JP2008275538A - 三次元形状測定器及び試料画像構築装置 - Google Patents

三次元形状測定器及び試料画像構築装置 Download PDF

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Abstract

【課題】微細な試料の表面各部の高さ情報から当該表面の画像を得るための新たな手法を提供する。
【解決手段】三次元形状測定器により取得された試料の表面各部の高さを示す高さ情報が高さ画像記憶部201で記憶される。画像−擬似輝度画像変換部207は、まず、当該試料の表面各部の高さ情報に基づいて当該表面各部の傾きを示す傾き情報を算出する。そして、この表面各部の傾きを当該試料表面の画像における当該表面各部の輝度に対応付けて当該画像における輝度情報を生成し、この輝度情報を用いて当該試料表面の輝度画像を構築する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、試料表面の画像を取得する技術に関し、特に、微細な試料についての画像の取得に好適な技術に関する。
一般に、非接触方式による微細な試料の三次元観察を行う場合、顕微干渉計測法が知られている。
例えば特許文献1には、顕微干渉計測法による試料の計測結果の取り込みと、その試料の三次元画像の形成方法とについて開示されている。顕微干渉計測法では、まず、低コヒーレントな照明光を分岐し、その一方を対物レンズにて試料表面に集光させ、もう一方を参照ミラーなどに集光させる。そして、これら2つの反射光を干渉させた干渉像を取り込む。この干渉像の取り込みを、対物レンズと試料との相対距離を変えながら行うことで得られる干渉像の強度分布より、試料の高さ画像(試料表面各部の高さ(厚み)の違いを色彩等の違いとして表した画像も含む)を構築する。
なお、非接触方式による微細な試料の三次元観察を行う方法の例として、上述した特許文献1では、顕微干渉計測法が用いられている。微細な試料の三次元観察を行うための高さ情報を得る手段としては、この他に、例えば、AFM(原子間力顕微鏡)やSTM(走査型トンネル顕微鏡)などのSPM(走査型プローブ顕微鏡)も知られている。
また、例えば特許文献2には、輝度画像(光源から試料に光を照射し、その反射光を検出器で受光し、試料上の輝度分布を輝度や色彩等の違いとして表した画像)を取得できる共焦点レーザ顕微鏡が開示されている。
この特許文献2に開示されている顕微鏡は、レーザ光源から出射されたレーザ光を対物レンズで試料表面上に集光させ、その集光されたレーザ光を平面方向に走査したときの反射レーザ光を受光することによって、試料表面の観察画像を得る走査型レーザ顕微鏡(LSM)である。加えて、この顕微鏡は、対物レンズと試料との相対距離を変えながら反射レーザ光を受光して得られる、受光強度最大時の受光強度と、対物レンズと試料との相対距離のデータとを基にして、全焦点画像や三次元画像を取得する。更に、この顕微鏡は、白色光源から試料に照射された光の反射光をCCDカメラで取得して色情報を取得し、LSMにより取得される高さ画像にこの色情報を張り合わせることで、試料のカラー三次元画像の提供を可能としている。
また、例えば特許文献3に開示されている三次元測定装置は、CCDカメラで取得した色情報に、高さ情報と平面分解能の高いLSMで取得した輝度情報とを反映することで、試料のカラー画像の取得を可能としている。
特開2004−28647号公報 特開2004−29537号公報 特開2001−82935号公報
しかし、特許文献1に開示の手法により構築される画像は、単に高さ情報の違いを表して構築するものであるため、必ずしも見やすい画像が得られるとは限らない。例えば、試料において同一高さの部位でも、その部位の反射率や表面状態が異なった場合には、見え方は異なるはずであるが、特許文献1に開示の手法により構築される画像では、同じ高さ位置の部位は同一の表現となってしまう。
また、特許文献2に開示の手法では、LSMで取得した高さ画像に張り合わせる色情報(カラー情報)は、コントラストが低いため、張り合わせたカラー画像は、ぼやけたようなものになってしまうと考えられる。
また、特許文献3に開示の手法では、CCDカメラで取得した色情報に、コントラストの高いLSMで取得した輝度情報を反映しているので、特許文献2に開示の手法により得られるものよりもコントラストの良好なカラー画像の取得が可能であると考えられる。しかし、特許文献3の手法は、元来試料の反射率の影響を含んでいるカラー画像に対し、試料の反射率の影響を含んでいる輝度情報を更に反映させるものであるため、試料表面の色表現の正確性には疑問が残る。
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、微細な試料の表面各部の高さ情報から当該表面の画像を得るための新たな手法を提供することである。
本発明の態様のひとつである三次元形状測定器は、測定対象である試料の表面各部の高さを示す高さ情報を取得する高さ情報取得手段と、該試料の表面各部の高さ情報に基づいて、該表面各部の傾きを示す傾き情報を算出する傾き情報算出手段と、該傾き情報で示されている該試料の表面各部の傾きを該試料表面の画像における該表面各部の輝度に対応付けて該画像における輝度情報を生成する輝度情報生成手段と、該輝度情報を用いて該試料表面の輝度画像を構築する輝度画像構築手段と、を有することを特徴とするものであり、この特徴によって前述した課題を解決する。
