JP2009073923A - 親水性化合物およびこれからなる親水性材料 - Google Patents
親水性化合物およびこれからなる親水性材料 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】スルホン酸基および/またはスルホン酸塩基を有する2官能性の特定構造を有する化合物、およびその化合物を含む単量体から得られる重合体を製造する。
【選択図】なし
Description
曇りの問題を解決する方法として、アクリル系オリゴマーに反応性界面活性剤を加えて硬化膜の親水性と吸水性を向上させる防曇塗料が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。また、表面の親水性を向上させる事によって、外壁等に付着した汚れ(外気疎水性物質等)を降雨及び散水等によって浮き上がらせて効率的に除去するセルフクリーニング性(防汚染性)を有する防汚染材料(例えば、非特許文献2、非特許文献3参照。)が注目されている。
[1]下記一般式(1)で表される化合物。
数1〜6のアルキル基を表す。Mは水素原子またはアルカリ金属を表す。nは1〜10の
整数を表す。)
[2]上記一般式(1)で表される化合物(A)を重合して得られる重合体。
[3]上記一般式(1)で表される化合物(A)と、化合物(A)を除く1個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B)とを共重合して得られる重合体。
[4]水接触角が30°以下である[2]または[3]に記載の重合体
[5][2]または[3]に記載の重合体からなる親水被膜
本発明の化合物は下記一般式(1)(以下、化合物(A)ともいう。)で表されることを特徴とする。
R3は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表し、そのアルキル基は直鎖アルキ
ルでも分岐アルキルでもよい。これらR3の中でも、水素原子または炭素数1〜3のアル
キル基が好ましく、原料の入手の容易さからは、メチル基またはエチル基がより好ましい。
カリウム、またはルビジウムが好ましく、ナトリウムまたはカリウムがさらに好ましい。nは1〜10の整数である。
アクリル化およびアルキルスルホン化の何れを先に実施するかにより、2つの合成ルートに分かれる。何れの合成ルートでも目的物の合成は可能であるが、中間体の取り出しが容易な中間体1を経由するルート(アクリル化、アルキルスルホン化の順番で合成するルート)の方が比較的に好ましい傾向にある。
アクリル化の方法としては、上記水酸基と(メタ)アクリル酸ハライドとを反応させる方法、上記水酸基と無水(メタ)アクリル酸とを反応させる方法、上記水酸基とハロゲノプロピオン酸ハライドとを反応させて先ずハロゲノプロピオン酸エステルを合成し、次いで3級アミンおよび苛性ソーダ等の塩基性物質によりハロゲノプロピオン酸エステルから脱塩酸する方法、上記水酸基と(メタ)アクリル酸とを反応させる法、および上記水酸基と(メタ)アクリル酸エステルとを反応させエステル交換する方法等が挙げられる。
n=3の化合物(A)をアルキルスルホン化する方法としては、アルカリ金属、アルカリ金属水酸化物、あるいはアルカリ金属塩の存在下、出発物質または中間体1とプロパン
スルトンとを反応させる方法が好ましい。上記方法の反応温度は、およそ室温から100℃の範囲が好ましく、30〜70℃の範囲がより好ましい。
あるジメチロール脂肪酸を変更すればよい。
上記ジメチロール脂肪酸としては、2,2−ジメチロール−酢酸、2,2−ジメチロール−プロピオン酸、2,2−ジメチロール−酪酸、2,2−ジメチロール−3−メチル−酪酸、2,2−ジメチロール−カプロン酸、2,2−ジメチロール−ヘプタン酸、2,2−ジメチロール−カプリル酸が挙げられる。これらジメチロール脂肪酸の中でも、比較的入手し易い原料としては、例えば、2,2−ジメチロール−プロピオン酸、2,2−ジメチロール−酪酸が挙げられる。
本発明の重合体は、上述のようにして得られた化合物(A)のみを重合するか、もしくは、化合物(A)と、化合物(A)を除く1個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B)とを共重合することにより得られる。
また問題にならない範囲で、化合物(A)の重合体、例えば分子量322〜5,000
の範囲の化合物(A)のオリゴマー等が化合物(A)に含まれていても構わない。
1個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸ナトリウム、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、EO(エチレンオキシド)変性コハク酸(メタ)アクリレート(新中村化学「NKエステル A−SA」等)、テトラヒドロフルフ
リル(メタ)アクリレート、イミド(メタ)アクリレート(東亞合成「TO−1534」等)、モノ{(メタ)アクリロイルオキシエチル}リン酸、2−スルホエチル(メタ)アクリレートナトリウム塩、2−スルホエチル(メタ)アクリレートカリウム塩、3−スルホプロピル(メタ)アクリレートナトリウム塩、3−スルホプロピル(メタ)アクリレートカリウム塩等の1分子内に1個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート(日本化薬「カヤラッド HX−220」等)、ポリエステルジ(メタ)アクリレート(第一工業薬
品「ニューフロンティア R−2201」等)、トリグリセロールジ(メタ)アクリレー
ト(共栄社化学「エポキシエステル 80−MFA」等)、ジアクリル酸亜鉛、ネオペン
