JP2008224626A - 情報処理装置、情報処理方法、校正治具 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、校正治具 Download PDF

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Abstract

【課題】 カメラキャリブレーションにおける相互標定と絶対標定の工程を統合すること。更に、客観視点カメラの撮影範囲に十分な参照点(基準指標)を固定して配置できない場合であっても、高精度な絶対標定を行うこと。更には、現実空間中に配置された指標の配置情報と客観視点カメラの配置情報とを求める作業工程をも統合すること。また、基準指標から数珠繋ぎに撮影できない場所に配置されている指標のキャリブレーションについても行うこと。
【解決手段】 校正治具50を撮影装置200の撮影範囲内で移動させる場合に撮影装置200が撮影した複数の画像中の指標110の画像座標を抽出する。撮影装置100が撮影した複数の画像中の環境配置指標300の画像座標を抽出する。情報処理装置1000は、抽出した画像座標に基づいて、未知パラメータとしての撮影装置200のカメラパラメータを求める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、現実空間中に配された撮影装置や指標の配置情報を推定するための技術に関するものである。
現実空間中を移動する撮影装置の位置及び姿勢を求める方法の一つに、現実空間中に配置あるいは設定した指標、及び撮影装置が撮影した画像に基づいて撮影装置の位置及び姿勢を求める方法がある(非特許文献1参照)。この方法では、撮影装置が撮影した画像内における指標の画像座標を検出し、検出した指標の画像座標とこの指標の3次元座標との対応関係を利用して、撮影装置の位置及び姿勢を求めている。
しかし、このように現実空間中の指標のみを用いて撮影装置の位置及び姿勢を求める手法は、指標が障害物により隠れてしまったり、指標の見え方が悪いと、撮影装置の位置及び姿勢を求めることができなくなる。そこで、計測対象である撮影装置自身にも指標を装着し、天井などに設置した他の複数の撮影装置によって外部からこれを撮影し、撮影したそれぞれの画像を併用することでロバストな計測を行う方法が提案されている(非特許文献2参照)。以下では、計測対象物体(ここでは撮影装置)を外部から撮影する撮影装置を、客観視点カメラと呼ぶことにする。
上記の計測手法では、計測の基準となる三次元座標系(以下、基準座標系と呼ぶ)における指標の位置や姿勢(以下、指標の配置情報と呼ぶ)を予め求めておく必要がある。基準座標系とは、現実空間中の一点を原点とし、この原点で互いに直交する3軸を夫々X軸、Y軸、Z軸として定義される。また、客観視点カメラの基準座標系における位置及び姿勢や、歪み特性、焦点距離、画像中心等のカメラ固有のパラメータも予め求めておく必要がある。以下では、カメラの位置及び姿勢を、カメラの配置情報、あるいはカメラ外部パラメータと呼ぶ。また、焦点距離や画像中心等のカメラ固有のパラメータを、カメラ内部パラメータと呼ぶ。
以下では、指標の配置情報を取得する作業や工程を、指標のキャリブレーションと呼ぶ。指標のキャリブレーションは、定規や分度器、測量器等を用いた手計測によって行うことができる。しかし、手作業による計測には、手間がかかる、また精度が悪いといった問題がある。そのため、画像情報を利用して簡便かつ高精度に指標のキャリブレーションを行うことが従来より行われている。
指標の配置情報が現実空間中の一点の位置で表される指標(以下、点指標と呼ぶ)の配置情報は、バンドル調整法によって求めることができる(非特許文献3参照)。バンドル調整法は、様々な方向から撮影した多数の撮影画像をもとに、現実空間中の点群の位置と各撮影画像を撮影した際の撮影装置の位置及び姿勢を同時に求める手法である。具体的には、撮影画像上で観察される点の画像上での位置と、点の位置及び撮影装置の位置及び姿勢から計算される点の画像上での位置との誤差の和が最小になるように、点群の位置及び撮影装置の位置及び姿勢を最適化する手法である。
一方、正方形など2次元形状を持つ指標のように、配置情報が基準座標系における位置及び姿勢で表される指標(以下、2次元指標と呼ぶ)の場合には、点群の位置を求める上記の手法を直接適用することができない。そこで非特許文献4では、2次元指標と点指標の配置情報をバンドル調整法と同様の手法で求める手法が開示されている。夫々の指標の配置情報を基準座標系において計測するためには、いくつかの指標の基準座標系における配置情報が既知である必要がある。以下では、基準座標系における配置情報が既知な指標を基準指標と呼ぶ。基準座標系は、これらの基準指標によって定義されると考えることもできる。キャリブレーションの対象である夫々の指標は、基準指標から数珠繋ぎに撮影されていることが必要である。
ここで、「基準指標から数珠繋ぎに撮影される」とは、例えば次のような状況を指し示している。即ち、あるいくつかの画像上において基準指標と指標Aが同時に撮影され、他のいくつかの画像上において指標Aと指標Bが同時に撮影されている。そして、さらに他のいくつかの画像上において指標Bとその他の指標が同時に撮影されている。このように、データを辿ることによって基準指標とその他の指標との間の関係を導出可能な状況を示している。
一方、カメラの配置情報及び焦点距離や画像中心等のカメラ固有のパラメータを求める問題は、カメラキャリブレーションと呼ばれている(非特許文献5参照)。一般にカメラキャリブレーションは、3次元座標系における位置が既知な複数の点を観測することによって行われる。これは精密に作られた3次元参照物体など特別なキャリブレーション用参照物体を必要とする。また、2次元位置が既知の点を描いた参照平面を用いてキャリブレーションを行う手法も知られている(非特許文献6参照)。
写真測量の分野では、カメラ内部パラメータを求めることを内部標定、カメラ外部パラメータを求めることを外部標定と呼ぶ。内部標定は、外部標定を行う前に校正用ボード等を用いて別途事前に行っても良いし、外部標定と同時に行っても良い。また、外部標定は、相互標定と絶対標定に分類される。複数視点で撮影されたカメラの位置及び姿勢の相対的な関係を求めることを相互標定と呼ぶ。また、基準座標系におけるカメラの位置及び姿勢を求めることを絶対標定と呼ぶ。相互標定で求めたカメラの位置及び姿勢の情報は各カメラ間の相対関係であり、基準座標系とは異なるある仮の座標系における各カメラの位置及び姿勢を表している。
多数の客観視点カメラが、広範囲に、屋内の天井等に固定されるような状況において、これらのキャリブレーションを行うことを考える。従来技術による最も単純な実現方法は、相互評定を行わず、夫々のカメラの絶対評定を個別に行う方法である。そのためには、基準座標系を規定する参照物体を、夫々のカメラによって撮影すればよい。
また、カメラ間の相対関係を相互標定によって求めた後に、相互標定の仮座標系と基準座標系との間の変換を求めることによって各カメラの絶対標定を一括して行う方法もある。この場合、まず、基準座標系とは関連をもたない参照物体を複数のカメラで同時に観測することによって、内部標定と相互標定を同時に行う。次に、基準座標系を規定する別の参照物体を1台以上のカメラで観測することで、絶対標定を行う。なお、カメラの設置に先立って夫々のカメラの内部標定を個別に行い、カメラを設置した後に相互標定と絶対標定を順次行うことも一般的である。
以上のように、上述のいずれの方法においても、客観視点カメラの絶対標定は「基準座標系を規定する参照物体」を観測することによって実現される。ここで、基準座標系を規定する参照物体とは、基準座標系における位置の既知な点(参照点)の組をあたえるものである。これは、例えば、基準座標系における配置情報の既知な複数の指標(基準指標)を現実空間中に配置することによって構成される。絶対標定の精度は、観測される参照点の画像内及び空間内での分布に大きく依存している。すなわち、観測される参照点の分布が十分であれば、十分な精度の絶対標定を行うことができる。
佐藤,内山,田村:"複合現実感における位置合わせ手法",日本バーチャルリアリティ学会論文誌,vol.8,no.2,pp.171−180,2003. 佐藤,内山,山本:"UG+B法:主観及び客観視点カメラと姿勢センサを用いた位置合わせ手法",日本バーチャルリアリティ学会論文誌,vol.10,no.3,pp.391−400,2005. 社団法人 日本写真測量学会,"解析写真測量 改訂版",1989. 小竹, 内山, 山本:"マーカ配置に関する先験的知識を利用したマーカキャリブレーション方法,日本バーチャルリアリティ学会論文誌, Vol.10,no.3,pp.401−410,2005. 植芝,岡谷,佐藤:"カメラキャリブレーション",情報処理学会研究報告,2005−CVIM−148(1). Z.Zhang: "Flexible Camera Calibration by Viewing a Plane from Unknown Orientations." Proc.7th Int‘l Conf. on Computer Vision(ICCV’99),Vol.1,pp.666−673,1999. 加藤, M. Billinghurst, 浅野, 橘:"マーカー追跡に基づく拡張現実感システムとそのキャリブレーション", 日本バーチャルリアリティ学会論文誌, vol.4, no.4, pp.607-616, 1999. 暦本純一:"2 次元マトリックスコードを利用した拡張現実感システムの構成手法", インタラクティブシステムとソフトウェアV, 近代科学社, 1997. G. Klein, T. Drummond: "Robust Visual Tracking for Non-Instrumented Augmented Reality." Proc. International Symposium on Mixed Reality and Augmented Reality (ISMAR ’03), pp.113-122, 2003. 佐藤 淳:"コンピュータビジョン −視覚の幾何学−",コロナ社,1999. Tomasi, C. and Kanade, T. :"Shape and motion from image streams under orthography: A factorization method, "International Journal on Computer Vision, vol.9, no.2, pp.137-154.
