JP2009002281A - 吸入空気量検出装置 - Google Patents

吸入空気量検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009002281A
JP2009002281A JP2007165404A JP2007165404A JP2009002281A JP 2009002281 A JP2009002281 A JP 2009002281A JP 2007165404 A JP2007165404 A JP 2007165404A JP 2007165404 A JP2007165404 A JP 2007165404A JP 2009002281 A JP2009002281 A JP 2009002281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake air
data
air amount
intake
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007165404A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Shibata
大介 柴田
Yutaka Sawada
裕 澤田
Yasuyuki Yokogawa
泰行 横川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007165404A priority Critical patent/JP2009002281A/ja
Publication of JP2009002281A publication Critical patent/JP2009002281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】応答遅れや誤差の少ない正確な吸入空気量の値を検出する。
【解決手段】エアフローメータによる検出吸入空気量Gaと、吸気圧に基づく推定吸入空気量Gaeとの間の差分ΔGのデータに対し、低振幅の周波数成分を除去するようなデータ処理を実行する。そしてデータ処理後の差分データを推定吸入空気量Gaeのデータに加算して最終的な吸入空気量のデータを算出する。エアフローメータ出力を単になますよりも応答遅れや誤差の少ない吸入空気量の値を検出できる。またローパスフィルタと異なり、低振幅成分を除去するので、本来の吸入空気量を反映した高周波成分を最終的な吸入空気量の算出に含め、正確な吸入空気量を検出することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の吸入空気量を検出するための吸入空気量検出装置に関する。
内燃機関、特に自動車用ガソリンエンジンでは、例えば排気系の触媒を高効率で作動させるため、吸入空気量に対して燃料供給量を調節することにより空燃比の制御を行っている。吸入空気量の検出或いは測定はエンジン制御の基本となっている。こうした吸入空気量の検出装置としては熱線式等のエアフローメータが知られている。エンジンにはピストンのレシプロ運動に基づく吸気脈動があるので、必然的にエアフローメータの出力も脈動することになる。
エアフローメータの出力には、吸気脈動による脈動の他に、高周波のノイズ成分が加わっている。このノイズ成分は、吸入空気の温度及び圧力の変化、並びに吸入空気中のダスト量の変化等の外的要因によるものである。つまり、エアフローメータの出力は、元々のエンジン自体への吸入空気量に対応する中央値に、これを中心として高周波で振動するノイズ成分が足し合わされたものとなっている。エアフローメータは外的要因に対して非常に敏感である。吸入空気量が増大すると、外的要因も増大するため、ノイズ成分の振動は大きくなる。従って小排気量エンジンよりも大排気量エンジンの方がノイズ成分の振動は大きい。
ところで、高周波で振動するエアフローメータ出力を空燃比制御等の各種制御にそのまま用いると、制御を安定して行うことができない。そこで従来、ローパスフィルタを用いてエアフローメータ出力から高周波成分を除去したり(例えば特許文献1参照)、エアフローメータ出力をなましたりして、制御に使用するようにしていた。ここでなましとは、1サンプリング周期間の前回から今回までの出力変化量のうち一定割合を前回出力値に加算し、今回出力値とするものである。出力の反応を遅くし、振動を小さくする手法として知られている。
特開平7−42599号公報
エアフローメータ出力をなますと、その出力の動きが鈍くなる。よって振動は抑えられるものの、実際の吸入空気量の変化に追従できず、絶対値誤差が大きくなることがある。また、エアフローメータ出力の中央値とノイズ成分との両方をなますことになるため、ノイズ成分が大きい場合、特に大排気量エンジンの場合、エアフローメータ出力自体を許容範囲までなまそうとすればなまし度合いを大きくしなければならず、応答遅れがより顕著となり、誤差が増大する。
他方、エアフローメータ出力に含まれる高周波振動には、ノイズ成分によるもののほか、極一部の狭い周波数帯においてではあるが、本来の吸入空気量を反映した中央値によるものも含まれる。ローパスフィルタで一律に高周波成分を除去してしまうと、この中央値によるものも除去されてしまい、本来の吸入空気量を検出する際の妨げとなる。
そこで、本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、応答遅れや誤差の少ない正確な吸入空気量の値を検出することができる吸入空気量検出装置を提供することにある。
本発明の第1の形態によれば、
内燃機関の吸入空気量を検出するための吸入空気量検出装置であって、
吸気通路に設けられたエアフローメータと、
吸気通路に設けられた吸気圧センサと、
該吸気圧センサによって検出された吸気圧に基づいて吸入空気量を推定する推定手段と、
