JP2009040166A - 水陸両用車 - Google Patents

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Hideki Torita
秀樹 取田
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Abstract

【課題】陸上だけでなく水上でも全方向への移動が容易な水陸両用車を提供する。
【解決手段】ボディ10と、ボディに支持された一対の前輪20L,20Rと、ボディに支持された一対の後輪30L,30Rと、一対の前輪と一対の後輪を別々に駆動するように車輪毎に設けられた駆動手段41〜44と、各駆動手段を制御する制御手段50と、を備え、各車輪70が車軸を車体中心側に向けて配設された水陸両用車であって、各車輪は、車輪外周に沿って並んで配置した複数の回転体71と車輪側面に備えた複数のフィンと、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、陸上水上の何れでも使用可能であって、全方向に移動可能な水陸両用車に関するものである。
従来、人が移動するための手段として車輪を備えた各種の走行装置が知られている。この種の走行装置は、少なくとも3輪又は4輪をボディのコーナー部やそれに近接した部位に配設している。
この種の車輌として、一対の前輪と一対の駆動輪としての後輪とを備え、各車輪の車軸を車幅方向に配設したタイプが知られている。このような車輌では車輪自体が向きを変えないので、左側と右側の駆動輪に回転数の差を与えることで進行方向を変えている。
車輪が向きを変えない車輌の走行機能を高めるために、図14(A)に示す全方向車輪200が従来より知られている。全方向車輪200は、車輪の外周縁に沿って複数の回転体210を備えている。各回転体210は、例えば、図14(B)に示すように、円盤状の底部211から開口部212に向けて次第に拡開するように形成され、カップ状に形成されている。各回転体210は、その先細の底部領域が前に配設された他の回転体の開口部212から内部に部分的に入り込むように配設され、各回転体210が連なることで、各回転体210によって円状の輪郭が画成される。この種の全方向車輪200が特許文献1〜5に開示されている。
さらに、近年では、上記全方向車輪200を備えた四輪駆動型車輌として、全方向への移動をより一層円滑に行えるタイプが開発されている。例えば、図15に示す四輪駆動型車輌300は、ボディの四隅にそれぞれ配設された全方向車輪200と、各全方向車輪を別々に駆動するように各全方向車輪に設けられたモーター250と、を備え、各全方向車輪200の車軸がボディ260の中心Z側を向くように車幅方向から傾けて配置されている。この種の四輪駆動型車輌が特許文献6に開示されている。
特開2002−58707号公報 特開2002−137602号公報 特開2003−154802号公報 特開2003−154803号公報 特開2005−343277号公報 特開2005−47312号公報
しかし、特許文献6に示す四輪駆動型車輌では、全方向への移動が容易であるとしてもこの移動は陸上だけで可能である。この種の車輌が水上でも全方向に移動可能であれば、水陸両用車として使用範囲が広がり、商品価値も高まる。
本発明は、以上の点に鑑みて創作されたものであり、陸上だけでなく水上でも全方向への移動が容易な水陸両用車を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の第1の構成は、3つ以上の車輪と、車輪毎に設けられた駆動手段と、各駆動手段を制御する制御手段と、を備え、各車輪が車軸を車体中心側に向けて配設された水陸両用車であって、各車輪は、車輪外周に沿って並んで配置された複数の回転体と、車輪側面に配置された複数のフィンと、を備えていることを特徴としている。
本発明の第2の構成は、ボディと、ボディに支持された一対の前輪と、ボディに支持された一対の後輪と、各車輪毎に設けられた駆動手段と、各駆動手段を制御する制御手段と、を備え、各車輪が車軸を車体中心側に向けて配設された水陸両用車であって、各車輪は、車輪外周に沿って並んで配置された複数の回転体と、車輪側面に配置された複数のフィンと、を備えていることを特徴としている。
