JP2009063975A - 放電器、像保持体ユニット及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極部材の表面への放電生成物の付着を低減する。
【解決手段】耐酸化性があり反応性が低いta−Cの表面層により、網状電極部材12の錆の発生が低減される。また、ta−Cの表面は滑らかであるため、放電生成物が付着した場合でもその機械的結合力は小さい。加熱装置がta−Cによる表面層が形成された網状電極部材12の表面を加熱する。これにより、網状電極部材12の表面に付着した放電生成物が蒸発し、網状電極部材12の表面から放出される。このため、電極部材の表面への放電生成物の付着を低減できる。
【選択図】図2
【解決手段】耐酸化性があり反応性が低いta−Cの表面層により、網状電極部材12の錆の発生が低減される。また、ta−Cの表面は滑らかであるため、放電生成物が付着した場合でもその機械的結合力は小さい。加熱装置がta−Cによる表面層が形成された網状電極部材12の表面を加熱する。これにより、網状電極部材12の表面に付着した放電生成物が蒸発し、網状電極部材12の表面から放出される。このため、電極部材の表面への放電生成物の付着を低減できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、放電器、像保持体ユニット及び画像形成装置に関する。
従来の電子写真方式の複写機、プリンタ等の画像形成装置では、感光体等の像保持体表面が帯電器により帯電され、帯電された像保持体表面に静電潜像を形成、現像し、媒体に転写して画像を形成していた。
前記帯電器として、像保持体に接触または近接して回転して帯電させる接触型帯電器、いわゆる帯電ローラと、像保持体に対向して配置されて電極間での放電により像保持体表面を帯電させる非接触放電型の帯電器、いわゆる、コロトロンやスコロトロンが広く採用されている。前記非接触放電型の帯電器として、下記の特許文献1〜3記載の技術が従来公知である。
特許文献1には、放電生成物の発生量を低減すると共に長寿命化するために、板状の放電電極の両面を絶縁性の誘電体で覆った帯電装置が記載されている。また、特許文献1には、放電電極の露出部分をクリーニングするクリーニング部材も記載されている。
特許文献2には、放電生成物による板状グリッド表面の錆の発生を防止するために、板状グリッドのグリッド基材の表面に、グラファイトを含む導電性塗料スプレー法で均一に塗布して、導電層を形成する技術が記載されている。
特許文献3には、感光体の帯電器下の画像濃度変化や画像ムラ等の画像欠陥の発生を抑えるために、コロナ放電器の制御電極の基材表面に、グラファイト粒子およびニッケル粒子、アルミニウム化合物粒子のいずれかまたは複数からなる導電性粒子を含む導電性被膜を形成する発明が記載されている。
特開2002−268334号公報
特開2004−198909号公報
特開2005−227470号公報
本発明は、電極部材の表面への放電生成物の付着を低減することを目的とする。
本発明の請求項1に係る放電器は、被帯電体に対向して配置された放電電極部材と、前記放電電極部材に対向して配置された対向電極部材と、前記放電電極部材と前記対向電極部材との間に放電を発生させる放電電圧を印加する電源回路と、前記放電電極部材及び前記対向電極部材の少なくとも一方の表面を被覆し、炭素原子、または炭素原子と所望の他の原子あるいは他の複数原子を主成分として、炭素原子によるSP3構造を有する被覆材と、前記被覆材で被覆された前記表面を加熱する加熱手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る放電器は、請求項1の構成において、前記加熱手段は、前記放電電極部材と前記対向電極部材との間で発生する放電がなされていない非放電時に加熱することを特徴とする。
本発明の請求項3に係る放電器は、請求項1又は請求項2の構成において、前記加熱手段は、前記放電電極部材の放電時間に基づき加熱時間を決定することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る放電器は、請求項1〜3のいずれか1項の構成において、前記加熱手段の加熱温度は、前記加熱手段が加熱する前記表面に付着する付着物の沸点以上であることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る放電器は、請求項1〜4のいずれか1項の構成において、前記加熱手段が加熱する前記表面を清掃する電極清掃部材を備え、前記加熱手段は、前記電極清掃部材が清掃する前に前記表面を加熱することを特徴とする。
本発明の請求項6に係る放電器は、請求項1〜5のいずれか1項の構成において、前記被覆材で被覆された前記表面に沿って気体を移送する気体移送装置を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項7に係る放電器は、請求項6の構成において、前記気体移送装置は、前記放電電極部材と前記対向電極部材との間で発生する放電がなされていない非放電時に気体を移送すること特徴とする。
本発明の請求項8に係る放電器は、請求項6又は請求項7の構成において、前記気体移送装置は、前記放電電極部材の放電時間に基づき移送時間を決定することを特徴とする。
本発明の請求項9に係る放電器は、請求項6〜8のいずれか1項の構成において、前記気体移送装置は、前記放電電極部材と前記対向電極部材との間で発生する放電がなされている放電時よりも、前記放電電極部材と前記対向電極部材との間で発生する放電がなされていない非放電時が気体の移送量が多いことを特徴とする。
本発明の請求項10に係る像保持体ユニットは、請求項1〜9のいずれかに記載の放電器により構成された帯電器と、前記加熱手段が前記表面を加熱している際に前記像保持体を回転すると共に画像を表面に保持する前記被帯電体としての像保持体と、を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項11に係る像保持体ユニットは、請求項6〜9のいずれかに記載の放電器により構成された帯電器と、前記気体移送装置が前記気体を移送している際に前記像保持体を回転すると共に画像を表面に保持する前記被帯電体としての像保持体と、を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項12に係る像保持体ユニットは、請求項11の構成において、前記駆動制御部は、前記気体移送装置の前記気体の移送量に応じて、前記像保持体の回転速度を制御することを特徴とする。
本発明の請求項13に係る画像形成装置は、請求項1〜9のいずれかに記載の放電器により構成された帯電器と、画像を表面に保持する前記被帯電体としての像保持体と、前記帯電器により帯電された像保持体表面に潜像を形成する潜像形成装置と、前記像保持体表面に形成された潜像を可視像に現像する現像器と、前記像保持体表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項1の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、電極部材の表面への放電生成物の付着を低減できる。
本発明の請求項2の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、効率よく、非放電時における電極部材の表面への放電生成物の付着を低減できる。
本発明の請求項3の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、効率よく、放電生成物の付着を低減できる。
本発明の請求項4の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、効率よく、放電生成物の付着を効果的に低減できる。
本発明の請求項5の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、放電生成物の清掃性が向上する。
本発明の請求項6の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、被帯電体への放電生成物の付着を低減できる。
