JP2009040303A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

ウエビング巻取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009040303A
JP2009040303A JP2007209172A JP2007209172A JP2009040303A JP 2009040303 A JP2009040303 A JP 2009040303A JP 2007209172 A JP2007209172 A JP 2007209172A JP 2007209172 A JP2007209172 A JP 2007209172A JP 2009040303 A JP2009040303 A JP 2009040303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
value
upper limit
signal
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007209172A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshishige Nakai
利成 中居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2007209172A priority Critical patent/JP2009040303A/ja
Publication of JP2009040303A publication Critical patent/JP2009040303A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

【課題】モータの急激な回転数の増加に伴う急激なウエビングベルトの巻き取りを抑制でき、しかも、単なるモータ負荷変動による通電電流値の増加と故障による通電電流値の増加とを区別できるウエビング巻取装置を得る。
【解決手段】更新するデューティ信号A1sと上限信号C1sとを比較し、デューティ信号A1sに対応したデューティ比が上限信号C1sに対応したデューティ比を超えていれば、デューティ信号A1sを上限信号C1sに置き換えて更新する。このため、電流値Iが目標値Isより充分に小さくても、モータ22の印加電圧のデューティ比は急激に増加しない。しかも、電流値Iと目標値Isとに差が生じていなければ、モータ22の印加電圧のデューティ比が増減しない。したがって、仮に、モータ22に流れる電流の電流値Iが目標値Isよりも大きく増加した場合等にはモータ22やモータ22の駆動に関与する装置や部材の故障と簡単に判定できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のシートベルト装置を構成するウエビング巻取装置に係り、特に、モータの駆動力でスプールを回転させることが可能なウエビング巻取装置に関する。
下記特許文献1に開示されたウエビング巻取装置(電動リトラクタ)は、ウエビングベルト(シートベルト)に取り付けられたタングがバックルから取り外されると、直流モータが作動し、この直流モータの駆動力でウエビングベルト巻き取って格納する。このウエビング巻取装置の直流モータは、所謂「デューティ制御」により制御されており、しかも、直流モータが作動開始してから所定時間(3秒)経過するまでデューティ比が漸次減少するように設定されている。これにより、ウエビングベルトの急激な巻き取りを防止又は抑制している。
また、上記のようにデューティ比を予め設定された(例えば、所定の関係式で決まる)所定の変化率で漸次変化させるような直流モータの制御は、例えば、乗員の身体に装着されたウエビングベルトの緩み、所謂「スラック」を解消するためのウエビングの巻き取りに応用できる。
すなわち、座席に着座した乗員がウエビングベルトを装着した際(すなわち、バックルにタングが装着された際)に直流モータを作動させてスラックを解消させるようにウエビングベルトを巻き取るが、この際、予め設定したデューティ比で直流モータに電圧を印加する。直流モータに印加する電圧のデューティ比を予め設定しておくことで、直流モータの駆動力(回転力)を急激に増加させることなくウエビングベルトを巻き取ることが可能になる。これによって、スラックを解消するためにウエビングベルトを巻き取っても、大きな締め付け感を乗員に感じさせない。
特開平11−170978号の公報
一方、直流モータに流れる電流値を検出し、電流値が所定の大きさ以上である場合(すなわち、異常に大きな電流が直流モータを流れた場合)に直流モータやドライバ回路等に故障があると判定するものがある。
ここで、上記のようにデューティ比を漸次増加させて直流モータの駆動力(すなわち、回転力)を漸次増加させる構成では、直流モータを作動させた際にウエビングベルトを引出したりすることで直流モータに外部からの負荷を与えた状態でも漸次デューティ比を増加させてしまう。このため、負荷によるモータ通電電流の増加が重畳されて、特に故障が生じていないにも関わらず故障と判断する大きさまで電流値が増加してしまい、結果的に特に故障が生じていないにも関わらず故障と判定してしまう。
