JP5109398B2 - アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置 - Google Patents

アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置に関するものである。
マイクロマシニング技術によりSi基板を加工することにより製造された振動子を用いたアクチュエータが知られている(例えば、特許文献1参照。)。かかるアクチュエータは、例えば、加速度センサのような振動式センサや、光スキャナのような光学デバイス等に用いることができる。
例えば、特許文献1に開示された光スキャナは、反射面を有する可動板が1対のトーションバーを介して支持体に支持されている。
特に、特許文献1にかかる光スキャナでは、可動板の所定量以上の変位を防止するための制限部材が支持体に固定されている。これにより、光スキャナが大きな衝撃を受けた場合でも、光スキャナの損傷を防止することができる。
しかしながら、特許文献1にかかる光スキャナにあっては、制限部材を支持体に対し不動に設けるため、可動板の回動角を大きく設定した場合、常に可動板が比較的大きな回動角で回動可能な状態となってしまう。そのため、光スキャナが大きな衝撃を受けると、可動板が勢いよく制限部材等に接触し、光スキャナを損傷するおそれがある。
また、制限部材を可動板の反射面側に設ける場合、可動板の反射面の一部が常に制限部材によって覆われてしまう。そのため、可動板の反射面を効率よく利用することができず、例えば、光スキャナの設計自由度が低くなるという問題が生じていた。
特開2002−40354号公報
本発明の目的は、可動板の回動角を大きくしつつ、耐衝撃性を向上させることができるアクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエータは、光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する1対の軸部材と、
前記各軸部材の変形を伴って前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を走査する駆動手段と、
前記可動板が所定量以上変位したときに前記可動板に接触して、前記可動板の変位を所定範囲内に規制し得る少なくとも1つの規制部材とを有し、
前記規制部材は、前記可動板に対しその平面視にて重なる部分を有するように位置する第1の状態と、前記可動板に対しその平面視にて重ならないように位置する第2の状態とをとり得るように変位可能に設けられ
非走査時に前記規制部材が前記第1の状態となり、走査時に前記規制部材が前記第2の状態となるように構成されていることを特徴とする。
これにより、大きな衝撃を受けたときのような必要時には、第1の状態とすることで可動板の過剰な変位(回動)を防止し、使用時には、第2の状態とすることで可動板の回動角を大きくすることができる。したがって、可動板の回動角を大きくしつつ、耐衝撃性を向上させることができる。
また、本発明のアクチュエータでは、非走査時に前記規制部材が前記第1の状態となり、走査時に前記規制部材が前記第2の状態となるように構成されているので、駆動手段による可動板の回動角を大きくしつつ、運搬時などの大きな衝撃によるアクチュエータの損傷を防止することができる。
また、本発明のアクチュエータでは、規制部材を第2の状態とすることで、光反射部を効率よく利用することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記規制部材は、前記可動板の非走査時の板面に対し平行に変位することで、前記第1の状態と前記第2の状態とを切り換えるように構成されていることが好ましい。
これにより、規制部材を第1の状態と第2の状態とに切り換える際の規制部材の変位に必要なスペースを小さくすることができる。その結果、アクチュエータの小型化を図ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記規制部材は、前記可動板の非走査時の板面に対し平行で、かつ、前記可動板の回動中心軸に直角な方向に変位することで、前記第1の状態と前記第2の状態とを切り換えるように構成されていることが好ましい。
これにより、規制部材を第1の状態と第2の状態とに切り換える際の規制部材の変位量を小さくすることができる。その結果、アクチュエータの小型化を図ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記規制部材は、前記第1の状態にて、前記可動板の両面のそれぞれに対向するように構成されていることが好ましい。
これにより、規制部材は、第1の状態にて、可動板の過剰な変位をより確実に防止することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記規制部材は、前記第1の状態にて、前記可動板を平面視したときに、前記可動板の回動中心軸に対し片側の部分のみに重なるように位置していることが好ましい。
これにより、規制部材を第1の状態と第2の状態とに切り換える際の規制部材の変位量を小さくすることができる。その結果、アクチュエータの小型化を図ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記規制部材の前記可動板側の部分は、衝撃吸収性を有する材料で構成されていることが好ましい。
これにより、可動板が規制部材に接触したときに、可動板が受ける衝撃を少なくして、アクチュエータの損傷をより確実に防止することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記規制部材は、前記可動板に対し上側に位置する上側規制部と、前記可動板に対し下側に位置する下側規制部と、を有し、
前記上側規制部は、平面視にて前記可動板側の端が凹湾曲しているのが好ましい。
これにより、規制部材を第1の状態と第2の状態とに切り換える際の規制部材の変位量を小さくすることができる。その結果、アクチュエータの小型化を図ることができる。
本発明の光スキャナは、光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する1対の軸部材と、
前記各軸部材の変形を伴って前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を走査する駆動手段と、
