JP2008180230A - 内燃機関の可変気筒システム - Google Patents

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Abstract

【課題】全筒運転時及び減筒運転時の双方に対して、さらには減筒運転時に取りうる全ての稼動気筒の数及び組み合わせに対して、最適な空燃比フィードバック制御及び、排気浄化触媒についての正確な浄化性能判定を可能とし、最良のエミッション特性を得ることができる技術を提供する。
【解決手段】内燃機関の可変気筒システムにおいて、いわゆる減筒運転中か否かに応じて、さらには減筒運転中の稼動気筒数または稼動気筒の組み合わせに応じて、空燃比フィードバック制御のフィードバックゲイン、空燃比学習制御における空燃比学習値、排気浄化触媒の浄化性能判定における判定値等を変更する。
【選択図】図7

Description

本発明は、複数の気筒を有する内燃機関の運転条件に応じて、複数の気筒のうち一部の気筒への燃料供給を遮断して休止させ残りの気筒を稼動させる、内燃機関の可変気筒システムに関するものである。
近年、自動車等に搭載される内燃機関では、燃料消費量の低減や混合気の燃焼状態を安定させることを目的として、機関運転状態に応じて稼動気筒数を変更する技術が知られている。
一般に、アイドリング時等、エンジンに余剰出力のある状態では、各気筒にかかる負荷が小さいため、吸気行程における吸排気損失が大きくなり、燃焼効率が悪くなる。そこで、上記技術では、複数の気筒を有する多気筒エンジンの場合に、そのうちの特定の気筒への燃料供給を遮断して休止させ、燃料が供給される稼動気筒の負荷を高めて効率を上げることにより、燃費向上を図っているのである。(特許文献1参照。)。
また、上記の技術においては、内燃機関全体における更なる吸排気損失低減のため、燃料の供給を停止した休止気筒で、吸排気弁を全開にしておく制御や、休止気筒で、吸排気弁を全閉状態にしておく技術などが提案されている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照。)。
一方、従来より内燃機関の排気系に空燃比センサを設け、このセンサ出力により空燃比を理論空燃比にフィードバック制御することにより、排気系に設けられた排気浄化触媒の浄化能力を有効活用してエミッション特性を改善する技術は良く知られている。
ここで、上記した減筒運転時における空燃比フィードバック制御について考えると、例えば、減筒運転時に休止気筒の吸気弁及び排気弁を全開する場合については、休止気筒から単に吸気のみが排出されるので、排気ガス中の酸素濃度が増大し、この酸素濃度を空燃比センサによって検出して空燃比フィードバック制御を行ってしまい、燃料供給気筒の空燃比がリッチ側にシフトしてしまう。
上記のような場合に、減筒運転時には空燃比フィードバック制御を停止して燃料供給量をオープンループ制御するように切り替える従来技術もあるが(例えば、特許文献4参照。)、それでは、減筒運転時には空燃比フィードバック制御は行わないこととなるので、運転状況に正確に対応した制御を行うことができない。
また、減筒運転中にも空燃比フィードバック制御を行う場合でも、上記したように、排気ガス中の酸素濃度が増大するため、結果として燃料供給気筒の空燃比がリッチ側にシフトしてしまう不具合がある他、全筒運転時と減筒運転時とでは、排気ガスの輸送速度や、空燃比センサへのガス当たりが異なるため、減筒運転時に全筒運転時と同じ条件での空燃比フィードバック制御を行ったのでは、最適な制御を行うことができず、結果としてエミッションの悪化の原因となる。
更に、減筒運転中においては、エンジン全体としての使用バランスをとるなどの目的のため、休止気筒を異ならせた複数の休筒パターンを設け、パターン切替えにより運転する気筒を異ならせる制御が行われている。このような場合においては、排気ガスの輸送速度や空燃比センサへのガス当たりは、稼動気筒の数や組み合わせによって異なる。このため
稼動気筒の数や組み合わせごとに、各気筒に対する最適な空燃比フィードバック制御をする必要がある。
次に、同じく、減筒運転中における内燃機関の排気浄化装置についての従来技術について説明する。内燃機関の排気に含まれる窒素酸化物(NOx)を低減する手段の一つとし
て、排気通路に例えば三元触媒を設置することが有効な技術として知られているが、上記三元触媒は、経時的もしくは環境の影響でその浄化性能が劣化する場合がある。
三元触媒が劣化すると排気中のHC,CO,NOx等の成分の浄化能力が低下するので、三元触媒の劣化を検出することが必要になり、種々の触媒劣化検出方法、装置が提案されている。例えば、三元触媒の上流側と下流側に2個の空燃比センサを設け、上流側空燃比センサ出力と下流側空燃比センサ出力の軌跡長比と面積比とに基づいて三元触媒の劣化を判定する触媒劣化判定装置などがある。
この装置は、所定時間当たりの下流側空燃比センサ出力軌跡長LVOSと上流側空燃比センサ出力軌跡長LVOMとの比LVOS/LVOMと、所定時間当たりの下流側空燃比センサ出力と基準値とで囲まれる面積AVOSと上流側空燃比センサ出力と基準値とで囲まれる面積AVOMとの比AVOS/AVOMとの関係を用いて三元触媒の劣化を判定している(例えば、特許文献5参照。)。
上記のような、触媒の劣化判定においても、全筒運転時と減筒運転時とでは、排気の輸送速度や、空燃比センサへのガス当たりは異なるため、減筒運転時に全筒運転時と同じ条件での触媒劣化判定を行ったのでは、誤判定の原因となる。また、減筒運転の中でも、稼動気筒の数や組み合わせによって、排気の輸送速度や、空燃比センサへのガス当たりは異なるため、同じ条件での触媒劣化判定では誤判定の原因になる。
特開昭52−61636号公報 特開2002−206437号公報 特開昭54−57009号公報 特開平07−133730号公報 特開平07−34860号公報 特開平03−111633号公報 特開平04−60135号公報 特開平08−284727号公報 特開2001−115865号公報
本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、全筒運転時及び減筒運転時の双方に対して、最良のエミッション特性の実現を可能とする技術を提供することである。
上記目的を達成するための本発明は、内燃機関の可変気筒システムにおいて、いわゆる減筒運転中と、全筒運転中では、空燃比フィードバック制御のフィードバックゲインを変更するように制御し、更に減筒運転中の稼動気筒の数、稼動気筒の組み合わせに応じて空燃比フィードバックゲインを変更するように制御するものである。
そして本発明においては、複数の気筒を有する内燃機関と、該内燃機関の運転条件に応じて前記複数の気筒のうち一部の気筒への燃料供給を遮断して該一部の気筒を休止させ残りの気筒を稼動させる気筒休止制御手段と、機関の空燃比を検出し、該検出された機関の
空燃比に応じて機関の空燃比が目標空燃比になるようにフィードバック制御する空燃比フィードバック制御手段と、前記フィードバック制御において、前記気筒休止制御手段が一部の気筒を休止させ残りの気筒を稼動させる減筒運転時と全ての気筒を稼動させる全筒運転時とでは、フィードバックゲインを変更するように制御する空燃比フィードバックゲイン変更手段と、を備えることを特徴とする。
すなわち、減筒運転時と全筒運転時とでは、排気ガスの輸送速度や、空燃比センサへのガス当たりも異なるため、エミッションを最良にする制御ゲインも異なる。従って、減筒運転時と全筒運転時とで空燃比フィードバック制御のフィードバックゲインを変更し、それぞれの状態についてエミッションを最良にすることができるフィードバックゲインを採用するのである。
このことにより、減筒運転時及び全筒運転時の両方の状態において、最良のエミッション特性を実現することができる。
また、前記空燃比フィードバックゲイン変更手段は、減筒運転時に、稼動気筒の数に応じて前記フィードバックゲインを変更するように制御することを特徴とする。
減筒運転においては、機関全体としての回転のバランスや、経時によるバランスの崩れを防止するために、稼動気筒の数を異ならせる場合があるが、このような場合には、稼動気筒の数に応じて排気ガスの輸送速度や空燃比センサへのガス当たりも異なるため、稼動気筒数に応じて、空燃比フィードバック制御のフィードバックゲインを変更するのである。
このことによって、如何なる稼動気筒数の減筒運転においても、良好な空燃比フィードバック制御が可能となり、結果として良好なエミッション特性を得ることができる。
また、前記空燃比フィードバックゲイン変更手段は、減筒運転時に、稼動気筒の組み合わせに応じて前記フィードバックゲインを変更するように制御することを特徴とする。
このことにより、如何なる稼動気筒の組み合わせのパターンにおいても、個々のパターンについて最適なフィードバックゲインを使用するので、さらに正確な空燃比フィードバック制御が可能となり、良好なエミッション特性を得ることができる。
本発明は、内燃機関の可変気筒システムの空燃比学習制御において、いわゆる減筒運転中と、全筒運転中では、異なる空燃比学習値を採用し、更に減筒運転中の稼動気筒の数、稼動気筒の組み合わせに応じて異なる空燃比学習値を採用するものである。
