JP2007085611A - ショーケース - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却温度の異なる商品及び加熱する商品を同時に収納することができるショーケースを提供する。
【解決手段】商品収納部17の背面側に位置する通風路30の下端側を商品収納部17側と断熱壁11側とに仕切る仕切板33と、仕切板33によって形成された第1の背面側通風路33a及び第2の背面側通風路33bをそれぞれ流通する空気を異なる温度に冷却可能な冷却器34a,34bと、第1の背面側通風路33aの上下方向所定位置を上下方向に仕切るとともに、空気を前方に流通させて商品収納部17に吐出可能な冷気流通ダクト40とを備えたので、冷却温度の異なる空気をそれぞれ商品収納部17に吐出し、商品収納部17の温度を同時に異なる第1の所定温度及び第2の所定温度に冷却することができ、商品収納部17に冷却温度の異なる商品を同時に収納することが可能となる。
【選択図】図7
【解決手段】商品収納部17の背面側に位置する通風路30の下端側を商品収納部17側と断熱壁11側とに仕切る仕切板33と、仕切板33によって形成された第1の背面側通風路33a及び第2の背面側通風路33bをそれぞれ流通する空気を異なる温度に冷却可能な冷却器34a,34bと、第1の背面側通風路33aの上下方向所定位置を上下方向に仕切るとともに、空気を前方に流通させて商品収納部17に吐出可能な冷気流通ダクト40とを備えたので、冷却温度の異なる空気をそれぞれ商品収納部17に吐出し、商品収納部17の温度を同時に異なる第1の所定温度及び第2の所定温度に冷却することができ、商品収納部17に冷却温度の異なる商品を同時に収納することが可能となる。
【選択図】図7
Description
本発明は、保存温度の異なる商品を同時に収納可能なショーケースに関するものである。
従来、この種のショーケースとしては、前面に開口部を有するショーケース本体と、ショーケース本体内に形成された商品収納部と、商品収納部に配置された上下複数段の商品棚と、商品収納部の少なくとも背面側に上下方向に延びるように設けられた通風路と、通風路内に配置された冷却器及び送風機とを備え、ショーケース本体の開口部の下端側に設けられた空気吸入口から通風路に吸入した空気を冷却し、開口部の上端側に設けられた空気吐出口から吐出することにより、商品棚に陳列された商品を冷却するようにしたものが知られている。
また、前記ショーケースにおいて、通風路の上下方向所定位置を上下方向に仕切るとともに、空気を前方に流通させて商品収納部に吐出可能な冷気流通ダクトを備え、冷気流通ダクトの下側の商品棚に陳列された商品を冷却し、冷気流通ダクトの上側の商品棚に陳列された商品を電気ヒータによって加熱するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−286433号公報
従来のショーケースでは、商品収納部を冷却する場合、空気吸入口から通風路に吸入した空気を冷却器によって所定の温度に冷却して空気吐出口または冷気流通ダクトから吐出するようにしているため、例えば商品収納部の下側を第1の所定温度(3℃)に冷却し、商品収納部の上側を第2の所定温度(5℃)に冷却するように、商品収納部を同時に二温度以上の冷却温度に設定することはできない。このため、冷却温度の異なる商品を収納する場合には、それぞれ異なるショーケースの設置が必要となり、売り場面積の小さい店舗内において商品を効率的に収納することができないという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷却温度の異なる商品及び加熱する商品を同時に収納することができるショーケースを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、前面に開口部を有するショーケース本体と、ショーケース本体内に設けられた商品収納部と、商品収納部に配置された上下複数段の商品棚と、商品収納部の少なくとも背面側に上下方向に延びるように設けられた通風路と、通風路内に設けられた送風機とを備えたショーケースにおいて、前記商品収納部の背面側に位置する通風路の少なくとも下端側を商品収納部側とショーケース本体の内面側とに仕切る仕切部材と、仕切部材の商品収納部側及びショーケース本体の内面側を流通する空気をそれぞれ異なる温度に冷却可能な冷却器と、仕切部材の商品収納部側の通風路の上下方向所定位置を上下方向に仕切るとともに、空気を前方に流通させて商品収納部に吐出可能な冷気流通ダクトとを備えている。
