JP2008143338A - 側面衝突検知装置、及び乗員保護装置 - Google Patents

側面衝突検知装置、及び乗員保護装置 Download PDF

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JP2008143338A JP2006332365A JP2006332365A JP2008143338A JP 2008143338 A JP2008143338 A JP 2008143338A JP 2006332365 A JP2006332365 A JP 2006332365A JP 2006332365 A JP2006332365 A JP 2006332365A JP 2008143338 A JP2008143338 A JP 2008143338A
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Abstract

【課題】車体が横滑りしての側面衝突を、重量やコストの増加を抑えて、短時間で検知する。
【解決手段】運転者70の頭部72を通る車体幅方向から車体前方側に傾斜したポール側突角度上の最適位置に衝突検知センサー110を配置している。しかも、運転者70が自分の体格に合わせてシートポジション等を変更することによって、頭部72の車体前後方向の位置が変わっても、最適位置、又はその近傍となるように、衝突検知センサー110を移動させている。したがって、車体10が横滑りしてポール状の障害物Pに斜めに側突し局所的に変形するような側面衝突であっても、ポール側突角度上の最適位置、又はその近傍に衝突検知センサー110が常に配置され、短時間で側突が検知される。そして、エアバッグを側突から短時間で展開させて、運転者70を保護していている。
【選択図】図1

Description

本発明は、側面衝突検知装置、及び乗員保護装置に関する。
車体側部への側面衝突(以降、「側突」と略して記載する場合がある)を衝突検知センサーで検知してエアバッグを展開させ、乗員とドアとの隙間にエアバッグを介在させることで、乗員を保護する装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
乗員とドアとの隙間は、一般的には非常に狭く、側突時にこの隙間にエアバッグを展開させて介在させるためには、側突を短時間で検知する必要がある。
車体側部のサイドドアに衝突検知センサーを設けている場合、低速での側突(軽衝突)やドアの強閉程度の衝撃力では、エアバッグが展開しない検知条件にする必要がある。換言すると、検知感度が良すぎても不具合が生じる。また、低速での側突やドアの強閉は、比較的広い範囲で衝撃力を受ける。
さて、車体が横滑りして電柱や立木等のポール状の障害物に側突した場合、サイドドアは局所的に変形する。よって、側突箇所(局所的に変形する箇所)と衝突検知センサーとの位置が離れていると、低速での側突(軽衝突)やドアの強閉ではエアバッグが展開しないような検知条件では、側突を検知するのが遅れる可能性がある。つまり、側突からエアバッグが展開するまでに時間が多少余計にかかってしまう可能性がある。
また、車体が横滑りして電柱や立木等のポール状の障害物に側突した場合、車体は、障害物に対して斜めに衝突する。つまり、車幅方向に対して車体前方側に傾いた角度で衝突する(なお、以降、この角度を「ポール側突角度」と記載することがある)。よって、このポール側突角度上(或いはその近傍)に衝突検知センサーを配置して、この方向からの側突を短時間で検知し、エアバッグを側突から短時間で展開させて(エアバッグが十分に展開してから乗員とドアとの間に挟んで)、乗員を保護することが望ましい。しかし、乗員の頭部の車体前後方向の位置は、乗員が自分の体格に合わせてシートポジション(シートの車体前後方向の位置)やシートバックのリクライニング角度などを変更することによって異なる。
このような理由から、従来は、一例として、衝突検知センサーを車体前後方向に複数個並べて設けたり、補強部材をドア内に設け側突時の荷重入力を広範囲に検知できるようにすることで対応している。
しかしながら、衝突検知センサーを車体前後方向に複数個並べて設けたり、補強部材をドア内に設けたりする構成は、重量やコストの増加をまねく。
特開2006−44370号公報 特開平05−93735号公報
