JP2008270885A - 照明装置およびこれを用いた原稿読取り装置 - Google Patents

照明装置およびこれを用いた原稿読取り装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光量の損失を低減し、高効率の照明装置を実現する。また、本発明は、均一で安定な光照射を行うことのできる照明装置を提供する。また、本発明は、光量深度の高い照明装置を提供する。
【解決手段】透光性材料からなる導光体と、前記導光体の両端部に設けられた光源とを具備した照明装置であって、前記導光体が、長手方向の表面に設けられた光学的領域と、前記光源から出射された光を導光体内部に入射させ、前記光学的領域を経た光が、前記導光体の前記光学的領域に対向する長手方向の一側表面から外部に出射されるように構成した光出射部と、前記光出射部と、前記光源に接続され、前記光源から前記光出射部に向けて外表面が次第に広がるテーパ面を構成するテーパ部とを具備したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置およびこれを用いた原稿読取り装置に係り、特に導光体を用いた照明装置に関する。
一般に、ファクリシミリやイメージリーダ等においては、原稿面を画情報として読取る密着型イメージセンサを備えた原稿読取り装置が用いられる。
原稿読取り装置は図8にその一例を断面図で示すように、原稿101を密着させ、読取るための透光性のガラスプレートからなるプラテン100と、このプラテン100を介して、前記原稿101を照射する光源104a、104bと、原稿面からの反射光(二次反射光)を受光するロッドレンズアレイ200と受光素子201とで構成される。
次にこの原稿読取り装置の動作原理について説明する。光源104a、104bより発せられた光をプラテン100に載置した原稿に照射する。そこで原稿の濃度や色に対応した反射光がロッドレンズアレイ200を通り受光素子201に結像する。そしてこの受光素子201において、光信号は電気信号に変換されて増幅され、最終的にセンサ出力信号として出力される。
従来、原稿読取り装置の光源としては、キセノンランプ(Xe)が用いられるが、キセノンランプは駆動にインバータ回路などを必要とし、光源を構成するシステムとして高価であるという問題がある。
そこで、回路導体を形成した基板上にLEDチップを複数個、直線状に所定間隔を配置したLEDアレイが用いられている。
しかしながら上記のようなLEDアレイでは、LEDチップの指向特性のため、照明効率が低く、また原稿面照度のばらつきが大きくなるため、画像読取りの性能を低下させる原因となっていた。また原稿面からLEDアレイまでは、ある程度距離をおく必要があり、ユニット自体のサイズも大きなものとなり、さらに数多くのLEDチップを使用するためコストの高騰の要因となっていた。
そこで本出願人は、導光体を用い、その端部(両端または一端)表面から光を入射させ、導光体の一側表面に設けた多数の三角波状の光屈折領域及びまたは反射領域により屈折または反射させ、線状に出射させるようにした線状照明装置を提案している(特許文献1)。これにより、原稿面照度のばらつきの心配がなくなり、線状照明装置から原稿面までの距離を短くすることができるとともに、光の伝送効率を飛躍的に向上させることができ、さらに光源としてのLEDチップ数の飛躍的削減も可能となり低コスト化を図ることができる。
図27に示すように、この線状照明装置は、透光性材料よりなり、両端から中央部へ行くに従い断面積(円の径)が小さくなるように構成した導光体301の長手方向の一側表面に多数の三角波状のプリズム302からなる光屈折/反射領域を設け、この導光体301の端部にもうけられたLEDチップ304からの光を、導光体301内部を伝搬させるとともに、このプリズム302によって出射させ、導光体301の長手方向に沿った線上を照射するものである。ここで光源としてのLEDチップ304は導光体301の端部に設けられた回路基板303上に搭載され、回路基板303の表面上に形成した凹反射面305によって導光体301に光を入射させ、接続部306を介して導光体301に導かれるようになっている。この接続部306は円筒状に形成されこの外周に光拡散層307が設けられて、LEDチップ304からの光を導光体301に導く接続部である。
この構成により、接続部306に入射した光のうち、この接続部306の側面に到達する光成分は、光拡散層307により拡散され、その大部分を導光体301に入射できるようになっている。この導光体301に入射した光の成分は、同じく導光体301の側面から直接出射するか、または何回か側面で全反射を繰り返しながら光屈折/反射領域を構成するプリズム302に到達し、急激に角度を曲げられ(即ち角度変換を施され)、導光体301から上方へ出射して原稿を照明する。
この光拡散層307によって、光は接続部306の側面から直接外側へ出射されることなく、接続部306内で、反射を繰り返し導光体301に導かれ、この導光体301の光屈折/反射領域で、出射せしめられるようになっているため、原稿面での照度の均一化をはかることができる。
しかしながら、この接続部306では拡散により、光はあらゆる方向の成分を持つようになるため光の損失が大きく、導光体の中央部すなわち、LEDから遠い部分では、得ることのできる光量に限界があった。
また、図28に示すように、接続部を設けることなく、LEDチップ304を備えた光源から直接光出射部を構成した導光体も提案されている。
この場合は、光源の近傍で直接光の多くが出射されてしまうことになり、導光体の両端部では光量が大きいが、導光体の中央部では十分な光量を得る事ができないという問題があった。
特開平10−150526号公報
近年、原稿読取り装置においても高画質化への要求は高まっており、光量の損失を低減し、原稿面に対してより均一で安定な光の供給を行うことのできる照明装置が求められている。
本発明は前記実情に鑑みてなされたもので、光量の損失を低減し、高効率の照明装置を実現することを目的とする。
