JP2009004540A - Mems等のチップおよびその作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性を向上して製造コストを低減する。
【解決手段】チップ(7A〜7I)としての素子(1A〜1I)と、素子(1A〜1I)と隣接する隣接部(1A〜1I)とが配列された第1の基板(1)と、第1の基板(1)を挟むようにして配設され、第1の基板(1)と接合された第2の基板及び第3の基板(2、3)と、を含むチップ配列体(6)を用意し、素子(1A〜1I)と隣接部(1A〜1I)の間において第2の基板及び第3の基板(2、3)を切断する。
【選択図】図4

Description

本願は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)、電子デバイス等の個片化したチップ作製に適用されるチップ配列体のダイシング方法、チップ作製方法及びそのチップ等に関する。
近年、特に半導体微細加工技術を用いた、機械・電子・光・化学等の多様な機能を集積化したデバイスであるMEMSに注目が集まる。これらは半導体ウエハ内に複数のチップ領域に分けて多面付け配置され、1つのウエハから多数のデバイスを量産することが可能である。これまでに実用化されたMEMSとしては、例えば加速度センサ、角速度センサ等の力学量検出センサなどが挙げられる(特許文献1参照)。
特開2004−144598号公報 特開2004−253695号公報
MEMSは、例えば、半導体基板を加工して形成される素子と、半導体基板を支持する支持体(ガラス、金属板など)から構成されている。支持体は、素子を支持する台座用途あるいは素子の可動部を真空封止するための用途として利用されている。加工基板と支持体とは接合されて一体の接合体となる。製品出荷の際、ウエハ面内の多数作成された素子は、ダイシング等の方法により素子ごとにチップ(個片)化することを必要される。しかし、加工基板と支持体とは材質がそれぞれ異なるため、それぞれ異なる切除手段(ダイシング用のブレード)を必要とし、切除対象となる層に合わせて切除手段(ブレード)を変更する。例えば、不適合なブレードで層を切除するとブレードの過度の磨耗や、チップの破損を引き起こす。そのため、MEMSのチップ化工程において異種材料の接合体をダイシングする場合には、材質ごとに適合する刃を交換しなければならなかった。
一方、チップの破損を軽減する方法として、シリコン基板を微細加工して素子を形成し、この素子をダイシングしてチップ化する際、予めダイシング幅より広い切断補助溝をエッチングによって形成する(特許文献2参照)方法が提案されている。しかし、この方法において、半導体基板と少なくとも1つの支持基板からなる接合体のダイシング方法に関しては検討されていない。
そこで、本発明の目的は、作業性を向上して製造コストを低減するチップ配列体のダイシング方法、チップ作製方法、及びチップ配列体、特に、素子を形成した基板と該基板を支持する少なくとも一つの支持基板から構成されるMEMSを提供することにある。
以下、本発明の特徴を参照符号を用いて説明する。参照符号は、本発明を実施形態に限定するものでない。
本発明の第1の特徴は、次の工程を備えたチップ配列体(6)のダイシング方法を提供する。同方法は、チップ(7A〜7I)としての素子(1A〜1I)と、素子(1A〜1I)と隣接する隣接部(1A〜1I)とが配列された第1の基板(1)と、第1の基板(1)を挟むようにして配設され、第1の基板(1)と接合された第2の基板及び第3の基板(2、3)と、を含むチップ配列体(6)を用意する工程を含む。同方法は、素子(1A〜1I)と隣接部(1A〜1I)の間において第2の基板及び第3の基板(2、3)を切断する工程を含む。
ここで「素子」とは、チップとして機能するための構成単位を意味する。素子に隣接する「隣接部」とは、素子周囲に配置された別の素子もしくは素子の周囲に位置するフレームを意味する。例えば、素子(1E)に対して、その隣接部とはその外周領域に配列している1A,1B,1C,1D,1F,1G,1H,1Iのそれぞれを表しているものとする。
本発明の第2の特徴は、次の工程を備えたチップ作製方法を提供する。同方法は、第1の基板(1)にチップ(7A〜7I)としての素子(1A〜1I)を形成する工程を含む。同方法は、第1の基板(1)と第2の基板(2)とを接合する工程を含む。同方法は、素子(1A〜1I)と、素子(1A〜1I)に隣接する隣接部(1A〜1I)とを分離する工程を含む。同方法は、第1の基板(1)を第2の基板(2)と第3の基板(3)とで挟むようにして、第1の基板(1)と第3の基板(3)とを接合する工程を含む。同方法は、素子(1A〜1I)と隣接部(1A〜1I)との間において第2の基板(2)又は/及び第3の基板(3)を切断する工程を含む。