しかし、客観視点カメラも基準指標も現実空間に固定されている状態において、高精度な絶対標定に必要な参照点を得ることは必ずしも容易ではない。客観視点カメラの撮影範囲内に基準指標を十分に配置できないと、客観視点カメラの絶対標定を正確に行うことができない。しかし、固定された客観視点カメラでは撮影範囲が限定されるため、限られた基準指標しか撮影することができない場合がある。そのため、客観視点カメラが撮影可能な範囲に基準指標を追加配置しなければならない。しかし、環境によっては、物理的な制約から、十分な基準指標を配置できない場合もある。また、参照点の分布は3次元的であることが望ましいが、基準指標を配置できるのは現実的には床面や壁面のみであり、このことが絶対標定の精度低下の原因となる。参照点を配置した立体形状の校正冶具を既知の位置に移動させながら撮影することも可能であるが、撮影に手間がかかることや、治具の配置精度が問題となる。
また、従来はカメラのキャリブレーションにおける相互標定と絶対標定の工程が分かれており、作業に手間のかかることが課題であった。加えて客観視点カメラのキャリブレーションと指標のキャリブレーションは別工程として行われていたので、その作業は手間のかかるものであった。
また、現実空間中に配置された指標のキャリブレーションを行う場合において、基準指標から数珠繋ぎに撮影できない場所に配置されている指標がある場合には、基準座標系におけるこの指標の配置情報を求めることができなかった。そのため、指標の配置場所に制限があり、必要以上に密に指標を配置しなければならなかった。
以上のように、客観視点カメラや指標のキャリブレーションを、より簡便かつ正確に行うことが課題であった。
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、カメラキャリブレーションにおける相互標定と絶対標定の工程を統合することを目的とする。
更に、本発明は、客観視点カメラの撮影範囲に十分な参照点(基準指標)を固定して配置できない場合であっても、高精度な絶対標定を行うことも目的とする。
更には、本発明は、現実空間中に配置された指標の配置情報と客観視点カメラの配置情報とを求める作業工程をも統合することを目的とする。また、本発明は、基準指標から数珠繋ぎに撮影できない場所に配置されている指標のキャリブレーションについても行うことも目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の情報処理装置は以下の構成を備える。
即ち、第2指標が配された現実空間を撮影する第2の撮影装置と当該第2の撮影装置上に配された第1指標とで構成されている校正治具を、第1の撮影装置の撮影範囲内で移動させる場合に、複数の時刻において当該第1の撮影装置が撮影した複数の第1画像を取得する第1の取得手段と、
前記第1画像の夫々から前記第1指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第1指標の画像座標を取得する第1の抽出手段と、
前記複数の時刻において前記第2の撮影装置が撮影した複数の第2画像を取得する第2の取得手段と、
前記第2画像の夫々から前記第2指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第2指標の画像座標を取得する第2の抽出手段と、
前記第1の抽出手段、前記第2の抽出手段のそれぞれが抽出した前記複数の時刻における前記第1指標及び前記第2指標の画像座標を同時に利用して、未知パラメータとして、前記第1の撮影装置のカメラパラメータを求める計算手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の情報処理装置は以下の構成を備える。
即ち、第2指標が配された現実空間を撮影する第2の撮影装置と当該第2の撮影装置上に配された第1指標とで構成されている校正治具を、第1の撮影装置の撮影範囲内で移動させる場合に、複数の時刻において当該第1の撮影装置が撮影した複数の第1画像を取得する第1の取得手段と、
前記第1画像の夫々から前記第1指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第1指標の画像座標を取得する第1の抽出手段と、
前記複数の時刻において前記第2の撮影装置が撮影した複数の第2画像を取得する第2の取得手段と、
前記第2画像の夫々から前記第2指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第2指標の画像座標を取得する第2の抽出手段と、
前記第1の抽出手段、前記第2の抽出手段のそれぞれが抽出した前記複数の時刻における前記第1指標及び前記第2指標の画像座標を同時に利用して、未知パラメータとして、前記第2指標の位置を求める計算手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の校正治具は以下の構成を備える。
即ち、固定して配置されている赤外カメラのカメラパラメータを求めるために、当該赤外カメラによる撮影の対象として現実空間に設けられる校正治具であって、
現実空間を撮影する1台以上の撮影装置と、
前記赤外カメラによって観測するための1つ以上の赤外マーカと
で構成されていることを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の情報処理方法は以下の構成を備える。
即ち、第2指標が配された現実空間を撮影する第2の撮影装置と当該第2の撮影装置上に配された第1指標とで構成されている校正治具を、第1の撮影装置の撮影範囲内で移動させる場合に、複数の時刻において当該第1の撮影装置が撮影した複数の第1画像を取得する第1の取得工程と、
前記第1画像の夫々から前記第1指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第1指標の画像座標を取得する第1の抽出工程と、
前記複数の時刻において前記第2の撮影装置が撮影した複数の第2画像を取得する第2の取得工程と、
前記第2画像の夫々から前記第2指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第2指標の画像座標を取得する第2の抽出工程と、
前記第1の抽出工程、前記第2の抽出工程のそれぞれで抽出した前記複数の時刻における前記第1指標及び前記第2指標の画像座標を同時に利用して、未知パラメータとして、前記第1の撮影装置のカメラパラメータを求める計算工程と
を備えることを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の情報処理方法は以下の構成を備える。
即ち、第2指標が配された現実空間を撮影する第2の撮影装置と当該第2の撮影装置上に配された第1指標とで構成されている校正治具を、第1の撮影装置の撮影範囲内で移動させる場合に、複数の時刻において当該第1の撮影装置が撮影した複数の第1画像を取得する第1の取得工程と、
前記第1画像の夫々から前記第1指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第1指標の画像座標を取得する第1の抽出工程と、
前記複数の時刻において前記第2の撮影装置が撮影した複数の第2画像を取得する第2の取得工程と、
前記第2画像の夫々から前記第2指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第2指標の画像座標を取得する第2の抽出工程と、
前記第1の抽出工程、前記第2の抽出工程のそれぞれで抽出した前記複数の時刻における前記第1指標及び前記第2指標の画像座標を同時に利用して、未知パラメータとして、前記第2指標の位置を求める計算工程と
を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、カメラキャリブレーションにおける相互標定と絶対標定の工程を統合することができる。
更に、客観視点カメラの撮影範囲に十分な参照点(基準指標)を固定して配置できない場合であっても、高精度な絶対標定を行うことができる。
更には、現実空間中に配置された指標の配置情報と客観視点カメラの配置情報とを求める作業工程をも統合することができる。
また、基準指標から数珠繋ぎに撮影できない場所に配置されている指標のキャリブレーションについても行うことができる
以下、添付図面を参照し、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、現実空間中に配された1台以上の撮影装置の基準座標系における位置及び姿勢(配置情報)を算出するための、本実施形態に係るシステムの機能構成を示すブロック図である。即ち、カメラパラメータのうち外部パラメータについて算出する。
情報処理装置1000にはキャリブレーション対象である1台以上の撮影装置200が接続されており、本実施形態では、情報処理装置1000が、この1台以上の撮影装置200の配置情報を求める場合について説明する。
なお、撮影装置200は図1では1台としているが、以下では一般的な説明を行うので、複数台の撮影装置200が情報処理装置1000に接続されているものとして説明する。以下の説明では、撮影装置200の識別子をj(j=1,2,...,N)とする。ここでNは、撮影装置200の総数を表している。即ち、本実施形態ではN台の撮影装置200が情報処理装置1000に接続されている。また、本実施形態では、撮影装置200の内部パラメータは既知であるとする。
校正治具50は、撮影装置200の撮影範囲内において操作者が移動させるための治具である。本実施形態に係る校正治具50は、図4Aに示すように、1台の撮影装置100と、この1台の撮影装置100に対して棒部材を介して付加されている1つの指標110と、によって構成されている。図4Aは、本実施形態に係る校正治具50の外観例を示す図である。なお、指標110は、撮影装置上(撮影装置100上)に設けられるのであれば、如何なる付加形態であっても良い。
撮影装置100は、情報処理装置1000を構成する第2画像取得部1010を介して情報処理装置1000に接続されている。第2画像取得部1010は、例えばPCに設置されたビデオキャプチャカードである。撮影装置100は、指標150a〜150cが配置されている現実空間の動画像を撮影するビデオカメラであり、撮影した各フレームの画像(現実空間画像)のデータは、第2画像取得部1010に入力される。
第2画像取得部1010は、撮影装置100から受けた現実空間画像を順次、後段の第2指標抽出部1020に送出する。
第2指標抽出部1020は、第2画像取得部1010から受けた現実空間画像中の指標150a〜150cのそれぞれを構成する環境配置指標を抽出する。ここで、この環境配置指標について説明する。
現実空間中(現実空間中に存在する現実物体も含む)には、図3Aに示すような四角形形状の指標150a〜150c(以下、四角形指標150a〜150cと呼ぶ)が配置されている。図3Aは、四角形指標150a〜150cの配置例を示す図である。
図3Bに示すように、四角形指標150a〜150cの内部には、自身に固有の識別子を表すパターンが記録されている。従って、画像中のある四角形指標中のパターンを読み取ることで、この四角形指標が四角形指標150a〜150cの何れであるのかを一意に同定することができる。ここで、1つの四角形指標の夫々の頂点300a〜300dを、環境配置指標と呼称する。以下では、環境配置指標300a〜300dをまとめて、環境配置指標300と呼称する。図3Bは、四角形指標150a〜150cの構成例を示す図である。
環境配置指標300の識別子をi(i=1,2,...,N)とする。基準座標系における環境配置指標300の位置は既知であり、指標の配置情報として指標管理部1050に保持されている。
第2指標抽出部1020は、第2画像取得部1010から受けた現実空間画像に対して2値化処理を施した後にラベリング処理を行い、一定面積以上の領域の中から4つの直線によって形成されているものを四角形指標の候補領域として抽出する。さらに、抽出した候補領域の内部に特定のパターンがあるか否かを判定することによって、候補領域が四角形指標の領域であるかを判定する。そして最後に、四角形指標の領域として判定された領域内のパターンを読み出すことによって、この四角形指標の現実空間画像中における向き(方向)やその識別子を取得する。
そして第2指標抽出部1020は、現実空間画像中における環境配置指標の画像座標、識別子等を後段の指標管理部1050に送出する。
