JP2009024664A - スクロール型流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧室から背圧室に供給される潤滑油量を確保しつつシールリングの摩耗、損壊を低コストで且つ効果的に防止し、シールリング、ひいては流体機械の耐久性及び信頼性を向上することができるスクロール型流体機械を提供する。
【解決手段】ハウジング(2)に固定され、背面(36a)に対向する台座面(40)において可動スクロール(32)を公転旋回可能に支持するフレーム(18)と、台座面に支持され、台座面と背面との間で背圧室(56)を高圧室(54)側と区画するシールリング(58)と、背面に装着され、シールリングが摺接する摺接面(60a)を有するプレート(60)と、可動スクロールの公転旋回方向に所定の幅(W)を有して摺接面に凹設され、可動スクロールの公転旋回運動に伴い、シールリングを間歇的に跨いで高圧室と背圧室とを連通する連通溝(62)とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、スクロール型流体機械に係り、詳しくは、冷凍空調機やヒートポンプ式給湯機に好適なスクロール型流体機械に関する。
この種のスクロール型流体機械、例えばスクロール圧縮機は、ハウジング内で固定スクロールに対し可動スクロールが公転旋回運動することにより、潤滑油を含む作動流体の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施して圧縮室を形成し、この圧縮室から吐出された作動流体の吐出圧が作用する高圧室と、この高圧室と連通することにより圧縮室内の圧縮反力を相殺するべく可動スクロールの鏡板の背面に潤滑油による背圧を付与する背圧室とを備えている。
そして、背圧室を高圧室側と区画するシールリングを可動スクロールの鏡板の背面に埋設されたプレートに摺接させ、可動スクロールの鏡板に吸入溝なる連通溝を形成することにより、高圧室側と背圧室側とを連通させると共に、シールリングの摩耗、損壊を低減する技術が公知である(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−116458号公報
しかしながら、上記従来技術では、可動スクロールに連通溝を形成すると共にプレートを埋設するため、可動スクロールの加工が複雑となって可動スクロール、ひいては圧縮機の加工コストが増大するとの問題がある。
また、上記従来技術では、連通溝の寸法については格別な配慮がなされておらず、高圧室から背圧室に供給される潤滑油量の調整が困難となるおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、高圧室から背圧室に供給される潤滑油量を確保しつつ低コストでシールリングの摩耗、損壊を効果的に防止し、シールリング、ひいては流体機械の耐久性及び信頼性を向上することができるスクロール型流体機械を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、請求項1記載のスクロール型流体機械は、ハウジング内で固定スクロールに対し可動スクロールが公転旋回運動することにより、潤滑油を含む作動流体の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施して圧縮室を形成し、圧縮室から吐出された作動流体の吐出圧が作用する高圧室と、高圧室と連通することにより圧縮室内の圧縮反力を相殺するべく可動スクロールの鏡板の背面に潤滑油による背圧を付与する背圧室とを備えたスクロール型流体機械であって、ハウジングに固定され、背面に対向する台座面において可動スクロールを公転旋回可能に支持するフレームと、台座面に支持され、台座面と背面との間で背圧室を高圧室側と区画するシールリングと、背面に装着され、シールリングが摺接する摺接面を有するプレートと、可動スクロールの公転旋回方向に所定の幅を有して摺接面に凹設され、可動スクロールの公転旋回運動に伴い、シールリングを間歇的に跨いで高圧室と背圧室とを連通する連通溝とを具備することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明では、請求項1において、可動スクロールはアルミニウム系金属材料からなり、プレートは鉄系金属材料からなることを特徴としている。
更に、請求項3記載の発明では、請求項1又は2において、所定の幅は0.3mm以下であることを特徴としている。
