JP2008216019A - トルクセンサ及び電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

トルクセンサ及び電動式パワーステアリング装置 Download PDF

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Ikunori Sakatani
郁紀 坂谷
Atsuyoshi Asaga
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Abstract

【課題】着磁が容易で着磁工数を低減できるとともに、着磁強度のばらつきを少なくできて、磁石表面の破損を防止可能とする。
【解決手段】トルクセンサに、第1及び第2の軸間に同軸上に連結された弾性部材と、第1の軸又は弾性部材の一端側に固定され、軸方向に2極に着磁された磁石と、それぞれ磁石の周側面と対向するように、かつ磁石の軸方向と平行に複数の爪部が設けられ、当該爪部が交互に位置するように磁石の軸方向の両端に固定された一対の磁石側磁性体と、第2の軸又は弾性部材の他端側に連結され、磁石及び一対の磁石側磁性体と共に磁気回路を形成し、一対の磁石側磁性体との間の相対位置が変化したときに、磁気回路に発生する磁束密度が変化する構造を有する磁性体部と、磁気回路に発生する磁束密度を検出する磁気検出素子とを設けるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車の電動式パワーステアリング装置(EPS)などのように、回転動力を伝達する機構における捩れトルクの状態を測定するトルクセンサ及びこれを備えた電動式パワーステアリング装置の改良に関する。
回転動力を伝達する機構における捩れトルクの状態を測定するトルクセンサとして、下記特許文献1及び特許文献2に開示されたものが知られている。
これらトルクセンサは、例えば、2つの磁気センサを用い、それぞれ極性の異なった出力信号を作動増幅した出力結果から電圧変化としてのネジで角度を測定すると共に、かかる電圧変化の異常検出により、これら2つの磁気センサの異常状態を検出可能にするものである。
特許第2741388号公報 特開2003−149062号公報
しかしながら、かかる特許文献1及び特許文献2に開示されたトルクセンサにおいては、磁石を多極着磁するなどの必要があり、着磁工数が多く、製造が煩雑になる問題があった。また、これらトルクセンサにおいては、多極に着磁する必要があるために着磁強度にばらつきが生じ、トルクセンサとしての測定精度が劣化するという問題もあった。
さらに特許文献1及び特許文献2に開示されたトルクセンサにおいては、磁石表面と対向する磁性体との間の隙間を狭くする必要があるため、磁石表面に保護層を設けることができず、組み立て不良による接触などによって磁石表面が破損しやすいなどの問題もあり、改善が望まれていた。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、製造が容易で測定精度が高く、かつ損傷が発生し難いトルクセンサ及び電動式パワーステアリング装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、トルクセンサにおいて、第1及び第2の軸間に同軸上に連結された弾性部材と、前記第1の軸又は前記弾性部材の一端側に固定され、軸方向に2極に着磁された磁石と、それぞれ前記磁石の周側面と対向するように、かつ前記磁石の軸方向と平行に複数の爪部が設けられ、当該爪部が交互に位置するように前記磁石の軸方向の両端に固定された一対の磁石側磁性体と、前記第2の軸又は前記弾性部材の他端側に連結され、前記磁石及び前記一対の磁石側磁性体と共に磁気回路を形成し、前記弾性部材の捩れに応じて前記一対の磁石側磁性体との間の相対位置が変化したときに、前記磁気回路に発生する磁束密度が変化する構造を有する磁性体部と、前記磁気回路に発生する磁束密度を検出する磁気検出素子とを備えることを特徴とする。
これにより、磁石を軸方向のどちらか一方をN極に、他方をS極に着磁するだけであるので、着磁が容易であり、着磁工数を軽減できるとともに、着磁の強度のばらつきが少なくなり、着磁精度を向上できる。また、磁石外周面には、対向する部品を設ける必要がないので磁石の表面を保護層で保護することが可能となる。その結果、磁石の破損などの課題を改善でき、信頼性を向上できる。
請求項2に係る発明は、前記磁性体部が、軸方向に間隔を隔てて向かい合うように配置された一組の磁性体から構成され、各前記磁性体が、前記磁石側磁性体の周囲を取り囲むように配置された環状の環状部と、前記環状部の内周側に当該環状部の径方向に突出するように設けられた凸部とを備え、一方の前記磁性体の凸部間に、他方の前記磁性体の凸部が位置するように各前記磁性体が配設されたことを特徴とする。これにより、磁石側磁性体のどちらとも磁気回路を構成することができ、磁気検出素子へ誘導される磁束の向きを反転させることができる。
