JP2008155266A - 金型構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型を成形機から取り外す等の面倒な作業を行うことなく、鋳抜ピン等のピン部材の交換を容易に行うことができるとともに、ピン部材の交換に際して工具が不要であり、簡単な構造により、交換部品となるピン部材を必要最小限とすることができ、作業性の向上及び省コスト化を図ることができる金型構造を提供すること。
【解決手段】キャビティを形成する金型表面1cから突出する鋳抜ピン10(ピン部材)を備える金型構造であって、鋳抜ピン10を保持し金型1に対して移動可能に挿入されるピン保持棒2と、ピン保持棒2を支持し、ピン保持棒2が、鋳抜ピン10が金型1に対して成形時における位置状態となる通常状態から、鋳抜ピン10のピン保持棒2に対する着脱操作が可能となる位置状態である着脱可能状態となる範囲で移動可能に設けられるピン押出板3と、鋳抜ピン10をピン保持棒2に保持するためのピン保持機構4とを備える構成とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、鋳造や射出成形等に用いられる成形用金型の金型構造に関し、より詳しくは、金型のキャビティ内に突出する鋳抜ピン等のピン部材を備える金型構造に関する。
従来から、鋳造や射出成形等に用いられる成形用金型(以下単に「金型」ともいう。)においては、キャビティ内に充填される溶湯による損耗等のため、成形機(鋳造機)に対して交換可能な構成のものがある。具体的には、例えば、成形機側に設けられる固定プラテン及び可動プラテンに対し、金型を構成する固定型及び可動型がそれぞれクランプ機構等により着脱可能に設けられることで、金型が成形機に対して交換可能に構成される。そして、金型の交換に際しては、成形機に対して所定の経路で配されるレールやローラ等の搬送装置が用いられたり、クレーン等による吊上げ作業等が行われたりして金型の搬送・交換が行われる。
一方、鋳造や射出成形等に用いられる成形用金型においては、金型のキャビティ内に突出して鋳造品に穴部等を形成するための鋳抜ピン(ピン状の入子、中子ピン)や、鋳造品を離型させ型から押し出すための押出ピン等のピン部材を備える構成のものがある。
こうしたピン部材を備える成形用金型の従来構成について、図10を用いて説明する。図10には、成形用金型の例としてダイカスト鋳造用金型を示している。
図10に示すように、本例に係るダイカスト鋳造用金型は、固定型101と、この固定型101に対して近接離間方向に移動可能に設けられる可動型102とにより金型本体を構成する。可動型102の背面側には、ダイベース103が結合されている。ダイベース103は、鋳造機において移動可能に設けられる可動プラテン等の型締結機構(図示略)に固定され取り付けられる。これにより、可動型102が固定型101に対して近接離間するように移動する。また、固定型101は鋳造機に設けられる固定プラテン等の型締結機構(図示略)に固定され取り付けられる。
可動型102の固定型101に対する近接方向の移動により閉じられた状態(型閉じ状態)の両者の間には、鋳造空間としてのキャビティ104及びこのキャビティ104に連通する溶湯流路としてのランナ・ゲート105が形成される。なお、固定型101及び可動型102は、主型(固定主型101a、可動主型102a)と入子(固定入子101b、可動入子102b)とからなる分割構造となっており、前記キャビティ104は、固定型101及び可動型102それぞれの入子の部分により形成される。
一方、固定型101の背面側には、キャビティ104内に溶湯を射出するための射出機構が構成されている。射出機構は、ランナ・ゲート105に連通するように固定型101の背面側に連結される射出スリーブ106と、この射出スリーブ106内においてプランジャロッド107を介して進退可能に構成され射出スリーブ106内を摺動可能に設けられるプランジャチップ108とを備える。射出スリーブ106内には、その給湯口106aを介して上方に設けられるラドル(給湯装置)109から溶湯110が注がれて供給される。かかる構成により、射出スリーブ106内に供給された溶湯110が、プランジャチップ108の前進移動によって、ランナ・ゲート105を介してキャビティ104内に高速・高圧で射出される。
そして、本例に係るダイカスト鋳造用金型は、キャビティ104内に突出して鋳造品に穴部等を形成するためのピン部材としての鋳抜ピン(111・112)を備える。本例においては、固定型101側に設けられる固定型鋳抜ピン111と、可動型102側に設けられる可動型鋳抜ピン112とが備えられている。
固定型鋳抜ピン111及び可動型鋳抜ピン112は、固定型101及び可動型102それぞれにおいて、主型(固定主型101a、可動主型102a)と入子(固定入子101b、可動入子102b)との間に挟み込んで固定されるといういわゆる嵌め殺し方式により固定されている。
すなわち、各鋳抜ピン111・112の基端部には、ツバ部(大径部)111a・112aが形成されており、このツバ部111a・112aが、主型101a・102aと入子101b・102bとの間に挟み込まれることにより、固定型鋳抜ピン111及び可動型鋳抜ピン112が固定型101及び可動型102にそれぞれ固定される。
また、本例に係るダイカスト鋳造用金型においては、キャビティ104にて形成された鋳造品を金型から押し出すためのピン部材としての押出ピン113が設けられている。押出ピン113(図10においては二本図示)は、可動型102をその近接離間方向に貫通するように設けられ、可動型102の背面側に突出する基端側が、ダイベース103内において移動可能に設けられる押出板114に固定される。押出板114は、図示を略す押出機構からダイベース103内に延設される押出ロッド115に連結され、前記押出機構の作動による押出ロッド115の移動にともなって移動する。押出板114は、鋳造時、つまり金型が型閉じ状態にあるときには、押出ピン113の先端面が可動型102のキャビティ形成面と一致する位置で位置決めされる。かかる構成により、キャビティ104内で凝固した鋳造品は、可動型102の離間方向の移動による型開きによって可動型102側に張り付いた状態で固定型101から脱型される。この状態で、押出板114の可動型102側への移動によって押出ピン113が可動型102のキャビティ形成面から突出することにより、可動型102から鋳造品が離型する。
このような押出ピン113も、前述した鋳抜ピン111・112と同様に嵌め殺し方式により固定されている。