チルグリコール変性トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート(日本化薬「カヤラッド「R−604」」、トリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、EO(エチレンオキシド)変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート(東亞合成「アロニックス M−2
10」等)、エピクロルヒドリン変性フタル酸ジ(メタ)アクリレート(ナガセ化成「DA−721」)、エピクロルヒドリン変性ヘキサヒドロフタル酸ジ(メタ)アクリレート(ナガセ化成「DA−722」)、ビス{(メタ)アクリロイルオキシエチル}リン酸等の1分子内に2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物、
EO(エチレンオキシド)変性グリセリントリ(メタ)アクリレート(第一工業製薬「ニューフロンティア GE−3A」等)、PO(プロピレンオキシド)変性グリセリントリ(
メタ)アクリレート(日本化薬「カヤラッド GPO(プロピレンオキシド)−303」等
)、エピクロルヒドリン変性グリセリントリ(メタ)アクリレート(ナガセ化成「デナコールアクリレート DA−314」等)、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、EO(エチレンオキシド)変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート(化薬サートマー「SR−494」、新中村化学工業NKエステル ATM−35E等)、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート(新中村化学工業NKエステル A−9530)、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート(新中村化学工業NKエステル A−DPH)、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート(日本化薬「カヤラッド DPCA−30」等)、トリス{(メタ)アクリロイルオキシエチル
}イソシアヌレート、トリス{(メタ)アクリロイルオキシエチル}リン酸等の1分子内に3個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物、
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとヘキサメチレンジイソシアナートとの反応生成物、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタンとの反応生成物、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとイソホロンジイソシアナートとの反応生成物、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートとビス(イソシアナトメチル)ノルボルナンとの反応生成物、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートとヘキサメチレンジイソシアナートとの反応生成物、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートとイソホロンジイソシアナートとの反応生成物、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートとヘキサメチレンジイソシアナートトリマーとの反応生成物等のウレタンアクリレート化合物、
東亞合成「アロニックス M−6200」,ダイセルUCB「Ebcryl80」,BA
SF「Laromer PE56F」、三菱レーヨン「ダイヤビーム UK−4003」、日立化成「ヒタロイド 7831」等のポリエステル系オリゴマー(メタ)アクリレート
化合物等が挙げられる。
る化合物、
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリグリセロールジ(メタ)アクリレート(共栄社化学「エポキシエステル 80−MFA」等)、ビス{(メタ)アクリロイルオキシエチル}リン酸
の1分子内に2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物、
EO(エチレンオキシド)変性グリセリントリ(メタ)アクリレート(第一工業製薬「ニューフロンティア GE−3A」等)、エピクロルヒドリン変性グリセリントリ(メタ)
アクリレート(ナガセ化成「デナコールアクリレート DA−314」等)、EO(エチ
レンオキシド)変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート(化薬サートマー「SR−494」、新中村化学工業NKエステル ATM−35E等)、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート(新中村化学工業NKエステル A−9530)、ジペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート(新中村化学工業NKエステル A−DPH)、トリス{(メタ)アクリロイルオキシエチル}イソシアヌレートの1分子内に3個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物、
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとヘキサメチレンジイソシアナートとの反応生成物、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートとヘキサメチレンジイソシアナートとの反応生成物、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートとヘキサメチレンジイソシアナートトリマーとの反応生成物等のウレタンアクリレート化合物
