JP2009008876A - 半透過型液晶表示パネル及び電子機器 - Google Patents

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JP2009008876A
JP2009008876A JP2007170073A JP2007170073A JP2009008876A JP 2009008876 A JP2009008876 A JP 2009008876A JP 2007170073 A JP2007170073 A JP 2007170073A JP 2007170073 A JP2007170073 A JP 2007170073A JP 2009008876 A JP2009008876 A JP 2009008876A
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Shinichiro Tanaka
慎一郎 田中
Toshinori Uehara
利範 上原
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Epson Imaging Devices Corp
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Abstract

【課題】反射部のカラーフィルタ基板側にセルギャップ調整用のトップコート層が形成さ
れた半透過型液晶表示パネルにおいて、反射部と透過部の近傍で生じる光漏れを防止し、
コントラストが良好で、表示品質の良好なVA方式の半透過型液晶表示パネルを提供する
こと。
【解決手段】本発明の半透過型液晶表示パネル10Aは、サブ画素毎に、透過部16と反
射部15とを有し、反射部15のカラーフィルタ基板CF側にセルギャップ調整用のトッ
プコート層27が形成された半透過型液晶表示パネル10Cにおいて、カラーフィルタ基
板CFには、平面視で少なくともトップコート層27の透過部16と反射部15の境界側
の端により形成される段差の部分を遮光するように重畳配置されたブラックマトリクス3
が形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、半透過型液晶表示パネル及びこの半透過型液晶表示パネルを使用した電子機
器に関する。
近年の携帯電話等に代表される携帯型の機器に使用される液晶表示パネルとしては、透
過型及び反射型の性質を併せ持つ半透過型液晶表示パネルが多く使用されるようになって
いる。この半透過型液晶表示パネルは、個々の画素内に透明電極を備えた透過部と反射層
を備えた反射部を有している。そして、暗い場所においてはバックライトを点灯して個々
の画素の透過部を利用して画像を表示し、明るい場所においてはバックライトを点灯する
ことなく個々の画素の反射部において外光を利用して画像を表示している。そのため、半
透過型液晶表示パネルを使用した電子機器は、常時バックライトを点灯する必要がないの
で、消費電力を大幅に低減させることができるという利点を有している。
また、半透過型液晶表示パネルは、反射部における光と透過部における光との光路差を
調節する目的で、反射部のカラーフィルタ基板側に透明な層からなるいわゆるトップコー
ト層を設けたものが知られている。このようなトップコート層を形成すると、カラーフィ
ルタ基板側に配向膜形成材料をローラにより塗布すると余分な配向膜形成材料がトップコ
ート層の反射部と透過部の境界側に停留し、配向膜の膜厚ムラが発生する。そのため、下
記特許文献1には、サブ画素毎に信号線に沿ってトップコート層にスリットを形成するこ
とによって配向膜形成材料の停留を抑制すると共に、このスリットに沿ってブラックマト
リクスを形成して、スリットによる表示品位の低下を防止するようになした半透過型液晶
表示パネルの発明が開示されている。
特開2006−267993号公報
しかしながら、このトップコート層を半透過型液晶表示パネルに適用すると、反射部に
トップコート層を形成したことにより、反射部と透過部との境界に位置するトップコート
層の周縁の段差の影響で液晶分子の配向が乱れ、光漏れが生じるという問題があった。こ
の光漏れの原因について図8を用いて説明する。
なお、図8は従来のVA(垂直配向:Vertically Aligned)方式の半透過型液晶表示パネ
ルにおける反射部と透過部の境界付近の模式断面図である。
従来の半透過型液晶表示パネル50は、透明基板51の表面に補助容量線52及び層間
膜53が形成されている。この層間膜53の表面には反射部において反射板54が形成さ
