JP2009125454A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯物の乾燥をヒートポンプで行う洗濯乾燥機において、蓄熱手段を用いて温熱、冷熱を使用することが洗濯乾燥機に係る使用以外にも所望にできるようにする。
【解決手段】温熱用蓄熱槽24に蓄えた温熱及び冷熱用蓄熱槽25に蓄えた冷熱を、コック55にて機外に取出すか、又は注水ケース41を通じてドラム5内に導入するかの少なくともいずれか一方を採ることにより、蓄熱手段を用いて温熱、冷熱を使用することが洗濯乾燥機に係る使用以外にも所望にできるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯物の乾燥をヒートポンプで行う洗濯乾燥機に関する。
従来より、洗濯乾燥機において、洗濯物の乾燥用にヒートポンプを具えたものは、乾燥性能が良く、エネルギーの省減に効果があるものとして注目されている。このヒートポンプを具えた洗濯乾燥機においては、洗濯物を収容する洗濯槽内の空気を、ヒートポンプの、圧縮機とサイクル接続した蒸発器と凝縮器とを配設した通風路を通して循環させ、そのうちの蒸発器で空気の冷却除湿をし、凝縮器で空気の加熱をして、洗濯槽内に逐次送り込み、そして又、洗濯物から水分を奪った空気を通風路に通すということを繰り返すことで、洗濯物を漸次乾燥させるようにしている。
従って、洗濯物を乾燥させる際に発生する水分を蒸発器で回収し、その折りに回収した潜熱を圧縮機により高温の冷媒状態に変換し、凝縮器で空気を加熱するエネルギーとして再使用する。このようにすることで、外部には僅かな放熱ロスがある以外、ほとんどエネルギーを逃がさず再利用できる。従って、効率の良い乾燥を実現できるのである(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、このようなヒートポンプを具えた洗濯乾燥機でも、それの使用は、一般家庭では、通常、1日に1回もしくは2回程度であり、そのほかは停止している。但し、蓄熱材を用い、該蓄熱材に蓄冷して、その冷熱により冷風エアコン機能を得たり、ヒートポンプの凝縮器の熱で水を加熱し、風呂に給湯したりする考えがあり(例えば特許文献2参照)、更に、ヒートポンプを運転して冷熱と温熱とを蓄え、ドライクリーニングにおける、洗浄時の洗浄剤の冷却や、乾燥時の洗濯物の加熱に使用する考えもある(例えば特許文献3参照)。
特開2006−149759号公報 特開2003−265889号公報 特開2006−181219号公報
上述のように、ヒートポンプを具えた洗濯乾燥機において、蓄熱手段を用いる考えが幾つかあるが、それの洗濯乾燥機に係る使用以外の使用は、冷風だけであり、そのほかに、蓄熱手段を用いて温熱、冷熱を使用する考えは存在しない。
本発明は上述の事情に鑑温熱みてなされたものであり、従ってその目的は、蓄熱手段を用いて温熱、冷熱を使用することが洗濯乾燥機に係る使用以外にも所望にできる洗濯乾燥機を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の洗濯乾燥機においては、洗濯槽と、この洗濯槽内の空気を洗濯槽外に出して通風路を通し洗濯槽内に戻す循環を行わしめる空気循環装置と、この空気循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプとを具え、洗濯物の洗濯、脱水を行うほかに、前記空気循環装置とヒートポンプの運転により洗濯物の乾燥を行うものにおいて、温熱用蓄熱槽と、冷熱用蓄熱槽と、前記温熱用蓄熱槽に温熱の蓄熱をさせる温熱蓄熱手段と、前記冷熱用蓄熱槽に冷熱の蓄熱をさせる冷熱熱手段とを具備すると共に、前記温熱用蓄熱槽に蓄えた温熱及び前記冷熱用蓄熱槽に蓄えた冷熱を機外に取出す取出手段と、前記温熱用蓄熱槽に蓄えた温熱及び前記冷熱用蓄熱槽に蓄えた冷熱を前記洗濯槽内に導入する導入手段との、少なくともいずれか一方を具備して成ることを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、温熱用蓄熱槽に蓄えた温熱及び冷熱用蓄熱槽に蓄えた冷熱を取出手段にて機外に取出すか、又は温熱用蓄熱槽に蓄えた温熱及び冷熱用蓄熱槽に蓄えた冷熱を導入手段にて洗濯槽内に導入するかの少なくともいずれか一方を採ることにより、蓄熱手段を用いて温熱、冷熱を使用することが洗濯乾燥機に係る使用以外にも所望にできる。
以下、本発明の第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図4を参照して説明する。
まず、図2に示すように、洗濯乾燥機全体の外殻を成す外箱1の前面(図で右側)には、洗濯物出入口2を有しており、それをドア3により開閉するようにしている。
外箱1の内部には、水槽4を図示しない弾性支持装置にて横軸状で前上がりの傾斜状に配設しており、水槽4の内部には、洗濯槽であるドラム5を水槽4と平行で且つ同心状に配設している。ドラム5は多孔状を成しており(孔は一部のみを図示)、このドラム5を回転軸6で回転駆動するモータ7を水槽4の背部に取付けている。
水槽4の下方には通風ケース8を配設しており、この通風ケース8の前部を、吸込側ダクト9を介して、水槽4の前部の上部に形成した排気口10に連ねている。一方、通風ケース8の後部は、循環用送風機11のケーシング11a及び吐出側ダクト12を介して、水槽4の奥部の上部に形成した給気口13に連ねており、これらの吸込側ダクト9、通風ケース8、循環用送風機11のケーシング11a、及び吐出側ダクト12により、水槽4の排気口10と給気口13とを接続して通風路14を組成している。