である。
ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、トリグリセロールジ(メタ)アクリレート(共栄社化学「エポキシエステル 80−MFA
」等)、ビス{(メタ)アクリロイルオキシエチル}リン酸の1分子内に2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物、
EO(エチレンオキシド)変性グリセリントリ(メタ)アクリレート(第一工業製薬「ニューフロンティア GE−3A」等)、EO(エチレンオキシド)変性ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート(化薬サートマー「SR−494」、新中村化学工業NKエステル ATM−35E等)、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート(新中村化学工業NKエステル A−9530)、トリス{(メタ)アクリロイルオキシエチ
ル}イソシアヌレートの1分子内に3個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物、
ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートとヘキサメチレンジイソシアナートトリマーとの反応生成物等のウレタンアクリレート化合物である。
化合物(A)と化合物(B)とを共重合する場合の配合比は、得られる重合体に要求される特性に応じて適宜決定することができる。
、5−メルカプトメチル−3,6−ジチアオクタン−1,8−ジチオール、4,8−ジ(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチアウンデカン−1,11−ジチオール等の硫黄原子を有する単量体;
1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,3−キシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス(アミノメチル)ノルボルナン、イソホロンジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン等のアミノ基を有する単量体;
2,2−ビス(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−グリシジルオキシシクロヘキシル)プロパン、旭チバ「CY−179」、旭チバ「CY−175」、油化シェルエポキシ「RXE15」等のエポキシ基を有する単量体などが挙げられる。
化合物(A)の単独重合、または化合物(A)と化合物(B)などその他単量体との共重合は、例えば、重合開始剤、およびその他の添加剤を必要に応じてを加えて重合性組成物を調製し、該組成物に熱または放射線を照射することによって行うことができる。上記熱および放射線は併用してもよい。
上記重合を放射線により行う場合には、波長領域が0.0001〜800nm範囲のエネルギー線が放射線として用いることができる。上記放射線としては、α線、β線、γ線、X線、電子線、紫外線、可視光等が挙げられる。これら放射線は、前記の重合性組成物の特性、使用する重合開始剤等に応じて適宜選択することができる。
中でも光ラジカル重合開始剤が好ましく用いられる。目的に応じて光重合促進剤を併用する場合もある。
ンベルティー社製)、エサキュアーDP250(ランベルティー社製)、エサキュアーKB1(ランベルティー社製)、2,4−ジエチルチオキサントンが挙げられる。
’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、トリス(4−ジメチルアミノフェニル)メタン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、2−エチルアントラキノン、カンファーキノンなどが挙げられる。
上記溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール(IPA)、n−ブタノール、n−ヘキサノール、シクロヘキサノール、メトキシエタノールなどのアルコキシエタノール、アルコキシプロパノール、アルキレングリコール、アルキレングリコールメチルエーテル、グリセリン等のアルコール類、N,N’−ジメチルホルムアミド(DMF)、水、およびこれらの混合物などが挙げられる。
上記溶媒を含む重合性組成物を重合硬化して、被膜を形成させる場合には、重合前に乾燥して溶媒を十分に除去することが好ましい。
したがって、上記重合性組成物の重合直前の重合組成物中の残存溶媒量は、おおよそ10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、1質量%以下がさらに好ましい
。
乾燥時間も同様に適宜決められる。しかし、生産性を考慮した場合、短時間の方が好ましい傾向にあり、通常5分以下、好ましくは3分以下、より好ましくは2分以下である。
乾燥雰囲気は、大気でも窒素等の不活性ガスでも構わないが、湿度は低い方が好ましい傾向にある。具体的には、湿度は70%以下が好ましく、60%以下であればより好ましく、55%以下であればさらに好ましい。
上記添加剤としては、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、ラジカル補足剤、内部離型剤、酸化防止剤、重合禁止剤、光安定剤、色素、バインダー、フィラー、レベリング剤、その他公知の添加剤が挙げられる。
上記紫外線吸収剤としては、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−tert−ブチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(
