JP2008522983A - ロクロニウムブロミドの合成方法 - Google Patents

ロクロニウムブロミドの合成方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、1−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2β−(4−モルホリニル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−(2−プロペニル)ピロリジニウムブロミド(ロクロニウムブロミド)及びその中間体の合成方法を包含する。

Description

発明の分野
本発明は、1−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2β−(4−モルホリニル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−(2−プロペニル)ピロリジニウムブロミド(ロクロニウムブロミド)(Rocuronium bromide)及びその中間体の合成方法を包含する。
発明の背景
式Iの1−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2β−(4−モルホリニル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−(2−プロペニル)ピロリジニウムブロミド(ロクロニウムブロミド)は、下記構造:
Figure 2008522983
、及びC32H53BrN2O4の式及び609.70の分子量を有する。ロクロニウムブロミドは、用量及び中間持続期間に依存して、急速〜中間の開始を伴って、非脱分極化神経筋遮断剤として使用される。それは、運動終板でコリン作用性受容体と競争することにより作用する。この作用は、アセチルコリンエステラーゼインヒビター、例えばネオスチグミン及びエドロホニウムにより拮抗される。
式Iのロクロニウムブロミドは、商品名ZEMURON(商標)として市販されており、そして静脈内注射のための、透明、無色〜黄色/オレンジ色である、無菌の非発熱性等張溶液として供給される。
ロクロニウムブロミドの調製は、アメリカ特許第5,817,808号及び第4,894,369号、及びアメリカ公開番号第2005/0159398号に開示される。
アメリカ特許第4,894,369号(‘369特許)は、下記式II:
Figure 2008522983
[式中、R3はC, N−CH3又は直接的なC−C結合である]で表される2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17β−オールを通してのロクロニウムブロミドの調製を開示する。この特許は、2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオールを生成するために、水の存在下で、2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17β−オールとモルホリンとの反応を開示する。この段階は、3日間の反応時間、行われ、この後、溶媒が蒸発により除去され、そして最終生成物がアセトンから結晶化され、続いて、メタノールから再結晶化される。
その後、2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオールが、アセチル試薬と反応され、2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α−オールが得られる。このアセチル化工程においては、生成物は、約48%の低い収率で得られ、カラムクロマトグラフィー、続くジエチルエーテル及びn−ヘキサンの混合物からの結晶化により、残る出発ジオール及びジアセテート副生成物からの精製工程を包含する。‘369特許、第5欄、11、31−50(例7)を参照のこと。
最終的、モノ−第四アンモニウム化合物、すなわちロクロニウムブロミドは、圧力ビンにおけるモノアセテート誘導体及び多くの過剰量の臭化アリル(8.7当量)の室温での22時間の反応により調製される。‘369特許、第8欄、11、27−46(例23)を参照のこと。生成物は、アルミナ上でのカラムクロマトグラフィーにより精製され、そして組合された純粋な画分は続いて、ジクロロメタン−ジエチルエーテルから結晶化され、純粋なロクロニウムブロミドが得られる。
アメリカ特許公開番号第2005/0159398号(‘398公開)は、ビス−アセチル化された中間体を通してのロクロニウムの誘導体の調製を示す。ビス−アセチル化された化合物は、選択的に脱アセチル化反応を受け、モノ−アセテート生成物が得られ、これは、さらに、2回の結晶化により精製され、所望する生成物が、約52%の収率で得られる。‘398公開、p.8, 11, 112-115を参照のこと。
個々の精製段階は、収率を低め、生成の費用を高め、そして製造時間を長くする。従って、生成物の収率及び純度を同時に高めると共に、費用及び製造時間を低める方法が高く所望される。生成工程を単純にする方法もまた所望される。本発明の方法は、従来技術のそれらの決定と取り組む。
発明の要約
本発明の1つの態様は、次の構造:
Figure 2008522983
で表される、単離された化合物VIを包含する。
本発明のもう1つの態様は、結晶性化合物VIを包含する。
本発明のさらなるもう1つの態様は、下記構造:
Figure 2008522983
で表される化合物VI−aに対する化合物VIの異性比率を高めるための方法を包含し、ここで前記方法は、HPLCにより約10〜約40%面積の化合物VI−aを含む出発化合物VIと、水混和性有機溶媒とを組合し、懸濁液を得;前記懸濁液を、約60〜約80℃の温度で、溶液を得るのに十分な時間、攪拌し;前記溶液に水を添加し、懸濁液を形成し;そして前記混合物から化合物VIを単離することを含んで成り;ここで単離された化合物VIがHPLCにより約3%面積以下の化合物VI−aを含む。
本発明の1つの態様は、本発明の方法により、HPLCにより約10%面積以下の化合物VI−aを有する化合物VIを調製し、そしてそれをロクロニウムブロミドに転換することにより、下記式I:
Figure 2008522983
で表されるロクロニウムブロミド(この後、“Roc”と称する)を調製するための方法を包含する。
本発明はまた、下記式IV:
Figure 2008522983
で表される化合物VIの調製方法を包含し、ここで前記方法は、約10%以下の化合物VI−aを含む化合物VI、及び水不混和性有機溶媒と任意には組合された水混和性有機溶媒の溶液を形成し;前記溶液に少なくとも1つの還元剤を、約−15℃〜約10℃の温度で添加し、混合物を得;前記混合物を、約20℃〜約24℃の温度で攪拌し;そしてHPLCにより少なくとも85%面積の純度を有する混合物から化合物IVを単離することを含んで成る。
本発明の1つの態様は、上記のように、HPLCにより少なくとも85%面積の純度を有する化合物IVを調製し、それを式IのRocに転換することにより、式IのRocの調製方法を包含する。
本発明のもう1つの態様は、下記VII :
Figure 2008522983
で表される化合物VII の調製方法を包含し、ここで前記方法は、化合物IV、モルホリン、及び少なくとも1つの酸性触媒の懸濁液を形成し;前記懸濁液を、約100℃〜ほぼ還流温度で、約24〜約48時間、攪拌し;そして前記懸濁液から化合物VII を単離することを含んで成る。
本発明のさらにもう1つの態様は、上記のようにして化合物VII を調製し、そしてそれを式IのRocに転換することにより、式IのRocの調製方法を包含する。
本発明の1つの態様は、下記式VIII:
Figure 2008522983
で表される化合物VIIIの調製方法を包含し、ここで前記方法は、化合物VII 、極性有機溶媒、及び少なくとも1つのアセチル化試薬と、少なくとも1つの塩基とを混合し、混合物を得;そして前記混合物から化合物VIIIを単離することを含んで成る。
本発明のもう1つの態様は、化合物VIII、極性非プロトン性有機溶媒、臭化アリル及び少なくとも1つの無機塩基を組合し、混合物を得;そしてロクロニウムブロミドを単離することを含んで成る、化合物VIIIからのロクロニウムブロミドの調製方法を包含する。
前記単離されたロクロニウムブロミドは、単離されたクロニウムブロミドを、極性非プロトン性有機溶媒に溶解し、溶液を形成し;前記溶液に、塩基により任意に組合された脱色剤を添加し、第1懸濁液を形成し;前記第1懸濁液を濾過し;前記濾液を抗溶媒に添加し、そして激しく攪拌し、第2懸濁液を得;前記第2懸濁液からロクロニウムブロミドの湿潤固形物を回収し;そして前記湿潤ロクロニウムブロミドを、約35℃以下の温度で乾燥することを含んで成る方法により精製される。
本発明の更なるもう1つの態様は、第四アンモニウム塩、すなわち下記式I
Figure 2008522983
で表されるロクロニウムブロミドの調製方法を包含し、ここで前記方法は、HPLCにより約10〜約40%面積の化合物VI−aを有する出発化合物VIと、水混和性有機溶媒とを組合し、懸濁液を得;前記懸濁液を、約55℃〜約80℃の温度で攪拌し、混合物を得;前記混合物に水を添加し;前記混合物から化合物VIを単離し、ここで前記単離された化合物VIは、HPLCにより約10%面積以下の化合物VI−aを有し;約10%以下の化合物VI−aを有する化合物VI、及び任意には、水不混和性有機溶媒と共に組合された水混和性有機溶媒の溶液を形成し;前記溶液に少なくとも1つの還元剤を、約−15℃〜約10℃の温度で添加し、混合物を得;前記混合物を、約20℃〜約24℃の温度で攪拌し;HPLCにより少なくとも85%面積、好ましくは90%以上の純度を有する混合物から化合物IVを単離し;化合物IV、モルホリン、及び少なくとも1つの酸性触媒の懸濁液を形成し;前記懸濁液を、約100℃〜ほぼ還流温度で約24〜約48時間、攪拌し;前記懸濁液から化合物VII を単離し;化合物VII 、極性有機溶媒、及び少なくとも1つのアセチル化試薬と、少なくtも1つの塩基とを組合し、混合物を得;前記混合物から化合物VIIIを単離し;化合物VII 、極性非プロトン性有機溶媒、臭化アリル、及び少なくとも1つの無機塩基を組合し、混合物を得;そして前記混合物からレクロニウムブロミドを単離することを含んで成る。
発明の特定の記載
本発明は、下記構造:
Figure 2008522983
で表される単離された化合物VIを包含する。
式VIの単離された化合物は、約218.3, 69, 53.9, 52.2, 51.9, 50.8, 47.5, 46,9, 38.1, 36.2, 34.4, 33.8, 31.9, 30.6, 28.9, 28, 26.6, 23.2, 20, 13.9及び12.9ppmで炭素化学シフトを有する13C−NMRスペクトル;図5に実質的に示されるような13C−NMRスペクトル;約3.17−3.09, 2.92, 2.79, 2.64, 2.1, 1.95−0.66, 0.9及び0.75ppmで水素化学シフトを有する1H−NMRスペクトル;図4に実質的に示されるような1H−NMRスペクトル;約358.2でMH+のピークを有する質量スペクトル(FAB(+), m/z);図7に実質的に示されるような質量スペクトル;約1736, 3452及び1157cm-1でピークを有するIRスペクトル;及び図8に実質的に示されるようなIRスペクトルから選択されたデータにより特徴づけられ得る。
本発明はまた、結晶性化合物VIも包含する。結晶性化合物VIは、10.3, 14.8, 17.5, 18.4及び19°2−θ±0.1°2−θでの粉末X−線回折ピークにより特徴づけられ得る。前記結晶性化合物VIはまた、約10.9, 20.7, 22, 24.1, 25.9及び27°2−θ±0.1°2−θでの粉末X−線回折ピーク;図1に実質的に示されるような粉末X−線回折;TGA分析により決定される場合、約0.2重量%の減量;図3に実質的に示されるようなTGA曲線;約35℃〜約122℃での第1の広い吸熱性ピーク及び約146℃での第2の吸熱性ピークを有するDSC;図2に実質的に示されるようなDSC曲線;約155℃の融点から成る群から選択されたデータにより特徴づけられ得る。
本発明はさらに、中間及び最終生成物の不純物プロフィールを低めると共に、収率を高める方法を用いてのロクロニウムブロミドの合成方法を包含する。部分的に、不純物は、2モル当量のピロリジンが、中間体合成の間、所望しない副生成物の生成及び/又は不必要な精製段階を回避するために、下記に定義される化合物Vと反応される場合、低められる。さらに、生成物の回収は、わずか少量の副生成物、例えば下記式VI−a及び/又はVI−c:
Figure 2008522983
で表される化合物を含む生成物を、より容易に導く。
本明細書に置いて使用される場合、用語“塩基”とは、化学反応の間、1又は複数の陽子を受動する物質を意味する。用語“強塩基”とは、H+に対して高い親和性を有する物質、例えばNaOH, NaHCO3, Na2CO3, KOH, KHCO3又はK2CO3を言及するが、但しそれらだけには限定されない。
本明細書において使用される場合、用語“湿潤溶媒”とは、合計体積の溶媒に、約1〜約7%の体積の水を含む溶媒を意味する。
下記式:
Figure 2008522983
で表される化合物VIの調製方法は、2α,3α−エポキシ−5α−アンドロスタン−16β−オール−17―オン(化合物V)及びピロリジンを、水混和性有機溶媒において、約40℃〜ほぼ還流温度で組合し、混合物を得;前記混合物を、約40℃〜ほぼ還流温度で約30分〜約1時間、攪拌し、化合物VIを得;そして化合物VIを単離することを含んで成る。
化合物Vは、2α,3α,16α,17α−ビスエポキシ−5α−アンドロスタン−17β−アセテート(化合物III )の溶液と、水混和性有機溶媒中、強塩基の水溶液を、約40℃〜ほぼ還流温度で反応せしめることにより調製され得る。前記水混和性有機溶媒は、化合物VIの合成について下記に記載されるそれらの溶媒のいずれかであり得る。しかしながら、より好ましい水混和性有機溶媒は、メタノールであり、そしてより好ましい塩基はNaOHである。
他方では、化合物Vは、ピロリジンとの反応の前、現場生成され得る。従って、上記反応は、連続的に行われ、すなわち2α,3α,16α,17α−ビスエポキシ−5α−アンドロスタン−17β−アセテートが強塩基の水溶液と反応され、化合物Vが得られ、次に、ピロリジンと反応され、化合物VIが得られる。従って、化合物Vは、化合物VIの合成の前、中間体単離を伴わないで製造される。
化合物III は例えばBuckett, W.R., “Pancuronium bromide and other steroidal neuromuscular blocking agents containing acetylcholine fragments”J. Med. Chem. 1973, 16(10), pp. 1116-1124により開示される方法に従って得られる。
好ましくは、水混和性有機溶媒は、少なくとも1つの直鎖又は枝分れ鎖のC1-C5アルコールである。好ましくは、C1-C5アルコールは、C1-C3アルコールである。好ましいC1-C3アルコールはメタノール、エタノール、又は2−プロパノールである。より好ましくは、C1-C3アルコールはメタノールである。
2α,3α−エポキシ−5α−アンドロスタン−16β−オール−17−オン(化合物V)及びピロリジンの水混和性有機溶媒における組合せは、約40℃〜約60℃、より好ましくは約60℃〜約65℃の温度で行われる。
ピロリジンは、多量の化合物VI−cを生成しないで、化合物VIを生成するのに十分な量で存在すべきである。好ましくは、ピロリジンは、化合物III のモル当量当たり2又はそれ以下の当量の量で存在する。
好ましくは、混合物は、約40℃〜約65℃、より好ましくは約60℃〜約65℃の温度で攪拌される。
好ましくは、混合物は、約30〜約120分間、攪拌される。化合物VIは、当業者に知られているいずれかの方法により回収され得る。そのような方法は、例えば混合物への氷−水の添加、及び沈殿された生成物の濾過を包含する。
2α,3α−エポキシ−5α−アンドロスタン−16β−オール−17−オン(化合物V)及びピロリジンの反応は典型的には、下記異性体化合物VI及び化合物VI−aの混合物を生成する:
Figure 2008522983
本発明はさらに、HPLCにより約10〜約40%面積の化合物VI−aを含む出発化合物VIと、水混和性有機溶媒とを組合し、懸濁液を得;前記懸濁液を、約60〜約80℃の温度で、溶液を得るのに十分な時間、攪拌し;前記溶液に水を添加し、懸濁液を形成し;そして前記混合物から化合物VIを単離することを含んで成り、ここで単離された化合物VIがHPLCにより約3%面積以下の化合物VI−aを含む、化合物VI−aに対する化合物VIの異性比率を高めるための方法を包含する。
典型的には、出発化合物VIは、HPLCにより約10〜約40%面積の化合物VI−aを含むことができる。好ましくは、出発化合物VIは、HPLCにより約15〜約30%面積の化合物VI−aを含むことができる。より好ましくは、出発化合物VIは、HPLCにより約10〜約20%面積の化合物VI−aを含むことができ、最も好ましくは、式VIの単離された化合物は、HPLCにより約12〜約18%面積の化合物VI−aを含む。
好ましくは、単離された化合物VIは、HPLCにより3%面積%以下の化合物VI−a、より好ましくはHPLCにより2%面積%以下、最も好ましくはHPLCにより1%面積%以下の化合物VI−aを含む。
好ましくは、水混和性有機溶媒は、少なくとも1つのC1-4アルコール、より好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール又はブタノールである。好ましくは、C1-4アルコールはメタノールである。
好ましくは、懸濁液は、約50℃〜約70℃の温度で攪拌される。
好ましくは、水は滴下され、より好ましくは、約90分間にわたって添加される。
好ましくは、水は、混合物を、60℃以上の温度に維持しながら、添加される。
好ましくは、水は、水混和性有機溶媒の体積の約3〜約4堆積の量で、より好ましくは水混和性有機溶媒の体積の約3体積の量で添加される。
好ましくは、HPLCにより約3%面積以下の化合物VI−aを含む化合物VIは、水の添加の後に形成される混合物を、約5℃〜約0℃の温度に冷却し、続いて濾過し、そして乾燥することにより単離され得る。好ましくは、混合物は、約40〜約50分間にわたって冷却される。
本発明はさらに、上記のようにして、HPLCにより約3%面積以下の化合物VI−aを有する化合物VIを調製し、そしてそれをロクロニウムブロミドに添加することによる、下記式I:
Figure 2008522983
で表されるロクロニウムブロミドの調製方法を包含する。
本発明はまた、下記式VI:
Figure 2008522983
で表される化合物VIの調製方法を包含し、ここで前記方法は、約3%以下の化合物VI−aを有する化合物VI、及び水不混和性有機溶媒と任意には組合された水混和性有機溶媒の溶液を形成し;前記溶液に少なくとも1つの還元剤を、約−15℃〜約10℃の温度で添加し、混合物を得;前記混合物を、約20℃〜約24℃の温度で攪拌し、そしてHPLCにより少なくとも85%面積、好ましくは少なくとも90%面積の純度を有する混合物から化合物IVを単離することを含んで成る。任意には、化合物IVは、単離された化合物IVをメタノールに溶解し、水を添加し、結晶化を促進し、そして結晶を集めることにより、HPLCにより97%面積以上の純度で得られる。
下記比較例27に示されるように、アメリカ特許第4,894,369号に開示される化合物IVの調製方法が実施される場合、2種の主要な極性不純物が形成される。それらの不純物は、カルボニル基の還元の後、式IVの所望するモノエポキシドの異性体であることが、NMR, MS及びXRD分析により同定された。下記式IV−a:
Figure 2008522983
で表される異性体2α,3α−エポキシ−16α−(1−ピロリジニル)−17β−ヒドロキシ−5α−アンドロスタン(化合物IV−aとして言及される)が、HPLCにより約12%面積で得られ、下記式IV−b:
Figure 2008522983
で表される第2異性体2α,3α−エポキシ−16α−(1−ピロリジニル)−17α−ヒドロキシ−5α−アンドロスタン(化合物IV−bとして言及される)が、HPLCにより約5%面積で得られる。さらに、下記不純物IV−c(下記式のジピロリジノ類似体)は、HPLCにより4%面積以下で得られる:
Figure 2008522983
さらに、アメリカ特許第4,894,369号に開示される方法は、約57重量%の適度な収率での生成物を誘導する。しかしながら、化合物IVは、本発明の方法によれば、約80%のより良好な収率で得られる。
化合物IVは、HPLCにより約85〜約100%面積、より好ましくはHPLCにより約90〜約100%面積、最も好ましくはHPLCにより約97〜約100%面積の純度で上記方法から得られる。
さらに、上記方法により調製される化合物IVは、化合物IV−a、化合物IV−b、IV−c及びそれらの混合物から成る群から選択された不純物を含む。好ましくは化合物IV−aは、HPLCにより約2%面積以下、より好ましくはHPLCにより約1〜約2%面積の量で存在する。好ましくは、化合物IV−bは、HPLCにより約1%面積以下の量で存在する。さらに、HPLCにより約2%面積以下、好ましくは約0.05面積%以下の次の式:
Figure 2008522983
で表される化合物IV−cを有する化合物IVが得られる。
好ましくは、出発材料として使用される化合物VIは、HPLCにより約3%面積以下の化合物VIaを含み、そして得られる化合物VIは、HPLCにより約2%面積以下、より好ましくは約1〜約2%面積の化合物VI−a、 HPLCにより約1%面積以下の化合物IV−b、及びHPLCにより2%面積以下、好ましくは0.5%面積以下の化合物VI−cを含む。
好ましくは、水混和性有機溶媒は、少なくとも1つの直鎖又は枝分れ鎖のC1-5アルコールである。好ましくは、直鎖又は枝分れ鎖のC1-5アルコールは、C1-3アルコールである。より好ましくは、直鎖又は枝分れ鎖のC1-3アルコールは、メタノール、エタノール又はイソプロパノールである。最も好ましいC1-3アルコールはメタノールである。水混和性有機溶媒が水不混和性有機様態と組合し存在する場合、好ましい水混和性有機溶媒はメタノールであり、そして好ましい水不混和性有機溶媒は塩化メチレンである。
好ましくは、還元剤は、約0℃〜約−5℃の温度で添加される。
反応に使用される還元剤は、カルボニルを還元できるいずれかの還元剤である。還元剤は好ましくは金属水素物錯体、より好ましくはアルカリ金属水素化物錯体、最も好ましくは硼水素化ナトリウム、硼水素化カリウム又はトリメトキシ硼水素化ナトリウム、及びさらに最も好ましくは硼水素化ナトリウムである。
化合物IVは、当業者に知られているいずれかの方法により単離され得る。そのような方法は、真空下での濃縮及び任意には、有機相への水の添加を包含するが、但しそれらだけには限定されない。
化合物IVは任意には、化合物IVを有機溶媒に溶解し;前記溶液を鉱酸により少なくとも1度、抽出し;前記溶液を加熱還流し、前記溶媒のほぼ2/3を蒸留し;前記溶液に水を、ほぼ室温以上の温度で添加し、懸濁液を形成し;前記懸濁液を冷却し、固形物の沈殿を誘発し;前記固形物を乾燥し、化合物IVを得ることを含んで成る方法により精製され得る。
本発明は、上記のようにして、HPLCにより少なくとも90%面積、好ましくは95%面積以上の純度を有する化合物IVを調製し、そしてそれを式IのRocに転換することによる、式IのRocの調製方法を包含する。
本発明はさらに、下記VII :
Figure 2008522983
で表される化合物VII の調製方法を包含し、ここで前記方法は、化合物IV、モルホリン、及び少なくとも1つの酸性触媒の懸濁液を形成し;前記懸濁液を、約100℃〜ほぼ還流温度で、約24〜約48時間、攪拌し;そして前記懸濁液から化合物VII を単離することを含んで成る。
アメリカ特許第4,894,369号に開示されるように、化合物VII の単離は、非常に不便で且つ時間の浪費である、モルホリンの蒸発を包含する。さらに、化合物VII の単離はさらに、結晶化及び再結晶工程を必要とし、従って収率を低め、そして製造費用を高める。‘369特許、第4欄、1.47〜第5欄、1.2(例3及び4)を参照のこと。対照的に、本発明の粗化合物VII は、高モル収率、好ましくは約82%〜約96%の収率で、上記方法により得られる。さらに、本発明の方法により得られる化合物VII は、HPLCにより約77〜約98%面積、より好ましくはHPLCにより約94〜約98%面積の純度を有し、そして従って、さらなる精製を伴わないで次の段階に使用され得る。
好ましくは、モルホルンは、水溶液の形で存在する。
酸性触媒は、反応速度を早めることができる化合物であるべきである。典型的な酸性触媒は、鉱酸、有機酸及びルュイス酸を包含するが、但しそれらだけには限定されない。好ましくは有機酸は、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリクロロ酢酸又はトリフルオロ酢酸である。好ましくは、鉱酸は、硫酸又は塩酸のいずれかである。好ましくはリュイス酸は、AlCl3, ZnCl2, BF3, SnCl4, TiCl4, AgClO4, Zn(OAc)2, 又はFeCl3である。より好ましいリュイス酸は、酢酸亜鉛又は塩化鉄のいずれかである。最も好ましい触媒は、p−トルエンスルホン酸である。