循環用送風機11は、ケーシング11aの内部に送風羽根11bを配設し、その送風羽根11bを、ケーシング11a外に配設したモータ11cにより回転駆動するものであり、それによる送風作用で、ドラム5内の空気を、矢印で示すように、上記通風路14を通してドラム5外に出した後、ドラム5内に戻す循環を行わしめるようになっており、もって、通風路14と循環用送風機11とによりドラム5内の空気を循環させる空気循環装置15を構成している。
しかして、通風路14中、特に通風ケース8の内部には、上記循環空気の入る側である前部に蒸発器16を配設し、同空気の出る側である後部に凝縮器17を配設している。これらの蒸発器16及び凝縮器17は、後述する第2の蒸発器及び第2の凝縮器に対して、それぞれ第1の蒸発器及び第1の凝縮器たるもので、詳しくは図示しないが、ともに、蛇行状を成す例えば銅製の冷媒流通パイプに、例えばアルミニウム板製の伝熱フィンを多数接触させて取着して成るフィンドチューブ形のもので、それらの伝熱フィンの各間を、通風ケース8内を上述のごとく通る循環空気が流れるようになっている。
このほか、通風ケース8の、蒸発器16より後側(凝縮器17との間)には、外気吸込口18を形成しており、蒸発器16より前側(吸込側ダクト9との間)には、排熱口19を形成している。
又、通風ケース8の前端部には吐気口20を形成しており、この吐気口20部分には風路切換装置としてのダンパ21を設けている。ダンパ21は、図示しないモータにより回動されることによって、吐気口20を閉塞する位置(実線で示す位置)と、吐気口20を開放して通風ケース8と吸込側ダクト9との間を遮断すると共に排熱口19を閉塞する位置(二点鎖線で示す位置)とに切換えられるようになっている。
更に、通風ケース8の前方には、吐気口20に連ねて吹出ダクト22を設けており、この吹出ダクト22の内部に吹出用送風機23、特にそれの図示しないモータによって回転駆動される送風羽根23aを配設している。なお、吹出ダクト22は先端部が機外の前方に向かって開放している。
そして、図3には、前記外箱1内における、通風ケース8の配設形態と、温熱用蓄熱槽24及び冷熱用蓄熱槽25の配設形態、並びに操作パネル26の配設形態とを、それらに限って示しており、通風ケース8は外箱1内の底部に配設したのに対して、温熱用蓄熱槽24及び冷熱用蓄熱槽25は外箱1内の後部の左右両側の隅部に配設し、操作パネル26は外箱1の前面上部に配設している。又、温熱用蓄熱槽24及び冷熱用蓄熱槽25は、いずれも上下に長い縦長状に構成している。
前記蒸発器16及び凝縮器17は、図1の左側の図に示すように、圧縮機27(この場合、ロータリー式)と、第1の開閉弁28、及び第1の絞り器である絞り弁(特には、この場合、電子式絞り弁)29とで、ヒートポンプ30を組成するもので、このヒートポンプ30においては、基本的に、圧縮機27−第1の開閉弁28−凝縮器17−絞り弁29−蒸発器16−圧縮機27の順に、それらを接続パイプ31によって接続することにより、冷凍サイクルを構成している。この冷凍サイクルには冷媒(図示せず)を封入している。
なお、図1の左側の図には、ヒートポンプ30と併せて、前記水槽4及び通風路14(吸込側ダクト9、通風ケース8、循環用送風機11のケーシング11a、及び吐出側ダクト12)を概略的に示している。
又、ヒートポンプ30においては、上記圧縮機27と第1の開閉弁28との間の部分からバイパス路32を設けて、このバイパス路32を、途中部に第2の開閉弁33と、第2の凝縮器34、第2の絞り器である絞り弁(特には、この場合も、電子式絞り弁)35、及び第2の蒸発器36を順に設けて、先端部を前記第1の蒸発器16と圧縮機27との間の部分に接続している。
ここで、第2の凝縮器34は前記温熱用蓄熱槽24の内部(特に底部)に配設しており、第2の蒸発器36は前記冷熱用蓄熱槽25の内部(特に上部)に配設している。又、それら温熱用蓄熱槽24及び冷熱用蓄熱槽25の各外周には、それぞれ断熱ケース37,38を設けている。
一方、図1の右側の図には、前記外箱1と、ドア3、水槽4、及びドラム5を概略的に示しており、その水槽4は図1の左側に示したものと同一のものであり、図を分かりやすくする(複雑化するのを避ける)ために、便宜上別々に示している。
しかして、水槽4に対しては、水道水を供給する水路39を二分岐して、その一方の分岐水路39aを、途中部に第1の給水弁40を設けて、先端部を注水ケース41に接続している。注水ケース41は、図では外箱1の外部にあるが、実際には前記外箱1内において水槽4の上方に配設しており、詳しくは図示しないが、この注水ケース41から水槽4を通じてドラム5内に注水し、特にはドラム5の洗濯物に上方より直接的に注水するようになっている。
水槽4の底部からは、排水ホース42と水循環パイプ43とを導出しており、そのうちの排水ホース42を、途中部に排水弁44を設けて、先端部を外箱1外の家屋の排水口45に接続している。なお、排水弁44も、図では外箱1外にあるが、実際には前記外箱1内に配置している。又、水循環パイプ43は、途中部に第1の水循環用ポンプ46を設けて、先端部を水槽4の上部からドラム5の内部に臨ませている。