請求項3に係る発明は、前記一組の磁性体が、一方の前記磁性体の凸部間の中心位置に、他方の前記磁性体の凸部の中心が位置するように配設されたことを特徴とする。これにより、一方の磁性体の凸部と他方の磁性体の凸部との周方向距離を大きくとることができる。
請求項4に係る発明は、前記磁性体の前記凸部が等間隔に設けられたことを特徴とする。これにより、磁性体の凸部間の距離を大きくとることができる。
請求項5に係る発明は、前記磁性体が軸対称な形状であることを特徴とする。これにより、磁性体の凸部が軸に対して対称な位置に配設されるため、偏心などの影響を小さくすることができる。
請求項6に係る発明は、前記一対の磁石側磁性体が、前記磁石の着磁面全体を覆うことを特徴とする。これにより、磁石から発生する磁束を漏れなく磁気回路へ誘導することができる。
請求項7に係る発明は、前記一対の磁石側磁性体が、一方の前記磁石側磁性体の前記爪部間の中心位置に、他方の前記磁石側磁性体の爪部の中心が位置するように配設されたことを特徴とする。これにより、一方の磁石側磁性体の爪部と他方の磁石側磁性体の爪部との周方向距離を大きくとることができる。
請求項8に係る発明は、前記磁石側磁性体が軸対称な形状であることを特徴とする。これにより、磁石側磁性体の爪部が軸に対して対称な位置に配設されるため、偏心などの影響を小さくすることができる。
請求項9に係る発明は、前記磁石側磁性体の爪部が等間隔に配置されたことを特徴とする。これにより、磁石側磁性体の爪部と爪部の間の距離を大きくとることができる。
請求項10に係る発明は、前記磁石側磁性体及び前記磁性体の少なくとも一方が、ニッケルの含有量が40wt%以上の合金を用いて形成されたことを特徴とする。これにより、磁石側磁性体及び磁性体の磁気特性を向上させることができる。
請求項11に係る発明は、前記磁石側磁性体及び前記磁性体の少なくとも一方が、ニッケルの含有量が40wt%以上80wt%以下の合金を用いて形成されたことを特徴とする。これにより、磁石側磁性体及び磁性体の磁気特性をさらに向上させることができる。
請求項12に係る発明は、前記磁石、前記一対の磁石側磁性体及び前記磁性体部と共に前記磁気回路を構成し、前記磁性体部に近接して配置されて前記磁性体から磁束を導くと共に、当該磁束を集める集磁部を有する補助磁性体部を備え、前記磁気検出素子は、前記補助磁性体部の前記集磁部に集められた前記磁気回路を通過する前記磁束の磁束密度を検出することを特徴とする。これにより、磁気検出素子と磁性体との位置関係に変化が生じても、磁気回路への影響を小さくすることができ、かつ磁束を磁気検出素子へ集中させることができるため、偏心などの影響を小さくし、かつ磁気的な外乱にも強くできる。
請求項13に係る発明は、前記磁性体部が、軸方向に間隔を隔てて向かい合うように配置された一組の環状の磁性体から構成され、前記補助磁性体部が、それぞれ対応する前記磁性体と径方向で対向し、かつ軸方向寸法が前記磁性体の軸方向寸法よりも大きいリング状の一対の補助磁性体を備えることを特徴とする。これにより、構成部品の加工誤差の影響を小さくでき、かつ偏心などの影響を小さくすることができる。
請求項14に係る発明は、前記磁性体部が、軸方向に間隔を隔てて向かい合うように配置された一組の環状の磁性体から構成され、前記補助磁性体部が、それぞれ対応する前記磁性体と径方向で対向し、かつ前記磁性体を軸方向で挟み込む一対の補助磁性体を備えることを特徴とする。これにより、構成部品の加工誤差の影響を小さくでき、かつ偏心などの影響を小さくすることができる。
請求項15に係る発明は、前記磁性体部が、軸方向に間隔を隔てて向かい合うように配置された一組の環状の磁性体から構成され、前記補助磁性体部が、それぞれ対応する前記磁性体と軸方向に対向し、当該磁性体よりも小さい幅の円弧部を有する一対の補助磁性体を備えることを特徴とする。これにより、構成部品の加工誤差の影響を小さくでき、かつ偏心などの影響を小さくすることができる。
請求項16に係る発明は、前記補助磁性体がニッケルの含有量が40wt%以上の合金を用いて形成されたことを特徴とする。これにより、補助磁性体の磁気特性を向上させることができる。
請求項17に係る発明は、前記補助磁性体がニッケルの含有量が40wt%以上80wt%以下の合金を用いて形成されたことを特徴とする。これにより、補助磁性体の磁気特性をさらに向上させることができる。
請求項18に係る発明は、前記磁気検出素子が2つ設けられ、一方の前記磁気検出素子の出力に基づいて他方の前記磁気検出素子の異常を検出する異常検出回路を備えることを特徴とする。これにより、2重系を構成できる。
請求項19に係る発明は、前記磁気検出素子が3つ以上設けられたことを特徴とする。これにより、多重系を構成できる。
請求項20に係る発明は、電動式パワーステアリング装置であって、請求項1乃至請求項19のいずれか1項に記載のトルクセンサを備えることを特徴とする。これにより、高精度なアシストができる。
本発明によれば、磁石を軸方向のどちらか一方をN極に、他方をS極に着磁するだけであるので、着磁が容易であり、着磁工数を軽減できるとともに、着磁の強度のばらつきが少なくなり、着磁精度を向上できる。また、磁石外周面には、対向する部品を設ける必要がないので磁石の表面を保護層で保護することが可能となる。その結果、磁石の破損などの問題を改善でき、信頼性を向上できる。
