JP2009020502A - 白色反射フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、液晶バックライトの輝度向上を図る白色反射フィルムを提供するものである。
【解決手段】
本発明の白色反射フィルムは、白色フィルムの少なくとも片面に球状粒子を含有する塗布層が設けられ、塗布層中に含有される球状粒子の粒度分布が下記条件(i)及び(ii)を満たす白色反射フィルムである。
(i)粒度分布が2つ以上の山を有する。
(ii)前記各粒度分布の山に基づいて算出される変動係数CVが、いずれの粒度分布の山についても30%以下である。
さらに、本発明の白色反射フィルムは、白色フィルムの少なくとも片面に、変動係数CVが30%以下で平均体積粒子径の異なる球状粒子を2種以上含有する塗布層が設けられ、塗布層中に含有される球状粒子の粒度分布が2つ以上の山を有する白色反射フィルムである。
【選択図】なし

Description

本発明は、液晶ディスプレイ用バックライトの輝度向上を図る白色反射フィルムに関するものである。さらに詳しくは液晶ディスプレイ用のエッジライト方式バックライトのランプリフレクター、および液晶ディスプレイ用の直下型方式バックライトの反射板に用いられる白色反射フィルムに関するものである。
液晶ディスプレイでは液晶セルを照らすバックライトが用いられている。液晶ディスプレイの種類に応じて液晶モニターではエッジライト方式のバックライト、液晶テレビでは直下型方式のバックライトが採用されている。これらのバックライトに用いられる反射フィルムとしては、気泡により形成された多孔質の白色フィルムが一般的に用いられている(特許文献1)。さらに、冷陰極管から放射される紫外線によるフィルムの黄変色を防ぐために紫外線吸収層を積層した白色フィルムも提案されている(特許文献2、3)。
これら反射フィルムにおいて、輝度の諸特性を改善するための様々な方法が開示されている。例えば、エッジライト方式での輝度向上を図るために、光源と反対側のフィルム面に光隠蔽層を設ける方法が開示されている(特許文献4)。また、球状粒子とバインダーとの屈折率差を選択することにより、光拡散性を制御し、光拡散シートによる正面輝度の改善する方法が開示されている(特許文献5)。さらに、直下型方式バックライトにおける反射シートにおいて、光源側のフィルム面の拡散性を制御することにより、バックライトでの輝度ムラを改善する方法も開示されている(特許文献6)。
特開平8−262208号公報 特開2001−166295号公報 特開2002−90515号公報 特開2002−333510号公報 特開2001−324608号公報 特開2005−173546号公報
成長著しい液晶テレビ用反射フィルムにおいては、低コスト化が強く求められる一方、従来以上に反射フィルムの反射特性の向上も同時に求められている。この理由は、反射フィルムの反射特性の向上によりバックライトとしての輝度が向上すれば、光源上部に使用している高価なシートを削減することができるからである。例えば、液晶テレビ用バックライトの構成の一例として、光源側から拡散板(厚み約2mm)/拡散フィルム(厚み約200μm〜300μm)/拡散フィルム(厚み約200μm〜300μm)/拡散フィルム(厚み約200μm〜300μm)の順序で積層されており、バックライト全体の輝度で2〜3%向上すれば、前記構成において拡散フィルムを一枚削減することができる。
しかしながら、反射フィルムの反射特性は、白色フィルム内部のボイド構造に依存する部分が多いのであるが、ボイド構造の工夫による反射特性の向上は限界になりつつある。
本発明は、上記した従来の方法とは異なり、白色フィルムの光源側表面を工夫することにより、輝度を向上させるものである。具体的には、白色フィルムの少なくとも片面に特定の塗布層を設けることで、反射特性を改善し、バックライトの輝度向上に寄与する白色反射フィルムを提供する。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような構成を採用する。すなわち、本発明の白色反射フィルムは、
(1) 白色フィルムの少なくとも片面に球状粒子を含有する塗布層が設けられ、塗布層中に含有される球状粒子の粒度分布が下記条件(i)及び(ii)を満たす白色反射フィルム。
(i)粒度分布が2つ以上の山を有する。
(ii)前記各粒度分布の山に基づいて算出される変動係数CVが、いずれの粒度分布の山についても30%以下である。
(2) 白色フィルムの少なくとも片面に、変動係数CVが30%以下で平均体積粒子径の異なる球状粒子を2種以上含有する塗布層が設けられ、塗布層中に含有される球状粒子の粒度分布が2つ以上の山を有する白色反射フィルム。
である。
また、本発明のバックライト用ランプリフレクターと直下型方式のバックライトは、それぞれ本発明の白色反射フィルムを、その塗布層面を光源側に向けて設けたものである。
本発明によれば、白色フィルムの少なくとも片面に特定の塗布層を設けた用白色反射フィルムとすることで、バックライトに用いた際にバックライトの輝度向上に寄与することができる。
本願発明者らは、白色フィルムの光源側表面を工夫することで、バックライトの輝度向上に寄与する白色反射フィルムについて鋭意検討した。その結果、白色フィルムの少なくとも片面に球状粒子を含有する塗布層を有し、その塗布層に含有する球状粒子の粒度分布と粒子径の変動係数CVについて特定の条件のものを用いてみたところ、白色フィルム単体の場合よりも、バックライトに用いた際の輝度向上効果が確認でき、かかる課題を一挙に解決することを究明した。
本発明の白色反射フィルムは、白色フィルムの少なくとも片面に球状粒子を含有した塗布層が設けられたものである。塗布層に球状粒子を含有することでバックライトの輝度が向上する理由は明らかではないが、球状粒子を含有することで塗布層表面に凸状形状が形成され、塗布層面から入射し、白色フィルム面で反射して塗布層内を透過してきた光が、塗布層表面の凸状形状でのレンズ効果により集光され、バックライトの正面方向の輝度の向上に寄与しているのではないかと推定している。
本発明の白色反射フィルムは、白色フィルムの少なくとも片面に球状粒子を含有する塗布層が設けられ、塗布層中に含有される球状粒子の粒度分布が下記条件(i)及び(ii)を満たすものである。
(i)粒度分布が2つ以上の山を有する。
(ii)前記各粒度分布の山に基づいて算出される変動係数CVが、いずれの粒度分布の山についても30%以下である。
粒度分布の山が1つだけであったり、いずれかの粒度分布の山に基づいて算出される変動係数CVが30%を越えたりすると、その白色反射フィルムをバックライトに組み込んでも、輝度向上効果が得られない。
なお、上記で定義される本発明の白色反射フィルムにおいては、粒度分布の山が2つであることが好ましい。粒度分布の山が多すぎると、それぞれの山が重なり合ってしまい、結局、変動係数CVが30%を越える粒度分布の山が1つあるのと何ら変わらなくなってしまうからである。 ここで、球状粒子の「球状」とは、必ずしも真球だけを意味するのではなく、粒子の断面形状が円形、楕円形、ほぼ円形、ほぼ楕円形など曲面で囲まれているものを意味する。