前記水路39の二分岐した他方の分岐水路39bは、途中部に第2の給水弁47を設けて、その先方を更に二分岐し、その一方の分岐水路39bを、途中部に第3の開閉弁48を設けて、先端部を前記温熱用蓄熱槽24に接続している。従って、温熱用蓄熱槽24には、第2の給水弁47及び第3の開閉弁48の開放により、前記水道水が水路39から分岐水路39b及び分岐水路39bを順に経て供給されるようになっており、その供給された水が、この場合、温熱用の蓄熱材として機能するようになっている。
又、分岐水路39bの二分岐した他方の分岐水路39bは、途中部に第4の開閉弁49を設けて、先端部を前記冷熱用蓄熱槽25に接続している。従って、冷熱用蓄熱槽25には、上記第2の給水弁47と第4の開閉弁49の開放により、前記水道水が水路39から分岐水路39b及び分岐水路39bを順に経て供給されるようになっており、その供給された水が、この場合、冷熱用の蓄熱材として機能するようになっている。
そして、温熱用蓄熱槽24の底部からは配水パイプ50を導出し、この配水パイプ50を、途中部に第5の開閉弁51を設けて、その先方を二分岐している。この二分岐した配水パイプ50の一方の分岐水路50aは、途中部に配水ポンプ52を設けて、更にその先方を二分岐し、その一方の分岐水路50aを、途中部に第6の開閉弁53を設けて、先端部を前記注水ケース41に接続している。又、二分岐した分岐水路50aの他方の分岐水路50aは、途中部に第7の開閉弁54を設けて、先端部を開閉口であるコック55に接続している。
前記排水ホース42の排水弁44より水槽4側の部位からは水路56を分岐させ、この水路56を、途中部に第8の開閉弁57及び第2の水循環用ポンプ58を順に設けて、先端部を、前記分岐水路39bと分岐水路39bとの分岐部分に接続している。
又、前記配水パイプ50の二分岐した他方の分岐水路50bは、途中部に第3の水循環用ポンプ59を設けて、その先方を三分岐し、その第1の分岐水路50bを、途中部に第9の開閉弁60と前記圧縮機27用の熱交換器61とを順に設けて、先端部を前記分岐水路39bの前記第4の開閉弁49を設けた部分より水路39側の部分に接続している。上記圧縮機27用の熱交換器61は、詳細には、圧縮機27の外周に接触させて巻装した例えばコイル状の通水管により構成している。
上記分岐水路50bの三分岐した第2の分岐水路50bは、途中部に第10の開閉弁62と前記第1の蒸発器16用の熱交換器63とを順に設けて、先端部を上記第1の分岐水路50bの圧縮機27用の熱交換器61を設けた部分より先端部側の部分に接続している。上記第1の蒸発器16用の熱交換器63も、詳細には、前記通風路14における第1の蒸発器16の上流側で該蒸発器16の例えば前記伝熱フィンに接触させて設けた例えば蛇行状の通水管により構成している。
更に、上記分岐水路50bの三分岐した第3の分岐水路50bは、途中部に第11の開閉弁64と前記第1の凝縮器17用の熱交換器65とを順に設けて、先端部を上記第2の分岐水路50bの第1の蒸発器16用の熱交換器63を設けた部分より先端部側の部分に接続している。上記第1の凝縮器17用の熱交換器65も、詳細には、前記通風路14における第1の凝縮器17の上流側で該凝縮器17の例えば前記伝熱フィンに接触させて設けた例えば蛇行状の通水管により構成している。
そして、冷熱用蓄熱槽25の底部からは配水パイプ66を導出して、この配水パイプ66を、途中部に第12の開閉弁67を設けて、先端部を前記分岐水路50bの第3の水循環用ポンプ59を設けた部分より前記配水ポンプ52側の部分に接続している。
図4には、制御装置68を示している。この制御装置68は、例えばマイクロコンピュータから成るもので、前記外箱1内に位置して洗濯乾燥機の作動全般を制御する制御手段として機能するようになっている。
この制御装置68には、前記操作パネル26が有した各種操作スイッチから成る操作入力部69より各種操作信号が入力されると共に、前記水槽4内の水位を検知する水位検知手段である第1の水位センサ70と、前記温熱用蓄熱槽24内の水位を検知する水位検知手段である第2の水位センサ71、及び前記冷熱用蓄熱槽25の水位を検知する水位検知手段である第3の水位センサ72からそれぞれ水位検知信号が入力され、前記温熱用蓄熱槽24の温度を検知する温度検知手段である第1の温度センサ73、及び前記冷熱用蓄熱槽25の温度を検知する温度検知手段である第2の温度センサ74からそれぞれ温度検知信号が入力されるようになっている。
制御装置68は、上記各種信号の入力並びにあらかじめ記憶した制御プログラムに基づいて、前記モータ7と、循環用送風機11、ダンパ駆動用モータ75、吹出用送風機23、圧縮機27、第1の絞り弁29、第2の絞り弁35、第1の給水弁40、第2の給水弁47、排水弁44、第1の開閉弁28、第2の開閉弁33、第3の開閉弁48、第4の開閉弁49、第5の開閉弁51、第6の開閉弁53、第7の開閉弁54、第8の開閉弁57、第9の開閉弁60、第10の開閉弁62、第11の開閉弁64、第1の水循環用ポンプ46、第2の水循環用ポンプ58、第3の水循環用ポンプ59、配水ポンプ52を、駆動回路76を介して制御するようになっている。
次に、上記構成のものの作用を述べる。
まず、洗濯乾燥機の概略的な動作について説明する。使用者により操作パネル26が操作されて運転のコースが設定され、運転の開始が指示されると、洗濯乾燥機は、設定された運転のコースに応じた洗濯運転、乾燥運転、或いはその両運転を続けて行う洗濯乾燥運転を実行する。その1つとして、洗濯乾燥運転の実行が開始された場合には、洗濯行程、脱水行程、乾燥行程を順に実行する。
