JP2009060203A - 光受信信号断検出回路及び光受信信号断検出方法 - Google Patents

光受信信号断検出回路及び光受信信号断検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】誤検出を防止した光受信信号断検出回路及び光受信信号断検出方法を提供する。
【解決手段】クロックテータリカバリの入力振幅による信号断検出回路によって得られたロスオブシグナルを利用してバイアス電圧回路を制御し、アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させ、クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させることにより、信号断検出動作を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光受信信号断検出回路及び光受信信号断検出方法に関する。
近年、ファイバ光通信の需要が増大に伴い、通信品質の向上が望まれている。このため、信号断検出を行う光受信信号断検出回路が種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
光受信信号断検出回路は、アバランシェホトダイオード(以下、APDと称す。)の電気出力振幅が信号断検出レベルにおいて光入力に比例していることを利用して、APD電気出力振幅と信号断検出基準電圧とをクロックデータリカバリ(以下、CDRと称す。)で比較することによって、APD光入力断をロスオブシグナル(以下、LOSと称す。)として検出するものである。また、信号断検出基準電圧を複数用意することにより、複数の状態を検出することができ、ヒステリシスを得ることが出来るものも提案されている。
特開2005−101913号公報 特開昭63−178633号公報
しかしながら、上述した関連技術において、APDやAPDを利用した回路に適宜使用されるアンプからのノイズが、信号断検出基準電圧を超え、誤検出する場合がある。とくに複数の信号断検出基準電圧差が小さい場合には顕著である。
そこで、本発明の目的は、誤検出を防止した光受信信号断検出回路及び光受信信号断検出方法を提供することにある。
本発明にかかる第1の回路は、アバランシェホトダイオードの出力が入力されるクロックデータリカバリと、前記クロックデータリカバリの前段のアンプからのロスオブシグナルを用いて信号対ノイズ比を向上させるため前記アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させるバイアス電圧制御回路とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる第2の回路は、光通信に使用されるアバランシェホトダイオードと、前記アバランシェホトダイオードの出力信号からクロックとデータとを分離するクロックデータリカバリと、前記クロックデータリカバリの前段のアンプから得られるロスオブシグナルを用いて前記アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて、前記クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させるバイアス電圧制御回路とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる第3の回路は、光通信に使用されるアバランシェホトダイオードと、前記アバランシェホトダイオードの出力を増幅するアンプと、前記アバランシェホトダイオードの出力信号からクロックとデータとを分離するクロックデータリカバリと、前記クロックデータリカバリの前段の前記アンプから得られるロスオブシグナルを用いて前記アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて、前記クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させるバイアス電圧制御回路と、前記バイアス電圧制御回路からの制御信号に基づいて前記アバランシェホトダイオードにバイアス電圧を印加するバイアス電圧回路とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる第1の方法は、アバランシェホトダイオードの出力信号をアンプで増幅しクロックデータリカバリに入力する際に、前記アンプで得られるロスオブシグナルを用いて前記アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて信号対ノイズ比を向上させることを特徴とする。
本発明にかかる第2の方法は、光通信に使用されるアバランシェホトダイオードを準備し、前記アバランシェホトダイオードの出力信号をアンプで増幅し、クロックデータリカバリに入力する際に、前記アンプから得られるロスオブシグナルを用いて前記アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて、前記クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させることを特徴とする。
本発明にかかる第3の方法は、光通信に使用されるアバランシェホトダイオードを準備し、アンプにより前記アバランシェホトダイオードの出力を増幅し、増幅された前記アバランシェホトダイオードの出力信号をクロックデータリカバリに入力する際に、前記クロックデータリカバリの前段の前記アンプから得られるロスオブシグナルを用いて前記アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させ、バイアス電圧回路により前記バイアス電圧制御回路からの制御信号に基づいて前記アバランシェホトダイオードにバイアス電圧を印加させて、前記クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させることを特徴とする。
