JP2009064052A - 料金収受システムおよび料金収受方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】有料道路の料金所に設けられた複数のレーンの中の一つのレーンに事故が発生した場合、レーンの運用状態を迅速に切り替え、復旧作業を効率よく行う。
【解決手段】この料金収受システムは、有料道路の出入口の料金所に設置されたETC専用レーンおよびETC/一般レーンに設けられた路側機器をレーン単位に運用状態または運用停止状態に制御するためのレーン運用のパターン#1−#9が記憶されたレーン運用テーブル31と、各レーンに配置され、発進制御装置28へ車両14が衝突したことでレーン内の障害発生が検知された場合、レーン番号を含む障害通知信号を通信網5へ送信する車線制御装置20と、受信された障害通知信号に含まれるレーン番号から当該レーンを閉鎖して他のレーンを運用するためのパターンをレーン運用テーブル31から読み出し各レーンの運用状態を切り替える料金所処理装置3とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば高速道路などの有料道路の料金所に設置される料金収受システムおよび料金収受方法に関する。
近年、有料道路の料金所には、料金収受のための料金収受システムとして、例えばノンストップ自動料金収受システム(ETCシステム:Electronic Toll Collection system)が導入されている。
その中でも多数の料金収受用の車線(以下「レーン」と称す)を備える比較的規模の大きな料金所では、いくつかのレーンをETC専用レーンとし、残りを従来の収受員による料金収受レーン(一般レーン)とし、混在運用が図られている。
このように異なる料金収受方式が混在した複数のレーンの車線運用を行うための技術として、例えば入口料金所と出口料金所において通過車両のID,車載機器有無を計測し、それを逐次記憶しておき、記憶されたデータから入口と出口の組み合わせ毎の到達台数や到達時間を集計し、集計したデータから出口での到達台数を予測し、その台数に応じた車線運用を決定する技術が公開されている(例えば特許文献1参照)。
この技術の場合、有料道路を通行する車両の通行量などのように利用者の側の変化に追従するように料金所の車線運用を行っているが、現実的には、有料道路を運営する側にもレーン運用を変更しなければならない事情も多く、この場合、上記技術は適用できない。
特開平8−297795号公報
例えばETC専用レーンにて事故が発生した場合、当該レーンのカメラ映像、監視盤の表示等から事故発生を認識した料金所職員により復旧作業が行われる。復旧作業としては、事故が発生したETC専用レーンを閉鎖し、代用の一般レーンをETC/一般レーンとする必要がある。
ところで、事故情報が全レーンの、係員がいるブースに同時に通知された場合、どのレーンの職員が事故発生レーンの対応を行えばよいのかが判らない。
また、事故情報が特定レーンにのみ通知される場合、その事故情報をそのレーンの職員が見逃してしまうと事故発生レーンの対応ができない。
さらに、ETC専用レーンでの事故の発生は、時間当たりの料金収受可能台数の減少を意味し、できるだけ早急に復旧することが望まれる。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、有料道路の料金所に設けられた複数のレーンの中の少なくとも一つのレーンに事故や障害が発生した場合、レーンの運用状態をスムーズかつ迅速に切り替え、復旧作業を効率よく行うことのできる料金収受システムおよび料金収受方法を提供することを目的としている。
上記した目的を達成するために、本発明の料金収受システムは、有料道路の出入口の料金所に設置された無線収受用のレーンおよび有人収受用のレーンを含む複数の料金処理用のレーンに設けられた機器をレーン単位に運用状態または運用停止状態に制御するための少なくとも一つのレーン運用パターンが記憶されたレーン運用情報記憶手段と、前記各レーンに配置され、レーン内に発生した障害を検知して、予め設定されたレーン識別情報を含む障害通知信号を発生する障害通知信号発生手段と、前記障害通知信号発生により発生された障害通知信号に含まれるレーン識別情報から、当該レーンを運用停止状態に変更して各レーンを運用するためのレーン運用パターンを前記レーン運用情報記憶手段から読み出して各レーンの運用状態を切り替える制御手段とを具備したことを特徴とする。
本発明の料金収受方法は、有料道路の出入口の料金所に設置された無線収受用のレーンおよび有人収受用のレーンを含む複数の料金処理用のレーンに設けられた機器をレーン単位に運用状態または運用停止状態に制御するための少なくとも一つのレーン運用パターンをレーン運用情報記憶手段に記憶するステップと、あるレーン内に障害が発生した場合、前記レーンに配置された障害通知信号発生手段が、レーン識別情報を含む障害通知信号を発生するステップと、前記障害通知信号に含まれるレーン識別情報から、当該レーンを運用停止状態に変更して各レーンを運用するためのレーン運用パターンを前記レーン運用情報記憶手段から制御装置が読み出して各レーンの運用状態を切り替えるステップとを有することを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、有料道路の料金所に設けらていれる複数の車線の中の一つの車線に事故や障害が発生した場合、車線の運用状態をスムーズかつ迅速に切り替え、復旧作業を効率よく行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一つの実施の形態の料金収受システムのシステム構成を示す図、図2は有料道路の料金所のレーン配置例を示す図である。
有料道路の料金方式としては、通行距離(通行区間)に応じて料金が変わる対距離制の課金形態をとるものと、入口または出口で一定の料金を支払う均一料金制のものがある。
均一料金制の場合、出入口の一方、例えば入口などで一定の料金を徴収すれば、出口では料金を徴収する必要がないため、出口には無線設備やゲート設備などを設置する必要がない。