「粒度分布」とは、対象となる球状粒子の体積粒子径を測定し、特定の体積粒子径区間に存在する球状粒子の全測定球状粒子に対する割合(%)で表示した頻度分布である。頻度分布の割合の基準として重量、個数、体積、面積、長さ等が用いられ、一般的な粒度分布の測定法として、コールターカウンター法では重量や個数基準であり、レーザー回折散乱法では体積基準で示される。本願発明では個数基準としている。
「粒度分布の山」とは、前記粒度分布をX軸:体積粒子径、Y軸:粒子個数(%)のグラフで示したときに、上に凸のひとつの山の形状となっている部分のことである。
「変動係数CV」とは、球状粒子の体積粒子径の標準偏差を平均体積粒子径で除した値である。「球状粒子の体積粒子径」とは、その球状粒子と同じ体積の真球の直径のことであり、「平均体積粒子径」とは、該当する球状粒子群の体積粒子径の平均値のことである。変動係数CVは球状粒子の体積粒子径の均一性の指標であり、体積粒子径が均一であるほど変動係数CVの値は小さくなる。この変動係数CVは、例えば前述したコールターカウンター法、レーザー回折散乱法、動的光散乱により測定される。本願発明ではコールカウンター法により測定して求める。
ここで、「球状粒子の粒度分布」「体積粒子径」「平均体積粒子径」「体積粒子径の標準偏差」「変動係数CV」は以下のようにして求める。
細孔電気抵抗法を利用した粒度分布測定装置としてコールターマルチサイザーII(ベックマン・コールター(株)製)を用いた。粒子が細孔を通過する際の粒子体積に相当する電解液分の電気抵抗を測定することによって、粒子の数と体積を測定した。まず微少量のサンプルを薄い界面活性剤水溶液に分散させ、次いでモニターの表示を見ながらアパチャー(検知部分の細孔)通過率が10〜20%となる量だけ指定電解液の容器に添加した後、通過粒子数が10万個になるまで体積粒子径の計測を続けて自動計算させ、粒度分布を求めた。次いで、粒度分布の山の裾の一方の端(粒子個数が0%となる体積粒子径)から他方の端(粒子個数が0%となる体積粒子径)の体積粒子径区間に含まれる球状粒子より平均体積粒子径、体積粒子径の標準偏差および粒子径の変動係数CVを求めた。なお、粒度分布の山と山の間などで、山の裾の粒子個数が0%とならない場合には、粒子個数が最小値となる体積粒子径を山の裾の端とする。変動係数CVは下記式により求めることができる。
・変動係数CV(%)=体積粒子径の標準偏差(μm)/平均体積粒子径(μm)×100。
また、本発明の白色反射フィルムは次のようなものでもある。すなわち、白色フィルムの少なくとも片面に、変動係数CVが30%以下で平均体積粒子径の異なる球状粒子を2種以上含有する塗布層が設けられ、塗布層中に含有される球状粒子の粒度分布が2つ以上の山を有する白色反射フィルムである。
ここで、「平均体積粒子径の異なる球状粒子を2種以上」とは、球状粒子の組成が異なるという意味ではなく、球状粒子の平均体積粒子径が異なるという意味である。したがって、組成が異なっていても、平均体積粒子径が同じ球状粒子は1種類として考える。
平均体積粒子径の異なる球状粒子が含有されていなかったり、変動係数CVが30%を越える球状粒子が含有されていたり、粒度分布の山が1つだけであったりすると、その白色反射フィルムをバックライトに組み込んでも、輝度向上効果が得られない。
なお、上記で定義される本発明の白色反射フィルムにおいては、変動係数CVが30%以下で平均体積粒子径の異なる球状粒子を2種含有し、粒度分布の山が2つであることが好ましい。平均体積粒子径の異なる球状粒子の種類が多すぎると、各平均体積粒子径の間隔が狭くなってしまい、結局、変動係数CVが30%を越える球状粒子を1種類含有するのと何ら変わらなくなってしまうからである。
本発明にかかる球状粒子は、その変動係数CVが30%以下であることが必要である。変動係数CVが30%を越える場合、粒子の均一性が悪く、また、光拡散性が強くなり、輝度向上効果が乏しくなってしまう。変動係数CVは好ましくは20%以下、さらに好ましくは15%以下、特に好ましくは10%以下である。最も好ましくは全ての球状粒子の体積粒子径が同じであること、つまり変動係数CVが0%である。
本発明にかかる球状粒子は、その屈折率と塗布層のバインダー樹脂の屈折率との屈折率差が0.10以下であることが好ましい。ここで「屈折率差」とは球状粒子の屈折率とバインダー樹脂の屈折率との差の絶対値のことである。屈折率の差が0.10より大きいと、本発明の白色反射フィルムをバックライトに組み込んだときに、輝度向上効果が得られない場合がある。屈折率差は好ましくは0.10以下、特に好ましくは0.05未満である。最も好ましくは屈折率差がないこと、つまり屈折率差0.00である。
ここで屈折率とは、直進する波動(光線など)が異なる媒質の境界で進行方向の角度を変える割合のことであり、真空を基準とした物質固有の値つまり絶対屈折率のことである。また、屈折率は観測波長固有の値であるため、屈折率差とは同観測波長にて測定した値の差である。例えば波長589.3nmの光に対して、代表的なアクリル樹脂であるポリメタクリル酸メチルの屈折率は1.49である。
本発明の白色反射フィルムは、ある粒度分布の山に含まれる球状粒子の屈折率と、他の粒度分布の山に含まれる球状粒子の屈折率との差が0.01以上0.20以下であることが好ましい。粒子間の屈折率差が0.01以上0.20以下であると、塗布層表面の凸状形状での光の変角作用が制御でき、ひいてはバックライトの正面方向の輝度向上効果がより高いものとなる。粒子間の屈折率差が0.01より小さい場合や0.20より大きい場合、さらなる輝度向上効果が得られない場合がある。
本発明にかかる球状粒子の種類としては特に限定されるものではなく、有機系、無機系いずれでも用いることができる。有機系球状粒子としては、アクリル系樹脂粒子、シリコーン系樹脂粒子、ナイロン系樹脂粒子、スチレン系樹脂粒子、ポリエチレン系樹脂粒子、ベンゾグアナミンのようなポリアミド系樹脂粒子、ウレタン系樹脂粒子等を用いることができる。無機系球状粒子としては、シリカ、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫化バリウム、マグネシウムシリケート、又はこれらの混合物等を用いることができる。一般に使用される樹脂バインダーとの分散性、塗布性および経済性等から有機系球状粒子を使用するのが好ましい。
中でも、アクリル系ビニルモノマーとスチレン系ビニルモノマーの共重合体は、2種の共重合割合を調整することで屈折率を変更できることから、本発明においては好適に使用出来る。
本発明においては、塗布工程にて、溶剤中にて球状粒子を分散する必要があるため、耐溶剤性が必要なことから、球状粒子は架橋構造を有していることが好ましい。架橋構造を持たない場合、塗布工程にて球状粒子が溶出してしまい、粒子形状、粒径が維持された塗布層を設けることが出来なくなる。