本発明の第3の特徴は、次の要素を備えたチップ(100)を提供する。同チップは、少なくとも一つの素子(1A〜1I)が形成された第1の基板(13)を、第2の基板(11)と第3の基板(12)とで挟むようにして接合して構成される。第2の基板(11)および第3の基板(12)の外周部の少なくとも一部が第1の基板(13)の外周部よりも張り出している。
本発明の第4の特徴は、次の工程を備えたチップ作製方法を提供する。同方法は、第1の基板(1)にチップとしての素子(1A〜1I)を形成する工程を含む。同方法は、第1の基板(1)を第2の基板(2)と接合する工程を含む。同方法は、素子(1A〜1I)と、素子(1A〜1I)に隣接する隣接部(1A〜1I)とを分離する工程を含む。同方法は、素子(1A〜1I)と隣接部(1A〜1I)との間において第2の基板(2)を切断する工程を含む。
以上の特徴において、第2の基板(2、11)及び第3の基板(3、12)は同じ材料から構成されてもよい。また、第2の基板(2、11)及び第3の基板(3、12)は異なる材料から構成されてもよい。また、チップ(7A〜7I)はMEMSおよび、力学量を検出するセンサ(100)を含んでもよい。
発明の特徴によれば、素子と該素子に隣接する隣接部との間において第2の基板又は/及び第3の基板を切断し、第1の基板を切断せずにチップ配列体からチップを分離する。この方法は、作業性を向上させ、製造コストを低減する。
以下、本願を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
図5に示すように、実施形態に係わる平面矩形のチップ7A〜7Iは、素子1A〜1Iと、素子1A〜1Iの対向する両側に接合された基板2A、3Aとを含む。このチップ7A〜7Iは、MEMS、電子デバイスを含む。本願明細書におけるMEMSとは、素子が形成された半導体基板と、該半導体基板を支持する少なくとも1つの支持基板より構成される構造体であって、例えば、プリンタヘッド、圧力センサ、加速度センサ、角速度センサ、光スキャナ、流路モジュール、デジタルミラーデバイス、ハードディスクドライブのヘッド、DNAチップ、光スイッチ、ボロメータ型赤外線撮像素子、波長可変レーザー、高周波スイッチ、フィルタ、シリコンマイク等を含む。
次に、チップ7A〜7Iの作製方法を説明する。
図1を参照して、互いに異なる硬さを有した第1の基板1及び第2の基板2を用意する(同図の(A)〜(D))。ここで、第1の基板1の材料は、例えば、シリコン(SOI基板:Silicon on Insulator)、化合物半導体(GaAs、GaP)、又は、酸化物(LiTaO3)を用いてもよい。第2の基板2の材料は、例えば、硬脆材料(ガラス)、単結晶フェライト、ステンレス又はセラミックスを用いる。そして、第1の基板1と第2の基板2とは互いに接合されて、接合体4を作製する(同図の(E)、(F)参照)。
図2を参照して、接合体4の第1の基板1をエッチングし、チップの一部としての矩形の素子群1A〜1Iを形成する。次に、隣り合う素子1A〜1Iの間の各部位はエッチングされて、厚さ方向に貫通する。このエッチングは、隣り合う素子1A〜1Iを互いに分離すると共にそれら間にダイシングスペース1P〜1Sを形成する。これにより、素子配列体5を作製する。エッチングは、ドライエッチング、ウェットエッチングを含む。ドライエッチングは、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)のようなプラズマエッチングを含む。
図6を参照して、ICP(Inductive Coupled Plasma)型エッチング装置を用いたプラズマエッチングについて説明する。エッチング装置60は、減圧可能なチャンバ61と、チャンバ61に取り付けられた電磁コイル62と、電磁コイル62と電気的に接続した高周波電源63を含む。エッチング装置60は、チャンバ61の周りに配置された磁場レンズ64と、チャンバ61の底に配置されると共に対象物O1を載せるステージ66と、ステージ66に対象O1を固定する静電チャック67を含む。エッチング装置60は、チャンバ61を排気する真空ポンプ68と、真空ポンプ68を開閉する電磁バルブ69を含む。
