JP2009014122A - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

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Kiwamu Takahashi
究 高橋
Keifumi Takebayashi
圭文 竹林
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Abstract

【課題】建設機械の油圧駆動装置において、重量物慣性体の減速操作時など油圧ポンプの吐出流量が少ない場合にもキャビテーションの発生を確実に防止することができ、かつ大流量アクチュエータ駆動時など油圧ポンプの吐出流量が大きい場合における無駄な圧力損失を低減し、エネルギー効率を向上させる。
【解決手段】コントロールバルブ6内の旋回モータ12の1対のアクチュエータ油路37a,37bに補給回路38が設けられ、コントロールバルブ6のタンク戻り回路7はコントロールバルブ6からの戻り油をタンクに環流させる戻りライン42、戻りライン42に設けられたオイルクーラ43及び背圧発生装置44を有し、この背圧発生装置44の上流側に補給回路38が接続される。背圧発生装置44は、戻りライン42の最上流の圧力と最下流の圧力の差圧を一定に保つ圧力制御弁として構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は油圧ショベル等の建設機械に用いられる油圧駆動装置に係わり、特に、コントロールバルブのタンク戻り回路に背圧発生装置を備え、旋回モータの旋回減速時等、アクチュエータの慣性駆動時に圧油の速やかな補給を可能とし、キャビテーションの発生を防止するようにした建設機械の油圧駆動装置に関する。
この種の油圧駆動装置として、特許文献1に記載されているものがある。この油圧駆動装置は、エンジンと、このエンジンにより駆動される可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出された圧油により駆動される複数のアクチュエータと、油圧ポンプから複数のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁を有するコントロールバルブと、複数のアクチュエータの少なくとも1つのもののアクチュエータ油路に設けられた補給回路と、コントロールバルブからの戻り油をタンクに環流させる戻りライン、戻りラインに設けられたオイルクーラ及び背圧発生装置を有し、この背圧発生装置の上流側び補給回路が接続されるタンク戻り回路とを備えている。
また、油圧ショベル等の建設機械の油圧駆動装置は、一般に、複数の流量制御弁の要求流量に応じて油圧ポンプの容量を制御するポンプ制御手段を備えており、このポンプ制御手段として、例えば特許文献2に記載のように、油圧ポンプの吐出圧力が複数のアクチュエータの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるよう油圧ポンプの容量を制御するロードセンシング方式が知られている。
特開2005−291312号公報 特開平10−196604号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような課題が存在する。
建設機械の油圧駆動装置の場合、アクチュエータの駆動対象が重量物慣性体であることが多く、このような重量物慣性体の減速操作時或いは停止操作時にはキャビテーションが発生しやすい。例えば、油圧ショベルの上部旋回体にあっては、減速操作時は、旋回用の流量制御弁を中立位置側に戻してメータイン油路を絞り、供給油量を減らすが、上部旋回体の慣性が大きく旋回モータは今までと同じ速度で回転し続けようとするため、流量制御弁と旋回モータ間の圧油供給側のアクチュエータ油路の圧力が低下し、キャビテーションが発生する。上部旋回体の停止操作時や、その他の重量物慣性体の減速操作時、停止操作時等においても同様にキャビテーションが発生する。
通常、旋回モータのような重量物慣性体を駆動するアクチュエータのアクチュエータ油路には補給回路が設けられており、圧油供給側のアクチュエータ油路の圧力低下時にはその補給回路を介してタンクの圧油が補給され、キャビテーションの発生を防止する。
ここで、油圧ポンプの吐出流量は流量制御弁の要求流量に応じて制御されるため、減速操作時や停止操作時には油圧ポンプの吐出流量が減少し、タンクに環流する流量も減少する。その結果、コントロールバルブのタンク戻り油路の背圧が低下するため、補給回路があるだけでは、圧油供給側のアクチュエータ油路の圧力低下時に速やかに圧油を補給することができず、キャビテーションの防止効果が低下する。特許文献1記載のようにタンク戻り回路に背圧弁を備える場合は、ポンプ吐出流量が減ってタンクに環流する流量が減った場合でも、背圧弁により十分な背圧が確保されるため、その背圧により補給が確実に行われ、キャビテーションの発生を確実に防止することができる。
また、特許文献2に記載のように、ポンプ制御手段がロードセンシング方式である場合は、減速操作時であっても、流量制御弁のメータイン油路が絞られ油圧ポンプの吐出圧力が上昇する一方、上記旋回モータの圧油供給側のアクチュエータ油路の圧力の低下に応じて最高負荷圧力は低下し、油圧ポンプの吐出圧力と最高負荷圧との差圧が増大するため、油圧ポンプの吐出流量が最小まで減少する。したがって、ロードセンシング方式では、特にキャビテーションの発生が顕著になりやすく、特許文献1記載のような背圧弁をタンク戻り回路に設けることが有用となり、これにより減速操作時にロードセンシング制御によってポンプ吐出流量が最小に減ってタンクに環流する流量が減った場合でも、背圧弁により補給が確実に行われ、キャビテーションの発生が確実に防止される。
ところで、特許文献1記載のような従来のタンク戻り回路を備えた場合、コントロールバルブからの戻り油は、背圧弁を通りオイルクーラを経由してタンクに戻る。背圧弁によって発生する圧力損失をΔP、オイルクーラによって発生する圧力損失をΔP、タンク戻り回路全体で発生する圧力損失をΔPcとすると、ΔPc=ΔP+ΔPの関係が成り立つ。ここで、ΔPは流量Qに係わらずほぼ一定であるが、ΔPは流量Qが大きくなるに従って大きくなり、ΔPcはΔPとΔPを足し合わせた特性となる。ここで、ΔPは減速動作時、つまり油圧ポンプの吐出流量が最小になった場合にも速やかに補給が行え、不快なキャビテーションが発生しないような値である。その結果、タンク戻り回路全体の圧力損失ΔPcは、流量Qが少ないときは、ほぼキャビテーション防止のために必要な圧力Psと同じ値であるが、大流量アクチュエータを駆動するような場合でタンク戻り流量Qが大きい場合は、流量Qが大きくなるに従って大きくなるΔPの影響により、必要以上に大きくなってしまう。この必要以上に大きな圧力損失は、無駄なエネルギー損失となり、油圧駆動装置のエネルギー効率を悪化させる結果となっていた。
