JP2008136724A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】縫い品質を向上する。
【解決手段】フラップ布Fを載置して搬送する布送り機構40と、フラップ布に投光する発光素子33と、フラップ布の載置により遮蔽される反射面41cからの反射光を受光する受光素子31とを有する布位置センサ30と、布位置センサに検出されるフラップ布の前端及び後端の位置に基づいて縫い制御を行う制御手段60とを備え、フラップ布を載置しない状態で受光センサによる反射光の光量の減少を生じる領域を反射面の劣化位置として前記布送り機構の搬送位置で表した劣化位置データを記憶手段63に記憶させる劣化位置データ取得手段61を備え、制御手段は、縫製時に、検出反射光の光量の減少とそれに続く増加とが検出されたときの搬送位置が、何れか一つの劣化領域の前端部と後端部とにそれぞれ一致する場合には縫製を行わず、いずれも一致しない場合には縫製を行い、いずれか一方のみが一致する場合にはエラーを報知する。
【選択図】図7

Description

本発明は、反射光の検出により被縫製物の位置検出を行うミシンに関する。
従来のミシン、例えば、玉縁縫いミシンは、載置台上の身頃生地を玉布と共に保持して搬送する一対の大押さえを備える大押さえ機構と、玉布と共に身頃生地に縫着されるフラップ布を大押さえ上で保持するフラップ保持機構と、搬送される布地に対して縫製を行う縫製手段と、布地の布送り方向に沿って大押さえの上面に形成された反射面からの反射光を検出するフラップセンサとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来例は、縫製に際し、大押さえ機構の大押さえにより身頃生地と玉布とが保持され、さらに大押さえの上面でフラップ布が保持されると、大押さえの反射面の一部がフラップ布により覆われた状態となる。これにより、縫製における大押さえの搬送移動時に生じる、フラップセンサによる反射面の反射光の光検出量の変化から、フラップ布の一端部と他端部とをそれぞれ検出することができる。
そして、フラップセンサから縫い針までの相互間距離が既値であるため、布端検出から相互間距離分の搬送を行うことで、縫いの開始位置や縫いの終了位置を決定し縫製を実現していた。
特許第2716970号公報
しかしながら、上記従来例では、反射面がフラップ布により遮蔽され、検出される反射光の検出強度の低下から布端を検出する手法を採るため、反射面に劣化による傷や汚れが生じて検出強度が低下する領域が発生し、これが布端と重複すると、フラップ布に対する縫い開始位置や縫い終了位置に位置ズレを生じ、縫い品質が低下してしまうという問題があった。
従って、傷や汚れが生じた場合には反射面を構成する部材の交換を余儀なくされるが、反射面の反射面は上方を向いて配置されると共にフラップ布が載置される構造のため、細かな傷や汚れは生じやすく、そのたびに交換を行うと反射面を構成する部材の交換コストが過大となり、縫製コストが増大すると共に交換作業による縫製作業の中断により作業効率の低下も生じるという不都合があった。
本発明は、経済性、作業効率性を損なわず、誤った縫製や縫いの位置ズレの発生の低減を図ることをその目的とする。
請求項1記載の発明は、駆動モータにより駆動され上下動するミシンの縫い針と、載置台上の身頃生地を玉布とともに保持する一対の大押えと、前記玉布とともに前記身頃生地に縫着されるフラップ布を前記大押えの上面に設けられた載置部で保持するフラップ保持機構とを有し、前記身頃生地とともに前記玉布及び前記フラップ布を前記縫い針に対して搬送する布送り機構と、前記載置部上面に布送り方向に沿って形成された反射面に向かって上方から照射光を照射する発光素子と前記反射面からの反射光を受光する受光素子とからなり、前記受光素子に受光される前記反射光の光量の増減によって前記載置部に保持される前記フラップ布の前端及び後端を前記縫い針の布送り方向上流で検出するフラップセンサとを備え、前記フラップセンサにより検出される前記フラップ布の前端および後端の位置に基づいて、前記布送り機構により搬送される前記身頃生地、前記玉布及び前記フラップ布の所定位置に縫い目が形成されるように前記駆動モータおよび前記布送り機構を駆動して縫製を行う玉縁縫いミシンにおいて、前記載置部に前記フラップ布を載置せずに前記布送り機構を移動させたときに前記フラップセンサにより反射光の光量の減少の開始と終了とが検出されるときの搬送位置を前記反射面の劣化領域の前端部と後端部として表した劣化位置データを記憶手段に記憶させる劣化位置データ取得モードと前記記憶された劣化位置データを参照して前記載置部に載置された前記フラップ布の前端及び後端を検出して前記縫製を行う縫製モードとを実行する制御手段を備え、前記制御手段は、前記縫製モードにおいて、前記フラップ布が前記載置部に載置された状態で前記布送り機構により搬送される際に、前記フラップセンサによる前記反射光の光量の減少の開始が検出された搬送位置が前記劣化位置データに基づく何れかの劣化領域の前端部と一致しない場合にのみ前記縫製を開始することを特徴とする。
なお、「布送り方向上流」とは縫製時における布送り方向上流を示すものとする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記制御手段は、前記縫製モードにおいて、前記フラップセンサによる前記反射光の光量の減少の開始が検出された搬送位置が前記劣化位置データに基づく何れかの劣化領域の前端部と一致し、その後、前記前端部が一致した当該劣化領域の後端部に相当する搬送位置を通過しても前記フラップセンサにより前記反射光の光量の減少の終了が検出されない場合には、エラーを報知するとともに、当該前記縫製の開始を行わないことと特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記制御手段は、前記縫製モードにおける縫製開始後の前記フラップ布の前記布送り機構による搬送中に前記フラップセンサによる前記反射光の光量の減少の終了が検出された時の搬送位置が、前記劣化位置データに基づく何れかの劣化領域の後端部に相当する搬送位置と一致する場合には、エラーを報知するとともに前記駆動モータを停止させ前記縫製を終了させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記劣化位置データ取得モードにおける前記フラップセンサによる前記反射光の光量の減少が検出される搬送領域が前記布送り機構による所定の搬送距離よりも長く持続するか否かを判別する劣化状態持続判別手段を有し、前記制御手段は、前記劣化持続判別手段により肯定判断された場合は、前記駆動モータを停止させてエラーを報知することを特徴とする。