そして、対象物O1として接合体4をステージ66の上に配置する。接合体4は静電チャック67によってステージ66に固定される。次に、真空ポンプ68を作動し、電磁バルブ69を開いて、チャンバ61の内部を真空にする。プロセスガスをチャンバ61内に導入し、高周波電源63をオンにする。プロセスガスは電磁コイル62の高周波によって励起されて、プラズマを発生し、ラジカル、イオンを生成する。このラジカル、イオンは、接合体4の第1の基板1をエッチングする。例えば基板がシリコンよりなる場合、エッチングはCF4等のガスを用いたエッチングによりダイシング溝を形成することができる。また、エッチングガスとしてSF6、デポジションガスとしてC48を用い、エッチング工程とデポジション工程を交互に繰り返す異方性エッチングを用いることができる。
図3を参照して、素子配列体5と第3の基板3を用意する(同図(A)〜(D))。第3の基板3は、第2の基板2と同じ材料又は硬脆材料(ガラス)、単結晶フェライト及びセラミックスから別の材料を選択してもよい。そして、第1の基板1を第2および第3の基板とで挟むように、第3の基板3を接合して、チップ配列体6を作成する(同図(E)、(F))。
図4、5を参照して、チップ配列体6をダイシングして、チップ7A〜7Iを作製する。ダイシング以外には、サンドブラスト、エッチング、レーザーを適用することができる。
例えば、ブレードによるダイシングについて説明する。
ダイシング装置50は、ダイシングステージ51と、ダイシングステージ51の上に配置されたダイシングテープ52と、ダイシングテープ52をダイシングステージ51に固定するダイシングフレーム53と、ダイシングステージ51に対して移動可能なダイシングブレード54を含む。ダイシングブレード54は、第2及び第3の基板2、3用に所定数のダイヤモンド砥粒を含み、通常、切断する対象となる基板等によってダイヤモンド砥粒の粒径等が異なるブレードを用いる。
そして、図4を参照して、チップ配列体6をダイシングテープ52の上に貼り付ける。図5を参照して、チップ配列体6を載せたダイシングテープ52はダイシングステージ51に真空吸着される。ダイシングブレード54は、高速で回転されて、隣り合う素子1A〜1Iの間の各ダイシングスペース1P〜1Sに沿って直線移動される。これにより、ダイシングブレード54は、ダイシングスペース1P〜1Sの間を通過しながら第2及び第3の基板2、3の部位を切断し、チップ配列体6をチップ7A〜7Iに分離する。
この実施の形態によれば、ダイシングブレード54は、第1の基板1を切断せず、また、第1の基板1用のブレードと交換することを必要としないので、作業性を向上させ、製造コストを減少させる。第2及び第3の基板が同じ材料からなる場合には、両基板とを同時に切断することが可能となり、製造上更に好適である。
また、ダイシングブレード54が基板1に接触しないため、ダイシングブレード54の磨耗、破損を防止し、また、チップ7A〜7Iの破損を軽減しチップ7A〜7Iの品質を向上させる。なお、本発明に係るダイシング方法により個片化されたチップは、素子が形成された第1の基板1を一対の基板(第2の基板2及び第3の基板3)とで挟むように接合して構成されており、一対の基板の外周の少なくとも一部が第1の基板1の外周よりも張り出していることを特徴としている。
<実施例>
次に、本実施形態の一例を、図7を参照して力学量検出センサチップ100について説明する。力学量検出センサチップ100はその外形が、例えば、3〜5mm辺の略正方形状である。
センサチップ100は、互いに対向する第1及び第2のガラス電極110、120と、第1及び第2のガラス電極110、120の間に配置された容量素子130を含む。
容量素子130は、フレーム131、132と、フレーム131、132の内側にスペース133、134をおいて配置されたシリコン電極135、136を含む。容量素子130は、シリコン電極135、136の内側に間隔をおいて配置された錘137と、シリコン電極135、136と錘137との間に渡された梁138、139を有する。錘137はシリコン層13cから絶縁層13bを貫通してシリコン層13aに達する配線孔を有する(図示なし)。この配線孔はシリコン層13a、13c同士を導通する。容量素子130は、梁138、139と電気的に接続した配線孔142を含む。配線孔142は絶縁層13bを貫通する。配線孔142はその表面に配線W3を有し、この配線W3はシリコン電極135のシリコン層同士を導通する。