本発明は、上記事実を考慮して、モータの急激な回転数の増加に伴う急激なウエビングベルトの巻き取りを抑制でき、しかも、単なるモータ負荷変動による通電電流値の増加と故障による通電電流値の増加とを区別できるウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、長尺帯状のウエビングベルトの長手方向基端部が係止されたスプールと、通電されることで生じた回転力を前記スプールに伝えて前記ウエビングベルトを巻き取る向きに前記スプールを回転させるモータと、前記モータに電流を流す際の目標とする電流値である目標値と前記モータに実際に流れる電流の電流値との偏差に基づき適宜に更新される制御パラメータに基づいて前記モータの通電を制御すると共に、前記制御パラメータが上限値を超える場合に、前記上限値以下の所定値になるように前記制御パラメータを更新する制御手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、モータが通電されることで回転力が生じ、この回転力がスプールに伝えられると、スプールが回転し、これにより、ウエビングベルトがスプールに巻き取られて収納される。
また、本発明に係るウエビング巻取装置では、制御手段にて制御パラメータが設定され、この制御パラメータに基づき制御手段がモータの通電を制御する。また、制御手段において制御パラメータは、モータに電流を流す際の目標とする電流値である目標値とモータに実際に流れる電流の電流値との偏差に基づき更新され、制御パラメータの更新後には、この更新後の制御パラメータに基づきモータの通電が制御される。
ここで、制御パラメータを更新することで制御パラメータが上限値を超えてしまう場合に、制御手段では、この上限値以下の所定値になるように制御パラメータを更新する。このように、制御パラメータの上限が規定されることでモータに流れる電流の電流値の増加が一定に制御され、例えば、モータに流す駆動電流の電流値が目標値よりも大きく下回っている状態であっても、急激にモータの回転力が増加することがなく、比較的緩やかにモータの回転力が増加する。
しかも、上記の制御パラメータは、基本的に(すなわち、更新後の制御パラメータが上限値を超えていなければ)上記の目標値と実際にモータに流れる電流の電流値との偏差に基づき設定される。このため、目標値を上回る電流値の電流がモータに流れるように制御パラメータが更新されることはない。したがって、目標値を上回るような電流値の電流がモータに流れた場合には何らかの不具合が生じたと判断できる(すなわち、モータの負荷変動による電流値上昇と故障による電流値上昇とを判別できる)。
なお、本発明において、更新後の制御パラメータの上限値は常に一定とする構成であってもよいし、様々な条件の変化に基づき変動する構成であってもよい。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1に記載の本発明において、前記制御手段は、前記モータに一定の大きさの電圧を断続的に印加すると共に、断続的に前記モータに電圧を印加するに際し、前記モータに対する連続した電圧印加時間の長さと連続した電圧印加停止時間の長さとの比であるデューティ比を前記制御パラメータとする、ことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、モータには制御手段により一定の大きさの電圧が断続的に印加される。このように、モータに印加される電圧は基本的に一定の大きさであるが、断続的に電圧が印加されるので、連続した電圧印加時間の長さと連続した電圧印加停止時間の長さとの比であるデューティ比に応じた電流値の駆動電流がモータに流れる(すなわち、本発明において、モータの通電制御は、所謂「デューティ制御」とされている)。
ここで、本発明においては、上記のデューティ比が制御パラメータとされるため、偏差に基づき設定されるデューティ比が設定されるが、結果的に更新後のデューティ比が上限値を超える場合には、このデューティ比が上限値以下の所定値になるように設定される。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1に記載の本発明において、前記モータに印加する印加電圧の電圧値を前記制御パラメータとし、前記制御手段は前記目標値及び前記偏差に基づき前記印加電圧の電圧値を設定する、ことを特徴としている。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、制御手段により設定されたモータに印加する電圧の電圧値が制御パラメータとされ、基本的には印加電圧の電圧値に応じた電流値の駆動電流がモータに流れる。この制御パラメータである印加電圧の電圧値が更新後に上限値を超える場合には、印加電圧の電圧値が上限値以下の所定値になるように印加電圧の電圧値が更新される。
請求項4に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の本発明において、前記制御手段は、予め設定された所定の条件の変化に基づき前記上限値を変更可能とした、ことを特徴としている。
請求項4に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、予め設定された条件、例えば、モータの近傍又は車両の室内の温度、更には、電源電圧等の変化に応じて制御パラメータの上限値が変動(増減)する。これにより、モータの特性や環境の変化、車両状態の変化等に応じて適切な制御が可能になる。
以上説明したように、本発明に係るウエビング巻取装置では、急激なモータの回転数の上昇を抑制でき、この結果、急激なウエビングベルトの巻き取りを抑制できる。しかも、基本的には目標値を上回って駆動電流が流れた場合には何らかの不具合が生じたと判断できる。
<第1の実施の形態の構成>
図1には本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10の構成の概略が断面図とブロック図との複合図により示されている。この図に示されるように、ウエビング巻取装置10は装置本体12を備えている。装置本体12はフレーム14を備えている。フレーム14は各々の厚さ方向に互いに対向した一対の脚板16を備えている。この一対の脚板16の間にはスプール18が一対の脚板16の対向方向を軸方向とする軸周りに回転可能に配置されている。