本発明の水陸両用車において、好ましくは、各車輪は仮想の同一円に接するように配設されている。複数のフィンは、車輪の中心から放射状に延出するように、車輪側面に設けられ、車輪中心側より車輪外周側が高くなるように形成されている。
本発明によれば、陸上だけでなく、水上でも全方向に移動が可能である。よって、従来の四輪駆動型車輌300(図15)に比べて、利用範囲が広く、例えばレジャー用の遊具として或いは学術的な装置として活用できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。なお、図中のFrは水陸両用車の前方を、Upは水陸両用車の上方を、LHは水陸両用車の横幅方向であっ左方を示す。
図1は本発明の実施形態に係る水陸両用車1を示す斜視図であり、図2は平面図、図3はカバー部材を外した状態の平面図、図4は概略背面図である。
水陸両用車1は、ボディ10と、ボディ10の前部に支持された一対の前輪(以下、車輪と言う場合がある)20L,20Rと、ボディ10の後部に支持された一対の後輪(以下、車輪と言う場合がある)30L,30Rと、各車輪20L,20R,30L,30Rを別々に駆動するように車輪20L,20R,30L,30R毎に設けられた駆動手段41〜44と、これらの駆動手段41〜44を制御する制御手段50と、各駆動手段41〜44及び制御手段50の駆動源60と、を備えている。
以下、構成部材別に説明する。
〔ボディについて〕
ボディ10は、プレート部材11と、このプレート部材11を包囲するカバー部材12と、カバー部材12の上面に取り付けられたシート部13及び把手14と、で構成されている。
プレート部材11は、図3に示すように、駆動手段41〜44,制御手段50及び駆動源60を支持するものであり、矩形状の板材の各コーナーが斜めにカットされ、且つ、該板材の左右の側縁及び下辺の中間部が内側に切り欠かれて、略X字状に形成されている。
カバー部材12は、例えば、硬質樹脂などによって中空の楕円鏡面体として構成されている。具体的には、カバー部材12は、平面視した場合輪郭が略円形状を呈するように形成され、側面視した場合下部と上部とが平たく形成されている。特に、カバー部材12の下部は、図4に示すように、地面等FLと平行な面12Aとして形成され、この面12Aは車輪の下端、即ち接地部位から上方へ離れた位置に配設される。
カバー部材12の外周には、図5に示すように、車輪20L,20R,30L,30Rの車軸21,31を配設する穴12Bが形成されている。カバー部材12の穴12Bからカバー内部へ水が侵入するのを防止するために、例えば、カバー内周面には穴12Bを塞ぐようにゴムなどのシール材が取り付けられている。このシール材には車軸21,31を通す貫通孔が形成されていて、この貫通孔の径は車軸21,31より細径に形成されている。よって、車軸21,31を貫通孔に挿通した状態ではシール材が車軸21,31に密着されている。
カバー部材12は、例えば図5に示すように、椀状の下ケース部121と、この下ケース部121の上方を覆う逆椀状の上ケース部122との二分割構造で構成されている。このカバー部材12の取り付けは、例えば、駆動手段41〜44及び制御手段50等を取り付けたプレート部材11を下ケース部121に収容し、図示省略するブラケットによって下ケース部121とプレート部材11とを固定してから、上ケース部122を下ケース部121に取り付ける。この際、上ケース部122と下ケース部121との境界をシーリングするとよい。
カバー部材12における上領域、即ち上ケース部122の表面には、シート部13が設けられている。このシート部13は、上ケース部122の表面に周縁が接着剤などで取り付けられた表皮材と、この表皮材と上ケース表面との間に配設されたクッション材(図示省略)と、から成る。また、上ケース部122の前部領域には、アーチ状の把手14がその両端を上ケース部122に固定されて取り付けられている。例えば、上記表皮材は塩化ビニールシート(所謂PVCシート)で成り、クッション材は発泡ウレタン等で形成される。
本実施形態において、カバー部材12とプレート部材11との間に弾機手段を配設するのが望ましい。この弾機手段によれば、走行時などにおける振動がカバー部材12に伝達するのを低減できる。弾機手段として、例えばスプリングやゴムを利用できる。