また、本発明は、均一で安定な光照射を行うことのできる照明装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、光量深度の高い照明装置を提供することを目的とする。
そこで本発明の照明装置は、光源と、前記光源から出射された光を導き、更に、この光に角度変換を施して、外部に光を出射する導光体と、前記光源からの光を前記導光体に導くように、前記光源と前記導光体の間に、断面積が、前記光源部側より前記導光体側を大きく構成された光路部とを具備したことを特徴とする。
この構成によれば、光源からの光を出来る限り前方(導光体の長手方向)に導き、大半の光を導光体内に取り込むことができるため、効率の向上をはかり、高い照度を得ることができる。例えば、側面に配置された光源からの光を正面から平行光として出射させるような場合にも高効率で均一な光を得る事が可能となる。
また本発明は、透光性材料からなる導光体と、前記導光体の両端部に設けられた光源とを具備した照明装置であって、前記導光体が、長手方向の表面に設けられた光学的領域と、前記光源から出射された光を導光体内部に入射させ、前記光学的領域を経た光が、前記導光体の前記光学的領域に対向する長手方向の一側表面から外部に出射されるように構成した光出射部と、前記光出射部と、前記光源に接続され、前記光源から前記光出射部に向けて外表面が次第に広がるテーパ面を構成するテーパ部とを具備したことを特徴とする。
この構成により、テーパ部により、光源からの光を出来る限り前方に導き、大半の光を導光体内に取り込むことができるため、効率の向上をはかり、高い照度を得ることができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記テーパ部は、円錐面であるものを含む。
この構成により、周方向にもなだらかなテーパ面を得ることができ、より効率よく光源からの光を光出射部に導くことができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記テーパ部は前記光源の中心からの光が、前記光出射部の前記光学的領域に鈍角で入射するようなテーパ角をもつものを含む。
この構成により、発光装置の内部にまで光を取り込むことができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記テーパ部は、不連続部をもつテーパ部であるものを含む。
この構成により、不連続部をもつテーパ部の形状を最適化することで、光源からの光を出来る限り前方に導き、大半の光を導光体内に取り込むことができるため、効率の向上をはかり、高い照度を得ることができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記テーパ部は、前記光出射部と一体的に形成されたものを含む。
この構成により、接続部での光の減衰もなく、より簡単な形状で高効率化を図ることができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記テーパ部の外表面は、反射性面を構成したものを含む。
この構成により、効率よく光の取り込みをはかることができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記テーパ部の長さは、5.5から6.5mmであるものを含む。
この構成により、より高効率化をはかることができる。実験結果からテーパ部の長さが、5.5から6.5mmであるとき、より高輝度を得ることができた。
また、本発明は、上記照明装置において、前記導光体は、前記光出射部において、長手方向に垂直な断面が楕円状であるものを含む。
この構成により、楕円の焦点に一旦集光し、ここから外部に取り出すことにより、平行光を得ることができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記導光体は、長手方向に垂直な断面が、前記光出射部の光出射面側で楕円状をなすとともに、前記光出射面に対向する面側では、円であるものを含む。
この構成により、より効率よく前面に光を取り出すことができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記導光体は、前記光出射部において、
前記光学的領域が前記楕円の焦点であるものを含む。
この構成により、平行光を効率よく出射させることができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記光学的領域は、反射面であるものを含む。
この構成により、光学的領域で光を反射し、効率よく前面に光を取り出すことができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記光学的領域は、高屈折率を有する面であるものを含む。
この構成により、光学的領域で光の閉じ込めを効率よく実現することができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記光学的領域は、プリズムを構成するスリットを具備したものを含む。
この構成により、プリズムの面で反射を生ぜしめ、発光を生じることができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記光出射部は、中心にいくほど外径が小さくなるように構成されたものを含む。
この構成により、光の閉じ込めにより、より均一な光照射を実現することが可能となる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記スリットは、中心にいくほど、前記導光体の長手方向に垂直な方向の幅が小さくなるように構成されたものを含む。
従来、十分に光の閉じこめを行うことができなかった場合、中心に行くほどスリットを大きくして、出来るだけ多くの光を出射する必要があるが、この場合ピーク幅が小さくなる。そこで、導光体の中心にいくほどスリット幅を小さくし、ピーク幅をより大きくし、光量深度の向上をはかることが出来る。
また、本発明は、上記照明装置において、上記導光体の両端面に平行な切断面の形状が全ての切断面において全て相似形であるものを含む。