架橋構造を形成するためには、一分子内に複数の官能基を有するビニル化合物を使用して架橋構造を形成することが好ましく、特に本発明では一分子内に複数の官能基を有するビニル化合物として、二官能性アクリル系化合物、三官能アクリル系化合物、四官能以上の重合性アクリル系化合物のような多官能性アクリル系化合物を使用することができる。
本発明においては、「テクポリマー」(積水化成品工業(株)製)を使用することができ、変動係数30%未満であれば、同Sシリーズが好ましく、変動係数15%未満であれば、同SSXシリーズ等のメタクリル酸メチルとエチレングリコールジメタクリレートとの共重合体からなる球状粒子が最も好適に使用できる。
本発明の白色反射フィルムは、塗布層の厚みをHとしたときに、塗布層表面100H四方(1辺の長さ100Hの正方形)あたりにおいて、塗布層より一部突出した球状粒子の平均個数が10個以上であることが好ましい。球状粒子の平均個数が10個未満の場合、輝度向上効果が得られない場合がある。球状粒子の平均個数はさらに好ましくは50個以上であり、特に好ましくは100個以上、最も好ましくは300個以上である。 ここで、「塗布層の厚みH」「塗布層より一部突出した球状粒子の平均個数」は以下のようにして求める。
(i) まず、本発明の白色反射フィルムを、日本ミクロトーム研究所(株)製ロータリー式ミクロトームを使用し、ナイフ傾斜角度3°にてフィルム平面に垂直な方向に切断する。得られたフィルム断面をトプコン社製走査型電子顕微鏡ABT−32を用いて観察し、塗布層の表面に球状粒子が見えている部分ではなく、塗布層の表面が塗布層を形成するバインダー樹脂となっている部分5箇所の塗布層の厚みを測定し、その平均値を塗布層の厚みHとする。
(ii) 次いで、塗布層表面をコニカ製光学顕微鏡 OPTIPHOTO 200にて観察し、100H四方(縦:100H、横:100H の正方形)の範囲を5箇所任意に選択する。この5箇所の100H四方範囲中に存在する球状粒子のうち、塗布層より一部突出した球状粒子の個数を数え、1箇所当たりの平均値を求め、その平均値を塗布層より一部突出した球状粒子の平均個数とする。
本発明にかかる塗布層の厚みHは、特に限定しないが、0.5〜15μmが好ましく、さらに好ましくは1〜10μm、特に好ましくは1〜5μmである。厚みHが0.5μm未満であると、塗布層の耐光性が不足する場合がある。逆に厚みHが15μmを越えると、輝度が低下する場合があり、また経済性の面から好ましくない。
本発明にかかる球状粒子の体積粒子径は、特に限定しないが、0.5〜30μmが好ましく、より好ましくは1〜15μm、特に好ましくは1〜5μmである。体積粒子径が0.5μm未満であると、塗布層中に埋没し球状粒子の一部が突出しにくくなってしまい輝度向上効果が乏しい場合がある。逆に体積粒子径が30μmを越えると、塗布層中より球状粒子が脱落しやすくなる。
本発明の白色反射フィルムは、各粒度分布の山に含まれる球状粒子の含有率が、いずれの粒度分布の山についても、塗布層に含まれる全球状粒子の合計重量に対して90重量%以下であることが好ましい。ここで「粒度分布の山に含まれる球状粒子」とは、前述の「平均体積粒子径」「体積粒子径の標準偏差」を求めるに際して決めた体積粒子径の範囲の粒度分布の山に含まれる球状粒子のことを意味する。いずれかの粒度分布の山に含まれる球状粒子の含有量が90重量%を越えると、輝度向上効果が得られない場合がある。各粒度分布の山に含まれる粒子の含有量は90重量%以下であれば特に限定されるものではなく、塗布する白色フィルムの種類や表面形状、表面光沢度によって適宜含有率を調整することが好ましい。
本発明にかかる塗布層中における全球状粒子の含有率は、輝度向上が得られれば特に限定されず、また、粒子種や塗液中の分散性等にも依存するため一義的に限定することはできないが、塗布層全体に対して5重量%以上であることが好ましく、さらに好ましくは10重量%以上、特に好ましくは15重量%以上である。5重量%より少ない場合は輝度向上効果が得られない場合がある。また、上限は特に限定されるものではないが、塗布層中の球状粒子以外の成分100重量部に対し300重量部、すなわち塗布層全体の75重量%を超えると塗布性に劣る場合があるので、塗布層中の球状粒子以外の成分100重量部に対し300重量部以下、すなわち塗布層全体の75重量%以下が好ましい。
本発明にかかる球状粒子は、構造内にベンゼン環や二重結合を有すると、本発明の白色反射フィルムを組み込んだバックライトとして使用中に冷陰極管などのランプから出る光、特に紫外線によって球状粒子が劣化する場合があるので(例えば黄変などの光学的劣化、あるいは低分子化する分解劣化など)、 球状粒子中に紫外線吸収剤および/又は光安定剤を含有するのが好ましい。含有のさせ方としては、球状粒子中に紫外線吸収剤および/または光安定化剤を添加する方法や、球状粒子を形成する樹脂を製造する際に反応性二重結合を有する紫外線吸収剤および/または光安定化剤を樹脂に共重合により化学結合させる場合がある。球状粒子からのブリードアウトが少ないという点では、後者のように化学結合により紫外線吸収剤および/または光安定化剤を固定させることが好ましい。
球状粒子に含有する紫外線吸収剤、光安定剤としては、無機系と有機系に大別される。
無機系紫外線吸収剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、などが一般的に知られており、中でも酸化亜鉛が経済性、紫外線吸収性、光触媒活性という点で最も好ましい。
有機系紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなどが挙げられる。これらの紫外線吸収剤は、紫外線を吸収するのみであり、紫外線照射により発生する有機ラジカルを捕捉することができないため、このラジカルにより連鎖的に基材となる白色フィルムが劣化することがある。これらのラジカル等を捕捉するために光安定化剤が好適に併用され、ヒンダードアミン系化合物が使用される。
ここで、有機系紫外線吸収剤および/または光安定化剤を固定させる共重合モノマーとしては、アクリル系、スチレン系などのビニル系モノマーが汎用性が高く、経済的にも好ましい。スチレン系ビニルモノマーは芳香族環を有しているため、黄変しやすいため、耐光性という点では、アクリル系ビニルモノマーとの共重合が最も好ましい。
ベンゾトリアゾールに反応性ビニルモノマーが置換されたものとして、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(商品名:RUVA−93);大塚化学(株)製)を使用することができ、また、ヒンダードアミン系化合物に反応性ビニルモノマーが置換されたものとして、4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(「アデカスタブLA−82」;(株)ADEKA製)を使用することが出来る。
