JP2008235255A - ラミネート外装材を用いたリチウム二次電池 - Google Patents

ラミネート外装材を用いたリチウム二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】電池内部への水分の浸入や電池内部で発生し得るフッ化水素による外装材の劣化を防ぎ、かつ加工性に優れたリチウム二次電池を提供する。
【解決手段】金属層と合成樹脂層からなるラミネート外装材で構成された外装体に、正極材層および負極材層およびリチウム塩電解質を有する層を含む発電要素が封入されたリチウム二次電池において、該外装体に該発電要素と共に吸収シートが封入されており、該吸収シートが、酸の吸収機能を持った無機粒子および水の吸収機能を持った無機粒子を含む1以上の樹脂層で構成されており、該吸収シートは、樹脂100重量部に対して、上記酸の吸収機能を持った無機粒子および水の吸収機能を持った無機粒子を合計で少なくとも5重量部含むことを特徴とするリチウム二次電池。
【選択図】図7

Description

本発明は、電子機器の電源、電気自動車に搭載される電源、燃料電池または太陽電池などにより発電された電気を蓄電する用途に使用されるリチウム二次電池に関する。より詳細には、ラミネート外装材を用いた、耐久性、安全性および加工性に優れたリチウム二次電池に関する。
密閉型電池のケース素材としては、ステンレス鋼板等の金属板が使用されてきた。しかし、ステンレス鋼板等の金属板は剛性が強いので扁平薄型状への加工に適さず、また比重が大きいので、薄型タイプの電池に使用した場合、電池の単位重量当たりのエネルギー密度が低下する。
このため、近年では金属箔と樹脂フイルムとを貼り合わせたラミネート外装材を使用して薄型の電池が作られている。ラミネート外装材は、ステンレス鋼板に比べて軽量かつ柔軟であるため扁平薄型状への加工に適しており、さらに、熱融着できるので、電池の密閉化が容易であるという特徴がある。しかし、ラミネート外装材はステンレス鋼板と比べて透湿性が高く、また、熱融着部分は、さらに透湿性が高いという問題を有している。
透湿性が高いと、大気に存在する水分が徐々に電池内部に浸入し、リチウム二次電池においては、リチウム塩電解質が水分と反応して加水分解し、フッ化水素が発生する。その結果、ラミネート外装材の熱融着部分や金属膜に劣化が起こる。この劣化により、大気中の水分の電池内への浸入がさらに容易となって上記劣化が促進され、最終的には液漏れが生じて電池寿命が尽きることになる。
電池寿命を延ばすためには、内部への水の浸入をできるだけ防止しなくてはならない。そこで、合成樹脂のハウジング内に電池要素と共に吸湿材を収容してハウジングを完全密閉し、外からの空気や水分の浸入を防止すると共に、水分が浸入してもこれが吸湿材で吸収されるようにしたリチウム二次電池が知られている(例えば、特許文献1)。この電池は、除去できる物質が水分に限られ、フッ化水素は除去されない。したがって、吸湿されない水分があると、リチウム塩電解質と反応してフッ化水素が生じ、外装材の劣化を招く。
また、電解液等が封入された、金属層とプラスチック層からなる外装袋の電解液側のプラスチック層に水の透過防止機能と酸の透過防止機能を持たせたリチウム二次電池が知られている(例えば、特許文献2)。この場合、外装袋を絞り加工によって形成すると、透過防止機能の希薄な部分が生じ得る。また、水分透過防止機能および酸透過防止機能を持たせるためにプラスチック層に混合している吸収材粒子の存在故に、外装袋に欠陥が生じ得る。したがって、上記絞り加工を伴う電池用途には使用することができない。
また、金属薄膜と熱融着性樹脂フイルムからなるラミネート外装体において、その封止部での層間に吸湿剤を挟み、上記吸湿剤の周囲を熱融着によって封止したリチウム二次電池が知られている(例えば、特許文献3)。この場合、ラミネート封止部に吸湿剤を挟み込むための加工が難しく、また、封止部の接着強度が弱くなる。封止部の接着強度を保つためには、封止部の面積を大きくする必要があり、ラミネート外装材の使用量増加や電池サイズの問題を招く。また、この電池は、酸吸収機能を有しないので、フッ化水素の発生による外装体の劣化を抑制できない。
特開2000−243357号公報 特許第3137061号明細書 特開2003−187762号公報
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、電池内部への水分の浸入や電池内部で発生し得るフッ化水素による外装材の劣化を防ぎ、かつ加工性に優れたリチウム二次電池を提供することを目的とする。
本発明者らは、ラミネート外装体に発電要素が封入されたリチウム二次電池において、該外装体に、発電要素と共に、酸の吸収機能を持った無機粒子および水の吸収機能を持った無機粒子を含む樹脂層を有する吸収シートを封入することにより、上記目的が達成されることを見出した。