洗濯行程では、第1の給水弁40を開放させることにより、水道水を水路39から分岐水路39aを経て注水ケース41を通し水槽4内に供給した後、ドラム5を低速で回転させる動作が行われる。脱水行程では、排水弁44を開放させて水槽4内の水を排水ホース42を通し排出した後、ドラム5を高速で回転させる動作が行われる。乾燥行程では、ドラム5を低速で回転させつつ、ドラム5内に温風を供給する動作が行われる。
ドラム5内に温風を供給する動作は、詳しくは、次のように行われる。すなわち、循環用送風機11を駆動し、それによって、ドラム5内の空気が水槽4の排気口10から通風路14の吸込側ダクト9を経て通風ケース8内に流入した後、通風ケース8内、循環用送風機11のケーシング11a内及び吐出側ダクト12を順に通って、水槽4の給気口13からドラム5内に戻される。このとき、ダンパ21は、吐気口20を閉塞する位置(図1に実線で示した位置)にセットされている。
又、このときには、ヒートポンプ30で、第1の開閉弁28を開放させ、第2の開閉弁33を閉塞させて、圧縮機27を駆動する。それにより、冷媒(気体)が圧縮機27で圧縮されて高温高圧となり、その高温高圧の冷媒が第1の凝縮器17に流れ、上記通風ケース8内を通る空気と熱交換する。これにより、通風ケース8内を通る空気が加熱され、反対に、冷媒の温度は低下して液化される。この液化された冷媒が、次に、第1の絞り弁29を通って減圧された後、第1の蒸発器16に流入して気化する。それにより、第1の蒸発器16は通風ケース8内を通る空気を冷却する。第1の蒸発器16を通過した冷媒は圧縮機27に戻る。
これらにより、前記ドラム5内から通風ケース8内に流入した空気が、第1の蒸発器16で冷却されて除湿され、その後に第1の凝縮器17で加熱されて温風化される。そして、その温風が循環用送風機11のケーシング11a内及び吐出側ダクト12を順に通って、水槽4の給気口13からドラム5内に供給される。
しかして、ドラム5内に供給された温風は、洗濯物の水分を奪った後、前記水槽4の排気口10から吸込側ダクト9を経て通風ケース8内に流入する。
かくして、蒸発器16と凝縮器17とを有する通風ケース8内とドラム5内との間を空気が循環することにより、ドラム5内の洗濯物が乾燥される。
これに対して、温熱用蓄熱槽24及び冷熱用蓄熱槽25で蓄熱する運転について述べる。この蓄熱運転は、洗濯乾燥機を運転しない時間、例えば夜間等に行うもので、深夜電力の使用が好ましい。
具体的には、まず、第2の水位センサ71で検知される温熱用蓄熱槽24内の水位、並びに第3の水位センサ72で検知される冷熱用蓄熱槽25内の水位が、ともに設定水位未満であることを条件に、第2の給水弁47と第3の開閉弁48及び第4の開閉弁49を開放させることにより、水道水を水路39から分岐水路39b及び分岐水路39bを通して温熱用蓄熱槽24内に供給すると共に、分岐水路39bを通して冷熱用蓄熱槽25内に供給する。このとき、第5の開閉弁51と第12の開閉弁67は閉塞させておく。
これにより、温熱用蓄熱槽24内及び冷熱用蓄熱槽25内には水道水が蓄熱材として貯留され、その各水位が設定水位に達したことが検知されれば、第2の給水弁47を閉塞させる。
この後、第1の温度センサ73で検知される温熱用蓄熱槽24の温度が設定温度未満であり、第2の温度センサ74で検知される冷熱用蓄熱槽25の温度が設定温度超である、すなわち、温熱用蓄熱槽24及び冷熱用蓄熱槽25にそれぞれ蓄熱がされていないことを条件に、ヒートポンプ30では、第1の開閉弁28を閉塞させ、第2の開閉弁33を開放させて、圧縮機27を駆動する。
それにより、圧縮機27で圧縮されて高温高圧となった冷媒(気体)が、この場合、温熱用蓄熱槽24内に配設した第2の凝縮器34に流れ、温熱用蓄熱槽24内に貯留された水と熱交換する。これにより、温熱用蓄熱槽24内の水が加熱され、反対に、冷媒の温度は低下して液化される。この液化された冷媒が、次に、第2の絞り弁35を通って減圧された後、冷熱用蓄熱槽25内に配設した第2の蒸発器36に流入して気化する。それにより、第2の蒸発器36は温熱用蓄熱槽24内に貯留された水を冷却する。第2の蒸発器36を通過した冷媒は圧縮機27に戻る。
かくして、温熱用蓄熱槽24内の水が加熱されて温熱を蓄えられると共に、冷熱用蓄熱槽25内の水が冷却されて冷熱を蓄えられるものであり、従って、温熱用蓄熱槽24内に貯留された水と、これを加熱する第2の凝縮器34は、温熱蓄熱手段として機能し、冷熱用蓄熱槽25内に貯留された水と、これを冷却する第2の蒸発器36は、冷熱蓄熱手段として機能する。
しかして、前記第1の温度センサ73で検知される温熱用蓄熱槽24の温度が設定温度以上となり、第2の温度センサ74で検知される冷熱用蓄熱槽25の温度が設定温度以下となれば、圧縮機27の駆動を停止する。又、その後は、温熱用蓄熱槽24の検知温度如何、並びに冷熱用蓄熱槽25の検知温度如何で、圧縮機27の駆動、停止を繰り返し、温熱用蓄熱槽24内の水(蓄熱材)の温度をほゞ一定の温熱温度に保つと共に、温熱用蓄熱槽24内の水(蓄熱材)の温度をほゞ一定の冷熱温度に保つ。
そして、蓄えた温熱の、洗濯運転や乾燥運転での利用の指示があると、第5の開閉弁51と、第6の開閉弁53、第8の開閉弁57、及び第3の開閉弁48を開放させて、配水ポンプ52を駆動すると共に、第2の水循環用ポンプ58を駆動し(前者)、又は第5の開閉弁51と第9の開閉弁60を開放させると共に、第11の開閉弁64を開放させて、第3の水循環用ポンプ59を駆動する(後者)。
