JP2008130167A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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謙司 永冨
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昌吾 鈴木
Naoyuki Takagi
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Abstract

【課題】トラッキング誤差信号に対する迷光干渉縞の影響を効果的に抑制し得る光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】シリンドリカルレンズ16と光検出器17の間に回折素子20を配する。回折格子12の位相変調作用によって光検出器17の受光面上に生じる迷光干渉縞は、回折素子20による回折作用によって細分化される。これにより、受光面上における迷光の強度分布の起伏は小さく抑えられる。よって、光ディスク傾きや光路長の時間的変化、あるいは、光ディスク基板の厚さむらや複屈折分布むら等に起因して、迷光干渉縞が受光面上においてシフトしても、光検出器の出力変動は小さく抑制される。本発明によれば、トラッキング誤差信号に対する迷光干渉縞の影響を効果的に抑制し得る光ピックアップ装置を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ピックアップ装置に関し、特に、複数の記録層が積層配置されたディスクにレーザ光を照射する際に用いて好適なものである。
CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクに対し情報を記録再生する光ディスクドライブには、レーザ光をディスク記録面上に収束させるための光ピックアップ装置が配備されている。
図7に、光ピックアップ装置の基本構成を示す。図において、11は半導体レーザ、12は回折格子、13はビームスプリッタ、14はコリメータレンズ、15は対物レンズ、16はシリンドリカルレンズ、17は光検出器である。
半導体レーザ11から出力されたレーザ光は、回折格子12によりメインビーム(0次回折光)と2つのサブビーム(±1次回折光)に分割され、ビームスプリッタ13に入射される。ビームスプリッタ13を透過したレーザ光は、コリメータレンズ14によってほぼ平行光に変換され、対物レンズ15によってそれぞれディスク記録面上に集光される。
ディスクからの反射光は、ディスク入射時の光路を逆行し、その一部が、ビームスプリッタ13によって反射される。そして、シリンドリカルレンズ16によって非点収差が導入された後、光検出器17の受光面上に集光される。なお、図7に示す構成例では、フォーカスエラーの検出手法として非点収差法が用いられている。
図8(a)は、ディスク記録面上における3ビーム(メインビーム、サブビーム)のスポット配置を示す図である。なお、同図には、グルーブとランドが配されたディスク上に3ビームを集光したときの状態が示されている。
図示の如く、記録再生動作時において、メインビームはグループ上に集光され、2つのサブビームは当該グルーブを挟む両側のランドにそれぞれ集光される。なお、このスポット配置は、後述する差動プッシュプル法によるトラッキングエラー検出を良好に行うためのものである。
図8(b)は、ディスク記録面上におけるメインビームと2つのサブビームの光強度分布を示す図である。
ディスクへの記録はメインビームのみで行われ、2つのサブビームはトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号の生成に用いられる。ここで、メインビームの光強度は、サブビームの光強度よりも数段高く設定されている。これは、半導体レーザ11からのレーザ出力を、記録の際に、効率よく利用するためである。すなわち、ディスクに対する記録速度は、記録面上におけるレーザ光の強度が高いほど高速となる。このため、記録に用いるメインビームの強度配分の方が数段高くなるよう、半導体レーザ11からのレーザ出力が、メインビームとサブビームに配分される。
なお、メインビームとサブビームの光強度比は回折格子12の回折効率(通常は格子深さ)で決まる。通常、メインビームの強度は、サブビームの強度の10〜18倍とされる。この比率は、そのまま光検出器17の受光面上におけるメインビームとサブビームの強度比に反映される。
図9(a−1)〜(a−3)は、差動プッシュプル法によるトラッキングエラーの検出の原理を説明する図である。
同図中、171、172、173は、光検出器17上に配置された4分割センサである。メインビームは、4分割センサ171によって受光され、2つのサブビームは、それぞれ、4分割センサ172、173によって受光される。なお、同図には、4分割センサ171、172、173上におけるメインビームとサブビームの集光スポットが示されている。また、各スポット内には、光強度分布が模式的に示されており、光強度の高い部分ほど黒の塗りつぶしに近づくようハッチングされている。
4分割センサ171、172、173の各センサ部を、図示の如く、A〜Lで表し、センサ部A〜Lの検出出力をそれぞれPA〜PLとすると、差動プッシュプル信号(DPP)は、次式で与えられる。
DPP={(PA+PB)−(PC+PD)}−k1・{(PE+PF+PI+PJ)−(PG+PH+PK+PL)} …(1)
ここで、係数k1は、サブ受光部の感度倍率に相当し、メインビームの検出出力が2つのサブビームの検出出力の合計に等しくなるように設定される。