好ましくは、懸濁液は、約100℃〜約110℃の温度で攪拌される。
好ましくは、懸濁液は、溶液を得るために約100℃〜約110℃の温度で攪拌される。
好ましくは、溶液は、攪拌下で、20〜約50時間、維持される。
任意には、反応速度を早めるために、懸濁液は圧力下で、好ましくは溶媒蒸気の圧力下で維持され得る。圧力は好ましくは、約0.5〜約1Kgf/cm2である。懸濁液が圧力下で維持される場合、反応温度は約113℃〜約117℃に上昇する。
好ましくは、化合物VII は、希釈された冷塩基性水溶液から沈殿し、そして真空オーブンにおいて乾燥することにより単離され、従ってアメリカ特許第4,894,369号に開示される結晶化段階を回避する。より好ましくは、塩基性溶液は、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムから成る群から選択されたアルカリ塩基のものである。最も好ましい塩基は、炭酸ナトリウムである。
より好ましくは、化合物IVからの化合物VII の調製方法は、産業規模で行われ得る。
本発明はまた、上記のようにして化合物VII を調製し、そしてそれを式IのRocに転換することにより、式IのRocを調製するための方法も包含する。下記比較例26に示されるように、アメリカ特許第4,894,369号に開示される方法の反復は、出発ジオール、すなわち化合物VII を、HPLCにより5.16%面積の量で含み、そしてジアセテート不純物、すなわち化合物IXを、HPLCにより11.93%面積の量で含む化合物VIIIを、HPLCによる81.56%面積の純度で提供する。
しかしながら、本発明の方法は、アセチル化剤としての少量の塩基及び無水物の使用を適用し、そして従って、化合物VIIIを、良好な収率で、及び精製の前、HPLCにより約90〜約99%面積の純度で化学的選択に導く。単純な結晶化による精製の後、生成物は、カラムクロマトグラフィーによる精製の必要性なしに、約70%の全体的収率で、及びHPLCにより97〜約99%面積、最も好ましくは、HPLCにより99%面積以上の純度で得られる。
本発明は、下記式VIII:
Figure 2008522983
で表される化合物VIIIの調製方法包含し、ここで前記方法は、化合物VII 、極性有機溶媒、及び少なくとも1つのアセチル化試薬と、少なくとも1つの塩基とを混合し、混合物を得;そして前記混合物から化合物VIIIを単離することを含んで成る。
化合物VII は、本発明の方法により、又はいずれか他の方法、例えば引用により本明細書に組込まれるアメリカ特許第4,894,369号に開示される方法により得られる。
極性非プロトン性有機溶媒は、ケトン、エステル、エーテル、アミド、ニトロメタン及びハロゲン化された炭化水素を包含するが、但しそれらだけには限定されない。好ましいケトンは、C3-6ケトンである。好ましいC3-6ケトンは、アセトン又はメチルイソブチルケトンのいずれかである。好ましくは、エステルは、C4-6エステルである。好ましいC4-6エステルは、酢酸エチル又はイソブチルアセテートのいずれかである。好ましいエーテルは、C3-4環状エーテル、より好ましくはテトラヒドロフラン(THF)である。好ましいアミドは、C3-4アミド、より好ましくはN, N−ジメチルホルムアミドである。好ましくは、ハロゲン化された炭化水素は、C1-2ハロゲン化された炭化水素である。好ましいC1-2ハロゲン化された炭化水素は、ジクロロメタン又はジクロロエタンのいずれかである。より好ましい極性非プロトン性有機溶媒はジクロロメタンである。
アセチル化試薬は、アセチルハロゲン化物、ハロゲン化されたエステル、無水物及びエステルを包含するが、但しそれらだけには限定されない。好ましいアセチルハロゲン化物は、塩化アセチルである。好ましいハロゲン化されたエステルは、AcOCH2CCl3又はAcOCH2CF3のいずれかである。好ましくは、無水物は、混合された無水物又は無水酢酸である。好ましくはエステルはイソプロペニルアセテートである。より好ましいアセチル化試薬は、塩化アセチル又は無水酢酸である。
典型的には、塩基は、有機塩基又は無機塩基を包含する。有機塩基は、脂肪族アミン及び芳香族アミンであるが、但しそれらだけには限定されない。好ましくは、脂肪族アミンは、トリエチルアミン、ジエチルイソプロピルアミン、トリ−n−プロピルアミン、又はトリブチルアミンである。好ましくは、芳香族アミンは、4−ジメチルアミンピリジンである。無機塩基は、アルカリ性塩基及びアルミニウム塩基を包含するが、但しそれらだけには限定されない。好ましくは、アルカリ性塩基は、炭酸ナトリウム又は炭酸水素ナトリウムである。好ましいアルミニウム塩基は、酸化アルミニウムである。
より好ましい塩基は、トリエチルアミン、ピリジン又は炭酸ナトリウムである。
好ましくは、混合物は、約0℃〜約60℃、より好ましくは約20℃〜約24℃の温度で攪拌される。好ましくは、混合物は、約12〜約48時間、より好ましくは、約12〜約22時間、攪拌される。
化合物VIIIは、当業者に知られているいずれかの方法により単離され得る。そのような方法は、塩基水溶液の添加による混合物の中和、有機及び水性相の分離、水による有機相の洗浄、有機相の濾過、及び真空下での有機相の濃縮を包含するが、但しそれらだけには限定されない。
単離された化合物VIIIは、化合物VII :
Figure 2008522983
、下記式IX:
Figure 2008522983
及びそれらの混合物から成る群から選択された不純物を含む。好ましくは、化合物VII は、HPLCにより約1.7%面積以下の量、より好ましくはHPLCにより約0.2〜約1.24%面積の量で粗化合物VIIIに存在する。好ましくは、化合物IX、HPLCにより約7%面積以下、より好ましくは約1〜約5.2%面積の量で存在する。
任意には、単離された化合物VIIIは、湿潤アセトニトリル及びジクロロメタンの混合物からの結晶化により精製され、HPLCにより約90〜99.9%面積の純度を有する化合物VIIIが得られる。
好ましくは、化合物VIIIにおける化合物VII のレベルは、上記結晶化工程により有意に低められ得る。上記結晶化工程により得られる化合物VIIIは、化合物VII 、化合物IX及びそれらの混合物から成る群から選択された不純物を含む。好ましくは、化合物VII は、HPLCにより0.3%面積以下、より好ましくはHPLCにより約0.1〜0.3%面積の量で存在する。好ましくは化合物IXは、HPLCにより1%面積以下、より好ましくはHPLCにより約0.5%面積の量で存在する。
もう1つの結晶化を行うことは、上述のとおり、化合物VII、化合物IX及びそれらの混合物から成る群から選択された不純物を含む化合物VIIIを導く。好ましくは、化合物VIIは、HPLCにより0.3%面積以下、より好ましくはHPLCにより約0.2%面積の量で存在する。好ましくは化合物IXは、HPLCにより0.3%面積以下、より好ましくはHPLCにより約0.1〜0.3%面積の量で存在する。
好ましくは、湿潤アセトニトリルは、約1〜約5体積%の水、より好ましくは約1〜約1.25体積%の水を含む。
より好ましくは、化合物VII からの化合物VIIIの調製方法は、産業規模で行われ得る。
本発明は、副生成物の量が最少にされる、ロクロニウムブロミド(化合物I)の合成方法を包含する。副生成物は、過剰の臭化アリルが使用される場合に得られる、下記式:
Figure 2008522983
で表される化合物類を包含する。
本発明の方法は、ジクロロメタンジエチルエーテルの混合物からの沈殿により得られる、約95%のモル収率のロクロニウムブロミドを有する。沈殿は、複雑な、又は時間の浪費である精製段階を回避する。
ロクロニウムブロミドの調製方法は、化合物VIII、極性非プロトン性有機溶媒、臭化アリル、及び少なくとも1つの無機塩基を組合し、混合物を得;そして前記混合物からロクロニウムブロミドを単離することを含んで成る。
上記方法により得られるRocは、HPLCにより少なくとも約94%面積、好ましくはHPLCにより約99〜約100%面積の純度を有する。
極性非プロトン性有機溶媒は、ハロゲン化された炭化水素、エステル及びケトンを包含するが、但しそれらだけには限定されない。好ましくいハロゲン化された炭化水素は、C1-2ハロゲン化された炭化水素、より好ましくはジクロロメタンである。好ましくはエステルは、C3-4エステル、より好ましくは酢酸エチルである。好ましくは、ケトンはC3-4ケトン、より好ましくはアセトンである。より好ましい極性非プロトン性有機溶媒は、ジクロロメタンである。
臭化アリルの量は、所望しない多量の副生成物の形成を伴わないで、所望する生成物を生成するのに十分であるべきである。好ましくは、臭化アリルは、アメリカ特許第4,894,369号に開示される方法において使用されるような8モル当量の代わりに、1モルの化合物VIII当たり約1.3〜約3モル当量の量、より好ましくは約2モル当量の量で存在する。
好ましくは、化合物VIII、極性非プロトン性有機溶媒及び臭化アリルの混合物は、カールフィッシャーによる約0.1%以下の水含有率、さらにより好ましくは0.05%以下の水含有率、及び最も好ましくは約0.03%以下の水含有率の低水含有率を有する。
無機塩基の存在は、所望しない副生成物、例えば下記式の副生成物を供給する競争反応を阻害する:
Figure 2008522983
追加の副生成物は、下記式で表される副生成を包含する:
Figure 2008522983
無機塩基の存在は、穏やかな条件下で早い転換を可能し、すなわち副生成物、例えば構造体A-E(上記スキームを参照のこと)を生成する競争反応の速度を遅くする。構造体Cは、Roc-1の陽子化された形であり、そしてその存在は、電位差計アッセイに影響を及ぼす。
任意には、化合物VII 、臭化アリル及び極性非プロトン性有機溶媒が、それらを組合す前、無機塩基により別々に処理され得る。前記無機塩基は、アルカリ及びアルミニウム塩基を包含するが、但しそれらだけには限定されない。より好ましくは、アルカリ性塩基は、炭酸ナトリウムに、炭酸水素ナトリウム又は炭酸カリウムである。より好ましくいアルミニウム塩基は、酸化アルミにイウムである。最も好ましい無機塩基は、炭酸ナトリウムである。
好ましくは、前記混合物は、約15℃〜約40℃、より好ましくは約35℃〜約40℃の温度で攪拌される。
好ましくは、混合物は、約20〜約24時間、より好ましくは約22〜約24時間、維持される。
粗ロクロニウムブロミドは、当業者に知られているいずれかの方法により単離され得る。そのような方法は、得られる反応混合物の濃縮、残渣のジクロロメタンによる溶解、及び反応に使用される塩、例えば炭酸ナトリウムの濾過を包含するが、但しそれらだけには限定されない。
上記方法により得られる式Iの粗Rocは、粗クロニウムブロミドを、極性非プロトン性有機溶媒に溶解し、溶液を形成し;前記溶液に、塩基により任意に組合された脱色剤を添加し、第1懸濁液を形成し;前記第1懸濁液を濾過し;前記濾液を抗溶媒に添加し、そして激しく攪拌し、第2懸濁液を得;前記第2懸濁液からロクロニウムブロミドの湿潤固形物を回収し;そして前記湿潤ロクロニウムブロミドを、約35℃以下の温度で乾燥することを含んで成る方法により、さらに精製され得る。
好ましくは、脱色剤を用いる前、過剰の臭化アリルが、粗ロクロニウムブロミドから除去される。過剰の臭化アリルは、ロクロニウムブロミドを少なくとも1つの極性非プロトン性有機溶媒に溶解し、そして溶媒を、好ましくは蒸気により除去し、油状残渣を得ることにより、粗ロクロニウムブロミドから除去され得る。溶液及び溶媒の除去は、過剰の臭化アリルを除去するのに必要とされる回数、反復され得る。
極性非プロトン性有機溶媒は、ハロゲン化された炭化水素、エステル又はケトンを包含するが、但しそれだけには限定されない。好ましくは、ハロゲン化された炭化水素は、ジクロロメタンである。好ましいエステルは、酢酸エステルである。好ましくは、ケトンはアセトンである。より好ましくは、極性非プロトン有機溶媒は、ジクロロメタンである。
脱色剤は、酸化アルミニウム、活性炭又はシリカゲルを包含するが、但しそれらだけには限定されない。脱色剤が塩基性でない場合、塩基が脱色剤と組合して使用され得る。好ましくは、脱色剤は、酸化アルミニウムである。好ましくは、塩基は炭酸水素ナトリウムである。
