JP2008195280A - 動力出力装置およびその制御方法並びに車両 - Google Patents

動力出力装置およびその制御方法並びに車両 Download PDF

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光明 比嘉
Shinichi Sukai
信一 須貝
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Abstract

【課題】潤滑油の温度を迅速に上昇させる。
【解決手段】動力分配統合機構や変速機を潤滑する潤滑油の温度Toilが低いときに停車中でシフトポジションSPがNポジションやPポジションのときには(S110〜S130)、モータMG1,MG2のうち回転数が値0のモータに対してロック用トルクTm1r,Tm2rを設定してモータを電磁ロックする(S140〜S190)。これにより、モータMG1,MG2を回転駆動させることなく、電磁ロックにより消費される電力に相当する熱をモータMG1,MG2に発生させ、これにより潤滑油の温度を迅速に上昇させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、動力出力装置およびその制御方法並びに車両に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、エンジンとモータとをギヤ機構により接続してなる装置において、ギヤ機構等を潤滑する潤滑油の温度が低いときには、モータの作動頻度を多くしてモータの作動に伴って生じる熱により潤滑油の温度の上昇を図るものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。この装置では、モータの作動頻度を多くして潤滑油の温度を上昇させることにより、ヒータなどの加熱装置を設けることなく、迅速に潤滑油の温度を上昇させている。
特開2002−174328号公報
上述の動力出力装置のように、モータや発電機の作動頻度を多くすることにより潤滑油の温度を迅速に上昇させることはできるが、モータや発電機を作動させる状態にないときには、モータや発電機を作動させることができず、潤滑油の温度を迅速に上昇させることができない。なお、潤滑油は、温度が低いときにはその粘性が高いことから、機械的なロスが大きくなり、燃費を低下させるため、迅速に適正な温度まで加温する必要がある。
本発明の動力出力装置およびその制御方法並びに車両は、潤滑油の温度を迅速に上昇させることを目的とする。
本発明の動力出力装置およびその制御方法並びに車両は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
動力を入出力可能な発電機と、
前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸と前記駆動軸とは異なる動力軸との3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
前記動力軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
前記発電機および前記電動機と熱伝達可能に配置され、前記動力軸と前記駆動軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達するギヤ機構により構成された変速手段と、
少なくとも前記変速手段のギヤ機構を潤滑する潤滑媒体の温度を検出する潤滑媒体温度検出手段と、
前記発電機または前記電動機の少なくとも一方が駆動停止して駆動の可能性がない状態である停止安定状態にあるか否かを判定する停止安定状態判定手段と、
前記検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときに前記停止安定状態判定手段により停止安定状態が判定されたときには、該停止安定状態にある発電機または電動機により回転用のトルクは出力しないが電力が消費されるよう該停止安定状態にある発電機または電動機を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置では、発電機や電動機と熱伝達可能に配置された変速手段のギヤ機構を潤滑する潤滑媒体の温度が所定温度未満のときに発電機または電動機の少なくとも一方が駆動停止して駆動の可能性がない状態である停止安定状態にあるときには、停止安定状態にある発電機または電動機により回転用のトルクは出力しないが電力が消費されるよう停止安定状態にある発電機または電動機を制御する。発電機や電動機で電力が消費される分に相当する熱が発電機や電動機に生じるから、その熱により潤滑媒体の温度を上昇させることができる。この結果、発電機や電動機を作動することができない状態のときでも潤滑媒体の温度を迅速に上昇させることができる。
こうした本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記停止安定状態にある発電機または電動機を回転不能にロックするよう制御する手段であるものとすることもできる。この場合、前記発電機および前記電動機は3相−2相変換および2相−3相変換を用いて駆動制御する同期電動発電機および同期発電電動機であり、前記制御手段は、前記潤滑媒体の温度が低いほど大きくなるよう前記3相−2相変換におけるd軸トルクを設定すると共に該設定したd軸トルクを用いて前記停止安定状態にある発電機または電動機を駆動制御する手段である、ものとすることもできる。