本発明の白色反射フィルムは、バックライトとして使用中に冷陰極管などのランプから出る光、特に紫外線によって基材の白色フィルムが劣化する場合があるので(例えば黄変などの光学的劣化、あるいは低分子化する分解劣化など)、基材の白色フィルムの片面に設けるバインダー樹脂層中に紫外線吸収剤および/あるいは光安定剤を含有するのが好ましい。
本発明にかかるバインダー樹脂層としては、特に限定されないが、有機成分を主体とする樹脂が好ましく、例えばポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は単独で用いてもよく、あるいは2種以上の共重合体もしくは混合物としたものを用いてもよい。中でもポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルもしくはメタクリル樹脂が耐熱性、粒子分散性、塗布性、光沢度の点から好ましく使用される。塗布層の耐光性という点では、バインダー樹脂層中においても、紫外線吸収剤、光安定化剤が含まれていることがさらに好ましい。
紫外線吸収剤を含有する樹脂層を構成する樹脂としては特に限定されないが、酸化チタン、酸化亜鉛などの無機紫外線吸収剤を含有する樹脂、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなどの有機紫外線吸収剤を含有する樹脂、あるいはベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系反応性モノマーを共重合した樹脂などを使用することができる。
光安定剤を含有する樹脂層を構成する樹脂としては、ヒンダードアミン(HALS)系反応性モノマーを共重合した樹脂などを含む有機紫外線吸収樹脂を使用するのが好ましい。
無機系紫外線吸収剤としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウムなどが一般的である。これらの中でも酸化亜鉛、酸化チタンおよび酸化セリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種類がブリードアウトせず、耐光性にも優れるなどの点から好ましく用いられる。かかる紫外線吸収剤は、必要に応じて数種類併用する場合もある。中でも酸化亜鉛が経済性、紫外線吸収性、光触媒活性という点で最も好ましい。酸化亜鉛としては、FINEX−25LP、FINEX−50LP(堺化学工業(株)製)などを使用することができる。
有機系紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなどの有機紫外線吸収剤を含有する樹脂、あるいはベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系反応性モノマーを共重合した樹脂、さらにはこれらにヒンダードアミン(HALS)系反応性モノマーなどの光安定剤を共重合した樹脂を使用することができる。特にベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系反応性モノマーを共重合した樹脂、さらにはこれらにヒンダードアミン(HALS)系反応性モノマーを共重合した樹脂などを含む有機紫外線吸収樹脂が薄層で紫外線吸収効果が高く、より好ましい。
これらの製造方法等については特開2002−90515の〔0019〕〜〔0039〕に詳細に開示されている。中でもアクリルモノマーと紫外線吸収剤の共重合物を有効成分として含むハルスハイブリッド(登録商標)((株)日本触媒製)などを使用することができる。
本発明にかかる基材の白色フィルムは、可視光線反射率が高ければ高い方が良く、このためには内部に気泡を含有する白色フィルムが使用される。これらの白色フィルムとしては限定されるものではないが、多孔質の未延伸、あるいは二軸延伸ポリプロピレンフィルム、多孔質の未延伸あるいは延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが例として好ましく用いられる。これらの製造方法等については特開平8−262208の〔0034〕〜〔0057〕、特開2002−90515の〔0007〕〜〔0018〕、特開2002−138150の〔0008〕〜〔0034〕等に詳細に開示されている。中でも特開2002−90515の中に開示されている多孔質白色二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが前述の理由で本発明にかかる白色フィルムとして特に好ましい。
本発明においては、白色フィルムと塗布層との組合せにより、バックライトの輝度を最大化させるため、下記白色フィルムを使用するのが最も好ましい。
A層/B層/A層の3層構成の白色フィルム場合、フィルム表面に相当するA層が、ポリエステルに無機粒子および/または有機粒子を、各A層の全重量に対して30重量%以下含有させた層であることが好ましい。含有量はより好ましくは20重量%以下、特に好ましくは1重量%以上13重量%以下である。
また、A層/B層/C層の3層構成の白色フィルムの場合、フィルム表面に相当するA層および/またはC層が、ポリエステルに無機粒子および/または有機粒子を、各層(無機微粒子および/または有機粒子を含有した層)の全重量に対して30重量%以下含有させた層であることが好ましい。含有量はより好ましくは20重量%以下、特に好ましくは1重量%以上13重量%以下である。
本発明において、前記白色フィルムのA層もしくはC層に含有する無機微粒子および/または有機粒子の数平均粒子径は0.3〜2.0μmである。また、本発明においては、B層にもA層と同じく、ポリエステルに無機粒子および/または有機粒子を含有することが好ましい。B層中の無機微粒子および/または有機粒子の数平均粒子径は0.3〜2.0μmであり、粒子の含有率は0重量%以上30重量%以下である。有機粒子のとして、高融点である架橋高分子成分を主体とする樹脂が好ましく、例えばポリエステル樹脂、ベンゾグアナミンのようなポリアミド系樹脂粒子、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂粒子、及びそれらの中空粒子などが挙げられる。これらの樹脂は単独で用いてもよく、あるいは2種以上の共重合体もしくは混合物としたものを用いてもよい。白色フィルムの耐光性という点では、含有する球状粒子に紫外線吸収剤、光安定化剤が含まれていることが好ましい。また、無機粒子の一例として、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫化亜鉛、リン酸カルシウム、シリカ、アルミナ、マイカ、雲母チタン、タルク、クレー、カオリン、フッ化リチウム、フッ化カルシウム等を用いることができる。
本発明の場合、無機粒子である硫酸バリウムを使用した時が最も好ましく反射率を得ることができる。硫酸バリウムは数平均粒子径 0.3〜2.0μm、比表面積が15〜75m/g、吸油量が15〜40ml/100gであるものが最も良い。
次に前記白色フィルムの製造方法について説明するが、この例に限定されるものではない。