本発明の目的は、重量物慣性体の減速操作時など油圧ポンプの吐出流量が少ない場合にもキャビテーションの発生を確実に防止することができ、かつ大流量アクチュエータ駆動時など油圧ポンプの吐出流量が大きい場合における無駄な圧力損失を低減し、エネルギー効率を向上させることができる建設機械の油圧駆動装置を提供することである。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、このエンジンにより駆動される可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出された圧油により駆動される複数のアクチュエータと、前記油圧ポンプから複数のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁を有するコントロールバルブと、前記複数の流量制御弁の要求流量に応じて前記油圧ポンプの容量を制御するポンプ制御手段と備えた建設機械の油圧駆動装置において、前記複数のアクチュエータの少なくとも1つのもののアクチュエータ油路に設けられた補給回路と、前記コントロールバルブからの戻り油をタンクに環流させる戻りライン、前記戻りラインに設けられたオイルクーラ及び背圧発生装置を有し、前記背圧発生装置の上流側に前記補給回路が接続されるタンク戻り回路とを備え、前記背圧発生装置は、前記戻りラインの最上流の圧力と最下流の圧力の差圧を一定に保つように制御する圧力制御弁であるものとする。
このように背圧発生装置を設けることにより、重量物慣性体の減速操作時など油圧ポンプの吐出流量が少ない場合にもキャビテーションの発生を確実に防止することができる。また、その背圧発生装置として、戻りラインの最上流の圧力と最下流の圧力の差圧を一定に保つように制御する圧力制御弁を設けることにより、大流量アクチュエータ駆動時など油圧ポンプの吐出流量が大きく、タンク戻り流量が多い場合であっても圧力損失は一定に保たれるため、無駄な圧力損失を低減し、エネルギー効率を向上させることができる。
(2)また、上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、このエンジンにより駆動される可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出された圧油により駆動される複数のアクチュエータと、前記油圧ポンプから複数のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁を有するコントロールバルブと、前記油圧ポンプの吐出圧力が前記複数のアクチュエータの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるよう前記油圧ポンプの容量を制御するロードセンシング方式のポンプ制御手段とを備えた建設機械の油圧駆動装置において、前記複数のアクチュエータの少なくとも1つのもののアクチュエータ油路に設けられた補給回路と、前記コントロールバルブからの戻り油をタンクに環流させる戻りライン、前記戻りラインに設けられたオイルクーラ及び背圧発生装置を有し、前記背圧発生装置の上流側に前記補給回路が接続されるタンク戻り回路とを備え、前記背圧発生装置は、前記戻りラインの最上流の圧力と最下流の圧力の差圧を一定に保つように制御する圧力制御弁であるものとする。
このように背圧発生装置を設けることにより、油圧ポンプの吐出圧力が最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるよう油圧ポンプの容量を制御するロードセンシング方式のポンプ制御手段を備えた油圧駆動装置において、重量物慣性体の減速操作時にロードセンシング制御によってポンプ吐出流量が最小に減ってタンクに環流する流量が減った場合でも、キャビテーションの発生を確実に防止することができる。また、上記(1)で述べたように、背圧発生装置として、戻りラインの最上流の圧力と最下流の圧力の差圧を一定に保つように制御する圧力制御弁を設けることにより、大流量アクチュエータ駆動時など油圧ポンプの吐出流量が大きい場合における無駄な圧力損失を低減し、エネルギー効率を向上させることができる。
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、パイロット油圧源と、前記パイロット油圧源の下流側に設けられ、ゲートロックレバーが運転可能状態にあるときは前記パイロット油圧源の圧力を下流側に出力し、前記ゲートロックレバーが運転不能状態にあるときはタンク圧を下流側に出力するゲートロックバルブとを更に備え、前記圧力制御弁は、開方向作用の第1受圧室及び絞り方向作用の第2及び第3受圧室と、開方向作用のばね手段とを有し、前記第1受圧室に前記戻りラインの最上流の圧力が導かれ、前記第2受圧室に前記戻りラインの最下流の圧力が導かれ、前記第3受圧室に前記ゲートロックバルブの下流側の圧力が導かれ、その圧力により発生する第3受圧室の油圧力と前記ばね手段のばね力との差により前記戻りラインの最上流の圧力と最下流の圧力の目標差圧を設定する。
これにより圧力制御弁は、戻りラインの最上流の圧力と最下流の圧力の差圧を一定に保つように制御するものとなる。
また、ゲートロックレバーを操作不能位置にすると第3受圧室の圧力がタンク圧となるため、ばね手段の作用により圧力制御弁は連通位置に強制的に切換わり、タンク戻り回路の圧力損失をオイルクーラによって発生する圧力損失のみに抑えることができ、更にエネルギー効率を向上することができる。
(4)また、上記(1)又は(2)において、前記圧力制御弁は、開方向作用の第1受圧室及び絞り方向作用の第2受圧室と、絞り方向作用のばね手段とを有し、前記第1受圧室に前記戻りラインの最上流の圧力が導かれ、前記第2受圧室に前記戻りラインの最下流の圧力が導かれ、前記ばね手段により前記戻りラインの最上流の圧力と最下流の圧力の目標差圧を設定してもよい。
これにより圧力制御弁は、戻りラインの最上流の圧力と最下流の圧力の差圧を一定に保つように制御するものとなる。
本発明によれば、重量物慣性体の減速操作時など油圧ポンプの吐出流量が少ない場合にもキャビテーションの発生を確実に防止することができ、かつ大流量アクチュエータ駆動時など油圧ポンプの吐出流量が大きい場合における無駄な圧力損失を低減し、エネルギー効率を向上させることができる。
また、ゲートロックレバーを操作不能位置にしたときは圧力制御弁が連通位置に強制的に切換わるため、タンク戻り回路の圧力損失をオイルクーラによって発生する圧力損失のみに抑えることができ、更にエネルギー効率を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。以下の実施の形態は本発明を油圧ショベルの油圧駆動装置に適用した場合のものである。
<実施の形態1>
〜構成〜
図1は本発明の第1の実施の形態(実施の形態1)における建設機械(油圧ショベル)の油圧駆動装置の構成を示す油圧回路図である。
本実施の形態の油圧駆動装置は、エンジン1と、エンジン1によって駆動される可変容量型のメインの油圧ポンプ(メインポンプ)2と、メインポンプ2と連動してエンジン1により駆動される固定容量型のパイロットポンプ3と、メインポンプ2から吐出された圧油により駆動される複数のアクチュエータ10,11,12と、コントロールバルブ6と、コントロールバルブ6のタンク戻り回路7とを備えている。
