温度帯域で、下方域が高温度帯域として説明したが、本発明は、上方域が高温度帯域で、下方側が低温度帯域であっても構わない。具体的に説明すると、実施の形態2を例示した図5および図6において、収納室22と背面ダクト31bを画成する背面パネル29の一部、例えば三段目の商品載置棚25よりも僅かに下方側の部位に内方通路31eに通じる開口を形成し、カバー部材50を引き出して下方域Cを画成した後に、該開口から蒸発器36で冷却された冷気を下方域Cに進入させるようにしても良い。これによれば、下方域Cが上方域Dに比して低温度帯域となる。
また、実施の形態2および3の図示の例では、商品載置棚23〜28と背面パネル29との間に隙間を明示していないが、この隙間が存在する場合には、カバー部材50,60を収納する商品載置棚25と背面パネル29との間に脱着式の斜風材を取り付けるようにしても構わない。
本発明の実施の形態1であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。 図1に示した商品載置棚の内部構造を上方から見た場合を示す横断面図である。 本発明の実施の形態2であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。 本発明の実施の形態2であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。 本発明の実施の形態3であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。 本発明の実施の形態3であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。
符号の説明
10,11,12 ショーケース
20 ケース本体
21 開口
22 収納室
23〜28 商品載置棚
29 背面パネル
30 空気循環ユニット
31 空気通路
35 循環ファン
36 蒸発器
40 蓄熱材
41 熱媒体配管
42 加熱源
50,60 カバー部材
53 ヒータ
54 温度センサ
55 温度制御部

Claims (7)

  1. 前面に開口が形成された断熱筐体であるケース本体と、
    前記ケース本体内部の収納域に上下方向に沿って複数段設けられ、収納対象である商品を載置する複数の商品載置棚と、
    前記収納域の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環手段と、
    前記収納域外において前記空気循環手段により循環される空気を冷却する冷却手段と
    を備え、
    前記商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースにおいて、
    一部の商品載置棚を、周囲の熱を吸収して蓄積する蓄熱材を備えて構成することにより、該商品載置棚を有する域を他の域に比して高温となる高温度帯域にしたことを特徴とするショーケース。
  2. 前記蓄熱材を備えて構成した商品載置棚は、該蓄熱材の蓄熱量を補充するための熱補充手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
  3. 前記高温度帯域を形成する背面パネルは、周囲の熱を吸収して蓄積する蓄熱材を備えて構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のショーケース。
  4. 前記背面パネルは、前記蓄熱材の蓄熱量を補充するための熱補充手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載のショーケース。
  5. 前面に開口が形成された断熱筐体であるケース本体と、
    前記ケース本体内部に前記開口を臨む態様で形成された収納域に上下方向に沿って複数段設けられ、収納対象である商品を載置する複数の商品載置棚と、
    前記収納域の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環手段と、
    前記収納域外において前記空気循環手段により循環される空気を冷却する冷却手段と
    を備え、
    前記商品載置棚に載置された商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースにおいて、
    前記ケース本体の内部全体を所定温度にする場合には一の商品載置棚の内部、あるいは下部に収容される態様で設けられ、必要に応じて前記一の商品載置棚から引き出されて該商品載置棚の下方側前面を覆うことにより域を画成し、画成した域を他の域とは異なる温度帯域にするカバー部材を備えたことを特徴とするショーケース。
  6. 前記ケース本体の内部全体を所定温度にする場合には一の商品載置棚の内部、あるいは下部に収容される態様で設けられ、必要に応じて前記一の商品載置棚から引き出されて、前記蓄熱材を備えて構成された商品載置棚を有する域の前面を閉成して画成するカバー部材を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のショーケース。
  7. 前記カバー部材により画成される域の温度を検知するための温度検知手段と、
    前記温度検知手段による検知結果に応じて前記カバー部材により画成される域の温度を所望の温度域に調整する温度調整手段と
    を備えたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のショーケース。
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