本発明の請求項7の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、効率よく、非放電時における被帯電体への放電生成物の付着を低減できる。
本発明の請求項8の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、効率よく、被帯電体への放電生成物の付着を低減できる。
本発明の請求項9の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、効率よく、非放電時における被帯電体への放電生成物の付着を低減できる。
本発明の請求項10の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、被帯電体への放電生成物の付着を低減できる。
本発明の請求項11の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、被帯電体への放電生成物の付着を低減できる。
本発明の請求項12の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、効率よく、被帯電体への放電生成物の付着を低減できる。
本発明の請求項13の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、電極部材の表面への放電生成物の付着を低減できる。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、構成を2次元的に示す平面図において、「○」の中に「・」が記載されたものは、平面図の奥から手前に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは平面図の手前から奥に向かう矢印を意味するものとする。
(本実施形態に係る画像形成装置の構成)
まず、本実施形態に係る画像形成装置の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。
まず、本実施形態に係る画像形成装置の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。
画像形成装置Uは、図1に示すように、操作部の一例としてのユーザインタフェースUI、画像情報入力装置の一例としてのイメージ入力装置U1、給紙装置U2、画像形成装置本体U3、および用紙処理装置U4を有している。
ユーザインタフェースUIは、コピースタートキー、コピー枚数設定キー、テンキー等の入力キーおよび表示器UI1を有している。
イメージ入力装置U1は、自動原稿搬送装置および画像読取装置の一例としてのイメージスキャナ等により構成されている。イメージ入力装置U1では、図示しない原稿を読取って画像情報に変換し、画像形成装置本体U3に入力する。
給紙装置U2は、複数の給紙部の一例としての給紙トレイTR1、TR2、TR3、TR4、及び前記各給紙トレイTR1、TR2、TR3、TR4に収容された媒体の一例としての記録用紙Sを取り出して画像形成装置本体U3に搬送する給紙路SH1等を有している。
画像形成装置本体U3は、前記給紙装置U2から搬送された記録用紙Sに画像記録を行う画像記録部、トナーディスペンサー装置U3a、および用紙搬送路SH2、用紙排出路SH3、用紙反転路SH4、用紙循環路SH6等を有している。なお、前記画像記録部については後述する。
また、画像形成装置本体U3は、制御部C、および、前記制御部Cにより制御される潜像書込装置駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路D、前記制御部Cにより制御される電源回路E等を有している。制御部Cにより作動を制御されるレーザ駆動回路Dは、前記イメージ入力装置U1から入力されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の画像情報に応じたレーザ駆動信号を所定のタイミングで、各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
前記各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの下方には、像形成ユニット用引出部材U3bが左右一対の案内部材R1,R1により、画像形成装置本体U3の前方に引き出された引出位置と画像形成装置本体U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。
図2は、本実施形態に係る像保持体ユニットの構成を示す概略図である。図1、図2において、黒の像保持体ユニットUKは、画像を表面に保持する像保持体の一例としての感光体ドラムPk、帯電器CCk、および像保持体用清掃器の一例としてのクリーナCLkを有している。
感光体ドラムPkは、例えば、直径60mmであり、その他の周辺のプロセス装置を用いて最速320mm/secのスピードで画像を形成することができる。
なお、本実施形態では、前記クリーナCLkは、クリーナユニットにより構成されている。そして、他の色(Y,M,C)の像保持体ユニットUY,UM,UCも、感光体ドラムPy,Pm,Pc、放電器の一例としての帯電器CCy,CCm,CCc、クリーナCLy,CLm,CLcを有している。
前記各像保持体ユニットUY,UM,UC,UKと現像ロールR0(図2参照)を有する現像器GY,GM,GC,GKとによりトナー像形成部材(UY+GY),(UM+GM),(UC+GC),(UK+GK)が構成されている。前記像形成ユニット用引出部材U3b(図1参照)には、前記像保持体ユニットUY,UM,UC,UKおよび現像器GY,GM,GC,GKが着脱可能に装着される。
図1において、感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkは、それぞれ帯電器CCy,CCm,CCc,CCkにより一様に帯電された後、前記潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの出力する潜像書込光の一例としてのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkによりその表面に静電潜像が形成される。前記感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像は、現像器GY,GM,GC,GKによりY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の色のトナー像に現像される。
感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面上のトナー像は、一次転写器の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより、中間転写体の一例としての中間転写ベルトB上に順次重ねて転写され、中間転写ベルトB上に多色画像、いわゆる、カラー画像が形成される。中間転写ベルトB上に形成されたカラー画像は、2次転写領域(画像記録位置)Q4に搬送される。
なお、黒画像データのみの場合はK(黒)の感光体ドラムPkおよび現像器GKのみが使用され、黒のトナー像のみが形成される。
図2に示すように、1次転写ロールT1kとクリーナCLkとの間には、クリーナCLkによるクリーニングを容易とするために感光体ドラムPkの帯電電位を調整する帯電器PCCkが配置されている。図示しないが、1次転写ロールT1y,T1m,T1cとクリーナCLy,CLm,CLcとの間にも、クリーナCLy,CLm,CLcによるクリーニングを容易とするために感光体ドラムPy,Pm,Pcの帯電電位をそれぞれ調整する帯電器がそれぞれに配置されている。
1次転写後、感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面の残留トナーは感光体ドラム用のクリーナCLy,CLm,CLc,CLkによりクリーニングされる。
