JP2008275043A - クローラ走行車両の走行操作装置 - Google Patents

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Kenichi Kajiwara
研一 梶原
Noboru Yamashita
暢 山下
Yuji Takemoto
裕二 竹本
Junichi Oshita
淳一 大下
Shinsuke Abe
真佑 阿部
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Abstract

【課題】本発明は、左右の駆動軸の回転方向を前後に切り換えて走行方向を前進或いは後進に切り換えたり旋回したりする前後進クラッチを用いて発進時や停止時の走行速度変更をエンジンの回転を変えることなく、滑らかに行えるようにすることを課題とする。
【解決手段】クローラ走行装置13の駆動系に油圧駆動によって作動する前後進クラッチDを設けたクローラ走行車両において、走行操作具Eの操作量を検出する走行センサSを設け、該走行センサSの出力で前後進クラッチDを半クラッチ状態にして走行速度を制御すべくしたことを特徴とするクローラ走行車両の走行操作装置とした。
【選択図】図14

Description

この発明は、トラクタやコンバイン等のクローラ走行装置を用いたクローラ走行車両において、走行速度を変更制御する走行操作装置に関する。
クローラ走行装置を用いた作業車両は、左右のクローラの回転方向を変えて旋回する超信地旋回が出来るようにするためにクローラ走行装置の左右駆動軸近くに回転方向を逆転可能にした旋回クラッチDを設けている。
例えば、特開平7−312964号公報には操向クラッチと操向ブレーキの伝動下手側に左右の旋回クラッチDを設けたトランスミッションケースの構成が示され、特開2002−255057号公報には旋回クラッチと急旋回クラッチと超信地旋回クラッチをそれぞれ設けたトランスミッションケースの構成が示されている。この作業車両はコンバインであるが、トラクタにおいても同様なトランスミッションケースが用いられ、旋回クラッチは操向レバーやステアリングハンドルによる旋回操作時に連動して駆動軸の回転を適宜に変えて旋回するようになる。
特開平7−312964号公報 特開2002−255057号公報
作業車両は、一台のエンジンで機体の走行と共に脱穀装置やロータリなど種々の作業装置を駆動するようになっているが、作業中には作業装置を一定の作業回転で駆動したままで機体の走行速度を変化させるために、走行装置への動力伝動を切りながら変速しなければならない。この走行装置の変速を滑らかにするためには走行装置の駆動系に無段変速装置を組み込めば良いが、製造コストが高価となる。
そこで、本発明は、左右の駆動軸の回転方向を前後に切り換えて走行方向を前進或いは後進に切り換えたり旋回したりする前後進クラッチを用いて発進時や停止時の走行速度変更をエンジンの回転を変えることなく、滑らかに行えるようにすることを課題とする。
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、クローラ走行装置13の駆動系に油圧駆動によって作動する前後進クラッチDを設けたクローラ走行車両において、走行操作具Eの操作量を検出する走行センサSを設け、該走行センサSの出力で前後進クラッチDを半クラッチ状態にして走行速度を制御すべくしたことを特徴とするクローラ走行車両の走行操作装置とした。
この構成で、走行操作具Eの操作量を調節してクローラ走行装置13への動力伝動部に設ける前後進クラッチDを半クラッチ状態にして動力伝動を調整することでエンジン回転を変えなくても走行速度の変更が出来る。
請求項2に記載の発明は、前記走行操作具Eが主クラッチ52を操作するクラッチ操作具26で、該クラッチ操作具26のクラッチ入操作で前後進クラッチDを半クラッチ状態にしながらクラッチ入状態にすべくしたことを特徴とするクローラ走行車両の走行操作装置とした。
この構成で、走行開始時にクラッチ操作具26を入操作すると、クローラ走行装置13の駆動系において前後進クラッチDが半クラッチ状態を経過しての主クラッチ52が入になって走行をゆっくりと開始する。
請求項3に記載の発明は、前記走行操作具Eが走行速度を減速するブレーキ操作具25で、該ブレーキ操作具25を制動操作するに伴って前後進クラッチDを半クラッチ状態にしながら主クラッチ52を切ってブレーキ制動状態にすべくしたことを特徴とするクローラ走行車両の走行操作装置とした。
