JP2009127930A - 空気調和機 - Google Patents

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敬英 田所
Akira Ishibashi
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Abstract

【課題】環境や使用時間に依らず、熱交換器の通風抵抗を低減でき、騒音も小さく抑えることができるようにする。
【解決手段】伝熱管の断面形状が扁平形状である熱交換器を備え、この扁平伝熱管12を有する熱交換器10Aの上流側には、この熱交換器10Aに流入する気流方向を整流する整流手段を設け、この整流手段は、その熱交換器側方より見た幅または厚みが略一定で、かつ各扁平伝熱管の扁平形状の長軸の延長線13が当該整流手段と交差してこの整流手段部分を通過する長さ14の合計が最小となるように設置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアコン等の空気調和機に係り、より詳しくは空気調和機に搭載される熱交換器の改良に関する。
エアコン等の空気調和機は、一般に室内壁に据え付けられて、上側にある吸込口から室内の気流を吸い込み、下側にある吹出口から吐き出すようになっている。
そして、このような空気調和機の内部には、複数のブレードを有する送風機の周囲を取り囲むように熱交換器が配置されている。熱交換器は、冷媒を通す伝熱管と伝熱フィンから構成されている。吸込口と熱交換器の間には、集塵や空気清浄用の機器またはフィルタが必要に応じて配置されている。吸込口から流入した気流はフィルタを通り、熱交換器を通過して熱交換した後、送風機によって吹出口から外に排出される。
近年、空気調和機には省電力・静音化が求められ、特に容量の小さい空気調和機では送風機の入力値が圧縮機の入力値よりも支配的になるため、空力負荷が小さいユニットが必要とされている。解決手段の一つとして熱交換器の伝熱管の形状に着目した低圧損化が挙げられる。
従来の熱交換器の伝熱管には断面形状が円管形状のものが多いが、このような円形伝熱管は、流動抵抗が大きく、送風機の負荷を大きくする。また、円形伝熱管の下流部で流速が遅い後流域が発生するため、伝熱性能の悪化を招き、さらに円形伝熱管で発生した渦が下流の送風機に流入して騒音を発生させていた。
そこで、伝熱管の断面形状を扁平形状として熱交換器に流入する気流方向に扁平形状の長軸を略一致させることで流動抵抗を小さくしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、伝熱管の断面形状を扁平形状とすることによって、熱交換器を蒸発器として使用した際に、管表面に凝縮水が付着して伝熱性能が悪化しないように、伝熱フィンに対して伝熱管を傾けるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−79654号公報(図1) 特開平11−141904号公報(図5、図6)
空気調和機に吸い込まれ、熱交換器に流入する気流の経路は箱体の形状やユニットが置かれた環境やユニットの状態に依存する。箱体の形状とは、吸込口から熱交換器までの空間のことであり、ユニットが置かれた環境とは、吸込口周囲が狭いなどのことである。また、ユニットの状態とは、空気調和機の使用時間経過によって埃フィルタや吹出口へのごみが付着して局所的に気流抵抗が変わることをいう。つまり、時間経過とともに気流の経路が変化する。そのため、前述のように単に気流方向にあわせて扁平伝熱管を傾けて配置しただけのものにあっては、ユニットの使用開始時には設計どおりの効果を期待できるが、使用環境・時間経過により、ユニットの状態が変化すると、性能が変化する。さらに、扁平伝熱管はアスペクト比が大きく、円形伝熱管に比べて流入する気流の方向によって抵抗の大小差が大きいため、流動抵抗が増加し、騒音が大きくなる問題がある。
本発明の技術的課題は、環境や使用時間に依らず、熱交換器の通風抵抗を低減でき、騒音も小さく抑えることができるようにすることにある。
本発明に係る空気調和機は、下記の構成からなるものである。すなわち、ユニット内部に、送風機を取り囲むように、複数の伝熱フィン及びこれら伝熱フィンを貫く複数の伝熱管からなる熱交換器を1つ又は複数配置し、送風機の回転によって吸込口から空気を吸い込み、熱交換器を通過させて冷媒と空気を熱交換させ、吹出口からユニット外部に放出させる空気調和機であって、伝熱管の断面形状が扁平形状である熱交換器を備え、この扁平伝熱管を有する熱交換器の上流側には、この熱交換器に流入する気流方向を整流する整流手段を設け、この整流手段は、その熱交換器側方より見た幅または厚みが略一定で、かつ各扁平伝熱管の扁平形状の長軸の延長線が当該整流手段と交差してこの整流手段部分を通過する長さの合計が最小となるように設置されてなるものである。
本発明の空気調和機によれば、扁平伝熱管側の熱交換器の上流側にある整流手段によって気流方向が整流され、扁平伝熱管側の熱交換器には、その扁平形状の長軸方向に対して平行な気流が入り、流動抵抗が減少する。この整流効果は、熱交換器側方より見た幅または厚みが略一定上流の整流手段の設置向きで決まるため、周囲の環境変化・使用時間経過の影響を受け難い。このため、効果が持続する。
実施の形態1.