これにより、仕切部材の商品収納部側を流通する空気が冷気流通ダクトによって通風路の上下方向所定位置から前方に流通することから、冷却温度の異なる空気がそれぞれ商品収納部に吐出され、商品収納部が同時に異なる冷却温度に冷却される。
本発明によれば、冷却温度の異なる空気をそれぞれ商品収納部に吐出し、商品収納部を同時に異なる冷却温度に冷却することができるので、商品収納部に冷却温度の異なる商品を同時に収納することが可能となる。
図1乃至図7は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1はショーケースの全体斜視図、図2はショーケースの側面断面図、図3はショーケースの冷凍サイクルを示す冷媒回路図、図4は冷気流通ダクトの取付け状態を示すショーケースの要部側面断面図、図5は商品収納部の加熱及び一温度での冷却を同時に行なう場合を示すショーケースの側面断面図、図6は商品収納部の二温度での冷却を同時に行なう場合を示すショーケースの側面断面図、図7は商品収納部の加熱及び二温度での冷却を同時に行なう場合を示すショーケースの側面断面図である。
このショーケースは、前面に開口部を有するショーケース本体10と、ショーケース本体10内に設けられた上下複数段の商品棚20と、ショーケース本体10内の底面側、背面側及び上面側に沿って形成された通風路30と、通風路30の背面側の上下方向所定位置から前方に延びる冷気流通ダクト40とを備えている。
ショーケース本体10は上面側、背面側及び底面側が断熱壁11によって形成されている。また、ショーケース本体10の左右両側面側は、上面側、背面側及び底面側が断熱壁12によって形成されるとともに、断熱壁12の上面側と、底面側の間はガラス板13によってそれぞれ覆われている。ショーケース本体10内には、断熱壁11の内面と間隔をおいて上面側、背面側及び底面側にそれぞれ上面板14、背面板15及び底板16が設けられ、その内部に商品収納部17が形成されている。
各商品棚20は、商品を載置するための棚板21と、棚板21を支持するための一対の棚受22とからなり、棚受22の後端側が商品収納部17の上下方向任意の位置に支持されるようになっている。棚板21は、棚受22の前端側に回動自在に連結されており、棚板21の上面を水平とする他、前下りに傾斜させることが可能となっている。また、棚板21には電気ヒータ23が設けられ、電気ヒータ23に通電することにより棚板21に載置された商品を加熱することが可能となっている。更に、棚板21の下面側には、冷気流通ダクト40を取付可能な幅方向一対の上レール部24が設けられている。本実施形態において、商品収納部17には、上下8段の商品棚20が設けられている。
通風路30は断熱壁11の内面と上面板14、背面板15及び底板16との間に形成され、ショーケース本体10の開口部の下端に位置する通風路30の端部には空気吸入口31が設けられるとともに、開口部の上端に位置する通風路30の端部には空気吐出口32が設けられている。商品収納部17の背面側に位置する通風路30は、上端側を除いて商品収納部17側と断熱壁11の内面側に仕切板33によって仕切ることにより、第1の背面側通風路33aと第2の背面側通風路33bが設けられている。また、第1の背面側通風路33aの下端側には第1の背面側通風路33aを流通する空気を冷却するための第1の冷却器34aが設けられ、第2の背面側通風路33bの下端側には第2の背面側通風路33bを流通する空気を冷却するための第2の冷却器34bが設けられている。