JP2009171742A - 地絡保護継電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】主保護不使用時でも整定変更操作することなくかつ高速に地絡事故を除去することができる地絡保護継電システムを提供する。
【解決手段】地絡保護継電システムは、後備保護として使用される第1および第2の電源端地絡方向継電装置211,212と第1および第2の非電源端地絡方向継電装置221,222とを具備する。第1の電源端地絡方向継電装置211は、瞬時要素整定値以上の第1の零相電流I01が第1の送電線1Lの内部方向に流れたことを検出すると、第1および第2の遮断器41,42が共に「入」状態であることを条件に、第1の遮断器41を遮断するための第1の地絡方向継電装置トリップ信号TDG1を第1の時限協調時間VT11だけ遅らせることなく出力する。第2の電源端地絡方向継電装置212と第1および第2の非電源端地絡方向継電装置221,222とは第1の電源端地絡方向継電装置211と同様に動作する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地絡保護継電システムに関し、特に、片端電源の平衡2回線送電線を地絡事故から保護するのに好適な地絡保護継電システムに関する。
従来、電源端側にのみ電源1が配置された片端電源の平衡2回線送電線のローカル系統での地絡保護は、図8に示す地絡保護継電システムのように、主保護として地絡回線選択継電装置(電源端地絡回線選択継電装置111と非電源端地絡回線選択継電装置112)を使用するとともに、後備保護として地絡方向継電装置(第1および第2の電源端地絡方向継電装置1211,1212と第1および第2の非電源端地絡方向継電装置1221,1222)を使用して行われている(下記の特許文献1など参照)。
ここで、第1の電源端地絡方向継電装置1211は、図9に示すようにリレー判定回路131と第1乃至第3の遅延回路(タイマー)1321〜1323と論理積回路133と論理和回路134とを有する第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路130を備える。
リレー判定回路131は、平衡2回線送電線の第1の送電線1Lの電源端側に設置された第1の零相変流器31(図8参照)から入力される第1の零相電流I01と電源端母線に設置された第1の接地形計器用変圧器(EVT)51から入力される電源端零相電圧V0Sとに基づいて第1の零相電流I01の大きさおよび方向を監視し、電流整定値(たとえば15A)以上の第1の零相電流I01が内部方向に流れると、第1の送電線1L(自回線)に地絡事故が発生したと判定してハイレベルの出力信号を出力する。
第1の遅延回路1321は、不図示の第1のフェールセーフ用地絡過電圧継電装置(OVG)から入力される第1のFDリレー出力信号SFD1を第1の時限協調時間VT11だけ遅延する。ここで、第1のフェールセーフ用地絡過電圧継電装置は、電源端零相電圧V0Sの大きさが電圧整定値以上になるとハイレベルの第1のFDリレー出力信号SFD1を出力する。また、第1の時限協調時間VT11は、第1の送電線1Lの非電源端側に設置された第1の非電源端地絡方向継電装置1221との時限協調のために設定され、たとえば0.8sとされる。
論理積回路133は、リレー判定回路131の出力信号と第1の遅延回路1321によって第1の時限協調時間VT11だけ遅延された第1のFDリレー出力信号SFD1との論理積をとる。
第2の遅延回路1322は、論理積回路133の出力信号を第1の零相自由振動誤動作防止時間GT11だけ遅延する。ここで、第1の零相自由振動誤動作防止時間GT11は、零相自由振動(事故点切離し後も零相電圧が一定時間だけ残る現象)による誤動作防止のために設定され、通常は0.1sとされる。したがって、第1の電源端地絡方向継電装置1211の動作時限は、第1の時限協調時間VT11と第1の零相自由振動誤動作防止時間GT11との合計時間である0.9s(=0.8s+0.1s)となる。
第3の遅延回路1323は、第1のFDリレー出力信号SFD1を第1のOVG遮断時間VT21だけ遅延する。ここで、第1のOVG遮断時間VT21は、第1のフェールセーフ用地絡過電圧継電装置の動作だけで、第1の送電線1Lの電源端側に設置された第1の遮断器41(図8参照)を遮断させるために設定される。
論理和回路134は、第2の遅延回路1322の出力信号と第3の遅延回路1323の出力信号との論理和をとる。論理和回路134からは、第1の遮断器41を遮断するための第1の地絡方向継電装置トリップ信号TDG1が第1の遮断器41に出力される。
第2の電源端地絡方向継電装置1212は、図10に示すように第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路130と同様に構成された第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路140を備える。ここで、第1の遅延回路(タイマー)1421の第2の時限協調時間VT12は、第2の送電線2Lの非電源端側に設置された第2の非電源端地絡方向継電装置1222との時限協調のために設定され、たとえば0.8sとされる。また、第2の遅延回路(タイマー)1422の第2の零相自由振動誤動作防止時間GT12は、零相自由振動による誤動作防止のために設定され、通常は0.1sに設定される。したがって、第2の電源端地絡方向継電装置1212の動作時限は、第2の時限協調時間VT12と第2の零相自由振動誤動作防止時間GT12との合計時間である0.9s(=0.8s+0.1s)となる。