以下、図示実施形態により本発明を説明する。
図1は本発明の実施の形態1に係る空気調和機を示す側面断面図である。
本実施形態の空気調和機は、ユニット内部に貫流送風機5が配置され、吸い込み部には、貫流送風機5を囲むように熱交換器6B,6C,10Aが配置されている。そのうち前面下部に配置されている熱交換器10Aは、複数の伝熱フィン10aとこれら伝熱フィン10aを貫き冷媒を通す扁平伝熱管12とで構成されている。また、熱交換器10Aの上流側には、複数の伝熱フィン6aとこれら伝熱フィン6aを貫き冷媒を通す円形伝熱管7とで構成される熱交換器6Aが設置されている。熱交換器6Aは、その伝熱フィン6aの幅が略一定であり、各扁平伝熱管12の扁平形状の長軸の延長線13が上流側の熱交換器6Aの伝熱フィン6aと交差してこの伝熱フィン6a部分を通過する長さ14の合計が最小となるように、熱交換器10Aに対向する面の向きが調整されて配置されている。なお、扁平伝熱管12のうち下部付近の扁平伝熱管12aは貫流送風機5の方向を向くように傾いて設置されている。
次に、本実施形態の空気調和機の動作について図2乃至図4を用いて説明する。
図2は比較例における空気調和機内部の気流の模式図、図3は比較例における空気調和機の熱交換器周りの気流の模式図、図4は本実施形態における空気調和機の熱交換器周りの気流の模式図である。
熱交換器10Aの伝熱管の断面形状が扁平形状の場合、前面下部の熱交換器10Aに流入する気流3は、熱交換器10Aの前面に沿う方向から伝熱フィン6a内に進入し、図3のように扁平伝熱管12の側面に沿って流れる。この場合、気流3が扁平伝熱管12の間を通過しにくく、場所によっては剥離を生じる。すなわち、上流に整流機能を持つ熱交換器6Aがなければ、熱交換器10Aの入口側と出口側の気流方向の角度差が大きくなるため、扁平形状の長軸がより長い扁平伝熱管を使用しなければ気流方向を曲げることができず、圧損も非常に大きくなって、流動損失が高くなり、伝熱性能が悪化する。さらに、扁平伝熱管12で発生した渦15が下流の貫流送風機5に流れ込み、矢印方向16に回転する貫流送風機5の翼17と干渉を起こして騒音悪化を招く。
本実施形態の空気調和機においては、図1のように扁平伝熱管12側の熱交換器10Aの上流側に円形伝熱管7を有する熱交換器6Aが配置されて、その伝熱フィン6aの幅が略一定で、扁平伝熱管12の扁平形状の長軸の延長線13が伝熱フィン6aと交差してこの伝熱フィン6a部分を通過する長さ14の合計が最小となるように、熱交換器10Aに対向する熱交換器6Aの面の向きが調整されて配置されている。したがって、吸込口2から吸い込まれて、吹出口4から吐き出される気流3は、ユニットに流入すると、まず各熱交換器6A,10A,6B,6C内部を通過して貫流送風機5に向かうが、各熱交換器6A,6B,6Cに流入する気流方向はユニットの風路形状によって決まるため場所によってまちまちである。しかし、通常、伝熱フィン6aには伝熱性能を高めるためのスリット18(図4)があり、スリット18が気流にとって抵抗となるため、熱交換器6Aに入った気流3は各伝熱フィン6a間を最短経路で通過するような方向に進路が徐々に修正される。そして、伝熱フィン6aの出口においては、伝熱フィン6aの幅方向19に平行に流出する。その結果、熱交換器10Aへの流入方向が扁平伝熱管12の扁平形状の長軸方向に沿い、流動損失が低く伝熱管での渦発生が少なくなる。
また、扁平伝熱管12のうち、貫流送風機5の方向を向くように傾けて設置されている扁平伝熱管12aは、図4のように前面下部に流れる気流3を貫流送風機5側に曲げることによって、下流側が狭い下部空間を流れる気流3をスムーズに送り出す働きをする。その結果、貫流送風機5側に送り出された気流の方向20と翼17の弧の接線方向に翼先端から延ばした直線21が作る翼17への流入角22が小さくなり(図4中の矢印の方向を負の角と定める)、剥離などによる損失が低減される。
以上の整流効果は、ユニットの使用時間によって、吸込口2や貫流送風機5にごみが付着することやユニットが設置された場所、例えば吸い込み空間が狭いことなどによる環境条件が変わることによってユニット内部の気流方向が変化しても、扁平伝熱管12に流入する気流が上流側の熱交換器6Aで一定に整流されるため、持続する。そして、冷凍サイクル面で必要となる熱交換器での空力性能が向上する。
このように、本実施形態によれば、ユニット内部に貫流送風機5と複数の伝熱フィンと伝熱フィンを貫く複数の伝熱管で構成された熱交換器を1個または複数個備え、吸込口2から空気を吸い込み、熱交換器を通過させて冷媒と空気を熱交換させて、ユニット外部に放出させる空気調和機において、伝熱管が扁平伝熱管12aからなる熱交換器10Aを設けるとともに、さらに熱交換器10Aの上流側の略全面に亘って伝熱フィン6aの幅が略略一定の別の熱交換器6Aを設け、かつ各扁平伝熱管12aの扁平形状の長軸の延長線13が上流側の熱交換器6Aの伝熱フィン6aと交差してこの伝熱フィン6a部分を通過する長さ14の合計が最小になるように、熱交換器10Aに対向する熱交換器6Aの面の向きを調整して配置構成したので、環境や使用時間に依らず、熱交換器の通風抵抗を低減でき、騒音も小さく抑えることができるユニットが得られる。
なお、熱交換器を凝縮器として使用するときには、過冷却状態、つまり液体状態の冷媒処理をしなくてはならないが、扁平伝熱管12aでは冷媒通過流路が多く、冷媒流速が遅くなるため、伝熱性能が悪くなることが考えられる。そのため、流路数を少なくして冷媒流速を上げて伝熱性能の低下を抑制する別の熱交換器が必要になる。本実施形態では、扁平伝熱管12a側の熱交換器10Aの上流側に円形伝熱管7を有する熱交換器6Aを配置しているので、この熱交換器6Aによって冷媒流速を上げることができ、伝熱性能の低下を抑制することができる。また、扁平伝熱管12aと円形伝熱管7を直列に接続して混在させることも可能であり、この場合、熱交換器を凝縮器として使用するとき、つまり暖房時に、冷媒の通過経路が、入口側を扁平伝熱管12a、出口側を円形伝熱管7にすると、冷媒が液状態のとき円形伝熱管7で処理されるため、管内圧損を低く抑えることができるという利点が得られる。
実施の形態2.