第1及び第2の冷却器34a,34bは、第1の背面側通風路33aを流通する空気及び第2の背面側通風路33bを流通する空気をそれぞれ異なる温度に冷却可能となっている。背面板15には冷気流通ダクト40の後端側を挿入可能な幅方向に延びるダクト挿入孔35が互いに上下方向に間隔をおいて複数設けられ、各ダクト挿入孔35はそれぞれ開閉板36によって開閉自在に設けられている。底面側の通風路30には送風機37が設けられ、送風機37によって空気吸入口31から通風路30内に空気を吸入して空気吐出口32から吐出するようになっている。ここで、第1及び第2の冷却器34a,34bは、図3に示すような冷媒回路50に接続されている。冷媒回路50は、第1及び第2の冷却器34a,34b、圧縮機51、凝縮器52、膨張弁53、第1及び第2の電磁弁54a,54bを備え、これらは例えば銅製の冷媒流通用の配管によって接続されている。即ち、圧縮機51の吐出側には凝縮器52の冷媒流入側が接続され、凝縮器52の冷媒流出側には第1及び第2の冷却器34a,34bがそれぞれ並列に接続されている。また、凝縮器52の冷媒流出側と第1及び第2の冷却器34a,34bの間には膨張弁53が設けられ、第1及び第2の冷却器34a,34bの各冷媒流入側と膨張弁53との間にはそれぞれ電磁弁54a,54bが設けられている。更に、第1及び第2の冷却器34a,34bの冷媒流出側には圧縮機51の冷媒吸入側が並列に接続され、冷凍サイクルが構成されている。この場合、圧縮機51及び凝縮器52は、室外機として屋外に設置され、第1及び第2の冷却器34a,34bによって吸熱した熱を屋外に排出するようになっている。また、ショーケース本体10の下部または上部に図示しない機械室を設け、機械室の内部に圧縮機51及び凝縮器52を配置することにより、ショーケース本体10と圧縮機51及び凝縮器52を一体に設けるようにしてもよい。
冷気流通ダクト40は、空気を前方に流通させるダクト部41と、通風路30を上下方向に仕切ることにより上方の通風路30への空気の流通を規制する仕切部42とを有し、仕切部42はダクト部41に対して前後方向に伸縮可能となっている。ダクト部41は、幅方向に延びる断面四角形状に形成され、前端側から冷気を下方に向かって吐出するようになっている。仕切部42は、下面及び前面側が開放され、通風路30を下方から上方に向かって流通する空気をダクト部41に流通させるようになっている。また、仕切部42の後端側には幅方向に亘って気密部材42aが設けられ、気密部材42aを仕切板33または断熱壁11の内面に当接させることにより通風路30または第1の背面側通風路33aの上方への空気の漏洩を防止するようになっている。更に、ダクト部41の上面側の幅方向両端側には前後方向に延びる板状の下レール部43が外側に張り出すようにそれぞれ設けられ、各下レール部43が各商品棚20の上レール部43と摺動可能に係合することにより、各商品棚20に冷気流通ダクト40を着脱自在に取付けられるようになっている。
以上のように構成されたショーケースにおいて、商品収納部17に収納される商品の全てを所定温度(3℃または5℃)に冷却する場合には、冷気流通ダクト40を使用することなく送風機37を運転し、第1及び第2の電磁弁54a,54bの一方を開放して他方を閉鎖する。送風機37によって空気吸入口31から通風路30内に流入した空気は、第1の冷却器34aまたは第2の冷却器34bによって冷却され、空気吐出口32から吐出されてショーケース本体10の開口部にエアカーテンを形成する。これにより、商品収納部17に収納される商品は、所定温度に冷却される。また、ショーケースが設置される店舗内の温度が高い場合など、冷却負荷が大きく冷却能力が不足する場合には、第1及び第2の電磁弁54a,54bを同時に開放し、通風路30内に流入した空気を第1及び第2の冷却器34a,34bによって冷却する。