前記エアフローメータによって検出された検出吸入空気量と、前記推定手段によって推定された推定吸入空気量との各データに基づき、両者の間の差分のデータを取得する差分データ取得手段と、
前記差分データに対し、低振幅の周波数成分を除去し、高振幅の周波数成分を残すようなデータ処理を実行するデータ処理実行手段と、
前記データ処理後の差分データを前記推定吸入空気量のデータに加算して最終的な吸入空気量のデータを算出する吸入空気量算出手段と
を備えたことを特徴とする吸入空気量検出装置が提供される。
これによれば、まず、吸気圧センサによって検出された吸気圧に基づいて吸入空気量が推定される。吸気圧センサの出力はエアフローメータの出力に比べ、高周波で振動するノイズ成分が遙かに少ない。よって吸気圧に基づいて推定された推定吸入空気量の値は、検出吸入空気量の中央値に近い性質を有する。よって推定吸入空気量の値は、最終的な吸入空気量を算出する際の基本値として用いられる。次いで、検出吸入空気量と推定吸入空気量との間の差分データに対し、低振幅の周波数成分を除去し、高振幅の周波数成分を残すようなデータ処理が実行される。従来のローパスフィルタのように高周波の成分を除去するのではなく、低振幅の成分が除去される。こうすると、高周波であっても高振幅の成分はそのまま残されるので、本来の吸入空気量を反映した高周波成分を最終的な吸入空気量の算出に含めることができる。このようなデータ処理後の差分データを推定吸入空気量のデータに加算して最終的な吸入空気量のデータを算出するので、応答遅れや誤差の少ない正確な吸入空気量を検出することができる。
本発明の第2の形態は、前記第1の形態において、
前記データ処理実行手段は、
前記差分データに対してフーリエ変換を実行するフーリエ変換実行手段と、
前記フーリエ変換後のデータについて、低振幅のデータを除去し、高振幅のデータを残すようなフィルタリングを実行するフィルタリング実行手段と、
前記フィルタリング後のデータに対して逆フーリエ変換を実行して前記データ処理後の差分データを算出する逆フーリエ変換実行手段と
を備えることを特徴とする。
これによれば、フーリエ変換の実行により、時間−吸入空気量系で表されていた差分データが周波数−振幅系に置き換えられる。次いでフィルタリングの実行により、フーリエ変換後の差分データのうち、低振幅の周波数成分が除去され、高振幅の周波数成分が残される。これによりノイズ成分に相当する低振幅のデータが除去される。次いで逆フーリエ変換の実行により、周波数−振幅系で表されていた差分データが元の時間−吸入空気量系に戻される。こうして、ノイズ成分を除去した差分データを好適に得ることが可能になる。
本発明の第3の形態は、前記第2の形態において、
前記フィルタリング実行手段は、前記フーリエ変換後のデータのうち、振幅が所定値以下のデータを除去し、振幅が当該所定値より大きいデータを残すことにより、フィルタリングを実行する
ことを特徴とする。
フィルタリングしきい値である所定値は、ノイズ成分を除去し、必要な成分のみを残すように、予め実験等を通じて設定することができる。このように設定された所定値を境にフィルタリングを実行することにより、実際の吸入空気量に対応した正確な吸入空気量の値を検出することができる。
本発明の第4の形態は、前記第2の形態において、
前記フィルタリング実行手段は、機関回転速度に基づいてデータを残すべき周波数帯を決定し、当該決定された周波数帯のデータを残し、それ以外のデータを除去することにより、フィルタリングを実行する
ことを特徴とする。
振幅値が大きくなる周波数帯は機関回転速度に応じて変化し、ある機関回転速度に対し、振幅値が大きくなる固有の周波数帯が存在する。よって、機関回転速度と固有周波数帯との関係を予め実験等を通じて定めておけば、この関係を利用し、機関回転速度から残すべき周波数帯を決定することができる。
本発明の第5の形態は、前記第1乃至第4のいずれかの形態において、
排気の一部を前記吸気通路に環流させるEGR手段が備えられ、該EGR手段は、機関運転状態に基づいて決定される目標EGR率に実際のEGR率が一致するようEGRガス流量を制御するEGRガス流量制御手段を有し、
前記推定手段は、前記吸気圧に基づいて燃焼室内に吸入される全ガス量を算出すると共に、当該全ガス量に目標EGR率を乗じた値を当該全ガス量から減ずることにより前記推定吸入空気量を算出する
ことを特徴とする。
これにより、全ガス量からEGRガス量を差し引いた残りの吸入空気量を推定でき、EGRを考慮した正確な吸入空気量の検出が可能になる。
本発明によれば、応答遅れや誤差の少ない正確な吸入空気量の値を検出することができるという、優れた効果が発揮される。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関の概略的なシステム図である。本実施形態の内燃機関(エンジン)10は自動車用の圧縮着火式内燃機関即ちディーゼルエンジンであり、多気筒エンジン、特に直列4気筒エンジンとして構成されている。11は吸気ポートに連通されている吸気マニフォルド、12は排気ポートに連通されている排気マニフォルド、13はシリンダ内の燃焼室である。本実施形態では、不図示の燃料タンクから高圧ポンプ17に供給された燃料が、高圧ポンプ17によりコモンレール18に圧送されて高圧状態で蓄圧され、このコモンレール18内の高圧燃料がインジェクタ(燃料噴射弁)14から燃焼室13内に直接噴射供給される。エンジン10からの排気ガスは、排気マニフォルド12からターボチャージャ19を経た後にその下流の排気通路15に流され、後述のように浄化処理された後、大気に排出される。なお、ディーゼルエンジンの形態としてはこのようなコモンレール式燃料噴射装置を備えたものに限らない。