図5は本発明の実施の形態2に係る空気調和機を示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の空気調和機は、図5のように熱交換量が不足しないように、扁平伝熱管を有する熱交換器を、貫流送風機5の前面下部だけでなく、前面上部と背面にも設置して、貫流送風機5直前の熱交換器は全て扁平伝熱管の熱交換器とするとともに、これら前面上部側の熱交換器10Bと背面側の熱交換器10Cの上流側に、それぞれ円形伝熱管7を有する熱交換器6B,6Cを配置したものであり、基本的に前述の実施の形態1のものに熱交換器10B,10Cを追加したものである。
本実施形態の空気調和機において、熱交換器10B,10Cの互いの境界部側に位置する扁平伝熱管12b,12cは、これらにより曲げられて流出する気流3a,3bが干渉しないように貫流送風機5側(下向き)に傾けられている。また、背面側の熱交換器10Cの下部の伝熱管12dも風路に沿って傾けて設置されている。
熱交換器を増やすと、空力抵抗が大きくなるが、本実施形態のように、追加する熱交換器として、いずれも扁平伝熱管の熱交換器10B,10Cを用い、それぞれの上流に円形伝熱管の熱交換器6B,6Cを配置することで、流れを整流させて下流部の扁平伝熱管の熱交換器10B,10Cに流れ込ませることができるとともに、貫流送風機5直前の熱交換器が全て扁平伝熱管12a,12c,12cの熱交換器10A,10B,10Cとなって、空力性能の悪化を小さく抑えることができる。
また、扁平伝熱管12b,12cの傾きによって熱交換器10B,10Cの上部の気流が干渉するのを防止でき、熱交換器10B,10Cを出た後の風路によって気流が妨げられることがなく、スムーズに流すことができ、熱交換器での空力性能が向上する。
実施の形態3.
図6は本発明の実施の形態3に係る空気調和機を示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の空気調和機は、扁平伝熱管を有する熱交換器が、貫流送風機5の前面下部、前面上部、及び背面に設置され、これら熱交換器10A,10B,10Cの上流側に、それぞれ円形伝熱管7を有する熱交換器6D,6B,6Eが配置されている点においては、基本的に前述の実施形態2と共通している。しかし、ここでは前面下部側の熱交換器10Aの扁平伝熱管12aと背面側の熱交換器10Cの伝熱管12dのそれぞれの上流側に、円形伝熱管7が存在せず、この点で前述の実施形態2のものと異なっている。
これを更に詳述すると、前面下部の円形伝熱管側の熱交換器6Dと背面の円形伝熱管側の熱交換器6Eは、いずれも伝熱フィン6b,6cが長方形ではなく、幅が一定ではない。例えば、周囲が風路壁に接近している所(伝熱フィン6bの下部や伝熱フィン6cの上下部)では風速が遅いため、気流制御に関する重要性は低い。また、熱交換器6D,6B,6Eの互いの境界部が重なり合う所(特に伝熱フィン6bの上部)では2重に伝熱フィンを重ねても、気流制御効果は変わらない。したがって、ここでは、伝熱フィン6bの上部の一部を切り欠いて、扁平伝熱管側の熱交換器10Aの上流側を覆わないように構成している。但し、流速が速くなる上部(特に前面上部)では、円形伝熱管7側の熱交換器6Bによる気流制御を行わなくてはならないため、幅が略一定の伝熱フィン6aで扁平伝熱管側の熱交換器10Bの上流を覆うように構成している。
本実施形態の空気調和機においては、伝熱フィン6b,6cにおける下流側が狭い空間に対応する部分を切り欠いて構成しているので、下流側が狭い空間を流れる気流3をよりスムーズに送り出すことができる。
実施の形態4.
図7は本発明の実施の形態4に係る空気調和機を示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の空気調和機は、貫流送風機5の前面下部、前面上部、及び背面に、それぞれ扁平伝熱管12を有する熱交換器10A,10B,10Cが設置され、これら熱交換器10A,10B,10Cの上流側に、それぞれ円形伝熱管7を有する熱交換器6A,6B,6Cが配置されている点においては、基本的に前述の実施形態2と共通している。しかし、ここでは各熱交換器10A,10B,10Cの個々において、扁平伝熱管12の扁平形状の長軸方向が揃えられて構成されており、この点で前述の実施形態2のものと異なっている。
本実施形態の空気調和機において、上流側の熱交換器6A,6B,6Cで流れ方向が修正されて扁平伝熱管12側の熱交換器10A,10B,10Cに流入する原理は、前述の実施形態1と同様である。
本実施形態においては、各熱交換器10A,10B,10Cの個々において、扁平伝熱管12の扁平形状の長軸方向が揃えられて構成されているので、各扁平伝熱管12の扁平形状の長軸の延長線が上流側の熱交換器6A,6B,6Cの各伝熱フィン6a,6a,6aと交差してこれら伝熱フィン6a,6a,6a部分を通過する長さの合計は、長方形伝熱フィンのもので扁平伝熱管12の一部を傾けた場合に比べて小さくなる。その結果、上流側の各伝熱フィン6a部での流動抵抗が小さくなり、流動損失が低減されて、ユニット低入力効果が得られる。
また、貫流送風機5の直前にて気流との間で熱交換を行う熱交換器を全て扁平伝熱管12の熱交換器10A,10B,10Cから構成したので、流動抵抗が小さくなって、貫流送風機5の負荷を抑えることができる。
実施の形態5.