前記像形成ユニット用引出部材U3bの下方には、中間転写体用引出部材U3cが画像形成装置本体U3の前方に引き出された引出位置と画像形成装置本体U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。前記中間転写体用引出部材U3cにより、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが、前記感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkの下面に接触する上昇位置と前記下面から下方に離れた下降位置との間で昇降可能に支持されている。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体支持部材の一例としてのベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)と、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有している。ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)は、中間転写体駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、張力付与部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfおよび二次転写対向部材の一例としてのバックアップロールT2aを有する。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aの下方には2次転写ユニットUtが配置されている。2次転写ユニットUtの二次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bは、前記中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに離隔および接触可能に配置されており、前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと圧接する領域により2次転写領域Q4が形成されている。
また、前記バックアップロールT2aには電圧印加用接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが接触しており、前記ロールT2a〜T2cにより2次転写器T2が構成されている。
前記コンタクトロールT2cには制御部Cにより制御される電源回路から所定のタイミングでトナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。
前記ベルトモジュールBMの下方には用紙搬送路SH2が配置されている。前記給紙装置U2の給紙路SH1から給紙された記録用紙Sは、前記用紙搬送路SH2に搬送され、給紙時期調節部材の一例としてのレジロールRrにより、トナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのに時期を合わせて、媒体案内部材SGを通って2次転写領域Q4に搬送される。
なお、媒体案内部材SGはレジロールRrとともに、画像形成装置本体U3に固定されている。
前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写領域Q4を通過する際に前記2次転写器T2により前記記録用紙Sに転写される。なお、フルカラー画像の場合は中間転写ベルトB表面に重ねて1次転写されたトナー像が一括して記録用紙Sに2次転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBにより清掃、すなわち、クリーニングされる。なお、前記2次転写ロールT2BおよびベルトクリーナCLBは、中間転写ベルトBと離隔および接触可能に支持されている。
前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1k、中間転写ベルトB、二次転写器T2、ベルトクリーナCLB等により、感光体ドラムPy〜Pk表面の画像を記録用紙Sに転写する転写装置(T1+B+T2+CLB)が構成されている。
トナー像が2次転写された前記記録用紙Sは、定着前媒体搬送部材の一例としての用紙搬送ベルトBHを通って定着装置Fに搬送される。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが圧接する領域により定着領域Q5が形成されている。
前記記録用紙S上のトナー像は定着領域Q5を通過する際に定着装置Fにより加熱定着される。前記定着装置Fの下流側には搬送路切替部材GT1が設けられている。前記搬送路切替部材GT1は用紙搬送路SH2を搬送されて定着領域Q5で加熱定着された記録用紙Sを、用紙処理装置U4の用紙排出路SH3または用紙反転路SH4側のいずれかに選択的に切り替える。前記用紙排出路SH3に搬送された用紙Sは、用紙処理装置U4の用紙搬送路SH5に搬送される。
前記記録用紙S上のトナー像は定着領域Q5を通過する際に定着装置Fにより加熱定着される。前記定着装置Fの下流側には搬送路切替部材GT1が設けられている。前記搬送路切替部材GT1は用紙搬送路SH2を搬送されて定着領域Q5で加熱定着された記録用紙Sを、用紙処理装置U4の用紙排出路SH3または用紙反転路SH4側のいずれかに選択的に切り替える。前記用紙排出路SH3に搬送された用紙Sは、用紙処理装置U4の用紙搬送路SH5に搬送される。
用紙搬送路SH5の途中には、カール補正装置U4aが配置されており、前記用紙搬送路SH5には搬送路切替部材の一例としての切替ゲートG4が配置されている。前記切替ゲートG4は、前記画像形成装置本体U3の用紙搬送路SH3から搬送された記録用紙Sを、湾曲、いわゆる、カールの方向に応じて、第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2のいずれかの側に搬送する。前記第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2に搬送された記録用紙Sは、通過時にカールが補正される。カールが補正された記録用紙Sは、排出部材の一例としての排出ロールRhから用紙処理装置U4の排出部の一例としての排出トレイTH1に用紙の画像定着面が上向きの状態、いわゆる、フェイスアップ状態で排出される。
前記搬送路切替部材GT1により画像形成装置本体U3の前記用紙反転路SH4側に搬送された用紙Sは、弾性薄膜状部材により構成された搬送方向規制部材、いわゆる、マイラーゲートGT2を押しのける形で通過して、画像形成装置本体U3の前記用紙反転路SH4に搬送される。
前記画像形成装置本体U3の用紙反転路SH4の下流端には、用紙循環路SH6および用紙反転路SH7が接続されており、その接続部にもマイラーゲートGT3が配置されている。前記切替ゲートGT1を通って用紙搬送路SH4に搬送された用紙は、前記マイラーゲートGT3を通過して前記用紙処理装置U4の用紙反転路SH7側に搬送される。両面印刷を行う場合には、用紙反転路SH4を搬送されてきた記録用紙Sは、前記マイラーゲートGT3をそのまま一旦通過して、用紙反転路SH7に搬送された後、逆方向に搬送、いわゆる、スイッチバックさせられると、マイラーゲートGT3により搬送方向が規制され、スイッチバックした記録用紙Sが用紙循環路SH6側に搬送される。前記用紙循環路SH6に搬送された記録用紙Sは前記給紙路SH1を通って前記転写領域Q4に再送される。
一方、用紙反転路SH4を搬送される記録用紙Sを、記録用紙Sの後端がマイラーゲートGT2を通過後、マイラーゲートGT3を通過する前に、スイッチバックすると、マイラーゲートGT2により記録用紙Sの搬送方向が規制され、記録用紙Sは表裏が反転された状態で用紙搬送路SH5に搬送される。表裏が反転された記録用紙Sは、カール補正部材U4aによりカールが補正された後、前記用紙処理装置U4の用紙排出トレイTH1に、用紙Sの画像定着面が下向きの状態、いわゆる、フェイスダウン状態で排出することができる。
前記符号SH1〜SH7で示された要素により用紙搬送路SHが構成されている。また、前記符号SH,Ra,Rr,Rh,SG,BH、GT1〜GT3で示された要素により用紙搬送装置SUが構成されている。