吸入空気が流通される吸気通路21の上流端にはエアクリーナ20が設けられ、このエアクリーナ20付近の下流側にエアフローメータ22が設けられている。エアフローメータ22は吸入空気量を直接検出するためのセンサであり、具体的には、エアフローメータ22を通過する吸入空気(新気)の流量に応じた信号を出力する。本実施形態のエアフローメータ22は熱線式であるが、他のタイプであってもよい。エアフローメータ22の下流側にはターボチャージャ19、インタークーラ23及びスロットルバルブ24が上流側から順に設けられる。スロットルバルブ24は電子制御式のものが採用され、そのバルブを駆動するサーボモータ等のアクチュエータと、バルブ開度を検出するセンサとを備えている。吸気マニフォルド11は吸気通路21の下流端部を構成している。吸気マニフォルド11は、その上流側部分が集合部とされ、その下流側部分が、集合部から各気筒の各吸気ポートに分岐する分岐部となっている。
本実施形態のターボチャージャ19は、タービンへの排気流量を調節する可変ベーンと、その可変ベーンを駆動するターボアクチュエータ19Aとを備えている。ターボチャージャ19の下流側の排気通路15には触媒30が設置されている。触媒30は、排気ガス中のNOxを浄化する吸蔵還元型等のNOx触媒からなっている。なお、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)、酸化触媒といった他の排気浄化装置を追加して設けるのが好ましい。
またエンジン10には、排気の一部を吸気系に還流させるための排気環流装置、即ちEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置35が設けられる。EGR装置35は、排気通路15(排気マニフォルド12の集合部)及び吸気通路21(吸気マニフォルド11の集合部))を連通するEGR通路36と、EGR通路36に設けられたEGR弁37と、EGR通路36においてEGR弁37の上流側に設けられたEGRクーラ38とを備える。EGR弁37は、EGR通路36を流れる排気ガス即ちEGRガスの流量を調節する。EGR弁37には、その弁開度を検出するためのセンサが設けられている。EGRクーラ38は、吸気系に戻されるEGRガスの流量を増大すべくEGRガスを冷却する。
エンジン全体の制御を司る制御手段としての電子制御ユニット(以下ECUと称す)100が設けられる。ECU100は、CPU、ROM、RAM、入出力ポート、および記憶装置等を含むものである。ECU100は、各種センサ類の検出値等に基づいて、所望のエンジン制御が実行されるように、インジェクタ14、高圧ポンプ17、スロットルバルブ24、EGR弁37及びターボアクチュエータ19A等を制御する。ECU100に接続されるセンサ類としては、前述のエアフローメータ22、スロットルバルブ開度センサ及びEGR弁開度センサの他、エンジン10のクランク角を検出するクランク角センサ26、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ27、及びコモンレール18内の燃料圧力(コモンレール圧)を検出するコモンレール圧センサ28が含まれる。ECU100はクランク角センサ26の出力に基づきエンジン10の回転速度を常時演算している。
ECU100は、インジェクタ14から噴射される燃料噴射量をエンジン運転状態(主に回転速度及びアクセル開度)に基づき制御する。またECU100は、燃焼室3内に吸入される全ガス量のうちのEGRガス量の比率、即ち実際のEGR率が、所定の目標EGR率になるように、EGR弁37及びスロットルバルブ24を制御する。さらにECU100は、コモンレール圧センサ28により検出された実際のコモンレール圧が所定の目標コモンレール圧になるように、高圧ポンプ17を制御する。ECU100は、また、エンジン運転状態(主に回転速度及びアクセル開度)に基づいてターボアクチュエータ19Aを制御し、吸気圧ないし過給圧を制御している。
吸気マニフォルド11の集合部には、その内部の吸気ガスの圧力及び温度をそれぞれ検出するための吸気圧センサ31及び吸気温センサ32が設置されており、これら吸気圧センサ31及び吸気温センサ32もECU100に接続されている。これら吸気圧センサ31及び吸気温センサ32は、それぞれ、吸気ガスの圧力及び温度に対応した信号をECU100に出力する。
EGR通路36の下流端は、スロットルバルブ24と、吸気圧センサ31及び吸気温センサ32との間に位置する吸気通路21に接続されている。よってEGRガスは、スロットルバルブ24の下流側、且つ吸気圧センサ31及び吸気温センサ32の上流側に戻され、吸気圧センサ31及び吸気温センサ32は、吸入空気(新気)にEGRガスが混入された後の吸気ガスの圧力及び温度を検出する。
排気通路15においては、NOx触媒30の上流側に、NOx触媒30に流入する排気ガスの空燃比A/Fを検出するための空燃比センサ40が設置されており、この空燃比センサ40もECU100に接続されている。空燃比センサ40は、例えば、NOx触媒30に吸蔵されたNOx量の推定に用いられ、さらに、NOx触媒30から吸蔵NOxを放出させるためのリッチスパイクのタイミングを決定するために用いられる。なお空燃比センサ40の用途及び目的は他にも様々なものが可能である。空燃比センサ40は、酸素センサ或いは酸素濃度センサなどとも称され、排気ガスの酸素濃度に応じた電流信号を出力する。この電流信号の値はECU100により空燃比に換算される。空燃比センサ40は、エンジンが運転する空燃比領域(例えばA/F=20〜60程度)に対応して、広範囲の空燃比を連続的に検出可能である。
他のセンサ類として、排気温を検出する排気温センサや、排気ガスのNOx濃度を検出するNOxセンサ等を設けるのも好ましい。
次に、本実施形態に係る吸入空気量検出装置について説明する。
前述したように、エアフローメータ22の出力値は、本来の吸入空気量に対応する中央値に、これを中心として高周波で振動するノイズ成分が足し合わされたような値となっている。これを図示すると図2のようになる。実線が、エアフローメータ22の出力値から換算された吸入空気量(新気量)Gaを示し、破線がその中央値Gacを示す。Gaはエアフローメータ22によって検出された吸入空気量の値であり、以下「検出吸入空気量」という。制御の上で必要且つ望ましいのはノイズ成分を含んだ検出吸入空気量Gaではなく、その中央値Gacである。検出吸入空気量Ga及びその中央値Gacは、吸気脈動に基づく低周波の脈動成分を含んでいる。