前記可動板が所定量以上変位したときに前記可動板に接触して、前記可動板の変位を所定範囲内に規制し得る規制部材とを有し、
前記規制部材は、前記可動板に対しその平面視にて重なる部分を有するように位置する第1の状態と、前記可動板に対しその平面視にて重ならないように位置する第2の状態とをとり得るように変位可能に設けられ
非走査時に前記規制部材が前記第1の状態となり、走査時に前記規制部材が前記第2の状態となるように構成されていることを特徴とする。
これにより、可動板の回動角を大きくしつつ、耐衝撃性を向上させることができる光スキャナを提供することができる。
本発明の画像形成装置は、光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
前記可動板を回動可能に支持する1対の軸部材と、
前記各軸部材の変形を伴って前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を走査して、対象物上に画像を形成する駆動手段と、
前記可動板が所定量以上変位したときに前記可動板に接触して、前記可動板の変位を所定範囲内に規制し得る規制部材とを有し、
前記規制部材は、前記可動板に対しその平面視にて重なる部分を有するように位置する第1の状態と、前記可動板に対しその平面視にて重ならないように位置する第2の状態とをとり得るように変位可能に設けられ
非走査時に前記規制部材が前記第1の状態となり、走査時に前記規制部材が前記第2の状態となるように構成されていることを特徴とする。
これにより、可動板の回動角を大きくしつつ、耐衝撃性を向上させることができる画像形成装置を提供することができる。
また、本発明のアクチュエータは、光を反射する平面部を備える光反射部材と、
前記光反射部材を回動可能に支持する1対の軸部材と、
前記光反射部材を可動させる駆動手段と、
前記光反射部材に対して移動可能な移動部材と、
前記移動部材を前記平面部と平行な方向に移動させ、第1の状態と第2の状態とに切り換える切換手段と、を有し、
前記第1の状態とは、前記平面部の垂直方向において前記光反射部材と前記移動部材とが重なる部分を有する状態であり、
前記第2の状態とは、前記平面部の垂直方向において前記光反射部材と前記移動部材とが重ならない状態であり、
前記切換手段は、非走査時に前記移動部材を前記第1の状態とし、走査時に前記移動部材を前記第2の状態とすることを特徴とする。
これにより、光反射部材の回動角を大きくしつつ、耐衝撃性を向上させることができるアクチュエータ(光学デバイス)を提供することができる。
また、本発明の光スキャナは、光を反射する平面部を備える光反射部材と、
前記光反射部材を回動可能に支持する1対の軸部材と、
前記光反射部材を可動させる駆動手段と、
前記光反射部材に対して移動可能な移動部材と、
前記移動部材を前記平面部と平行な方向に移動させ、第1の状態と第2の状態とに切り換える切換手段と、を有し、
前記第1の状態とは、前記平面部の垂直方向において前記光反射部材と前記移動部材とが重なる部分を有する状態であり、
前記第2の状態とは、前記平面部の垂直方向において前記光反射部材と前記移動部材とが重ならない状態であり、
前記切換手段は、非走査時に前記移動部材を前記第1の状態とし、走査時に前記移動部材を前記第2の状態とし、
前記平面部で反射した光を走査することを特徴とする。
これにより、光反射部材の回動角を大きくしつつ、耐衝撃性を向上させることができる光スキャナを提供することができる。
また、本発明の画像形成装置は、光を反射する平面部を備える光反射部材と、
前記光反射部材を回動可能に支持する1対の軸部材と、
前記光反射部材を可動させる駆動手段と、
前記光反射部材に対して移動可能な移動部材と、
前記移動部材を前記平面部と平行な方向に移動させ、第1の状態と第2の状態とに切り換える切換手段と、を有し、
前記第1の状態とは、前記平面部の垂直方向において前記光反射部材と前記移動部材とが重なる部分を有する状態であり、
前記第2の状態とは、前記平面部の垂直方向において前記光反射部材と前記移動部材とが重ならない状態であり、
前記切換手段は、非走査時に前記移動部材を前記第1の状態とし、走査時に前記移動部材を前記第2の状態とし、
前記平面部で反射した光を走査することにより、対象物に画像を形成することを特徴とする。
これにより、光反射部材の回動角を大きくしつつ、耐衝撃性を向上させることができる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明のアクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示すアクチュエータの平面図、図3は、図2中のA−A線断面図、図4は、図1に示すアクチュエータに備えられた規制部材の作用を説明するための図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
アクチュエータ1は、図1ないし図3に示すように、振動系を有する基体2と、この基体2の振動系を駆動するための圧電素子31、32、33、34と、基体2を支持する支持体4と、基体2の振動系の過剰変位を防止するための規制機構6とを有している。
かかるアクチュエータ1にあっては、通電により圧電素子31、32、33、34を伸縮させることにより、基体2の振動系に回動中心軸Xまわりの振動(回動)を生じさせる。
以下、アクチュエータ1を構成する各部を順次説明する。
振動系を有する基体2は、図1および図2に示すように、枠状をなす支持部材21と、この支持部材21の内側に設けられた可動板(光反射部材)22と、可動板22を回動中心軸Xまわりに回動可能に支持する1対の軸部材23、24と、1対の軸部材23、24にそれぞれ対応して連結された1対の駆動部材25、26と、駆動部材25と支持部材21とを連結する1対の変形部材27、28と、駆動部材26と支持部材21とを連結する1対の変形部材29、30とを有している。本実施形態では、基体2は、平面視したときに、左右対称な形状となるように形成されている。
支持部材21は、枠状(より具体的には四角環状)をなしている。また、支持部材21の上面には、後述する規制機構6の1対の案内部材65およびスペーサ66が接合されている。