アクチュエータ10,11,12は、例えばそれぞれ、油圧ショベルのフロント作業機のブームを駆動するブームシリンダ、アームを駆動するアームシリンダ、上部旋回体を旋回させる旋回モータである。油圧ショベルの油圧駆動装置には、通常それ以外にも、フロント作業機のバケットを駆動するバケットシリンダ、下部走行体を駆動する走行モータ、フロント作業機をスイングさせるスイングシリンダ等のアクチュエータが装備されているが(後述)、それらの図示と説明は省略する。
コントロールバルブ6は、メインポンプ2の供給油路2aに接続され、メインポンプ2から各アクチュエータに供給される圧油の方向と流量をそれぞれ制御する複数のバルブセクション17,18,19と、複数のアクチュエータ10,11,12の負荷圧のうち最も高い負荷圧(以下、最高負荷圧という)PLmaxを選択して信号油路27に出力する複数のシャトル弁33a,33b,33cと、メインポンプ2の供給油路2aに設けられ、メインポンプ2の最高吐出圧(最高ポンプ圧)を制限するメインリリーフ弁32と、メインポンプ2の吐出圧(ポンプ圧)Pdと最高負荷圧PLmaxとの差圧PLSを絶対圧として出力する差圧減圧弁30と、ポンプ圧Pdと最高負荷圧PLmaxとの差圧PLSがある一定値を越えたときにメインポンプ2の吐出流量の一部をタンクに戻し、差圧PLSをばね31aにより設定された一定値以下に保つアンロード弁31とを有している。バルブセクション17は流量制御弁34aと圧力補償弁35aから構成され、バルブセクション18は流量制御弁34bと圧力補償弁35bとから構成され、バルブセクション19は流量制御弁34cと圧力補償弁35cから構成されている。圧力補償弁35a,35b,35cの目標補償差圧設定用の開弁側受圧部36a,36b,36cには差圧減圧弁30の出力圧が導かれ、絶対圧PLS(メインポンプ2の吐出圧Pdと最高負荷圧PLmaxとの差圧)により目標補償差圧が設定されている。アンロード弁31及びメインリリーフ弁32の出側はコントロールバルブ6内でタンク油路39に接続され、タンク油路39はタンク戻り回路7を介してタンクに接続されている。
コントロールバルブ6は、また、旋回モータ12の1対のアクチュエータ油路37a,37bに設けられた補給回路38を有している。この補給回路38は、旋回モータ12の旋回減速時等の慣性駆動時、旋回モータ12の入口側のアクチュエータ油路の圧力が極めて低くなったときに圧油を補給するものであり、アクチュエータ油路37a,37bとコントロールバルブ6内のタンク油路39との間に設けられ、タンク油路39からアクチュエータ油路37a,37bへ向かう圧油の流れのみを許す逆止弁38a,38bを備えている。
タンク油路39の下流側はタンク戻り回路7に接続され、アクチュエータ10,11,12からの戻り油はタンク油路39及びタンク戻り回路7を介してタンクに環流する。また、タンク戻り回路7は適切な背圧を発生し、補給回路38による速やかに補給を可能とする。タンク戻り回路7の構成の詳細については後述する。
本実施の形態の油圧駆動装置は、また、パイロットポンプ3の供給油路3aに接続され、パイロットポンプ3の吐出流量に応じて絶対圧Paを出力するエンジン回転数検出弁装置5と、エンジン回転数検出弁装置5の下流側に接続され、第1パイロット油路20の圧力を一定に保つパイロットリリーフ弁13を有するパイロット油圧源21と、パイロット油圧原21の下流側に接続され、油圧ショベルの運転席入り口に設けられたゲートロックレバー124(図3)の開閉状況によってON/OFF制御される電磁切換弁14と、第2パイロット油路22に接続され、パイロット油圧源21の油圧を元圧として流量制御弁34a,34b,34cを操作するための制御パイロット圧a〜fを生成するリモコン弁24,25,26と、メインポンプ2の傾転角(容量)を制御するためのポンプ傾転制御装置4とを備えている。
電磁切換弁14は、ゲートロックレバー124(図3)が運転可能状態(下げ位置)にあるときは、第2パイロット油路22とタンクとの連通を遮断し、第1パイロット油路20と第2パイロット油路22を連通させる図示左側の第1位置(ON位置)に切り換わり、その下流側に接続されたりリモコン弁24,25,26にパイロットリリーフバルブ13によって一定に保たれたパイロット油圧源21の圧力を導き、ゲートロックレバー124(図3)が運転不能状態(上げ位置)にあるときは、第1パイロット油路20と第2パイロット油路22との連通を遮断し、第2パイロット油路22をタンクに連通させる図示右側の第2位置(OFF位置)に切り換わり、その下流側に接続されたりリモコン弁24,25,26をタンクに連通させる。ゲートロックレバー124による電磁切換弁14の位置の切り換えは、例えば電磁切換弁14のソレノイドと電源との間に図示しないスイッチを設け、ゲートロックレバー124が運転可能状態(下げ位置)にあるときはそのスイッチをON(閉)してソレノイドを励磁し、ゲートロックレバー124が運転不能状態(上げ位置)にあるときはそのスイッチをOFF(開)してソレノイドの励磁を解除することにより行う。
エンジン回転数検出弁装置5は流量検出弁5aと差圧減圧弁5bとを有し、流量検出弁5aの入力側はパイロットポンプ3の供給油路3aに接続され、流量検出弁5aの出力側は第1パイロット油路20に接続されている。流量検出弁5aは、パイロットポンプ3の供給油路3aを流れる圧油の流量を可変絞り部5cの前後差圧に変換し、差圧減圧弁5bはその前後差圧を絶対圧Paとして出力する。パイロットポンプ3の吐出流量はエンジン1の回転数によって変化するため、その流量(可変絞り部50aの前後差圧)を検出することによりエンジン1の回転数を検出することができる。また、可変絞り部5cは、その前後差圧が高くなるにしたがってその絞り径(面積)が大きくなり、前後差圧の上昇度合いが緩やかにるように構成されている。
ポンプ傾転制御装置4は馬力制御傾転アクチュエータ4aと、LS制御弁4b及びLS制御傾転アクチュエータ4cとを有している。
馬力制御傾転アクチュエータ4aはメインポンプ2の吐出圧が高くなるとメインポンプ2の傾転角を減らして、メインポンプ2の入力トルクが予め設定した最大トルクを超えないように制限するものであり、これによりメインポンプ2の消費馬力を制限し、過負荷によるエンジン1の停止(エンジンストール)を防止する。
LS制御弁4bは対向する受圧部4d,4eを有し、受圧部4dにはエンジン回転数検出弁装置5の差圧減圧弁5bで生成された絶対圧Paがロードセンシング制御の目標差圧(目標LS差圧)として導かれ、受圧部4eに差圧減圧弁30で生成された絶対圧PLS(メインポンプ2の吐出圧Pdと最高負荷圧PLmaxとの差圧)が導かれ、絶対圧PLSが絶対圧Paよりも高くなると(PLS>Pa)、パイロット油圧源21の圧力をLS制御傾転アクチュエータ4cに導いてメインポンプ2の傾転角を減らし、絶対圧PLSが絶対圧Paよりも低くなると(PLS<Pa)、LS制御傾転アクチュエータ4cをタンクに連通してメインポンプ2の傾転角を増やし、これによりメインポンプ2の吐出圧Pdが最高負荷圧PLmaxより目標差圧Paだけ高くなるようメインポンプ2の傾転量(押しのけ容積)を制御する。制御弁4b及びLS制御傾転アクチュエータ4cは、メインポンプ2の吐出圧Pdが複数のアクチュエータ10,11,12,…の最高負荷圧PLmaxよりもロードセンシング制御の目標差圧分だけ高くなるようメインポンプ2の傾転を制御するロードセンシング方式のポンプ制御手段を構成する。
