JP7235491B2 - 計測方法および計測用冶具 - Google Patents

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Description

本発明は、計測方法および計測用冶具に関する。
従来から、下記特許文献1に示されるような、対象物(構造物など)の時間経過に伴う変位量を計測する方法が知られている。
特開2004-325209号公報
施工時には、対象物の変位量だけではなく、対象物の傾斜量の変化量(傾斜変化量)を計測する場合がある。変位量および傾斜変化量を別々の系統によって計測することも考えられるが、この場合には、2つの系統を設置・維持・管理するためにコストが増大するなどの課題があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、変位量および傾斜変化量を1つの系統で計測できる手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1態様に係る計測方法は、互いの距離が固定された複数のターゲットを有する計測用冶具を、計測対象点に取り付ける取付工程と、初期時点T0における前記ターゲットの三次元座標である初期座標データD0を測定する初期測定工程と、第1時点T1における前記ターゲットの三次元座標である第1座標データD1を測定する第1測定工程と、前記初期座標データD0および前記第1座標データD1に基づき、前記初期時点T0と前記第1時点T1との間における前記計測対象点の傾斜変化量および変位量を算出する算出工程と、を有する。
上記態様によれば、計測対象点の傾斜変化量および変位量を共通の計測用冶具を用いて同時に計測することが可能となる。このように、1つの系統で傾斜変化量および変位量を計測することで、計測を省力化・低コスト化するとともに、変位量・傾斜変化量を一元管理することが可能となる。さらに、例えばGPSやトータルステーションによるターゲットの自動測定機能を用いれば、変位量・傾斜変化量の計測を自動化することもできる。
また、本発明の第2態様に係る計測用冶具は、時間の経過に伴う計測対象点の傾斜変化量および変位量を計測するために用いる計測用冶具であって、第1ターゲットと、第2ターゲットと、前記第1ターゲットと前記第2ターゲットとの間の距離を固定する連結部材と、を備える。
上記態様の計測用冶具により、第1態様に係る計測方法を実行することができる。
また、前記連結部材は、前記第1ターゲットと前記第2ターゲットとを連結させる棒状の第1連結部と、前記計測対象点に固定される棒状の固定部とを有し、前記第1連結部と前記固定部とが直線状に連なっていてもよい。
この場合、第1ターゲットと第2ターゲットとを結ぶ直線上に計測対象点が実質的に位置することとなり、各ターゲットの三次元座標から計測対象点の三次元座標を容易に算出することが可能となる。
また、上記態様の計測用冶具は、第3ターゲットをさらに備え、前記連結部材は、前記第2ターゲットと前記第3ターゲットとを連結させる第2連結部を有していてもよい。
この場合、3つのターゲットの三次元座標を用いて、3つの軸方向に対する計測用冶具の傾斜角(3軸傾斜角)を測定することができる。さらに、計測用冶具の3軸傾斜角の変化量から、3つの軸方向に対する計測対象点の傾斜変化量を算出することができる。
また、前記連結部材は、前記第1ターゲットと前記第2ターゲットとを連結させる棒状の第1連結部を有し、前記第2連結部は、棒状に形成されるとともに、前記第1連結部に対して交差する方向に延びていてもよい。
この場合、第1ターゲットと第2ターゲットとを結ぶ直線に対する第3ターゲットの距離をより大きくすることができる。したがって、第3ターゲットの三次元座標によって測定される計測用冶具の傾斜角の測定精度を、より高めることができる。
本発明の上記態様によれば、変位量および傾斜変化量を1つの系統で計測できる手段を提供することができる。
本実施形態に係る計測用冶具の正面図である。 図1の計測用冶具の側面図である。 図1の計測用冶具の平面図である。 本実施形態に係る計測方法の一例を示すフローチャートである。 計測対象としての斜面に、複数の計測用冶具を固定した場合を示す図である。 本実施形態の変形例に係る計測用冶具の正面図である。
以下、本実施形態の計測方法および当該計測方法に用いる計測用冶具について図面に基づいて説明する。