〔車輪について〕
一対の前輪20L,20Rは、その間隔が車両前方にいくにつれて狭くなるようにハの字状に配置されている。即ち、各前輪20L,20Rの車軸21,21はボディ中心側を向くように、車幅方向の仮想第1水平線L1(図3)から車両後方へ傾けて配設されている。
一対の後輪30L,30Rは、その間隔が車両前方にいくにつれて広くなるように、逆ハの字状に配置されている。即ち、各後輪30L,30Rの車軸31,31は、ボディ中心側を向くように、車幅方向の仮想第二水平線L2(図3)から車両前方へ傾けて配設されている。
水陸両用車1を左右に二分する仮想の垂直面S(図3)を基準にすると、左側の前輪20Lは右側の前輪20Rと対称に配置され、左側の後輪30Lは右側の後輪30Rと対称に配置されている。さらに、左側の前輪20Lは、右側の後輪30Rに対して、互いの円板状の側面が平行に配設されている。これと同様に、右側の前輪20Rは、左側の後輪30Lに対して、互いの円板状の側面が平行に配設されている。なお、本実施形態において、好ましくは、四つの車輪20L,20R,30L,30Rは、図6に示すように、仮想の同一円Cに接するように配置される。
さらに、本実施形態に係る各車輪20L,20R,30L,30Rは全方向車輪70で構成されていることを特徴としている。即ち、一対の前輪20L,20R及び一対の後輪30L,30Rのそれぞれは、例えば、特開2002−137602号公報及び特開2004−344289号公報に開示されている回転体付き車輪として構成されており、図7に示すように、その外周に沿った回転軸Yを備えた複数個の回転体71を備えている。これらの回転体71は、それぞれ車輪20L,20R,30L,30Rの車軸方向X(図7参照)と直交する回転軸Y(図7参照)の周りに回動可能に支持されている。各回転体71の表面が車輪の外周円の円弧を画成するように形成されている。具体的には、各回転体71は、先端部の直径が後端部の直径より小さくした先細のカップ状に形成されている。これにより、車輪自体が車軸方向側(即ち、図示のX側)に移動しようとするとき、地面等FLに接地している回転体(図7中のダブルハッチングを付した回転体;他の回転体と区別するために符号71Bを付す)はその回転軸Yの周りに回転することにより地面等FLを転動して、車輪自体が方向転換することなく、車輪は横方向への移動を円滑に行える。
さらに、本実施形態に係る各車輪20L,20R,30L,30Rは、円盤状のホイール73の表面75(図7)に複数のフィン77を備えている。図7では、3つのフィン77を表示し、他のフィン77の表示を省略しているが、複数のフィン77はホイール73の表面75において中心部Oからホイール周縁部に亘って放射状に配設されている。各フィン77は、ホイール表面75から垂直に起立して配設されており、中心部に比べてホイール周縁部側が高くなるように形成されている。なお、フィン77は表面75との付け根の一部がホイール表面75から離れていてもよく、ホイール73はその表面に凹凸部や穴を備えていてもよい。例えば、図8に示す全方向車輪70は、車軸に取り付けた円形状のプレート73Aと、このプレート73Aの外周縁と距離をおいて内周縁が配設されるリム73Bと、プレート73Aとリム73Bとの間に設けられる複数の板片77Aと、リム73Bの外周で回転軸Yまわりに回転可能に配設された複数の回転体71を備えている。この全方向車輪では、リム73Bは複数の板片77Aを介してプレート73Aに支持されている。各板片77Aは、プレート73Aとリム73Bとの間のスペースS1を仕切るように、プレート73Aの中心部からリム周縁部に向かう仮想線に沿って配設されている。これらの板片77Aが図7におけるフィン77の役割を果たす。
各車輪20L,20R,30L,30Rは、同じ寸法、同じ形状に構成され、各回転の中心が同じ高さになるように、ボディ10に取り付けられている。平地に水陸両用車1が置かれた状態で各車輪20L,20R,30L,30Rは地面に接触する。
〔駆動手段について〕
本実施形態において、駆動手段41〜44は、例えば、減速機付きモーターとして構成されている。駆動手段41〜44は車輪毎に設けられている。各駆動手段41〜44は、例えば、図3に示すように、取付ブラケット16によってプレート部材11上に固定される。本実施形態では、走行車輪が四輪駆動式に構成されるが、一対の前輪20L,20R又は一対の後輪30L,30Rだけを駆動輪として構成されてもよい。