従来、エアフローメータ出力の高周波ノイズ成分を除去するため、ローパスフィルタを通したり、エアフローメータ出力をなましたりしていた。しかし、なましを行うと、結果として得られる値の応答性が悪くなり、絶対値誤差が大きくなる。特にノイズ振幅が大きい場合だと、必要ななまし度合いも大きくなり、応答遅れ及び誤差がより増大する。他方、エアフローメータ出力に含まれる高周波振動には、ノイズ成分によるもののほか、極一部の狭い周波数帯においてではあるが中央値によるものも含まれる。よってローパスフィルタで一律に高周波成分を除去してしまうと、その中央値による高周波成分も除去されてしまい、吸入空気量を正確に検出することができない。
そこで本実施形態では、検出吸入空気量Gaからノイズ成分を除去し、その中央値Gacのみを抽出するため、以下のような処理を実行する。
図3を参照して、ECU100が実行する吸入空気量検出処理の手順を概略的に説明する。まずECU100は、吸気圧センサ31によって検出された吸気圧に基づいて吸入空気量を推定する(ステップS101)。このようにして推定された吸入空気量を以下「推定吸入空気量」といい、符号Gaeで表す。
吸気圧センサ31は吸気通路21、特に吸気マニフォルド11の集合部内の、十分均等化されたガス圧を検出すると共に、エアフローメータ出力のノイズの原因となる外的要因によって影響されづらい。よって、吸気圧センサ31の出力はエアフローメータ出力に比べノイズ成分が遙かに少なく、推定吸入空気量Gaeは検出吸入空気量Gaの中央値Gacに近い性質を有する。そこでこの推定吸入空気量Gaeを、最終的に検出すべき吸入空気量の基本値として用いる。
次にECU100は、エアフローメータ22によって検出された検出吸入空気量Gaと、前記推定吸入空気量Gaeとの各データに基づき、両者の間の差分のデータを取得する(ステップS102)。即ち、検出吸入空気量Ga及び推定吸入空気量Gaeの所定時間の間における各データが、所定のサンプリング間隔でサンプリングされ、同一タイミングにおける両者のサンプリングデータ同士の差分が、全てのサンプリングタイミングについて計算される。こうして、各サンプリングタイミング毎の複数の差分データが得られる。
次にECU100は、この差分データに対し、低振幅の周波数成分を除去し、高振幅の周波数成分を残すようなデータ処理を実行する(ステップS103〜S105)。このデータ処理については様々な周波数解析の手法が利用できるが、本実施形態ではその好適例としてフーリエ解析を基本とする手法を採用する。その詳細は後に述べるが、まずECU100は、差分データに対してフーリエ変換を実行する(ステップS103)。すると時間−吸入空気量系で表されていた差分データが周波数−振幅系に置き換わる。次にECU100は、フーリエ変換後のデータについて、低振幅のデータを除去し、高振幅のデータを残すようなフィルタリングを実行する(ステップS104)。この後、ECU100は、フィルタリング後のデータに対して逆フーリエ変換を実行する(ステップS105)。これにより周波数−振幅系で表されていた差分データが元の時間−吸入空気量系に戻される。これによりデータ処理後の差分データが取得される。
最後に、ECU100は、データ処理後の差分データを推定吸入空気量Gaeのデータに加算し、つまり検出吸入空気量Gaを復元し、最終的な吸入空気量のデータを算出する(ステップS106)。この最終的な吸入空気量データが、最終的に検出すべき各サンプリングタイミングの吸入空気量の値を示すことになる。
次に、以上の吸入空気量検出処理について詳細に説明する。
まず、ステップS101の吸入空気量Gaeの推定について説明する。この推定は、図4に示される手順に従って、サンプリングタイミング毎に、ECU100により実行される。
最初のステップS201では、実際に検出されたエンジン回転速度Ne及びアクセル開度Acの値がそれぞれ取得される。次いでステップS202では、取得されたエンジン回転速度Ne及びアクセル開度Acに基づき、所定のマップM1(関数でもよい、以下同様)に従って、次回噴射すべき指示値としての燃料噴射量Qの値が決定される。
ステップS203では、取得されたエンジン回転速度Neと決定された燃料噴射量Qとに基づき、所定のマップM2に従って、目標EGR率EGRtrgの値が決定される。次いでステップS204では、この目標EGR率EGRtrgに基づき、図示しない所定のマップに従って、EGR弁27及びスロットルバルブ24の目標開度である目標EGR弁開度EVtrg及び目標スロットル開度THtrgが決定される。なお、この目標EGR弁開度EVtrg及び目標スロットル開度THtrgの決定に際しては、目標EGR率EGRtrgに加えて或いは目標EGR率EGRtrgに代えて、他のエンジン運転状態量(例えば回転速度Ne、アクセル開度Ac)を用いてもよい。
次に、ステップS205では、EGR弁27及びスロットルバルブ24の実際の開度、即ち実EGR弁開度EV及び実スロットル開度THが、それぞれ目標EGR弁開度EVtrg及び目標スロットル開度THtrgに一致したか否かが判断される。EGR弁27及びスロットルバルブ24の実際の開度は各々に設けられた開度センサにより検出される。
実EGR弁開度EV及び実スロットル開度THがそれぞれ目標EGR弁開度EVtrg及び目標スロットル開度THtrgに一致していなければ、一致するまで待機する。即ち、EGR弁27及びスロットルバルブ24の作動遅れがある間は待機する。