第1のガラス基板110は、錘137と一致して中央部に形成された凹所111を有する。凹部111は底部に駆動電極E2及び検出電極E1、E3を有する。第1のガラス電極110は配線W1を有し、この配線W1は駆動電極E2及び検出電極E1、E3とシリコン電極135とを接続する。
第2のガラス電極120は、錘137と対向する部位に駆動電極E5及び検出電極E4、E6を有する。第2のガラス電極120は配線W2を有し、この配線W2は駆動電極E5及び検出電極E4、E6とシリコン電極136とを接続する。
第2のガラス基板12は、シリコン電極135、136に一致し、取り出し用の配線を形成した配線孔121、112を有する。配線孔121、122は、それぞれ電極E8、E9を有する。
錘137と各第1のガラス電極110、第2のガラス電極120、シリコン電極135、136は、容量結合される。
このセンサチップ100を加速度センサとして使用する場合、検出電極E1、E3は錘137とガラス電極11との間の静電容量の変化を検出する。この検出信号は配線W1、W3及びシリコン電極135を経由して、電極E8から出力される。検出電極E4、E6は、錘137とガラス電極12との間の静電容量の変化を検出する。この検出信号は配線W2及びシリコン電極136を経由して電極E9から出力される。すなわち、加速度による錘137の変位は、錘137と各電極110、120、135、136間の距離を変化させ、各静電容量を変化させる。よって、各静電容量の変化を検出すれば、加速度の大きさが測定される。
また、センサチップ100を角速度センサとして使用する場合、例えば、第1軸方向として第1及び第2のガラス電極110、120に交流電圧を印加して錘137を振動させ、外力によって生じた第2軸方向として錘137と各シリコン電極135、136間の各静電容量の変化を測定する。これにより、第2軸方向のコリオリ力が検出され、第1及び第2の軸方向に直交する第3の軸方向のまわりの角速度が検出される。
次に、センサチップ100の製作方法を説明する。
図8(A)に示すように、シリコン基板13を用意する(図11のステップS1)。シリコン基板13は、シリコン/酸化シリコン/シリコンの3層構造をなすSOI(Silicon on Insulator)基板を用いる。すなわち、このシリコン基板13は、シリコンからなる支持層13aと、この支持層13aの上に酸化シリコン(SiO2)の絶縁層13bと、絶縁層13bの上にシリコンからなる活性層13cを有する。支持層13a、活性層13cを構成するシリコンには、全体に例えばボロン等の不純物が含まれるシリコン材料(例えば、0.001〜0.01Ω・cm)を使用することが好ましい。例えば支持層13aは、300〜600μmの厚さを有し、絶縁層13bは2μmの厚さを有し、活性層13aは、10μmの厚さを有する。支持層13aの厚さは、錘として検出に必要な質量を付与するために設定される。活性層13cの厚さは、梁として利用するために可撓性を付与するために設定される。
図8(B)に示すように、活性層13cをエッチングにより、フレーム131、132の一部131a、132a、配線孔142、梁138、139の一部138a、139a、ダイシングスペースの一部141aを形成する(図11のステップS2)。
図8(C)に示すように、第1のガラス基板11をエッチングして凹所111を形成する。このようなエッチングとして周知のウェットエッチング方法もしくは、RIE(Reactive Ion Etching)等を挙げることができる。この凹所111の底部に駆動電極及び検出電極(符号なし)を形成し、第1のガラス電極110を完成する。第1の基板11の各凹所111をシリコン基板13の梁部138a、139aの間に位置決めする。この第1のガラス電極110としての第1のガラス基板11をシリコン基板13の活性層13cに陽極接合によって接合する(図11のステップS3)。
図9(A)に示すように、シリコン基板13の支持層13aをエッチングし、さらに、絶縁層13bをエッチングしてシリコン電極135、136、錘137を形成し、梁138、139を完成する(図9(B)参照)。これにより、シリコン基板13にセンサチップ100の容量素子130が完成する。図においては錘部137をその変位量(例えば5〜10μm)に対応したギャップをフレーム131およびシリコン電極135に対して設けている。この態様に限られず、例えば、第1のガラス基板11に設けたような凹所を、第2のガラス基板の錘部に対応する位置に設けてもよい。