以下、図面について本発明の一実施の形態を詳述する。
図1〜図3において、1は全体として本実施形態によるルクセンサ1を示す。このトルクセンサ1は、第1の軸2及び第2の軸3を同軸に連結するトーションバー4と、第1の軸2の下端部に固定された円柱形状の磁石アセンブリ5と、磁石アセンブリ5の周囲を取り囲むように配置された磁性体部6と、磁性体部に近接して配置され、磁性体部6から磁束を導く補助磁性体部7と、磁気検出素子8とから構成される。
トーションバー4は、第1及び第2の軸2,3間に相対的な捩れトルクが与えられると自身に捩れを生じる捩り要素であり、弾性部材から形成される。本実施の形態の場合、このトーションバー4は、第1の軸2と一体に捩じれる磁石アセンブリ5の回転に干渉しないように、第1及び第2の軸2,3よりも小さい径で形成されている。
磁石アセンブリ5は、磁石10と、一般的な鉄系の金属からなる第1及び第2の磁石側磁性体11A,11Bとを樹脂12により一体にモールドすることにより構成されている。コスト面から磁石10としてフェライトの焼結磁石を使用する場合があるが、この場合、磁石10が割れて後述する磁気回路がショートしてしまうことが考えられる。本実施の形態においては、磁気アセンブリ5をモールドすることによりこのような不具合を回避することができる。
磁石10は、円柱状に形成され、その上面側及び下面側がそれぞれN極又はS極に着磁されている。
また第1及び第2の磁石側磁性体11A,11Bは、図3からも明らかなように、有孔円板状の主板部11AX,11BXの外周部に一定間隔で複数の爪部11AY,11BYが設けられて形成されており、これら爪部11AY,11BYがそれぞれ磁石10の周側面と間隙を介して対向するように軸方向に屈曲されている。本実施の形態の場合、第1及び第2の磁石側磁性体11A,11Bには、それぞれ磁石10の軸方向の長さとほぼ同じ長さの同形状の爪部11AY,11BYが60度間隔で設けられている。
これら第1及び第2の磁石側磁性体11A,11Bは、それぞれ磁石10をその上面側又は下面側から覆うように、かつ第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AY間の中心位置に第2磁石側磁性体11Bの爪部11BYが位置するように位置決めされた状態で樹脂12により一体化されている。
一方、磁性体部6は、軸方向に間隔を隔てて向かい合うように配置された一組の環状の磁性体6A,6Bから構成される。各磁性体6A,6Bは、一般的な鉄系の金属から形成されており、それぞれ環状の環状部6AX,6BXと、矩形状の凸部6AY,6BYとを備える。環状部6AX,6BXは、磁石アセンブリ5の外径よりも大きい内径を有し、磁石アセンブリ5と同軸上に当該磁石アセンブリ5を取り囲むように配置されている。また凸部6AY,6BYは、環状部6AX,6BXの内周側に当該環状部の径方向に突出するように、第1及び第2の磁石側磁性体11A,11Bの爪部11AY,11BYと同じ数だけ等間隔で設けられている。
これら第1及び第2の磁性体6A,6Bは、第1の磁性体6Aの凸部6AY間の中心位置に第2の磁性体6Bの凸部6BYが位置するように位置決めされた状態で樹脂13により一体化されている。そして第1及び第2の磁性体6A,6Bは、連結部材14を介して第2の軸3に固定されている。
他方、補助磁性体部7は、それぞれ一般的な鉄系の金属からなる第1及び第2の補助磁性体7A,7Bから構成される。
第1及び第2の補助磁性体7A,7Bは、軸方向の寸法が第1及び第2の磁性体6A,6Bの軸方向の寸法よりも大きいリング状に形成されており、それぞれ対応する第1又は第2の磁性体6A,6Bと間隙を介してその径方向に対応するように配置されている。
第1及び第2の補助磁性体7A,7Bには、それぞれ外周側に当該第1又は第2の補助磁性体7A,7Bの径方向に突出する集磁部7AX,7BXが設けられており、第1及び第2の補助磁性体7A,7Bは、これら集磁部7AX,7BXが間隙を介して対向するように磁気検出素子8と一体に樹脂15によりモールドされている。これにより磁石10、第1及び第2の磁石側磁性体11A,11B、磁性体6、第1及び第2の補助磁性体7A,7Bからなる磁気回路を通過する磁束を、第1及び第2の補助磁性体7A,7Bの集磁部7AX,7AY間に集めることができるようになされている。
磁気検出素子8は、ホール素子、MR素子、MI素子やそれぞれを使用したICなどから構成される。この磁気検出素子8は、第1及び第2の補助磁性体7A,7Bの集磁部7AX,7BX間に配置されており、これによりかかる磁気回路を通過する磁束密度の変化を検出することができるようになされている。
以上の構成のトルクセンサ1では、第1の軸2に捩れトルクが与えられてトーションバー4に捩れが発生すると、磁石アセンブリ5と、第1及び第2の磁性体6A,6Bとの円周方向の相対角度(相対位置)が変化するため、第1及び第2の磁石側磁性体11A,11Bの爪部11AX,11BXと、第1及び第2の磁性体6A,6Bの凸部6AY,6BYとの間の距離が変化し、これに応じてかかる磁気回路を流れる磁束の量(磁束密度)が変化する。