(本実施形態に係る帯電器の構成)
次に、本実施形態に係る帯電器の構成を説明する。ここでは、帯電器CCkを例にとって説明するが、帯電器CCy,CCm,CCcも帯電器CCkと同様に構成されている。
次に、本実施形態に係る帯電器の構成を説明する。ここでは、帯電器CCkを例にとって説明するが、帯電器CCy,CCm,CCcも帯電器CCkと同様に構成されている。
図3は、本実施形態に係る帯電器の構成を示す斜視図である。図4は、本実施形態に係る帯電器の要部断面図であり、図4(A)は帯電器の右側の要部説明図、図4(B)は帯電器の左側の要部説明図である。
図3,図4において、本実施形態に係る帯電器CCkは、前後方向に延び、感光体ドラムPr〜Pk側が開放されたコの字形の包囲電極部材の一例としてのシールド電極1を有する。前記シールド電極1は、上壁2と、上壁2の左右両側から下方に延びる左側壁3および右側壁4を有する。
前記上壁2の左側には、前後方向に延びる給気口2aが形成されている。前記上壁2の前端部には、ばね用爪部2bが形成され、後端部には、端部材用抜け止め孔2cが形成されている。図4Bにおいて、前記左側壁3の後端部には、対向電極端子3aが形成されており、画像形成装置Uの電源回路Eから所定の対向電極電圧が印加される。なお、図3では、装着用保護部材の一例としての後側カバー5が取り外された状態の帯電器CCkが図示されている。
図3において、前記シールド電極1の前端部には、前側端部材6が固定支持されている。前記前側端部材6の後端部右側には、右方に突出する前側回転軸支持部6aが形成されている。前記前側端部材6の前側には、左右外側に突出する一対のばね装着部6bが形成されている。なお、図3では、右側のばね装着部6aのみ図示している。前記ばね装着部6bには、網状電極張架用ばね7が装着されている。前記網状電極張架用ばね7は、上部に爪引っ掛け部7aを有し、上壁2と前側端部材6との間の空間に爪引っ掛け部7aを進入させて、前記ばね用爪部2bに引っ掛けることが可能である。また前記網状電極張架用ばね7は、下部に電極用爪部7bが形成されている。
図3,図4において、シールド電極1の後端部には、後側端部材8が固定支持されている。前記後側端部材8は、左右両側壁3,4に形成された図示しない前側移動規制溝に装着される図示しない突起部と、前記端部材用抜け止め孔2cに引っ掛かる爪部材8aとにより、シールド電極1の後端部に固定支持されている。前記後側端部材8の右側には、前記前側回転軸支持部6aに対応して、右方に突出する後側回転軸支持部8bが形成されている。
前記後側端部材8の後端部には、放電電極端子用保護部8cおよび対向電極端子3aを保護する対向電極端子用保護部8dとが、後方に突出して形成されている。前記後側端部材8の下部には、下方に突出する網状電極一端支持部8eが形成されている。さらに、図4A、図4Bにおいて、後側端部材8には、シールド電極1の内部に突出する一対の放電清掃押付け解除部8fが形成されている。
図4において、前後一対の端部材6,8の間には、シールド電極1内で、前後方向に延びる放電電極部材11が張架された状態で支持されている。本実施形態では、前記放電電極部材11は、直径40[μm]、長さ396.2±0.7[mm]のタングステン製の部材により構成されているが、前記各数値や材料は設計等に応じて任意に変更可能である。
すなわち、放電電極として使用可能な任意の材料、例えば、タングステンやモリブデン、タンタル、金メッキ等を使用することが可能である。前記放電電極部材11は、放電電極端子用保護部8c内部に収容される図示しない電極端子が後端部に設けられており、画像形成装置Uの電源回路Eから電源が供給される。本実施形態では、放電電極部材11に供給される電源は、定電流制御されており、700[−μA]が供給されるが、設計等に応じて定電流制御や定電圧制御は変更可能であり、また、供給される電流値、電圧値も適宜変更可能である。
図5は、本実施形態に係る網状電極部材の構成を示す説明図である。
図3〜図5において、前記端部材6,8の間には、前記シールド電極1の下側の開口位置、すなわち、像保持体Py〜Pkの対向領域である帯電領域に網状電極部材12が支持されている。前記網状電極部材12は、中央の網部12aと、前記網部12aを囲む枠部12bと、前記枠部12bの前側に形成された前側被支持部12cと、枠部12bの後側に形成された後側被支持部12dとを有する。前記前側被支持部12cの前端には、前記網状電極張架用ばね7の電極用爪部7bに対応して形成された左右一対の爪引っ掛け孔12c1が形成されており、本実施形態の爪引っ掛け孔12c1は通電部の機能も有している。
前記後側被支持部12dには、前記網状電極一端支持部8eに装着される装着孔12d1が形成されている。したがって、本実施形態の網状電極部材12は、網状電極一端支持部8eに装着孔12d1が固定され且つ網状電極張架用ばね7に装着されるため、網状電極張架用ばね7により、所定の張力で張架された状態で支持される。
また、網状電極部材12は、導電性の網状電極張架用ばね7を介して前記シールド電極1に電気的に接続されており、網状電極部材12とシールド電極1とにより、本実施形態の対向電極部材(1+12)が構成されている。なお、本実施形態では、対向電極部材(1+12)には、温度や湿度等の環境により印加される電圧が変更及び制御されるが−700[V]〜−800[V]程度の対向電極電圧が印加される。
図5において、本実施形態の網状電極部材12は、ステンレスにより構成されており、その放電電極11に対向する面には、被覆材の一例としてのテトラヘデラルアモルファスカーボンによる表面層が成膜、すなわち、コーティングがされている。表面層は、例えば、膜厚0.05[μm]に形成されている。なお、以下、テトラヘデラルアモルファスカーボンは、簡略化してta−Cと記載する。ここで、前記網状電極部材12は、網部12a、枠部12bの内面に、すなわち、放電電極部材11に対向する面に、ta−Cによる表面層が成膜されている。
前記ta−Cは、膜厚により異なるが体積抵抗率が108[Ω・cm]〜1010[Ω・cm]程度の半導電性であり、導電体に比べて電気抵抗が少し高いため、網状電極部材12の全面ではなく、放電生成物による問題が顕著となる一部の面にのみ形成されている。すなわち、網状電極部材12に電源が供給される通電部の一例としての爪引っ掛け部12c1の部分の電気抵抗が高まることを抑えるため、前側被支持部12cには、ta−Cによる表面層は形成されていない。
また、本実施形態では、網状電極部材12に加えて、放電電極部材11の表面及びシールド電極1の内面にもta−Cの表面層が形成されている。
なお、本実施形態では、放電電極部材11に対向する面にのみta−Cによる表面層が成膜されているが、放電生成物の付着や再放出をさらに抑制するために、網状電極部材12の両面に成膜することも可能である。この場合に、放電電極部材11に対向する面に成膜されたta−Cによる表面層の厚みを、像保持体Py〜Pkに対向する面に成膜されたta−Cによる表面層の厚みに対して厚くしても良い。
すなわち、放電電極部材11に対向する面では、放電生成物の量が多く、いわゆる、放電によるスパッタリングが起こりやすく、所定の膜厚以上にする必要があるが、対向していない裏面では、放電生成物の量やスパッタリングによる負荷が少ないため、膜厚を薄くてもよく、製造上の成膜時間や原材料の削減でき、費用の低減が可能となる。すなわち、表面と裏面とでta−Cによる表面層を、異なる膜厚とすることが可能である。
また、本実施形態では、網状電極部材12、放電電極部材11及びシールド電極1の内面にta−Cの表面層が形成されているが、本実施形態に係る帯電器CCkとしては、網状電極部材12、放電電極部材11及びシールド電極1の内面のうち、少なくとも1箇所にta−Cの表面層が形成されていればよい。
なお、前記網状電極部材12への炭素原子によるSP3構造を主構造とするta−C薄膜の成膜は、炭素原子、または炭素原子と所望の他の原子あるいは他の複数原子をプラズマ化し、イオン化された原子を前記網状電極部材12表面に付着させて、形成した。
