JP2008240538A - 始動電動機 - Google Patents

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成広 神戸
Kazushi Ono
一志 小野
Hiroshi Ooka
博 大岡
Tomohiko Ikemori
朋彦 池守
Shigeyuki Maruzumi
茂之 円角
Chihiro Horikoshi
千博 堀越
Mitsuhiro Kogure
光裕 小暮
Tatsuya Inoue
竜也 井上
Masahiro Kameda
雅博 亀田
Shinya Saito
信哉 齋藤
Kimio Morozumi
公雄 両角
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Abstract

【課題】アイドルシャフトの加工工程を削減してコスト低減を図ると共に、アイドルシャフト組付作業の効率化を図る。
【解決手段】アイドルシャフト89の軸受部99側に止め具取付溝104を設ける。止め具取付溝104は二方取り形状となっており、止め具103が回転方向の移動が規制された状態で取り付けられる。ギヤカバー24の軸受部99には、止め具取付溝104に対応して止め具係入穴106が設けられている。アイドルシャフト89を軸孔101,軸穴102に挿入し、下方から止め具103を止め具取付溝104に取り付ける。その際、嵌合片108の先端部108aを止め具係入穴106内に挿入する。これにより、アイドルシャフト89はギヤカバー24に対して抜け止め、回り止めされた状態で取り付けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等のエンジンに取り付けられる始動電動機に関し、特に、電動機によって回転駆動され軸方向に移動可能なアイドルギヤを備えた始動電動機に関する。
自動車や自動二輪車、大型発電機等に使用されるエンジンでは、エンジンに取り付けられた始動電動機(スタータモータ)によって始動動作が行われるのが一般的である。このような始動電動機としては、特許文献1のように、軸方向に移動可能なアイドルギヤが備えたものが知られている。このアイドルギヤは、エンジンのリングギヤと噛合・離脱可能に配置されており、エンジン始動時に両ギヤが噛合し、エンジン始動後にそれらの噛合が解除されるようになっている。アイドルギヤはまた、始動電動機によって回転駆動されるピニオンと噛合しており、ピニオンはオーバーランニングクラッチを介してモータの回転軸に接続されている。
図12は、このような従来の始動電動機の構成を示す説明図である。始動電動機201は、大別すると、モータ部202、ギヤ部203、マグネットスイッチ部204、ケース部205及びアイドル部206とから構成されている。モータ部202には駆動源であるモータ211が配設され、ギヤ部203には減速装置である遊星歯車機構212やオーバーランニングクラッチ213、ピニオンギヤ214などが配設されている。アイドル部206には、ピニオンギヤ214と噛合するアイドルギヤ215が配設されている。アイドルギヤ215は、ケース部205のギヤカバー219内に収容されており、ギヤカバー219に取り付けられたアイドルシャフト220に回転自在に取り付けられている。また、アイドルギヤ215は、軸方向(図中左右方向)に移動可能となっており、図中左方向に移動すると、エンジンのリングギヤ216と噛合する。アイドルギヤ215の図中右端面は、ピニオンギヤ214に形成されたフランジ部217と当接している。
モータ211が回転すると、その回転は、遊星歯車機構212及びオーバーランニングクラッチ213を介してピニオンギヤ214に伝わる。その際、ピニオンギヤ214は、ヘリカルスプライン部218の作用により図中左方に移動し、アイドルギヤ215は、ピニオンギヤ214と共に、回転しつつ左方に移動する。これにより、アイドルギヤ215がリングギヤ216と噛合し、モータ211の回転力がアイドルギヤ215を介してリングギヤ216へと伝達され、エンジンが始動される。
特開2006-274874号公報
一方、このような始動電動機では、アイドルシャフト220は、回り止め、抜け止めのため、図12に示すように、ギヤカバー219に固定ネジ221によって固定されている。ところが、このようなネジ止め構造の場合、アイドルシャフト220のネジ挿通孔やギヤカバー219の雌ネジ孔等、種々の加工が必要となる。図13は、アイドルシャフト220の加工工程を示す説明図である。ここでは、まず、(1)切断・圧造工程にて、棒状のブランク材を所定長さに切断すると共に、一方の端面にネジ孔形成方向を示すネジ孔指標222を凹設する。また、それと共に、シャフトの端部に平面状の挿通孔形成部223を成形する。その後、(2)第1切削加工工程にて、挿通孔形成部223にネジ挿通孔224を形成すると共に、ネジ挿通孔224の一方側(表側)に面取り加工を行う(面取加工(a))。この第1切削加工を行った後、(3)第2切削加工工程にて、ネジ挿通孔224の他方側(裏側)を面取り加工する(面取加工(b))。そして、これらの加工を終えた後、(4)熱処理加工を行い、さらに、(5)研削加工にてシャフト表面を仕上げることにより、アイドルシャフト220が形成される。
また、ギヤカバー219側にも、アイドルシャフト220をネジ止めするため、固定ネジ挿入孔225と雌ネジ孔226を形成する。アイドルシャフト220は、ギヤカバー219に形成した軸穴227に挿通され、その状態で固定ネジ221が挿入される。固定ネジ221は、雌ネジ孔226にねじ込まれ、これによりアイドルシャフト220がギヤカバー219に固定される。このように、アイドルシャフト220をギヤカバー219にネジ止め固定するには、多くの加工工程が必要となる。このため、図12のような始動電動機では、加工コストが高くなり、製品コストが増大するという問題があった。
さらに、図12の始動電動機では、アイドルシャフト220のネジ止めに際し、ネジ挿通孔224を外部から直視することができない。このため、アイドルシャフト220にネジ孔指標222を設けるなどして、作業性の改善を図っているものの、ギヤカバー219の外側からネジ孔を合わせるのはやはり難しく、組み付け性が良くないという問題もあった。
本発明の目的は、アイドルシャフトの加工工程を削減してコスト低減を図ると共に、アイドルシャフト固定作業の効率化を図ることにある。
本発明の始動電動機は、電動機によって回転駆動され、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、前記アイドルギヤを回転自在かつ軸方向に移動可能に支持するアイドルシャフトと、前記エンジンに取り付けられ、前記アイドルシャフトの両端部を支持するカバー部材とを有してなる始動電動機であって、前記アイドルシャフトの外周に形成された止め具取付溝と、前記止め具取付溝に弾性的に嵌合可能な嵌合片を備え、前記アイドルシャフトに回転方向の移動が規制された状態で取り付けられる止め具と、前記止め具取付溝に対応して前記カバー部材に形成され、前記嵌合片の先端部が挿入される止め具係入孔とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、アイドルシャフトの外周に止め具取付溝を形成し、この止め具取付溝に、回転方向の移動が規制された状態で止め具を取り付けると共に、カバー部材に止め具の一部が挿入される止め具係入孔を設けることにより、この止め具によって、アイドルシャフトが回り止め、抜け止めされた状態でカバー部材に取り付けられる。このようなアイドルシャフト取付構造を採用することにより、アイドルシャフト自体の構成が簡素化され、アイドルシャフト製造の際に実施される切削加工が不要となり、その分、加工工程が簡略化され、加工コストの低減が図られる。また、アイドルシャフトに止め具を取り付けるだけでアイドルシャフトの組み付けが完了するため、アイドルシャフトの組付作業が容易化され、組付性の改善も図られる。