れ、この反射板54の表面及び透過部の層間膜53の表面は例えばITO(Indium Tin Ox
ide)ないしIZO(Indium Zinc Oxide)からなる画素電極55が形成されている。そし
て、この画素電極55の表面には垂直配向膜(図示せず)が形成されている。また、対向
するカラーフィルタ基板側は透明基板56の表面にカラーフィルタ層57が形成され、そ
の上にトップコート層58が反射部に形成されている。なお、カラーフィルタ基板側の共
通電極と垂直配向膜とはともに図示していないが、当然に形成されるものである。
このような構成の半透過型液晶表示パネル50において、反射板54の周縁と補助容量
線52とを重ねるように配置することで、破線の丸で示すトップコート層58の周縁の段
差部59と補助容量線52とを重ねるように配置し、バックライトからの光60が、トッ
プコート層58の段差部59に届かないようにして、光漏れを防いでいる。なお、反射板
54をトップコート層58の段差部59に重ねてしまうと、反射板54での反射光により
光漏れが生じてしまう。
また、補助容量線52と反射板54とが平面視で重なっている場合であっても、重なる
領域が僅かだと、光60が漏れてくることがある。これは、半透過型液晶表示パネル50
においては、反射板54の下に層間膜53が形成されており、更に、反射板54には通常
反射光の視認性を良好にするために凹凸が形成される(図示省略)。そして、層間膜53
は、この凹凸を形成するため設けられるものであり、ある程度厚いものであるため、補助
容量線52と反射板54とが僅かしか重なっていないと、層間膜53を通過する光60が
屈折して漏れてしまうからである。
したがって、反射板54の形成時にずれることがあることを考えて、補助容量線52を
太く形成しておくということも考えられる。しかしながら、近年の携帯型の機器に使用さ
れる液晶表示パネルは高精細であるため、個々の画素のサイズが非常に小さくなっている
。そのため、補助容量線の太さは、信号線との間に寄生容量が生じるのを防止するため及
びスイッチング素子の配置スペースを確保するためなどの理由で、必要以上に太くするこ
とができない。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、特に、カ
ラーフィルタ基板側の反射部にトップコート構造を有する半透過型液晶表示パネルにおい
て、トップコート層の段差で生じる光漏れをより有効に防止し、コントラストが良好で、
表示品質の良好な半透過型液晶表示パネルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の半透過型液晶表示パネルは、サブ画素毎に、透過部
と反射部とを有し、前記反射部のカラーフィルタ基板側にセルギャップ調整用のトップコ
ート層が形成された半透過型液晶表示パネルにおいて、前記カラーフィルタ基板には、平
面視で少なくとも前記トップコート層の前記透過部と反射部の境界側の端により形成され
る段差の部分を遮光するように重畳配置されたブラックマトリクスが形成されていること
を特徴とする。
本発明の半透過型液晶表示パネルによれば、トップコート層の反射部と透過部との境界
側の段差部分で生じる液晶分子の配向の乱れに基づく光漏れは、平面視で少なくともトッ
プコート層の透過部と反射部の境界側の端により形成される段差の部分を遮光するように
重畳配置されたブラックマトリクスよって遮光される。したがって、本発明の半透過型液
晶表示パネルによれば、反射部と透過部との境界付近からの光漏れが生じ難くなり、コン
トラストが良好で、表示品質の良好な半透過型液晶表示パネルが得られる。
また、本発明の半透過型液晶表示パネルにおいては、記トップコート層はサブ画素毎に
前記トップコート層を区画するようにスリットが形成されており、前記ブラックマトリク
スは更に平面視で前記トップコート層のスリットによって生じた段差部分を遮光するよう
に重畳配置されていることが好ましい。
トップコート層にサブ画素毎にスリットを形成すると、カラーフィルタ基板側に配向膜
形成材料をローラにより塗布しても、配向膜形成材料はトップコート層の反射部と透過部
の境界側に停留することがなく、配向膜の膜厚ムラが生じ難くなる。加えて、ブラックマ
トリクスは更に平面視でトップコート層のスリットによって生じた段差部分を遮光するよ
うに重畳配置されているので、スリットにより生じた段差部での液晶分子の配向の乱れに
起因する光漏れを防止することができる。そのため、コントラスト高く、表示画質が良好
な半透過型液晶表示パネルが得られる。