より具体的には、磁石アセンブリ5と第1及び第2の磁性体6A,6Bとの相対回転角度が変化すると、例えば第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AYと、第2の磁石側磁性体11Bの爪部11BYとの間の中心に位置していた第1の磁性体6Aの凸部6AYは、徐々にN極側(又はS極側)である第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AY(又は第2の磁石側磁性体11Bの爪部11BY)から離れて、S極側(又はN極側)である第2の磁石側磁性体11Bの爪部11BY(又は第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AY)に近づいていく。それと同時に、第2の磁性体6Bの凸部6BYは、徐々にS極側(又はN極側)である第2の磁石側磁性体11Bの爪部11BY(又は第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AY)から離れて、N極側(又はS極側)である第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AY(又は第2の磁石側磁性体11Bの爪部11BY)に近づいていく。その結果、第1の磁性体6Aから第2の磁性体6Bに流れていた磁束の量は徐々に減少し、最終的には、磁束の向きは反転する。
図4は、第1の磁性体6Aの凸部6AYがそれぞれ第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AY及び第2の磁石側磁性体11Bの爪部11BY間の中心に位置した状態(以下、これを第1の状態と呼ぶ)を示す。この第1の状態のときには、第2の磁性体6Bの凸部6BYも、それぞれ第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AY及び第2の磁石側磁性体11Bの爪部11BY間の中心に位置するため、磁気回路内に磁束が流れない。トルクセンサ1は、第1の軸2や第2の軸3に外部から捩れトルクが与えられていない初期状態のときには、この第1の状態となっている。
一方、図5は、第1の状態から第1の軸2及び又は第2の軸3に捩れトルクが与えられて、第1及び第2の磁性体6A,6Bが磁石アセンブリ5に対して相対的に右回りに30度回転した状態を示す(以下、これを第2の状態と呼ぶ)。この第2の状態では、第1の磁性体6Aの凸部6AYがそれぞれ第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AYと対向し、第2の磁性体6Bの凸部6BYがそれぞれ第2の磁石側磁性体11Bの爪部11BYと対向する。そしてこの第2の状態のときには、第1の磁性体6Aの凸部6AYがそれぞれ第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AYに、第2の磁性体6Bの凸部6BYが第2の磁石側磁性体11Bの爪部11BYにそれぞれ最も近づくため、最も多く第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AYから第1の磁性体6Aの凸部6AYに向かって磁気回路内を磁束が流れる。
他方、図6は、第1の状態から第1の軸2及び又は第2の軸3に捩れトルクが与えられて、第1及び第2の磁性体6A,6Bが磁石アセンブリ5に対して相対的に左回りに30度回転した状態を示す(以下、これを第3の状態と呼ぶ)。この第3の状態では、第1の磁性体6Aの凸部6AYが第2の磁石側磁性体11Bの爪部11BYと対向し、第2の磁性体6Bの凸部6BYが第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AYと対向した状態する。そしてこの第3の状態のときには、第1の磁性体6Aの凸部6AYが第2の磁石側磁性体11Bの爪部11BYに、第2の磁性体6Bの凸部6BYが第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AYにそれぞれ最も近づくため、最も多く第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AYから第2の磁性体6Bの凸部6BYに向かって磁気回路内を磁束が流れる。
図7に図4〜図6の第1〜第3の状態での磁気検出素子8の出力を示す。この図7に示すように、磁石アセンブリ5と第1及び第2の磁性体6A,6Bとの相対角度が変化すると、磁気回路を流れる磁束の向き及び量が変化するため、その磁束の向き及び量を磁気検出素子8で検出することで、当該検出結果に基づいて磁石アセンブリ5と第1及び第2の磁性体6A,6Bとの相対回転角度を測定することができる。その結果、第1の軸2及び第2の軸3の相対的な捩り量を測定でき、トーションバー4の捩り剛性から第1の軸2や第2の軸3に付加された捩れトルクの大きさを検出することができる。