ここで、絶対圧Paはエンジン回転数に応じて変化する値であるため、絶対圧Paをロードセンシング制御の目標差圧として用い、圧力補償弁35a,35b,35cの目標補償差圧をメインポンプ2の吐出圧Pdと最高負荷圧PLmaxとの差圧の絶対圧PLSにより設定することにより、エンジン回転数に応じたアクチュエータスピードの制御が可能となる。また、上記のようにエンジン回転数検出弁装置5の流量検出弁5aの可変絞り部5cは、その前後差圧が高くなるにしたがってその絞り径(面積)が大きくなり、前後差圧の上昇度合いが緩やかになるように構成されている。これによりエンジン回転数に応じたサチュレーション現象の改善が図れ、エンジン回転数を低く設定した場合に良好な微操作性が得られる。なお、この点は特開平10−196604号公報に詳しい。
アンロード弁31のばね31aの設定圧は、エンジン1が定格最高回転数(例えば2000rpm)にあるときのエンジン回転数検出弁装置5の差圧減圧弁5bで生成された絶対圧Pa(ロードセンシング制御の目標差圧)よりも高くなるように設定されている。
本実施の形態の特徴はコントロールバルブ6のタンク戻り回路7の構成にあり、このタンク戻り回路7は、コントロールバルブ6のタンク油路39に接続された戻りライン42と、戻りライン42に接続されたオイルクーラ43と、オイルクーラ43の上流側に直列に接続された背圧発生装置44と、オイルクーラ43に並列に接続されたバイパスチェックバルブ45とを有している。
コントロールバルブ6からの戻り油は、背圧発生装置44を通り、作動油を冷却するためのオイルクーラ43を経由してタンクに戻る。オイルクーラ43には、これに並列にバイパスチェックバルブ45が装備されており、油温が低くて作動油の粘度が高く、オイルクーラ43の圧力損失が高い場合などに開弁するようになっている。通常使用する油温では,通常オイルクーラ43の圧損はあまり高くないことが多いので、バイパスチェックバルブ45は閉じている。
背圧発生装置44は、戻りライン42の最上流の圧力Pup(背圧発生装置44により生じる背圧に相当)と最下流の圧力Pdownの差圧を一定に保つように制御する圧力制御弁(以下、圧力制御弁44という)であり、圧力制御弁44は、開方向作用の第1受圧室44aと、この第1受圧室44aと対向する側に位置する絞り方向作用の第2受圧室44bと、この第2受圧室44bと同じ側に位置する絞り方向作用のばね44c(ばね手段)とを有し、第1受圧室44aに戻りライン42の最上流の圧力Pupが導かれ、第2受圧室44bに戻りライン42の最下流の圧力Pdownが導かれ、ばね44cのばね力により戻りライン42の最上流の圧力Pupと最下流の圧力Pdownの目標差圧が設定される。すなわち、ばね44cは目標差圧設定手段として機能する。
また、圧力制御弁44は、戻りライン42の上流側と下流側とをそのまま連通させる連通位置(全開位置)と、絞った状態で連通させる絞り位置の2位置があり、第1及び第2受圧部44a,44bに負荷される戻りライン42の最上流の圧力Pupと最下流の圧力Pdownの差圧によって連通位置と絞り位置との間で開口面積を連続的に変化させる。
図2はタンク戻り回路7の動作説明図である。図中、ΔPbはタンク戻り回路7の最上流の圧力Pupと最下流の圧力Pdownとの差圧であり、Psは、旋回の減速動作時等においてメインポンプ2の吐出流量が最小になった場合にも、補給回路38からアクチュエータ油路37a又は37bに圧油を速やかに補給することで、アクチュエータ油路37a又は37bに不快なキャビテーションを発生させないような圧力である。Psは、例えば0.3MPa程度である。
圧力制御弁4のばね44cの設定圧はその圧力Psに設定されており、これにより図2の下側のグラフに示すように、差圧ΔPbはタンク戻り回路7を通過する流量Qに係わらず一定の圧力Psに保たれる。
ここで、戻りライン42の最上流の圧力Pupは圧力制御弁44により生じるタンク戻り回路7の背圧であり、戻りライン42の最下流の圧力Pdownはほぼタンク圧に等しくPdown=0とすると、戻りライン42の最上流の圧力Pup(タンク戻り回路7の背圧)はΔPbであり、この背圧ΔPbは圧力制御弁44によりPsに保たれる。
図3は本実施の形態の油圧駆動装置が搭載される油圧ショベルの外観を示す図である。油圧ショベルは、下部走行体101、この下部走行体101上に旋回可能に搭載された上部旋回体102と、この上部旋回体102の先端部分にスイングポスト103を介して上下及び左右方向に回動可能に連結されたフロント作業機104とを備えている。下部走行体101はクローラ式であり、トラックフレーム105の前方側には上下動可能に排土用のブレード106が設けられている。上部旋回体102は基礎下部構造をなす旋回台107と、旋回台107上に設けられたキャノピタイプの運転台108とを備えている。フロント作業機104はブーム111と、アーム112と、バケット113とを備え、ブーム
の基端はスイングポスト103にピン結合され、ブーム111の先端はアーム112の基端にピン結合され、アーム112の先端はバケット113にピン結合されている。
ブーム111及びアーム112は図1に示したブームシリンダ10及びアームシリンダ11を伸縮することにより回動し、上部旋回体102は図1に示した旋回モータ12を回転させることにより旋回する。バケット113はバケットシリンダ117を伸縮することにより回動し、ブレード106はブレードシリンダ(図示せず)を伸縮することにより上下動し、下部走行体101は左右の走行モータ118a,118bを回転させることにより走行し、スイングポスト103はスイングシリンダ119を伸縮することにより回転する。前述したように、図1の油圧回路図ではバケットシリンダ117、走行モータ118a、118b、スイングシリンダ119等のアクチュエータの図示は省略している。
運転台108には、オペレータが着座する運転席121が設けられ、運転席121の右左両側にバケット・ブーム用のコントロールレバー装置122と旋回・アーム用のコントロールレバー装置123とが設けられ、運転席121の入り口部分にゲートロックレバー124が設けられている。コントロールレバー装置122にはリモコン弁24(図1)が内蔵され、コントロールレバー装置123にはリモコン弁25,26(図1)が内蔵されている。
〜動作〜
本実施の形態において、リモコン弁24〜26の操作レバー中立時、旋回定常回転時、旋回減速時、大流量アクチュエータ操作時のそれぞれについて、動作を説明する。
<操作レバー中立時>
メインポンプ2から吐出された圧油は、供給油路2aを通じて各アクチュエータ駆動用の圧力補償弁35a〜35c(以下「35」で代表する)と各流量制御弁34a〜34c(以下「34」で代表する)へと導かれる。リモコン弁24〜26の全操作レバー中立時には、全ての流量制御弁34は図1に図示されているような中立位置となっている。