すなわち、本発明は、金属層と合成樹脂層からなるラミネート外装材で構成された外装体に、正極材層および負極材層およびリチウム塩電解質を有する層を含む発電要素が封入されたリチウム二次電池において、該外装体に該発電要素と共に吸収シートが封入されており、該吸収シートが、酸の吸収機能を持った無機粒子および水の吸収機能を持った無機粒子を含む1以上の樹脂層で構成されており、該吸収シートは、樹脂100重量部に対して、上記酸の吸収機能を持った無機粒子および水の吸収機能を持った無機粒子を合計で少なくとも5重量部含むことを特徴とするリチウム二次電池である。
本発明は、吸収シートが酸の吸収機能および水の吸収機能を有するので、それをリチウム二次電池の内部に収容することにより、リチウム二次電池製造時に混入する水分、混入した水分により発生するフッ化水素および、外装体の融着部から侵入する水分、浸入した水分により発生するフッ化水素を効果的に吸収し、水分およびフッ化水素の発電要素への影響、外装体の融着部における密着性の低下を回避できる。したがって、外装体の劣化や電池の発熱、発火が抑制され、耐久性および安全性に優れたリチウム二次電池が提供され得る。また、外装材は、酸の吸収機能を有する粒子および水の吸収機能を有する粒子を含まないので、絞り加工によっても好適に成形され得る。したがって、本発明のリチウム二次電池は、加工性にも優れる。
以下、本発明にかかるリチウム二次電池を図面に基づいて詳細に説明する。本発明にかかるリチウム二次電池は、外装体が、金属層と合成樹脂層からなるラミネート外装材で構成され、該外装体に発電要素が封入されたものである。本発明にかかるリチウム二次電池の平面図の一例を図3および4に示す。図3および4において、9はラミネート外装材であり、その周囲の封口部10で融着されて外装体を形成している。ラミネート外装材9は金属層と合成樹脂層からなり、例えば、ナイロンフイルム、アルミニウム箔およびポリオレフィンフイルムをこの順に貼り合わせた構成を有し得、ポリオレフィンフイルムが外装体の内側になるように融着されまたは接着剤によりシールされて外装体が形成される。ポリオレフィンフイルムとしては、例えば、ポリプロピレンフイルム、ポリエチレンフイルム、変性ポリエチレンフイルムなどが使用可能である。
12および13はそれぞれ、正極端子および負極端子であり、外装体の内部から外部に向かい導出されている。正極端子および負極端子は各々、例えば、アルミニウム、銅、ニッケルあるいはステンレスなどの金属材料により構成されており、それぞれ薄板状または網目状であり得る。
ラミネート外装材と正極端子および負極端子との間には、外気の侵入を防止するための密着フイルム11が挿入され得る。密着フイルムは、正極端子および負極端子に対して密着性を有する材料、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリエチレンあるいは変性ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂により構成される。
ラミネート外装材によって形成される外装体の形状としては、例えば、パウチタイプおよび絞りタイプが好適に使用される。パウチタイプは、ラミネート外装材が袋状に形成され、上記袋内に発電要素が収納されているものである。パウチタイプの作製法としては、2枚のラミネート外装材の4辺をヒートシールして袋状にする方式、矩形のラミネート外装材を中心線で2つに折って対向する辺を重ね合わせ、中心線に垂直な2つの辺のみ、もしくは、上記2つの辺と中心線をヒートシールして袋状にした後、開口部から発電要素を挿入し、開口部をヒートシールする方式、および、矩形のラミネート外装材を、折ることなくその1組の対向する辺をヒートシールし、上記ヒートシール部が上記外装材の中心線と対向するように上記外装材に折り目をつけ、2つの開口部のうち一方をヒートシールすることにより袋状にした後、開口部から発電要素を挿入し、開口部をヒートシールする方式などがある。また、絞りタイプは、プレス機と金型を利用してラミネート外装材のシーラント層側を凹に加工し(絞り加工)、この凹部に発電要素を収納し、その上に別のラミネート外装材を重ねることにより得られる。上記別のラミネート外装材は、凹部が形成されていてもいなくてもよい。また、1枚の矩形のラミネート外装材を使用し、その中心線から片側半分に凹部を形成しもしくは中心線の両側にそれぞれ凹部を形成し、中心線で2つに折って使用する方式もある。
本発明における発電要素は、リチウム二次電池において通常使用されるものであり、正極材層、負極材層およびリチウム塩電解質を有する層を含む。正極材層および負極材層は、例えば図1に示されるように、それぞれ集電体3および4の上に形成されて、それぞれ正極板5および負極板6を構成する。正極板5および負極板6は、例えば図2に示されるように、リチウム塩電解質を含む層7を介して積層されて発電要素8を構成する。
正極材および負極材は、それぞれの電極活物質と共に導電助剤や樹脂などを含み得る。導電助剤としては、例えば、黒鉛、カーボンブラック、炭素繊維、およびニッケル、アルミニウム、銅、銀等の金属が挙げられる。また、樹脂としては、例えば、フッ素樹脂、フッ素ゴム等が挙げられる。