本発明の他の始動電動機は、電動機によって回転駆動され、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、前記アイドルギヤを回転自在かつ軸方向に移動可能に支持するアイドルシャフトと、前記エンジンに取り付けられ、前記アイドルシャフトの両端部を支持するカバー部材とを有してなる始動電動機であって、前記アイドルシャフトの一端側外周に形成された止め具取付溝と、前記止め具取付溝に取り付けられ、前記カバー部材の前記アイドルシャフト一端側の部位と当接して前記アイドルシャフトの軸方向の移動を規制する止め具と、前記アイドルシャフトの他端側端部に形成された嵌合部と、前記カバー部材の前記アイドルシャフト他端側に形成され、前記嵌合部と嵌合して前記アイドルシャフトの回転方向の移動を規制する嵌合穴とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、アイドルシャフトの外周に止め具取付溝を形成し、この止め具取付溝に、カバー部材と当接してアイドルシャフトの軸方向の移動を規制する止め具を取り付けると共に、カバー部材に、アイドルシャフトの他端側端部に形成された嵌合部と嵌合してアイドルシャフトの回転方向の移動を規制する嵌合穴を設けることにより、嵌合穴と止め具によって、アイドルシャフトが回り止め、抜け止めされた状態でカバー部材に取り付けられる。このようなアイドルシャフト取付構造を採用することにより、アイドルシャフト自体の構成が簡素化され、アイドルシャフト製造の際に実施される切削加工が不要となり、その分、加工工程が簡略化され、加工コストの低減が図られる。また、嵌合部と嵌合穴とを嵌合させた後、アイドルシャフトに止め具を取り付けるだけでアイドルシャフトの組み付けが完了するため、アイドルシャフトの組付作業が容易化され、組付性の改善も図られる。
また、本発明の他の始動電動機は、電動機によって回転駆動され、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、前記アイドルギヤを回転自在かつ軸方向に移動可能に支持するアイドルシャフトと、前記エンジンに取り付けられ、前記アイドルシャフトの両端部を支持するカバー部材とを有してなる始動電動機であって、
前記アイドルシャフトの外周に形成された止め具取付溝と、前記止め具取付溝に弾性的に嵌合可能な嵌合片を備え、前記アイドルシャフトに回転方向の移動が規制された状態で取り付けられる止め具と、前記止め具取付溝に対応して前記カバー部材に形成され、前記止め具が前記カバー部材の外部から挿入可能な止め具挿入溝とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、アイドルシャフトの外周に止め具取付溝を形成し、この止め具取付溝に、回転方向の移動が規制された状態でアイドルシャフトに取り付けられる止め具を、カバー部材に形成した止め具挿入溝を介して取り付けることにより、この止め具によって、アイドルシャフトが回り止め、抜け止めされた状態でカバー部材に取り付けられる。このようなアイドルシャフト取付構造を採用することにより、アイドルシャフト自体の構成が簡素化され、アイドルシャフト製造の際に実施される切削加工が不要となり、その分、加工工程が簡略化され、加工コストの低減が図られる。また、アイドルシャフトに止め具挿入溝を介して止め具を取り付けるだけでアイドルシャフトの組み付けが完了するため、アイドルシャフトの組付作業が容易化され、組付性の改善も図られる。
さらに、本発明の他の始動電動機は、電動機によって回転駆動され、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、前記アイドルギヤを回転自在かつ軸方向に移動可能に支持するアイドルシャフトと、前記エンジンに取り付けられ、前記アイドルシャフトの両端部を支持するカバー部材とを有してなる始動電動機であって、前記アイドルシャフトの外周に形成された止め具取付溝と、前記止め具取付溝に弾性的に嵌合し前記アイドルシャフトに回転方向の移動が規制された状態で取り付けられるクリップ部と、前記クリップ部と接続され、前記カバー部材に軸方向への移動が規制された状態で取り付けられる装着部とを備えた止め具とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、アイドルシャフトの外周に止め具取付溝を形成し、この止め具取付溝に、回転方向の移動が規制された状態でアイドルシャフトに取り付けられるクリップ部と、カバー部材に軸方向への移動が規制された状態で取り付けられる装着部とを備えた止め具を取り付けることにより、この止め具によって、アイドルシャフトが回り止め、抜け止めされた状態でカバー部材に取り付けられる。このようなアイドルシャフト取付構造を採用することにより、アイドルシャフト自体の構成が簡素化され、アイドルシャフト製造の際に実施される切削加工が不要となり、その分、加工工程が簡略化され、加工コストの低減が図られる。また、アイドルシャフトに止め具を取り付けるだけでアイドルシャフトの組み付けが完了するため、アイドルシャフトの組付作業が容易化され、組付性の改善も図られる。
本発明の始動電動機によれば、電動機によって回転駆動され、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、前記アイドルギヤを回転自在かつ軸方向に移動可能に支持するアイドルシャフトと、前記エンジンに取り付けられ、前記アイドルシャフトの両端部を支持するカバー部材とを有してなる始動電動機にて、アイドルシャフトの外周に止め具取付溝を形成し、この止め具取付溝に、回転方向の移動が規制された状態で止め具を取り付けると共に、カバー部材に止め具の一部が挿入される止め具係入孔を設けたので、この止め具によって、回り止め、抜け止めした状態でアイドルシャフトをカバー部材に取り付けることが可能となる。このようなアイドルシャフト取付構造を採用することにより、アイドルシャフト自体の構成が簡素化され、アイドルシャフト製造の際に実施される切削加工が不要となり、その分、加工工程が簡略化され、加工コストを低減することが可能となる。また、アイドルシャフトに止め具を取り付けるだけでアイドルシャフトの組み付けが完了するため、アイドルシャフトの組付作業が容易化され、組付性の改善を図ることが可能となる。