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、車体が横滑りして障害物に対して斜めに衝突する側面衝突に対して、重量やコストの増加を抑えて短時間で検知することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の側面衝突装置は、車体側部に設けられ側面衝突を検知する衝突検知センサーと、前記衝突検知センサーを車体前後方向に移動させる移動手段と、乗員の頭部の車体前後方向の位置の情報、又は乗員の頭部の車体前後方向の位置を推測することが可能な情報に基づき、乗員の頭部の車体前後方向の位置の情報、又は乗員の頭部の車体前後方向の位置を推測することが可能な情報に基づき、前記衝突検知センサーの車体前後方向の最適位置を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記最適位置に基づき、前記移動手段を制御して前記最適位置、又はその近傍に前記衝突検知センサーを移動させる移動制御手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の側面衝突装置では、乗員の頭部の車体前後方向の位置の情報、又は乗員の頭部の車体前後方向の位置を推測することが可能な情報に基づき、算出手段が衝突検知センサーの車体前後方向の最適位置を算出する。そして、移動制御手段が移動手段を制御して、算出された最適位置、又はその近傍に衝突検知センサーを移動させる。
したがって、乗員が自分の体格に合わせてシートポジション等を変更することによって、乗員の頭部の位置が変わっても、最適な位置、又はその近傍に側面衝突センサーが移動して配置される。
よって、乗員が自分の体格に合わせてシートポジション等を変更することによる頭部の車体前後方向の位置の違いによることなく、車体が横滑りして障害物に対して斜めに衝突する側面衝突に対して、重量やコストの増加を抑えて、短時間で検知している。
請求項2に記載の側面衝突装置は、請求項1に記載の装置において、前記移動手段は、前記車体側部に車体前後方向を長手方向として配設されたレール部と、前記レール部にスライド可能に設けられた前記衝突検知センサーと、前記移動制御手段によって制御され、前記レール部に設けられた前記衝突検知センサーを移動させる駆動手段と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の側面衝突装置では、車体前後方向を長手方向として配設されたレール部にスライド可能に衝突検知センサーが設けられている。
このように、レール部が車体前後方向を長手方向として配設されているので、側面衝突位置が衝突検知センサーから車体前後方向にずれていても、レール部が受ける衝撃を衝突検知センサーが検知する。よって、車体が横滑りして電柱や立木等のポール状の障害物に側突し、車体の側部が局所的に変形するような場合であっても、車体前後方向の広い範囲で側突を短時間で検知できる。
請求項3に記載の側面衝突検知装置は、請求項1、又は請求項2に記載の装置において、前記乗員の頭部の車体前後方向の位置を推測することが可能な情報は、乗員が着座するシートの車体前後方向のシート位置情報であることを特徴としている。
請求項3に記載の側面衝突検知装置では、乗員が着座するシートの車体前後方向のシート位置情報によって、乗員が自分の体格に合わせてシートポジション等を変更することによる頭部の位置の違いを容易に推測して検知している。
請求項4に記載の乗員保護装置は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の前記側面衝突検知装置と、前記側面衝突検知装置の前記側面衝突センサーが側面衝突を検知すると、エアバッグが展開され乗員を保護するエアバッグ装置と、を備えることを特徴としている。
請求項4に記載の乗員保護装置では、乗員が自分の体格に合わせてシートポジション等を変更することによって、頭部の車体前後方向の位置が変わっても、側面衝突検知装置の衝突検知センサーが最適位置に移動する。
よって、例えば、車体が横滑りして電柱や立木等のポール状の障害物に斜めに側突し、車体の側部が局所的に変形するような場合であっても、乗員の頭部のポール側突角度上に衝突検知センサーを配置することで、極めて短時間でエアバッグを展開させ、乗員を保護することができる。
請求項5に記載の乗員保護装置は、請求項4に記載の構成において、前記エアバッグ装置は、前記エアバッグが車体のルーフサイドレール部に沿って折り畳み状態で格納され、前記ルーフサイドレール部の下方へカーテン状に展開する頭部保護エアバッグ装置であることを特徴としている。
請求項5に記載の乗員保護装置では、頭部保護エアバッグ装置のエアバッグがルーフサイドレール部の下方へカーテン状に展開するので、側面衝突時に乗員の頭部をより有効に保護することができる。
請求項1に記載の側面衝突装置によれば、車体が横滑りして障害物に対して斜めに衝突する側面衝突に対して、重量やコストの増加を抑えて、短時間で検知することができる。
請求項2に記載の側面衝突装置によれば、車体が横滑りして電柱や立木等のポール状の障害物に側突し、車体の側部が局所的に変形するような場合であっても、車体前後方向の広い範囲で側面衝突を短時間で検知できる。
請求項3に記載の側面衝突検知装置によれば、乗員が着座するシートの車体前後方向のシート位置情報によって、乗員が自分の体格に合わせてシートポジション等を変更することによる頭部の車体前後方向の位置の違いを容易に推測して検知できる。