しかし、均一料金制の場合、短い区間だけで利用する場合も長い区間を利用する場合も同じ料金であるため、短い区間を利用する人からは不満の声があり、短い区間を利用した場合には、入口で徴収した料金を出口で返金するサービスが行われつつある。このようなサービスをETCシステムで実現するためには、出口にも無線設備を設置することになり、対距離制の場合と同じような設備構成となる。
以下、均一料金制の有料道路の入口の場合を例に挙げて説明するが、対距離制の場合でも有料道路の出入口に、ETC処理用の無線設備が設置されたETC専用レーンと、収受員による現金や金券の収受とETC処理が共に行えるETC/一般レーンとが設置されている場合は本発明を適用できる。
均一料金制の有料道路の料金収受システムは、図1に示すように、最上位のホストコンピュータ1、各料金所に設置されている料金所処理装置3、各料金所の個々のレーンに設置されているレーンシステム4などが通信網5を介して接続して構成されている。
ホストコンピュータ1は、料金所毎の料金所処理装置3を統括する装置である。この他、ホストコンピュータ1は、ETCカード発行会社のコンピュータ(図示せず)に通信網(図示せず)を介して接続されている。
ホストコンピュータ1は、主な機能として、各料金所処理装置3へデータを配信する機能、及び、各料金所処理装置3により処理された処理済みのデータ(課金データ)を収集および集計する機能、集計データをETCカード発行会社のコンピュータへ送信する機能などを有している。
ホストコンピュータ1には、データベースなどの情報保存ユニットが設けられている。データベースに保存されている配信用のデータは、例えば区間毎の通行料金のデータ、有料道路の各料金所を識別するための料金所番号(料金所コード)、利用不可能なカードIDのリスト(以下ネガティブリストと称す)などである。
ホストコンピュータ1は、データベースでデータが更新される毎に更新されたデータを下位装置へ配信する。ネガティブリストは、ETCカード発行会社のコンピュータからホストコンピュータ1に配信されるデータである。また、データベースに保存される集計データは、各料金所処理装置3からホストコンピュータ1に受信される各カードID毎の課金データ、利用履歴データなどである。
料金所処理装置3は、各料金所の入口のレーンに設置されている機器を統括する装置であり、料金所処理装置3とは通信網で接続されている。料金所処理装置3は、制御手段としてのCPU、記憶手段としてのハードディスク装置およびメモリなどを備えている。メモリには、レーン運用テーブル31(図2参照)が記憶されている。
図2はレーン運用テーブル31の内容を示す図である。図2に示すように、レーン運用テーブル31は、電源が落ちても記憶内容が消去されない不揮発性のメモリに記憶されたテーブルであり、更新回数、タイミング、切替時刻、料金所番号、運用パターン回数、予備、パターン#1からパターン#9等が登録されている。
パターン#1は、L1=ETC専用、L2=ETC専用、L3=ETC/一般、L4=ETC/一般と設定されており、通常の運用パターンである。
パターン#2は、L1=閉鎖、L2=ETC専用、L3=ETC/一般、L4=ETC専用と設定されており、ETC専用レーンL1に障害が発生したときの運用パターンである。
パターン#3は、L1=ETC専用、L2=閉鎖、L3=ETC/一般、L4=ETC専用と設定されており、ETC専用レーンL2に障害が発生したときの運用パターンである。
パターン#4は、L1=ETC専用、L2=ETC専用、L3=閉鎖、L4=ETC専用と設定されており、ETC/一般レーンL3に障害が発生したときの運用パターンである。
パターン#5は、L1=ETC専用、L2=ETC専用、L3=ETC/一般、L4=閉鎖と設定されており、ETC/一般レーンL4に障害が発生したときの運用パターンである。
パターン#6は、L1=閉鎖、L2=閉鎖、L3=ETC/一般、L4=ETC専用と設定されており、ETC専用レーンL1,L2が共に障害に陥ったときの運用パターンである。
パターン#7は、L1=閉鎖、L2=ETC専用、L3=閉鎖、L4=ETC/一般と設定されており、ETC専用レーンL1とETC/一般レーンL3に障害が発生したときの運用パターンである。
パターン#8は、L1=閉鎖、L2=ETC専用、L3=ETC/一般、L4=閉鎖と設定されており、ETC専用レーンL1とETC/一般レーンL4に障害が発生したときの運用パターンである。
パターン#9は、L1=ETC専用、L2=閉鎖、L3=閉鎖、L4=ETC専用と設定されており、ETC専用レーンL2とETC/一般レーンL3に障害が発生したときの運用パターンである。
つまりレーン運用テーブル31(メモリ)は、有料道路の出入口の料金所に設置されたETC専用レーンL1,L2(無線収受用のレーン)およびETCと一般車を処理するためのETC/一般レーンL3,L4(有人収受用のレーン)を含む複数の料金処理用のレーンに設けられた機器を、レーン単位に運用状態または運用停止状態に制御するための少なくとも一つのレーン運用パターンが記憶されたレーン運用情報記憶手段として機能するものである。
料金所処理装置3は、一般的な機能として、ホストコンピュータ1から配信されたデータをETCの車線制御装置、および収受員ブースの料金処理機へ配信する機能及び、車線制御装置で処理された処理済みのデータを収集し、ホストコンピュータ1へ送信する機能を有している。
また、料金所処理装置3のCPUは、各レーンの車線制御装置20により発生され、通信網5を通じて入力された障害通知信号に含まれるレーン番号(レーン固有の識別情報)から、当該レーンを運用停止状態に変更して各レーンを運用するためのレーン運用パターンを、レーン運用テーブル31のパターン#1からパターン#9の中から読み出して、それぞれの車線制御装置20へ運用状態を変更するための変更要求信号を送信し、各レーンの運用状態を切り替える制御手段として機能する。
また、CPUは、レーン番号がETC専用レーンL1を示すものであった場合、他のレーンL2−L4のうちETCに運用変更可能な少なくとも一つのレーンをETCの運用状態に切り替えるよう各機器を制御する。
さらに、CPUは、ETCレーンとして動作するよう制御したレーン(例えば図3のETC/一般レーンL4等)に配置されたブース30bの報知用機器(車線制御装置20,車線監視制御盤26、ブース内表示器25,収受機21等)に対して障害が発生したレーンへの復旧対応にあたるよう報知する。