この構成で、ブレーキ操作具25を制動操作するとクローラ走行装置13の駆動系の前後進クラッチDが半クラッチ状態を経過して主クラッチ52を切ってブレーキを作用させることで、エンジンの回転を低下させることなく走行をゆっくりと停止する。
請求項1記載の発明によれば、エンジンの回転に影響を与えることなく、前後進クラッチDを半クラッチ状態にしながらクローラ走行装置13の走行速度をゆっくりと変化させる滑らかな走行開始や停止操作が出来きて、製造コストを低減できる。
請求項2記載の発明によれば、エンジン回転を変化させることなくクラッチ操作具26を単に入操作するだけで、動力接続のショックがない滑らかな発進が出来る。
請求項1記載の発明によれば、ブレーキ操作具25を制動操作するとクローラ走行装置13の駆動系から走行装置への動力伝動を切ってエンジンの回転に影響を与えないで制動出来るので、作業装置関係の処理能力に影響を与えない。
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のトランスミッションケースを適用したクローラ式トラクタTの全体を示す図面である。
トラクタTは、図1に示すように、車体前部にエンジン取付フレーム10を配し、同フレーム10にエンジン11を取り付け、このエンジン11の後部からエンジン出力軸(図示せず)を突設し、同軸の回転を車体前後方向に配した鋳物製トランストランスミッションケース12内の変速装置に伝達する構成となっている。また、前記変速装置により適宜減速された回転動力は、後述するベベルギア56,85や左右アクスルケース内のスプロケット軸86等を介して、左右のクローラ式走行装置13へ伝達する構成となっている。
前記トランストランスミッションケース12の上方には、フロア14を支持し、このフロア14上に、操向操作部となるステアリングハンドル15とこのステアリングハンドル15の左右に走行を前後進に切り換える前後進切換レバー24とロータリRなどの対地作業機或いは機体の前側に装着するフロントドーザ(図示省略)を昇降させるフィンガップレバー23(図2参照)を設け、ステアリングハンドル15の後側に操縦席18を設けてオペレータが着座して操縦操作を行う。
操縦席18の左側に走行速度を四段に変速する主変速レバー9、作業機の高さを調整するポジションレバー16、走行速度を高・低の二段に変速する副変速レバー17を設け、操縦席18の右側にバックアップスイッチ19、ロータリRの傾きを調整する傾き調整ダイヤル20や手動調整レバー21及び水平制御切換スイッチ22を設け、足元のフロア14に本発明のブレーキ操作具に相当するブレーキペダル25、本発明のクラッチ操作具に相当するクラッチペダル26等を設ける構成となっている。なお、ブレーキペダル25とクラッチペダル26を走行操作具Eと総称する。
なお、フィンガップレバー23に代えてポジションレバー16でフロントドーザを昇降するようにしても良い。この時は、ポジションレバー16が中立位置に復帰するように付勢して設けると良い。
前記フロア14の左右両側部には、クローラ走行装置13の上方を覆うフェンダー27を設ける構成となっている。左右のフェンダー27は、着脱式の燃料タンク28を取り付ける構成となっていて、この燃料タンク28の上部形状は、前記フェンダー27に沿わせた形状とし、この上面に前後に伸びる取手29を設ける構成となっている。この取手29がそのまま乗降用のハンドキャッチャーとなる。
前記トランスミッションケース12の上面には、作業機昇降用アクチュエータとなる昇降用油圧シリンダ30を設け、同シリンダ30のピストンに接続したリフトアーム31を上下回動することにより、リンク機構を介して作業機を昇降する構成となっている。
また、車体後部のリンク機構の一部には、作業機の左右ローリング用アクチュエータとして左右水平シリンダ32を取り付け、この作動量を前記シリンダ32に併設するストロークセンサ(図示せず)により検出する構成となっている。
ステアリングハンドル15の前側下部に設けるフロントパネル33には、図3と図4に示す如く、燃料計34、バッテリチャージ警告灯35、エンジンオイル圧力警告灯36、水温警告灯37、システム異常警告灯38、スピンターン表示灯39、マイルドターン表示灯40、作業時間等を表示するアワーメータ41、主変速位置表示灯42を設け、さらに、このフロントパネル33の左下側にホ―ンスイッチ44、ウインカーレバー43、ライト切換レバー45、旋回モード切換スイッチ46を設けている。
次に、トラクタTのトランスミッションケース12内の動力伝動構造を主として図8から図11で説明する。