このうち、前者では、温熱用蓄熱槽24内の温熱状態の水(蓄熱材)が、配水パイプ50から分岐水路50a、分岐水路50a、及び注水ケース41を通って水槽4内、そしてドラム5内に供給され、ドラム5内の洗濯物に注がれる。このとき、ドラム5を回転させることで、洗濯物にむらなく温水を触れさせることができる。そして、洗濯物に触れて水槽4の底部に溜まった温水が、その後、排水ホース42から、水路56を通って温熱用蓄熱槽24に戻され、循環される。
かくして、洗濯物を加熱できるもので、それを例えば洗濯(洗い、すすぎ)行程が終了した段階、すなわち、脱水行程を開始する前の段階で実行することにより、洗濯物の温度を乾燥運転前から上げることができて、乾燥時間の短縮化ができる。
一方、後者では、温熱用蓄熱槽24内の温熱状態の水(蓄熱材)が、配水パイプ50から分岐水路50b及び分岐水路50bを通って圧縮機27用の熱交換器61に供給されると共に、分岐水路50bを通って第1の凝縮器17用の熱交換器65に供給されることにより、圧縮機27及び第1の凝縮器17が加熱される。熱交換器61,65を通った水は、それぞれ分岐水路39b及び分岐水路39bを通って温熱用蓄熱槽24に戻り、循環される。
かくして、圧縮機27及び第1の凝縮器17の温度を上げ得るもので、それを例えば乾燥運転前の脱水行程で実行することにより、乾燥運転の立ち上がり時に圧縮機27及び第1の凝縮器17の温度が低いことによる循環空気温度の上がりの悪さが解消されるので、循環空気の温度を速やかに上げ得て、立ち上がり特性を一段と良くでき、乾燥時間の短縮化ができる。
又、蓄えた温熱の暖房利用の指示があると、第5の開閉弁51と第10の開閉弁62及び第3の開閉弁48を開放させて、第3の水循環用ポンプ59を駆動する。これにより、温熱用蓄熱槽24内の温熱状態の水(蓄熱材)が、配水パイプ50から分岐水路50b及び分岐水路50bを通って第1の蒸発器16用の熱交換器63に供給されることにより、第1の蒸発器16が加熱される。熱交換器63を通った水は、分岐水路50bから分岐水路39b及び分岐水路39bを通って温熱用蓄熱槽24に戻り、循環される。
そして、このとき、ダンパ21を、吐気口20を開放して通風ケース8と吸込側ダクト9との間を遮断すると共に排熱口19を閉塞する位置(図1に二点鎖線で示した位置)に切換えて、吹出用送風機23を駆動することにより、通風ケース8内に外気吸入口18から外気を吸入して、それを上述の加熱状態にある第1の蒸発器16を通し、温風として吐気口20から機外に吹出すことにより、洗濯乾燥機が設置された室内の暖房をすることができる。
以上に対して、前記冷熱用蓄熱槽25に蓄えた冷熱の冷房利用の指示があると、第12の開閉弁67と、第10の開閉弁62、及び第4の開閉弁49を開放させて、第3の水循環用ポンプ59を駆動する。これにより、冷熱用蓄熱槽25内の冷熱状態の水(蓄熱材)が、配水パイプ66から分岐水路50b及び分岐水路50bを通って第1の蒸発器16用の熱交換器63に供給されることにより、第1の蒸発器16が冷却される。熱交換器63を通った水は、この場合も、分岐水路50bから分岐水路39bを通って冷熱用蓄熱槽25に戻り、循環される。
そして、このときも、ダンパ21を、吐気口20を開放して通風ケース8と吸込側ダクト9との間を遮断すると共に排熱口19を閉塞する位置(図1に二点鎖線で示した位置)に切換えて、吹出用送風機23を駆動することにより、通風ケース8内に外気吸入口18から外気を吸入して、それを上述の冷却状態にある第1の蒸発器16を通し、冷風として吐気口20から機外に吹出すことにより、洗濯乾燥機が設置された室内の冷房をすることができる。
又、それに対し、第12の開閉弁67と、第9の開閉弁60、及び第4の開閉弁49を開放させて、第3の水循環用ポンプ59を駆動すれば、冷熱用蓄熱槽25内の冷熱状態の水(蓄熱材)が、配水パイプ66から分岐水路50b及び分岐水路50bを通って圧縮機27用の熱交換器61に供給されることにより、圧縮機27が冷却される。熱交換器61を通った水は、分岐水路50bから分岐水路39bを通って冷熱用蓄熱槽25に戻り、循環される。かくして、圧縮機27の温度を下げ得るもので、それを例えば乾燥運転の後期に実行することにより、圧縮機27の過熱を抑制することができる。
そして、以上のほか、第5の開閉弁51と第7の開閉弁54とを開放させて、配水ポンプ52を駆動し、コック55を開放することにより、温熱用蓄熱槽24内の温熱状態の水(蓄熱材)が、配水パイプ50から分岐水路50a及び分岐水路50aを通って機外に出されるので、それを風呂に供給したり、洗面に使用したりすることができる。
この場合、温熱用蓄熱槽24で10〔リットル〕の水量を80〔℃〕の温度に蓄熱したとして、水道水の温度を20〔℃〕とすると、洗面に適した40℃の温水を得るには、20〔リットル〕の水道水を加えて、合計30〔リットル〕とすれば良いのであり、充分に可能である。又、風呂水を全部蓄熱でまかなうには、例えば40〔℃〕の湯を150〔リットル〕必要とする場合、同様に蓄熱温度を80〔℃〕として、水道水の温度を20〔℃〕とすれば、温熱用蓄熱槽24の大きさとしては、50〔リットル〕の水を溜める容器があれば充分に可能である。