なお、環境配置指標300は、四角形指標の頂点に限るものではなく、現実空間画像上において検出可能であって、かついずれの指標であるか識別可能である指標であれば、何れの形態であってもよい。例えば、図3Cに示すように、それぞれが異なる色を有する円形状の指標のような点指標160a〜160cであってもよい。この場合には、現実空間画像上から各々の指標の色に対応する領域を検出し、その重心位置を指標の検出座標(画像座標)とする。図3Cは、点指標を説明する図である。
また、それぞれが異なるテクスチャ特徴を有するような、現実空間中に元来存在する特徴的な点(自然特徴点)を点指標としてもよい。自然特徴点を現実空間画像から抽出する方法には様々なものが存在する。例えば、既知の情報として予め保持している各々の指標のテンプレート画像によるテンプレートマッチングを現実空間画像上に施すことにより、現実空間画像から指標を抽出することができる。
また、環境配置指標300として赤外発光マーカを用いてもよい。この場合、撮影装置100としては、赤外波長域のみを撮影するような赤外カメラを使用する。また、再帰性反射素材から成る指標(再帰性反射マーカ)を用いてもよい。この場合は、撮影装置100の付近から赤外光を照射し、その反射を赤外カメラで撮影する。このように赤外光を利用することで、検出をロバストに行うことができる。これに限らず、現実空間中に固定された指標であってそれを撮影した画像から検出可能なものであれば、どのような指標であってもかまわない。もちろん、複数種類の指標を混在させて用いてもよい。
一方、撮影装置200は、情報処理装置1000を構成する第1画像取得部1030を介して情報処理装置1000に接続されている。第1画像取得部1030は、例えばPCに設置されたビデオキャプチャカードである。撮影装置200は、校正治具50が配置されている現実空間の動画像を撮影するビデオカメラであり、撮影した各フレームの画像(現実空間画像)のデータは、第1画像取得部1030に入力される。
また、複数台の撮影装置200が広範囲に設置されている場合には、第1画像取得部1030は、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークで接続されたPCに設置されたビデオキャプチャカードによって構成される。
ここで、撮影装置200の撮影範囲内で、操作者が校正治具50を移動させるのであるが、指標110は常に撮影装置200によって撮影される。
第1指標抽出部1040は、第1画像取得部1030から受けた現実空間画像から指標110を抽出する。
なお、指標110は、校正治具50に対して直接若しくは間接的に固定された指標であり、且つ、撮影装置200が撮影する現実空間画像から抽出可能かつ識別可能であれば、何れの形態であってもよい。ここで、指標110の形態は、キャリブレーション対象である撮像装置200の種類に応じて変更する必要がある。例えば、撮像装置200が赤外カメラの場合には、赤外LED等によって構成される赤外自発光マーカを用いることが有効である。また、撮像装置200の付近から赤外光を照射可能である場合には、再帰性反射素材から成る再帰性反射マーカを用いても良い(なお、赤外自発光マーカ及び再帰性反射マーカを赤外マーカと呼ぶ)。また、撮像装置200がカラーカメラの場合には、特徴的な色を有するカラーマーカを用いることが有効である。また、それぞれが異なるテクスチャを有する指標を指標110として用いても良い。また、校正治具50に元来存在する特徴点を指標110として用いてもよい。
校正治具50に対する(すなわち、校正治具50上に定義される座標系における)指標110の位置は既知であり、指標110の配置情報として指標管理部1050に保持されている。本実施形態では説明を簡単にするために、撮影装置100上に定義される座標系(カメラ座標系)を、校正治具座標系とする。校正治具座標系とカメラ座標系とが異なる場合には、予め校正治具座標系における撮影装置100の配置情報を求めておき、座標変換を行えばよい。
指標管理部1050は、第2指標抽出部1020によって抽出された環境配置指標300の識別子iと画像座標、第1指標抽出部1040によって抽出された指標110の画像座標を管理する。更に上述の通り、指標管理部1050は予め既知の情報として登録された、環境配置指標300の基準座標系における配置情報、校正治具50上に定義される座標系における指標110の配置情報も管理している。指標管理部1050が管理する情報を指標情報とも呼称する。
治具概略位置姿勢算出部1045は、第2指標抽出部1020が抽出した環境配置指標300の画像座標とその配置情報を指標管理部1050から入力し、校正治具50の概略位置姿勢を算出する。算出された位置及び姿勢は、指標管理部1050に保持される。
指標概略位置算出部1055は、指標管理部1050が保持する指標110の配置情報と校正治具50の概略位置姿勢とを用いて、基準座標系における指標110の概略位置を算出する。算出した概略位置は、指標110の画像座標と関連付けて指標管理部1050に保持される。
配置情報算出部1070は、指標110と環境配置指標300の画像座標、夫々の指標の配置情報、指標110の概略位置、校正治具50の概略位置及び姿勢等のデータを指標管理部1050から入力する。そして、撮影装置200の配置情報を算出する。配置情報算出部1070は、算出した撮影装置200の配置情報を、必要に応じて外部に出力する。
図2は、情報処理装置1000が、撮影装置200の基準座標系における位置及び姿勢を求める為に行う処理のフローチャートである。
先ずステップS2010では、第2画像取得部1010が、ある時刻αにおいて撮影装置100が撮影した現実空間画像(第2画像)を取得する。
ステップS2020では、第1画像取得部1030が、同時刻αに夫々の撮影装置200によって撮影された夫々の現実空間画像(第1画像)を取得する。即ち、本実施形態では、第1画像取得部1030、第2画像取得部1010は同期して画像取得処理を行うものとするので、同時刻(若しくは略同時刻)に第1画像取得部1030、第2画像取得部1010は画像を取得するものとする。
ステップS2030では、第2指標抽出部1020が、第2画像上における環境配置指標300(第2指標)を抽出する。そして、抽出された各々の環境配置指標300の画像座標viα を、環境配置指標300の識別子i、時刻αと共に指標管理部1050に登録する。
ステップS2040では、第1指標抽出部1040が、第1画像上における指標110(第1指標)を抽出する。そして、抽出された指標110の画像座標ujα を、撮影装置200の識別子j、時刻αと共に指標管理部1050に登録する。
ステップS2050では、治具概略位置姿勢算出部1045が、時刻αにおける、校正治具50の基準座標系での概略の位置及び姿勢を推定する。環境配置指標300の基準座標系における位置及び姿勢は既知であるので、ステップS2030で抽出された環境配置指標300の画像座標から、基準座標系における撮影装置100の位置及び姿勢を算出する。この算出は、抽出された環境配置指標300が同一平面上に分布していない場合には、DLT法(Direct Linear Transformation Method)を用いて行うことができる(例えば非特許文献3を参照)。一方、抽出された環境配置指標300が同一平面上に分布している場合には、平面ホグラフィーを用いてカメラの位置と姿勢を求める公知の方法(例えば非特許文献7,8を参照)が利用できる。さらに、校正治具座標系と撮影装置100の座標系が異なる場合には、座標変換を適宜実行する。
以下では、物体の位置と姿勢の夫々を、3次元ベクトルt=[tx ty tz]T、ω=[ωx ωy ωz]Tによって表記する。そして、物体の位置及び姿勢を、それらを合わせた6次元の状態ベクトルによって表記する。ここで、姿勢ωは、ベクトルの方向が回転軸を表し、ベクトルの大きさが回転角を表す姿勢の3値表現方法である。また、以下では姿勢ωを適宜、回転軸ベクトルraxis=[rx ry rz]Tと回転角raによる表現形式や、3×3の回転変換行列Rによる表現形式に変換して使用する。raはωによって次式のように表される。
Figure 2008224626
また、raxisとの関係は次式のように表される。
Figure 2008224626
また、Rとの関係は次式のように表される。
Figure 2008224626
また、Rとtをまとめて、4×4の同次変換行列Mによって物体の位置及び姿勢を表す場合もある。この場合、以下のようになる。
Figure 2008224626
以下、校正治具50の基準座標系での位置及び姿勢を表す6次元の状態ベクトルをΨと表記する。基準座標系における校正治具50の位置及び姿勢を表す変換行列をMwcとすると、ΨとMwcは相互に変換できる。また、時刻αにおけるΨをΨα、MwcをMwcαと表す。
ステップS2060では、指標概略位置算出部1055が、ステップS2040で抽出された指標110の、時刻αにおける基準座標系での位置を推定する。時刻αにおける指標110の基準座標系での位置xwαは、ステップS2050で求めた時刻αにおける校正治具50の位置及び姿勢Mwcαと、既知の値である校正治具50に対する指標110の位置xから、次式によって求めることができる。
Figure 2008224626
ここで、x及びxwαは、同次座標系によって表現されている。
以上のステップS2010からステップS2060までの処理によって、ある時刻αにおける指標110の、撮影装置200が撮影した現実空間画像上における画像座標と、基準座標系における3次元座標との組を得ることができる。
ステップS2070では、配置情報算出部1070が、指標管理部1050に蓄えられたデータが夫々の撮影装置200の配置情報を計算するのに十分か否かを判定する。現在の取得データが十分であると判定した場合には、ステップS2080に処理を進める。一方、不十分であると判定した場合には、ステップS2010に処理を戻し、ステップS2010からステップS2060までの処理を再度実行する。この判定は、データの点数が閾値以上か否かという単純な基準に基づいて行うことができる。あるいは、抽出された指標の画像上での分布や、その3次元座標の空間中での分布が閾値以上であることを条件として加えてもよい。あるいは、十分なデータが得られたことをユーザが判定し、キー入力で指示を与えてもよい。
校正治具50を異なる位置及び姿勢に移動させながらステップS2010からステップS2060までの処理を繰り返すことで、指標110が異なる複数の座標に位置している状態におけるデータを得ることができる。言い換えれば、異なる時刻α(α=1,2,....,N)におけるデータが取得できる。ここでNは、取得したデータ数を表している。
ステップS2080では、配置情報算出部1070が、撮影装置200が撮影した現実空間画像上における指標110の画像座標と、基準座標系における指標110の3次元座標位置との組を用いて、撮影装置200の概略配置情報を算出する。この処理は、ステップS2050の処理と同様に、DLT法によって行うことができる。以下では、識別子jの撮影装置200の配置情報を、6次元の状態ベクトルs(j=1,2,...,N)によって表す。
ステップS2090では、配置情報算出部1070が、取得したデータの全体としての整合性を取ることによって、撮影装置200の配置情報をより正確に算出する。この処理では、各時刻αにおける校正治具50の位置及び姿勢を示す状態ベクトルΨαと、夫々の撮影装置200の配置情報sを変数(未知パラメータ)とおく。夫々の概略値はステップS2080までに求められているので、これを初期値とする。そして、各指標(指標110及び環境配置指標300)上での投影誤差の残差の和を最小にするように、これらのパラメータを最適化する。ステップS2090における処理の詳細については改めて後述する。
ステップS2100では、配置情報算出部1070が、ステップS2090で求めた撮影装置200の基準座標系における配置情報を出力する。
次に、ステップS2090における処理の詳細について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。図5は、ステップS2090の処理の詳細を示すフローチャートである。
なお、以下の説明では、ステップS2090の処理において最適化を行う未知パラメータを、(N+N)×6次元の状態ベクトルt=[sT ΨT]Tと表現する。ここで、s=[s1 T … sN2 T]T、Ψ=[Ψ1 T … ΨN1 T]Tを表している。また、t0は、現時点における状態ベクトルの推定値を表す。また、識別子jの撮影装置200の配置情報の現時点における推定値をsj0、時刻αにおける校正治具50の位置及び姿勢の現時点における推定値をΨα0と表す。
ステップS3010では、検出されている全ての指標110の投影座標(画像座標)を推定する。識別子jの撮影装置200が撮影した現実空間画像上における、時刻αにおける指標110の投影座標ujαの算出は、状態ベクトルsを用いて、次式のように表される。
