JP2006042016A - 原稿照明装置及びそれを有する画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】白色LEDから発光した光を効率よく原稿面に導き、かつ照明光の色ムラのない原稿照明装置及びそれを有する画像読取装置を得ること。
【解決手段】照明系31からの光で原稿台4に載置した原稿5を照明する原稿照明装置において、該照明系は、青色発光ダイオードと該青色発光ダイオードを覆う黄色系蛍光物質含有のコーティング部材から構成された白色発光ダイオードより成る光源手段1と、該白色発光ダイオードから発光した光を反射させて原稿面に導光する平面反射鏡より成る反射部材2、3と、を有していること。
【選択図】図1A

Description

本発明は原稿照明装置及びそれを有する画像読取装置に関し、特に照明光源(光源手段)として白色発光ダイオードを用いて原稿を効率よく照明するようにしたものであり、例えばデジタル複写機やイメージリーダー等の機器に好適なものである。
図10はデジタル複写機やイメージリーダー等の機器に適用した従来の原稿照明装置及びそれを有する画像読取装置の要部概略図である。
同図において原稿台ガラス72上に載置された原稿71はキセノンランプ等の棒状光源である光源手段73からの直接照明光と対向する位置にある反射部材74を介した間接照明光により両側から照明される。そして照明された原稿71の画像情報に基づく反射光はスリット75で規制されて走査用の第1ミラー76、第2ミラー77、第3ミラー78を介して、結像レンズ79によりライン状のCCD等の固体撮像素子80面上に結像され、原稿71の濃淡に応じて電気信号に変換され、主走査方向(図10において紙面に対して垂直方向)の1ライン分の画像情報が読取られる。
また副走査方向(図10において矢印A方向)の画像読取りは原稿71に対して光源手段73、反射部材74、スリット75、そして第1ミラー76とから成る第1のミラー台81を副走査方向に移動させ、更に第2ミラー77と第3ミラー78とから成る第2のミラー台82を該第1ミラー台81の半分の速度で同方向に移動させることにより、原稿71から固体撮像素子80までの光路長を一定に保ちつつ走査することで原稿71の画像情報が読取られる。
また上記の原稿照明装置及びそれを有する画像読取装置は、キセノンランプ等の棒状光源である光源手段73からの直接照明光と対向する位置にある反射部材74を介した間接照明光により両側から原稿を照明する例であるが、対向する位置にも光源手段を設け反射部材を設けずに両側の光源手段から直接に原稿を照明する原稿照明装置及びそれを有する画像読取装置もある。
上記のような光源手段としては、消費電力が低く、また発熱量が少ないことから蛍光灯やキセノンランプ等の蛍光管(ランプ)が多く用いられてきている。
また上記の光源手段として最近は発光ダイオード等の発光素子(以下、「LED」と称す。)の発光光量が増加してきている背景もあり、更なる消費電力の低下や発熱量を少なくするためLEDを原稿照明用の照明光源として採用する原稿照明装置及びそれを有する画像読取装置も種々提案されている。
ただ現状においてはLEDを照明光源として採用しているのはイメージリーダーの中でも低速の画像読取装置が主体であり、デジタル複写機等の比較的高速なA4原稿を20〜50枚/分、読取るような画像読取装置にまでは採用されていない。
その原因としては、近年のLEDの発光光量は増加してきているが、デジタル複写機等の比較的高速な画像読取装置の原稿照明装置の照明光源として採用するには、まだ発光光量が少ないことがある。そのため更なるLED自身の発光光量の増加が望まれるが、一方ではLEDから発光された発散光を集光手段を用いて、より効率良く原稿面に集光し、その光(光束)の利用効率を上げて照明光量を増加することも必要になる。
図4A、図4Bは各々従来の原稿照明装置の要部概略図であり、図4Aは副走査方向の要部断面図、図4Bはそれに直交した方向(主走査方向)から見た図である。
図4Aに示すように集光部材13の側面13aを反射面よりなる放物面とし、LED11から発光した発散光を該放物面の全反射により副走査方向においてLED11と集光部材13を有する照明系の光軸Lに対し平行光化し、その平行光化された光を集光部材13の出射面13bで屈折させることにより原稿15面上に集光している。