本発明によれば、クロックテータリカバリの入力振幅による信号断検出回路によって得られたロスオブシグナルを利用してバイアス電圧回路を制御し、アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させ、クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させることにより、信号断検出動作を向上させることができる。
本発明にかかる光受信信号断検出回路の一実施の形態は、アバランシェホトダイオードの出力が入力されるクロックデータリカバリと、クロックデータリカバリの前段のアンプからのロスオブシグナルを用いて信号対ノイズ比を向上させるためアバランシェホトダイオードの増倍率を変化させるバイアス電圧制御回路とを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、アバランシェホトダイオードの出力が入力されるクロックデータリカバリと、クロックデータリカバリの前段のアンプからのロスオブシグナルを用いて信号対ノイズ比を向上させることにより、信号断検出動作を向上させることができる。
本発明にかかる光受信信号断検出回路の他の実施の形態は、光通信に使用されるアバランシェホトダイオードと、アバランシェホトダイオードの出力信号からクロックとデータとを分離するクロックデータリカバリと、クロックデータリカバリの前段のアンプから得られるロスオブシグナルを用いてアバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて、クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させるバイアス電圧制御回路とを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、光通信に使用されるアバランシェホトダイオードの出力信号からクロックとデータとを分離し、クロックデータリカバリの前段のアンプから得られるロスオブシグナルを用いてアバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて、クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させることにより、信号対ノイズ比を向上させて信号断検出動作を向上させることができる。
本発明にかかる光受信信号断検出回路の他の実施の形態は、光通信に使用されるアバランシェホトダイオードと、アバランシェホトダイオードの出力を増幅するアンプと、アバランシェホトダイオードの出力信号からクロックとデータとを分離するクロックデータリカバリと、クロックデータリカバリの前段のアンプから得られるロスオブシグナルを用いてアバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて、クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させるバイアス電圧制御回路と、バイアス電圧制御回路からの制御信号に基づいてアバランシェホトダイオードにバイアス電圧を印加するバイアス電圧回路とを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、光通信に使用されるアバランシェホトダイオードの出力を増幅し、アバランシェホトダイオードの出力信号からクロックとデータとを分離し、クロックデータリカバリの前段のアンプから得られるロスオブシグナルを用いてアバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて、クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させさせることにより、信号対ノイズ比を向上させて信号断検出動作を向上させることができる。
本発明にかかる光受信信号断検出方法の一実施の形態は、アバランシェホトダイオードの出力信号をアンプで増幅しクロックデータリカバリに入力する際に、アンプで得られるロスオブシグナルを用いてアバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて信号対ノイズ比を向上させることを特徴とする。
上記構成によれば、アバランシェホトダイオードの出力信号をアンプで増幅しクロックデータリカバリに入力する際に、アンプで得られるロスオブシグナルを用いてアバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて信号対ノイズ比を向上させることことにより、信号断検出動作を向上させることができる。
本発明にかかる光受信信号断検出方法の他の実施の形態は、光通信に使用されるアバランシェホトダイオードを準備し、アバランシェホトダイオードの出力信号をアンプで増幅し、クロックデータリカバリに入力する際に、アンプから得られるロスオブシグナルを用いてアバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて、クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させることを特徴とする。
上記構成によれば、光通信に使用されるアバランシェホトダイオードを準備し、アバランシェホトダイオードの出力信号をアンプで増幅し、クロックデータリカバリに入力する際に、アンプから得られるロスオブシグナルを用いてアバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて、クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させることにより、信号対ノイズ比を向上させて信号断検出動作を向上させることができる。