本発明の他の始動電動機によれば、電動機によって回転駆動され、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、前記アイドルギヤを回転自在かつ軸方向に移動可能に支持するアイドルシャフトと、前記エンジンに取り付けられ、前記アイドルシャフトの両端部を支持するカバー部材とを有してなる始動電動機にて、アイドルシャフトの外周に止め具取付溝を形成し、この止め具取付溝に、カバー部材と当接してアイドルシャフトの軸方向の移動を規制する止め具を取り付けると共に、カバー部材に、アイドルシャフトの他端側端部に形成された嵌合部と嵌合してアイドルシャフトの回転方向の移動を規制する嵌合穴を設けたので、嵌合穴と止め具によって、回り止め、抜け止めした状態でアイドルシャフトをカバー部材に取り付けることが可能となる。このようなアイドルシャフト取付構造を採用することにより、アイドルシャフト自体の構成が簡素化され、アイドルシャフト製造の際に実施される切削加工が不要となり、その分、加工工程が簡略化され、加工コストを低減することが可能となる。また、アイドルシャフトに止め具を取り付けるだけでアイドルシャフトの組み付けが完了するため、アイドルシャフトの組付作業が容易化され、組付性の改善を図ることが可能となる。
本発明の他の始動電動機によれば、電動機によって回転駆動され、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、前記アイドルギヤを回転自在かつ軸方向に移動可能に支持するアイドルシャフトと、前記エンジンに取り付けられ、前記アイドルシャフトの両端部を支持するカバー部材とを有してなる始動電動機にて、アイドルシャフトの外周に止め具取付溝を形成し、この止め具取付溝に、回転方向の移動が規制された状態でアイドルシャフトに取り付けられる止め具を、カバー部材に形成した止め具挿入溝を介して取り付けるようにしたので、この止め具によって、回り止め、抜け止めした状態でアイドルシャフトをカバー部材に取り付けることが可能となる。このようなアイドルシャフト取付構造を採用することにより、アイドルシャフト自体の構成が簡素化され、アイドルシャフト製造の際に実施される切削加工が不要となり、その分、加工工程が簡略化され、加工コストを低減することが可能となる。また、アイドルシャフトに止め具を取り付けるだけでアイドルシャフトの組み付けが完了するため、アイドルシャフトの組付作業が容易化され、組付性の改善を図ることが可能となる。
本発明の他の始動電動機によれば、電動機によって回転駆動され、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、前記アイドルギヤを回転自在かつ軸方向に移動可能に支持するアイドルシャフトと、前記エンジンに取り付けられ、前記アイドルシャフトの両端部を支持するカバー部材とを有してなる始動電動機にて、アイドルシャフトの外周に止め具取付溝を形成し、この止め具取付溝に、回転方向の移動が規制された状態でアイドルシャフトに取り付けられるクリップ部と、カバー部材に軸方向への移動が規制された状態で取り付けられる装着部とを備えた止め具を取り付けるようにしたので、この止め具によって、回り止め、抜け止めした状態でアイドルシャフトをカバー部材に取り付けることが可能となる。このようなアイドルシャフト取付構造を採用することにより、アイドルシャフト自体の構成が簡素化され、アイドルシャフト製造の際に実施される切削加工が不要となり、その分、加工工程が簡略化され、加工コストを低減することが可能となる。また、アイドルシャフトに止め具を取り付けるだけでアイドルシャフトの組み付けが完了するため、アイドルシャフトの組付作業が容易化され、組付性の改善を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1である始動電動機の構成を示す断面図である。図1の始動電動機(スタータ)1は、自動車用エンジンの始動に使用され、停止しているエンジンに対して、燃料の吸入、微粒化、圧縮、点火に必要な回転を与える。
始動電動機1は、大別すると、モータ部2、ギヤ部3、マグネットスイッチ部4、ケース部5及びアイドル部6とから構成されている。モータ部2には駆動源であるモータ(電動機)11が配設され、ギヤ部3には減速装置である遊星歯車機構12やオーバーランニングクラッチ13、ピニオンギヤ14などが配設されている。アイドル部6には、ピニオンギヤ14と噛合するアイドルギヤ15が配設されている。アイドルギヤ15は、軸方向(図中左右方向)に移動可能に取り付けられており、図中左方向(以下、左右方向は図1を基準とし「図中」の記載は省略する)に移動すると、エンジンのリングギヤ16と噛合する。モータ11の回転力は、遊星歯車機構12及びオーバーランニングクラッチ13を介してピニオンギヤ14に伝わり、アイドルギヤ15からリングギヤ16へと伝達され、エンジンが始動される。
モータ11は、円筒形状のモータハウジング21内にアーマチュア22を回動自在に配置した構成となっている。モータハウジング21はモータ11のヨークを兼ねており、鉄等の磁性体金属によって形成されている。モータハウジング21の右端部には、金属製のエンドカバー23が取り付けられる。一方、モータハウジング21の左端部は、ケース部5のギヤカバー24に取り付けられる。エンドカバー23はセットボルト25によってギヤカバー24に固定され、モータハウジング21はエンドカバー23とギヤカバー24との間に固定される。
モータハウジング21の内周面には、周方向に複数個の永久磁石26が固定されており、永久磁石26の内側にはアーマチュア22が配設される。アーマチュア22は、モータシャフト27に固定されたアーマチュアコア28と、アーマチュアコア28に巻装されたアーマチュアコイル29とから構成されている。モータシャフト27の右端部は、エンドカバー23に取り付けられたメタル軸受31によって回動自在に支持されている。一方、モータシャフト27の左端部は、ピニオンギヤ14等が取り付けられたドライブシャフト(出力軸)32の端部に回動自在に支持されている。ピニオンシャフト32の右端部には軸受部33が凹設されており、モータシャフト27はそこに取り付けられたメタル軸受34によって回動自在に支持される。
アーマチュアコア28の一端側には、モータシャフト27に外嵌固定されたコンミテータ35が隣接配置されている。コンミテータ35の外周面には、導電材にて形成されたコンミテータ片36が複数個取り付けられており、各コンミテータ片36にはアーマチュアコイル29の端部が固定されている。モータハウジング21の左端部には、ブラシホルダ37が取り付けられている。ブラシホルダ37には、周方向に間隔をあけて、ブラシ収容部38が4個配置されている。各ブラシ収容部38にはそれぞれブラシ39が出没自在に内装されている。ブラシ39の突出先端部(内径側先端部)は、コンミテータ35の外周面に摺接している。
ブラシ39の後端側には図示しないピグテールが取り付けられており、ブラシホルダ37の導電プレート41と電気的に接続されている。導電プレート41にはスイッチ部42が設けられており、スイッチプレート43が導電プレート41に接触すると電源ターミナル44とブラシ39との間が電気的に接続され、コンミテータ35に電源が供給される。スイッチプレート43はスイッチシャフト45に取り付けられており、マグネットスイッチ部4が通電されると、スイッチシャフト45が左方に移動し、スイッチプレート43が導電プレート41に接触するようになっている。
ギヤ部3の遊星歯車機構12には、インターナルギヤユニット46とドライブプレートユニット47が設けられている。インターナルギヤユニット46は、ギヤカバー24の右端部に固定されており、その内周側には内歯歯車48が形成されている。インターナルギヤユニット46の中央にはメタル軸受49が内装されており、ピニオンシャフト32の右端側が回動自在に支持されている。ドライブプレートユニット47は、ピニオンシャフト32の右端部に固定されており、遊星歯車51が3個等分間隔で取り付けられている。遊星歯車51は、ベースプレート52に固定された支持ピン53に、メタル軸受54を介して回動自在に支持されている。遊星歯車51は内歯歯車48と噛合している。