なお、上述した本発明に係る三次元形状測定器において、該輝度情報生成手段による該試料の表面各部の傾きと輝度との対応付けでは、該傾きが大きくなるほど輝度が単調に低下するように対応付けるように構成することができる。
また、前述した本発明に係る三次元形状測定器において、該輝度情報生成手段による該試料の表面各部の傾きと輝度との対応付けは、該試料の表面に白色光を照射したときにおける該試料の表面からの反射光の輝度特性に従って行うように構成することもできる。
また、前述した本発明に係る三次元形状測定器において、該輝度情報生成手段による該試料の表面各部の傾きと輝度との対応付けは、該傾きと該輝度との対応関係を予め定義しておいたテーブルを参照して行うように構成することもできる。
また、前述した本発明に係る三次元形状測定器において、該傾き情報算出手段は、該高さ情報で示されている該試料の表面各部の高さを微分演算することで該傾き情報を算出するように構成することもできる。
また、前述した本発明に係る三次元形状測定器において、該高さ情報に基づいて、該試料の三次元画像を構築する三次元画像構築手段と、該三次元画像と該輝度画像とを重畳合成する画像合成手段と、を更に有するように構成することもできる。
また、前述した本発明に係る三次元形状測定器において、該高さ情報に含まれていたノイズ成分の影響を、該傾き情報に基づいて除去する除去手段を更に有するように構成することもできる。
なお、このとき、該ノイズ成分除去手段は、該傾き情報算出手段により算出された傾き情報で示されている傾きのうち、該高さ情報取得手段によって定まる該傾きの検出限界の範囲外のものを、該検出限界の値に制限することで、ノイズ成分の影響を除去するように構成することもできる。
また、前述した本発明に係る三次元形状測定器において、該試料の表面のカラー画像を取得する画像取得手段と、該画像取得手段が取得したカラー画像を構成している各画素の輝度情報を、該輝度情報生成手段により生成される輝度情報に置換することで、該カラー画像を変換する画像変換手段と、を更に有するように構成することもできる。
本発明の別の態様のひとつである試料画像構築装置は、試料の表面各部の高さを示す高さ情報に基づいて、該表面各部の傾きを示す傾き情報を算出する傾き情報算出手段と、該傾き情報で示されている該試料の表面各部の傾きを該試料表面の画像における該表面各部の輝度に対応付けて該画像における輝度情報を生成する輝度情報生成手段と、該輝度情報を用いて該試料表面の輝度画像を構築する輝度画像構築手段と、を有することを特徴とするものであり、この特徴によって前述した課題を解決する。
本発明によれば、新たな手法により、微細な試料の表面各部の高さ情報から当該表面の画像を得ることができるようになるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず図1について説明する。図1は本実施例に係る三次元形状測定器の構成を示している。なお、この三次元形状測定器は、測定対象である試料の表面各部の高さを示す高さ情報を、顕微干渉計測法により取得するものである。
図1に示す三次元形状測定器は、試料9の上方に配置された干渉対物レンズ5と、CCDカメラ11と、干渉対物レンズ5から出射する光を集光して試料9の像をCCDカメラ11の受光面に結像させる結像レンズ10と、コントローラ12と、コントローラ12内の画像処理部13で画像処理された画像を表示するモニタ14と、照明光学系1と、を備えて構成されている。
干渉対物レンズ5は、対物レンズ6と、ビームスプリッタ8と、参照ミラー7と、を備えて構成されている。これらの構成要素は全て干渉対物レンズ5の光軸上に配置されており、いわゆるミラウ型干渉光学系を構成している。なお、参照ミラー7は、ビームスプリッタ8を介して対物レンズ6における試料9側の焦点位置と光学的に共役な位置に配置されており、その表面が鏡面となっている。
また、照明光学系1は可視域から赤外域までの光を発する白色光源2(たとえばハロゲン光源)と、白色光源2からの光を集光して干渉対物レンズ5へ光を導く投影光学系3と、ハーフミラー4と、を備えて構成されている。
この図1の構成において、白色光源2から発した光は、投影光学系3により集光され、ハーフミラー4で反射して干渉対物レンズ5へと導かれ、対物レンズ6に入射する。対物レンズ6に入射した光は集光されて試料9を照明すると共に、ビームスプリッタ8で反射して参照ミラー7も照明する。
試料9で反射した光は、ビームスプリッタ8を透過する。一方、参照ミラー7で反射した光はビームスプリッタ8で反射する。このとき、このそれぞれの光が干渉する。この干渉した光が対物レンズ6から出射する。
対物レンズ6から出射した光は、ハーフミラー4を透過した後、結像レンズ10によりCCDカメラ11の受光面において干渉像として集光される。ここで集光された干渉像は、コントローラ12内の画像処理部13で画像処理されてモニタ14で表示される。