本発明にかかる光受信信号断検出方法の他の実施の形態は、光通信に使用されるアバランシェホトダイオードを準備し、アンプにより前記アバランシェホトダイオードの出力を増幅し、増幅されたアバランシェホトダイオードの出力信号をクロックデータリカバリに入力する際に、クロックデータリカバリの前段のアンプから得られるロスオブシグナルを用いてアバランシェホトダイオードの増倍率を変化させ、バイアス電圧回路によりバイアス電圧制御回路からの制御信号に基づいてアバランシェホトダイオードにバイアス電圧を印加させて、クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させることを特徴とする。
上記構成によれば、光通信に使用されるアバランシェホトダイオードを準備し、アンプによりアバランシェホトダイオードの出力を増幅し、増幅されたアバランシェホトダイオードの出力信号をクロックデータリカバリに入力する際に、クロックデータリカバリの前段のアンプから得られるロスオブシグナルを用いてアバランシェホトダイオードの増倍率を変化させ、バイアス電圧回路によりバイアス電圧制御回路からの制御信号に基づいてアバランシェホトダイオードにバイアス電圧を印加させて、クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ信号対ノイズ比を向上させることにより、信号断検出動作を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
〔実施例の構成〕
図1は本発明に係る光受信信号断検出方法を適用した光受信信号断検出回路の一実施例を示すブロック図である。
図1には、光入力信号1−1と、その光入力信号1−1を受信するAPD1−2と、光電変換した電気信号1−3と、電気信号1−3を増幅するためのアンプ1−4と、増幅された電気信号1−5と、増幅された電気信号1−5からデータ1−6、クロック1−7及びLOS(Loss Of Signal:信号断検出信号)1−8を得るCDR(Clock Data Recovery)1−9と、APD1−2にバイアス電圧1−10を印加するバイアス電圧回路1−11と、LOS1−8によりバイアス電圧回路1−10の制御を行うためのバイアス電圧制御回路1−12及びバイアス電圧制御信号1−13と、LOS発出及び解除レベルを設定する信号1−14、1−15とが示されている。
本発明に係る光受信信号断検出回路は、光入力信号1−1を受信するAPD1−2と、APD1−2で光電変換した電気信号1−3を増幅するためのアンプ1−4と、アンプ1−4で増幅された電気信号1−5からデータ1−6、クロック1−7及びLOS1−8を得るCDR1−9と、APD1−2にバイアス電圧1−10を印加するバイアス電圧回路1−11と、LOS1−8によりバイアス電圧回路1−10の制御を行うためのバイアス電圧制御回路1−12とで構成されている。
光入力信号1−1は予めスクランブルをかけてクロック情報が混合されたものである。
LOSは、LOS発出及び解除レベルを設定する信号1−14、1−15と、増幅された電気信号1−5とを比較することによって得られる。
図5は図1に示した光受信信号断検出回路に用いられるクロックデータリカバリの一例を示すブロック図である。
尚、図5に示したクロックデータリカバリ1−9において図1に示したアンプ1−4が含まれている。
図1ではアンプ1−4とCDR1−9とを分離して記述しているが、アンプ1−4とCDR1−9とは図5に示すように集積化することが一般的である。図1ではLOS1−8を設定し、得る箇所としてCDR1−9に記述している。図5ではアンプ1−4に記述している。図1及び図5の何れの場合においてもAPD1−2からの信号をアンプ1−4で増幅した後、振幅を検出する機能は同じである。
図5に示すクロックデータリカバリは、アナログデバイセス社のADN2856であり、位相シフタ、VCO、ローパスフィルタ、Dフリップフロップ等の回路をICに集積化し、クロック情報をもつデータ信号からクロックとデータとに分離する。詳細な構成の説明についてはカタログ等に委ねるため説明を省略する。
ここで、クロックデータリカバリは、情報通信において、データにクロックが重畳されている伝送路上の信号を(データ)を受信し、クロックとデータとに分離するものである。
ディジタル信号を送受信するには、受信側で各データビットを正しいタイミングで判定する必要がある。このため、データを送信する伝送路と並列してタイミング情報(クロック)を送信する伝送路を設けることが多い。
ところが、磁気ディスクや光ディスク等の読取ヘッドからの信号、あるいは高速シリアル伝送等ではクロックを別に設けることなく、データ信号にタイミング情報を重畳して送信している。無線通信では安定した送信クロックに同期したNRZ信号で送信している。受信側ではデータ信号のエッジ(信号遷移)を検出し、内部のリファレンスクロックの位相を調整することでタイミング情報を再生する。このプロセスをクロックデータリカバリと呼んでいる。
クロック再生を正しく行うにはデータ信号にエッジが高頻度で出現する必要がある。さもなければ、受信側の内部リファレンスクロックのドリフトによって同期が外れてしまう。クロックデータリカバリが正しくクロックを再生するために必要なデータ別に出現する連続した同じビットパターンの最大長をCID(maximum consecutive digits (CID) specification)と呼ぶ。データ信号に十分なエッジが現れることを保証するため、マンチェスター符号、8b/10b符号、Run Length Limited encoding(RLL)、Eight Fourteen Modulation(EFM)といった符号化を施すことが多い。