この構成により、
また、本発明は、上記照明装置において、前記光出射部からの光が出射する長手方向が両端面に対して垂直な面であるものを含む。
この構成により、
また、本発明は、上記照明装置において、前記光源は発光ダイオードであるものを含む。
この構成により、キセノンランプを用いる場合に比べて安価である。
また、本発明は、上記照明装置において、上記発光ダイオードは、回路基板上に形成された凹反射面に実装されるものを含む。
この構成により、光をより効率よく取り出すことができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記凹反射面の形状は、逆円錐台形であり、上記発光ダイオードは上記逆円錐台形の底面に実装されるものを含む。
また、本発明は、上記照明装置において、前記発光ダイオードは、前記導光体と同じ屈折率を持つ透明樹脂で光学的マッチングをとるように前記導光体に接続されたものを含む。
この構成により、減衰なしに、より効率よく光の取り出しをはかることができる。
また、本発明は、上記照明装置において、前記光源はエレクトロルミネッセント素子であるものを含む。
この構成により、コストの低減をはかることができる。
また、本発明は、前記導光体が、角度変換部を具備し、2次元光を出射しうるように形成されたものを含む。
この構成により、設計に自由度をもたせることができ、より均一な光を得る事が可能となる。
また、本発明は、原稿照射用光源として配置された上記照明装置と、原稿の面からの反射光を伝達する光学系と、前記光学系を介して前記反射光を受光する受光素子とを具備した、原稿読取り装置を提供する。
小型でかつ均一でかつ高輝度の照射面を得ることができ、安価な原稿読取装置を提供することが可能となる。
本発明の照明装置によれば、導光体の端部に、前記光源から前記光出射部に向けて外表面が次第に広がるテーパ面を構成するテーパ部を具備しているため、端部での光の損失を低減し、導光体の内方に導くことができ、導光体端部での光の損失を低減し、高効率の照明装置を提供することができる。
また、本発明の照明装置によれば、均一で安定な線状照明装置を提供することができる。
(実施の形態1)
以下本発明の実施の形態1の線状照明装置について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態1における線状照明装置の構成を示す構成図であり、図1(a)は、この線状照明装置の側面図、図1(b)および図1(c)は、それぞれ図1(a)の正面A−A’断面図および要部拡大説明図である。図2は図1における線状照明装置の側面断面図(a)の拡大図であり、光の進路を矢印b1、b2等で示したものである。図3はこの線状照明装置の要部形状説明図である。図4及び図5は、本実施の形態の線状照明装置の光学的領域2側を示す図、およびその照度分布を示す図である。
この線状照明装置は、透光性のアクリル樹脂からなる導光体1と、この導光体1の両端部に設けられたLEDチップ4(図1、図2には図示せず)を搭載した光源部R1とを具備し、この導光体1が、長手方向の表面に所定の間隔で設けられたスリットS(図2参照)を有する反射面で構成された光学的領域2と、光源部R1から出射された光を導光体1内部に入射させ、光学的領域2を経た光が、光学的領域2に対向する長手方向の一側表面から外部に出射されるように構成された光出射部R3と、この光出射部R3と、光源部R1とに接続され、光源部R1から前記光出射部R3に向けて外表面が次第に広がるテーパ面を構成するテーパ部R2とを具備したことを特徴とする。このテーパ部R2の外表面は電鋳により形成された例えばアルミニウム層からなる反射層7を構成している。そして、光源部R1から入射する光は、このテーパ部R2の反射層で反射し、光出射部R3の反射面に設けられたスリットSによって形成されたプリズムの1面に、鈍角となって入射し、光出射面側に出射するように構成されている。つまり、テーパ部R2の絞られた側から入射された光が、テーパ部R2が広がる方向に導かれる場合、光はその反射面7で反射を繰り返す度に、導光体1の長手方向に沿う方向(即ち導光体1の長手方向と平行に近づくよう)に角度変換を受ける。
この光出射部R2は、図1(b)にA−A断面図を示すように、導光体1の長手方向に垂直な断面が、光出射部R3の光出射面側D2で楕円状をなすとともに、光出射面に対向する面側すなわち光学的領域2の側D1では、円を構成しており、スリットSはこの楕円の焦点位置に相当する位置に設けられスリットSによって形成されたプリズムで反射された光が、この導光板の光出射面側D2から平行光に近い状態の光として出射するように構成されている。図2は光源部R1からの光の導光体1内での振舞いを矢印で示す。この図2から明らかなように、光源部R1からの光が導光体1に導かれる前にテーパ部R2によって角度変換を受け、光出射面D2側に均一な光量分布をもつ光が出射される。
また、光源部R1は、図3に示すようにLEDチップ4が回路基板3の表面に図示しない絶縁層を介して装着され、LEDチップ4の周りは凹反射面5を構成し、LEDチップ4からの光が導光体1のテーパ部R2に向けて効率よく出射するように構成されている。
この線状照明装置について、さらに具体的に説明する。
光源部R1は、以下のようにして形成される。まず厚み0.6〜2.0mmのAl基板の表面上に膜厚100μm程度の有機膜を塗布することにより絶縁層を形成し、その上に銅箔(厚み35〜70μm)を貼着し、これをエッチングによりパターニングして回路パターンを形成し、その上に金(Au)を0.3μm程度電解(または無電解)メッキにより形成して回路基板3を形成する。
次に、金型を用いたスタンピング法により回路基板3の表面に凹反射面5を形成する。この凹反射面の形状としては、逆円錐台形が望ましく、逆円錐台形を用いることにより効率よくLEDチップ4からの光を前方へ、しかも必要な角度分布で放射することができる。
