JP2009063942A - 遠赤外線カメラ用レンズ、レンズユニット及び撮像装置 - Google Patents

遠赤外線カメラ用レンズ、レンズユニット及び撮像装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 車載用の小型で安価の視野角が50゜〜70゜である広角の遠赤外線カメラ用レンズを提供するとともにこれを用いたレンズユニット、撮像装置を提供すること。
【解決手段】ZnSの3枚のレンズを組み合わせてあり、第1レンズは中央部で物体側に凸のメニスカスレンズで、第2レンズは中央部で物体側に凹で、正の屈折力を持つメニスカスであり、周辺部では物体側に凸であり、第1、2レンズは合わせて正の屈折力を持ち、第3レンズは第2レンズと1mm以内に近接して設けられ、中央部で物体側に凸のメニスカスで、周辺部では物体側に凹であり、レンズの何れかの面には回折面が形成してあり、レンズ系全体の焦点距離fが6mm〜11mm、第1レンズ、第2レンズの焦点距離f12が5mm〜18mmであって、0.9≦f12/f≦1.6であるようにする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、広角の遠赤外線カメラ用レンズ及びこれを用いたレンズユニット及び撮像装置に関する。遠赤外光というのは8μm〜12μmの波長帯の光であって人間の出す赤外線の波長帯を含む。光通信の波長帯よりもずっと長い。遠赤外線カメラというのは夜間において、人間や動物が発生する赤外線を感知して撮像できるカメラである。自動車の夜間における走行をより安全なものにするために、前方に存在する人間や動物を速やかに且つ的確に認識できることが望ましい。
現在の自動車は、ヘッドランプによって前方を照らし、反射光で運転者が前方の道路、車両、人物、物体などの像を認識する。それは可視反射光による前方認識である。しかし可視反射光による手法だと、ランプの届かない遠方や側方は見えない。それを補完するものが遠赤外線カメラである。
人間や動物の体温は310K程度であり黒体輻射の310Kでのピーク波長が8〜12μm程度である。よって、人間・動物の出す遠赤外を遠赤外線カメラで捉えるようにすれば人間の存在が分かる。ランプの反射光でないのだからランプの射程外の遠方側方も見える。自動車に遠赤外線カメラと画像処理装置を組み合わせた装置を備えておけば、遠方に存在する人間や動物を早くから認識できる。自動車の夜間走行の安全性が高揚するはずである。
自動車に夜間観察用の遠赤外線カメラを備えるようにすればよいのである。一部に採用されているが普及していない。それを可能にするためには、未だに解決すべき様々の難点がある。1つは遠赤外線カメラが極めて高価であるということである。また1つは未だ解像力が不十分だということである。そのように光学系の不備という問題がある。さらに安価で適当な受光素子がない。
遠赤外光はエネルギーが低いので、バンドギャップの広いSi、GaAs、InP等を基板とする通常のフォトダイオードで検出することはできない。遠赤外光はエネルギーが低いので、バンドギャップの狭い半導体でpn接合を作れば、受光できる筈である。しかし遠赤外のエネルギーは室温程度であるから、受光素子を室温にしたのでは検出できない。従って、受光素子を強く冷却して置かなければならず、車載用には使い難い。
そこで遠赤外線カメラの撮像素子としては、8〜12μmに感度を持つボロメータ、サーモパイル、SOI(Silicon On Insulator)ダイオードなどを用いる。これらはpn接合を持つ受光素子でなく、熱を電気に変換する素子であり、非冷却型の撮像素子である。現在160×120、或いは320×240という画素数の撮像素子が利用されている。
ここでは光学系に問題を絞ることにする。遠赤外光を集光するためのレンズ材料に1つの問題がある。赤外光を良く通す材料としてゲルマニウム(Ge)がある。ゲルマニウムは赤外光を良く通し、屈折率(遠赤外で4程度)も高いので、優れた赤外材料である。波長10μmの遠赤外のGeの透過率は40〜45%程度であるが、適切な反射防止コーティングを施した場合、90%〜98%程度である。
しかしながらGeは産出量の少ない希少鉱物である。限られた天然資源であり極めて高価である。それにGeは極めて硬い。レンズを作るには、まず大きなGe塊を切削してレンズの形を作り、次に研磨して平滑面を作る必要がある。それは精密な設備を使って長時間かかる作業となる。Geが硬いから工具も特別のものになる。Geレンズを使うとどうしても高価なものになる。高価な遠赤外線カメラであると中々普及しない。
赤外用レンズの材料としてカルコゲナイドガラスも知られている。カルコゲナイドガラスは、塩素、臭素、沃素などのカルコゲンと、ゲルマニウムを含むガラスである。赤外光の吸収が少ないので、赤外光用レンズとして使用可能である。加熱して液状にできるので、型によって造形できる。しかし、これもゲルマニウムを主成分として含むので材料費が嵩む。
Geを含まない材料としてZnSeがある。ZnSeはCVD法で多結晶を作りそれを削り出してレンズとすることができる。Geと同様に切削、研磨に加工コストがかかる。
遠赤外線カメラを自動車へ搭載したものを広く普及させるには、遠赤外線カメラを安価に製造する必要がある。そのために、8μm〜12μmの遠赤外を効率よく感受できるセンサを開発すると共に、レンズ光学系を安価に製造するようにしなければならない。先述のように、遠赤外に対し最も良い材料はゲルマニウムである。しかしこれは高価な材料であり、Geを使っている限り安価な遠赤外線カメラはできない。それに次いでカルコゲナイドガラスも候補であるが、これもゲルマニウムを大量に含むので、コストを削減できない。ZnSeも赤外光用として候補に挙げられるが、これは遠赤外の吸収が大きくてカメラレンズとしては不適である。
次にZnS(硫化亜鉛)が候補として考えられる。これは安価な材料である。ゲルマニウムよりも遠赤外の透過率が低く吸収が大きい。10μm波長で透過率は70%〜75%程度であり、適切な反射防止コーティングを施した場合は、85%〜90%程度である。屈折率はゲルマニウムよりも低い。よって、レンズとしての特性はゲルマニウムに劣る。さらに、ZnSも加工が難しい。現在のところCVD法でZnSの多結晶を作り、これを切削加工して円形凸状、または円形凹状の形状とし、さらに研磨して表面を平滑に仕上げるということが可能である。しかし、これも硬い材料であり切削、研磨の加工コストがかかる。そのような訳でこれまでのところ、ZnSレンズを作って赤外光学系を実現したものはない。
しかしZnSレンズによる遠赤外レンズの提案は幾つかある。特許文献1はZnSレンズを焼結法によって作製する方法を提案しており、レンズ形状の金型を用いて、ZnS粉末を熱間圧縮成形するものである。
特許文献2は900℃〜1000℃の温度範囲にて、150〜800kg/cmの圧力下で熱間圧縮成形し、多結晶ZnS焼結体としてレンズを作製する方法を提案している。
WO2003/055826
特開平11−295501
遠赤外線カメラの有用な応用例の1つは自動車の運転者の歩行者認知を補助するナイトビジョンシステムである。それは遠赤外線カメラによる夜間の歩行者検知システムである。人間や動物はかなり高い体温を持つので8μm〜12μmの赤外光を出す。その波長帯の赤外光を感知するカメラによって夜間に於ける道路上の人間や動物の存在を検出することができる。反射光を検出するのではないから、ランプの光が到達しない遠くや斜め部分に存在する人間や動物も検知できる。速い速度で走る自動車からヘッドランプの反射光では十分に見えない視野の片隅の人間や動物の存在を感受することが期待される。従って、広角であることが強く望まれる。また人間か物体かを識別できるためには、高い解像度が要請がされる。さらに車載用の場合はスペースの余裕がないので、小型であることが必須である。さらに車載用なので低コストということも必須である。たくさんの枚数のレンズを組み合わせれば、広角のカメラレンズを構成できる。遠赤外光の場合、吸収の少ないGeレンズを多数組み合わせることは可能である。しかしそれは高価な材料を大量に使うので極めて高価になる。低コストということはGe以外の遠赤外材料を少数枚使うということである。
ZnSを材料として、広視野で小型で低コストの赤外線カメラ用レンズを提供することが本発明の第1の目的である。より詳しくは、視野角が50゜〜70゜の広角の赤外線カメラ用レンズを与えるのが目的である。
低コスト、小型という条件下でレンズを広角化するため、本発明は3つのZnSレンズを用いて光学系を構成する。遠赤外に対してZnSは吸収が大きいから、多数枚重ねると透過光量が減ってしまう。1枚、2枚では収差を抑えて広角レンズにはできない。それ故3枚に限る。
本発明の赤外光レンズは、ZnSからなり、中央付近で物体側に凸、像面側に凹であって、周辺部では物体側に凹、像面側に凸である第1レンズと、中央付近で物体側に凹、像面側に凸で正の屈折力を持ち、周辺部では物体側に凹である第2レンズと、中央部で物体側に凸、像面側に凹で、周辺部で物体側に凹、像面側に凸である第3レンズとよりなり、幾つかのレンズは非球面とし、少なくとも1つの面は回折面とする。第2、第3レンズは、中央部が1mm以内に近接して設ける。非球面や回折面は、さまざまな収差を抑制するためである。
これらレンズの組み合わせによってレンズユニットとすることが可能である。又、このレンズユニットとこれらレンズにて結像した像を撮像する撮像部とを備えた撮像装置(赤外光カメラ)とすることも可能である。