そして、本発明においては、複数の気筒を有する内燃機関と、該内燃機関の運転条件に応じて前記複数の気筒のうち一部の気筒への燃料供給を遮断して該一部の気筒を休止させ残りの気筒を稼動させる気筒休止制御手段と、機関の空燃比を検出し、該検出された機関の空燃比を目標空燃比にフィードバック制御するためのフィードバック補正量を発生するフィードバック補正量発生手段と、機関が、少なくとも前記気筒休止制御手段が一部の気筒を休止させ残りの気筒を稼動させる減筒運転中かどうかを含む機関の運転状況に応じて、前記フィードバック制御された機関の空燃比と前記目標空燃比の間のずれを補正する空燃比学習値を設定する空燃比学習値設定手段と、少なくとも前記フィードバック補正量と前記空燃比学習値とによって燃料噴射量を決定する燃料噴射量決定手段と、前記空燃比フィードバック補正量とその基準値との偏差を減少させるように、前記空燃比学習値を更新する空燃比学習値更新手段と、を備えることを特徴とする。
すなわち、空燃比フィードバック制御を実施する場合、例えばエアフロメータ44、燃料噴射弁32、等の燃料系構成部品のバラツキや経時変化、燃料噴射弁32の非直線性、運転条件や環境の変化のような空燃比決定要因の変動による影響を補正するために、空燃比フィードバック補正量を修正する空燃比学習値を順次更新して空燃比のずれが小さくなるようにする空燃比学習制御が実行されている場合があるが、このような場合においても、減筒運転時と、全筒運転時とでは、上記空燃比フィードバック補正量を最適に修正できる空燃比学習値は、異なった値となる。
従って、減筒運転時と全筒運転時とで、空燃比学習制御における空燃比学習値として別の値を使用し、それぞれの状態についてエミッションを最良にすることができる空燃比学習値を採用するのである。
このことにより、減筒運転時及び全筒運転時の両方の状態において、最良のエミッション特性を実現することができる。
また、前記空燃比学習値設定手段は、減筒運転時に、稼動気筒の数に応じた空燃比学習値を設定することを特徴とする。
このことによって、如何なる稼動気筒数の減筒運転においても、良好な空燃比学習制御が可能となり、結果として良好なエミッション特性を得ることができる。
また、前記空燃比学習値設定手段は、減筒運転時に、稼動気筒の組み合わせに応じた空燃比学習値を設定することを特徴とする。
このことにより、如何なる稼動気筒の組み合わせにおいても、個々の組み合わせについて最適な空燃比学習値を用いるので、より正確な空燃比フィードバック制御が可能となり、更に良好なエミッション特性を得ることができる。
本発明は、内燃機関の可変気筒システムにおいて、いわゆる減筒運転中と、全筒運転中とでは、排気浄化触媒の浄化性能判定における浄化性能判定値を変更し、更に減筒運転中の稼動気筒の数、稼動気筒の組み合わせについての全ての減筒パターンに応じて浄化性能判定値を変更するものである。
そして本発明においては、複数の気筒を有する内燃機関と、該内燃機関の運転条件に応じて前記複数の気筒のうち一部の気筒への燃料供給を遮断して該一部の気筒を休止させ残りの気筒を稼動させる気筒休止制御手段と、前記内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関の排気を浄化する排気浄化手段と、該排気浄化手段の浄化性能の劣化を判定する浄化性能判定手段と、前記気筒休止制御手段が、前記複数の気筒のうち一部の気筒への燃料供給を遮断して該一部の気筒を休止させ残りの気筒を稼動させる減筒運転時と全ての気筒を稼動させる全筒運転時とで、前記浄化性能判定手段が前記排気浄化手段の浄化性能の劣化を判定する際に用いる浄化性能判定値を変更する判定値変更手段と、を備えることを特徴とする。
内燃機関においては、排気浄化触媒の上流側及び下流側に空燃比センサを配置し、双方のセンサの出力信号を比較することにより、当該排気浄化触媒の特性劣化を判断しているが、減筒運転時と全筒運転時とでは、内燃機関の爆発間隔が異なるため、触媒に流入する排気ガスの輸送速度や周波数、空燃比センサへのガス当たりも異なり、前述の各空燃比センサの出力値も変化する。
従って、減筒運転時と全筒運転時とでは、浄化性能判定に用いられる浄化性能判定値を
変更するのである。
このことにより、減筒運転時、全筒運転時を問わず、最適の浄化性能判定が可能となり、誤判定によって触媒が劣化していないにもかかわらず触媒劣化と判定されたり、逆に触媒が劣化しているにもかかわらず劣化なしと判定されるなどの不具合を解消することができ、結果的に良好なエミッション特性を得ることができる。
また、前記判定値変更手段は、減筒運転時に、稼動気筒の数に応じて前記浄化性能判定値を変更することを特徴とする。
このことにより如何なる稼動気筒数の減筒運転においても、上記の正確な浄化性能判定が可能になる。
また、前記判定値変更手段は、減筒運転時に、稼動気筒の組み合わせに応じて前記浄化性能判定値を変更することを特徴とする。
このことにより、如何なる稼動気筒の組み合わせにおいても、個々の減筒パターンに応じた浄化性能判定値を用いるので、さらに正確な浄化性能判定が可能になる。
本発明によれば、内燃機関の可変気筒システムにおいて、いわゆる減筒運転時と、全筒運転時とでは、空燃比フィードバック制御のフィードバックゲインを変更するように制御したので、減筒運転時と全筒運転時とでは、排気ガスの輸送速度や、空燃比センサへのガス当たりも異なるが、それぞれの状態についてエミッションを最良にするフィードバックゲインを採用でき、最良のエミッション特性を実現することができる。
また、本発明によれば、内燃機関の可変気筒システムにおいて、いわゆる減筒運転時と、全筒運転時とでは、異なった空燃比学習制御の空燃比学習値を採用するので、減筒運転時と全筒運転時とでは、排気ガスの輸送速度や、空燃比センサへのガス当たりも異なるが、それぞれの状態についてエミッションを最良にする空燃比学習値を採用でき、最良のエミッション特性を実現することができる。
また、本発明によれば、内燃機関の可変気筒システムにおいて、いわゆる減筒運転時と、全筒運転時とでは、浄化性能判定に用いられる浄化性能判定値を変更するので、減筒運転時と全筒運転時とでは、排気ガスの輸送速度や、空燃比センサへのガス当たりも異なるが、それぞれの状態について、最適の浄化性能判定が可能となり、誤判定によって排気浄化触媒の浄化性能が劣化していないにもかかわらず劣化と判定されたり、逆に排気浄化触媒の浄化性能が劣化しているにもかかわらず劣化なしと判定されるなどの不具合を解消することができ、結果的に最良のエミッション特性を実現することができる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1の実施の形態)
図1及び図2は、本実施の形態に係る内燃機関とその吸排気系の概略構成を示す図である。図1及び図2に示す内燃機関1は、4つの気筒21を備えた4ストローク・サイクルの水冷式ガソリンエンジンである。
内燃機関1は、4つの気筒21が形成されたシリンダブロック1bと、このシリンダブロック1bの上部に固定されたシリンダヘッド1aとを備えている。前記シリンダブロック1bには、機関出力軸たるクランクシャフト23が回転自在に支持され、このクランクシャフト23は、各気筒21内に摺動自在に装填されたピストン22とコネクティングロッド19を介して連結されている。
前記クランクシャフト23の端部には周縁に複数の歯が形成されたタイミングロータ51aが取り付けられ、そのタイミングロータ51a近傍には電磁ピックアップ51bが取り付けられている。これらは、クランクポジションセンサ51を構成している。
前記シリンダブロック1bには、前記冷却水路1c内を流れる冷却水の温度に対応した電気信号を出力する水温センサ52が取り付けられている。また前記シリンダヘッド1aに対しては、点火栓25が取り付けられ、この点火栓25には、点火栓25に駆動電流を印加するためのイグナイタ25aが接続されている。
また、前記シリンダヘッド1aには、吸気ポート26の開口端が2つ形成されるとともに、排気ポート27の開口端が2つ形成されている。そして、前記吸気ポート26の各開口端を開閉する吸気弁28と、前記排気ポート27の各開口端を開閉する排気弁29とが進退自在に設けられている。
さらに、前記シリンダヘッド1aには、4つの枝管からなる吸気枝管33が接続され、前記吸気枝管33の各枝管は、各気筒21の吸気ポート26と連通している。前記シリンダヘッド1aにおいて前記吸気枝管33との接続部位の近傍には、燃料噴射弁32が取り付けられている。前記吸気枝管33は、吸気の脈動を抑制するためのサージタンク34を介して吸気管35に接続されている。
また、前記吸気管35には、該吸気管35内を流れる空気の質量(吸入空気質量)に対応した電気信号を出力するエアフローメータ44及び吸気の温度に対応した電気信号を出力する吸気温センサ50が取り付けられている。前記吸気管35において前記エアフローメータ44より下流の部位には、該吸気管35内を流れる吸気の流量を調整するスロットル弁39が設けられている。
一方、前記内燃機関1のシリンダヘッド1aには、4本の枝管が内燃機関1の直下流において1本の集合管に合流するよう形成された排気枝管45が接続されている。この排気枝管45は、本実施の形態における排気浄化手段である排気浄化触媒46を介して排気管47に接続されている。また、排気枝管45には、該排気枝管45内を流れる排気、換言すると、排気浄化触媒46に流入する排気の酸素濃度にリニアに対応した電気信号を出力する空燃比センサ48が取り付けられている。