Figure 2008224626
ここで、F1jは、識別子jの撮影装置200の観測方程式を表すものであり、基準座標系からカメラ座標系への変換、および透視投影変換を含む関数である。ステップS3010では先ず、式5を用いて、現在のΨα0に基づいてxwαを算出する。次に、式6を用いて、現在のsj0に基づいて投影座標ujαを算出する。
ステップS3020では、検出されている全ての環境配置指標300の投影座標を推定する。識別子iの環境配置指標300の、時刻αにおいて撮影装置100が撮影した現実空間画像上の投影座標(画像座標)viαは、次式のように表される。
Figure 2008224626
ここで、Fは、撮影装置100の観測方程式を表すものであり、基準座標系からカメラ座標系への変換、および透視投影変換を含む関数である。awiは、環境配置指標300の配置情報(基準座標系における位置)を表す。本実施形態では、環境配置指標300の配置情報は既知の値として指標管理部1050に保持されている。ステップS3020は、式7を用いて、現在のΨα0に基づいて投影座標viαを算出する。なお、校正治具座標系と撮影装置100の座標系が異なる場合には、式7の観測方程式における基準座標系からカメラ座標系への変換において、そのオフセットを考慮すればよい。
ステップS3030では、ステップS3010で求めた指標110の投影座標ujαと、ステップS2040で抽出した指標110の画像座標ujα との間の誤差(投影誤差)Δujαを、次式によって算出する。
Figure 2008224626
なお、以下では、「全時刻における撮影装置200の夫々による指標110の観測」に通し番号を付け、nと表す。また、撮影装置200の夫々が指標110を検出した回数の総和をNと表す(すなわち、n=1,...,N)。以下では、n番目の点の投影誤差をΔu=−Δujαと表す。
ステップS3040では、ステップS3020で求めた環境配置指標300の投影座標viαと、ステップS2030で抽出した環境配置指標300の画像座標viα との間の投影誤差Δviαを、次式によって算出する。
Figure 2008224626
なお、以下では、「全時刻における撮影装置100による個々の環境配置指標300の観測」に通し番号を付け、ξと表す。また、撮影装置100が撮影した全画像上で検出された環境配置指標300の総数(延べ数)をNと表す(すなわち、ξ=1,...,N)。以下では、ξ番目の点の投影誤差をΔvξ=−Δviαと表す。
ステップS3050では、ステップS3030とステップS3040で求めた投影誤差を最小化するように、状態ベクトルtの補正を行う。
初めに、補正値を算出するための連立方程式(以下説明する式20)の導出について説明する。
時刻αにおける指標110の基準座標系での位置xwαは、式5で示したようにΨαの関数である。したがって、式8は、sとΨαの関数として、次式のように書き直すことができる。
Figure 2008224626
同様に、式9は、Ψαの関数として、次式のように書き直すことができる。
Figure 2008224626
投影誤差Δujα及びΔviαは、理論的には0になるが、誤差を含むので実際には0にはならない。そこで、全ての観測データにおける投影誤差の和、すなわち、以下の式12及び式13を最小化するように、非線形最小二乗法に基づいて状態ベクトルtを推定する。
Figure 2008224626
Figure 2008224626
ここで、Aは、識別子jの撮影装置200が指標110を観測(抽出)した時刻の集合を表す。また、Iαは、時刻αにおいて撮影装置100によって観測(抽出)された環境配置指標300の集合を表す。
J及びHを最小化させる状態ベクトルtの算出方法は、Gauss−Newton法であってもよいし、Levenberg−Marquardt法であってもよいし、その他の公知の最適化手法を用いてもよい。以下ではその一例として、Gauss−Newton法で解く場合について説明する。
式12のJをs、Ψαの各成分sjγ、Ψαηで偏微分したものを0とおくと、以下の式14,15が得られる。
Figure 2008224626
Figure 2008224626
また、式13のHをΨαの各成分Ψαηで偏微分したものを0とおくと、以下の式16が得られる。
Figure 2008224626
次に、式9、式10をテーラー展開すると、それぞれ以下の式17,18となる。
Figure 2008224626
Figure 2008224626
すなわち、状態ベクトルtの各成分の補正値の線形関数として、投影誤差を近似できる。
ここで、状態ベクトルtの各成分でE1j(sj0,Ψα0)を偏微分した偏微分係数をまとめ、(N+N)×6次元のベクトルJ(n=1,2,...N)で表す。また、状態ベクトルtの各成分でE2iα0)を偏微分した偏微分係数をまとめ、(N+N)×6次元のベクトルKξ(ξ=1,2,...N)で表す。なお、各偏微分係数は観測方程式から容易に導出可能であるので、その計算方法の具体的な説明は省略する。
式17を式14、15に代入し、式18を式16に代入してまとめると、補正ベクトルΔに関する連立方程式19を得ることができる。
Figure 2008224626
ここで、Δ=[Δs … ΔsN2 , ΔΨ … ΔΨN1であり、状態ベクトルtの各パラメータの補正値を表す。なお、式19をヤコビ行列J=[ΔJ … ΔJN4 , ΔK … ΔKN5と誤差ベクトルE=[Δu … ΔuN4 , Δv … ΔvN5によってまとめると、次式のように記述できる。
Figure 2008224626
ステップS3050では、上記の連立方程式を解くことで、補正ベクトルΔを算出する。連立方程式の解法は、掃き出し法、あるいはガウス・ジョルダン法、あるいは共役勾配法など、その他公知の何れの連立一次方程式の解法を用いて解いてもよい。取得した画像が多い場合や、検出した指標が多い場合には、前処理で不完全コレスキー分解を行う前処理付き共役勾配法などで高速に計算することができる。
ステップS3050では更に、算出した補正ベクトルΔを用いて、次式に従って現在の状態ベクトルtを補正し、得られたベクトルを新たな状態ベクトルtとする。
Figure 2008224626
ステップS3060では、誤差ベクトルEが予め定めた閾値より小さいかどうか、あるいは、補正ベクトルΔが予め定めた閾値より小さいかどうかといった判断基準を用いて、計算が収束しているか否かの判定を行う。収束している場合には、ステップS2090における処理を終了させ、処理をステップS2100に進める。一方、収束していない場合には、ステップS3010へと処理を戻し、ステップS3010からステップS3050までの処理が繰り返し行われる。このとき、ステップS3050で補正された補正後の状態ベクトルtが、次のt0として使用される。
以上説明したように、本実施形態によれば、基準座標系における撮影装置200の位置及び姿勢、即ち、撮影装置200の配置情報を求めることができる。これにより、参照物体とカメラ間の相対関係を求める工程と、基準座標系に変換する工程とを統合することができ、作業を簡略化できる。
また、撮影装置100によって現実空間中に配置した環境配置指標300を撮影すればよいので、客観視点カメラの撮影範囲に基準座標系を定義する指標を配置しなくてもよい。これにより、現実空間中に配置する指標の配置方法の制限を軽減することができる。
また、撮影装置100による環境配置指標300の観測情報を最適化計算(ステップS2090)の拘束条件として利用するので、推定される撮影装置200の配置情報の精度が向上する。
<変形例1−1>
第1の実施形態では、撮影装置200の内部パラメータを既知とし、その配置情報のみを求めるものであった。しかし、夫々の撮影装置200の内部パラメータを、その配置情報と同時に算出してもよい。この場合、識別子jの撮影装置200に関する未知パラメータを表すベクトルsに、撮影装置200の配置情報を表す6パラメータに加え、その内部パラメータaを追加すればよい。
内部パラメータaは、例えば、焦点距離f、画像中心の座標(u、v)、x軸及びy軸方向のスケール・ファクターk、k、及びせん断係数kによって構成される。これらのパラメータにより、カメラ座標系xの点を画像座標uへ変換する透視投影変換を表す行列Aは、次式のように表される。
Figure 2008224626
すなわち、ステップS2090における式6の観測方程式を、式22の透視投影変換を考慮した形に変更すればよい。これにより、撮影装置200の内部パラメータを未知パラメータとして追加し、指標の投影誤差を最小化するようなパラメータを非線形最適化により求めることができる。なお、初期値として使用する撮影装置200の概略の内部パラメータは、ステップS2080において、公知の方法によって概略配置情報と共に求めることができる。あるいは、設計パラメータなどをもとに設定しておいてもよい。
<変形例1−2>
第1の実施形態では、ステップS2090において、校正治具50の位置及び姿勢Ψも併せて最適化することにより、ステップS2080で求めた撮影装置200の概略配置情報を高精度化していた。しかし、ステップS2090の処理は必須ではない。すなわち、ステップS2080で求めた撮影装置200の配置情報をそのままステップS2100で出力する構成であってもよい。例えば、撮影装置100が高解像度のカメラである場合などは、ステップS2050で算出したΨの信頼性が高いと考えられる。このようにΨが信頼性高く求まるときは、ステップS2090の処理を省略してもよい。
<変形例1−3>
第1の実施形態では、指標110、及び環境配置指標300として、現実空間中、及び現実空間画像上において点で表現される指標を用いていた。しかし、指標の形態はこれに限定されるものではなく、現実空間画像上で検出される輝度変化の起こるエッジ部分を指標として用いることが可能である。
非特許文献9において、エッジ情報を用いて撮影装置の位置及び姿勢を計測する手法が提案されている。係る手法では、CADモデルのようなモデルを用意しておき、モデルのエッジを画像中のエッジにフィッティングさせることでカメラの位置姿勢を求める。即ち、この手法における、モデルのエッジを画像中のエッジにフィッティングさせることでカメラの位置姿勢を求める方法を用いても良い。
この場合、先ず、校正治具50上に固定されている物体、または校正治具50のエッジモデルと、現実空間中に固定されている物体のエッジモデルを予め準備しておく。次に、撮影装置100が撮影した現実空間画像上で検出される、現実空間中に固定されている物体のエッジを用いて撮影装置100の位置及び姿勢を算出する。撮影装置100の位置及び姿勢が算出できるため、校正治具50上に固定されている物体または校正治具50の基準座標系における位置及び姿勢も算出できる。最後に、撮影装置200が撮影した現実空間画像上で検出される、校正治具50上に固定されている物体のエッジまたは校正治具50のエッジを用いて撮影装置200の配置情報を求めることができる。
式12における指標110の投影座標と抽出座標の誤差を表す関数が、ここでは校正治具50上のエッジモデルを画像上に投影したエッジと、撮影装置200で撮影された画像上で検出したエッジとの誤差を表す関数となる。また、式13における環境配置指標300の投影座標と抽出座標の誤差を表す関数が、ここでは現実空間中に固定された物体のエッジモデルを画像上に投影したエッジと、撮影装置100で撮影された現実空間画像上で検出したエッジとの誤差を表す関数となる。
エッジに対応した観測方程式から偏微分係数をまとめた行列も算出可能である。このように指標を用いた非線形最適化手法と同様に、エッジを用いた場合にも非線形最適化手法を適用して撮影装置200の配置情報を求めることができる。
<変形例1−4>
第1の実施形態では、撮影装置100の内部パラメータを既知としていた。しかし、夫々の撮影装置100の内部パラメータを、その位置及び姿勢情報と同時に算出してもよい。この場合、撮影装置100に関する未知パラメータとして、時刻αにおける位置及び姿勢を表すベクトルΨαに、撮影装置100の内部パラメータbを追加すればよい。
内部パラメータbは、例えば、焦点距離f、画像中心の座標(u、v)、x軸及びy軸方向のスケール・ファクターk、k、及びせん断係数kによって構成される。これらのパラメータにより、カメラ座標系xの点を画像座標uへ変換する透視投影変換を表す行列A100は、次式のように表される。
Figure 2008224626