広角ということは広い入射角を持つ光線をも、内側へ屈折させるということである。従って、第2レンズの有効直径の方が、第1レンズの有効直径よりも広い。第1、2レンズの屈折力が充分に大きい場合は、第3レンズの屈折力は幾分小さくてもよい。場合によっては、第3レンズの屈折力は僅かに負であることも可能である。第1、2レンズの屈折力が小さい場合は、第3レンズの屈折力が強くなければならない。レンズの直径が大きいと焦点距離を長くできるし、解像度を上げるのも容易である。しかし、車載の赤外光カメラの場合は寸法が限られる。取付場所が限定され且つ、低コストが望まれるからである。
レンズの直径、センサの直径は少しずつ違うが、大体同じ程度の寸法になる。センサの上に結像するので、センサの有効直径Dが問題になる。レンズの全体の焦点距離をfとする。非球面を使うので、焦点距離といっても厳密には定義できない。近軸光線のみによって定義される焦点距離である。センサに結像可能な光線の最大の入射角をΘとする。視野角Yというのはその2倍である。するとセンサの有効寸法Dと視野角の間には、D=2ftanΘという近似的な関係がある。広角というのはΘが大きいということである。視野角をY=50゜〜70゜とすると、最大入射角Θ=25゜〜35゜程度となる。これが全体の焦点距離fの取れる範囲を限定する。f=D/2tanΘという関係が目安になる。
解像度を決めるのはセンサの画素数である。画素ピッチは遠赤外センサの製造技術によるが現在のところ25μm角の画素を作ることができる。センサの直径Dを大きく出来れば解像度を上げることができるが、先述のようにカメラ全体の直径(レンズ直径+筒の厚み)をあまり大きく出来ない。例えば、センサの直径Dは9mm程度だとする。最大入射角を25゜だとすると、f=10mm程度となる。最大入射角Θを35゜とすると、f=6mm程度になる。センサの直径をD=10mmとすると、最大入射角Θ=25゜に対してf=11mm程度、Θ=35゜に対してf=7mm程度になる。従って、センサの寸法が9〜10mmであるとすると、入射角25゜〜35゜(視野角50゜〜70゜)に対して全体の焦点距離がf=6mm〜11mm程度となる。カメラの寸法をもっと大きく取れるなら、それに応じてfも大きく出来る。
広角のカメラを目指すので、第1、2レンズの合成焦点距離f12もかなり小さくないといけない。大きい入射角の光線を、第1、2レンズによって内向きに曲げる必要があるからである。第1レンズは物体側に凸のメニスカスレンズである。面S1は中央部で凸であるが、広角にするので周辺部では一部凹面を形成する必要がある。それは周辺部入射の広入射角の光線を広げる必要があるからである。第2レンズでは、前面S3は中央部では凹で光線を広げるが、周辺部では広がっている光線を纏める必要があるから一部が凸面となる。
12は全体の焦点距離fとほぼ同じ程度の値を取る。しかし、fから少し短いということも可能であるし、fより長いということも可能である。第3レンズの焦点距離fはf12によって異なる。先述のようにD=9〜10mmなら、全焦点距離fの範囲が6〜11mmというように決まる。第3レンズは内向きに屈折力を充分に発揮するように第2レンズとほぼ接触するように近接して配置するのがよい。そうすると、第3レンズの屈折力1/fがかなり小さくても光線を収束させることができる。1/f12が充分に大きい時は1/fがわずかに負であってもよい。また、f12/fの下限は0.9程度とする。これは第1、2レンズが正屈折力を持ち、近接している場合である。この場合、1/fは負の場合もあり得る。第3レンズは広がっている光線を像面に収束させるので、物体側に凸のメニスカスレンズとする。1/f12が小さい場合は、1/fを正で大きくしなければならない。そうすることにより全体の屈折力1/fが大きくなる。f12/fの上限は1.6程度である。よって、0.9≦f12/f≦1.6というような限定がある。広角でDが小さいから、fもf12も小さい値を取る。f12は5mm〜18mm程度である。
広角にするには屈折力1/fや1/f12を特に大きくする必要がある。そのため球面だけでは難しい。さらに、同じレンズでも中心光と周辺光に対する作用が違うので、球面だけでは実現できない。そこで第1、2、3レンズの少なくとも片面を非球面とする。広角にすると球面収差、非点収差が強く現れる。球面にするだけでは、球面収差、非点収差の補正が困難であるため、非球面とする必要がある。ZnSは色収差が大きいので補正しなければならない。本発明は、レンズの何れかの面に回折面を用いる。回折面によって、色収差を良好に補正することができるようになる。また回折面は球面収差の補正にも有用である。
ZnS製の第1〜第3レンズは、モールド成形によって作製される。従って、切削によって製造する場合に比べて加工コストを低減することができる。
さらに本発明は、レンズ形状の金型を用いて、高温高圧下でZnS原料粉末を熱間圧縮成形することでZnSレンズを作る。そのためレンズの形状にも、ある制限が加えられる。高温高圧下で十分な成形性(機械強度、加工精度)を確保するには、レンズ厚みがある程度大きい方がよい。しかしその反面、あまり厚いと吸収が大きくなるから好ましくない。ZnSはGeより8〜12μmでの吸収が大きいので、レンズの厚みは8mm以下とするのがよい。凹凸があるので、レンズの厚みは部位によって異なるが、中心の厚みと周辺部の厚み(これをコバ厚という)で厚みの制限を表現する。中間部はその中間の値をとるから、それで厚みの範囲を表現する。
成形性と透明性を勘案して、例えば画素ピッチが25μmの撮像素子をターゲットとした高解像度レンズ系の場合、本発明のZnSレンズは、
1.5mm<中心厚み<8.0mm
1.0mm<コバ厚<8.0mm
となるように条件を付ける。
高温高圧下での成形において成形性(機械強度、加工精度)を確保するには、レンズの曲率は小さい方がよい。レンズの曲率半径Rの逆数が曲率であるが口径が小さくて焦点距離が短いので、球面レンズだとどうしても曲率が大きくなる。中心と端でのレンズ面の高さの差をサグ量という。サグ量が大きいと高温高圧を利用したモールド成形では製造が難しくなる。本発明ではZnSレンズのサグ量を5mm(サグ量<5mm)未満とする。
つまり、本発明の遠赤外レンズは第1〜第3レンズが次のような条件を満たすようにする。
第1レンズ:中央部で物体側に凸、周辺部で物体側に凹であるメニスカスレンズ
第2レンズ:中央部で物体側に凹、周辺部で物体側に凸であるメニスカスレンズ
第3レンズ:中央部で物体側に凸、周辺部で物体側に凹であるメニスカスレンズ
非球面、回折面を設け球面収差、非点収差を抑制する。
6mm≦f≦11mm
5mm≦f12≦18mm
0.9≦f12/f≦1.6
1.5mm<中心厚み<8.0mm
1.0mm<コバ厚<8.0mm
サグ量<5mm
第1、2レンズの合成焦点距離f12も短くなくてはならない。これが短いと、第3レンズの屈折力1/fが小さくてもよい。僅かに負であることも可能である。しかし第3レンズは広がった光線を像面に収束させるものであるからあまり大きい負の屈折力を持つことはできない。それでf12/fの下限は0.9とする。f12が長い場合、つまり第1、2レンズの屈折力が十分でない場合は、第3レンズで光線を収束させる必要がある。その場合、第3レンズは大きい屈折力を持つレンズとなる。それでf12/fの上限は1.6とする。元々全焦点距離fが短いのでf12も短い。レンズ・センサ直径Dが9〜10mmの場合、f12は5mm〜18mm程度である。
レンズ1、2、3は中央(近軸光線)付近を通る光線と周辺を通る光線に対する屈折力が異なる。そのために広角になるのである。レンズの周辺と中央での凹凸の関係が変化する。それは球面レンズでは実現できないから非球面とする。非球面は切削加工で作ると高コストになるが、本発明はレンズ形状の金型を用いてモールド成形するので非球面であってもコストは上昇しない。
ZnSはGeよりも波長分散が大きい。通常ZnSレンズは色収差が発生し、性能が劣化する。それに対し本発明は、回折面を用いることによって色収差を低減する。また回折面は球面収差の補正にも大きく寄与する。
本発明の遠赤外線カメラ用レンズは視野角が50゜〜70゜の広角のものとすることができる。F値は0.8〜1.2程度のものを用いる。高価なGeでなく、安価なZnSで作るので材料費を削減できる。しかしZnSであっても切削加工で製造すると、時間と費用がかかり低コストにならない。本発明は、レンズ形状の金型を用い、ZnS原料粉末を熱間圧縮成形(モールド成形)することで作製したZnSレンズとし、低コスト化を実現している。ZnSは吸収があるので、レンズの明るさはF値だけで論ずることはできない。吸収を減らすためにレンズの合計厚みを小さくする必要がある。本発明は直径が小さく厚みも薄い3枚のレンズを使うから吸収も小さい。
本発明は、特開平11−295501に記載のモールド成形時の圧力・温度条件に適した形状(最大径、レンズ厚)を満たすように設計を行うことによって、低コスト光学系を実現することができる。
高温高圧下での成形において、成形性(機械強度、加工精度)を確保するにはレンズ厚がある程度大きいほうがよい。ただし、ZnSは吸収が大きいのでレンズ厚が大きくなるとレンズの透過率が低下する。成形性と透過率のトレードオフを考慮して厚みを決定する必要がある。