請求項1記載の発明は、反射面の一部を遮蔽するようにフラップ布が載置され、これにより、発光素子から発した光の反射面による反射光を検出する受光素子が、反射光の光量の減少によりフラップ布の前端部を検出し、反射光の光量の増加によりフラップ布の後端部を検出することを前提としている。
一方、反射面に汚れや剥離などの劣化領域が存在すると、フラップ布の検出と同様に、劣化領域の前端部で反射光の光量の減少が検出され、劣化領域の後端部で増加が検出される。従って、劣化位置データ取得モードにおいて、フラップ布を載置せずに布送り機構を搬送しながら反射面の布送り方向全長にわたって反射光の検出を行うことで検出される反射光の光量の減少領域の前端部と後端部とをそれぞれ反射面に存在する劣化領域の前端部と後端部と見なして劣化位置データとして取得することが可能である。
なお、「反射光の光量の減少の開始」とは、フラップ布の遮蔽により検出反射光に生じる低下又は反射面の劣化により生じる低下の開始を示し、「反射光の光量の減少の終了」とは、前述した反射光の光量の減少を生じた状態から増加して、フラップ布の遮蔽もなく反射面に劣化も生じていない状態で検出される反射光の状態に戻ることをいうものとする。
そして、上記構成では、縫製モードにおいて検出される反射光の光量の減少と増加とが、劣化位置データに照らし合わせれば、それが劣化領域によるものか判定することできる。即ち、反射光の光量の減少の開始が劣化位置データが示す劣化位置の前端部に一致しない場合には、その反射光の光量の減少の開始位置をフラップ布と判定する。
これにより、反射面に劣化を生じている場合であっても、その交換をすることなく、反射面の劣化領域の前端部とフラップ布の前端部とを識別することができ、反射面の交換コストの低減と交換作業負担の軽減を図りつつより縫い品質の向上を図ることが可能となる。
また、反射面に劣化領域が生じても、フラップ布の端部検出が可能となるので、反射面を構成する部材の交換頻度を低減し、経済性、作業効率を向上させることが可能となる。
請求項2記載の発明は、縫製モードでフラップセンサによる反射光の光量の減少の開始が検出された搬送位置が劣化領域の前端部と一致し、その後、当該劣化領域の後端部に相当する搬送位置を通過してもフラップセンサにより反射光の光量の減少の終了検出されない場合にエラー報知を行う。かかる状態は、劣化領域に対してフラップ布が重なった状態であって劣化領域よりもフラップ布が後方に位置する状態を示しており、このように、劣化領域とフラップ布とがずれて重なった場合であってもこれを識別し、誤検出による縫製の位置ズレを回避することが可能となる。
請求項3記載の発明は、劣化領域に対してフラップ布が重なった状態であって劣化領域よりもフラップ布が前方に位置する状態が発生している場合であっても、エラー報知が行われることで、縫い終了位置を誤った縫製を防止することができ、或いはその発生を認識することで縫い品質の低下した縫製物を次工程に移行する前に発見することが可能となる。
なお、フラップセンサと縫い針とが十分に離れていれば、縫い開始までにエラー報知が行われて縫い終了位置を誤った縫製を防止することができ、フラップセンサと縫い針とが近い場合には、縫いは開始されてしまうが、縫い終了位置を誤った縫製物を発見することができる。
請求項4記載の発明は、劣化領域が長くなれば必然的に劣化領域内にフラップ布の前端部又は後端部が重なる可能性が高くなり、当該劣化領域の影響を回避して縫製を行うことが困難となるのが、劣化位置データ取得モードの段階でエラーを報知することで、反射面を構成する部材の交換を促すことができ、作業効率の低下を回避し得る。
さらに、劣化領域の長さを制限することで、縫製時における劣化領域か否かの判定に要する時間を低減し、円滑に判定することが可能となる。
(発明の実施形態の全体構成)
以下、本発明の実施の形態である玉縁縫いミシン10について図1乃至図8に基づいて説明する。図1は玉縁縫いミシン10の全体の概略構成を示す斜視図を示し、図2は玉縁縫いミシン10の正面図である。なお、本実施の形態においては、各図中に示したXYZ軸を基準にしてミシン10の各部の方向を定めるものとする。ミシン10を水平面に設置した状態において、Z軸方向は鉛直方向となる方向を示し、X軸方向は水平且つ布送り方向Eと一致する方向を示し、Y軸方向は水平且つX軸方向に直交する方向を示す。
本実施形態たる玉縁縫いミシン10は、布地(身頃生地)Cと玉布(図示略)とを重ねて二本針13,13で所定の長さで縫着すると共に、二本の縫い目の間を縫い方向に沿って直線状の切れ目を形成し、さらに、当該切れ目の両端部にV字状の切れ目を形成するミシンである。また、布地Cと玉布の縫着の際には、二本針13の内の一方で布地Cに対するフラップ布Fの縫着も行われる。
かかる玉縁縫いミシン10は、縫製の作業台となる載置台としてのテーブル11と、布地Cの布送り方向に延設された一対の大押さえ41によりテーブル11上の布地Cを玉布と共に上方から保持すると共に大押さえ41を布送り方向に移動させることで布地C,玉布及びフラップ布Fの搬送を行う布送り機構としての大押さえ送り機構40と、布地Cに縫着するフラップ布Fを各大押さえ41の上面に設けられた載置部41aで保持するフラップ保持機構55と、布地Cに縫着する玉布にバインダー12を当てて当該玉布の両側部を折り返すバインダー機構と、大押さえ送り機構40によりX軸方向に沿って送られる布地Cと玉布に二本の縫い針13により縫製を行う縫製手段としての針上下動機構と、縫い針13よりも布送り方向下流側で動メス14を昇降させて布地Cと玉布に切れ目を形成するメス機構と、縫い針13から縫い糸を捕捉して下糸を絡ませる釜機構と、テーブル11上に設置されて針上下動機構とメス機構とを格納保持するミシンフレーム80と、直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目を形成するコーナーメス機構90と、布地Cの布送り方向に沿って大押さえ41の載置部41aの上面に形成された反射面41cに向かって光照射を行う発光部と反射面43cからの反射光を受光する受光素子とを有し、受光部によって受光される反射光の光量の増減によってフラップ布の前端及び後端を検出する検出するフラップセンサとしてのフラップ検出手段30と、上記各構成の動作制御を行う動作制御手段60を備えている。
以下各部を詳説する。
(テーブル及びミシンフレーム)
テーブル11はその上面がX−Y平面に平行であって、水平な状態で使用される。そして、テーブル11における縫い針13による針落ち位置には針板15が装着されている。針板15には、二本の縫い針13が個別に挿入される針穴と、メス機構の動メス14が挿通されるスリットが形成されている。