一方、冷水を機外に取出す場合には、第12の開閉弁67と第7の開閉弁54とを開放させて、配水ポンプ52を駆動し、コック55を開放することにより、冷熱用蓄熱槽25内の冷熱状態の水(蓄熱材)が、配水パイプ66から分岐水路50b、分岐水路50a、及び分岐水路50aを通って機外に出されるので、それを物の冷却に使用したりすることができる。その一例として、缶、瓶入りのビールや他の飲料等を速やかに冷やしたいときには、上述のごとくして出した冷水をボウルに溜めて、それらの缶、瓶を冷水中に浸す。
従って、これらの場合に、第5の開閉弁51と、第12の開閉弁67、第7の開閉弁54、配水ポンプ52、及びコック55は、温熱用蓄熱槽24に蓄えた温熱又は冷熱用蓄熱槽25に蓄えた冷熱を機外に取出す取出手段として機能する。
又、この場合、第7の開閉弁54を開放させるのに代えて、第6の開閉弁53を開放させれば、温熱用蓄熱槽24内の温熱状態の水又は冷熱用蓄熱槽25内の冷熱状態の水は、分岐水路50aから注水ケース41を経て水槽4内(ドラム5内)に溜められるので、それに加えて、第1の水循環用ポンプ46を駆動し、水槽4内に溜めた温水又は冷水を水循環パイプ43を通して循環させることにより、ドラム5内に例えば棚を設置してその上に置いた缶、瓶に温水又は冷水をかけて、それらを加熱又は冷却することができる。
従って、この場合には、第5の開閉弁51と、第12の開閉弁67、第6の開閉弁53、配水ポンプ52、及び注水ケース41は、温熱用蓄熱槽24に蓄えた温熱又は冷熱用蓄熱槽25に蓄えた冷熱を洗濯槽であるドラム5内に導入する導入手段として機能する。
このように本構成のものによれば、温熱用蓄熱槽24に蓄えた温熱及び冷熱用蓄熱槽25に蓄えた冷熱を取出手段にて機外に取出すか、又は温熱用蓄熱槽に蓄えた温熱及び冷熱用蓄熱槽に蓄えた冷熱を導入手段にて洗濯槽内に導入するかの方法を採ることにより、蓄熱手段を用いて温熱、冷熱を使用することが洗濯乾燥機に係る使用以外にも所望にできる。
なお、上記取出手段と導入手段は、必ずしもその両方を具備する必要はなく、少なくともいずれか一方のみを具備していれば良い。
又、コック55から出した水を戻して循環させる機能を付加すれば、例えば洗面所に溜めた水を温熱用蓄熱槽24又は冷熱用蓄熱槽25に戻して循環させることにより、再度の加熱、冷却ができて、使用水量の節減ができる。
以上に対して、図5ないし図7の(a)、(b)は本発明の第2ないし第4実施例(第2ないし第4の実施形態)を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
[第2実施例]
図5に示す第2実施例においては、第1の蒸発器16用の熱交換器63を、通風路14における第1の蒸発器16の下流側に少し離間させて設けると共に、第1の凝縮器17用の熱交換器65を、通風路14における第1の凝縮器17の下流側に同じく少し離間させて設けている。
そして、分岐水路50bを、配水パイプ66の接続部分との間で三分岐して、その第1の分岐水路50bを、途中部に第12の開閉弁81を設けて、先端部を分岐水路50bの上記熱交換器63と第10の開閉弁62との間の部分に接続している。分岐水路50bは、熱交換器63より先方を、第13の開閉弁82を介して、分岐水路50bの分岐水路39bとの接続部分に接続している。
又、前記分岐水路50bの三分岐した第2の分岐水路50bは、第14の開閉弁83を介して、分岐水路50bの前述の第1ないし第3の分岐水路50b〜50bの分岐部分に接続しており、この第2の分岐水路50bに、前記配水パイプ66と、前記冷熱用蓄熱槽25の底部から第3の水循環用ポンプ59を介して導出した配水パイプ84とを接続している。
更に、前記分岐水路50bの三分岐した第3の分岐水路50bは、第15の開閉弁85を介して、前述の第3の分岐水路50bにおける、第11の開閉弁64と第1の凝縮器17用の熱交換器65との間に接続している。
又、前述の第3の分岐水路50bは、熱交換器65より先方の部分を二分岐して、その一方の分岐水路50b31を、第16の開閉弁86を介して、前記分岐水路39bに接続している。更に、その分岐水路39bの分岐水路50b31を接続した部分と第4の開閉弁49との間には、第17の開閉弁87を設けている。
加えて、上記第3の分岐水路50bの二分岐した他方の分岐水路50b32は、第18の開閉弁88を介して、分岐水路39bの第4の開閉弁49より冷熱用蓄熱槽25側の部分に接続している。
そのほか、この第2実施例の場合、温熱用蓄熱槽24の底部から導出した配水パイプ89を、前述の配水ポンプ52を介して、分岐水路50aに接続している。
しかして、このものの場合、乾燥運転の初期に、通風路14のドラム5に対する入口部分である水槽4の給気口13部分の空気温度を図示しない温度センサにより検知し、その検知温度が例えば60〔℃〕の設定温度未満であれば、温熱用蓄熱槽24に蓄えた温熱を乾燥運転に利用する。
その一例としては、図示しない温度センサで検知した、第1の凝縮器17用の熱交換器65と第1の凝縮器17との間の空気温度と、前記第1の温度センサ73で検知した温熱用蓄熱槽24の温度に表れる蓄熱材(この場合も、水)の温度とを比較し、前者より後者が高ければ、第15の開閉弁85と、第18の開閉弁88、第16の開閉弁86、及び第3の開閉弁48を開放させて、配水ポンプ52を駆動する。
これにより、温熱用蓄熱槽24内の温熱状態の水(蓄熱材)が、配水パイプ89から分岐水路50a、分岐水路50b及び分岐水路50bを通って第1の凝縮器17用の熱交換器65に供給されることにより、該熱交換器65と第1の凝縮器17との間で空気が例えば50〔℃〕以上に加熱される。