すなわち、押出ピン113を支持する押出板114は、押出ピン113の突出する側の前板114aとその反対側の後板114bとの合わせ板状に構成される一方、押出ピン113の基端部にはツバ部(大径部)113aが形成されており、このツバ部113aが、前板114aと後板114bとの間に挟み込まれることにより、押出ピン113が押出板114に固定される。
このような鋳抜ピンや押出ピン等のピン部材、特に鋳抜ピンは、金型のキャビティ内に高速・高圧で充填される高温の溶湯に晒されるため、鋳造中のトラブルや寿命によって折損や曲がりが生じたり、多数回の使用により摩耗が生じたりし、高い頻度で交換を行う必要がある。
しかるに、前述のような従来の成形用金型においては、ピン部材が嵌め殺し方式により固定される構造となっているため、ピン部材の交換に際しては、金型の全体を成形機(鋳造機)から取り外して機外へ搬出した後、金型を分解する等の面倒な作業が必要となる。このため、ピン部材の交換には多大の時間と労力を要し、生産性の低下を招くという問題がある。
図10に示すダイカスト鋳造用金型の構成を用いて、ピン部材の交換手順の具体例について、鋳抜ピン(固定型鋳抜ピン111、可動型鋳抜ピン112)の場合を例に説明する。
鋳抜ピン111・112の交換に際しては、まず、金型が鋳造機から降ろされる。つまり、固定型101、及び可動型102に結合されるダイベース103の、鋳造機における型締結機構に対する固定が解除され、ダイベース103を含む金型(固定型101及び可動型102)が鋳造機から取り外される。取り外された金型は、鋳抜ピン111・112の交換作業が行われる場所となる保全スペースへと運搬される。
保全スペースに運搬された金型は、固定型101または可動型102が下側となるように横倒しにされ、上側の型が持ち上げられることにより固定型101と可動型102とが分離される。続いて、各型において主型101a・102aと入子101b・102bとが分離される。この際、例えば、型内冷却を行うため主型から入子にかけて配される冷却管等の補助部品が取り外されるという作業が、必要に応じて行われる。
こうした一連の作業、つまり金型の鋳造機からの取外しや運搬、固定型101と可動型102との分離、及び主型と入子との分離(分解)には、クレーン作業が用いられる。
そして、前記のとおり各型において主型と入子とが分離された状態で、鋳抜ピン111・112の交換が行われる。つまり、折損等の生じた鋳抜ピン111・112が、そのツバ部111a・112a側から取り外されて交換される。
鋳抜ピン111・112の交換が行われた後は、再びクレーン作業により金型が元の状態に戻される。すなわち、分離(分解)する際と逆の手順による主型101a・102aと入子101b・102bとの組付け、固定型101と可動型102との組付け、金型の鋳造機への運搬、及び鋳造機に対する金型の取付けが行われ、金型が鋳造機に戻される。
このように、従来の金型における鋳抜ピンの交換に際しては、金型を鋳造機から取り外す必要があり、大きな手間と工数を要する。つまり、鋳抜ピンが金型に対して嵌め殺し方式により固定される構造であるため、金型のキャビティ面側からの鋳抜ピンの着脱は不可能であり、また、鋳造機上での金型の分離・分解作業も構造上不可能であることから、鋳抜ピンの交換に際し鋳抜ピンを金型から取り出すため、金型の運搬や金型の分離・分解やそれにともなう冷却管等の補助部品の着脱等の作業が必要となる。
なお、前述した押出ピンについても同様に、嵌め殺し方式により固定される構造であるため、その交換に際しては金型を鋳造機から取り外す必要があり、大きな手間と工数を要することとなる。
また、鋳抜ピンや押出ピン等のピン部材の固定構造については、いわゆる裏止め方式により固定される構造が知られている。具体的には、鋳抜ピンの場合、型(固定型や可動型)の背面側から入子の部分にかけて鋳抜ピンが挿入される孔部が形成され、この孔部に挿入されて先端側がキャビティ内に突出した状態の鋳抜ピンが、基端側(後側)から、棒状の部材を介する等してネジやプラグ等の締結部材が用いられて固定される。
このような裏止め方式による固定構造においては、鋳抜ピンの交換に際し、型における主型と入子との分解作業は不要となるものの、鋳抜ピンの着脱時には、型の背面側から作業を行う必要があり、また、型の背面側に十分な作業スペースが必要となる。このため、金型を鋳造機から取り外す必要性は生じ、大きな手間と工数を要することとなる。
このような嵌め殺し方式や裏止め方式等の鋳抜ピンの固定方法に起因する問題を解決するための技術が、特許文献1に開示されている。
本文献に開示の金型構造は、鋳抜ピンを有する金型において、主型と入子を含む金型を貫通した状態で移動可能に設けられるとともに先端部に鋳抜ピンを保持する棒状の止め治具を備える。そして、この止め治具の金型に対する位置決めが、型の背面側にて型と止め治具との間に介装されるスペーサにより行われる構成となっている。かかる構成により、鋳抜ピンの交換に際しては、スペーサが外されることで生じる空間(止め治具の移動代)が利用され、鋳抜ピンがキャビティ形成面から突出するように止め治具が移動される。これにより、キャビティ面側からの鋳抜ピンの交換が行われる。
確かに、特許文献1に開示の金型構造においては、金型を鋳造機から取り外す等の作業を行うことなく容易に鋳抜ピンの交換を行うことができると考えられる。しかし、本文献に開示の金型構造については、次のような点で改善の余地がある。
すなわち、特許文献1に開示の金型構造においては、鋳抜ピンの止め治具に対する固定がネジ形状を用いた締結構造であるため、鋳抜ピンの着脱に際して工具が必要となる。この点、特許文献1には、鋳抜ピン側に、止め治具嵌合用の内部空間が形成される一方、止め治具が、前記内部空間に対する挿入及び相対的な回転により鋳抜ピンとの固定が行われる形状を有する構成が開示されている。かかる構成においては、工具を用いることなく鋳抜ピンの着脱が可能であると思われるが、鋳抜ピンに前記内部空間を形成するための加工や、止め治具を前記内部空間に対応する形状に形成するための加工が複雑になると考えられる。
また、鋳造品に対して作用する鋳抜ピンの部分(機能部)は、金型の鋳造時における状態でキャビティ形成面から突出する先端部分であるところ、特許文献1に開示の金型構造では、鋳抜ピンにおいて機能部と比較して他の部分が大きく、鋳抜ピン全体としての体積が大きくなるため、材料等との関係から、鋳抜ピンの交換部品としてのコストが大きくなると考えられる。
特開平11−285802号公報