また、本発明の動力出力装置において、前記3軸式動力入出力手段は前記発電機および前記電動機と熱伝達可能に配置されたギヤ機構により構成されてなり、前記潤滑媒体は前記3軸式動力入出力手段のギヤ機構も潤滑する媒体である、ものとすることもできる。
さらに、本発明の動力出力装置において、前記潤滑媒体は、前記発電機および前記電動機を冷却する媒体であるものとすることもできる。
本発明の車両は、上述のいずれかの態様の本発明の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸と前記駆動軸とは異なる動力軸との3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記動力軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記発電機および前記電動機と熱伝達可能に配置され、前記動力軸と前記駆動軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達するギヤ機構により構成された変速手段と、少なくとも前記変速手段のギヤ機構を潤滑する潤滑媒体の温度を検出する潤滑媒体温度検出手段と、前記発電機または前記電動機の少なくとも一方が駆動停止して駆動の可能性がない状態である停止安定状態にあるか否かを判定する停止安定状態判定手段と、前記検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときに前記停止安定状態判定手段により停止安定状態が判定されたときには、該停止安定状態にある発電機または電動機により回転用のトルクは出力しないが電力が消費されるよう該停止安定状態にある発電機または電動機を制御する制御手段と、を備える動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなることを要旨とする。
この本発明の車両では、上述のいずれかの態様の本発明の動力出力装置を搭載するから、本発明の動力出力装置が奏する効果、例えば、発電機や電動機を作動することができない状態のときでも潤滑媒体の温度を迅速に上昇させることができる効果と同様の効果を奏することができる。
こうした本発明の車両において、前記停止安定状態は、停車している状態、パーキングロックされている状態、シフトがニュートラルとされている状態のいずれかを含むものとすることもできる。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
駆動軸に動力を出力するための内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸と前記駆動軸とは異なる動力軸との3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記動力軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記発電機および前記電動機と熱伝達可能に配置され前記動力軸と前記駆動軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達するギヤ機構により構成された変速手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
少なくとも前記ギヤ機構を潤滑する潤滑媒体の温度が所定温度未満のときに前記発電機または前記電動機の少なくとも一方が駆動停止して駆動の可能性がない状態である停止安定状態にあるときには、該停止安定状態にある発電機または電動機により回転用のトルクは出力しないが電力が消費されるよう該停止安定状態にある発電機または電動機を制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の動力出力装置の制御方法では、発電機や電動機と熱伝達可能に配置された変速手段のギヤ機構を潤滑する潤滑媒体の温度が所定温度未満のときに発電機または電動機の少なくとも一方が駆動停止して駆動の可能性がない状態である停止安定状態にあるときには、停止安定状態にある発電機または電動機により回転用のトルクは出力しないが電力が消費されるよう停止安定状態にある発電機または電動機を制御する。発電機や電動機で電力が消費される分に相当する熱が発電機や電動機に生じるから、その熱により潤滑媒体の温度を上昇させることができる。この結果、発電機や電動機を作動することができない状態のときでも潤滑媒体の温度を迅速に上昇させることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された動力軸としてのリングギヤ軸32aに接続されたモータMG2と、リングギヤ軸32aの動力を変速して駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36に出力する変速機60と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32には回転軸としてのリングギヤ軸32aがそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aから変速機60,駆動軸36,デファレンシャルギヤ38を介して、最終的には車両の駆動輪39a,39bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG
2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