また、本発明の半透過型液晶表示パネルにおいては、前記トップコート層は複数のサブ
画素毎に前記トップコート層を区画するようにスリットが形成されており、前記ブラック
マトリクスは更に平面視で前記トップコート層のスリットによって生じた段差部分を遮光
するように重畳配置されていることが好ましい。
トップコート層に複数のサブ画素毎にスリットを形成すると、複数のサブ画素毎にトッ
プコート層が一体に形成されていることになり、この複数のサブ画素間にはブラックマト
リクスが存在していない。従って、反射部の反射率を高めることができ、バックライトを
オフ状態とした反射表示時の視認性がより良好となる。なお、このスリット及びブラック
マトリクスは、1画素毎に形成しても、数画素毎に形成してもよい。
また、本発明の半透過型液晶表示パネルは、サブ画素毎に、透過部と反射部とを有し、
前記反射部のカラーフィルタ基板側にセルギャップ調整用のトップコート層が形成された
半透過型液晶表示パネルにおいて、前記カラーフィルタ基板には、平面視において前記ト
ップコート層の端部周辺に重畳配置されたブラックマトリクスが形成されていることを特
徴とする。
トップコート層の端部周辺にブラックマトリクスを重畳配置することで、トップコート
層の層厚から生じる周辺の段差部分がブラックマトリクスにより遮光される。したがって
、本発明の半透過型液晶表示パネルによれば、トップコート層の段差による反射部と透過
部との境界付近からの光漏れなど、トップコート層の段差に起因する光漏れが生じ難くな
り、コントラストが良好で、表示品位の良好な半透過型液晶表示パネルが得られる。
また、本発明の半透過型液晶表示パネルにおいては、前記トップコート層は隣接する複
数のサブ画素で連続して一体に形成されていることが好ましい。
トップコート層は複数のサブ画素間に跨って一体となっているので、サブ画素毎にトッ
プコート層の端部周辺にブラックマトリクスを形成するよりも、光の利用効率が高くなる
。更には隣接するトップコート層の間で生じるスリットを介して、反射部と透過部との境
界部分で生じる配向膜形成材料の停留が低減されるので、配向膜の膜厚ムラが生じ難くな
る。
また、本発明の半透過型液晶表示パネルにおいては、前記反射部のフィルタ層は無色又
は単色であることが好ましい。
反射部のフィルタ層が無色又は単色であると、バックライトをオフ状態とした反射表示
時には、モノクロないし単色モノクロに近い表示となるが、反射部にカラーフィルタ層を
形成した場合と比すると同一面積でも反射率及びコントラストが高くなる。そのため、反
射部の面積を小さくしても視認性が良好となるので、特に高精細化された画像表示用とし
て透過特性を重視する小型の半透過型液晶表示パネルとして有用である。
また、本発明の半透過型液晶表示パネルにおいては、前記ブラックマトリクスは更にサ
ブ画素毎に平面視で前記透過部の隣接するカラーフィルタ層間を遮光するように重畳配置
されていることが好ましい。
アレイ基板の前記カラーフィルタ層間に対応する位置には信号線が存在しているため、
本来透過部の隣接するカラーフィルタ層間から光漏れすることはない。しかし、隣接する
カラーフィルタ層間で、各カラーフィルタ層の貼り合わせの際にズレ等が生じて混色を生
じる可能性がある。そのため、ブラックマトリクスをサブ画素毎に平面視で透過部の隣接
するカラーフィルタ層間を遮光するように重畳配置することにより、このような光漏れを
抑制することができるようになる。その結果、コントラストが良好で、表示品質の良好な
半透過型液晶表示パネルが得られる。
また、本発明の半透過型液晶表示パネルにおいては、前記カラーフィルタ基板の少なく
とも前記透過部に対応する位置には液晶分子の配向規制手段が形成されていることが好ま
しい。
このような構成とすると、各画素内で液晶分子の配向方向を複数の異なる方向に分割さ
れるように配向規制することができるため、広視野角を達成できる半透過型液晶表示パネ
ルが得られる。なお、この配向規制手段は透過部だけでなく反射部に形成してもよい。ま
た、この配向規制手段としては、共通電極の表面に形成した突起又は共通電極に形成した
スリットとすることができる。
また、本発明の電子機器は、上記本発明の半透過型液晶表示パネルを備えていることを
特徴とする。
本発明の電子機器によれば、コントラストが良好で、表示品質の良好な半透過型液晶表
示パネルを備えた電子機器が得られる。
以下、実施例及び図面を参照にして本発明を実施するための最良の形態を説明するが、
以下に示す実施例は、本発明をここに記載したものに限定することを意図するものではな