請求項4に記載の乗員保護装置によれば、乗員が自分の体格に合わせてシートポジション等を変更することによって、頭部の車体前後方向の位置が変わっても、極めて短時間でエアバッグを展開させて、乗員を保護することができる。
請求項5に記載の乗員保護装置によれば、側面衝突時に乗員の頭部を有効に保護することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、各図面では、車体前方を矢印FRで示し、車幅方向外側を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示している。
図1と図2は、本発明の実施形態に係る側面衝突検知装置100を備えるサイドドア12を示している。
車体10(図3を参照)の運転者70(図1と図3とを参照)側のサイドドア12は、図2に示すように、サイドドア12の車体幅方向外側面を構成するドアアウタパネル14と、ドアアウタパネル14よりも車幅方向内側に設けられたドアインナパネル16と、を備えている。
図2に示すように、ドアインナパネル16の車幅方向外側面16A(図2を参照)に、センサーレール102がレールブラケット104によって取り付けられている。図1と図2とに示すように、センサーレール102は、車体前後方向を長手方向として配設されている。また、図2に示すように、センサーレール102の長手方向と直交する断面は略コ字形状をしている。なお、センサーレール102は、車体幅方向外側に開口面が向けられている。また、図1に示すように、センサーレール102は、車体前方に向かうに従って、若干上方に傾斜している。
図1と図2とに示すように、センサーレール102には、衝突検知センサー110がセンサーレール102に沿って移動可能に取り付けられている。また、衝突検知センサー110は、モータ106(図1参照)の駆動力が、例えば、図示しない送りネジに伝達されることで、センサーレール102に沿って車体前後方向に移動するようになっている。
衝突検知センサー110は、車体側部への所定の高荷重作用状態、所謂、側面衝突(前述したように「側突」と記すことがある)を検知することが可能に構成されている。また、図3に示すように、同様の衝突検知センサー111がBピラー46にも取り付けられている。
図1に示すように、モータ106と衝突検知センサー110とは、算出手段及び移動制御手段としてのECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)150に接続されている。なお、図示は省略しているが、Bピラー46に取り付けられている衝突検知センサー111もECU150に接続されている。
ECU150には、乗員の頭部の保護を主目的とするルーフサイドエアバッグ装置200のインフレータ32(図4参照、詳細は後述する)と運転者70が着座するシート160の車体前後方向の位置を検出するシート位置検知装置162とも接続されている。
運転者70が着座するシート160は、図示しないシートスライド装置によって、車体前後方向にスライド可能となっている。そして、運転者70が自分の体格に応じてシート160を車体前後方向にスライドさせて適当な位置(シートポジション)にロックすることが可能となっている。よって、例えば、小柄な運転者70はシート160を車体前方側に移動させ、大柄な運転者70はシート160を車体後方側に移動させることができる。
更に、このシート160の車体前後方向の位置をシート位置検知装置162が検出する。なお、シート位置検知装置162は、どのようなものであっても良い。例えば、シート160の下部に車両前後方向に沿って配置されたシートレール(図示略)に、ポテンションメータ等から成るシート位置センサ(図示略)を配設し、シート160の車両前後方向の位置を検出する装置構成等である。
図4に示すように、ルーフサイドエアバッグ装置200は、作動することによりガスを噴出する略円柱形状のインフレータ32と、インフレータ32から噴出されたガスによって膨張して展開されるエアバッグ34と、を主要構成要素として構成されている。
エアバッグ34は長尺状に折り畳まれた状態で、Aピラー(フロントピラー)部54、及び車体のルーフサイドレール部52に沿って格納(収納)されている。したがって、エアバッグ34は、Bピラー(センタピラー)部46を跨いでCピラー(クォータピラー)部48を越えた位置まで配設されている。
エアバッグ34の上縁部には、ルーフサイドレール部52に沿って車両前後方向に延び、且つ車体方側の端部が開口されたガス導入路40が設けられている。ガス導入路40の後端開口部分には、ルーフサイドレール部52のCピラー部48とDピラー部50との間に配置されたインフレータ32が接続されている。したがって、インフレータ32が作動すると、インフレータ32から噴出されたガスが、ガス導入路40内へ供給されるようになっている。また、エアバッグ34は、シート160に対応して設けられた前席用バッグ部42と、後部側のシート170に対応して設けられた後席用バッグ部44と、が車体前後方向に分離して設けられている。