前記ta−C薄膜として、導電性や耐磨耗性の観点から、SP3構造が40%〜85%程度とすることが好適である。例えば、FCVA技術、すなわち、FilteredCathodicVacuumArcTechnologyにより行うことが可能である。前記FCVA技術自体は従来公知、例えば、帯電器ではないが、磁気ディスクに耐磨耗膜を形成する特開2001−195717号公報や現像ロール表面に耐磨耗膜を形成する特開2005−173141号公報等があるため、詳細な説明は省略する。
(ta−Cによる表面層が形成された表面を加熱する構成)
次に、ta−Cによる表面層が形成された表面を加熱する構成について説明する。
次に、ta−Cによる表面層が形成された表面を加熱する構成について説明する。
本実施形態に係る帯電器CCkは、ta−Cによる表面層が形成された表面を加熱する加熱手段としての加熱装置50、52、54を備えている。
シールド電極1の上壁2の外面には、ta−Cによる表面層が形成されたシールド電極1の内面を加熱する加熱装置50が設けられている。この加熱装置50は、面ヒータで構成されており、シールド電極1の上壁2の外面を加熱する。シールド電極1の上壁2の外面を加熱することで、シールド電極1の熱伝導により、ta−Cによる表面層が形成されたシールド電極1の内面が加熱される。
網状電極部材12の長手方向端部に形成された前側被支持部12c及び後側被支持部12dには、ta−Cによる表面層が形成された網状電極部材12の表面を加熱する加熱装置52が設けられている。
なお、ta−Cによる表面層が形成された網状電極部材12の表面とは、放電電極部材11に対向する面にのみta−Cによる表面層が形成された構成においては、放電電極部材11に対向する面であり、放電電極部材11に対向する面とその裏面にta−Cによる表面層が形成された構成においては、放電電極部材11に対向する面とその裏面である。
この加熱装置52は、面ヒータで構成されており、前側被支持部12c及び後側被支持部12dを加熱する。前側被支持部12c及び後側被支持部12dを加熱することで、網状電極部材12の熱伝導により、ta−Cによる表面層が形成された網状電極部材12の表面が加熱される。
図6は、ta−Cによる表面層が形成された放電電極部材11の表面を加熱する加熱装置54を示す概略図である。
図6(A)に示すように、図示しない放電電極部材11の支持部近傍には、放電電極部材11の一部を加熱する加熱装置54が設けられている。放電電極部材11の一部が加熱されることで、放電電極部材11の熱伝導により、ta−Cによる表面層が形成された放電電極部材11の表面が加熱される。
なお、本実施形態に係る帯電器CCkとしては、網状電極部材12、放電電極部材11及びシールド電極1の内面のうち、少なくとも1箇所にta−Cの表面層が形成されていればよく、ta−Cによる表面層が形成されていない表面については、その表面を加熱する加熱装置50、52、54を設けない構成としてもよい。
また、図6(B)に示すように、本実施形態に係る放電電極部材としては、ジグザグ形状に形成された多針電極13であってもよい。この構成では、多針電極13の先端部13aにta−Cによる表面層が形成されており、加熱装置54は、多針電極13の一部を加熱することで、多針電極13の熱伝導により、ta−Cによる表面層が形成された多針電極13の先端部13aが加熱される。
また、加熱装置50、52、54は、放電電極部材11と対向電極部材(1+12)との間で発生する放電がなされていない非放電時に加熱するようになっている。
非放電時は、例えば、画像形成装置Uにおける画像形成動作を行っていない待機時に生じる。なお、待機時においては、画像形成するための感光体ドラムPkの回転動作は、行われず、通常は停止状態となっている。
また、加熱装置50、52、54は、放電電極部材11の放電時間に基づき加熱時間を決定する。例えば、放電電極部材11の放電時間が多くなれば、加熱装置50、52、54の加熱時間を増加させ、放電電極部材11の放電時間が少なければ、加熱装置50、52、54の加熱時間を減少させることになる。
放電電極部材11の放電時間は、画像形成装置Uにおける画像形成動作の動作時間に比例するので、例えば、感光体ドラムPkのサイクル数に計測することで、間接的に放電電極部材11の放電時間を計測し、加熱装置50、52、54の加熱時間を決定してもよい。
また、図示しない温度センサが設けられており、温度センサが網状電極部材12、放電電極部材11及びシールド電極1の内面を検出することが可能となっている。温度センサが検出する温度に基づき、加熱装置50、52、54を制御し、網状電極部材12、放電電極部材11及びシールド電極1の内面の温度を管理する。
また、加熱装置50、52、54の加熱温度は、加熱装置50、52、54が加熱する表面に付着する付着物の沸点、昇華点(すなわち、付着物が気化する温度)以上に設定されている。付着物としては、例えば、N205(無水硝酸)が考えられ、N205(無水硝酸)の昇華点は32℃である。
なお、加熱装置50、52、54がta−Cによる表面層が形成された表面を加熱している際に、画像形成を伴わずに感光体ドラムPkを回転させる構成であってもよい。
感光体ドラムPkを回転させることにより、空気の流れが生じ、加熱装置50、52、54の加熱により蒸発した放電生成物が感光体ドラムPkに付着するのを抑制する。
なお、加熱装置50、52、54による加熱は、帯電器CCkの非放電時(画像形成装置Uの待機中)でなくてもよく、帯電器CCkの放電時(画像形成装置Uの画像形成動作中)であっても良い。
また、加熱装置50、52、54の構成としては、種々の構成が考えられ、上記構成に限定されるものではない。
(放電電極部材11と対向電極部材(1+12)を清掃する構成)
次に、放電電極部材11と対向電極部材(1+12)を清掃する構成について説明する。
次に、放電電極部材11と対向電極部材(1+12)を清掃する構成について説明する。
図3,図4において、シールド電極1の外側の右部では、前後一対の回転軸支持部6a、8bの間に、前後方向に延びる回転軸16が回転可能に支持されている。前記回転軸16の後部は、前記後側回転軸支持部8bを貫通して後方に延びており、後端部には、図示しないギアが装着され、図示しないモータから回転が伝達される。前記回転軸16の外周には、螺旋状のねじ山16aが形成されている。
前記シールド電極1および網状電極部材12の内側には、電極清掃部材17が収容されている。前記電極清掃部材17は、清掃部材本体18と、前記清掃部材本体18に固定支持された網状電極清掃体19と、清掃部材本体18に移動可能に支持された放電電極清掃体21とを有する。前記清掃部材本体18は、上部に前記給気口2aを介して上方に配置されて上壁2を挟み込む形状の上壁挟み部18aと、右側壁4と網状電極部材12の枠部12bとの間の隙間を通じて下方に延び、右側壁4を回り込んで前記回転軸16まで延びる移動伝達部18bとを有する。前記移動伝達部18bの先端には、前記回転軸16のねじ山16aにネジ嵌合するネジ嵌合部18cが形成されている。なお、図4において、清掃部材本体18には、上壁2との間に、摩擦抵抗を減らすための接触突起18dが形成されている。
前記網状電極清掃体19は、網状電極部材12の枠部12bを挟む枠部挟み部19aと、前記網状電極部材12の内面に接触する網状電極清掃部19bとを有する。前記網状電極清掃部19bは、多数の清掃用の毛が植毛されており、いわゆる清掃ブラシにより構成されている。前記網状電極清掃部19bの下方には、下方に突出する位置規制部19cが形成されている。
前記位置規制部19cの下側に配置された前記放電電極清掃体21は、放電電極清掃体本体21aと、放電電極清掃体本体21aに支持され且つ放電電極11に接触して清掃する放電電極清掃部21bとを有する。本実施形態の放電電極清掃部21bは、布状の材料により構成されている。前記放電電極清掃体本体21aは、図示しないばねにより、放電電極清掃部21bが放電電極11に押付けられる方向に付勢されており、前記放電電極清掃体本体21aが前記位置規制部19cにより位置が規制され、放電電極清掃部21bが放電電極11に所定の力で押し当てられている。