また、商品収納部17に収納される商品の全てを加熱する場合には、送風機37を運転することなく第1及び第2の電磁弁54a,54bを閉鎖し、各商品棚20の棚板21に設けられた電気ヒータ23に通電する。これにより、棚板21上に載置される商品は、電気ヒータ23によって加熱される。
また、商品収納部17の上部側の商品棚20に載置される商品を加熱するとともに、下部側の商品棚20に載置される商品を所定温度(3℃または5℃)に冷却する場合には、図5に示すように、加熱する商品が載置される商品棚20のうち、最下段の商品棚20の下部に冷気流通ダクト40を取付け、仕切部42の後端側を断熱壁11の内面に当接させるとともに、送風機37を運転し、第1及び第2の電磁弁54a,54bの一方を開放して他方を閉鎖する。本実施形態において、加熱する商品を載置可能な商品棚20は、最上段の商品棚20から3段目までの商品棚20となる。送風機37によって開口部の下端の空気吸入口31から流入した空気は、第1または第2の冷却器34a,34bによって冷却された後に冷気流通ダクト40を流通してダクト部41の前端側から吐出される。これにより、商品収納部17に収納される商品は、商品収納部17の下部側に位置する商品棚20に載置される商品が冷却され、商品収納部17の上部側の商品棚20に載置される商品がそれぞれ電気ヒータ23によって加熱される。
次に、商品収納部17の下部側の商品棚20に載置される商品を第1の所定温度(3℃)に冷却するとともに、上部側の商品棚20に載置される商品を第1の所定温度よりも温度の高い第2の所定温度(5℃)に冷却する場合を説明する。図6に示すように、第2の所定温度に冷却する商品が載置される商品棚20のうち、最下段に位置する商品棚20の下部に冷気流通ダクト40を取付け、仕切部42の後端側を仕切板33に当接させるとともに、送風機37を運転し、第1及び第2の電磁弁54a,54bを開放する。本実施形態において、第1の所定温度に冷却する商品を載置可能な商品棚20は、最下段の商品棚20から4段目までの商品棚20となる。送風機37によって空気吸入口31から流入して第1の背面側通風路33aを流通する空気は、第1の冷却器34aによって冷却された後に冷気流通ダクト40に流通してダクト部41の前端側から吐出される。また、第2の背面側通風路33bを流通する空気は、第2の冷却器34bによって冷却された後に開口部の上端の空気吐出口32から吐出される。これにより、商品収納部17に収納される商品は、商品収納部17の下部側の商品棚20に載置される商品が第1の所定温度に冷却され、商品収納部17の上部側の商品棚20に載置される商品が第2の所定温度に冷却される。
更に、商品収納部17の上部側の商品棚20に載置される商品を加熱し、下部側の商品棚20に載置される商品を第1の所定温度(3℃)及び第2の所定温度(5℃)に冷却する場合を説明する。このとき、冷却する商品を載置する商品棚20の上部側を第2の所定温度に冷却し、下部側を第1の所定温度に冷却する。図7に示すように、加熱する商品が載置される商品棚20のうち、最下段の商品棚20の下部に冷気流通ダクト40を取付け、仕切部42の後端側を断熱壁11の内面に当接させる。また、第2の所定温度に冷却する商品が載置される商品棚20のうち、最下段の商品棚20の下部に冷気流通ダクト40を取付け、仕切部42の後端側を仕切板33に当接させる。更に、送風機37を運転し、第1及び第2の電磁弁54a,54bを開放する。この場合、加熱する商品を載置可能な商品棚は、最上段の商品棚から3段目までの商品棚となる。また、第1の所定温度に冷却する商品を載置可能な商品棚20は、最下段の商品棚20から4段目までの商品棚20となる。送風機37によって空気吸入口31から流入して第1の背面側通風路33aを流通する空気は、第1の冷却器34aによって冷却された後に冷気流通ダクト40に流通してダクト部41の前端側から吐出される。また、第2の背面側通風路33bを流通する空気は、第2の冷却器34bによって冷却された後に冷気流通ダクト40に流通してダクト部41の前端側から吐出される。これにより、商品収納部17に収納される商品は、上部側の商品棚20に載置される商品が電気ヒータ23によって加熱され、下部側の商品棚20に載置される商品が冷却される。また、冷却される商品は、冷却される商品を載置する商品棚のうち、下部側に位置する商品棚20に載置される商品が第1の所定温度に冷却され、上部側に位置する商品棚20に載置される商品が第2の所定温度に冷却される。
