JP2008164873A - アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置 - Google Patents

アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置 Download PDF

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真希子 中村
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Abstract

【課題】耐衝撃性に優れたアクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明のアクチュエータ1は、可動板22と、可動板22を回動可能に支持する弾性変形可能な1対の軸部材23、24と、各軸部材23、24を変形させながら可動板22を回動させる駆動手段と、可動板22および/または軸部材23、24が所定量以上変位したときに可動板22および/または軸部材23、24に接触して、可動板22および軸部材23、24の変位を所定範囲内に規制する規制部材61、62、63とを有し、規制部材61、62、63は、高分子材料を主材料として構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置に関するものである。
マイクロマシニング技術によりSi基板を加工することにより製造された構造体を用いたアクチュエータが知られている(例えば、特許文献1参照。)。かかるアクチュエータは、例えば、加速度センサのような振動式センサや、光スキャナのような光学デバイス等に用いることができる。
例えば、特許文献1には、可動部と、その可動部を支持するビームと、そのビーム上に設けられたピエゾ抵抗とを有し、そのピエゾ抵抗の抵抗値変化に基づき、加速度や姿勢などを検知する振動式センサが開示されている。
かかる振動式センサは、シリコンやガラスで構成されたストッパが可動部に対向していて、可動部が過剰に変位するのを規制するようになっている。これにより、振動式センサが衝撃を受けた場合であっても、可動部の可動範囲を所定範囲内に維持し、可動部やビームの過剰変位による損傷を防止することができる。
しかしながら、特許文献1にかかる振動式センサにあっては、ストッパの構成材料であるガラスやシリコンが比較的高い硬度を有するため、可動部がストッパに接触した際に、その衝撃により可動部が損傷する可能性がある。
特開2006−29827号公報
本発明の目的は、耐衝撃性に優れたアクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエータは、可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する弾性変形可能な少なくとも1つの軸部材と、
前記軸部材を変形させながら前記可動板を回動させる駆動手段と、
前記可動板および/または前記軸部材が所定量以上変位したときに前記可動板および/または前記軸部材に接触して、前記可動板および前記軸部材の変位を所定範囲内に規制する少なくとも1つの規制部材とを有し、
前記規制部材は、高分子材料を主材料として構成されていることを特徴とする。
これにより、可動板や軸部材が過剰に変位しようとしても、規制部材が可動板や軸部材に接触して、可動板や軸部材の変位量を所定範囲内に維持することができる。特に、規制部材が樹脂、ゴム、エラストマー等の高分子材料を主材料として構成されているため、可動板や軸部材が規制部材に接触した際、可動板や軸部材が受ける衝撃を吸収して、可動板や軸部材の損傷を確実に防止することができる。すなわち、本発明のアクチュエータは、耐衝撃性に優れている。
本発明のアクチュエータでは、前記規制部材は、その表面付近に、金属を主材料として構成された金属膜が形成されていることが好ましい。
これにより、可動板や軸部材が規制部材に接触したときに、規制部材を構成する樹脂が可動板や軸部材に転写・付着するのを防止することができる。そのため、可動板および軸部材により構成される振動子の共振周波数などの振動特性が変化してしまうのを防止することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記規制部材は、前記可動板および/または前記各軸部材に向けて突出形成されていることが好ましい。
これにより、必要個所のみに規制部材を形成して、高分子材料の使用量を低減し、アクチュエータの低コスト化を図ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記規制部材は、その基端から先端に向けて横断面積が漸減していることが好ましい。
これにより、規制部材の基端側の部分の機械的強度を優れたものとすることで規制部材の耐久性を向上させつつ、規制部材の先端側の部分の弾性を優れたものとすることで可動板や軸部材が受ける衝撃を効果的に吸収することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記規制部材は、その先端面が湾曲凸面であることが好ましい。
これにより、規制部材の先端側の部分の弾性を優れたものとしつつ、当該先端側の部分の耐久性を向上させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記規制部材は、略半球状をなしていることが好ましい。
これにより、規制部材の形成を比較的簡単なものとすることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記可動板および前記1対の軸部材を含んで構成された振動系を収容するハウジングを有し、前記規制部材は、前記ハウジングに固定されていることが好ましい。
これにより、規制部材を固定するための部材としてハウジングを有効利用して、アクチュエータの低コスト化を図ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記ハウジングは、前記可動板の両面にそれぞれ対向して設けられた2つの基板を備え、前記規制部材は、前記2つの基板のうちの少なくとも一方の基板の面上に設けられていることが好ましい。
これにより、各種成膜法を用いて比較的簡単にかつ高精度に規制部材を形成することができる。特に、規制部材が略半球状をなすものである場合、インクジェット法を用いることで、所望の形状・大きさ・位置に規制部材を比較的簡単にかつ高精度に形成することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記規制部材は、前記2つの基板のうちの少なくとも一方の基板の面上に、平面視にて前記回動中心軸に対し実質的に対称な配置となるように複数設けられていることが好ましい。