正極活物質としては、コバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)およびマンガン酸リチウム(LiMnO)等のリチウム遷移金属複合酸化物が用いられる。また、これらの正極活物質の導電性を向上させるために、アセチレンブラックやグラファイト粉末等のカーボン粉末をさらに混合することが好ましい。負極活物質としては、ソフトカーボンやハードカーボンなどのアモルファス系炭素質材料や天然黒鉛等の炭素質粉末が用いられる。
正極板5および負極板6はそれぞれ、正極集電体3および負極集電体4に正極材1および負極材2を塗布して薄板状に形成される。それぞれの集電体に好適に使用される材料としては、例えば、正極集電体としてはアルミニウム箔が、負極集電体としては銅箔が挙げられる。
発電要素は、正極板と負極板とが、直接に接触しないように、電解質を含む層7を介して捲回または積層されている。電解質を含む層7としては通常、多孔性樹脂膜からなるセパレーターに、液状またはゲル状のリチウム塩電解質を含浸させたものが使用される。セパレーターとしては、例えば、多孔質でリチウムイオン透過性のあるポリエチレン製セパレーターや多孔質ポリプロピレンと多孔質ポリエチレンを積層した積層構造セパレーターが用いられる。セパレーターは、電極材や電極板が高温になった場合に、軟化して多孔性を失い、その結果、リチウムイオンの移動、すなわち電池反応、を抑制することができるという安全機構を兼ねている。
液状の電解質(電解液)は、非水系溶剤にリチウム塩電解質を溶解することにより得られる。ゲル状の電解質は、上記液状の電解質を高分子化合物に保持させることにより得られる。
上記非水系溶剤としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等のカーボネート類、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン等の環式エーテル、1,3−ジオキソラン、4−メチルジオキソラン等の環状エーテル、γ―ブチロラクトン等のラクトン、スルホラン等が挙げられる。3−メチルスルホラン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、エトキシメトキシエタン、エチルジグライム等も使用できる。
電解質としては、非水系溶剤に溶解してリチウムイオンを生ずるものであれば何れを用いてもよく、1種類を単独で用いても、2種類以上を混合して用いてもよい。例えば、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF)、六フッ化ヒ酸リチウム(LiAsF)、過塩素酸リチウム(LiClO)、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiCF3SO)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム(LiN(SOCF)、トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチルリチウム(LiC(SOCF)、四塩化アルミン酸リチウム(LiAlCl)あるいは六フッ化ケイ酸リチウム(LiSiF)などが挙げられる。
ゲル状の電解質に用いられる高分子化合物としては、例えば、ポリフッ化ビニリデンあるいはフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体などのフッ素系高分子化合物、ポリエチレンオキサイドあるいはポリエチレンオキサイドを含む架橋体などのエーテル系高分子化合物、またはポリアクロニトリル等が挙げられる。
本発明のリチウム二次電池は、外装体に発電要素とともに吸収シートが封入されている。上記吸収シートは、酸の吸収機能を持った無機粒子および水の吸収機能を持った無機粒子を含む1以上の樹脂層で構成されている。上記吸収シートは、酸の吸収機能を持つ無機粒子および水の吸収機能を持つ無機粒子を含む単一の樹脂層で構成されていてもよく、または酸の吸収機能を持つ無機粒子を含む樹脂層と水の吸収機能を持つ無機粒子を含む樹脂層との積層体で構成されていてもよい。上記吸収シートは、樹脂100重量部に対して、上記酸の吸収機能を持った無機粒子および水の吸収機能を持った無機粒子を合計で少なくとも5重量部含む。上記無機粒子の合計量は、好ましくは、樹脂100重量部に対して200重量部以下であり、より好ましくは、10〜150重量部である。上記合計量が少なすぎると、十分な吸収機能を得ることができず、多すぎると、フィルム形成性が低下する場合がある。なお、上記酸の吸収機能を持った無機粒子および水の吸収機能を持った無機粒子は、下記に例示されるように、それぞれ異なる無機粒子である場合と、両方の吸収機能を備えた同一の無機粒子である場合があり得る。前者の場合には、酸の吸収機能を持った無機粒子および水の吸収機能を持った無機粒子の各々の量が樹脂100重量部に対して2.5重量部以上であるのが好ましく、より好ましくは5重量部以上である。