この場合、第1の凝縮器17の冷媒出口部分における温度が、乾燥運転初期であるため、30〔℃〕であるとすると、20〔℃〕の温度上昇であり、立ち上がり所要時間が20〔分〕であるとすると、約220Whの熱量、10〔リットル〕の温水蓄熱では、80〔℃〕の温水が62〔℃〕になるまで熱交換することで、上記空気温度の加熱(通風ケース8内を通ってドラム5内に向かう空気の加熱)が充分にできる。
なお、熱交換器65を通った水は、分岐水路50b31から分岐水路39b、及び分岐水路39bを通って温熱用蓄熱槽24に戻り、循環される。
そして、図示しない温度センサで検知した熱交換器65の入口部分の水温が、同じく図示しない温度センサで検知した第1の凝縮器17の冷媒出口部分における温度より下がれば、上記蓄熱(温熱)の利用を停止する。
又、この場合、同時に、第10の開閉弁62と、第13の開閉弁82、及び第4の開閉弁49を開放させて、第3の水循環用ポンプ59を駆動する。これにより、冷熱用蓄熱槽25内の冷熱状態の水(蓄熱材)が、配水パイプ84から分岐水路50b及び分岐水路50bを通って第1の蒸発器16用の熱交換器63に供給されることにより、該熱交換器63が低温化して、ドラム5から出て通風ケース8内を通る空気の除湿に寄与する。
なお、熱交換器63を通った水は、分岐水路50bから分岐水路39bを通って冷熱用蓄熱槽25に戻り、循環される。又、図示しない温度センサで検知した熱交換器63の入口部分の水温が、同じく図示しない温度センサで検知した第1の蒸発器16の冷媒出口部分における温度より下がれば、上記蓄熱(冷熱)の利用を停止する。
なお、この場合の温熱利用及び冷熱利用は、同時にではなく、それぞれ単独にもできる。
[第3実施例]
図6に示す第3実施例においては、ヒートポンプ30のバイパス路32における第2の開閉弁33と第2の凝縮器34及び第2の蒸発器36との間に、流路切替弁である四方弁91を設けている。この四方弁91は、流路が図に実線で示す状態と破線で示す状態とに切替えられるもので、そのうちの前者(実線状態)では、圧縮機27から上記第2の開閉弁33を通った冷媒を第2の凝縮器34から第2の蒸発器36に流して圧縮機27に戻すようになっており、後者(破線状態)では、圧縮機27から同じく第2の開閉弁33を通った冷媒を、上述とは反対に、第2の蒸発器36から第2の凝縮器34に流して圧縮機27に戻すようになっている。
そのほか、配水ポンプ52と第3の水循環用ポンプ59の配管は、第2実施例と同様にしている。
又、注水ケース41には、風呂水供給ポンプ92を具えた風呂水供給ホース93を接続しており、分岐水路50aの配水パイプ89接続部分と第6の開閉弁53との間の部分からは、第19の開閉弁94を具えた風呂水供給ホース93を分岐させて、水路56に接続している。
夏季には、冷熱用蓄熱槽25内の蓄熱材(この場合も、水)の温度が高くて冷却に供する能力が不足するのに対して、温熱用蓄熱槽24内の蓄熱材(同じく水)はその温度の高さのため、加熱に供する能力が余剰気味であり、よって、前述の給湯のための蓄熱量は確保しながら、余剰分の熱を有する温水を、前述同様に、温熱用蓄熱槽24から注水ケース41を経て水槽4内、そしてドラム5内に供給し、排水ホース42から水路56を経て温熱用蓄熱槽24に戻すことにより、洗濯物の温水洗い、温水すすぎを行う。
このときには、同時に、第1の給水弁40を開放させて、水道水を注水ケース41から水槽4内に供給することで、水量の調整をする。
又、上記温熱用蓄熱槽24からの温水の循環のための配水ポンプ52及び第2の水循環用ポンプ58の駆動に併せ、第2の給水弁47を開放させて、水道水を温熱用蓄熱槽24に供給し、温熱用蓄熱槽24の検知温度が給湯に必要な最低限の温度に到達したとき、又は温熱用蓄熱槽24の検知水位が満水に到達したときに、第2の給水弁47を閉塞させる。
なお、温熱用蓄熱槽24内の温水を循環させない場合には、その温水の利用をするときに温熱用蓄熱槽24内が負圧となって温水の搬送が困難になることがあるので、温熱用蓄熱槽24に均圧弁を設けることが好ましく、他方、温熱用蓄熱槽24内の温水を循環させる場合には、温熱用蓄熱槽24内に空気が残るのを防ぐために、空気逃がし手段を設けることが好ましい。
冬季には、夏季とは逆に、温熱用蓄熱槽24の温水の需要が多くなるために加熱に供する能力が不足し、一方、冷熱用蓄熱槽25の冷水の需要が少なくなるために冷却に供する能力が余剰気味となる。このよう状況で、風呂水を利用する洗濯運転の指示があると、風呂水供給ポンプ92を駆動することにより、水槽4内に風呂水供給ホース93を通じて風呂水を供給する。
このとき、同時に、第8の開閉弁57と第4の開閉弁49とを開放させて第2の水循環用ポンプ58を駆動することにより、水槽4内に溜まった風呂水の一部を水路56から分岐水路39bを通して冷熱用蓄熱槽25に供給し、冷熱用蓄熱槽25内の冷水を加熱する。更に、このとき、第12の開閉弁67と、第19の開閉弁94、及び排水弁44を開放させることにより、冷熱用蓄熱槽25内の冷水を排水口45へ排出する。
この場合、冷熱用蓄熱槽25内の冷水の搬送が困難であるときには、第12の開閉弁67は開放させずに、第3の水循環用ポンプ59を駆動することにより、冷熱用蓄熱槽25内の冷水の排出を行う。
このとき、冷熱用蓄熱槽25内の冷水の温度が0〔℃〕以下であっても、上記方法でその温度は例えば5〔℃〕以上に上がり、冷熱用蓄熱槽25内の冷水が氷状態を解消したと温度検知された時点で、冷熱用蓄熱槽25内への風呂水の供給を終了する。なお、風呂水がない場合には、第2の給水弁47を開放させて水道水を冷熱用蓄熱槽25内に供給し、冷熱用蓄熱槽25内の冷水を排水口45へ排出する。なお、このときは、水道水の温度が10℃以上ある条件で、実行を可能とする。