このような支持部材21の内側には、支持部材21に対し離間した状態で、可動板22が設けられている。
可動板22は、板状をなし、その板面(上面)に光反射部221が設けられている。これにより、アクチュエータ1を光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。
本実施形態では、可動板22の平面視形状が円形である。すなわち、可動板22は、円板状をなしている。そのため、可動板22の慣性モーメントを抑えつつ、光反射部221の光反射に利用可能な面積を大きくすることができる。なお、可動板22の平面視形状は、光学デバイスの設計などに応じて決定されるものであり、前述したような円板状に限定されず、例えば、4角形、5角形などの多角形状や、楕円形状、長円形状などであってもよい。
このような可動板22は、回動中心軸Xに沿って設けられた1対の軸部材23、24に支持されている。
このように可動板22を回動可能に支持する各軸部材23、24は、回動中心軸Xに沿って長手形状をなし、回動中心軸Xまわりに捩れ変形可能となっている。
軸部材23は、その長手方向での一端(右側の端)が可動板22に接続され、他端(左側の端)が駆動部材25に接続されている。これと同様に、軸部材24は、その長手方向での一端(左側の端)が可動板22に接続され、他端が駆動部材26に接続されている。
言い換えすれば、可動板22は、軸部材23を介して駆動部材25に支持されているとともに、軸部材24を介して駆動部材26に支持されている。
各駆動部材25、26は、可動板22の板面に平行でかつ回動中心軸Xに対し直角な方向に延在する長手形状をなしている。
また、駆動部材25は、その長手方向での中央部で、前述した軸部材23を支持している。これと同様に、駆動部材26は、その長手方向での中央部で、軸部材24を支持している。したがって、駆動部材25および駆動部材26のそれぞれの長手方向での中央部が、可動板22の回動中心軸X上に位置している。
このような駆動部材25は、その長手方向での両端部にて、1対の変形部材27、28を介して支持部材21に支持されている。これと同様に、駆動部材26は、その長手方向での両端部にて、1対の変形部材29、30を介して支持部材21に支持されている。
各変形部材27、28は、回動中心軸Xに略平行な方向に延在する長手形状をなし、主として曲げ変形するように構成されている。本実施形態では、各変形部材27、28は、駆動部材25に対し可動板22とは反対側(すなわち外側)に位置している。
このような変形部材27、28と同様に、各変形部材29、30は、回動中心軸Xに略平行な方向に延在する長手形状をなし、主として曲げ変形するように構成されている。本実施形態では、各変形部材29、30は、駆動部材26に対し可動板22とは反対側(すなわち外側)に位置している。
以上説明したような基体2にあっては、可動板22および軸部材23、24が第1の振動系を構成し、駆動部材25、26と変形部材27、28、29、30と圧電素子31、32、33、34とが第2の振動系を構成し、これらの振動系は2自由度振動系を構成している。したがって、第2の振動系の振幅が小さくても、第1の振動系の振幅を大きくすることができる。すなわち、各駆動部材25、26および各圧電素子31、32、333、34の変位量や各変形部材27、28、29、30の曲げ変形量が小さくても、可動板22の回動角を大きくすることができる。
また、基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されている。そして、基体2は、支持部材21と可動板22と軸部材23、24と駆動部材25、26と変形部材27、28、29、30とが一体的に形成されている。
以上説明したような基体2の上面には、各軸部材23、24を捩れ変形させながら可動板22を回動させる駆動手段である圧電素子31、32、33、34が接合されている。
より具体的に説明すると、前述した変形部材27上には、その長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子31が接合され、変形部材28上には、その長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子32が接合されている。これにより、各変形部材27、28を曲げ変形させることができる。
これと同様に、変形部材29上には、その長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子33が接合され、変形部材30上には、その長手方向(延在方向)に伸縮する圧電素子34が接合されている。これにより、各変形部材29、30を曲げ変形させることができる。
このような圧電素子31、32、33、34は、それぞれ、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電材料を主材料として構成された圧電体層と、この圧電体層を挟持する1対の電極とで構成されている。
このような圧電素子31、32、33、34は、図示しない電源回路に接続されていて、周期的に変化する電圧が印加されるようになっている。これにより、圧電素子31、32、33、34を伸縮させることができる。
例えば、圧電素子31、33と圧電素子32、34とに交互に電圧を印加する。かかる電圧としては、交番電流や、間欠的な直流などの周期的に変化するものを用いることができる。
このような周期的に変化する電圧を印加すると、圧電素子31、33と圧電素子32、34とは、一方が伸張するとともに他方が収縮する。そのため、1対の変形部材27、8および1対の変形部材28、30とは、それぞれ、互いに反対方向に曲げ変形する。
これにより、駆動部材25、26が回動中心軸Xまわりに回動し、これに伴って、各軸部材23、24が捩れ変形して、可動板22が回動中心軸Xまわりに回動(振動)する。
一方、基体2の支持部材21の下面には、例えばシリコンやガラス等を主材料として構成された支持体4が接合されている。
本実施形態では、支持部材21の下面に接合された環状をなす第1の部材41と、この第1の部材41の下面に接合された板状をなす第2の部材42とで構成されている。
環状をなす第1の部材41は、その内側の空間が、基体2の振動系が振動する際、すなわち可動板22が回動(振動)する際に、第1の部材41や第2の部材42に接触するのを防止する逃げ部(空間)を形成する。なお、基体2と第1の部材41とが一体的に形成されていてもよいし、第2の部材42の形状等によっては、第1の部材41を省略することも可能である。