図5Aにそのときの光線を図示している。このように照明系を構成することにより、LED11から発光した発散光を効率よく原稿15面上に集光でき、該原稿15を明るく照明できる。ここで上記の集光部材13は、例えばエポキシ樹脂やアクリル等の透明な樹脂部材で形成されており、その樹脂部材の中にLEDが封入されている。
また主走査方向に関しては図4Bに示すように構成されており、放物面13a及び出射面13bは共に主走査方向に同一形状で延びているが、主走査方向の端部の側面13cは主走査方向に傾けて形成させている。この側面13cの役割は図5Bに示すようにLED11から発光した主走査方向に大きな角度で広がる光をN軸の方向(中央方向)に戻すようになっている。そのことを解かり易くするため別の角度から見た図を図5Cに示す。
このように構成にすることにより側面13cで反射された光が中央部分に戻るため照明光量が増加する。また主走査方向に大きな角度で広がって出射面13bで全反射されて集光部材13から外に放射できず原稿を照明できない光を防止することもできる。
上記のような照明系において原稿載置面(原稿台ガラス)14の光量分布は、例えば副走査方向の光量分布は図6Aに示すようになり、また主走査方向の光量分布は図6Bに示すような光量分布になる。この2つの光量分布のデータの縦軸は、シミュレーションにおけるある値を1としているので相対光量を示している。
このように一個のLEDから副走査方向に数mmの幅を持ち主走査方向に30mm程度の幅を持った画像読取装置の原稿照明系に適したライン照明系を実現することができる。
また上記の照明では説明を簡単にするために代表してLED11及び集光部材13とも一個で示してあるが、上記の照明光源(光源手段)を主走査方向に多数個アレイ状に並べることにより画像読取装置に合わせた照明系としての主走査方向の幅、例えばA3原稿とするとその短辺297mm+αの幅を照明する原稿照明装置とすることができる。また図5Aの光軸Mに対向した位置にも上記の照明系を設け、両側から照明して照明光量を増加することも考えられる。
上記のように照明系を構成することにより、LEDを採用した照明系で該LEDから発光した光を効率よく原稿照明装置に適応したライン照明系とすることが可能になる。
また上記の従来例ではLEDの発光する色について限定していないが、原稿を照明する原稿照明光(単に「照明光」とも称す。)を白色光にしてカラー画像読取装置の照明光源にする場合もある。このようなLEDを照明光源に用い、照明光を白色光にする一つの方法としては、例えば単色のB(青)、G(緑)、R(赤)のLEDから発光した光を組み合わせて白色光としている。
しかしながら確かに単色のB(青)、G(緑)、R(赤)のLEDを組み合わせて白色光とすることも可能であるが、各色で多数のLEDを使用するため、それぞれのLEDの色味や発光光量のバラツキを制御するのが困難であり、また構成としても複雑になるという問題点がある。また初期に発光光量のバラツキを制御したとしても耐久的に変化するという問題点もあった。
そのため近年開発が進んできている白色LED(白色発光ダイオード)をカラー画像読取装置の照明光源にすることが考えられてきている。白色LEDを照明光源にしたときには1種類のLEDのみで構成することが可能になり、構成も単純になるという利点がある。
そのような白色LEDを照明光源として用いた原稿照明装置及びそれを用いた画像読取装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−349957号公報
しかしながら白色LEDを照明光源として用いる場合、下記に示す白色LED特有の問題点がある。
現在、市販されて流通している主流の白色LEDは、例えば特許第3246386号(特許文献2)に開示の図2(本明細書では図11参照)に開示されているように青色LED202とその青色LED202を覆う黄色系の蛍光物質含有のコーティング部材201から構成されている。青色LED202から発光した光で黄色系の蛍光物質を励起し、その黄色系のスペクトルを特許文献2に開示の図5(本明細書では図12参照)に示すような青色LEDのスペクトルと合わせることにより、該特許文献2に開示の図4(本明細書では図13参照)に示すような白色の発光スペクトルとなっている。