〔制御手段について〕
制御手段50は、例えば、エレクトロニック・コントロール・ユニット(Electronic Control Unit: ECU)として構成されている。本水陸両用車1には、例えば、下端部が回転可能に支持されたレバーと、このレバーの回転角度を検出するセンサーとを有する操作手段(図示省略)が設けられている。ユーザーがレバーを移動方向へ倒すことで、その回転角度の信号が操作手段から制御手段50へ送られ、制御手段50がその信号に基づいて各車輪20L,20R,30L,30Rを制御する。例えば、レバーの回転角度に対応した各車輪20L,20R,30L,30Rの回転速度が予め規定されて、参照データとして制御手段50に内蔵されたROM等の記憶手段に記憶されており、制御手段50は操作手段の信号と参照データとに基づいて各車輪20L,20R,30L,30Rを制御する。なお、本水陸両用車1は、無線通信手段を介してリモートコントローラからの信号を制御手段50が受信して、遠隔制御されるように構成されてもよい。
本実施形態では、例えば、制御手段50や各駆動手段41〜44への電源はバッテリーなどの駆動源60から供給される。駆動源60や制御手段50は、例えば図3に示すように、プレート部材11上に取り付けられ、駆動手段41〜44などワイヤ(電線)18,19で繋がっている。
制御手段50は、各駆動手段41〜44のモーターが正転又は反転するように制御する。ここで、モーターの正転について定義する。図9(A)は水陸両用車1の概略左側面図、(B)は概略右側面図、(C)は概略平面図であり、車両を点線で表している。本実施形態において、地面等FLに置かれた水陸両用車1が前方へ移動する際に、図9の(A)〜(C)に矢印Aで示した向きに、車輪20L,20R,30L,30Rが回転することを正転とする。また、本明細書では、矢印Aとは逆の回転を反転という。なお、図において、正転を実線の矢印Aで、反転を点線の矢印Bで表す。
水陸両用車1は、水に入った際に、各車輪20L,20R,30L,30Rが1/3〜1/2程度水に漬かるようにボディ10の形状や大きさなどが設計されている。なお、ボディ10のまわりに、図2に二点鎖線で示す浮き袋90を例えば車両の前後左右にそれぞれ配設し、その大きさ等を変えて水上でのボディ10の沈み具合を調節して、各車輪が1/3〜1/2程度水に漬かるようにしてもよい。
実施形態に係る水陸両用車1は以上のように構成され、次のように動作する。
先ず、水陸両用車1が水に浮いた状態での走行について説明する。
図10(A)に示すように、制御手段50が各駆動手段41〜44を制御して、各車輪20L,20R,30L,30Rを正転させると、各車輪20L,20R,30L,30Rに取り付けたフィン77が水を掻き分けることで、水陸両用車1のまわりに一点鎖線の矢印F1で示す水の流れが生じて水陸両用車1に推進力が働き、水陸両用車1は前方へ移動する。この際、左側と右側の車輪20L,20R,30L,30Rに回転数の差を与えると、水陸両用車1の左側と右側を流れる水流に力の差が生じ、曲がりながら進行する。各車輪20L,20R,30L,30Rの回転方向を図10(A)と逆にすると、水陸両用車1は後退する。
図10(B)に示すように、制御手段50が、左側の車輪20L,30Lを正転させ、右側の車輪20R,30Rを反転させると、各車輪20L,20R,30L,30Rに取り付けたフィン77が水を掻き分けることで、水陸両用車1のまわりに一点鎖線の矢印F2で示す水の流れが生じ、水陸両用車1を回転させる力が働き、その場で車両は時計まわりに回転する。各車輪20L,20R,30L,30Rの回転方向を図10(B)と逆にすると、水陸両用車1は反時計回りに回転する。
図10(C)に示すように、制御手段50が、左側の前輪20Lを正転、右側の前輪20Rを反転、左側の後輪30Lを反転、右側の後輪30Rを正転させると、各車輪20L,20R,30L,30Rに取り付けたフィン77が水を掻き分けることで、水陸両用車1のまわりに一点鎖線の矢印F3で示す水の流れが生じ、水陸両用車1に推進力が働き、水陸両用車1は右へ移動する。この際、各車輪20L,20R,30L,30Rの回転速度が同じであれば、水陸両用車1は、その車体の向きを変えずに右側へ移動する。各車輪20L,20R,30L,30Rの回転方向を図10(C)と逆にすると、水陸両用車1は左側へ移動する。