なお、本実施の形態によるトルクセンサ1を電動式パワーステアリング装置に設けた場合、第1の軸2となるステアリング軸、第2の軸3となる出力軸、磁石アセンブリ5、第1及び第2の磁性体11A,11Bも相対回転しながら絶対回転することになる。しかしながら、第1及び第2の補助磁性体7A,7Bを静止側に設けることができるので、磁束変化を正確に測定することができる。
以上のように本実施の形態によるトルクセンサ1では、磁石10を軸方向の一方をN極、他方をS極にそれぞれ着磁するだけであるので、着磁が容易であり、着磁工数を軽減できると共に、着磁の強度のばらつきが少なくなり、着磁精度を向上できる。また、磁石10の外周面と接触する部品を設ける必要がないので磁石10の表面を保護層で保護することが可能となる。その結果、磁石10の破損などの問題を改善でき、信頼性を向上できる。
また本実施の形態によるトルクセンサ1では、第1及び第2の磁性体6A,6Bから磁束を導く第1及び第2の補助磁性体7A,7Bを設けるようにしているため、磁気検出素子8と第1及び第2の磁性体6A,6Bとの位置関係に変化が生じた場合においてもその変化が磁気回路に与える影響を小さくすることができる。さらに本実施の形態によるトルクセンサ1では、これら第1及び第2の補助磁性体7A,7Bに設けた集磁部7AX,7BX間に磁気検出素子8を配置するようにしているため、磁束を磁気検出素子8に集中させることができると共に、偏心などの影響を小さくし、かつ磁気的な外乱にも強くすることができる。
さらに本実施の形態によるトルクセンサ1では、第1及び第2の補助磁性体7A,7Bの軸方向の寸法を第1及び第2の磁性体6A,6Bの軸方向の寸法よりも長く選定するようにしているため、より一層と構成部品の加工誤差の影響を小さくし、かつ偏心などの影響を小さくすることができる。
さらに本実施の形態によるトルクセンサ1では、第1及び第2の磁石側磁性体11A,11Bによって磁石10の着磁面全体を覆うようにしているため、磁石10から発生する磁束を漏れなく磁気回路に誘導することができる。
さらに本実施の形態によるトルクセンサ1では、第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AY間の中心位置に、第2の磁石側磁性体11Bの爪部11BYの中心が位置するように第1及び第2の磁石側磁性体11A,11Bが位置決めされているため、第1の磁石側磁性体11Aの爪部11AY間及び第2の磁石側磁性体11Bの爪部11BY間の距離を大きくとることができ、捩れ角度の検出範囲を大きくすることができる。同様に、第1の磁性体6Aの凸部6AY間の中心位置に、第2の磁性体6Bの凸部6BYの中心が位置するように第1及び第2の磁性体6A,6Bが位置決めされるため、第1の磁性体6Aの凸部6AY間及び第2の磁性体6Bの凸部6BY間の距離を大きくとることができ、捩れ角度の検出範囲を大きくすることができる。
さらに本実施の形態によるトルクセンサ1では、第1及び第2の磁石側磁性体11A,11Bの爪部11AY,11BYが等間隔に配置されているため、これら爪部11AY,11BYの間の距離を大きくとることができ、捩れ角度の検出範囲を大きくすることができる。同様に、第1及び第2の磁性体6A,6Bの凸部6AY,6BYが等間隔に配置されているため、これら凸部6AY,6BY間の距離を大きくとることができ、捩れ角度の検出範囲を大きくすることができる。
さらに本実施の形態によるトルクセンサ1では、第1及び第2の磁石側磁性体11A,11Bが軸対称な形状に形成されているため、偏心などの影響を小さくすることができる。同様に、第1及び第2の磁性体6A,6Bも軸対称な形状に形成されているため、偏心などの影響を小さくすることができる。
さらに、このトルクセンサ1を電動式パワーステアリング装置に設ければ、高精度なアシストができる電動式パワーステアリング装置を得ることができる。
(2)第2の実施の形態
図8及び図9は、第2の実施の形態によるトルクセンサ20の概略構成を示す。このトルクセンサ20は、補助磁性体部21の構造が異なる点を除いて第1の実施の形態によるトルクセンサ1と同様に構成されている。
すなわち本実施の形態の場合、補助磁性体部21は、一般的な鉄系等の金属からなる第1及び第2の補助磁性体21A,21Bから構成される。第1及び第2の補助磁性体21A,21Bは、第1及び第2の磁性体6A,6Bと同径の円弧形状を有する板状の円弧部21AX,21BXと、この円弧部21AX,21BXの周方向の両端部に当該円弧部21AX,21BXの径方向内側に開口するようにそれぞれ形成された断面コ字状の挟込み部21AY,21BYと、円弧部21AX,21BXの周方向の略中央部に当該円弧部21AX,21BXの径方向外側に突出するように形成された集磁部21AZ,21BZとを有する。これら円弧部21AX,21BX、挟込み部21AY,21BY及び集磁部21AZ,21BZは、鉄系の金属からなる所定形状の板を屈曲加工することにより形成されたものである。
そして第1及び第2の補助磁性体21A,21Bは、挟込み部21AY,21BYにより軸方向で挟み込むように、対応する第1又は第2の磁性体6A,6Bにその径方向外側から取り付けられている。またこれら第1及び第2の補助磁性体21A,21Bの集磁部21AZ,21BZ間に磁気検出素子8が配置されており、これら第1及び第2の補助磁性体21A,21B並びに磁気検出素子8が図示しない樹脂により一体にモールドされている。