濾液と抗溶媒との混合は、激しく攪拌しながら、行われる。“激しく”攪拌するための条件は、反応容器の大きさに依存する。小規模、例えば100mlのフラスコ上で、800〜1000rpmは、“激しい”攪拌に対応する。大規模、例えば1000Lのフラスコ上で、そらせ板の存在下での250rpmでの羽根車/攪拌機が、“激しく”攪拌として見なされ得る。激しい攪拌は、低残留溶媒含有率に乾燥され得る生成物の入手を可能にする。
好ましくは、抗溶媒は、エーテル、エステル、芳香族炭化水素及びそれらの混合物から成る群から選択される。好ましくは、好ましいエーテルは、ジエチルエーテル又はジイソプロピルエーテルのいずれかである。好ましくは、エステルは酢酸エチルである。好ましい芳香族炭化水素はトルエンである。好ましくは、濾液中の溶媒はジクロロメタンであり、そして抗溶媒はジエチルエーテルである。典型的には、溶媒がジクロロメタンであり、そして抗溶媒がジエチルエーテルである場合、反応は約112〜118%w/wの収率でロクロニウムブロミドを生成する。
好ましくは、ロクロニウムブロミドは、約35℃以下の温度で少なくとも5日間、真空下で乾燥される。
より好ましくは、化合物VIIIからの式IのRocの調製方法は、産業規模で行われ得る。
本発明はまた、第四アンモニウム塩、すなわち下記式I
Figure 2008522983
で表されるロクロニウムブロミドの調製方法包含し、ここで前記方法は、HPLCにより約10〜約40%面積の化合物VI−aを有する出発化合物VIと、水混和性有機溶媒とを組合し、懸濁液を得;前記懸濁液を、約55℃〜約80℃の温度で攪拌し、混合物を得;前記混合物に水を添加し;前記混合物から化合物VIを単離し、ここで前記単離された化合物VIは、HPLCにより約10%面積以下の化合物VI−aを有し;約10%以下の化合物VI−aを有する化合物VI、及び任意には、水不混和性有機溶媒と共に組合された水混和性有機溶媒の溶液を形成し;前記溶液に少なくとも1つの還元剤を、約−15℃〜約10℃の温度で添加し、混合物を得;前記混合物を、約20℃〜約24℃の温度で攪拌し;HPLCにより少なくとも85%面積の純度を有する混合物から化合物IVを単離し;化合物IV、モルホリン、及び少なくとも1つの酸性触媒の懸濁液を形成し;前記懸濁液を、約100℃〜ほぼ還流温度で約24〜約48時間、攪拌し;前記懸濁液から化合物VII を単離し;化合物VII 、極性有機溶媒、及び少なくとも1つのアセチル化試薬と、少なくtも1つの塩基とを組合し、混合物を得;前記混合物から化合物VIIIを単離し;化合物VII 、極性非プロトン性有機溶媒、臭化アリル、及び少なくとも1つの無機塩基を組合し、混合物を得;そして前記混合物からレクロニウムブロミドを単離することを含んで成る。
本発明は特定の例及び好ましい態様に関して記載されて来たが、本発明はそれらの例及び態様に限定されないことは理解されている。従って、本発明は、当業者に明らかなように、本明細書に記載される特定の例及び好ましい態様からの変動も包含する。
2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI)のX−線回折分析
粉末X−線回折(PXRD)は、θ−θゴニオメーター、Cu−管、固体状態検出器及びPeltier冷却を備えたARL X−線粉末回折機上で行った。サンプルホルダーは、25mm(直径)×0.5mm(深さ)の孔を有する、丸型ゼロバックグラウンドを有する丸型標準アルミニウムサンプルホルダーである。走査パラメーター:範囲:2〜40°2θ;走査モード:連続走査;及び走査速度:3°/分。
示差走査熱量法(DSC)
示差走査熱量法を、サンプル重量3〜5mgを伴って、DSC322e/700 Mettler Toledo上で行った。加熱速度:10℃/分、及びるつぼの穴の数:3。N2流;流速:40ml/分、及び走査範囲:30〜250℃。
熱重量分析(TGA)
熱重量分析を、TGA/SDTA 851e, Mettler Toledo上で行い、そしてサンプル重量は7〜15mgであった。加熱速度は10℃/分であり、そしてN2流の流速は50mg/分であった。走査範囲は25〜250℃であった。
例1:2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI)及び2α,3α−エポキシ−16α−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI−a)の混合物の調製
メタノール(500ml)中、2α,3α,16α,17α−ビスエポキシ−5α−アンドロスタン−17β−オールアセテートIII (50g, 144.32mモル)の溶液に、水酸化ナトリウムの4N溶液(40ml、9.525, 158.75mモル)を、20〜24℃で及び窒素雰囲気下で添加した。その混合物を30分間、加熱還流し(60〜65℃)、続いて40℃に冷却し、そしてピロリジン(24ml、288.64mモル)を添加した。その反応混合物を、30〜40分間、加熱還流し(60〜65℃)、続いて室温に冷却し、そして次に、氷−水(500ml)を添加し、懸濁液を得た。その懸濁液を5℃で30分間、攪拌し、そして次に、固形物を濾過し、そして冷水(2×200ml)により洗浄した。湿った固形物を、真空下で乾燥し、18:82の比のVI−a:VIを有する、淡黄色の粉末として47gの化合物VIを得た。
例2:2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI)を得るための平衡化工程
例1の乾燥された化合物(47g)を、メタノール(235ml)に懸濁し、そして20〜30分間、還流した(60〜65℃)。水(715ml)を20分間にわたって添加し、そして得られる混合物を、30分間、65〜70℃で加熱した。形成された懸濁液を、30〜40分間、0−5℃で冷却し、そしてその懸濁液をさらに、20分間、この温度で攪拌した。その懸濁液を濾過し、そして水(188ml)により洗浄した。湿った固形物を、真空下で乾燥し、1.8:98.2の比のVI−a:VIを有する、白色固形物として43g(120.26mモル、83%の収率、HPLCにより93%の純度、146℃の融点)の化合物VIを得た。[α]D 20+101.1(CHCl3においてc=1.0)。
例3.2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17β−オール(化合物IV)の調製
メタノール(20ml)中、1g(2.8mモル)の化合物VIの懸濁液を、−10℃に冷却し、そして次に、硼水素化ナトリウム(200mg、5.04mモル)を、窒素雰囲気下で注意して少しずつ添加した。得られる異種反応混合物を20〜24℃にし、そして少なくとも3時間、攪拌した。反応混合物をCH2Cl2により希釈し、そして次に精製水を20〜22℃で添加した。その溶液を10分間、攪拌し、そして次に、相を分離した。
有機相を精製水により洗浄し、そしてその溶液を真空下で濃縮し、所望する粗化合物IVを得た。その生成物を真空オーブンにおいて40℃で少なくとも16時間、乾燥し、HPLCにより98.5%面積の生成物IV及び1.1%面積の異性体IV−aを含む、1g(0.00278モル)の白色固形物(99.3%の収率)を得た。[α]D 20+34.0(CHCl3においてc=1.0)。その構造は、分光分析により確められた。
化合物IV-aの2α,3α−エポキシ−16α−(ピロリジン−1−イル)17β−ヒドロキシ−5α−アンドロスタンの特徴的データ:
Figure 2008522983
Figure 2008522983
Figure 2008522983
Figure 2008522983
化合物IV−bの2α,3α−エポキシ−16α−(ピロリジン−1−イル)−17α−ヒドロキシル−5α−アンドロスタンの特徴的データ:
Figure 2008522983
Figure 2008522983
Figure 2008522983
Figure 2008522983
例4:2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17β−オール(化合物IV)の調製
標記化合物を、例3の方法に従って、及び溶媒としてエタノールを用いて、固形物として調製した;m.p. 154.5℃;[α]D 20+29.4°(CHCl3においてc=1.0)。
例5:2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17β−オール(化合物IV)の調製
標記化合物を、例3の方法に従って、及び溶媒としてイソプロパノールを用いて、固形物として調製した;m.p. 158℃;[α]D 20+33.6°(CHCl3においてc=1.0)。
例6:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17α−ジオール(化合物VII )の調製
モルホリン(11.44L)及び精製水(1.144L)の混合物中、2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17β−オール(1.80kg、5.006モル)の懸濁液を、20〜24℃及びN2雰囲気下で調製した。その懸濁液に、p−トルエンスルホン酸(1.24kg、6.508モル)を、20〜24℃で及びN2雰囲気下で添加した。その懸濁液を暗室において攪拌し、そして40時間、加熱還流した(100〜110℃)。
40時間後、反応混合物を20〜24℃に冷却し、そして激しく攪拌しながら、炭酸ナトリウムの2%溶液(128L)を含む、約4℃で維持される第2容器中に注いだ。得られる懸濁液を、4℃で1時間、攪拌した。得られる固形物を真空下で濾過し、冷精製水(100L)により洗浄し、そして真空オーブンにおいて約40℃で少なくとも48時間、乾燥し、2.07kg(4.49モル)の白色固形物を得た(89.7%のモル収率、及びHPLCにより94.12%面積の純度);m.p.225℃;[α]D 20+82.0°(CHCl3においてc=1.02)。生成物を、さらなる精製を伴わないで、次の段階に使用することができる。
得られる生成物をさらに、メタノールから結晶化し、そして次に、生成物の立体化学を確かめる単一結晶X−線結晶学分析にゆだねた。
Figure 2008522983
未知の不純物:HPLCにより5.16%面積。同定されていない不純物:HPLCにより0.29%面積。
例7:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール(化合物VII )の調製
標記化合物を、例6の方法に従って、及び触媒としてメタンスルホン酸を用いて、固形物として調製した:m.p.230℃。
例8:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール(化合物VII )の調製
標記化合物を、例6の方法に従って、及び触媒として硫酸を用いて、固形物として調製した:m.p.230℃;[α]D 20+83.8°(CHCl3においてc=1.02)。HPLCによる粗生成物の純度は、97.36%面積である。前記粗生成物は、次の不純物を含んだ:
Figure 2008522983
例9:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール(化合物VII )の調製
標記化合物を、例6の方法に従って、及び触媒として塩酸を用いて、固形物として調製した:m.p.226℃;[α]D 20+81.3°(CHCl3においてc=1.02)。HPLCによる粗生成物の純度は、94.23%面積である。前記粗生成物は、次の不純物を含んだ:
Figure 2008522983
例10:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール(化合物VII )の調製
標記化合物を、例6の方法に従って、及び触媒として酢酸亜鉛を用いて、固形物として調製した:m.p.218℃。HPLCによる粗生成物の純度は、77.42%面積である。前記粗生成物は、次の不純物を含んだ:
Figure 2008522983
及びHPLCによる0.82%面積の出発材料。
例11:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール(化合物VII )の調製
標記化合物を、例6の方法に従って、及び触媒として塩化鉄を用いて、固形物として調製した:m.p.216℃。HPLCによる粗生成物の純度は、89.0%面積である。前記粗生成物は、次の不純物を含んだ:
Figure 2008522983
及びHPLCによる0.76%面積の出発材料。
例12:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール(化合物VII )の調製