この後、ダイマウンターを用いて、LEDチップ4を回路基板3に凹反射面5の逆円錐台形の奥にある底面上に実装する。ここで用いるLEDチップ4としては、モノクロ画像読取用としてはGaP、高輝度のものが必要な場合には4元系の例えばAlGaInP等の緑色のベアチップを用いる。また、カラー画像読取用の線状照明装置の場合にはR(赤),G(緑),B(青)の3色のLEDチップを並べて実装すればよい。このようにして光源部R1を作製する。このRGBの3色の光源を同時に発光させることで、白色光源として利用でき、線状照明装置から出射される光によって照明された原稿の反射光(より正しくは原稿表面によって散乱された二次反射光)を、例えばR,G,B各色のフィルタを長手方向(主走査方向)に構成したイメージセンサで検出することで、原稿を読み取ることができる。
次に、導光体1すなわち、テーパ部R2および光出射部R3、及びこれに設けられている光屈折/反射を行う光学的領域2を構成する多数の断面三角形状のスリットSに関しては、透光性樹脂であるアクリル樹脂によるインジェクション成形により一体的に形成される。光屈折/反射を行う光学的領域2を構成する多数のスリットSは、導光体1の一表面に形成される。ここで透光性樹脂材料としては、透光性,耐熱性,インジェクション成形時の樹脂の流れ性を考慮すると、耐熱アクリルのほか、ポリカーボネイト、非晶質ポリオレフィン等が適用可能である。
さらに、テーパ部R2の外表面には電鋳によってアルミニウム層を形成し反射面7を構成する。反射面は、例えば鏡面を有するシートを貼り付けて構成してもよい。
そして最後に、光源部R1と導光体1を、導光体材料と同一の屈折率(約1.5)を持つ透光性樹脂を介して接続する。この透光性樹脂に関しては、エポキシ系や変性アクリレート系のUV硬化型樹脂を用いている。
実施の形態1では、上述のように複雑な形状を有する導光体1を、インジェクション成形により一体形成しているが、例えばテーパ部R2と光出射部R3を別体に形成しておき、これを直接接合するかあるいは接着剤を用いて接着して導光体1を製作し、この導光体1に、更に光源部R1を接着するような工程で製造してもよい。
このようにして形成した本実施の形態1の線状照明装置の動作原理及び特性について図2を参照しながら説明する。図2は図1における線状照明装置の側面断面図(a)の拡大図であり、光の進路を矢印b1,b2等で示したものである。図3はこの線状照明装置の要部形状説明図である。
まず、LEDチップ4から放出された光のうち、前方に出射した一部の光成分は直接テーパ部R2に入射し、横方向に出射した光成分は、凹反射面5で反射されてテーパ部R2に入射する。ここでは、この凹反射面5のテーパ角を調整し、テーパ部R2の光源側の端部の中心点Oに集光され、この中心点から出射するように調整される。この中心点Oから、前方に出射した光成分b1は直接導光体の光出射部R3に入射し、横方向に出射した光成分b2は、テーパ部R2で反射されて光出射部R3に入射する。この光出射部R3に入射した光成分のうち、直接光出射部R3に入射した光成分b1は、光出射部R3の側面で全反射を繰り返しながら、いずれ光屈折/反射面を構成する光学的領域2に到達し、ここでスリットSによって形成されたプリズム面で反射されることにより急激に角度を曲げられる。このプリズム面は導光体1の原稿面側の外表面を構成する楕円の焦点位置を含むように構成されており(例えばプリズム面の中央部が焦点位置と一致するように構成すればよい)、このプリズム面から出射した光は例えば光成分b3となって出射され、この矢印前方に配置される原稿面を照射する。テーパ部R2から直接導光体1へ入射した殆ど全ての光成分が導光体1の光出射部R3の側面で全反射するように、テーパ部を構成する逆円錐台の径r1、r2、テーパ部の長さL、導光体1の屈折率nLGの各々ディメンジョンを決定している(図10参照。図10において、r1=3.2mm、r2=4.5mm、L=6mmに設定されている)。
テーパ部R2に入射した光のうち、このテーパ部R2の側面に到達する光成分b2は、全反射(あるいは鏡面反射)により、そのほぼ全部が光出射部R3に入射できるようにしている。この光出射部R3に入射した光の成分b2は、同じく光出射部R3の側面から直接出射するか、または何回か側面で全反射を繰り返しながらこの光学的領域2に到達し、プリズム面で反射され、導光体1を構成する光出射部R3から光成分b3として原稿を照明する。
次にこの光成分b3を線上に均一に出射する構成について説明する。図4及び図5は、本実施の形態の線状照明装置の光学的領域2を示す図、およびその照度分布を示す図である。
本実施の形態では中心にいくほど外径が小さくなるように構成された光射出部R3にスリットSが所定の間隔dで形成されているが、その中心部に近づくにつれてその間隔dは小さくなるように形成されており、このスリットSは、導光体1の長手方向中心部に近づくほど、前記導光体1の長手方向に垂直な方向の幅Wが小さくなるように構成されている。なお、導光体1の両端面に平行な切断面の形状は全ての切断面において全て相似形である。
このように、テーパ部R2により、光源部R1からの光を出来る限り前方(導光体1の長手方向)に導き、これをスリットSによって形成されたプリズムで,この光の大半を全反射させ、平行光に近づけて原稿面(図示せず)に導くものであるが、テーパ部R2によって効率よく大半の光を前方に導くことができるため、中心部近傍でスリット幅Wを小さくしても十分な光量を出射することができる。そして副走査方向(導光体の長手方向に垂直な方向)に対する照度分布を図5(b)及び図6(b)に示す。図5(b)は導光体1の長手方向(主走査方向)中心部における照度分布であり、ピーク近傍で幅をもつ分布となっている。一方図6(b)は導光体1の端部における照度分布であり、ピーク近傍で中心部と同程度の幅をもつ分布となっている。
これはスリット幅Wを調整したことにより得られたもので、従来のように中心部でスリット幅Wを大きくした場合のように、副走査方向の照度分布において平坦な領域が大きすぎるようなことがなく、結果的に総光量をむやみに大きくすることなく、十分な光量深度を得ることができる。