非相溶ポリマーとしてポリメチルペンテンを、低比重化剤としてポリエチレングリコール、ポリブチレンテレフタレートとポリテトラメチレングリコール共重合物を、ポリエチレンテレフタレートに入れる。それを充分混合・乾燥させて270〜300℃の温度に加熱された押出機Bに供給する。SiO、BaSOなどの無機物および/または有機物添加剤を含んだポリエチレンテレフタレートを常法により押出機Aに供給する。そして、Tダイ3層口金内で押出機Bのポリマーが内層(B層)に、押出機Aのポリマーが両表層(A層)にくるようして、A層/B層/A層なる構成の3層に積層してもよい。
この溶融されたシートを、ドラム表面温度10〜60℃に冷却されたドラム上で静電気力にて密着冷却固化し未延伸フィルムを得る。該未延伸フィルムを80〜120℃に加熱したロール群に導き、長手方向に2.0〜5.0倍縦延伸し、20〜50℃のロール群で冷却する。続いて、縦延伸したフィルムの両端をクリップで把持しながらテンターに導き90〜140℃に加熱された雰囲気中で長手に垂直な方向に横延伸する。延伸倍率は、縦、横それぞれ2.5〜4.5倍に延伸するが、その面積倍率(縦延伸倍率×横延伸倍率)は9〜16倍であることが好ましい。面積倍率が9倍未満であると得られるフィルムの白さが不良となる。面積倍率が16倍を越えると延伸時に破れを生じやすくなり製膜性が不良となる傾向がある。こうして二軸延伸されたフィルムに平面性、寸法安定性を付与するために、テンター内で150〜230℃の熱固定を行い、均一に徐冷後、室温まで冷却する。そして巻取機で巻き取り、本発明に係る白色フィルムを得る。
本発明にかかる白色フィルムおよび/あるいは塗布層には、本発明の効果を阻害しない範囲内で各種の添加剤を添加することができる。添加剤としては、例えば、有機および/または無機の微粒子、蛍光増白剤、架橋剤、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、有機の滑剤、帯電防止剤、核剤、染料、充填剤、分散剤およびカップリング剤などを用いることができる。
本発明の白色反射フィルムは、塗布層を設けた面から測定した400〜700nmの波長における平均反射率が85%以上であることが好ましく、より好ましくは87%以上、特に好ましくは90%以上である。平均反射率が85%未満の場合には、適用する液晶ディスプレイによっては輝度が不足する場合がある。なお、白色フィルムの両面に塗布層を設けている場合には、いずれかの塗布層から測定した平均反射率が85%以上であればよい。
本発明において、塗布層を設ける面は特に限定されるものではなく、A層/B層/A層もしくはA層/B層/C層の3層構造である場合、どちら側に設けてもよい。
本発明にかかる塗布層を基材の白色フィルムに塗布するにあたり、塗液は任意の方法で塗布することができる。例えば、グラビアコート、ロールコート、スピンコート、リバースコート、バーコート、スクリーンコート、ブレードコート、エアーナイフコートよびディッピングなどの方法を用いることができる。また、塗布層の形成のための塗液は、基材の白色フィルム製造時に塗布(インラインコーティング)してもよいし、結晶配向完了後の白色フィルム上に塗布(オフラインコーティング)してもよい。
このようにして得られる本発明の白色反射フィルムは、液晶バックライトの輝度向上を図ることでき、さらに好ましい態様によれば、長時間使用しても反射率の低下が少ない。したがって、本発明の白色反射フィルムは液晶ディスプレイ用のエッジライト方式バックライトのリフレクター、および直下型方式バックライトの反射板好適に使用することができる。その他にも、各種面光源の反射板や、反射特性が要求される太陽電池モジュールの封止フィルムとしても好適に使用することができる。
測定方法および評価方法を以下に示す。
(1)球状粒子の粒度分布、体積粒子径、平均体積粒子径、変動係数CV
先ず、サンプルの塗布層を有機溶剤に浸漬して、塗布層を剥離採取した後、スライドガラスに圧着・摺動することで球状粒子を塗布層から脱落させた。ここで得られた球状粒子を、細孔電気抵抗法を利用した粒度分布測定装置としてコールターマルチサイザーII(ベックマン・コールター(株)製)を用いて、粒子が細孔を通過する際の粒子体積に相当する電解液分の電気抵抗を測定することによって、粒子の数と体積を測定した。まず微少量のサンプルを薄い界面活性剤水溶液に分散させ、次いでモニターの表示を見ながらアパチャー(検知部分の細孔)通過率が10〜20%となる量だけ指定電解液の容器に添加した後、通過粒子数が10万個になるまで体積粒子径の計測を続けて自動計算させ、球状粒子の粒度分布を求めた。次いで、粒度分布の山の裾の一方の端(粒子個数が0%となる体積粒子径)から他方の端(粒子個数が0%となる体積粒子径)の体積粒子径区間に含まれる球状粒子より平均体積粒子径、体積粒子径の標準偏差、変動係数CVを求めた。なお、粒度分布の山と山の間などで、山の裾の粒子個数が0%とならない場合には、粒子個数が最小値となる体積粒子径を山の裾の端とする。変動係数CVは下記式により求めることができる。
・変動係数CV(%)=体積粒子径の標準偏差(μm)/平均体積粒子径(μm)×100。
(2)塗布層の厚みH、塗布層より一部突出した球状粒子の平均個数
(i) サンプルを、日本ミクロトーム研究所(株)製ロータリー式ミクロトームを使用し、ナイフ傾斜角度3°にてフィルム平面に垂直な方向に切断する。得られたフィルム断面をトプコン社製走査型電子顕微鏡ABT−32を用いて観察し、塗布層の表面に球状粒子が見えている部分ではなく、塗布層の表面が塗布層を形成するバインダー樹脂となっている部分5箇所の塗布層の厚みを測定し、その平均値を「塗布層の厚みH」とする。
(ii) 次いで、塗布層表面をコニカ製光学顕微鏡 OPTIPHOTO 200にて観察し、100H四方(縦:100H、横:100H の正方形)の範囲を5箇所任意に選択する。この5箇所の100H四方範囲中に存在する球状粒子のうち、塗布層より一部突出した球状粒子の個数を数え、1箇所当たりの平均値を求め、その平均値を「塗布層より一部突出した球状粒子の平均個数」とする。
(3)バインダー樹脂の屈折率、各粒度分布の山に含まれる球状粒子の屈折率
(i) サンプルの塗布層より有機溶剤を用いてバインダー樹脂を抽出し、有機溶剤を留去した後、エリプソメトリー法によって、25℃における589.3nmの波長の光に関して測定を行う。ここで得られた値を「バインダー樹脂の屈折率」とする。
(ii) 次いで、塗布層を有機溶剤に浸漬して、塗布層を剥離採取した後、スライドガラスに圧着・摺動することで球状粒子を塗布層から脱落させた後、粒子総量が10gになるまで粒子採取した。採取した粒子を超微粉精密分級機KFSH−150((株)アイシンナノテクノロジーズ製)を用いて、測定方法(1)にて球状粒子の平均体積粒子径・標準偏差を求めるための範囲として決めた体積粒子径範囲で分級した。ここで得られた各粒度分布の山に含まれる球状粒子をそれぞれベッケ線検出法により、各液体有機化合物の屈折率既知の温度に於いて、粒子の輪郭が見えなくなることを確認し、このとき用いた液体有機化合物の屈折率を「球状粒子の屈折率」とする。