このように、本実施形態のショーケースによれば、商品収納部17の背面側に位置する通風路30の下端側を商品収納部17側と断熱壁11側とに仕切る仕切板33と、仕切板33によって形成された第1の背面側通風路33a及び第2の背面側通風路33bをそれぞれ流通する空気を異なる温度に冷却可能な冷却器34a,34bと、第1の背面側通風路33aの上下方向所定位置を上下方向に仕切るとともに、空気を前方に流通させて商品収納部17に吐出可能な冷気流通ダクト40とを備えたので、冷却温度の異なる空気をそれぞれ商品収納部17に吐出し、商品収納部17の温度を同時に異なる第1の所定温度及び第2の所定温度に冷却することができ、商品収納部17に冷却温度の異なる商品を同時に収納することが可能となる。
また、冷気流通ダクト40の上方に位置する通風路30の上下方向所定位置を上下方向に仕切るとともに、空気を前方に流通させて商品収納部17に吐出可能な冷気流通ダクト40を備えたので、商品収納部17の上部側への冷気の流通を規制することができ、商品収納部17の上部側に位置する商品棚20に常温で保存する商品や加熱する商品を載置することが可能となる。
また、第1の背面側通風路33aを流通する空気を冷却するための第1の冷却器34aと、第2の背面側通風路33bを流通する空気を冷却するための第2の冷却器34bとを備えたので、第1の背面側通風路33a及び第2の背面側通風路33bを流通する空気をそれぞれ第1の冷却器34a及び第2の冷却器34bによって冷却することができ、第1の背面側通風路33a及び第2の背面側通風路33bを流通する空気の温度制御を容易に行うことが可能となる。
また、冷気流通ダクト40を各商品棚20に着脱自在に設けたので、各商品棚20の温度設定を任意に設定することができ、商品収納部17のスペースを有効に利用することができる。
図8乃至図11は本発明の第2の実施形態を示すもので、図8は商品収納部の加熱及び一温度での冷却を同時に行う場合を示すショーケースの側面断面図、図9は商品収納部の加熱及び一温度での冷却を同時に行う場合の他の例を示すショーケースの側面断面図、図10は商品収納部の二温度での冷却を同時に行う場合を示すショーケースの側面断面図、図11は商品収納部の加熱及び二温度での冷却を同時に行なう場合を示すショーケースの側面断面図である。尚、前記実施形態と同様の構成部分には同一の符号を付して示す。
このショーケースの通風路60は、ショーケース本体10の開口部の下端に設けられた空気吸入口61の近傍を除いて、商品収納部側17と断熱壁11の内面側とに仕切板62によって仕切られ、第1の通風路60a及び第2の通風路60bが形成されている。仕切板62には、背面板15と同様に、冷気流通ダクト40の後端側を挿入可能な幅方向に延びるダクト挿入孔62aが互いに上下方向に間隔をおいて複数設けられ、各ダクト挿入孔62aはそれぞれ開閉板62bによって開閉自在に設けられている。ショーケース本体10の開口部の上端には、第1の通風路60aを流通する空気が吐出される空気吐出口63aと、第2の通風路60bを流通する空気が吐出される空気吐出口63bがそれぞれ前後方向に設けられている。第1及び第2の通風路60a,60bの底面側には、それぞれ第1の送風機64a及び第2の送風機64bが設けられ、第1及び第2の送風機64a,64bによって空気吸入口61から第1及び第2の通風路60a,60bにそれぞれ空気を吸入して空気吐出口63a,63bから吐出するようになっている。