変速機60は、動力軸としてのリングギヤ軸32aと駆動軸36との間の変速段の変更を伴う動力の伝達およびリングギヤ軸32aと駆動軸36との接続の解除を行なうことができるように構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。図示するように、変速機60は、シングルピニオンの遊星歯車機構62,64,66と二つのクラッチC1,C2と三つのブレーキB1,B2,B3とにより構成されている。遊星歯車機構62は、外歯歯車のサンギヤ62sと、このサンギヤ62sと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62rと、サンギヤ62sに噛合すると共にリングギヤ62rに噛合する複数のピニオンギヤ62pと、複数のピニオンギヤ62pを自転かつ公転自在に保持するキャリア62cとを備えており、サンギヤ62sはクラッチC2のオンオフによりリングギヤ軸32aに接続または接続の解除ができるようになっていると共にブレーキB1のオンオフによりその回転を停止または自由にできるようになっており、キャリア62cはブレーキB2のオンオフによりその回転を停止または自由にできるようになっている。遊星歯車機構64は、外歯歯車のサンギヤ64sと、このサンギヤ64sと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ64rと、サンギヤ64sに噛合すると共にリングギヤ64rに噛合する複数のピニオンギヤ64pと、複数のピニオンギヤ64pを自転かつ公転自在に保持するキャリア64cとを備えており、サンギヤ64sは遊星歯車機構62のサンギヤ62sに接続され、リングギヤ64rはクラッチC1のオンオフによりリングギヤ軸32aに接続またはその解除ができるようになっており、キャリア64cは遊星歯車機構62のリングギヤ62rに接続されている。遊星歯車機構66は、外歯歯車のサンギヤ66sと、このサンギヤ66sと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66rと、サンギヤ66sに噛合すると共にリングギヤ66rに噛合する複数のピニオンギヤ66pと、複数のピニオンギヤ66pを自転かつ公転自在に保持するキャリア66cとを備えており、サンギヤ66sは遊星歯車機構64のリングギヤ64rに接続され、リングギヤ66rはブレーキB3のオンオフによりその回転を停止または自由にできるようになっており、キャリア66cは遊星歯車機構62のリングギヤ62rと遊星歯車機構64のキャリア64cと駆動軸36とに接続されている。変速機60は、クラッチC1,C2とブレーキB1,B2,B3とを全てオフにすることによりリングギヤ軸32aと駆動軸36とを切り離すことができ、クラッチC1とブレーキB3とをオンとすると共にクラッチC2とブレーキB1,B2とをオフとすることによりリングギヤ軸32aの回転を比較的大きな減速比で減速して駆動軸36に伝達し(以下、この状態を1速の状態という)、クラッチC1とブレーキB2とをオンとすると共にクラッチC2とブレーキB1,B3とをオフとすることによりリングギヤ軸32aの回転を1速より小さな減速比で減速して駆動軸36に伝達し(以下、この状態を2速の状態という)、クラッチC1とクラッチB1とをオンとすると共にクラッチC2とブレーキB2,B3とをオフとすることによりリングギヤ軸32aの回転を2速より小さな減速比で減速して駆動軸36に伝達し(以下、この状態を3速の状態という)、クラッチC1,C2をオンとすると共にクラッチB1,B2,B3をオフとすることによりリングギヤ軸32aの回転をそのまま駆動軸36に伝達する(以下、この状態を4速の状態という)。また、この変速機60は、クラッチC2とブレーキB3とをオンとすると共にクラッチC1とブレーキB1,B2とをオフとすることによりリングギヤ軸32aの回転を反転かつ減速して駆動軸36に伝達する(以下、この状態をリバースの状態という)。
クラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3のオンオフは、図1に示すように、油圧式のアクチュエータ100の駆動によりクラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3に対して作用させる油圧を調節することより行なわれる。この油圧式のアクチュエータ100は、オイルを圧送するオイルポンプ102と、オイルポンプ102から圧送されたオイルの圧力(ライン圧)をクラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3側に調整可能な圧力をもって個別に供給可能な油圧供給部104と、を備える。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG1,動力分配統合機構30,モータMG2,変速機60はこの順に熱伝達可能に配置されて単一のユニットとして構成されており、このユニットにはこれらを潤滑すると共に冷却する潤滑油を溜めるオイル溜107が設けられている。オイル溜107にはオイルポンプ108が取り付けられており、潤滑油が動力分配統合機構30やモータMG1,モータMG2,変速機60に供給されるようになっている。