なお、コントローラ12の実体は、ごく標準的な構成のコンピュータ、すなわち、制御プログラムの実行によってコンピュータ全体の動作制御を司るMPU等の演算処理装置と、この演算処理装置が必要に応じてワークメモリとして使用するメインメモリと、各種のプログラムや制御データなどを記憶して保存しておく例えばハードディスク装置などの記憶装置と、CCDカメラ11から送られてくる干渉像の画像データの受信制御を行うインタフェース部と、種々の操作に対応付けられて示される操作者からの指示を取得する入力部と、モニタ14での各種の画面や情報の表示を管理する出力部と、を有して構成されているコンピュータ、を利用することができる。
この三次元形状測定器を用いて試料9の高さ情報を取得する手順について説明する。
まず、図示しない対物レンズ走査機構を動作させて干渉対物レンズ5をその光軸方向に沿って走査して得られる干渉画像を順次取得する。そして、得られた画像の画素毎に、その干渉強度が最大であるときの走査位置を求める。この画素毎の干渉強度最大の走査位置に基づいて試料9の高さ情報が得られる。また、この画素毎の干渉強度最大の走査位置に高さ情報を対応付けると試料9の高さ画像(三次元画像)が構築される。
次に、本実施例における画像処理部13の機能構成について、図2を用いて説明する。コントローラ12では、所定の制御プログラムを実行することによって、コントローラ12の実体であるコンピュータの各構成要素を、これより説明する各機能ブロックとして機能させる。
高さ画像構築部206は、三次元形状測定器により取得された試料9の高さ情報より高さ画像(三次元画像)を構築する。構築された高さ画像の画像データは、高さ画像記憶部201で記憶される。
高さ画像−擬似輝度画像変換部207は、まず、高さ画像記憶部201で記憶されている高さ情報(高さ画像)に基づき、各画素における隣接画素との傾き(勾配)を示す値(傾き値)を、試料9の表面各部の傾き情報として算出する。そして、画素毎に、この傾き値を予め定義されている輝度値に対応付けることで各画素の傾き値を輝度値に変換することにより、試料9表面の輝度情報を生成する。そして、この輝度情報より試料9表面の輝度画像を構築する。
高さ画像−擬似輝度画像変換部207は、この試料9表面の輝度情報の生成を、カラーマップ記憶部204に予め格納しておいた、対応付けテーブルを参照することによって行う。図3のグラフは、この対応付けテーブルにおける傾き値と輝度値との対応関係の定義例を示したものである。
図3のグラフに示した定義例では、傾き値(絶対値)の増加に対して輝度値が単調に減少する特性を有している。上述した対応付けテーブルでこのような傾向の定義を行っておくと、構築される試料9表面の輝度画像において、傾斜が急である部位ほどその部位が暗く(輝度が低く)表現される。この傾向は、試料9を反射型顕微鏡で観察した場合の傾向と同様になる。
反射型顕微鏡において、照明光を対物レンズ側から照射しながら観察試料の観察を行うと、観察試料における傾斜の急な部位は、照明光の当該部位での反射光が対物レンズに入射する光量が少なくなるので、得られる観察試料の画像におけるその部位は暗くなる。従って、図3に示されている定義例を対応付けテーブルとして採用することにより、反射型顕微鏡での観察により得られる画像に類似した輝度の傾向を有する輝度画像を得ることができる。
なお、実在する反射型顕微鏡において、観察試料の勾配量と、照明光として白色光を用いて当該観察試料を照明したときの当該観察試料表面からの反射光の輝度との関係を実測し、この実測結果に従った対応付けテーブルを作成してカラーマップ記憶部204に予め格納しておくようにしてもよい。
なお、以下の説明では、このようにして構築される試料9表面の輝度画像を「擬似輝度画像」と称することとする。
図4は、高さ画像−擬似輝度画像変換部207によって行われる、試料9の画像の変換例を示したものである。
高さ画像−擬似輝度画像変換部207は、まず、試料9の高さ画像301を構成している各画素についての傾き値を算出する。傾き画像302は、この画素毎の傾き値を画像として構築したものである。続いて、高さ画像−擬似輝度画像変換部207は、カラーマップ記憶部204に格納されている対応付けテーブルを参照し、画素毎の傾き値を輝度値に変換して輝度情報を生成し、この輝度情報より試料9表面の擬似輝度画像303を構築する。
以上のようにして構築された擬似輝度画像303は、擬似輝度画像記憶部202で一旦記憶される。その後、擬似輝度画像記憶部202に記憶されている擬似輝度画像は、画像転送I/O205からモニタ14へと転送され、モニタ14で表示される。
次に図5について説明する。図5は、画像処理部13における高さ画像−擬似輝度画像変換部207によって行われる、高さ画像−擬似輝度画像変換処理の処理内容をフローチャートで示したものである。なお、この処理は、コントローラ12であるコンピュータの記憶装置に予め格納されている所定の制御プログラムを、当該コンピュータの演算処理装置が読み出して実行することによって実現される。
図5において、まず、S101では、試料9の高さ画像を高さ画像記憶部201から読み込む処理が行われる。