本明細書では、計測対象における任意の点を計測対象点という。計測対象としては、地盤(坑口、盛土、切土、斜面など)や、構造物(土留、鉄骨、壁体、護岸、建物、塔、橋梁など)が挙げられる。本実施形態は、時間経過に伴う計測対象点の3次元変位量および傾斜変化量を、1つの系統で同時に計測することを可能とする。なお、本明細書において計測対象点の傾斜量とは、当該計測対象点が設定された地盤や構造物などの表面の傾斜量を意味する。また、本明細書において傾斜変化量とは、時間経過に伴う傾斜量の変化量を意味する。
本実施形態の計測方法は、図1に示すような計測用冶具10を用いる。
(計測用冶具)
図1に示すように、計測用冶具10は、第1ターゲット1と、第2ターゲット2と、第3ターゲット3と、連結部材4と、を備えている。
ターゲット1~3としては、それぞれの三次元座標を測定可能な任意の物体を用いることができる。例えば、トータルステーションによってターゲット1~3の三次元座標を測定する場合、ターゲット1~3としてはプリズム反射鏡を用いることができる。また、ターゲット1~3の三次元座標をGPS(Global Positioning System)によって測定する場合には、ターゲット1~3として、人工衛星との間で信号の送受信が可能な電子部品を用いることができる。なお、トータルステーションまたはGPS以外の方法により、ターゲット1~3の三次元座標を測定してもよい。
連結部材4は、第1連結部4aと、固定部4bと、第2連結部4cとを有している。第1連結部4a、固定部4b、第2連結部4cは、一体に形成されていてもよいし、別体の部品が組み合わされて形成されていてもよい。連結部材4の材質としては金属、樹脂、木材などを用いることができる。特に、温度変化や時間の経過に伴う伸縮量が小さい金属が、連結部材4の材質として好適である。
第1連結部4aには、第1ターゲット1および第2ターゲット2が間隔を空けて固定されている。これにより、第1連結部4aは第1ターゲット1と第2ターゲット2とを連結するとともに、第1ターゲット1と第2ターゲット2との間の距離を固定している。本実施形態の第1連結部4aは棒状に形成されている。ただし、第1連結部4aの形状は適宜変更可能であり、例えば筒状、板状、ブロック状などであってもよい。
固定部4bは、計測用冶具10のうち、計測対象Tの計測対象点Pに固定される部分である。本実施形態の固定部4bは棒状に形成されており、第1連結部4aと直線状に連なっている。図1の例では、棒状の固定部4bを計測対象Tに突き刺すことで、固定部4bを計測対象点Pに固定している。
ただし、固定部4bの形状や、固定部4bを計測対象点Pに固定する方法は適宜変更可能である。例えば、固定部4bに板状の取付部を形成して、当該取付部の貫通孔にボルトを通して計測対象Tに締結することで、固定部4bを計測対象点Pに固定してもよい。あるいは、固定用冶具をボルトなどによって計測対象Tに予め固定して、当該固定用冶具に固定部4bを固定することで、固定部4bを計測対象点Pに固定してもよい。また、固定部4bの形状は筒状、板状、ブロック状などであってもよい。
第2連結部4cは、第1連結部4aのうち第2ターゲット2が配置された部分に接続されている。第2連結部4cのうち、第1連結部4aから離れた方の端部には、第3ターゲット3が固定されている。これにより第2連結部4cは、第2ターゲット2と第3ターゲット3とを連結するとともに、第2ターゲット2と第3ターゲット3との間の距離を固定している。本実施形態の第2連結部4cは棒状に形成されている。ただし、第2連結部4cの形状は適宜変更可能であり、例えば筒状、板状、ブロック状などであってもよい。
第2連結部4cは、第1連結部4aおよび固定部4bから分岐するように延びている。換言すると、第2連結部4cは第1連結部4aに対して交差する方向に延びている。本明細書では、第1ターゲット1と第2ターゲット2とを結ぶ直線を直線L1といい、第2ターゲット2と第3ターゲット3とを結ぶ直線を直線L2という。図1に示す、直線L1と直線L2とがなす角度φは、略直角であることが好ましい(詳細は後述)。このため、第1連結部4aが延びる方向と第2連結部4cが延びる方向とのなす角度も略直角であることが好ましい。ただし、上記角度が略直角でなくても、計測用冶具10を用いて計測対象点Pの変位および傾斜を計測することは可能である。
(計測方法)
次に、計測用冶具10を用いて計測対象点Pの変位量および傾斜変化量を計測する計測方法について、図4のフローチャートを用いて説明する。ここでは、図5に示すように、計測対象Tが傾斜面である場合について説明する。ただし、以下で説明する計測方法は他の計測対象Tについても同様に適用可能である。