標記化合物を、例6の方法に従って、及び標準条件及びNaOHを用いて、固形物として調製した:m.p.229℃;[α]D 20+83.5°(CHCl3においてc=1.02)。HPLCによる粗生成物の純度は、97.17%面積である。前記粗生成物は、次の不純物を含んだ:
Figure 2008522983
例13:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール(化合物VII )の調製
標記化合物を、例6の方法に従って、及び触媒として塩化鉄を用いて、固形物として調製した:m.p.225℃;[α]D 20+81.5°(CHCl3においてc=1.02)。HPLCによる粗生成物の純度は、94.45%面積である。前記粗生成物は、次の不純物を含んだ:
Figure 2008522983
及びHPLCによる1.01%面積の出発材料。
例14:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール17−アセテート(化合物VIII)の調製
20〜22℃でのジクロロメタン(103.35L)中、2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール(2.067kg、4.628モル)の懸濁液に、トリエチルアミン(1.935L、13.883モル)を、N2雰囲気下で添加した。その混合物を、完全な溶解まで、攪拌した。無機酢酸(0.873L、9.255モル)を、連続撹拌下で、ゆっくり充填し、そして次に、その得られる反応混合物を、20〜22℃の温度で22時間、攪拌した。次に、5%Na2CO3溶液(41.34L)を添加し、そしてその混合物を5〜10分間、攪拌した。相を分離し、そして有機相を15℃で水(2×4L)により洗浄し、無水硫酸ナトリウム(10kg)上で乾燥し、そして真空下で濾過し、塩を除去し、これを、ジクロロメタン(10L)によりすすいだ。
溶媒を、12Lの最終体積が得られるまで、20°以下の温度で、真空下で除去した。20℃の最大温度での濃縮され、攪拌された溶液に、湿潤アセトニトリル(40L)を添加し、続いて、15℃以下の温度で真空下で、合計体積40Lの懸濁液に濃縮した。得られる懸濁液を、0〜5℃に冷却し、1時間、攪拌し、真空下で濾過し、そしてアセトニトリル(3L)により洗浄した。所望する湿潤生成物を、20〜22℃でジクロロメタン(9.5L)に溶解し、続いてアセトニトリル(38L)を添加した。その体積を、15℃以下の温度で真空下で、39Lの合計体積に低め、懸濁液を得た。得られる懸濁液を、0〜5℃に冷却し、そして1時間、攪拌した。得られる固形物を真空下で濾過し、そして生成物をアセトニトリル(3L)により洗浄した。純粋な生成物を、少なくとも15時間、40℃での真空オーブンにおいて乾燥し、1.51kgの白色固形物を得た。(68.8モル%の収率及びHPLCにより99.9%の純度);[α]D 20+55.5(CHCl3においてc=1.0)。
Figure 2008522983
例15:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール17−アセテート(化合物VIII)の調製
標記化合物を、例14の方法に従って、及び塩化アセチル及びトリエチルアミンを用いて、固形物として調製した;m.p. 155℃;[α]D 20+54.3(CHCl3)においてc=1.0)。精製された生成物の純度は、次の不純物を含む、HPLCにより97.43%面積である:VII 、HPLCにより1.24%面積、及びIX、HPLCにより1.05%面積。
例16:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール17−アセテート(化合物VIII)の調製
標記化合物を、例14の方法に従って、及び無水酢酸及びピリジンを用いて、固形物として調製した;m.p. 147.5℃;[α]D 20+50.7(CHCl3)においてc=1.0)。精製された生成物の純度は、次の不純物を含む、HPLCにより93.92%面積である:VII 、HPLCにより0.88%面積、及びIX、HPLCにより5.19%面積。
例17:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール17−アセテート(化合物VIII)の調製
標記化合物を、例14の方法に従って、及び無水酢酸及び炭酸ナトリウムを用いて、固形物として調製した;m.p. 153.5℃;[α]D 20+50.9(CHCl3)においてc=1.0)。精製された生成物の純度は、次の不純物を含む、HPLCにより97.11%面積である:VII 、HPLCにより0.23%面積、及びIX、HPLCにより2.64%面積。
例18:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール17−アセテート(化合物VIII)の調製
例13の方法を、溶媒として酢酸エチルを用いて反復した。HPLCにより決定される場合、得られる残渣は、25.37%の所望する化合物VIII、4.4%の化合物IX及び49.26%の化合物VII の混合物であった。
例19:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール17−アセテート(化合物VIII)の調製
例13の方法を、溶媒としてイソブチルアセテートを用いて反復した。HPLCにより決定される場合、得られる残渣は、23.74%の所望する化合物VIII、11.52%の化合物IX及び17.34%の化合物VII の混合物であった。
例20:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール17−アセテート(化合物VIII)の調製
例13の方法を、溶媒としてメチルイソブチルケトンを用いて反復した。HPLCにより決定される場合、得られる残渣は、35.0%の所望する化合物VIII、6.9%の化合物IX及び17.0%の化合物VII の混合物であった。
例21:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール17−アセテート(化合物VIII)の調製
A. 例13の方法を、溶媒としてのジクロロメタン及びこの目的のために添加される0.1%(w/w)の水を用いて反復した。22時間の反応時間の後、得られる残渣は、HPLCにより決定される場合、90.54%の所望する化合物VIII、3.70%の化合物IX及び3.99%の化合物VII の混合物であった。
B. 例13の方法を、溶媒としてのジクロロメタン及びこの目的のために添加される0.5%(w/w)の水を用いて反復した。22時間の反応時間の後、得られる残渣は、HPLCにより決定される場合、87.41%の所望する化合物VIII、2.26%の化合物IX及び8.79%の化合物VII の混合物であった。
結果を、次の表に要約する:
Figure 2008522983
Figure 2008522983
例22:2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール17−アセテート(化合物VIII)の調製
例16の方法を、溶媒としてのジクロロメタン及びこの目的のために添加される1%(w/w)の水を用いて反復した。22時間の反応時間の後、得られる残渣は、HPLCにより決定される場合、88.8%の所望する化合物VIII、1.90%の化合物IX及び7.77%の化合物VII の混合物であった。
例23:1−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2(4−モルホリニル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−(2−プロペニル)ピロリジニウムブロミド(化合物I)の調製
ジクロロメタン(150ml)中、2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール−17−アセテート(10g、0.02モル)の溶液を、N2雰囲気下で20〜22℃で調製した。次に、75mlの前記溶液を、標準圧力下で蒸留した。同時にジクロロメタン(25ml)中、臭化アリル(3.5ml、0.04モル)の溶液を調製し、そして炭酸ナトリウム(5.2g、0.04モル)と共に混合し、続いて室温で30分間、攪拌した。
その懸濁液を、0.45μmのフィルターを通して濾過し、そしてジクロロメタン中、2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール−17−アセテート(10g、0.02モル)の溶液に添加した。反応物を、琥珀色のSchottフラスコに充填し、パージし、密封し、そして40℃で22時間、攪拌した。次に、その混合物を室温に冷却し、そして20℃以下の温度を維持しながら、真空下で濃縮した。ジクロロメタン(50ml)をフラスコに添加し、そして次に、20℃以下に温度を維持しながら、真空下で濃縮し;この工程を2度、反復した。残渣を室温及び窒素雰囲気下でジクロロメタン(111ml)に溶解し、0.45μmの膜を通して濾過し、そして連続的攪拌を伴って、ジエチルエーテル(745ml)にゆっくりと添加した。
得られる懸濁液を、30分間、攪拌し、そして窒素雰囲気下で濾過した。得られる固形物を、35℃で60分間、乾燥し、11.8gのオフホワイト色の固形物(HPLCによれば、118%w/w, 94.58%モル/モル、99.4%の純度;HPLCによれば不純物A0.1%面積、不純物Bの0.1%面積及び不純物E0.1%面積を含む)を得た;m.p. 209℃;[α]D 20+29.8°(CHCl3においてc=1.0)。
Figure 2008522983
例24:1−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2(4−モルホリニル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−(2−プロペニル)ピロリジニウムブロミド(化合物I)の調製
標記化合物を、例14の方法に従って、及び反応溶媒としてアセトンを用いて、固形物として調製した。m.p. 206°;[α]D 20+29.3(CHCl3においてc=1.0)。生成物の純度は、HPLCによれば99.5%面積であり、HPLCによれば、不純物A 0.1%面積、不純物B 0.1%面積及び不純物F 0.1 %面積を含む:
Figure 2008522983
例25:1−[17β−アセチルオキシ−3α−ヒドロキシ−2β−(4−モルホリニル)−5α−アンドロスタン−16β−イル]−1−(2−プロペニル)ピロリジニウムブロミド(化合物I)-塩基の現場調製
ガラス反応器を、2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール17−アセテート(化合物VIII)(8.65kg、17.7モル)及びジクロロメタン(130L)により、N2雰囲気下で20〜22℃で充填した。次に40Lのジクロロメタンを、通常の圧力下で32〜35℃で蒸留し、そしてその溶液を20〜25℃にした。その体積を、40Lのジクロロメタンにより置換し、そして同じ体積を32〜35℃で除去し、混合物を20〜25℃に冷却した。炭酸ナトリウム(8.65kg)を反応器に添加し、そして得られる混合物を5分間、攪拌した。
次に、臭化アリル(4.28kg)を添加した。得られる懸濁液を32〜35℃で24時間、攪拌した。次に、その混合物を室温(20〜25℃)に冷却し、そして真空下で濾過し、塩を除去し、これを、ジクロロメタン(8.65L)によりすすいだ。溶媒混合物を、20℃以下の温度を維持しながら、真空下で除去した。得られる油状生成物を、ジクロロメタン(45L)により溶解し、そして20℃以下に温度を維持しながら、真空下で濃縮し;この工程を2度、反復した。もう1度、残渣を、窒素雰囲気下で室温でジクロロメタン(80.5L)に溶解し、そして酸化アルミニウム(4.32kg)を添加し、得られる混合物を、20〜22℃で30分間、攪拌し、そして次に濾過した。
その溶液を、ジエチルエーテル(452L)を含むガラス反応器にゆっくり、連続的攪拌下で添加した。得られる懸濁液を30分間、攪拌し、そして窒素雰囲気下で濾過した。得られる固形物を、35℃で、少なくとも5日間、乾燥し、HPLCにより不純物A 0.1%面積及び不純物B 0.1%面積を含む、HPLCにより99.9%面積の純度を有する、オフホワイト色の固形物9.70kgを得た(0.016モル、112.13%w/w収率、89.88%モル収率)。
例26:比較例:アメリカ特許第4,894、365号の例7に従っての2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール17−アセテート(化合物III )の調製