第1の非電源端地絡方向継電装置1221は、図11に示すように第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路130と同様に構成された第1の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路150を備える。ここで、第1の遅延回路(タイマー)1521の第3の時限協調時間VT13は、第1の電源端地絡方向継電装置1211との時限協調のために設定され、たとえば0.4sとされる。また、第2の遅延回路(タイマー)1522の第3の零相自由振動誤動作防止時間GT13は、零相自由振動による誤動作防止のために設定され、通常は0.1sとされる。したがって、第1の非電源端地絡方向継電装置1221の動作時限は、第3の時限協調時間VT13と第3の零相自由振動誤動作防止時間GT13との合計時間である0.5s(=0.4s+0.1s)となる。
第2の非電源端地絡方向継電装置1222は、図12に示すように第1の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路150と同様に構成された第2の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路160を備える。ここで、第1の遅延回路(タイマー)1621の第4の時限協調時間VT14は、第2の電源端地絡方向継電装置1212との時限協調のために設定され、たとえば0.4sとされる。また、第2の遅延回路(タイマー)1622の第4の零相自由振動誤動作防止時間GT14は、零相自由振動による誤動作防止のために設定され、通常は0.1sとされる。そのため、第2の非電源端地絡方向継電装置1222の動作時限は、第4の時限協調時間VT14と第4の零相自由振動誤動作防止時間GT14との合計時間である0.5s(=0.4s+0.1s)となる。
特開平11−69608号公報
しかしながら、図8に示した地絡保護継電システムでは、主保護として使用されている電源端地絡回線選択継電装置111および非電源端地絡回線選択継電装置112の不使用時に地絡事故が発生した場合には、以下に示すような問題があった。
なお、以下の説明で参照する図13および図14では、電源端地絡回線選択継電装置111は「SGS」と、第1の電源端地絡方向継電装置1211は「DGS1」と、第2の電源端地絡方向継電装置1212は「DGS2」と、非電源端地絡回線選択継電装置112は「SGR」と、第1の非電源端地絡方向継電装置1221は「DGR1」と、第2の非電源端地絡方向継電装置1222は「DGR2」と表記している。
(1)電源端付近において地絡事故が発生した場合の問題
図13(a)に示すように第1の送電線1Lの電源端付近で地絡事故が発生すると、電源端零相電圧V0Sおよび非電源端零相電圧V0Rの大きさが電圧整定値以上になり、第1および第2のフェールセーフ用地絡過電圧継電装置はハイレベルの第1および第2のFDリレー出力信号SFD1,SFD2を出力する。その結果、地絡事故が発生してから第1および第2の時限協調時間VT11,VT12(=0.8s)後に、ハイレベルの出力信号が第1および第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路130,140の第1の遅延回路1321,1421(図9および図10参照)から出力される。また、地絡事故が発生してから第3および第4の時限協調時間VT13,VT14(=0.4s)後に、ハイレベルの出力信号が第1および第2の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路150,160の第1の遅延回路1521,1621(図11および図12参照)から出力される。
しかし、零相電流(地絡電流)のほとんどは第1の送電線1Lの電源端と事故地点との間に流れるため、電流整定値以上の第1の零相電流I01が内部方向に流れるが、電流整定値以上の第2乃至第4の零相電流I02〜I04が内部方向に流れることはない。そのため、第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路130のリレー判定回路131(図9参照)の出力信号はロウレベルからハイレベルになるが、第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路140のリレー判定回路141(図10参照)の出力信号と第1および第2の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路150,160のリレー判定回路151,161(図11および図12参照)の出力信号とはロウレベルのままである。その結果、図13(b)に示すように、地絡事故が発生してから第1の電源端地絡方向継電装置1211の動作時限である0.9s経過後に、第1の地絡方向継電装置トリップ信号TDG1が第1の電源端地絡方向継電装置1211から第1の遮断器41に出力されて、第1の遮断器41が遮断される。
第1の遮断器41が遮断されると、零相電流は第2の送電線2Lを経由して事故地点まで流れるため、電流整定値以上の第2および第3の零相電流I02,I03が内部方向に流れる。そのため、第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路140のリレー判定回路141(図10参照)の出力信号と第1の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路150のリレー判定回路151(図11参照)の出力信号がロウレベルからハイレベルになる。その結果、この時点では第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路140の第1の遅延回路1421と第1の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路150の第1の遅延回路1521からはハイレベルの出力信号が出力されているので、図13(c)に示すように、第1の遮断器41が遮断されてから第2および第3の零相自由振動誤動作防止時間GT12,GT13である0.1s後(すなわち、地絡事故が発生してから1.0s(=0.9s+0.1s)後)に、第2および第3の地絡方向継電装置トリップ信号TDG2,TDG3が第2の電源端地絡方向継電装置1212および第1の非電源端地絡方向継電装置1221から第2および第3の遮断器42,43に出力されて、第2および第3の遮断器42,43が遮断される。