これにより、規制部材の構成を簡単化しつつ、可動板や軸部材の変位を所定範囲内により確実に規制することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記規制部材は、前記2つの基板のそれぞれに設けられていることが好ましい。
これにより、規制部材の構成を簡単化しつつ、可動板や軸部材の変位を所定範囲内により確実に規制することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記少なくとも1つの規制部材は、前記可動板の厚さ方向での変位を規制するように前記軸部材に対向して設けられた第1の規制部材と、前記可動板の回動角を規制するように前記可動板の板面に対向して設けられた第2の規制部材とを備えることが好ましい。
これにより、規制部材の構成を簡単化しつつ、可動板や軸部材の変位を所定範囲内により確実に規制することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記可動板の一方の面には、光反射性を有する光反射部が設けられており、前記第2の規制部材は、前記可動板の前記光反射部とは反対側の面に対向して設けられていることが好ましい。
これにより、光反射部に対する入射光および反射光の光路を妨げることなく、可動板や軸部材の変位を所定範囲内により確実に規制することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記可動板の板面には、光反射性を有する光反射部が設けられ、前記可動板を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査または偏向するように構成されていることが好ましい。
これにより、本発明のアクチュエータを光スキャナ、光スイッチ、光アッテネータなどの光学デバイスに適用することができる。
本発明の光スキャナは、光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する少なくとも1つの軸部材と、
前記軸部材を変形させながら前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を走査させる駆動手段と、
前記可動板および/または前記軸部材が所定量以上変位したときに前記可動板および/または前記軸部材に接触して、前記可動板および前記軸部材の変位を所定範囲内に規制する少なくとも1つの規制部材とを有し、
前記規制部材は、高分子材料を主材料として構成されていることを特徴とする。
これにより、優れた耐衝撃性を有する光スキャナを提供することができる。
本発明の画像形成装置は、光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する少なくとも1つの軸部材と、
前記軸部材を変形させながら前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を走査させて、対象物上に画像を形成させる駆動手段と、
前記可動板および/または前記軸部材が所定量以上変位したときに前記可動板および/または前記軸部材に接触して、前記可動板および前記軸部材の変位を所定範囲内に規制する少なくとも1つの規制部材とを有し、
前記規制部材は、高分子材料を主材料として構成されていることを特徴とする。
これにより、優れた耐衝撃性を有する画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明のアクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示すアクチュエータの平面図、図3(a)は、図2中のA−A線断面図、図3(b)は、図2中のB−B線断面図、図4は、図2中のC−C線断面図、図5および図6は、それぞれ、図1に示すアクチュエータに備えられた規制部材の配置を説明するための図、図7は、図1に示すアクチュエータに備えられた規制部材の作用を説明するための図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図3中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
アクチュエータ1は、図1ないし図4に示すように、振動系を有する基体2と、この基体2の振動系を駆動するための圧電素子31、32、33、34と、基体2を支持する支持体4とを有し、これらはハウジング5内に収容されている。特に、ハウジング5の内壁には、基体2の振動系の振動を所定範囲内に規制する複数の規制部材(ストッパ)61、62、63が設けられている。
かかるアクチュエータ1にあっては、通電により圧電素子31、32、33、34を伸縮させることにより、基体2の振動系に回動中心軸Xまわりの振動(回動)を生じさせる。
以下、アクチュエータ1を構成する各部を順次説明する。
振動系を有する基体2は、図1および図2に示すように、枠状をなす支持部材21と、この支持部材21の内側に設けられた可動板22と、可動板22を回動中心軸Xまわりに回動可能に支持する1対の軸部材23、24と、1対の軸部材23、24にそれぞれ対応して連結された1対の駆動部材25、26と、駆動部材25と支持部材21とを連結する1対の変形部材27、28と、駆動部材26と支持部材21とを連結する1対の変形部材29、30とを有している。本実施形態では、基体2は、平面視したときに、左右対称な形状となるように形成されている。
支持部材21は、枠状(より具体的には四角環状)をなしている。
このような支持部材21の内側には、支持部材21に対し離間した状態で、可動板22が設けられている。
可動板22は、板状をなし、その板面(上面)に光反射部221が設けられている。これにより、アクチュエータ1を光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。
本実施形態では、可動板22の平面視形状が円形である。すなわち、可動板22は、円板状をなしている。そのため、可動板22の慣性モーメントを抑えつつ、光反射部221の光反射に利用可能な面積を大きくすることができる。なお、可動板22の平面視形状は、光学デバイスの設計などに応じて決定されるものであり、前述したような円板状に限定されず、例えば、4角形、5角形などの多角形状や、楕円形状、長円形状などであってもよい。