したがって、前記回転軸16を正回転または逆回転させることにより、前記移動伝達部18bが前方または後方に移動し、電極清掃部材17は上壁挟み部18aや枠部挟み部19aにより案内、すなわち、ガイドされて前後方向に移動する。前記電極清掃部材17の移動に伴って、網状電極清掃部19bおよび放電電極清掃部21bにより、網状電極部材12および放電電極部材11が清掃される。なお、本実施形態では、5000枚印刷毎、すなわち、5kPV毎に、モータが駆動して、電極清掃部材17による清掃が自動的に実行されるように構成されている。
また、シールド電極1の内周面に接触して清掃する清掃部(図示省略)が設けられている。
なお、本実施形態では、電極清掃部材17が、図3に示す待機位置に移動した状態では、後側端部材8の放電清掃押付け解除部8fが、放電電極清掃体本体21aと位置規制部19cとの間に進入して、放電電極清掃部21bが放電電極11から離隔した状態に保持されると共に、電極清掃部材17が前方に移動することで、放電電極押付け解除部8fが放電電極清掃体本体21aと位置規制部19cとの間から離脱するように構成されている。このため、電極11,12の清掃動作が終了し、画像形成動作が行われる場合には、前記待機位置に移動することで放電電極11は所定の位置にセットされ、安定した放電が可能となると共に、清掃動作時には放電電極押付け解除部8fが離脱して放電電極清掃部21bが放電電極11に押し当てられて清掃される。
加熱装置52、54は、電極清掃部材17及び上記清掃部が清掃する前に、ta−Cによる表面層が形成されたシールド電極1の内面、網状電極部材12および放電電極部材11の表面を加熱するようになっている。
なお、本実施形態に係る帯電器CCkとしては、網状電極部材12、放電電極部材11及びシールド電極1の内周面を清掃する構成は必須ではなく、この構成を有していない構成であってもよい。
(ta−Cによる表面層が形成された表面に気体の一例としての空気を移送する構成)
次に、ta−Cによる表面層が形成された表面に気体の一例としての空気を移送する構成について説明する。
次に、ta−Cによる表面層が形成された表面に気体の一例としての空気を移送する構成について説明する。
図2において、本実施形態の画像形成装置本体U3には、帯電器CCkの左上方には、空気流出口60が形成されている。
空気流出口60には、外気を清浄化する清浄器、いわゆるフィルター61が設けられている。画像形成装置本体U3内には、空気流出口60に近接して、気体移送装置の一例としての送風機62が配置されており、送風機62が空気流出口60を通じて外気を画像形成装置本体U3内に取り込むようになっている。
潜像形成装置ROSkと現像器GKとの間には、空気が流通可能なダクト66が配置されている。このダクト66は、図示しない空気排出口に通じている。この空気排出口には、清浄器、いわゆるフィルターが設けられている。
現像器GKと中間転写ベルトBの間にも、空気が流通可能なダクト68が配置されている。このダクト68は、図示しない空気排出口に通じている。この空気排出口には、清浄器、いわゆるフィルターが設けられている。
また、クリーナCLkの上方には、空気が流通可能なダクト70が配置されている。このダクト70は、図示しない空気排出口に通じている。この空気排出口には、清浄器、いわゆるフィルターが設けられている。
送風機62により、空気流出口60から画像形成装置本体U3内に引き込まれた空気は、給気口2aを介して、帯電器CCkの内部を通過し、網状電極部材12を通って帯電器CCkの下方から排出される。
帯電器CCkの下方から排出された空気は、潜像形成装置ROSkと現像器GKとの間を通過して、ダクト66へ流入し、空気排出口からフィルターで清浄化されて外気に放出される。
また、帯電器CCkの下方から排出された空気は、感光体ドラムPkに表面に沿って下方に流れ、現像器GKと中間転写ベルトBの間を通過して、ダクト68へ流入し、空気排出口からフィルターで清浄化されて外気に放出される。
さらに、帯電器CCkの下方から排出された空気は、感光体ドラムPkに表面に沿って流れ、クリーナCLk側に来ると、ダクト70へ流入し、空気排出口からフィルターで清浄化されて外気に放出される。
このように、空気流出口60から画像形成装置本体U3内に引き込まれた空気は、給気口2aを介して、帯電器CCkの内部を通過し、空気排出口から外気に放出されることにより、ta−Cによる表面層が形成された表面に沿って空気が流通する。
なお、気体移送装置の一例としては、空気流出口60から空気を取り込む送風機、すなわち、取り込みファンに限られず、例えば、空気排出口に近接して配置して空気排出口から排出する排出ファンであってもよい。
また、送風機62は、放電電極部材11と対向電極部材(1+12)との間で発生する放電がなされていない非放電時に空気を送るようになっている。
非放電時は、例えば、画像形成装置Uにおける画像形成動作を行っていない待機時に生じる。なお、待機時においては、画像形成するための感光体ドラムPkの回転動作は、行われず、通常は停止状態となっている。
送風機62は、放電電極部材11の放電時間に基づき送風時間を決定する。例えば、放電電極部材11の放電時間が多くなれば、送風機62の送風時間を増加させ、放電電極部材11の放電時間が少なければ、送風機62の送風時間を減少させることになる。
放電電極部材11の放電時間は、画像形成装置Uにおける画像形成動作の動作時間に比例するので、例えば、感光体ドラムPkのサイクル数に計測することで、間接的に放電電極部材11の放電時間を計測し、送風機62の送風時間を決定してもよい。
また、送風機62は、例えば、風速約1m/secのスピードで外気を吸入して、帯電器CCkへ吹き付けることができる。なお、風量計を設けて、風量を測定し、風量計が測定した風量に基づき、送風機62を制御してもよい。
また、送風機62がta−Cによる表面層が形成された表面に沿って送風している際に、感光体ドラムPkを回転させる構成であってもよい。
感光体ドラムPkを回転させることにより、空気の流れが生じ、加熱装置50、52、54の加熱により蒸発した放電生成物が感光体ドラムPkに付着するのを抑制する。なお、送風機62の送風量に応じて、感光体ドラムPkの回転速度を制御される。
また、送風機62は、放電電極部材11と対向電極部材(1+12)との間で発生する放電がなされている放電時よりも、放電電極部材11と対向電極部材(1+12)との間で発生する放電がなされていない非放電時の送風量が多くなるように送風量が調整されている。
図7は、シールド電極1の内面にta−Cによる表面層を形成した場合と、シールド電極1の内面にta−Cによる表面層を形成していない場合の放電停止後のガス再放出特性を比較したグラフである。
縦軸は、シールド電極1の内面に付着した窒素酸化物NOx等の放電生成物が、気化して再放出されたガスのガス濃度の値を示すものである。横軸は、放電を停止した停止時を0としたときの時間経過を示すものである。グラフの実線が、シールド電極1の内面にta−Cによる表面層を形成した場合を示し、点線が、シールド電極1の内面にta−Cによる表面層を形成していない場合を示す。なお、この比較結果はシールド電極1の内面の近傍で測定したものである。
この結果、シールド電極1の内面にta−Cによる表面層を形成した場合では、放電停止直後(特に、放電停止後10分間)のガス放出量が多く、その後急速に低下することがわかる。
このような特性を考慮し、図8のように、送風機62の風量と感光体ドラムPkの回転数とを制御する。すなわち、放電停止時又は放電停止直後に送風機62の風量と感光体ドラムPkの回転数を上げる。放電停止時又は放電停止直後に送風機62の風量と感光体ドラムPkがピークとなるようにする。その後、段階的に送風機62の風量と感光体ドラムPkの回転数を低下させる。最終的には、送風機62及び感光体ドラムPkを停止させ、不要な送風機62及び感光体ドラムPkの動作は行わない。
これにより、再放出ガスによる感光体ドラムPk表面の劣化を抑制しながら、騒音、消費電力を最小限に抑える。
なお、本実施形態に係る帯電器CCkとしては、送風機62を有する構成は必須ではなく、この構成を有していない構成であってもよい。