一方、導光体1の長手方向における端部と中央部における光量分布の不均一性を解消するため、端部において中心部よりもスリット幅Wを大きくする。これは従来より、若干スリット幅Wを大きくすることにもなる。これは図27に示したように、中心部でスリット幅Wを大きく、端部で小さくした場合の逆の構成に相当する。
このようにスリット幅を調整することにより、副走査方向および主走査方向の両方について理想的な照度分布を得ることができる。
このような動作原理に基づき、図7に外観図、図8に断面説明図を示すようにA4サイズ用のスキャナ用線状照明装置を用いた原稿読取り装置を作製し、その特性を評価した。
この原稿読取り装置は、図8にその一例を断面図で示すように、原稿101を密着させ、読取るための透光性のガラスプレートからなるプラテン100と、このプラテン100を介して、前記原稿101を照射する光源104a、104bと、原稿面からの反射光を受光するロッドレンズアレイ200と受光素子201とで構成される。
次に、この原稿読取り装置の動作原理について説明する。光源104a、104bより発せられた光をプラテン100に載置した原稿に照射する。そこで原稿の濃度や色に対応した反射光がロッドレンズアレイ200を通り受光素子201に結像する。そしてこの受光素子201において、光信号は電気信号に変換されて増幅され、最終的にセンサ出力信号として出力される。
これにより、光源104a、104bとしてLED素子(GaP、λ=565nm)を4素子用いたとき、原稿面照度8,000lx、照度ばらつき±10%以下を実現した。これを従来の複数のLEDを主走査方向に配置したLEDアレイと比較するとLED素子数を約1/10に削減することができ、また照明装置から原稿面までの距離では、従来LEDアレイの場合、約8〜10mm程度必要であったのが、本線状照明装置では1.5mmに近づけても十分照度ばらつきを抑えることができた。これにより、メンテナンスが容易となり、低コスト化を実現することができた。
また、赤色LED(GaAlAs)素子、純緑色LED(GaN)素子、青色LED(GaN)素子を各々1素子ずつ実装し、赤→緑→青と順次点灯することにより光源切替型のカラー画像読取装置用の線状照明装置を実現することもできる。
(実施の形態2)
なお、前記実施の形態1ではスリットSが光射出部R3の下部を構成する円部分に収まるように形成したが、図9(および図10)に示すように光射出部R3の円部分から突出するように形成してもよい。
次に本発明の実施例1について説明する。
本実施例1では、線状照明装置について説明する。
本実施例1の線状照明装置は、実施の形態1で図1乃至図4に示した構造を持つもので、図10に示すように、導光体1の端部のテーパ部R2の形状が円錐台をなし、上底r1=3.2mm、下底r2=4.5mm、長さL=6mmである。
この形状を用いた場合における、テーパ部端部での端部光線をシミュレーションにより追跡した結果を図11(a)に示す。ここで図11(a)は端部光線の追跡結果を示す、図11(b)はこのときの端部スリットからのロス光線の追跡結果を示す拡大図である。
また図12(a)、(b)に、このときの主走査方向の照度分布及び副走査方向の照度分布をシミュレーションした結果を示す。
これらの図から明らかなように、端部に照度の高い部分が存在はしているが、従来例の場合に比べて端部のピークが若干は低くなっており、導光体1の中心部の照度が向上している。また、長さ方向についても同様にシミュレーションを行ったが、均一な照度を得ることができることがわかった。
このときの原稿面総照度は約8000lx、効率は20%であり、従来のテーパ部なしの場合に比べて6%の効率改善を達成することができた。
次に本発明の実施例2について説明する。
実施例2では、線状照明装置のテーパ部の長さLについて説明する。
前記実施例1では導光体1の端部のテーパ部R2の形状が円錐台をなし、上底r1=3.2mm、下底r2=4.5mm、長さL=6mmとしたが、この長さLを変化させた場合について実験を行った。
テーパ部の長さL=5mm及び4mmとして同様のシミュレーションを行った。本実施例2の線状照明装置は、前記実施例1と同様、実施の形態1で図1乃至4に示した構造を持つもので、図13に示すように、前記実施例1と同じ形状の円錐台状をなすように形成し、導光体1の端部のテーパ部R2の形状が円錐台をなし、上底r1=3.2mm、下底r2=4.5mm、長さL=5mmである。
この形状を用いた場合における、テーパ部端部での端部光線をシミュレーションにより追跡した端部光線の追跡結果を図13に示す。
また図14(a)、(b)に、このときの主走査方向の照度分布及び副走査方向の照度分布をシミュレーションした結果を示す。また、長さ方向についても同様にシミュレーションを行ったが、均一であることがわかった。
また、図15に示すように、前記実施例1と同じ形状の円錐台状をなすように形成し、導光体1の端部のテーパ部R2の形状が円錐台をなし、上底r1=3.2mm、下底r2=4.5mm、長さL=4mmである導光体を用いた線状照明装置を作成した。
この形状を用いた場合における、テーパ部端部での端部光線をシミュレーションにより追跡した端部光線の追跡結果を図15に示す。
また図16(a)および(b)に、このときの主走査方向の照度分布及び副走査方向の照度分布をシミュレーションによって測定した結果を示す。また、長さ方向についても同様にシミュレーションを行ったが、均一であることがわかった。
これらの結果から、L=6mmの場合、端部の出射光のうちスリットSを介した反射光が相対的に多いため、端部光量は確保しながらスリットピッチの変更で端部光量を調整可能であり、有効である。
これに対し、L=5の場合は端部の出射光のうちスリットSによる反射を介さない直接光がやや多くなり、端部光量を確保しながらスリットピッチの変更で端部光量を調整するのがやや困難となる。
また、L=4の場合は直接光が支配的であるため、端部光量は確保できるが、スリットピッチの変更で端部光量を調整するのは困難である。
以上の結果からL=6mmが、端部光量を確保しながらスリットピッチで端部光量を調整することができ、望ましい。また、光量深度についてもスリット幅を調整することができる。