このような可動板22は、回動中心軸Xに沿って設けられた1対の軸部材23、24に支持されている。
このように可動板22を回動可能に支持する各軸部材23、24は、回動中心軸Xに沿って長手形状をなし、回動中心軸Xまわりに捩れ変形可能となっている。
軸部材23は、その長手方向での一端(右側の端)が可動板22に接続され、他端(左側の端)が駆動部材25に接続されている。これと同様に、軸部材24は、その長手方向での一端(左側の端)が可動板22に接続され、他端が駆動部材26に接続されている。
言い換えすれば、可動板22は、軸部材23を介して駆動部材25に支持されているとともに、軸部材24を介して駆動部材26に支持されている。
各駆動部材25、26は、可動板22の板面に平行でかつ回動中心軸Xに対し直角な方向に延在する長手形状をなしている。
また、駆動部材25は、その長手方向での中央部で、前述した軸部材23を支持している。これと同様に、駆動部材26は、その長手方向での中央部で、軸部材24を支持している。したがって、駆動部材25および駆動部材26のそれぞれの長手方向での中央部が、可動板22の回動中心軸X上に位置している。
このような駆動部材25は、その長手方向での両端部にて、1対の変形部材27、28を介して支持部材21に支持されている。これと同様に、駆動部材26は、その長手方向での両端部にて、1対の変形部材29、30を介して支持部材21に支持されている。
各変形部材27、28は、回動中心軸Xに略平行な方向に延在する長手形状をなし、主として曲げ変形するように構成されている。本実施形態では、各変形部材27、28は、駆動部材25に対し可動板22とは反対側(すなわち外側)に位置している。
このような変形部材27、28と同様に、各変形部材29、30は、回動中心軸Xに略平行な方向に延在する長手形状をなし、主として曲げ変形するように構成されている。本実施形態では、各変形部材29、30は、駆動部材26に対し可動板22とは反対側(すなわち外側)に位置している。
以上説明したような基体2にあっては、可動板22および軸部材23、24が第1の振動系を構成し、駆動部材25、26と変形部材27、28、29、30と圧電素子31、32、33、34とが第2の振動系を構成し、これらの振動系は2自由度振動系を構成している。したがって、第2の振動系の振幅が小さくても、第1の振動系の振幅を大きくすることができる。すなわち、各駆動部材25、26および各圧電素子31、32、333、34の変位量や各変形部材27、28、29、30の曲げ変形量が小さくても、可動板22の回動角を大きくすることができる。
また、基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されている。そして、基体2は、支持部材21と可動板22と軸部材23、24と駆動部材25、26と変形部材27、28、29、30とが一体的に形成されている。
以上説明したような基体2の上面には、各軸部材23、24を捩れ変形させながら可動板22を回動させる駆動手段である圧電素子31、32、33、34が接合されている。
より具体的に説明すると、前述した変形部材27上には、その長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子31が接合され、変形部材28上には、その長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子32が接合されている。これにより、各変形部材27、28を曲げ変形させることができる。
これと同様に、変形部材29上には、その長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子33が接合され、変形部材30上には、その長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子34が接合されている。これにより、各変形部材29、30を曲げ変形させることができる。
このような圧電素子31、32、33、34は、それぞれ、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電材料を主材料として構成された圧電体層と、この圧電体層を挟持する1対の電極とで構成されている。
このような圧電素子31、32、33、34は、図示しない電源回路に接続されていて、周期的に変化する電圧が印加されるようになっている。これにより、圧電素子31、32、33、34を伸縮させることができる。
一方、基体2の支持部材21の下面には、例えばシリコンやガラス等を主材料として構成された支持体4が接合されている。
支持体4は、支持部材21の下面に接合され、環状をなしており、その内側の空間が、基体2の振動系が振動する際、すなわち可動板22が回動(振動)する際に、支持体4に接触するのを防止する逃げ部(空間)を形成する。なお、基体2と支持体4とが一体的に形成されていてもよいし、支持体4を省略することも可能である。
以上説明したような基体2と圧電素子31、32、33、34と支持体4とで構成された構造体を収容するハウジング5は、前述した支持体4の下面に接合された基板51と、基板51の上面に接合され基体2および支持体4等を囲むように枠状をなす枠体52と、枠体52の上面に接合され、枠体52の上側の開口を覆う基板53とを備えている。
基板51は、支持体4を介して基体2を支持する機能を有する。このような基板51の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、シリコン、ガラス、金属などが挙げられる。
枠体52は、基板51と基板53との間に、基体2および支持体4等を収容するための空間を形成するスペーサとしての機能を有する。
基板53は、可動板22の光反射部221に対向するように設けられており、光反射部221に対し入射光および反射光が通過可能となるように、光透過性を有している。このような基板53の構成材料は、用いる光の波長によって異なり、特に限定されないが、例えば、シリコン、ガラス等が挙げられる。
このようなハウジング5の内壁面には、図3および図4に示すように、前述した可動板22の厚さ方向での変位を規制するように軸部材23、24に対向するように突出形成された略半球状をなす1対の第1の規制部材61および1対の第1の規制部材63が設けられているとともに、可動板22の回動角を規制するように可動板22の板面に対向するように突出形成された略半球状をなす1対の第2の規制部材62が設けられている。これらの規制部材は、可動板22や軸部材23、24が過剰に変位しようとしても、可動板22や軸部材23、24に接触して、可動板22や軸部材23、24の変位量を所定範囲内に維持することができる。