他の方法としては、四方弁91を図に破線で示した状態に切替えて圧縮機27を駆動することにより、高温の冷媒を第2の蒸発器36に流して冷熱用蓄熱槽25内の冷水を加熱することにより、該冷水の氷状態を解消する。そして、この場合も、冷熱用蓄熱槽25内の冷水の検知温度が例えば5〔℃〕以上となった時点で圧縮機27の駆動を終了する。
又、このような運転では、第2の凝縮器34が蒸発器として機能し、温熱用蓄熱槽24内の温水が冷却されるので、温熱用蓄熱槽24の温度に表れるその温水の温度を検知して、温熱用蓄熱槽24内の温水の温度が例えば外気温度以下にならない時点で、圧縮機27の駆動を終了する。
さらに、その他の方法としては、第12の開閉弁67と、第4の開閉弁49、及び第3の開閉弁48を開放させて、配水ポンプ52を駆動することにより、温熱用蓄熱槽24と冷熱用蓄熱槽25との間で蓄熱材を循環させ、これによって冷熱用蓄熱槽25内の冷水を加熱し氷状態を解消する方法もある。
従って、これらの手段は、温熱用蓄熱槽24における温熱の蓄熱容量と冷熱用蓄熱槽25における冷熱の蓄熱容量とを均衡させる均衡手段として機能するものである。
[第4実施例]
図7の(a)、(b)に示す第3実施例においては、温熱用蓄熱槽24内及び冷熱用蓄熱槽25内に、温熱蓄熱手段及び冷熱蓄熱手段として、固体と液体との間の相変化をする潜熱形の蓄熱材101を注入して貯留している。この蓄熱材101は例えばパラフィンであり、水の顕熱の40倍の潜熱を得ることが可能なものであり、蓄熱密度も大きく、多くの量を必要としない。
そして、温熱用蓄熱槽24内及び冷熱用蓄熱槽25内には、前述の水を例えば蛇行状の配管102,103で通すようにしており、前述の各水路はその各配管102,103に連ねている。
従って、このものの場合には、各蓄熱材101に第2の凝縮器34及び第2の蒸発器36から温熱及び冷熱が与えられ、その与えられた熱が更に配管102,103中の水に与えられて、その温熱及び冷熱の利用ができるようにしている。
なお、蓄熱材101は温熱蓄熱手段及び冷熱蓄熱手段の必ずしもその両方に使用する必要はなく、少なくともいずれか一方のみに使用されれば良い。
このほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、特に洗濯乾燥機の全体としては、上述の横軸形に限られず、洗濯槽を縦軸状に有する縦軸形であっても良いし、洗濯槽は回転しなくても良いなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
本発明の第1実施例を示す概略構成図 概略縦断側面図 主要部分の配置を示す斜視図 電気的構成のブロック図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 本発明の第4実施例を、温熱用蓄熱槽部分(a図)と冷熱用蓄熱槽部分(b図)のみで示す概略縦断面図
符号の説明
図面中、5はドラム(洗濯槽)、14は通風路、15は空気循環装置、16は蒸発器(第1の蒸発器)、17は凝縮器(第1の凝縮器)、24は温熱用蓄熱槽、25は冷熱用蓄熱槽、27は圧縮機、29は絞り弁(第1の絞り器)、30はヒートポンプ、34は第2の凝縮器(温熱蓄熱手段)、36は第2の蒸発器(冷熱蓄熱手段)、44は排水弁(均衡手段)、52は配水ポンプ(取出手段、導入手段、均衡手段)、55はコック(取出し手段)、58は第2の水循環用ポンプ58(均衡手段)、91は四方弁(均衡手段)、92は風呂水供給ポンプ(均衡手段)、101は蓄熱材を示す。

Claims (3)

  1. 洗濯槽と、
    この洗濯槽内の空気を洗濯槽外に出して通風路を通し洗濯槽内に戻す循環を行わしめる空気循環装置と、
    この空気循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプとを具え、
    洗濯物の洗濯、脱水を行うほかに、前記空気循環装置とヒートポンプの運転により洗濯物の乾燥を行うものにおいて、
    温熱用蓄熱槽と、
    冷熱用蓄熱槽と、
    前記温熱用蓄熱槽に温熱の蓄熱をさせる温熱蓄熱手段と、
    前記冷熱用蓄熱槽に冷熱の蓄熱をさせる冷熱蓄熱手段とを具備すると共に、
    前記温熱用蓄熱槽に蓄えた温熱及び前記冷熱用蓄熱槽に蓄えた冷熱を機外に取出す取出手段と、前記温熱用蓄熱槽に蓄えた温熱及び前記冷熱用蓄熱槽に蓄えた冷熱を前記洗濯槽内に導入する導入手段との、少なくともいずれか一方を具備して成ることを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 温熱用蓄熱槽における温熱の蓄熱容量と冷熱用蓄熱槽における冷熱の蓄熱容量とを均衡させる均衡手段を具備することを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 温熱蓄熱手段及び冷熱蓄熱手段の少なくともいずれか一方に、固体と液体との間の相変化をする潜熱形の蓄熱材を使用したことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
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