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、金型を成形機から取り外す等の面倒な作業を行うことなく、鋳抜ピンや押出ピン等のピン部材の交換を容易に行うことができるとともに、ピン部材の交換に際して工具が不要であり、簡単な構造により、交換部品となるピン部材を必要最小限とすることができ、作業性の向上及び省コスト化を図ることができる金型構造を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、キャビティを形成する金型の表面から突出するピン部材を備える金型構造であって、前記金型に対して前記ピン部材の突出方向に挿入されるとともに基端側が該金型の背面側に突出した状態で移動可能に設けられ、先端側に前記ピン部材を着脱可能に保持する棒状のピン保持部材と、前記ピン保持部材の基端側が固定されるとともに、該ピン保持部材が、前記ピン部材が前記金型に対して成形時における位置状態となる通常状態から、前記ピン部材が前記通常状態よりも前記キャビティ側に移動し該ピン部材の前記ピン保持部材に対する着脱操作が可能となる位置状態である着脱可能状態となる範囲で、前記金型の背面側にて該金型に対して相対的に前記ピン保持部材の軸方向に移動可能に設けられるピン押出部材と、前記ピン保持部材よりも小径に構成される前記ピン部材を、該ピン保持部材の先端部にて内嵌した状態で保持するための保持手段と、を備えるものである。
請求項2においては、前記保持手段は、前記ピン保持部材の先端部に半割り形状部分として形成され、前記ピン部材の基端側に形成される嵌合部が嵌合可能な第一の嵌合凹部を有するピン受け部と、前記ピン受け部の半割り形状に対応する形状を有するとともに前記嵌合部が嵌合可能な第二の嵌合凹部を有し、前記ピン受け部との間に、前記第一の嵌合凹部及び前記第二の嵌合凹部に前記嵌合部が嵌合した状態の前記ピン部材を介装した状態で、該ピン受け部とともに前記ピン保持部材の棒状に対する延長形状を形成するピース部材と、前記ピース部材を、その前記ピン受け部との間に前記ピン部材を介装した状態で該ピン受け部に対して固定するための固定手段と、を備えるものである。
請求項3においては、前記ピン受け部及び前記ピース部材を、これらの間に介装された状態の前記ピン部材の基端側端面が、前記ピン保持部材における前記ピン受け部の突出形成面に接するように構成したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、金型を成形機から取り外す等の面倒な作業を行うことなく、鋳抜ピンや押出ピン等のピン部材の交換を容易に行うことができるとともに、ピン部材の交換に際して工具が不要であり、簡単な構造により、交換部品となるピン部材を必要最小限とすることができ、作業性の向上及び省コスト化を図ることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
以下に説明する実施の形態においては、本発明に係る金型構造が用いられる成形用金型として、ダイカスト鋳造用金型を例に説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、低圧鋳造や重力鋳造等の各種鋳造に用いられる金型や、射出成形やブロー成形等に用いられる金型等の各種成形用金型の金型構造として適用することができる。
本実施形態に係るダイカスト鋳造用金型は、その金型構造として、キャビティを形成する金型1の表面(以下「金型表面」とする。)1cから突出するピン部材としての鋳抜ピン10を備える。
金型1は、ダイカスト鋳造用金型において鋳造空間となるキャビティを形成する型要素の一つであり、例えば、ダイカスト鋳造用金型において、型要素として、相対的に近接離間方向に移動可能に対向配設される一対の型である固定型及び可動型が備えられる場合は、それらのうちのいずれかの型となる。つまり、本実施形態の金型1については、金型表面1cの少なくとも一部がキャビティ形成面となる。
金型1は、主型1a及びこれに組み込まれる入子1bを有する分割構造となっている。そして、入子1bの部分によりキャビティが形成される。このキャビティ内に鋳抜ピン10が突出する。
以上のような構成において、金型1が他の型要素とともに形成するキャビティに対し、図示せぬ射出機構により、キャビティに連通する溶湯流路等を介して溶湯が高速・高圧で射出され、鋳造が行われる。そして、成形された鋳造品には、その所定の位置に鋳抜ピン10によって鋳抜かれた穴部等が形成される。
このような構成を備える本実施形態に係るダイカスト鋳造用金型においては、その金型構造として、図1に示すように、鋳抜ピン10を保持するピン保持部材としてのピン保持棒2と、このピン保持棒2を支持し移動させるためのピン押出部材としてのピン押出板3と、鋳抜ピン10をピン保持棒2に保持するための保持手段としてのピン保持機構4とが備えられる。
ピン保持棒2は、金型1に対して鋳抜ピン10の突出方向に挿入されるとともに基端側が金型1の背面側に突出した状態で移動可能に設けられ、先端側に鋳抜ピン10を着脱可能に保持する棒状の部材である。以下では、鋳抜ピン10の突出方向及びその反対方向を含め「ピン移動方向」とする。
ピン保持棒2は、円柱状の棒状に構成され、金型1の、鋳抜ピン10が設けられる部分において金型1に対してピン移動方向に貫設形成される保持棒用孔部5に挿入された状態で、軸方向に摺動する状態で移動可能に設けられる。つまり、金型1の、鋳抜ピン10が突出する部分において、主型1a及び入子1bを連続して貫通するとともにピン保持棒2の径(軸方向視の形状)と略同一の径(形状)を有する保持棒用孔部5が設けられ、この保持棒用孔部5にピン保持棒2が摺動可能に挿入される。
金型1の背面側に突出するピン保持棒2の基端側(図1において左側)は、ピン押出板3に固定される。
本実施形態では、ピン押出板3は、鋳抜ピン10の突出する側(図1において右側)の前板3aとその反対側の後板3bとの合わせ板状に構成される一方、ピン保持棒2の基端部にはツバ部(大径部)2aが形成されており、このツバ部2aが、前板3aと後板3bとの間に挟み込まれることにより、ピン保持棒2がピン押出板3に固定される。
ピン保持棒2の先端側には、鋳抜ピン10が着脱可能に保持される。鋳抜ピン10のピン保持棒2に対する保持は、ピン保持機構4により行われる。
ピン保持機構4によりピン保持棒2に対して着脱可能に構成される鋳抜ピン10は、鋳造品に対して作用する部分である機能部10aと、ピン保持棒2に対する着脱に際してピン保持機構4に内嵌される部分である嵌合部10bとを有する。つまり、鋳抜ピン10において、その機能部10aは、金型の鋳造時(成形時)における状態でキャビティ形成面から突出する部分であり、その突出する部分が、鋳造品に形成する穴部等に対応する所定の形状を有する。また、嵌合部10bは、機能部10aに対して鋳抜ピン10の基端側に構成される。