すなわち、ステップS2090における式7の観測方程式を、式23の透視投影変換を考慮した形に変更すればよい。これにより、撮影装置100の内部パラメータを未知パラメータとして追加し、指標の投影誤差を最小化するようなパラメータを非線形最適化により求めることができる。なお、初期値として使用する撮影装置100の概略の内部パラメータは、公知の方法によって概略配置情報と共に求めることができる。あるいは、設計パラメータなどをもとに設定しておいてもよい。
<変形例1−5>
第1の実施形態では、配置情報算出部1070における夫々の撮影装置200の概略配置情報の算出を、指標110の基準座標系における3次元座標とその画像座標との対応関係に基づいて個別に行っていた(ステップS2080)。しかし、撮影装置200の概略配置情報の算出方法はこれに限定されるものではなく、他の方法によって求めてもよい。
例えば、夫々の撮影装置200の間での指標110の対応関係を利用して射影復元を行い、これに基づいて撮影装置200の概略配置情報を求めてもよい。まず、画像間における指標110の対応関係から、夫々の撮影装置200と、夫々の(異なる時刻αの)指標110の相対的な配置関係(ある仮の座標系における配置)を射影復元に基づいて推定する(詳細は例えば、非特許文献5,非特許文献10を参照)。そして、その結果として得られた仮の座標系における指標110の座標と、ステップS2060で得られる基準座標系における当該指標110の座標の対応関係に基づいて、仮の座標系から基準座標系への変換行列を得る。最後に、得られた変換行列を用いて、基準座標系における撮影装置200の概略配置情報を算出すればよい。
また、2台の撮影装置200の間での指標110の対応関係を利用して視点間の基礎行列を求め、これに基づいて当該撮影装置200の概略配置情報を求めてもよい。得られた基礎行列から撮影装置対と夫々の指標110の相対的な配置関係を算出できるので、上記と同様に概略配置情報を求めることができる。
<変形例1−6>
第1実施形態では、校正治具50に対する指標110の配置情報(式5におけるx)を既知としていた。しかし、校正治具50に対する指標110の配置情報xは未知であってもよく、この場合はxを未知パラメータの一つとして算出する。
校正治具50に対する指標110の概略配置情報(xの初期値)は、何らかの方法で予め求めておく。あるいは、校正治具座標系の原点を初期値としてもよい。そして、第1の実施形態における他のパラメータと同様に、非線形最適化手法によって概略配置情報を繰り返し補正することで算出する。
校正治具50に対する指標110の配置情報x、各時刻αにおける校正治具50の位置及び姿勢Ψα、夫々の撮影装置200の配置情報sを未知パラメータとする。即ち、状態ベクトルt=[sT, ΨT,x T]Tとおく)。このとき、第1の実施形態における式12は、次式のように変更される。
Figure 2008224626
置き換えられた式24を用いて、第1の実施形態におけるステップS3050のように非線形最適化を行えばよい。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、環境配置指標300の配置情報は全て既知として、現実空間中に固定された1台以上の撮影装置200の配置情報を算出した。本実施形態では、環境配置指標300として四角形指標150a〜150cの頂点を用いる場合であって、その一部の配置情報が未知である場合に、環境配置指標300の配置情報と、現実空間中に固定された1台以上の撮影装置200の配置情報を算出する。
図6は、本実施形態に係るシステムの機能構成を示すブロック図である。図6において図1と同じ部分については同じ番号を付けており、その説明は省略する。図6に示す如く、情報処理装置4000にはキャリブレーション対象である1台以上の撮影装置200に接続されており、本実施形態では、情報処理装置4000が、この1台以上の撮影装置200と環境配置指標300の配置情報を算出する。本実施形態においても、撮影装置200の内部パラメータは既知であるとする。
また、本実施形態では、配置情報が既知である環境配置指標300と、配置情報が未知の環境配置指標300が存在する点が、第1の実施形態とは異なる。以下では、図3Aに示すような四角形指標150で、配置情報が既知の環境配置指標を「基準指標」と呼ぶ。また、撮影装置100が撮影するいずれかの画像中には、基準指標が含まれている必要がある。
指標管理部4050は、後述する様々な情報を管理する。
治具概略位置姿勢算出部4045は、第2指標抽出部1020が抽出した環境配置指標300に、基準座標系における配置情報が得られている指標が含まれている場合には、この指標の画像座標とその配置情報を指標管理部4050から入力する。そして、基準座標系における校正治具50の概略位置姿勢を算出する。ここで、「基準座標系における配置情報が得られている指標」とは即ち、基準指標あるいは基準座標系における概略配置情報が得られている指標のことである。
一方、第2指標抽出部1020が抽出した環境配置指標300に、基準座標系における配置情報が得られている指標が含まれていない場合には、治具概略位置姿勢算出部4045は次のような処理を行う。即ち、環境配置指標300の概略配置情報と画像座標を用いて、ローカル座標系における校正治具50の概略位置姿勢を算出する。算出された位置及び姿勢は、指標管理部4050に保持される。
指標概略位置算出部4055は、環境配置指標300の画像座標と校正治具50の概略位置姿勢とを用いて、配置情報が未知の環境配置指標300の概略配置情報を推定する。ここで、校正治具50の概略位置姿勢が基準座標系で得られている場合には、得られる概略配置情報は基準座標系におけるものとなる。一方、校正治具50の概略位置姿勢がローカル座標系で得られている場合には、得られる概略配置情報はローカル座標系におけるものとなる。
指標概略位置算出部4055はさらに、指標管理部4050が保持する指標110の配置情報と(基準座標系あるいはローカル座標系における)校正治具50の概略位置姿勢とを用いて、指標110の位置を算出する。算出した環境配置指標300の概略配置情報と指標110の位置は、画像座標と関連付けられて指標管理部4050に保持される。
また、指標概略位置算出部4055は、撮影した画像中に基準指標または概略配置情報が得られている指標が含まれていない場合、抽出した四角形指標から一つを選択し、その頂点からなる環境配置指標300を用いて新たなローカル座標系を定義する。さらに、このローカル座標系における環境配置指標300の配置情報を設定する。また、ある座標系における配置情報を有する環境配置指標300と他の座標系における配置情報を有する環境配置指標300が同時に観測されている場合には、二つの座標系の統合処理を行う。
配置情報算出部4070は、指標110の画像座標、概略位置及び配置情報、環境配置指標300の画像座標及び概略配置情報、校正治具50の概略位置姿勢等のデータを指標管理部4050から入力する。そして、夫々の環境配置指標300の配置情報と撮影装置200の配置情報を算出する。配置情報算出部4070は、算出した撮影装置200や環境配置指標300の配置情報を、必要に応じて外部に出力する。
図7は、情報処理装置4000が、撮影装置200の基準座標系における位置及び姿勢、環境配置指標300の基準座標系における位置を求める為に行う処理のフローチャートである。なお、図7において図2と同じ部分については同じ番号を付けており、その説明は省略する。即ち、ステップS2010からステップS2040の処理は、既に第1の実施形態で説明したとおりであるので、その説明は省略する。
ステップS5000では、治具概略位置姿勢算出部4045、指標概略位置算出部4055がそれぞれ、校正治具50の概略位置姿勢と、環境配置指標300の概略配置情報と、指標110の概略位置を算出する。
図8は、ステップS5000における処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS5010では、指標概略位置算出部4055が、ステップS2030で抽出した環境配置指標300の中に、基準指標、或いは概略配置情報が算出済みの指標が含まれているか否かを判定する。これらの指標が含まれている場合にはステップS5020に処理を進め、含まれていない場合には、ステップS5015に処理を進める。
ステップS5015では、指標概略位置算出部4055が、ステップS2030で抽出した四角形指標150a〜150cの中から一つを選択し、その頂点からなる環境配置指標300を用いて新たなローカル座標系を設定する。例えば、一つの頂点を原点と定義し、原点の右隣(反時計回り方向)に位置する頂点の座標を(1,0,0)、原点の左隣(時計回り方向)に位置する頂点の座標を(0,0,1)とおくことによって表現されるような座標系を定義する。ここで、選択された四角形指標150a〜150cのサイズ(一辺の長さ)が未知の場合には、定義されたローカル座標系の縮尺は不定となる。一方、四角形指標150a〜150cのサイズが既知の場合には、そのサイズに基づいてローカル座標系の縮尺を定めることができる。例えば、四角形指標150a〜150cの一辺の長さが100mmであることが既知である場合には、右隣の頂点の座標を(100,0,0)、左隣の頂点の座標を(0,0,100)とおいてローカル座標系を定義すればよい。
ステップS5020では、治具概略位置姿勢算出部4045が、第1の実施形態のステップS2050と同様に、時刻αにおける校正治具50の概略位置姿勢を算出する。本実施形態では、抽出されている環境配置指標300が属する座標系に応じて、校正治具50の概略位置姿勢が属する座標系が決定される。ここで、「ある座標系に属する」とは、座標系における情報が得られていることを示す。すなわち、環境配置指標300の配置情報がローカル座標系で得られている場合には、時刻αにおける校正治具50の概略位置姿勢の推定値も、ローカル座標系におけるものとなる。なお、異なる座標系(基準座標系やローカル座標系)に属する環境配置指標300が同時に撮影されている場合には、夫々の座標系における校正治具50の概略位置姿勢が算出される。
ステップS5030では、指標概略位置算出部4055が、ステップS2030で抽出した環境配置指標300の中に、異なる座標系に属する指標が同時に含まれているか否かを判定する。異なる座標系に属する指標を含んでいる場合にはステップS5035に処理を進め、含んでいない場合には、ステップS5040に処理を進める。
ステップS5035では、指標概略位置算出部4055が、検出された複数の座標系の統合を行う。検出された座標系が基準座標系を含んでいる場合には、他の座標系(ローカル座標系)を基準座標系に変換する。また、検出された座標系が基準座標系を含んでいない場合には、一つのローカル座標系を選択して、選択されたローカル座標系に他のローカル座標系を変換する。ステップS5020で算出した夫々の座標系における校正治具50の概略位置姿勢から、一方の座標系からもう一方の座標系への変換行列を容易に求めることができる。変換行列が得られたら、統合される側の座標系に属する(他の時刻に得られた情報も含む)全ての情報(環境配置指標300の概略配置情報、校正治具50の概略位置姿勢、指標110の概略位置情報)を選択した座標系へと変換する。統合された座標系に関する情報は、全て廃棄される。なお、いずれかの座標系の縮尺が未知の場合には、縮尺を統一するための情報が必要となる。例えば、校正治具50が異なる位置に位置している状況において夫々の座標系における校正治具50の概略位置姿勢が得られれば、夫々の座標系における校正治具50の位置関係に基づいて縮尺を統一できる。
ステップS5040では、指標概略位置算出部4055が、ステップS2030で抽出した環境配置指標300の中に、配置情報が未知の環境配置指標300が含まれているか否かを判定する。これらの指標が含まれている場合にはステップS5050に処理を進め、含まれない場合にはステップS5060に処理を進める。
ステップS5050では、指標概略位置算出部4055が、配置情報が未知の環境配置指標300の概略配置情報を推定する。検出した環境配置指標300が、サイズが既知な四角形指標で構成されている場合には、カメラ座標系における指標の位置を平面ホモグラフィーの計算によって算出する。さらに、ステップS5050で求めた校正治具50の概略位置姿勢をもとに、(基準座標系あるいはローカル座標系における)指標の概略配置情報を推定する。一方、四角形指標のサイズが未知の場合には、複数の時刻における取得データ(校正治具50の概略位置姿勢と指標の検出座標)を利用して、ステレオ法により指標の概略配置情報を推定する。
ステップS5060では、指標概略位置算出部4055が、第1の実施形態のステップS2060と同様に、ステップS2040で抽出された指標110の、時刻αにおける概略位置を推定する。ただし、本実施形態では、校正治具50の概略位置姿勢がローカル座標系で得られている場合には、指標110の概略位置もローカル座標系におけるものとなる。