より具体的に説明すると、1対の第1の規制部材61、63は、可動板22の厚さ方向(すなわち図上下方向)の変位を所定範囲内に規制する機能を有する。
1対の第1の規制部材61は、可動板22が下方に所定量以上変位しようとしたときに、1対の軸部材23、24に接触して、可動板22の変位量を所定範囲内に規制する。なお、1対の第1の規制部材61のうち一方の規制部材61を省略しても、前述した機能と同様の機能を発揮することができる。ただし、前述したように規制部材61を1対設けることで、可動板22の過剰な変位(不本意な変位)をより安定かつ確実に防止することができる。
特に、第1の規制部材61は、樹脂、ゴム、エラストマー等の高分子材料を主材料として構成されている。これにより、軸部材23、24が第1の規制部材61に接触した際、可動板22や軸部材23、24が受ける衝撃を吸収して、可動板22や軸部材23、24の損傷を確実に防止することができる。
第1の規制部材61を構成する高分子材料としては、特に限定されないが、例えば、各種熱可塑性樹脂、各種熱硬化性樹脂、ゴム等が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリアミド(例:ナイロン6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6−12、ナイロン6−66)、熱可塑性ポリイミド、芳香族ポリエステル等の液晶ポリマー、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアセタール、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル(不飽和ポリエステル)樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR、1,2−BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等のブタジエン系ゴム、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエン−アクリロニトリルゴム(NBR)等のジエン系特殊ゴム、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM、EPDM)、アクリル系ゴム(ACM、ANM)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)等のオレフィン系ゴム、ウレタンゴム(AU、EU)等のウレタン系ゴム、、ヒドリンゴム(CO、ECO、GCO、EGCO)等のエーテル系ゴム、多硫化ゴム(T)等のポリスルフィド系ゴム、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM、FZ)、塩素化ポリエチレン(CM)等の各種ゴムや、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合(ブレンド)して用いることができる。
また、第1の規制部材61の形成方法としては、特に限定されず、例えば、各種成膜法を用いることができる。かかる形成方法として、特に、インクジェット、フォトリソグラフィを用いると、簡単かつ高精度に形成することができる。
また、各第1の規制部材61の表面付近には、金属を主材料として構成された金属膜71(薄膜)が形成されている。これにより、軸部材23、24が第1の規制部材61に接触したときに、第1の規制部材61を構成する樹脂が軸部材23、24に転写・付着するのを防止することができる。そのため、可動板22および1対の軸部材23、24により構成される振動子の共振周波数などの振動特性が変化してしまうのを防止することができる。また、金属膜71の膜厚を薄くすることで、第1の規制部材61の弾性を損なうことなく、軸部材23、24への樹脂の付着を防止することができる。さらに、金属膜71により第1の規制部材61が覆われているため、第1の規制部材61の構成材料の選択の幅を大きくすることができ、例えば、より弾性に優れた高分子材料を第1の規制部材61の構成材料として用いることができる。
この金属膜71の構成材料としては、特に限定されず、各種金属を用いることができるが、例えば、Au、Cu、Ni等が好適に用いられる。
また、この金属膜71の形成方法としては、特に限定されず、各種成膜方法を用いることができるが、蒸着やスパッタリング等が好適に用いられる。
第1の規制部材61は、前述したように突出形成されたものであるため、必要個所のみに形成すればよく、高分子材料の使用量を低減し、アクチュエータ1の低コスト化を図ることができる。
また、第1の規制部材61は、その基端から先端に向けて横断面積が漸減している。そのため、第1の規制部材61の基端側の部分の機械的強度を優れたものとすることで第1の規制部材61の耐久性を向上させつつ、第1の規制部材61の先端側の部分の弾性を優れたものとすることで可動板22や軸部材23、24が受ける衝撃を効果的に吸収することができる。
また、第1の規制部材61は、その先端面が湾曲凸面である。そのため、第1の規制部材61の先端側の部分の弾性を優れたものとしつつ、当該先端側の部分の耐久性を向上させることができる。
また、第1の規制部材61は、前述したように略半球状をなしているため、第1の規制部材61の形成を比較的簡単なものとすることができる。
1対の第1の規制部材63は、可動板22が上方に所定量以上変位しようとしたときに、1対の軸部材23、24に接触して、可動板22の変位量を所定範囲内に規制する。なお、1対の第1の規制部材63のうち一方の規制部材63を省略しても、前述した機能と同様の機能を発揮することができる。ただし、前述したように規制部材63を1対設けることで、可動板22の過剰な変位をより安定かつ確実に防止することができる。
この第1の規制部材63も、前述した第1の規制部材61と同様、樹脂、ゴム、エラストマー等の高分子材料を主材料として構成されている。これにより、軸部材23、24が第1の規制部材63に接触した際、可動板22や軸部材23、24が受ける衝撃を吸収して、可動板22や軸部材23、24の損傷を確実に防止することができる。
また、各第1の規制部材63の表面には、前述した第1の規制部材61と同様、金属を主材料として構成された金属膜73が形成されている。
また、第1の規制部材63は、前述したように略半球状をなしており、前述したような第1の規制部材61の形状に関する効果と同様の効果を発揮することができる。
一方、1対の第2の規制部材62は、可動板22の回動角を所定範囲内に規制する機能を有する。