例えば、画素ピッチ25μmの撮像素子をターゲットとした高解像度レンズ系の場合、本発明は1.5mm<中心厚み<8.0mm,1.0mm<コバ厚<8.0mm、サグ量<5mmの条件を満たすように設計する。これによって成形性と透過率の両方を満足させる。
本発明のZnSレンズを用いた遠赤外線カメラの応用の1つとしてナイトビジョンシステムが挙げられる。これは自動車に搭載する夜間の歩行者検知システムである。人の体温によって発生する遠赤外光を検知して道路上の歩行者を検出する。車載遠赤外線カメラ用レンズには、画像認識の精度向上、車へのカメラの搭載容易性などの要求から、高解像度で小型のものが強く求められる。
通常、フロントグリルやバンパー周辺など風雨が当たり走行中の飛来物が衝突するという過酷な環境下に遠赤外線カメラが設置されることになるため、レンズの傷対策や汚れ対策などの耐環境対策が重要である。
赤外センサとしては冷却型、非冷却型のものがある。本発明の遠赤外線カメラには8〜12μmの波長帯に感度を持つ、ボロメーター、サーモパイル、SOIダイオードなどの非冷却熱型撮像素子をセンサとして用いることができる。
非冷却熱型撮像素子は通常160×120或いは320×240といった画素数の撮像素子が用いられている。熱型のセンサであるから画素のサイズをあまり小さくできない。しかし現在でも例えば25μmピッチの画素を製造することは可能である。25μm×25μmの画素を使えば、上述の画素数のセンサの有効面積はそれぞれ4mm×3mm、8mm×6mmとなり画像面を小さくできる。画像面が小さいとレンズ径を小さくできる。レンズ径が小さいとカメラの全体をより小型化することができる。
レンズ枚数、レンズサイズを増やすことなく、レンズの何れかの面に非球面や回折面を形成することによって、光学性能(明るさ、周波数分解能、温度分解能)の優れた高解像度レンズを製造することができる。これによって画像認識処理への適用が容易になる。レンズとしては、視野角50゜〜70゜、F値が0.8〜1.2程度のものを使う。
レンズ形状の金型を用い、ZnS原料粉末を熱間圧縮成形(モールド成形)することで、遠赤外レンズを製造するので材料費、加工費を低減できる。低コストのレンズとすることができる。
雨水、ガス、汚れなどに曝されるレンズの最外面は(第1レンズの物体面側)DLCコートなどの超硬質膜で被覆するのがよい。それによって、表面強度が増強され、耐環境性も高揚する。
本発明は、車載遠赤外線カメラ向けレンズなどの車載用途に極めて有用である。それに加え、車載用途以外にも有用である。
外部環境に曝される最外のレンズ面にDLCコート処理を行うことによって、レンズに傷が入らず、汚れを落ち易くし、メンテナンスの難しい場所に設置される監視カメラ用レンズとしても有効である。
人間のような遠赤外の発熱体の検知に適しているので、救助活動の有効な手段とすることができる。また、山間部や海上など過酷な環境下で、遭難者の探索に用いるカメラレンズとしても有用である。
可視光ではなく遠赤外を検知するから、煙が充満し視野不良の火災現場で、室内に取り残された人間の所在を的確に探知することができるので、救助活動に役立てることができる。また、火災現場にて壁や屋根の中のホットスポット(熱源)を探すことによって、迅速的確に消火活動を行うことができる。残火処理などの熱画像解析などにも利用することができる。
自動車の夜間走行の安全性を高めるための赤外線カメラ用レンズであるから、低コスト、小型、広角であることが要求される。本発明は、コストを低減するためにZnSレンズを使う。切削加工すると、硬くて高コストになってしまう。しかし、レンズ型の金型に材料粉末を入れて高温高圧で圧縮成形すると、低コストでZnSレンズを製造する可能性がある。金型で作るから非球面や回折面の形成も容易である。しかしZnSは吸収が大きいので、全体のレンズの厚みをできるだけ小さくしなければならない。直径の大きいレンズを何枚も重ねると広角にできる。しかし、レンズの直径が大きいと厚みも大きくなる。厚み合計が大きいと、ZnSの場合は吸収が増えてレンズ系として機能しなくなる。
それ故、ZnSレンズの場合直径をあまり大きくできない。さらに枚数も少ない方がよい。そこで本発明は3枚レンズ系とする。広角といっても色々なものがあるが、ここでは50゜〜70゜の視野角を目標にする。レンズ・センサの有効直径が9mm〜10mm程度だとすると、全体の焦点距離fは6mm〜11mm程度となる。
本発明は3枚のZnSレンズからなり、中央部で物体側に凸、像面側に凹のメニスカスで、周辺部で物体側に凹で、像面側に凸である第1レンズと、中央部で物体側に凹の正メニスカスで、周辺部で物体側に凸である第2レンズと、中央部で物体側に凸のメニスカスで、周辺部で凹である第3レンズを組み合わせている。第1レンズは正、負の屈折力を持つことができる。第1、2レンズの合成屈折力は正である。レンズ周辺部に入ってくる大きく傾斜した光線を、第2レンズが中央側へ屈折させる。第1レンズより第2レンズの有効直径の方が大きい。第3レンズは中央部で物体側へ凸のメニスカスレンズであるが、第2レンズの凸面と殆ど接触するように設ける。第3レンズの屈折力を有効に利用するためである。
[実施例1(図1、図2)]
ZnS、3枚組レンズ (G1、G2、G3)
12/f=1.23
f=8.48mm
12=10.46mm
F値 0.94
最大径 9mm
ディストーション −5.13%
視野角 64.2゜
実施例1は、視野角64.2゜、f12/f=1.23となる例である。f12はG1、G2の合成焦点距離、fは全体の焦点距離である。既に何度も述べているが、非球面レンズであるから焦点距離fは全体について定義できない。中心軸に近い軌跡を通る光線について定義される値である。f12も同じである。レンズのF値は焦点距離fを有効直径Dで割ったf/Dのことである。
図1に実施例1に係るレンズ系の断面を示す。これは3枚レンズよりなる。3枚レンズを物体側からG1、G2、G3とする。すべてZnS製である。レンズ形状の金型にZnSの粉末材料を入れ高温高圧でモールド成形する。4枚目の平坦な部材はセンサの窓Wである。センサ窓Wはセンサに付随するものでGe製である。最後のレンズG3と窓Wの間にはシャッター(図示せず)が設けられる。センサ窓Wの背後にはセンサ面(像面;結像面)Jがある。
対物レンズである第1レンズG1は正の屈折力を持ち、中央部で物体側に凸、像面側に凹のメニスカスレンズである。非球面であって一様な曲率でなく、周辺部で物体側に凹、像面側に凸となっている。第2(中間)レンズG2は中央部は物体側が凹、像面側が凸である。非球面であってこれも複雑で物体側の周辺部は凸になっている。第3レンズG3は中央部で物体側が凸、像面側が凹である。これも一様曲率でなく、周辺部で物体側に凹の部分があり像面側に凸の部分がある。表1にレンズの特性のあらましを示す。
Figure 2009063942
面番号は無限遠にある物体を0としてレンズの両面に番号を順に付けたものである。G1の面が面S1、面S2、G2の面が面S3、面S4、G3の面が面S5、面S6である。センサ窓Wの面は平坦面であるが、それぞれ面S7、面S8である。像面Jが面S9である。幾つかの入射角の異なる光線束の軌跡を3本組にして示している。G1レンズの最上部を通る光線、G1レンズ中央を通る光線、G1レンズの下方を通る光線の3つの光線である。
最も上向きの入射角を持つ光線(ヲ)を実線で示す。2番目の入射角の光線(ワ)を一点鎖線で示す。3番目に大きい入射角の光線(カ)をニ点鎖線で示す。4番目の入射角の光線(ヨ)を破線によって示す。同じ入射角の平行光線が無数にG1を通るのであるが、像面Jでは一点に収束する。よって、3本の光線で代表させることができる。
面間隔というのは、レンズの厚みとレンズ間の中心の間隔を意味する。
物体と第1レンズG1の距離は無限大である。
第1レンズG1の中心厚みが2.8000mm、
G1とG2の対向面の中心間距離は1.8382mm、
第2レンズG2の中心厚みが3.7000mm、
G2とG3の対向面の中心間距離は0.1000mm、
第3レンズG3の中心厚みが3.4000mmである。
G3と窓の対向面の距離は2.6264mmである。
センサ窓Wの厚みは1.0000mm、
センサ窓とセンサ面の距離が1.6400mm
である。
本発明の目的は広角のレンズを与えることである。車載用でヘッドランプ反射光による可視光の信号を補完するものだから、ヘッドランプの光が及ばない斜め方向の道路の様子も検知できることが望まれる。よって、広角というのは遠赤外線カメラに強く望まれる。
レンズ面の凹凸は半径座標rを用いて、次のように表現する。
Z(r)=(r/R)/[1+{1−(1+K)(r/R)}1/2
+A+A+A+A+…+φ(r) (1)
φ(r)={1/(n−1)}mod(ΣC,−λ) (2)
Z(r)は半径座標がrの点でのレンズ面の高さを示す。物体側へ突出する場合が負、像面側へ突出する場合を正と約束する。Rは球面レンズの場合の曲率半径にあたる量である。中心が物体側にあり円弧が像面側にある曲面の曲率半径を負に、中心が像面側にあり円弧が物体側にある曲面の曲率半径を正として表現する。Rの正または負は、レンズ前面と後面で凹凸が反対になるよう対応する。Kは離心率である。
、A、A…は2次、4次、6次…の非球面係数である。この項は簡単にΣA2i2iと略記することもできる。球面レンズを用いる場合、非球面係数は0である。非球面レンズを使う時は非球面係数は0でない値を持つ。非球面を採用するのは非点収差、球面収差、像面彎曲などの収差を補正するためである。本発明は視野角の広いレンズを与えるのが目的である。非球面係数の選択は、視野角の大小にあまり関係がないので詳しく述べない。