そのような白色LEDを詳細に解析すると光源部上部の表面が、例えば図7に示すように成っており、青色LEDの直上部分の中央部Aと直下に青色LEDがない周辺部Bとでは発光する光の色味が異なることが判明した。青色LEDの直上部分の中央部Aは色度座標がx:0.282、y:0.278となり、白色でも青色が強く、また周辺部Bはx:0.359y:0.398となり、白色でも黄色が強いのがわかる。
ここで最周辺部Cは輝度が少なく影響が軽微なので説明からは省いて以下に述べる。また、この色味の差は顕微鏡等で拡大してみると肉眼でもはっきりと認識される色味の差である。この原因は白色LEDが上記特許文献2に開示の図2(本明細書では図11参照)のように構成されているので青色LED202の直上部分の中央部Aは直上なので青色LEDからの光量が強く、一方、黄色系蛍光物質含有のコーティング部材201の層は薄いので黄色系に変換される量が少ないので白色でも青色が強くなると考えられる。
一方、直下に青色LEDがない周辺部Bは青色LED202から斜めに発光した成分のため青色の光量が弱く、一方、黄色系蛍光物質含有のコーティング部材201の層は斜めに青色LED202からの光が通過するので黄色系に変換される層が厚くなり白色でも黄色が強くなると考えられる。このような光源部の発光位置による色が異なる光源からの光を集光しようとすると従来の照明系では原稿照明光の色ムラとなってしまう。
上記の発光位置によって発光する色が異なる問題点を説明するためのモデルを図8に示す。図8はその断面において、前述の図4A、図4Bのような照明系において光源中央部から発光した光の内、代表して照明系の光軸Lに対して±30度方向に発光した光の光路と光源中央部から光軸Lと垂直方向に離れた周辺位置から光軸Lに対して±30度方向に発光した光の光路を示してある。
このように異なる発光位置から発光した光は原稿面上において図8に示す位置(領域)Aおよび位置(領域)Bの異なる位置を照明することになる。ここで照明光源のLEDが発光面内で均一の発光スペクトルの系においては、それぞれ異なった発光位置から発光された光は原稿15面で異なった位置を照明するだけである。
しかしながら発光位置によって発光する色が異なると原稿15面の照明位置の差で、その位置の照明光のスペクトル分布、つまりは照明光の色が異なることになり、照明分布に色ムラを生じることになる。
また図8をみても分かるが原稿15面の上方でも集光性が異なるので該原稿15面から若干上側で読取る場合、例えば若干原稿15が浮いた時や本の原稿のように中央に綴じ代があるとその上下位置の差によっても色のムラが生じることになる。
また図8は解り易く説明するために一断面について示してあるが、この白色LEDにおける照明光の色ムラは図8の紙面に垂直な主走査方向でも発生する。つまり原稿面上で主走査及び副走査の二次元的に照明光に色ムラが発生してしまう。このように原稿面の照明分布に色のムラがあるとCCDが読取る位置によりカラー画像が異なることになる。
本実施例は白色LEDから発光した光を効率よく原稿面に導き、かつ照明光の色ムラをない原稿照明装置及びそれを有する画像読取装置の提供を目的とする。
請求項1の発明の原稿照明装置は、
照明系からの光で原稿台に載置した原稿を照明する原稿照明装置において、
該照明系は、青色発光ダイオードと該青色発光ダイオードを覆う黄色系蛍光物質含有のコーティング部材から構成された白色発光ダイオードより成る光源手段と、該白色発光ダイオードから発光した光を反射させて原稿面に導光する平面反射鏡より成る反射部材と、を有していることを特徴としている。
請求項2の発明は請求項1の発明において、
前記反射部材は複数の平面反射鏡を副走査断面内で連続配置して形成されていることを特徴としている。
請求項3の発明は請求項1の発明において、
前記白色発光ダイオードは、透明な樹脂部材によりパッケージ化されており、該樹脂部材は該白色発光ダイオードに対して、その上部が該白色発光ダイオードの中央部を中心とした球状の形状より成ることを特徴としている。
請求項4の発明は請求項1の発明において、
前記白色発光ダイオードは、透明な樹脂部材によりパッケージ化されており、該樹脂部材は該白色発光ダイオードに対して、その上部が円錐の上部分を切り取った形状より成ることを特徴としている。