鋳抜ピン10の嵌合部10bが内嵌されるピン保持機構4は、ピン保持棒2の移動にともなって保持棒用孔部5内を移動可能な形状に構成される。つまり、ピン保持機構4は、ピン保持棒2が有する棒状の形状に略連続する形状(棒状の形状を略延長させる形状)を有し、ピン保持棒2の保持棒用孔部5内の移動(摺動)を妨げない形状に構成される。
ただし、ピン保持機構4は、鋳抜ピン10が鋳造時の位置にある状態(機能部10aがキャビティ形成面から突出した状態)で、保持棒用孔部5内に溶湯が入り込まない形状に構成される。
このように、ピン保持棒2は、鋳抜ピン10を保持するピン保持機構4とともに保持棒用孔部5内を移動(摺動)する。
ピン押出板3は、ピン保持棒2の基端側が固定されるとともに、ピン保持棒2が所定の状態となる範囲で、金型1の背面側にてこの金型1に対して相対的にピン保持棒2の軸方向(ピン移動方向)に移動可能に設けられる部材である。ここで、ピン保持棒2について、前記所定の状態となる範囲とは、鋳抜ピン10が金型1に対して鋳造時における位置状態となる通常状態(図1参照)から、鋳抜ピン10が前記通常状態よりもキャビティ側(金型表面1c側、図1における右側)に移動し鋳抜ピン10のピン保持棒2に対する着脱操作が可能となる位置状態である着脱可能状態(図3参照)となる範囲である。つまり、ピン押出板3は、ピン保持棒2が通常状態から着脱可能状態となる範囲で、金型1に対して相対的にピン移動方向に移動可能に設けられる。
ピン押出板3の移動は、図示せぬ駆動装置により行われる。この駆動装置としては、特に限定されるものではないが、例えば、ピン押出板3の背面側(後板3b側)に接続される油圧式シリンダ装置(アクチュエータ)や、電動方式等の他のアクチュエータ等が用いられる。
また、ピン押出板3は、前記のとおり前板3aと後板3bとの合わせ板状に構成される。本実施形態では、ピン押出板3は、ピン保持棒2の着脱可能状態で、前板3aの前面(金型1側の面)が金型1の背面側に略接した状態となる。そして、金型1の背面側には、ピン押出板3が前述した範囲(ピン保持棒2が通常状態から着脱可能状態となる範囲)で移動可能な空間が確保される。
以下では、ピン押出板3の金型1に対する相対的な位置について、ピン保持棒2が通常状態となる位置を「後端位置」とし、ピン保持棒2が着脱可能状態となる位置を「前端位置」とする。
本実施形態においては、ピン押出板3は、前板3aと後板3bとの合わせ板状に構成される分割式の構造となっているが、これに限定されず、一体式(一枚板)の構造であってもよい。この場合、ピン保持棒2のピン押出板3に対する固定に際しては、例えば、ピン押出板3とこれに固定されるピン保持棒2とのいずれか一方に雄ネジ部が設けられ、他方に雌ネジ部が設けられることによる締結構造等が用いられる。
ピン保持機構4は、ピン保持棒2よりも小径に構成される鋳抜ピン10を、ピン保持棒2の先端部にて内嵌した状態で保持するための手段である。
鋳抜ピン10は、その嵌合部10bの部分が、ピン保持機構4に対して内嵌された状態で保持されることにより、ピン保持棒2に保持される。つまり、ピン保持機構4によって保持された状態の鋳抜ピン10は、その機能部10aのみが外部に露出した状態となり、ピン保持棒2の通常状態において、機能部10aが金型表面1cから突出した状態となる。したがって、鋳抜ピン10は、その形状が全体としてピン保持棒2よりも小径に(最大径部分がピン保持棒2よりも小径となるように)構成されることで、ピン保持棒2に対して内嵌可能な形状に構成される。
ピン保持機構4においては、鋳抜ピン10の保持に際して部材同士の嵌合等が用いられること等により、鋳抜ピン10の保持及びその解除、つまり鋳抜ピン10のピン保持棒2に対する着脱は、工具が用いられることなく行われる。
ピン保持機構4の構成について、鋳抜ピン10の形状を含めた第一実施形態を、図1〜図4を用いて説明する。
ピン保持機構4は、ピン保持棒2の先端部に形成されるピン受け部11と、ピン保持棒2とは別部材であってピン受け部11に対応して構成されるピース部材としての保持ピース12と、保持ピース12をピン受け部11に対して固定するための固定手段を構成するサークリップ13とを備える。
ピン受け部11は、ピン保持棒2の先端部に半割り形状部分として形成され、鋳抜ピン10の基端側に形成される嵌合部10bが嵌合可能な第一の嵌合凹部としての保持棒側嵌合凹部14を有する。
本実施形態のように、ピン保持棒2が円柱状の棒状に構成される場合、ピン受け部11は、ピン保持棒2の半割り形状部分として半円柱状の部分となる。つまり、円柱状であるピン保持棒2の先端部が、軸方向に対して所定の長さ分、半円柱状の部分として形成されることでピン受け部11が設けられる。したがって、ピン受け部11の内側には、矩形状の平面となる割り面11aが形成され、この割り面11aに対してピン受け部11の基端側から略垂直方向に連続する半円状の突出形成面15がピン保持棒2に形成される。かかる構成において、ピン受け部11の割り面11aは、前記所定の長さ及びピン保持棒2の径の長さからなる矩形状となる。
保持棒側嵌合凹部14は、鋳抜ピン10の嵌合部10bが嵌合可能な形状を有する。本実施形態において、鋳抜ピン10の嵌合部10bは、先細り形状(テーパ状)である機能部10aに対し、機能部10aの基端側に連続する棒状(円柱状)の部分である。嵌合部10bは、その基端部に円板状の拡径部分であるフランジ部10cを有する。
このような形状を有する鋳抜ピン10の嵌合部10bに対し、保持棒側嵌合凹部14は、嵌合部10bの棒状の部分に対応する前側嵌合部14aと、嵌合部10bのフランジ部10cに対応する後側嵌合部14bとを有する。これら前側嵌合部14a及び後側嵌合部14bは、いずれも半円状(半円柱状)の凹部として形成され、割り面11aに開口する。また、前側嵌合部14aは、先端面11bからの機能部10aの突出を許容するため、ピン受け部11の先端面11b側にも開口する。
つまり、保持棒側嵌合凹部14は、鋳抜ピン10の嵌合部10bに対し、その軸心を通る平面を境に半分の部分の形状に対応する形状を有することにより、嵌合部10bが嵌合可能な形状に構成される。そして、鋳抜ピン10は、その嵌合部10bが保持棒側嵌合凹部14に対して割り面11a側からの嵌入及び離脱が可能となり、嵌合部10bが保持棒側嵌合凹部14に嵌合した状態で、機能部10aが、ピン受け部11の先端面11bから突出した状態となる。
保持ピース12は、ピン受け部11の半割り形状に対応する形状を有するとともに鋳抜ピン10の嵌合部10bが嵌合可能な第二の嵌合凹部としての保持ピース側嵌合凹部16を有する。