く、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったも
のにも均しく適用し得るものである。
なお、図1は半透過型液晶表示パネルのアレイ基板の平面図である。図2は実施例1の
半透過型液晶表示パネルのカラーフィルタ基板側から見た平面図である。図3は図2のII
I−III線に沿った断面図である。図4は図2のIV−IV線に沿った断面図である。図5は実
施例2の半透過型液晶表示パネルのカラーフィルタ基板側から見た平面図である。図6は
実施例3の半透過型液晶表示パネルのカラーフィルタ基板側から見た平面図である。また
、図7Aは本発明の半透過型液晶表示パネルを搭載したパーソナルコンピュータを示す図
であり、図7Bは同じく携帯電話機を示す図である。
実施例1の半透過型液晶表示パネルを図1〜図4を用いて説明する。この実施例1の半
透過型液晶表示パネル10Aのアレイ基板ARは、ガラス基板等の透明基板11上に複数
の走査線12及び信号線13がそれぞれ直接ないし無機絶縁膜を介してマトリクス状に形
成されている。ここで、走査線12と信号線13とで囲まれた領域が1サブ画素に相当し
、スイッチング素子となるTFT(Thin Film Transistor)(図示せず)がそれぞれの画
素毎に形成されている。
そして、走査線12、信号線13等を覆うようにして、反射部15においては表面に微
細な凹凸部が形成され、透過部16においては表面が平坦に形成された有機絶縁膜からな
る層間膜17が積層されている。なお、図1〜図4においては反射部15の層間膜17の
凹凸部は省略してある。この層間膜17の表面には、反射部15に例えばアルミニウム金
属からなる反射板18が設けられ、この反射板18の表面及び透過部16の層間膜17の
表面には例えばITOないしIZOからなる透明な画素電極19が形成されている。更に
、画素電極19の表面及び露出している層間膜17の表面には総て垂直配向膜22が積層
されている。
そして、反射部15側においては、層間膜17の反射板18が存在する位置の下側に補
助容量線23及びこの補助容量線23よりも幅が広い補助容量電極24が、反射板18よ
りも透過部16の画素電極19側へ延在するように配置されている。このように配置して
いるのは、後述するトップコート層27の段差部で生じる液晶分子の配向による、バック
ライト光の光漏れを防止するためである。また補助容量電極24と容量を形成する対向側
の電極との位置ずれが生じることで容量が減少してしまうことを防止する効果もある。ま
た、反射部15の反射板18及び画素電極19は、平面視で隣接する画素の反射板及び画
素電極とは接しないで、かつ走査線12及び信号線13とは同じく光漏れを防止するため
に若干重なるようにして形成されている。更に、透過部16側における画素電極19は隣
接する画素の画素電極及び反射板とは接しないでかつ走査線12及び信号線13と若干重
なるように形成されている。
また、カラーフィルタ基板CFには、図2に示すように、ガラス基板等の透明基板25
の透過部16にはサブ画素毎に例えば赤(R)、緑(G)、青(B)等のストライプ状の
カラーフィルタ層26が形成されており、また、反射部15には無色又は任意の単色(
W)のフィルタ層26が形成されている。すなわち、サブ画素毎の反射部15は走査線
12に沿って配置されているから、この反射部15のフィルタ層26は走査線12に平
行にストライプ状に設けられていることになる。なお、反射部15のフィルタ層26
無色又は任意の単色(W)とすると、バックライトをオフ状態とした反射表示時には、モ
ノクロないし単色モノクロ表示となるが、透過部16と同じカラーフィルタ層とした場合
と比すると視認性が格段に向上する。
更に、反射部15と透過部16とで同じ厚さのカラーフィルタ層を使用するため、反射
部15のカラーフィルタ層26の表面を覆うように、所定の厚さのトップコート層27
が設けられている。このトップコート層27は、反射部15全体に亘って走査線12に沿
ってストライプ状に設けられており、その厚さは反射部15における液晶層の厚さ、いわ
ゆるセルギャップd1が透過部16のセルギャップd2の半分となるように、すなわちd
1=(d2)/2となるようにされている。加えて、透過部のカラーフィルタ層26
びトップコート層27等の表面には共通電極28及び垂直配向膜29が順次積層されてい
る。また、このトップコート層27の反射部15と透過部16との境界側の端により形成
される段差の部分は、反射板18が存在していない場所に位置している。
そして、上述のアレイ基板AR及びカラーフィルタ基板CFを互いに対向させ、両基板