(本実施形態の作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態に係る画像形成装置Uでは、放電電極部材11と対向電極部材(1+12)とに電圧が印加されることで、電位差が発生すると、放電が発生し、感光体ドラムPy〜Pk表面が帯電される。本実施形態では、前記網状電極部材12により電荷が一様に感光体ドラムPy〜Pkに供給され、一様に帯電される。
帯電器CCkでの放電時に、帯電器CCk内部には、オゾンO3や窒素酸化物NOx等の放電生成物が発生する。これら放電生成物が、放電電極部材11やシールド電極1や網状電極部材12に付着するか、または放電生成物と放電電極部材11やシールド電極1網状電極部材12が反応し、金属酸化物、いわゆる、錆となる。
前記酸化物付着または錆が発生すると、前記酸化物等が絶縁物であるため、帯電性の異常が発生する恐れがあり、特に網状電極部材12に錆が発生すると帯電を均一化する能力が低下するが、本実施形態では、耐酸化性があり反応性が低いta−Cの表面層により、網状電極部材12の錆の発生が低減される。また、ta−Cの表面は滑らかであるため、放電生成物が放電電極部材11、シールド電極1及び網状電極部材12に付着した場合でもその機械的結合力は小さい。
また、本実施形態では、加熱装置50がta−Cによる表面層が形成されたシールド電極1の内面を加熱する。加熱装置52がta−Cによる表面層が形成された網状電極部材12の表面を加熱する。加熱装置54がta−Cによる表面層が形成された放電電極部材11の表面を加熱する。
これにより、シールド電極1の内面、網状電極部材12の表面及び放電電極部材11の表面に付着した放電生成物が蒸発し、シールド電極1の内面、網状電極部材12の表面及び放電電極部材11から放出される。
また、本実施形態の帯電器CCkには、給気口2aから空気が給気され、シールド電極1の内面、網状電極部材12の表面及び放電電極部材11の表面に沿って空気が流れるので、シールド電極1の内面、網状電極部材12の表面及び放電電極部材11の表面に付着した放電生成物や、加熱装置50、52、54の加熱により蒸発した放電生成物が空気と共に排出される。
このように、加熱装置50、52、54の加熱より、シールド電極1の内面、網状電極部材12の表面及び放電電極部材11の表面に付着した放電生成物をシールド電極1の内面、網状電極部材12の表面及び放電電極部材11の表面から放出させ、帯電不良を低減する。
また、送風機62の送風により、シールド電極1の内面、網状電極部材12の表面及び放電電極部材11の表面から放出させた放電生成物を排出するので、放電生成物が感光体ドラムPkを汚染することによる感光体ドラムPkの劣化を抑制できる。
以下、本実施形態の構成に基づいて行った実験の結果を以下に示す。
(実験1)
実験1では、放電電極部材11にta−Cの表面層を形成すると共に他の条件を同一にした構成において、放電電極部材11を加熱しない場合、放電電極部材11を50℃、100℃、150℃に加熱した場合の放電ムラの推移を比較した。図9は、その比較結果を示すグラフである。
実験1では、放電電極部材11にta−Cの表面層を形成すると共に他の条件を同一にした構成において、放電電極部材11を加熱しない場合、放電電極部材11を50℃、100℃、150℃に加熱した場合の放電ムラの推移を比較した。図9は、その比較結果を示すグラフである。
放電電極部材11を加熱すると放電ムラの増加が抑えられ、さらに100℃以上に加熱すると効果が高いことがわかった。
(実験2)
実験2では、網状電極部材12及びシールド電極1の内面にta−Cの表面層が形成された構成において、感光体ドラムPkのサイクル数で約300kサイクルのプリントを出力した後、プリント動作を停止して下記条件での待機状態に入り、その後Cin20%、スクリーン200クラスタードットの画像をスピード75mm/secでプリントした時の、帯電器CCk位置における白抜け(パーキングデリーション)の発生有無を確認した。パーキングデリーションは発生部と未発生部の色差を測定して、1以上を発生とした。
実験2では、網状電極部材12及びシールド電極1の内面にta−Cの表面層が形成された構成において、感光体ドラムPkのサイクル数で約300kサイクルのプリントを出力した後、プリント動作を停止して下記条件での待機状態に入り、その後Cin20%、スクリーン200クラスタードットの画像をスピード75mm/secでプリントした時の、帯電器CCk位置における白抜け(パーキングデリーション)の発生有無を確認した。パーキングデリーションは発生部と未発生部の色差を測定して、1以上を発生とした。
図10は、待機中の3つ条件、(1)網状電極部材12及びシールド電極1の内面にta−Cの表面層が形成しただけのもの(比較例1)、(2)それに加えて網状電極部材12及びシールド電極1の内面を清掃する電極清掃部材を装備したもの(比較例2)、(3)電極清掃部材は無いが待機中に加熱・送風したもの(本実施形態の構成の一例)、のパーキングデリーションの発生状態を示すグラフである。
比較例1の場合は、送風を10時間することでパーキングデリーションの発生を抑制できる。比較例2の場合は送風を3時間することで発生を抑えることが出来る。本実施形態の構成の場合は、送風及び加熱を10分行うことで発生を抑えることができる。
本実施形態における動作時間は、感光体ドラムPkのサイクル数が100kサイクル未満において15秒、感光体ドラムPkのサイクル数が100k以上200k未満において3分、感光体ドラムPkのサイクル数が200k以上300k未満において6分、感光体ドラムPkのサイクル数が300k以上において10分とすることが望ましい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、以下のように、種々の変形、変更、改良が可能である。
前記実施形態において、画像形成装置の一例としての複写機に限定されず、プリンタ、FAX等の画像形成装置にも適用可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置にも適用可能である。さらに、タンデム型の画像形成装置に限定されず、ロータリ型の画像形成装置にも適用可能である。
また、前記実施形態において、放電電極部材11は、1本の糸状の部材の場合を例示したが、これに限定されず、2本の糸状の放電電極部材を有する構成等とすることも可能である。
また、帯電器CCy,CCm,CCc、CCkは、網状電極部材12を有しない構成であってもよい。
前記実施形態において、放電器の一例としての帯電器を例示したが、これに限定されず、放電器の他の例としての除電器や補助帯電器等としても使用可能である。例えば、放射器としての帯電器CCy,CCm,CCc、CCkの構成は、1次転写ロールT1y,T1m,T1c、T1kとクリーナCLy,CLm,CLc、CLkとの間に配置された帯電器に用いても良い。
前記実施形態において、放電器の一例としての帯電器を例示したが、これに限定されず、放電器の他の例としての除電器や補助帯電器等としても使用可能である。例えば、放射器としての帯電器CCy,CCm,CCc、CCkの構成は、1次転写ロールT1y,T1m,T1c、T1kとクリーナCLy,CLm,CLc、CLkとの間に配置された帯電器に用いても良い。
前記実施形態において、空気の流路は実施形態記載の構成に限定されず、任意の流路構成とすることも可能である。このとき、給気口2aの位置も流路に応じて変更することも可能である。また、待機時の空気の送風・排出の流量を上げることも可能である。
前記実施形態において、帯電器CCkは、像保持体ユニットとして画像形成装置Uに着脱可能に構成したが、この構成に限定されず、画像形成装置Uに固定支持する構成とすることも可能である。
前記実施形態において、電極清掃部材17の構成は実施形態に例示した構成に限定されず、設計等に応じて任意の構成を採用可能である。例えば、自動で清掃する構成ではなく、利用者が内部を開放して手動で操作部を操作することで電極部材1,11,12が清掃される構成とすることが可能である。また、ブラシや布等の構成も任意の清掃可能な構成、例えば、スポンジ等に変更可能である。さらに、枠部挟み部19aの間に清掃部を設けることで網状電極部材12の両面を清掃可能な構成とすることも可能である。