続くS102では、前ステップの処理によって取得した高さ画像を構成する各画素に対して微分演算処理を施すことによって、各画素における傾き値を算出する処理が行われる。なお、本実施例では、図6に示した3×3の一次微分フィルタを用いてこの微分演算処理を行うものとする。すなわち、傾き値の算出対象である画素を中心とする上下左右の9つの画素の高さ情報に対し、図6に示す係数を乗算し、その結果を合計することによって、各画素の傾き値を算出する。
S103では、前ステップの処理によって算出された各画素の傾き値を2乗し、得られた値の平方根をとることにより、その傾き値の絶対値を求める処理が行われる。なお、傾き値の絶対値の取得手法として、他の手法を採用することも可能である。
S104では、カラーマップ記憶部204に格納されている対応付けテーブルを参照して画素毎の傾き値を輝度値に変換することで輝度情報を生成し、この輝度情報より擬似輝度画像を構築する。
以上の高さ画像−擬似輝度画像変換処理が実行されることによって、試料9表面の擬似輝度画像が構築される。
以上のように、本実施例によれば、試料9の表面の傾斜の程度に応じ、急な斜面に対しては低輝度であり、水平面に対しては高輝度である試料9の擬似輝度画像を構築することができる。すなわち、主に高さ情報を取得する三次元形状測定器で、高さ画像(三次元画像)のみでなく、擬似的な輝度画像をも提供することができるようになる。
なお、試料9によっては、高さ画像より算出される各画素の傾き値の分布が、図7Aの分布図に示すように、ある値に集中してしまう場合がある。このような分布を有するものについて擬似輝度画像をそのまま構築すると、輝度の濃淡の差が少ない画像となってしまい、試料9を認識し辛いものとなってしまうことがある。
そこで、このような傾き値の分布を有している場合には、傾き値のわずかな違いで輝度値が大きく異なるように、傾き値と輝度値との対応関係を変化させてもよい。具体的には、例えば以下のようにする。
まず、図7Aの分布を求め、当該分布における傾き値の最大値と最小値とを求める。
次に、この最大値と最小値との差を算出し、更に、この差の値の例えば20%の値を算出し、この値を定数Aとする。
次に、先に求めた最大値に定数Aの値を減算し、この減算結果を傾き値Bとする。
なお、ここでは、最大値に定数Aの値を減算して傾き値Bを求めたが、基準となる傾き値が求められれば、他の方法でもよい。
次に、図7Bの分布図に示すように、この傾き値Bを、例えば傾き値の取り得る値の範囲の中央値(図7Bの例では、傾き値の取り得る値の範囲である0から255における中央値である128)となるようにする。すなわち、元の各画素の傾き値に対し、[中央値/傾き値B]を乗算することで各画素の傾き値を変更する。そして、カラーマップ記憶部204に格納されている対応付けテーブルを参照し、この変更後の傾き値を輝度値に変換して擬似輝度画像を構築する。
以上のようにして擬似輝度画像を構築することにより、各画素の傾き値の分布が集中している場合でも、傾斜の様子の認識が容易な試料9の擬似輝度画像を得ることができる。
なお、上述したようにする代わりに、図7Aのような傾き値の分布の場合に適した対応付けテーブルを用意してカラーマップ記憶部204に予め格納しておき、このテーブルを参照して傾き値から輝度値への変換を行うようにしてもよい。
また、図1の三次元形状測定器により構築される試料9の高さ画像(三次元画像)に対し、本実施例により構築される試料9についての擬似輝度画像を重畳合成する処理を画像処理部13が行うようにして、擬似輝度画像を三次元に構築することも可能である。
また、本実施例では、顕微干渉計測法を用いて試料9の高さ情報を取得しているが、この他の三次元形状測定器(例えば、AFMやSTMなどのSPM)を用いて取得するように構成することも可能である。
また、本実施例では、高さ画像から各画素の傾き値を算出するために、図6に示した一次微分フィルタによる微分演算処理を行っているが、この代わりに、例えば、ゾーベル(Sobel )フィルタやプレブィット(Prewitt )フィルタ等といった、画像中の境界(エッジ)検出等に用いられるフィルタによる微分演算処理を用いて算出することも可能である。
また、図5に示した高さ画像−擬似輝度画像変換処理においては、S103の処理により傾き値の絶対値を求め、続くS104の処理において、対応付けテーブルの参照により、傾き値の絶対値から輝度値への変換を行うようにしていた。この代わりに、負の値である傾き値についても対応する輝度値を対応付けテーブルで定義しておくようして、対応付けテーブルの参照による傾き値から輝度値への変換を、傾き値の絶対値を求めることなく行えるようにしてもよい。
本実施例は、試料9の高さ情報に含まれ得るノイズ成分の影響を除去して擬似輝度画像を構築するというものである。
本実施例に係る三次元形状測定器の構成は、図1に示した実施例1に係るものと同一である。但し、コントローラ12内の画像処理部13の機能構成が、実施例1におけるもの(図2)と異なっている。
ここで図8について説明する。図8は、本実施例における画像処理部13の機能構成を示している。
図8の構成は、ノイズ除去処理部209と検出器特性記憶部210とを有している点において、図2に示した実施例1の構成と異なっており、図2に示したものと同一の構成要素は同様の機能を提供する。