保持ピース12は、ピン受け部11の半割り形状に対応する形状として、ピン受け部11と略同一の形状を有する。つまり、本実施形態では、保持ピース12は、ピン受け部11と同じ大きさの半円柱状の形状を有し、ピン受け部11の割り面11aに対する合わせ面となる割り面12aと、ピン受け部11の先端面11bとともに同一平面(ピン保持機構4の先端側面)を形成する先端面12bと、突出形成面15に対応する半円状でありこの突出形成面15に接する底面12cとを有する。
そして、保持ピース12が有する保持ピース側嵌合凹部16も、保持棒側嵌合凹部14と略同一の形状に構成される。すなわち、本実施形態では、保持ピース側嵌合凹部16は、鋳抜ピン10の嵌合部10bに対し、嵌合部10bの棒状の部分に対応する前側嵌合部16aと、嵌合部10bのフランジ部10cに対応する後側嵌合部16bとを有し、嵌合部10bが嵌合可能な形状を有する。そして、前側嵌合部16a及び後側嵌合部16bは、いずれも半円状(半円柱状)の凹部として形成され、割り面12aに開口する。また、前側嵌合部16aは、先端面12bからの機能部10aの突出を許容するため、保持ピース12の先端面12b側にも開口する。
つまり、保持ピース側嵌合凹部16は、鋳抜ピン10の嵌合部10bに対し、その軸心を通る平面を境に半分の部分の形状に対応する形状を有することにより、嵌合部10bが嵌合可能な形状に構成される。そして、鋳抜ピン10は、その嵌合部10bが保持ピース側嵌合凹部16に対して割り面12a側からの嵌入及び離脱が可能となり、嵌合部10bが保持ピース側嵌合凹部16に嵌合した状態で、機能部10aが、保持ピース12の先端面12bから突出した状態となる。
このように構成される保持ピース12は、ピン受け部11との間に、保持棒側嵌合凹部14及び保持ピース側嵌合凹部16に嵌合部10bが嵌合した状態の鋳抜ピン10を介装した状態で、ピン受け部11とともにピン保持棒2の棒状に対する延長形状を形成する。
保持棒側嵌合凹部14及び保持ピース側嵌合凹部16は、前記のとおり嵌合部10bの軸心を通る平面を境に半分の部分の形状を有するため、保持ピース12がピン受け部11に合わさった状態、つまりピン受け部11と保持ピース12との互いの割り面11a・12a同士が接するとともに、保持ピース12の底面12cが突出形成面15に接した状態で、嵌合部10bの形状に対応する形状の空間が形成される。この両嵌合凹部14・16により形成される空間に、鋳抜ピン10が嵌合部10bを介して内嵌された状態となる。
そして、ピン受け部11及び保持ピース12は、保持棒側嵌合凹部14及び保持ピース側嵌合凹部16を介して互いの間に鋳抜ピン10(の嵌合部10b)を介装した状態で、ピン保持棒2の棒状に対する延長形状を形成する。つまり、本実施形態では、円柱状の棒状に構成されるピン保持棒2に対し、ピン受け部11と保持ピース12とが鋳抜ピン10を介装して合わさった状態で、ピン保持棒2と同径の略円柱形状が形成される。
なお、ピン受け部11と保持ピース12とにより形成される、ピン保持棒2の棒状に対する延長形状とは、ピン保持機構4が全体としてピン保持棒2の棒状の形状に沿う形状となる場合に限定されない。ただし、ピン保持機構4は、ピン保持棒2が通常状態、即ち鋳抜ピン10が鋳造時の位置にある状態(機能部10aがキャビティ形成面(先端面11b・12b)から突出した状態)で、保持棒用孔部5内に溶湯が入り込まない形状となる。つまり、ここでいうピン保持棒2の棒状に対する延長形状とは、ピン保持棒2が、その先端部に構成されるピン保持機構4の部分を含み保持棒用孔部5内を移動(摺動)可能(ピン保持機構4が金型表面1cに対して没入可能)であって、鋳造時において保持棒用孔部5内に溶湯が入り込むことのない形状を意味する。
以下では、ピン受け部11と保持ピース12とが鋳抜ピン10を介装して合わさった状態であって、鋳抜ピン10がピン保持機構4によってピン保持棒2に保持された状態を、ピン保持機構4について「ピン保持状態」とする。
ピン保持機構4において、保持ピース12を、そのピン受け部11との間に鋳抜ピン10を介装した状態(ピン保持状態)でピン受け部11に対して固定するための手段として、サークリップ13(止め輪)が用いられる。
サークリップ13は、切欠き部13aを有する円環状の部材であり、ピン保持機構4のピン保持状態においてピン受け部11及び保持ピース12により形成される円柱状の外形に対して外嵌され、保持ピース12のピン受け部11からの脱落を防止する。つまり、サークリップ13は、ピン保持機構4において外嵌された状態で閉じる方向の力を作用させることでピン保持状態を固定する。
サークリップ13は、ピン保持状態のピン保持機構4においてピン受け部11及び保持ピース12の外周面に形成される外周溝17に嵌合される。つまり、ピン受け部11及び保持ピース12の外周面(半円筒状の曲面)には、外周面(外形)に沿う略半円周状の溝部11d及び溝部12dがそれぞれ形成されており、これらの溝部11d・12dが、ピン保持状態において連続した円周状の外周溝17を形成し、この外周溝17にサークリップ13が嵌合される。
サークリップ13及び外周溝17は、ピン保持機構4を含むピン保持棒2の保持棒用孔部5内における移動(摺動)を妨げることのないように、外周溝17に嵌合された状態のサークリップ13が、ピン保持機構4の保持棒用孔部5に対する摺動面よりも突出することのないように構成される。このように、本実施形態のピン保持機構4においては、サークリップ13及びこのサークリップ13が嵌合される外周溝17により固定手段が構成される。
本実施形態のピン保持機構4においては、図1等に示すように、サークリップ13によるピン保持状態の固定が、ピン保持棒2の軸方向(図1における左右方向)で鋳抜ピン10のフランジ部10cに対応する位置における一箇所で行われる構成であるが、これに限定されるものではない。つまり、サークリップ13によるピン保持状態の固定は複数箇所で行われる構成であってもよく、その固定箇所の位置もサークリップ13による固定機能(保持ピース12の脱落防止機能)が得られれば特に限定されるものではない。ただし、サークリップ13による保持ピース12の脱落防止機能の確保のため、サークリップ13による固定位置は、キャビティ内に供給される溶湯の影響を受けることのないように、ピン保持棒2の通常状態で金型1の内部(保持棒用孔部5内部)に収容される位置とされる。
なお、ピン保持機構4におけるピン保持状態を固定するための固定手段としては、外周溝17に外嵌されるサークリップ13が用いられる構成の他、例えば、鋳抜ピン10、ピン受け部11及び保持ピース12それぞれに形成される孔部により、ピン保持状態で連続する孔部が形成され、この孔部を貫通するノックピンが用いられる構成等を採用することができる。