また、CPUは、障害通知信号の発生元の障害通知信号発生手段から復旧完了通知があった場合に、元の運用状態に戻すように各レーンの機器を制御する。
図3はこの料金収受システムにおける料金所の中の一つのレーンの機器配置図、図4はその制御系統図である。
有料道路の料金所には、有料道路を通行(利用)する車両から利用料金、つまり通行料金を収受するための車線(以下「レーン」と称す)が設置されている。なお、図2,3に示す機器は、均一料金制の入口レーンに設置されるものであるが、対距離制のレーンの場合は、ETC以外の車両のために通行券自動発行機能(通行券自動発行機および車両判別装置など)が設けられている。
料金所には、図3に示すように、複数のレーンが併設されている。この例では、第一レーンにETC専用レーンL1,第二レーンにETC専用レーンL2と、第三レーンにETC/一般レーンL3,第四レーンにETC/一般レーンL4が設けられている。
これら複数のレーンのうち、ETC/一般レーンL3,L4には、収受員が料金収受作業を行うためのブース30a,30bが設けられている。ETC専用レーンL1,L2には、ブース30a,30bは設けられていないため、障害発生の際には、ETC/一般レーンL3,L4のいずれから係員が対応を指示されたレーンへ出向き、障害の復旧作業にあたる必要がある。
ブース30a,30bは、係員(収受員)が車両のドライバー等の利用者から現金やプリペイドカード、ICカード、通行券等のカード媒体を受け取り、料金処理を行う場所である。
このようなレーン配置の料金所において、例えばETC専用レーンL1で車両14が発進制御装置28に衝突するといった障害が発生した場合、一番近いETC/一般レーンL3の車両16の料金収受業務を行っている収受員が、ETC専用レーンL1に出向き、復旧対応にあたる必要があるため、事前処理として、従来であれば、自レーンの機器をETC専用レーンと同じ機能に手動で切り替えた後、ETC専用レーンL1の入口を閉鎖する必要がある。
図4に示すように、ブース30a,30b内には、現金や現金に相当する磁気記憶式のカード媒体(プリペイドカード、回数券、クレジットカードなど)を処理する手段としての収受機21、ブース内表示器25、車線監視制御盤26、現金や現金に相当するICカード型の電子マネーカード媒体(ETCカードおよび非接触ICカード)の処理を行うICカードリーダ27などが備えられている。これらの機器は、通信網5で接続されており、互いが連携して通行車両に対する通行料金の収受処理を行う。
収受機21は、収受員によって操作される表示操作部を備えており、現金や現金に相当するカード媒体(プリペイドカード、回数券、クレジットカードなど)での従来型システムにおける通行料金の収受処理を行う。
なお、収受機21には、従来型の磁気カード処理を行う機器(磁気カードリーダ、現金処理用のレジスタなど)が装備されている。
収受機21は、通行券、プリペイドカード等のカード媒体から情報を読み取るカード媒体情報読取機能と、カード媒体から読み取った情報を基にして通行料金を算出しプリペイドカードから引き去る機能と、領収書発行操作により領収書を発行する機能とを備えている。
車線監視制御盤26は、機器の故障等の不調をメッセージ画面上に表示してブース30a,30b内の収受員に通知(報知)したり、システムの運用形態の切り替えを行う。
ICカードリーダ27は、ETCカード、非接触ICカード等のICカードに対してリード・ライトを行うものであり、ICカードの情報を読み取って処理を行い、処理結果の情報をICカードへ書き込む。
例えば均一料金制の有料道路の入口では、ICカードリーダ27は、車両の車種に応じてICカードから一定の通行料金を引き去る処理を行う。
また対距離制の有料道路の入口では、ICカードリーダ27は、ICカード(ETCカード、非接触ICカード等)に入口情報を書き込む。有料道路の出口では、ICカードリーダ27は、車両のICカードから入口情報を含むカード情報を読み取り、カード情報とこれに含まれる入口情報を用いて料金収受処理を行う。
また、レーンには、レーンを通行する車両を検知する車両センサ類(第1センサ22a、第2センサ22b、第3センサ22c)、車線表示板23、路側表示器24、発進制御装置28、アンテナ29およびこれら機器を制御する車線制御装置20などが備えられている。これらの機器を路側機という。
車両センサ類(第1センサ22a、第2センサ22b、第3センサ22c)は、この車線に進入した車両の位置や進行方向を検知する。車線表示板23は、車線に進入してくる車両に車線状況を通知する。路側表示器24は、通行車両に対してETC処理状況および処理結果などを通知(報知)する。ブース内表示器25は、収受員に対してレーン運用状況、処理状況および処理結果などを通知(報知)する。
車線表示板23は、車両が進入する車線内の利用者が見やすい場所(上方の屋根等)に配置されている。車線表示板23は、車両のドライバーに対してレーンの状況(進入可、不可など)を報知するためのものである。
発進制御装置28はブース30a,30bよりも車両進行方向の先に配置されている。発進制御装置28にはバーが取り付けられている。バーは車線を横切るように突出あるいは跨いで上下に開閉自在に設置されている。バーは阻止棒または制御棒ともいう。バーは、一般運用状態で上下方向に開閉し、車両が衝突したときの保護機構として、車両進行方向(以下「前方」と称す)へも開放可能である。
バーには、バーが前方へ開放したときにこれを検知するバー開放センサとしての第4センサ22dが設けられている。この第4センサ22dは、車線制御装置20に接続されており、バーが前方へ開放したときに、それを検知した第4センサ22dから開放信号が発生し、車線制御装置20により障害発生が検出される。
発進制御装置28は、車線制御装置20の制御下で車両の進行(発進許可および通行阻止)をバーの開閉により制御する。
発進制御装置28の動作モードとしては、自動開閉モードと固定モードがある。自動開閉モードは通常はバーを閉じており、収受処理済みの場合にバーを開放するモードである。固定モードは、収受機21の画面で設定された開固定あるいは閉固定の各状態に固定され、ボタン操作で開閉するモードである。