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,アクチュエータ100の油圧供給部104のライン圧を検出する油圧センサ106からの油圧Poil,駆動軸36に取り付けられた回転数センサ37からの駆動軸回転数Nd、オイル溜107に取り付けられた温度センサ109からの油温Toilなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、変速機60のクラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3の油圧式のアクチュエータ100への駆動信号やオイルポンプ108への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションセンサ82により検出するシフトレバー81のポジションとしては、駐車ポジション(Pポジション)や中立ポジション(Nポジション),ドライブポジション(Dポジション),リバースポジション(Rポジション)などがある。シフトポジションSPがDポジションやRポジションのときには、変速機60は、1速〜4速の状態,リバースの状態となるようクラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3のうち1速〜4速の状態,リバースの状態に対応するクラッチやブレーキを係合するものとし、シフトポジションSPがNポジションやPポジションのときには、変速機60のクラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3は全て開放するものとした。なお、シフトポジションSPがPポジションのときには、図示しないパーキングロックが作動してロック状態となる。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクを計算し、要求トルクTd*と車速Vとに応じた変速段となるよう変速機60が制御され、要求トルクと変速機60の変速段とに応じたトルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力され
る動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にオイル溜107の潤滑油の温度が低いときの動作について説明する。図3は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される油温上昇処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に実行される。なお、この油温上昇処理ルーチンが実行されているときでも、アクセル開度Accと車速Vとに基づく要求トルクが効率よく駆動軸36に出力されるようエンジン22とモータMG1とモータMG2とを制御する駆動制御や、アクセル開度Accと車速Vと変速機60の変速段との関係を設定した変速マップを用いて変速機60の変速段を変速する変速制御が実行されている。駆動制御や変速制御は、本発明の中核をなさないため、これ以上の詳細な説明は省略する。
油温上昇処理ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,車速センサ88からの車速V,温度センサ109からの油温Toil,シフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPなど潤滑油の温度上昇処理に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力した油温Toilが閾値Tref未満であるか否か、車速Vに基づいて停車しているか否か、シフトポジションSPがNポジションかPポジションであるか否か、について判定する(ステップS110〜S130)。ここで、閾値Trefは、潤滑油の適温範囲の下限温度やこの下限温度近傍の温度として設定されており、例えば、70℃などを用いることができる。油温Toilが閾値Tref以上のときには潤滑油の温度の上昇は不要と判断し、本ルーチンを終了する。また、車速Vが値0でないとき、即ち停車していないときには、エンジン22やモータMG1,MG2が駆動しているのが通常であり、この油温上昇処理は適さない判断し、本ルーチンを終了する。シフトポジションSPがNポジションやPポジションではないときには、走行中であったり、走行しようとしているときであり、この場合も油温上昇処理は適さないと判断し、本ルーチンを終了する。なお、停車中でないときやシフトポジションSPがNポジションでもPポジションでもないときには、エンジン22やモータMG1,MG2が駆動しているかすぐに駆動する状態にあるから、これらが発生する熱により潤滑油が加温が期待できる。
一方、油温Toilが閾値Tref未満であり、停車中であり、且つ、シフトポジションSPがNポジションかPポジションのときには、モータMG1の回転数Nm1が値0であるか否かを判定し(ステップS140)、モータMG1の回転数Nm1が値0のときには、閾値Trefから油温Toilを減じた値に係数k1を乗じたトルクをモータMG1を電磁ロックするためのロック用トルクTm1rとして設定すると共に(ステップS150)、モータECU40にモータMG1の電磁ロックを指示する制御信号と設定したロック用トルクTm1rとを送信する(ステップS160)。そして、モータMG2の回転数Nm2についても値0であるか否かを判定し(ステップS170)、モータMG2の回転数Nm2が値0のときには、閾値Trefから油温Toilを減じた値に係数k2を乗じたトルクをモータMG2を電磁ロックするためのロック用トルクTm2rとして設定すると共に(ステップS180)、モータECU40にモータMG2の電磁ロックを指示する制御信号と設定したロック用トルクTm2rとを送信し(ステップS190)、本ルーチンを終了する。