なお、以下の説明において、計測対象点Pの三次元座標を(Xst,Yst,Zst)のように表し、計測用冶具10の設置姿勢を(αst、θst、βst)のように表す場合がある。上記符号sは、計測対象点Pを複数設けた場合の、計測対象点Pの識別番号に対応している。上記符号tは、測定した時刻(時点)に対応している。例えば、(X20,Y20,Z20)は、計測対象点P2(s=2)の初期測定時(t=0)のX座標、Y座標、Z座標である。
また、例えば(α20、θ20、β20)は、計測対象点P2(s=2)の初期測定時(t=0)のα傾斜角、θ傾斜角、β傾斜角である。α傾斜角は、Y軸方向から見たときのZ軸に対する直線L1の傾きである(図1参照)。θ傾斜角は、X軸方向から見たときのZ軸に対する直線L1の傾きである(図2参照)。β傾斜角は、Z軸方向から見たときのX軸に対する直線L2の傾きである(図3参照)。
なお、X軸、Y軸、Z軸は、世界測地系や日本測地系に準拠した座標軸であってもよいし、現場ごとに個別に設定した座標軸であってもよい。
図4に示すように、本実施形態の計測方法では、まず計測用冶具10を計測対象Tの計測対象点Pに取り付ける取付工程を行う。図5の例では、計測対象Tである斜面に、計12か所の計測対象点P1~P12を設定している。そして、各計測対象点P1~P12に、計測用冶具10の固定部4bを固定している。このように、複数の計測対象点Pを設定することで、斜面の広い範囲における変位量・傾斜変化量を測定することができる。斜面以外の計測対象Tについても同様に、複数の計測対象点Pを設定し、複数の計測用冶具10を取り付けてもよい。計測用冶具10を取り付けた後、必要に応じて、計測用冶具10周辺の計測対象Tの養生処置を行ってもよい。
計測用冶具10を計測対象点Pに取り付けた後、各第2ターゲット2と計測対象点Pとの間の間隔d(図1参照)を測定する。なお、間隔dが計測用冶具10の設置状況によらず略一定である場合(例えば、固定用冶具を用いて固定部4bを計測対象Tに取り付ける場合)には、間隔dを測定しなくてもよい。また、測定対象Tの大きさに対して間隔dが無視できるほど小さい場合には、間隔dの測定を省略するとともに、第2ターゲット2の三次元座標を計測対象点Pの三次元座標とみなしてもよい。
次に、必要に応じてトータルステーション設置工程を行う。トータルステーション設置工程では、各計測用冶具10を観測可能な箇所にトータルステーションSを設置する(図5参照)とともに、トータルステーションの座標値を取得する。トータルステーションの座標値は、例えば、2つの基準点Bからの後方交会によって取得することができる。
なお、計測用冶具10のターゲット1~3の座標をGPSで測定する場合など、トータルステーションを用いない場合には、トータルステーション設置工程を行わなくてもよい。
次に、初期測定工程を行う。初期測定工程では、初期時点T0における各計測用冶具10のターゲット1~3の三次元座標を測定する。各ターゲット1~3の三次元座標の測定には、トータルステーションを用いてもよいし、GPSを用いてもよい。
本明細書では、初期時点T0における各ターゲット1~3の三次元座標データを、初期座標データD0と記す。初期座標データD0には、初期時点T0における各計測用冶具10のターゲット1~3のマトリックス形式の三次元座標の値が含まれている。
次に、初期演算工程を行う。初期演算工程では、初期座標データD0に基づいて、初期時点T0における各計測対象点Pの三次元座標(Xs0,Ys0,Zs0)および各計測用冶具10の設置姿勢(αs0、θs0、βs0)を演算する。また、各計測対象点Pの三次元座標(Xs0,Ys0,Zs0)の演算には、必要に応じて間隔dを用いる。
初期座標データD0および間隔dから(Xs0、Ys0、Zs0)、(αs0、θs0、βs0)を演算する方法の詳細については省略するが、幾何学的手法によって算出することができる。
次に、第1測定工程を行う。第1測定工程では、第1時点T1における各計測用冶具10のターゲット1~3の座標を測定する。各ターゲット1~3の三次元座標の測定には、トータルステーションを用いてもよいし、GPSを用いてもよい。なお、第1時点T1は、初期時点T0より後の任意の時点である。
本明細書では、第1時点T1における各ターゲット1~3の三次元座標データを、第1座標データD1と記す。第1座標データD1には、第1時点T1における各計測用冶具10のターゲット1~3のマトリックス形式の三次元座標の値が含まれている。