トランスミッションケース12は、図9に示す如く、前ケース99、第一中間ケース100、第二中間ケース101、第三中間ケース102、後ケース103の5つの中空ケースを連結した構成である。
前記エンジン11の出力軸から前ケース99から突出する入力軸50へ入力された回転動力は、まず該入力軸50に設けた減速ギア組51によりトランスミッションケース12の第一中間ケース100に枢支した主クラッチ入力軸54に伝動され、主クラッチ52を駆動する。そして、この主クラッチ52にて入切操作される動力は、トランスミッションケース12の第三中間ケース102内に設ける主変速装置A及び副変速装置Bにより適宜減速され、後ケース103に枢支してベベルギア56を有する出力軸55へ伝達される。主クラッチ入力軸54の前ケース99外側には油圧ポンプ57を装着して駆動している。
前記主クラッチ52は主クラッチ出力軸53への動力断続を行い、フロア14上のクラッチペタル26で入切操作される。
主変速装置Aは、主クラッチ出力軸53の延長線上に設けるメイン駆動軸58とこのメイン駆動軸58を中心にして上下に配した第一従動軸59と第二従動軸60の三軸で構成されている。
主クラッチ出力軸53の回転動力は該主クラッチ出力軸53の後端に設けたギア61に噛合する大径ギア62を備えた減速軸63に伝達され、該減速軸63の小径ギア64と噛合するギア65からメイン駆動軸58に伝達される。
メイン駆動軸58にスプライン係合しているギア66と前記第二従動軸60上にニードルベアリングを介して軸受されたギア67とが常時噛合し、前記メイン駆動軸58にスプライン係合している小径ギア68と前記第一従動軸59にニードルベアリングを介して軸受されているギア69とがそれぞれ常時噛合している。なお、ギア65とギア66は一体のギアである。
さらにメイン駆動軸58にスプライン係合しているギア70と第一従動軸59にニードルベアリングを介して軸受されているギア71とが常時噛合している。また、メイン駆動軸58にスプライン係合しているギア72と第二従動軸60にニードルベアリングを介して軸受されているギア73とが常時噛合している。
第一従動軸59には、一速用のクラッチC1と三速用のクラッチC3を内装して相対回転不能にしたシリンダケース74が設けられている。
第一従動軸59と第二従動軸60とメイン駆動軸58の第二中間ケース101側は、軸受104,105,106で枢支し、第三中間ケース102側は、第一従動軸59と第二従動軸60は軸受97,95で枢支したギア75,81にスプライン嵌合し、メイン駆動軸58は軸受96で枢支している。(図11参照)
第一従動軸59には、ギア69,71と共にクラッチC1,C3を組み込んだシリンダーケース74をサブ組するが、これが外れないようにギア端面を押える止め輪107,109を設けている。同じく、第二従動軸60には、ギア67,73と共にクラッチC2,C4を組み込んだシリンダーケース80をサブ組するが、これが外れないようにギア端面を押える止め輪110,108を設けている。サブ組の最後に嵌め込む止め輪107,108,109,110は、各ギア67,73,69,71の端面がシリンダーケース74,80からの距離を異ならせているので、正しい組み立ての確認にもなる。
シリンダーケース74内のクラッチC1,C3を作動する油圧配管は、第三中間ケース102に穿孔した油路114と第二中間ケース101に穿孔した油路111をケースの接合と共に連結するが、第二中間ケース101側の油路111を***部112に設け、第三中間ケース102側の凹み部116に設けた油路114と連結することで、ケース端面に塗布するシール材が油路を防がないようにしている。115はオイルリングである。
シリンダーケース80への油路も同様にしている。
第一従動軸59の伝動下手端部にスプライン嵌合したギア75をメイン駆動軸58に遊嵌したギア筒77に固定したギア76と噛み合わせて第一従動軸59の回転をギア筒77に伝動している。
また第一従動軸59の軸線上に出力軸55を設け、この出力軸55に副変速装置Bを構成するクラッチギア78をスプライン嵌合し、このクラッチギア78を前記ギア筒77に形成したギア79と噛み合わせるとギア筒77の回転がギア79からクラッチギア78を介して出力軸55に伝動され、第一従動軸59のギア75と噛み合わせると第一従動軸59の回転或いは後述する第二従動軸60からギア75へ伝動された回転が出力軸55に伝動される。