ここで、上記した排気浄化触媒46としては、該排気浄化触媒48に流入する排気の空燃比が理論空燃比近傍の所定の空燃比であるときに排気中に含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)を浄化する三元触媒が用いられている。
この三元触媒の代わりに、吸蔵還元型NOx触媒、選択還元型NOx触媒、もしくは上記した各種の触媒を適宜組み合わせてなる触媒などを用いてもよいが、これらは公知の技術であるため、詳細な説明は省略する。
内燃機関1には、該内燃機関1の運転状態を制御するための電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)20が併設されている。このECU20には、エアフロー
メータ44、空燃比センサ48、吸気温センサ50、クランクポジションセンサ51、水温センサ52等の各種センサが電気配線を介して接続され、各センサの出力信号がECU20に入力されるようになっている。
前記ECU20には、イグナイタ25a、燃料噴射弁32等が電気配線を介して接続され、ECU20が各種センサの出力信号値をパラメータとしてイグナイタ25a、燃料噴射弁32などを制御することが可能になっている。
ここで、ECU20は、図3に示すように、双方向性バス400によって相互に接続されたCPU401とROM402とRAM403とバックアップRAM404と入力ポート405と出力ポート406とを備えるとともに、前記入力ポート405に接続されたA/Dコンバータ(A/D)407を備えている。
前記A/D407には、エアフローメータ44、空燃比センサ48、吸気温センサ50、水温センサ52等のようにアナログ信号形式の信号を出力するセンサと電気配線を介して接続されている。このA/D407は、上記した各センサの出力信号をアナログ信号形式からデジタル信号形式に変換した後に前記入力ポート405へ送信する。
前記入力ポート405は、前述したエアフローメータ44、空燃比センサ48、吸気温センサ50、水温センサ52、等のようにアナログ信号形式の信号を出力するセンサと前記A/D407を介して接続されるとともに、クランクポジションセンサ51のようにデジタル信号形式の信号を出力するセンサと接続されている。
前記入力ポート405は、各種センサの出力信号を直接又はA/D407を介して入力し、それらの出力信号を双方向性バス400を介してCPU401やRAM403へ送信する。
前記出力ポート406は、イグナイタ25a、燃料噴射弁32等と電気配線を介して接続されている。前記出力ポート406は、CPU401から出力された制御信号を双方向性バス400を介して入力し、その制御信号をイグナイタ25a、燃料噴射弁32等へ送信する。
前記ROM402は、燃料噴射量を決定するための燃料噴射量制御ルーチン、各気筒21の点火栓25の点火時期を決定するための点火時期制御ルーチン、内燃機関1の稼動気筒を変更するための可変気筒制御ルーチン等のアプリケーションプログラムに加え、本実施の形態に係る、筒内空気量推定及び目標燃料量算出ルーチン、メイン空燃比フィードバック制御ルーチン、燃料噴射制御ルーチン、ゲイン決定ルーチン等を記憶している。
前記ROM402は、前記したアプリケーションプログラムに加え、各種の制御マップを記憶している。前記した制御マップは、例えば、内燃機関1の運転状態と燃料噴射量との関係を示す燃料噴射量制御マップ、内燃機関1の運転状態と各点火栓25の点火時期との関係を示す点火時期制御マップ、内燃機関1の運転状態と稼動気筒との関係を示す稼動気筒数制御マップ等の他、本実施の形態に係る、空燃比センサ出力変換マップ、ゲイン基本値設定マップ、ゲイン決定マップ等である。
前記RAM403は、各センサの出力信号やCPU401の演算結果等を記憶する。前記演算結果は、例えば、クランクポジションセンサ51の出力信号に基づいて算出される機関回転数等である。前記RAM403に記憶される各種のデータは、クランクポジションセンサ51が信号を出力する度に最新のデータに書き換えられる。
前記バックアップRAM404は、内燃機関1の運転停止後もデータを保持する不揮発性のメモリであり、各種制御に係る学習値や、異常を発生した箇所を特定する情報等を記憶する。
前記CPU401は、前記ROM402に記憶されたアプリケーションプログラムに従って動作し、燃料噴射制御、可変気筒制御等の周知の制御に加え、本発明の要旨となる空燃比フィードバック制御を実行する。
可変気筒制御では、CPU401は、内燃機関1の運転状態に応じて稼動気筒数を変更する。例えば、CPU401は、内燃機関1の運転状態が低負荷運転領域にあるときは稼動気筒の数を減少させて内燃機関1を減筒運転させ、内燃機関の運転状態が中高負荷運転領域にあるときは全ての気筒21を稼動させて内燃機関1を全筒運転させる。
具体的には、エンジンの各運転情報を読み込んだ時に、例えばエンジン回転数が所定回転数を下回り、しかも中低負荷運転域にあって低速走行中であると判断されると減筒運転が開始され、減筒運転フラグが1にセットされる。
そして,ECU20においては、CPU401がROM402より、上記した可変気筒制御ルーチンを読み込み実行する。このとき、ECU20は、休止する気筒21への燃料噴射を停止し、さらに図示しない弁停止機構の電磁弁に制御信号を送り、吸気弁28及び排気弁29を閉弁状態にする。上記減筒運転の条件が満たされなくなった場合には、減筒運転は解除され、減筒運転フラグが0にリセットされたうえで全筒運転に戻る。
従って、本実施の形態において、気筒休止制御手段は、上記した可変気筒制御ルーチン、稼動気筒数制御マップを記憶したROM402を備えたECU20を含んで構成される。
以下では、第1の実施の形態に係る空燃比フィードバック制御について詳細に説明すべく、関連する処理ルーチンの手順を順次示す。
図4は、本実施の形態に係る筒内空気量推定及び目標燃料量算出ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。本ルーチンは、所定のクランク角ごとに実行される。まず、S401において本ルーチンの前回までの走行により得られている筒内空気量MCi 及び目標筒内燃料量FCRi を更新する。
すなわち、第i(i=0,1,…,n−1)回前のMCi 及びFCRi を、第"i+1"回前のMCi+1 及びFCRi+1 とする。これは、過去n回分の筒内空気量MCi 及び目標筒内燃料量FCRi のデータをRAM403内に記憶し、今回新たにMC0 及びFCR0 を算出するためである。
次いで、S402において、RAM403の所定領域から、現在の吸入空気流量GA及び機関回転速度NEを求める。次いで、S403で、これらのGA、NEのデータより、筒内に供給される筒内空気量MC0 を推定する。ここにおいて上記GE、NEの値は、エアフローメータ44、クランクポジションセンサ51の出力信号に基づいて得られるものである。
次に、S404において、筒内空気量MC0 及び理論空燃比AFTに基づき、FCR0 ←MC0 /AFTなる演算を実行して、混合気をストイキとするために筒内に供給されるべき目標燃料量FCR0 を算出する。このようにして算出された筒内空気量MC0 及び目標燃料量FCR0 は、今回得られた最新のデータとして、RAM403内に記憶される。
図5は、メイン空燃比フィードバック制御ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。このルーチンは、所定のクランク角ごとに実行される。まず、S501において、フィードバックを実行すべき条件が成立するか否かを判定する。
例えば、水温センサ52によって検出された冷却水温が所定値以下の時、機関始動中、空燃比センサ48の出力信号変化がない時、燃料カット中、等の特定の場合はフィードバック条件不成立となり、その他の場合は条件成立となる。条件不成立のときには、S507においてフィードバック制御による燃料補正量DFを0とし、本ルーチンを終了する。
フィードバック条件成立時には、S502において、本ルーチンの前回までの走行により得られている燃料偏差(実筒内燃料量と目標筒内燃料量との偏差)FDi を更新する。すなわち、第i(i=0,1,…,m−1)回前のFDi を第"i+1"回前のFDi+1 とする。これは、過去m回分の燃料量差FDi のデータをRAM403内に記憶するとともに、今回新たに燃料偏差FD0 を算出するためである。
次いで、S503において空燃比センサ48の出力電圧値VAFを検出する。そして、S504において、このような出力電圧値VAF及び、ROM402に格納された、VAFから実際の空燃比を求めるための空燃比センサ出力変換マップに基づき、現在の空燃比ABFを決定する。
次に、S505において、筒内空気量推定及び目標筒内燃料量算出ルーチンにより既に算出されている筒内空気量MCn 及び目標筒内燃料量FCRn に基づき、FD0 ←MCn /ABF−FCRnなる演算により、実際に筒内で燃焼せしめられた燃料量すなわち実筒
内燃料量と目標筒内燃料量との偏差を求める。
なお、このようにn回前の筒内空気量MCn 及び目標筒内燃料量FCRn を採用する理由は、現在空燃比センサ48により検出されている空燃比と実際の燃焼との時間差を考慮したためである。換言すれば、過去n回分の筒内空気量MCi 及び目標筒内燃料量FCRi を記憶しておく必要があるのは、そのような時間差のためである。