請求項5の発明の画像読取装置は、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の原稿照明装置で照明された原稿の画像情報を結像手段により読取手段面上に結像させ、該読取手段で該原稿の画像情報を読取るようにしたことを特徴としている。
本発明によれば白色LEDから発光した光を平面より成る反射部材により効率よく原稿面に導くことができ、かつ照明光の色ムラのない原稿照明装置及びそれを有する画像読取装置を達成することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1A、図1Bは各々本発明の原稿照明装置及びそれを有する画像読取装置の実施例1の要部概略図であり、図1Aは副走査方向の要部断面図(副走査断面図)、図1Bは白色LEDから発光した照明光(光線)を示した説明図である。
図中、1は光源手段としての照明光源であり、青色発光ダイオード((以下、「青色LED」と称す。)と該青色発光ダイオードを覆う黄色系蛍光物質含有のコーティング部材から構成された白色発光ダイオード(以下、「白色LED」と称す。)より成っている。
2、3は各々複数の平面反射鏡より成る反射部材であり、白色LED1から発光した光を原稿5面に導くようにしている。本実施例における反射部材2、3は図1Bに示す如く各々3枚の平面反射鏡(平面よりなる反射鏡)2a、2b、2c・3a、3b、3cを光源手段1を挟んで配置して構成している。尚、平面反射鏡は3枚に限らず、複数枚であれば良い。
尚、白色LED1と反射部材2、3は各々照明系31の一要素を構成している。
4は原稿載置台(原稿台ガラス)であり、原稿5を載置している。21は主走査方向に縦長のスリットであり、原稿5面からの迷光を遮断している。6、7、8は各々順に走査用の第1、第2、第3のミラーであり、原稿5面からの画像情報に基づく光を後述する結像レンズ9に導いている。9は結像手段としての結像レンズであり、原稿5の画像情報を一定の倍率で縮小して後述する3ラインセンサー10面上に結像させている。10は読取手段としての3ラインセンサー(3CCD)であり、B(青)、G(緑)、R(赤)用のラインセンサー(CCD)が副走査方向に間隔を持って配置されている。
本実施例においては白色LED1から発光した光(発散光)を反射部材2、3を介して原稿載置台4に載置された原稿5を照明し、該照明された該原稿5からの画像情報に基づく反射光をスリット21で規制し、走査用の第1のミラー6、第2のミラー7、第の3ミラー8を介して結像レンズ9により3ラインセンサー10面上に結像させる。そして原稿5の濃淡に応じて電気信号に変換され、図1Aにおいて紙面に対して垂直方向(主走査方向)の画像情報が読取られる。
また図1Aにおいて紙面方向に対して副走査方向の画像読取りは原稿5に対して照明系、スリット21、そして第1のミラー6とから成る第1のミラー台22を副走査方向に移動させ、更に第2のミラー7と第3のミラー8とから成る第2のミラー台23を該第1ミラー台22の半分の速度で同方向に移動させることにより、原稿5から3ラインセンサー10までの光路長を一定に保ちつつ走査することで原稿5の画像情報が読取られる。
本実施例における反射部材2、3は上記の如くそれぞれ各3枚の平面反射鏡2a、2b、2c・3a、3b、3cにより構成されている。
前述した如く白色LEDを原稿照明用の照明光源としたときの発光位置によって発光する色が異なると原稿面の照明位置の差でその位置の照明光のスペクトル分布、つまりは照明光の色が異なることになり、照明分布に色ムラが生じる問題点を解析すると原理的な原因があることが解った。
その原因は照明光源近傍に反射面でも屈折面でも曲面の集光部材を配置すると、その曲面により確かに発光した光は原稿面近傍に集光されるが、発光位置が異なるとその集光位置も異なった位置になる。そのため発光位置によって発光する色味が異なると、その発光位置の原稿面の集光位置での色味が異なり照明光の色ムラが発生してしまう。
もし曲面の集光部材を発光位置の差が無視できるぐらい、例えば点光源と見なせるぐらい光源から離せば上記の問題点を解決できるが、画像読取装置の原稿照明装置が巨大になってしまい現実性がない。