さらに、容量素子130同士の間のシリコン基板13の支持層13aをエッチングし、さらに、絶縁層13bをエッチングしてダイシングスペース141を完成する(図9(B)参照、以上、図11のステップS4)。このようなエッチング方法として上述したDRIE(Deep Reactive Ion Etching)を用いることができる。ダイシングスペース141の形成は、錘137の形成前後に個別のエッチングにより形成することができる。また錘137の形成と同時にエッチングを施してもよく、この場合、生産効率の上で好適である。このような態様の場合、フレーム部、シリコン電極、錘部に対応した加工マスクに対して、ダイシングスペース141に対応した開口を設けておけばよい。
ダイシングスペース141の幅は、例えば100〜300μmであり、ブレード幅よりも10〜30μm程度大きいものとする。また、ダイシングスペース141の幅がブレード幅に近いほど、ウエハ内のデッドスペースが少なくなり、より多くのチップをウエハ内に設計可能となり、好適である。ダイシングスペース141はシリコン基板13を貫通し、隣り合う容量素子130を互いに分離し、素子配列体5Aを完成する。
図9(B)に示すように、第2のガラス基板12をエッチングして、配線孔121、122を形成する。配線孔121、122に配線を形成して、錘137に対向する部位に駆動電極及び検出電極を形成して第2のガラス電極120を完成させる。駆動電極及び検出電極を錘137に位置決めし、配線孔121、122をシリコン電極135、136に位置決めする。第2のガラス電極120としての第2のガラス基板12は、容量素子130としてのシリコン基板13の支持層13aに陽極接合によって接合される(図10のステップS5)。これにより、センサチップ100が配列されたチップ配列体6Aが完成する。このチップ配列体6Aは、そのまま市場へ出荷してもよい。
図10に示すように、チップ配列体6Aをダイシングする(図11のステップS6)。すなわち、ガラス基板用のダイシングブレードは、ダイシングスペース141を通過しながら第1及び第2のガラス基板11、12の部位を切断する。これにより、チップ配列体6Aはセンサチップ100に分離される。このように、ガラス基板用のダイシングブレードがシリコン基板11に接することなくガラス基板を切断できるため、ガラス切断用のブレードでシリコン層を切断することがないため、センサチップ100の破損が低減される。また、通常ブレード交換する際には、先のブレードと後のブレード幅を同一とすることができず、先のブレード幅を後のブレード幅よりも広く設定する必要がある。しかし、本願ではブレードの交換が必要ないため、ウエハに占めるダイシングスペースの面積を縮小することができ、より多くのデバイスを設計配置することが可能となる。
本発明に係るダイシング方法により個片化された力学量検出センサは、素子(センサ部)が形成されたシリコン基板13を一対のガラス基板(第1のガラス基板11及び第2のガラス基板12)とで挟むように接合して構成されており、一対のガラス基板の外周の少なくとも一部がシリコン基板13の外周よりも張り出していることを特徴とする。
本発明に係るチップ化された力学量検出センサは、例えば、IC等の能動素子を搭載した回路基板上に実装される。ワイヤボンディング法等の周知の接続方法および材料によってガラス電極と、電子回路基板もしくはIC等の能動素子とを電気的に接続し、一つの電子部品として機能する。該電子部品は、例えば、携帯電話、ゲーム等のモバイル端末機、カメラ等に搭載されて市場に流通する。
本願発明は、上述の実施の形態に限られることはなく、半導体基板を一対の支持基板により挟持して封止されるMEMS、また、少なくとも一つの支持基板により半導体基板を支持するMEMS等に適用できる。
(A)は第1の基板の平面図、(B)は同側面図、(C)は第2の基板の平面図、(D)は同側面図、(E)接合体の基板の平面図、(F)は同側面図であり、二点鎖線C1はチップの領域を示す。 (A)は素子配列体の平面図、(B)は同側面図である。 (A)はエッチングされた素子配列体の平面図、(B)は同側面図であり、(C)は第3の基板の平面図であり、(D)は同側面図であり、(E)はチップ配列体の平面図であり、(F)は同側面図である。 (A)はダイシングテープ上のチップ配列体の平面図であり、(B)は同側面である。 (A)はダイシング装置及びチップ群の平面図であり、(B)は同側面図である。 (A)はエッチング装置の概略図である。 (A)はセンサチップの断面図である。 (A)はシリコン基板の断面図であり、(B)は活性層がエッチングされたシリコン基板の断面図であり、(C)は接合された第1のガラス基板及びシリコン基板の断面図である。 (A)は接合された第1のガラス基板及びシリコン基板の断面図であり、シリコン基板の絶縁層及び支持層がエッチングされ、(B)はチップ配列体の断面図である。 分離されたセンサチップの断面図である。 センサチップの作製方法を表わすフローチャートである。