次いで、S506において、DF←KFP*FD0 +KFI*ΣFDi+KFD*(FD0-FD1)なる演算により、比例・積分・微分制御(PID制御)による燃料補正量DFが決定
される。なお、右辺第1項はPID制御の比例項であり、KFPは比例項ゲインである。また、右辺第2項はPID制御の積分項であり、KFIは積分項ゲインである。右辺第3項はPID制御の微分項であり、KFDは微分項ゲインである
図6は、本実施の形態に係る燃料噴射制御ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。このルーチンは、所定のクランク角ごとに実行される。最初に、S601において、前述した筒内空気量推定及び目標燃料量算出ルーチンにおいて算出された目標燃料量FCR0 、及びメイン空燃比フィードバック制御ルーチンにおいて算出された燃料補正量DFに基づき、FI←FCR0 *α+DF+βなる演算を実行して、燃料噴射量FIを決定する。
なお、α及びβは、他の運転状態パラメータによって定まる乗算補正係数及び加算補正量である。例えば、αには、吸気温センサ50、水温センサ52等の各センサからの信号に基づく基本的な補正が含まれ、また、βには、その他計算によりまたは実験的に求められる補正項を含んでいる。最後に、S602において、求められた燃料噴射量FIを点火栓25のイグナイタ25aにセットする。
次に、本実施の形態における、減筒運転時に空燃比フィードバックゲインを変更するゲイン決定ルーチンについて説明する。図7は、上述したゲイン設定を具体的に行うゲイン決定ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。本ルーチンは、所定時間周期で実行される。
まず、S701では、現在の機関回転速度NE及び吸入空気流量GAを検出する。次いで、S702では、GAをNEで除すことにより、機関負荷としての筒内空気量MC0
算出する。次いで、S703では、GN及びNEとゲイン基本値設定マップとに基づいて、比例項ゲイン基本値KFPB、積分項ゲイン基本値KFIB 及び微分項ゲイン基本値KFDBを決定する。
次いで、S704では、機関運転状態が減筒運転中であるか否かを判定する。この判定は、減筒運転フラグの状態を確認することによって行われる。S704で減筒運転中にあると判定されるときには、S705に進み、ゲイン基本値KFPB 、KFIB及びKFDB対する補正係数KG を、減筒運転中に最良のエミッション特性が得られる所定の値KGAに設定する。一方、S704で全筒運転中と判定されるときには、S706に進み、全筒運転中に最良のエミッション特性が得られる所定の値KGB に設定する。
ここで、上記の、最終的なフィードバックゲインを決定するために、上記ゲイン基本値KFPB 、KFIB及びKFDBに乗じるための補正係数KGA及びKGBの値は、ROM402上のゲイン決定マップに格納されており、全筒運転時及び減筒運転時について予め実験あるいはテスト走行等により計測した、エミッションを最良にするために要求されるフィードバックゲイン値を基に作成される。
S705又はS706の次に実行される最後のS707では、KFP←KFPB *KG、KFI←KFIB *KG、KFD←KFDB *KGなる演算により、最終的なフィードバックゲインKFP、KFI及びKFDを決定する。このようにして設定されたフィードバックゲインKFP、KFI及びKFDが前述のメイン空燃比フィードバック制御ルーチンで使用されることとなる。
上記より、本実施の形態においては、空燃比フィードバック制御手段は、上記筒内空気量推定及び目標燃料量算出ルーチン、メイン空燃比フィードバック制御ルーチン、燃料噴射量制御ルーチンを記憶したROM402及びCPU401を備えたECU20を含んで構成される。
また、空燃比フィードバックゲイン変更手段は、ゲイン決定ルーチン、ゲイン決定マップを記憶したROM402及びCPU401を備えたECU20を含んで構成される。なお、上記空燃比フィードバック制御手段及び空燃比フィードバックゲイン変更手段におけるフローは、上記に示したものに限らないことはもちろんである。
本実施の形態によれば、内燃機関1の空燃比フィードバック制御において、燃料噴射量を算出するための燃料補正量DFを決定する際に、PID制御の制御ゲインとして働くKFP、KFI及びKFDを、内燃機関1が減筒運転中の場合と全筒運転中の場合で変更するように制御し、各々の場合にエミッションを最良にする値として決定している。
このため、減筒運転時及び全筒運転時において、排気ガスの輸送速度や、空燃比センサ48へのガス当たりが異なっても、各々の場合で最適な空燃比フィードバック制御が可能となり、結果として、それぞれの運転状態について最良のエミッション特性を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図8及を用いて、本発明における第2の実施の形態について説明する。ここでは、前述の第1の実施の形態と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略するものとする。その他の構成および作用については第1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
減筒運転においては、機関全体としての回転のバランスや、経時によるバランスの崩れを防止するために、稼動気筒の数を変更する場合があるが、このように、稼動気筒の数を変更した場合には、稼動気筒の数に応じて排気ガスの輸送速度や空燃比センサ48へのガス当たりも変化するため、本実施の形態においては、稼動気筒数に応じて、空燃比フィードバック制御のフィードバックゲインを変更するのである。
ここで、稼動する気筒の気筒番号などは、減筒運転中の点火時期および燃料噴射量の制御量などとともに、稼動気筒数制御マップに書込まれてROM402に格納されている。従って、異なる稼動気筒数に応じたデータマップが予め作成されROM402内に格納される。これらの稼動気筒数は所定のイベントごとに切り替えられる。
即ち、所定のイベント発生ごとに上記稼動気筒数を変更させ、別の稼動気筒データのマップを用いて減筒運転を行う。例えば、#3の1気筒を稼動気筒とする場合と、#1、#3の2気筒を休止気筒とする場合及び、#1、#3、#4の3気筒を稼動気筒とする場合を割り込みルーチンによって切り換えるのである。
上記のイベントとは、具体的には以下のようなものである。例えば、所定の時間が経過したときである。これは減筒運転を開始してから例えば1時間等の一定の時間が経過したら別の減筒パターンに切り替えるものである。
あるいは、所定の回転数だけ内燃機関1が回転したときである。これは、所定のクランクポジション信号をカウントするすなわちクランク軸23が1回転する毎にカウントアップされる情報により、内燃機関1が所定数だけ回転するごとに稼動気筒数を変更させるものである。その他、上記イベントの例は種々挙げられるが、ここでは詳細な説明は省略する。
図8は、本実施の形態に係るゲイン決定ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。S801及びS802では、第1の実施の形態のS701及びS702と同様、現在の機関回転速度NE及び吸入空気流量GAを検出し、GAをNEで除すことにより、機関負荷としての筒内空気量MC0を算出している。
次いで、S803では、第1の実施の形態のS703と同様、GN及びNEとゲイン基本値設定マップとに基づいて、比例項ゲイン基本値KFPB、積分項ゲイン基本値KFIB
び微分項ゲイン基本値KFDBを決定する。次にS804において減筒運転中か否かを判定
したあと、全筒運転中と判断された場合には、第1の実施の形態と同様、S807において、補正係数KG を全筒運転中に最良のエミッション特性が得られる所定の値KGBに設定する。
一方、S804で減筒運転中と判断されたときには、S805に進み、稼動気筒数の判別を行う。この稼動気筒数の判別は、上記したRAM402に格納された稼動気筒数データを読み出すことによって行われる。そして、S806においては、各稼動気筒数において最良のエミッション特性が得られる所定の値KGA をROM403中の、ゲイン決定マ
ップから読み出し、補正係数KGとして設定する。
この場合、稼動気筒数ごとのKGAのデータを格納したゲイン決定マップは、稼動気筒数
ごとに予め実験あるいはテスト走行等により計測した、エミッションを最良にするために要求されるフィードバックゲイン値を基に作成される。
その後、S808においては、第1の実施の形態で示したS707と同等の演算により、最終的なフィードバックゲインKFP、KFI及びKFDを決定する。このようにして設定されたゲインKFP、KFI及びKFDが前述のメイン空燃比フィードバック制御ルーチンで使用される。
本実施の形態によれば、内燃機関1の空燃比フィードバック制御において、燃料噴射量FIを算出するための燃料補正量DFを決定する際に、PID制御のフィードバックゲインとして働くKFP、KFI及びKFDを、内燃機関1が減筒運転中の場合と全筒運転中の場合とで変更し、内燃機関1が減筒運転中の場合には、さらに稼動気筒の数に応じて、各々の場合に最良のエミッション特性を得られる値として決定している。