1対の第2の規制部材62は、可動板22が所定量以上回動しようとしたときに、1対の第2の規制部材62のうちの一方の規制部材62が可動板22(より具体的には回動軸線Xから遠位の端部)に接触して、可動板22の回動角を所定範囲内に規制する。
特に、第2の規制部材62も、前述した第1の規制部材61と同様、樹脂、ゴム、エラストマー等の高分子材料を主材料として構成されている。これにより、可動板22が第2の規制部材62に接触した際、可動板22や軸部材23、24が受ける衝撃を吸収して、可動板22や軸部材23、24の損傷を確実に防止することができる。
また、各第2の規制部材62の表面には、前述した第1の規制部材61と同様、金属を主材料として構成された金属膜72が形成されている。これにより、可動板22が第2の規制部材62に接触したときに、第2の規制部材62を構成する樹脂が可動板22に転写・付着するのを防止することができる。そのため、可動板22および1対の軸部材23、24により構成される振動子の共振周波数などの振動特性が変化してしまうのを防止することができる。
また、第2の規制部材62は、前述したように略半球状をなしており、前述したような第1の規制部材61の形状に関する効果と同様の効果を発揮することができる。
以上説明したような規制部材(61〜63)にあっては、可動板22および1対の軸部材23、24を含んで構成された振動系を収容するハウジング5に第1の規制部材61、63および第2の規制部材62が固定されているため、これらの規制部材を固定するための部材としてハウジング5を有効利用して、アクチュエータ1の低コスト化を図ることができる。
また、各規制部材61、62、63は、基板51または基板53の面上に設けられているため、各種成膜法を用いて比較的簡単にかつ高精度にこれらの規制部材を形成することができる。特に、本実施形態のように規制部材が略半球状をなすものである場合、インクジェット法を用いることで、所望の形状・大きさ・位置に規制部材を比較的簡単にかつ高精度に形成することができる。
また、これらの規制部材は、基板51または基板53の面上に、平面視にて回動中心軸Xに対し実質的に対称な配置となるように複数設けられている。これにより、これらの規制部材の構成を簡単化しつつ、可動板22や軸部材23、24の変位を所定範囲内により確実に規制することができる。
また、規制部材は2つの基板51、53のそれぞれに設けられているため、規制部材の構成を簡単化しつつ、可動板22や軸部材23、24の変位を所定範囲内により確実に規制することができる。
また、前述したような可動板22の厚さ方向での変位を規制する第1の規制部材61、63と可動板22の回動角を規制する第2の規制部材62とが設けられていると、規制部材の構成を簡単化しつつ、可動板22や軸部材23、24の変位を所定範囲内により確実に規制することができる。
また、第2の規制部材62が可動板22の光反射部221とは反対側の面に対向して設けられているため、光反射部221に対する入射光および反射光の光路を妨げることなく、可動板22や軸部材23、24の変位を所定範囲内により確実に規制することができる。
以上説明したように構成されたアクチュエータ1は、次のようにして作動する。
例えば、圧電素子31、33と圧電素子32、34とに交互に電圧を印加する。かかる電圧としては、交番電流や、間欠的な直流などの周期的に変化するものを用いることができる。
このような周期的に変化する電圧を印加すると、圧電素子31、33と圧電素子32、34とは、一方が伸張するとともに他方が収縮する。そのため、1対の変形部材27、8および1対の変形部材28、30とは、それぞれ、互いに反対方向に曲げ変形する。
これにより、駆動部材25、26が回動中心軸Xまわりに回動し、これに伴って、各軸部材23、24が捩れ変形して、可動板22が回動中心軸Xまわりに回動(振動)する。
以上説明したようなアクチュエータ1によれば、駆動時または非駆動時に可動板22や軸部材23、24が過剰に変位しようとしても、前述したような第1の規制部材61、63および第2の規制部材62が可動板22や軸部材23、24に接触して、可動板22や軸部材23、24の変位量を所定範囲内に維持することができる。特に、これらの規制部材が樹脂、ゴム、エラストマー等の高分子材料を主材料として構成されているため、可動板22や軸部材23、24が規制部材に接触した際、可動板22や軸部材23、24が受ける衝撃を吸収して、可動板22や軸部材23、24の損傷を確実に防止することができる。すなわち、本発明のアクチュエータ1は、耐衝撃性に優れている。
<第2実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第2実施形態について説明する。
図8は、本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図、図9(a)は、図8中のA−A線断面図、図9(b)は、図8中のB−B線断面図、図10は、図8中のC−C線断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図8中の紙面に対し手前側を「上」、紙面に対し奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図9中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第2実施形態のアクチュエータについて、前述した第1実施形態のアクチュエータとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態のアクチュエータ1Aは、規制部材の配置や大きさが異なる以外は、第1実施形態のアクチュエータ1とほぼ同様である。
図8に示すアクチュエータ1Aは、前述した第1実施形態のアクチュエータ1に加えて、可動板22および軸部材23、24が可動板22の板面に平行で回動中心軸Xに直角な方向での変位を所定範囲内に規制する第3の規制部材64を有する。
本実施形態(基体2A)では、1対の変形部材27、28および1対の変形部材29、30をそれぞれ支持する1対の支持部材21Aが支持体4Aに支持されている。そして、第3の規制部材64は、支持体4A上に設けられている。
支持体4Aは、各支持部材21Aの下面に接合された第1の部分41Aと、1対の第1の部分41A同士を連結する1対の第2の部分42Aとで構成されている。1対の第2の部分42Aは、それぞれ板状をなし、互いの板面が可動板22および1対の軸部材23、24を介して互いに対向するように設けられている。そして、各第2の部分42Aの可動板22側(すなわち1対の軸部材23、24側)の面上に、1対の第3の規制部材64が設けられている。