以上のように構成されるピン保持機構4について、その軸方向に対する所定の長さは、少なくとも、ピン移動方向におけるピン保持棒2の通常状態から着脱可能状態までの範囲の移動距離よりも長くなるように設定される。すなわち、ピン保持機構4におけるピン受け部11及び保持ピース12の先端面11b・12bが、キャビティ形成面となる金型表面1cと略同一平面を形成するピン保持棒2の通常状態に対し、ピン保持棒2の着脱可能状態では、鋳抜ピン10の着脱に際しての操作、つまりサークリップ13の着脱やピン受け部11に対する保持ピース12の着脱等の操作が行われる。このため、前記着脱可能状態では、少なくともピン保持機構4が金型1の保持棒用孔部5からキャビティ側に露出した状態となるように、ピン保持機構4の前記所定の長さが設定される。
また、本実施形態のピン保持機構4においては、ピン受け部11及び保持ピース12の各割り面11a・12aは、いずれも矩形状の一平面上に形成される構成となっているが、これに限定されず、例えば、各割り面11a・12aが、互いに対応して嵌合可能な凹凸形状部分を有する構成等であってもよい。
つまり、保持棒側嵌合凹部14及び保持ピース側嵌合凹部16を介して鋳抜ピン10が介装された状態(ピン保持状態)で、ピン保持棒2の棒状に対する延長形状が形成される構成であれば、ピン受け部11及び保持ピース12についての半割り形状は、各割り面11a・12aの形状が略同一の形状である場合に限定されるものではない。
さらに、本実施形態では、ピン保持棒2は、円柱状の棒状に構成されているが、これに限定されず、角柱状の棒状等であってもよい。
以上のような構成を備える本実施形態に係る金型構造における、鋳抜ピン10の交換に際しての手順について、図5及び図6を加えて説明する。なお、図5及び図6において、(A)〜(D)は金型構造を示す側面一部断面図(分解図含む)、(a)〜(d)は同図(A)〜(D)にそれぞれ対応する金型表面1c側から見た鋳抜ピン10の保持構造を示す図(分解図含む)である。また、図示においては便宜上、鋳抜ピン10の交換手順を図5及び図6に分けて表しているが、これらは図5(A)、(a)〜図6(D)、(d)まで一連の手順として行われる。
図5(A)、(a)に示すように、本実施形態に係る金型構造が用いられ、ピン保持棒2の通常状態において、金型表面1cにより形成されるキャビティに対する溶湯の供給等の鋳造工程が行われることにより、鋳抜ピン10の交換の原因の一例として機能部10aの折損が生じたとする。
この状態から、鋳抜ピン10の交換に際しては、まず、図5(B)、(b)に示すように、ピン押出板3が、図示せぬ駆動装置により金型1側(図において右側)に前進移動し、ピン保持棒2が着脱可能状態となる。
次に、図5(C)、(c)に示すように、サークリップ13及び保持ピース12が取り外される。つまり、サークリップ13が外周溝17から取り外されることにより、ピン保持機構4のピン保持機構の固定が解除された後、保持ピース12が取り外される。これにより、折損が生じた鋳抜ピン10は、その嵌合部10bが保持棒側嵌合凹部14に嵌合した状態でピン受け部11側に残った状態となる。
続いて、図5(D)、(d)に示すように、嵌合部10bを介して保持棒側嵌合凹部14に嵌合した状態の鋳抜ピン10が、ピン受け部11から取り外され除去される。
そして、図6(A)、(a)に示すように、代替の鋳抜ピン10が、ピン受け部11に取り付けられる。つまり、代替の鋳抜ピン10の嵌合部10bが、保持棒側嵌合凹部14に嵌合されることにより、鋳抜ピン10がピン受け部11に装着される。
その後、図6(B)、(b)に示すように、保持ピース12及びサークリップ13が取り付けられる。つまり、鋳抜ピン10が装着(嵌合)された状態のピン受け部11に対して、保持ピース12がその保持ピース側嵌合凹部16に鋳抜ピン10の嵌合部10bを嵌合させるとともに、ピン受け部11との間に鋳抜ピン10を介装した状態で合わさることで、ピン保持機構4がピン保持状態となる。このピン保持状態が、サークリップ13が外周溝17に嵌合されることで固定される。
これにより、図6(C)、(c)に示すように、ピン保持機構4において代替の鋳抜ピン10が保持された状態のピン保持状態が固定された状態となる。
そして、図6(D)、(d)に示すように、ピン押出板3が、図示せぬ駆動装置により金型1と反対側(図において左側)に後退移動し、交換後の鋳抜ピン10を保持したピン保持棒2が通常状態となり、鋳造の待機状態となる。これにより、本実施形態に係る金型構造における一連の鋳抜ピン10の交換手順が終了する。
以上のように、本発明に係る金型構造においては、金型1を鋳造機(成形機)から取り外す等の面倒な作業を行うことなく、鋳抜ピン10の交換を容易に行うことができるとともに、鋳抜ピン10の交換に際して工具が不要であり、簡単な構造により、交換部品となる鋳抜ピン10を必要最小限とすることができ、作業性の向上及び省コスト化を図ることができる。
すなわち、鋳抜ピン10の交換に際しては、アクチュエータ等の駆動装置によってピン保持棒2を作動させることにより、鋳抜ピン10を着脱可能な状態に露出させることが可能となり、金型のキャビティ面側からの鋳抜ピンの着脱が可能となることから、金型を鋳造機から取り外す必要がない。また、ピン保持機構4によってピン保持棒2に保持される鋳抜ピン10は、ピン保持棒2に対する着脱に際し工具レスとすることができる。これらのことから、鋳抜ピン10の交換に際し、作業性の向上が図れ、手間と工数を大幅に削減することができることから、生産性の向上を図ることができる。
また、ピン保持機構4においては、鋳抜ピン10がピン受け部11及び保持ピース12に対して割り面11a・12a側から嵌合するという構成から、簡単な構造を実現することができ、ピン保持棒2よりも小径に構成される鋳抜ピン10について、折損頻度の高い細径鋳抜ピン等にも適用可能となる。
さらに、鋳抜ピン10の金型1に対する保持が、ピン保持棒2及びピン保持機構4を介して行われる構成であるため、鋳抜ピン10が金型1に直接保持される構成の場合と比べて、鋳抜ピン10の全長を短縮することが可能であるとともに、機能部10aと比較して他の部分を小さくすることができる。これにより、鋳抜ピン10全体としての体積を小さくすることができ、交換部品としての鋳抜ピン10を必要最小限とすることが可能となる。結果として、材料等との関係から、鋳抜ピン10自体の製作費用を低減することができ、鋳抜ピン10の交換部品としてのコストを低減することができる。