このように本実施の形態によるトルクセンサ20においては、第1及び第2の補助磁性体21A,21Bを、挟込み部21AY,21BYが対応する第1及び第2の磁性体6A,6Bに径方向に対向し、軸方向で挟み込むように構成したことにより、構成部品の加工誤差の影響を小さくでき、かつ偏心などの影響を小さくすることができる。よって、機械的な外乱を受けても磁気回路への影響を小さくできる。
(3)第3の実施の形態
図10〜図12は、第3の実施の形態によるトルクセンサ30の概略構成を示す。このトルクセンサ30は、補助磁性体部31の構成が異なる点を除いて第1の実施の形態によるトルクセンサ1と同様に構成されている。
すなわち本実施の形態の場合、補助磁性体部31は、一般的な鉄系等の金属からなる第1及び第2の補助磁性体31A,31Bから構成される。第1及び第2の補助磁性体31A,31Bは、第1及び第2の磁性体6A,6Bと略同径の円弧形状を有する円弧部31AX,31BXと、当該円弧部31AX,31BXの周方向の中央部に当該円弧部31AX,31BXの径方向外周側に突出するように形成された集磁部31AY,31BYとを有する。これら円弧部31AX,31BX及び集磁部31AY,31BYは、鉄系の金属からなる所定形状の板を屈曲加工することにより形成されたものである。
この場合、第1及び第2の補助磁性体31A,31Bは、円弧部31AX,31BXの幅が第1及び第2の磁性体6A,6Bの環状部6AX,6BXの幅よりも小さく形成されており、当該円弧部31AX,31BXが対応する第1及び第2の磁性体6A,6B間の内側面(その第1又は第2の磁性体6A,6Bが対をなす相手側の第2又は第1の磁性体6B,6Aと対向する面)と軸方向に対向するように配置されている。
このように本実施の形態によるトルクセンサ30は、第1及び第2の磁性体6A,6Bの環状部6AX,6BXの幅より第1及び第2の補助磁性体31A,31Bの円弧部31AX,31BXの幅を狭くしているため、構成部品の加工誤差の影響を小さくでき、かつ偏心などの影響を小さくすることができる。よって、機械的な外乱を受けても磁気回路への影響を小さくできる。
(4)他の実施の形態
なお上述の第1〜第3の実施の形態においては、第1及び第2の磁性体6A,6Bの凸部6AY,6BYを矩形状に形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかる凸部6AY,6BYの形状として三角、円弧形状などを採用するようにしても良く、必要とする出力特性が得られるのであれば、当該凸部6AY,6BYの形状としては種々の形状を広く適用することができる。
また上述の第1〜第3の実施の形態においては、第1及び第2の磁石側磁性体11A,11B、第1及び第2の磁性体6A,6B並びに第1及び第2の補助磁性体7A,7B,21A,21B,31A,31Bを、一般的な鉄系の金属で形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これらのうちの少なくとも1つを鉄系以外の磁性材を用いて形成するようにしても良い。具体的には、第1及び第2の磁性体6A,6B等の材料として一般的な鉄系の金属を使用した場合、第1及び第2の磁性体6A,6Bの出力特性にヒステリシスが発生する。そこで、かかる材料としてニッケルを含んだ合金を使用することにより、第1及び第2の磁石側磁性体11A,11B、第1及び第2の磁性体6A,6B並びに第1及び第2の補助磁性体7A,7B,21A,21B,31A,31Bの磁気特性を向上させることができる。
この場合において、かかる材料として全体の重さの40%(40wt%)以上ニッケルを含有した合金を使用することで、一般的な鉄系の金属に比べてヒステリシスを格段に少なくし、実用上は問題ないレベルまで向上することができるが、完全になくすことはできない。そのため、さらにヒステリシスを減少させたい場合には、かかる材料としてニッケルを全体の重さの40%以上80%以下(40wt%以上80wt%以下)、より好ましくは70%(70wt%)以上含む合金を使用するようにすれば良い。これにより、第1及び第2の磁石側磁性体11A,11B等の磁気特性をさらに向上させることができる。ただし、ニッケルは高価なため、要求される性能によって、ニッケルの含有量は適宜選定するのが良い。
さらに上述の第1〜第3の実施の形態においては、磁気検出素子8を1つのみ使用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、磁気検出素子8を2個使用しても良い。これにより、2重系を構成することができる。その場合、2個の磁気検出素子8の出力特性を逆向きに設定し、これら2個の磁気検出素子8の差動を得ることで、感度を2倍に向上することができる。なお、感度が十分な場合は、2個の磁気検出素子8の差動を得る必要はなく、どちらか一方の出力信号を使用しても良い。この場合は、2個の磁気検出素子8出力特性を同一としても良い。なお、2個の磁気検出素子8のうちの1個の磁気検出素子8の出力信号のみを使用する場合は、他方の磁気検出素子8の出力信号は参照とし、磁気検出素子8の異常検出に使用することができる。具体的には、一方の磁気検出素子8の出力に基づいて他方の磁気検出素子の異常を検出する異常検出回路を設け、当該異常検出回路が一方の磁気検出素子8の異常を検出したときには、ユーザにエラーを報告するようにすれば良い。