そこで本実施例では白色LED1から発光した光を曲面を用いずに複数の平面反射鏡を含む反射部材2、3により原稿5面に導くことにより、白色LED1を照明光源としたときの発光位置によって発光する色が異なると原稿面の照明位置の差でその位置の照明光のスペクトル分布、つまりは照明光の色が異なることになり照明分布に色ムラが生じるという問題点を解決している。
平面反射鏡においては平面自体には集光作用がないため、ある位置から発光した光は原稿5面を幅広く照明することになり、発光位置によって発光する色が異なっても原稿5面の照明位置の差が無視できるようになる。そのため照明光の色ムラ問題も発生しなくなる。また反射部材2、3の各平面反射鏡2a、2b、2c・3a、3b、3cは図1Bに示すように白色LED1から発光した光を原稿5面のCCD10が読取る光軸Mに反射するように角度、位置が設定されている。
上記の実施例の図1の照明系31における原稿5面の照明光量分布をシミュレーションすると図2に示すような照明光量分布になり、青色LEDの直上部分の中央部Aと直下に青LEDがない周辺部Bから発光した光量分布の形状がシミュレーションの誤差で多少のガタツキはあるが同じ光量分布の形状をしているのが解る。
つまり白色LEDの異なる発光部から発光した光が原稿面上で同じ分布形状にさせることができることが解る。これは白色LEDを原稿照明用の照明光源としたときの発光位置によって発光する色が異なると原稿面の照明位置の差でその位置の照明光のスペクトル分布、つまりは照明光の色が異なることがなくなることになる。
また上記では断面についての説明だが、例えば反射部材2、3は主走査方向に同じ形状で延長した反射部材にして白色LED1を決められたピッチで配置して並べることにより画像読取装置に合わせた照明系31としての主走査方向の幅、例えばA3原稿とするとその短辺297mm+αの幅を照明する原稿照明装置とすることができる。
また白色LED1のピッチを主走査方向の端部で密に配置することにより主走査方向の周辺の照明光量を上げることも可能である。
尚、本実施例では1つの照明系31より構成したが、これに限らず、該照明系31と対向する位置(原稿面5の法線Lに対向する位置)に該照明系31と同一の照明系を配置し、両側から原稿面5を照明するようにしても良い。また本実施例では反射部材2,3を2つ用いて照明系31を構成したが、これに限らず、1つでも良い。
図3A、図3Bは各々本発明の実施例2の要部概略図である。図3A、図3Bにおいて図1Aに示した要素と同一要素には同符番を付している。
本実施例において前述の実施例1と異なる点は白色LED1を透明な樹脂部材によりパッケージ化したことである。その他の構成及び光学的作用は実施例1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
前述の実施例1では白色LED1をそのままの状態で示してあるが、実際には耐久等の問題があるので白色LED1はエポキシ樹脂等の透明な物質(樹脂部材)によりパッケージ化されている。
その樹脂部材(パッケージ)の形状としては、通常では砲弾型と呼ばれるLEDからの光を前方多く導く物やチップタイプと呼ばれる直方体状の物がある。
そのような樹脂部材の形状の白色LEDと本実施例の光源部に採用してもよいが、更に効率を良くする樹脂部材の形状としては図3Aに示すように樹脂部材16を白色LED1に対して、その上部を該白色LED1の中央部と中心とした球状より形成している。
このような樹脂部材16の形状にすると白色LEDから発光した光は該樹脂部材16の外周面にほぼ垂直に入射するので全反射することなく該樹脂部材16の外部に取り出すことが可能になる。外部に効率良く取り出せれば本実施例では、その後平面の反射部材(不図示)により原稿面に光を導くので色ムラなく効率良く白色LEDからの光を原稿面に導光することが可能になる。ここで樹脂部材16の上部の球状部の半径Rとしては、例えばR=1.5〜3mm程度に設定するのが良い。
また他の樹脂部材17の形状としては図3Bの断面を示すように円錐の上部を切り取ったような形状にする。このようにすると白色LEDから上部に発光した光は図3Bのように上部平面で反射部材に向かう方向に向けられるので平面の反射部材(不図示)との組み合わせで原稿面に光を導くので効率良く白色LEDの光を原稿面に導光することが可能になる。