符号の説明
1 第1の基板
2 第2の基板
3 第3の基板
4 接合体
5 素子配列体
6 チップ配列体
7 チップ
11 第1のガラス基板
12 第2のガラス基板
13 シリコン基板
50 ダイシング装置
60 エッチング装置
100 センサチップ
110 第1のガラス電極
120 第2のガラス電極
130 容量素子

Claims (19)

  1. チップとしての素子と、前記素子から分離して配設され、かつ前記素子と隣接する隣接部とが配列された第1の基板と、
    前記第1の基板を挟むようにして配設され、前記第1の基板と接合された第2の基板及び第3の基板と、を含むチップ配列体を用意し、
    前記素子と前記隣接部の間において前記第2の基板及び前記第3の基板を切断することを特徴とするチップ配列体のダイシング方法。
  2. 前記第2の基板と前記前記第3の基板とは同じ材料からなることを特徴とする請求項1に記載のチップ配列体のダイシング方法。
  3. 前記第2の基板と前記第3の基板とは異なる材料からなることを特徴とする請求項1に記載のチップ配列体のダイシング方法。
  4. 前記第2の基板と前記第3の基板を同時に切断することを特徴とする請求項2に記載のチップ配列体のダイシング方法。
  5. 第1の基板にチップとしての素子を形成する工程と、
    前記第1の基板と第2の基板とを接合する工程と、
    前記素子と、当該素子に隣接する隣接部とを分離する工程と、
    前記第1の基板を前記第2の基板と前記第3の基板とで挟むようにして、前記第1の基板と前記第3の基板とを接合する工程と、
    前記素子と前記隣接部との間において前記第2の基板又は/及び前記第3の基板を切断する工程と、
    を含むことを特徴とするチップ作製方法。
  6. 前記素子と前記隣接部とを分離する工程が、素子の形成と同時に行われることを特徴とする請求項5に記載のチップ作製方法。
  7. 請求項5または6に記載のチップがMEMSであることを特徴とするチップ作製方法。
  8. 請求項5または6に記載のチップが力学量を検出する力学量検出センサであることを特徴とするチップ作製方法。
  9. 前記第2の基板と前記第3の基板とは同じ材料からなる請求項5から8のいずれか1項に記載のチップ作製方法。
  10. 前記第2の基板と前記第3の基板とは異なる材料からなる請求項5から8のいずれか1項に記載のチップ作製方法。
  11. 前記第2の基板と前記第3の基板を同時に切断することを特徴とする請求項9に記載のチップ作製方法。
  12. 少なくとも一つの素子が形成された第1の基板を、第2の基板と第3の基板とで挟むようにして接合して構成されるチップであって、
    前記第2の基板および前記第3の基板の外周部の少なくとも一部が前記第1の基板の外周部よりも張り出していることを特徴とするチップ。
  13. チップはMEMSであることを特徴とする請求項12に記載のチップ。
  14. チップは力学量を検出する力学量検出センサであることを特徴とする請求項12に記載のチップ。
  15. 前記第2の基板と前記第3の基板とは同じ材料からなる請求項12から14のいずれか1項に記載のチップ。
  16. 前記第2の基板と前記第3の基板とは異なる材料からなる請求項12から14のいずれか1項記載のチップ。
  17. 第1の基板にチップとしての素子を形成する工程と、
    前記第1の基板を第2の基板と接合する工程と、
    前記素子と、当該素子に隣接する隣接部とを分離する工程と、
    前記素子と前記隣接部との間において前記第2の基板を切断する工程と
    を含むことを特徴とするチップ作製方法。
  18. 請求項16に記載のチップはMEMSであることを特徴とするチップ作製方法。
  19. 請求項16に記載のチップは力学量を検出する力学量検出センサであることを特徴とするチップの作製方法。
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