図8は本発明の実施の形態5に係る空気調和機を示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の空気調和機は、貫流送風機5の前面下部および背面に、それぞれ伝熱フィン10aの長手方向に対して扁平伝熱管12e,12fを貫流送風機5の翼17の回転方向に傾けた熱交換器10A,10Cが設置されているとともに、貫流送風機5の前面上部に円形伝熱管7を有する熱交換器6Bが設置され、さらに扁平伝熱管側の熱交換器10A,10Cの上流側に、それぞれ円形伝熱管7を有する熱交換器6A,6Cが配置されている。すなわち、前面下部の熱交換器10Aにおいては、扁平伝熱管12eを上方に向けて、気流3aを斜め上方向きで流入させる配置にし、熱交換器10Cにおいては、扁平伝熱管12fを下方に向けて、気流3bを斜め下方向きで流入させる配置にして、貫流送風機5に流入する気流方向を制御し、翼17への流入角が小さくなるようにしている。それ以外の構成は前述の実施形態1と同様である。
本実施形態の空気調和機のように、伝熱フィン10aの長手方向に対して扁平伝熱管12e,12fを傾けて、貫流送風機5の翼17に対して回転する方向に気流3a,3bを向けると、翼17付近で流れが剥離し難くなり、送風性能が高くなる。
なお、整流作用を有する上流側の熱交換器6A,6Cの伝熱フィン6aのエッジと扁平伝熱管側の熱交換器10A,10Cの伝熱フィン10aのエッジとを平行配置とせず、図8のようにエッジ間距離に差を付けることでも、気流方向を整流化でき、意図した気流方向を実現し易くなる。これにより、貫流送風機5への流入角が改善された流れを作ることができ、ユニット性能が向上する。
実施の形態6.
図9は本発明の実施の形態6に係る空気調和機を示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の空気調和機は、貫流送風機5の前面上部に、伝熱フィン10aの長手方向に対して扁平伝熱管12を貫流送風機5を中心とする放射線上に沿う如く(必ずしも向きを放射線上に一致させる必要はない)傾けた熱交換器10Dが設置されているとともに、貫流送風機5の前面下部および背面に、円形伝熱管7を有する熱交換器6A,6Cが配置され、さらに扁平伝熱管側の熱交換器10Dの上流側に、円形伝熱管7を有する熱交換器6Fが配置されている。また、上流側の熱交換器6Fは、各扁平伝熱管12の扁平形状の長軸の延長線13が伝熱フィン6dと交差してこの伝熱フィン6d部分を通過する長さ14の合計が最小となるように、伝熱フィン6dの幅を略一定として円弧状に構成されている。つまり、熱交換器6Fは、その伝熱フィン6dの延長方向の軸線が、各延長線13と交差する部位において、それぞれ延長線13と直交するように、その長手方向の形状が一義的に決定されてなるものである。
したがって、本実施形態の空気調和機においては、扁平伝熱管12に流入する気流方向をその扁平形状の長軸方向に一致させることができ、かつ気流3を集中させて貫流送風機5へ向かわせることができる。このため、気流3の方向を制御しながら、流動抵抗を減少させることができ、さらに吸い込み風量分布を適切にすることができる。
実施の形態7.
図10は本発明の実施の形態7に係る空気調和機を示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の空気調和機は、伝熱面積を稼ぐため、前面下部の伝熱フィン10bの幅を設置空間に応じて局所的に異ならせた(広げた)ものである。
本実施形態においても、前述の実施の形態1と同様に扁平伝熱管の扁平形状の長軸の延長線13が上流側の伝熱フィン6aと交差してこの伝熱フィン6a部分を通過する長さ14の合計が最小になるようにすることで、実施の形態1と同等の効果が得られる。
さらに、伝熱フィン10bの幅を広げた分、熱交換効率が向上する。
実施の形態8.
図11は本発明の実施の形態8に係る空気調和機を示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の空気調和機は、扁平伝熱管12を有する熱交換器10Bがユニットの前面上部に配置されている。その上流側には空気調和機に空気清浄機としての機能を持たせるために、厚みが略一定の集塵用や空気清浄用の機器またはフィルタ(以下、これらをまとめて単に「フィルタ」という)9Aが配置されている。フィルタ9Aは、各扁平伝熱管12の扁平形状の長軸の延長線13が当該フィルタ9Aと交差して当該フィルタ9A部分を通過する長さ14の合計が最小になるように、その熱交換器10Bに対向する面の向きが調整されて配置されている。これは整流化の部品を熱交換器からフィルタ9Aに交換したと考えればよい。
本実施形態の空気調和機において、フィルタ9A中を通過する気流3は、前述の実施形態1と同様にフィルタ通過時の抵抗を最小にするため、最短経路を通過するように方向が変わる。その結果、フィルタ9A直後の気流3は扁平伝熱管12の扁平形状の長軸方向を向き、熱交換器10B通過時の流動抵抗が減少する。
実施の形態9.