φ(r)というのは回折面を決める関数である。
はj次の回折係数である。mod(p,q)というのはpをqで割った剰りの値を示す。つまりpがqだけ増加するごとにqを引いていくというものである。半径rが増えることによって曲面が増加するとqだけ差し引くことによって高さがqの同心円構造を持つ回折格子を作ることになる。ここでは波長λと、高さの関数Cr+C+C+C…=ΣCを比較して、波長λを引けるだけ差し引き、剰り(0<剰り<λ)を求め、それによって同心の回折格子の高さを半径rの関数として決める。回折高さΣCが正の場合は、+λと比較し、回折高さΣCが負の場合は、−λと比較する。ZnSは色収差が大きい。屈折率と回折の波長依存性は相反する。回折面は色収差の抑制のために用いる。
(G1の物体側面:面S1)
第1レンズG1の面S1は中央付近で物体側に凸、像面側に凹の形状の非球面である。凹凸は一様でなく、周辺部では物体側へ凹、像面側へ凸になっている。周辺部へ広角で入った光線を広げるためにそのような形状になっている。面S1のアパーチャ半径は4.5000mmである。有効直径は9mmである。
曲率半径 R=11.1585mm
離心率 K=−1.1697
非球面係数は
=−7.8053×10−3mm−1
=−3.0937×10−4mm−3
=−1.3201×10−6mm−5
=−7.0032×10−7mm−7
である。
=C=C=C=…=0である。
つまり面S1には回折作用がない。
G1のレンズ厚みは2.8000mmである。
(G1の像面側面:面S2)
第1レンズG1の面S2は凹面の非球面である。アパーチャ半径は5.6494mmである。有効直径は11.2988mmである。外斜め入射の光線が面S1の周辺部に入射した場合、それが漏れてしまってはいけないので、面S2のアパーチャ半径の方が面S1より広い。 面S2の曲率半径はR=9.9381mmである。中心が右に、レンズ面が左にある場合にRが正であると定義しているから、面S2は凹面である。
離心率はK=1.0541である。
非球面係数は
=−2.7253×10−2mm−1
=−1.8926×10−4mm−3
=−2.5012×10−5mm−5
=+6.9284×10−8mm−7
である。
それより高次の非球面係数は0である。
回折係数は
=−1.3156×10−3
=4.3148×10−5mm−1
第1レンズG1は中央部付近で物体側に凸、像面側に凹であるメニスカスレンズである。周辺部で物体側に凹、像面側に凸である。物体側に凸であるのは広角に対応するものである。広い入射角の範囲で光線がうまくレンズG1に入るためには凸面であることが必要である。G2が離れているので、G1であまりに収束させるとG2で広げるのが難しい。よって、G1は弱い屈折力でよいこともある。ここでは僅かに負の屈折力となっている。
(G2の物体側面:面S3)
第2レンズの物体側面である面S3は凹面の非球面である。アパーチャ半径は6.5345mmである。有効直径は13.069mmである。面S2を外向きにデータ周辺光も受け取らなければならないので、面S3のアパーチャ半径は面S2よりも広い。
曲率半径はR=−21.4570mmである。負であってレンズの前面なので凹面である。G2の中央部に入った光線を広げる働きがある。これは中央部だけのことである。周辺部に斜め外向きに入射した光線はG2から逃がしてはならないので周辺部は凸面となる。上方で光線ヲ、ワ、カが斜め上向き入射し屈折して水平向きになっているのはこの凸面がきついからである。凸面によって光線を広げることができる。
離心率はK=−9.5654×10である。
非球面係数は
=+1.5839×10−3mm−1
=+5.4212×10−4mm−3
=−1.0868×10−6mm−5
=−8.1741×10−10mm−7
である。Aが正なので周辺部1部が凸になる。A、Aが負であるのでさらに遠い周辺部で曲率が変化して1部凹型となっている。それより高次の非球面係数は0である。回折係数は0である。第2レンズの厚みは3.700mmである。
(G2の像面側面:面S4)
第2レンズG2の像面側面である面S4は凸面の非球面である。回折面が形成されている。アパーチャ半径は6.5345mmである。有効直径は13.069mmである。
曲率半径はR=−19.2228mmである。かなり強い凸面になっている。周辺部を通る光線は強く内向きに屈折する。入射角が大きいので強く曲げないとレンズから逸れてしまい、像面Jまで到達できない。G2レンズが厚い(3.7000mm)のは中央部付近に入って斜め伝搬している光線が面S4を出て十分に広がるためである。G1とG2はかなり距離があるので合成した屈折力は強くない。これはG3が大きい屈折力を持つことを要求する。全屈折力1/fは先述のように、センサの有効直径Dと(最大)視野角Yとに、1/f=tan(Y/2)/Dという関係で結びつく。
但し全焦点距離fといっても、近軸光線だけについて定義されるもので厳密な焦点距離ではない。上の関係も厳密式ではない。とにかく、センサの有効寸法Dと視野角Yが決まると全屈折力1/fは大体決まってしまう。もしも1/f12が小さいと、G3の屈折力1/fで補えばよい。しかしG3をあまりに凸にすると収差が大きくなるから、1/fを大きくするにも限界がある。f12/f=1.6という上限はそのような条件から来る。実施例1はf12/f=1.2だから中間的である。それはG1・G2間距離が中間的であり、f12の値が中間的だということである。
離心率はK=5.6553である。
非球面係数は
=+1.8617×10−2mm−1
=−7.5704×10−4mm−3
=+1.6904×10−5mm−5
=−1.5461×10−8mm−7である。
回折係数は
=−4.5917×10−3
=−3.3224×10−5mm−1
第2、第3レンズG2、G3の間隔は、極めて狭く0.1000mmである。
(G3の物体側面:面S5)
第3レンズG3の物体側面である面S5は凸面の非球面である。アパーチャ半径は5.2652mmである。G2によって内向き屈折するから、アパーチャ半径は、面S5の方が面S4より狭くてよい。
曲率半径はR=7.4743mmである。
このように面S5の曲率半径が小さく、屈折力が大きいということは重要である。面S4の凸面と面S5の凸面が光線を強く内側へ曲げるので、大きい入射角の光線をも内側へ引き込み、像面Jで結像できるようにする。それはレンズ系が広角であるための条件となる。それは第1、2レンズG1、G2の合成の屈折力が小さい場合(合成焦点距離f12が長い場合)に特に必要となる。f12が長いといっても限度がある。
レンズ系の直径が小さくて、しかも広角であるとすると、第1、第2レンズはかなり強い屈折力を持つ必要がある。それはf12がある程度短いということである。
像面(センサ面)の直径をDとする。入射角がθの無限遠の像は像面において、ftanθの高さに結像する筈である。広角レンズの最大入射角をΘとする。それがセンサの端に実像を作るのだとすると、2ftanΘ=Dという条件が成り立つ。これは全体の焦点距離fの上限を決めることになる。但しこれは条件を単純化させている。構成要素のレンズが非球面を持つので、合成焦点距離fというのは近軸光線について定義されるだけである。周辺光に対しては焦点距離fが定義できない。そこで近軸光線にしか定義できない焦点距離fの概念を広げ、2ftanΘ=Dというおおよその評価式を用いて概略の議論を進めることにする。
レンズの最大視野角Yは、最大入射角の2倍だから2Θである(Y=2Θ)。全体の焦点距離fはf=D/2tanΘ=D/2tan(Y/2)ということになる。
視野角Yが例えば50゜であるとするとΘ=25゜であるから、f=1.07Dである。
視野角Yが例えば60゜であるとするとΘ=30゜であるから、f=0.87Dである。
視野角Yが例えば70゜であるとするとΘ=35゜であるから、f=0.71Dである。本発明は視野角を50゜〜70゜の程度とする。従って、その場合0.71D≦f≦1.07Dである。例えばセンサのアパーチャ半径を5mmとすると、センサの直径はD=10mmとなる。その場合7.1mm≦f≦10.7mmとなる。先述のようにf、f12は近軸光線にしか定義できないから、これは近似的な式である。
レンズの実効中心がどこにあるのかということはレンズ系を構成する個々のレンズによる。レンズG1、G2は実像を結ばずG3だけが実像を作るということからレンズの実効中心はレンズ系G1、G2、G3の存在する辺りにある。
第1、2レンズの合成屈折力が大きい場合(f12が短い)は光線が十分に内向きに集められているから、面S5の曲率半径を短くする必要は少なくなる。反対に第1、2レンズの合成屈折力が小さい(f12が長い)場合は、光線が十分に集めきれていないので、面S5の凸面の曲率を大きくしなければならない。
次の面S5で強くビームを内側へ屈折させるには、面S4と面S5の距離が近い方がより有効である。面S4、面S5が離れると面S4、面S5の曲率をさらに増やす必要がある。そうすると収差が余計に増えて収差の補正が難しくなる。そのような難点を避けるため、面S4と面S5の距離は短くする。ここでは0.1mmと設定されているが、殆ど接触しているということである。面S4、面S5の距離は1mm以下であるのがよい。