塩化アセチル(0.179ml)を、ジクロロメタン(40ml)中、化合物VII (1.0g)の溶液に添加し、そして反応を、室温で29時間、保持した(TLC分析を、反応の間、行った)。溶媒を、減圧下で除去し、そして残渣をジクロロメタン(19.4ml)に採取した。その溶液を、5%の炭酸ナトリウム溶液(20ml)及び水(2×20ml)により洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、そして蒸発乾燥し、ガム状物(1.18g)を得た。粗生成物は、化合物VIIIを81.56%面積で、出発オールの化合物VII を5.16面積の量で、及びジアセテートの化合物IXを11.93%の量で含むHPLCプロフィールを示した。
例27:比較例:アメリカ特許第4,894,369号の例1に従っての(2α,3α,5α,16β,17β)−2,3−エポキシ−16−(1−ピロリジニル)アンドロスタン−17−オール(化合物IV)の調製
メタノール(100ml)中、化合物III (10g)の懸濁液に、水酸化ナトリウム溶液(10ml、4N)を室温で添加した。その反応混合物を、還流下で30分間、加熱した。次に、反応混合物を40℃に冷却し、そしてピロリジン(15ml)を添加した。反応混合物を、還流下で15分間、加熱した。反応混合物を10℃に冷却し、そして次に、硼水素化ナトリウム(2g)を添加した。反応混合物を室温に加熱し、そして2時間、攪拌した。水(200ml)を添加し、そして得られる固形物を濾過し、そして水(3×100ml)により洗浄した。固形物を真空下で一晩、乾燥し、化合物IV(75.12%面積)、化合物IV−a(11.62%面積)及び化合物IV−b(4.89%面積)のHPLC純度を有する白色生成物(9.6g)を得た。
アセトン(250ml)からの粗生成物の結晶化により、化合物IV(92.20%面積)、化合物IV−a(2.13%面積)及び化合物IV−b(0.82%面積)のHPLC純度を有する白色固形物5.3gを得た。
例28:2α,3α−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17β−オール(化合物IV)の調製
段階(a):化合物VIの合成
10gの2α,3α,16α,17α−ビスエポキシ−5α−アンドロスタン−17β−オールアセテート(28.86mモル)を、撹拌下で20〜22℃で100mlのメタノールに溶解した。次に、8mlの4Nの水酸化ナトリウム(32mモル)を添加した。次に、その混合物を暖め、還流し、そして還流温度で30分間、維持した。次に、混合物を35℃に冷却し、そして4.8mlのピロリジン(57.37mモル)を添加した。
次に、その混合物を再び加熱還流し、そして還流下で2時間、維持した。次に、混合物を30℃に冷却し、600mlの冷水(3〜6℃)を含むフラスコ中に注いだ。反応フラスコを20mlのメタノールにより洗浄し、次の反応混合物が注がれるフラスコ中に注いだ。次に、その混合物を、3〜6℃で40分間、攪拌下で維持した。次に、得られる固形物を、濾過により集め、そして40mlの冷水により洗浄した。次に、固形物を、吸引下でのフィルター上で少なくとも12時間、乾燥し、そして湿った固形物を次の段階に使用した。86:14の比でのVI:VI−aの混合物9.5gを得た。
段階(b):化合物VIの異性体平衡化
段階(a)で得られたVI及びVI−aの湿潤固体混合物9.5gを、47.5mlのメタノール(5体積)に懸濁し、次にその混合物を加熱還流し、そして還流下で20分間、維持した。次に、約90分間にわたって、142.5mlの水(15体積)をゆっくり添加し、添加の間、還流温度を高めた。その後、混合物を、還流温度で、さらに30分間、攪拌下で維持した。次に、その混合物を、約45分間、0〜5℃に冷却した。次に、固形物を濾過により集め、そして次に、38mlの水により洗浄した。固形物を吸引下で12時間、フィルター上に維持し、そして次に、次の段階に使用した。98.2:1.8の富化された異性比でVI8.8gを得た。
段階(c):化合物IVへの化合物VIの還元
フラスコにおいて、窒素雰囲気下で、8.8gのVI(富化された異性比)、88mlのメタノール(10体積)及び44mlのジクロロメタン(5体積)を充填した。次に、その混合物を、完全な溶解が達成されるまで、20〜25℃で攪拌した。次に、得られるよう液を0〜5℃に冷却し、そして次に、1.70gの硼水素化ナトリウム(45mモル)を、約10分間にわたって滴下した。次に、得られる混合物を、約90分間にわたって20〜25℃に暖め、そして攪拌下で、さらに60分間、維持した。
次に、いくらかの溶媒を、79.2mlの残留体積が達成されるまで、40℃以下か又は40℃の内部温度で真空下で蒸留した。35.2mlのメタノールを、前記混合物に添加した。次に、溶媒を、79.2mlの残留体積が達成されるまで、真空下で蒸留した。次に、混合物を25℃に暖め、そして352mlの脱イオン水を、約1時間にわたって、攪拌下で添加した。得られる懸濁液を、少なくとも30分間にわたって、−2〜2℃に冷却し、そしてその懸濁液を、さらに90分間、この温度で攪拌しながら維持した。次に、固形物を濾過により集め、そしてフィルターケークを、35mlの脱イオン水により洗浄した。乾燥(16時間、40℃、真空下)の後、8.3gのIVを得た(80.6%の収率)。このサンプルは、0.83%のIV−a;0.49%のIV−b;1.91%のIV−c;合計3.3%の未知のものを示した。
段階(d):化合物IVの最終精製
窒素下で、段階(c)からのIV8.3gをフラスコに充填し、そして104mlのジクロロメタンを添加した。次に、その混合物を、完全な溶解が達成されるまで、30℃に加熱した。次に、7.0mlの0.01MのHClを前記混合物に添加し、そしてその混合物を30分間、攪拌し、抽出を完結した。水性層を、得られる二相システムから分離し、そして廃棄した。有機相を、2.4mlの0.1MのHClにより洗浄し、そして水性層を分離し、そして廃棄した。次に、有機層を、2.5mlの水により洗浄し、そして水性層を分離し、そして廃棄した。次に、有機層を還流温度に加熱し、そして溶媒のうち約71mlを、約1時間にわたって、有機層から蒸留した。
次に、104mlのメタノールを添加した。次に、その溶液を還流温度に加熱し、そして約59mlの溶媒を、約1時間にわたって蒸留した。次に、約50℃で温度を維持しながら、33mlの脱イオン水を約15分間にわたって添加した。次に、得られる不透明な溶液を、約1時間にわたって25℃に冷却した。次に、その溶液を約1時間にわたって0〜−2℃に冷却し、そしてこの温度で60分間、維持した。次に、固形物を濾過により集め、そして33mlの脱イオン水により洗浄した。40℃で真空下で16時間、生成物を乾燥した後、8.0gの純粋なIVを得た(IV−a0.10%;IV−b0.10%;IV−c0.58%)(収率78%)。
2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI)、及び2α,3α−エポキシ−16α−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI−a)及び2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI)の平衡化反応混合物の分析。HPLC条件は次の通りであった。カラム及び充填物は、X Terra MS C18; 5μm、250mm×4.6mmカタログ番号18600494号又は同等物であった。溶離剤Aは水であり、そして溶離剤Bは100:1(v/v)のメタノール:NH4OHであった。溶離剤の組成は、20:80(v/v)のA:Bであった。停止時間:20分;流速:0.8ml/分;210nmでの検出器UV;カラム温度:30℃;及び注入体積:20μl。
2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17β−オール(化合物IV)の分析を、X Terra MS C18; 5μm、250mm×4.6mmカタログ番号18600494号又は同等物により行った。溶離剤Aは水であり、そして溶離剤Bは100:1(v/v)のメタノール:NH4OH(28%)であった。溶離剤の組成は、20:80(v/v)のA:Bであった。停止時間:45分;流速:0.8ml/分;210nmでの検出器UV;カラム温度:30℃;及び注入体積:10μl。
2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール(化合物VII )の分析を、X Terra MS C18; 5μm、250mm×4.6mmカタログ番号18600494号又は同等物により行った。溶離剤Aは水であり、そして溶離剤Bは100:1(v/v)のメタノール:NH4OHであった。溶離剤の組成は、20:80(v/v)のA:Bであった。停止時間:45分;流速:0.8ml/分;210nmでの検出器UV;カラム温度:30℃;及び注入体積:20μl。
2β−(4−モルホリニル)−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオール17−アセテート(化合物VIII)の分析を、カラム及び充填Hypersilシリカ;5μm、250mm×4.6mm、カタログ番号30005−254630号又は同等物により行った。溶離剤Aは、テトラメチルアンモニウム水酸化物の緩衝液であり、溶離剤Bはアセトニトリルであり、そして組成はA:B(25:75)であった。停止時間:20分;流速:1.0ml/分;210nmでの検出器UV;カラム温度:30℃;及び注入体積:10μl。
ロクロニウムクロリド(化合物I)の分析を、カラム及び充填Hypersilシリカ;5μm、250mm×4.6mm、カタログ番号30005−254630号又は同等物により行った。溶離剤Aは、テトラメチルアンモニウム水酸化物の緩衝液(0.05M、pH7.4)であり、溶離剤Bはアセトニトリルであり、そして組成はA:B(10:90)であった。停止時間:25分;流速:2.0ml/分;210nmでの検出器UV;カラム温度:30℃;及び注入体積:5μl。
例29:参照例:化合物IVへの化合物VIの転換(アメリカ特許第4,894,369号の例1)
水酸化ナトリウム溶液(150ml;4N)を、メタノール(1.5L)中、(2α,3α,5α,16β,17α)−2,3,16, 17−ビスエポキシ−アンドロスタン−17−オールアセテート(150g)の懸濁液に添加した。その溶液が約40℃に冷却される場合、ピロリジン(225ml)を添加し、そしてその溶液を還流下で、さらに15分間、加熱した。その溶液を、氷浴により約10℃に冷却し、そして硼水素化ナトリウム(30g)を、20℃以下の温度を維持しながら、攪拌下で滴下した。
溶液を室温で2時間、攪拌し、次に水(3L)を添加し、生成物を沈殿し、これを濾過し、そして水(3×1L)により洗浄した。ジクロロメタン(1L)中、粗固形物の溶液を、水(2×1L)により洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、そして蒸発乾燥した。得られる白色固形物のアセトンからの結晶化により、(2α,3α,5α,16β,17β)−2,3−エポキシ−16−(1−ピロリジニル)−アンドロスタン−17−オール(85.2g)を得た;m.p. 156〜160℃;[α]D 20+33.6°(CHCl3において、c=1.05)。
例30:参照例:化合物VII への化合物IVの転換(アメリカ特許第4,894,369号の例3)
水(50ml)を、モルホリン(500ml)中、(2α,3α,5α,16β,17β)−2,3−エポキシ−16−(1−ピロリジニル)−アンドロスタン−17−オール(85.2g)の溶液に添加し、そして反応混合物を還流温度で3日間、加熱した。反応混合物の蒸発により、粗生成物を得、これを、アセトンから結晶化した。メタノールからの再結晶化により、純粋な(2β,3α,5α,16β,17β)−2−(4−モルホリニル)−16−(1−ピロリジニル)−アンドロスタン−3,17−ジオール(71.2g)を得た;m.p. 212〜219℃;[α]D 20+87.9°(CHCl3において、c=1.02)。
例31:参照例:化合物VIIIへの化合物VII の転換(アメリカ特許第4,894,369号の例7)