モータシャフト27の左端部には、太陽歯車55が形成されている。太陽歯車55は遊星歯車51と噛合しており、遊星歯車51は、太陽歯車55と内歯歯車48との間で、自転しつつ公転する。モータ11が作動すると、モータシャフト27と共に太陽歯車55が回転し、太陽歯車55の回転に伴い、遊星歯車51が内歯歯車48と噛み合いながら太陽歯車55の周りを公転する。これにより、ピニオンシャフト32に固定されたベースプレート52が回転し、モータシャフト27の回転が減速されてピニオンシャフト32に伝達される。
オーバーランニングクラッチ13は、遊星歯車機構12によって減速された回転をピニオンギヤ14に対し一回転方向に伝達する。オーバーランニングクラッチ13は、クラッチアウタ56とクラッチインナ57との間に、ローラ58及びクラッチスプリング59を配した構成となっている。クラッチアウタ56は、ボス部56aとクラッチ部56bとからなり、ボス部56aは、ピニオンシャフト32のヘリカルスプライン部61に取り付けられている。ボス部56aの内周側には、ヘリカルスプライン部61と噛み合うスプライン部62が形成されている。これにより、クラッチアウタ56は、ピニオンシャフト32上をヘリカルスプライン部61に沿って軸方向に移動可能となっている。
ピニオンシャフト32にはストッパ63が取り付けられている。ストッパ63は、ピニオンシャフト32に装着されたサークリップ64によって軸方向の移動が規制されている。ストッパ63には、ギヤリターンスプリング65の一端側が取り付けられている。ギヤリターンスプリング65の他端側は、ボス部56aの内端壁66に当接している。クラッチアウタ56は、このギヤリターンスプリング65によって右方向に付勢されており、通常時(非通電時)には、クラッチアウタ56はギヤカバー24に固定されたクラッチストッパ67に当接した位置で保持される。
クラッチアウタ56のクラッチ部56b内周には、ピニオンギヤ14と一体に形成されたクラッチインナ57が配設されている。クラッチアウタ56とクラッチインナ57の間には、ローラ58及びクラッチスプリング59が複数組配置されている。また、クラッチ部56bの外周にはクラッチカバー68が外装されており、クラッチ部56bの左端面とクラッチカバー68との間には、クラッチワッシャ69が取り付けられている。このクラッチワッシャ69によって、ローラ58及びクラッチスプリング59は、クラッチ部56bの内周側に、軸方向の移動を規制された状態で収容される。
クラッチ部56bの内周壁はカム面となっており、楔状斜面部と曲面部が形成されている。ローラ58は、通常、クラッチスプリング59によって曲面部側に押されている。クラッチアウタ56が回転し、クラッチスプリング59の付勢力に抗して、ローラ58が楔状斜面部とクラッチインナ57の外周面との間に挟持されると、クラッチインナ57はローラ58を介してクラッチアウタ56と一体に回転する。これにより、モータ11が作動しピニオンシャフト32が回転すると、その回転はクラッチアウタ56からローラ58を介してクラッチインナ57に伝達され、ピニオンギヤ14が回転する。
これに対し、エンジンが始動し、クラッチインナ57がクラッチアウタ56よりも早く回転すると、ローラ58は曲面部側に移動し、クラッチインナ57はクラッチアウタ56に対し空転状態となる。すなわち、クラッチインナ57がオーバーラン状態となると、ローラ58が楔状斜面部とクラッチインナ外周面との間には挟持されず、クラッチインナ57の回転はクラッチアウタ56には伝達されない。従って、エンジン始動後、エンジン側からより高い回転数でクラッチインナ57が回されても、その回転はオーバーランニングクラッチ13にて遮断され、モータ11側には伝達されない。
ピニオンギヤ14は冷間鍛造によって形成された鋼製部材であり、アイドルギヤ15と噛合している。ピニオンギヤ14とアイドルギヤ15には、クロム鋼(例えば、SCr 420H)に浸炭処理を施したものが使用されている。ピニオンギヤ14はクラッチインナ57と一体に成形されており、クラッチインナ57の左方には、ギヤ部71とボス部94が形成されている。ボス部94の外径はギヤ部71の歯底外径よりも小径となっており、ピニオンギヤ14を容易に冷鍛加工できるようになっている。ピニオンギヤ14は、冷鍛加工にて形成されているため、ギヤ部71の軸方向寸法の精度が高く、ピニオンギヤ14とアイドルギヤ15間など部品間のガタが小さく、摩耗や破損が抑えられている。また、冷間鍛造によってギヤ部71を形成することにより、加工硬化が生じ、ギヤ部71の強度が増大し、ギヤ連結部の強度向上も図られている。
ボス部94には、鋼製のピニオンワッシャ72が外挿されている。ピニオンワッシャ72は、ボス部94に装着されたCリング73によって軸方向に抜け止め固定されている。ピニオンワッシャ72の外周部は、アイドルギヤ15の左側面に当接しており、エンジン始動後、始動電動機1が停止する際に、ピニオンギヤ14と共にアイドルギヤ15を右方に移動させ、アイドルギヤ15をリングギヤ16から離脱させる。また、ギヤ部71の右側にはフランジ部95が形成されている。
ピニオンギヤ14の内径側には、シャフト孔74とスプリング収容部75が形成されている。シャフト孔74にはピニオンギヤメタル76が取り付けられており、ピニオンギヤ14は、ピニオンギヤメタル76を介してピニオンシャフト32に回動自在に支持される。スプリング収容部75はクラッチインナ57の内周側に形成されており、そこには、ストッパ63やギヤリターンスプリング65が収容される。
マグネットスイッチ部4は、遊星歯車機構12の左方にモータ11や遊星歯車機構12と同心状に配設されている。マグネットスイッチ部4は、ギヤカバー24に固定された鋼製の固定部77と、固定鉄心82に沿って左右方向に移動自在に配置された可動部78とからなる。固定部77には、ギヤカバー24に固定されたケース79と、ケース79内に収容されたコイル81及びケース79の内周側に取り付けられた固定鉄心82が設けられている。可動部78には、スイッチシャフト45が取り付けられた可動鉄心83が設けられ、可動鉄心83の内周側にはギヤプランジャ84が取り付けられている。可動鉄心83の外周側(図中下端側)には、スイッチリターンスプリング90が取り付けられている。スイッチリターンスプリング90の他端側はギヤカバー24に当接しており、可動鉄心83は右方に付勢されている。
可動鉄心83の内周にはさらに、ブラケットプレート85が固定されている。ブラケットプレート85には、プランジャスプリング86の一端がカシメ固定されている。プランジャスプリング86の他端側は、イグニッションキースイッチがOFFのとき(図1の状態のとき)は、ギヤプランジャ84に当接しており、ギヤプランジャ84はプランジャスプリング86によって左方に付勢されている。ギヤプランジャ84はピニオンシャフト32に軸方向に移動可能取り付けられており、可動鉄心83の内周面との間には摺動鉄心87が介設されている。