このように、電源端付近で地絡事故が発生した場合には、第2および第3の遮断器42,43が遮断されて地絡事故が除去されるまでに1.0sかかるので、地絡事故の継続時間が長くなるという問題があった。
また、図13(c)に示したように第1および第2の送電線1L,2Lが共に遮断(2回線遮断)されるため、電源端地絡回線選択継電装置111および非電源端地絡回線選択継電装置112の不使用時には、第1および第2の電源端地絡方向継電装置1211,1212の第1および第2の時限協調時間VT11,VT12を0.8sから0.4sに変更するとともに、第1および第2の電源端地絡方向継電装置1211,1212の第1および第2の零相自由振動誤動作防止時間GT11,GT12を0.1sから0.5sに変更して、図13に示した例では第1の遮断器41が遮断されてから第2の電源端地絡方向継電装置1212から第2の地絡方向継電装置トリップ信号TDG2が出力されるまでの時間(第2の零相自由振動誤動作防止時間GT12=0.5s)を第1の非電源端地絡方向継電装置1221から第3の地絡方向継電装置トリップ信号TDG3が出力されるまでの時間(第3の零相自由振動誤動作防止時間GT13=0.1s)よりも遅くすることによって、第2の遮断器42が遮断される前に地絡事故を除去するようにしている。
したがって、図8に示した地絡保護継電システムでは、電源端地絡回線選択継電装置111および非電源端地絡回線選択継電装置112の使用時と不使用時とで第1および第2の時限協調時間VT11,VT12と第1および第2の零相自由振動誤動作防止時間GT11,GT12とを変更する操作(整定変更操作)が必要になるという問題もあった。
(2)非電源端付近において地絡事故が発生した場合の問題
図14(a)に示すように第1の送電線1Lの非電源端付近で地絡事故が発生すると、電源端零相電圧V0Sおよび非電源端零相電圧V0Rの大きさが電圧整定値以上になり、第1および第2のフェールセーフ用地絡過電圧継電装置はハイレベルの第1および第2のFDリレー出力信号SFD1,SFD2を出力する。その結果、地絡事故が発生してから第1および第2の時限協調時間VT11,VT12(=0.8s)後に、ハイレベルの出力信号が第1および第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路130,140の第1の遅延回路1321,1421(図9および図10参照)から出力される。また、地絡事故が発生してから第3および第4の時限協調時間VT13,VT14(=0.4s)後に、ハイレベルの出力信号が第1および第2の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路150,160の第1の遅延回路1521,1621(図11および図12参照)から出力される。
しかし、零相電流(地絡電流)は第1および第2の送電線1L,2Lに流れるため、電流整定値以上の第1乃至第3の零相電流I01〜I03が内部方向に流れるが、電流整定値以上の第4の零相電流I04が内部方向に流れることはない。そのため、第1および第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路130,140のリレー判定回路131,141(図9および図10参照)の出力信号と第1の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路150(図11参照)のリレー判定回路151の出力信号はロウレベルからハイレベルになるが、第2の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路160のリレー判定回路161(図12参照)の出力信号はロウレベルのままである。その結果、図14(b)に示すように、まず第1の非電源端地絡方向継電装置1221の動作時限である0.5s後に、第3の地絡方向継電装置トリップ信号TDG3が第1の非電源端地絡方向継電装置1221から第3の遮断器43に出力されて、第3の遮断器43が遮断される。
第3の遮断器43が遮断されると、零相電流は第1の送電線1Lのみに流れるため、第2の零相電流I02は電流整定値よりも小さくなるので第2の電源端地絡方向継電装置1212は復帰するが、第1の零相電流I01は電流整定値以上であるので第1の電源端地絡方向継電装置1211は動作し続ける。その結果、図14(c)に示すように、第1の電源端地絡方向継電装置1211の動作時限である0.9s後に、第1の地絡方向継電装置トリップ信号TDG1が第1の電源端地絡方向継電装置1211から第1の遮断器41に出力されて、第1の遮断器41が遮断される。
このように、非電源端付近で地絡事故が発生した場合には、上述した2回線遮断の問題はないが、第1の遮断器41が遮断されて地絡事故が除去されるまでに0.9sかかるので、地絡事故の継続時間が長くなるという問題があった。
本発明の目的は、主保護不使用時でも整定変更操作することなくかつ高速に地絡事故を除去することができる地絡保護継電システムを提供することにある。
本発明の地絡保護継電システムは、片端電源の平衡2回線送電線を地絡事故から保護するための地絡保護継電システムであって、前記平衡2回線送電線に設置された、かつ、該平衡2回線送電線に設置された地絡回線選択継電装置の後備保護として使用される地絡方向継電装置を具備し、前記地絡方向継電装置が、瞬時要素整定値以上の零相電流が自回線の内部方向に流れたことを検出すると、自回線に設置された遮断器および隣回線に設置された他の遮断器が共に「入」状態であることを条件に、該自回線に設置された遮断器を遮断するためのトリップ信号を時限協調時間だけ遅らせることなく出力することを特徴とする。