第2の部材42には、後述する規制機構6のモータ64が固定されている。
ここで、規制機構(規制手段)6について詳述する。
規制機構6は、可動板22の変位量を所定範囲内に規制する規制部材(移動部材)61を有している。
規制部材61は、可動板22が所定量以上変位したときに可動板22に接触して、可動板22の変位を所定範囲内に規制し得るものである。
特に、規制部材61は、可動板22に対しその平面視にて重なる部分を有するように位置する第1の状態(図2にて実線で示す状態)と、可動板22に対しその平面視にて重ならないように位置する第2の状態(図2にて2点鎖線で示す状態)とをとり得るように変位可能に設けられている。これにより、大きな衝撃を受けたときのような必要時には、第1の状態とすることで可動板22の過剰な変位(回動)を防止し、使用時には、第2の状態とすることで可動板22の回動角を大きくすることができる。したがって、可動板22の回動角を大きくしつつ、耐衝撃性を向上させることができる。
より具体的に説明すると、規制部材61は、前述した支持部材21上に設けられた1対の案内部材65間に設けられている。そして、規制部材61は、1対の案内部材65に案内されて、平面視にて可動板22の回動中心軸Xに直角な方向(以下、単に「規制部材61の変位方向」とも言う。)に変位(移動)可能になっている。
また、規制部材61は、前述した支持部材21上に設けられたスペーサ66の上面に対し摺動可能になっている。このスペーサ66は、前述したような規制部材61の変位を許容しつつ、可動板22の厚さ方向において規制部材61と可動板22との離間距離を規定する機能を有する。
このような規制部材61は、可動板22に対し上側に位置する上側規制部611と、可動板22に対し下側に位置する下側規制部612とを有する。
上側規制部611は、平面視にて変位方向での先端(可動板22側の端)が凹湾曲している(リンク部材62側を凹とする凹面を有している)。これにより、規制部材61を第1の状態と第2の状態とに切り換える際の規制部材61の変位量を小さくすることができる。その結果、アクチュエータ1の小型化を図ることができる。
そして、規制部材61は、リンク部材62を介して回転部材(切換手段)63に連結されている。
リンク部材62は、長手形状をなし、その一端部が規制部材61に回動可能に取り付けられているとともに、他端部が回転部材63の回転中心軸から偏心した部位に回動可能に取り付けられている。
回転部材63は、円板状をなし、モータ64に取り付けられ、モータ64の作動により回転または回動するようになっている。
以上のように構成された規制機構6にあっては、モータ64を作動させて回転部材63を回転させることで、前述したような第1の状態と第2の状態とに切り換えることができる。
第1の状態では、図3に示すように、規制部材61の上側規制部611が可動板22の上面に対向するとともに、規制部材61の下側規制部612が可動板22の下面に対向する。すなわち、規制部材61は、可動板22に対しその平面視にて重なる部分を有するように位置する。
その際、上側規制部611および下側規制部612は、それぞれ、平面視にて可動板22の回動中心軸Xに対し片側の部分のみに重なるように位置する。
このような第1の状態では、可動板22が過剰に変位しようとすると、可動板22が上側規制部611および/または下側規制部612に接触する。これにより、可動板22の過剰変位を防止することができる。その結果、衝撃によるアクチュエータ1の損傷を防止することができる。
一方、第2の状態では、図4に示すように、上側規制部611および下側規制部612は、それぞれ、可動板22に対しその平面視にて重ならないように位置する(退避する)。このような第2の状態で、圧電素子31〜34(駆動手段)を作動させて可動板22を回動させることにより、可動板22の回動角を大きくすることができる。
以上のようにして、可動板22の回動角を大きくしつつ、耐衝撃性を向上させることができる。
特に、駆動手段の非作動時に規制部材61を第1の状態とし、駆動手段の作動時に規制部材61を第2の状態とすることで、駆動手段による可動板22の回動角を大きくしつつ、運搬時などの大きな衝撃によるアクチュエータ1の損傷を防止することができる。なお、可動板22に生じる加速度を検知する手段を設け、その加速度が所定値以上となったときに、第1の状態とすることも可能である。これにより、駆動手段の作動時であっても、可動板22の過剰な変位を防止することができる。加速度を検知する手段としては、特に限定されないが、軸部材23、24や変形部材27〜30上に設けたピエゾ抵抗素子を好適に用いることができる。
また、規制部材61を可動板22の非駆動時の板面に対し平行に変位することで第1の状態と第2の状態とを切り換えるため、規制部材61を第1の状態と第2の状態とに切り換える際の規制部材61の変位に必要なスペースを小さくすることができる。その結果、アクチュエータ1の小型化を図ることができる。
また、規制部材61を、可動板22の非駆動時の板面に対し平行で、かつ、可動板22の回動中心軸Xに直角な向に変位させることで、第1の状態と第2の状態とを切り換えるため、規制部材61を第1の状態と第2の状態とに切り換える際の規制部材61の変位量を小さくすることができる。その結果、この点でも、アクチュエータ1の小型化を図ることができる。
また、規制部材61が第1の状態にて可動板22の両面のそれぞれに対向するように構成されているため、規制部材61は第1の状態にて可動板22の過剰な変位をより確実に防止することができる。
また、可動板22を平面視したときに、規制部材61が第1の状態にて可動板22の回動中心軸Xに対し片側の部分のみに重なるように位置しているため、規制部材61を第1の状態と第2の状態とに切り換える際の規制部材61の変位量を小さくすることができる。その結果、この点でも、アクチュエータ1の小型化を図ることができる。
また、規制部材61の可動板22側の部分は、衝撃吸収性を有する材料で構成されているのが好ましい。これにより、可動板22が規制部材61に接触したときに、可動板22が受ける衝撃を少なくして、アクチュエータ1の損傷をより確実に防止することができる。