ノイズ除去処理部209では、後述するノイズ除去処理が行われる。また、検出器特性記憶部210には、図1に示した三次元形状測定器により検出し得る傾き値の検出限界値が予め格納されている。
三次元形状測定器における傾き値の検出限界について説明する。
三次元形状測定器では、対物レンズ6のNA(開口数)に依存して分解能が定まるため、試料9表面において、このNAによって定まる特定の傾き値よりも急な傾斜は、本来検出することができない。従って、試料9の高さ画像から算出される傾き値が、この検出限界閾値を超えている場合、この傾き値は、ノイズとみなすことができる。
例えば、図9の(a)に例示した試料についての高さ画像を求めると、図9の(b)における斜線部のような試料が存在していない部位に、ノイズ成分が表れる。このようなノイズ成分を含む高さ画像に対して図5に示した高さ画像−擬似輝度画像変換処理を施すと、試料が存在していないこの部位にも何がしかの像が現れてしまう虞がある。高さ画像−擬似輝度画像変換処理では、画像に対し微分演算処理を施すので、画像に含まれるノイズが僅かであっても、そのノイズを強調してしまう傾向があるためである。
そこで、本実施例では、ノイズ除去処理部209が、このような高さ情報に含まれていたノイズ成分の影響を除去するノイズ除去処理を行う。具体的には、まず、試料9の高さ画像より算出される各画素の傾き値を、前述した三次元形状測定器における傾き値の検出限界閾値と比較し、傾き値がこの閾値を超えており、検出限界の範囲外になっている画素については、その傾き値を、検出限界閾値に置換して制限する。そして、この置換を行った後、各画素に対し、上下左右の9つの隣接画素の傾き値の平均をとるノイズ除去演算を施し、新たな傾き値を画素毎に算出する。
このようにして算出されたノイズ除去後の各画素の傾き値は、その後、高さ画像−擬似輝度画像変換部207により輝度値に変換されて輝度情報が生成され、この輝度情報より擬似輝度画像が構築される。
このようにして構築される擬似輝度画像は、例えば図9の(c)のようになり、図9(b)における斜線部のような試料が存在していない部位に、像が現れることはない。
ここで図10について説明する。図10は、画像処理部13におけるノイズ除去処理部209によって行われる、ノイズ除去処理の処理内容をフローチャートで示したものである。なお、この処理は、コントローラ12であるコンピュータの記憶装置に予め格納されている所定の制御プログラムを、当該コンピュータの演算処理装置が読み出して実行することによって実現される。
この図10の処理は、図5に示した高さ画像−擬似輝度画像変換処理におけるS103の処理とS104の処理との間に実行される。
まず、S201では、検出器特性記憶部210に予め格納されている、図1に示した三次元形状測定器についての傾き値の検出限界閾値を参照して取得する処理が行われる。
続くS202では、図5のS103までの処理の実行により取得されている各画素の傾き値を前ステップの処理によって取得された閾値と比較し、傾き値がこの閾値を超えており、検出限界の範囲外になっている画素について、その傾き値を検出限界閾値に置換して制限する処理が行われる。
続くS203では、各画素に対し、上下左右の9つの隣接画素の傾き値の平均をとる3×3のノイズ除去フィルタによるノイズ除去演算を行い、新たな傾き値を画素毎に算出する処理が行われる。そして、このS203の処理を終えた後には、図5のS104に処理を進め、試料9表面の擬似輝度画像を構築する処理が実施例1と同様に行われる。
以上のノイズ除去処理が実行されることにより、試料9の高さ画像に含まれていたノイズの影響を抑制した擬似輝度画像が構築できるようになる。
なお、本実施例では、各画素の傾き値を利用するノイズ除去の処理を例に挙げて説明したが、他の一般的なノイズ除去フィルタを使用してノイズ除去を行うことも可能である。
本実施例では、三次元形状測定器として共焦点走査型レーザ顕微鏡を使用して試料表面の擬似輝度画像を構築する。更に、本実施例では、試料表面のカラー(色彩)画像と高さ情報とを共焦点走査型レーザ顕微鏡により取得し、当該試料表面のカラー画像における輝度情報を、当該高さ情報から生成される当該試料表面の輝度情報に置換することで、当該カラー画像の変換を行う。このようにすると、変換前のものよりもコントラストの良好な試料表面のカラー画像を得ることができる。
図11について説明する。図11は、本実施例に係る三次元形状測定器である共焦点走査型レーザ顕微鏡の構成を示している。
図11において、レーザ光源501から出射した光は、PBS(偏光ビームスプリッタ)502を透過した後、二次元走査部503に入射する。なお、レーザ光源501からさせる光量は、コントローラ512により、レーザパワー調整用DA(デジタル−アナログ)変換器511を介して制御される。
二次元走査部503は、入射した光束を二次元走査して対物レンズ505へと導く。この二次元走査部503は、対物レンズ505の瞳と共役な位置に配置されており、従って、対物レンズ505の瞳へ入射した光束は収束光となって試料506の焦点面上を走査する。なお、また、二次元走査部503から出射した光束は、1/4λ板504を通過する際に直線偏光から円偏光へと変換される。