離心率はK=−4.0605である。
非球面係数は
=+1.1321×10−2mm−1
=+4.4483×10−5 mm−3
=−1.6099×10−7mm−5
=−9.2330×10−7mm−7
である。A、Aが負であるので、周辺部の形状が凹型になる。これは周辺光を広げる役割がある。
回折係数は何れも0である。第3レンズG3の厚みは3.4000mmである。
(G3の像面側面:面S6)
第3レンズG3の像面側面である面S6は凹面の非球面である。アパーチャ半径は4.9976mmである。
曲率半径はR=8.8298mmである。
離心率はK=+6.5860×10−1である。
非球面係数は
=−1.4526×10−2mm−1
=+1.9179×10−3mm−3
=−1.3924×10−4mm−5
=+1.7558×10−6mm−7である。
回折係数は何れも0である。面S6は中央部では強い凹面である。面S5で強く中央へ収束させた光線を広げる役割をする。全体としてG3の焦点距離fは正で、正の屈折力(1/f)を持つ。が、それは中程度の屈折力である。f12が長い(G1、G2の屈折力が弱い)場合はG3はかなりの正の屈折力を分担しなければならない。しかしf12が短い時は、G3には強い屈折力(1/f)は要らない。
G3は入射角θの小さい軸上の光線は殆ど収束させず、θの大きい周辺光を広げて、センサの端部へ巧く結像するという役割を持つ。G3の外周部で、面S5が凹面に、面S6が凸面になるのはそのためである。G3は外周近くでは負の屈折力を持つのである。G3の屈折力が強くなく、それ程弱くもないので、G3が付け加わって全体の焦点距離が少し縮む。f12=10.46mmで、f=8.48mmだから、G3のために2mmほど焦点距離が短くなる。なぜなら、G3は中央部では正の屈折力を持つからである。
レンズG3の後面S6とセンサ窓Wの前面S7の距離は2.6264mmである。これと窓厚み、窓・センサ間距離を加えた値は約5.3mmである。これをバックフォーカスというが、狭いバックフォーカスである。窓・センサ間が短い(1.64mm)ので、狭いバックフォーカスでも窓とG3の間にシャッターを入れることは可能である。
(窓の物体面側面:面S7)
センサ窓Wはセンサと一体となったものでZnSでなく、Ge製である。物体側面S7は平坦である。曲率半径は無限大、非球面係数は0である。センサ窓Wの厚みは1.000mmである。アパーチャ半径は4.9487mmである。有効直径は9.894mmである。
(窓の像面側面:面S8)
窓の像面側面S8も平坦である。曲率半径は無限大、非球面係数は0である。窓の後面S8とセンサ面S9との距離は1.6400mmである。アパーチャ半径は4.9411mmである。有効直径は9.8822mmである。
(センサ面:面S9)
これは画素が縦横に並ぶセンサ面である。アパーチャ半径は5.0000mmである。有効直径は10mmである。50μm角の画素であれば、200×200の画素群を縦横に設けることができる。25μm角の画素であれば、400×400の画素を縦横に設けることができる。
図2に実施例1のレンズのMTFカーブを示す。横軸は空間周波数(Spatial Frequency;単位lp/mm)である。縦軸はModulationである。入射角度を0゜(軸上)、19.84゜、26.07゜、32.10゜としている。それぞれの角度の入射光に対するサジタル成分(Sagittal)とタンゼンシャル成分(Tangential)を示す。タンゼンシャル成分というのは入射角の傾きの接線の方向での値で、サジタルというのはそれと直交する方向の値である。
イ:回折限界
ロ:軸上光線(0゜)
ハ:19.84゜ タンゼンシャル成分
ニ:19.84゜ サジタル成分
ホ:26.07゜ タンゼンシャル成分
ヘ:26.07゜ サジタル成分
ト:32.10゜ タンゼンシャル成分
チ:32.10゜ サジタル成分
経験上、このレンズ系が像面にあるセンサの上に解像度の高い像を形成するには、センサの画素ピッチpの2倍(2p)の逆数(1/2p)であるナイキスト周波数においてMTFが0.2以上だということが条件となる。画素ピッチが25μmの場合、ナイキスト周波数は20lp/mmである。
このグラフによれば、ヘの26.07゜入射のサジタル成分のMTFが、空間周波数20lp/mmで0.42に、24lp/mmで0.33に、28lp/mmで0.26に低下している。
ロの0゜入射(軸上)のMTFが、空間周波数20lp/mmで0.49に、24lp/mmで0.38に、28lp/mmで0.30に低下している。
しかし、何れにしても空間周波数20lp/mmでMTFが0.2以上という条件を満足する。MTFのグラフは全体が分かりやすいが、ある特定の空間周波数での値は分かりにくい。
Figure 2009063942
表2は実施例1のレンズの入射角が0゜、19.84゜、26.07゜、32.10゜で、空間周波数が20lp/mmにおけるMTFのsagittal、tangential成分の値を示す表である。20lp/mmというのは画素ピッチを25μmとした時のナイキスト周波数である。グラフ、表に表した角度範囲でサジタル、タンゼンシャル成分共にナイキスト周波数が20lp/mmの時、MTFが0.2より大きい。
画素ピッチ25μm、画素サイズ320×240の撮像素子(8mm×6mm)とを組み合わせる際に要求される高解像度を実現することができる。その場合、画素ピッチがp=0.025mmなのでナイキスト周波数は1/2p=20lp/mmである。入射角度が26.07゜で、ナイキスト周波数20lp/mmにおけるサジタル成分のMTFが0.422、タンゼンシャル成分のMTFが0.553である。入射角度が32.10゜であっても、サジタル成分のMTFは0.534もあるし、タンゼンシャル成分のMTFは0.522である。入射角は法線とビームの間のなす角度であるから、視野角は最大入射角の2倍になる。入射角が0゜〜32.10゜の間で20lp/mmでのMTFが何れも0.2以上であるから、画素ピッチ25μmの撮像素子と組み合わせ解像度の高いカメラを構成することができる。
さらに非球面を駆使することによって、レンズ系全体でのレンズ厚を小さく抑えることができ、明るいレンズ系を実現できる。各レンズの最大直径、曲率、中心厚(中心厚み1.5mm〜8mm)、コバ厚(周辺厚みのこと;1〜8mm)サグ量(5mm未満)が前述の条件を満たしている。そのため、モールド成形による製造が可能である 。
以下に実施例1のサグ量、コバ厚の数値を列挙する。
サグ量
G1レンズ:(物体側)0.4876mm、(像面側)0.2289mm
G2レンズ:(物体側)0.5816mm、(像面側)0.8210mm
G3レンズ:(物体側)1.2329mm、(像面側)1.0266mm
コバ厚
G1レンズ:2.5413mm
G2レンズ:2.2974mm
G3レンズ:3.1937mm
[実施例2(図3、図4)]
ZnS、3枚組レンズ(G4、G5、G6)
12/f=1.59
f=8.49mm
12=13.5mm
F値 0.94
最大径 9mm
ディストーション −4.38%
視野角 64.22゜
実施例2は、視野角が64.22゜で十分に広角である。広角にするためにfが短く8.49mmである。先程の式D=2ftan(Y/2)から計算するとD=10.65mmとなるが、センサ直径は10mmなので少し足りない。しかしMTFから見ると、32.11゜の入射角の光線もMTFが0.2以上となるから、視野角64.22゜は十分にある。
図3に実施例2に係るレンズ系の断面を示す。これも3枚レンズG4、G5、G6よりなりZnS製である。4枚目の平坦な部材はセンサの窓Wである。センサ窓はセンサに付随するものでGe製である。最後のレンズG6と窓Wの間にはシャッター(図示せず)が設けられる。窓Wの背後にはセンサ面(像面;結像面)Jがある。
対物レンズである第1レンズG4の物体側面S1は非球面の凸面である。高入射角で周辺に入射した光線を強く内側へ曲げ過ぎないため、面S1の周辺部は凹面になっている。像面側面S2も非球面で、中央が凹であるが、周辺部は凸周回面となっている。高入射角周辺光は面S1で凹面を通り、曲がり方が不足するので面S2が凸周回面を持つ。第2(中間)レンズG5は厚いレンズである。斜め入射角が周辺部に入ってもそれを集光しなければならないから、有効径がG4よりも広くなっている。G5の物体側面S3は中央が凹で、周辺が円環状に凸となる。また非球面であるので回折面が形成される。入射光の周辺部はG4で曲がり方が不足するので、G5の凸円環で内側へ屈折させる。G5の像面側面S4は凸になっている。面S2、面S4は回折面を持つ。G5とG6は極めて近く殆ど隙間がない。第3レンズG6は物体側面S5が非球面である。面S5の中央が強い凸で周辺では凹面になる。G6の像面側面S6は中央で強い凹である。これも一様曲率でなく、周辺部で曲率が緩和される。
図3から分かるように、G4、G5の屈折力(1/f12)は弱くてf12=13.5mmである。これは長い合成焦点距離である。第3レンズG6が強い正の屈折力を持っている。それがf12の弱い屈折力を補充している。f12=13.5mmというのは長すぎるが、G6の強い屈折力で補われて、全体でf=8.49mmとなる。f12/f=1.59なので、本発明の要求する0.9〜1.6という範囲に入っている。限界値の1.6はf12の上限(G4、G5の屈折力の下限)を与えるものである。F値が0.94なので十分に明るいレンズである。