図12は本発明の実施の形態9に係る空気調和機を示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態1,6と同一部分には同一符号を付してある。なお、ここでは説明にあたって前述の図9を参照するものとする。
本実施形態の空気調和機は、扁平伝熱管12を貫流送風機5を中心とする放射線上に沿う如く傾けた熱交換器10Dがユニットの前面上部に配置されている。その上流側には空気調和機に空気清浄機としての機能を持たせるために、厚みが略一定の集塵用や空気清浄用の機器またはフィルタ(以下、これらをまとめて単に「フィルタ」という)9Bが配置されている。フィルタ9Bは、各扁平伝熱管12の扁平形状の長軸の延長線13が当該フィルタ9Bと交差して当該フィルタ9B部分を通過する長さ14の合計が最小となるように、円弧状に構成されている(図9参照)。つまり、フィルタ9Bは、その高さ方向の軸線が、放射状の各延長線13と交差する部位において、それぞれ延長線13と直交するように、その高さ方向の形状が一義的に決定されてなるものであり、整流化の部品を図9の熱交換器6Fからフィルタ9Bに交換したと考えればよい。
本実施形態の空気調和機において、フィルタ9B中を通過する気流3は、前述の実施形態1と同様にフィルタ通過時の抵抗を最小にするため、最短経路を通過するように方向が変わる。その結果、フィルタ9B直後の気流3は扁平伝熱管12の扁平形状の長軸方向を向き、気流3が集中して貫流送風機5へ向かう。このため、気流3の方向を制御しながら、流動抵抗を減少させることができ、さらに吸い込み風量分布を適切にすることができる。
実施の形態10.
図13は本発明の実施の形態10に係る空気調和機を示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の空気調和機は、ユニットの内部形状に合わせて長手方向23がくの字状に折れ曲がっている伝熱フィン10cを有し、扁平伝熱管12を持つ熱交換器10Fを、ユニットの貫流送風機5の前面下部から前面上部に至る空間内に配置するとともに、ユニットの背面に、円形伝熱管7を持つ熱交換器6Cを配置し、さらに扁平伝熱管側の熱交換器10Fのくの字状両辺の上流側、つまり前面下部と前面上部に、それぞれ各伝熱フィン6aの幅14a,14bが略一定で、円形伝熱管7を持つ熱交換器6A,6Bを配置したものである。
本実施形態の空気調和機において、上流側の各熱交換器6A,6Bは、それぞれの伝熱フィン6a,6aの幅が略一定であり、下流側の熱交換器10Fの伝熱フィン10cを長手方向の曲がり部10d付近を境に上側と下側に分けて考えると、各扁平伝熱管12の扁平形状の長軸の延長線が上流側の各伝熱フィン6a,6aと交差してこれら伝熱フィン6a,6a部分を通過する長さ14a,14bの合計が最小となるように、熱交換器10Fに対向する面の向きが調整されて、熱交換器10Fの上流側の全面に亘って配置されている。この結果、環境や使用時間に依らず、熱交換器の通風抵抗を低減でき、騒音も小さく抑えることができ、伝熱性能を向上させることができる。
実施の形態11.
図14は本発明の実施の形態11に係る空気調和機を示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の空気調和機は、前述の実施形態10と同じようにユニットの内部形状に合わせて長手方向23がくの字状に折れ曲がっている伝熱フィン10cを有し、扁平伝熱管12を持つ熱交換器10Fを、ユニットの貫流送風機5の前面下部から前面上部に至る空間内に配置するとともに、ユニットの背面に、円形伝熱管7を持つ熱交換器6Cを配置し、さらに扁平伝熱管側の熱交換器10Fの上流側に、円形伝熱管7を持ち、伝熱フィン6eが同じく、くの字状に折れ曲がっている熱交換器6Gを熱交換器10Fに沿うようにその上流側の全面に亘って配置したものである。
ところで、扁平伝熱管側の熱交換器10Fの上流側の円形伝熱管を持つ熱交換器を、前述の実施形態10のように分割構成した場合、全ての扁平伝熱管12を覆うことができなくなる可能性が存在し、扁平伝熱管12に流入する気流3を制御しきれない箇所が生ずる可能性が存在する(例えば、円形伝熱管を持つ隣接熱交換器相互の境界部など)。
本実施形態の空気調和機においては、扁平伝熱管側の熱交換器10Fの伝熱フィン10cの長手方向23と単一構成からなる円形伝熱管側の熱交換器6Gの長手方向24が揃っているので、扁平伝熱管12の上流側略全面を確実に覆うことができ、上流側の熱交換器6Gによる気流制御が可能になり、扁平伝熱管12に流入する気流方向が改善し、ユニットの伝熱性能を向上させることができる。
また、各扁平伝熱管12の扁平形状の長軸の延長線が上流側の伝熱フィン6eと交差して伝熱フィン6e部分を通過する長さ14a,14b,14cの合計が最小となるように、熱交換器6Gの熱交換器10Fに対向する面の向きが調整されて配置されている。この結果、環境や使用時間に依らず、熱交換器の通風抵抗を低減でき、騒音も小さく抑えることができ、伝熱性能を向上させることができる。
実施の形態12.