以上のステップS2010からステップS5000までの処理によって、ある時刻αにおける指標110の、撮影装置200の撮影画像上における画像座標と、基準座標系あるいはローカル座標系における3次元座標との組を得ることができる。また、ある時刻αにおける環境配置指標300の、撮影装置100による現実空間画像上における画像座標と、基準座標系あるいはローカル座標系における3次元座標との組を得ることができる。
ステップS5070では、配置情報算出部4070が、指標管理部4050に蓄えられたデータが撮影装置200の配置情報及び環境配置指標300の配置情報を計算するのに十分か否かを判定する。現在の取得データが十分であると判定した場合には、ステップS5080に処理を進める。一方、不十分であると判定された場合には、ステップS2010に処理を戻し、ステップS2010からステップS5000までの処理を再度実行する。この判定は第1の実施形態におけるステップS2070と同様の基準に基づいて行うことができるため、詳細な説明は省略する。
校正治具50を異なる位置及び姿勢に移動させながらステップS2010からステップS5070までの工程を繰り返すことで、第1の実施形態と同様に、指標110が異なる複数の座標に位置している状態におけるデータが取得できる。
ステップS5080では、配置情報算出部4070が第1実施形態におけるステップS2080と同様の処理を行う。即ち、撮影装置200が撮影した現実空間画像上における指標110の画像座標と3次元座標(概略位置)との組を用いて、夫々の撮影装置200の概略配置情報を算出する。本実施形態では、基準座標系に属する(基準座標系おける概略位置を有する)指標110が必要数個以上検出されている場合には、基準座標系における撮影装置200の概略配置情報を算出する。また、ローカル座標系に属する指標110が必要数個以上検出されている場合には、ローカル座標系における撮影装置200の概略配置情報を算出する。ある座標系に属する指標110と、他の座標系に属する指標110の双方が1台の撮影装置200によって検出されている場合には、夫々の座標系における撮影装置200の概略位置姿勢を算出する。なお、ステップS5085における座標系の統合(ローカル座標系から基準座標系への変換)は、このようにして得られた複数座標系における撮影装置200の概略配置情報を利用して行われる。
ステップS5085では、配置情報算出部4070が、ローカル座標系で得られている各種の情報を基準座標系に変換する。なお、これまでの処理においてローカル座標系が一つも設定されていない場合には、本ステップの処理は実行されない。ステップS5080で得られている複数座標系における撮影装置200の概略配置情報(夫々の座標系における撮影装置200の位置と姿勢)を利用して、一方の座標系からもう一方の座標系への変換行列を算出する。この複数の座標系の中に基準座標系が含まれている場合には、他の座標系(ローカル座標系)を基準座標系に変換する変換行列を求める。また、基準座標系が含まれていない場合には、一つのローカル座標系を選択し、選択されたローカル座標系に他のローカル座標系を変換する変換行列を求める。変換行列が得られたら、統合される側の座標系に属する全ての情報(撮影装置200の概略配置情報、環境配置指標300の概略配置情報、治具50の概略位置姿勢、指標110の概略位置情報)を、選択した座標系へと変換する。なお、いずれかの座標系の縮尺が未知の場合には、縮尺を統一するための情報が必要となる。例えば、複数台の撮影装置200に関して夫々の座標系における撮影装置200の概略配置情報が得られれば、夫々の座標系における撮影装置200の位置関係に基づいて縮尺を統一できる。
ステップS5090では、配置情報算出部4070が、取得したデータの全体としての整合性を取ることによって、環境配置指標300の配置情報と撮影装置200の配置情報をより正確に算出する。この処理では、変数(未知パラメータ)として、各時刻αにおける校正治具50の位置及び姿勢をΨα、夫々の撮影装置200の配置情報をs、基準指標以外の環境配置指標300の概略配置情報をawiとおく。ここでi(i=1,2,...,N)は、基準指標以外の環境配置指標300の識別子であり、Nはその個数を表している。夫々の概略値はステップS5085までに求められているので、これを初期値とする。そして、各指標(指標110及び環境配置指標300)上での投影誤差の残差の和を最小にするように、これらのパラメータを最適化する。ステップS5090における処理の詳細については後述する。
ステップS5100では、配置情報算出部4070が、環境配置指標300の基準座標系における配置情報と、撮影装置200の基準座標における配置情報を出力する。
図9は、ステップS5090における処理の詳細を示すフローチャートである。
なお、以下の説明では、ステップS5090の処理において最適化を行う未知パラメータを、(N+N)×6+N×3次元の状態ベクトルt=[sT, ΨT, aT]Tと表現する。ここで、s,Ψは第1の実施形態と同様であり、a=[aw1 T,…, awN3 T]Tを表している。また、t0、sj0、Ψα0は第1の実施形態と同様に各パラメータの現時点における推定値を表している。同様に、識別子iの環境配置指標300の配置情報の現時点における推定値を、awi0と表す。
ステップS6010では、第1の実施形態のステップS3010と同様に、検出されている全ての指標110の投影座標を式6に基づいて推定する。
ステップS6020では、第1の実施形態のステップS3020と同様に、検出されている全ての環境配置指標300の投影座標を式7に基づいて推定する。本実施形態では、基準指標(配置情報が既知)以外の環境配置指標300の配置情報は、その概略値が指標概略位置算出部4055によって算出され、指標管理部4050に保持されている。
ステップS6030では、第1の実施形態のステップS3030と同様に、指標110の投影誤差Δujαを式8によって算出する。
ステップS6040では、第1の実施形態のステップS3040と同様に、環境配置指標300の投影誤差Δviαを式9によって算出する。
ステップS6050では、ステップS6030とステップS6040で求めた誤差を最小化するように、状態ベクトルtの補正を行う。
初めに、補正値を算出するための連立方程式(以下の式31)の導出について説明する。
指標110の投影誤差Δujαは、第1の実施形態と同様に、sとΨαの関数として、次式10のように表すことができる。一方、本実施形態において、環境配置指標300の投影誤差Δviαは、Ψαとawiの関数として、次式のように書き直すことができる。
Figure 2008224626
また、環境配置指標300のうちの基準指標の投影誤差Δvi’αを、第1の実施形態における式11と同様に、Ψαの関数として、次式のように表す。
Figure 2008224626
なお、以下では、「全時刻における撮影装置100による個々の基準指標の観測」に通し番号を付け、ξ’と表す。撮影装置100が撮影した全画像上で検出された基準指標の総数(延べ数)をN5’と表す(すなわち、ξ’=1,...,N5’)。以下では、ξ’番目の点の投影誤差をΔξ’=−Δvi’αと表す。
投影誤差Δujα、Δviα及びΔvi’αは、理論的には0になるが、誤差を含むので実際には0にはならない。そこで、第1の実施形態と同様に、全ての観測データにおける投影誤差の和、すなわち、以下の式27〜式29を最小化するように、非線形最小二乗法に基づいて状態ベクトルtを推定する。
Figure 2008224626
Figure 2008224626
Figure 2008224626
ここで、Iαは、時刻αにおいて撮影装置100によって観測(抽出)された、基準指標以外の環境配置指標300の集合を表す。また、I’αは、時刻αにおいて撮影装置100によって観測(抽出)された、基準指標の集合を表す。
J、H、及びH’を最小化させる状態ベクトルtの算出方法は、Gauss−Newton法であってもよいし、Levenberg−Marquardt法であってもよいし、その他の公知の最適化手法を用いてもよい。以下では、Gauss−Newton法で解く場合について説明する。
第1の実施形態と同様に、Jをs、Ψαの各成分で偏微分したものを0とおく。また、HをΨα、awiの各成分で偏微分したものを0とおく。さらに、H’をΨαの各成分で偏微分したものを0とおく。第1の実施形態と同様に、状態ベクトルtの各成分でE1j(sj0,Ψα0)を偏微分した偏微分係数をまとめ、ベクトルJ(n=1,2,...,N)で表す。また、状態ベクトルtの各成分でE2iα0,awi0)を偏微分した偏微分係数をまとめ、ベクトルKξ(ξ=1,2,...N)で表す。さらに、状態ベクトルtの各成分でE2i’α0)を偏微分した偏微分係数をまとめ、ベクトルK’ξ’(ξ’=1,2,...N5’)で表す。なお、各偏微分係数は観測方程式から容易に導出可能であるので、その計算方法の具体的な説明は省略する。これらをまとめると、第1の実施形態と同様に、補正ベクトルΔに関する連立方程式30を得ることができる。
Figure 2008224626
ここで、Δ=[Δs … ΔsN2 , ΔΨ … ΔΨN1 , Δaw1 … ΔawN5であり、状態ベクトルtの各パラメータの補正値を表す。なお、式30をヤコビ行列J=[ΔJ … ΔJN4 , ΔK … ΔKN5 , ΔK’ … ΔK’N5’と誤差ベクトルE=[Δu … ΔuN4 , Δv … ΔvN5 , Δv’ … Δv’N5’によってまとめると、次式のように記述できる。
Figure 2008224626
ステップS6050では、上記の連立方程式を解くことで、補正値Δを算出する。この方程式の解き方は、第1の実施形態で述べたように何れの公知の解法を用いてもよい。ステップS6050では更に、算出した補正値Δを用いて、式21に従って状態ベクトルt0を補正し、得られた値を新たな状態ベクトルtとする。
ステップS6060では、誤差ベクトルEが予め定めた閾値より小さいかどうか、あるいは、補正値Δが予め定めた閾値より小さいかどうかといった判断基準を用いて、計算が収束しているか否かの判定を行う。収束している場合には、ステップS5090における処理を終了し、ステップS5100に処理を進める。一方、収束していない場合には、ステップS6010へと処理を戻し、ステップS6010からステップS6050までの処理が繰り返し行われる。このとき、ステップS6050で補正された補正後の状態ベクトルtが、次のt0として使用される。
以上の説明により、本実施形態によれば、撮影装置200と環境配置指標300の配置情報を併せて算出できる。撮影装置100によって現実空間中に配置した環境配置指標300を撮影すればよいので、撮影装置200の撮影範囲に基準座標系を定義する指標を配置しなくてもよい。また、従来は別々の工程であった、参照物体とカメラ間の相対関係を求める工程と、基準座標系に変換する工程と、現実空間中に配置した指標の配置情報計測する工程を統合することができ、作業を簡略化できる。また、現実空間中に配置する指標の配置方法の制限を軽減することができる。
また、撮影装置100のみを用いて環境配置指標300のキャリブレーションを行う従来の方法では、全ての指標を数珠繋ぎに撮影する必要があるが、本実施形態によれば、数珠繋ぎに撮影することのできない指標のキャリブレーションを行うことができる。さらに、撮影装置200による指標110の観測情報を、最適化計算(ステップS5090)の拘束条件として利用するので、推定される環境配置指標300の精度が向上する。
<変形例2−1>
第2の実施形態では、校正治具50の概略位置姿勢の算出に、その時点で概略配置情報が得られている環境配置指標300の情報のみを用いている(ステップS5050)。また、環境配置指標300の概略配置情報の算出にも、局所的なデータのみを用いている(ステップS5060)。そのため、十分な精度が得られないことがある。そこで、ステップS5090の処理を行う前に、ステップS5085として、撮影装置100が撮影した全データを用いたバンドル調整を行い、環境配置指標300の配置情報と校正治具50の位置及び姿勢を高精度化してもよい。この場合、ステップS5070の処理は、ステップS5085とステップS5090の間で実行する。
このように初期値を改善することは、ステップS5100の処理において局所解に陥ることを軽減させ、また繰り返し計算の収束速度を改善することになる。
<変形例2−2>