の周囲にシール材を設けることにより両基板を貼り合せ、両基板間に負の誘電異方性を有
する液晶31を充填することにより実施例1のVA方式の半透過型液晶表示パネル10A
が得られる。なお、アレイ基板ARの下方には、図示しない周知の光源、導光板、拡散シ
ート等を有するバックライト装置が配置されている。この半透過型液晶表示パネル10A
においては、画素電極19と共通電極28の間に電界が印加されない状態においては、液
晶31の分子は長軸が画素電極19側の垂直配向膜22及び共通電極28側の垂直配向膜
29の表面に対して垂直をなすように配向されているため、光が透過しない状態となる。
また、画素電極19と共通電極28の間に電界が印加されたときには光が透過するように
なる。
この実施例1の半透過型液晶表示パネル10Aのカラーフィルタ基板CFにおいては、
図4に示したように、信号線13に対向する位置のトップコート層27にはスリット32
が形成されている。すなわち、走査線12に沿ってストライプ状に形成されたトップコー
ト層27はサブ画素毎にスリット32によって区画された状態となっている。このように
トップコート層27の信号線13に対向する位置にスリット32を形成したのは、配向膜
形成材料をローラにより塗布した際に、配向膜形成材料がこのトップコート層27の反射
部15と透過部16との境界側の端により形成される段差の部分に停留しないようにする
ためである。
更に、実施例1の半透過型液晶表示パネル10Aのカラーフィルタ基板CFには、図2
に示すように、平面視で、
(1)サブ画素毎に、信号線13上に位置し、透過部16のカラーフィルタ層26間を
被覆するブラックマトリクス30と、
(2)サブ画素毎に、反射部15及び透過部16の境界領域を被覆するブラックマトリク
ス30と、
(3)サブ画素毎に、走査線12上に位置し、透過部16のカラーフィルタ層26と反
射部15のフィルタ層26との間を被覆するブラックマトリクス30と、
(4)サブ画素毎に、信号線13上に位置し、反射部15のフィルタ層26間を被覆す
るブラックマトリクス30と、
が一体に設けられている。
このようなブラックマトリクス配置とすることにより、トップコート層27の反射部1
5と透過部16との境界側の端により形成される段差の部分はブラックマトリクス30
によって遮光されているので、反射部15と透過部16との境界付近からの光漏れが生じ
難くなる。なお、このブラックマトリクス30の一例としては幅を約4μmとすること
ができる。また、サブ画素毎に平面視で透過部16の隣接するカラーフィルタ層26
がブラックマトリクス30で遮光されているので、隣接するカラーフィルタ層26
で各カラーフィルタ層26の貼り合わせの際にズレ等が生じて混色を生じても、この混
色部分からの光漏れを抑制することができるようになる。
なお、実施例1の半透過型液晶表示パネル10Aでは反射部15のフィルタ層26
して無色ないしは単色のフィルタ層を用いた例を示したが、透過部16のカラーフィルタ
層を同色のカラーフィルタ層としてもよい。また、実施例1の半透過型液晶表示パネル1
0Aでは、トップコート層27にサブ画素毎にスリット32を形成したため、図4に示し
たように、スリット32によってトップコート層27の信号線13側に段差が形成され、
また、トップコート層27の走査線12側にも段差が生じる。つまり、トップコート層2
7の周辺は端部が段差となっている。しかしながら、これらの段差の部分は、走査線12
上に位置し段差を覆うブラックマトリクス30と、信号線13上に位置し段差を覆うブ
ラックマトリクス30とによって遮光されているので、これらの段差の部分で生じる液
晶分子の配向の乱れに起因する光漏れを防止することができる。そのため、実施例1の半
透過型液晶表示パネル10Aによれば、コントラストが高く、表示品質の良好な半透過型
液晶表示パネルが得られる。
実施例2の半透過型液晶表示パネル10Bを図5を用いて説明する。なお、実施例2の
半透過型液晶表示パネル10Bにおいては実施例1の半透過型液晶表示パネル10Aと同
一構成部分には同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。また、実施例2の
半透過型液晶表示パネル10Bにおける図2のIII−III線に沿った部分の断面図及びIV−
IV線に沿った部分の断面図は、それぞれ図3及び図4に示した構成と同一であるので、必
要に応じて図3及び図4を援用して説明する。
実施例2の半透過型液晶表示パネル10Bが実施例1の半透過型液晶表示パネル10A