その後、この収束光は試料506の表面で反射する。この反射光は、対物レンズ505に入射し、1/4λ板504及び二次元走査部503を介してPBS502に導かれる。PBS502は、この反射光を結像レンズ507へ導き、結像レンズ507はこの反射光をピンホール508上に集光する。
集光された反射光のうち、試料506の集光点以外の光はピンホール508により遮断され、当該集光点からの反射光のみが検出器509によって検出され、その光量に応じた大きさの電気信号が検出器509から出力される。この電気信号はAD(アナログ−デジタル)変換器510によりデジタルデータへと変換されてコントローラ512に導かれる。
なお、対物レンズ505は、図示しないZ移動機構を駆動させることにより、対物レンズ505の光軸方向に移動させることができる。なお、二次元走査部503及びZ移動機構の駆動制御はコントローラ512によって行われる。
ここで、ピンホール508は、対物レンズ505の集光位置と光学的に共役な位置になるように配置されている。従って、試料506が対物レンズ505の集光位置に位置している場合には、試料506からの反射光はピンホール508上で集光されてピンホール508を通過することができる。一方、試料506の位置が対物レンズ5の集光位置から外れている場合には、試料506からの反射光はピンホール508上には集光しないので、ピンホール508を通過できない。
このことから、対物レンズ505と試料506との相対位置に対する検出器509の出力の関係は、次のようになる。すなわち、試料506が対物レンズ505の集光位置に位置している場合には、光検出器509の出力は最大となる。そして、対物レンズ505と試料506との相対位置が変化し、試料506が対物レンズ505の焦点位置から離れるに従い光検出器509の出力は急激に低下する。従って、集光点を二次元走査すると共に、そのときの光検出器509の出力(輝度値)を二次元走査部503による走査動作に同期して画像化してモニタ513に表示すれば、試料506についてのある特定の高さのみが画像として得られる。
更に、試料506を対物レンズ505の光軸方向に移動させながら、上記と同様にして光検出器509の出力(輝度値)を繰り返し取得する。そして、得られた複数の画像における同一位置(光軸方向においての同一位置)の画素の輝度値を比較する。ここで、輝度値が最大のときの輝度値と、そのときのZ移動機構の位置情報(高さ情報)とを画素毎に検出する。このようにして検出された画素毎の最大輝度値と位置情報(高さ情報)とを用いると、試料506表面の高さ画像(三次元画像)を構築することができる。
また、図11の構成において、白色光源514から出射した光(白色光)は、対物レンズ505の瞳へ入射すると、この光束は収束光となる。この収束光は、試料506の焦点面上で反射した後、対物レンズ505に入射し、結像レンズ515を経て収束光となって、CCDカメラ516の受光面に集光する。
CCDカメラ516はカラー画像を取得する撮像素子である。CCDカメラ516の受光面には、多数の受光素子が配列されており、受光面に集光した光の各色(光の3原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)の各色)成分の光量に応じた電気信号を受光素子の配置位置に応じて出力する。この電気信号は、試料506表面の色彩情報を表したものである。
コントローラ512は、CCDカメラ516から転送されてくるRGB各色成分の電気信号に基づき、試料506表面の二次元カラー画像(表面画像)を構築する。構築されたカラー画像のデータは、コントローラ512内の画像処理部520に送られて画像処理される。
なお、コントローラ512の実体は、ごく標準的な構成のコンピュータ、すなわち、制御プログラムの実行によってコンピュータ全体の動作制御を司るMPU等の演算処理装置と、この演算処理装置が必要に応じてワークメモリとして使用するメインメモリと、各種のプログラムや制御データなどを記憶して保存しておく例えばハードディスク装置などの記憶装置と、レーザ顕微鏡本体500の各構成要素との間での各種のデータの授受の制御を行うインタフェース部と、種々の操作に対応付けられて示される操作者からの指示を取得する入力部と、モニタ513での各種の画面や情報の表示を管理する出力部と、を有して構成されているコンピュータ、を利用することができる。
次に、本実施例における画像処理部520の機能構成について、図12を用いて説明する。
図12の構成は、表面画像記憶部203と画像合成部208とを有している点において、図2に示した実施例1における画像処理部13の構成と異なっており、図2に示したものと同一の構成要素は同様の機能を提供する。なお、本実施例では、カラーマップ記憶部204に予め格納しておく対応付けテーブルは、試料506の表面形状における傾き値と反射特性との関係を示すものとしておき、反射型顕微鏡自体の特性の影響が含まれている場合には、その影響を除外したものとしておくことが好ましい。
コントローラ512で構築された試料506表面の二次元カラー画像(表面画像)のデータは、表面画像記憶部203で記憶される。