次に、第1演算工程を行う。第1演算工程では、第1座標データD1に基づいて、第1時点T1における各計測対象点Pの三次元座標(Xs1、Ys1、Zs1)および各計測用冶具10の設置姿勢(αs1、θs1、βs1)を演算する。必要に応じて間隔dの値を用いる点は初期演算工程と同様である。また、演算の手法は初期演算工程と同様である。
次に、算出工程を行う。算出工程では、初期座標データD0および第1座標データD1に基づいて、初期時点T0と第1時点T1との間における計測対象点Pの変位量および傾斜変化量を算出する。具体的に、変位量の算出は、(Xs1、Ys1、Zs1)のマトリックスから(Xs0、Ys0、Zs0)のマトリックスを減算すればよい。これにより、各計測対象点PのX軸、Y軸、およびZ軸における変位量を算出することができる。
傾斜変化量の算出は、(αs1、θs1、βs1)のマトリックスから(αs0、θs0、βs0)のマトリックスを減算すればよい。これにより、各計測対象点Pのα傾斜角、θ傾斜角、およびβ傾斜角の変化量(すなわち傾斜変位量)を算出することができる。
なお、図4のフローチャートでは、初期演算工程および第1演算工程の後で算出工程を行っており、初期座標データD0および第1座標データD1から間接的に変位量および傾斜変化量を算出している。しかしながら、初期演算工程および第1演算工程を省略し、初期座標データD0および第1座標データD1から直接的に変位量および傾斜変化量を算出してもよい。つまり、算出工程では、初期座標データD0および第1座標データD1から直接的または間接的に計測対象点Pの傾斜変化量および変位量を算出する。
以降、必要に応じて測定工程、演算工程、および算出工程を繰り返すことで、第1時点T1より後の時点の各計測対象点Pの変位量および傾斜変化量を計測してもよい。例えば、第2時点T2では第2測定工程を行い、第2座標データD2を取得する。また、第2演算工程では、第2座標データD2に基づいて、第2時点T2における各計測対象点Pの三次元座標(Xs2、Ys2、Zs2)および各計測用冶具10の設置姿勢(αs2、θs2、βs2)を演算する。そして、算出工程において、(Xs2,Ys2,Zs2)および(Xs0,Ys0,Zs0)から変位量を算出し、(αs2、θs2、βs2)および(αs0、θs0、βs0)から傾斜変化量を算出することができる。
なお、上記の計測方法における演算や算出は、トータルステーションに接続された電子機器(ノートPCなど)で実行してもよいし、当該電子機器と通信する電子機器(デスクトップ型PCなど)で実行してもよい。また、トータルステーションから初期座標データD0、第1座標データD1などを無線で受信した電子機器で実行してもよい。あるいは、GPSを利用する場合に、通信衛星から初期座標データD0、第1座標データD1などを無線で受信した電子機器で実行してもよい。
以上説明したように、本実施形態の計測方法は、互いの距離が固定された複数のターゲット1~3を有する計測用冶具10を計測対象点Pに取り付ける取付工程と、初期時点T0におけるターゲット1~3の三次元座標である初期座標データD0を測定する初期測定工程と、第1時点T1におけるターゲット1~3の三次元座標である第1座標データD1を測定する第1測定工程と、初期座標データD0および第1座標データD1に基づいて初期時点T0と第1時点T1との間における計測対象点Pの傾斜変化量および変位量を算出する算出工程と、を有している。
この構成により、計測対象点Pの傾斜変化量および変位量を共通の計測用冶具10を用いて同時に計測することが可能となる。このように、1つの系統で傾斜変化量および変位量を計測することで、計測を省力化するとともに、変位量・傾斜変化量を一元管理することが可能となる。さらに、例えばGPSやトータルステーションによるターゲット1~3の自動測定機能を用いれば、変位量・傾斜変化量の計測を自動化することもできる。
また、本実施形態の計測用冶具10は、時間の経過に伴う計測対象点Pの傾斜変化量および変位量を計測するために用いられ、第1ターゲット1と、第2ターゲット2と、第1ターゲット1と第2ターゲット2との間の距離を固定する連結部材4と、を備えている。この計測用冶具10により、本実施形態に係る計測方法を実行することができる。
また、連結部材4は、第1ターゲット1と第2ターゲット2とを連結させる棒状の第1連結部4aと、計測対象点Pに固定される棒状の固定部4bとを有している。そして、第1連結部4aと固定部4bとが直線状に連なっている。この構成により、第1ターゲット1と第2ターゲット2とを結ぶ直線L1上に計測対象点Pが実質的に位置することとなり、各ターゲット1、2の三次元座標から計測対象点Pの三次元座標を容易に算出することが可能となる。