従って、一速用のクラッチC1を入にすると、メイン駆動軸58の回転がギア68からギア69へ減速伝動され、ギア69の回転がシリンダーケース74を介して第一従動軸59の回転となってギア75を回転する。この時にクラッチギア78をギア75と噛み合わせると第一従動軸59の回転が出力軸55に直接伝動され、クラッチギア78を前記ギア筒77に形成したギア79と噛み合わせるとギア75の回転がギア76を介してギア筒77に減速伝動し、ギア筒77の別のギア79から出力軸55に減速伝動される。
また、三速用のクラッチC3を入にすると、メイン駆動軸58の回転がギア70からギア71へ増速伝動され、ギア71の回転がシリンダーケース74を介して第一従動軸59の回転となってギア75を回転する。この時にクラッチギア78をギア75と噛み合わせると第一従動軸59の回転が出力軸55に直接伝動され、クラッチギア78を前記ギア筒77に形成したギア79と噛み合わせるとギア75の回転がギア76を介してギア筒77に減速伝動し、さらにその回転がギア筒77の別のギア79から出力軸55に減速伝動される。
メイン駆動軸58と平行位置に配置された第一従動軸59との間に設けられる前記のギア伝達機構と同様の構成が、メイン駆動軸58と第二従動軸60の間にも設けられていて、二速用のクラッチC2と四速用のクラッチC4を構成している。
まず、メイン駆動軸58にスプライン係合しているギア66が第二従動軸60にニードルベアリングを介して軸受されているギア67と常時噛合し、第二従動軸60に相対回転不能にしたシリンダケース80を取り付けている。このシリンダケース80に二速用のクラッチC2と四速用のクラッチC4を内装している。
第二従動軸60の後端部に固定したギア81をメイン駆動軸58に遊嵌したギア筒77にスプライン嵌合したギア76と噛み合わして第二従動軸60の回転をギア筒77に伝動している。
従って、二速用のクラッチC2を入にすると、メイン駆動軸58の回転がギア66からギア67へ速伝動され、ギア67の回転がシリンダケース80を介して第二従動軸60の回転となってギア81を回転し、さらにギア81からギア76を介してギア75を回転する。この時にクラッチギア78をギア75と噛み合わせると第二従動軸60の回転が出力軸55に伝動され、クラッチギア78を前記ギア筒77に形成したギア79と噛み合わせるとギア81の回転がギア76を介してギア筒77に伝動し、ギア79から出力軸55に減速伝動される。
また、四速用のクラッチC4を入にすると、メイン駆動軸58の回転がギア72からギア73へ増速伝動され、ギア73の回転がシリンダケース80を介して第二従動軸60の回転となってギア81を回転し、さらにギア81からギア76を介してギア75を回転する。この時にクラッチギア78をギア75と噛み合わせると第二従動軸60の回転が出力軸55に伝動され、クラッチギア78を前記ギア筒77に形成したギア79と噛み合わせるとギア81の回転がギア76を介してギア筒77に伝動し、ギア79から出力軸55に減速伝動される。
左右のクローラ走行装置13,13を支持する後ケース103の左右側壁問に支持軸94を枢着し、この支持軸94に前記出力軸55に固着のベベルギア56と噛み合うベベルギア85をスプライン係合し、このベベルギア85と左右対称位置にブレーキディスク82を設けている。
前記支持軸94の端部には減速ギア組83を設け、この減速ギア組83を介して支持軸94の回転をアクスルケース内の入力軸84に伝動する。
主変速レバー9と副変速レバー17を適宜に操作して所望の走行速度で走行するのであるが、副変速レバー17の低速は主としてロータリ作業などの作業時に使用し、副変速レバー17の高速は路上走行などの移動時に使用する。
メイン駆動軸58の回転は、軸端に連結したPTO入力軸91に伝動され、PTO変速機構92を介してPTO出力軸93へ伝動される。
そして、ブレーキペダル25とブレーキディスク82をリンク機構(図示せず)で接続し、ブレーキペダル25の踏み込み操作によりブレーキディスク82を圧着することによって、支持軸94の回転、即ち左右クローラ走行装置13,13の回転を制動するように構成している。
前記アクスルケースの内部には前後進クラッチDと二段遊星歯ギア機構87で構成した旋回装置を配設している。この旋回装置は、前記入力軸84と、この入力軸84の外端部側に該入力軸84と同軸に枢着されたスプロケット軸86と、入力軸84とスプロケット軸86の間に介装された二段遊星歯ギア機構87と、この二段遊星歯ギア機構87のキャリア88に設けられた湿式多板型の正転用クラッチ89及び逆転用クラッチ90(前後進クラッチD)とから構成し、アクスルケース内の左右に設けている。