図15は本発明の実施の形態12に係る空気調和機を示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態10と同一部分には同一符号を付してある。なお、ここでは説明にあたって前述の図11及び図13を参照するものとする。
本実施形態の空気調和機は、前述の実施形態10におけるくの字状伝熱フィン10cを有し扁平伝熱管12を持つ熱交換器10Fの上流側の熱交換器の一部(熱交換器6B)を、厚みが略一定の集塵用や空気清浄用の機器またはフィルタ(以下、これらをまとめて単に「フィルタ」という)9Cに置き換えたものである。
本実施形態の空気調和機において、整流手段となるフィルタ9Cは、熱交換器10Fの各扁平伝熱管12の扁平形状の長軸の延長線13(図11参照)が当該フィルタ9Cと交差して当該フィルタ9C部分を通過する長さ14(図11参照)の合計が最小になるように、その熱交換器10Fに対向する面の向きが調整されて配置されている。したがって、フィルタ9C中を通過する気流3は、前述の実施形態1と同様にフィルタ通過時の抵抗を最小にするため、最短経路を通過するように方向が変わる。その結果、フィルタ9C直後の気流3は扁平伝熱管12の扁平形状の長軸方向を向き、熱交換器10F通過時の流動抵抗が減少し、吸い込み風量分布を適切にすることができる。
実施の形態13.
図16は本発明の実施の形態13に係る空気調和機を示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態11と同一部分には同一符号を付してある。なお、ここでは説明にあたって前述の図14を参照するものとする。
本実施形態の空気調和機は、前述の実施形態11におけるくの字状伝熱フィン10cを有し扁平伝熱管12を持つ熱交換器10Fの上流側の熱交換器6Gを、厚みが略一定で伝熱フィン10cと同様にくの字状に折れ曲がっている集塵用や空気清浄用の機器またはフィルタ(以下、これらをまとめて単に「フィルタ」という)9Dに置き換えたものである。
本実施形態の空気調和機においても、前述の実施形態11と同様に扁平伝熱管側の熱交換器10Fの伝熱フィン10cの長手方向23(図14参照)とフィルタ9Dの長手方向24(図14参照)が揃っているので、扁平伝熱管12の上流側略全面を確実に覆うことができ、上流側のフィルタ9Dによる気流制御が可能になり、扁平伝熱管12に流入する気流方向が改善し、ユニットの伝熱性能を向上させることができる。
また、各扁平伝熱管12の扁平形状の長軸の延長線が上流側のフィルタ9Dと交差してフィルタ9D部分を通過する長さ14a,14b,14c(図14参照)の合計が最小となるように、フィルタ9Dの熱交換器10Fに対向する面の向きが調整されて配置されている。この結果、環境や使用時間に依らず、熱交換器の通風抵抗を低減でき、騒音も小さく抑えることができ、伝熱性能を向上させることができる。
実施の形態14.
図17は本発明の実施の形態14に係る空気調和機に搭載される伝熱フィンを示す正面図、図18は比較例に搭載される伝熱フィンを示す正面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
これまでの実施の例は熱交換器側方より見て1つの伝熱フィン内で伝熱管の断面形状が一種類の場合にのみ言及していたが、本実施形態の空気調和機では、熱交換器側方より見て1つの伝熱フィン30A内に断面形状の異なる伝熱管すなわち円形伝熱管7と扁平伝熱管12を共に配置している。つまり、図17に示すように上流側1列目には円形伝熱管7、2列目以降には扁平伝熱管12が配置されている。
比較例(図18)に示すように1つの伝熱フィン内に円形伝熱管7を2列以上配置した場合、円形伝熱管7の下流部には流速が遅い後流部28が生じる。このようなものにおいて、伝熱性能を維持するため、円形伝熱管7を列毎に千鳥状に配置すると、1列目で発生した後流域が2列目の伝熱管間の流路を狭くして流動損失を大きくする。そこで、本実施形態では、図17のように伝熱管を1列目が円形伝熱管7、2列目が扁平伝熱管12としている。
熱交換器に流入する気流方向はユニットの位置によってまちまちであるため、流入方向の影響を受けやすい扁平伝熱管12ではなく円形伝熱管7を配置して気流抵抗を大きくしないようにする。一方、2列目は流路幅を確保するために扁平伝熱管12を用いて円形伝熱管7が作る後流域の影響を小さくする。熱交換器を通過する気流3は、既述したように伝熱フィン30Aに設置されたスリット(図4のスリット18参照)などの抵抗によって次第に伝熱フィン30Aの長手方向に対して垂直、つまり、最短通過経路に修正されていくため、扁平伝熱管12を伝熱フィン30Aの幅方向19に平行になるように設置すれば、流動抵抗低減と伝熱性能向上を実現することができる。
実施の形態15.
図19は本発明の実施の形態15に係る空気調和機に搭載される伝熱フィンの正面図(a)と空気調和機の側面断面図(b)であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の空気調和機は、実施形態14で挙げた熱交換器に気流制御の機能を付加したもので、図19(a)の複数の扁平伝熱管12のうち最下部の扁平伝熱管12aを、その扁平形状の長軸の延長線13が伝熱フィン30Bの幅方向19に対して傾けて形成したものである。
この熱交換器を例えば、図19(b)のように空気調和機の前面下部に設置すると、実施の形態1と同様に最下部の気流3がスムーズに貫流送風機5に送られるため、前述の実施の形態1と同様の効果が得られる。
またユニットに搭載すると熱交換器が奥行き方向に2台から1台に減ったことにより前面下部の空間が広がることによって、気流がさらに吸い込みやすくなり性能向上できる。あるいは、空間を一定にしてユニット全体の奥行きをコンパクトにすることができる。
実施の形態16.