衝撃吸収性を有する材料としては、特に限定されないが、例えば、各種熱可塑性樹脂、各種熱硬化性樹脂、ゴム等が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリアミド(例:ナイロン6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6−12、ナイロン6−66)、熱可塑性ポリイミド、芳香族ポリエステル等の液晶ポリマー、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアセタール、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル(不飽和ポリエステル)樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR、1,2−BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等のブタジエン系ゴム、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエン−アクリロニトリルゴム(NBR)等のジエン系特殊ゴム、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM、EPDM)、アクリル系ゴム(ACM、ANM)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)等のオレフィン系ゴム、ウレタンゴム(AU、EU)等のウレタン系ゴム、、ヒドリンゴム(CO、ECO、GCO、EGCO)等のエーテル系ゴム、多硫化ゴム(T)等のポリスルフィド系ゴム、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM、FZ)、塩素化ポリエチレン(CM)等の各種ゴムや、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合(ブレンド)して用いることができる。
また、衝撃吸収性を有する材料で構成された部分の表面付近には、金属を主材料として構成された金属膜(薄膜)が形成されているのが好ましい。これにより、可動板22が規制部材61に接触したときに、規制部材61を構成する樹脂等が可動板22に転写・付着するのを防止することができる。そのため、可動板22および1対の軸部材23、24により構成される振動子の共振周波数などの振動特性が変化してしまうのを防止することができる。また、金属膜の膜厚を薄くすることで、規制部材61の弾性を損なうことなく、可動板22への樹脂の付着を防止することができる。
この金属膜の構成材料としては、特に限定されず、各種金属を用いることができるが、例えば、Au、Cu、Ni等が好適に用いられる。
以上説明したようなアクチュエータ1によれば、大きな衝撃を受けたときのような必要時には、前述した第1の状態とすることで可動板22の過剰な変位(回動)を防止し、使用時には、前述した第2の状態とすることで可動板22の回動角を大きくすることができる。したがって、可動板22の回動角を大きくしつつ、耐衝撃性を向上させることができる。特に、本発明は、規制部材61を第2の状態とすることで、光反射部221を効率よく利用することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第2実施形態について説明する。
図5は、本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図、図6は、図5中のA−A線断面図、図7は、図5に示すアクチュエータに備えられた規制部材の作用を説明するための図である。なお、以下では、説明の便宜上、図5中の紙面に対し手前側を「上」、紙面に対し奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第2実施形態のアクチュエータについて、前述した第1実施形態のアクチュエータとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態のアクチュエータ1Aは、規制部材の構成が異なる以外は、第1実施形態のアクチュエータ1とほぼ同様である。
図5に示すアクチュエータ1Aは、前述した第1実施形態における規制機構6に代えて、可動板22の所定量以上の変位を規制する規制機構6Aを有する。
規制機構6Aは、平面視にて可動板22の周方向に並設された複数の規制部材61Aを有し、カメラのシャッター機構のような形態をなしている。
これらの規制部材61Aは、環状をなすスペーサ67を介して支持部材21上に支持されている。
スペーサ67は、平面視にて可動板22を囲むように円環状をなしている。このようなスペーサ67は、可動板22の厚さ方向における規制部材61Aと可動板22との離間距離を規定する機能を有する。
また、図6に示すように、スペーサ67には、各軸部材23、24に対し離間するように切り欠き部671が形成されている。これにより、各軸部材23、24とスペーサ57との接触を防止して、各軸部材23、24の円滑な捩れ変形を可能としている。
このようなスペーサ67の上面には、その周方向に沿って、複数の規制部材61Aが取り付けられている。
各規制部材61Aは、上下方向(可動板22の厚さ方向)に延びる軸部613まわりに回動可能となっている。
このような各規制部材61Aは、図示しない駆動手段により軸部613を回動中心として回動することで、可動板22に対しその平面視にて重なる部分を有するように位置する第1の状態(図7に示す状態)と、可動板22に対しその平面視にて重ならないように位置する第2の状態(図5に示す状態)とをとり得る。なお、本実施形態では、第1の状態の規制部材61Aが平面視にて可動板22全体を覆うように位置しているが、第1の状態の規制部材61が平面視にて可動板22の一部を覆うように位置していてもよい。
このように構成された規制機構6により、大きな衝撃を受けたときのような必要時には、第1の状態とすることで可動板22の過剰な変位(回動)を防止し、使用時には、第2の状態とすることで可動板22の回動角を大きくすることができる。したがって、可動板22の回動角を大きくしつつ、耐衝撃性を向上させることができる。
以上説明したようなアクチュエータ1Aによっても、前述した第1実施形態のアクチュエータ1と同様の効果を得ることができる。