1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−6−(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(3−オン−4−オキサ−ドデシル)−6−tert−ブチル−フェノール、2−{5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル}−4−(3−オン−4−オキサ−ドデシル)−6−tert−ブチル−フェノール、2−{5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル}−4−メチル−6−tert−ブチル−フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−tert−ペンチルフェノール、2−{5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル}−4,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−tert−オクチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−n−ドデシルフェノール、メチル−3−{3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル}プロピオネート/ポリエチレングリコール300の反応性生物等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;2−(4−フェノキシ−2−ヒドロキシ−フェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オキサ−ヘキサデシロキシ)−4,6−ジ(2、4−ジメチル−フェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オキサ−ヘプタデシロキシ)−4,6−ジ(2、4−ジメチル−フェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−iso−オクチロキシ−フェニル)−4,6−ジ(2、4−ジメチル−フェニル)−1,3,5−トリアジン、商品名チヌビン109(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製)、商品名チヌビンPS(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製)、商品名チヌビン400(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製)、商品名チヌビン405(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製)、商品名チヌビン460(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製)、商品名チヌビン479(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製)等のトリアジン系紫外線吸収剤;2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート系紫外線吸収剤;プロパンジオック酸−{(4−メトキシフェニル)−メチレン}−ジメチルエステル、商品名ホスタビンPR−25(クラリアント・ジャパン株式会社製)、商品名ホスタビンB−CAP(クラリアント・ジャパン株式会社製)等のプロパンジオック酸エステル系紫外線吸収剤;2−エチル−2’−エトキシ−オキサニリド、商品名Sanduvor VSU(クラリアント・ジャパン株式会社製)等のオキサニリド系紫
外線吸収剤などが挙げられる。これら紫外線吸収剤の中でもトリアジン系紫外線吸収剤が好ましい傾向にある。
ilizers ヒンダードアミン系光安定剤:一般的に2,2,6,6−テトラメチルピペリジン骨格を有する化合物の総称)が挙げられる。
シ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物(商品名CHIMASSORB622LD(チバ・スペシャリ・ティー・ケミカルズ株式会社製))、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}](商品名CHIMASSORB944FD(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製))、商品名Sanduvor3050 Liq.(クラリアント・ジャパン株式会社製)、商品名Sanduvo
r3052 Liq.(クラリアント・ジャパン株式会社製)、商品名Sanduvor
3058 Liq.(クラリアント・ジャパン株式会社製)、商品名Sanduvor3
051 Powder.(クラリアント・ジャパン株式会社製)、商品名Sanduvo
r3070 Powder.(クラリアント・ジャパン株式会社製)、商品名VP Sanduvor PR−31(クラリアント・ジャパン株式会社製)、商品名ホスタビンN2
0(クラリアント・ジャパン株式会社製)、商品名ホスタビンN24(クラリアント・ジャパン株式会社製)、商品名ホスタビンN30(クラリアント・ジャパン株式会社製)、商品名ホスタビンN321(クラリアント・ジャパン株式会社製)、商品名ホスタビンPR−31(クラリアント・ジャパン株式会社製)、商品名ホスタビン845(クラリアント・ジャパン株式会社製)、商品名ナイロスタッブS−EED(クラリアント・ジャパン株式会社製)などが挙げられる。
本発明の重合体は、成形体として、あるいは被膜として使用できる。