塩化アセチル(9.63ml)を、ジクロロメタン(2.14L)中、(2β,3α,5α,16β,17β)−2−(4−モルホリニル)−16−(1−ピロリジニル)−アンドロスタン−3,17−ジオール(53.5g)の溶液に添加し、そして反応を、室温で18時間、保持した。溶媒を、減圧下で除去し、そして残渣をジクロロメタン(500ml)に採取した。その溶液を、5%の炭酸ナトリウム溶液(500ml)及び水(2×500ml)により洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、そして蒸発乾燥し、ガム状物(59.9g)を得、これをアルミナ上でクロマトグラフィー処理した(Fluka型5016A)(50g)。純粋な画分からの材料のジエチルエーテル−n−ヘキサンからの結晶化により、(2β,3α,5α,16β,17β)−2−(4−モルホリニル)−16−(1−ピロリジニル)−アンドロスタン−3,17−ジオール17−アセテート(28.0g)を得た;m.p. 149〜153℃;[α]D 20+54.0°(CHCl3において、c=1.03)。
例32:参照例:化合物Iへの化合物VIIIの転換(アメリカ特許第4,894,369号の例23)
2−プロペニルブロミド(1.95ml)を、ジクロロメタン(27ml)中、2β,3α,5α,16β,17β)−2−(4−モルホリニル)−16−(1−ピロリジニル)−アンドロスタン−3,17−ジオール17−アセテート(1.35g)の溶液に添加し、そしてその溶液を、圧力ビンにおいて室温で22時間、密封した。溶媒を、最少の加熱を伴って、減圧下で除去し、そして粗固形物(1.59g)を、アルミナ上でクロマトグラフィー処理した(Fluka型5016A)。純粋な画分を組合し、ジクロロメタン(15ml)に取り、そしてジエチルエーテル(100ml)を添加し、純粋な1−[(2β,3α,5α,16β,17β)−17―アセチルオキシ−3−ヒドロキシ−2−(4−モルホリニル)−アンドロスタン−16イル]−1−(2−プロペニル)−ピロリジニウムブロミド(1.14g)を沈殿した;m.p. 161-169℃;[α]D 20+18.7°(CHCl3において、C=1.03)。
図1は、2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI)のX−線回折パターンを示す。 図2は、2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI)についてのDSC曲線を示す。 図3は、2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI)についてのTGA曲線を示す。 図4は、2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI)の1H-NMRスペクトロを示す。 図5は、2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI)の1C-NMRスペクトロを示す。 図6は、2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI)のMSスペクトロを示す。 図7は、2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン(化合物VI)のIRスペクトロを示す。

Claims (111)

  1. 第四アンモニウム塩、すなわち下記式I
    Figure 2008522983
    で表されるロクロニウムブロミド(Rocuronium bromide)の調製方法であって、
    (a)HPLCにより約10〜約40%面積の化合物VI−aを有する出発化合物VIと、水混和性有機溶媒とを組合し、懸濁液を得;
    (b)前記懸濁液を、約55℃〜約80℃の温度で攪拌し、混合物を得;
    (c)前記混合物に水を添加し;
    (d)前記混合物から化合物VIを単離し、ここで前記単離された化合物VIは、HPLCにより約10%面積以下の化合物VI−aを有し;
    (e)約10%以下の化合物VI−aを有する化合物VI、及び任意には、水不混和性有機溶媒と共に組合された水混和性有機溶媒の溶液を形成し;
    (f)前記溶液に少なくとも1つの還元剤を、約−15℃〜約10℃の温度で添加し、混合物を得;
    (g)前記混合物を、約20℃〜約24℃の温度で攪拌し;
    (h)HPLCにより少なくとも85%面積の純度を有する混合物から化合物IVを単離し;
    (i)化合物IV、モルホリン、及び少なくとも1つの酸性触媒の懸濁液を形成し;
    (j)前記懸濁液を、約100℃〜ほぼ還流温度で約24〜約48時間、攪拌し;
    (k)前記懸濁液から化合物VII を単離し;
    (l)化合物VII 、極性有機溶媒、及び少なくとも1つのアセチル化試薬と、少なくtも1つの塩基とを組合し、混合物を得;
    (m)前記混合物から化合物VIIIを単離し;
    (n)化合物VII 、極性非プロトン性有機溶媒、臭化アリル、及び少なくとも1つの無機塩基を組合し、混合物を得;そして
    (o)前記混合物からレクロニウムブロミドを単離することを含んで成る方法。
  2. 下記構造式VI:
    Figure 2008522983
    で表される単離された2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン化合物VI。
  3. 約218.3, 69, 53.9, 52.2, 51.9, 50.8, 47.5, 46,9, 38.1, 36.2, 34.4, 33.8, 31.9, 30.6, 28.9, 28, 26.6, 23.2, 20, 13.9及び12.9ppmで炭素化学シフトを有する13C−NMRスペクトル;図5に実質的に示されるような13C−NMRスペクトル;約3.17−3.09, 2.92, 2.79, 2.64, 2.1, 1.95−0.66, 0.9及び0.75ppmで水素化学シフトを有する1H−NMRスペクトル;図4に実質的に示されるような1H−NMRスペクトル;約358.2でMH+のピークを有する質量スペクトル(FAB(+), m/z);図7に実質的に示されるような質量スペクトル;約1736, 3452及び1157cm-1でピークを有するIRスペクトル;及び図8に実質的に示されるようなIRスペクトルから選択されたデータにより特徴づけられる請求項2記載の化合物。
  4. 結晶性2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン化合物VI。
  5. 10.3, 14.8, 17.5, 18.4及び19°2−θ±0.1°2−θでの粉末X−線回折ピークにより特徴づけられる請求項4記載の結晶性2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン。
  6. 約10.9, 20.7, 22, 24.1, 25.9及び27°2−θ±0.1°2−θでの粉末X−線回折ピーク;図1に実質的に示されるような粉末X−線回折;TGA分析により決定される場合、約0.2重量%の減量;図3に実質的に示されるようなTGA曲線;約35℃〜約122℃での第1の広い吸熱性ピーク及び約146℃での第2の吸熱性ピークを有するDSC;図2に実質的に示されるようなDSC曲線;約155℃の融点から成る群から選択されたデータによりさらに特徴づけられる請求項4又は5記載の結晶性2α,3α−エポキシ−16β−(1−ピロリジニル)−5α−アンドロスタン−17−オン。
  7. 下記式:
    Figure 2008522983
    で表される化合物VI−aに対する化合物VIの異性比率を高めるための方法であって、
    (a)HPLCにより約10〜約40%面積の化合物VI−aを含む出発化合物VIと、水混和性有機溶媒とを組合し、懸濁液を得;
    (b)前記懸濁液を、約60〜約80℃の温度で、溶液を得るのに十分な時間、攪拌し;
    (c)前記溶液に水を添加し、懸濁液を形成し;そして
    (d)前記混合物から化合物VIを単離することを含んで成り、ここで単離された化合物VIがHPLCにより約3%面積以下の化合物VI−aを含む方法。
  8. 前記出発化合物VIが、HPLCにより約15〜約30%面積の化合物VI−aを含む請求項1及び7記載の方法。
  9. 前記出発化合物VIが、HPLCにより約10〜約20%面積の化合物VI−aを含む請求項1及び7〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. 前記出発化合物VIが、HPLCにより約12〜約18%面積の化合物VI−aを含む請求項1及び7〜9のいずれか1項記載の方法。
  11. 前記単離された化合物VIが、HPLCにより約1〜約3%面積の化合物VI−aを含む請求項1及び7〜10のいずれか1項記載の方法。
  12. 前記単離された化合物VIが、HPLCにより2%面積以下の化合物VI−aを含む請求項1及び7〜11のいずれか1項記載の方法。
  13. 前記単離された化合物VIが、HPLCにより1%面積以下の化合物VI−aを含む請求項1及び7〜12のいずれか1項記載の方法。
  14. 前記水混和性有機溶媒が、C1-4アルコールである請求項1及び7〜13のいずれか1項記載の方法。
  15. 前記C1-4アルコールが、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール又はブタノール、及びそれらの混合物である請求項14記載の方法。
  16. 前記C1-4アルコールが、メタノールである請求項14又は15記載の方法。
  17. 前記段階(b)における懸濁液が、約50℃〜約70℃の温度で攪拌される請求項1及び7〜16のいずれか1項記載の方法。
  18. 前記段階(c)における水が、前記混合物に滴下される請求項1及び7〜17のいずれか1項記載の方法。
  19. 前記水が、60℃以上の温度で混合物を維持しながら、添加される請求項1及び7〜18のいずれか1項記載の方法。
  20. 前記水が、前記水混和性有機溶媒の体積の約3〜約4体積の量で添加される請求項1及び7〜19のいずれか1項記載の方法。
  21. HPLCにより約10%面積以下の化合物VI−aを有する、単離された式VIの化合物がロクロニウムブロミドに転換される請求項1及び7〜20のいずれか1項記載の方法。
  22. 下記式VI:
    Figure 2008522983
    で表される化合物VIの調製方法であって、
    (a)化合物VI、及び水不混和性有機溶媒と任意には組合された水混和性有機溶媒の溶液を形成し;
    (b)前記溶液に少なくとも1つの還元剤を、約−15℃〜約10℃の温度で添加し、混合物を得;
    (c)前記混合物を、約20℃〜約24℃の温度で攪拌し、そして
    (d)HPLCにより少なくとも85%面積の純度を有する混合物から化合物IVを単離することを含んで成る方法。
  23. 前記水混和性有機溶媒がメタノールであり、そして前記水不混和性有機溶媒が塩化メチレンである請求項1及び22記載の方法。
  24. 化合物IVを有機溶媒に溶解し;前記溶液を鉱酸により少なくとも1度、抽出し;前記溶液を加熱還流し、前記溶媒のほぼ2/3を蒸留し;前記溶液に水を、ほぼ室温以上の温度で添加し、懸濁液を形成し;前記懸濁液を冷却し、固形物の沈殿を誘発し;前記固形物を乾燥し、化合物IVを得ることを含んで成る方法により、前記単離された化合物IVを精製することを、さらに含んで成る請求項1及び22〜23のいずれか1項記載の方法。
  25. 前記単離された化合物IVが、下記式IV−a:
    Figure 2008522983
    で表される化合物IV-a;下記式IV−6:
    Figure 2008522983
    で表される化合物IV−b;下記式IV−c:
    Figure 2008522983
    で表される化合物IV−c;及びそれらの混合物から成る群から選択された不純物を含む請求項1及び22〜24のいずれか1項記載の方法。
  26. 前記化合物IV−aが、HPLCにより約2%面積以下の量で存在する請求項25記載の方法。
  27. 前記化合物IV−aが、HPLCにより約1〜約2%面積の量で存在する請求項25又は26記載の方法。
  28. 前記化合物IV−bが、HPLCにより約1%面積以下の量で存在する請求項25〜27のいずれか1項記載の方法。
  29. 前記化合物IV−cが、HPLCにより約2%面積以下の量で存在する請求項25〜28のいずれか1項記載の方法。
  30. 出発材料として使用される化合物VIは、HPLCにより約10%面積以下の化合物VIaを含み、そして得られる化合物VIは、HPLCにより約2%面積以下の化合物VI−a、 HPLCにより約1%面積以下の化合物IV−b、及びHPLCにより2%面積以下の化合物VI−cを含む請求項1及び7〜29のいずれか1項記載の方法。