ここで、以上説明したようなアクチュエータ1、1Aを光スキャナとして用いた場合について説明する。
このような光スキャナは、例えば、レーザープリンタ、イメージング用ディスプレイ、バーコードリーダー、走査型共焦点顕微鏡などの画像形成装置に好適に適用することができる。この場合、光反射部221で反射した光を主走査および/または副走査して、対象物上に画像を形成する。本発明の光スキャナを備えた画像形成装置、すなわち、本発明の画像形成装置は、優れた耐衝撃性を有する。
以下、本発明の光スキャナを備えた画像形成装置の具体例を説明する。
まず、電子写真方式を採用するプリンタに本発明を適用した例を説明する。
図8は、本発明の光スキャナを備える画像形成装置(プリンタ)の一例を示す全体構成の模式的断面図、図9は、図8に示す画像形成装置に備えられた露光ユニットの概略構成を示す図である。
図8に示す画像形成装置110(プリンタ)は、露光・現像・転写・定着を含む一連の画像形成プロセスによって、トナーからなる画像を紙やOHPシートなどの記録媒体に記録するものである。このような画像形成装置110は、図8に示すように、図示矢印方向に回転する感光体111を有し、その回転方向に沿って順次、帯電ユニット112、露光ユニット113、現像ユニット114、転写ユニット115、クリーニングユニット116が配設されている。また、画像形成装置110は、図8にて、下部に、紙などの記録媒体Pを収容する給紙トレイ117が設けられ、上部に、定着装置118が設けられている。
このような画像形成装置110にあっては、まず、図示しないホストコンピュータからの指令により、感光体111、現像ユニット114に設けられた現像ローラ(図示せず)、および中間転写ベルト151が回転を開始する。そして、感光体111は、回転しながら、帯電ユニット112により順次帯電される。
感光体111の帯電された領域は、感光体111の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット113によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が前記領域に形成される。
感光体111上に形成された潜像は、感光体111の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像のための現像装置144によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体111上にイエロートナー像が形成される。このとき、現像ユニット114は、現像装置144が選択的に前記現像位置にて感光体111と対向している。なお、この選択は、保持体145の軸146まわりの回転により、現像装置141〜144の相対位置関係を維持しつつそれぞれの位置を変えることで行う。
感光体111上に形成されたイエロートナー像は、感光体111の回転に伴って一次転写位置(すなわち、感光体111と一次転写ローラ152との対向部)に至り、一次転写ローラ152によって、中間転写ベルト151に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ152には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧(一次転写バイアス)が印加される。なお、この間、二次転写ローラ155は、中間転写ベルト151から離間している。
前述の処理と同様の処理が、第2色目、第3色目および第4色目について繰り返して実行されることにより、各画像信号に対応した各色のトナー像が、中間転写ベルト151に重なり合って転写される。これにより、中間転写ベルト151上にはフルカラートナー像が形成される。
一方、記録媒体Pは、給紙トレイ117から、給紙ローラ171、レジローラ172によって二次転写位置(すなわち、二次転写ローラ155と駆動ローラ154との対向部)へ搬送される。
中間転写ベルト151上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写ベルト151の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ローラ155によって記録媒体Pに転写(二次転写)される。このとき、二次転写ローラ155は中間転写ベルト151に押圧されるとともに二次転写電圧(二次転写バイアス)が印加される。また、中間転写ベルト151は、駆動ローラ154を回転させることで一次転写ローラ152および従動ローラ153を従動回転させながら回転する。
記録媒体Pに転写されたフルカラートナー像は、定着装置118によって加熱および加圧されて記録媒体Pに融着される。その後、片面プリントの場合には、記録媒体Pは、排紙ローラ対173によって画像形成装置110の外部へ排出される。
一方、感光体111は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット116のクリーニングブレード161によって、その表面に付着しているトナーが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーは、クリーニングユニット116内の残存トナー回収部に回収される。
両面プリントの場合には、定着装置118によって一方の面に定着処理された記録媒体Pを一旦排紙ローラ対173により挟持した後に、排紙ローラ対173を反転駆動するとともに、搬送ローラ対174、176を駆動して、当該記録媒体Pを搬送路175を通じて表裏反転して二次転写位置へ帰還させ、前述と同様の動作により、記録媒体Pの他方の面に画像を形成する。
このような画像形成装置に備えられた露光ユニット113は、図示しないパーソナルコンピュータなどのホストコンピュータから画像情報を受けこれに応じて、一様に帯電された感光体111上に、レーザーを選択的に照射することによって、静電的な潜像を形成する装置である。
より具体的に説明すると、露光ユニット113は、図9に示すように、光スキャナであるアクチュエータ1と、レーザー光源131と、コリメータレンズ132と、fθレンズ133とを有している。
露光ユニット113にあっては、レーザー光源131からコリメータレンズ132を介してアクチュエータ1(光反射部221)にレーザー光Lが照射される。そして、光反射部221で反射したレーザー光Lがfθレンズを介して感光体111上に照射される。