このため、減筒運転時において、稼動気筒の数によって、排気ガスの輸送速度や、空燃比センサ48へのガス当たりが異なっても、各々の場合で最適な空燃比フィードバック制御が可能となり、結果として、それぞれの運転状態について最良のエミッション特性を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図9を用いて、本発明における第3の実施の形態について説明する。ここでは、前述の第1及び第2の実施の形態と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略するものとする。その他の構成および作用については第1及び第2の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図9には、第3の実施の形態に係るゲイン決定ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。S901からS903までの処理はそれぞれ、第1及び第2の実施の形態で説明したS701からS703までの処理及びS801からS803までの処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
本実施の形態の、第1及び第2の実施の形態との違いは、S904において、減筒運転中と判断された後に、稼動気筒の数によってゲイン補正係数KGを変更するのではなく、
稼動気筒の組み合わせに応じたゲイン補正係数KGを用いることである。
本実施の形態は、減筒運転を行う場合に、稼動気筒の数を変えずに稼動する気筒を変えることによりバランスよく気筒制御を行う稼動気筒の決定方法にも対応できるものである。稼動する気筒の気筒番号などは、減筒運転中の点火時期および燃料噴射量の制御量などとともに、稼動気筒数制御マップに書き込まれてROM402に格納されている。
本実施の形態では、異なる稼動気筒の組合せごとに減筒パターンが構成され、
たとえ、稼動気筒の数が同じであっても各パターンに応じてデータマップが予め作成されROM402内に格納される。これらの減筒パターンは所定のイベントごとに切り替えられる。
即ち、例えば#1、#3の2気筒を稼動気筒とする第1の減筒パターンAと#2、#4の2気筒を稼動気筒とする第2の減筒パターンBと、#1、#4の2気筒を稼動気筒とする第3の減筒パターンCを有し、所定のイベント発生ごとに上記減筒パターンを切り替え別の減筒パターンのマップを用いて気筒休止制御を行う。
このようなパターン切り替えの判別は、割り込みルーチンにおいて行われる。上記で示
したパターンの例では、全て2気筒を稼動気筒としているが、稼動気筒の数が、1気筒である場合や、3気筒である場合も含み、また、各減筒パターンにおける稼動気筒の数が異なる場合も含むのはもちろんである。なお、上記の減筒パターンは、第2の実施の形態で説明したと同様のイベント発生により別のパターンに切り替えられる。
本実施の形態におけるゲイン決定マップでは、全筒運転に対応するゲイン補正係数KGBの他、減筒運転については、上記各減筒パターンに対応するゲイン補正係数KGA1、KGA2及びKGA3を格納している。
本実施の形態のS904において、全筒運転中と判断された場合に、S909でゲイン補正係数KGとして最良のエミッション特性を得る所定の値KGBを採用することは、先の
実施の形態と同様であるが、S904において減筒運転中と判断された場合には、S905において、どの減筒パターンであるかを判断する。この判断は、例えば前記イベントの発生により、パターンを切替えるとともにそのパターンのフラグをセットし、このフラグを読み出すことにより判断する。
そして、S905からS908の処理において各々の気筒パターンA、B及びCに応じたゲイン補正係数データKGA1、KGA2またはKGA3を選択し、補正係数KGとして採用する。そしてS909においては、上記で採用した補正係数KGを用いて、フィードバックゲ
インを決定して本ルーチンを終了する。
この場合、各気筒パターンごとのKGAのデータを格納したゲイン決定マップは、各休筒パターンごとに予め実験あるいはテスト走行等により計測した、エミッションを最良にするために要求されるフィードバックゲイン値を基に作成される。
本実施の形態においては、上記のようなフローにすることにより、減筒運転中に、稼動気筒の組み合わせが変った場合にも、各気筒間の相互の影響や、排気ガスの輸送速度、空燃比センサ48へのガス当たりの違いにより、空燃比制御の制御性が悪化するなどの不具合を防止でき、常に最良のエミッション特性を得ることができる。
(第4の実施の形態)
図10、11及び12を用いて、本発明における第4の実施の形態について説明する。ここでは、前述の第1の実施の形態と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略するものとする。その他の構成および作用については第1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
本実施の形態に係る内燃機関の空燃比フィードバック制御においては、内燃機関1の運転状態パラメータから定められる目標燃料量FCR0を基にして、実際の機関空燃比を理
論空燃比AFTにフィードバック制御するフィードバック補正係数FAFにより補正し、機関運転状態に応じて最適な効率および排気条件となるように燃料噴射量FIを決定することにより制御している。
本実施の形態では、第1、第2及び第3の実施の形態と異なり、排気浄化装置前の空燃比センサ48として、酸素濃度に対してリニアな信号を出力するものではなく、排気の空燃比が理論空燃比に対してリッチかリーンかを検出するための、所謂Z特性を有するタイプのセンサが用いられている。また、燃料補正量DFの変りに、フィードバック補正係数FAFなる変数を用いて制御している点が異なる。
また、本実施の形態における空燃比フィードバック制御の、第1、第2及び第3の実施の形態との最大の相違点は、以下に示すところである。
空燃比フィードバック制御に関し、実際の機関では、例えばエアフローメータ44、点火栓25、等の製造上のバラツキや経時変化、点火栓25の非直線性、運転条件や環境の変化等の各種の要因から、制御空燃比が理論空燃比からずれることとなり、空燃比制御の制御性を低下させて機関の効率および排気条件を悪化させることが生じる。
そこで、空燃比フィードバック制御中の制御空燃比と理論空燃比との間のずれを補正するための補正係数をその時の運転状態とともに空燃比学習補正量KGXとして記憶しておき、同一運転状態となった時に記憶されている空燃比学習補正量KGXを用いて空燃比制御の応答性を良好にする空燃比学習制御を行う場合がある。
図10は、本実施の形態における空燃比学習補正量KGXの値の例を示すグラフである。ここでは吸入空気流量GAに基づいて機関運転状態を領域分割し、各領域KGj毎に空燃比学習補正量KGXj を設定し、記憶している。
更に、本実施の形態では、当該空燃比学習補正量KGXjのグラフを、減筒運転時に用
いられるものと、全筒運転時に用いられるものの2種類有している。これらの各領域の空燃比学習補正量KGXは、所定時間あるいは周期で、実際の機関運転状態における運転領域およびその時のフィードバック補正係数FAFの基準値からの偏差の平均値を求めることによって、更新される。
図11は、ECU20において実行される燃料噴射制御のメインルーチンであるFI算出ルーチンのフローチャートであり、一定時間毎あるいは所定クランク角タイミングにおいて実行される。
まず、S1101において、目標燃料量FCR0及び暖機時における増量等の各種の増量
係数FWを算出する。
次いで、S1102において、フィードバック制御条件が成立しているか否かを、例えば始動後一定時間経過か、暖機後か、燃料カット中でないか等により、判断する。フィードバック制御条件が成立していればS1103に進み、空燃比がリッチか否かを判断する。リッチのときは(Y)、S1105においてFAFを一定量(KFAF)小さくし、また、リーンのときは(N)、S1106においてFAFを一定量大きくする。続いて、S1107の空燃比学習サブルーチンにおいて、後述する空燃比学習補正量KGXの更新制御を実行する。
その後、あるいは、S1102で、フィードバック制御条件が成立していないと判断された場合は、上記手続きをスキップし、S1104においてFAF=1とした後、S1108において、現在機関が使用中の吸入空気流量GAがいずれの空燃比学習領域KGj (jは図10に示されている領域番号)にあるかを求め、S1109において、減筒運転フラグを確認することによって、内燃機関1が減筒運転中か全筒運転中かを判断する。
そして、S1110からS1111までの処理において、減筒運転中の場合は、図10に示す、減筒運転用の空燃比学習補正量グラフ(A)から、S1108において求められた空燃比学習領域に応じた空燃比学習補正量KGXAを、全筒運転中の場合は、空燃比学習補正量グラフ(B)から、空燃比学習領域に応じた空燃比学習補正量KGXBをKGXの値として採用する。
次に、S1112において、目標燃料量FCR0、増量係数FW、フィードバック補正
係数FAFおよび空燃比学習補正量KGXを反映させて、燃料噴射量FIを算出する。最後に、S1113において、求められた燃料噴射量FIを点火栓25のイグナイタ25a