スプール18の外周部には長尺帯状に形成されたウエビングベルト20の長手方向基端部が係止されており、スプール18が自らの軸周り方向一方である巻取方向に回転するとウエビングベルト20が長手方向基端側からスプール18に巻き取られて収納される。また、一対の脚板16の間で且つスプール18の回転半径方向側方(図1の下方)には駆動手段としてのモータ22が配置されている。また、一方の脚板16(図1の左側の脚板16)の外側には駆動力伝達機構24のハウジング26が配置されている。ハウジング26の内側には駆動力伝達機構24を構成する複数のギヤやクラッチが収容されており、モータ22の出力軸28とスプール18とが駆動力伝達機構24を介して機械的に連結可能とされている。
また、モータ22は制御手段としてのモータ制御装置40に電気的に接続されている。図2に示されるように、モータ制御装置40はドライブ回路42を備えている。ドライブ回路42はトランジスタやMOSFET(電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子を含めて構成されている。このドライブ回路42は電源44に電気的に接続されていると共に制御信号生成部46に電気的に接続されている。制御信号生成部46からはドライブ回路42を構成するスイッチング素子をON、OFFするための制御パラメータとしての制御信号であるデューティ信号A1sが出力される。
この制御信号生成部46には偏差演算部48が接続されており、偏差演算部48から出力された偏差信号Bsが制御信号生成部46に入力される。制御信号生成部46では入力された偏差信号Bsに基づいて上記のドライブ回路42を構成するスイッチング素子のON時間とOFF時間との比率、すなわち、デューティ比を設定し、このデューティ比の情報を含む上記のデューティ信号A1sを生成する。
さらに、制御信号生成部46には、上記の偏差信号Bsとは別に上限信号C1sが入力される。制御信号生成部46では、生成したデューティ信号A1sと、デューティ比の上限に対応した上限信号C1sとを比較する。この比較の結果、デューティ信号A1sに応じたデューティ比が、上限信号C1sに応じたデューティ比を超えていれば、デューティ信号A1sを上限信号C1sに置き換える。
一方、上記のモータ22には電流検出手段としての電流検出部50を構成する検出抵抗52の一端が接続されている。検出抵抗52の一端は、上記の偏差演算部48に接続されており、モータ22に流れる電流の電流値に対応した値の電圧が電流検出信号Dsとして偏差演算部48に入力され、偏差演算部48では入力された電流検出信号Dsに基づき偏差信号Bsが生成される。
<第1の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本ウエビング巻取装置10を適用したシートベルト装置で、車両の座席に着座した乗員がウエビングベルト20を身体に装着する際には、先ず、ウエビングベルト20の長手方向中間部に設けられたタングプレートが引っ張られ、これによりスプール18に巻き取られているウエビングベルト20が引き出される。次いで、充分な長さのウエビングベルト20が引き出された状態で乗員の身体にウエビングベルト20が掛け回される。
この状態で、座席の側方等に設けられたバックル装置にタングプレートを装着して、バックル装置にタングプレートを保持させると、モータ制御装置40がモータ22の駆動を開始させる。モータ22が駆動することで、モータ22の出力軸28の回転が駆動力伝達機構24を介してスプール18に伝わると、スプール18が巻取方向に回転する。これにより、ウエビングベルト20が長手方向基端側からスプール18に巻き取られ、乗員の身体に掛け回されたウエビングベルト20の弛み、所謂「スラック」が解消される。
ここで、図3には、スラックを解消するためにモータ22を作動させた際の経過時間Tとモータ22の通電電流の電流値Iとの関係が概略的に示されている。この図に示されるように、モータ制御装置40がモータ22に対する通電を開始した直後(すなわち、図3における経過時間T0からT1までの間)には先ず電流値Iが比較的大きな突入電流が瞬間的に流れる。この突入電流が流れきると電流値Iは低下する(すなわち、図3における経過時間T1の状態)。
本ウエビング巻取装置10では、モータ22に流れた電流の電流値Iに対応した電流検出信号Dsが偏差演算部48に入力されると、偏差演算部48では目標値Isに対応した電圧値と電流検出信号Dsとの差に基づき偏差信号Bsが生成される。偏差演算部48で生成された偏差信号Bsは制御信号生成部46に入力され、この偏差信号Bsに基づき制御信号生成部46ではデューティ信号A1sが生成されて更新される。
上記のように、突入電流が流れきることで電流値Iが低下すると、この電流値Iは目標値Isよりも充分に小さい。このため、目標値Isと電流値Iとの偏差dIが大きく、この状態での偏差dIに基づいて生成されたデューティ信号A1sに応じたデューティ比は極めて大きくなる。したがって、このようなデューティ信号A1sに基づいてモータ22を制御すると、実質的には図3の点線で示されるように、モータ22の通電電流が急激に増加し、この結果、モータ22の回転力が急激に増加する。このような状態では、極めて短時間でスラックが解消されるものの、ウエビングベルト20がスプール18に急激に巻き取られることから乗員は締め付け感を感じることになる。