一方、モータMG1の回転数Nm1が値0でないときにはモータMG1のロック用トルクTm1rの設定は行なわれず、また、モータMG2の回転数Nm2が値0でないときにもモータMG2のロック用トルクTm2rの設定は行なわれず、本ルーチンを終了する。即ち、モータMG1,MG2のうち回転数が値0のモータに対してロック用トルクを設定してモータECU40に電磁ロックを指示する制御信号と設定したロック用トルクを送信するのである。電磁ロックを指示する制御信号を受信したモータECU40は、ロック用トルクTm1rを受信すると、モータMG1に対してロック用トルクTm1rに相当する電流がd軸に流れるようにインバータ41のスイッチング素子をスイッチング制御し、ロック用トルクTm2rを受信すると、モータMG2に対してロック用トルクTm2rに相当する電流がd軸に流れるようにインバータ42のスイッチング素子をスイッチング制御する。ここで、d軸は、三相交流モータにおける相電流を3相−2相変換(座標変換)する際のd−q座標系におけるd軸であり、モータMG1,MG2のロータに貼り付けられた永久磁石により形成される磁束の方向である。モータMG1,MG2のロック制御は、以下のように行なうことができる。まず、対応するモータのロータの回転位置から電気角を計算すると共にこの計算した電気角を用いて検出した相電流Iu,Iv,Iwを座標変換(3相−2相変換)して電流Id,Iqを計算する。続いて、電流指令Id*にロック用トルクに相当する電流を設定すると共に電流指令Iq*に値0を設定し、設定した電流指令Id*,Iq*と計算した電流Id,Iqとを用いて電圧指令Vd*,Vq*を設定し、この設定した電圧指令Vd*,Vq*を座標変換(2相−3相変換)してモータの三相コイルU相,V相,W相の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*を計算する。そして、計算した電圧指令Vu*,Vv*,Vw*を対応するインバータをスイッチングするためのPWM信号に変換し、これに基づいて対応するインバータのスイッチング素子をスイッチング制御する。こうした制御により、モータMG1,MG2は、ロックした状態となる。また、ロック用トルクTm1r,Tm2rは、いずれも閾値Trefから油温Toilを減じたものに係数k1,k2を乗じること、即ち、油温Toilが低いほど大きな値を設定するから、油温Toilが低いときには迅速に潤滑油を加温することができる。
このように、モータMG1,MG2のうち回転数が値0のモータを電磁ロックすると、電磁ロック制御されたモータは、回転方向に駆動するトルクの出力を行なうことなく電力を消費することになる。この電力消費分に相当する熱がモータに発生するから、この熱により潤滑油を加温することができる。即ち、モータMG1,MG2を回転駆動することなく、潤滑油の温度を迅速に上昇することができる。ここで、停車中でシフトポジションSPがNポジションかPポジションのときに回転数が値0のモータを電磁ロックすることは、すぐに駆動される可能性のない、即ち安定して停止している状態のモータを電磁ロックすることになり、車両の状態に何ら影響を与えるものではない。なお、運転者がシフトレバー81をNポジションやPポジションからDポジションやRポジションに操作すると、駆動制御により車両の状態やアクセルペダル83の踏み込み量であるアクセル開度Accに応じてエンジン22やモータMG1,MG2が駆動制御されることから、それまで電磁ロックされていたモータの電磁ロックは解除される。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、動力分配統合機構30や変速機60を潤滑する潤滑油の温度Toilが低いときに停車中でシフトポジションSPがNポジションやPポジションのときには、モータMG1,MG2のうち回転数が値0のモータに対してロック用トルクを設定してモータを電磁ロックすることにより、電磁ロックにより消費される電力に相当する熱によって潤滑油を加温することができる。即ち、モータMG1,MG2を回転駆動することなく、潤滑油の温度を迅速に上昇することができる。しかも、ロック用トルクを閾値Trefから油温Toilを減じたものに対応させるから、即ち、油温Toilの温度が低いほど大きなロック用トルクを設定するから、油温Toilが低いときには迅速に潤滑油を加温することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、潤滑油の温度Toilが低いときには、停車中でシフトポジションSPがNポジションやPポジションのときにモータMG1,MG2のうち回転数が値0のモータに対してロック用トルクを設定してモータを電磁ロックするものとしたが、停車中でなくてもシフトポジションSPがNポジションやPポジションのときにモータMG1,MG2のうち回転数が値0のモータに対してロック用トルクを設定してモータを電磁ロックするものとしてもよいし、停車中であればシフトポジションSPがNポジションやPポジションではないときでもモータMG1,MG2のうち回転数が値0のモータに対してロック用トルクを設定してモータを電磁ロックするものとてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG1,MG2として3相−2相変換および2相−3相変換を用いて駆動制御する同期発電電動機を用い、電磁ロックとしてd軸トルクを出力するd軸ロックを行なうものとしたが、3相−2相変換および2相−3相変換を用いて駆動制御しない電動機をモータMG1,MG2として用いるものとしてもよい。この場合、電磁ロックに代えて回転用のトルクを出力せずに電力消費するよう電動機を制御すればよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、4段の変速段をもって変速可能な変速機60を用いるものとしたが、変速段は4段に限られるものではなく、2段以上の変速段をもって変速可能な変速機であればよい。