加えて、磁気検出素子8が2個の場合、どちらか一方の磁気検出素子8が破損した場合は、どちらの磁気検出素子8が破損したか判断できない。そこで磁気検出素子8を3個以上配設して多重系を構成することで、出力特性が合致する個数が多い方の出力信号が正しいと判断できるので、破損した磁気検出素子8を特定できる。その結果、1個の磁気検出素子8が破損しても、正常な磁気検出素子8を特定できるので、その出力信号を使用することで、問題なく使用することができる。なお、複数の磁気検出素子8を使用する場合は、それぞれに専用電源を設置すると、さらにトルクセンサ全体の信頼性を向上することができる。
さらに上述の第1〜第3の実施の形態においては、第1及び第2の磁性体6A,6Bを第2の軸3に固定するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1及び第2の磁性体6A,6Bをトーションバー4の第2の軸3側の端部に連結するようにしても良い。
さらに上述の第1〜第3の実施の形態においては、第1及び第2の磁性体6A,6Bの凸部6AY,6BY並びに第1及び第2の磁石側磁性体11A,11Bの爪部11AY,11BYをそれぞれ6個ずつ設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これ以外の個数ずつ設けるようにしても良い。
さらに上述の第3の実施の形態においては、第1及び第2の補助磁性体31A,31Bを、対応する第1又は第2の磁性体6A,6Bの軸方向の内面に取り付けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1及び第2の補助磁性体31A,31Bを、円弧部31AX,31BXが第1又は第2の磁性体6A,6Bの外面(内側面と対向する面)と軸方向に対向するように配置するようにしても良い。
第1の実施の形態によるトルクセンサの概略構成を示す断面図である。 第1の実施の形態によるトルクセンサの概略構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態によるトルクセンサの概略構成を示す分解斜視図である。 第1の実施の形態によるトルクセンサの動作説明に供する平面図である。 第1の実施の形態によるトルクセンサの動作説明に供する平面図である。 第1の実施の形態によるトルクセンサの動作説明に供する平面図である。 第1の実施の形態によるトルクセンサの各状態での出力電圧を示す特性線図である。 第2の実施の形態によるトルクセンサの概略構成を示す斜視図である。 第2の実施の形態によるトルクセンサの補助磁性体部の説明に供する分解斜視図である。 第3の実施の形態によるトルクセンサの概略構成を示す斜視図である。 第3の実施の形態によるトルクセンサの補助磁性体部の説明に供する分解斜視図である。 第3の実施の形態によるトルクセンサの補助磁性体と磁性体との位置関係の説明に供する平面図である。
符号の説明
1,20,30……トルクセンサ、2……第1の軸、3……第2の軸、4……トーションバー、5……磁石アセンブリ、6……磁性体部、6A,6B……磁性体、6AY,6BY……凸部、7,21,31……補助磁性体部、7A,7B,21A,21B,31A,31B……補助磁性体、7AX,7BX,21AZ,21BZ,31AY,31BY……集磁部、10…磁石、11A,11B……磁石側磁性体、11AY,11BY……爪部、8…磁気検出素子。

Claims (20)

  1. 第1及び第2の軸間に同軸上に連結された弾性部材と、
    前記第1の軸又は前記弾性部材の一端側に固定され、軸方向に2極に着磁された磁石と、
    それぞれ前記磁石の周側面と対向するように、かつ前記磁石の軸方向と平行に複数の爪部が設けられ、当該爪部が交互に位置するように前記磁石の軸方向の両端に固定された一対の磁石側磁性体と、
    前記第2の軸又は前記弾性部材の他端側に連結され、前記磁石及び前記一対の磁石側磁性体と共に磁気回路を形成し、前記弾性部材の捩れに応じて前記一対の磁石側磁性体との間の相対位置が変化したときに、前記磁気回路に発生する磁束密度が変化する構造を有する磁性体部と、
    前記磁気回路に発生する磁束密度を検出する磁気検出素子と
    を備えることを特徴とするトルクセンサ。
  2. 前記磁性体部は、
    軸方向に間隔を隔てて向かい合うように配置された一組の磁性体から構成され、
    各前記磁性体は、
    前記磁石側磁性体の周囲を取り囲むように配置された環状の環状部と、
    前記環状部の内周側に当該環状部の径方向に突出するように設けられた凸部と
    を備え、
    一方の前記磁性体の凸部間に、他方の前記磁性体の凸部が位置するように各前記磁性体が配設された