1対の第3の規制部材64は、可動板22が前述した各第2の部分42Aへ向けて所定量以上変位しようとしたときに、可動板22に接触して、可動板22の変位量を所定範囲内に規制する。なお、1対の第3の規制部材64のうち一方の規制部材64を省略しても、前述した機能と同様の機能を発揮することができる。ただし、前述したように規制部材64を1対設けることで、可動板22の過剰な変位をより安定かつ確実に防止することができる。
この第3の規制部材64も、前述した第1の規制部材61と同様、樹脂、ゴム、エラストマー等の高分子材料を主材料として構成されている。これにより、可動板22が第3の規制部材64に接触した際、可動板22や軸部材23、24が受ける衝撃を吸収して、可動板22や軸部材23、24の損傷を確実に防止することができる。
また、各第3の規制部材64の表面には、前述した第1の規制部材61と同様、金属を主材料として構成された金属膜74が形成されている。
また、第3の規制部材64は、前述したように略半球状をなしており、前述したような第1の規制部材61の形状に関する効果と同様の効果を発揮することができる。
また、アクチュエータ1Aは、前述した第1実施形態のアクチュエータ1の1対の第2の規制部材62に代えて、可動板22の回動角を所定範囲内に規制する1つの第2の規制部材62Aを有する。
第2の規制部材62Aは、平面視にて、可動板22の中心とほぼ同一中心となるように配置されている。このような第2の規制部材62Aは、可動板22が所定量以上回動したときに、可動板22の下面と接触して、可動板22の回動角を所定範囲内に規制する。また、第2の規制部材62Aは、可動板22が下方に所定量以上変位したときに、可動板22の下面と接触して、可動板22の下方への変位量を所定範囲内に規制することもできる。また、第2の規制部材62Aの表面にも、金属膜72Aが形成されている。
以上説明したようなアクチュエータ1Aによっても、前述した第1実施形態のアクチュエータ1と同様の効果を得ることができる。
ここで、以上説明したようなアクチュエータ1、1Aを光スキャナとして用いた場合について説明する。
このような光スキャナは、例えば、レーザープリンタ、イメージング用ディスプレイ、バーコードリーダー、走査型共焦点顕微鏡などの画像形成装置に好適に適用することができる。この場合、光反射部221で反射した光を主走査および/または副走査して、対象物上に画像を形成する。本発明の光スキャナを備えた画像形成装置、すなわち、本発明の画像形成装置は、優れた耐衝撃性を有する。
以下、本発明の光スキャナを備えた画像形成装置の具体例を説明する。
まず、電子写真方式を採用するプリンタに本発明を適用した例を説明する。
図11は、本発明の光スキャナを備える画像形成装置(プリンタ)の一例を示す全体構成の模式的断面図、図12は、図11に示す画像形成装置に備えられた露光ユニットの概略構成を示す図である。
図11に示す画像形成装置110(プリンタ)は、露光・現像・転写・定着を含む一連の画像形成プロセスによって、トナーからなる画像を紙やOHPシートなどの記録媒体に記録するものである。このような画像形成装置110は、図11に示すように、図示矢印方向に回転する感光体111を有し、その回転方向に沿って順次、帯電ユニット112、露光ユニット113、現像ユニット114、転写ユニット115、クリーニングユニット116が配設されている。また、画像形成装置110は、図11にて、下部に、紙などの記録媒体Pを収容する給紙トレイ117が設けられ、上部に、定着装置118が設けられている。
このような画像形成装置110にあっては、まず、図示しないホストコンピュータからの指令により、感光体111、現像ユニット114に設けられた現像ローラ(図示せず)、および中間転写ベルト151が回転を開始する。そして、感光体111は、回転しながら、帯電ユニット112により順次帯電される。
感光体111の帯電された領域は、感光体111の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット113によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が前記領域に形成される。
感光体111上に形成された潜像は、感光体111の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像のための現像装置144によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体111上にイエロートナー像が形成される。このとき、現像ユニット114は、現像装置144が選択的に前記現像位置にて感光体111と対向している。なお、この選択は、保持体145の軸146まわりの回転により、現像装置141〜144の相対位置関係を維持しつつそれぞれの位置を変えることで行う。
感光体111上に形成されたイエロートナー像は、感光体111の回転に伴って一次転写位置(すなわち、感光体111と一次転写ローラ152との対向部)に至り、一次転写ローラ152によって、中間転写ベルト151に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ152には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧(一次転写バイアス)が印加される。なお、この間、二次転写ローラ155は、中間転写ベルト151から離間している。
前述の処理と同様の処理が、第2色目、第3色目および第4色目について繰り返して実行されることにより、各画像信号に対応した各色のトナー像が、中間転写ベルト151に重なり合って転写される。これにより、中間転写ベルト151上にはフルカラートナー像が形成される。
一方、記録媒体Pは、給紙トレイ117から、給紙ローラ171、レジローラ172によって二次転写位置(すなわち、二次転写ローラ155と駆動ローラ154との対向部)へ搬送される。
中間転写ベルト151上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写ベルト151の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ローラ155によって記録媒体Pに転写(二次転写)される。このとき、二次転写ローラ155は中間転写ベルト151に押圧されるとともに二次転写電圧(二次転写バイアス)が印加される。また、中間転写ベルト151は、駆動ローラ154を回転させることで一次転写ローラ152および従動ローラ153を従動回転させながら回転する。