ここで、前記地絡方向継電装置が、前記平衡2回線送電線の第1および第2の送電線(1L,2L)の電源端側にそれぞれ設置された、かつ、該平衡2回線送電線の電源端側に設置された電源端地絡回線選択継電装置(111)の後備保護として使用される第1および第2の電源端地絡方向継電装置(211,212)を含み、前記第1の電源端地絡方向継電装置が、瞬時要素整定値以上の第1の零相電流(I01)が前記第1の送電線の内部方向に流れたことを検出すると、前記第1および第2の送電線の電源端側にそれぞれ設置された第1および第2の遮断器(41,42)が共に「入」状態であることを条件に、該第1の遮断器を遮断するための第1の地絡方向継電装置トリップ信号(TDG1)を第1の時限協調時間(VT11)だけ遅らせることなく出力し、前記第2の電源端地絡方向継電装置が、前記瞬時要素整定値以上の第2の零相電流(I02)が前記第2の送電線の内部方向に流れたことを検出すると、前記第1および第2の遮断器が共に「入」状態であることを条件に、該第2の遮断器を遮断するための第2の地絡方向継電装置トリップ信号(TDG2)を第2の時限協調時間(VT12)だけ遅らせることなく出力してもよい。
前記瞬時要素整定値が、前記第1および第2の電源端地絡方向継電装置の保護区間のα%の地点で完全地絡事故が発生した場合に自回線の内部方向に流れる第1および第2の零相電流の値とされてもよい。
また、前記地絡方向継電装置が、前記第1および第2の送電線の非電源端側にそれぞれ設置された、かつ、該平衡2回線送電線の非電源端側に設置された非電源端地絡回線選択継電装置(112)の後備保護として使用される第1および第2の非電源端地絡方向継電装置(221,222)を含み、前記第1の非電源端地絡方向継電装置が、他の瞬時要素整定値以上の第3の零相電流(I03)が前記第1の送電線の内部方向に流れたことを検出すると、前記第1および第2の送電線の非電源端側にそれぞれ設置された第3および第4の遮断器(43,44)が共に「入」状態であることを条件に、該第3の遮断器を遮断するための第3の地絡方向継電装置トリップ信号(TDG3)を第3の時限協調時間(VT13)だけ遅らせることなく出力し、前記第2の電源端地絡方向継電装置が、前記他の瞬時要素整定値以上の第4の零相電流(I04)が前記第2の送電線の内部方向に流れたことを検出すると、前記第3および第4の遮断器が共に「入」状態であることを条件に、該第4の遮断器を遮断するための第4の地絡方向継電装置トリップ信号(TDG4)を第4の時限協調時間(VT14)だけ遅らせることなく出力してもよい。
前記他の瞬時要素整定値が、前記第1および第2の非電源端地絡方向継電装置が前記第3および第4の時限協調時間だけ遅らせて前記第3および第4の地絡方向継電装置トリップ信号を出力する際に自回線に発生した地絡事故を検出するのに用いる電流整定値よりも大きい値とされてもよい。
本発明の地絡保護継電システムは、以下に示す効果を奏する。
(1)後備保護である地絡方向継電装置が瞬時要素整定値以上の零相電流が自回線の内部方向に流れたことを検出するとトリップ信号を時限協調時間だけ遅らせることなく出力することにより、主保護である地絡回線選択継電装置の不使用時に片端電源の平衡2回線送電線の電源端付近で地絡事故が発生しても、整定変更操作することなくかつ高速に地絡事故を除去することができ、また、主保護である地絡回線選択継電装置の不使用時に片端電源の平衡2回線送電線の非電源端付近で地絡事故が発生しても、高速に地絡事故を除去することができる。
(2)高速に地絡事故を除去することができるので、地絡事故から短絡事故に進展することを未然に防止することができる。
上記の目的を、地絡方向継電装置が、瞬時要素整定値以上の零相電流が自回線の内部方向に流れたことを検出すると、自回線に設置された遮断器および隣回線に設置された他の遮断器が共に「入」状態であることを条件に、自回線に設置された遮断器を遮断するためのトリップ信号を時限協調時間だけ遅らせることなく出力することにより実現した。
以下、本発明の地絡保護継電システムの実施例について図面を参照して説明する。
本発明の一実施例による地絡保護継電システムは、後備保護として地絡方向継電装置(図1に示す第1および第2の電源端地絡方向継電装置211,212と第1および第2の非電源端地絡方向継電装置221,222)を瞬時要素に基づいても動作するようにして、自回線および隣回線の自端側の遮断器が共に「入」状態のときに地絡方向継電装置が瞬時要素に基づいて動作した場合には「自回線内事故が発生した」と判定して遮断器を遮断することを特徴とする。
そのため、第1の電源端地絡方向継電装置211は、図2に示すように、瞬時要素リレー判定回路31と第1および第2の論理積回路321,322とを更に有する点で図9に示した第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路130と異なる第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路30を備える。
瞬時要素リレー判定回路31は、第1の零相変流器31から入力される第1の零相電流I01と第1の接地形計器用変圧器51から入力される電源端零相電圧V0Sとに基づいて第1の零相電流I01の大きさおよび方向を監視し、瞬時要素整定値以上の第1の零相電流I01が内部方向に流れると、第1の送電線1L(自回線)に地絡事故が発生したと判定してハイレベルの出力信号を出力する。
ここで、瞬時要素整定値は、たとえば以下のようにして設定される。
電源端母線に電力を供給する電源1(図1参照)の出力電流値が100Aであるとすると、第1の送電線1Lの非電源端で完全地絡事故(100%地絡事故)が発生したときには第1の電源端地絡方向継電装置211に入力される第1の零相電流I01の電流値は50Aとなるので、第1の零相電流I01の電流値が50A以上である場合には第1の送電線1L(自回線)内の地絡事故になり、一方、第1の零相電流I01の電流値が50Aよりも小さい場合には第2の送電線2L(隣回線)または非電源端母線事故または不完全地絡事故になる。
また、第1の電源端地絡方向継電装置211の保護区間(第1の送電線1Lの電源端から非電源端までの区間)のα%の地点で完全地絡事故が発生したときに第1の電源端地絡方向継電装置211に入力される第1の零相電流I01の電流値は(1)式で表されるため、たとえば第1の電源端地絡方向継電装置211の保護区間の85%の地点で完全地絡事故が発生したときに第1の電源端地絡方向継電装置211に入力される第1の零相電流I01の電流値は(2)式で示すように57.5Aとなる。