ここで、本実施の形態では、制御信号生成部46では生成したデューティ信号A1sと制御信号生成部46に入力された上限信号C1sとが比較され、デューティ信号A1sに応じたデューティ比が、上限信号C1sに応じたデューティ比を超えていれば、デューティ信号A1sが上限信号C1sに置き換えられて更新される。このため、本実施の形態では、突入電流が流れきった直後の状態のように、電流値Iが目標値Isより充分に小さくても、モータ22に印加する電圧のデューティ比が急激に増加することはない。
したがって、実質的には図3の実線で示されるように、モータ22の通電電流は緩やかに増加し、モータ22の回転力が急激に増加することはない。これにより、スラックを解消するに際してウエビングベルト20がスプール18に急激に巻き取ることがなく、乗員が締め付け感を感じることはないか、又は、乗員が感じる締め付け感を軽減できる。
さらに、上記のように、モータ22に印加する電圧のデューティ比が緩やかに増加した結果、モータ22に流れる電流の電流値Iが目標値Isに到達すると(すなわち、図3における経過時間T2以降の状態)、当然、偏差dIは「0」になる。本実施の形態では、上記のように、偏差dIに基づきデューティ信号A1sが更新されるので、電流値Iと目標値Isとに差が生じていない状態では、モータ22に印加される電圧のデューティ比が増減することはない。したがって、電流値Iが目標値Isに到達した以降は、モータ22に一定の電流が流れてモータ22は一定の回転力を出力し続ける。
このようにして、モータ22が回転力を出力し続けてスプール18にウエビングベルト20を巻き取らせることでスラックが解消すると、モータ制御装置40はモータ22に対する通電を停止して、モータ22を停止させる(すなわち、図3における経過時間T3の状態)。
ところで、例えば、モータ22の作動状態でウエビングベルト20が引っ張られた場合等、モータ22に負荷が付与されると、モータ22の通電電流が増加する。しかしながら、上記のように、モータ制御装置40は、電流値Iを目標値Isに到達させようとするため、負荷によってモータ22の通電電流が増加すると、モータ制御装置40は通電電流を減少させるようにモータ22の通電を制御する。このため、本実施の形態では、モータ22に流れる電流の電流値Iが目標値Isよりも大きく増加したり、また、長時間に亘って目標値Isよりも大きな電流値Iの電流がモータ22に流れたりすることはない。
このため、仮に、モータ22に流れる電流の電流値Iが目標値Isよりも大きく増加したり、また、長時間に亘って目標値Isよりも大きな電流値Iの電流がモータ22に流れたりしたことを検出する構成を付加することで、モータ22やモータ22の駆動に関与する装置や部材の故障と簡単に判定できる。
また、上記のように、基本的にはモータ22に流れる電流の電流値Iが目標値Isよりも大きくなることはないので、故障判定に要する電流値の閾値を低く設定できる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明のその他の実施の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態を説明するにあたり、前記第1の実施の形態を含めて説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
図4には本発明の第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置70の要部の構成が示されている。
この図に示されるように、ウエビング巻取装置70は前記第1の実施の形態におけるモータ制御装置40を備えておらず、代わりに制御手段としてのモータ制御装置72を備えている。このモータ制御装置72は、ドライブ回路42及び制御信号生成部46を備えておらず、代わりにドライブ回路74及び制御信号生成部76を備えている。前記第1の実施の形態では、ドライブ回路42は入力されたデューティ信号A1sに基づくデューティ比でドライブ回路42を構成するスイッチング素子をON、OFFする構成であった。
これに対し、本実施の形態では、制御パラメータとしての制御信号である印加電圧制御信号A2sがドライブ回路74に入力され、更に、ドライブ回路74は入力された印加電圧制御信号A2sに基づく大きさの電圧を連続的にモータ22に印加する構成とされている。
また、前記第1の実施の形態では、制御信号生成部46は生成したデューティ信号A1sと上限信号C1sとを比較し、デューティ信号A1sに対応したデューティ比が上限信号C1sに対応したデューティ比以下になるようであればそのままデューティ信号A1sを更新し、デューティ信号A1sに対応したデューティ比が上限信号C1sに対応したデューティ比を超えるようであればデューティ信号A1sを上限信号C1sに置き換えて更新する構成であった。
これに対し、本実施の形態では、制御信号生成部46は入力された偏差信号Bsに基づいて印加電圧制御信号A2sを生成すると共に、この生成した印加電圧制御信号A2sと上限信号C2sとを比較する。生成した印加電圧制御信号A2に基づく電圧値が上限信号C2sに基づく電圧値以下であれば、この生成した印加電圧制御信号A2に更新する。これに対して、生成した印加電圧制御信号A2に基づく電圧値が上限信号C2sに基づく電圧値を超えるのであれば、この生成した印加電圧制御信号A2を上限信号C2s置き換えたうえで印加電圧制御信号A2を更新する構成となっている。
すなわち、前記第1の実施の形態はモータ22をデューティ制御していたのに対し、本実施の形態はモータ22に印加する電圧を変化させてモータ22の通電を制御している。