また、本実施形態(第一実施形態)に係るピン保持機構4及び鋳抜ピン10については、鋳抜ピン10及び保持ピース12の、金型表面1c側への抜け止め構造として、フランジ面受け方式が用いられている。すなわち、鋳抜ピン10の嵌合部10bに形成されるフランジ部10cが、ピン受け部11及び保持ピース12に完全に嵌合した状態となる。
これにより、鋳抜ピン10及び保持ピース12の、金型表面1c側への抜けを確実に防止できるとともに、拡径部分であるフランジ部10cによってキャビティ内に対して高速・高圧で射出される溶湯に対する溶湯圧受圧面を大きく確保することができる。
以下では、ピン保持機構4の構成について、鋳抜ピン10の形状を含めた他の実施形態について、図7〜図9を用いて説明する。なお、前述した実施形態と重複する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。また、図7〜図9において、(a)はピン保持棒2の通常状態を示し、(b)はピン保持棒2の着脱可能状態であって、ピン保持機構4の分解状態を示す。
第二実施形態について説明する。
本実施形態では、鋳抜ピン10の嵌合部10bと、保持棒側嵌合凹部14及び保持ピース側嵌合凹部16との嵌合面に、ピン保持棒2の軸方向(ピン移動方向)にテーパするテーパ面が設けられる。
具体的には、前記嵌合面に、鋳抜ピン10の基端側(図において左側)にかけてテーパするテーパ面が設けられる。すなわち、図7に示すように、鋳抜ピン10のフランジ部10cの外周面が、鋳抜ピン10の基端側にかけてテーパするテーパ面10dとして形成される。これに対応して、保持棒側嵌合凹部14の後側嵌合部14bに、軸方向視で半円状となるテーパ面14dが形成され、保持ピース側嵌合凹部16の後側嵌合部14bに、同じく軸方向視で半円状となるテーパ面16dが形成される。
また、前記嵌合面に設けられる、ピン保持棒2の軸方向にテーパするテーパ面としては、鋳抜ピン10の先端側(図において右側)にかけてテーパするテーパ面が設けられる。すなわち、図8に示すように、鋳抜ピン10の嵌合部10bにおいて、機能部10aとフランジ部10cとの間に、鋳抜ピン10の先端側にかけてテーパするテーパ面10eが形成される。これに対応して、保持棒側嵌合凹部14の前側嵌合部14aに、軸方向で半円状となるテーパ面14eが形成され、保持ピース側嵌合凹部16の前側嵌合部16aに、同じく軸方向視で半円状となるテーパ面16eが形成される。
なお、図8には、前記嵌合面において、鋳抜ピン10の基端側にかけてテーパするテーパ面(テーパ面10d参照)に加え、鋳抜ピン10の先端側にかけてテーパするテーパ面(テーパ面10e参照)が設けられる構成が示されているが、これに限定されず、鋳抜ピン10の先端側にかけてテーパするテーパ面のみが設けられる構成であってもよい。
このように、本実施形態では、鋳抜ピン10及び保持ピース12の、金型表面1c側への抜け止め構造として、テーパ面受け方式が用いられている。
また、本実施形態では、ピン受け部11及び保持ピース12が、これらの間に介装された状態の鋳抜ピン10の基端側端面10fが、ピン保持棒2におけるピン受け部11の突出形成面15に接するように構成されている。
すなわち、図7及び図8に示すように、保持棒側嵌合凹部14においては、その後側嵌合部14bの基端側の面が突出形成面15に連続する状態となり、保持ピース側嵌合凹部16においては、その後側嵌合部16bが、保持ピース12の底面12cに開口した状態となる。これにより、ピン保持機構4におけるピン保持状態で、鋳抜ピン10の基端側端面10fが、突出形成面15に接した状態となる。
本実施形態では、キャビティ内に供給される溶湯により鋳抜ピン10に加わる溶湯圧を、ピン保持棒2(の突出形成面15)により受圧することができるので、溶湯圧による保持ピース12に対する負担を少なくすることができる。
また、鋳抜ピン10の基端側端面10fが、ピン保持棒2の突出形成面15に直接接する構成であることから、ピン受け部11及び保持ピース12において基端側端面10fに対応する部分(基端側端面10fが接触する面を構成する部分)を省略することができるので、保持ピース12の小型化を図ることが可能となる。
第三実施形態について説明する。
本実施形態では、鋳抜ピン10及び保持ピース12の、金型表面1c側への抜け止め構造として、ノックピン貫通方式が用いられている。
図9に示すように、本実施形態では、鋳抜ピン10の嵌合部10bが、機能部10aの基端側に連続する棒状の部分のみで構成されている。つまり、第一実施形態や第二実施形態と比べてフランジ部10cが省略されている。これに対応して、保持棒側嵌合凹部14及び保持ピース側嵌合凹部16は、それぞれ半円柱状の嵌合面を形成する。
そして、鋳抜ピン10、ピン受け部11及び保持ピース12にそれぞれに対し、孔部10h・11h・12hが形成されることにより、ピン保持機構4におけるピン保持状態で、鋳抜ピン10の軸方向に対して直交する方向の貫通孔が形成される。
つまり、鋳抜ピン10においては、その嵌合部10bに、鋳抜ピン10の軸方向に対して直交する方向の孔部10hが形成される。この鋳抜ピン10の孔部10hに対応して、ピン受け部11及び保持ピース12においては、鋳抜ピン10が保持棒側嵌合凹部14及び保持ピース側嵌合凹部16に嵌合した状態で、孔部10hと連通するように、孔部11h・12hが形成される。これら孔部11h・12hは、ピン受け部11及び保持ピース12それぞれにおいて、保持棒側嵌合凹部14または保持ピース側嵌合凹部16を径方向に貫通するように設けられる。
これらの孔部10h・11h・12hによってピン保持機構4におけるピン保持状態で形成される貫通孔に、ノックピン33が挿通される(打ち込まれる)ことにより貫通した状態となり、ピン保持状態の固定が行われる。
また、本実施形態では、第二実施形態と同様に、ピン受け部11及び保持ピース12が、これらの間に介装された状態の鋳抜ピン10の基端側端面10fが、ピン保持棒2におけるピン受け部11の突出形成面15に接するように構成されている。
本実施形態では、鋳抜ピン10の嵌合部10bと、保持棒側嵌合凹部14及び保持ピース側嵌合凹部16との嵌合面の形状が単純となり、また、ピン保持機構4におけるピン保持状態の固定も、ノックピン33の貫通により行われる構成であるため、保持ピース12の脱落防止用のサークリップも省略することができる等、構造の簡素化が可能となる。
さらに、ノックピン33や、このノックピン33の貫通を許容する孔部10h・11h・12hについて、溶湯圧や鋳抜ピン10がキャビティ側に引っ張られる方向の力に対する強度を確保することができれば、保持ピース12を廃止することも可能となる。つまりこの場合、ピン保持棒2の先端部が棒状の部分として構成されるとともに、この先端部において先端面に開口する穴部が形成され、この穴部に対し、鋳抜ピン10が挿入された状態で保持されることとなる。そしてこのピン保持状態が、ノックピン33が用いられて固定される。このように、保持ピース12を廃止することができる点からも、構造の簡素化が可能となる。