第1の実施形態及び第2の実施形態では、校正治具50は、図4A、4Bで示すように1つの撮影装置100を有していた。しかし、校正治具50は複数の撮影装置100を有していても構わない。これにより、環境配置指標300をより効率的に撮影することができる。
例えば、図10Aに示すように2台の撮影装置100を用いて校正治具50を構成してもよい。また、図10Bに示すように、さらに多くの撮影装置100を用いて校正治具50を構成してもよい。また、図10Cに示すように、指標110を有するビデオシースルー型HMD(Head Mount Display)400を校正治具50として用いてもよい。この場合、ビデオシースルー型HMD400に内蔵されたカメラを撮影装置100として利用できる。このとき、ビデオシースルー型HMD400を装着したユーザが撮影装置200の撮影範囲内を移動することで、撮影装置200のキャリブレーションを行うことができる。図10A〜10Cは、校正治具50の構成例を示す図である。
なお、複数の撮影装置100によって校正治具50が構成される場合には、校正治具50の定義する座標系上での、夫々の撮影装置100の配置情報を予め求めておく必要がある。また、夫々の撮影装置100のカメラ内部パラメータも与える必要がある。
複数の撮影装置100を用いることで、ステップS2050またはステップS5050では、いずれか1つの撮影装置100が環境配置指標300を撮影していれば、校正治具50の位置及び姿勢を算出できる。また、ステップS2090またはステップS5100では、複数の撮影装置100から得られるデータを区別して取り扱うという点以外は、上述の実施形態と同様に処理することができる。観測される環境配置指標300が増加するので、最適化計算をより高精度に行うことができる。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態では、校正治具50は、図4Aで示すように1つの指標110を有していた。しかし、校正治具50は複数の指標110を有していても構わない。この場合、撮影装置200が複数の点を同時に観測するので、データを効率的に取得できる。例えば図4Bは、3個の指標110を有する校正治具50の例を示している。複数の指標110を用いる場合には、校正治具座標系における位置xを夫々の指標110に与える必要がある。複数の指標110に関して得られるデータを区別して取り扱うという点以外は、上述の実施形態と同様に処理することができる。
なお、例えば図4Bのように複数の指標110の校正治具50に対する配置情報が既知であれば、この情報を利用してローカル座標系の縮尺を求めることができる。また、複数の撮影装置100によって校正治具50が構成される場合にも同様に、撮影装置間の相対関係を利用してローカル座標系の縮尺を求めることができる。
また、複数個の校正治具50を同時に用いてもよい。この場合、ステップS2060あるいはステップS5070までの処理は、夫々の校正治具50について個別に実行する。そして、最適化を含むそれ以降の処理を、全データを用いて行えばよい。
以上のように、校正治具50において複数の撮影装置100や指標110を利用すること、または校正治具50を複数個利用することで、短い時間でより多くの指標を撮影することができる。さらに縮尺を容易にあわせることができる。そのため、環境配置指標300及び撮影装置200の校正を効率化できる。
<変形例2−3>
第1の実施形態及び第2の実施形態では、撮影装置100が常に環境配置指標300を撮影していることを前提としていた。言い換えると、ある時刻(タイミング)において撮影装置100が環境配置指標300を撮影していない場合には、その時刻に撮影装置200によって撮影された画像は使用していなかった。しかし、複数の撮影装置200が同時に撮影した指標110の観測データは、撮影装置100が環境配置指標300を撮影していない場合であっても、パラメータの最適化計算に利用することができる。
以下、撮影装置100が環境配置指標300を撮影していない時刻α’における、複数の撮影装置200による指標110の観測データの利用方法について簡単に述べる。ここでは第1の実施形態を例に説明するが、第2の実施形態も同様に拡張できる。
まず、ステップS2040の処理の後に、撮影装置100が環境配置指標300を撮影したか否か(ステップS2050の処理が可能かどうか)を判定する。そして、否と判断したときは、ステップS2050、ステップS2060の処理はスキップする。このとき、複数の撮影装置200が指標110を同時に撮影していれば、その画像座標の組を保持しておく。
次に、ステップS2080の処理の後(ステップS2085)に、上記で保持している各時刻α’における指標110の、基準座標系における概略位置を求める。ステップS2080によって夫々の撮影装置200の概略配置情報が得られているので、三角測量の原理を用いて指標110の概略位置を求めることができる。
最後に、ステップS2090における最適化計算を、上記データを利用する形に変形する。すなわち、夫々の時刻α’における指標110の位置を状態ベクトルtに追加して、全体の整合性が取れるようなパラメータの最適化計算を行う。ステップS3010で、これらの指標110の基準座標系における概略位置と、撮影装置200の概略配置情報を用いて、指標110の投影座標を求める。そして、ステップS3030で、求めた投影座標と抽出座標との間の投影誤差を求める。このとき、投影誤差は撮影装置200の配置情報sと指標110の位置の関数となる。ステップS3050では、式19の連立方程式に、夫々の時刻α’における指標110の観測データを追加する。すなわち、指標110の投影誤差、及び偏微分係数をまとめた行列をE及びJに追加する。そして、この連立方程式を解くことで、各パラメータの誤差を減少させる補正値を算出する。
<変形例2−4>
第2実施形態では、校正治具50に対する指標110の配置情報は既知としていた。しかし、校正治具50に対する指標110の配置情報xも未知パラメータとして算出してもよい。算出方法は、第1の実施形態における変形例1−6と同様であるので説明は省略する。
<変形例2−5>
第2の実施形態では、基準座標系を定義するための基準指標が存在することを前提としていた。しかし、基準座標系を定義する方法はこれに限定されるものではなく、他の方法によって基準座標系を定義してもよい。例えばサイズが既知な四角形指標150a〜150cを用いる場合、1台の撮影装置200の基準座標系における配置情報が既知であれば、それによって基準座標系が定義できる。また、2台以上の撮影装置200の基準座標系における配置情報が既知である場合には、これらの情報によって基準座標系を定義することができる。
まず、抽出した環境配置指標300を用いて任意にローカル座標系を定義し、環境配置指標300の配置情報を設定する。ここで前述した治具概略位置姿勢算出部4045は、ローカル座標系での環境配置指標300の配置情報と画像座標とから、ローカル座標系での校正治具50の概略位置姿勢を求める。また、指標概略位置算出部4055は、環境配置指標300の画像座標とローカル座標系での校正治具50の概略位置姿勢とを用いて、配置情報が未知の環境配置指標300のローカル座標系での概略配置情報を求める。さらに、指標110の校正治具50に対する配置情報と、ローカル座標系での校正治具50の概略位置姿勢から指標110のローカル座標系での位置を算出する。算出方法は、上述の通りであるため説明は省略する。複数の基準座標系での指標110の位置と、ローカル座標系での指標110の位置対応に基づいてローカル座標系から基準座標系への変換行列を求め座標系を変換する。それにより基準座標系における環境配置指標300の概略配置情報を推定することができる。
このように固定された撮影装置200の2台以上の配置情報が既知であれば、基準座標系における環境配置指標300の概略配置情報を推定することができるので基準指標は存在していなくてもよい。
なお、複数台の撮影装置200の相互標定のみが目的の場合には、「基準座標系」を定義する事自体が不要であるので、基準指標はもちろん必要ない。また、サイズが既知な四角形指標150a〜150cが利用可能な場合には、撮影装置200の相対的な配置の関係を、スケールを含めて求めることができる。一方、四角形指標150a〜150cのサイズが未知な場合には、空間の尺度は不定となる。また、撮影装置200のキャリブレーションのみが目的である場合、配置情報が未知な環境配置指標300を用いることでキャリブレーションの精度を向上させることや、数珠繋ぎに撮影できない撮影装置200のキャリブレーションを行うことができる。
<変形例2−6>
本実施形態において、独立した座標系をひとつの座標系に統一するためには、縮尺を合わせる必要がある。環境配置指標300又は複数の撮影装置200の配置情報、校正治具50を構成する複数の撮影装置100の配置情報又は複数の指標110の配置情報、の何れか1つでも予め縮尺を規定することができれば、上述した手法を用いて座標系を統一することができる。すなわち、環境配置指標300の配置情報と、現実空間中に固定された撮影装置200の配置情報を算出することができる。
<変形例2−7>
第2の実施形態において、環境配置指標300は、四角形指標150a〜150cの頂点に限定していた。しかし、環境配置指標300の種類はこれに限定されるものではなく、第1の実施形態と同様に、現実空間画像上において検出可能であって、かついずれの指標であるか識別可能である指標であれば、何れの形態であってもよい。
ここで、環境配置指標300の相対的な関係が未知である場合、ステップS5020における校正治具50の概略位置姿勢算出処理と、ステップS5050における環境配置指標300の概略配置情報算出処理を行うことはできない。この場合は、複数視点において撮影した複数の指標のデータを利用してこれらの情報を算出する。この算出には、n点(nは3以上)の指標を撮影装置100を移動させて撮影する。そして、m枚(mは3以上)の画像それぞれから抽出した指標の画像座標を用いて、各視点における撮影装置100の位置及び姿勢とn点の指標の配置情報を算出する公知の因子分解法(非特許文献11を参照)が利用できる。また、画像間の対応点からエピポーラ幾何によって撮影装置の位置姿勢を算出し、ステレオ法によって指標の配置情報を算出する公知の方法(非特許文献10を参照)を用いてもよい。
<変形例2−8>
第2の実施形態では、基準指標は図3Aに示すような四角形指標150a〜150cで配置情報が既知かつのサイズが既知の環境配置指標であるとしていた。しかし、基準指標の種類はこれに限らない。例えば、図3Cに示すような、それぞれが異なる色を有する円形状の指標のような点指標160a〜160cであってもよい。この場合には、点指標160a〜160cの基準座標系における配置情報が既知であり、同一直線上にない3点以上の点群を基準指標とする。
<変形例2−9>
第2の実施形態では、撮影装置200と環境配置指標300の配置情報を求めることを目的としていた。しかし、撮影装置200の配置情報が既知であるような状況において、環境配置指標300のキャリブレーションのみを行うこともできる。この場合、夫々の撮影装置200の配置情報sを固定値として扱えばよい。また、環境配置指標300のキャリブレーションのみが目的である場合、配置情報が未知な撮影装置200を用いることで、キャリブレーションの精度を向上させることや、数珠繋ぎに撮影できない指標のキャリブレーションを行うことができる。
また、基準指標が存在しない場合であっても、環境配置指標300間の相対的な配置関係を推定する目的に用いることができる。もちろん、指標の校正のみではなく、画像系列を用いた点群の3次元復元(Shape From Motionと呼ばれる技術)を改善する目的にも用いることができる。
[第3の実施形態]
図1に示した情報処理装置1000を構成する各部、図6に示した情報処理装置4000を構成する各部は、コンピュータプログラムの形態でもって実装しても良い。この場合、係るコンピュータプログラムはPC(パーソナルコンピュータ)などのコンピュータが有するメモリに格納し、このコンピュータが有するCPU等が、係るコンピュータプログラムを実行することになる。
図11は、情報処理装置1000、4000に適用可能なコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
CPU1901は、RAM1902やROM1903に格納されているプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の制御を行うと共に、本コンピュータを適用する情報処理装置1000、4000が行う上述の各処理を実行する。