このように、本実施の形態は、モータ22の通電制御の方法、更に言えば、制御パラメータ(制御信号)の態様こそ前記第1の実施の形態と異なる。しかしながら、上記のように、生成した制御パラメータ(制御信号、すなわち、本実施の形態では印加電圧制御信号A2で前記第1の実施の形態ではデューティ信号A1s)が上限値(すなわち、本実施の形態では上限信号C2sで前記第1の実施の形態では上限信号C1sで)を超えているようであれば、制御パラメータ(制御信号)を上限値に置き換えるという点では、本実施の形態と前記第1の実施の形態は同じである。したがって、特徴的な部分に関しては本実施の形態は基本的に前記第1の実施の形態と同様の作用を奏し、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図5には本実施の形態に係るウエビング巻取装置90の要部の構成が示されている。
この図に示されるように、ウエビング巻取装置90は前記第1の実施の形態におけるモータ制御装置40を備えておらず、代わりに制御手段としてのモータ制御装置92を備えている。このモータ制御装置92は温度検出手段として状況変化検出手段を構成する温度センサ94を備えている。温度センサ94はモータ22の極近傍に配置されており、モータ22が発する熱により変化するモータ22の近傍の温度に対応したレベルの温度検出信号Esを出力する。
また、本ウエビング巻取装置90は上限値演算部96を備えており、上記の温度センサ94は上限値演算部96に接続され、温度センサ94から出力された温度検出信号Esは上限値演算部96に入力される。上限値演算部96は入力された温度検出信号Esと、上限値演算部96に設定された関数式C3s=f(Es)に基づき上限信号C3sを演算する。この演算結果である上限信号C3sは前記第1の実施の形態や前記第2の実施の形態と同様に制御信号生成部46に入力され、制御信号生成部46にて生成されたデューティ信号A1sとの比較に供される。
すなわち、本実施の形態は、温度検出信号Esの信号レベル、すなわち、モータ22の近傍の温度の変化に応じて上限信号C3sのレベルが変動する。したがって、モータ22の発熱状態に応じてモータ22に印加する電圧のデューティ比の上限が増減する。このため、モータ22の温度特性に応じて適切なモータ22の通電制御ができる。
また、このように、本実施の形態は、温度検出信号Esの信号レベル、すなわち、モータ22の近傍の温度の変化に応じて上限信号C3sのレベルが変動する点以外は前記第1の実施の形態と同じであるため、基本的には前記第1の実施の形態と同様の作用を奏し、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、温度センサ94をモータ22の近傍に配置したが、例えば、温度センサ94をモータ22の近傍とは別の車両室内の所定位置に配置し、車両の室内の温度に応じてモータ22に印加する電圧のデューティ比の上限が増減する構成としてもよい。
また、本実施の形態では、温度検出手段の一態様である温度センサ94を状況変化検出手段としたが、状況変化検出手段が検出する状況の変化とは、モータ22の近傍の温度や車両室内の温度に限定されるものではない。例えば、電源44の電源電圧を検出する電源電圧検出手段を状況変化検出手段とし、電源44の電圧の変動に応じてモータ22に印加する電圧のデューティ比の上限が増減する構成としてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置の全体構成の概略を示す断面図とブロック図の複合図である。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置におけるモータの制御手段の概略を示すブロック図である。 スラック除去のためにモータを作動開始してから終了するまでの経過時間とモータの通電電流の大きさを概略的に示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置におけるモータの制御手段の概略を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係るウエビング巻取装置におけるモータの制御手段の概略を示すブロック図である。
符号の説明
10 ウエビング巻取装置
18 スプール
20 ウエビングベルト
22 モータ
40 モータ制御装置(制御手段)
70 ウエビング巻取装置
72 モータ制御装置(制御手段)
90 ウエビング巻取装置
92 モータ制御装置(制御手段)

Claims (4)

  1. 長尺帯状のウエビングベルトの長手方向基端部が係止されたスプールと、
    通電されることで生じた回転力を前記スプールに伝えて前記ウエビングベルトを巻き取る向きに前記スプールを回転させるモータと、
    前記モータに電流を流す際の目標とする電流値である目標値と前記モータに実際に流れる電流の電流値との偏差に基づき適宜に更新される制御パラメータに基づいて前記モータの通電を制御すると共に、前記制御パラメータが上限値を超える場合に、前記上限値以下の所定値になるように前記制御パラメータを更新する制御手段と、
    を備えるウエビング巻取装置。
  2. 前記制御手段は、前記モータに一定の大きさの電圧を断続的に印加すると共に、断続的に前記モータに電圧を印加するに際し、前記モータに対する連続した電圧印加時間の長さと連続した電圧印加停止時間の長さとの比であるデューティ比を前記制御パラメータとする、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウエビング巻取装置。
  3. 前記モータに印加する印加電圧の電圧値を前記制御パラメータとし、前記制御手段は前記目標値及び前記偏差に基づき前記印加電圧の電圧値を設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウエビング巻取装置。