ケース部5はアルミダイカスト製のギヤカバー24を備えており、ギヤカバー24には、メタル軸受88を介してピニオンシャフト32の左端側が回動自在に支持されている。ギヤカバー24にはまた、アイドルギヤ15を支持するアイドルシャフト89が取り付けられている。アイドルシャフト89の左端側は、図示しないアイドルシャフトストッパにて抜け止めされている。ギヤカバー24内には、前述のように、合成樹脂製(例えば、ガラス繊維強化ポリアミド)のクラッチストッパ67やケース79等が固定され、右端面側には、モータハウジング21やエンドカバー23がセットボルト25によって固定されている。
アイドル部6には、アイドルギヤ15が配設されている。ギヤカバー24にはアイドルギヤ取付部100が設けられており、そこにアイドルギヤ15がアイドルシャフト89に軸支された状態で配設される。アイドルギヤ15には、ギヤ部92とボス部93が設けられており、ギヤ部92はピニオンギヤ14のギヤ部71と噛合している。ボス部93には、合成樹脂製(例えば、ガラス繊維強化ポリアミド)のカラー96が外装されている。カラー96は、アイドルギヤ15の端面とピニオンギヤ14のフランジ部95との間に介設されている。カラー96と、フランジ部95及びアイドルギヤ15との間には、摺動性向上のため潤滑剤としてグリスが塗布される。カラー96の右端部には、ボス部93に取り付けられたCリング97が当接している。カラー96は、このCリング97によって軸方向に抜け止め固定されている。
アイドルギヤ15は、アイドルシャフト89にメタル軸受91を介して回動自在に支持されている。アイドルシャフト89は、ギヤカバー24に設けられた軸受部98,99に軸支されている。軸受部98,99にはそれぞれ軸孔101,軸穴102が形成されており、アイドルシャフト89は、アイドルギヤ15を軸支した状態で軸孔101,軸穴102間に取り付けられ、止め具103にて固定される。図2は、アイドルシャフト89の構成を示す斜視図である。図2に示すように、アイドルシャフト89の軸受部99側には、止め具103が取り付けられる止め具取付溝104が設けられている。止め具取付溝104は、アイドルシャフト89の外周に平行な2個のスリットを凹設する形で形成されている。止め具取付溝104部分の断面は、対向する長辺が直線となった略小判形(二方取り形状)となっており、その側面には平面部105が形成されている。
これに対し、ギヤカバー24の軸受部99には、止め具取付溝104に対応して止め具係入穴106が設けられている。軸受部99の左端面(アイドルギヤ対向面)99aには、下部を切り欠く形で段部107が設けられており、止め具係入穴106はこの段部107の下面に開口している。止め具係入穴106は、段部107の奥部に配されており、段部下面から図中上方に向かって延設されている。段部107と止め具係入穴106は共に、ギヤカバー24を鋳造する際に形成される。
アイドルシャフト89は、軸孔101側からギヤカバー24に挿入され、軸穴102に挿入される。アイドルシャフト89を軸穴102の奥部まで挿入すると、止め具取付溝104の右端がちょうど軸受部99の左端面99aに臨む位置に配され、このとき、止め具取付溝104は止め具係入穴106の直下に配置される。この状態で、アイドルシャフト89の下方から止め具103を止め具取付溝104に取り付ける。図3は、アイドルシャフト89に止め具103を取り付けた状態を示す説明図である。図3に示すように、止め具103は、略U字形となっており、図中左右方向に弾性的に変位可能な嵌合片108を備えている。止め具取付溝104に止め具103を取り付けると、この嵌合片108が止め具取付溝104の平面部105と弾性的に嵌合する。すなわち、嵌合片108が平面部105を両側から挟持する形で取り付けられ、これにより、止め具103は回転方向の移動が規制された状態でアイドルシャフト89に装着される。
一方、アイドルシャフト89に止め具103を取り付けると、図1,3に示すように、嵌合片108の先端部(図中上端部)108aは、止め具係入穴106内に挿入される。すなわち、止め具103は、嵌合片108の先端部108aが止め具係入穴106内に挿入された状態でアイドルシャフト89に装着される。これにより、アイドルシャフト89は、軸方向への移動が規制され、ギヤカバー24に対して抜け止めされる。また、同時に、アイドルシャフト89の回転方向の移動も規制され、アイドルシャフト89はギヤカバー24に対して回り止めされた状態となる。このようにしてアイドルシャフト89をギヤカバー24に取り付けた後、アイドルシャフト89の軸受部98側の端部には、ゴム製の防塵キャップ109が取り付けられる。
このように、アイドルシャフト89は、止め具103によって、回り止め、抜け止めされた状態でギヤカバー24に取り付けられる。そして、このようなアイドルシャフト取付構造を採用すると、従来の取付構造を採用した場合に比してアイドルシャフトの構成が簡素化され、アイドルシャフトのネジ挿通孔切削加工や面取り加工が不要となり、その分、加工工程が簡略化されると共に、シャフトの組付性も向上する。
図4は、アイドルシャフト89の加工工程を示す説明図である。ここでは、まず、(1)切断・圧造工程にて、棒状のブランク材を所定長さに切断すると共に、一方の端面に、平面部105の方向を示す溝指標111を凹設する。この溝指標111は、図13の工程(1)にて形成したネジ孔指標222と同一のものでも良いが、単なるスリ割り状のものでも良い。また、指標の方向も、平面部105の方向に沿って図4のものと直交する方向に形成しても良い。切断・圧造工程の後、(2)二方取り工程にて、アイドルシャフト89の外周をプレスにて押圧し、止め具取付溝104の平面部105を形成する。この際、アイドルシャフト89には、平面部形成に伴って、シャフト外周に図4に示すようなバリ112が形成される。そこで、(3)丸転造工程にて、このバリ112を潰してシャフト外周の突出物を除去する。そして、これらの加工を終えた後、(4)熱処理加工を行い、さらに、(5)研削加工にてシャフト表面を仕上げることにより、アイドルシャフト89が形成される。
図13と図4を比較すれば明らかなように、アイドルシャフト89では、図13における(2)(3)の第1,第2切削加工工程が不要となる。この場合、アイドルシャフトの製造に要する工程数は図13の場合と同じ5工程ではあるが、当該アイドルシャフト89には、切削加工はなく、全てプレス系の加工にて製造することができる。従って、アイドルシャフト89の製造工数を従来よりも削減することができ、シャフト加工コストを低減させることが可能となる。また、ギヤカバー24にもネジ挿入用の横孔が不要となり、その分、加工コストの低減が図られる。なお、止め具係入穴106は、ギヤカバー鋳造時に型成形可能であるため、それ自体は特に工数増加の要因とはならない。
さらに、アイドルシャフト89は、軸孔101,軸穴102にシャフトを挿入した後、止め具103を装着するだけで、抜け止め、回り止めされた状態でギヤカバー24に組み付けられるため、アイドルシャフト89の組付作業が非常に容易であり、組付性の改善も図られる。なお、アイドルシャフト89の中心位置精度も、専ら軸孔101,軸穴102の精度に依存するため、芯出しが容易であり、しかも、径方向からネジ止めを行わないため芯ズレも生じにくい。このため、スタータ作動時における作動音や、車両の振動による振動音を低減させることができ、装置の静音化も図られる。