このようにL=6mmのとき、端部に照度の高い部分が存在はしているが、従来例の場合に比べて端部のピークが若干は低くなっており、導光体の中心部の照度が向上している。
このときの原稿面総照度は8,000lx、効率は20%であり、従来のテーパ部なしの場合に比べて6%の効率改善を達成することができた。
次に本発明の実施例3について説明する。
次に、このL=6mmとした実施例1の導光体を用い、スリットを形成するとともにスリットピッチを変更したときの主走査方向の照度分布及び副走査方向の照度分布をシミュレーションによって測定した結果を図17(a)及び(b)に示す。
なおシミュレーションを行うにあたって、プリズム面を備えたスリットSの配列ピッチは0.4mmとし、このピッチで連続的に形成されたスリットSの一部を平坦に埋めた状態を想定した。つまりスリットピッチ2というときは、0.4mmピッチで連続して形成されたスリットSの5つのうち1つが有効に存在し、残りの4つは存在しないと考える。同様にスリットピッチ1.6は連続するスリット4つのうち1つが有効に存在し、残り3つを存在しないものと考える。
図17(a)及び(b)はスリットピッチ2の時のときの主走査方向の照度分布及び副走査方向の照度分布を示す図であり、原稿面平均照度は8000lxで照度ムラは±10%程度であることがわかる。
図示はしていないが、同様に、それぞれスリットピッチ1.6,2,2.4の時の長さ方向の原稿面照度分布をシミュレーションした。その結果、長さ方向の原稿面照度分布は、それぞれスリットピッチ1.6および2.4の時よりも、スリットピッチ2の時により均一となっていることが分かった。
この結果から導光体の中心部においても十分な照度を得られることがわかる。また、スリットピッチ2のときの光源部R1から出射される全光束に対する効率は20%程度であった。
次に本発明の実施例4について説明する。
本実施例では導光体1の光出射部R3の形状を変化させたときの原稿面照度分布をシミュレーションした。図18は光出射部R3の断面形状を示す図であり、外側が両端部、内側が中心部であり、いずれも楕円と円の組み合わせであり、楕円中心と円中心が一致するように形成されている。この例ではスリット形成面がフラットになっており、このフラット部の中央部の幅が、0.9mmとしたとき、端部の幅が0.6、0.9、1.1、1.3と変化したときの、原稿面照度分布をシミュレーションによって測定した結果を示す。
また、それぞれ端部の幅bが0.6、0.9、1.1、1.3と変化したときの、原稿面照度分布をシミュレーションによって測定した。この測定結果から、端部の幅bが0.6、1.3では、照度分布にばらつきがあるのに対し、端部の幅bが0.9はやや均一となり、1.1ではより均一となっている。
この結果から中央で0.9、両端部で1.1のとき、原稿面照度分布はより均一であることがわかった。
次に本発明の実施例5について説明する。
本実施例では導光体1の光出射部R3の形状を変化させたときの原稿位置が図8においてプラテンの面から0mm、1mm、2mmの時の副走査方向位置と照度との関係を示す。図19(a)に導光体1の光出射側を楕円形状としたもの、(b)に光出射側を円形状としたものを示す(ただしいずれの場合も導光体1の下部、即ちスリットSが配置されている側の形状は、既に説明した円形状としている。なお、以下の説明では、簡単のため、単に「導光体1が楕円」のように記載する)。これらの比較からも楕円の場合に照度ムラが大幅に低減されていることがわかる。s1、s2、s3(図20参照)はそれぞれプラテンの面から0mm、1mm、2mmの時の照度を測定した結果を示す。
図19(a)によれば、プラテンの面から2mm程度離間しても、センタ位置(即ち、原稿による散乱光が図示しないイメージセンサ上に結像される位置)では、十分な原稿面照度が確保されることがわかる。即ち導光体1の光出射面側を楕円形状とすることで、光量深度の改善ができることが分かる。このように光量深度が深いということは、副走査方向においては、光の平行度が非常に高くなっていることを意味している。
また、図20に、導光体が楕円である場合と円である場合について、プラテンの面から0mm、1mm、2mmの時の主走査方向位置と照度との関係を測定した結果を示す。図20(a)は導光体が楕円であるもの、(b)は円であるものを示す。これらの比較からも楕円の場合に照度ムラが大幅に低減されていることがわかる。ここでもs1、s2、s3はそれぞれプラテンの面から0mm、1mm、2mmの時の照度を測定した結果を示す。
以上の結果からも、断面楕円状の線状の導光体をもちいることで均一な照射を行うことができることがわかる。
(実施の形態3)
なお、前記実施の形態1および2では、テーパ部R2が円錐形であるものについて説明したが、本実施の形態では、テーパ部は、基本的に円錐形をなすものの、最適化したテーパ面を有するもので、図21に示すように、不連続部をもつテーパ部であるようにしたものである。図21(a)は要部斜視図、図21(b)乃至(d)は側面および断面図であり、図21(e)は側面図である。図21(a)は、図21(e)のD方向から見た斜視図、図21(b)は、図21(e)のC方向から見た側面図、図21(c)は、図21(e)のA−A断面図、図21(d)は、図21(e)のB−B断面図である。
本実施の形態では、シミュレーションを重ねながら、テーパ部の反射面を最適化し、不連続部を形成することで、光源からの光を出来る限り前方に導くようにしている。
この構成によれば、大半の光を導光体内に取り込むことができるため、効率の向上をはかり、高い照度を得ることができる。
(実施の形態4)
なお、前記実施の形態1乃至3では線状の照明装置について説明したが、本実施の形態では、二次元の照明装置について説明する。