(4)各粒度分布の山に含まれる球状粒子の含有率
塗布層を有機溶剤に浸漬して、塗布層を剥離採取した後、スライドガラスに圧着・摺動することで球状粒子を塗布層から脱落させ、粒子総量が10gになるまで粒子採取した。採取した粒子を超微粉精密分級機KFSH−150((株)アイシンナノテクノロジーズ製)を用いて、測定方法(1)にて球状粒子の平均体積粒子径・標準偏差を求めるための範囲として決めた体積粒子径範囲で分級した。分球した各球状粒子の山に含まれる球状粒子の重量を測定し、全球状粒子の重量(10g)で除した値を「球状粒子の含有率」とした。
(5)塗布層中の全球状粒子の含有率
サンプルを10cm四方に切断し重量を測定する。次いで、塗布層を有機溶剤に浸漬して、塗布層を剥離採取した後のサンプルの重量を測定し、塗布層全体の重量を算出する。さらに塗布層を浸漬した後の有機溶剤を濾過し、球状粒子を分離した後に球状粒子の重量を測定する。球状粒子の重量を塗布層全体の重量で除した値を「全球状粒子の含有率」とした。
(6)耐光性(黄色味変化)
紫外線劣化促進試験機アイスーパーUVテスターSUV−W131(岩崎電気(株)製)を用い、下記条件で強制紫外線照射試験を行った後、b値を求めた。3サンプルについて
促進試験を実施し、それぞれ試験前後のb値を測定し、その差の平均値を耐光性(黄色味変化量)とした。
「紫外線照射条件」
照度:100mW/cm、温度:60℃、相対湿度:50%RH、照射時間:48時間
耐光性評価結果を下記により判定し、A、B級であれば合格であり、A級が最も好ましい。
A級:黄色味変化量が5未満
B級:黄色味変化量が5以上15未満
C級:黄色味変化量が15以上。
(7)平均輝度
21インチ直下型バックライト(ランプ管径:3mmΦ、ランプ本数:12本、ランプ間距離:25mm、白色反射フィルムとランプ中心間距離:4.5mm、拡散版とランプ中心間距離:13.5mm)を使用し、下記2モデルでの光学シート構成にて輝度測定を行った。
モデル1:拡散版RM803(住友化学(株)製、厚み2mm)/拡散シートGM3((株)きもと製、厚み100μm)2枚
モデル2:拡散版RM803(住友化学(株)製、厚み2mm)/拡散シートGM3((株)きもと製、厚み100μm)/プリズムシートBEF−II(3M社製、厚み130μm)/偏光分離シートDBEF(3M社製、厚み400μm)
輝度測定では、冷陰極線管ランプを60分間点灯して光源を安定させた後に、色彩輝度計BM−7fast(株式会社トプコン製)を用いて輝度(cd/m)を測定した。3サンプルについて平均値を算出し、これを平均輝度とした。
(実施例1)
「球状粒子A,Bの製造方法」
攪拌装置と温度計と窒素ガス導入管を備えた容量1リットルの四つ口フラスコに、メタクリル酸メチル70重量部、架橋構造を形成する多官能モノマーとしてトリメチロールプロパントリアクリレート10重量部、ヒンダードアミン系重合性化合物として2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジルメタクリレート3重量部、ベンゾトリアゾール系重合性化合物として2-(2'-ヒドロキシ-5'-メタクリロキシエチルフェニル)-2H-ベンゾトリアゾール10重量部、重合開始剤としてラウロイルパーオキサイド1重量部を投入し、さらにこの溶液の分散安定剤としてポリビニルアルコール(PVA-224、クラレ(株)製)1重量部および水200重量部を加えた。ホモミキサーを用いて9000rpmの回転数で3分間攪拌して、重合性化合物を水に分散させた。次いで、この分散液を75℃に加熱して2時間、この温度に維持して反応させ、さらに90℃に昇温して3時間反応させた。
上記のように反応させた後、分散液を室温まで冷却し、この分散液を、目開き40μmのメッシュフィルターを用いて濾過して凝集物などを除去した。得られた分散液には凝集物はなく、この分散液の濾過性は非常に良好であった。
こうして濾過した分散液中に分散されている樹脂粒子は真球状であった。この樹脂粒子の分散液を常法に従って洗浄した後、濾過して樹脂粒子と分散媒とを分離し、分離した樹脂粒子を乾燥させて、次いで分級により、球状粒子A(屈折率1.49、平均粒子径3.1μm、変動係数CV14%)及び球状粒子B(屈折率1.49、平均粒子径6.4μm、変動係数CV15%)を得た。
「白色反射フィルムの製造方法」
ハルスハイブリッド(登録商標)UV−G13(アクリル系共重合体、濃度40%の溶液、屈折率1.49、(株)日本触媒製):10.0g、酢酸エチル:16.8g、球状粒子1(屈折率1.49、平均粒径3.1μm、変動係数CV14%):1.34g、球状粒子2(屈折率1.49、平均粒径6.4μm、変動係数CV15%):0.36gを攪拌しながら添加して塗液を作った。250μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートでできた白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E6SL)の片面に、メタバー#12を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間で加熱乾燥して、乾燥後の塗布量が4.0g/mの塗布層を設けた。このようにして本発明の白色反射フィルムを得た。
(実施例2)
球状粒子を球状粒子A(屈折率1.49、平均粒径3.1μm、変動係数CV14%):0.14g、球状粒子B(屈折率1.49、平均粒径6.4μm、変動係数CV15%):1.56gとしたこと以外は、実施例1と同様に作成し、乾燥後の塗布量が4.0g/mの塗布層を設けた。このようにして本発明の白色反射フィルムを得た。
(実施例3)
ハルスハイブリッド(登録商標)UV−G13(アクリル系共重合体、濃度40%の溶液、屈折率1.49、(株)日本触媒製):10.0g、酢酸エチル:16.8g、球状粒子1(屈折率1.49、平均粒径3.1μm、変動係数CV14%):0.20g、球状粒子2(屈折率1.49、平均粒径6.4μm、変動係数CV15%):1.50gを攪拌しながら添加して塗液を作った。250μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートでできた白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#12を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間で加熱乾燥して、乾燥後の塗布量が4.0g/mの塗布層を設けた。このようにして本発明の白色反射フィルムを得た。
(実施例4)
ハルスハイブリッド(登録商標)UV−G13(アクリル系共重合体、濃度40%の溶液、屈折率1.49、(株)日本触媒製):10.0g、酢酸エチル:16.8g、球状粒子1(屈折率1.49、平均粒径3.1μm、変動係数CV14%):0.76g、球状粒子2(屈折率1.49、平均粒径6.4μm、変動係数CV15%):0.94gを攪拌しながら添加して塗液を作った。225μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E6SR)の片面に、メタバー#12を使用してこの塗液と塗布し、120℃、1分間で加熱乾燥して、乾燥後の塗布量が4.0g/mの塗布層を設けた。このようにして本発明の白色反射フィルムを得た。