次に、このような始動電動機1を用いたエンジン始動動作について説明する。まず、自動車のイグニッションキースイッチがOFFされているときは、図1のように、ギヤリターンスプリング65の付勢力によって、クラッチアウタ56はクラッチストッパ67に当接した状態にある。このとき、スイッチプレート43は導電プレート41から離れており、モータ11への給電は行われない。また、アイドルギヤ15は、右方の離脱位置にあり、リングギヤ16とは噛み合っていない状態にある。これに対し、イグニッションキースイッチをONすると、アイドルギヤ15が左方へ移動し、リングギヤ16に噛み合う。
すなわち、イグニッションキースイッチをONすると、まず、コイル81に電流が流れ、マグネットスイッチ部4に吸引力が発生する。コイル81が励磁されると、ケース79及び固定鉄心82を通る磁路が形成され、可動鉄心83が左方に吸引される。可動鉄心83がスイッチリターンスプリング90の付勢力に抗して左方に移動すると、スイッチシャフト45も左方へ移動し、スイッチプレート43が導電プレート41に接触して接点が閉じる。これにより、電源ターミナル44とブラシ39との間が電気的に接続され、コンミテータ35に電源が供給されてモータ11が起動しアーマチュア22が回転する。また、ブラケットプレート85も左方へ移動し、それに伴って、プランジャスプリング86も押し縮められる。
アーマチュア22が回転すると、遊星歯車機構12を介してピニオンシャフト32が回転する。ピニオンシャフト32の回転に伴い、ヘリカルスプライン部61に取り付けられたクラッチアウタ56もまた回転する。ヘリカルスプライン部61は、ピニオンシャフト32の回転方向を考慮してねじり方向が設定されており、クラッチアウタ56の回転数が増大すると、その慣性マスによって、クラッチアウタ56がヘリカルスプライン部61に沿って左方に移動する(静止位置→作動位置)。クラッチアウタ56が左方へ飛び出すと、ピニオンギヤ14もクラッチアウタ56と共に左方に移動する。このとき、ギヤリターンスプリング65もクラッチアウタ56に押されて縮められる。
クラッチアウタ56が左方へ移動すると、アイドルギヤ15もまたピニオンフランジ部95に押されて左方へ移動し、リングギヤ16に噛み合う。アイドルギヤ15がリングギヤ16と噛み合うと、モータ11の回転がリングギヤ16に伝達され、リングギヤ16が回転する。リングギヤ16はエンジンのクランク軸に接続されており、リングギヤ16の回転に伴ってクランク軸が回転され、エンジンが始動される。エンジンが始動すると、リングギヤ16からアイドルギヤ15を介してピニオンギヤ14が高回転で回転されるが、オーバーランニングクラッチ13の作用によって、その回転はモータ11側には伝達されない。
また、クラッチアウタ56が左方に移動すると、押し縮められていたプランジャスプリング86の付勢力によってギヤプランジャ84が左方に移動し、ギヤプランジャ84はクラッチアウタ56の右端面に当接する。このとき、プランジャスプリング86は自然長状態となり、クラッチアウタ56に当接した状態のギヤプランジャ84とプランジャスプリング86との間には、若干の隙間が生じる。
ここで、エンジンが始動するとピニオンギヤ14は高回転で回転され、オーバーランニングクラッチ13は空転方向に回転される。オーバーランニングクラッチ13が空転方向に回されるとクラッチ内に空転トルクが生じ、クラッチアウタ56には切れトルクと呼ばれる回転力が働く。この回転力により、クラッチアウタ56にはヘリカルスプライン部61を介して右方へのスラスト力が生じ、クラッチアウタ56が右方へ移動しアイドルギヤ15がリングギヤ16から離脱するおそれがある。このため、始動電動機1では、ギヤプランジャ84によってクラッチアウタ56を作動位置にて保持し、アイドルギヤ15の右方への移動を規制してアイドルギヤ15の離脱を防止している。
一方、エンジンが始動しイグニッションキースイッチがOFFされると、マグネットスイッチ部4への通電も停止され、その吸引力も消滅する。すると、スイッチリターンスプリング90の付勢力によってブラケットプレート85が右方に押され、それまで固定鉄心82による吸引力にて左方に保持されていた可動鉄心83が右方に移動する。可動鉄心83が右方に移動すると、スイッチシャフト45も右方へ移動し、スイッチプレート43が導電プレート41から離れ接点が開く。これにより、モータ11に対する給電が遮断され、ピニオンシャフト32の回転が停止し、クラッチアウタ56の回転も停止する。
クラッチアウタ56の回転が停まると、その慣性マスによる軸方向への移動力も消滅する。このため、押し縮められていたギヤリターンスプリング65の付勢力によって、クラッチアウタ56は、ヘリカルスプライン部61に沿って作動位置から静止位置へと右方へ移動する。このとき、ギヤプランジャ84もクラッチアウタ56に押されて図1の状態に戻る。なお、ギヤリターンスプリング65の付勢力は、この時点におけるプランジャスプリング86の付勢力よりも大きくなるように設定されている。
クラッチアウタ56が右方に移動すると、ピニオンギヤ14もまた右方に移動する。ピニオンギヤ14が右方に移動すると、ピニオンワッシャ72がアイドルギヤ15の左端面に当接する。これにより、アイドルギヤ15はピニオンワッシャ72によって右方に移動し、アイドルギヤ15がリングギヤ16から離脱し、図1の状態となる。当該始動電動機1では、このようなアイドルギヤ15の移動に際しても、アイドルシャフト89の芯ズレが少なく、アイドルギヤ15と他のギヤとの間のピッチ精度も高いため、作動音や振動音が小さく抑えられる。
次に本発明の実施例2である始動電動機について説明する。図5は、その要部の構成を示す説明図、図6(a)は図5のA−A断面、(b)はB−B断面の断面図である。なお、以下の実施例では、実施例1と同様の部材、部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図6に示すように、実施例2のアイドルシャフト115には、その軸受部98側の端部に、Eリング装着溝116が形成されている。Eリング装着溝116は、アイドルシャフト115の周方向に沿ってシャフト全周に亘って設けられており、溝断面は円形に形成されている。また、アイドルシャフト115の軸受部99側の端部には、二方取り形状の嵌合部117が形成されている。これに対し、ギヤカバー24の軸受部99には、嵌合部117に合わせて、軸穴102の奥部に嵌合穴118が設けられている。嵌合穴118は、嵌合部117と同様、断面が二方取り形状となっており、ギヤカバー24の鋳造時に軸穴102と共に成形される。
アイドルシャフト115は、軸孔101側からギヤカバー24に挿入され、軸穴102に挿入される。この際、嵌合部117を嵌合穴118に嵌め合わせる。これにより、アイドルシャフト115の回転方向の移動も規制され、アイドルシャフト115はギヤカバー24に対して回り止めされる。また、アイドルシャフト115を軸穴102の奥部まで挿入し、嵌合部117を嵌合穴118に嵌め合わせると、Eリング装着溝116の左端がちょうど軸受部98の右端面(アイドルギヤ対向面)98aに臨む位置に配される。そこで、この状態にて、アイドルシャフト115の下方からEリング119をEリング装着溝116に取り付けると、図5及び図6(a)の状態となり、アイドルシャフト115は、軸方向左側への移動が規制される。この場合、アイドルシャフト115の軸方向右側への移動は軸穴102によって規制されており、従って、このEリング119によって、アイドルシャフト115はギヤカバー24に対して抜け止めされた状態となる。