他方、実EGR弁開度EV及び実スロットル開度THがそれぞれ目標EGR弁開度EVtrg及び目標スロットル開度THtrgに一致した場合、実際のEGR率が目標EGR率EGRtrgに一致したとみなすことができる。そこでこの状態で、ステップS206において、吸気圧センサ31及び吸気温センサ32によって検出された吸気圧Pi及び吸気温THiの値が取得され、ステップS207において、取得された吸気圧Pi及び吸気温THiに基づき、所定のマップM3に従って、シリンダ内燃焼室13に吸入される推定値としての全ガス量Gcylが算出される。
そして、ステップS208で、全ガス量Gcyl及び目標EGR率EGRtrgに基づき、次式に従って、推定吸入空気量Gaeが算出される。
Gae=Gcyl×(1−EGRtrg)
EGRが実行されているとき、燃焼室13に吸入される全ガスのうち、一部はEGRガスであり、残部が吸入空気(新気)である。よって全ガス量Gcylに目標EGR率EGRtrg(実際のEGR率に等しいとみなせる)を乗じた値、即ちEGRガス量を、全ガス量Gcylから減ずることにより、推定吸入空気量Gaeを算出するようにしている。なお、EGRが実行されないときには目標EGR率=0(%)なので、全ガス量Gcylがそのまま推定吸入空気量Gaeとなる。
このように、EGRを考慮して推定吸入空気量Gaeを算出、取得するので、推定吸入空気量Gaeを正確に算出することができる。また、ステップS207におけるように、吸気温THiをも考慮して全ガス量Gcylひいては推定吸入空気量Gaeを算出するので、推定吸入空気量Gaeの算出精度を高めることができる。
以上のようにして推定吸入空気量Gaeの算出を終えたら、次に、ステップS102の差分データの取得を実行する。
図5は、検出吸入空気量Ga、推定吸入空気量Gae及び両者の差分の推移をそれぞれ示している。ここで差分はΔG=Ga−Gaeとして定義されるが、逆の減算で定義してもよい。
図示されるように、エンジン運転状態の変化に対応して、検出吸入空気量Gaと推定吸入空気量Gaeとの両者の値は同じように変化する。エアフローメータ22で検出された検出吸入空気量Gaの値は、外的要因によるノイズを含み、高周波で大きく振動している。これに対し、吸気圧から推定された推定吸入空気量Gaeの値は、外的要因によるノイズが少なく、高周波振動が少ない。吸気圧センサ31は外的要因に影響されづらく、応答速度がエアフローメータ22よりも若干遅い。よって吸気圧に基づいて推定された推定吸入空気量Gaeも、外的要因によるノイズを殆ど含まず、実際の吸入空気量の急激な変動や微小な変動を反映しづらい。推定吸入空気量Gaeの値は、検出吸入空気量Gaのほぼ中央値となることもあるが、推定誤差等により図示例のように検出吸入空気量Gaの中央値からオフセットされてしまうこともある。このオフセットの点を除けば、推定吸入空気量Gaeの値は、検出吸入空気量Gaの中央値に近い性質を有し、より言えば、その中央値とほぼ同等と取り扱えるものである。なお、検出吸入空気量Ga及び推定吸入空気量Gaeの両者の値は、吸気脈動に基づく低周波の脈動成分を含むものである。
これら検出吸入空気量Ga及び推定吸入空気量Gaeの各データが所定時間の間サンプリングされ、ECU100のメモリ内に一時記憶される。そして同一のサンプリングタイミングにおける検出吸入空気量Ga及び推定吸入空気量Gaeの値から、両者の差分ΔGが計算される。各サンプリングタイミングにおいてこのような計算を実行すると、サンプリング時間の間の全てのサンプリングタイミングにおける複数の差分ΔGのデータが得られる。図示されるように、差分ΔGは、前記オフセットの値を中心として、検出吸入空気量Gaと同じように高周波で振動する値となる。この差分ΔGには、吸気圧センサ31では検出し得ない急激な変動や微小な変動が含まれる。
以上により差分データが得られたならば、次に、ステップS103における、差分データに対してのフーリエ変換が実行される。特に、差分データは各サンプリングタイミング毎の離散データであり、ここで行われるのは離散関数に対してのフーリエ変換、即ち離散フーリエ変換である。
このフーリエ変換実行後のデータを図6に示す。これから分かるように、図5の如く時間−吸入空気量系で表されていた差分データは、周波数−振幅系の差分データに変換され、差分データは各周波数成分に分解される。フーリエ変換実行後の差分データは、ドット塗りで示されるような振幅が大きい周波数成分と、白抜きで示されるような振幅が小さい周波数成分とに大別される。振幅が小さい周波数成分は、広い周波数帯に分散しており、外的要因によるノイズ、即ちホワイトノイズによるものと考えられる。外的要因により発生する振動は、環境に応じてランダムに発生し、固有の振動数を持たないからである。他方、振幅が大きい周波数成分は、エンジンのレシプロ運動によるもの、つまり実際の吸入空気量の変化を反映したものであり、ここで必要な成分と考えられる。この周波数成分は、最低レベルの周波数帯F1〜F3と、それより高い固有の周波数帯F4,F5で見られる。
次に、ステップS104におけるフィルタリングを実行する。このフィルタリングでは、振幅が小さい周波数成分ないし周波数帯のデータを除去し、振幅が大きい周波数成分ないし周波数帯のデータを残すようなフィルタリングを実行する。具体的には、白抜きで示されるような振幅が所定値As以下である周波数成分については、フィルタリング係数0を乗じてこれを除去する。またドット塗りで示されるような振幅が所定値Asより大きい周波数成分については、フィルタリング係数1を乗じてこれをそのまま残す。フィルタリングしきい値である所定値Asについては、ノイズ成分を除去し、必要な成分のみを残すように、予め実験等を通じて設定される。これにより好適なフィルタリングを実行することができる。
ところで、振幅値が大きくなる周波数帯はエンジン回転速度に応じて変化し、あるエンジン回転速度に対し振幅値が大きくなる固有周波数帯が存在する。そこで代替的に次のようなフィルタリングを実行することも可能である。即ち、エンジン回転速度と固有周波数帯との関係を予め実験等を通じて調べ、マップ等で規定しておき、実際のエンジン回転速度から当該関係を利用して、残すべき周波数帯を決定する。そして、その残すべき周波数帯の成分を残し、それ以外の周波数帯の成分を除去するフィルタリングを実行する。これによっても好適なフィルタリングを実行することができる。