なお、レーンにおける車両センサ類は、レーンへの車両の進入を検知する第1センサ22a、車両が無線通信エリアの終端位置に到達したことを検知する第2センサ22b、車両が発進制御装置28の位置を抜けきったことを検知する第3センサ22cなどに分類される。
アンテナ29は、ETCシステム用の路側アンテナと非接触ICカード用のアンテナとがある。路側アンテナは、第1センサ22aと第2センサ22bの設置範囲をカバーするように例えば3m程度の無線通信エリアを形成する。
ETCシステム用の路側アンテナは、通行車両に搭載されているETCシステム用の無線通信機である車載器と無線通信を行うことで、車載器にセットされているETCカードに対する情報の読み取り処理および書き込み処理を行う。
非接触ICカード用のアンテナは、ブース30a,30b内あるいは30a,30bの外壁に設けられている。ブース30a,30bの外壁に設けられたアンテナは、利用者である運転者自身が非接触ICカードをアンテナに接近または接触させてカード処理するためのアンテナである。
ブース30a,30b、路側表示器24、車線制御装置20はアイランド上に配置されている。路側表示器24は車両の進入方向から向かってブース30a,30bの先の位置のアイランド上に配置されている。第1センサ22a、第2センサ22b、第3センサ22cはアイランド上に設置されており、車線を横切るように赤外線を送受し、この赤外線を車両が遮断することで車両を検知する。
第1センサ22aは車線へ進入した車両の車載器とアンテナ29との無線通信が行われる無線通信エリアの進入位置(車両進行方向先端部分に配置されており、この第1センサ22aによる車両検知により無線通信が開始される。
第2センサ22bはアンテナ29が形成する無線通信エリアの車両退出位置(車両進行方向終端部分)に配置されている。第3センサ22cは発進制御装置28の直前に配置されている。
車線制御装置20は、装置の処理を制御するCPU、制御プログラムや各種データ類を記憶する主記憶装置としてのメモリおよびハードディスクドライブ等の補助記憶装置、センサ類やアンテナ等との入出力を制御する入出力制御部、ICカードリーダ27や収受機21等の装置との通信を制御する通信制御部などから構成されている。制御プログラムは、入口における料金収受処理を行うプログラムである。
車線制御装置20は、ETC処理状況および処理結果などをブース内表示器25に表示する。ETC処理状況および処理結果などは、ブース内表示器25に表示する以外に音声で報知してもよい。出口ETCシステムの車線制御装置20のメモリには、通行料金テーブル(図示せず)が記憶されている。
車線制御装置20は、例えば第4センサ22dから開放信号が受信されることでレーン内に発生した障害を検知して、予め設定されたレーン識別情報を含む障害通知信号を発生する障害通知信号発生手段として機能する。
通行料金テーブル(図示せず)には、入口料金所番号、車種、料金の項目があり、車種別に設定された距離にはよらない均一の通行料金が登録されている。車種別とは、自動2輪車、軽自動車、普通車等の第1車種区分と、大型車、バス等の第2車種区分といった道路事業者側の車両区分である。例えば普通車等の第1車種区分の車両は700円、大型車等の第2車種区分の車両は1400円等が記憶されている。つまり通行料金テーブルには、車種毎に設定された通行料金が記憶されている。この通行料金テーブルにおいて、料金所番号は、例えば「0001」などから順に番号が付されている。
すなわち、車線制御装置20は、料金所処理装置3から配信されてきたデータを用いて料金処理を行う機能、レーンに配置されている路側機器を制御する機能、及び、レーンに進入してきた車両の車載器と通信しETC処理(入口処理)を実施し、処理データを料金所処理装置3へ送信する機能等を有している。
ICカードの種類としては、ETCシステム用の単独では無線通信機能を持たないICカードであるETCカード(料金後納方式のICカード)と、数cm程度の狭い通信エリア内でカード単独での無線通信機能を有する非接触式ICカード(プリペイド方式で料金チャージ可能なICカード)がある。
非接触ICカードは、有料道路の料金を支払うための金額データ(残額情報)とカードID(カード識別情報)を記憶した記憶手段としてのフラッシュメモリと、ICカードリーダ27からの料金所番号、出口での処理結果の利用履歴情報、残額をチャージする際に金額データ等を受信するアンテナと、このアンテナで受信された料金所番号、利用履歴情報、金額データ等をフラッシュメモリに記憶すると共に支払い結果のデータを記憶するMPU(マイクロプロセッサユニット)とを備えている。
MPUは、有料道路を利用したときのICカードリーダ27からの金額データ読み出し要求に従ってフラッシュメモリより金額データおよびカードIDを読み出してICカードリーダ54へ送信する。
ETCカードには、情報を記憶・読み出し可能なフラッシュメモリ、車載器のインタフェース部との間でデータのやり取りを行うインタフェース部と、このインタフェース部およびフラッシュメモリを制御するCPUとが設けられている。
CPUは、フラッシュメモリからのデータの読み出しおよび書き込みを制御する。フラッシュメモリには、ユーザの銀行の口座番号、および契約の有効期限などの課金情報が記憶されている。また、このフラッシュメモリには、ETCカードを特定するためのカードID(ID番号)が予め記憶されている。
フラッシュメモリには、道路の入口、出口などを通過する毎に通過を示す情報が記憶される通過情報記憶エリアが設けられている。通過情報記憶エリアには、車両が入口レーンに進入したときの入口の情報(入口情報)、利用明細情報が記憶される。入口情報の記憶エリアには、入口料金所番号および通過時刻などが記憶される。入口情報は、入口処理を行ったICカードだけに記憶される。
ETCカードを利用する車両には、ETCカードがセットされる車載器が搭載されている。車載器は、ETCカード7を収容するカード収容部と、ETCカードとのインタフェース部と、このインタフェース部を通じて読出した情報を処理すると共に、処理結果をメモリに記憶するICカード処理部と、メモリに記憶されている情報を車載器アンテナから送信すると共に車載器アンテナで受信した情報をメモリに記憶する無線制御部と、利用者に操作され、その操作内容を案内する表示操作部と、各部を統括して制御する制御部とから構成されている。