01=100A×(2−α)/2 (1)
01=100A×(2−0.85)/2=57.5A (2)
したがって、たとえば瞬時要素整定値を57.5Aとすることにより、第1の送電線1Lの電源端から第1の電源端地絡方向継電装置211の保護区間の85%までの地点で完全地絡事故が発生した場合に瞬時要素リレー判定回路31からハイレベルの出力信号を出力して第1の遮断器41を高速遮断することができるようにする。
第1の論理積回路321は、第1の遮断器41から入力される第1の接点信号SCB1(第1の遮断器41が遮断されていない「入」状態ではハイレベルの信号)と第2の遮断器42から入力される第2の接点信号SCB2(第2の遮断器42が遮断されていない「入」状態ではハイレベルの信号)との論理積をとる。
第2の論理積回路322は、瞬時要素リレー判定回路31の出力信号と第1の論理積回路321の出力信号と第1のFDリレー出力信号SFD1との論理積をとる。第2の論理積回路322の出力信号は第2の遅延回路(タイマー)1322に入力される。
第2の電源端地絡方向継電装置212は、図3に示すように、瞬時要素リレー判定回路41と第1および第2の論理積回路421,422とを更に有する点で図10に示した第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路140と異なる第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路40を備える。
瞬時要素リレー判定回路41は、第2の零相変流器32から入力される第2の零相電流I02と第1の接地形計器用変圧器51から入力される電源端零相電圧V0Sとに基づいて第2の零相電流I02の大きさおよび方向を監視し、瞬時要素整定値以上の第2の零相電流I02が内部方向に流れると、第2の送電線2L(自回線)に地絡事故が発生したと判定してハイレベルの出力信号を出力する。
ここで、瞬時要素リレー判定回路41における瞬時要素整定値は、第2の送電線2Lの電源端から第2の電源端地絡方向継電装置212の保護区間のたとえば85%までの地点で地絡事故が発生した場合に瞬時要素リレー判定回路41からハイレベルの出力信号を出力して第2の遮断器42を高速遮断することができるようにするために、上述した瞬時要素リレー判定回路31における瞬時要素整定値と同じ57.5Aとする。
第1の論理積回路421は、第1の遮断器41から入力される第1の接点信号SCB1と第2の遮断器42から入力される第2の接点信号SCB2との論理積をとる。
第2の論理積回路422は、瞬時要素リレー判定回路41の出力信号と第1の論理積回路421の出力信号と第1のFDリレー出力信号SFD1との論理積をとる。第2の論理積回路422の出力信号は第2の遅延回路(タイマー)1422に入力される。
第1の非電源端地絡方向継電装置221は、図4に示すように、瞬時要素リレー判定回路51と第1および第2の論理積回路521,522とを更に有する点で、図11に示した第1の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路150と異なる第1の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路50を備える。
瞬時要素リレー判定回路51は、第3の零相変流器33から入力される第3の零相電流I03と第2の接地形計器用変圧器52から入力される非電源端零相電圧V0Rとに基づいて第3の零相電流I03の大きさおよび方向を監視し、瞬時要素整定値以上の第3の零相電流I03が内部方向に流れると、第1の送電線1Lに地絡事故(自回線事故)が発生したと判定してハイレベルの出力信号を出力する。
ここで、瞬時要素リレー判定回路51における瞬時要素整定値は、上述した瞬時要素リレー判定回路31における瞬時要素整定値と同じ57.5Aとしてもよいが、第1の電源端地絡方向継電装置211によって第1の遮断器41が高速遮断された場合に第3の遮断器43を高速遮断するためにリレー判定回路151における電流整定値(たとえば15A)よりも大きい値にすればよい。
第1の論理積回路521は、第3の遮断器43から入力される第3の接点信号SCB3(第3の遮断器43が遮断されていない「入」状態ではハイレベルの信号)と第4の遮断器44から入力される第4の接点信号SCB4(第4の遮断器44が遮断されていない「入」状態ではハイレベルの信号)との論理積をとる。
第2の論理積回路522は、瞬時要素リレー判定回路51の出力信号と第1の論理積回路521の出力信号と第2のFDリレー出力信号SFD2との論理積をとる。第2の論理積回路522の出力信号は第2の遅延回路(タイマー)1522に入力される。
第2の非電源端地絡方向継電装置222は、図5に示すように、瞬時要素リレー判定回路61と第1および第2の論理積回路621,622とを更に有する点で図12に示した第2の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路160と異なる第2の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路60を備える。
瞬時要素リレー判定回路61は、第4の零相変流器34から入力される第4の零相電流I04と第2の接地形計器用変圧器52から入力される非電源端零相電圧V0Rとに基づいて第4の零相電流I04の大きさおよび方向を監視し、瞬時要素整定値以上の第4の零相電流I04が内部方向に流れると、第2の送電線2Lに地絡事故(自回線事故)が発生したと判定してハイレベルの出力信号を出力する。
ここで、瞬時要素リレー判定回路61における瞬時要素整定値は、上述した瞬時要素リレー判定回路31における瞬時要素整定値と同じ57.5Aとしてもよいが、第2の電源端地絡方向継電装置212によって第2の遮断器42が高速遮断された場合に第4の遮断器44を高速遮断するためにリレー判定回路161における電流整定値(たとえば15A)よりも大きい値にすればよい。