図22乃至23に示すように、有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した光源基板24と、光源基板24から出射された光を導き、更に、この光に角度変換を施して、外部に光を出射する導光体21と、この光源基板24と導光体21の間に、光源基板24からの光を導光体21に導くように、断面積が、光源基板24側より導光体21側で大きくなるように構成された光路部25とを具備したものである。図22はこの照明装置の斜視図、図23(a)は、この照明装置の上面図、図23(b)は(a)のA−A断面図、図23(c)は図23(b)のB部の要部拡大図、図24は光源基板の平面図である。
なお導光体21の裏面側は凹凸を有する光学領域22を構成しており、光を反射させほぼ平行な光で表面側に出射させることができる。
この構成によれば、側面に設けられた光源からの光を正面側に均一に取り出すことができる。
なお、光源基板24としては、ガラス、あるいは樹脂で構成された基板上に有機エレクトロルミネッセンス素子を形成したものなどが用いられる。この光源基板24は図24に平面図を示すようにRGBの3色のライン状の発光素子が配置された構造となっている。
また、有機EL素子はRGB三色を設けることで白色光源とすればよい。
また、この光源基板24はボトム出射型すなわち、基板側から出射するように、基板面上に素子領域を形成する。このため素子形成面Aに対向する基板側の面は、何も配置されておらず、極めて平坦性が高いので、光源基板24を光路部25に密着させることができる。この密着部位は光を散乱させることがないため、効率よく光源基板24の出射光を導光板に導くことができる。
また、光源基板24に設けられる有機EL素子は、長尺に構成された単一の素子であってもよいが、複数の素子で構成することが望ましい。このようにすると、非発光の素子があっても、他の素子で光量をカバーすることができ、均一な発光を得ることができる。
さらにまた、この照明装置において適用される光源としては有機エレクトロルミネッセンス素子に限定されるものではなく、LEDなど他の光源にも適用可能であることはいうまでもない。
(実施の形態5)
また、本実施の形態では、他の二次元の照明装置について説明する。
図25および26に示すように、有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した光源基板34と、光源基板34から出射された光を導き、更に、この光に角度変換を施して、外部に光を出射する導光体31と、この光源基板34と導光体31の間に、光源基板34からの光を導光体31に導くように、断面積が、光源基板34側より導光体31側で大きくなるように構成された光路部35とを具備してなり、この導光体31は、光路部35との間に、光路変換部32を具備し、光源基板34から出射された光は、光路変換部32で一旦90度の角度変換を施され、長手方向に均一な光となった後、さらに導光体31で光路変換するようにしたものである。図25はこの照明装置を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はA部の要部拡大図、図26(a)は、この照明装置の上面図、図26(b)は(a)の下側面図、図26(c)は右側面図である。
なお導光体31の裏面側および光路変換部32の端面(図25(c))は凹凸を有する光学領域を構成しており、光を反射させほぼ平行な光で表面側に出射させることができる。
この構成によれば、側面に設けられた光源からの光を2回変換して上面側に均一に取り出すことができる。
なお、光源基板としては、ここでもガラス、あるいは樹脂で構成された基板上に有機エレクトロルミネッセンス素子を形成したものなどが用いられる。この光源基板34において有機エレクトロルミネッセンス素子はRGBの3色が積層された構造となっている。これにより、導光体31においても3色の光が出射面に対して層状をなす。
また、有機EL素子はRGB三色を設けることで白色光源とすればよい。
以上説明してきたように、本発明によれば、原稿面の光量を十分に確保することができ、原稿面の照度が均一で光量深度の比較的大きい線状照明装置を提供することができることから、スキャナ用光源として、特に小型の照明用光源として極めて有効である。
本発明の実施の形態1の線状照明装置を示す図 本発明の実施の形態1の線状照明装置の要部を示す図 本発明の実施の形態1の線状照明装置の要部を示す図 本発明の実施の形態1の線状照明装置の光学的領域を示す図 本発明の実施の形態1の線状照明装置のスリット幅と照度分布との関係を示す図 本発明の実施の形態1の線状照明装置のスリット幅と照度分布との関係を示す図 本発明の実施の形態1の線状照明装置を用いたスキャナを示す外観図 本発明の実施の形態1の線状照明装置を用いたスキャナの断面説明図 本発明の実施の形態2の線状照明装置の導光体を示す図 導光体のテーパ部R2の形状を示す図 L=6のときの端部光線の追跡結果及び端部スリット光線の追跡結果を示す図 原稿面の主走査方向の照度分布、副走査方向の照度分布を示す図、及び長さ方向をシミュレーションによって測定した結果を示す図 L=5のときの端部光線の追跡結果及び端部スリット光線の追跡結果を示す図 原稿面の主走査方向の照度分布、副走査方向の照度分布をシミュレーションによって測定した結果を示す図 L=4のときの端部光線の追跡結果及び端部スリット光線の追跡結果を示す図 原稿面の主走査方向の照度分布、副走査方向の照度分布を示す図をシミュレーションによって測定した結果を示す図 スリットピッチを変化させたときの原稿面の主走査方向の照度分布、副走査方向の照度分布を示す図をシミュレーションによって測定した結果を示す図 導光体の断面形状を示す図 楕円状の導光体と円状の導光体の場合の副走査方向の照度分布を測定した結果を示す図 楕円状の導光体と円状の導光体の場合の主走査方向の照度分布を測定した結果を示す図 本発明の実施の形態2の照明装置を示す図、(a)は斜視図、(b)はC方向側面図、(c)は(e)のA−A断面図、(d)は(e)のB−B断面図,(e)は側面図 本発明の実施の形態3の照明装置の斜視図 (a)は、同照明装置の上面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(b)のB部の要部拡大図 同照明装置の光源基板の平面図 本発明の実施の形態4の照明装置を示す図、(a)は斜視図、(b)はAの要部拡大図 (a)は、同照明装置の上面図、(b)は(a)の下側面図、(c)は(b)の右側面図 従来例の線状照明装置を示す図 従来例の線状照明装置を示す図