一方、メインポンプ2から供給された圧油は、供給油路2aとタンクの間に設けられたアンロード弁31へも導かれている。
全操作レバー中立時には、各アクチュエータの流量制御弁34は中立位置にあって供給油路2a側が閉じられているため、メインポンプ2の吐出圧(ポンプ圧)が上昇する。また、各アクチュエータの流量制御弁34は中立位置にあるため、各アクチュエータ10〜12の最高負荷圧PLmaxの信号油路27は、各流量制御弁34の内部通路を介してタンク油路39に接続され、信号油路27の最高負荷圧PLmaxはタンク戻り回路7の背圧ΔPb(=Ps)に等しくなる。このためメインポンプ2の吐出圧Pdがアンロード弁31の設定圧(ばね31aの設定圧)と背圧ΔPbとの和よりも高くなると、アンロード弁31は、図示右側の開位置に切り換わり、供給油路2aの圧油をタンクに戻すように作動し、メインポンプ2の吐出圧Pdはアンロード弁31の設定圧(ばね31aの設定圧)と背圧ΔPbとの和に等しくなる。
また、差圧減圧弁30は、メインポンプ2の吐出圧Pdと各アクチュエータ10〜12の最高負荷圧PLmaxとの差圧PLSを絶対圧として出力するように動作する。ここで、メインポンプ2の吐出圧Pdはアンロード弁31の設定圧(ばね31aの設定圧)と背圧ΔPbとの和に等しく、アクチュエータ10〜12の最高負荷圧PLmaxは背圧ΔPbに等しいため、絶対圧PLSはアンロード弁31の設定圧(ばね31aの設定圧)にほぼ等しくなり、ポンプ傾転制御装置4のLS制御弁4bの受圧部4eには、そのアンロード弁31の設定圧にほぼ等しい絶対圧PLSが導かれる。ここで、前述したようにアンロード弁31の設定圧はロードセンシング制御の目標差圧である絶対圧Paよりも高くなるように設定されている。
一方、エンジン回転数検出弁装置5の差圧減圧弁5bは流量検出弁5aの可変絞り部5cの前後差圧を絶対圧Paとして出力し、ポンプ傾転制御装置4のLS制御弁4bの受圧部4dには、そのエンジン回転数に応じた絶対圧Paが目標差圧として導かれる。
以上のように操作レバー中立時には、ポンプ傾転制御装置4のLS制御弁4bの受圧部4dにはエンジン回転数に応じた絶対圧Paが目標差圧として導かれ、LS制御弁4bの受圧部4eには、アンロード弁31の設定圧にほぼ等しい絶対圧PLSが導かれ、絶対圧PLS>絶対圧Paである結果、ポンプ傾転制御装置4のLS制御弁4bは図示右の位置となるよう作動し、LS制御傾転アクチュエータ4cにパイロット油圧源21の圧力が導かれ、メインポンプ2の傾転角が最小になり、メインポンプ2の吐出流量も最小となる。
メインポンプ2の吐出流量が最小となるときは、コントロールバルブ6からタンク戻り回路7を経由してタンクに戻る流量Qも少なくなる。しかし、タンク戻り回路7の最上流の圧力Pupと最下流の圧力Pdownとの差圧ΔPb(すなわちタンク戻り回路7の背圧)は圧力制御弁44により最適の圧力Psに保たれる。
すなわち、流量Qが小さい場合には、オイルクーラ43での圧力損失が小さいため、圧力制御弁44は図示上側の連通位置にある場合は最上流圧力Pupが最下流圧力Pdownに対してあまり差がない状態となるので、圧力制御弁44はばね44cのばね力により、図示下側の絞り位置に切り替わり、タンク戻り回路7を絞るようになる。このためこのように流量Qが小さい場合でも、一定の圧力Psが確保される。
<旋回定常回転時>
次に、旋回用のリモコン弁26の操作レバーのみを最大に操作して一定時間が経過した状態、つまり上部旋回体103(以下単に「旋回」という)を単独で定常速度にて回転操作している場合について説明する。
図1において、旋回用のリモコン弁26の操作レバーを操作すると、コントロールバルブ6の旋回用流量制御弁34cが切り換えられ、旋回用油圧モータ12に圧油が供給される。
旋回定常回転時の負荷圧は、シャトル弁33b,33cによって最高負荷圧PLmaxとして信号油路27に導出され、この最高負荷圧PLmaxはメインポンプ2の吐出圧Pdとともに差圧減圧弁30に導かれ、最高負荷圧PLmaxとポンプ吐出圧Pdとの差圧が絶対圧PLSとして出力され、ポンプ傾転制御装置4のLS制御弁4bの受圧部4eにその絶対圧PLSが導かれる。
一方、ポンプ傾転制御装置4のLS制御弁4bの受圧部4dには、エンジン回転数検出弁装置5の差圧減圧弁5bから出力された絶対圧Paが目標差圧として導かれており、絶対圧PLS(最高負荷圧PLmaxとポンプ吐出圧Pdとの差圧)が絶対圧Pa(目標差圧)に等しくなるようにメインポンプ2の傾転が制御される。
旋回が定常回転しているときには、最高負荷圧PLmaxとポンプ吐出圧Pdとの差圧PLmaxと目標差圧Paが等しい状態となっており、メインポンプ2の吐出圧Pdは定常旋回の負荷圧PLmaxよりも目標差圧Paの分だけ高い状態に保たれる。
また、旋回が正常回転をしているときには、コントロールバルブ6からタンク戻り回路を経由してタンクに戻る流量Qは、メインポンプ2が吐出する流量と一致する。
一般的に、定常速度の旋回の場合には、メインポンプ2が吐出する流量、すなわちタンク戻り流量Qは、メインポンプ2の最小流量よりも若干大きいことが多い。
一方、図2に示したように、タンク戻り回路7に設けられた圧力制御弁44は、タンク戻り回路7の最上流の圧力Pupと最下流の圧力Pdownとの差圧ΔPbがPs(一定値)に保たれるように動作する。
すなわち、定常旋回時、流量Qは操作レバー中立時よりも大きくなるので、タンク戻り回路7の最上流圧力Pupが前述の操作レバー中立時よりも高くなる。一方、最下流圧力Pdownは常にタンク圧と等しく変化しないので、圧力制御弁44は、最上流圧力Pupと最下流圧力Pdownとの差圧ΔPbが圧力制御弁44のばね44cのばね力と釣り合う位置まで切換わり、その状態でバランスする。このため差圧ΔPbはPs(一定値)に保たれる。
<旋回減速時>
次に、上部旋回体102が定常回転をしている状態から、旋回用のリモコン弁26の操作レバーを緩操作で戻したときの動作を説明する。
図1において、旋回操作用のリモコン弁26の操作レバーを緩操作で中立に戻すと、流量制御弁34cもゆっくりと中立位置に戻り、旋回用油圧モータ12への圧油供給路がゆっくりと遮断される。
旋回用油圧モータ12には、大きな慣性モーメントを有する油圧ショベルの上部旋回体102(図3)が接続されているために、流量制御弁34cが完全に中立に戻るまで、その大きな慣性モーメントで回り続けようとする。このためアクチュエータ油路37a,37bのうち油圧モータ12から流量制御弁34cに圧油を戻す側のアクチュエータ油路には高い圧力がこもり、流量制御弁34cから油圧モータ12に圧油を供給する側のアクチュエータ油路の圧力(旋回負荷圧)は非常に低くなる。
旋回用流量制御弁34cから旋回負荷圧がシャトル弁33b,33cを介して信号油路27に導出され、この負荷圧が最高負荷圧PLmaxとして差圧減圧弁30に導かれるが、前述のように流量制御弁34cから油圧モータ12に圧油を供給する側のアクチュエータ油路の圧力は非常に低くなるため、差圧減圧弁30に導かれる最高負荷圧PLmaxも非常に低くなる。