上記の如くエアバッグ34を備えた前席用バッグ部42及び後席用バッグ部44は蛇腹折り、又はロール折りされて、全体としては長尺状に折り畳まれて格納されている。
そして、衝突検知センサー110と衝突検知センサー110の少なくとも一方が側突を検知すると(車体側部への所定の高荷重作用時になると)、ECU150がインフレータ32を制御し、インフレータ32からガス導入路40にガスを供給させる。これにより、図に示すように、エアバッグ34の前席用バッグ部42及び後席用バッグ部44が下方へカーテン状に膨張し展開され、乗員とサイドドアとの間に添加したエアバッグ34を介在させることで、乗員の主に頭部を保護する。
なお、図4は、運転者70側のみを図示しているが、助手席側にも、同様のルーフサイドエアバッグ装置200が設けられている。
さて、図3に示すように、例えば、自動車Gが、車体10の側部に略直角に側突した場合は、Bピラー11に設けられた衝突検知センサー111が側突を検知する。側突を検知するとエアバッグ34が展開され、サイドドア12と運転者70との間に展開させたエアバッグ34を介在させ、運転者70の主に頭部72を保護する(図4参照)。
これに対して、車体10が横滑りして電柱や立木等のポール状の障害物Pに側突した場合、サイドドア12が局所的に変形する。また、略直角でなく、相対的に車体10の右斜め前方(ポール側突角度)から障害物Pが近づく。つまり、車幅方向に対して車体前方側に傾いた角度で衝突する(なお、前述したように、この角度を「ポール側突角度」と記載する)。よって、最初に車体10と衝突する車体前後方向の位置(局所的に変形する箇所)は、Bピラー46から離れている。このためBピラー46に設けられた衝突検知センサー111では側突を検知するタイミングがやや遅れる。このような場合、サイドドア12に設けられた衝突検知センサー110が側突を検知する。
さて、車体10が横滑りして電柱や立木等のポール状の障害物Pに側突した場合、車体10は障害物に対して、前述したように、右斜め前方(ポール側突角度)から近づいてぶつかる。そして、このポール側突角度上に衝突検知センサー110を配置することで、このような側突を短時間で検知し、側突から短時間でエアバッグ34を展開させて(図4参照)、運転者70の頭部72を保護することが望ましい。したがって、本実施形態では、運転者70の頭部72を通るポール側突角度上、及びその近傍を、衝突検知センサー110の最適位置としている。
さて、運転者70が自分の体格に合わせてシートポジション等を変更することによって、運転者70の頭部72の車体前後方向の位置が変わる。よって、本実施形態では、運転者70の頭部72の車体前後方向の位置に応じて、衝突検知センサー110を車体前後方向に移動させ、運転者70が自分の体格に合わせてシートポジション等を変更することによる頭部72の位置の違いに応じた最適位置、又はその近傍に配置している。
つぎに、衝突検知センサー110の車体前後方向の移動について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、このフローチャートの制御は、ECU150によって行なわれている。
また、運転者70の頭部72の車体前後方向の位置そのものの情報でなく、頭部72の位置を推測することが可能な情報に基づいて制御している。具体的には、本実施形態では、この推測することが可能な情報は、運転者70が自分の体格に合わせたシート160の車体前後方向の位置情報(シートポジション)としている。つまり、検出するシート位置検知装置162が検知したシート位置の検知情報である。
まず、運転者70が乗車し、自分の体格に合った位置にシート160を車体前後方向に移動させる。そして、イグニッションキーをONにすることでスタートする。
ステップ302で、シート160の車体前後方向の位置を検知する。
つぎにステップ304で、シート160の車体前後方向の位置の情報に基づいて、サイドドア12に設けられた衝突検知センサー110の車体前後方方向の最適位置を算出する。なお、本実施形態では、前述したように運転者70の頭部72を通るポール側突角度の線上の位置を最適位置として算出している。
つぎにステップ306で、衝突検知センサー110の現在位置を検知する。なお、衝突検知センサー110の現在位置の検知は、シート160の位置の検知と同様の装置等で検知可能である。或いは、モータ106の回転数をその都度記憶するようにしておけば、その記憶情報に基づいて、別途検知装置等がなくても、衝突検知センサー110の現在位置が容易にわかる。
つぎにステップ308で、ステップ304で算出した衝突検知センサー110の最適位置と、ステップ306で検知した衝突検知センサー110の現在位置と、が一致しているか、一致していないかを比較する。(或いは、衝突検知センサー110の現在位置が、最適位置の近傍にあるか否かを判断する)。