水の吸収機能を持つ無機粒子としては、吸湿特性のある材料であればいかなるものでも使用可能であるが、吸湿による体積変化、状態変化などの少ないものが好ましく、例えば、金属酸化物、ゼオライト、焼成ハイドロタルサイト、ハイドロタルサイト酸化物、硫酸マグネシウム(0〜3水和物)、五酸化リン、塩化カルシウムなどが挙げられる。好ましくは、金属酸化物、ゼオライト、焼成ハイドロタルサイト、ハイドロタルサイト酸化物および硫酸マグネシウム(0〜3水和物)であり、さらに好ましくは、ゼオライト、焼成ハイドロタルサイト、ハイドロタルサイト酸化物および硫酸マグネシウム(0〜3水和物)である。水の吸収機能を持つ無機粒子は1種類を単独で使用してもよく、また、複数の種類を混合して使用してもよい。
前記のような吸湿特性のある材料は、それぞれの物質の分解温度以下で脱水乾燥した状態で使用することが好ましい。また、ハイドロタルサイトは吸湿性が低いが、これを300℃以下で焼成した焼成ハイドロタルサイト、300℃以上で焼成したハイドロタルサイト酸化物は、脱水した状態であり、吸湿性が向上するため、乾燥剤としての使用に好適である。
酸の吸収機能を持つ無機粒子としては、金属炭酸化物、ゼオライト、ハイドロタルサイト、焼成ハイドロタルサイト、ハイドロタルサイト酸化物が挙げられるが、好ましくはゼオライト、ハイドロタルサイト、焼成ハイドロタルサイト、ハイドロタルサイト酸化物である。酸の吸収機能を持つ無機粒子は1種類を単独で使用してもよく、また、複数の種類を混合して使用してもよい。
吸収シートに使用される樹脂としては、電解液に侵されにくい樹脂であれば、いかなる樹脂でも使用可能であるが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、エチレンとブテンの共重合体、エチレンとプロピレンの共重合体、アイオノマー、変性ポリエチレン、変性ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体およびエチレン−ビニルアルコール共重合体が好適である。上記樹脂は、1種類を単独で使用してもよく、また、複数の種類を混合して使用してもよい。
吸収シートの厚みは、酸の吸収機能を持つ無機粒子と水の吸収機能を持つ無機粒子の配合量および吸収シートの機能を保持したい期間により適宜決定される。リチウム二次電池の厚みへの影響も考慮する必要があるが、好ましくは10〜1000μmであり、より好ましくは20〜100μmである。
酸の吸収機能を持つ無機粒子と水の吸収機能を持つ無機粒子の粒子径は、希望する膜厚を達成することが可能である粒子径であれば、どのようなものでも使用可能であるが、好ましくは0.01〜100μmであり、さらに好ましくは0.1〜30μmである。
本発明のリチウム二次電池における吸収シートの配置場所は、外装体の内部であれば特に制限されない。例えば、図5に示すように、吸収シート14が発電要素8を挟むように2枚配置されることが好ましいが、どちらか片方のみに1枚配置してもよい。また、図6に示すように、吸収シート14を筒状に加工して発電要素8を内包するようにして使用してもよい。図7〜9は、吸収シート14を外装体の内部に封入するときの、吸収シートの配置場所の例を示す断面図である。図7は、発電要素8を挟むように配置した例である。図8に示すように、正極端子12もしくは負極端子13をラミネート外装体の外部へ導出する部分の近傍に配置してもよい。また、図9に示すように、図7における配置と図8における配置の組み合わせであってもよい。
吸収シート14は、外装体の内部に配置されると共に、好ましくは、ラミネート外装体の封口部10にも配置される。この場合、吸収シートは、封口部の少なくとも一部、より好ましくは、封口部の全部分に配置される。その例を図10および11に示す。図10に示すように、1つの封口部に1枚の吸収シートを使用してもよく、図11に示すように、1つの封口部に2枚の吸収シートを使用してもよい。外装体の封口部にも吸収シートを配置することで、封口部から浸入する水分量を効率よく低減することが可能であり、フッ化水素の発電要素への影響、封口部における密着性の低下を長期間にわたって回避できる。
本発明における吸収シートは、樹脂が放射線により架橋されたものであってもよい。放射線としては電子線、ガンマ線が好ましく使用される。樹脂を架橋することにより、耐熱性が向上し、リチウム二次電池の温度が高温になった際にも、酸の吸収機能を持つ無機粒子と水の吸収機能を持つ無機粒子を安全に保持することができる。
また、本発明における吸収シートは、その両面またはどちらか一方の面がエンボス処理されたものであってもよい。エンボス処理により表面積を増加させることにより、電池内部のフッ化水素および水分の吸収速度を速めることができる。また、吸収シートを封口部に配置する場合には、エンボス処理によって形成される凸凹構造が、外装材との熱融着時に、熱融着部に存在する空気や電解液などの排出口の役割を担うため、融着部の密着不良の発生を低減することが可能である。
本発明における吸収シートは、その両面またはどちらか一方の面に粘着剤層または接着剤層を有していてもよい。粘着剤層または接着剤層を有することにより、吸収シートをラミネート外装材に粘着剤等で付着させてリチウム二次電池を製造することができるため、吸収シートの配置位置を固定でき、したがって、リチウム二次電池の製造工程での吸収シートの位置ズレを防止することができる。