RAM1902は、外部記憶装置1906からロードされたプログラムやデータ、I/F(インターフェース)1907,1908を介して受信した現実空間画像のデータを一時的に記憶する為のエリアを有する。まら、RAM1902は、CPU1901が各処理を実行する際に用いるワークエリアも有する。即ち、RAM1902は各種のエリアを適宜提供することができる。
ROM1903は、本コンピュータの設定データや、ブートプログラムなどを格納する。
操作部1904は、キーボードやマウスなどにより構成されており、本コンピュータのユーザが操作することで、各種の指示を入力することができる。上記実施形態において説明したユーザ指示は、この操作部1904を用いて入力されることになる。
表示部1905は、CRTや液晶画面などにより構成されており、CPU1901による処理結果を画像や文字などでもって表示することができる。
外部記憶装置1906は、ハードディスクドライブ装置に代表される、大容量情報記憶装置である。外部記憶装置1906には、OS(オペレーティングシステム)や、情報処理装置1000、4000が行うものとして説明した上記各処理をCPU1901に実行させる為のプログラムやデータが保存されている。また、外部記憶装置1906には、上記実施形態における説明で既知の情報として説明したものについてもデータとして保存されている。外部記憶装置1906に保存されているプログラムやデータはCPU1901による制御に従って適宜RAM1902にロードされ、CPU1901による処理対象となる。
I/F1907,1908はそれぞれ、撮影装置100、200を本コンピュータに接続するためのインターフェースとして機能するものである。撮影装置100が撮影した各フレームの現実空間画像のデータはI/F1907を介して外部記憶装置1906やRAM1902に送出される。撮影装置200が撮影した各フレームの現実空間画像のデータはI/F1908を介して外部記憶装置1906やRAM1902に送出される。
1909は上述の各部を繋ぐバスである。
[その他の実施形態]
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成されることはいうまでもない。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給する。係る記憶媒体は言うまでもなく、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行う。その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
現実空間中に配された1台以上の撮影装置の基準座標系における位置及び姿勢(配置情報)を算出するための、本実施形態に係るシステムの機能構成を示すブロック図である。 情報処理装置1000が、撮影装置200の基準座標系における位置及び姿勢を求める為に行う処理のフローチャートである。 四角形指標150a〜150cの配置例を示す図である。 四角形指標150a〜150cの構成例を示す図である。 点指標を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る校正治具50の外観例を示す図である。 3個の指標110を有する校正治具50の外観例を示す図である。 ステップS2090の処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るシステムの機能構成を示すブロック図である。 情報処理装置4000が、撮影装置200の基準座標系における位置及び姿勢、環境配置指標300の基準座標系における位置を求める為に行う処理のフローチャートである。 ステップS5000における処理の詳細を示すフローチャートである。 ステップS5090における処理の詳細を示すフローチャートである。 校正治具50の構成例を示す図である。 校正治具50の構成例を示す図である。 校正治具50の構成例を示す図である。 情報処理装置1000、4000に適用可能なコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。

Claims (16)

  1. 第2指標が配された現実空間を撮影する第2の撮影装置と当該第2の撮影装置上に配された第1指標とで構成されている校正治具を、第1の撮影装置の撮影範囲内で移動させる場合に、複数の時刻において当該第1の撮影装置が撮影した複数の第1画像を取得する第1の取得手段と、
    前記第1画像の夫々から前記第1指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第1指標の画像座標を取得する第1の抽出手段と、
    前記複数の時刻において前記第2の撮影装置が撮影した複数の第2画像を取得する第2の取得手段と、
    前記第2画像の夫々から前記第2指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第2指標の画像座標を取得する第2の抽出手段と、
    前記第1の抽出手段、前記第2の抽出手段のそれぞれが抽出した前記複数の時刻における前記第1指標及び前記第2指標の画像座標を同時に利用して、未知パラメータとして、前記第1の撮影装置のカメラパラメータを求める計算手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第1の取得手段と前記第2の取得手段とは同期して画像取得を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記カメラパラメータには、外部パラメータとしての位置及び姿勢、内部パラメータとして焦点距離、画像中心の座標、x軸及びy軸方向のスケール・ファクター、せん断係数のうち1つ以上が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 更に、前記第1指標の前記第2撮影装置上における位置を未知パラメータとして求めることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 更に、前記第2の撮影装置の内部パラメータを未知パラメータとして求めることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 更に、前記第2指標のうち1つ以上の位置を未知パラメータとして求めることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記第1の撮影装置、及び/又は前記第2の撮影装置は複数台であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記計算手段は、
    前記第2の抽出手段が抽出した画像座標と、既知の情報として予め与えられている前記第2指標の空間中における位置とを用いて、前記第2の撮影装置の位置及び姿勢を推定する第1手段と、
    既知の情報として予め与えられている前記第2の撮影装置上における前記第1指標の位置と、前記第1手段が推定した前記第2の撮影装置の位置及び姿勢とを用いて、空間中における前記第1指標の位置を求める第2手段と、
    前記第1の抽出手段が抽出した画像座標と、前記第2手段が求めた前記第1指標の位置とを用いて、未知パラメータを求める第3手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3、請求項5乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記計算手段は更に、
    対象である前記未知パラメータの現在の推定値に基づいて求められる前記第1指標の画像座標と、前記第1の抽出手段が抽出した画像座標との第1誤差を求める手段と、
    当該未知パラメータの現在の推定値に基づいて求められる前記第2指標の画像座標と、前記第2の抽出手段が抽出した画像座標との第2誤差を求める手段と、
    前記第1の誤差、前記第2の誤差を用いて、前記未知パラメータを求める手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置。
  10. 第2指標が配された現実空間を撮影する第2の撮影装置と当該第2の撮影装置上に配された第1指標とで構成されている校正治具を、第1の撮影装置の撮影範囲内で移動させる場合に、複数の時刻において当該第1の撮影装置が撮影した複数の第1画像を取得する第1の取得手段と、
    前記第1画像の夫々から前記第1指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第1指標の画像座標を取得する第1の抽出手段と、
    前記複数の時刻において前記第2の撮影装置が撮影した複数の第2画像を取得する第2の取得手段と、
    前記第2画像の夫々から前記第2指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第2指標の画像座標を取得する第2の抽出手段と、
    前記第1の抽出手段、前記第2の抽出手段のそれぞれが抽出した前記複数の時刻における前記第1指標及び前記第2指標の画像座標を同時に利用して、未知パラメータとして、前記第2指標の位置を求める計算手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  11. 固定して配置されている赤外カメラのカメラパラメータを求めるために、当該赤外カメラによる撮影の対象として現実空間に設けられる校正治具であって、
    現実空間を撮影する1台以上の撮影装置と、
    前記赤外カメラによって観測するための1つ以上の赤外マーカと
    で構成されていることを特徴とする校正治具。
  12. 前記赤外マーカは、自発光マーカあるいは再帰性反射マーカであることを特徴とする請求項11に記載の校正治具。
  13. 第2指標が配された現実空間を撮影する第2の撮影装置と当該第2の撮影装置上に配された第1指標とで構成されている校正治具を、第1の撮影装置の撮影範囲内で移動させる場合に、複数の時刻において当該第1の撮影装置が撮影した複数の第1画像を取得する第1の取得工程と、
    前記第1画像の夫々から前記第1指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第1指標の画像座標を取得する第1の抽出工程と、
    前記複数の時刻において前記第2の撮影装置が撮影した複数の第2画像を取得する第2の取得工程と、
    前記第2画像の夫々から前記第2指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第2指標の画像座標を取得する第2の抽出工程と、
    前記第1の抽出工程、前記第2の抽出工程のそれぞれで抽出した前記複数の時刻における前記第1指標及び前記第2指標の画像座標を同時に利用して、未知パラメータとして、前記第1の撮影装置のカメラパラメータを求める計算工程と
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  14. 第2指標が配された現実空間を撮影する第2の撮影装置と当該第2の撮影装置上に配された第1指標とで構成されている校正治具を、第1の撮影装置の撮影範囲内で移動させる場合に、複数の時刻において当該第1の撮影装置が撮影した複数の第1画像を取得する第1の取得工程と、
    前記第1画像の夫々から前記第1指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第1指標の画像座標を取得する第1の抽出工程と、
    前記複数の時刻において前記第2の撮影装置が撮影した複数の第2画像を取得する第2の取得工程と、
    前記第2画像の夫々から前記第2指標の画像座標を抽出し、前記複数の時刻における前記第2指標の画像座標を取得する第2の抽出工程と、
    前記第1の抽出工程、前記第2の抽出工程のそれぞれで抽出した前記複数の時刻における前記第1指標及び前記第2指標の画像座標を同時に利用して、未知パラメータとして、前記第2指標の位置を求める計算工程と
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  15. コンピュータに請求項13又は14に記載の情報処理方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
  16. 請求項15に記載のコンピュータプログラムを格納したことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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