図10(D)に示すように、右側の前輪20Rと左側の後輪30Lを正転させ、その他の車輪20L,30Rを回転させない場合には、右側の前輪20Rと左側の後輪30Lに取り付けたフィン77が水を掻き分けることで、水陸両用車1のまわりに一点鎖線の矢印F4で示す水の流れが生じて水陸両用車1に推進力が働き、水陸両用車1は左前方へ移動する。この際、右側の前輪20Rと左側の後輪30Lの回転速度が同じであれば、水陸両用車1は、車体の向きを変えずに斜めに移動する。また、右側の前輪20Rと左側の後輪30Lを反転させると、水陸両用車1は右後方へ斜めに移動する。さらに、図10(D)とは逆に、右側の前輪20Rと左側の後輪30Lの回転を停止し、その他の車輪20L,30Rを正転又は反転させると、水陸両用車1は右前方又は左後方へむけて斜めに移動する。
次に、陸上での走行について説明する。
図11(A)に示すように、制御手段50が各駆動手段41〜44を制御して、各車輪20L,20R,30L,30Rを正転させると、水陸両用車1は前進する。この際、左側と右側の車輪20L,20R,30L,30Rに回転速度の差を与えると、水陸両用車1は回転数が小さい側に曲がりながら進行する。各車輪20L,20R,30L,30Rの回転方向を図11(A)とは逆にすると、水陸両用車1は後退する。
図11(B)に示すように、制御手段50が、左側の車輪20L,30Lを正転させ、右側の車輪20R,30Rを反転させ、その際に、各車輪20L,20R,30L,30Rの回転速度が同じであれば、水陸両用車1はその場で回転する。各車輪20L,20R,30L,30Rの回転方向を図11(B)とは逆にすると、水陸両用車1はその場で反時計回りに回転する。
図11(C)に示すように、制御手段50が、左側の前輪20Lを正転、右側の前輪20Rを反転、左側の後輪30Lを反転、右側の後輪30Rを正転させ、その際に、各車輪20L,20R,30L,30Rの回転速度が同じであれば、水陸両用車1は、その車体の向きを変えずに右側へ移動する。各車輪20L,20R,30L,30Rの回転方向を図11(C)とは逆にすると、水陸両用車1は左側へ移動する。
図11(D)に示すように、右側の前輪20Rと左側の後輪30Lを正転させ、その他の車輪20L,30Rを回転させない場合には、水陸両用車1は左前方に進む。この場合、右側の前輪20Rと左側の後輪30Lを反転させると、水陸両用車1は右後方へ斜めに移動する。図11(D)とは逆に、右側の前輪20Rと左側の後輪30Lの回転を停止し、その他の車輪20L,30Rを正転又は反転させると、水陸両用車1は右前方又は左後方へ向けて斜めに移動する。
図11(A)〜(D)に示すような走行を行う際に、水陸両用車1の進行方向と各車輪20L,20R,30L,30Rの回転方向とが一致しない場合があるが、各車輪20L,20R,30L,30Rにおける地面に接触する部位が回転体71で構成され、この回転体71自体が走行面から受ける摩擦によって回転することから、水陸両用車1は円滑に全方向への移動を行える。
このように、本実施形態に係る水陸両用車1によれば、陸上だけでなく、水上でも全方向に移動が可能である。よって、従来の四輪駆動型車輌300(図15)に比べて、利用範囲が広く、例えばレジャー用の遊具として又は学術的な装置として活用できる。
以上詳述したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施をすることができる。例えば、本発明の水陸両用車は、図12に示すように、3輪型に構成されていてもよい。この場合、各車輪70の車軸の延長線が正三角形の重心位置で交差するように、各車輪を配設するとよい。また、一対の車輪の車軸を仮想の同一直線上に配設し、残りの1輪の車軸を当該仮想の直線と直交するように配設して、本発明の水陸両用車は構成されてもよい。