こうしてフィルタリングを終えたら、次に、フィルタリング後のデータに対しステップS105の逆フーリエ変換を実行する。すると、フィルタリング後の周波数−振幅系の差分データが、図5に示したような時間−吸入空気量系に戻される。
最後に、ステップS106において、逆フーリエ変換後の差分データ(ΔG’とする)を推定吸入空気量Gaeのデータに加算し、即ち元の検出吸入空気量Gaの値を復元し、最終的な吸入空気量(Ga’とする)のデータを算出、取得する。これにより各サンプリングタイミングにおける吸入空気量の最終値Ga’が得られる。ここで、フィルタリング後に残された周波数成分にはその振幅に前記オフセット分が含まれる。よって、図5に示したようなオフセットがあっても、逆フーリエ変換後の差分ΔG’のデータを推定吸入空気量Gaeのデータに加算した時点でオフセット分が加算され、オフセットはキャンセルされる。最終的に得られる吸入空気量Ga’は、元々の検出吸入空気量Gaに対しより振動が小さく、遅れずにその中央値をとるような、制御等への使用に非常に好ましい値となる。
このように本実施形態によれば、エアフローメータ出力をなました場合よりも遙かに応答遅れや誤差の少ない吸入空気量の値を検出することができる。また、ローパスフィルタのように高周波成分を一律に除去しないので、ローパスフィルタの場合よりも正確に吸入空気量の値を検出することができる。即ち、ローパスフィルタの場合だと、振幅が大きくても、周波数が高い成分(図6の周波数帯F5(及びF4)の成分)であれば、これを除去してしまう可能性がある。これは、本来のエンジンのレシプロ運動に基づく成分、言い換えれば本来の吸入空気量を反映した必要な成分を除去してしまっていることになる。本実施形態では、周波数ではなく振幅の大小で除去する成分と残す成分とを決定するので、そのような必要な成分を残して最終的な吸入空気量Ga’を検出することができる。よって、吸入空気量をより正確に検出することが可能である。
ところで、近年では、ディーゼルエンジンの分野でもガソリンエンジン(火花点火式内燃機関)と同様に、空燃比をフィードバック制御しようという試みがなされている。その主な理由は、排気エミッションの改善、特にNOx触媒等の排気浄化装置の有効活用である。この場合、ガソリンエンジンと同様に、排気通路に空燃比を検出するための空燃比センサを設け、この空燃比センサによる検出空燃比が目標空燃比に一致するように燃料噴射量をフィードバック制御することが考えられる。現に本実施形態でも、空燃比センサ40による検出空燃比により空燃比をフィードバック制御することが考えられる。
しかし、ディーゼルエンジンの場合だと、通常、理論空燃比(A/F=約14.6)よりもリーンでしかも広範な空燃比領域(A/F=20〜60程度)に亘ってエンジンが運転されている。この広範な空燃比領域をカバーできる空燃比センサも開発されてきてはいるが、特に高リーン領域におけるセンサの応答性が、理論空燃比のときの2.5〜3倍といったように、著しく悪化する欠点がある。また、センサの応答性が空燃比に応じて異なるため、実際の空燃比の変化幅が大きい場合に応答性にむらが生じ、ハンチングの原因ともなる。さらに、排気中のエミッション成分(CO,HC,NOx、PM)に依存して大きな絶対値誤差が生じる場合もある。このように空燃比センサを用いた空燃比フィードバック制御には未だ解決すべき課題が残されている。
そこで、空燃比センサで排気空燃比を直接検出する代わりに、エンジンの実際の燃料噴射量と吸入空気量から実際の空燃比を算出或いは推定することが考えられる。この場合、空燃比A/Fは、燃料噴射量と吸入空気量との比として算出することができる(空燃比=吸入空気量/燃料噴射量)。このようにして算出される空燃比を以下、推定空燃比と称する。燃料噴射量としては前述のようなエンジン運転状態に基づいて算出される指示値Qを用いることができる。また、吸入空気量としては、例えばエアフローメータで検出された値Gaを用いることができる。
しかし、エアフローメータの検出値Gaをそのまま用いると、前述したように、その値が絶えず大きく高周波で振動しているので、結果として推定空燃比の値も同じように振動してしまい、安定した制御を行うことができない。
そこで、本発明に係る吸入空気量検出装置により検出された吸入空気量Ga’を用いると、その吸入空気量Ga’の振動が少ないため、推定空燃比の振動も少なくなり、安定した空燃比制御を行うことができる。また、吸入空気量Ga’の応答性が良いため、結果的に高応答の推定空燃比を得ることができる。しかもこれは、空燃比の値や排気エミッション成分によって何等制約を受けない。よってあらゆる空燃比において高応答且つ高精度の空燃比推定及び空燃比制御を実現することが可能になる。
さらに、本実施形態のように排気通路に別途空燃比センサが設けられている場合には、吸入空気量Ga’を用いて推定空燃比を算出し、この推定空燃比を、空燃比センサによって検出された実際の空燃比と比較して、空燃比センサの故障診断を行うこともできる。即ち、実際の排気空燃比と推定空燃比との差が所定値以上であれば空燃比センサを故障と診断し、その差が所定値より小さければ空燃比センサを正常と診断できる。
これらの説明で分かるように、本発明に係る吸入空気量検出装置により検出された吸入空気量を用いて推定空燃比を算出する装置及び方法、この推定空燃比を用いて空燃比を制御する装置及び方法、並びにこの推定空燃比を用いて空燃比センサの故障診断を行う装置及び方法といった各発明をも把握することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は他の実施形態を採ることも可能である。例えば、前記実施形態は圧縮着火式内燃機関への適用例であったが、本発明は火花点火式内燃機関にも適用可能である。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