また、テーブル11上には、ミシンフレーム80のベッド部81を格納する凹部が形成されており、ミシンフレーム80は当該凹部に設置されている。さらに、テーブル11には、ミシンフレーム80の布送り方向下流側に大押さえ送り機構40とコーナーメス機構90とが配置され、布送り方向上流側にはバインダー機構(バインダー12以外は図示略)が配置されている。
ミシンフレーム80は、主に、テーブル11に設置されるベッド部81とそこから立設された縦胴部82とその上部から水平に延設されたアーム部83とから構成されている。
そして、ミシンフレーム80の下部にはミシンモータ16が配設され、ベッド部81の内部にはミシンモータ16から図示しないベルトを介してミシンフレーム80に伝達される回転駆動力を釜機構に伝える下軸がY軸方向に沿った状態で支持されており、アーム部83の内部には針上下動機構の上下動駆動力をミシンモータ16から伝達する上軸がY軸方向に沿った状態で支持されている。
上軸と下軸にはそれぞれプーリが固定装備されると共に、ミシンフレーム80の縦胴部82内を通されたタイミングベルトで連結されている。
(針上下動機構)
針上下動機構は、二本針を構成する二つの縫い針13と、二本針13のそれぞれを下端部に保持する二本の針棒と、各針棒をその長手方向に沿って滑動可能に支持する上下のメタル軸受けと、二本の針棒を同時に保持する針棒抱きと、ミシンモータ16により回転駆動される上軸と、上軸の一端部に固定連結され回転運動を行う回転錘と、回転錘の回転中心から偏心した位置に一端部が連結されると共に他端部が針棒抱きに連結されたクランクロッドとを有する、周知の構成からなる。
上軸が回転されると、回転錘も上軸と共に回転を行い、回転錘に伴いクランクロッドの一端部は上軸を中心として円運動を行う。そして、クランクロッドの他端部では、円運動を行う一端部のZ軸方向に移動成分のみが針棒抱きに伝達されて各針棒に往復上下動の移動力を付与する。
また、二本の縫い針13は、Y軸方向に沿って並んで配置されている。そして、後述するバインダー12は、縫製時にはその先端部が二本針の針落ち位置の間に配置され、二本針13は、バインダー12を挟んで両側で縫製を行うようになっている。
(メス機構)
メス機構は、直線状の切れ目を形成する動メス14と、動メス14を下端部に備えると共にアーム部83内で上下動可能に支持されたメス棒と、メス棒の上下動の駆動源となるメスモータ17と、メスモータ17からの回転駆動力を上下方向の往復の駆動力に替えて伝達する伝達機構と、動メス14を昇降により待機位置と切断位置とに切り替えるエアシリンダを備えている。
上記動メス14は、二本針13に隣接すると共に当該二本針13よりも布送り方向下流側(図2における左方)に配置されている。
メスモータ17は、布地Cの送り動作と共に回転駆動を行い、伝達機構により動メス14を上下動させて、メス幅に応じた切れ目を繰り返し形成して直線状の切れ目を形成する。
(釜機構)
釜機構は、ミシンフレーム80のベッド部81内に設けられている。この釜機構は、二本の縫い針13に個別に対応する二つの水平釜と、各水平釜の回転軸に設けられた釜歯車と、下軸に固定装備されて各釜歯車に個別に回転駆動力を付与する伝達歯車とを備えている。
下軸は、ミシンモータ16により回転駆動されると、各伝達歯車を介して釜歯車に回転駆動力を伝達し、さらに、釜軸を介して各水平釜が回転されるようになっている。各水平釜は、縫い針13の先端部が針板15の下側まで下降したときに、縫い針から縫い糸を捕捉し、捕捉状態で回転することで縫い糸のループに水平釜にくぐらせて下糸を挿通させ、縫い糸と下糸とを絡ませる作業を行う。このように、縫い針と水平釜との協働により縫いが行われるようになっている。つまり、針上下動機構と釜機構とにより縫製手段が構成されている。
(バインダー機構)
バインダー機構は、断面形状が逆T字状であって玉布を巻き付けるようにセットして長手方向に沿って送り出すバインダー12と、バインダー12を昇降可能に支持する支持機構(図示略)とを有している。
上記バインダー12は、テーブル11の上面に対向する底板と当該平板の上面に垂直に立設された立板とから断面視で逆T字状の形状を成している。
支持機構は、バインダー12の昇降動作の駆動源となる図示しないエアシリンダと、当該エアシリンダを駆動する電磁弁18(図5参照)と、エアシリンダの駆動力を上下方向の移動力に替えてバインダー12に付与する複数のリンク体とを備えている。
そして、縫製時には、バインダー機構は、エアシリンダによりバインダー12の先端部が二本針13の針落ち位置の間となるように当該バインダー12を下降させる。そして、後述する大押さえ送り機構40の一対の大押さえ部材41との協働によりバインダー12の断面形状となるように玉布をバインダー12に巻き付けるように保持した状態で長手方向に玉布を送り出し、布地Cへの縫着が行われる。
(大押さえ送り機構)
図3は大押さえ送り機構40の斜視図である。この図に示すように、大押さえ送り機構40は、縫い針13を挟んだ両側の位置において上方から布地Cを押さえる一対の大押さえ41と、各大押さえ41の下側に個別配置されると共に布送りの際に布地Cを載置する二つの敷き板47と、各大押さえ41を個別に保持する一対のアーム部材48と、二つの大押さえ41をアーム部材48を介して昇降可能に支持する支持体42と、支持体42に保持される各アーム部材48をY軸方向に沿って位置調節可能とする大押さえ41の間隔調節機構49と、支持体42に対して大押さえ41を上下に移動させるエアシリンダ43と、エアシリンダ43の駆動を制御する電磁弁44(図5参照)と、大押さえ41により押さえた布地Cを布送り方向Eに移動させる駆動手段としての押さえモータ45と、押さえモータ45の回転駆動力をX軸方向に沿った直動駆動力に変換して支持体42に伝達するボールネジ機構46とを備えている。
各大押さえ41は、断面形状がやや楔状、平面視形状は長方形状の平板であって、その厚さが薄くなる縁部を互いに向かい合わせた状態で支持体42に支持されている。また、二つの大押さえ41は、二本針13を挟んでY軸方向に並んで配置されると共に、それぞれ長手方向がX軸方向に沿うようにアーム部材48に支持されている。
さらに、各大押さえ41は上面板と底面板とから構成され、各大押さえ41はいずれも他方の大押さえ側に向かって開口した隙間を備えている。そして、各大押さえ41の隙間には、進退可能な押さえ板50が格納されている。各大押さえ41の押さえ板50は、各アーム部材48に設けられたエアシリンダ51により、相互に接離する方向(Y軸方向)に沿って往復移動可能となっている。このエアシリンダ51は、動作制御手段60に制御される電磁弁52(図5参照)により駆動を行うと共に、各押さえ板50を互いに接近移動させて、前述した玉布の両端部をバインダー12に巻き付けるように折りたたみ、且つその状態を維持することを可能としている。