(実施例5)
球状粒子をアクリル粒子(積水化成品工業(株)製 TECHPOLYMER(商標登録)SSXシリーズ、SSX−102、屈折率1.49、平均粒径2.5μm、変動係数CV10%):0.76g、アクリル粒子(積水化成品工業(株)製 TECHPOLYMER(商標登録)SSXシリーズ、SSX−105、屈折率1.49、平均粒径5.0μm、変動係数CV9%):0.94gとしたこと以外は、実施例4と同様に作成し、乾燥後の塗布量が4.0g/mの塗布層を設けた。このようにして本発明の白色反射フィルムを得た。
(実施例6)
ハルスハイブリッド(登録商標)UV−G13(アクリル系共重合体、濃度40%の溶液、屈折率1.49、(株)日本触媒製):10.0g、酢酸エチル:10.3g、アクリル粒子(積水化成品工業(株)製 TECHPOLYMER(商標登録)SSXシリーズ、SSX−102、屈折率1.49、平均粒径2.5μm、変動係数CV10%):0.044g、アクリル粒子(積水化成品工業(株)製 TECHPOLYMER(商標登録)SSXシリーズ、SSX−105、屈折率1.49、平均粒径5.0μm、変動係数CV9%):0.054gを攪拌しながら添加して塗液を作った。225μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E6SR)の片面に、メタバー#12を使用してこの塗液と塗布し、120℃、1分間で加熱乾燥して、乾燥後の塗布量が4.0g/mの塗布層を設けた。このようにして本発明の白色反射フィルムを得た。
(実施例7)
ベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子((株)日本触媒製 エポスター(商標登録)、エポスターM05、屈折率1.66、平均粒径5.2μm、変動係数CV37%)を超微粉精密分級機KFSH−150((株)アイシンナノテクノロジーズ製)を用いて分級し、平均粒径5.2μm、変動係数CV15%のベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子を得た。
ハルスハイブリッド(登録商標)UV−G13(アクリル系共重合体、濃度40%の溶液、屈折率1.49、(株)日本触媒製):10.0g、酢酸エチル:16.8g、前記分級したベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子((株)日本触媒製 エポスター(商標登録)、エポスターM05、屈折率1.66、平均粒径5.2μm、変動係数CV15%):0.85、シリコーン粒子(GE東芝シリコーン(株)製 トスパール(登録商標)、トスパール145、屈折率1.42、平均粒径4.5μm、変動係数CV12%):0.85gを攪拌しながら添加して塗液を作った。225μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E6SR)の片面に、メタバー#12を使用してこの塗液と塗布し、120℃、1分間で加熱乾燥して、乾燥後の塗布量が4.0g/m2の塗布層を設けた。このようにして白色反射フィルムを得た。
(実施例8)
ハルスハイブリッド(登録商標)UV−G13(アクリル系共重合体、濃度40%の溶液、屈折率1.49、(株)日本触媒製):10.0g、酢酸エチル:16.8g、シリコーン粒子(GE東芝シリコーン(株)製 トスパール(登録商標)、トスパール145、屈折率1.42、平均粒径4.5μm、変動係数CV12%):0.83g、ポリスチレン粒子(積水化成品工業(株)製 TECHPOLYMER(商標登録)SSXシリーズ、SBX−5SS、屈折率1.59、平均粒径5.0μm、変動係数CV10%):0.87g、を攪拌しながら添加して塗液を作った。225μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E6SR)の片面に、メタバー#12を使用してこの塗液と塗布し、120℃、1分間で加熱乾燥して、乾燥後の塗布量が4.0g/mの塗布層を設けた。このようにして本発明の白色反射フィルムを得た。
(実施例9)
球状粒子をアクリル粒子(積水化成品工業(株)製 TECHPOLYMER(商標登録)SSXシリーズ、SSX−105、屈折率1.49、平均粒径5.0μm、変動係数CV9%):0.56g、無孔質酸化ケイ素(シリカ)粒子(扶桑化学工業(株)製 クォートロン(登録商標)SPシリーズ、SP−3C、屈折率1.45、体積平均粒子径3.0μm、変動係数CV16%):1.14gとしたこと以外は、実施例4と同様に作成し、乾燥後の塗布量が4.0g/mの塗布層を設けた。このようにして本発明の白色反射フィルムを得た。
(実施例10)
球状粒子をアクリル粒子(積水化成品工業(株)製 TECHPOLYMER(商標登録)SSXシリーズ、SSX−105、屈折率1.49、平均粒径5.0μm、変動係数CV9%):0.85g、シリコーン粒子(GE東芝シリコーン(株)製 トスパール(登録商標)、トスパール145、屈折率1.42、平均粒径4.5μm、変動係数CV12%):0.85gとしたこと以外は、実施例4と同様に作成し、乾燥後の塗布量が4.0g/mの塗布層を設けた。このようにして本発明の白色反射フィルムを得た。
(比較例1)
250μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートでできた白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E6SL)を、塗布層を設けずに白色反射フィルムとした。
(比較例2)
250μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートでできた白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E6SQ)を、塗布層を設けずに白色反射フィルムとした。
(比較例3)
225μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートでできた白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E6SR)を、塗布層を設けずに白色反射フィルムとした。
(比較例4)
ハルスハイブリッド(登録商標)UV−G13(アクリル系共重合体、濃度40%の溶液、屈折率1.49、(株)日本触媒製):10.0g、トルエン:18.9g、を攪拌しながら添加して塗液を作った。250μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートでできた白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E6SL)の片面に、メタバー#12を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間で加熱乾燥して、乾燥後のバインダー樹脂のみの塗布量が4.0g/mの白色フィルムを得た。このようにして白色反射フィルムを得た。