本発明における吸収シートは、酸の吸収機能をもった無機粒子、水の吸収機能を持った無機粒子および樹脂を、単軸、二軸、四軸等の押出し機や加圧ニーダー、バンバリーミキサーなどの公知の混練機を用いて溶融混練してペレット化し、得られたペレットをTダイ押出し成形装置もしくはインフレーション成形装置などのフイルム形成装置に供することにより製造することができる。また、ペレット化に使用する押出し機や混練機をフイルム形成装置に直接連結するもしくは、ギアポンプを介して連結することで、ペレット化をせずに吸収シートを形成することもできる。
こうして得られた吸収シートを、発電要素と共にラミネート外装体に入れ、所望により外装体の封口部にも吸収シートを挟み、正極端子および負極端子が外装体から突出するようにして外装体をヒートシール等によりシールすることにより、リチウム二次電池を製造することができる。
本発明における吸収シートは、リチウム二次電池の他に、電気二重層キャパシタに用いることができる。
以下に実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(1)吸収シートの作製
表1に示した配合量の樹脂および無機粒子を、定量フィードを備えた二軸押出機(株式会社池貝製のPCM−46二軸押出機)で溶融混練後、Tダイ(東芝機械株式会社製)を使用して表1に示す膜厚のフイルムを得た。得られたフイルムは、露点温度−50℃以下のドライルームで保管した。
(2)試験片の作製1(吸収シートが試験片の内部のみに配置された試験片の作製)
図12に示す構成を有する試験片を以下のように作製した。以下に示す操作は、露点温度−50℃以下のドライルームで行った。まず、ラミネート外装材(リチウムイオン電池用アルミラミネート箔、昭和電工パッケージング株式会社製、ナイロンフイルムとポリオレフィンフイルムとの間にアルミニウム箔を有する積層体)を、凹部の寸法が幅30mm、長さ50mm、深さ3.5mmとなる金型とプレス機(ラミネートフイルム成形試験機、宝泉株式会社製)を使用し、シーラント層側(ポリオレフィンフイルムの側)が凹になるように、加圧力5MPa、加圧速度1s/100mmの条件で絞り加工した。絞り加工したラミネート外装材(9a)の凹部に、幅28mm、長さ48mmに折り重ねたセパレーター(セルガード株式会社製)を幅28mm、長さ48mmの吸収シート2枚の間に挟んだもの(15)を収容した。幅40mm、長さ60mmに裁断した絞り加工していないラミネート外装材(9)と上記絞り加工したラミネート外装材(9a)とをそれぞれのシーラント層が対向するように重ね合わせ、任意の3辺を5mm幅で、200℃、1MPa、5秒の条件でヒートシールして袋状に加工した。エチレンカーボネート、ジメチルカーボネートおよびジエチルカーボネートを1:1:1の体積比で混合し、これに六フッ化リン酸リチウムを1mol/Lとなるように溶解した電解液(キシダ化学株式会社製)3mlを開口部から注入してセパレーターに減圧含浸させた後、開口部を5mm幅で、200℃、1MPa、5秒の条件でヒートシールして試験片とした。
(3)試験片の作製2(吸収シートが試験片の内部および封口部に配置された試験片の作製)
図13に示す構成を有する試験片を以下のように作製した。以下に示す操作は、露点温度−50℃以下のドライルームで行った。まず、ラミネート外装材(リチウムイオン電池用アルミラミネート箔、昭和電工パッケージング株式会社製、ナイロンフイルムとポリオレフィンフイルムとの間にアルミニウム箔を有する積層体)を、凹部の寸法が幅30mm、長さ50mm、深さ3.5mmとなる金型とプレス機(ラミネートフイルム成形試験機、宝泉株式会社製)を使用し、シーラント層側(ポリオレフィンフイルムの側)が凹になるように、加圧力5MPa、加圧速度1s/100mmの条件で絞り加工した。絞り加工したラミネート外装材(9a)の凹部に、幅28mm、長さ48mmに折り重ねたセパレーター(セルガード株式会社製)を幅28mm、長さ48mmの吸収シート2枚の間に挟んだもの(15)を収容した。幅40mm、長さ60mmに裁断した絞り加工していないラミネート外装材(9)と上記絞り加工したラミネート外装材(9a)とをそれぞれのシーラント層が対向するように重ね合わせ、任意の3辺に沿って、重なっているラミネート外装材の間に、幅5mm、長さ55mmに裁断した吸収シート(14)を挟み込み、上記3辺を5mm幅で、200℃、1MPa、5秒の条件でヒートシールして袋状に成形した。エチレンカーボネート、ジメチルカーボネートおよびジエチルカーボネートを1:1:1の体積比で混合し、これに六フッ化リン酸リチウムを1mol/Lとなるように溶解した電解液(キシダ化学株式会社製)3mlを開口部から注入してセパレーターに減圧含浸させた後、開口部に幅5mm、長さ55mmの吸収シート(14)を挟み、開口部を5mm幅で、200℃、1MPa、5秒の条件でヒートシールして試験片とした。
実施例1