本発明の水陸両用車を四輪型に構成する場合、図13(A)に示すように、一対の前輪20L,20Rと、一対の後輪30L,30Rとを仮想の同一楕円に接するようにボディに配設してもよい。また、図13(B)に示すように、一対の前輪20L,20Rの車軸を車幅方向に沿わせ、一対の後輪30L,30Rの車軸をボディの中心側に向くように配設させてもよい。或いは、一対の前輪20L,20Rの車軸をボディの中心側へ向け、一対の後輪30L,30Rの車軸を車幅方向に沿うように配設させてもよい。
各車輪のボディへの取付構造は、上記構成例に限られるものではなく、例えば、上記全方向車輪70の内側に防水構造のホイールインモーターを設け、このホイールインモーターをサスペンションを介してボディの外周に取り付けてもよい。
水陸両用車のボディの構造や形状は上記の例に限定されるものではない。ボディを構成するプレート部材は特許文献6に示すように、二分割構成であってもよい。また、プレート部材11のような骨格は、複数のパイプを連結し或いは複数の板材及びパイプによってフレームとして構成されてもよい。また、ボディは、球形状に限定されるものではない。
前記説明では、複数のフィンが車輪側面で放射状に配設されているが、複数のフィンは平行に配設されたり、格子状に配設されていてもよい。
本発明は、陸上で全方向に移動可能であると共に、水上でも全方向に移動可能であるため、人が移動するための走行装置として利用可能なだけでなく、ロボットの脚としても活用できる。また、玩具などの走行手段としても利用可能である。
本発明の実施形態に係る水陸両用車を示す斜視図である。 図1の水陸両用車の平面図である。 カバー部材を外した図1の水陸両用車の平面図である。 図1の水陸両用車の概略背面図である。 図1の水陸両用車のカバー部材の側面図である。 図1の水陸両用車の車輪位置を説明するための平面図である。 本発明の実施形態に係る全方向車輪の斜視図である。 本発明の実施形態に係るフィン付全方向車輪の斜視図である。 (A)〜(C)は本発明の実施形態に係る制御手段による駆動手段の制御を説明するための図である。 (A)〜(D)は図1の水陸両用車の水上における走行を説明するための平面図である。 (A)〜(D)は図1の水陸両用車の陸上における走行を説明するための平面図である。 本発明の他の実施形態に係る水陸両用車を示す平面図である。 (A),(B)は本発明の他の実施形態に係る水陸両用車を示す平面図である。 従来の全方向車輪を示す図である。 従来の四輪駆動型車輌を示す斜視図である。
符号の説明
1 水陸両用車
10 ボディ
11 プレート部材
12 カバー部材
12A 面
12B 穴
13 シート部
14 把手
16 取付ブラケット
18,19 ワイヤ
20L,20R 前輪
21,31 車軸
30L,30R 後輪
41〜44 駆動手段
50 制御手段
60 駆動源
70 全方向車輪
71,71A,71B 回転体
73 ホイール
75 表面
77 フィン
90 浮き袋
121 下ケース部
122 上ケース部
L1 仮想第1水平線
L2 仮想第2水平線
S 仮想垂直面
F1〜F4 水の流れ

Claims (4)

  1. 3つ以上の車輪と、車輪毎に設けられた駆動手段と、各駆動手段を制御する制御手段と、を備え、各車輪が車軸を車体中心側に向けて配設された水陸両用車であって、
    各車輪は、車輪外周に沿って並んで配置された複数の回転体と、車輪側面に配置された複数のフィンと、を備えていることを特徴とする、水陸両用車。
  2. ボディと、上記ボディに支持された一対の前輪と、上記ボディに支持された一対の後輪と、車輪毎に設けられた駆動手段と、各駆動手段を制御する制御手段と、を備え、
    各車輪が車軸を車体中心側に向けて配設された水陸両用車であって、
    各車輪は、車輪外周に沿って並んで配置された複数の回転体と、車輪側面に配置された複数のフィンと、を備えていることを特徴とする、水陸両用車。
  3. 各車輪が仮想の同一円に接するように配設されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の水陸両用車。
  4. 前記複数のフィンが、車輪の中心から放射状に延出するように車輪に設けられていることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の水陸両用車。
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