実施例では、本発明の最良の形態として動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20として説明したが、こうした自動車に搭載されない動力出力装置としてもよい。また、動力出力装置の制御方法の形態としても構わない。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「発電機」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、変速機60が「変速手段」に相当し、温度センサ109が「潤滑媒体温度検出手段」に相当し、停車中でシフトポジションSPがNポジションかPポジションであるときに回転数が値0のモータを判定する図3の油温上昇処理ルーチンのステップS120,S130,S140,S170の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「停止安定状態判定手段」に相当し、潤滑油の温度Toilが閾値Trefより低いときに停車中でシフトポジションSPがNポジションやPポジションのときにモータMG1,MG2のうち回転数が値0のモータに対してロック用トルクを設定してモータを電磁ロックする図3の油温上昇処理ルーチンのステップS110〜S190の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70と電磁ロックを指示する制御信号とロック用トルクTm1r,Tm2rを受信してモータMG1,MG2のうち対応するモータを電磁ロックするモータECU40とが「制御手段」に相当する。ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機であっても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる作動作用を有するものなど、内燃機関の出力軸と発電機の回転軸と駆動軸とは異なる動力軸との3軸に接続され3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、発電機および電動機と電力のやりとりが可能であれば如何なるものとしても構わない。「変速手段」としては、4段変速の変速機60に限定されるものではなく、3段以下の変速機や5段以上の変速機とするなど、発電機および電動機と熱伝達可能に配置され、動力軸と駆動軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達するギヤ機構により構成されたものであれば如何なるものとしても構わない。「潤滑媒体温度検出手段」としては、オイル溜107に取り付けられた温度センサ109に限定されるものではなく、オイル溜107以外の箇所に温度センサを取り付けるなど、少なくとも変速手段のギヤ機構を潤滑する潤滑媒体の温度を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「停止安定状態判定手段」としては、停車中でシフトポジションSPがNポジションかPポジションであるときに回転数が値0のモータを判定することにより行なうものに限定されるものではなく、発電機または電動機の少なくとも一方が駆動停止して駆動の可能性がない状態である停止安定状態にあるか否かを判定するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、潤滑油の温度Toilが閾値Trefより低いときに停車中でシフトポジションSPがNポジションやPポジションのときにモータMG1,MG2のうち回転数が値0のモータに対してロック用トルクを設定してモータを電磁ロックするものに限定されるものではなく、潤滑油の温度Toilが閾値Trefより低いときには、停車中でなくてもシフトポジションSPがNポジションやPポジションであればモータMG1,MG2のうち回転数が値0のモータに対してロック用トルクを設定してモータを電磁ロックするものとしたり、停車中であればシフトポジションSPがNポジションやPポジションでなくてもモータMG1,MG2のうち回転数が値0のモータに対してロック用トルクを設定してモータを電磁ロックするものとしたりするなど、潤滑媒体の温度が所定温度未満のときに停止安定状態が判定されたときには停止安定状態にある発電機または電動機により回転用のトルクは出力しないが電力が消費されるよう停止安定状態にある発電機または電動機を制御すものであれば、潤滑媒体の温度が所定温度以上のときには如何なる制御を行なうものとしたり、潤滑媒体の温度が所定温度未満のときでも停止安定状態が判定されないときには如何なる制御を行なうものとしたりするなど、如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、動力出力装置や車両、駆動装置の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機60の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される油温上昇処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、36 駆動軸、37 回転数センサ、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 変速機、62,64,66 遊星歯車機構、62s,64s,66s サンギヤ、62c,64c,66c キャリア、62r,64r,66r リングギヤ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、100 アクチュエータ、102 オイルポンプ、104 油圧供給部、107 オイル溜、108 オイルポンプ、109 温度センサ、MG1,MG2 モータ、C1,C2 クラッチ、B1,B2,B3 ブレーキ。