(比較例5)
球状粒子をベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子((株)日本触媒製 エポスター(商標登録)、エポスターM05、屈折率1.66、平均粒径5.2μm、変動係数CV37%):1.70gとしたこと以外は、実施例1と同様に作成し、乾燥後の塗布量が4.0g/mの白色フィルムを得た。このようにして白色反射フィルムを得た。
(比較例6)
球状粒子をアクリル粒子(積水化成品工業(株)製 TECHPOLYMER(商標登録)SSXシリーズ、SSX−102、屈折率1.49、平均粒径2.5μm、変動係数CV10%):0.004g、アクリル粒子(積水化成品工業(株)製 TECHPOLYMER(商標登録)SSXシリーズ、SSX−105、屈折率1.49、平均粒径5.0μm、変動係数CV9%):0.045gとしたこと以外は、実施例1と同様に作成し、乾燥後の塗布量が4.0g/mの白色フィルムを得た。このようにして白色反射フィルムを得た。
(比較例7)
球状粒子をベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子((株)日本触媒製 エポスター(商標登録)、エポスターM05、屈折率1.66、平均粒径5.2μm、変動係数CV37%):1.34g、ポリスチレン粒子(積水化成品工業(株)製 TECHPOLYMER(商標登録) SBXシリーズ、SBX−8、屈折率1.59、平均粒径8.0μm、変動係数CV37%):0.36としたこと以外は、実施例1と同様に作成し、乾燥後の塗布量が4.0g/mの白色フィルムを得た。このようにして白色反射フィルムを得た。
Figure 2009020502
Figure 2009020502
実施例1〜10のいずれにおいても、輝度向上効果が見られ、中でも球状粒子に紫外線吸収剤および/または光安定化剤を含有したものは耐光性も良好であり(実施例1〜4)、また、粒度分布が2つ以上の山を有する球状粒子の各山を形成する粒子同士の屈折率差が特定の範囲条件を満たしているものは、バインダー樹脂との屈折差のある粒子を使用したとしても、バインダーとの屈折率差のない粒子を使用した場合(実施例5)と同等の輝度向上効果が得られたり(実施例8)、輝度向上効果がもっとも高いものとなった(実施例9、10)。
球状粒子の粒度分布が2つの山状分布を有していても、いずれかの山状分布の半値幅内に含まれる球状粒子の含有量が90重量%より大きい場合(実施例2)や、100H四方当たりの平均個数が少ない場合(実施例6)、粒度分布が2つ以上の山を有する球状粒子の各山を形成する粒子同士の屈折率差が大きい場合(実施例7)は、輝度向上は小さいものであった。
塗布層を設けない場合は耐光性が不合格であり輝度向上効果も得られず(比較例1〜3)、塗布層を設けても球状粒子の添加がない場合(比較例4)、塗布層中に球状粒子を1種のみしか含有しないような粒度分布が1つの山状分布しか有さない場合(比較例5)、塗布層中に平均粒子径の異なる球状粒子を2種含有しても一方の球状粒子の含有率が90重量%より多い場合(比較例6)、バインダー樹脂と球状粒子の屈折率差が0.10より大きい場合(比較例7)、球状粒子の均一性に欠ける場合(比較例7)、塗布層から一部突出した球状粒子の個数が極端に少ない場合(比較例6)には、輝度向上は見られなかった(比較例4〜7)。特に、変動係数CVが30%より大きく、且つ構造内にベンゼン環や二重結合を有するような粒子を含有した場合は、輝度向上効果が得られず耐光性も不良であった(比較例7)。

Claims (13)

  1. 白色フィルムの少なくとも片面に球状粒子を含有する塗布層が設けられ、塗布層中に含有される球状粒子の粒度分布が下記条件(i)及び(ii)を満たす白色反射フィルム。
    (i)粒度分布が2つ以上の山を有する。
    (ii)前記各粒度分布の山に基づいて算出される変動係数CVが、いずれの粒度分布の山についても30%以下である。
  2. 白色フィルムの少なくとも片面に、変動係数CVが30%以下で平均体積粒子径の異なる球状粒子を2種以上含有する塗布層が設けられ、塗布層中に含有される球状粒子の粒度分布が2つ以上の山を有する白色反射フィルム。
  3. 前記塗布層の厚みをHとしたときに、塗布層の表面積100H四方あたりにおいて、塗布層より一部突出した球状粒子の平均個数が10個以上である請求項1又は2に記載の白色反射フィルム。
  4. 前記球状粒子の屈折率と、前記塗布層を形成するバインダー樹脂の屈折率との屈折率差が0.10以下である請求項1〜3のいずれかに記載の白色反射フィルム。
  5. 前記ある粒度分布の山に含まれる球状粒子の屈折率と、他の粒度分布の山に含まれる球状粒子の屈折率との差が0.01以上0.20以下である請求項1〜4のいずれかに記載の白色反射フィルム。
  6. 前記各粒度分布の山に含まれる球状粒子の含有率が、いずれの粒度分布の山についても、前記塗布層に含まれる全球状粒子の合計重量に対して90重量%以下である請求項1〜5のいずれかに記載の白色反射フィルム。
  7. 前記塗布層中の全球状粒子の含有率が、塗布層全体に対して5重量%以上である請求項1〜6のいずれかに記載の白色反射フィルム。
  8. 前記塗布層を形成するバインダー樹脂層中に紫外線吸収剤および/または光安定化剤を含有する請求項1〜7のいずれかに記載の白色反射フィルム
  9. 前記球状粒子が、紫外線吸収剤および/または光安定剤を含有する請求項1〜8のいずれかに記載の白色反射フィルム。
  10. 前記白色フィルムがA層/B層/A層の3層構成からなり、B層が気泡を含有した層であり、A層がポリエステルに無機粒子および/または有機粒子を含有させた層であり、その粒子含有量が各A層の全重量に対して30重量%以下である請求項1〜9のいずれかに記載の白色反射フィルム。
  11. 前記白色フィルムがA層/B層/C層の3層構成からなり、B層が気泡を含有した層であり、A層および/またはC層がポリエステルに無機粒子および/または有機粒子を含有させた層であり、その粒子含有量が粒子を含有した該各層の全重量に対して30重量%以下である請求項1〜9のいずれかに記載の白色反射フィルム。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の白色反射フィルムを、その塗布層面を光源側に向けて設けたバックライト用ランプリフレクター。
  13. 請求項1〜11のいずれかに記載の白色反射フィルムを、その塗布層面を光源側に向けて設けた直下型方式のバックライト。
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