最適位置と現在位置とが一致していれば(或いは、現在位置が最適位置の近傍内であれば)、ステップ314に進み制御を終了する。つまり、衝突検知センサー110は、既に最適位置(又ははその近傍)にあるので移動させない。しかし、一致していなければ(或いは、現在位置が最適位置の近傍外であれば)、ステップ310に進む。
ステップ310では、衝突検知センサー110の最適位置と現在位置とを比較し、衝突検知センサー110の移動方向(車体前方向へ移動させるか車体後方へ移動させるかを判断する)と、移動量を算出する。
ステップ312では、ステップ310の算出結果に基づき、モータ106を駆動させ、衝突検知センサー110を最適位置、又は最適位置の近傍に移動させる。そして、ステップ314に進み制御が終了する。
なお、上記制御(衝突検知センサー110の移動制御)は、イグニッションキーをONにした際にスタートしていたが、更に、シート160の移動を検知した場合にもスタートし、同様の制御を行なっても良い。
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
今まで説明したように、運転者70の頭部72を通るポール側突角度上の最適位置、又はその近傍に衝突検知センサー110を配置している。しかも、運転者70が自分の体格に合わせてシートポジション等を変更することによって、運転者70ごとに頭部72の車体前後方向の位置が変わっても、最適位置、又はその近傍となるように衝突検知センサー110を移動させている。
したがって、車体10が横滑りしてポール状の障害物Pに斜めに側突し局所的に変形するような側面衝突であっても、ポール側突角度上の最適位置、又はその近傍に衝突検知センサー110が常に配置され、短時間で側突が検知される。そして、側突から短時間でエアバッグ34を展開させ(エアバッグ34を十分に展開させてから)、運転者70とサイドドア12との隙間に十分に展開させたエアバッグ34を介在させることで、運転者70を保護している。(図4参照)。
また、センサーレール102が車体前後方向を長手方向として配設されているので、側突位置が衝突検知センサー110から車体前後方向にずれていても、センサーレール102が側突の衝撃を受け、この衝撃を衝突検知センサー110が検知する。つまり、車体10のサイドドア12が局所的に変形するような場合であっても車体前後方向の広い範囲で側突を短時間で検知できる。
また、運転者70が着座するシート160の車体前後方向のシート位置情報によって、運転者70が自分の体格に合わせてシートポジション等を変更することによる頭部72の車体前後方向の位置の違いを容易に推測して検知している。
また、ルーフサイドエアバッグ装置200のエアバッグ34が、ルーフサイドレール部52の下方へカーテン状に膨張して展開するので、側面衝突時に運転者70の頭部72を有効に保護する。
また、一つの衝突検知センサー110で、運転者70が自分の体格に合わせてシートポジション等を変更することによる頭部72の位置の違いに対応しているので、重量やコストの増加が抑えられている。
なお、通常は、特定(一人)の運転者70が運転することが殆どである。よって、運転者70の頭部72の車体前後方向の位置、すなわち、シートポジション等は通常は変化しない。つまり、衝突検知センサー110を一旦最適位置に配置すれば、その後、衝突検知センサー110を移動させることは殆どない。したがって、衝突検知センサー110を常に複数備えておく必要性は少ない。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、図2に示すように、側面衝突検知装置100の衝突検知センサー110等をサイドドア12のドアインナパネル16の車幅方向外側面16Aに取り付けていたが、これに限定されない。
例えば、図6に示すように、センサーレール103をドアインナパネル16の車幅方向内側面16Bに取り付けても良い(ドアインナパネル16とドアトリム17との間に衝突検知センサー110を配置しても良い)。なお、ドアインナパネル16の車幅方向内側面16B側(車室内側)には、水等が進入しない構成となっている。よって、図6に示すような構成とすると、衝突検知センサー110やモータ106(図1参考)に対する防水等の環境処理が不要となるので、好適である。
また、例えば、上記実施形態では、運転者70の頭部72の車体前後方向の位置は、シート160の車体前後方向の位置(シートポジション)の情報で推測していたが、これに限定されない。運転者70の頭部72の車体前後方向の位置を推測可能な情報であれば、その他の情報であっても良い。また、例えば、シートバック165(図1参照)のリクライニング角度も検知し、シート160の車体前後方向の位置情報とシートバック165のリクライニング角度情報との両方の情報に基づいて、より正確に運転者70の頭部72の車体前後方向の位置を検出しても良い。