正転用クラッチ89が入となることで前進回転し、逆転用クラッチ90が入になることで後進回転するのであるが、ばね圧によって正転用クラッチ89を入にしていて前後進レバー24を後進側へ操作すると油圧力をクラッチ板に作用して逆転用クラッチ90を入に切換えるようにしていて、ばね圧と油圧力がバランスして正転用クラッチ89と逆転用クラッチ90が中立となるとスプロケット軸86への動力伝動がなくなり、スプロケット軸86が停止する。
左右の前後進クラッチDは、ステアリングハンドル15の回転をセンサで読込み、コントローラ125で油圧力を制御することによって、旋回内側のスプロケット軸86が停止し外側のスプロケット軸86が回転して旋回するようになる。
さらに、前後進クラッチDは、クラッチペダル(クラッチ操作具)26とブレーキペダル(ブレーキ操作具)25の操作によって次の如く作動する。
図12に示す如く、クラッチペダル26の枢支軸117近くにボスから突出させたアーム118の回動角度を検出するポテンショメータ119からなるクラッチセンサ133(本発明の走行センサSに相当)を設けている。同様に、図示を省略するが、ブレーキペダル25の枢支軸近くに回動角度を検出するポテンショメータからなるブレーキセンサ131(本発明の走行センサSに相当)を設けている。
なお、クラッチセンサ133はクラッチペダル26と主クラッチ52を連結するリンクの動きを検出する位置に設けても良く、ブレーキセンサ131もブレーキペダル25とブレーキディスク82を連結するリンク或いはブレーキカムの動きを検出する位置に設けても良い。
図13は、コントローラ125による制御ブロック図で、前記ブレーキセンサ131からブレーキペダル25の踏込み角度が、クラッチセンサ133からクラッチペダル26の踏込み角度が、前後進スイッチ132から前後進切換レバー24の前後切換位置が、自動制御スイッチ134からオン・オフ切換信号が、車速センサ135から機体の走行速度がそれぞれコントローラ125に入力する。コントローラ125からは、主クラッチ52へ入・切の作動信号が、前後進クラッチDには前進、中立、後進、半クラッチへの作動信号が、モニタ137には自動制御状態の表示信号が、システム異常警告灯42には各センサの故障状態がそれぞれ出力される。前後進記憶回路138には現在の変速位置の前の変速位置が記憶される。
図14は、走行操作具E(ブレーキ操作具25)の操作位置によるコントローラ125での前後進クラッチDの制御フローチャート図である。
ステップS1でブレーキセンサ131やクラッチセンサ133などのデータを読込み、ステップS2で自動制御スイッチ134がオンされているかの判定を行い、YESならばステップS3の自動制御状態をモニタ137へ表示し、NOならばステップS12の通常制御に移行する。
なお、ステップS1でデータを読込んだ際に、ブレーキセンサ131やクラッチセンサ133などの各センサが異常値をコントローラ125へ出力すると、システム異常警告灯38を点灯し、直ちに走行を停止する。
ステップS3の次に、ステップS4で現在の走行速度が1.5km/h以下の低速であるかを判定し、YESならばステップS5に移行し、NOならばステップS12の通常制御に移行する。
ステップS5では、クラッチペダル26の踏込みを判定し、クラッチセンサ133の出力が零すなわち踏込みが無いならばステップS6に移行し、あればステップS12の通常制御に移行する。
ステップS6では、ブレーキペダル25の踏込みを判定し、ブレーキセンサ131の出力が零で無いすなわちブレーキペダル25の踏込みがあればステップS7に移行し、零であれば踏込みがないとしてステップS12の通常制御に移行する。
ステップS7では、前後進切換レバー24の位置を判定し、前後進スイッチ132が中立であればステップS8に移行し、中立でなく前進或いは後進であればステップS10で現在入になっている前後進クラッチDを半クラッチ状態にしてステップS13に移行する。
ステップS8では、中立にする前の変速位置が前進であるかの判定を行い、前進であればステップS9で正転用クラッチ89を半クラッチにし、後進であればステップS11で逆転用クラッチ90を半クラッチにし、ステップS13に移行する。このようにすることで、走行方向のクラッチを半クラッチにすることになって無理がかからない。
ステップS13で主クラッチ52を切り、ステップS14で正転用クラッチ89を入にして、ステップS15でブレーキディスク52を制動にして、完全に停止する。
以上の如く、走行を停止する場合に走行系の動力伝動を前後進クラッチDを半クラッチにしながら動力を断って制動することになり、エンジン11に停止負荷をほとんどかけることなく、作業装置の駆動が変動しない。