クロックデータリカバリの構成方式には、以下の(1)〜(4)が挙げられる。
(1)位相同期回路(PLL)
最も一般的な方式であり、位相比較器でデータのエッジタイミングを検出し、VCOの発振周波数及び位相を調整する。
(2)位相補間方式
リファレンスクロックから位相補間回路(インタポレータ)によって多相クロックを生成し、データ信号のエッジのタイミングによって最適なクロック相を選択する。クロックデータリカバリ内部に発振回路を持たないため、高精度のリファレンスクロックを用いることで再生クロックのジッタを低減できる。また、位相比較及びローパスフィルタをディジタル論理回路で行うことで精密な制御が可能である。一方で、位相補間の精度を上げるために回路規模や消費電力が大きくなる傾向がある。
(3)ゲーティドリングオシレータ
リングオシレータのループにNANDゲート等を挿入し、データのエッジでリングオシレータの位相をリセットする。停止状態からごく短時間で同期できるためバースト伝送等に適している。
(4)タンク回路
タンク回路(共振器)のフライホイール効果(振動の継続)を利用し、エッジが無い部分においてもクロック信号を途切れることなく出力する。
〔実施例の動作の説明〕
次に図1を用いて動作について説明する。
通常動作時、光入力信号1−1がAPD1−2に適切な信号が入力され、電気信号1−3に変換される。変換された電気信号1−3はアンプ1−4で増幅され、増幅された電気信号1−5になり、CDR1−9に入力される。CDR1−9でデータ1−6とクロック1−7とが抽出される。
増幅された電気信号1−5の振幅と光入力信号1−1とが比例することを利用して、ある光入力信号レベル1−1に対応した増幅された電気信号1−5とLOSの発出レベル1−14及び解除レベル1−15との三つの信号を比較して、CDR1−9はLOS1−8を出力する。すなわち、データ振幅とある電圧(例えば、LOS発出/解除設定電圧)とをコンパレータで比較して出力する。尚、LOSの発出レベル1−14及び解除レベル1−15は図示しない図示しないコンパレータを2つ用いることで得られる。
図5のアンプの振幅とTHRADJで設定した電圧とをLOS検波器で比較してLOS1−8を出力する。
LOS1−8に対応してバイアス電圧制御回路1−12が制御され、バイアス電圧制御信号1−13を出力し、バイアス電圧回路1−11が制御される。バイアス電圧回路1−11で発生したバイアス電圧1−10がAPD1−2に印加され、電気信号1−3に作用する。
LOS発出閾値を下回るとAPDバイアス電圧を下げることでAPDのノイズを低減させ、LOS解除の誤動作に対するマージンを確保することができる。これは、APDの増倍率が高い場合、増倍率の増加に応じてショットノイズも増加するので、増倍率を下げることでショットノイズを低下させることができる。
さらに、APDで発生するノイズは、バイアス電圧低下に対して指数関数的に減少するので、LOS解除閾値をLOS発出閾値より低く設定することができる。
〔効果の説明〕
図2は図1に示した光受信信号断検出回路における発出閾値1−14と、LOS解除閾値1−15とが異なる場合の光入力信号レベルとAPD増倍率との関係を示す図である。
図2において横軸は光入力を示し、縦軸上向きは電気信号を示し、縦軸下向きはAPDの増倍率を示す。
図2に示すように、光入力信号1−1に応じて、APD1−2の増倍率を制御することにより、増幅された電気信号1−5が変化することにより、ヒステリシスループを得ることが出来る。また、増倍率を減少させているため、ノイズが減少し、誤検出の頻度が低減する。
ここで、図3は本発明に関連する光受信信号断検出方法の説明図であり、図4は本発明に関連する他の光受信信号断検出方法の説明図である。
図3、4において横軸は光入力を示し、縦軸上向きは電気信号を示し、縦軸下向きはAPDの増倍率を示す。
図3、4において、2つのコンパレータを用意して、
解除閾値より大 解除閾値−発出閾値 発出閾値以下
解除用コンパレータ H L L
発出用コンパレータ H H L
の各レベルとその遷移とを利用することでヒステリシスループが得られる。このヒステリシスループにより不感帯を設けることでLOS発出/解除の安定を確保してきたが、APDのバイアス電圧が高い状態にあると不感帯を超えるノイズが発生して誤解除するおそれがあった。
増倍率をLOSにより変化させない場合(図3参照)と比較して、同じヒステリシスループを得るためのLOS発出解除閾値の差が大きくなる。このことにより、増幅された電気信号1−5にノイズが加わった場合でも、誤検出の頻度が低減する。
また、図4に示すように、APDの増倍率またはアンプ1−4のゲインを変化させることにより、ヒステリシスを変化させることが出来るが、同時にノイズも増幅されるため、誤検出の頻度の低減が本発明と比較して少ないことが分かる。
図1に示した実施例ではCDR1−9を用いたが、CDR1−9のかわりにアンプ1−4に電気信号1−3の振幅を検出させて、LOS1−8に相当する信号を生成するように構成してもよい。
LOS発出閾値1−14と、LOS解除閾値1−15とが同じ場合、図6に示すようになると考えられる。
図6は図1に示した光受信信号断検出回路における発出閾値1−14と、LOS解除閾値1−15とが同じ場合の光入力信号レベルとAPD増倍率との関係を示す図である。
図6に示すように、光入力信号1−1に応じて、APD1−2の増倍率を制御することにより、増幅された電気信号1−5が変化することにより、ヒステリシスループを得ることが出来る。また、増倍率を減少させているため、ノイズが減少し、誤検出の頻度が低減する。
〔関連技術との相違点等〕