或いは、運転者70の頭部72の車体前後方向の位置そのものの情報あっても良い。例えば、車室内に設けたカメラによる撮影情報に基づいて、運転者70の頭部72の車体前後方向の位置を直接検出しても良い。
また、例えば、上記実施形態では、衝突検知センサー110を車体前後方向に移動させる駆駆動手段は、専用のモータ106によって行なっていたが、これに限定されない(図1を参照)。例えば、ドアウインドレギュレーター(ドアガラスを上下させる装置)やイージードアクローザー(半ドア状態から自動的にドアを引き込んで確実にドアを閉めるのを補助する装置)等の他の装置の駆動用のモータと兼用する構成とし、コストダウンをはかっても良い。
また、例えば、上記実施形態では、運転者70側のサイドドア12に設けられた衝突検知センサー110を、運転者70の頭部72の車体前後方向の位置に応じて、車体前後方向に移動させたが、これに限定されない。助手席側のサイドドア212(図3参照)に設けられた衝突検知センサーを、助手席のシート260(図3参照)に着座した乗員の頭部の車体前後方向の位置に応じて、車体前後方向に移動させても良い。更に、後部座席側のサイドドアに設けられた衝突検知センサーを、後部座席のシート170(図4参照)に着座した乗員の頭部の車体前後方向の位置に応じて、車体前後方向に移動させても良い。
また、例えば、上記実施形態では、乗員保護装置として、ルーフサイドエアバッグ装置200を用いたが、これに限定されない。例えば、シートサイドの胸部保護エアバッグ装置であっても良い。或いは、その他のエアバッグ装置であっても良い。更に、エアバッグ装置以外の乗員保護装置であっても良い。例えば、乗員拘束用ウエビングに設けられ、膨張して頭部を保護するエアベルト装置であっても良い。
本発明の側突検知装置を備えるサイドドアを側面視した概略図である。 図1のA−A断面の断面図である。 ルーフサイドエアバッグ装置の作動状態を室内外観と共に示す概略斜視図である。 車体を平面視した概略図である。 衝突検知センサーを車体前後方向に移動させる制御のフローチャートである。 本発明の側突検知装置を備える他の形態のサイドドアの断面図である。
符号の説明
10 車体
12 サイドドア
34 エアバッグ
52 ルーフサイドレール部
102 センサーレール(レール部)
106 モータ(駆動手段)
110 衝突検知センサー
150 ECU(算出手段、移動制御手段)
160 シート
200 ルーフサイドエアバッグ装置(頭部保護エアバッグ)

Claims (5)

  1. 車体側部に設けられ、側面衝突を検知する衝突検知センサーと、
    前記衝突検知センサーを車体前後方向に移動させる移動手段と、
    乗員の頭部の車体前後方向の位置の情報、又は乗員の頭部の車体前後方向の位置を推測することが可能な情報に基づき、前記衝突検知センサーの車体前後方向の最適位置を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記最適位置に基づき、前記移動手段を制御して前記最適位置、又はその近傍に前記衝突検知センサーを移動させる移動制御手段と、
    を備えることを特徴とする側面衝突検知装置。
  2. 前記移動手段は、
    前記車体側部に車体前後方向を長手方向として配設されたレール部と、
    前記レール部にスライド可能に設けられた前記衝突検知センサーと、
    前記移動制御手段によって制御され、前記レール部に設けられた前記衝突検知センサーを移動させる駆動手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の側面衝突検知装置。
  3. 前記乗員の頭部の車体前後方向の位置を推測することが可能な情報は、乗員が着座するシートの車体前後方向のシート位置情報であることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の側面衝突検知装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の前記側面衝突検知装置と、
    前記側面衝突検知装置の前記側面衝突センサーが側面衝突を検知すると、エアバッグが展開され乗員を保護するエアバッグ装置と、
    を備えることを特徴とする乗員保護装置。
  5. 前記エアバッグ装置は、前記エアバッグが車体のルーフサイドレール部に沿って折り畳み状態で格納され、前記ルーフサイドレール部の下方へカーテン状に展開する頭部保護エアバッグ装置であることを特徴とする請求項4に記載の乗員保護装置。
JP2006332365A 2006-12-08 2006-12-08 側面衝突検知装置、及び乗員保護装置 Pending JP2008143338A (ja)

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