画像合成部208は、表面画像記憶部203で記憶されている試料506表面の二次元カラー画像のデータを読み出し、このカラー画像を構成している各画素の輝度情報を、高さ画像−擬似輝度画像変換部207により生成される輝度情報に置換することで、当該カラー画像の変換を行う。
試料506表面の二次元カラー画像のデータは、当該画像を構成する画素毎に、RGB各色の輝度値を画像情報として有している。この画素毎の画像情報は、各画素の色彩を示す色情報Cと、その色情報Cで示される色彩の輝度値yとで表すことも可能である。なお、このRGB各色の輝度値と、色情報C(若しくは色差情報CbCr)及び輝度値yとを演算処理により相互に変換できることは周知であり、その変換式も各種提案されている。
ここで図13について説明する。図13は、画像合成部208によって行われる、カラー画像変換処理の処理内容をフローチャートで示したものである。なお、この処理は、コントローラ12であるコンピュータの記憶装置に予め格納されている所定の制御プログラムを、当該コンピュータの演算処理装置が読み出して実行することによって実現される。
図13において、まず、S301では、試料506表面の二次元カラー画像のデータを表面画像記憶部203から読み込む処理が行われる。
続くS302では、前ステップの処理によって取得した二次元カラー画像のデータで示されている画素毎のRGB各色の輝度値を、前述した色情報C及び輝度値yに変換する演算処理が行われる。
続くS303では、前ステップの処理により算出された画素毎の輝度値を、高さ画像−擬似輝度画像変換部207により生成される画素毎の輝度値(「擬似輝度値」と称することとする)y’に置換する処理が行われる。
S304では、S302の処理により算出された画素毎の色情報Cと、S303の処理により置換された画素毎の擬似輝度値y’とに対し、S302で実行したものとは逆の演算処理を施して、画素毎のRGB各色の輝度値R’G’B’へと変換する処理が行われる。
S305では、二次元カラー画像の再構築処理、すなわち、前ステップの処理により得られた画素毎のRGB各色の輝度値R’G’B’で構成される二次元カラー画像を構築する処理が行われる。この処理により構築されたカラー画像は、その後、画像転送I/O205からモニタ513へと転送され、モニタ513で表示される。
以上のカラー画像変換処理が行われることによって、試料506表面のカラー画像の変換が行われる。この処理において算出される画素毎のRGB各色の輝度値R’G’B’には、平面方向(対物レンズ505の光軸に対して垂直な方向)及び高さ方向(対物レンズ505の光軸の方向)に対する分解能が良好であるという共焦点走査型レーザ顕微鏡の特性が反映される。従って、このようにして再構築された二次元カラー画像は、CCDカメラ516で撮像された変換前の二次元カラー画像よりも、コントラストが向上する。
なお、このコントラストの程度は、元の高さ情報を取得する三次元形状測定器の分解能に依存しており、高さ情報の取得に使用する三次元形状測定器の分解能が高いものであるほど、得られるカラー画像のコントラストがより良好ものになる。
以上のように、本実施例によれば、コントラストの良好なカラー画像を得ることができる。
なお、本実施例では、元の二次元カラー画像を構成する各画素の輝度値を擬似輝度値に置換することで二次元カラー画像を再構築したが、擬似輝度画像を他の画像との組合せに利用することも可能である。例えば、共焦点走査型レーザ顕微鏡において、実施例1のように、試料の高さ画像から擬似輝度画像を構築し、この擬似輝度画像と、当該高さ画像とを組み合わせることで、三次元画像である擬似輝度画像を構築することも可能である。
また、本実施例では、試料表面のカラー画像として、二次元画像を取得して使用した。この代わりに、試料表面のカラー画像として、三次元カラー画像を取得して使用することも可能である。すなわち、例えば、Z移動機構を駆動させながら、CCDカメラ516での試料表面の画像の撮像を繰り返し、当該試料表面における明るさ(輝度)のピークを画素毎に検出する。そして、輝度がピークであるときの高さ位置情報を取得し、得られた高さ位置情報に基づいて生成される三次元形状(立体形状)の表面に、二次元カラー画像を貼り合わせることで試料表面の三次元カラー画像を得る。このようにして得られる三次元カラー画像に対し、本実施例に係る画像の再構築処理を施すことも可能である。
また、本実施例において使用する擬似輝度値を、実施例2で構築したノイズ除去後の擬似輝度画像から得るようにすることも可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述した各実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
実施例1に係る三次元形状測定器の構成を示す図である。 実施例1における画像処理部の機能構成を示す図である。 対応付けテーブルにおける傾き値と輝度値との対応関係の定義例をグラフで示した図である。 試料の画像の変換例を示す図である。 高さ画像−擬似輝度画像変換処理の処理内容をフローチャートで示した図である。 3×3の一次微分フィルタの係数例を示す図である。 高さ画像より算出される各画素の傾き値の分布が集中している例を示す図である。 高さ画像より算出される各画素の傾き値の分布の分散化の手法を説明する図である。 実施例2における画像処理部の機能構成を示す図である。 実施例2におけるノイズ除去の手法を説明する図である。 ノイズ除去処理の処理内容をフローチャートで示した図である。 実施例3に係る三次元形状測定器である共焦点走査型レーザ顕微鏡の構成を示す図である。 実施例3における画像処理部の機能構成を示す図である。 カラー画像変換処理の処理内容をフローチャートで示した図である。