と構成が相違する点は、カラーフィルタ基板CFのトップコート層27に形成するスリッ
ト32及び信号線13上に位置する反射部15の画素電極19間を被覆するブラックマト
リクス30を1画素毎(3サブ画素毎)に形成した点である。つまり、トップコート層
27が、3つのサブ画素を単位として連続して一体に形成されており、ブラックマトリク
スが一体で形成されているトップコート層27の周囲と重畳するように配置されている。
このように、実施例2の半透過型液晶表示パネル10Bによれば、1画素毎にトップコ
ート層27が一体に形成されていることになり、また、複数のサブ画素間にはブラックマ
トリクス30が存在していない部分が生じている。従って、反射部15は、平面視で反
射板18及び画素電極19がブラックマトリクス30によって遮光される面積が減少す
るため、反射部の開口率が大きくなる。加えて、フィルタ層26が無色又は任意の単色
(W)であることと相まって、バックライトをオフ状態とした反射表示時の視認性がより
良好となる。
なお、ここではトップコート層27に形成するスリット32及びブラックマトリクス3
を1画素毎に形成した例を示したが、数画素毎に形成してもよい。したがって、表示
領域において、走査線12の方向沿ってトップコート層27を一体で形成することで一つ
のトップコート層27とし、そのトップコート層27の周囲にブラックマトリクスを重畳
配置してもよい。ただし、スリット32の数が少ないと配向膜形成材料をローラにより塗
布した際に、配向膜形成材料がトップコート層27の反射部15と透過部16との境界側
の端により形成される段差の部分に停留しやすくなるので好ましくない。
実施例1及び2に係る半透過型液晶表示パネル10A及び10Bとしては、カラーフィ
ルタ基板CFに垂直配向膜29以外に配向規制手段を設けない例を示した。しかしながら
、より広視野角とするために、少なくともカラーフィルタ基板CFの透過部16に対応す
る位置に配向規制手段を設けることもできる。実施例1の半透過型液晶表示パネル10A
に対し、反射部15及び透過部16のカラーフィルタ基板CFに配向規制手段を形成した
実施例3の液晶表示パネル10Cを図6を用いて説明する。なお、実施例3の半透過型液
晶表示パネル10Cにおいては実施例1の半透過型液晶表示パネル10Aと同一構成部分
には同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。また、実施例3の半透過型液
晶表示パネル10Cにおける図2のIII−III線に沿った部分の断面図及びIV−IV線に沿っ
た部分の断面図は、それぞれ図3及び図4に示した構成と同一であるので、必要に応じて
図3及び図4を援用して説明する。
実施例3の半透過型液晶表示パネル10Cが実施例1の半透過型液晶表示パネル10A
と構成が相違する点は、カラーフィルタ基板CFの透過部16側に平面視で長十字状の突
起からなる第1の配向規制手段33を、反射部15側に平面視で円形状の突起からなる
第2の配向規制手段33を形成した点である。この第1及び第2の配向規制手段33
ないし33は、カラーフィルタ基板CFの共通電極28と垂直配向膜29との間に形成
すればよい。
このようにカラーフィルタ基板CFに配向規制手段33ないし33を形成すると、
各画素内で液晶31の分子の配向方向を複数の異なる方向に分割することができるため、
広視野角を達成できるVA方式の半透過型液晶表示パネル10Cが得られる。なお、この
配向規制手段33ないし33は、必ずしも透過部16及び反射部15の両者に形成す
る必要はなく、少なくとも透過部16に形成すればよい。また、この配向規制手段33
ないし33の平面視の形状としては、例えば、長十字状、円形状の外に、長円形状、バ
ー状等とすることもでき、また、突起状の配向規制手段33ないし33に変えて共通
電極28にスリットを形成してもよい。
また、実施例3の半透過型液晶表示パネル10Cの画素電極19としては反射部15及
び透過部16ともに一体形成されているものを用いた例を示した。しかしながら、この画
素電極19は、反射部15と透過部16とで個別に形成し、両者を幅の狭い導電性の連結
部で接続した構成とすることも可能である。このような構成とすると、反射部の画素電極
と透過部の画素電極との間でも液晶分子の配向規制が行われるので、より広視野角の半透
過型液晶表示パネルが得られる。
以上、本発明の実施例として半透過型液晶表示パネルを説明した。この半透過型液晶表
示パネルは、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末などの電子機器に使用