本発明の実施形態に係る内燃機関の概略的なシステム図である。 エアフローメータによって検出された吸入空気量と、その中央値を示すグラフである。 吸入空気量検出処理の手順を示すフローチャートである。 推定吸入空気量の算出手順を示すフローチャートである。 検出吸入空気量、推定吸入空気量及び両者の差分の推移を示すグラフである。 フーリエ変換実行後の差分データを示すグラフである。
符号の説明
10 内燃機関
13 燃焼室
21 吸気通路
22 エアフローメータ
24 スロットルバルブ
31 吸気圧センサ
35 EGR装置
36 EGR通路
37 EGR弁
100 電子制御ユニット(ECU)
Ga 検出吸入空気量
Gae 推定吸入空気量
ΔG 差分
Ga’ 最終的な吸入空気量
As 所定値
Gcyl 全ガス量

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸入空気量を検出するための吸入空気量検出装置であって、
    吸気通路に設けられたエアフローメータと、
    吸気通路に設けられた吸気圧センサと、
    該吸気圧センサによって検出された吸気圧に基づいて吸入空気量を推定する推定手段と、
    前記エアフローメータによって検出された検出吸入空気量と、前記推定手段によって推定された推定吸入空気量との各データに基づき、両者の間の差分のデータを取得する差分データ取得手段と、
    前記差分データに対し、低振幅の周波数成分を除去し、高振幅の周波数成分を残すようなデータ処理を実行するデータ処理実行手段と、
    前記データ処理後の差分データを前記推定吸入空気量のデータに加算して最終的な吸入空気量のデータを算出する吸入空気量算出手段と
    を備えたことを特徴とする吸入空気量検出装置。
  2. 前記データ処理実行手段は、
    前記差分データに対してフーリエ変換を実行するフーリエ変換実行手段と、
    前記フーリエ変換後のデータについて、低振幅のデータを除去し、高振幅のデータを残すようなフィルタリングを実行するフィルタリング実行手段と、
    前記フィルタリング後のデータに対して逆フーリエ変換を実行して前記データ処理後の差分データを算出する逆フーリエ変換実行手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の吸入空気量検出装置。
  3. 前記フィルタリング実行手段は、前記フーリエ変換後のデータのうち、振幅が所定値以下のデータを除去し、振幅が当該所定値より大きいデータを残すことにより、フィルタリングを実行する
    ことを特徴とする請求項2記載の吸入空気量検出装置。
  4. 前記フィルタリング実行手段は、機関回転速度に基づいてデータを残すべき周波数帯を決定し、当該決定された周波数帯のデータを残し、それ以外のデータを除去することにより、フィルタリングを実行する
    ことを特徴とする請求項2記載の吸入空気量検出装置。
  5. 排気の一部を前記吸気通路に環流させるEGR手段が備えられ、該EGR手段は、機関運転状態に基づいて決定される目標EGR率に実際のEGR率が一致するようEGRガス流量を制御するEGRガス流量制御手段を有し、
    前記推定手段は、前記吸気圧に基づいて燃焼室内に吸入される全ガス量を算出すると共に、当該全ガス量に目標EGR率を乗じた値を当該全ガス量から減ずることにより前記推定吸入空気量を算出する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の吸入空気量検出装置。
JP2007165404A 2007-06-22 2007-06-22 吸入空気量検出装置 Pending JP2009002281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007165404A JP2009002281A (ja) 2007-06-22 2007-06-22 吸入空気量検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007165404A JP2009002281A (ja) 2007-06-22 2007-06-22 吸入空気量検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009002281A true JP2009002281A (ja) 2009-01-08

Family

ID=40318922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007165404A Pending JP2009002281A (ja) 2007-06-22 2007-06-22 吸入空気量検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009002281A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012017709A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の吸入空気量検出方法
JP2012047135A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2012112716A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Denso Corp 空気流量測定装置
KR20190058647A (ko) * 2016-10-10 2019-05-29 씨피티 그룹 게엠베하 동일한 진폭의 라인을 사용하여 내연 기관의 입구 밸브 행정 위상차와 출구 밸브 행정 위상차를 함께 식별하는 방법