にセットする。
次に、上記S1107において、実施した空燃比学習サブルーチンについて説明する。図12は、本実施の形態における空燃比学習補正量KGXの更新のための空燃比学習ルーチンを示すフローチャートであり、図11のFI算出ルーチンからの指令に従って実行される。まず、S1201において現在使用中の空燃比学習領域KGj の領域番号tj を算出し、次に、S1202において減筒運転フラグの値を確認し、その時点で減筒運転中か全筒運転中かの情報を取得をする。
S1203において、前回の実行時から稼動気筒数が変ったか?すなわち減筒運転から全筒運転へ、または全筒運転から減筒運転に運転状態が変わったかを判断する。ここでもし稼動気筒数が変っていればS1206に進み、変っていなければ、S1204に進む。そして、S1204においては、前回の実行時から空燃比学習領域が変わったか、すなわち、j ≠tj であるかを判断する。
ここで変わっていれば、S1205に進み、学習領域番号tj を更新し、かつ、S1206においてスキップ回数CSKIPをクリアして、終了する。一方、S1204において空燃比学習領域が同じであれば、S1207に進み、空燃比フィードバック制御のスキップタイミングであるか否かを判断する。そして、ここで否(N)であれば終了するが、是(Y)であればS1208に進む。
S1208においては、前回のスキップ直前のFAF値(FAF0)と今回のスキップ
直前のFAF値との平均値FAFAVが算出される。次いで、S1209においてスキップ回数CSKIPをカウントアップすなわち歩進させ、S1210において、例えばCSKIP≧3、すなわち、機関運転状態がその学習領域内に所定時間以上留まっているかどうかが判断される。
所定時間以上留まっていないと判断された場合には終了するが、所定時間以上留まっていると判断された場合にはS1211に進む。S1211においては、S1202の時点での減筒運転フラグが1、すなわちS1202の時点で減筒運転中であると判断されればS1212に進み、全筒運転中であると判断されればS1216に進む。
そして各々の場合において、S1212及びS1213またはS1216及びS1217において、FAFAVが上下に2%より多くずれているか(FAFAV>1.02?あるいはFAFAV<0.98?)を判断し、2%以内の場合は終了し、また、−2%より小さい場合は、S1214またはS1218において、減筒運転の場合は空燃比学習値KGXAを、全筒運転の場合はKGXBを少量の一定値、例えば0.2%をマイナス更新する。
同様に、上記FAFAVのずれが+2%より大きい場合は、S1215またはS1219において、減筒運転の場合は空燃比学習値KGXAを、全筒運転の場合はKGXBを少量の一定値、例えば0.2%をプラス更新して、終了する。なお、本実施の形態において、フィードバック補正量発生手段は、フィードバック補正係数FAFを決定するFI算出ルーチンの、特にS1103からS1106の処理を記憶したROM402を備えたECU20を含んで構成される。
また、空燃比学習値設定手段は、空燃比学習値である空燃比学習補正量KGXを設定するFI算出ルーチンの特にS1109からS1111の処理を記憶したROM402備えたECU20を含んで構成される。また、燃料噴射量決定手段は、FI算出ルーチンを記憶したROM402を備えたECU20を含んで構成される。
また、空燃比学習値更新手段は、空燃比学習ルーチンを記憶したROM402を備えたECU20を含んで構成される。なお、フィードバック補正量発生手段、空燃比学習値設定手段、燃料噴射量決定手段、空燃比学習値更新手段等におけるフローは上記に示したものに限られないことはもちろんである。
本実施の形態によれば、空燃比学習制御において、減筒運転時と全筒運転時とで、別の空燃比学習補正量を図10のグラフより採用しているところ、実際には、減筒運転用と全筒運転用で、別のデータとして空燃比学習補正量マップに格納されたデータを読み出して、KGXの値としている。
従って、FI算出ルーチンにおける燃料噴射量FIの計算に、減筒運転中か、全筒運転中かでKGXの値を使い分けることにより、それぞれの場合について、最適の燃料噴射量FIを算出することができる。また、空燃比学習ルーチンにおける空燃比学習補正量の更新時に、減筒運転か全筒運転かを区別し、各々の場合について空燃比学習補正量を更新するので、空燃比学習補正量を減筒運転の場合、全筒運転の場合の両方について常に最適な値とすることができる。
結果として、減筒運転時及び全筒運転時において、排気ガスの輸送速度や、空燃比センサ48へのガス当たりが異なっても、各々の場合で最適な空燃比フィードバック制御が可能となり、それぞれの運転状態について最良のエミッション特性を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、減筒運転中か全筒運転中かで場合分けし、各々別の空燃比学習補正量を用いたが、減筒運転中の空燃比学習補正量について、更に詳細に場合分けし、稼動気筒数毎に別の空燃比学習補正量を用いても良い。さらに、減筒運転における減筒パターン毎に別の空燃比学習補正量を用いても良い。
このことにより、減筒運転中の稼動気筒数や稼動気筒の組み合わせの相違によって微妙に異なる排気ガスの輸送速度や、空燃比センサ48へのガス当たりに対しても、正確に空燃比学習制御を行うことができ、各々の場合について最適な空燃比フィードバック制御が可能となる。結果として、それぞれの状態について最良のエミッション特性を得ることができる。
(第5の実施の形態)
図13から図17までの図を用いて、本発明における第5の実施の形態について説明する。ここでは、前述の第1の実施の形態と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略するものとする。その他の構成および作用については第1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
本実施の形態においては、減筒運転時と、全筒運転時とで、それぞれ別の浄化性能判定値を用いて排気浄化触媒46の浄化性能判定を行う場合について説明する。本実施の形態においては、図13に示すように、排気浄化手段である排気浄化触媒46の上流側に配置された空燃比センサ48の他に、排気浄化触媒46の下流側に空燃比センサ49を配置し、双方のセンサの出力信号を比較することにより、当該排気浄化触媒46の特性劣化を判断している。
しかし、減筒運転時と全筒運転時とでは、内燃機関の爆発間隔が異なるため、排気浄化触媒46に流入する排気ガスの輸送速度やタイミング及び周波数、空燃比センサ48,49へのガス当たりも異なり、前述の各空燃比センサ48、49の出力値も変化する。従って、減筒運転時と全筒運転時とでは、浄化性能判定に用いられる浄化性能判定値を変更す
るのである。
本実施の形態においては、所定時間当たりの下流側空燃比センサ49の出力軌跡長LVOSと上流側空燃比センサ48の出力軌跡長LVOMとの比LVOS/LVOMと、所定時間当たりの下流側空燃比センサ49の出力と基準値とで囲まれる面積AVOSと上流側空燃比センサ48の出力と基準値とで囲まれる面積AVOMとの比AVOS/AVOMとの関係を用いて排気浄化触媒46としての三元触媒の浄化性能劣化を判定する。
すなわち、排気浄化触媒46が正常である場合は排気浄化触媒46の有する空燃比ストーレッジ効果のため、排気浄化触媒46の上流側空燃比センサ48で得られる空燃比がフィードバック制御によりリッチ側とリーン側に周期的に変動しても、排気浄化触媒46を通過した排気から得られる空燃比は理論空燃比近傍に保たれるので上流側空燃比センサ48の出力に比べて下流側空燃比センサ49の出力の変化は少ない。
また、排気浄化触媒46の浄化性能が劣化した場合には排気浄化触媒46の空燃比ストーレッジ効果が低下するため排気浄化触媒46の下流側で得られる空燃比は排気浄化触媒46の上流側で得られる空燃比と同様に変動するようになり、下流側空燃比センサ49の出力は上流側空燃比センサ48の出力と同様に変動するようになる。これらの原理に基づき、所定時間当たりの下流側空燃比センサ49の出力軌跡長LVOSと上流側空燃比センサ48の出力軌跡長LVOMとの比LVOS/LVOMとの関係を用いて排気浄化触媒46の浄化性能劣化を判定するのである。
さらに、本実施の形態においては空燃比センサ48または49の劣化による誤判定を防止するため、軌跡長比に加え、下流側空燃比センサ49の出力と基準値とで囲まれる面積AVOSと上流側空燃比センサ48の出力と基準値とで囲まれる面積AVOMとの比AVOS/AVOMを用いて排気浄化触媒46の劣化を判定している。この判定方法はすでに公知の技術であるので詳細な説明は省略する。
図14は軌跡長LVOS、LVOMと面積AVOS、AVOMの演算ルーチンを示す。クランクポジションセンサ51の所定信号ごと、すなわち所定のクランク角ごとに実行される。図14においてルーチンがスタートするとS1401では軌跡長と面積の演算実行条件が成立しているか否かが判断される。この演算実行条件とは、空燃比フィードバック制御中か否か、機関負荷が所定値以上か否か等が判断される。