メモリには、この車載器が搭載される車両の緒元情報(車長・車高・軸数・重量・用途・特長等)に加え、車載器を他の車載器と識別するためのID番号(車載器ID)が予め記録されている。
表示操作部には、利用者に操作されるキー操作部等を備えた操作部と、操作内容を案内する文字表示およびLEDランプ等を備えた表示部と、ICカードを挿入および取り出すICカード挿入口とが備えられている。表示部は無線処理情報等の各種情報を表示し利用者(運転者等)に通知するものである。
ETCカードは、車載器に装着されると、車載器のICカード処理部を介した制御部との信号のやり取りで車載器の正当性を確認して初めて自身のフラッシュメモリに記憶されている課金情報を車載器へ送り、車載器のメモリに記憶される。路側アンテナとの無線通信の際に、車載器のメモリに記憶された情報(カード情報を含む車載器情報)が路側機器の側へ送られる。
以下、図6,図7を参照してこの料金収受システムの動作を説明する。図6はこの料金収受システムの動作を示すフローチャート、図7は料金所処理装置と各レーンの車線制御装置との間の通信シーケンスチャートである。
この有料道路の場合、車両のドライバーは、有料道路の入口の料金所で、出口までの一定の通行料金を支払い、有料道路の出口では車両を停止させることなくそのまま有料道路を出ることができる。
料金収受システムでは、料金所毎に固有の識別情報(料金所番号)が付与されており、料金所番号によって料金所を判別することができる。料金所番号は各料金所処理装置3に予め記憶され、ホストコンピュータで統括管理されている。
この料金収受システムの場合、料金所の例えばETC専用レーンL1にETC車が進入し、レーンシステム4のアンテナ29と車両14の車載器とで無線通信が行われたときに、車載器にETCカードがセットされていなかったため、発進制御装置28が開放されず、ドライバーは、てっきり、ETC処理が行われるものと思いこんだまま車両を進めたため、車両14が発進制御装置28に衝突した事故が発生したものとする。
ETC専用レーンL1にて車両14が発進制御装置28に衝突し、発進制御装置28のバーが前方に開放した場合、第4センサ22dにより開放が検知されると、第4センサ22dから開放信号が発生し、ETC専用レーンL1の車線制御装置20により障害発生が検出される(ステップS101)。
障害発生を検出した車線制御装置20は、それを通信網5を通じて料金所処理装置3へ通知する(ステップS102)。
障害通知信号を受けた料金所処理装置3のCPUは、障害通知信号に含まれるレーン番号から、当該レーンL1を特定して運用停止状態に変更して、各レーンを運用するためレーン運用パターンをレーン運用テーブル31から読み出し、そのレーン運用パターンに従って各レーンの運用状態を切り替える。
この例では、ETC専用レーンL1に障害が発生したため、料金所処理装置3のCPUは、レーン運用テーブル31からETC専用レーンL1が「閉鎖」と設定されているパターン#2を読み出して、そのパターン#2に従って各レーンL1〜L4の運用状態を変更する。
具体的には、料金所処理装置3のCPUは、事故が発生しているETC専用レーンL1の車線制御装置20に対して、レーンを閉鎖するための運用変更要求を送出する(ステップS103)。
運用変更要求を受信した車線制御装置20は、配下の機器(収受機21、路側表示器24、車線表示板23、車線監視制御盤26等)に変更要求信号を送出する。
変更要求信号を受けた収受機21および車線監視制御盤26は信号灯を青から「赤」へ変更、車線表示板23を「進入禁止/閉鎖中」へ表示変更、路側表示器24を「事故発生中」に表示変更、発進制御装置28はバーを閉じる。
これらにより、これからこのレーンに進入する車両のドライバーに対し、ETC専用レーンL1が運用中止であることと他レーンを通行するよう促す。
また、料金所処理装置3のCPUは、事故が発生していない他のレーンのうち、ETC/一般レーンL3の車線制御装置20に対して、障害発生を通知するための信号を送信すると共に、ETC/一般レーンL4の車線制御装置20に対しては、ETC専用レーンとなるよう運用変更要求を行う(ステップS104)。
障害発生通知信号を受信したETC/一般レーンL3の車線制御装置20は、ETC専用レーンL1に障害が発生したことは通知するものの、復旧対応や運用変更の指示は行わない。
運用変更要求を受信したETC/一般レーンL4の車線制御装置20は、配下の表示機器(車線監視制御盤26、収受機21等)にその旨を通知して収受機21の画面に事故処理/対応を要請するメッセージを表示する。
この例では、ETC/一般レーンL4の表示機器(車線監視制御盤26、収受機21等)が対象となる。ETC/一般レーンL4の収受員は、収受機21の画面の障害表示を確認し、ETC専用レーンL1で事故が発生していることを目視で確認すると、収受機21を操作してレーン運用状態をETC/一般の混在運用からETC専用へ切り替えるよう車線制御装置20へ通知し、車線制御装置20は配下の各機器をETC専用へ切り替える。その後、ETC/一般レーンL4の収受員は、ETC専用レーンL1の事故処理に向かう。
ETC/一般レーンL4の収受員の復旧作業によりETC専用レーンL1の事故処理/対応が終了し(ステップS105)、ETC専用レーンL1の発進制御装置28のバーが閉じられると、バーが閉じられたことが第4センサ22dにより検知されてETC専用レーンL1の車線制御装置20に通知される。車線制御装置20は、この通知によりバーの閉鎖を検出して事故復旧通知を料金所処理装置3へ送出する(ステップS106)。
料金所処理装置3のCPUは、事故復旧通知を受け取ると、ETC専用レーンL1の車線制御装置20に対して、ETC処理の再開要求を行う(ステップS107)。
この再開要求を受けたETC専用レーンL1の車線制御装置20は、配下の各機器に対してETC処理動作の再開を指示する。
再開指示を受けた収受機21、車線監視制御盤26は、信号灯を赤から「青」へ変更、車線表示板23を「ETC専用」へ表示変更、路側表示器24を「徐行」に表示変更、発進制御装置28を開き、料金所に進入する車両の運転者に対し、ETC専用レーンL1が運用中に戻ったことを報知する。