酸の吸収機能を持つ無機粒子としてハイドロタルサイト(DHT−4A、協和化学工業株式会社製)15重量部を使用し、水の吸収機能を持つ無機粒子として、目開き20μmのステンレスふるい(アズワン株式会社製)を設置した電磁ふるい振とう機(AS200DIGIT、アズワン株式会社製)で分級した0水和物の硫酸マグネシウム(MG−0K−100、赤穂化成株式会社製)15重量部を使用し、樹脂としてポリプロピレン(PP、プライムポリプロ F−744NP、株式会社プライムポリマー製)100重量部を使用し、上記吸収シートの作製にしたがって膜厚50μmの吸収シートを得た。得られた吸収シートを使用し、試験片の作製1にしたがって試験片を作製した。
実施例2
ハイドロタルサイトと硫酸マグネシウムの量をそれぞれ30重量部に変更した以外は、実施例1と同様に試験片を作製した。
実施例3
水の吸収機能を持つ無機粒子としてゼオライト(モレキュラーシーブ 4A パウダー、巴工業株式会社製)を使用した以外は、実施例1と同様に試験片を作製した。
実施例4
酸の吸収機能を持つ無機粒子と水の吸収機能を持つ無機粒子として共に焼成ハイドロタルサイト(DTH−4C,協和化学工業株式会社製)を使用し、その配合量を30重量部とした以外は実施例1と同様に試験片を作製した。
実施例5
酸の吸収機能を持つ無機粒子と水の吸収機能を持つ無機粒子として共にハイドロタルサイト酸化物(KW−2200、協和化学工業株式会社製)を使用し、その配合量を30重量部とした以外は、実施例1と同様に試験片を作製した。
実施例6
樹脂として変性ポリプロピレン(アドマー QF551、三井化学株式会社製)を使用した以外は、実施例1と同様に試験片を作製した。
実施例7
樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体(エバフレックス P1007、三井・デュポンケミカル株式会社製)を使用した以外は、実施例1と同様に試験片を作製した。
実施例8
樹脂としてエチレン−ビニルアルコール共重合体(エバール F101B、株式会社クラレ製)を使用した以外は、実施例1と同様に試験片を作製した。
実施例9
樹脂として低密度ポリエチレン(LDPE、ネオゼックス 0234CL、株式会社プライムポリマー製)を使用した以外は、実施例1と同様に試験片を作製した。
実施例10
樹脂としてポリメチルペンテン(TPX DX845、三井化学株式会社製)を使用した以外は、実施例1と同様に試験片を作製した。
実施例11
酸の吸収機能を持つ無機粒子としてのハイドロタルサイト(DHT−4A、協和化学工業株式会社製)30重量部および樹脂としてのポリプロピレン(PP、プライムポリプロ F−744NP、株式会社プライムポリマー製)100重量部を使用し、上記吸収シートの作製にしたがって膜厚25μmのハイドロタルサイト分散ポリプロピレンシートを作製した。また、水の吸収機能を持つ無機粒子として、目開き20μmのステンレスふるい(アズワン株式会社製)を設置した電磁ふるい振とう機(AS200DIGIT、アズワン株式会社製)で分級した0水和物の硫酸マグネシウム(MG−0K−100、赤穂化成株式会社製)30重量部を使用し、樹脂として上記ポリプロピレン100重量部を使用し、上記吸収シートの作製にしたがって膜厚25μmの硫酸マグネシウム分散ポリプロピレンシートを作製した。得られた2つのシートを、ラミネーター(大成ラミネーター株式会社製、FL750)により0.5MPa、180℃、1m/minの条件で加熱ラミネートし、膜厚50μmの吸収シートを作製した。この吸収シートを使用し、試験片の作製1にしたがって試験片を作製した。
実施例12
実施例1と同じ吸収シートを使用し、試験片の作製2に従って試験片を作製した。
実施例13
実施例2と同じ吸収シートを使用し、試験片の作製2に従って試験片を作製した。
実施例14
実施例3と同じ吸収シートを使用し、試験片の作製2に従って試験片を作製した。
実施例15
実施例4と同じ吸収シートを使用し、試験片の作製2に従って試験片を作製した。
実施例16
実施例5と同じ吸収シートを使用し、試験片の作製2に従って試験片を作製した。
比較例1
酸の吸収機能を持つ無機粒子および水の吸収機能を持つ無機粒子を使用しなかったこと以外は、実施例1と同様に試験片を作製した。
比較例2
酸の吸収機能を持つ無機粒子を混合せず、水の吸収機能を持つ無機粒子として硫酸マグネシウム30重量部を使用した以外は、実施例1と同様に試験片を作製した。
比較例3
水の吸収機能を持つ無機粒子を混合せず、酸の吸収機能を持つ無機粒子としてハイドロタルサイト30重量部を使用した以外は、実施例1と同様に試験片を作製した。
比較例4
吸収シートを使用しないで、試験片の作製1に従って試験片を作製した。
比較例5
実施例11で作製した吸収シートのハイドロタルサイト分散ポリプロピレンシート側を、試験片の作製1におけるリチウムイオン電池用アルミラミネート箔のシーラント層側に、ラミネーター(大成ラミネーター株式会社製、FL750)により0.5MPa、180℃、1m/minの条件で加熱ラミネートして、酸・水吸収機能を持つアルミラミネート箔を得た。得られたアルミラミネート箔をラミネート外装材として使用し、吸収シートを使用しない以外は、試験片の作製1に従って試験片を作製した。
比較例6