また、各大押さえ41の上面は、フラップ布を載置する載置部41aとして機能すると共に、その長手方向全長に渡って長尺状の反射面41cが形成されている。反射面41cは、後述するフラップ保持機構55により保持されたフラップ布Fの布送り方向上流端部位置と下流端部位置とを検出するために用いるものである。図4は大押さえ41の上面の載置部41aにフラップ布Fがセットされた状態を示す平面図である。この図4に示すように、フラップ布Fにより、長手方向における反射面41cの一部分が遮蔽されると、その遮蔽部分の反射率の低下をフラップ検出手段30によって検出することにより、フラップ布Fの布送り方向上流端部(後端部)位置と下流端部(前端部)位置とが動作制御手段60において認識されるようになっている。
各アーム部材48は、支持体42の一端部側にY軸方向に沿って設けられた支軸42aにより揺動可能に支持されている。そして、各アーム部材48の先端部側で大押さえ42を保持すると共に後端部側がエアシリンダ43により昇降され、その結果、各アーム部材は揺動して大押さえ41の昇降を行うようになっている。
間隔調節機構49は、各アーム部材48と支軸42aと間に設けられている。各間隔調節機構49は、支軸42aに沿って移動するアーム部材48を締結して任意の位置に固定することができる。これにより、各アーム部材48を介して各大押さえ41はY軸方向における任意の位置に調節することができ、各大押さえ41の相互間距離も調節することができる。
各敷き板47は、それぞれ大押さえ41の下側において、テーブル11の上面に載置された状態で支持体42に固定装備され、大押さえ41と共に布送り方向Eに沿って移動を行う。各敷き板47は、X軸方向に沿って延設されると共にY軸方向についておおよそ大押さえ41と同一幅に設定されている。また、各敷き板47は、縫製時には針板15を覆うことがないように二本針13を挟んで配置されている。
各敷き板47は常にテーブル11の上面高さ位置し、これに対して各大押さえ41が下降することで布地Cを挟持状態を保持を行うこととなる。つまり、各敷き板47は、布地Cの下側にあって、当該布地Cの搬送時に直接テーブル11の上面に摺動されないように保護するためのものである。
エアシリンダ43は、電磁弁44により、各アーム部材48を介して各大押さえ41を上位置と下位置とに切替可能であり、上位置の時には各大押さえ41を敷き板47の上面から離間させ、下位置の時には各大押さえ41を敷き板47の上面高さまで下降させる。かかるエアシリンダ43の電磁弁44は、動作制御手段60により動作制御が行われる。
ボールネジ機構46は、支持体42をテーブル11上においてX軸方向に沿って移動可能に支持しており、押さえモータ45の駆動により、二つの大押さえ41をX軸方向について任意に位置決めすることを可能としている。
(フラップ保持機構)
フラップ保持機構55は、図3に示すように、各大押さえ41の上面に個別に設けられている。各フラップ保持機構55は、大押さえ41の上面に接離可能となるようにアーム部材48に回動支持されたフラップ押さえ部材56と、フラップ押さえ部材56に回動力を付与するエアシリンダ57によりフラップ布Fの保持と解除とを行う。
かかるフラップ保持機構55は、フラップ布Fの縫着端部をX軸方向に沿わせた状態で保持するためのものであって、当該フラップ布Fの縫着端部が各大押さえ41の移動時に一方の縫い針13の針落ち位置を通過するようにフラップ布Fの保持を行う。そして、フラップ布Fは、当該フラップ布Fの長手方向全長に渡って大押さえ41の反射面41cを上から覆う状態で、フラップ保持機構55に保持されるようになっている。
なお、フラップ保持機構55は、各大押さえ41ごとに個別に設けられているが、フラップ布Fの縫着作業時には何れか一方のみが選択されて使用される。
(フラップ検出手段)
フラップ検出手段30は、各大押さえ41の反射面41cに対応して二つ設けられ、ミシンフレーム80のアーム部正面側においてY軸方向に沿って並んで設けられている。これら各フラップ検出手段30は、各大押さえ41の移動経路の上方であって二本針13よりも布送り方向上流側(図2における右側)に設けられている。
各フラップ検出手段30は、前述した大押さえ41の反射面41に向かって上方から照射光を照射する発光素子33と、反射面41cからの照射光の反射光を検出して検出信号を動作制御手段60に入力する受光素子31と、当該受光素子31をミシンアーム部83の外面上で支持する支持ブラケット32とを備えている。なお、発光素子33と受光素子31とは、同一容器に一体で収納されている。
支持ブラケット32は、受光素子31及び発光素子33を下方に向けた状態で大押さえ41の反射面41cの上方で支持し、受光素子31は下方に光照射を行って反射面41cからの反射光を検出するようになっている。
(コーナーメス機構)
コーナーメス機構90は、テーブル11の下方であって大押さえ送り機構40による大押さえ41の通過経路における動メス14よりも布送り方向下流側(図2における左方)に配置されており、大押さえ送り機構40によりコーナーメス91の作業位置に搬送された布地Cを下方からコーナーメス91を突き通すことで直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目Vを形成する。
即ち、コーナーメス機構90は、コーナーメス91を上下動させるエアシリンダ92と、エアシリンダ92の駆動を行う電磁弁93と、コーナーメス91をX軸方向に沿って移動位置決めする駆動モータ94とを備えている。
上記コーナーメス91は、上方から見たその断面形状がV字状に形成され、下方から各布地を突き通すことでV字状の切れ目Vを形成する。
即ち、縫い目と直線状の切れ目が形成された布地C及び玉布が、大押さえ送り機構40により、布送り方向Eにおける動メス14よりも下流側の所定位置まで搬送されると、コーナーメス91を切れ目の一端側の下方位置に位置決めして上昇させ、次いで、切れ目の他端側の下方位置にコーナーメス91を位置決めして上昇させ、二つのV字状の切れ目Vを形成する。
(玉縁縫いミシンの制御系)
図5は玉縁縫いミシン10の制御系を示すブロック図である。この図に示すように、動作制御手段60には、各種の制御の状態情報を表示する表示パネル64と、縫製に関する各種の設定を入力する設定スイッチ65と、縫製の開始を入力する起動スイッチ66と、操作ペダル68とが図示しない入出力回路を介して接続されている。
設定スイッチ65には、図示しないモード選択ボタンが設けられており、縫製の実行が可能となる縫製モードと後述する劣化位置データ取得プログラム62aにより実行される劣化位置データ取得処理を実行させる劣化位置データ取得モードとを選択することが可能となっている。
起動スイッチ66は、縫製モードにおいて縫製の開始を入力するための手段であり、当該起動スイッチ66の入力が行われると、操作ペダル68による入力が可能となる。