ETC専用レーンL1の車線制御装置20からETC処理再開動作完了の通知を料金所処理装置3のCPUが受けると、CPUは、障害発生を通知しただけのETC/一般レーンL3に対し事故復旧通知を行うと共に、事故処理/対応を行った係員が勤務するETC/一般レーンL4の車線制御装置20に運用変更要求を行う(ステップS108)。この例では、ETC/一般レーンL3,L4が対象となる。
ETC/一般レーンL3の車線制御装置20は、事故復旧通知を受信することにより、収受機21の画面にETC専用レーンL1の障害が復旧したことを示すメッセージを表示し、収受員に通知する。ここの収受員は何もしない。
また、ETC/一般レーンL4の車線制御装置20は、運用変更要求を受信することにより、ETC専用運用の状態を通常の混在運用状態に戻すように配下の機器を制御する。
この例では、ETC/一般レーンL4の車線監視制御盤26、収受機21等)が対象となる。収受機21の画面に表示された運用変更指示を見た収受員は、レーンの運用変更内容を確認し、運用状態をETC専用から混在運用の状態へ切り替える操作を行うことで、車線制御装置20が各機器を切り替え制御する。
料金所処理装置3のCPUは、故障/事故発生を通知したレーンL3、運用変更要求を通知したレーンL1,L4の情報をメモリに保持しており、故障/事故の発生復旧状態により対象のレーンに必要な通知を自動的に行う。またこの通知対象レーン情報は、設定データとして保持しており、ファイル転送等の適用方法により各レーン内の機器の運用を停止することなく設定変更できる。
ここで、図7の通信シーケンスチャートを参照して、料金所全体の運用処理について説明する。
各レーンに設置された車線制御装置20は、自レーン運用状態をそれぞれ料金所処理装置3に通知する(ステップS301)。
図3の例では、レーンL1は「ETC専用レーン」、レーンL2は「ETC専用レーン」、レーンL3は「ETC/一般レーン」、レーンL4は「ETC/一般レーン」であり、それぞれが運用通知信号を料金所処理装置3に送信する。
これら運用通知信号を受信することにより料金所処理装置3は、各レーンの運用状態を認識/管理する。
ここで、例えばETC専用レーンL1に事故が発生した場合、ETC専用レーンL1の車線制御装置20は、事故発生を配下の接続機器に通知すると共に、発進制御装置28を制御してバーを下げ、レーンを閉鎖する。
レーンを閉鎖した後、ETC専用レーンL1の車線制御装置20は、レーン番号と共に「閉鎖」を示す運用通知信号を料金所処理装置3に送信する(ステップS302)。
この通知を受けた料金所処理装置3は、レーン運用テーブル31を参照して該当レーンが閉鎖したときの運用パターンを読み出して、各レーンへ変更および復旧対応を指示する。
例えばETC専用レーンL1をETC専用から「閉鎖」に変更し、事故復旧が必要となったETC専用レーンL1に対し、レーン運用テーブル31を参照して、復旧作業を行う係員が居るレーン(対応先レーン)を決定する。
この例の場合、レーン運用テーブル31の該当レーンL1を「閉鎖」とする運用パターン、例えばパターン#2が料金所処理装置3のCPUにより読み出されてETC/一般レーンL4が対応先レーンとして決定され、ETC/一般レーンL4の車線制御装置20に障害通知と対応指示の要求(対応要求)が送信される(ステップS303)。
対応要求を受信した車線制御装置20が、ブース内表示器25にETC専用レーンL1の障害発生と係員対応を指示する旨のメッセージを表示させると、ETC/一般レーンのブース30bの収受員19は、障害表示と対応指示によりETC専用レーンL1での事故発生を確認し、ETC専用レーンL1の事故処理に向かう。
確認釦を押下する等の、要求に対する確認操作が行われると、ETC/一般レーンL4の車線制御装置20は、肯定応答を料金所処理装置3に返信する(ステップS304)。
料金所処理装置3は、肯定応答の返信を待ち受けており、所定の時間内に返信が受信できない場合は、対応要求の再送信を行う。回数を規定した再送信によっても返信が確認できない場合は、対応要求の送信を別レーン(図3の例では、ETC/一般レーンL3の車線制御装置20)に対して行う。
所定時間内に肯定応答が受信されると、料金所処理装置3は、料金所の料金収受処理台数の減少を最小限に抑えるようレーン運用テーブル31に設定されているパターンに従って、ETC/一般運用しているETC/一般レーンL4の車線制御装置20に対してETC専用運用への変更要求を通知する(ステップS305)。
ETC/一般レーンL4の車線制御装置20は、変更要求が受信されると、ETC/一般レーンL4の故障表示機器(車線監視制御盤26、収受機21、ブース内表示器25等)に表示する。
図3の例では、ETC/一般レーンL4の故障表示機器(車線監視制御盤26、収受機21、ブース内表示器25等)が対象となる。運用変更指示が表示されたレーンの収受員は、レーンの運用変内容を確認し、収受機21または車線監視制御盤26等に設けられている運用切り替えスイッチなどを操作して、レーンの運用をETC専用へ切り替える。
この切り替え操作により、ETC/一般レーンL4の車線制御装置20からは、変更要求に対する肯定応答が料金所処理装置3へ返される(ステップS306)。
そして、ETC専用運用への切り替えが完了したことにより、ETC/一般レーンL4の車線制御装置20は、「ETC専用」を示す運用通知を料金所処理装置3へ送信する(ステップS307)。
この通知を受けた料金所処理装置3は、メモリに保持されているレーン運用状態のETC/一般レーンL4のステータスを「ETC専用」に変更する。
その後、ETC/一般レーンL4の係員の対応によりETC専用レーンL1の事故処理/対応が終了すると、ETC専用レーンL1を「閉鎖」から「ETC専用」に戻してETC専用レーンL1の運用を再開させる。これにより、ETC専用レーンL1の車線制御装置20からは、「ETC専用」を示す運用通知が料金所処理装置3に送信される(ステップS308)。
この通知を受けた料金所処理装置3は、メモリに保持されているETC専用レーンL1のレーン運用状態のステータスを「閉鎖」から「ETC専用」へ変更、つまり元の運用状態に戻す。