更にまた、請求項4記載の発明では、請求項3において、連通溝を複数設けることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明では、請求項1乃至4の何れかにおいて、連通溝が少なくとも可動スクロールの公転旋回方向と交差する角を面取りした面取り部を有することを特徴としている。
更に、請求項6記載の発明では、請求項1乃至5の何れかにおいて、作動流体が二酸化炭素からなる冷媒であることを特徴としている。
請求項1記載の本発明のスクロール型流体機械によれば、可動スクロールの背面に装着されるプレートのシールリングが摺接する摺接面に可動スクロールの公転旋回方向に所定の幅を有する連通溝が凹設され、この連通溝は可動スクロールの公転旋回運動に伴い、シールリングを間歇的に跨いで高圧室と背圧室とを連通する。これにより、可動スクロールに加工を施さなくても高圧室から背圧室に供給される潤滑油量を確保しつつシールリングの摩耗、損壊を低コストで且つ効果的に防止でき、シールリング、ひいては流体機械の耐久性及び信頼性を向上することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、可動スクロールはアルミニウム系金属材料からなり、プレートは鉄系金属材料からなる。ここで、アルミニウム系金属材料はいわゆる軟金属であって、連通溝を形成する際の切り欠き加工や切削加工等に関して云えば、一般に高精度な加工は困難である。しかし、プレートを鉄系金属材料から成形することにより、連通溝を高精度に且つ加工性良く低コストにて形成することができる。
具体的には、請求項3記載の発明の如く、連通溝を可動スクロールの公転旋回方向に0.3mm以下の微細な幅に形成することができ、よって、発明者の実験によれば、可動スクロールの公転旋回運動に伴ってシールリングが連通溝に引っかかったり、或いは入り込んだりして磨耗、損壊することを確実に防止することができる。
更に、請求項4記載の発明によれば、連通溝を複数設けることにより、連通溝を0.3mm以下の微細な幅に形成しても、高圧室から背圧室に供給される潤滑油量を確実に確保することができる。
更にまた、請求項5記載の発明によれば、連通溝が少なくとも可動スクロールの公転旋回方向と交差する角を面取りした面取り部を有することにより、シールリングが連通溝に引っかかったり、或いは入り込んだりして生じる磨耗、損壊をより一層確実に防止することができる。
また、請求項6記載の発明によれば、作動流体が二酸化炭素からなる冷媒であることにより、スクロール型流体機械は高回転域で作動し、可動スクロールの公転旋回も高回転域で行われ、シールリングも摩耗、損壊し易くなるが、上記構成によれば、これを簡易にして効果的に防止でき、可動スクロール、ひいてはスクロール型流体機械の耐久性及び信頼性を向上することができる。
以下、図面により本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るスクロール型流体機械の一例として、密閉型のスクロール圧縮機を示している。この圧縮機1は、冷凍空調装置やヒートポンプ式給湯機などの冷凍回路に組み込まれ、当該回路は作動流体の一例である二酸化炭素冷媒(以下、冷媒という)が循環する経路を備え、圧縮機1は経路から冷媒を吸入し、圧縮して経路に向けて吐出する。
圧縮機1はハウジング2を備え、ハウジング2の胴部4の上側、下側にはそれぞれ上蓋6、下蓋8が気密に嵌合し、胴部4の内部は密閉されて冷媒の吐出圧が作用している。胴部4の適宜位置には上記回路から取り込んだ冷媒を吸入する吸入管10が接続され、上蓋6の適宜位置にはハウジング2内の圧縮冷媒を上記回路へ吐出する吐出管12が接続されている。
胴部4内には電動モータ14が収容され、このモータ14内には回転軸16が配置されており、回転軸16はモータ14への通電によって駆動される。また、回転軸16の上端側は軸受を介して主軸フレーム(フレーム)18に回転自在に支持され、主軸フレーム18はハウジング2に固定されている。
一方、回転軸16の下端側は軸受を介して副軸フレーム20に回転自在に支持されている。また、回転軸16の下端側にはオイルポンプ22が装着されており、このポンプ22は下蓋8の内側に形成された貯油室24内の潤滑油を吸引する。そして、潤滑油は回転軸16内を軸線方向に穿孔される給油路26を上昇し、回転軸16の上端からモータ14やスクロールユニット28等に供給され、各摺動部分や軸受等の潤滑及びシールを実施する。このとき、冷媒の吐出圧が貯油室24の潤滑油の油面に作用することも給油路26における潤滑油の上昇に寄与する。更に、副軸フレーム20の適宜位置には潤滑油の導入口30が形成され、圧縮機1内の各摺動部分に供給された潤滑油は導入口30を介して貯油室24に貯留される。