以上のように構成されたショーケースにおいて、商品収納部17に収納される商品の全てを所定温度(3℃または5℃)に冷却する場合には、冷気流通ダクト40を使用することなく第1及び第2の送風機64a,64bの一方または両方を運転し、第1及び第2の電磁弁54a,54bの一方または両方を開放する。
また、商品収納部17に収納される商品の全てを加熱する場合には、前記第1の実施形態と同様に、各商品棚20の棚板21に設けられた電気ヒータ23に通電する。
また、商品収納部17の上部側の商品棚20に載置される商品を加熱するとともに、下部側の商品棚20に載置される商品を所定温度(3℃または5℃)に冷却する場合には、図8に示すように、加熱する商品が載置される商品棚20のうち、最下段の商品棚20の下部に冷気流通ダクト40を取付け、仕切部42の後端側をダクト挿入孔62aを介して断熱壁11の内面に当接させる。また、第1及び第2の送風機64a,64bの一方または両方を運転し、第1及び第2の電磁弁54a,54bの一方または両方を開放する。更に、加熱する商品が載置される商品棚20の電気ヒータ23に通電する。この場合、図9に示すように、商品棚20の下部に取付けた冷気流通ダクト40の仕切部42の後端側を仕切板62に当接させ、第1の送風機64aを運転して第2の送風機64bを停止し、第1の電磁弁54aを開放して第2の電磁弁54bを閉鎖するようにしてもよい。
また、商品収納部17の下部側の商品棚20に載置される商品を第1の所定温度(3℃)に冷却するとともに、上部側の商品棚20に載置される商品を第1の所定温度よりも温度の高い第2の所定温度(5℃)に冷却する場合には、図10に示すように、第2の所定温度に冷却する商品が載置される商品棚20のうち、最下段に位置する商品棚20の下部に冷気流通ダクト40を取付け、仕切部42の後端側を仕切板62に当接させる。また、第1及び第2の送風機64a,64bを運転し、第1及び第2の電磁弁54a,54bを開放する。
また、商品収納部17の上部側の商品棚20に載置される商品を加熱し、下部側の商品棚20に載置される商品を第1の所定温度(3℃)及び第2の所定温度(5℃)に冷却する場合には、図11に示すように、加熱する商品が載置される商品棚20のうち、最下段の商品棚20の下部に冷気流通ダクト40を取付け、仕切部42の後端側をダクト挿入孔62aを介して断熱壁11の内面に当接させる。また、第2の所定温度に冷却する商品が載置される商品棚20のうち、最下段の商品棚20の下部に冷気流通ダクト40を取付け、仕切部62の後端側を仕切板62に当接させる。更に、第1及び第2の送風機64a,64bを運転し、第1及び第2の電磁弁54a,54bを開放する。また、加熱する商品が載置される商品棚20の電気ヒータ23に通電する。
このように、本実施形態のショーケースによれば、前記第1の実施形態と同様に、冷却温度の異なる空気をそれぞれ商品収納部17に吐出し、商品収納部17の温度を同時に異なる第1の所定温度及び第2の所定温度に冷却することができ、商品収納部17に冷却温度の異なる商品を同時に収納することが可能となる。
図12は本発明の第3の実施形態を示すもので、商品収納部の加熱及び二温度での冷却を同時に行なう場合を示すショーケースの側面断面図である。尚、前記第1の実施形態と同様の構成部分には同一の符号を付して示す。
このショーケースは、図12に示すように、第1の背面側通風路33a及び第2の背面側通風路33bに亘って一台の冷却器34が設けられ、冷却器34によって第1の背面側通風路33a及び第2の背面側通風路33bを流通するそれぞれの空気が冷却されるようになっている。
以上のように構成されたショーケースにおいて、冷気流通ダクト40を着脱することにより、前記第1の実施形態と同様に、商品収納部17に収納される商品を加熱及び二温度での冷却を行うことが可能となる。
このように、本実施形態のショーケースによれば、第1の背面側通風路33aと第2の背面側通風路33bに亘って設けられた一台の冷却器34を備えたので、一台の冷却器34によって第1の背面側通風路33a及び第2の背面側通風路33bを流通する空気を冷却することができ、部品点数及び組付け工数の低減を図ることができる。