変更後、料金所処理装置3は、復旧通知を各レーンL2,L3,L4の車線制御装置20へ送信し(ステップS309)、各レーンからの肯定応答を受信する(ステップS310)。
肯定応答受信後、料金所処理装置3は、変更要求を事故処理/対応を行った係員の居るレーンL4の車線制御装置20に対し通知する(ステップS311)。
この変更要求をレーンL4の車線制御装置20が受信することにより、配下の機器をETC専用からETC/一般運用へ戻す。
料金所処理装置3は、変更要求を、混在レーンより専用レーンに変更したレーンL4に対し通知する(ステップS310)。
図3では、ETC/一般レーンL4の故障表示機器(車線監視制御盤26、収受機21等)が対象となる。変更要求のメッセージを確認したブース30bの収受員19は、レーンの運用変更内容を確認し、運用変更スイッチなどを操作して、レーンの運用状態を「ETC専用」の運用状態から「ETC/一般」の運用状態へ切り替える。
この切り替え操作により、ETC/一般レーンL4の車線制御装置20からは、変更要求に対する肯定応答が料金所処理装置3へ返される(ステップS312)。
その後、運用状態の切り替えが完了したことにより、ETC/一般レーンL4の車線制御装置20から「ETC/一般」を示す運用通知が料金所処理装置3へ送信される(ステップS313)。
この通知を受けた料金所処理装置3は、内部のメモリで保持しているETC/一般レーンL4のレーン運用状態のステータスを「ETC専用」から「ETC/一般」に変更する。
このように料金所処理装置3は、各レーンL1〜L4からの運用通知を受信することにより料金所全体の運用状況を認識および管理する。
すなわち、料金所処理装置3では、CPUが、事故が発生したレーン番号をキーにしてレーン運用テーブル31から、当該レーン番号が「閉鎖」となる該当パターンを読み出して、各レーンでの故障/事故発生を通知するレーン、運用変更要求を通知するレーン等を決定し、故障/事故の発生、復旧状態に応じて対象レーンの運用状態を切り替え制御する。
以下、料金所のレーンの運用形態をさらに詳細に変更するいくつかの応用例について説明する。図8は運用パターンを時間別に設定した時間別運用テーブル32の一例を示す図である。
この場合、料金所処理装置3では、メモリに時間別運用テーブル32を設け、CPUは時間別運用テーブル32の運用パターンに従って各レーンの運用状態を制御する。
図8に示すように、時間別運用テーブル32には、時間帯別の各レーンの運用パターンが保持されている。料金所処理装置3のCPUは、時間別運用テーブル32を参照して通行車両数の増減、ETC車両数の増減、職員数の増減等に起因する時間帯によって、料金所の各レーンの運用形態を変更する。
すなわち、料金所処理装置3のCPUは、運用パターン適用時間のチェック、各レーンからの運用通知を受信したときのチェック、および各レーンへの運用形態の変更要求を送信するときのチェック等のためにこの時間別運用テーブル32を使用する。
例えば午前2時(AM2:00)になった場合、CPUにより、それまで使用されていた運用パターン#5が運用パターン#8に変更される。
ここで、それぞれの運用パターンは、図2に示したレーン運用テーブル31のパターン#5(L1=ETC専用、L2=ETC専用、L3=ETC/一般、L4=閉鎖)からパターン#8(L1=閉鎖、L2=ETC専用、L3=ETC/一般、L4=閉鎖)への運用形態の変更を示すものであり、料金所処理装置3のCPUは、AM2:00になると、ETC専用レーンL1の路側機器(車線制御装置20等)に対し、「閉鎖」を示す変更要求を送信する。
この例は、深夜時間帯になり通行量が減少する料金所を省力化することを考えたものである。
図8の例は各レーンの運用パターンを1時間毎に定義した時間別運用テーブル32の例であり、図9の例は運用パターンの変更タイミング自体を時間帯で定義した時間帯別運用テーブル33の例である。
また図10はレーンの運用形態を日付別(年度単位)に切り替えるように運用パターンを定義した日付別運用テーブル34の例を示す図である。
さらに図11は日付・時間毎に運用切替時刻及びそのときのレーン運用パターンを定義(規定)した日付時間別運用テーブル35の例を示す図である。
例えば1月4日AM0:00になった場合、料金所処理装置3のCPUは、図10の日付別運用テーブル34から日付パターン#2を読み出し、今までの日付パターン#1を日付パターン#2に変更する。
ここで、さらに料金所処理装置3のCPUは、図11の日付時間別運用テーブル35を参照して日付パターン#1の23:59に適用されるレーン運用パターンをパターン#6と決定し、日付パターン#2の0:00に適用されるレーン運用パターンをパターン#2と決定する。
決定したそれぞれのパターン#6、#2は、図2のレーン運用テーブル31から、パターン#6(L1=閉鎖、L2=閉鎖、L3=ETC/一般、L4=ETC専用)、パターン#2(L1=閉鎖、L2=ETC専用、L3=ETC/一般、L4=ETC専用)への運用形態の変更を指示するものである。
従って、料金所処理装置3のCPUは、ETC専用レーンL2の路側機器(車線制御装置20)に対し、「ETC専用」への切り替えを示す変更要求を送信する。この例は、正月にて減少していた通行量が通常に戻る料金所への適用を考慮したものである。
すなわち、図11の日付パターンの開始時間およびレーン運用パターンを定義した日付時間別運用テーブル35と図10と図2の各テーブルを併用することで、さらに細かな運用変更が可能になる。
上記図2,図8,図9の各テーブルを適用することにより時間帯別の運用変更が可能となるが、図10、図11及び図2のテーブルを用いて運用状態を変更することで、年末年始、休日、祝日等の特殊な通行量が見込まれる日に対して料金所のレーンの運用形態を変更する。
図12はレーン運用の緊急変更を定義(規定)した緊急レーン運用テーブル36の一例である。図2、図6〜図11に示した各テーブルを用いたレーンの運用形態の変更は料金所固有の最適運用形態を実現することを考慮したものであるが、この緊急レーン運用テーブル36は、複数の料金所の運用を緊急措置として変更することを考慮した例であり、緊急車両が複数の料金所を通行する必要が発生した場合を想定している。