その際、アクチュエータ1の駆動(可動板22の回動中心軸Xまわりの回動)により、光反射部221で反射した光(レーザーL)は、感光体111の軸線方向に走査(主走査)される。一方、感光体111の回転により、光反射部221で反射した光(レーザーL)は、感光体111の周方向に走査(副走査)される。また、レーザー光源131から出力されるレーザー光Lの強度は、図示しないホストコンピュータから受けた画像情報に応じて変化する。
このようにして露光ユニット113は、感光体111上を選択的に露光して画像形成(描画)を行う。
次に、イメージングディスプレイ(表示装置)に本発明を適用した例を説明する。
図10は、本発明の画像形成装置(イメージングディスプレイ)の一例を示す概略図である。
図10に示す画像形成装置119は、光スキャナであるアクチュエータ1と、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の光源191、192、193と、クロスダイクロイックプリズム(Xプリズム)194と、ガルバノミラー195と、固定ミラー196と、スクリーン197とを備えている。
このような画像形成装置119にあっては、光源191、192、193からクロスダイクロイックプリズム194を介してアクチュエータ1(光反射部221)に各色の光が照射される。このとき、光源191からの赤色の光と、光源192からの緑色の光と、光源193からの青色の光とが、クロスダイクロイックプリズム194にて合成される。
そして、光反射部221で反射した光(3色の合成光)は、ガルバノミラー195で反射した後に、固定ミラー196で反射し、スクリーン197上に照射される。
その際、アクチュエータ1の駆動(可動板22の回動中心軸Xまわりの回動)により、光反射部221で反射した光は、スクリーン197の横方向に走査(主走査)される。一方、ガルバノミラー195の軸線Yまわりの回転により、光反射部221で反射した光は、スクリーン197の縦方向に走査(副走査)される。また、各色の光源191、192、193から出力される光の強度は、図示しないホストコンピュータから受けた画像情報に応じて変化する。
このようにして画像形成装置119は、スクリーン197上に画像形成(描画)を行う。
以上、本発明のアクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のアクチュエータでは、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、規制部材が第1の状態と第2の状態とをとり得るように変位可能であれば、規制部材の形状、配置、大きさ等も前述したものに限定されない。また、規制部材の数も、前述した実施形態のものに限定されないのは言うまでもない。
また、規制部材を変位させる手段としては、前述したモータに限定されず、例えば、ムービングコイルなどの他の電磁駆動手段などを用いることができる。
また、可動板を回動させる駆動手段は、前述した圧電素子31〜34に限定されず、他の圧電駆動方式であってもよいし、静電駆動方式や電磁駆動方式であってもよい。
また、前述した実施形態では、本発明のアクチュエータを光学デバイスに適用した例を説明したが、これに限定されず、例えば、マイクロレゾネータ、MEMS応用のセンサ(圧力、加速度、角速度、姿勢)等の各種振動子などにも本発明のアクチュエータを適用することができる。この場合、可動板上の光反射部を省略することができる。
本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示すアクチュエータの平面図である。 図2中のA−A線断面図である。 図1に示すアクチュエータに備えられた規制部材の作用を説明するための図である。 本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図である。 図5中のA−A線断面図である。 図5に示すアクチュエータに備えられた規制部材の作用を説明するための図である。 本発明の画像形成装置(プリンタ)の一例を示す全体構成の模式的断面図である。 図8に示す画像形成装置に備えられた露光ユニットの概略構成を示す図である。 本発明の画像形成装置(イメージングディスプレイ)の一例を示す概略図である。
符号の説明
1、1A……アクチュエータ 2……基体 21……支持部材 22……可動板 221……光反射部 23、24……軸部材 25、26……駆動部材 27、28、29、30……変形部材 31、32、33、34……圧電素子 4……支持体 41……第1の部材 42……第2の部材 6、6A……規制機構(規制手段) 61、61A……規制部材 611……上側規制部 612……下側規制部 613……軸部 62……リンク部材 63……回転部材 64……モータ 65……案内部材 66……スペーサ 67……スペーサ 671……切り欠き部 110……画像形成装置 111……感光体 112……帯電ユニット 113……露光ユニット 114……現像ユニット 115……転写ユニット 116……クリーニングユニット 117……給紙トレイ 118……定着装置 119……画像形成装置 131……レーザー光源 132……コリメータレンズ 133……fθレンズ 141〜144……現像装置 145……保持体 146……軸 151……中間転写ベルト 152……一次転写ローラ 153……従動ローラ 154……駆動ローラ 155……二次転写ローラ 161……クリーニングブレード 171……給紙ローラ 172……レジローラ 173……排紙ローラ対 174、176……搬送ローラ対 175……搬送路 191、192、193……光源 194……クロスダイクロイックプリズム 195……ガルバノミラー 196……固定ミラー 197……スクリーン P……記録媒体

Claims (12)

  1. 光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する1対の軸部材と、
    前記各軸部材の変形を伴って前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を走査する駆動手段と、
    前記可動板が所定量以上変位したときに前記可動板に接触して、前記可動板の変位を所定範囲内に規制し得る少なくとも1つの規制部材とを有し、