一方、アイドルシャフト115は、次のようにして形成される。ここでは、まず、(1)切断・圧造工程にて、棒状のブランク材を所定長さに切断する。次に、(2)二方取り工程にて、アイドルシャフト115の外周をプレスにて押圧し、図4と同様の形で右端面に嵌合部117を形成する。二方取り工程の後、(3)丸転造工程にてEリング装着溝116を形成する。前述のように、二方取り工程では、アイドルシャフト115の外周にはバリが形成されるが、丸転造工程では、このバリも潰してシャフト外周の突出物を除去する。そして、これらの加工を終えた後、(4)熱処理加工を行い、さらに、(5)研削加工にてシャフト表面を仕上げることにより、アイドルシャフト115が形成される。
このように、実施例2の場合も、アイドルシャフト115の製造工程に切削加工工程が存在しておらず、アイドルシャフト115の製造工数を削減し、シャフト加工コストを低減させることが可能となる。また、この場合も、ギヤカバー24にはネジ挿入用の横孔が不要であり、その分のコストも削減される。さらに、アイドルシャフト115は、軸孔101,軸穴102にシャフトを挿入して嵌合部117を嵌合穴118に嵌め合わせた後、Eリング119を装着するだけで抜け止め、回り止めされた状態でギヤカバー24に組み付けられるため、アイドルシャフト115の組付性も改善される。加えて、アイドルシャフト115の芯出しも容易であり、芯ズレも生じにくい。
次に本発明の実施例3である始動電動機について説明する。図7は、その要部の構成を示す説明図、図8は、図7のC−C断面の断面図である。図8に示すように、実施例3のアイドルシャフト121には、その軸受部99側の端部に、止め具122が装着される止め具取付溝123が形成されている。また、ギヤカバー24の軸受部99には、止め具取付溝123に合わせて、スリット(止め具挿入溝)124が設けられている。止め具取付溝123は、実施例1の止め具取付溝104と同様の二方取り形状となっている。また、止め具122も、実施例1の止め具103と同様の略U字形となっている。
アイドルシャフト121は、前述同様、軸孔101,軸穴102に挿入される。ここでは、アイドルシャフト121を軸穴102の奥部まで挿入すると、止め具取付溝123がちょうどスリット124の直上位置に配される。この状態で、スリット124に軸受部99の外部下方から止め具122を挿入し、アイドルシャフト121の下方から、止め具122を止め具取付溝123に取り付ける。これにより、図7,8の状態となり、アイドルシャフト121は、軸方向への移動が規制され、ギヤカバー24に対して抜け止めされる。また、実施例1の場合と同様に、止め具122は回転方向の移動が規制された状態でアイドルシャフト121に装着されているため、スリット124を介して止め具122を止め具取付溝123に装着すると、アイドルシャフト121の回転方向の移動も規制され、アイドルシャフト121はギヤカバー24に対して回り止めされた状態となる。
一方、実施例3のアイドルシャフト121は、実施例1のアイドルシャフト89と同様の工程(図4)にて形成される。すなわち、(1)切断・圧造工程の後、(2)二方取り工程及び(3)丸転造工程によって止め具取付溝123を形成し、その後、(4)熱処理加工、及び、(5)研削加工を行うことにより、アイドルシャフト121が形成される。従って、実施例3の場合も、アイドルシャフト115の製造工程には切削加工工程がなく、シャフト加工コストの低減が図られる。また、この場合も、ギヤカバー24にはネジ挿入用の横孔が不要であり、その分のコストも削減される。さらに、アイドルシャフト121は、軸孔101,軸穴102にシャフトを挿入した後、止め具122を装着するだけで、抜け止め、回り止めされた状態でギヤカバー24に組み付けられるため、アイドルシャフト115の組付性も改善される。加えて、アイドルシャフト115の芯出しも容易であり、芯ズレも生じにくい。
次に本発明の実施例4である始動電動機について説明する。図9は、その要部の構成を示す説明図、図10は、図9のD−D断面の断面図である。図9に示すように、実施例4のアイドルシャフト125には、実施例1のアイドルシャフト89と同様に、その軸受部99側に止め具取付溝126が形成されている。止め具取付溝126は、実施例1の止め具取付溝104と同様の二方取り形状となっている。
実施例4の始動電動機では、止め具取付溝126に嵌合される止め具127は、図9に示すように、クリップ部128と、クリップ部128の下端から右方に延びる軸受装着部129とから構成されている。図11は、止め具127の構成を示す斜視図である。図11に示すように、クリップ部128は、実施例1の止め具103と同様の形態となっており、略U字形に形成され、図10の左右方向に弾性的に変位可能な嵌合片132を備えている。止め具取付溝126にクリップ部128を嵌合させると、嵌合片132が止め具取付溝126と弾性的に嵌合し、前述同様、クリップ部128は回転方向の移動が規制された状態でアイドルシャフト125に装着される。
また、軸受装着部129は、クリップ部128の下端に接続されており、軸方向(アイドルシャフト125の延伸方向)に沿って延びる装着片130と、装着片130の先端に形成され上方に延びる係合部131とから構成されている。クリップ部128を止め具取付溝126に嵌合させると、軸受装着部129は、軸受部99の下面99bに接触する形で取り付けられる。その際、係合部131は、軸受部99の右端面99cに係止され、装着片130は下面99bに密着する。すなわち、止め具127は、図9に示すように、クリップ部128と軸受装着部129及び係合部131によって軸受部99の下部を挟み込むような形となり、図中左右方向(軸方向)の移動が規制された状態で軸受部99に装着される。これにより、アイドルシャフト125は、軸方向への移動が規制され、ギヤカバー24に対して抜け止めされる。
また、実施例1の場合と同様に、クリップ部128は、回転方向の移動が規制された状態でアイドルシャフト125に装着されている。このため、アイドルシャフト125を軸孔101,軸穴102に挿入し、止め具127をアイドルシャフト125に装着すると、アイドルシャフト125の回転方向の移動も規制され、アイドルシャフト125はギヤカバー24に対して回り止めされた状態となる。
一方、実施例4のアイドルシャフト125もまた、実施例1のアイドルシャフト89と同様の工程(図4)にて形成されるため、前述同様、シャフト加工コストの低減が図られる。また、この場合も、ギヤカバー24にはネジ挿入用の横孔が不要であり、その分のコストも削減される。さらに、アイドルシャフト121は、軸孔101,軸穴102にシャフトを挿入した後、止め具127を装着するだけで、抜け止め、回り止めされた状態でギヤカバー24に組み付けられるため、アイドルシャフト115の組付性も改善される。加えて、アイドルシャフト115の芯出しも容易であり、芯ズレも生じにくい。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、遊星歯車機構12を介してモータ11によって回転されるピニオンシャフト32にオーバーランニングクラッチ13を取り付ける形態の始動電動機を示したが、モータシャフト27の先端部にオーバーランニングクラッチを装着した形態の始動電動機や、レバー等によってアイドルギヤを移動させる形態の始動電動機にも本発明は適用可能である。