上記図8(a)に示す如く、メインビームがトラック(グルーブ)の中心位置に集光された状態にあるとき、光検出器17の受光面上におけるメインビームと2つのサブビームのスポット状態は、図9(a−2)のようになる。この場合、各スポットの光強度分布は、4分割センサの一つの分割線に対して対称となる。したがって、上記式(1)の演算を行うと、差動プッシュプル信号(DPP)は、DPP=0となる。
上記図8(a)に示す状態から、メインビームがラディアル方向(紙面上下方向)に変位すると、光検出器17の受光面上におけるメインビームと2つのサブビームのスポット状態は、図9(a−1)または(a−3)のようになる。なお、同図(a−1)および(a−3)は、それぞれ、メインビームがトラック中心からディスク外周方向および内周方向にトラックズレを起こしたときの状態を示している。
この場合、受光面上におけるメインビームと2つのサブビームの光強度分布は、紙面左右方向の何れかに偏った状態となる。同図(a−1)と(a−3)を比較して分かるとおり、各スポット内における光強度分布の偏り方向は、メインビームのトラックズレ方向に応じて逆方向となる。また、メインビームとサブビームとでは、光強度の偏る方向が逆になっている。なお、光強度が偏る方向と3つのスポットの並び方向(トラック方向)が直交する方向でないのは、非点収差作用によりスポット内の強度分布が90度変換されているためである。
したがって、上記式(1)の演算を行うと、差動プッシュプル信号(DPP)は、同図(a−1)の状態において負の値となり、同図(a−3)の状態では正の値となる。よって、差動プッシュプル信号(DPP)に基づいて、ディスク上におけるメインビームのトラックずれを検出することができる。
なお、いわゆる1ビームプッシュプル法では、メインビームのみからプッシュプル信号が生成され、これをもとに、メインビームのトラックズレが検出される。ところが、この手法によれば、ディスクの傾斜や対物レンズの光軸ずれ等でプッシュプル信号にDCオフセットが発生し、これに起因して、トラックズレの検出精度が劣化する。これに対し、上記差動プッシュプル法では、DCオフセットが式(1)の演算によってキャンセルされるため、トラックズレの検出精度を高めることができる。
図9(b-1)〜(b−3)は、差動非点収差法によるフォーカスエラー検出の原理を説明する図である。この場合、光検出器17の受光面上におけるメインビームとサブビームの集光スポットは、フォーカスズレに応じて、真円形状から楕円形に変化する。
メインビームがディスク記録面上に合焦しているとき、光検出器17の受光面上におけるメインビームとサブビームのスポット形状は、同図(b−2)のように略真円になる。これに対し、メインビームの焦点位置がディスク記録面に対して前後にずれると、光検出器17の受光面上におけるメインビームとサブビームのスポット形状は、同図(b−1)または(b−3)のように変形する。
この場合、差動非点収差信号(DAS)は次式で与えられる。
DAS={(PA+PC)−(PB+PD)}−k2・{(PE+PG+PI+PK)−(PF+PH+PJ+PL)}…(2)
ここで、k2は、上述のk1と同等の意味をもつ係数である。
図9(b−2)に示すオンフォーカスの状態では、光検出器17の受光面上におけるメインビームとサブビームのスポット形状が略真円であるため、式(2)の演算を行うと、差動非点収差信号(DAS)は、DAS=0となる。これに対し、メインビームの焦点位置が記録面から前後にずれると、各ビームのスポット形状は、図9(b−1)(b−3)に示す如く、フォーカスズレの方向によって異なる方向に楕円形に変化するため、式(2)の演算を行うと、差動非点収差信号(DAS)が負(同図(b−1)の場合)になったり正(同図(b−3)の場合)になったりする。よって、差動非点収差信号(DAS)に基づいて、ディスク記録面上におけるメインビームのフォーカスずれを検出することができる。
ところで、トラックズレ検出の場合と同様、フォーカスズレ検出の場合も、メインビームのみからフォーカスエラー信号を生成することができる。しかしながら、メインビームのみからフォーカスエラー信号を生成すると、ディスク上におけるスポットのトラック横断時に、プッシュプル信号がノイズとしてフォーカスエラー信号に重畳され、良好なフォーカスエラー信号を得ることができないとの問題が生じる。これに対し、上述の差動非点収差法では、上記式(2)の演算によって、ノイズとしてのプッシュプル信号がキャンセルされるため、良好なフォーカスエラー信号を得ることができる。
以上説明したように、トラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号の高精度化を図るために、サブビームに基づく検出信号が重要な役割を果たしている。
ところで、ディスクに対する記録情報の高容量化の要請を受けて、複数の記録層が積層配置されたディスク(以下、「多層ディスク」と称する)が開発され商品化されている。現在商品化が進められている次世代DVDにおいても、波長400nm程度の青色レーザ光に対応する記録層を積層配置することができる。
この種の多層ディスクにおいても、上記差動プッシュプル法および差動非点収差法を用いることができる。しかし、これらの手法を多層ディスクに対して用いると、記録再生対象以外の記録層からの反射光(迷光)が光検出器17に入射され、これにより、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号の精度が低下するとの問題が生じる。いわゆる、迷光による信号劣化の問題である。