図20は本発明の実施の形態16に係る空気調和機に搭載される伝熱フィンを示す正面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の空気調和機は、熱交換器側方より見て1つの伝熱フィン30Cに円形伝熱管7と扁平伝熱管12が混在している。すなわち、上流側1列目には円形伝熱管7、2列目、3列目には扁平伝熱管12が配置されている。伝熱管の配置間隔(列間間隔)は、1列目と2列目間の間隔(列間ピッチ)26aよりも2列目と3列目間の間隔(列間ピッチ)26bの方が狭くなっている。これは、扁平伝熱管12を用いることによって流速が遅い後流域が狭くなり、その影響が小さくなったため、実現可能となったもので、伝熱管の間隔を狭くしても性能低下は起こらない。このため、円形伝熱管列を有する熱交換器側方より見て1つの伝熱フィン内の円形伝熱管列の下流側に、複数の扁平伝熱管列を設けた熱交換器の奥行き寸法を短くでき、熱交換器の流動損失低減や吸い込み空間が広がり、性能向上が図れる。また、ユニットのコンパクト化が図れる。
実施の形態17.
図21は本発明の実施の形態17に係る空気調和機に搭載される伝熱フィンを示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の空気調和機は、熱交換器側方より見て1つの伝熱フィン30Dに円形伝熱管7と扁平伝熱管12が混在している。すなわち、上流側1列目には円形伝熱管7、2列目には扁平伝熱管12が配置されている。扁平伝熱管12の段方向29の配置については、円形伝熱管7と扁平伝熱管12とが千鳥状に配置されるように構成されている。これは、空力の負荷がユニット全体の入力に支配的な場合に好適である。
本実施形態の空気調和機においては、隣接する伝熱管間の距離が開いているので、気流3が通過し易く空力負荷を低減させることができる。また、下流側に扁平伝熱管12を配置しているので、上流側の円形伝熱管7で気流方向が修正されて下流側の扁平伝熱管12に流れが沿う。これにより、空力負荷が小さいユニットが実現でき、静音化が可能となる。
本実施形態の伝熱フィン30Dは、空力の負荷がユニット全体の入力に支配的になる容量の小さい空気調和機に好適であり、これを適用することで、容量の小さい空気調和機においても静音化が容易となる。なお、本実施形態は熱交換器側方より見て1つの伝熱フィン内に断面形状の異なる伝熱管が混在している前述の実施形態14〜16にも適用できることは言うまでもない。
実施の形態18.
図22は本発明の実施の形態18に係る空気調和機に搭載される伝熱フィンを示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の空気調和機は、熱交換器側方より見て1つの伝熱フィン30Eに円形伝熱管7と扁平伝熱管12が混在している。すなわち、上流側1列目には円形伝熱管7、2列目には扁平伝熱管12が配置されている。また、段方向29については、円形伝熱管7の間に扁平伝熱管12が複数(ここでは2つ)配置され、幅方向19(図19参照)については、円形伝熱管7の背後、つまり伝熱フィン30Eの長手方向(段方向)に対して垂直方向に1列目の円形伝熱管7を下流側へ投影した時にその影となる部分に、扁平伝熱管12を配置しないように構成されている。
段方向でみて円形伝熱管7の間は、熱交換器に流入する風速が速い。したがって、本実施形態の空気調和機のように、その風速が速い円形伝熱管7の間に集中して扁平伝熱管12を配置することで、流動損失の増大を抑えながら熱交換量を多く稼ぐことができる。風速が遅い円形伝熱管7背後は、熱交換量よりも扁平伝熱管12の本数を減らし、風路確保に重点をおく。これにより、伝熱性能を高めた空気調和機を実現することができる。
実施の形態19.
図23は本発明の実施の形態19に係る空気調和機に搭載される伝熱フィンを示す側面断面図であり、図中、前述の実施形態1と同一部分には同一符号を付してある。
前述の実施形態14〜18のように、1枚の伝熱フィンに扁平伝熱管と円形伝熱管が混在する場合、暖房時の冷媒の通過経路が、入口側を扁平伝熱管、出口側を円形伝熱管にすると冷媒が液状態のとき円形伝熱管で処理されるため管内圧損を低く抑えることができるという利点が得られる。
しかし、その際、同一の伝熱フィンで冷媒の入口側と出口側の冷媒温度差が大きくなり、伝熱フィンを通じた配管相互で熱が交換され、空気−伝熱フィン間の熱の移動が減少(熱ロス)してしまうことが考えられる。
本実施形態の空気調和機は、図23のように伝熱フィン30Fにおける扁平伝熱管12の列と円形伝熱管7の列の間に、配管の温度差などを考慮に入れた大きさのスリットや切込み31からなる断熱部を設けて、熱を遮断するようにしたものである。
本実施形態の空気調和機においては、スリットや切込み31からなる断熱部によって、伝熱フィンを通じた配管間の熱移動が阻止される。このため、熱ロスを減らすことができ、空気調和機の性能を高めることができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機を示す側面断面図である。 比較例の空気調和機内部の気流の模式図である。 比較例の空気調和機における熱交換器周りの気流の模式図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の熱交換器周りの気流の模式図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和機を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態3に係る空気調和機を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態4に係る空気調和機を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態5に係る空気調和機を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態6に係る空気調和機を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態7に係る空気調和機を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態8に係る空気調和機を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態9に係る空気調和機を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態10に係る空気調和機を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態11に係る空気調和機を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態12に係る空気調和機を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態13に係る空気調和機を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態14に係る空気調和機に搭載される伝熱フィンを示す正面図である。 比較例の空気調和機に搭載される伝熱フィンを示す正面図である。 本発明の実施の形態15に係る空気調和機に搭載される伝熱フィンの正面図(a)と空気調和機の側面断面図(b)である。 本発明の実施の形態16に係る空気調和機に搭載される伝熱フィンを示す正面図である。 本発明の実施の形態17に係る空気調和機に搭載される伝熱フィンを示す正面図である。 本発明の実施の形態18に係る空気調和機に搭載される伝熱フィンを示す正面図である。 本発明の実施の形態19に係る空気調和機に搭載される伝熱フィンを示す正面図である。