操作ペダル68は、上述の起動スイッチ66の入力後、踏み込みが行われることで、縫製の開始の実行に移行させる指示入力手段である。つまり、前述の起動スイッチ66と操作ペダル68の二段階の操作を経て縫製を実行させることが可能となっている。
また、動作制御手段60には、その制御の対象となるミシンモータ16,押さえモータ45,メスモータ17、コーナーメスの駆動モータ94がそれぞれドライバ16a,45a,17a,94aを介して接続されている。
また、動作制御手段60には、バインダー12の上下動を行うエアシリンダ、大押さえ41の昇降を行うエアシリンダ43、押さえ板50を作動させるエアシリンダ51、フラップ布F保持を行うエアシリンダ57、コーナーメス91の昇降を行うエアシリンダ92及び動メス14の待機状態と使用可能状態と切り替えるエアシリンダの作動を制御する電磁弁18,44,52,58,93,20がドライバ18a,44a,52a,93a,20aを介して接続されている。
さらに、動作制御手段60には、フラップ検出手段30の各発光素子33(図5では一つのみ図示)が電源回路33aを介して接続されており、各受光素子31(図5では一つのみ図示)がインターフェイス31aを介して接続されている。
さらに、動作制御手段60には、大押さえ送り機構40の支持台42の布送り方向下流側端部に設けられた被検出部(図示せず)を検出する大押さえ41の原点センサ19がインターフェイス19aを介して接続されている。かかる原点センサ19は大押さえ41を布送り方向下流側の終点又は終点近くまで搬送すると被検出部の検出を行うように配置されており、動作制御手段60は、かかる検出位置を原点として、そこから押さえモータ45の回転角度をカウントすることで大押さえ41の搬送移動量を求めている。
動作制御手段60は、各種の制御を行うCPU61と、後述する劣化位置データ取得プログラム62a,動作制御プログラム62b,フラップ布Fの縫着縫製を行うための各種設定データ等が記憶されているROM62と、CPU61の処理に関する各種データをワークエリアに格納するRAM63と、縫製に関する諸データや後述する劣化位置データを記憶する記憶手段としてのEEPROM69とを備えている。
EEPROM69には、各受光素子31と縫い針13と動メス14の布送り方向における相対的な位置関係を位置データとして記憶している。これにより、受光素子31でフラップ布Fの前端部(布送り方向下流端部)や後端部(布送り方向上流端部)が検出されると、CPU61は、位置データを参照して端部検出からどの程度の距離を搬送した後に縫いを開始又は終了するかを判断し、また、同様に、縫い開始からどの程度の距離を搬送して布切断を開始又は終了するかを判断する。
(劣化位置データ取得処理)
図6は汚れ等の劣化領域Dを三カ所に有する反射面41cに対し、上記受光素子31による反射光の検出が行われた場合に取得された劣化位置データの例を示す説明図である。かかる図6に基づいて劣化位置データ取得プログラム62aにより実行される劣化位置データ取得処理について詳細に説明する。なお、図6において右側に向かって大押さえ41の搬送が行われる。
CPU61は、前述した劣化位置データ取得モードが選択されると、劣化位置データ取得プログラム62aにより、フラップ布Fがセットされていない状態の各大押さえ41を布送り方向上流端部から下流端部にかけて各反射面41cのほぼ全長が対応する各受光素子31の下方を通過するように、押さえモータ45の駆動制御を行う。そして、その際に、各受光素子31の出力を大押さえ41の布送り方向における位置と関連づけて逐一記憶する。つまり、大押さえ送り機構40における原点位置からの大押さえ41の移動距離と当該各距離における検出出力とを関連づけて記憶する。
かかる劣化位置データ取得プログラム62aは、CPU61に実行されることにより、劣化位置データ取得手段として機能する。なお、玉縁縫いミシン10の主電源投入時において自動的に劣化位置データ取得モードが実行されるように劣化位置データ取得プログラム62aの設定がされていても良い。
なお、CPU61は、各受光素子31の出力を、所定の閾値により、反射光の「検出有り」と「検出なし」の二階調で識別する。かかる受光素子31の出力における識別は劣化位置データ取得モード実行時に限らず、縫製モード実行時にも同様である。
図6のように、反射面41cの劣化のない部分では発光素子33の照射光が適正に反射されて反射光の検出を示す高いセンサ出力が示されているが、反射面41cの劣化領域Dでは発光素子33の照射光が適正に反射されないで反射光の非検出を示す低いセンサ出力が示されている。
上記処理により、大押さえ41の反射面41cの全長にわたって劣化の有無を示す劣化位置データが取得される。また、上記処理では、反射光の光量の減少の開始が検出されたときの搬送位置S1,S2,S3を各劣化領域Dの前端部とし、反射光の光量の減少の終了が検出されたときの搬送位置E1,E2,E3を各劣化領域Dの後端部として劣化位置データに記憶される。なお、反射光の光量の減少の開始が検出されると、その次に最初に検出される反射光の光量の減少の終了までが一つの劣化領域として扱うことができるように、搬送位置S1とE1,搬送位置S2とE2,搬送位置S3とE3とが対応づけられて劣化位置データ中に記録される。
また、劣化位置データは各大押さえ41の反射面41cごとに取得され、RAM63内に記憶される。
また、劣化位置データ取得処理では、各劣化領域の布送り方向の長さを求め、これが許容範囲を超える場合には、エラーを報知して処理を中止する。即ち、反射光検出において、立ち下がり(反射光の光量の減少の開始)が検出されると、次の立ち上がり(反射光の光量の減少の終了)が検出されるまでの布送り方向における距離を求め、これを予め設定した許容値と比較した結果、超える場合に表示パネル64にエラー表示を行う。これにより、ミシンの作業者に対して、反射面41cを構成する部材の交換を促すことができる。
つまり、劣化位置データ取得プログラム62aは、CPU61に実行されることにより、劣化領域が予め設定された搬送距離よりも長く持続するか否かを判別する劣化状態持続判別手段として機能する。
このように、劣化領域の長さに制限を設けるのは、長い劣化領域が存在するともはやフラップ布Fの端部を的確に検出することが困難となるので反射面41cを構成する部材の交換を促すのと、後述する動作制御プログラムによる処理において立ち下がりと立ち上がりとが検出されると、劣化位置データに記憶された劣化領域の前端部位置と後端部位置の両方について一致したときに初めて劣化領域と認識する処理を行うため、劣化位置データに記憶された劣化領域の前端部位置から後端部位置までの距離が過剰に長いと、検出された立ち上がりがフラップ布Fによるものと認識された時点で既に当該立ち上がり位置が縫い針13の下方を通過してしまうおそれがあるため、そのような事態を回避する必要があるからである。