Claims (8)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    動力を入出力可能な発電機と、
    前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸と前記駆動軸とは異なる動力軸との3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
    前記動力軸に動力を入出力可能な電動機と、
    前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    前記発電機および前記電動機と熱伝達可能に配置され、前記動力軸と前記駆動軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達するギヤ機構により構成された変速手段と、
    少なくとも前記変速手段のギヤ機構を潤滑する潤滑媒体の温度を検出する潤滑媒体温度検出手段と、
    前記発電機または前記電動機の少なくとも一方が駆動停止して駆動の可能性がない状態である停止安定状態にあるか否かを判定する停止安定状態判定手段と、
    前記検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときに前記停止安定状態判定手段により停止安定状態が判定されたときには、該停止安定状態にある発電機または電動機により回転用のトルクは出力しないが電力が消費されるよう該停止安定状態にある発電機または電動機を制御する制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 前記制御手段は、前記停止安定状態にある発電機または電動機を回転不能にロックするよう制御する手段である請求項1記載の動力出力装置。
  3. 請求項2記載の動力出力装置であって、
    前記発電機および前記電動機は、3相−2相変換および2相−3相変換を用いて駆動制御する同期電動発電機および同期発電電動機であり、
    前記制御手段は、前記潤滑媒体の温度が低いほど大きくなるよう前記3相−2相変換におけるd軸トルクを設定すると共に該設定したd軸トルクを用いて前記止安定状態にある発電機または電動機を駆動制御する手段である、
    動力出力装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の動力出力装置であって、
    前記3軸式動力入出力手段は、前記発電機および前記電動機と熱伝達可能に配置されたギヤ機構により構成されてなり、
    前記潤滑媒体は、前記3軸式動力入出力手段のギヤ機構も潤滑する媒体である、
    動力出力装置。
  5. 前記潤滑媒体は、前記発電機および前記電動機を冷却する媒体である請求項1ないし4いずれか記載の動力出力装置。
  6. 請求項1ないし5いずれか記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなる車両。
  7. 前記停止安定状態は、停車している状態、パーキングロックされている状態、シフトがニュートラルとされている状態のいずれかを含む請求項6記載の車両。
  8. 駆動軸に動力を出力するための内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸と前記駆動軸とは異なる動力軸との3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記動力軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記発電機および前記電動機と熱伝達可能に配置され前記動力軸と前記駆動軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達するギヤ機構により構成された変速手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
    少なくとも前記ギヤ機構を潤滑する潤滑媒体の温度が所定温度未満のときに前記発電機または前記電動機の少なくとも一方が駆動停止して駆動の可能性がない状態である停止安定状態にあるときには、該停止安定状態にある発電機または電動機により回転用のトルクは出力しないが電力が消費されるよう該停止安定状態にある発電機または電動機を制御する、
    ことを特徴とする動力出力装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014117006A (ja) * 2012-12-06 2014-06-26 Toyota Motor Corp 電動車両およびその制御方法

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