一方、メインポンプ2から旋回用流量制御弁34cへと流れる流量は減るが、メインポンプ2から供給される流量は瞬間的には変化しないため、圧油供給路2aに圧力がこもる状態となり、メインポンプ2の吐出圧Pdは高くなり、このポンプ吐出圧Pdが差圧減圧弁30に導かれる。
このように最高負荷圧PLmaxは非常に低くなり、ポンプ吐出圧Pdは高くなる結果、差圧減圧弁30が出力する最高負荷圧PLmaxとポンプ吐出圧Pdとの差圧の絶対圧PLSは大きくなり、この絶対圧PLSがポンプ傾転制御装置4のLS制御弁4bの受圧部4eに導かれる。
このようにポンプ傾転制御装置4のLS制御弁4bの受圧部4eに導かれる絶対圧PLSは大きくなるが、エンジン回転数検出弁装置5の差圧減圧弁5bから出力される絶対圧Pa(目標差圧)はエンジン回転数が一定であれば一定であるので、制御弁4bは図示右側の位置に切り替わることになり、LS制御傾転アクチュエータ4cにパイロット油圧源21の圧力が導かれ、メインポンプ2の傾転角が最小になり、メインポンプ2の吐出流量も最小となる。
メインポンプ2の吐出流量が最小となるときは、コントロールバルブ6からタンク戻り回路7を経由してタンクに戻る流量Qも少なくなる。しかし、タンク戻り回路7の最上流の圧力Pupと最下流の圧力Pdownとの差圧ΔPb(すなわち、タンク戻り回路7の背圧)は圧力制御弁44により最適の圧力Psに保たれる。
すなわち、流量Qが小さい場合には、オイルクーラ43での圧力損失が小さいため、圧力制御弁44は図示上側の連通位置にある場合は最上流圧力Pupが最下流圧力Pdownに対してあまり差がない状態となるので、圧力制御弁44はばね44cのばね力により、図示下側の絞り位置に切り替わり、タンク戻り回路7を絞るようになる。このため流量Qが小さい場合でも、一定の圧力Psが確保される。
また、このようにタンク戻り回路7の最上流の圧力Pupと最下流の圧力Pdownとの差圧ΔPb(タンク戻り回路7の背圧)が一定の圧力Psに保たれる結果、流量制御弁34cから油圧モータ12に圧油を供給する側のアクチュエータ油路37a又は37bの圧力が非常に低くなっても、補給回路38からアクチュエータ油路37a又は37bへの圧油の補給がスムーズに行われ、アクチュエータ油路37a又は37bに不快なキャビテーションが発生することが防止される。
<大流量アクチュエータ操作時>
次に、アーム111を上下動するアームシリンダ11のような大流量のアクチュエータを駆動した場合の動作について説明する。
図1において、アーム用のリモコン弁25の操作レバーを操作すると、コントロールバルブ6のアーム用流量制御弁34bが切り換えられ、アームシリンダ11に圧油が供給される。
アームシリンダ駆動の負荷圧は、シャトル弁33a,33bによって最高負荷圧PLmaxとして信号油路27に導出され、この最高負荷圧PLmaxはメインポンプ2の吐出圧Pdとともに差圧減圧弁30に導かれ、最高負荷圧PLmaxとポンプ吐出圧Pdとの差圧が絶対圧PLSとして出力され、ポンプ傾転制御装置4のLS制御弁4bの受圧部4eにその絶対圧PLSが導かれる。
一方、ポンプ傾転制御装置4のLS制御弁4bの受圧部4dには、エンジン回転数検出弁装置5の差圧減圧弁5bから出力された絶対圧Paが目標差圧として導かれており、絶対圧PLS(最高負荷圧PLmaxとポンプ吐出圧Pdとの差圧)が絶対圧Pa(目標差圧)に等しくなるようにメインポンプ2の傾転が制御される。
アームシリンダ11を定常的な速度で駆動しているときには、最高負荷圧PLmaxとポンプ吐出圧Pdとの差圧PLmaxと目標差圧Paが等しい状態となっており、メインポンプ2の吐出圧Pdは定常旋回の負荷圧PLmaxよりも目標差圧Paの分だけ高い状態に保たれる。
通常、アームシリンダ11を駆動する流量は旋回モータ12を駆動する流量に比べて大きいことが多い。また、アームシリンダ11を縮ませる動作を行う場合には、アームシリンダ11のロッド側から圧油を供給するが、その場合、アームシリンダ11のボトム側とロッド側の受圧面積の差により、アームシリンダ11から流量制御弁34bに戻ってくる流量が増加する。
すなわち、アームシリンダ11を縮ませる動作を行うと、アームシリンダ11から流量制御弁34bに戻ってくる流量、すなわちコントロールバルブ6からタンクに戻る流量Qは、旋回動作などの場合に比べて非常に大きくなる。
一方、図2に示したように、タンク戻り回路7に設けられた圧力制御弁44は、タンク戻り回路7の最上流の圧力Pupと最下流の圧力Pdownとの差圧ΔPb(すなわち、タンク戻り回路7の背圧)がPs(一定値)に保たれるように動作する。
すなわち、アームシリンダ11の縮み動作時には、タンク戻り流量Qが大きいことから、オイルクーラ43で発生する圧力損失も大きくなり、瞬間的にはこのタンク戻り回路の最上流圧力Pupが大きくなる。一方、最下流圧力Pdownは常にタンク圧と等しく変化しないので、圧力制御弁44は、最上流圧力Pupと最下流圧力Pdownとの差圧ΔPbが圧力制御弁44のばね44cのばね力に打ち勝って、図示上側の連通位置に切り替わる。これにより圧力制御弁44で発生する圧力損失が小さくなり、圧力制御弁44は、最上流圧力Pupと最下流圧力Pdownとの差圧ΔPbが圧力制御弁44のばね44cのばね力と釣り合う位置でバランスする。
以上の動作により、タンク戻り流量Qが大きい場合においても、差圧ΔPb(タンク戻り回路7の背圧)はPs(一定値)に保たれる。
図4は従来のコントロールバルブのタンク戻り回路を示す図である。
従来のタンク戻り回路7Xは、流量に係わらずほぼ一定の背圧を得るための背圧弁44Xと、作動油を冷却するためのオイルクーラ43、及びオイルクーラ43に並列に接続されたバイパスチェックバルブ45を備えている。背圧弁44Xはある設定のばねを持ったチェックバルブである。この背圧弁44Xの働きにより、旋回などの減速時などで油圧ポンプの流量がロードセンシング制御によって減少した場合でも、補給に十分な背圧を得ることができるので、キャビテーションの発生を防止することができる。
しかしながら、この従来のタンク戻り回路には次のような問題がある。
前述したように、コントロールバルブ6からの戻り油は、背圧弁44Xを通り、作動油を冷却するためのオイルクーラ43を経由してタンクに戻る。オイルクーラ43には、これに並列にバイパスチェックバルブ45が装備されており、油温が低くて作動油の粘度が高く、オイルクーラ43の圧力損失が高い場合などに開弁するようになっている。通常使用する油温では通常オイルクーラ43の圧損はあまり高くないことが多いので、バイパスチェックバルブ45は閉じている。
背圧弁44Xによって発生する圧力損失をΔP、オイルクーラ43によって発生する圧力損失をΔP、タンク戻り回路全体で発生する圧力損失をΔPcとする。この場合、ΔPc=ΔP+ΔPの関係が成り立つ。圧力損失ΔPcは、本実施の形態における図2の戻りライン42の最上流の圧力Pupと最下流の圧力Pdownの差圧に相当し、タンク戻り回路Xの背圧である。