  4. 前記制御手段は、予め設定された所定の条件の変化に基づき前記上限値を変更可能とした、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のウエビング巻取装置。
JP2007209172A 2007-08-10 2007-08-10 ウエビング巻取装置 Pending JP2009040303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007209172A JP2009040303A (ja) 2007-08-10 2007-08-10 ウエビング巻取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007209172A JP2009040303A (ja) 2007-08-10 2007-08-10 ウエビング巻取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009040303A true JP2009040303A (ja) 2009-02-26

Family

ID=40441523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007209172A Pending JP2009040303A (ja) 2007-08-10 2007-08-10 ウエビング巻取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009040303A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011105155A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Denso Corp モータ制御装置、およびモータ制御プログラム
JP2016130089A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 タカタ株式会社 シートベルト巻き取り装置及びシートベルト装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007045182A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Takata Corp シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト装置付車両

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007045182A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Takata Corp シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト装置付車両

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011105155A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Denso Corp モータ制御装置、およびモータ制御プログラム
JP2016130089A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 タカタ株式会社 シートベルト巻き取り装置及びシートベルト装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4934400B2 (ja) 車両のシートベルト装置
JP5479425B2 (ja) 駆動装置
JP3813518B2 (ja) シートベルトリトラクター
JP4472299B2 (ja) モータ付シートベルト巻き取り装置の制御方法及び装置
JP4573225B2 (ja) シートベルトの巻き取り方法
JP2009040303A (ja) ウエビング巻取装置
JP2006044300A (ja) ウエビング巻取装置
JP2007216740A (ja) モータリトラクタ
JP2010089562A (ja) シートベルト装置
JP4847241B2 (ja) シートベルト装置
JP2008001265A (ja) 車両のシートベルト装置
JP5765138B2 (ja) 拘束装置
US8783725B2 (en) Restraint device
JP2008024134A (ja) シートベルト装置
JP4772691B2 (ja) シートベルト装置
JP2006142960A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2010233366A (ja) モータ制御装置
JP2009006862A (ja) モータ装置
JP2008018843A (ja) 車両のシートベルト制御装置
JP5272036B2 (ja) 車両用シートベルト装置
JP2007326479A (ja) モータリトラクタ
JP2008024133A (ja) シートベルト装置
JP2008184007A (ja) 車両のシートベルト装置
JP5879330B2 (ja) シートベルト装置
JP6277481B2 (ja) シートベルト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120306