第1の論理積回路621は、第3の遮断器43から入力される第3の接点信号SCB3と第4の遮断器44から入力される第4の接点信号SCB4との論理積をとる。
第2の論理積回路622は、瞬時要素リレー判定回路61の出力信号と第1の論理積回路621の出力信号と第2のFDリレー出力信号SFD2との論理積をとる。第2の論理積回路622の出力信号は第2の遅延回路(タイマー)1622に入力される。
次に、主保護である電源端地絡回線選択継電装置111および非電源端地絡回線選択継電装置112の不使用時に図6(a)に示すように第1の送電線1Lの電源端付近において地絡事故が発生した場合の本実施例による地絡保護継電システムの動作について、図6(b),(c)を参照して説明する。
なお、図6および図7では、電源端地絡回線選択継電装置111は「SGS」と、第1の電源端地絡方向継電装置211は「DGS1」と、第2の電源端地絡方向継電装置212は「DGS2」と、非電源端地絡回線選択継電装置112は「SGR」と、第1の非電源端地絡方向継電装置221は「DGR1」と、第2の非電源端地絡方向継電装置222は「DGR2」と表記している。
第1の送電線1Lの電源端側で地絡事故が発生すると、電源端零相電圧V0Sおよび非電源端零相電圧V0Rの大きさが電圧整定値以上になり、第1および第2のフェールセーフ用地絡過電圧継電装置はハイレベルの第1および第2のFDリレー出力信号SFD1,SFD2を出力する。
また、零相電流(地絡電流)のほとんどは第1の送電線1Lの電源端と事故地点との間に流れるため、瞬時要素整定値(57.5A)以上の第1の零相電流I01が内部方向に流れるが、瞬時要素整定値以上の第2乃至第4の零相電流I02〜I04が内部方向に流れることはない。そのため、第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路30の瞬時要素リレー判定回路31(図2参照)の出力信号はロウレベルからハイレベルになるが、第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路40の瞬時リレー判定回路41(図3参照)の出力信号と第1および第2の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路50,60の瞬時リレー判定回路51,61(図4および図5参照)の出力信号とはロウレベルのままである。
さらに、第1および第2の遮断器41,42は共に「入」状態となっているため、第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路30の第1の論理積回路321(図2参照)の出力信号はハイレベルのままである。
その結果、第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路30の第2の論理積回路322からハイレベルの出力信号が第2の遅延回路1322に出力されるため、図6(b)に示すように、地絡事故が発生してから第1の零相自由振動誤動作防止時間GT11(0.1s)経過後に、第1の地絡方向継電装置トリップ信号TDG1が第1の電源端地絡方向継電装置211から第1の遮断器41に出力されて、第1の遮断器41が遮断される。
第1の遮断器41が遮断されると、零相電流は第2の送電線2Lを経由して事故地点まで流れるため、瞬時要素整定値(57.5A)以上の第2および第3の零相電流I02,I03が内部方向に流れる。そのため、第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路40のリレー判定回路41(図3参照)の出力信号と第1の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路50のリレー判定回路51(図4参照)の出力信号とがロウレベルからハイレベルになる。
しかし、第1の遮断器41が遮断されると、第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路40の第1の論理積回路421(図2参照)の出力信号はハイレベルからロウレベルになるため、第2の地絡方向継電装置トリップ信号TDG2は第2の電源端地絡方向継電装置212から第2の遮断器42に出力されない。
一方、第3および第4の遮断器43,44は共に「入」状態となっているため、第1の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路50の第1の論理積回路521(図3参照)の出力信号はハイレベルのままである。その結果、第1の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路50の第2の論理積回路522からハイレベルの出力信号が第2の遅延回路1522に出力されるため、第1の遮断器41が遮断されてから第3の零相自由振動誤動作防止時間GT13(0.1s)経過後に、第3の地絡方向継電装置トリップ信号TDG3が第1の非電源端地絡方向継電装置221から第3の遮断器43に出力される。これにより、図6(c)に示すように、地絡事故が発生してから第1の零相自由振動誤動作防止時間GT11+第3の零相自由振動誤動作防止時間GT13(=0.1s+0.1s=0.2s)経過後に、第3の遮断器43が遮断されて、地絡事故が除去される。
したがって、本実施例による地絡保護継電システムでは、主保護不使用時においても第1の送電線1Lの電源端付近で発生した地絡事故を整定変更操作することなくかつ高速に除去することができる。また、従来の地絡保護継電システムのように2回線遮断することもない。
次に、主保護である電源端地絡回線選択継電装置111および非電源端地絡回線選択継電装置112の不使用時に図7(a)に示すように第1の送電線1Lの非電源端付近において地絡事故が発生した場合の本実施例による地絡保護継電システムの動作について、図7(b),(c)を参照して説明する。