符号の説明
2 吸込口、3 気流、4 吹出口、5 貫流送風機(送風機)、6a〜6e,10a〜10c,30A〜30F 伝熱フィン、6A〜6G 円形伝熱管側の熱交換器、7 円形伝熱管、9A〜9D フィルタ、10A〜10F 扁平伝熱管側の熱交換器、12,12a〜12f 扁平伝熱管、13 扁平形状の長軸の延長線、14 整流手段部分を通過する長さ、26a,26b 列間ピッチ、31 スリットや切込み。

Claims (17)

  1. ユニット内部に、送風機を取り囲むように、複数の伝熱フィン及びこれら伝熱フィンを貫く複数の伝熱管からなる熱交換器を1つ又は複数配置し、前記送風機の回転によって吸込口から空気を吸い込み、前記熱交換器を通過させて冷媒と空気を熱交換させ、吹出口からユニット外部に放出させる空気調和機であって、
    前記伝熱管の断面形状が扁平形状である熱交換器を備え、該扁平伝熱管を有する熱交換器の上流側には、該熱交換器に流入する気流方向を整流する整流手段を設け、該整流手段は、その熱交換器側方より見た幅または厚みが略一定で、かつ各扁平伝熱管の扁平形状の長軸の延長線が当該整流手段と交差してこの整流手段部分を通過する長さの合計が最小となるように設置されてなることを特徴とする空気調和機。
  2. 複数の前記扁平伝熱管のうち少なくともユニット内の狭い空間部に配置される1本を、その扁平形状の長軸の向きが前記送風機の方向を向くように構成したことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記扁平伝熱管の熱交換器の上流側に配置される整流手段を、複数の伝熱フィン及びこれら伝熱フィンを貫く断面形状が円管形状である複数の円形伝熱管を有する熱交換器から構成し、前記長さの合計が最小となるようにその下流側の前記扁平伝熱管の熱交換器に対向する面の向きを調整して配置してなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気調和機。
  4. 扁平伝熱管側の熱交換器の伝熱フィンを、その長手方向が直線状となるように形成し、円形伝熱管側の熱交換器を、扁平伝熱管側の熱交換器の上流側の全面に亘って配置したことを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  5. 扁平伝熱管側の熱交換器の伝熱フィンは、その長手方向が折れ曲がって形成されており、円形伝熱管側の熱交換器は、扁平伝熱管側の熱交換器の上流側の全面に亘って配置されてなることを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  6. 前記熱交換器を凝縮器として使用する場合、冷媒の入口側を扁平伝熱管側の熱交換器、冷媒の出口側を円形伝熱管側の熱交換器とすることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の空気調和機。
  7. 前記扁平伝熱管の熱交換器の上流側に配置される整流手段を、集塵や空気清浄用の機器またはフィルタから構成し、前記長さの合計が最小となるようにその下流側熱交換器に対向する面の向きを調整して配置してなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気調和機。
  8. 扁平伝熱管側の熱交換器の伝熱フィンを、その長手方向が直線状となるように形成し、前記集塵や空気清浄用の機器またはフィルタを、扁平伝熱管側の熱交換器の上流側の全面に亘って配置したことを特徴とする請求項7記載の空気調和機。
  9. 扁平伝熱管側の熱交換器の伝熱フィンは、その長手方向が折れ曲がって形成されており、前記集塵や空気清浄用の機器またはフィルタは、扁平伝熱管側の熱交換器の上流側の全面に亘って配置されてなることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の空気調和機。
  10. 前記送風機の直前にて気流との間で熱交換を行う熱交換器は全て扁平伝熱管の熱交換器であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の空気調和機。
  11. 前記扁平伝熱管の熱交換器の上流側に配置される整流手段を、該扁平伝熱管の熱交換器の伝熱フィンの上流側を貫く断面形状が円管形状である複数の円形伝熱管を有する熱交換器から構成して、熱交換器側方より見て1枚の伝熱フィンに2列以上の伝熱管が配置されるようにし、上流側1列目の伝熱管を前記円形伝熱管とし、2列目以降を扁平伝熱管としたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  12. 前記2列目以降の扁平伝熱管のうち少なくともユニット内の狭い空間部に配置される1本を、その扁平形状の長軸の向きが前記送風機の方向を向くように構成したことを特徴とする請求項11記載の空気調和機。
  13. 前記1列目の円形伝熱管と前記2列目以降の扁平伝熱管とを千鳥状に配置したことを特徴とする請求項11又は請求項12記載の空気調和機。
  14. 前記伝熱フィンの長手方向に対して垂直方向に1列目の円形伝熱管を下流側へ投影した時にその影となる部分に、扁平伝熱管を配置しないことを特徴とする請求項11又は請求項12記載の空気調和機。
  15. 2列目以降の列間ピッチを、1列目と2列目間の列間ピッチよりも短くしたことを特徴とする請求項11乃至請求項14のいずれかに記載の空気調和機。
  16. 前記熱交換器を凝縮器として使用する場合、冷媒の入口側を扁平伝熱管に、冷媒の出口側を円形伝熱管となるように冷媒の通過経路を設定することを特徴とする請求項11乃至請求項15のいずれかに記載の空気調和機。
  17. 1列目と2列目の間に熱移動を遮断するためのスリット又は切込みを入れたことを特徴とする請求項11乃至請求項16のいずれかに記載の空気調和機。
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