ΔP,ΔP,ΔPcはそれぞれ図4下側の各グラフに示すような特性となる。すなわち、ΔPは流量Qに係わらず、ほぼ一定の圧力となり、ΔPは流量Qが大きくなるに従って大きくなり、ΔPcはΔPとΔPを足し合わせた特性となる。
ここで、ΔPは旋回の減速動作時、つまり油圧ポンプの吐出流量が最小になった場合にも速やかに補給が行え、不快なキャビテーションが発生しないような圧力Psに設定してある。
図4下側のグラフを見てみると、コントロールバルブ6に作用するタンク戻り回路全体の圧力損失ΔPc(タンク戻り回路7Xの背圧)は、流量Qが少ないときは、ほぼキャビテーション防止のために必要な圧力Psと同じ値であるが、大流量アクチュエータを駆動するような場合で、タンク戻り流量Qが大きい場合は、流量Qが大きくなるに従って大きくなるΔPの影響により、必要以上に大きくなってしまう。この必要以上に大きな圧力損失は、無駄なエネルギー損失となり、油圧駆動装置のエネルギー効率を悪化させる結果となっていた。
このような従来技術に対し、本実施の形態では前述したように、タンク戻り回路7に設けられた圧力制御弁44の機能により、タンク戻り回路7の最上流の圧力Pupと最下流の圧力Pdownとの差圧ΔPb(タンク戻り回路7の背圧)はタンク戻り回路7を通過する流量Qに係わらず一定の圧力Psに保たれる。その結果、アームシリンダ11のような大流量のアクチュエータ駆動時などメインポンプ2の吐出流量が大きい場合においても、必要以上の背圧を立てることがないので、無駄な圧力損失を低減することができ、油圧駆動装置のエネルギー効率を向上させることができる。
<実施の形態2>
本発明の第2の実施の形態を図5により説明する。図中、図1に示した部分と同様の部分には同じ符号を付している。
〜構成〜
本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、コントロールバルブ6のタンク戻り回路7に背圧発生装置として設けられた圧力制御弁の構成を異ならせたものである。
すなわち、図5に示す本実施の形態において、タンク戻り回路7Aに背圧発生装置である圧力制御弁44Aは、第1の実施の形態と同様、開方向作用の第1受圧室44aと、この第1受圧室44aに対向する側に位置する絞り方向作用の第2受圧室44bとを有し、第1受圧室44aに戻りライン42の最上流の圧力Pupが導かれ、第2受圧室44bに戻りライン42の最下流の圧力Pdownが導かれるとともに、第1の実施の形態にあったばね44cの代わりに、第2受圧室44bと同じ側に位置する絞り方向作用の第3受圧室44dと、この第3受圧室44dに対向する側に位置する開方向作用のばね44eとを設け、第3受圧室44にゲートロックバルブ14の下流側の第2パイロット油路22の圧力が導かれ、その圧力により発生する第3受圧室44dの油圧力とばね44eのばね力との差により戻りライン42の最上流の圧力Pupと最下流の圧力Pdownの目標差圧(図2の圧力Ps)が設定される。すなわち、本実施の形態では、第3受圧室44dとばね44eが目標差圧設定手段として機能し、第3受圧室44dの受圧面積は、対向するばね44eのばね力と合わせて、第1の実施の形態におけるばね44cと圧力制御の特性が同等となるように(目標差圧が圧力Psとなるように)設定されている。
上記以外の構成は第1の実施の形態と同じである。
〜動作〜
本実施の形態は、圧力制御弁44Aの動作のみが第1の実施の形態と異なり、それ以外の動作は第1の実施の形態と同じである。以下に、圧力制御弁44Aのみの動作について説明する。
<ゲートロックレバー124が運転不能状態にあるとき>
ゲートロックレバー124が運転不能状態(上げ位置)にあるときは、前述したように電磁切換弁14は図示右側の第2位置(OFF位置)に切り換わり、第1パイロット油路20と第2パイロット油路22との連通を遮断し、第2パイロット油路22をタンクに連通させる。その結果、圧力制御弁44Aの第3受圧室44dにはタンク圧と等しい電磁切換弁14の下流側の圧力(タンク圧)が導かれる。第3受圧室44dにタンク圧が導かれると、圧力制御弁44Aは、第3受圧室44dに対向する側に位置するばね44eのばね力により図示上側の連通位置に切り換わる。これにより圧力制御弁44Aはタンク戻り回路7Aを全く絞らない状態となる。
<ゲートロックレバーが運転可能状態で全操作レバーが中立のとき>
ゲートロックレバー124が運転可能状態(下げ位置)にあるときは、前述したように電磁切換弁14は図示左側の第1位置(ON位置)に切り換わり、第2パイロット油路22とタンクとの連通を遮断し、第1パイロット油路20と第2パイロット油路22を連通させる。その結果、圧力制御弁44Aの第3受圧室44dにはパイロット油圧源21のパイロットリリーフ弁13によって一定に保たれたパイロット圧が導かれる。第3受圧室44dにパイロット油圧源21の圧力が導かれると、第3受圧室44dの油圧力は対向するばね44eのばね力に打ち勝って、図示上向き(絞り方向)に第1の実施の形態におけるばね44cと等価な力を発生する。これによりタンク戻り回路7Aの最上流の圧力Pupと最下流の圧力Pdownとの差圧ΔPb(タンク戻り回路7Aの背圧)は、第3受圧室44dの油圧力とばね44eのばね力との差により設定された一定の圧力Psになるように制御される。
<その他の場合>
その他の場合においては、圧力制御弁44Aの動作は第1の実施の形態と同様となる。
以上のように構成した本実施の形態においては、第1の実施の形態の効果に加えて下記の効果が得られる。
ゲートロックレバー124を運転不能状態(上げ位置)にする場合の一例として、エンジン1をかけた状態で休止する場合がある。このような場合、本実施の形態では、ゲートロックレバー124を運転不能状態(上げ位置)にすると、圧力制御弁44Aが連通位置に切り換わるため、全操作レバーの中立時にメインポンプ2からアンロード弁31を経由してタンクに環流する戻り油の圧力損失を、タンク戻り回路7Aにおいてはオイルクーラ43によって発生する圧力損失のみに抑えることができ、エネルギー効率を更に向上することができる。
また、ゲートロックレバー124を運転不能状態(上げ位置)にする他の場合として、エンジン1のキースイッチをOFFにしてエンジン1を止め、1日の作業を終了する場合がある。このような場合、翌日、作業を再開するため、エンジン1のキースイッチをONにしてエンジン1を始動させるが、このとき、メインポンプ2の負荷が大きいとエンジン1が始動しにくくなる場合がある。本実施の形態では、ゲートロックレバー124が運転不能状態(上げ位置)にあるときは圧力制御弁44Aが連通位置にあり、メインポンプ2からアンロード弁31を経由してタンクに環流する戻り油の圧力損失は、タンク戻り回路7Aにおいてはオイルクーラ43によって発生する圧力損失のみとなるため、メインポンプ2の負荷が小さくなってエンジン1の負荷が小さくなり、エンジン1の始動性が向上する。