記録媒体Pに転写されたフルカラートナー像は、定着装置118によって加熱および加圧されて記録媒体Pに融着される。その後、片面プリントの場合には、記録媒体Pは、排紙ローラ対173によって画像形成装置110の外部へ排出される。
一方、感光体111は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット116のクリーニングブレード161によって、その表面に付着しているトナーが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーは、クリーニングユニット116内の残存トナー回収部に回収される。
両面プリントの場合には、定着装置118によって一方の面に定着処理された記録媒体Pを一旦排紙ローラ対173により挟持した後に、排紙ローラ対173を反転駆動するとともに、搬送ローラ対174、176を駆動して、当該記録媒体Pを搬送路175を通じて表裏反転して二次転写位置へ帰還させ、前述と同様の動作により、記録媒体Pの他方の面に画像を形成する。
このような画像形成装置に備えられた露光ユニット113は、図示しないパーソナルコンピュータなどのホストコンピュータから画像情報を受けこれに応じて、一様に帯電された感光体111上に、レーザーを選択的に照射することによって、静電的な潜像を形成する装置である。
より具体的に説明すると、露光ユニット113は、図12に示すように、光スキャナであるアクチュエータ1と、レーザー光源131と、コリメータレンズ132と、fθレンズ133とを有している。
露光ユニット113にあっては、レーザー光源131からコリメータレンズ132を介してアクチュエータ1(光反射部221)にレーザー光Lが照射される。そして、光反射部221で反射したレーザー光Lがfθレンズを介して感光体111上に照射される。
その際、アクチュエータ1の駆動(可動板22の回動中心軸Xまわりの回動)により、光反射部221で反射した光(レーザーL)は、感光体111の軸線方向に走査(主走査)される。一方、感光体111の回転により、光反射部221で反射した光(レーザーL)は、感光体111の周方向に走査(副走査)される。また、レーザー光源131から出力されるレーザー光Lの強度は、図示しないホストコンピュータから受けた画像情報に応じて変化する。
このようにして露光ユニット113は、感光体111上を選択的に露光して画像形成(描画)を行う。
次に、イメージングディスプレイ(表示装置)に本発明を適用した例を説明する。
図13は、本発明の画像形成装置(イメージングディスプレイ)の一例を示す概略図である。
図13に示す画像形成装置119は、光スキャナであるアクチュエータ1と、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の光源191、192、193と、クロスダイクロイックプリズム(Xプリズム)194と、ガルバノミラー195と、固定ミラー196と、スクリーン197とを備えている。
このような画像形成装置119にあっては、光源191、192、193からクロスダイクロイックプリズム194を介してアクチュエータ1(光反射部221)に各色の光が照射される。このとき、光源191からの赤色の光と、光源192からの緑色の光と、光源193からの青色の光とが、クロスダイクロイックプリズム194にて合成される。
そして、光反射部221で反射した光(3色の合成光)は、ガルバノミラー195で反射した後に、固定ミラー196で反射し、スクリーン197上に照射される。
その際、アクチュエータ1の駆動(可動板22の回動中心軸Xまわりの回動)により、光反射部221で反射した光は、スクリーン197の横方向に走査(主走査)される。一方、ガルバノミラー195の軸線Yまわりの回転により、光反射部221で反射した光は、スクリーン197の縦方向に走査(副走査)される。また、各色の光源191、192、193から出力される光の強度は、図示しないホストコンピュータから受けた画像情報に応じて変化する。
このようにして画像形成装置119は、スクリーン197上に画像形成(描画)を行う。
以上、本発明のアクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のアクチュエータでは、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
例えば、前述した実施形態では、可動板22が1対の軸部材23、24によって両持ち支持されていたが、軸部材23および軸部材24のいずれか一方を省略して、可動板22を片持ち支持した構成にも本発明は適用可能である。また、可動板22を支持する各部の形状や大きさ等の形態は前述したものに限定されないのは言うまでもない。
また、前述した実施形態では可動板22の変位を規制する規制部材が複数設けられているものを説明したが、規制部材の数は1つであってもよく、また、規制部材の数は前述したものに限定されない。
また、規制部材が可動板や軸部材の過剰な変位を規制できれば、規制部材の形状、配置、大きさ等も前述したものに限定されない。
また、規制部材の構成材料によっては、規制部材の表面付近に金属膜を形成しなくてもよい。
また、可動板を回動させる駆動手段は、前述した圧電素子31〜34に限定されず、他の圧電駆動方式であってもよいし、静電駆動方式や電磁駆動方式であってもよい。
また、前述した実施形態では、本発明のアクチュエータを光学デバイスに適用した例を説明したが、これに限定されず、例えば、マイクロレゾネータ、MEMS応用のセンサ(圧力、加速度、角速度、姿勢)等の各種振動子などにも本発明のアクチュエータを適用することができる。この場合、可動板上の光反射部を省略することができる。
本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示すアクチュエータの平面図である。 (a)は、図2中のA−A線断面図、(b)は、図2中のB−B線断面図である。 図2中のC−C線断面図である。 図1に示すアクチュエータに備えられた規制部材の配置を説明するための図である。 図1に示すアクチュエータに備えられた規制部材の配置を説明するための図である。 図1に示すアクチュエータに備えられた規制部材の作用を説明するための図である。 本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図である。 (a)は、図8中のA−A線断面図、(b)は、図8中のB−B線断面図である。 図8中のC−C線断面図である。 本発明の画像形成装置(プリンタ)の一例を示す全体構成の模式的断面図である。 図6に示す画像形成装置に備えられた露光ユニットの概略構成を示す図である。 本発明の画像形成装置(イメージングディスプレイ)の一例を示す概略図である。