KR20190058646A (ko) * 2016-10-10 2019-05-29 씨피티 그룹 게엠베하 동일한 위상 위치 및 진폭의 라인을 사용하는 내연 기관의 입구 밸브 행정 위상차와 출구 밸브 행정 위상차의 조합된 식별을 위한 방법
KR20200115932A (ko) * 2019-03-29 2020-10-08 케이맥(주) Wlsi의 간섭무늬 신호를 이용한 샘플 표면 높이 측정 장치
CN114962091A (zh) * 2022-06-29 2022-08-30 中国第一汽车股份有限公司 一种v型发动机的换气***、v型发动机及其控制方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012017709A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の吸入空気量検出方法
JP2012047135A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2012112716A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Denso Corp 空気流量測定装置
KR20190058647A (ko) * 2016-10-10 2019-05-29 씨피티 그룹 게엠베하 동일한 진폭의 라인을 사용하여 내연 기관의 입구 밸브 행정 위상차와 출구 밸브 행정 위상차를 함께 식별하는 방법
KR20190058646A (ko) * 2016-10-10 2019-05-29 씨피티 그룹 게엠베하 동일한 위상 위치 및 진폭의 라인을 사용하는 내연 기관의 입구 밸브 행정 위상차와 출구 밸브 행정 위상차의 조합된 식별을 위한 방법
KR102169757B1 (ko) 2016-10-10 2020-10-27 씨피티 그룹 게엠베하 동일한 위상 위치 및 진폭의 라인을 사용하는 내연 기관의 입구 밸브 행정 위상차와 출구 밸브 행정 위상차의 조합된 식별을 위한 방법
KR102169751B1 (ko) 2016-10-10 2020-10-27 씨피티 그룹 게엠베하 동일한 진폭의 라인을 사용하여 내연 기관의 입구 밸브 행정 위상차와 출구 밸브 행정 위상차를 함께 식별하는 방법
KR20200115932A (ko) * 2019-03-29 2020-10-08 케이맥(주) Wlsi의 간섭무늬 신호를 이용한 샘플 표면 높이 측정 장치
KR102357925B1 (ko) * 2019-03-29 2022-02-04 에이치비솔루션㈜ Wlsi의 간섭무늬 신호를 이용한 샘플 표면 높이 측정 장치
CN114962091A (zh) * 2022-06-29 2022-08-30 中国第一汽车股份有限公司 一种v型发动机的换气***、v型发动机及其控制方法
CN114962091B (zh) * 2022-06-29 2023-10-27 中国第一汽车股份有限公司 一种v型发动机的换气***、v型发动机及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4430704B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2008248729A (ja) 内燃機関のegr制御装置
JP4622719B2 (ja) Pm堆積量推定装置
JP2009002281A (ja) 吸入空気量検出装置
JP5719257B2 (ja) 過給機の制御装置
JP6083375B2 (ja) 内燃機関の制御装置
GB2511499A (en) Method of controlling an exhaust gas temperature of an internal combustion engine
JP5920362B2 (ja) 内燃機関の吸入空気量計測装置
WO2014080523A1 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5009189B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4542489B2 (ja) 内燃機関のエキゾーストマニホールド内温度推定装置
JP7055700B2 (ja) エンジンの制御装置
JP2006090204A (ja) 内燃機関の吸気流量制御装置
JP5004036B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP5608614B2 (ja) エンジンのegr流量検出装置
JP6222138B2 (ja) 内燃機関のエミッション推定装置
JP2010090875A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP5929823B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2009287479A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2015206307A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2013227887A (ja) 内燃機関の排気制御装置および内燃機関の排気制御方法
RU2693146C1 (ru) Устройство управления двигателем
JP2009167836A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2007332875A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2016188627A (ja) エンジンのegr装置