実施例1で作製した吸収シートを、試験片の作製1におけるリチウムイオン電池用アルミラミネート箔のシーラント層側に、ラミネーター(大成ラミネーター株式会社製、FL750)により0.5MPa、180℃、1m/minの条件で加熱ラミネートして貼り合わせて、酸・水吸収機能を持つアルミラミネート箔を得た。得られたアルミラミネート箔をラミネート外装材として使用し、吸収シートを使用しない以外は、試験片の作製1に従って試験片を作製した。
比較例7
実施例11で作製した、ハイドロタルサイト分散ポリプロピレンシートと硫酸マグネシウム分散ポリプロピレンシートを熱ラミネートすることなく重ね合わせ、これを吸収シートとして使用し、試験片の作製1に従って試験片を作製した。
比較例8
実施例1においてハイドロタルサイトと硫酸マグネシウムの量をそれぞれ0.5重量部に変更した以外は、実施例1と同様に試験片を作製した。
比較例9
実施例1と同じ吸収シートを使用し、試験片の作製2に従って試験片を作製したが、試験片の内部には吸収シートを配置せず、封口部にのみ吸収シートを配置して試験片を作製した。
Figure 2008235255
Figure 2008235255
信頼性試験
上記で作製した試験片を60℃、95%RHの恒温恒湿槽中で30日間放置した後、外観を目視観察するとともに、試験片内の電解質溶液のフッ化水素濃度および含有水分量を測定した。なお、下記に示すように、含有水分量はカールフィッシャー法で測定し、フッ化水素含有量はイオンクロマトグラフィー法で測定した。試験結果を表2〜4に示す。
水分含有量の測定
アルゴンガス置換した、露点温度−50℃以下のガス置換型グローブボックス(アズワン株式会社製、SG−1000)中でカールフィッシャー容量滴定装置(平沼産業株式会社製、AQV−300)により測定した。
フッ化水素含有量の測定
電解質として使用した六フッ化リン酸リチウム(LiPF)は塩の状態では水分に弱く、水と反応してフッ化水素を生じるが、解離した六フッ化リン酸アニオン(PF )は水と反応しない。そこで、希薄水溶液中では六フッ化リン酸リチウム(LiPF)が安定であるという特性を利用し、電解液1mlを、純水製造装置(日本ミリポア株式会社製のElix−UV3)で不純物を取り除いた純水で100mlに希釈した溶液を、サプレッサ方式のイオンクロマトグラフィー(東ソー株式会社製、IC−2001)により、陰イオン有機酸分析カラム(東ソー株式会社製のsuperIC−AZ)を使用し、溶離液として2.0mmol/LのNaHCOと3.0mmol/LのNaCOを混合した水溶液を使用し、1.5ml/minの流量で測定した。
Figure 2008235255
Figure 2008235255
Figure 2008235255
表2および表3に示されるように、実施例1〜11の、試験片内に吸収シートを配置したものは何れも、外観に変化はなく、さらに、フッ化水素濃度および含有水分量が初期値より低下した。この結果は、本発明における吸収シートをラミネート外装材からなる外装体の内部に置くと電池の特性向上に有効であり、したがって、耐久性や安全性に優れたリチウム二次電池を提供できることを示す。
一方、試験片内に吸収シートを配置しなかった比較例1および4は、外装材のアルミニウム箔の腐食および封口部の剥離が発生して液漏れを生じた。酸の吸収機能を持つ無機粒子を混合しなかった比較例2では、含有水分量の増加を抑制する効果は見られたが、外観観察で膨らみが見られた。これは、試験片外部から浸入した水分が吸収シートに吸湿される前に、電解質である六フッ化リン酸リチウムに作用して発生したフッ化水素の影響と推測される。また、水の吸収機能を持つ無機粒子を混合しなかった比較例3では、比較例1および4と比較して、フッ化水素濃度の増加を抑制する効果が見られたものの、アルミニウム箔の腐食および封口部の剥離が発生して液漏れを生じた。
吸収シートを、試験片内に配置するのではなく、ラミネート外装材のシーラント層側に貼合した比較例5および6では、アルミニウム箔の腐食および封口部からの液漏れが見られた。これは、絞り加工の際に、ラミネート外装材のアルミニウム箔および、アルミニウム箔とその上の樹脂層との界面が、ラミネート外装材に貼合された吸収シート中の硫酸マグネシウム粒子およびハイドロタルサイト粒子により傷つけられて欠陥が生じたことが原因として挙げられる。
また、ハイドロタルサイト分散ポリプロピレンシートと硫酸マグネシウム分散ポリプロピレンシートとを貼り合せることなく使用した比較例7では、液漏れや膨れは見られなかったが、フッ化水素濃度および含有水分量は初期値と同等もしくは若干高くなる結果となった。実施例11の、ハイドロタルサイト分散ポリプロピレンシートと硫酸マグネシウム分散ポリプロピレンシートとを貼合した吸収シートを使用した場合には、フッ化水素濃度および含有水分量が初期値より低下している。これは、酸と水の吸収機能を同一シート内に併せ持たせることにより、吸収シート内へのフッ化水素および水蒸気の拡散効率が上がったためと推測される。これらの結果から、酸と水の吸収機能を同一シート内に備えた吸収シートを使用することにより、酸および水の吸収効率が向上し、電池特性向上に効果的であることが判明した。
比較例8は、吸収層における酸の吸収機能を持った無機粒子および水の吸収機能を持った無機粒子の量が本発明の範囲未満である場合である。吸収機能が不十分であり、液漏れを生じた。