ここで、機関負荷が所定値以上であることを演算実行条件としているのは、機関負荷が低いと排気浄化触媒46の温度が低下して排気浄化触媒46の活性が低下するため、健全な状態でも劣化と判断されるおそれがあるためである。機関負荷が所定値以上か否かは例えば、機関1回転当たりの吸入空気量MC0が所定値以上か否か、アクセル開度が所定値
以上か否か等により判断する。
S1401において演算実行条件が成立していないと判断された場合には軌跡長、面積の演算は行わずにルーチンを終了する。S1401で軌跡長と面積の演算実行条件が成立していると判断された場合には、S1402で上流側空燃比センサ48の出力の軌跡長LVOMと面積AVOMとを演算する。
なお、本実施の形態においては、上流側空燃比センサ48及び下流側空燃比センサ49は、双方とも、酸素濃度に対してリニアな信号を出力する構成をとっている。
ここでLVOM,AVOMは以下の式で定義する。
LVOM=LVOM+|VOM−VOMi-1 |、AVOM=AVOM+|VOM−VR1
|、ここで添字i-1 は前回ルーチンを実行した際の値を示す。また、VR1は上流側空燃比センサ48の出力VOMについての基準となる電圧であり、例えばVR1=0(GNDレベル)でもよい。
次いでS1403では同様に下流側空燃比センサ49の出力VOSの軌跡長LVOSと面積AVOSとを以下の式により演算する。
LVOS=LVOS+|VOS−VOSi-1 |、AVOS=AVOS+|VOS−VR2|、ここで添字i-1 は前回ルーチンを実行した際の値を示す。また、VR2は下流側空燃比センサ49の出力VOSについての基準となる電圧であり、例えばVR2=0(GNDレベル)でもよい。次いでS1404では次回の実行に備え、VOMi-1 ,VOSi-1 の値を更新する。
本ルーチンにより、変数LVOM、LVOS、AVOM、AVOSには、演算実行条件が成立する毎に上流側空燃比センサ48と下流側空燃比センサ49の出力の軌跡長と面積の積算値が格納される。
次に、図15に上記で演算した軌跡長と面積とを用いた浄化性能判定ルーチンを示す。クランクポジションセンサ51の所定信号ごと、すなわち所定のクランク角ごとに実行されるが、図14に示したルーチンよりも長い時間間隔で実行される。
図15において浄化性能判定ルーチンがスタートするとS1501では浄化性能判定実行条件が成立しているか否かが判定される。浄化性能判定実行条件は図14に示した演算実行条件と同一であり、空燃比フィードバック制御中か否か、機関負荷が所定値以上か否か等である。
S1501の実行条件が成立していない場合にはS1506でカウンタC20がリセット(="0")され、劣化検出は行わずにルーチンを終了する。S1501の条件が成立していた場合にはS1502に進み、カウンタC20をプラス1カウントアップして、S1503でカウンタC20の値が所定値CN以上か否かを判断する。
ここで、カウンタC20は浄化性能判定実行条件(S1501)が成立してからのルーチン実行回数の計数値であり、所定値CNは20秒に相当するルーチン実行回数である。S1503でC20<CNであると判断された場合には、浄化性能判定は行わずに、そのままルーチンを終了する。すなわち本実施の形態では浄化性能判定実行条件の成立した時間の積算が20秒になった時に浄化性能判定を実行する。
S1503で浄化性能判定実行条件の成立時間が20秒以上であると判断された場合にはS1504でC20がリセットされた後、浄化性能判定が行われる。すなわち、S1505では図14の軌跡長、面積演算ルーチンで求めたLVOSとLVOMとを用いて軌跡長比LVOS/LVOMを計算し、LRATIOとして記憶する。
次に、図16に進み、S1606では図14の軌跡長、面積演算ルーチンで求めたAVOSとAVOMとを用いて面積比AVOS/AVOMを計算し、ARATIOとして記憶する。
S1607からS1613までの処理では、排気浄化触媒の浄化性能が劣化しているか否かの判定動作を示す。本実施の形態において、排気浄化触媒の浄化性能の劣化は軌跡長比LRATIOと面積比ARATIOとの関係から図17に基づいて判断される。図17の斜線領域は排気浄化触媒の浄化性能が劣化したと判定される領域である。すなわち、軌跡長比LRATIOが所定値L1以下の場合には面積比ARATIOの値にかかわらず排
気浄化触媒の浄化性能は健全であると判断する。
これは、排気浄化触媒の浄化性能が劣化していない場合には空燃比センサ48または49の劣化の有無にかかわらず軌跡長比LRATIOは小さくなるので、LRATIOが所定値以下の場合には面積比を判断しないこととして新品の排気浄化触媒46が定常運転時に劣化判定されることを防止するためである。
ここで、所定値L1は排気浄化触媒の種類などにより異なる。L1としては例えばL1=0.7程度の値が設定される。また、LRATIO≧L1であった場合には、面積比ARATIOと軌跡長比LRATIOとの関係が図17の判定線の傾斜部の下側にあるか否かが判断される。ここで、図17の判定線傾斜部はLRATIO=(ARATIO)×A1で表される直線である。A1は、予め定められた定数であり、従来、判定線を過渡運転時の状態を基準として決定したため例えば0.8等の値が設定されている。
本実施の形態では、上記の排気浄化触媒46の浄化性能判定値であるL1、A1として、減筒運転中か全筒運転中かに対応した各種類の値をROM402に記憶している。ここで、L1A、A1Aは、減筒運転中の浄化性能判定に用いられる値として、L1B,A1Bは全筒運転中の浄化性能判定に用いられる値として記憶された数値である。
なお、上記のL1A,A1A,L1B、A1Bの値は、減筒運転、全筒運転それぞれの場合において予め実験により計測した、排気浄化手段46の浄化性能劣化データを基に作成される。
上記浄化性能判定ルーチンでは、S1607において、減筒運転か否かの判断をする。ここで、減筒運転中と判断された場合にはS1608に進み、それぞれL1A、A1AがROM402より読み出され、L1,A1の値として格納される。また、S1607において、全筒運転中と判断された場合には、S1609に進み、それぞれL1B、A1BがROM402より読み出され、L1,A1の値として格納される。
次に、S1610においてLRATIOの値とL1の値との比較が行われる。L1の方
が大きいと判断された場合には、排気浄化触媒46の浄化性能は劣化していないと判断され、S1613に進み、ALMは0にリセットされる。
また、S1610においてLRATIOの方が大きいと判断された場合には、S1611に進み、LRATIOの値と、A1とARATIOを乗じた値との比較が行われる。ここで、A1とARATIOを乗じた値の方が大きいと判断された場合には、上記で説明したとおり、排気浄化触媒46の浄化性能は劣化していないと判断されるので、S1613にて、ALMは0にリセットされる。
なお、本実施の形態ではS1610,1611により浄化性能を判定しているが、図17の斜線部に相当するLRATIOとARATIOのマップをROM402に格納しておきS1605とS1606で求めたLRATIOとARATIOの値が図17の斜線部に該当するか否かを判断することにより浄化性能を判定するようにしてもよい。
S1610と1611でいずれも排気浄化触媒46の浄化性能が劣化していると判定された場合にはS1612でアラームフラグALMをセット(="1")する。この時、同時に図示しないアラームランプを点灯して運転者に触媒劣化を報知するようにしてもよい。
次いで、上述の処理を終了したあとS1614では修理点検用のデータとして上記アラームフラグALMの値をバックアップRAM404に格納すると共に、S1615では次
回の浄化性能判定に備え、VOM,VOS ,等のパラメータを全てクリアしてルーチンを
終了する。
上記より、本実施の形態において、浄化性能判定手段とは、軌跡長、面積演算ルーチン、浄化性能判定ルーチンを記憶したROM402、CPU401を備えたECU20を含んで構成される。また、判定値変更手段とは、浄化性能判定ルーチンの特にS1607からS1609の処理を記憶したROM402、CPU401を備えたECU20を含んで構成される。
なお、浄化性能判定手段、判定値変更手段におけるフローは、上記に示したものに限られないことはもちろんである。
本実施の形態によれば、浄化性能判定ルーチンのS1607において、減筒運転中か全筒運転中かの判断をし、各々の運転状態に応じた値をL1,A1として採用した後、浄化性能判定を行うので、減筒運転時及び全筒運転時の排気ガスの輸送速度、タイミング及び周波数や空燃比センサ48,49へのガス当たりの違い等により、誤判定をしてしまうなどの不具合を解消することができ、結果として、減筒運転時、全筒運転時を問わず、最良のエミッション特性を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、減筒運転中か全筒運転中かで場合分けし、各々別の浄化性能判定値L1,A1を用いたが、減筒運転中の浄化性能判定値L1A、A1Aについて、更に詳細に場合分けし、稼動気筒数毎に別の浄化性能判定値を用いても良い。
図18には、稼動気筒数毎に別の浄化性能判定値を用いた場合の、図16におけるフロー中、S1607からS1609までの処理に代替すべき処理を示している。図18において、S1801において、全筒運転中と判断された場合には、S1802に進み図16と同じ処理がされる。一方、S1801において減筒運転中と判断された場合には、S1803において、稼動気筒数が判別される。そして、S1804において、判別された稼動気筒数に応じた浄化性能判定値L1A、A1Aが、ROM402に格納されたマップより読み出されて採用される。