第1の送電線1Lの非電源端付近で地絡事故が発生すると、零相電流(地絡電流)は第1および第2の送電線1L,2Lに流れるため、第1乃至第4の零相電流I01〜I04は瞬時要素整定値(57.5A)よりも小さくなる。
したがって、図14を参照して説明した従来の地絡保護継電システムと同様にして、図7(b)に示すように、地絡事故が発生してから第1の非電源端地絡方向継電装置221の動作時限である0.5s経過後に、第3の地絡方向継電装置トリップ信号TDG3が第1の非電源端地絡方向継電装置221から第3の遮断器43に出力されて、第3の遮断器43が遮断される。
第3の遮断器43が遮断されると、零相電流は第1の送電線1Lを経由して事故地点まで流れるため、瞬時要素整定値(57.5A)以上の第1の零相電流I01が内部方向に流れる。そのため、第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路30のリレー判定回路31(図2参照)の出力信号はロウレベルからハイレベルになる。
このとき、第1および第2のフェールセーフ用地絡過電圧継電装置はハイレベルの第1および第2のFDリレー出力信号SFD1,SFD2を出力している。また、第1および第2の遮断器41,42は共に「入」状態となっているため、第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路30の第1の論理積回路321(図2参照)の出力信号はハイレベルのままである。
その結果、第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路30の第2の論理積回路322からハイレベルの出力信号が第2の遅延回路1322に出力されるため、第1の地絡方向継電装置トリップ信号TDG1が、第3の遮断器43が遮断されてから第1の零相自由振動誤動作防止時間GT11(0.1s)経過後に第1の遮断器41に出力される。これにより、図7(c)に示すように、地絡事故が発生してから第1の非電源端地絡方向継電装置221の動作時限+第1の零相自由振動誤動作防止時間GT11(=0.5s+0.1s=0.6s)経過後に、第1の遮断器41が遮断されて、地絡事故が除去される。
したがって、従来の地絡保護継電システムでは第1の遮断器41が遮断されるまでに0.9sかかっていたが(図14参照)、本実施例による地絡保護継電システムでは、第1の遮断器41を遮断するまでに0.6sしかかからないため、主保護不使用時においても第1の送電線1Lの非電源端付近で発生した地絡事故を高速に除去することができる。
以上の説明では、第1および第2の電源端地絡方向継電装置211,212と電源端地絡過電流継電装置111とを個々に構成したが、一体に構成してもよい。第1および第2の非電源端地絡方向継電装置221,222と非電源端地絡過電流継電装置112とについても同様である。
本発明の一実施例による地絡保護継電システムの構成を示す図である。 図1に示した第1の電源端地絡方向継電装置211が備える第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路30の構成を示すブロック図である。 図1に示した第2の電源端地絡方向継電装置212が備える第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路40の構成を示すブロック図である。 図1に示した第1の非電源端地絡方向継電装置221が備える第1の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路50の構成を示すブロック図である。 図1に示した第2の非電源端地絡方向継電装置222が備える第2の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路60の構成を示すブロック図である。 主保護として使用されている電源端地絡回線選択継電装置111および非電源端地絡回線選択継電装置112の不使用時に第1の送電線1Lの電源端付近において地絡事故が発生した場合の図1に示した地絡保護継電システムの動作を説明するための図である。 主保護として使用されている電源端地絡回線選択継電装置111および非電源端地絡回線選択継電装置112の不使用時に第1の送電線1Lの非電源端付近において地絡事故が発生した場合の図1に示した地絡保護継電システムの動作を説明するための図である。 主保護として地絡回線選択継電装置を使用するとともに後備保護として地絡方向継電装置を使用した従来の地絡保護継電システムの構成を示す図である。 図8に示した第1の電源端地絡方向継電装置1211が備える第1の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路130の構成を示すブロック図である。 図8に示した第2の電源端地絡方向継電装置1212が備える第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路140の構成を示すブロック図である。 図8に示した第1の非電源端地絡方向継電装置1221が備える第1の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路150の構成を示すブロック図である。 図8に示した第2の非電源端地絡方向継電装置1222が備える第2の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路160の構成を示すブロック図である。 主保護として使用されている電源端地絡回線選択継電装置111および非電源端地絡回線選択継電装置112の不使用時に第1の送電線1Lの電源端付近において地絡事故が発生した場合の図8に示した地絡保護継電システムにおける問題を説明するための図である。 主保護として使用されている電源端地絡回線選択継電装置111および非電源端地絡回線選択継電装置112の不使用時に第1の送電線1Lの非電源端付近において地絡事故が発生した場合の図8に示した地絡保護継電システムにおける問題を説明するための図である。
符号の説明
1 電源