本発明の実施例1である始動電動機の構成を示す断面図である。 図1の始動電動機にて使用されるアイドルシャフトの構成を示す斜視図である。 アイドルシャフトに止め具を取り付けた状態を示す説明図である。 アイドルシャフトの加工工程を示す説明図である。 本発明の実施例2である始動電動機の要部の構成を示す説明図である。 (a)は図5のA−A断面、(b)はB−B断面の断面図である。 本発明の実施例3である始動電動機の要部の構成を示す説明図である。 図7のC−C断面の断面図である。 本発明の実施例4である始動電動機の要部の構成を示す説明図である。 図9のD−D断面の断面図である。 図9の始動電動機にて使用される止め具の構成を示す斜視図である。 従来の始動電動機の構成を示す説明図である。 従来の始動電動機におけるアイドルシャフトの加工工程を示す説明図である。
符号の説明
1 始動電動機
2 モータ部
3 ギヤ部
4 マグネットスイッチ部
5 ケース部
6 アイドル部
11 モータ
12 遊星歯車機構
13 オーバーランニングクラッチ
14 ピニオンギヤ
15 アイドルギヤ
16 リングギヤ
21 モータハウジング
22 アーマチュア
23 エンドカバー
24 ギヤカバー(カバー部材)
25 セットボルト
26 永久磁石
27 モータシャフト
28 アーマチュアコア
29 アーマチュアコイル
31 メタル軸受
32 ピニオンシャフト
33 軸受部
34 メタル軸受
35 コンミテータ
36 コンミテータ片
37 ブラシホルダ
38 ブラシ収容部
39 ブラシ
41 導電プレート
42 スイッチ部
43 スイッチプレート
44 電源ターミナル
45 スイッチシャフト
46 インターナルギヤユニット
47 ドライブプレートユニット
48 内歯歯車
49 メタル軸受
51 遊星歯車
52 ベースプレート
53 支持ピン
54 メタル軸受
55 太陽歯車
56 クラッチアウタ
56a ボス部
56b クラッチ部
57 クラッチインナ
58 ローラ
59 クラッチスプリング
61 ヘリカルスプライン部
62 スプライン部
63 ストッパ
64 サークリップ
65 ギヤリターンスプリング
66 内端壁
67 クラッチストッパ
68 クラッチカバー
69 クラッチワッシャ
71 ギヤ部
72 ピニオンワッシャ
73 Cリング
74 シャフト孔
75 スプリング収容部
76 ピニオンギヤメタル
77 固定部
78 可動部
79 ケース
81 コイル
82 固定鉄心
83 可動鉄心
84 ギヤプランジャ
85 ブラケットプレート
86 プランジャスプリング
87 摺動鉄心
88 メタル軸受
89 アイドルシャフト
90 スイッチリターンスプリング
91 メタル軸受
92 ギヤ部
93 ボス部
94 ボス部
95 フランジ部
96 カラー
97 Cリング
98 軸受部
99 軸受部
99a 左端面
99b 下面
99c 右端面
100 アイドルギヤ取付部
101 軸孔
102 軸穴
103 止め具
104 止め具取付溝
105 平面部
106 止め具係入穴
107 段部
108 嵌合片
108a 先端部
109 防塵キャップ
111 溝指標
112 バリ
115 アイドルシャフト
116 Eリング装着溝
117 嵌合部
118 嵌合穴
119 Eリング
121 アイドルシャフト
122 止め具
123 止め具取付溝
124 スリット
125 アイドルシャフト
126 止め具取付溝
127 止め具
128 クリップ部
129 軸受装着部
130 装着片
131 係合部
132 嵌合片
201 始動電動機
202 モータ部
203 ギヤ部
204 マグネットスイッチ部
205 ケース部
206 アイドル部
211 モータ
212 遊星歯車機構
213 オーバーランニングクラッチ
214 ピニオンギヤ
215 アイドルギヤ
216 リングギヤ
217 フランジ部
218 ヘリカルスプライン部
219 ギヤカバー
220 アイドルシャフト
221 固定ネジ
222 ネジ孔指標
223 挿通孔形成部
224 ネジ挿通孔
225 固定ネジ挿入孔
226 雌ネジ孔
227 軸穴

Claims (4)

  1. 電動機によって回転駆動され、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、
    前記アイドルギヤを回転自在かつ軸方向に移動可能に支持するアイドルシャフトと、
    前記エンジンに取り付けられ、前記アイドルシャフトの両端部を支持するカバー部材とを有してなる始動電動機であって、
    前記アイドルシャフトの外周に形成された止め具取付溝と、
    前記止め具取付溝に弾性的に嵌合可能な嵌合片を備え、前記アイドルシャフトに回転方向の移動が規制された状態で取り付けられる止め具と、
    前記止め具取付溝に対応して前記カバー部材に形成され、前記嵌合片の先端部が挿入される止め具係入孔とを有することを特徴とする始動電動機。
  2. 電動機によって回転駆動され、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、
    前記アイドルギヤを回転自在かつ軸方向に移動可能に支持するアイドルシャフトと、
    前記エンジンに取り付けられ、前記アイドルシャフトの両端部を支持するカバー部材とを有してなる始動電動機であって、
    前記アイドルシャフトの一端側外周に形成された止め具取付溝と、
    前記止め具取付溝に取り付けられ、前記カバー部材の前記アイドルシャフト一端側の部位と当接して前記アイドルシャフトの軸方向の移動を規制する止め具と、
    前記アイドルシャフトの他端側端部に形成された嵌合部と、
    前記カバー部材の前記アイドルシャフト他端側に形成され、前記嵌合部と嵌合して前記アイドルシャフトの回転方向の移動を規制する嵌合穴とを有することを特徴とする始動電動機。
  3. 電動機によって回転駆動され、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、
    前記アイドルギヤを回転自在かつ軸方向に移動可能に支持するアイドルシャフトと、
    前記エンジンに取り付けられ、前記アイドルシャフトの両端部を支持するカバー部材とを有してなる始動電動機であって、
    前記アイドルシャフトの外周に形成された止め具取付溝と、
    前記止め具取付溝に弾性的に嵌合可能な嵌合片を備え、前記アイドルシャフトに回転方向の移動が規制された状態で取り付けられる止め具と、
    前記止め具取付溝に対応して前記カバー部材に形成され、前記止め具が前記カバー部材の外部から挿入可能な止め具挿入溝とを有することを特徴とする始動電動機。
  4. 電動機によって回転駆動され、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、
    前記アイドルギヤを回転自在かつ軸方向に移動可能に支持するアイドルシャフトと、
    前記エンジンに取り付けられ、前記アイドルシャフトの両端部を支持するカバー部材とを有してなる始動電動機であって、
    前記アイドルシャフトの外周に形成された止め具取付溝と、
    前記止め具取付溝に弾性的に嵌合し前記アイドルシャフトに回転方向の移動が規制された状態で取り付けられるクリップ部と、前記クリップ部と接続され、前記カバー部材に軸方向への移動が規制された状態で取り付けられる装着部とを備えた止め具とを有することを特徴とする始動電動機。
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