図4に実施例2のレンズのMTFカーブを示す。横軸は空間周波数(Spatial Frequency;単位lp/mm)である。縦軸はModulationである。入射角度を0゜(軸上)、19.81゜、26.04゜、32.11゜としている。それぞれの角度の入射光に対するサジタル成分とタンゼンシャル成分を示す。
イ:回折限界
ロ:軸上光線(0゜)
ハ:19.81゜ タンゼンシャル成分
ニ:19.81゜ サジタル成分
ホ:26.04゜ タンゼンシャル成分
ヘ:26.04゜ サジタル成分
ト:32.11゜ タンゼンシャル成分
チ:32.11゜ サジタル成分
このグラフによれば、ロの軸上光線(入射角0゜)のMTFの空間周波数による低下が著しい。入射角0の光線は、空間周波数が20lp/mmで、MTFが0.20、24lp/mmでMTFが0.10に低下する。ヘの26.04゜の入射角のサジタル成分もMTFの減少が目立つ。26.04゜サジタル成分は20lp/mmでMTFが0.22、24lp/mmで0.14である。
しかし、何れにしても空間周波数20lp/mmで0.2以上という条件を満足する。多数の画素よりなるセンサと組み合わせるには、画素サイズに応じたナイキスト周波数において、MTFが0.2以上になるということが条件となる。これは32.11゜以内の全入射角に対し空間周波数が20lp/mmで、MTFが0.2以上という条件を満たす。従って、視野角は64.22゜以上である。
Figure 2009063942
表3は実施例2のレンズの入射角が0゜、19.81゜、26.04゜、32.11゜で、空間周波数が20lp/mmにおけるMTFのサジタル(sagittal)、タンゼンシャル(tangential)成分の値を示す表である。先述のように、20lp/mmというのは画素ピッチを25μmとした時のナイキスト周波数である。画素ピッチをもっと小さくするのであれば、さらに大きい空間周波数でのMTFが問題となる。先述のように、軸上光線(入射角0゜)のMTFの減少が顕著である。0゜入射でサジタル成分のMTFが0.205、タンゼンシャル成分のMTFが0.205である。26.04゜入射のサジタル成分はMTFが0.224である。それ以外の値はこれらより大きい。つまりグラフ、表に表した角度範囲で20lp/mmの時、MTFが0.2より大きい。有効な入射角の2倍が視野角であるから、このレンズ系では視野角は64.22゜である。Θ=32.11゜でまだ余裕があるので、実際はもっと広い。
以下に実施例2のサグ量、中心厚、コバ厚の数値を列挙する。
サグ量
G1レンズ:(物体側)0.6600mm、(像面側)0.1119mm
G2レンズ:(物体側)0.0055mm、(像面側)0.3700mm
G3レンズ:(物体側)1.3000mm、(像面側)0.7682mm
中心厚
G1レンズ:2.8mm
G2レンズ:3.7mm
G3レンズ:3.4mm
コバ厚
G1レンズ:2.2519mm
G2レンズ:3.3245mm
G3レンズ:2.8682mm
[実施例3(図5、図6)]
ZnS、3枚組レンズ(G7、G8、G9)
12/f=0.91
f=7.68mm
12=7mm
F値 1.06
最大径 7.2mm
ディストーション −5.8%
視野角 68.90゜
実施例3は、視野角が68.90゜で十分に広角である。広角にするためにf12が短くて7mmになっている。fも短くて7.68mmである。f12/f=0.91なので、本発明の要求する0.9〜1.6という範囲に入っている。F値が1.06なので十分に明るいレンズである。先程のD=2ftan(Υ/2)という式を検討すると、2ftan34.45゜=10.5mmとなる。センサの有効寸法Dは10mmであるが、周辺光に対して実効的なfは7.68mmより短いのでΘ=34.45゜の光を巧く像面の端に結像することができる。
図5に実施例3に係るレンズ系の断面を示す。これも3枚レンズG7、G8、G9よりなりZnS製である。4枚目の平坦な部材はセンサの窓Wである。センサ窓Wはセンサに付随するものでGe製である。最後のレンズG3と窓Wの間にはシャッター(図示せず)が設けられることもある。窓Wの背後にはセンサ面(像面;結像面)Jがある。
対物レンズである第1レンズG7は物体側に凸の正の屈折力を持つレンズである。第1面S1中央は凸面である。第2面S2中央は凹面である。面S1、面S2の周辺部は凹周面、凸周面となっている。これは周辺部へ広角で入射したビームをあまりに強く曲げると大きい収差が出るので、大入射角周辺光の曲げを緩和するためである。第2(中間)レンズG8は、物体側面S3は中央が凹、周辺部が凸形状である。第2レンズG8の像面側面S4は凸であり、強い凸彎曲をしている。これは周辺入射光を強く内画へ曲げるためである。広い視野角を実現するため、第2レンズは周辺光を強く屈折させる。また、第2レンズG8は第1レンズG7よりも有効径が大きい。
第3レンズG9は物体側面S5が凸面である。像面側面S6は凹面である。物体側に凸のメニスカスレンズとなっている。面S4、面S5の凸面は特に重要である。面S4の凸面と面S5の凸面によって大きい入射角で入射した光線を強く中央寄りに屈折させる。その点は実施例1、2と同様である。
実施例1、2と異なる点はG7とG8の距離が短いことと、メニスカスレンズG9の屈折力が弱いことである。それは次のようなことを意味する。
両方とも凸レンズであるG7とG8が接近(0.7mm程度)しており、合成の屈折力が大きくなるから合成焦点距離f12が短くなる。fとfの合成焦点距離は1/f12=1/f+1/f−u/fによって与えられる。uはレンズ間の距離である。実施例3ではuが短いので屈折力が強く、焦点距離f12が短くなるのである。実施例3はG7、G8によって必要な全屈折力の殆どを作り出すことができる。合成屈折力1/f=1/7.68mm=0.130mm−1と、G7、G8による屈折力1/f12=1/7mm=0.143mm−1を比較すると、1/f12の方が大きい。G7とG8は近接しており、その距離は0.1mm程度である。だからG9の屈折力1/fは負である。負メニスカスレンズとしてG9がある。これはf12/f=0.91となる。G7、G8の屈折力が強ければG9負メニスカスレンズであってよいということの例である。これは0.9≦f12/f≦1.6の下限近くの実施例である。
図6に実施例3のレンズのMTFカーブを示す。横軸は空間周波数(Spatial Frequency;単位lp/mm)である。縦軸はModulationである。入射角度を0゜(軸上)、21.47゜、28.06゜、34.45゜としている。それぞれの角度の入射光に対するサジタル成分とタンゼンシャル成分を示す。
イ:回折限界
ロ:軸上光線(0゜)
ハ:21.47゜ タンゼンシャル成分
ニ:21.47゜ サジタル成分
ホ:28.06゜ タンゼンシャル成分
ヘ:28.06゜ サジタル成分
ト:34.45゜ タンゼンシャル成分
チ:34.45゜ サジタル成分
高解像度を得るためには、全画角において画素サイズに応じたナイキスト周波数において、MTFが0.2以上になるということが条件となる。センサの画素の寸法によってナイキスト周波数が変わる。前述のように25μm角の画素を持つセンサの場合は、ナイキスト周波数が20lp/mmである。上に角度の範囲で、空間周波数20lp/mmでMTFが0.2以上である。
このグラフによれば、ヘの28.06゜入射のサジタル成分が、空間周波数28lp/mmで0.07に、24lp/mmで0.13に、20lp/mmで0.23に低下している。ニの21.47゜入射のサジタル成分に対し、24lp/mmで0.29に、20lp/mmで0.37に低下している。しかし、何れにしても空間周波数20lp/mmで0.2以上という条件を満足する。
Figure 2009063942
表4は実施例2のレンズの入射角が0゜、21.47゜、28.06゜、34.45゜で、空間周波数が20lp/mmにおけるMTFのサジタル(sagittal)、タンゼンシャル(tangential)成分の値を示す表である。20lp/mmというのは、画素ピッチを25μmとした時のナイキスト周波数である。画素ピッチをもっと小さくするのであれば、さらに大きい空間周波数でのMTFが問題となる。
28.06゜のサジタル成分のMTFが0.227で、表4の中では最小値である。34.45゜入射のビームでタンゼンシャル成分のMTFが0.438、サジタル成分のMTFが0.515である。つまりグラフ、表に表した角度範囲で20lp/mmの時MTFが何れの場合でも0.2より大きい。有効な入射角の2倍が有効視野角であるから、このレンズ系では有効な視野角は68.9゜である。入射角34.45゜で、まだ0.2までMTFに余裕があるから、実際にはもっと視野角は大きい。
以下に実施例3のサグ量、中心厚、コバ厚の数値を列挙する。
サグ量
G1レンズ:(物体側)0.4411mm、(像面側)0.1307mm
G2レンズ:(物体側)0.4388mm、(像面側)0.7163mm
G3レンズ:(物体側)0.2742mm、(像面側)0.4604mm
中心厚:
G1レンズ:2.8mm
G2レンズ:3.7mm
G3レンズ:3.4mm
コバ厚
G1レンズ:2.4896mm
G2レンズ:2.5449mm
G3レンズ:3.5862mm
[実施例4:3枚レンズからなるレンズユニット(図7、8、9)]
実施例1の遠赤外レンズの組を使ってレンズユニットにした。レンズユニットの全体の側面図を図7に示す。斜視図を図8に示す。縦断面図を図9に示す。