    ことを特徴とする請求項1に記載のトルクセンサ。
  3. 前記一組の磁性体は、
    一方の前記磁性体の凸部間の中心位置に、他方の前記磁性体の凸部の中心が位置するように配設された
    ことを特徴とする請求項2に記載のトルクセンサ。
  4. 前記磁性体は、前記凸部が等間隔に設けられた
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のトルクセンサ。
  5. 前記磁性体は、軸対称な形状である
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  6. 前記一対の磁石側磁性体は、前記磁石の着磁面全体を覆う
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  7. 前記一対の磁石側磁性体は、
    一方の前記磁石側磁性体の前記爪部間の中心位置に、他方の前記磁石側磁性体の爪部の中心が位置するように配設された
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  8. 前記磁石側磁性体は、軸対称な形状である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  9. 前記磁石側磁性体は、爪部が等間隔に配置された
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  10. 前記磁石側磁性体及び前記磁性体の少なくとも一方は、
    ニッケルの含有量が40wt%以上の合金を用いて形成された
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  11. 前記磁石側磁性体及び前記磁性体の少なくとも一方は、
    ニッケルの含有量が40wt%以上80wt%以下の合金を用いて形成された
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  12. 前記磁石、前記一対の磁石側磁性体及び前記磁性体部と共に前記磁気回路を構成し、前記磁性体部に近接して配置されて前記磁性体から磁束を導くと共に、当該磁束を集める集磁部を有する補助磁性体部を備え、
    前記磁気検出素子は、
    前記補助磁性体部の前記集磁部に集められた前記磁気回路を通過する前記磁束の磁束密度を検出する
    ことを特徴とする請求項1請求項11のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  13. 前記磁性体部は、
    軸方向に間隔を隔てて向かい合うように配置された一組の環状の磁性体から構成され、
    前記補助磁性体部は、
    それぞれ対応する前記磁性体と径方向で対向し、かつ軸方向寸法が前記磁性体の軸方向寸法よりも大きいリング状の一対の補助磁性体を備える
    ことを特徴とする請求項12に記載のトルクセンサ。
  14. 前記磁性体部は、
    軸方向に間隔を隔てて向かい合うように配置された一組の環状の磁性体から構成され、
    前記補助磁性体部は、
    それぞれ対応する前記磁性体と径方向で対向し、かつ前記磁性体を軸方向で挟み込む一対の補助磁性体を備える
    ことを特徴とする請求項12に記載のトルクセンサ。
  15. 前記磁性体部は、
    軸方向に間隔を隔てて向かい合うように配置された一組の環状の磁性体から構成され、
    前記補助磁性体部は、
    それぞれ対応する前記磁性体と軸方向に対向し、当該磁性体よりも小さい幅の円弧部を有する一対の補助磁性体を備える
    ことを特徴とする請求項12に記載のトルクセンサ。
  16. 前記補助磁性体は、ニッケルの含有量が40wt%以上の合金を用いて形成された
    ことを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  17. 前記補助磁性体は、ニッケルの含有量が40wt%以上80wt%以下の合金を用いて形成された
    ことを特徴とする請求項12乃至請求項15のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  18. 前記磁気検出素子が2つ設けられ、
    一方の前記磁気検出素子の出力に基づいて他方の前記磁気検出素子の異常を検出する異常検出回路を備える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  19. 前記磁気検出素子が3つ以上設けられた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  20. 請求項1乃至請求項19のいずれか1項に記載のトルクセンサを備える
    ことを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
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