前述した各実施形態における、鋳抜ピン10及び保持ピース12の抜け止め構造についての各方式つまりフランジ面受け方式、テーパ面受け方式、及びノックピン貫通方式や、鋳抜ピン10の嵌合部10bと、保持棒側嵌合凹部14及び保持ピース側嵌合凹部16との嵌合面の形状等は、それぞれの構成の部分的な組み合わせも可能である。
その組み合わせ例としては、第一実施形態のフランジ面受け方式(図1〜図4参照)や第二実施形態のテーパ面受け方式(図7及び図8参照)におけるピン保持状態の固定にノックピンが用いられたり、第一実施形態において、鋳抜ピン10の基端側端面が、ピン保持状態で突出形成面15に接するように構成されたりすることが考えられる。
以上説明した金型構造においては、一つの鋳抜ピン10が設けられ、それを保持するピン保持棒2が一本である場合を図示しているが、鋳抜ピン10が複数設けられる場合であっても本発明を適用することができる。この場合、各鋳抜ピンに対してピン保持棒2が設けられ、このピン保持棒2が固定されるピン押出板3については、各ピン保持棒2に対して別々にピン押出板3が設けられる構成であってもよく、複数のピン保持棒2に対して共通のピン押出板3が設けられる構成であってもよい。
また、本実施形態に係る金型構造においては、交換対象となる、キャビティを形成する金型表面1cから突出するピン部材を鋳抜ピン10としているが、金型表面1cから突出するピン部材としては、射出成形用金型において成形品に穴部等を形成するための成形ピンや、キャビティにて形成された鋳造品を金型1から押し出すための押出ピン等であってもよい。すなわち、例えば押出ピンについて、その先端部が交換可能な構成であれば、本発明を適用することができる。
したがって、金型表面1cから突出するピン部材について「突出する」とは、必ずしも金型1の鋳造時(成形時)においてピン部材が金型表面1cから突出することだけでなく、金型表面1cから突出可能に設けられることも含む。
本発明の一実施形態に係る金型構造の構成を示す側面一部断面図。 図1におけるA方向からの鋳抜ピンの保持状態を示す図。 本発明の一実施形態に係る金型構造の構成を示す側面一部分解断面図。 図2におけるB方向からの鋳抜ピンの保持解除状態を示す分解図。 鋳抜ピンの交換手順を示す第一説明図。 同じく第二説明図。 鋳抜ピンの形状を含むピン保持機構の構成についての第二実施形態を示す図。 同じく第二実施形態における他の構成例を示す図。 鋳抜ピンの形状を含むピン保持機構の構成についての第三実施形態を示す図。 従来の成形用金型の構成を示す断面図。
符号の説明
1 金型
1c 金型表面
2 ピン保持棒(ピン保持部材)
3 ピン押出板(ピン押出部材)
4 ピン保持機構(保持手段)
10 鋳抜ピン(ピン部材)
10b 嵌合部
10f 基端側端面
11 ピン受け部
12 保持ピース(ピース部材)
13 サークリップ
14 保持棒側嵌合凹部(第一の嵌合凹部)
15 突出形成面
16 保持ピース側嵌合凹部(第二の嵌合凹部)
17 外周溝
33 ノックピン

Claims (3)

  1. キャビティを形成する金型の表面から突出するピン部材を備える金型構造であって、
    前記金型に対して前記ピン部材の突出方向に挿入されるとともに基端側が該金型の背面側に突出した状態で移動可能に設けられ、先端側に前記ピン部材を着脱可能に保持する棒状のピン保持部材と、
    前記ピン保持部材の基端側が固定されるとともに、該ピン保持部材が、前記ピン部材が前記金型に対して成形時における位置状態となる通常状態から、前記ピン部材が前記通常状態よりも前記キャビティ側に移動し該ピン部材の前記ピン保持部材に対する着脱操作が可能となる位置状態である着脱可能状態となる範囲で、前記金型の背面側にて該金型に対して相対的に前記ピン保持部材の軸方向に移動可能に設けられるピン押出部材と、
    前記ピン保持部材よりも小径に構成される前記ピン部材を、該ピン保持部材の先端部にて内嵌した状態で保持するための保持手段と、
    を備えることを特徴とする金型構造。
  2. 前記保持手段は、
    前記ピン保持部材の先端部に半割り形状部分として形成され、前記ピン部材の基端側に形成される嵌合部が嵌合可能な第一の嵌合凹部を有するピン受け部と、
    前記ピン受け部の半割り形状に対応する形状を有するとともに前記嵌合部が嵌合可能な第二の嵌合凹部を有し、前記ピン受け部との間に、前記第一の嵌合凹部及び前記第二の嵌合凹部に前記嵌合部が嵌合した状態の前記ピン部材を介装した状態で、該ピン受け部とともに前記ピン保持部材の棒状に対する延長形状を形成するピース部材と、
    前記ピース部材を、その前記ピン受け部との間に前記ピン部材を介装した状態で該ピン受け部に対して固定するための固定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の金型構造。
  3. 前記ピン受け部及び前記ピース部材を、これらの間に介装された状態の前記ピン部材の基端側端面が、前記ピン保持部材における前記ピン受け部の突出形成面に接するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の金型構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010110806A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Toyota Motor Corp 鋳抜きピン着脱構造およびダイカスト鋳造型
JP2011062746A (ja) * 2009-09-21 2011-03-31 Asahi:Kk 成形金型及びクリーニングピン
JP2011194440A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Suguro Tekko:Kk コアピンおよびその製造方法
JP2012096275A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Jatco Ltd 金型構造
CN104097280A (zh) * 2013-04-12 2014-10-15 迪斯油压工业(昆山)有限公司 结构改进的打料装置

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