料金所を統括する上位装置(ホストコンピュータ1等)より緊急運用への変更が必要となった場合に、該当料金所の料金所処理装置3に対して、緊急レーン運用テーブル36を送信する。
この緊急レーン運用テーブル36を受信した料金所処理装置3は、内部のメモリのレーン運用テーブル31からパターン#5(L1=ETC専用、L2=ETC専用、L3=ETC/一般、L4=閉鎖)の緊急適用処理を行う。
運用パターン、日付、時間(図2、図8〜図11の各テーブル)から料金所処理装置3は現状のレーンの運用形態を制御しており、変更が必要なレーンに対し変更要求を行う。
例えば、パターン#1の運用時間帯に緊急レーン運用テーブル36を受信した場合、料金所処理装置3はETC/一般レーンL4の車線制御装置20に対して、「閉鎖」を指示する変更要求を送信する。
緊急車両の通行完了等で緊急適用が終了した場合は、ホストコンピュータ1より緊急運用の終了通知が料金所処理装置3に対し送信される。通知されるデータの一例を緊急レーン運用テーブル37として図13に示す。
緊急レーン運用テーブル37を受信した料金所処理装置3のCPUは、日付、時間(図2、図8〜図11の各テーブル)から運用形態変更が必要なレーンに対し変更要求を行う。緊急レーン運用テーブル36の受信により緊急適用パターン#5が緊急対応として適用されていた図8の時間帯別テーブル32の運用時間帯(06:00〜20:59)に、緊急レーン運用テーブル37を受信した場合、料金所処理装置3のCPUは、ETC/一般レーンL4の車線制御装置20に対して、「閉鎖」から「ETC/一般」へ戻すことを指示する変更要求を送信する。
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。上記の実施形態では、均一料金制のシステムについて説明したが、本発明は、対距離制のシステムでも適用可能である。また上記実施形態では、ETCカードを用いた場合の処理を主に説明したが、非接触ICカードでも同様の処理を行うことができる。
上記実施形態では、各レーンの車線制御装置20からの運用通知を料金所処理装置3が受けて、各車線制御装置20を制御したが、障害が発生したレーンの車線制御装置20が料金所処理装置3の役目を果たしてもよい。
本発明の一つの実施の形態の料金収受システムのシステム構成図である。 レーン運用テーブルを示す図である。 有料道路の料金所のレーン配置例を示す図である。 各レーンの路側機器の配置図である。 この料金収受システムの制御系統図である。 レーン運用変更処理を示すフローチャートである。 レーン運用変更処理を行う際の各レーン機器間の通信シーケンスチャートである。 時間別運用テーブルの一例を示す図である。 時間帯別運用テーブルの一例を示す図である。 日付別運用テーブルの一例を示す図である。 日付時間別運用テーブルの一例を示す図である。 緊急運用の適用を示す緊急レーン運用テーブルの一例を示す図である。 緊急運用の終了を示す緊急レーン運用テーブルの一例を示す図である。
符号の説明
1…ホストコンピュータ、3…料金所処理装置、4…レーンシステム、5…通信網、14,16…車両、19…収受員、20…車線制御装置、21…収受機、22a,22b,22c,22d…センサ、23…車線表示板、24…路側表示器、25…ブース内表示器、26…車線監視制御盤、27…ICカードリーダ、28…発進制御装置、29…アンテナ、30a,30b…ブース、31…レーン運用テーブル、32…時間別運用テーブル、33…時間帯別テーブル、34…日付別運用テーブル、35…日付時間別運用テーブル、36,37…緊急レーン運用テーブル。

Claims (5)

  1. 有料道路の出入口の料金所に設置された無線収受用のレーンおよび有人収受用のレーンを含む複数の料金処理用のレーンに設けられた機器をレーン単位に運用状態または運用停止状態に制御するための少なくとも一つのレーン運用パターンが記憶されたレーン運用情報記憶手段と、
    前記各レーンに配置され、レーン内に発生した障害を検知して、予め設定されたレーン識別情報を含む障害通知信号を発生する障害通知信号発生手段と、
    前記障害通知信号発生により発生された障害通知信号に含まれるレーン識別情報から、当該レーンを運用停止状態に変更して各レーンを運用するためのレーン運用パターンを前記レーン運用情報記憶手段から読み出して各レーンの運用状態を切り替える制御手段と
    を具備したことを特徴とする料金収受システム。
  2. 請求項1記載の料金収受システムにおいて、
    前記制御手段は、
    前記レーン識別情報が無線収受用のレーンを示すものであった場合、他のレーンのうち前記無線収受用に運用変更可能なレーンの中の少なくとも一つのレーンを前記無線収受用のレーンに切り替えるよう各機器を制御することを特徴とする料金収受システム。
  3. 請求項2記載の料金収受システムにおいて、
    前記制御手段は、
    前記無線収受用のレーンとして動作するよう制御したレーンに配置された収受員ブースに対して障害が発生したレーンへの復旧対応にあたるよう報知することを特徴とする料金収受システム。
  4. 請求項1記載の料金収受システムにおいて、
    前記制御手段は、
    前記障害通知信号の発生元の前記障害通知信号発生手段から復旧完了通知があった場合に、元の運用状態に戻すように各レーンの機器を制御することを特徴とする料金収受システム。
  5. 有料道路の出入口の料金所に設置された無線収受用のレーンおよび有人収受用のレーンを含む複数の料金処理用のレーンに設けられた機器をレーン単位に運用状態または運用停止状態に制御するための少なくとも一つのレーン運用パターンをレーン運用情報記憶手段に記憶するステップと、
    あるレーン内に障害が発生した場合、前記レーンに配置された障害通知信号発生手段が、レーン識別情報を含む障害通知信号を発生するステップと、
    前記障害通知信号に含まれるレーン識別情報から、当該レーンを運用停止状態に変更して各レーンを運用するためのレーン運用パターンを前記レーン運用情報記憶手段から制御装置が読み出して各レーンの運用状態を切り替えるステップと
    を有することを特徴とする料金収受方法。
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