上記スクロールユニット28は胴部4内においてモータ14の上方に配置され、冷媒の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施する。
当該ユニット28は、可動スクロール32及び固定スクロール34から構成され、これらスクロール32,34はそれぞれ鏡板36,38を備え、鏡板36には鏡板38に向けて延びる渦巻きラップが一体形成され、鏡板38にも鏡板36に向けて延びる渦巻きラップが一体形成されている。
そして、これら渦巻きラップが互いに協働し、鏡板38の外周側に内設されると共に吸入管10と連通する図示しない吸入室から冷媒を吸入して圧縮室を形成する。圧縮室は、固定スクロール34に対する可動スクロール32の公転旋回運動により、渦巻きラップの中心に向けて移動しながら、その容積を減少させて上記一連のプロセスを実施する。
可動スクロール32は、アルミニウム系金属材料から成形され、その自転が図示しない自転阻止機構により阻止されており、主軸フレーム18の台座面40上を公転旋回運動する。可動スクロール32に公転旋回運動を付与するため、可動スクロール32の鏡板36の背面36a側にはボス42が突出して形成され、それに対向する回転軸16の上端側には偏心軸44が一体形成されており、ボス42は軸受を介して偏心軸44に回転自在に支持されている。
一方、固定スクロール34は、主軸フレーム18に固定され、鏡板38の背面38a側に形成される冷媒の吐出室46を圧縮室と区画している。更に、固定スクロール34の中央部分の適宜位置には、圧縮室と吐出室46とを連通する冷媒の吐出孔48が鏡板38を貫通して穿設されており、吐出孔48は背面38a側に配置された吐出弁50により開閉される。吐出弁50は吐出ヘッド52で覆われており、吐出ヘッド52によって吐出弁50の開弁時における音が抑制される。
上述した圧縮機1によれば、回転軸16の回転に伴い可動スクロール32が台座面40上を公転旋回運動し、これにより吸入室の冷媒がユニット28の内方に向けて流動しながら圧縮され、圧縮された高圧冷媒が吐出孔48から吐出されてハウジング2内を循環し、循環した冷媒が吐出室46から吐出管12を通じて圧縮機1の外部へ送出される。
一方、冷媒の吐出圧の作用と相俟ってポンプ22で汲み上げられた潤滑油は給油路26から吐出され、ボス42が収容される主軸フレーム18のボス収容部18aに潤滑油の高圧室54を形成する。高圧室54の潤滑油は軸受等を潤滑しながら回転軸16に沿ってハウジング2内を流下する一方、背面36aと台座面40との間に形成される背圧室56に流入し、鏡板36の外周側を経てユニット28の内方に導かれる。
背圧室56は、高圧室54をシールリング58で区画して形成され、圧縮室内の圧縮反力を相殺するべく背面36aに潤滑油による背圧を付与している。換言すると、背圧室56は可動スクロール32を台座面40に押圧する方向に作用するスラスト荷重Fを受容している。
リング58は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の低摩擦係数を有する樹脂やPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の高硬度を有するいわゆるエンジニアリングプラスティック等から所定の径方向幅Wを有して環状に成形され、台座面40に支持されており、図示しない板ばね等で背面36a側に押圧付勢されている。
ところで、図2のユニット28の詳細拡大図にも示されるように、背面36aにはリング58が摺接するプレート60が例えば接着されている。
図3に示される図2のA−A方向からみた可動スクロール32の平面図を参照して説明すると、プレート60は、所定の板厚tを有する平面視ドーナツ形状の薄板であって、鉄系金属材料から成形されており、可動スクロール32の公転旋回運動に際して台座面40と対向するプレート60の摺接面60aにリング58が摺接可能な大きさを有している。
摺接面60aには、プレート60の径方向に所定の長さL、幅W及び深さDを有する長溝(連通溝)62が凹設されている。