符号の説明
1 照明光学系
2、514 白色光源
3 投影光学系
4 ハーフミラー
5 干渉対物レンズ
6、505 対物レンズ
7 参照ミラー
8 ビームスプリッタ
9、506 試料
11、516 CCDカメラ
12、512 コントローラ
13、520 画像処理部
14、513 モニタ
201 画像記憶部
202 擬似輝度画像記憶部
203 表面画像記憶部
204 カラーマップ記憶部
205 画像転送I/O
206 高さ画像構築部
207 画像−擬似輝度画像変換部
208 画像合成部
209 ノイズ除去処理部
210 検出器特性記憶部
301 高さ画像
302 傾き画像
303 擬似輝度画像
500 レーザ顕微鏡本体
501 レーザ光源
502 PBS
503 二次元走査部
504 1/4λ板
507、515 結像レンズ
508 ピンホール
509 光検出器
510 AD変換器
511 レーザパワー調整用DA変換器

Claims (10)

  1. 測定対象である試料の表面各部の高さを示す高さ情報を取得する高さ情報取得手段と、
    前記試料の表面各部の高さ情報に基づいて、該表面各部の傾きを示す傾き情報を算出する傾き情報算出手段と、
    前記傾き情報で示されている前記試料の表面各部の傾きを該試料表面の画像における該表面各部の輝度に対応付けて該画像における輝度情報を生成する輝度情報生成手段と、
    前記輝度情報を用いて該試料表面の輝度画像を構築する輝度画像構築手段と、
    を有することを特徴とする三次元形状測定器。
  2. 前記輝度情報生成手段による前記試料の表面各部の傾きと輝度との対応付けでは、該傾きが大きくなるほど輝度が単調に低下するように対応付けることを特徴とする請求項1に記載の三次元形状測定器。
  3. 前記輝度情報生成手段による前記試料の表面各部の傾きと輝度との対応付けは、前記試料の表面に白色光を照射したときにおける該試料の表面からの反射光の輝度特性に従って行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の三次元形状測定器。
  4. 前記輝度情報生成手段による前記試料の表面各部の傾きと輝度との対応付けは、該傾きと該輝度との対応関係を予め定義しておいたテーブルを参照して行うことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の三次元形状測定器。
  5. 前記傾き情報算出手段は、前記高さ情報で示されている前記試料の表面各部の高さを微分演算することで前記傾き情報を算出することを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の三次元形状測定器。
  6. 前記高さ情報に基づいて、前記試料の三次元画像を構築する三次元画像構築手段と、
    前記三次元画像と前記輝度画像とを重畳合成する画像合成手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の三次元形状測定器。
  7. 前記高さ情報に含まれていたノイズ成分の影響を、前記傾き情報に基づいて除去する除去手段を更に有することを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか一項に記載の三次元形状測定器。
  8. 前記ノイズ成分除去手段は、前記傾き情報算出手段により算出された傾き情報で示されている傾きのうち、前記高さ情報取得手段によって定まる該傾きの検出限界の範囲外のものを、該検出限界の値に制限することで、ノイズ成分の影響を除去することを特徴とする請求項7に記載の三次元形状測定器。
  9. 前記試料の表面のカラー画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段が取得したカラー画像を構成している各画素の輝度情報を、前記輝度情報生成手段により生成される輝度情報に置換することで、該カラー画像を変換する画像変換手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1から8のうちのいずれか一項に記載の三次元形状測定器。
  10. 試料の表面各部の高さを示す高さ情報に基づいて、該表面各部の傾きを示す傾き情報を算出する傾き情報算出手段と、
    前記傾き情報で示されている前記試料の表面各部の傾きを該試料表面の画像における該表面各部の輝度に対応付けて該画像における輝度情報を生成する輝度情報生成手段と、
    前記輝度情報を用いて該試料表面の輝度画像を構築する輝度画像構築手段と、
    を有することを特徴とする試料画像構築装置。
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