符号の説明
1 導光体
2 光学的領域
3 回路基板
4 LEDチップ
5 凹反射面
7 反射面
21 導光体
22 光学領域
24 光源基板
25 光路部
31 導光体
32 光路変換部
34 光源基板
35 光路部
100 プラテン
101 原稿
104a、104b 光源
200 ロッドレンズアレイ
201 受光素子
R1 光源部
R2 テーパ部
R3 光出射部
S スリット

Claims (24)

  1. 光源と、
    前記光源から出射された光を導き、更に、この光に角度変換を施して、外部に光を出射する透明部材で構成された導光体と、
    前記光源からの光を前記導光体に導くように、前記光源と前記導光体の間に配設され、
    断面積が、前記光源部側より前記導光体側を大きく構成された光路部と、
    を具備した照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置であって、
    前記光源は、前記導光体の少なくとも一端部に設けられ、
    前記導光体は、長手方向の表面に設けられた光学的領域と、前記光源から出射された光を導光体内部に入射させ、前記光学的領域を経た光が、前記導光体の前記光学的領域に対向する長手方向の一側表面から外部に出射されるように構成した光出射部とを含み、
    前記光路部が、前記光出射部と前記光源とに接続され、前記光源から前記光出射部に向けて外表面が次第に広がるテーパ面を構成するテーパ部を具備した照明装置。
  3. 請求項2に記載の照明装置であって、
    前記テーパ部は、円錐面である照明装置。
  4. 請求項2に記載の照明装置であって、
    前記テーパ部は、前記光源の中心からの光が、前記光出射部の前記光学的領域に鈍角で入射するようなテーパ角をもつ照明装置。
  5. 請求項2に記載の照明装置であって、
    前記テーパ部は、不連続部をもつテーパ部である照明装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれかに記載の照明装置であって、
    前記テーパ部は、前記光出射部と一体的に形成された照明装置。
  7. 請求項2乃至6のいずれかに記載の照明装置であって、
    前記テーパ部の外表面は、反射性面を構成した照明装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の照明装置であって、
    前記導光体は、前記光出射部において、
    長手方向に垂直な断面が楕円状である照明装置。
  9. 請求項8に記載の照明装置であって、
    前記導光体は、長手方向に垂直な断面が、前記光出射部の光出射面側で、
    楕円状をなすとともに、
    前記光出射面に対向する面側では、円である照明装置。
  10. 請求項8または9に記載の照明装置であって、
    前記導光体の前記光出射部において、
    前記楕円の焦点を、前記光学的領域内に設けるようにした照明装置。
  11. 請求項2乃至10のいずれかに記載の照明装置であって、
    前記光学的領域は、反射面である照明装置。
  12. 請求項2乃至10のいずれかに記載の照明装置であって、
    前記光学的領域は、高屈折率を有する面である照明装置。
  13. 請求項2乃至12のいずれかに記載の照明装置であって、
    前記光学的領域は、プリズムを構成するスリットを具備した照明装置。
  14. 請求項13に記載の照明装置であって、
    前記光出射部は、中心にいくほど外径が小さくなるように構成された照明装置。
  15. 請求項14に記載の照明装置であって、
    前記スリットは、中心にいくほど、前記導光体の長手方向に垂直な方向の幅が小さくなるように構成された照明装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれかに記載の照明装置であって、
    上記導光体の両端面に平行な切断面の形状が全ての切断面において全て相似形である照明装置。
  17. 請求項2乃至16のいずれかに記載の照明装置であって、
    前記光出射部からの光が出射する長手方向が両端面に対して垂直な面である照明装置。
  18. 請求項1乃至17のいずれかに記載の照明装置であって、
    前記光源は発光ダイオードである照明装置。
  19. 請求項18に記載の照明装置であって、
    上記発光ダイオードは、回路基板上に形成された凹反射面に実装される照明装置。
  20. 請求項19に記載の照明装置であって、
    前記凹反射面の形状は、逆円錐台形であり、上記発光ダイオードは上記逆円錐台形の底面に実装される照明装置。
  21. 請求項18乃至20のいずれかに記載の照明装置であって、
    前記発光ダイオードは、前記導光体と同じ屈折率を持つ透明樹脂で光学的マッチングをとるように前記導光体に接続された照明装置。
  22. 請求項1乃至17のいずれかに記載の照明装置であって、
    前記光源はエレクトロルミネッセント素子である照明装置。
  23. 請求項1乃至12のいずれかに記載の照明装置であって、
    前記導光体は、角度変換部を具備し、2次元光を出射しうるように形成された照明装置。
  24. 原稿照射用光源として配置された請求項1乃至23のいずれかに記載の照明装置と、
    原稿の面からの反射光を伝達する光学系と、
    前記光学系を介して前記反射光を受光する受光素子とを具備した、原稿読取り装置。
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JP7341319B2 (ja) 2020-04-03 2023-09-08 三菱電機株式会社 照明装置及びイメージスキャナ

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