長溝62は、例えばレーザー等によって幅Wが0.3mm以下に加工されると共に、長さLがリング58の幅Wより大きく形成され、プレート60の周方向に例えば90°間隔で4つ形成されている。
ここで、図4に示される図3のB−B方向からみた可動スクロール32の断面図を参照して説明すると、長溝62には、摺接面60aと連続する角の全周に亘って所定の半径RでR面取りした面取り部64が形成されている。なお、半径Rは、面取り部64を形成しない場合と比較したときの高圧室54から背圧室56に供給される潤滑油量の増減を考慮して決定するのが好ましい。
このような長溝62を形成することにより、可動スクロール32の公転旋回運動に伴い、高圧室54の高圧潤滑油が長溝62を介してリング58を間歇的に跨いで背圧室56に流入する。
一方、鏡板38には背圧室56と吸入室とを連通する図示しない背圧調整弁が内蔵され、この背圧調整弁を調整することにより、背圧室56は高圧室54より低圧且つ吸入室より高圧の中間圧にされる。そして、これら高圧室54、背圧室56及び吸入室の圧力差を利用することにより、潤滑油がユニット28の内方に向けて好適に供給される。
こうして、可動スクロール32の公転旋回運動に伴い、リング58が摺接面60aに摺接し、中間圧となる背圧室56が形成され、背圧室56の圧力でスラスト荷重Fが受容される。
以上のように、本実施形態では、可動スクロール32の背面36aに装着されるプレート60のリング58が摺接する摺接面60aに長溝62が凹設され、この長溝62は可動スクロール32の公転旋回運動に伴い、リング58を間歇的に跨いで高圧室54と背圧室56とを連通する。
ここで、仮に可動スクロール32の背面36aに長溝62を直接に設け、その幅Wを0.8mmとして圧縮機1を作動させると、リング58が背面36aに摺接する際にリング58が長溝62に引っかかったり、或いは入り込んだりして磨耗、損壊するとの発明者の実験結果がある。
更なる発明者の実験により、リング58の幅Wの大きさに応じて変化するものの、概して幅Wを0.3mm以下に小さくすればリング58の磨耗、損壊を防止できることが判明している。しかし、高圧室54から背圧室56へ供給する潤滑油量を確保するためには、幅W、すなわち長溝62の容積が減少した分、長溝62の数を増やす必要があり、これでは可動スクロール32の加工コストが上昇して好ましくない。
また、可動スクロール32はアルミニウム系金属材料からなり、アルミニウム系金属材料はいわゆる軟金属であって、長溝62を形成する際の切り欠き加工や切削加工等に関して云えば、一般に高精度な加工は困難となるため、このことは可動スクロール32の加工コストの更なる上昇を招く。
そこで、本発明では、リング58が摺接するプレート60を設けることにより、可動スクロール32への加工が不要となるため、高圧室54から背圧室56に供給される潤滑油量を確保しつつリング58の摩耗、損壊を低コストで且つ効果的に防止できる。
しかも、プレート60を鉄系金属材料から成形することにより、長溝62を高精度に且つ加工性良く低コストにて形成することができる。
具体的には、いわゆる軟金属であって、レーザー加工等による微細な加工には不向きなアルミニウム系金属材料からなる可動スクロール32に加工を施す場合に比して、長溝62の幅Wを0.3mm以下に容易に形成することができ、可動スクロール32の公転旋回運動に伴ってリング58が長溝62に引っかかったり、或いは入り込んだりして磨耗、損壊することを確実に防止することができる。
また、長溝62を4つ設けることにより、長溝62を0.3mm以下の微細な幅Wに形成しても、高圧室54から背圧室56に供給される潤滑油量を確実に確保することができる。
更には、長溝62が少なくとも可動スクロール32の公転旋回方向と交差する角を面取りした面取り部64を有することにより、リング58が長溝62に引っかかったり、或いは入り込んだりして生じる磨耗、損壊をより一層確実に防止することができる。
このようにしてリング58の摩耗、損壊を効果的に防止することにより、リング58、ひいては圧縮機1の耐久性及び信頼性を大幅に向上することができる。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態では長溝62の幅Wが0.3mm以下に形成されるが、少なくとも可動スクロール32の公転旋回方向における溝の幅が0.3mm以下であれば良く、長溝62の代わりに直径0.3mm以下の円孔等をプレート60に打ち抜いても良い。このような円孔等を形成することによっても、可動スクロール32の公転旋回運動に伴い、高圧室54の潤滑油が円孔等に入り込み、この円孔等がリング58を間歇的に跨いで背圧室56側に位置づけられることにより、背圧室56に潤滑油を供給することができる。