(動作制御プログラム)
図7(A)は図6に示す劣化領域Dを有する反射面41cにフラップ布Fを載置した場合にフラップ布Fの適正な検出が行われる場合を示し、図7(B)と図7(C)とはそれぞれエラーとなる場合を示す説明図である。かかる図7に基づいて動作制御プログラム62bにより実行される動作制御処理について詳細に説明する。なお、図7において右側に向かって大押さえ41の搬送が行われる。
この動作制御プログラム62bにより、CPU61は、フラップ布Fが載置された大押さえ41の布送り方向への搬送に際し、受光素子31による反射面41cからの反射光の検出出力を監視して、反射光の「検出有り」から「検出無し」への切り替わり(以下、「立ち下がり」という)を示す反射光の光量の減少の検出があった場合に、これをフラップ布Fの前端部又は劣化領域Dの前端部と認識し、反射光の「検出無し」から「検出有り」への切り替わり(以下、「立ち上がり」という)を示す反射光の光量の増加の検出があった場合に、これをフラップ布Fの後端部又は劣化領域Dの後端部と認識する。
さらに、動作制御プログラム62bにより、CPU61は、受光素子31の検出出力の立ち下がりを検出すると、劣化位置データ取得処理で取得された劣化位置データの各劣化領域Dごとの前端部の布送り方向における位置S1,S2,S3との一致を判定し、何れかに一致した場合には、対応する劣化領域Dの後端部の位置E1,E2又はE3に大押さえ41が搬送された時に立ち上がりが検出されるか否かを判定する。
例えば、位置S1で立ち下がりが検出された後に位置E1で立ち上がりが検出される場合のように、一つの劣化領域Dについてその前端部と後端部の両方が検出されると、当該立ち下がりから立ち上がりまでの検出出力低下期間を劣化領域Dによるものと判定する。そして、CPU61は、立ち上がり又は立ち下がりの検出が劣化領域Dによるものと判定した場合には、縫いの開始又は終了のトリガーとはしないで無視する。
なお、上述の判定において、検出された立ち上がり又は立ち下がりが各位置S1,S2,S3,E1,E2,E3と一致するか否かの判定は、予め設定された所定の許容誤差の範囲で行われる。
さらに、動作制御プログラム62bにより、CPU61は、受光素子31の検出出力の立ち下がりが各劣化領域Dの前端部位置との一致を判定したにもかかわらず、対応する劣化領域Dの後端部の位置E1,E2又はE3で立ち上がりが検出されなかった場合には、CPU61はエラー処理を行う。この場合のエラー処理は、表示パネル64にエラー表示やメッセージを表示することにより行われる。また、音声出力手段を設けてエラー音声を発生することにより行っても良い。
また、動作制御プログラム62bにより、CPU61は、受光素子31の検出出力の立ち下がりが各劣化領域Dの前端部位置と一致しない場合には、縫いの開始を実行する処理を行う。即ち、立ち下がりの検出後、受光素子31から縫い針13までの距離に応じて布送りが行われた後にミシンモータ16の駆動により縫いを開始し、さらに、縫い針13から動メス14までの距離に応じて布送りが行われた後にメスモータ17或いは動メス昇降用のエアシリンダの電磁弁20の駆動により切断を開始する動作制御を実行する。
そして、この後で立ち上がりが検出されると、CPU61は、いずれかの劣化領域Dの後端部の位置E1,E2,E3に一致するかを判定する。一致しない場合には、立ち上がりがフラップ布Fの後端部によるものと認識し、立ち上がりの検出後、受光素子31から縫い針13までの距離に応じて布送りが行われた後にミシンモータ16の駆動を停止すると共に、縫い針13から動メス14までの距離に応じて布送りが行われた後にメスモータ17或いは動メス昇降用のエアシリンダの電磁弁20の駆動により切断を終了する動作制御を実行する。また、その後のコーナーメスにより切断も実行して、縫製を完了させる。
一方、立ち上がりがいずれかの劣化領域Dの後端部の位置E1,E2,E3に一致した場合には、CPU61は、上記不一致の場合と同様に縫い終了、切断終了、コーナーメス切断の動作制御を実行した上で、エラー処理を行う。
この場合には、縫い終了位置が劣化領域Dによるズレを生じるが、本来玉縁縫いを実行すべき範囲には縫いが完了しているので、実際に生じた縫い位置ズレを目視した上で誤差の許容範囲か判断することを可能とするために、玉縁縫いを完了させる。
上記動作制御プログラム62bに基づく処理により、図7(A)のようにフラップ布Fの前端部と後端部の両方が何れかの劣化領域Dに重なることなく大押さえ41上に載置された場合には、連続する立ち下がり及び立ち上がりとが一つの劣化領域Dの前端部及び後端部の各々に一致した時点で劣化領域と判定されので、各劣化領域Dの前端部及び後端部と、フラップ布Fの前端部及び後端部とは互いに誤認されることなく識別することができる。
また、図7(B)のようにフラップ布Fの前端部がいずれかの劣化領域Dに重なった状態で大押さえ41上に載置された場合には、立ち下がりが劣化領域の前端部に一致するが、当該劣化領域の後端部による立ち上がりが検出されないことで、フラップ布Fと劣化領域Dの重複と判定でき、縫い開始位置にズレを生じる縫いの実行を防止すると共に、作業者に報知することができる。この場合、フラップ布Fのセッティングをやり直すなどの処置が可能である。
また、図7(C)のようにフラップ布Fの後端部がいずれかの劣化領域Dに重なった状態で大押さえ41上に載置された場合には、立ち下がりがいずれの劣化領域にも重複しないので縫製が開始されることとなるが、立ち上がりが劣化領域の後端部に一致することで、フラップ布Fと劣化領域Dの重複と判定でき、縫い終了位置にズレを生じる縫いが実行されたことを作業者に報知することができる。この場合、縫い不良の発生を認識でき、且つ、それがズレの許容範囲内であれば、縫いに消費された作業時間を無駄にしないですませることができる。
(玉縁縫いミシンの縫製動作)
図8は劣化位置データ取得プログラム62a及び動作制御プログラム62bにより実行されるミシンの主電源投入後縫製完了までの一連の処理を示すフローチャートである。
まず、劣化位置データ取得モードが選択されると、劣化位置データ取得プログラム62aにより、大押さえ送り機構40の押さえモータ45が駆動を開始し、各大押さえ41のフラップ布の載置部41aにフラップ布Fがセ載置されていない状態で各大押さえ41の搬送と受光素子31による反射光検出が行われ、各受光素子31の出力が大押さえ41の布送り方向における位置と関連づけて逐一記憶される(ステップS1)。
ステップS2では、受光素子31のセンサ信号の立ち下がりの検出の有無が判定され、検出されない時にはステップS8に処理が進められ(ステップS2:NO)、検出された時には、その搬送位置が劣化領域の前端部として一時的にRAM63に記録される。