1〜34 第1乃至第4の零相変流器
1〜44 第1乃至第4の遮断器
1,52 第1および第2の接地形計器用変圧器
211,212 第1および第2の電源端地絡方向継電装置
221,222 第1および第2の非電源端地絡方向継電装置
30,40 第1および第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路
31,41,51,61 瞬時要素リレー判定回路
321,322,421,422,521,5222,621,622 第1および第2の論理積回路
50,60 第1および第2の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路
111 電源端地絡回線選択継電装置
112 非電源端地絡回線選択継電装置
1211,1212 第1および第2の電源端地絡方向継電装置
1221,1222 第1および第2の非電源端地絡方向継電装置
130,140 第1および第2の電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路
131,141,151,161 リレー判定回路
1321〜1323,1421〜1423,1521〜1523,1621〜1623 第1乃至第3の遅延回路
133,143,153,163 論理積回路
134,144,154,164 論理和回路
150,160 第1および第2の非電源端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路
1L,2L 第1および第2の送電線
01〜I04 第1乃至第4の零相電流
0S 電源端零相電圧
OR 非電源端零相電圧
FD1,SFD2 第1および第2のFDリレー出力信号
CB1〜SCB4 第1乃至第4の接点信号
VT11〜VT14 第1乃至第4の時限協調時間
GT11〜GT14 第1乃至第4の零相自由振動誤動作防止時間
VT21〜VT24 第1乃至第4のOVG遮断時間
DG1〜TDG4 第1乃至第4の地絡方向継電装置トリップ信号

Claims (5)

  1. 片端電源の平衡2回線送電線を地絡事故から保護するための地絡保護継電システムであって、
    前記平衡2回線送電線に設置された、かつ、該平衡2回線送電線に設置された地絡回線選択継電装置の後備保護として使用される地絡方向継電装置を具備し、
    前記地絡方向継電装置が、瞬時要素整定値以上の零相電流が自回線の内部方向に流れたことを検出すると、自回線に設置された遮断器および隣回線に設置された他の遮断器が共に「入」状態であることを条件に、該自回線に設置された遮断器を遮断するためのトリップ信号を時限協調時間だけ遅らせることなく出力する、
    ことを特徴とする、地絡保護継電システム。
  2. 前記地絡方向継電装置が、前記平衡2回線送電線の第1および第2の送電線(1L,2L)の電源端側にそれぞれ設置された、かつ、該平衡2回線送電線の電源端側に設置された電源端地絡回線選択継電装置(111)の後備保護として使用される第1および第2の電源端地絡方向継電装置(211,212)を含み、
    前記第1の電源端地絡方向継電装置が、瞬時要素整定値以上の第1の零相電流(I01)が前記第1の送電線の内部方向に流れたことを検出すると、前記第1および第2の送電線の電源端側にそれぞれ設置された第1および第2の遮断器(41,42)が共に「入」状態であることを条件に、該第1の遮断器を遮断するための第1の地絡方向継電装置トリップ信号(TDG1)を第1の時限協調時間(VT11)だけ遅らせることなく出力し、
    前記第2の電源端地絡方向継電装置が、前記瞬時要素整定値以上の第2の零相電流(I02)が前記第2の送電線の内部方向に流れたことを検出すると、前記第1および第2の遮断器が共に「入」状態であることを条件に、該第2の遮断器を遮断するための第2の地絡方向継電装置トリップ信号(TDG2)を第2の時限協調時間(VT12)だけ遅らせることなく出力する、
    ことを特徴とする、請求項1記載の地絡保護継電システム。
  3. 前記瞬時要素整定値が、前記第1および第2の電源端地絡方向継電装置の保護区間のα%の地点で完全地絡事故が発生した場合に自回線の内部方向に流れる第1および第2の零相電流の値とされることを特徴とする、請求項2記載の地絡保護継電システム。
  4. 前記地絡方向継電装置が、前記第1および第2の送電線の非電源端側にそれぞれ設置された、かつ、該平衡2回線送電線の非電源端側に設置された非電源端地絡回線選択継電装置(112)の後備保護として使用される第1および第2の非電源端地絡方向継電装置(221,222)を含み、
    前記第1の非電源端地絡方向継電装置が、他の瞬時要素整定値以上の第3の零相電流(I03)が前記第1の送電線の内部方向に流れたことを検出すると、前記第1および第2の送電線の非電源端側にそれぞれ設置された第3および第4の遮断器(43,44)が共に「入」状態であることを条件に、該第3の遮断器を遮断するための第3の地絡方向継電装置トリップ信号(TDG3)を第3の時限協調時間(VT13)だけ遅らせることなく出力し、
    前記第2の電源端地絡方向継電装置が、前記他の瞬時要素整定値以上の第4の零相電流(I04)が前記第2の送電線の内部方向に流れたことを検出すると、前記第3および第4の遮断器が共に「入」状態であることを条件に、該第4の遮断器を遮断するための第4の地絡方向継電装置トリップ信号(TDG4)を第4の時限協調時間(VT14)だけ遅らせることなく出力する、
    ことを特徴とする、請求項2または3記載の地絡保護継電システム。
  5. 前記他の瞬時要素整定値が、前記第1および第2の非電源端地絡方向継電装置が前記第3および第4の時限協調時間だけ遅らせて前記第3および第4の地絡方向継電装置トリップ信号を出力する際に自回線に発生した地絡事故を検出するのに用いる電流整定値よりも大きい値とされることを特徴とする、請求項4記載の地絡保護継電システム。
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