前記実施形態において、ta−Cのみにより構成された表面層を例示したが、帯電器の構成上、例えば、通電部と電極を兼用する場合、網状電極部材に対向電極端子3aのように給電が行われる通電部を設けた場合や、小型で対向電極の抵抗の影響がある場合などは、低抵抗化するために、若干耐酸化性能を落ちるものの、SP3比率を落とし、N2、Cr、Ti等をドープ(添加)して導電率や耐酸化性を調整し、炭素原子によるSP3構造を主構造としたta−C膜としたり、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)で成膜したり、使用条件及び目的に応じて、適宜変更しても差し支えない。なお、SP3構造の割合や、薄膜の厚さ、表面、裏面の両方に形成するか、いずれか一面のみに形成するかも、設計等に応じて変更可能である。
1…シールド電極(包囲電極部材、対向電極部材)
11…放電電極部材
12…網状電極部材(対向電極部材)
17…電極清掃部材
50,52,54…加熱装置(加熱手段)
62…送風機(気体移送装置)
CCy,CCm,CCc,CCk…帯電器(放電器)
E…電源回路
GY,GM,GC,GK…現像器
Py,Pm,Pc,Pk…感光体ドラム(被帯電体,像保持体)
ROSy,ROSm,ROSc,ROSk…潜像形成装置
T1+B+T2+CLB…転写装置
U…画像形成装置
UY,UM,UC,UK…像保持体ユニット
11…放電電極部材
12…網状電極部材(対向電極部材)
17…電極清掃部材
50,52,54…加熱装置(加熱手段)
62…送風機(気体移送装置)
CCy,CCm,CCc,CCk…帯電器(放電器)
E…電源回路
GY,GM,GC,GK…現像器
Py,Pm,Pc,Pk…感光体ドラム(被帯電体,像保持体)
ROSy,ROSm,ROSc,ROSk…潜像形成装置
T1+B+T2+CLB…転写装置
U…画像形成装置
UY,UM,UC,UK…像保持体ユニット
Claims (13)
- 被帯電体に対向して配置された放電電極部材と、
前記放電電極部材に対向して配置された対向電極部材と、
前記放電電極部材と前記対向電極部材との間に放電を発生させる放電電圧を印加する電源回路と、
前記放電電極部材及び前記対向電極部材の少なくとも一方の表面を被覆し、炭素原子、または炭素原子と所望の他の原子あるいは他の複数原子を主成分として、炭素原子によるSP3構造を有する被覆材と、
前記被覆材で被覆された前記表面を加熱する加熱手段と、
を備えたことを特徴とする放電器。 - 前記加熱手段は、前記放電電極部材と前記対向電極部材との間で発生する放電がなされていない非放電時に加熱することを特徴とする請求項1に記載の放電器。
- 前記加熱手段は、前記放電電極部材の放電時間に基づき加熱時間を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放電器。
- 前記加熱手段の加熱温度は、前記加熱手段が加熱する前記表面に付着する付着物の沸点以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の放電器。
- 前記加熱手段が加熱する前記表面を清掃する電極清掃部材を備え、
前記加熱手段は、前記電極清掃部材が清掃する前に前記表面を加熱することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の放電器。 - 前記被覆材で被覆された前記表面に沿って気体を移送する気体移送装置を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の放電器。
- 前記気体移送装置は、前記放電電極部材と前記対向電極部材との間で発生する放電がなされていない非放電時に気体を移送すること特徴とする請求項6に記載の放電器。
- 前記気体移送装置は、前記放電電極部材の放電時間に基づき移送時間を決定することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の放電器。
- 前記気体移送装置は、前記放電電極部材と前記対向電極部材との間で発生する放電がなされている放電時よりも、前記放電電極部材と前記対向電極部材との間で発生する放電がなされていない非放電時が気体の移送量が多いことを特徴とする請求項6〜8いずれか1項に記載の放電器。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の放電器により構成された帯電器と、
前記加熱手段が前記表面を加熱している際に前記像保持体を回転すると共に画像を表面に保持する前記被帯電体としての像保持体と、
を備えたことを特徴とする像保持体ユニット。 - 請求項6〜9のいずれかに記載の放電器により構成された帯電器と、
前記気体移送装置が前記気体を移送している際に前記像保持体を回転すると共に画像を表面に保持する前記被帯電体としての像保持体と、
を備えたことを特徴とする像保持体ユニット。 - 前記駆動制御部は、前記気体移送装置の前記気体の移送量に応じて、前記像保持体の回転速度を制御することを特徴とする請求項11に記載の像保持体ユニット。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の放電器により構成された帯電器と、
画像を表面に保持する前記被帯電体としての像保持体と、
前記帯電器により帯電された像保持体表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体表面に形成された潜像を可視像に現像する現像器と、
前記像保持体表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007234016A JP2009063975A (ja) | 2007-09-10 | 2007-09-10 | 放電器、像保持体ユニット及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007234016A JP2009063975A (ja) | 2007-09-10 | 2007-09-10 | 放電器、像保持体ユニット及び画像形成装置 |
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JP2009063975A true JP2009063975A (ja) | 2009-03-26 |
Family
ID=40558573
Family Applications (1)
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JP2007234016A Pending JP2009063975A (ja) | 2007-09-10 | 2007-09-10 | 放電器、像保持体ユニット及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009063975A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011064877A (ja) * | 2009-09-16 | 2011-03-31 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
JP2012185371A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-09-27 | Fuji Xerox Co Ltd | 清掃装置、帯電ユニット、像保持体ユニット及び画像形成装置 |
JP2018146843A (ja) * | 2017-03-07 | 2018-09-20 | 富士ゼロックス株式会社 | 現像装置、画像形成装置 |
US11075547B2 (en) | 2013-04-10 | 2021-07-27 | Sovereign Peak Ventures, Llc | Cell phone having wireless charging function |
-
2007
- 2007-09-10 JP JP2007234016A patent/JP2009063975A/ja active Pending
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