金属製円筒形の鏡筒60は、外周面の中間位置に雄螺子条62、内周面前方に雌螺子部63を有する。鏡筒60の内周面は中間部及び後方部で平滑な内筒面66となっている。内周面の最後方は内側へ***した止突条74となる。外周の中間部の雄螺子条62の前方は直径の大きい平滑面部である。雄螺子条62の後方にはより直径の小さい平滑部73がある。
金属製リング形状のレンズ押さえ64は外周に雄螺子部65を持つ。雄螺子部65は鏡筒60の雌螺子部63と螺合できる。レンズ押さえ64の前方には直径方向に並ぶ切欠き72、72がある。治具を切欠き72、72に差し込んでレンズ押さえ64を中心軸回りに回転し、レンズ押さえ64を鏡筒60に対し着脱するようになっている。鏡筒60、レンズ押さえ64は例えばアルミで作ることができる。
鏡筒60の内筒面66に沿って、第3レンズG3、第2スペーサ68、第2レンズG2、第1スペーサ67、第1レンズG1が奥から順に挿入されている。第3レンズG3は最後端の止突条74で後面が押さえられる。第3レンズG3の軸方向の位置が決まる。第2スペーサ68は略円筒形であるが第3レンズG3と第2レンズG2の間に挿入され、第2、3レンズG2、G3の相対的な位置を決める。第1スペーサ67は第2レンズG2と第1レンズG1の間にあって第1、2レンズG1、G2の相対位置を決める。レンズ押さえ64の雄螺子部65は、鏡筒60の前の雌螺子部63に螺合して第1レンズG1の前額部を押さえる。切欠き72に治具を入れて右に廻せば、レンズ押さえ64を鏡筒60に螺合固定できる。左に廻せばレンズ押さえ64を鏡筒60から外すことができる。
スペーサ67、68の作用によって、G1、G2間が1.8382mmに、G2、G3間が0.1000mmに定められる。スペーサ67、68はアルミ、セラミック、プラスチック等をリング状に形成することによって作られる。
[実施例5:3枚レンズからなるレンズユニット(図10)]
実施例2の遠赤外レンズの組を使ってレンズユニットにした。レンズユニットの側面図、斜視図は図7、図8に示すものとほぼ同一である。縦断面図を図10に示す。
金属製円筒形の鏡筒60は、外周面の中間位置に雄螺子条62、内周面前方に雌螺子部63を有する。鏡筒60の内周面は中間部及び後方部で平滑な内筒面66となっている。内周面の最後方は内側へ***した止突条74となる。外周の中間部の雄螺子条62の前方は直径の大きい平滑面部である。雄螺子条62の後方にはより直径の小さい平滑部73がある。
金属製リング形状のレンズ押さえ64は外周に雄螺子部65を持つ。雄螺子部65は鏡筒60の雌螺子部63と螺合できる。レンズ押さえ64の前方には直径方向に並ぶ切欠き72、72がある。治具を切欠き72、72に差し込んでレンズ押さえ64を中心軸回りに回転し、レンズ押さえ64を鏡筒60に対し着脱するようになっている。鏡筒60、レンズ押さえ64は例えばアルミで作ることができる。
鏡筒60の内筒面66に沿って、第3レンズG6、第2スペーサ68、第2レンズG5、第1スペーサ67、第1レンズG4が奥から順に挿入されている。第3レンズG6は最後端の止突条74で後面が押さえられる。第3レンズG6の軸方向の位置が決まる。第2スペーサ68は略円筒形であるが第3レンズG6と第2レンズG5の間に挿入され、第2、3レンズG5、G6の相対的な位置を決める。第1スペーサ67は第2レンズG5と第1レンズG4の間にあって第1、2レンズG4、G5の相対位置を決める。レンズ押さえ64の雄螺子部65は、鏡筒60の前の雌螺子部63に螺合して第1レンズG4の前額部を押さえる。切欠き72に治具を入れて右に廻せば、レンズ押さえ64を鏡筒60に螺合固定できる。左に廻せばレンズ押さえ64を鏡筒60から外すことができる。
スペーサ67、68はアルミ、セラミック、プラスチック等をリング状に形成することによって作られる。
[実施例6:3枚レンズからなるレンズユニット(図11)]
実施例3の遠赤外レンズの組を使ってレンズユニットにした。レンズユニットの側面図、斜視図は図7、図8に示すものとほぼ同一である。縦断面図を図11に示す。
金属製円筒形の鏡筒60は、外周面の中間位置に雄螺子条62、内周面前方に雌螺子部63を有する。鏡筒60の内周面は中間部及び後方部で平滑な内筒面66となっている。内周面の最後方は内側へ***した止突条74となる。外周の中間部の雄螺子条62の前方は直径の大きい平滑面部である。雄螺子条62の後方にはより直径の小さい平滑部73がある。
金属製リング形状のレンズ押さえ64は外周に雄螺子部65を持つ。雄螺子部65は鏡筒60の雌螺子部63と螺合できる。レンズ押さえ64の前方には直径方向に並ぶ切欠き72、72がある。治具を切欠き72、72に差し込んでレンズ押さえ64を中心軸回りに回転し、レンズ押さえ64を鏡筒60に対し着脱するようになっている。鏡筒60、レンズ押さえ64は例えばアルミで作ることができる。
鏡筒60の内筒面66に沿って、第3レンズG9、第2スペーサ68、第2レンズG8、第1スペーサ67、第1レンズG7が奥から順に挿入されている。第3レンズG9は最後端の止突条74で後面が押さえられる。第3レンズG9の軸方向の位置が決まる。第2スペーサ68は略円筒形であるが第3レンズG9と第2レンズG8の間に挿入され、第2、3レンズG8、G9の相対的な位置を決める。第1スペーサ67は第2レンズG8と第1レンズG7の間にあって第1、2レンズG7、G8の相対位置を決める。レンズ押さえ64の雄螺子部65は、鏡筒60の前の雌螺子部63に螺合して第1レンズG1の前額部を押さえる。切欠き72に治具を入れて右に廻せば、レンズ押さえ64を鏡筒60に螺合固定できる。左に廻せばレンズ押さえ64を鏡筒60から外すことができる。
スペーサ67、68はアルミ、セラミック、プラスチック等をリング状に形成することによって作られる。
[実施例7:3枚レンズからなるレンズユニットに撮像素子を結合した撮像装置(図12)]
実施例7は、実施例4の遠赤外レンズユニットに撮像素子を結合して撮像装置としたものである。実施例7の撮像装置の全体の縦断面図を図12に示す。
金属製円筒形の鏡筒60は、外周面の中間位置に雄螺子条62、内周面前方に雌螺子部63を有する。鏡筒60の内周面は中間部及び後方部で平滑な内筒面66となっている。内周面の最後方は内側へ***した止突条74となる。外周の中間部の雄螺子条62の前方は直径の大きい平滑面部である。雄螺子条62の後方にはより直径の小さい平滑部73がある。
金属製リング形状のレンズ押さえ64は外周に雄螺子部65を持つ。雄螺子部65は鏡筒60の雌螺子部63と螺合できる。レンズ押さえ64の前方には直径方向に並ぶ切欠き72、72がある。治具を切欠き72、72に差し込んでレンズ押さえ64を中心軸回りに回転し、レンズ押さえ64を鏡筒60に対し着脱するようになっている。鏡筒60、レンズ押さえ64は例えばアルミで作ることができる。
鏡筒60の内筒面66に沿って、第3レンズG3、第2スペーサ68、第2レンズG2、第1スペーサ67、第1レンズG1が奥から順に挿入されている。第3レンズG3は最後端の止突条74で後面が押さえられる。第3レンズG3の軸方向の位置が決まる。第2スペーサ68は略円筒形であるが第3レンズG3と第2レンズG2の間に挿入され、第2、3レンズG2、G3の相対的な位置を決める。第1スペーサ67は第2レンズG2と第1レンズG1の間にあって第1、2レンズG1、G2の相対位置を決める。レンズ押さえ64の雄螺子部65は、鏡筒60の前の雌螺子部63に螺合して第1レンズG1の前額部を押さえる。切欠き72に治具を入れて右に廻せば、レンズ押さえ64を鏡筒60に螺合固定できる。左に廻せばレンズ押さえ64を鏡筒60から外すことができる。
スペーサ67、68の作用によって、G1、G2間が1.8382mmに、G2、G3間が0.1000mmに定められる。スペーサ67、68はアルミ、セラミック、プラスチック等をリング状に形成することによって作られる。
有底円筒形の撮像素子ホルダ−80は後方に底板82を、前開口部83の内側面に雌螺子部85を有する。底板82には開口部を持つ円筒形の窓ホルダ−84が同心状内側へ形成される。窓ホルダ−84の開口部には窓Wが固定される。底板82には撮像素子チップ86が中央に固定してある。撮像素子チップ86の前面が像面Jである。雌螺子部85を、鏡筒60の外周中間位置にある雄螺子条62に螺合する。そうすることによって、撮像素子とレンズユニットが一体化し撮像装置となる。
[実施例8:3枚レンズからなるレンズユニットに撮像素子を結合した撮像装置(図13)]
実施例8は、実施例5の遠赤外レンズユニットに撮像素子を結合して撮像装置としたものである。実施例8の撮像装置の全体の縦断面図を図13に示す。
金属製円筒形の鏡筒60は、外周面の中間位置に雄螺子条62、内周面前方に雌螺子部63を有する。鏡筒60の内周面は中間部及び後方部で平滑な内筒面66となっている。内周面の最後方は内側へ***した止突条74となる。外周の中間部の雄螺子条62の前方は直径の大きい平滑面部である。雄螺子条62の後方にはより直径の小さい平滑部73がある。
金属製リング形状のレンズ押さえ64は外周に雄螺子部65を持つ。雄螺子部65は鏡筒60の雌螺子部63と螺合できる。レンズ押さえ64の前方には直径方向に並ぶ切欠き72、72がある。治具を切欠き72、72に差し込んでレンズ押さえ64を中心軸回りに回転し、レンズ押さえ64を鏡筒60に対し着脱するようになっている。鏡筒60、レンズ押さえ64は例えばアルミで作ることができる。