特に、水接触角30°以下の高親水性の重合体からなる成型体は、親水性が必要な用途に好適である。
上記本発明の被膜は、例えば、本発明の化合物(A)を含む重合性組成物を基材に塗布して乾燥後、熱または放射線により重合、硬化させ、形成させることができる。
また、酸素による重合阻害を回避する目的で、上記重合性組成物を基材に塗布し、必要に応じて乾燥を行い塗布層を形成した後、該塗布層を被覆材(フィルム等)で被覆し放射線を照射して重合してもよい。なお、被覆材で塗布層を被覆する際には、該塗布層と被覆材との間に空気(酸素)を含まないように密着することが望ましい。
また、水接触角が20°以下、好ましくは10℃以下の高親水性の重合体からなる被膜は、防曇被膜、防滴被膜、防汚被膜、帯電防止被膜、および速乾性被膜として好適である。
れていてもよい。このように被覆材を被膜表面に設けると、輸送、保管、陳列等をする際に、被膜の傷付き、汚れを防ぐことができる。
例えば、車輌、船舶、航空機、建築物等の用途に用いられる。
具体的には、これらの外壁、外装、内壁、内装、床、あるいは車輌用ホイール等の被膜として用いることができる。
これらの用途において、本発明の重合体は、親水性を付与でき、好適には、防曇性、防滴性、防汚性、あるいは速乾性を付与できる。また、好適には、結露防止性あるいは、帯電防止性を付与できる。
また、シート、フィルム、テープ、透明樹脂、及びガラス等の一般的な材料を本発明の重合体で被覆して、上記性能を付与できる。その他にも、本発明の重合体を含む組成物、あるいは本発明の化合物を含む重合性組成物をプライマーとして使用することもできる。
<水接触角の測定>
水接触角の測定は、協和界面科学社製CA−V型を用いて、室温(25℃)にて測定した。
図1に示すように、ヒーター(3)で85℃にコントロールされた熱水浴(2)上に、空間(4)を介してコーティング面を下向きにして試験体(1)を置き、曇るか曇らないかを目視にて観察した。評価は、
・3分間以上曇らなかった場合を〇
・3分間未満で曇った場合を×
とした。
外気疎水性物質の疑似物質として、モーターオイル(新日本石油,API SL 10W−30)80.0gと粉末活性炭(和光純薬,試薬特級)10.0gからなる混合物(以後、「汚染物質」と略記する。)を調製した。この汚染物質を試験体の表面に約2ml滴下し、汚染物質を試験体表面に広げた後、160ml/secのシャワー水(噴出し圧力1.2Kgf/cm2)を10秒間当て、目視にて汚染状態を判定した。
・僅かに付着して残っていた場合を(△)
・明らかに付着して残っていた場合を(×)
とした。
横置きにしたポリカーボネートシート(三菱エンジニアリングプラスチック,「ユーピロンサンガード」,厚さ2mm,水接触角84°)、および該シートに本発明の重合体を被覆した試験片に、純水10μlを滴下し、表面に付着した水滴が乾燥するまでの時間を測定した。
<密着性>
JIS K−5400 碁盤目テープ法により評価した。
JIS K−5400 鉛筆引っかき試験により評価した。
<防滴性試験>
防曇試験と同様な試験装置(図1)を用い、ヒーター(3)で45℃にコントロールされた温水浴(2)上に、空間(4)を介してコーティング面を下向きにして試験体(1)を置き、水滴が付着するまでの時間、もしくは曇るまでの時間を測定した。
(中間体1の合成)
反応フラスコに2.2.−ジメチロール−プロピオン酸67.1g(0.50モル)、
安定剤4−メトキシフェノール0.91g、および溶剤N,N−ジメチルアセトアミド(以後「DMAC」と略す。)174.2g(2.00モル)を装入する。
室温まで冷却後、酢酸エチル200gと蒸留水200gを加えてよく攪拌し、静置する。分離した水層(下)を廃棄し、残った有機層(上)を40℃で減圧濃縮し、中間体1である2,2,−ビス(アクリロイルオキシメチル)プロピオン酸103.3g(純度77%,収率66%)を得た。
反応フラスコに、純度77%の2,2,−ビス(アクリロイルオキシメチル)プロピオン酸15.7g(0.05モル)、安定剤4−メトキシフェノール0.16g、プロパンスルトン6.1g(0.05モル)、およびメタノール50.0gを装入する。
結晶が析出しない程度まで減圧濃縮した反応液を、イソプロピルアルコール200g中へ滴下し、生成した結晶を濾別する。
残った水層を再度結晶が析出しない程度まで40℃で減圧濃縮し、上記と同様にイソプロピルアルコールで晶析し、結晶を濾別する。
得られたSPDAのNMRデータを図2に示す。
(SPDA−Naの合成)
反応フラスコに、純度77%の2,2,−ビス(アクリロイルオキシメチル)プロピオン酸31.5g(0.10モル)、安定剤4−メトキシフェノール0.32g、プロパンスルトン12.2g(0.10モル)、およびメタノール50.0gを装入する。
得られた反応液を、結晶が出ない程度まで35℃以下で減圧濃縮し、イソプロピルアルコール200g中へ滴下して生成した結晶を濾別した。
純度85%のSPDA−K3.0gにメタノール10.0g、メトキシエタノール20.0g、および重合開始剤としてKTO−46(ランベルティー社製)0.09g(3質量%対SPDA−K)を加えて混合溶解し、重合性組成物を調製した(固形分9%)。
[実施例4]
純度85%のSPDA−K3.0gに化合物(B)として80−MFA7.8g、メタノール2.8g、メトキシエタノール8.0g、および重合開始剤としてKTO−46(ランベルティー社製)0.32g(3質量%)を加えて混合溶解し、重合性組成物を調製した(固形分51%)。
結果を表1に示す。
配合を変更して実施例4と同様に重合性組成物を調製して被膜を形成し試験をした。結果を表1および表2に示す。
実施例および比較例で使用したPCシートそのものについて試験を行った。結果を表2に示す。
2;熱水(85℃)または温水(45℃)
3;ヒーター
4;空間
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