することができる。このうち、パーソナルコンピュータ及び携帯電話機に使用した例を図
7に示す。
なお、図7Aは本発明の半透過型液晶表示パネル41を搭載したパーソナルコンピュー
タ40を示す図であり、図7Bは本発明の半透過型液晶表示パネル46を搭載した携帯電
話機45を示す図である。これらのパーソナルコンピュータ40及び携帯電話機45の基
本的構成は当業者に周知であるので、詳細な説明は省略する。
半透過型液晶表示パネルのアレイ基板の平面図である。 実施例1の半透過型液晶表示パネルのカラーフィルタ基板側から見た平面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 図2のIV−IV線に沿った断面図である。 実施例2の半透過型液晶表示パネルのカラーフィルタ基板側から見た平面図である。 実施例3の半透過型液晶表示パネルのカラーフィルタ基板側から見た平面図である。 図7Aは本発明の半透過型液晶表示パネルを搭載したパーソナルコンピュータを示す図であり、図7Bは同じく携帯電話機を示す図である。 従来のVA方式の半透過型液晶表示パネルにおける反射部と透過部の境界付近の模式断面図である。
符号の説明
10A〜10C:半透過型液晶表示パネル 11:透明基板 12:走査線 13:信号
線 15:反射部 16:透過部 17:層間膜 18:反射板 19:画素電極 22
:垂直配向膜 23:補助容量線 24:補助容量電極、25:透明基板 26:カラ
ーフィルタ層 26:フィルタ層 27:トップコート層 28:共通電極 29:垂
直配向膜 30〜30ブラックマトリクス 31:液晶 32:スリット 33
33:配向規制手段

Claims (9)

  1. サブ画素毎に、透過部と反射部とを有し、前記反射部のカラーフィルタ基板側にセルギ
    ャップ調整用のトップコート層が形成された半透過型液晶表示パネルにおいて、
    前記カラーフィルタ基板には、平面視で少なくとも前記トップコート層の前記透過部と
    反射部の境界側の端により形成される段差の部分を遮光するように重畳配置されたブラッ
    クマトリクスが形成されていることを特徴とする半透過型液晶表示パネル。
  2. 前記トップコート層はサブ画素毎に前記トップコート層を区画するようにスリットが形
    成されており、前記ブラックマトリクスは更に平面視で前記トップコート層のスリットに
    よって生じた段差部分を遮光するように重畳配置されていることを特徴とする請求項1に
    記載の半透過型液晶表示パネル。
  3. 前記トップコート層は複数のサブ画素毎に前記トップコート層を区画するようにスリッ
    トが形成されており、前記ブラックマトリクスは更に平面視で前記トップコート層のスリ
    ットによって生じた段差部分を遮光するように重畳配置されていることを特徴とする請求
    項1に記載の半透過型液晶表示パネル。
  4. サブ画素毎に、透過部と反射部とを有し、前記反射部のカラーフィルタ基板側にセルギ
    ャップ調整用のトップコート層が形成された半透過型液晶表示パネルにおいて、
    前記カラーフィルタ基板には、平面視において前記トップコート層の端部周辺に重畳配
    置されたブラックマトリクスが形成されていることを特徴とする半透過型液晶表示パネル
  5. 前記トップコート層は隣接する複数のサブ画素で連続して一体に形成されていることを
    特徴とする請求項4に記載の半透過型液晶表示パネル。
  6. 前記反射部のフィルタ層は無色又は単色であることを特徴とする請求項1〜5の何れか
    に記載の半透過型液晶表示パネル。
  7. 前記ブラックマトリクスは更にサブ画素毎に平面視で前記透過部の隣接するカラーフィ
    ルタ層間を遮光するように重畳配置されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに
    記載の半透過型液晶表示パネル。
  8. 前記カラーフィルタ基板の少なくとも前記透過部に対応する位置には液晶分子の配向規
    制手段が形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の半透過型液晶
    表示パネル。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の半透過型液晶表示パネルを備えたことを特徴とする電
    子機器。
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