図13は本発明の第4の実施形態を示すもので、商品収納部の加熱及び二温度での冷却を同時に行なう場合を示すショーケースの側面断面図である。尚、前記第2の実施形態と同様の構成部分には同一の符号を付して示す。
このショーケースは、第1の通風路60a及び第2の通風路60bに亘って一台の冷却器34が設けられ、冷却器34によって第1の通風路60a及び第2の通風路60bを流通する空気が冷却されるようになっている。
以上のように構成されたショーケースにおいて、冷気流通ダクト40を着脱することにより、前記第2の実施形態と同様に、商品収納部17に収納される商品を加熱及び二温度での冷却を行うことが可能となる。
尚、前記第1及び第2の実施形態では、図3に示すように、凝縮器52に膨張弁53を介して第1及び第2の冷却器34a,34bをそれぞれ並列に接続し、膨張弁53によって減圧された冷媒を第1及び第2の電磁弁54a,54bを介して第1及び第2の冷却器34a,34bに流通させるようにしたものを示したが、図14に示すように、凝縮器52に第1及び第2の冷却器34a,34bをそれぞれ並列に接続し、弁の開度を調整可能な第1及び第2の電子膨張弁53a,53bを介して第1及び第2の冷却器34a,34bに冷媒を流通させるようにすることにより、第1及び第2の冷却器34a,34bの冷却能力をそれぞれ調整することが可能となる。
また、前記第1及び第3の実施形態では、1つの送風機37によって第1の背面側通風路33a及び第2の背面側通風路33bに空気を流通させるようにしたものを示したが、図15に示すように、第1の背面側通風路33a及び第2の背面側通風路33bにそれぞれ第1及び第2の送風機37a,37bを設け、第1及び第2の冷却器34a,34bと熱交換する空気をそれぞれ流通させることが可能となる。
10…ショーケース本体、17…商品収納部、20…商品棚、30…通風路、33…仕切板、33a…第1の背面側通風路、33b…第2の背面側通風路、34…冷却器、34a…第1の冷却器、34b…第2の冷却器、37…送風機、40…冷気流通ダクト、60…通風路、60a…第1の通風路、60b…第2の通風路、62…仕切板、64a…第1の送風機、64b…第2の送風機。
Claims (5)
- 前面に開口部を有するショーケース本体と、ショーケース本体内に設けられた商品収納部と、商品収納部に配置された上下複数段の商品棚と、商品収納部の少なくとも背面側に上下方向に延びるように設けられた通風路と、通風路内に設けられた送風機とを備えたショーケースにおいて、
前記商品収納部の背面側に位置する通風路の少なくとも下端側を商品収納部側とショーケース本体の内面側とに仕切る仕切部材と、
仕切部材の商品収納部側及びショーケース本体の内面側を流通する空気をそれぞれ異なる温度に冷却可能な冷却器と、
仕切部材の商品収納部側の通風路の上下方向所定位置を上下方向に仕切るとともに、空気を前方に流通させて商品収納部に吐出可能な冷気流通ダクトとを備えた
ことを特徴とするショーケース。 - 前記冷気流通ダクトの上方に位置する通風路の上下方向所定位置を上下方向に仕切るとともに、空気を前方に流通させて商品収納部に吐出可能な冷気流通ダクトを備えた
ことを特徴とする請求項1記載のショーケース。 - 前記冷却器を、仕切部材の商品収納部側の通風路を流通する空気を冷却する第1の冷却器と、ショーケース本体の内面側の通風路を流通する空気を冷却する第2の冷却器とから構成した
ことを特徴とする請求項1または2記載のショーケース。 - 前記冷却器を、仕切部材の商品収納部側の通風路とショーケース本体の内面側の通風路に亘って設けられた1つの冷却器から構成した
ことを特徴とする請求項1または2記載のショーケース。 - 前記冷気流通ダクトを各商品棚に着脱可能に構成した
ことを特徴とする請求項1記載のショーケース。
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