図15は、走行を開始する場合の制御フローチャート図で、ステップS20でクラッチセンサ133や前後進スイッチ132の検出データを読込み、ステップS21でクラッチセンサ133の検出値が零でなくクラッチペダル26の踏込みを開始したことを検出すると、ステップS22で前後進スイッチ132が前進或いは後進であるかを判定し、YESであれば、ステップS23で現在入になっている正転或いは逆転の前後進クラッチDを半クラッチ状態にして、ステップS24で主クラッチ52を入にしてエンジン11の駆動力をクローラ走行装置13に伝動して発進する。ステップS21とステップS22の判定がNOであれば、走行開始ではないので何もせずに終了する。
図16は、通常制御のフローチャート図である。
ステップS30でブレーキペダル25の踏込みを判定するが、ブレーキセンサ131の出力が零でないすなわち踏込まれると、ステップS31で主クラッチ52を切って、ステップS32で前後進レバー24の変速位置が中立であるかの判定を行う。この中立判定がYESすなわち中立ならばブレーキディスク82を作用させるためにステップS33で前進クラッチを入にして、ステップS34でブレーキブレーキディスク82を制動し停止する。ステップS32で中立以外であれば前後進クラッチDが繋がってブレーキディスク82が作用するために、直ちにステップS34でブレーキブレーキディスク82を制動し停止する。
図17から図20は、油圧バルブを構成するブロックの合わせ面に介在させるシートの構造を示している。
図17では、シート140の四隅に締め付け用のボルト孔141,142,143,144を設け、このボルト孔141,142,143,144の近くとオイルポート150を囲んでビード(僅かな盛上り部)14,15,146,147,148を設けている。この構成で、ブロックの組付け時に生じ易いスプール摺動部の歪を無くすることが出来る。
図18は、ビード145,146,147,148の位置と範囲を図16と違えている。
図19では、ボルト孔141,142,143,144を囲むビード151とオイルポート150を囲むビード148及びシート140の外周近くに設けるビード149が特徴である。
図20では、ボルト孔141,142,143,144を囲むビード151とオイルポート150を囲むビード148のみでシート140を構成している。
本発明の実施例を示すトラクタの側面図である。 トラクタの一部斜視図である。 トラクタの一部拡大平面図である。 トラクタの一部拡大平面図である。 トラクタの全体斜視図である。 トラクタの一部平面図である。 トラクタの一部斜視図である。 トラクタの動力伝動線図である。 ミッションケースの全体側断面図である。 ミッションケースの正断面図である。 ミッションケースの一部拡大側断面図である。 制御のフローチャート図である。 制御のフローチャート図である。 制御のブロック図である。 制御のフローチャート図である。 制御のフローチャート図である。 一部の拡大平面図である。 一部の拡大平面図である。 一部の拡大平面図である。 一部の拡大平面図である。
符号の説明
13 クローラ走行装置
52 主クラッチ
D 前後進クラッチ
E 走行操作具(クラッチ操作具26、ブレーキ操作具25)
S 走行センサ(ブレーキセンサ131、クラッチセンサ133)

Claims (3)

  1. クローラ走行装置(13)の駆動系に油圧駆動によって作動する前後進クラッチ(D)を設けたクローラ走行車両において、走行操作具(E)の操作量を検出する走行センサ(S)を設け、該走行センサ(S)の出力で前後進クラッチ(D)を半クラッチ状態にして走行速度を制御すべくしたことを特徴とするクローラ走行車両の走行操作装置。
  2. 走行操作具(E)が主クラッチ(52)を操作するクラッチ操作具(26)で、該クラッチ操作具(26)のクラッチ入操作で前後進クラッチ(D)を半クラッチ状態にしながらクラッチ入状態にすべくしたことを特徴とする請求項1に記載のクローラ走行車両の走行操作装置。
  3. 走行操作具(E)が走行速度を減速するブレーキ操作具(25)で、該ブレーキ操作具(25)を制動操作するに伴って前後進クラッチ(D)を半クラッチ状態にしながら主クラッチ(52)を切ってブレーキ制動状態にすべくしたことを特徴とする請求項1に記載のクローラ走行車両の走行操作装置。
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