  31. 前記水混和性有機溶媒が、直鎖又は枝分れ鎖のC1-5アルコールである請求項1及び7〜30のいずれか1項記載の方法。
  32. 前記C1-5アルコールが、C1-3アルコールである請求項31記載の方法。
  33. 前記C1-3アルコールが、メタノール、エタノール又はイソプロパノールである請求項32記載の方法。
  34. 前記C1-3アルコールがメタノールである請求項32又は33記載の方法。
  35. 前記還元剤が、約0℃〜約−5℃の温度で添加される請求項1及び22〜34のいずれか1項記載の方法。
  36. 前記還元剤が、金属水素化物錯体である請求項1及び22〜35のいずれか1項記載の方法。
  37. 前記金属水素化物錯体が、アルカリ金属水素化物錯体である請求項36記載の方法。
  38. 前記金属水素化物錯体が、硼水素化ナトリウム、硼水素化カリウム又はトリメトキシ硼水素化ナトリウムである請求項37記載の方法。
  39. 前記アルカリ金属水素化物錯体が、硼水素化ナトリウムである請求項38記載の方法。
  40. HPLCにより少なくとも85%面積の純度を有する化合物IVを、ロクロニウムブロミドに転換することをさらに含んで成る請求項33〜39のいずれか1項記載の方法。
  41. 下記VII :
    Figure 2008522983
    で表される化合物VII の調製方法であって、
    (a)化合物IV、モルホリン、及び少なくとも1つの酸性触媒の懸濁液を形成し;
    (b)前記懸濁液を、約100℃〜ほぼ還流温度で、約24〜約48時間、攪拌し;そして
    (c)前記懸濁液から化合物VII を単離することを含んで成る方法。
  42. 前記モルホリンが、水溶液の形で存在する請求項1及び41記載の方法。
  43. 前記触媒が、鉱酸、有機酸及びルュイス酸から成る群から選択される請求項1及び41〜42のいずれか1項記載の方法。
  44. 前記有機酸が、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリクロロ酢酸又はトリフルオロ酢酸である請求項43記載の方法。
  45. 前記鉱酸が、硫酸又は塩酸のいずれかである請求項43又は44記載の方法。
  46. 前記リュイス酸が、AlCl3, ZnCl2, BF3, SnCl4, TiCl4, AgClO4, Zn(OAc)2, 又はFeCl3である請求項43〜45のいずれか1項記載の方法。
  47. 前記リュイス酸が、酢酸亜鉛又は塩化鉄のいずれかである請求項43〜46のいずれか1項記載の方法。
  48. 前記触媒が、p−トルエンスルホン酸である請求項1及び41〜47のいずれか1項記載の方法。
  49. 請求項1記載の段階(j)、及び請求項41記載の段階(b)における懸濁液が、約100℃〜約110℃の温度で攪拌される請求項1及び41〜48のいずれか1項記載の方法。
  50. 化合物VIを、ロクロニウムブロミドに転換スルことをさらに含んで成る請求項41〜49のいずれか1項記載の方法。
  51. 下記式VIII:
    Figure 2008522983
    で表される化合物VIIIの調製方法であって、
    (a)化合物VII 、極性有機溶媒、及び少なくとも1つのアセチル化試薬と、少なくとも1つの塩基とを混合し、混合物を得;そして
    (b)前記混合物から化合物VIIIを単離することを含んで成る方法。
  52. 前記単離された化合物VIIIが、下記式VII :
    Figure 2008522983
    で表される化合物VII ;下記式IX:
    Figure 2008522983
    で表される化合物IX;及びそれらの混合物から成る群から選択された不純物を含む請求項1及び51記載の方法。
  53. 前記化合物VII が、HPLCにより約1.7%面積以下の量で存在する請求項51又は52記載の方法。
  54. 前記化合物VII が、HPLCにより約0.2〜約1.24%面積の量で存在する請求項51〜53のいずれか1項記載の方法。
  55. 前記化合物IXが、HPLCにより約7%面積以下の量で存在する請求項51〜54のいずれか1項記載の方法。
  56. 前記化合物IXが、HPLCにより約1%〜約5.2%面積の量で存在する請求項51〜55のいずれか1項記載の方法。
  57. 化合物VII が、請求項39記載の方法、又はいずれか他の方法により得られる請求項51〜56のいずれか1項記載の方法。
  58. 前記極性非プロトン性有機溶媒が、ケトン、エステル、エーテル、アミド、ニトロメタン及びハロゲン化された炭化水素から成る群から選択される請求項1及び51〜57のいずれか1項記載の方法。
  59. 前記ケトンが、C3-6ケトンである請求項58記載の方法。
  60. 前記C3-6ケトンが、アセトン又はメチルイソブチルケトンのいずれかである請求項59記載の方法。
  61. 前記エステルが、C4-6エステルである請求項56〜58のいずれか1項記載の方法。
  62. 前記C4-6エステルが、酢酸エチル又は酢酸イソブチルのいずれかである請求項61記載の方法。
  63. 前記エステルが、C3-4環状エーテルである請求項58〜62のいずれか1項記載の方法。
  64. 前記C3-4環状エーテルがテトラヒドロフランである請求項63記載の方法。
  65. 前記アミドがC3-4アミドである請求項58〜64のいずれか1項記載の方法。
  66. 前記C3-4アミドがN, N−ジメチルホルムアミドである請求項65記載の方法。
  67. 前記ハロゲン化された炭化水素が、C1-2ハロゲン化された炭化水素である請求項58〜66のいずれか1項記載の方法。
  68. 前記C1-2ハロゲン化された炭化水素が、ジクロロメタン又はジクロロエタンのいずれかである請求項67記載の方法。
  69. 前記極性非プロトン性有機溶媒が、ジクロロメタンである請求項1及び51〜68のいずれか1項記載の方法。
  70. 前記アセチル化試薬が、アセチルハロゲン化物、ハロゲン化されたエステル、無水物及びエステルから成る群から選択される請求項1及び51〜69のいずれか1項記載の方法。
  71. 前記アセチルハロゲン化物が塩化アセチルである請求項70記載の方法。
  72. 前記ハロゲン化されたエステルが、AcOCH2CCl3又はAcOCH2CF3のいずれかである請求項70又は71記載の方法。
  73. 前記無水物が、混合された無水物又は無水酢酸である請求項70〜72のいずれか1項記載の方法。
  74. 前記エステルがイソプロペニルアセテートである請求項70〜73のいずれか1項記載の方法。
  75. 前記アセチル化試薬が、塩化アセチル又は無水酢酸である請求項1及び51〜74のいずれか1項記載の方法。
  76. 前記塩基が有機塩基である請求項1及び51〜75のいずれか1項記載の方法。
  77. 前記有機塩基が、脂肪族アミン及び芳香族アミンから成る群から選択される請求項76記載の方法。
  78. 前記脂肪族アミンが、トリエチルアミン、ジエチルイソプロピルアミン、トリ−n−プロピルアミン、又はトリブチルアミンである請求項77記載の方法。
  79. 前記芳香族アミンが、4−ジメチルアミノピリジンである請求項77又は78記載の方法。
  80. 前記塩基が無機塩基である請求項1及び51〜75のいずれか1項記載の方法。
  81. 前記無機塩基が、アルカリ及びアルミニウム塩基から成る群から選択される請求項80記載の方法。
  82. 前記アルカリ塩基が、炭酸ナトリウム又は炭酸水素ナトリウムである請求項81記載の方法。
  83. 前記アルミニウム塩基が、酸化アルミニウムである請求項81又は82記載の方法。
  84. 前記塩基が、トリエチルアミン、ピリジン又は炭酸ナトリウムである請求項1及び51〜83のいずれか1項記載の方法。
  85. 請求項1記載の段階(l)、及び請求項51記載の段階(a)における混合物が、約0℃〜約60℃の温度で攪拌される請求項1及び51〜84のいずれか1項記載の方法。
  86. 請求項1記載の段階(l)、及び請求項51記載の段階(a)における混合物が、約12〜約22時間、攪拌される請求項1及び51〜85のいずれか1項記載の方法。
  87. 化合物VIIIの単離の後、その化合物を、湿潤アセトニトリル及びジクロロメタンの混合物から結晶化により精製することを、さらに含んで成る請求項1及び51〜86のいずれか1項記載の方法。
  88. 前記湿潤アセトニトリルが、約1〜約5体積%の水を含む請求項87記載の方法。
  89. 前記湿潤アセトニトリルが、約1〜約1.25体積%の水を含む請求項87又は88記載の方法。
  90. 前記化合物VIIIが、化合物VII 、化合物IX及びそれらの混合物から成る群から選択された不純物を含む請求項87〜89のいずれか1項記載の方法。
  91. 化合物VII が、HPLCにより0.3%面積以下の量で存在する請求項90記載の方法。
  92. 化合物VII が、HPLCにより0.1〜0.3%面積以下の量で存在する請求項90又は91記載の方法。
  93. 化合物IXが、HPLCにより1%面積以下の量で存在する請求項90〜92のいずれか1項記載の方法。
  94. 化合物IXが、HPLCにより0.5%面積以下の量で存在する請求項90〜93のいずれか1項記載の方法。
  95. 化合物VIIIからのロクロニウムブロミドの調製方法であって、
    (a)化合物VIII、極性非プロトン性有機溶媒、臭化アリル、及び少なくとも1つの無機塩基を組合し、混合物を得;そして
    (b)前記混合物からロクロニウムブロミドを単離することを含んで成る方法。
  96. 前記極性非プロトン性有機溶媒が、ハロゲン化された炭化水素、エステル及びケトンから成る群から選択される請求項1及び95記載の方法。
  97. 前記ハロゲン化された炭化水素が、C1-2ハロゲン化された炭化水素である請求項96記載の方法。
  98. 前記C1-2ハロゲン化された炭化水素が、ジクロロメタンである請求項97記載の方法。
  99. 前記エステルが酢酸エチルである請求項96〜98のいずれか1項記載の方法。
  100. 前記ケトンが、C3-4ケトンである請求項96〜98のいずれか1項記載の方法。
  101. 前記C3-4ケトンがアセトンである請求項100記載の方法。
  102. 前記極性非プロトン性有機溶媒が、ジクロロメタンである請求項1及び95〜96のいずれか1項記載の方法。
  103. 前記臭化アリルが、化合物VIII1モル当たり約1.3〜約3モル当量の量で存在する請求項1及び95〜102のいずれか1項記載の方法。
  104. 請求項1記載の段階(n)、及び請求項95記載の段階(a)において得られる混合物が、カールフィッシャーにより決定される場合、約0.1%以下の水含有率を有する請求項1及び95〜103のいずれか1項記載の方法。
  105. 前記無機塩基が、アルカリ及びアルミニウム塩基から成る群から選択される請求項1及び95〜104のいずれか1項記載の方法。
  106. 前記アルカリ塩基が、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム又は炭酸カリウムである請求項105記載の方法。
  107. 前記アルミニウム塩基が酸化アルミニウムである請求項105又は106記載の方法。
  108. 前記無機塩基が炭酸ナトリウムである請求項1及び95〜104のいずれか1項記載の方法。
  109. 請求項1記載の段階(n)、及び請求項93記載の段階(b)における混合物が、ロクロニウムブロミドの単離の前、約15℃〜約40℃の温度で攪拌される請求項1及び95〜108のいずれか1項記載の方法。
  110. 前記段階(b)における混合物が、ロクロニウムブロミドの単離の前、約20〜約24時間、維持される請求項1及び95〜109のいずれか1項記載の方法。
  111. 式Iの粗Rocが、
    a)粗クロニウムブロミドを、極性非プロトン性有機溶媒に溶解し、溶液を形成し;
    b)前記溶液に、塩基により任意に組合された脱色剤を添加し、第1懸濁液を形成し;
    c)前記第1懸濁液を濾過し;
    d)前記濾液を抗溶媒に添加し、そして激しく攪拌し、第2懸濁液を得;
    e)前記第2懸濁液からロクロニウムブロミドの湿潤固形物を回収し;そして
    f)前記湿潤ロクロニウムブロミドを、約35℃以下の温度で乾燥することを含んで成る方法により精製される請求項1及び95〜109のいずれか1項記載の方法。
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