図18のようなフローにすることで、如何なる稼動気筒数の減筒運転に対しても、正確な浄化性能判定をすることができ、結果として、如何なる稼動気筒数の減筒運転に対しても、最良のエミッション特性を得ることができる。
さらに、減筒運転における稼動気筒の組み合わせに応じた浄化性能判定値を用いても良い。図19には、この場合の、図16におけるフロー中、S1607からS1609までの処理に代替すべき処理を示している。S1901において、全筒運転中と判断された場合には、S1902に進み図16と同じ処理がされる。
一方、S1901において減筒運転中と判断された場合には、さらに、S1903において、減筒パターンの判別が行われる。そして、S1904からS1906までの処理で、各減筒パターン、換言すると、稼動気筒の組み合わせに応じた浄化性能判定値が採用される。
このことにより、減筒運転中の稼動気筒の組み合わせによって微妙に異なる排気ガスの輸送速度、タイミング及び周波数や、空燃比センサ48、49へのガス当たりに対しても、誤判定をすることなく正確に浄化性能判定を行うことができる。結果として、それぞれの状態について最良のエミッション特性を得ることができる。
ここでの稼動気筒の組み合わせの種類については、第3の実施の形態にて考慮したものと同様なものが考えることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の可変気筒システムの概略構成を示す平面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の可変気筒システムの概略構成を示す断面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係るECUの内部構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る筒内空気量推定及び目標筒内燃料量算出ルーチンについてのフローチャートである。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係るメイン空燃比フィードバック制御ルーチンについてのフローチャートである。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料噴射制御ルーチンについてのフローチャートである。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係るゲイン決定ルーチンについてのフローチャートである。 図8は、本発明の第2の実施の形態に係るゲイン決定ルーチンについてのフローチャートである。 図9は、本発明の第3の実施の形態に係るゲイン決定ルーチンについてのフローチャートである。 図10は、本発明の第4の実施の形態に係る空燃比学習補正量を示すグラフである。 図11は、本発明の第4の実施の形態に係るFI算出ルーチンについてのフローチャートである。 図12は、本発明の第4の実施の形態に係る空燃比学習ルーチンについてのフローチャートである。 図13は、本発明の第5の実施の形態に係る排気浄化触媒付近の概略図である。 図14は、本発明の第5の実施の形態に係る軌跡長LVOS、LVOMと面積AVOS、AVOMの演算ルーチンについてのフローチャートである。 図15は、本発明の第5の実施の形態に係る浄化性能判定ルーチンについてのフローチャートである。 図16は、本発明の第5の実施の形態に係る浄化性能判定ルーチンの後半部についてのフローチャートである。 図17は、本発明の第5の実施の形態に係る軌跡長比LRATIOと面積比ARATIOとの関係において、触媒が劣化したと判定される領域を示すグラフである。 図18は、本発明の第5の実施の形態に係る浄化性能判定ルーチンの、稼動気筒数に応じた浄化性能判定値を採用する例についてのフローチャートを表す図である。 図19は、本発明の第5の実施の形態に係る浄化性能判定ルーチンの、稼動気筒の組み合わせに応じた浄化性能判定値を採用する例についてのフローチャートを表す図である。
符号の説明
1・・・・内燃機関
20・・・ECU
21・・・気筒
25・・・点火栓
25a・・イグナイタ
26・・・吸気ポート
27・・・排気ポート
28・・・吸気弁
29・・・排気弁
32・・・燃料噴射弁
46・・・排気浄化触媒
47・・・排気管
48・・・空燃比センサ
49・・・空燃比センサ
51・・・クランクポジションセンサ

Claims (9)

  1. 複数の気筒を有する内燃機関と、
    該内燃機関の運転条件に応じて前記複数の気筒のうち一部の気筒への燃料供給を遮断して該一部の気筒を休止させ残りの気筒を稼動させる気筒休止制御手段と、
    機関の空燃比を検出し、該検出された機関の空燃比に応じて機関の空燃比が目標空燃比になるようにフィードバック制御する空燃比フィードバック制御手段と、
    前記フィードバック制御において、前記気筒休止制御手段が一部の気筒を休止させ残りの気筒を稼動させる減筒運転時と、全ての気筒を稼動させる全筒運転時とでは、フィードバックゲインを変更するように制御する空燃比フィードバックゲイン変更手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の可変気筒システム。
  2. 前記空燃比フィードバックゲイン変更手段は、減筒運転時に、稼動気筒の数に応じて前記フィードバックゲインを変更するように制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変気筒システム。
  3. 前記空燃比フィードバックゲイン変更手段は、減筒運転時に、稼動気筒の組み合わせに応じて前記フィードバックゲインを変更するように制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変気筒システム。
  4. 複数の気筒を有する内燃機関と、
    該内燃機関の運転条件に応じて前記複数の気筒のうち一部の気筒への燃料供給を遮断して該一部の気筒を休止させ残りの気筒を稼動させる気筒休止制御手段と、
    機関の空燃比を検出し、該検出された機関の空燃比を目標空燃比にフィードバック制御するためのフィードバック補正量を発生するフィードバック補正量発生手段と、
    少なくとも、前記気筒休止制御手段が一部の気筒を休止させ残りの気筒を稼動させる減筒運転中かどうかを含む機関の運転状況に応じて、前記フィードバック制御された機関の空燃比と前記目標空燃比の間のずれを補正する空燃比学習値を設定する空燃比学習値設定手段と、
    少なくとも、前記フィードバック補正量と前記空燃比学習値とによって燃料噴射量を決定する燃料噴射量決定手段と、
    前記空燃比フィードバック補正量と、その基準値との偏差を減少させるように、前記空燃比学習値を更新する空燃比学習値更新手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の可変気筒システム。
  5. 前記空燃比学習値設定手段は、減筒運転時に、稼動気筒の数に応じた空燃比学習値を設定することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の可変気筒システム。
  6. 前記空燃比学習値設定手段は、減筒運転時に、稼動気筒の組み合わせに応じた空燃比学習値を設定することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の可変気筒システム。
  7. 複数の気筒を有する内燃機関と、
    該内燃機関の運転条件に応じて前記複数の気筒のうち一部の気筒への燃料供給を遮断して該一部の気筒を休止させ残りの気筒を稼動させる気筒休止制御手段と、
    前記内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関の排気を浄化する排気浄化手段と、
    該排気浄化手段の浄化性能の劣化を判定する浄化性能判定手段と、
    前記気筒休止制御手段が、前記複数の気筒のうち一部の気筒への燃料供給を遮断して該一部の気筒を休止させ残りの気筒を稼動させる減筒運転時と、全ての気筒を稼動させる全筒運転時とで、前記浄化性能判定手段が前記排気浄化手段の浄化性能の劣化を判定する際に用いる浄化性能判定値を変更する判定値変更手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の可変気筒システム。
  8. 前記判定値変更手段は、減筒運転時に、稼動気筒の数に応じて前記浄化性能判定値を変更することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の可変気筒システム。
  9. 前記判定値変更手段は、減筒運転時に、稼動気筒の組み合わせに応じて前記浄化性能判定値を変更することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の可変気筒システム。
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