    前記規制部材は、前記可動板に対しその平面視にて重なる部分を有するように位置する第1の状態と、前記可動板に対しその平面視にて重ならないように位置する第2の状態とをとり得るように変位可能に設けられ
    非走査時に前記規制部材が前記第1の状態となり、走査時に前記規制部材が前記第2の状態となるように構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記規制部材は、前記可動板の非走査時の板面に対し平行に変位することで、前記第1の状態と前記第2の状態とを切り換えるように構成されている請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 前記規制部材は、前記可動板の非走査時の板面に対し平行で、かつ、前記可動板の回動中心軸に直角な方向に変位することで、前記第1の状態と前記第2の状態とを切り換えるように構成されている請求項に記載のアクチュエータ。
  4. 前記規制部材は、前記第1の状態にて、前記可動板の両面のそれぞれに対向するように構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載のアクチュエータ。
  5. 前記規制部材は、前記第1の状態にて、前記可動板を平面視したときに、前記可動板の回動中心軸に対し片側の部分のみに重なるように位置している請求項に記載のアクチュエータ。
  6. 前記規制部材の前記可動板側の部分は、衝撃吸収性を有する材料で構成されている請求項1ないしのいずれかに記載のアクチュエータ。
  7. 前記規制部材は、前記可動板に対し上側に位置する上側規制部と、前記可動板に対し下側に位置する下側規制部と、を有し、
    前記上側規制部は、平面視にて前記可動板側の端が凹湾曲している請求項1ないしのいずれかに記載のアクチュエータ。
  8. 光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する1対の軸部材と、
    前記各軸部材の変形を伴って前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を走査する駆動手段と、
    前記可動板が所定量以上変位したときに前記可動板に接触して、前記可動板の変位を所定範囲内に規制し得る規制部材とを有し、
    前記規制部材は、前記可動板に対しその平面視にて重なる部分を有するように位置する第1の状態と、前記可動板に対しその平面視にて重ならないように位置する第2の状態とをとり得るように変位可能に設けられ
    非走査時に前記規制部材が前記第1の状態となり、走査時に前記規制部材が前記第2の状態となるように構成されていることを特徴とする光スキャナ。
  9. 光反射性を有する光反射部を備えた可動板と、
    前記可動板を回動可能に支持する1対の軸部材と、
    前記各軸部材の変形を伴って前記可動板を回動させることにより、前記光反射部で反射した光を走査して、対象物上に画像を形成する駆動手段と、
    前記可動板が所定量以上変位したときに前記可動板に接触して、前記可動板の変位を所定範囲内に規制し得る規制部材とを有し、
    前記規制部材は、前記可動板に対しその平面視にて重なる部分を有するように位置する第1の状態と、前記可動板に対しその平面視にて重ならないように位置する第2の状態とをとり得るように変位可能に設けられ
    非走査時に前記規制部材が前記第1の状態となり、走査時に前記規制部材が前記第2の状態となるように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 光を反射する平面部を備える光反射部材と、
    前記光反射部材を回動可能に支持する1対の軸部材と、
    前記光反射部材を可動させる駆動手段と、
    前記光反射部材に対して移動可能な移動部材と、
    前記移動部材を前記平面部と平行な方向に移動させ、第1の状態と第2の状態とに切り換える切換手段と、を有し、
    前記第1の状態とは、前記平面部の垂直方向において前記光反射部材と前記移動部材とが重なる部分を有する状態であり、
    前記第2の状態とは、前記平面部の垂直方向において前記光反射部材と前記移動部材とが重ならない状態であり、
    前記切換手段は、非走査時に前記移動部材を前記第1の状態とし、走査時に前記移動部材を前記第2の状態とすることを特徴とするアクチュエータ
  11. 光を反射する平面部を備える光反射部材と、
    前記光反射部材を回動可能に支持する1対の軸部材と、
    前記光反射部材を可動させる駆動手段と、
    前記光反射部材に対して移動可能な移動部材と、
    前記移動部材を前記平面部と平行な方向に移動させ、第1の状態と第2の状態とに切り換える切換手段と、を有し、
    前記第1の状態とは、前記平面部の垂直方向において前記光反射部材と前記移動部材とが重なる部分を有する状態であり、
    前記第2の状態とは、前記平面部の垂直方向において前記光反射部材と前記移動部材とが重ならない状態であり、
    前記切換手段は、非走査時に前記移動部材を前記第1の状態とし、走査時に前記移動部材を前記第2の状態とし、
    前記平面部で反射した光を走査することを特徴とする光スキャナ。
  12. 光を反射する平面部を備える光反射部材と、
    前記光反射部材を回動可能に支持する1対の軸部材と、
    前記光反射部材を可動させる駆動手段と、
    前記光反射部材に対して移動可能な移動部材と、
    前記移動部材を前記平面部と平行な方向に移動させ、第1の状態と第2の状態とに切り換える切換手段と、を有し、
    前記第1の状態とは、前記平面部の垂直方向において前記光反射部材と前記移動部材とが重なる部分を有する状態であり、
    前記第2の状態とは、前記平面部の垂直方向において前記光反射部材と前記移動部材とが重ならない状態であり、
    前記切換手段は、非走査時に前記移動部材を前記第1の状態とし、走査時に前記移動部材を前記第2の状態とし、
    前記平面部で反射した光を走査することにより、対象物に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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