鏡筒60の内筒面66に沿って、第3レンズG6、第2スペーサ68、第2レンズG5、第1スペーサ67、第1レンズG4が奥から順に挿入されている。第3レンズG6は最後端の止突条74で後面が押さえられる。第3レンズG6の軸方向の位置が決まる。第2スペーサ68は略円筒形であるが第3レンズG6と第2レンズG5の間に挿入され、第2、3レンズG5、G6の相対的な位置を決める。第1スペーサ67は第2レンズG5と第1レンズG4の間にあって第1、2レンズG4、G5の相対位置を決める。レンズ押さえ64の雄螺子部65は、鏡筒60の前の雌螺子部63に螺合して第1レンズG4の前額部を押さえる。切欠き72に治具を入れて右に廻せば、レンズ押さえ64を鏡筒60に螺合固定できる。左に廻せばレンズ押さえ64を鏡筒60から外すことができる。
スペーサ67、68はアルミ、セラミック、プラスチック等をリング状に形成することによって作られる。
有底円筒形の撮像素子ホルダ−80は後方に底板82を、前開口部83の内側面に雌螺子部85を有する。底板82には開口部を持つ円筒形の窓ホルダ−84が同心状内側へ形成される。窓ホルダ−84の開口部には窓Wが固定される。底板82には撮像素子チップ86が中央に固定してある。撮像素子チップ86の前面が像面Jである。雌螺子部85を、鏡筒60の外周中間位置にある雄螺子条62に螺合する。そうすることによって、撮像素子とレンズユニットが一体化し撮像装置となる。
[実施例9:3枚レンズからなるレンズユニットに撮像素子を結合した撮像装置(図14)]
実施例9は、実施例6の遠赤外レンズユニットに撮像素子を結合して撮像装置としたものである。実施例9の撮像装置の全体の縦断面図を図14に示す。
金属製円筒形の鏡筒60は、外周面の中間位置に雄螺子条62、内周面前方に雌螺子部63を有する。鏡筒60の内周面は中間部及び後方部で平滑な内筒面66となっている。内周面の最後方は内側へ***した止突条74となる。外周の中間部の雄螺子条62の前方は直径の大きい平滑面部である。雄螺子条62の後方にはより直径の小さい平滑部73がある。
金属製リング形状のレンズ押さえ64は外周に雄螺子部65を持つ。雄螺子部65は鏡筒60の雌螺子部63と螺合できる。レンズ押さえ64の前方には直径方向に並ぶ切欠き72、72がある。治具を切欠き72、72に差し込んでレンズ押さえ64を中心軸回りに回転し、レンズ押さえ64を鏡筒60に対し着脱するようになっている。鏡筒60、レンズ押さえ64は例えばアルミで作ることができる。
鏡筒60の内筒面66に沿って、第3レンズG9、第2スペーサ68、第2レンズG8、第1スペーサ67、第1レンズG7が奥から順に挿入されている。第3レンズG9は最後端の止突条74で後面が押さえられる。第3レンズG9の軸方向の位置が決まる。第2スペーサ68は略円筒形であるが第3レンズG9と第2レンズG8の間に挿入され、第2、3レンズG8、G9の相対的な位置を決める。第1スペーサ67は第2レンズG8と第1レンズG7の間にあって第1、2レンズG7、G8の相対位置を決める。レンズ押さえ64の雄螺子部65は、鏡筒60の前の雌螺子部63に螺合して第1レンズG7の前額部を押さえる。切欠き72に治具を入れて右に廻せば、レンズ押さえ64を鏡筒60に螺合固定できる。左に廻せばレンズ押さえ64を鏡筒60から外すことができる。
スペーサ67、68はアルミ、セラミック、プラスチック等をリング状に形成することによって作られる。
有底円筒形の撮像素子ホルダ−80は後方に底板82を、前開口部83の内側面に雌螺子部85を有する。底板82には開口部を持つ円筒形の窓ホルダ−84が同心状内側へ形成される。窓ホルダ−84の開口部には窓Wが固定される。底板82には撮像素子チップ86が中央に固定してある。撮像素子チップ86の前面が像面Jである。雌螺子部85を、鏡筒60の外周中間位置にある雄螺子条62に螺合する。そうすることによって、撮像素子とレンズユニットが一体化し撮像装置となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
中央部で物体側に凸像面側に凹で周辺部で物体側に凹像面側に凸の第1レンズG1、中央部で物体側に凹像面側に凸で周辺部で物体側に凸で正屈折力の第2レンズG2、中央部で物体側に凸像面側に凹で周辺部で物体側に凹像面側に凸である第3レンズG3の3枚レンズからなる本発明の実施例1に係る遠赤外線カメラ用レンズの断面図。
実施例1の遠赤外線カメラ用レンズの空間周波数を横軸、Modulationを縦軸とし、入射角をパラメータとしたMTF曲線グラフ。
中央部で物体側に凸像面側に凹で周辺部で物体側に凹像面側に凸の第1レンズG4、中央部で物体側に凹像面側に凸で周辺部で物体側に凸で正屈折力の第2レンズG5、中央部で物体側に凸像面側に凹で周辺部で物体側に凹像面側に凸である第3レンズG6の3枚レンズからなる本発明の実施例2に係る遠赤外線カメラ用レンズの断面図。
実施例2の遠赤外線カメラ用レンズの空間周波数を横軸、Modulationを縦軸とし、入射角をパラメータとしたMTF曲線グラフ。
中央部で物体側に凸像面側に凹で周辺部で物体側に凹像面側に凸の第1レンズG7、中央部で物体側に凹像面側に凸で周辺部で物体側に凸で正屈折力の第2レンズG8、中央部で物体側に凸像面側に凹で周辺部で物体側に凹像面側に凸である第3レンズG9の3枚レンズからなる本発明の実施例3に係る遠赤外線カメラ用レンズの断面図。
実施例3の遠赤外線カメラ用レンズの空間周波数を横軸、Modulationを縦軸とし、入射角をパラメータとしたMTF曲線グラフ。
実施例1の遠赤外レンズとスペーサを鏡筒に組み込みレンズ押さえを鏡筒に固定した本発明の実施例4に係るレンズユニットの側面図。
実施例1の遠赤外レンズとスペーサを鏡筒に組み込みレンズ押さえを鏡筒に固定した本発明の実施例4に係るレンズユニットの斜視図。
実施例1の遠赤外レンズとスペーサを鏡筒に組み込みレンズ押さえを鏡筒に固定した本発明の実施例4に係るレンズユニットの縦断面図。
実施例2の遠赤外レンズとスペーサを鏡筒に組み込みレンズ押さえを鏡筒に固定した本発明の実施例5に係るレンズユニットの縦断面図。
実施例3の遠赤外レンズとスペーサを鏡筒に組み込みレンズ押さえを鏡筒に固定した本発明の実施例6に係るレンズユニットの縦断面図。
実施例4のレンズユニットに撮像素子を結合した本発明の実施例7に係る撮像装置の縦断面図。
実施例5のレンズユニットに撮像素子を結合した本発明の実施例8に係る撮像装置の縦断面図。
実施例6のレンズユニットに撮像素子を結合した本発明の実施例9に係る撮像装置の縦断面図。
符号の説明
G1、G4、G7 第1レンズ
G2、G5、G8 第2レンズ
G3、G6、G9 第3レンズ
S1〜S6 レンズ面
S7〜S8 センサ窓面
S9 像面(センサ面)
J 像面(センサ面)
60 鏡筒
62 雄螺子条
63 雌螺子部
64 レンズ押さえ
65 雄螺子部
66 内筒面
67 第1スペーサ
68 第2スペーサ
72 切欠き
73 平滑部
74 止突条
80 撮像素子ホルダ−
82 底板
83 前開口部
84 窓ホルダ−
85 雌螺子部
86 撮像素子チップ

Claims (8)

  1. ZnS製で中央部で物体側に凸像面側に凹のメニスカスで、周辺部で物体側に凹像面側に凸である第1レンズと、ZnS製で中央部で物体側に凹で正の屈折力を持つメニスカスであり周辺部で物体側に凸である第2レンズと、ZnS製で第2レンズと近接して設けられ中央部で物体側に凸のメニスカス形状で、周辺部では物体側に凹である第3レンズとよりなり、何れかのレンズ面に回折面が形成され、視野角が50゜〜70゜であることを特徴とする遠赤外線カメラ用レンズ。
  2. 第3レンズが第2レンズと1mm以内に近接して設けられることを特徴とする請求項1に記載の遠赤外線カメラ用レンズ。
  3. 全体の焦点距離fが6mm〜11mmであって、第1、第2レンズだけの焦点距離f12が5mm〜18mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遠赤外線カメラ用レンズ。
  4. 3枚レンズ全体の焦点距離をf、第1、第2レンズだけの焦点距離をf12として、0.9≦f12/f≦1.6であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の遠赤外線カメラ用レンズ。
  5. ZnS製の第1レンズ、第2レンズ、第3レンズが、レンズ形状の金型を用いてZnS原料粉末を熱間圧縮成形することで作製されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の遠赤外線カメラ用レンズ。
  6. 第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ共に、サグ量<5mm、1.5mm<中心厚<8mm、1mm<コバ厚<8mmであることを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の遠赤外線カメラ用レンズ。
  7. 請求項1〜6の何れか1つに記載のレンズを用いたことを特徴とするレンズユニット。
  8. 請求項7に記載のレンズユニットと、該レンズユニットにて結像した像を撮像する撮像部とを備えることを特徴とする撮像装置。
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