また、計測用冶具10は第3ターゲット3をさらに備えており、連結部材4は、第2ターゲット2と第3ターゲット3とを連結させる第2連結部4cを有している。この場合、3つのターゲット1~3の三次元座標を用いて、3つの軸方向に対する計測用冶具10の傾斜角(3軸傾斜角)を測定することができる。さらに、計測用冶具10の3軸傾斜角(α、θ、β)の変化量から、3つの軸方向に対する計測対象点Pの傾斜変化量を算出することができる。
また、第2連結部4cは、棒状に形成されるとともに、第1連結部4aに対して交差する方向に延びている。この構成により、第1ターゲット1と第2ターゲット2とを結ぶ直線L1に対する第3ターゲット3の距離をより大きくすることができる。したがって、第3ターゲット3の三次元座標によって測定される計測用冶具10のβ傾斜角の測定精度を、より高めることができる。なお、直線L1と直線L2とがなす角φ(図1参照)が直角に近いほど、β傾斜角(図3参照)が変化したとき、第3ターゲット3の三次元座標の変化量が大きくなり、β傾斜角の変化の測定精度を高めることができる。したがって、第1連結部4aと第2連結部4cとがなす角も直角に近いことが望ましい。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、計測用冶具10が第3ターゲット3を備えていたが、第3ターゲット3を備えていない計測用冶具10を採用してもよい。この場合、連結部材4は第2連結部4cを有していなくてもよい。計測用冶具10が第3ターゲット3を備えていない場合は、計測用冶具10のβ傾斜角を測定しない点が前記実施形態と異なるが、その他の点は前記実施形態と同様である。
また、連結部材4は第1連結部4a、固定部4b、および第2連結部4c以外の部位を有していてもよい。例えば図6に示すように、連結部材4は補強部4dを有していてもよい。補強部4dによって、第1連結部4aおよび第2連結部4cの中間部分同士を接続することで、第1ターゲット1および第2ターゲット2に対する第3ターゲット3の位置を安定させることができる。なお、補強部4dは、第1連結部4aの第1ターゲット1近傍の部分と、第2連結部4cの第3ターゲット3近傍の部分とを接続していてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…第1ターゲット 2…第2ターゲット 3…第3ターゲット 4…連結部材 4a…第1連結部 4b…固定部 4c…第2連結部 10…計測用冶具 P…計測対象点 T…計測対象

Claims (3)

  1. 互いの距離が固定された複数のターゲットを有する計測用冶具を、計測対象点に取り付ける取付工程と、
    初期時点T0における前記ターゲットの三次元座標である初期座標データD0を測定する初期測定工程と、
    第1時点T1における前記ターゲットの三次元座標である第1座標データD1を測定する第1測定工程と、
    前記初期座標データD0および前記第1座標データD1に基づき、前記初期時点T0と前記第1時点T1との間における前記計測対象点の傾斜変化量および変位量を算出する算出工程と、を有し、
    前記計測用冶具は、
    第1ターゲットと、
    第2ターゲットと、
    第3ターゲットと、
    前記第1ターゲットと前記第2ターゲットとの間の距離を固定する連結部材と、を備え、
    前記連結部材は、前記第1ターゲットと前記第2ターゲットとを連結させる棒状の第1連結部と、前記第2ターゲットと前記第3ターゲットとを連結させ前記第1連結部に対して交差する方向に延びる棒状の第2連結部と、を有する、計測方法。
  2. 時間の経過に伴う計測対象点の傾斜変化量および変位量を計測するために用いる計測用冶具であって、
    第1ターゲットと、
    第2ターゲットと、
    第3ターゲットと、
    前記第1ターゲットと前記第2ターゲットとの間の距離を固定する連結部材と、を備え
    前記連結部材は、前記第1ターゲットと前記第2ターゲットとを連結させる棒状の第1連結部と、前記第2ターゲットと前記第3ターゲットとを連結させ前記第1連結部に対して交差する方向に延びる棒状の第2連結部と、を有する、計測用冶具。
  3. 前記連結部材は、前記計測対象点に固定される棒状の固定部を有し、
    前記第1連結部と前記固定部とが直線状に連なっている、請求項2に記載の計測用冶具。
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