さらに、劣化領域の前端部が記録されると、受光素子31のセンサ信号の立ち上がりの検出の有無が判定され(ステップS3)、検出されない時にはステップS4に処理が進められて、検出された時には、その搬送位置を劣化領域の後端部として一時的にRAM63に記録されて、ステップS5に処理が進められる。
ステップS4では、大押さえ41が最前進位置に到達したか判定が行われ、到達していなければステップS3に処理が戻され、到達した場合には劣化領域の前端部が検出されたにもかかわらずその後端部が検出されずに大押さえの最前進位置に到達してしまったことになり、エラー処理が実行されて処理が終了される(ステップS6)。
なお、ここで、エラー処理としないで、大押さえ41の最前進位置を劣化領域の後端部と見なすこととして一時的にRAM63に記録すると共に、ステップS5に処理を進める処理にしても良い。
ステップS5では、劣化領域の前端部としてRAM63に記録された搬送位置と劣化領域の後端部としてRAM63に記録された搬送位置との間の距離が劣化領域としての許容値(劣化状態持続判別手段での許容値)を超えるか否かが判定され、超える場合には、エラー報知が行われて処理が終了される(ステップS6)。また、許容範囲内であれば、RAM63に記録された劣化領域の前端部の搬送位置から後端部の搬送位置までの範囲を一つの劣化領域として加えた劣化位置データがEEPROM69に記録され(ステップS7)、ステップS8に移行する。
そして、大押さえ41が最前進位置に到達したか判定が行われ(ステップS8)、到達していなければステップS2に処理が戻され、到達するとステップS9に処理が進められる。
上記ステップS2〜S8までの処理により、各大押さえ41の反射面41cのそれぞれについて並行に処理が行われ、劣化位置データはそれぞれ個別に生成される。
ついで、ミシン作業者により、縫製モードが選択されて、設定スイッチ66から左右いずれの大押さえ41にフラップ布Fを載置するかが入力され、起動スイッチ66の入力と操作ペダル68の入力が行われると、押さえモータ45を起動して、大押さえ41を使用開始位置(布地Cのセットを行う所定位置)まで移動させる動作制御が行われる。
さらに、ミシン作業者により、布地Cが当該各大押さえ41の下側にセットされ、玉布が各大押さえ41の上側にセットされると、各電磁弁44,52,18を介してエアシリンダ43,51及びバインダー用のエアシリンダが駆動され、布地Cと玉布の保持が行われる。さらに、一方の大押さえ41の上面の載置部41aにフラップ布Fがセットされると、電磁弁58を介してエアシリンダ57が駆動され、フラップ布Fの保持が行われる。
そして、押さえモータ45を駆動して、大押さえ41を使用開始位置から布送り方向Eに向かって前進搬送を行う動作制御が行われる(ステップS9)。
大押さえ41が前進すると、当該大押さえ41の布送り方向の位置検出が行われると共に、受光素子31の出力の立ち下がりの検出の有無が判定される(ステップS10)。そして、出力の立ち下がりが検出されない時には監視処理を継続し、出力の立ち下がりが検出された時には大押さえ41の布送り方向における位置が何れかの劣化領域Dの前端部と一致するか判定が行われる(ステップS11)。
そして、一致した場合には(ステップS11:YES)、大押さえ41の布送り方向における位置が対応する劣化領域Dの後端部を通過したか否かが判定される(ステップS12)。
まだ、劣化領域Dの後端部を通過していない場合には、通過するまで大押さえの移動が継続され、通過した場合には、受光素子の31の出力が立ち下がった状態が継続しているか否かが判定され、未だ立ち下がった状態が継続している場合には(ステップS13:YES)、フラップ布Fの前端部が劣化領域Dに重なっている状態(図7(B)参照)が発生しているものとしてエラー処理によるエラー表示が行われ、処理が終了される(ステップS14)。
また、ステップS13の処理において、受光素子31の出力の立ち上がりが検出された場合には(ステップS13:NO)、現在の大押さえ41の位置が対応する劣化領域Dの後端部位置に一致しているため、劣化領域Dと特定され、処理がステップS10に戻されて、次の受光素子31の出力の立ち下がりの検出の有無が判定される(図7(C)参照)。
また、ステップS10の処理において、受光素子31の出力の立ち下がりが検出された時の大押さえ41の位置が何れかの劣化領域Dの前端部と一致しなかった場合には(ステップS11:NO)、当該立ち下がりがフラップ布Fの前端部によるものと認識され、玉縁縫いの縫製が開始される(ステップS15,図7(C)参照)。
即ち、受光素子31から縫い針13までの距離に応じて布送りが行われた後にミシンモータ16の駆動により縫いが開始され、さらに、縫い針13から動メス14までの距離に応じて布送りが行われた後にメスモータ17或いは動メス昇降用のエアシリンダの電磁弁20の駆動により切断を開始する動作制御が実行される。
また、縫いが開始された後には、受光素子31の出力の立ち上がりの検出の有無が判定される(ステップS16)。
そして、受光素子31の出力の立ち上がりが検出されるまで同処理が繰り返し行われ、受光素子31の出力の立ち上がりが検出された場合には、現在の大押さえ41の位置がいずれかの劣化領域Dの後端部位置に一致するか判定される(ステップS17)。
その結果、一致したときには(ステップS17:YES)、フラップ布Fの後端部が劣化領域Dに重なっている状態(図7(C)参照)が発生しているものとしてエラー処理によるエラー表示が行われる(ステップS18)。そして、通常の場合と同様に、縫いと動メス14による切断が終了位置まで行われた後(ステップS19)、後処理としてコーナーメスによる切断まで行われてから(ステップS20)、処理が完了となる。
一方、ステップS16の判定において、受光素子31の出力の立ち上がりが検出されたときの大押さえ41の位置が、いずれかの劣化領域Dの後端部位置にも一致しないには(ステップS17:NO)、フラップ布Fの後端部が適正に検出されたものとして(図7(A)参照)、当該フラップ布Fの後端部に基づく縫い終了位置で縫いが終了される(ステップS19)と共に切断終了位置で動メス14による切断が終了された後、後処理としてコーナーメスによる切断が行われてから(ステップS20)、処理が完了となる。
(発明の実施形態の効果)
玉縁縫いミシン10では、動作制御プログラム62bにより、検出される反射光の光量の減少を生じる位置と増加を生じる位置とが、劣化位置データに記憶された何れか一つの劣化領域Dの前端部及び後端部の両方に一致するか否かにより劣化領域Dかフラップ布Fかを識別するので、劣化領域による縫製開始位置や縫製終了位置の位置ズレを効果的に回避すると共に、フラップ布Fの何れかの端部が劣化領域D内に重ねて載置された場合でもこれを識別してエラー処理を行うことができる。