符号の説明
1、1A……アクチュエータ 2、2A……基体 21、21A……支持部材 22……可動板 221……光反射部 23、24……軸部材 25、26……駆動部材 27、28、29、30……変形部材 31、32、33、34……圧電素子 4、4A……支持体 41A……第1の部分、42A……第2の部分 5……ハウジング 51、53……基板 52……枠体 61、63……第1の規制部材(規制部材) 62、62A……第2の規制部材(規制部材) 64……規制部材 71、72、72A、73、74……金属膜 110……画像形成装置 111……感光体 112……帯電ユニット 113……露光ユニット 114……現像ユニット 115……転写ユニット 116……クリーニングユニット 117……給紙トレイ 118……定着装置 119……画像形成装置 131……レーザー光源 132……コリメータレンズ 133……fθレンズ 141〜144……現像装置 145……保持体 146……軸 151……中間転写ベルト 152……一次転写ローラ 153……従動ローラ 154……駆動ローラ 155……二次転写ローラ 161……クリーニングブレード 171……給紙ローラ 172……レジローラ 173……排紙ローラ対 174、176……搬送ローラ対 175……搬送路 191、192、193……光源 194……クロスダイクロイックプリズム 195……ガルバノミラー 196……固定ミラー 197……スクリーン P……記録媒体

Claims (15)

  1. 可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する弾性変形可能な少なくとも1つの軸部材と、
    前記軸部材を変形させながら前記可動板を回動させる駆動手段と、
    前記可動板および/または前記軸部材が所定量以上変位したときに前記可動板および/または前記軸部材に接触して、前記可動板および前記軸部材の変位を所定範囲内に規制する少なくとも1つの規制部材とを有し、
    前記規制部材は、高分子材料を主材料として構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記規制部材は、その表面付近に、金属を主材料として構成された金属膜が形成されている請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記規制部材は、前記可動板および/または前記各軸部材に向けて突出形成されている請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記規制部材は、その基端から先端に向けて横断面積が漸減している請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記規制部材は、その先端面が湾曲凸面である請求項4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記規制部材は、略半球状をなしている請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 前記可動板および前記1対の軸部材を含んで構成された振動系を収容するハウジングを有し、前記規制部材は、前記ハウジングに固定されている請求項6に記載のアクチュエータ。
  8. 前記ハウジングは、前記可動板の両面にそれぞれ対向して設けられた2つの基板を備え、前記規制部材は、前記2つの基板のうちの少なくとも一方の基板の面上に設けられている請求項7に記載のアクチュエータ。
  9. 前記規制部材は、前記2つの基板のうちの少なくとも一方の基板の面上に、平面視にて前記回動中心軸に対し実質的に対称な配置となるように複数設けられている請求項8に記載のアクチュエータ。
  10. 前記規制部材は、前記2つの基板のそれぞれに設けられている請求項8または9に記載のアクチュエータ。
  11. 前記少なくとも1つの規制部材は、前記可動板の厚さ方向での変位を規制するように前記軸部材に対向して設けられた第1の規制部材と、前記可動板の回動角を規制するように前記可動板の板面に対向して設けられた第2の規制部材とを備える請求項1ないし10のいずれかに記載のアクチュエータ。
  12. 前記可動板の一方の面には、光反射性を有する光反射部が設けられており、前記第2の規制部材は、前記可動板の前記光反射部とは反対側の面に対向して設けられている請求項11に記載のアクチュエータ。
  13. 前記可動板の板面には、光反射性を有する光反射部が設けられ、前記可動板を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査または偏向するように構成されている請求項1ないし12のいずれかに記載のアクチュエータ。
  14. 光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する少なくとも1つの軸部材と、
    前記軸部材を変形させながら前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を走査させる駆動手段と、
    前記可動板および/または前記軸部材が所定量以上変位したときに前記可動板および/または前記軸部材に接触して、前記可動板および前記軸部材の変位を所定範囲内に規制する少なくとも1つの規制部材とを有し、
    前記規制部材は、高分子材料を主材料として構成されていることを特徴とする光スキャナ。
  15. 光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する少なくとも1つの軸部材と、
    前記軸部材を変形させながら前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を走査させて、対象物上に画像を形成させる駆動手段と、
    前記可動板および/または前記軸部材が所定量以上変位したときに前記可動板および/または前記軸部材に接触して、前記可動板および前記軸部材の変位を所定範囲内に規制する少なくとも1つの規制部材とを有し、
    前記規制部材は、高分子材料を主材料として構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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