また、上記実施形態では4つの長溝62が形成されるが、これに限定されず、長溝62の数は、長さL、幅W及び深さDによって決定される長溝62の容積に応じて、高圧室54から背圧室56に供給される潤滑油量を確保するべく適宜決定され、少なくとも複数設けられる。
更に、上記実施形態では、面取り部64は摺接面60aと連続する角の全周に亘って形成されるが、面取り部64は少なくとも可動スクロール32の公転旋回方向と交差する長溝62の角を面取りするだけでもリング58の磨耗、損壊を効果的に防止することができる。
更にまた、上記実施形態では二酸化炭素を冷媒として用いているが、これに限定されない。但し、二酸化炭素を冷媒とすることにより、圧縮機1は高回転域で作動し、可動スクロール32の公転旋回も高回転域で行われ、リング58も摩耗、損壊し易くなるが、上記構成によれば、これを低コストで効果的に防止することができる。
最後に、上記実施形態では冷凍空調装置やヒートポンプ式給湯機などの冷凍回路に組み込まれる密閉型のスクロール圧縮機について説明しているが、本発明はこれに限らず種々の分野における密閉型以外の圧縮機又は膨脹機等のスクロール型の流体機械に適用可能である。
本発明の一実施形態に係る密閉型スクロール圧縮機を示した縦断面図である。 図1のスクロールユニットを詳細に拡大して示した縦断面図である。 図2のA−A方向からみた可動スクロールを示した平面図である。 図3のB−B方向からみた可動スクロールを示した断面図である。
符号の説明
1 スクロール圧縮機(スクロール型流体機械)
2 ハウジング
18 主軸フレーム(フレーム)
32 可動スクロール
34 固定スクロール
36 鏡板
36a 背面
40 台座面
54 高圧室
56 背圧室
58 シールリング
60 プレート
60a 摺接面
62 長溝(連通溝)
64 面取り部
W 幅

Claims (6)

  1. ハウジング内で固定スクロールに対し可動スクロールが公転旋回運動することにより、潤滑油を含む作動流体の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施して圧縮室を形成し、該圧縮室から吐出された作動流体の吐出圧が作用する高圧室と、該高圧室と連通することにより前記圧縮室内の圧縮反力を相殺するべく前記可動スクロールの鏡板の背面に前記潤滑油による背圧を付与する背圧室とを備えたスクロール型流体機械であって、
    前記ハウジングに固定され、前記背面に対向する台座面において前記可動スクロールを公転旋回可能に支持するフレームと、
    前記台座面に支持され、該台座面と前記背面との間で前記背圧室を前記高圧室側と区画するシールリングと、
    前記背面に装着され、前記シールリングが摺接する摺接面を有するプレートと、
    前記可動スクロールの公転旋回方向に所定の幅を有して前記摺接面に凹設され、該可動スクロールの公転旋回運動に伴い、前記シールリングを間歇的に跨いで前記高圧室と前記背圧室とを連通する連通溝とを具備することを特徴とするスクロール型流体機械。
  2. 前記可動スクロールはアルミニウム系金属材料からなり、前記プレートは鉄系金属材料からなることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型流体機械。
  3. 前記所定の幅は0.3mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクロール型流体機械。
  4. 前記連通溝を複数設けることを特徴とする請求項3に記載のスクロール型流体機械。
  5. 前記連通溝は、少なくとも前記可動スクロールの公転旋回方向と交差する角を面取りした面取り部を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のスクロール型流体機械。
  6. 前記作動流体が二酸化炭素からなる冷媒であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のスクロール型流体機械。
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