従って、位置ズレの生じた縫製を低減し、仮に位置ズレが生じたとしてもエラー報知によりその発生を認識させることが可能である。これにより、縫い品質の向上を図ることが可能である。
また、反射面41cに劣化領域が生じても、被縫製物の端部検出が可能となるので、反射面を構成する部材の交換頻度を低減し、経済性、作業効率を向上させることが可能となる。
また、図8に示すステップS12の処理のように、立ち下がりが劣化領域Dの前端部と一致した後に、立ち上がりの検出を待って劣化領域の後端部と一致するか否かを判定するのではなく、立ち下がりの検出後は立ち上がりの検出がない状態で劣化領域の後端部位置を通過したか否かを判定するので、立ち上がりの検出を待つ必要がなく、迅速に処理を進めることが可能となる。
また、劣化位置取得プログラム62aのステップS6の処理により、所定長さよりも長い劣化領域を検出するとエラー処理を行うので、当該劣化領域の影響を回避して縫製を行うことが困難となるので、劣化位置データの取得処理の段階でエラーを報知することで、反射面41cを構成する部材の交換を促すことができ、作業効率の低下を回避し得る。
さらに、劣化領域Dの長さを制限することで、縫製時における劣化領域Dか否かの判定に要する時間を低減し、円滑に判定することが可能となる。
(その他)
なお、劣化位置の取得処理は、主電源投入直後に行っても良いし、動作制御手段60がミシン10の主電源切断時に劣化位置の取得処理を実行してから電源を切るようにしても良い。さらには、動作制御手段60は劣化位置の取得処理を定期手に実行するようにしても良い。
また、大押さえ送り機構40は一対の敷き板47を備えているが、敷き板47は必須での構成ではない。ただし、位置ズレ量の算出処理にあっては、各大押さえ41の下側には布地がセットされない状態で大押さえ41の移動が行われるので、各大押さえ41の下面やテーブル11に傷の発生を防止するために不要な布をかませることが望ましい。
発明に実施形態にかかる玉縁縫いミシンの全体の概略構成を示す斜視図を示す。 玉縁縫いミシンの正面図を示す。 大押さえ送り機構の斜視図である。 大押さえの上面にフラップ布がセットされた状態を示す平面図である。 玉縁縫いミシンの制御系を示すブロック図である。 劣化領域を三カ所に有する反射面に対し、受光素子による反射光の検出が行われた場合に取得された劣化位置データの例を示す説明図である。 図7(A)は図6に示す劣化領域を有する反射面にフラップ布を載置した場合にフラップ布の適正な検出が行われる場合を示し、図7(B)と図7(C)とはそれぞれエラーとなる場合を示す説明図である。 劣化位置データ取得プログラム及び動作制御プログラムにより実行されるミシンの主電源投入後縫製完了までの一連の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 玉縁縫いミシン
11 テーブル(作業台)
13 縫い針
30 フラップ検出手段(布位置センサ)
31 受光素子
33 発光素子
40 大押さえ送り機構(布送り機構)
41 大押さえ
41c 反射面
45 押さえモータ(駆動手段)
60 動作制御手段(制御手段)
61 CPU
62 ROM
62a 位置ズレ量算出プログラム
62b 動作制御プログラム
63 RAM(記憶手段)
C 布地
F フラップ布

Claims (4)

  1. 駆動モータにより駆動され上下動するミシンの縫い針と、
    載置台上の身頃生地を玉布とともに保持する一対の大押えと、前記玉布とともに前記身頃生地に縫着されるフラップ布を前記大押えの上面に設けられた載置部で保持するフラップ保持機構とを有し、前記身頃生地とともに前記玉布及び前記フラップ布を前記縫い針に対して搬送する布送り機構と、
    前記載置部上面に布送り方向に沿って形成された反射面に向かって上方から照射光を照射する発光素子と前記反射面からの反射光を受光する受光素子とからなり、前記受光素子に受光される前記反射光の光量の増減によって前記載置部に保持される前記フラップ布の前端及び後端を前記縫い針の布送り方向上流で検出するフラップセンサとを備え、
    前記フラップセンサにより検出される前記フラップ布の前端および後端の位置に基づいて、前記布送り機構により搬送される前記身頃生地、前記玉布及び前記フラップ布の所定位置に縫い目が形成されるように前記駆動モータおよび前記布送り機構を駆動して縫製を行う玉縁縫いミシンにおいて、
    前記載置部に前記フラップ布を載置せずに前記布送り機構を移動させたときに前記フラップセンサにより反射光の光量の減少の開始と終了とが検出されるときの搬送位置を前記反射面の劣化領域の前端部と後端部として表した劣化位置データを記憶手段に記憶させる劣化位置データ取得モードと前記記憶された劣化位置データを参照して前記載置部に載置された前記フラップ布の前端及び後端を検出して前記縫製を行う縫製モードとを実行する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記縫製モードにおいて、前記フラップ布が前記載置部に載置された状態で前記布送り機構により搬送される際に、前記フラップセンサによる前記反射光の光量の減少の開始が検出された搬送位置が前記劣化位置データに基づく何れかの劣化領域の前端部と一致しない場合にのみ前記縫製を開始することを特徴とする玉縁縫いミシン。
  2. 前記制御手段は、前記縫製モードにおいて、前記フラップセンサによる前記反射光の光量の減少の開始が検出された搬送位置が前記劣化位置データに基づく何れかの劣化領域の前端部と一致し、その後、前記前端部が一致した当該劣化領域の後端部に相当する搬送位置を通過しても前記フラップセンサにより前記反射光の光量の減少の終了が検出されない場合には、エラーを報知するとともに、当該前記縫製の開始を行わないことと特徴とする請求項1記載の玉縁縫いミシン。
  3. 前記制御手段は、前記縫製モードにおける縫製開始後の前記フラップ布の前記布送り機構による搬送中に前記フラップセンサによる前記反射光の光量の減少の終了が検出された時の搬送位置が、前記劣化位置データに基づく何れかの劣化領域の後端部に相当する搬送位置と一致する場合には、エラーを報知するとともに前記駆動モータを停止させ前記縫製を終了させることを特徴とする請求項1または2記載の玉縁縫いミシン。
  4. 前記劣化位置データ取得モードにおける前記フラップセンサによる前記反射光の光量の減少が検出される搬送領域が前記布送り機構による所定の搬送距離よりも長く持続するか否かを判別する劣化状態持続判別手段を有し、
    前記制御手段は、前記劣化持続判別手段により肯定判断された場合は、前記駆動モータを停止させてエラーを報知することを特徴とする請求項1,2又は3記載のミシン。
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