以上において、本発明の一実施の形態を説明したが、本発明はそれに制限されることなく本発明の精神の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、ロードセンシング方式のポンプ制御手段を備えるものとしたが、複数の流量制御弁の要求流量に応じて油圧ポンプの容量を制御するものであれば、それ以外のポンプ制御手段であってもよい。それ以外のポンプ制御手段としては、リモコン弁の制御パイロット圧(操作信号)が増加するにしたがって油圧ポンプの容量(傾転角)を増加させるポジティブ制御方式、コントロールバルブのセンタバイパスラインの最下流に絞りを設け、その絞りの上流側の圧力が低下するにしたがって油圧ポンプの容量(傾転角)を増加させるネガティブ制御方式等が挙げられる。
また、上記実施の形態では、油圧駆動装置は旋回モータのアクチュエータ油路に補給回路を設けたものとしたが、油圧駆動装置はそれ以外のアクチュエータ(例えばブームシリンダ、アームシリンダ、走行モータ等)のアクチュエータ油路に補給回路を設けたものであってもよい。
本発明の第1の実施の形態における建設機械(油圧ショベル)の油圧駆動装置の構成を示す図である。 タンク戻り回路7の動作説明図である。 本実施の形態の油圧駆動装置が搭載される油圧ショベルの外観を示す図である。 従来のコントロールバルブのタンク戻り回路を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における建設機械(油圧ショベル)の油圧駆動装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
2 メインの油圧ポンプ(メインポンプ)
2a 供給油路
3 パイロットポンプ
4 ポンプ傾転制御装置
4a 馬力制御傾転アクチュエータ
4b LS制御弁
4c LS制御傾転アクチュエータ
4d,4e 受圧部
5 エンジン回転数検出弁装置
5a 流量検出弁
5b 差圧減圧弁
5c 可変絞り部
6 コントロールバルブ
7,7A タンク戻り回路
10 アクチュエータ(ブームシリンダ)
11 アクチュエータ(アームシリンダ)
12 アクチュエータ(旋回モータ)
13 パイロットリリーフ弁
14 電磁切換弁
17,18,19 バルブ先駆ション
20第1パイロット油路
21 パイロット油圧源
22 第2パイロット油路
24,25,26 リモコン弁
27 信号油路
30 差圧減圧弁
31 アンロード弁
31a ばね
32 メインリリーフ弁
33a,33b,33c シャトル弁
34a,34b,34c 流量制御弁
35a,35b,35c 圧力補償弁
36a,36b,36c 開弁側受圧部
37a,37b アクチュエータ油路
38 補給回路
38a,38b 逆止弁
39 タンク油路
42 戻りライン
43 オイルクーラ
44,44A 背圧発生装置(圧力制御弁)
44a 第1受圧室
44b 第2受圧室
44c ばね
44d 第3受圧室
44e ばね
45 バイパスチェックバルブ
124 ゲートロックレバー

Claims (4)

  1. エンジンと、このエンジンにより駆動される可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出された圧油により駆動される複数のアクチュエータと、前記油圧ポンプから複数のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁を有するコントロールバルブと、前記複数の流量制御弁の要求流量に応じて前記油圧ポンプの容量を制御するポンプ制御手段と備えた建設機械の油圧駆動装置において、
    前記複数のアクチュエータの少なくとも1つのもののアクチュエータ油路に設けられた補給回路と、
    前記コントロールバルブからの戻り油をタンクに環流させる戻りライン、前記戻りラインに設けられたオイルクーラ及び背圧発生装置を有し、前記背圧発生装置の上流側に前記補給回路が接続されるタンク戻り回路とを備え、
    前記背圧発生装置は、前記戻りラインの最上流の圧力と最下流の圧力の差圧を一定に保つように制御する圧力制御弁であることを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  2. エンジンと、このエンジンにより駆動される可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出された圧油により駆動される複数のアクチュエータと、前記油圧ポンプから複数のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁を有するコントロールバルブと、前記油圧ポンプの吐出圧力が前記複数のアクチュエータの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるよう前記油圧ポンプの容量を制御するロードセンシング方式のポンプ制御手段とを備えた建設機械の油圧駆動装置において、
    前記複数のアクチュエータの少なくとも1つのもののアクチュエータ油路に設けられた補給回路と、
    前記コントロールバルブからの戻り油をタンクに環流させる戻りライン、前記戻りラインに設けられたオイルクーラ及び背圧発生装置を有し、前記背圧発生装置の上流側に前記補給回路が接続されるタンク戻り回路とを備え、
    前記背圧発生装置は、前記戻りラインの最上流の圧力と最下流の圧力の差圧を一定に保つように制御する圧力制御弁であることを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  3. 請求項1又は2記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    パイロット油圧源と、
    前記パイロット油圧源の下流側に設けられ、ゲートロックレバーが運転可能状態にあるときは前記パイロット油圧源の圧力を下流側に出力し、前記ゲートロックレバーが運転不能状態にあるときはタンク圧を下流側に出力するゲートロックバルブとを更に備え、
    前記圧力制御弁は、開方向作用の第1受圧室及び絞り方向作用の第2及び第3受圧室と、開方向作用のばね手段とを有し、前記第1受圧室に前記戻りラインの最上流の圧力が導かれ、前記第2受圧室に前記戻りラインの最下流の圧力が導かれ、前記第3受圧室に前記ゲートロックバルブの下流側の圧力が導かれ、その圧力により発生する第3受圧室の油圧力と前記ばね手段のばね力との差により前記戻りラインの最上流の圧力と最下流の圧力の目標差圧を設定することを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  4. 請求項1又は2記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記圧力制御弁は、開方向作用の第1受圧室及び絞り方向作用の第2受圧室と、絞り方向作用のばね手段とを有し、前記第1受圧室に前記戻りラインの最上流の圧力が導かれ、前記第2受圧室に前記戻りラインの最下流の圧力が導かれ、前記ばね手段により前記戻りラインの最上流の圧力と最下流の圧力の目標差圧を設定することを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
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