ここで樹脂部材17の形状としては図3Bに示すパラメータを用い、
I=N*SINα
X/T=TANα・(X-D/2)/T=TANβ
I=N*SIN(90−β−γ)
例えばN=1.5、D=1.0、X=1.5とすると
T =1.68
α=42.0°
β=16.6°
γ=31.4°
となる。これにより全反射を避けて有効に白色LED1から発光した光を外部に取り出すことができる。
尚、各実施例では1:2走査光学系を有する画像読取装置に本発明の原稿照明装置を適用したが、これに限らず、例えば図9に示す一体型(フラットベッド型)の画像読取装置に適用しても本発明は上述の各実施例と同様に適用することができる。
[フラットベッド型画像読取装置]
図9において白色LED1から発光された光は反射部材2,3を介して原稿5を照明し、該原稿5からの反射光を第1、第2、第3、第4反射ミラー41,42,43,44を介してキャリッジ47内部でその光路を折り曲げ、画像読取用レンズ45により3ラインセンサー46面上に結像させている。そしてキャリッジ47を副走査モーター(不図示)により図中に示す矢印C方向(副走査方向)に移動させることにより原稿5の画像情報を読み取っている。
また各実施例ではイメージスキャナーに本発明の原稿照明装置を適用したが、これに限らず、例えばディジタル複写機、ファクシミリ等の機器にも適用することができる。
本発明の実施例1の画像読取装置の要部概略図 本発明の実施例1の原稿照明装置の要部概略図 本発明の実施例1の原稿面上の光量分布 本発明の実施例2の白色LEDのパッケージの形状を示す図 本発明の実施例2の白色LEDのパッケージの形状を示す図 従来の原稿照明装置の要部概略図 従来の原稿照明装置の要部概略図 従来の原稿照明装置において照明光源から発光した光線を示す図 従来の原稿照明装置において照明光源から発光した光線を示す図 従来の原稿照明装置において照明光源から発光した光線を示す図 従来の原稿面上の副走査方向の光量分布 従来の原稿面上の主走査方向の光量分布 従来の照明系ユニットと白色LEDを入れた色ムラのモデルを示す図 従来の原稿照明装置において照明光源から発光した光線を示す図 本発明の実施例1の画像読取装置の要部概略図 従来の画像読取装置の要部概略図 発光ダイオードの説明図 発光スペクトルを示す説明図 発光スペクトルを示す説明図
符号の説明
1 光源手段(白色LED)
2、3 反射部材
4 原稿台ガラス
5 原稿
6,7,8 走査ミラー
9 結像手段(結像レンズ)
10 読取手段(3ラインセンサー)
21 絞り
22 第1のミラー台
23 第2のミラー台
16、17 樹脂部材(パッケージ)

Claims (5)

  1. 照明系からの光で原稿台に載置した原稿を照明する原稿照明装置において、
    該照明系は、青色発光ダイオードと該青色発光ダイオードを覆う黄色系蛍光物質含有のコーティング部材から構成された白色発光ダイオードより成る光源手段と、該白色発光ダイオードから発光した光を反射させて原稿面に導光する平面反射鏡より成る反射部材と、を有していることを特徴とする原稿照明装置。
  2. 前記反射部材は複数の平面反射鏡を副走査断面内で連続配置して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の原稿照明装置。
  3. 前記白色発光ダイオードは、透明な樹脂部材によりパッケージ化されており、該樹脂部材は該白色発光ダイオードに対して、その上部が該白色発光ダイオードの中央部を中心とした球状の形状より成ることを特徴とする請求項1に記載の原稿照明装置。
  4. 前記白色発光ダイオードは、透明な樹脂部材によりパッケージ化されており、該樹脂部材は該白色発光ダイオードに対して、その上部が円錐の上部分を切り取った形状より成ることを特徴とする請求項1に記載の原稿照明装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の原稿照明装置で照明された原稿の画像情報を結像手段により読取手段面上に結像させ、該読取手段で該原稿の画像情報を読取るようにしたことを特徴とする画像読取装置。
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