実施例12〜16は、ラミネート外装体の封口部にも吸収シートを配置したものである。表4に示したように、実施例12〜16では、試験片内にのみ吸収シートを配置した実施例1〜11よりもさらに良好なフッ化水素濃度および含有水分量の低減効果が確認された。
一方、外装体の封口部にのみ吸収シートを配置した比較例9では、フッ化水素濃度と含有水分量の増加を抑制する効果が若干見られたが、外観観察で膨らみが見られた。これは、外部から浸入してくる水分や内部で発生したフッ化水素の封口部での吸収効果は発現されたが、初期含有水分や吸収シートを経て浸入してくる微量の水分などにより発生するフッ化水素の影響を受けたためと考えられる。
本発明にかかるリチウム二次電池の正(負)極板の一例を示す断面図である。 本発明にかかるリチウム二次電池の発電要素の一例を示す断面図である。 本発明にかかるリチウム二次電池の一例を示す平面図である。 本発明にかかるリチウム二次電池の一例を示す平面図である。 本発明にかかる吸収シートの使用の一例を示す斜視図である。 本発明にかかる吸収シートの使用の一例を示す斜視図である。 本発明のリチウム二次電池の一例を示す断面図である。 本発明のリチウム二次電池の一例を示す断面図である。 本発明のリチウム二次電池の一例を示す断面図である。 本発明のリチウム二次電池の一例を示す断面図である。 本発明のリチウム二次電池の一例を示す断面図である。 試験片の作製1に従う試験片の作製を示す斜視図である。 試験片の作製2に従う試験片の作製を示す斜視図である。
符号の説明
1 正極材
2 負極材
3 正極集電体
4 負極集電体
5 正極板
6 負極板
7 電解質を含む層
8 発電要素
9 ラミネート外装材
9a 絞り加工したラミネート外装材
10 封口部
11 密着フイルム
12 正極端子
13 負極端子
14 吸収シート
15 吸収シートとセパレーターの積層体

Claims (9)

  1. 金属層と合成樹脂層からなるラミネート外装材で構成された外装体に、正極材層および負極材層およびリチウム塩電解質を有する層を含む発電要素が封入されたリチウム二次電池において、該外装体に該発電要素と共に吸収シートが封入されており、該吸収シートが、酸の吸収機能を持った無機粒子および水の吸収機能を持った無機粒子を含む1以上の樹脂層で構成されており、該吸収シートは、樹脂100重量部に対して、上記酸の吸収機能を持った無機粒子および水の吸収機能を持った無機粒子を合計で少なくとも5重量部含むことを特徴とするリチウム二次電池。
  2. 前記外装体が封口部を有し、該封口部の少なくとも一部が前記吸収シートを介して封口されている、請求項1記載のリチウム二次電池。
  3. リチウム塩電解質を含む層が、非水系溶媒にリチウム塩電解質を溶解させた電解液もしくはゲル状電解質を含浸した多孔性の樹脂膜であることを特徴とする、請求項1または2に記載のリチウム二次電池。
  4. 前記吸収シートが、酸の吸収機能を持つ無機粒子および水の吸収機能を持つ無機粒子を含む単一の樹脂層で構成されているまたは酸の吸収機能を持つ無機粒子を含む樹脂層と水の吸収機能を持つ無機粒子を含む樹脂層との積層体で構成されている、請求項1〜3のいずれか1項記載のリチウム二次電池。
  5. 前記酸の吸収機能を持つ無機粒子がゼオライト、ハイドロタルサイト、焼成ハイドロタルサイトおよびハイドロタルサイト酸化物からなる群から選択される1以上であり、水の吸収機能を持つ無機粒子が、ゼオライト、焼成ハイドロタルサイト、ハイドロタルサイト酸化物および0〜3水和物の硫酸マグネシウムからなる群から選択される1以上である、請求項1〜4のいずれか1項記載のリチウム二次電池。
  6. 前記吸収シートにおける樹脂がポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンとブテンとの共重合体、エチレンとプロピレンとの共重合体、ポリメチルペンテン、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体、エチレンとビニルアルコールとの共重合体、アイオノマー、変性ポリエチレンおよび変性ポリプロピレンからなる群から選択される1以上を含む、請求項1〜5のいずれか1項記載のリチウム二次電池。
  7. 前記吸収シートが放射線架橋処理されていること特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載のリチウム二次電池。
  8. 前記吸収シートの両面もしくはどちらかの一方の面がエンボス処理されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項記載のリチウム二次電池。
  9. 前記吸収シートの両面もしくはどちらかの一方の面に粘着剤層もしくは接着剤層が形成されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項記載のリチウム二次電池。
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