特許文献1記載の技術では、その段落「0008」に述べられているように、ノイズにより光信号入力断検出回路が誤動作するおそれがある点で本願発明とは相違しており、識別再生回路つまり本願発明でのCDRを複数使用することにより課題を解決しようとしてはいるものの、クロック識別再生本来の機能を満たすためには、単数の使用が一般的であり、現状には即していない。
また、特許文献2記載の技術では、AGCを目的としている点で本願発明と相違しており、信号断とAPD増倍率の変化との関係が不明確であり、誤差信号増幅器の出力をAPDバイアス制御回路と可変利得増幅器との双方に出力している点で本願発明と構成が異なっている。さらに、特許文献2記載の技術ではAPD増倍率が一定であるが、信号断検出時にAPDの増倍率が変化する本願発明と相違している。
本発明は、光ファイバ通信用光受信機、光レベル監視装置に利用することができ、また、他の実施例を適用した場合、識別再生回路を持たないSFP(Small Form factor Plagable)のような製品にも利用することができる。
本発明に係る光受信信号断検出方法を適用した光受信信号断検出回路の一実施例を示すブロック図である。 図1に示した光受信信号断検出回路における発出閾値1−14と、LOS解除閾値1−15とが異なる場合の光入力信号レベルとAPD増倍率との関係を示す図である。 本発明に関連する光受信信号断検出方法の説明図である。 本発明に関連する他の光受信信号断検出方法の説明図である。 図1に示した光受信信号断検出回路に用いられるクロックデータリカバリの一例を示すブロック図である。 図1に示した光受信信号断検出回路における発出閾値1−14と、LOS解除閾値1−15とが同じ場合の光入力信号レベルとAPD増倍率との関係を示す図である。
符号の説明
1−1 光入力信号
1−2 APD(アバランシェホトダイオード)
1−3 電気信号
1−4 アンプ
1−5 増幅された電気信号
1−6 データ
1−7 クロック
1−8 LOS
1−9 CDR(クロックデータリカバリ)
1−10 バイアス電圧
1−11 バイアス電圧回路
1−12 バイアス電圧制御回路
1−13 バイアス電圧制御信号
1−14 LOS発出閾値信号
1−15 LOS解除閾値信号

Claims (6)

  1. アバランシェホトダイオードの出力が入力されるクロックデータリカバリと、
    前記クロックデータリカバリの前段のアンプからのロスオブシグナルを用いて信号対ノイズ比を向上させるため前記アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させるバイアス電圧制御回路とを備えたことを特徴とする光受信信号断検出回路。
  2. 光通信に使用されるアバランシェホトダイオードと、
    前記アバランシェホトダイオードの出力信号からクロックとデータとを分離するクロックデータリカバリと、
    前記クロックデータリカバリの前段のアンプから得られるロスオブシグナルを用いて前記アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて、前記クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させるバイアス電圧制御回路とを備えたことを特徴とする光受信信号断検出回路。
  3. 光通信に使用されるアバランシェホトダイオードと、
    前記アバランシェホトダイオードの出力を増幅するアンプと、
    前記アバランシェホトダイオードの出力信号からクロックとデータとを分離するクロックデータリカバリと、
    前記クロックデータリカバリの前段の前記アンプから得られるロスオブシグナルを用いて前記アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて、前記クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させるバイアス電圧制御回路と、
    前記バイアス電圧制御回路からの制御信号に基づいて前記アバランシェホトダイオードにバイアス電圧を印加するバイアス電圧回路とを備えたことを特徴とする光受信信号断検出回路。
  4. アバランシェホトダイオードの出力信号をアンプで増幅しクロックデータリカバリに入力する際に、前記アンプで得られるロスオブシグナルを用いて前記アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて信号対ノイズ比を向上させることを特徴とする光受信信号断検出方法。
  5. 光通信に使用されるアバランシェホトダイオードを準備し、
    前記アバランシェホトダイオードの出力信号をアンプで増幅し、クロックデータリカバリに入力する際に、 前記アンプから得られるロスオブシグナルを用いて前記アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させて 、前記クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させることを特徴とする光受信信号断検出方法。
  6. 光通信に使用されるアバランシェホトダイオードを準備し、
    アンプにより前記アバランシェホトダイオードの出力を増幅し、
    増幅された前記アバランシェホトダイオードの出力信号をクロックデータリカバリに入力する際に、前記クロックデータリカバリの前段の前記アンプから得られるロスオブシグナルを用いて前記アバランシェホトダイオードの増倍率を変化させ、
    バイアス電圧回路により前記バイアス電圧制御回路からの制御信号に基づいて前記アバランシェホトダイオードにバイアス電圧を印加させて、前記クロックデータリカバリの入力振幅に作用させ、信号対ノイズ比を向上させることを特徴とする光受信信号断検出方法。
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