図10に、2つの記録層を有する多層ディスクにレーザ光を集光させた場合の迷光の発生状態を示す。図中、信号光(記録再生対象の記録層からの反射光)は実線で示され、迷光は破線で示されている。
同図(a)は、光ピックアップ装置からのレーザ光が記録層L1に集光されている場合を示している。この場合、記録層L1を透過し記録層L0で反射された光が迷光となる。記録層L0で反射された光は、記録層L1よりも対物レンズ15から遠い位置を起点とする発散光となるので、対物レンズ15を透過した後は平行光よりもやや収束した状態となる。したがって、コリメータレンズ14によるこの光の焦点は光検出器17の受光面よりもディスク側に近づき、よって、光検出器17の受光面上では大きく広がったスポットになる。
同図(b)は、光ピックアップ装置からのレーザ光が記録層L0に集光されている場合を示す図である。この場合は、記録層L1で反射された光が迷光となる。記録層L1で反射された光は、記録層L0よりも対物レンズ15に近い位置を起点とする発散光となるので、対物レンズ15を透過した後は平行光よりもやや発散した状態となる。したがって、コリメータレンズ14によるこの光の焦点は光検出器17の受光面よりもディスクから離れ、よって、光検出器17の受光面上では大きく広がったスポットになる。
図11は、光検出器17の受光面上における迷光の照射状態を示す図である。この場合、迷光は、4分割センサ171、172、173の全てをカバーするようにして受光面上に照射される。なお、迷光には、メインビームと2つサブビームに基づく3つの迷光があり、サブビームの迷光もメインビームの迷光と重なるようにして受光面に入射する。しかし、サブビームの迷光は、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号に対する影響としてほとんど問題にならない光強度にあるため、図11には、便宜上、メインビームの迷光のみを示している。
図12は、光検出器17の受光面上における信号光と迷光の光強度分布を示す図である。なお、後述の如く、迷光は、回折格子12の位相変調作用によって、光検出器17の受光面上において干渉縞となっているため、実際の迷光の強度分布は、この干渉縞に応じて波状に強弱を繰り返すものとなっている。図12における迷光の強度分布は、干渉縞による強度変化の包絡線を表している。
図示の如く、迷光のピーク強度は、メインビームによる信号光のピーク強度に比べるとかなり低くなる。このため、メインビームの信号光に対する迷光の影響はさほど問題とはならない。これに対し、サブビームの位置における迷光の光強度は、サブビームによる信号光の強度に接近しているため、迷光の挙動がサブビームの検出信号に対して強い影響を及ぼすことがある。
図13は、迷光によって受光面上に生じる干渉縞を模式的に示したものである。図示の如く、干渉縞の間隔は、通常、1組の4分割センサに数本の干渉縞が掛かる程度の大きさとなる。ここで、4分割センサに対する干渉縞の入射位置が固定されていれば、適宜信号処理を施すことによって、サブビームの検出信号に対する干渉縞の影響を取り除くことができる。しかし、実際には、4分割センサに対する干渉縞の入射位置は、たとえば、図13および図14(a)(b)の領域S1を比較して分かるとおり、時間の経過とともに変化する。これは、光ディスク傾きや光路長の時間的変化、あるいは光ディスク基板の厚さむらや複屈折分布むら等が原因と考えられる。
この場合、上述の焦点誤差信号(差動非点収差信号:DAS)については、干渉縞1本内の光強度変化が無いと仮定すると、数式(2)の演算により、干渉縞の位置変化による影響は互いに打消し合うこととなる。しかし、トラッキング誤差信号(差動プッシュプル信号:DPP)は、数式(1)の演算を行っても、互いに打消し合うこととはならない。
干渉縞の位置変化がトラッキング誤差信号に与える影響を、図15を参照して説明する。なお、ここでは、図13および図14の領域S1付近における干渉縞の変化例を、図15(a)〜(c)に例示する。また、光ディスク上では、メインスポットがトラック中心にあり、光検出器17上における信号スポットは、図9の(a−2)の状態にあるとする。
この場合、メインビームとサブビーム内の光強度分布は、一つのセンサ分割線(4分割センサ172をセンサ部E、Fとセンサ部H、Gに分割する線)に対して対称となっているので、迷光の影響が無ければ、上記数式(1)の演算により、トラッキング誤差信号DPPは、DPP=0となる。しかし、迷光の影響を考え合わせると、たとえば、迷光の干渉縞が、光検出器17の受光面に対し図15(a)の位置にある場合には、迷光の強度分布は上記センサ分割線に対して非対称となり、このため、上記数式(1)による演算結果は、0以外の値を取ることとなる。
また、迷光の干渉縞が同図(a)の状態から同図(b)の状態に変化した場合には、センサ部EとFの領域(E+F)では図中のIEF1の面積に対応する光量が増加する。一方、センサ部GとHの領域(G+H)では、図中のIGH1の面積に対応する光量が増加し、且つ、DGH1の面積に対応する光量が減少するが、この場合、IGH1の面積よりもDGH1の面積の方が広いため、センサ部GとHの領域(G+H)では、同図(a)の場合に比べ、トータルの受光量は減少することとなる。したがって、同図(b)の状態における上記数式(1)による演算結果(トラッキング誤差信号DPP)は、同図(a)の場合からさらに変化することとなる。
さらに、迷光の干渉縞が同図(b)の状態から同図(c)の状態に変化した場合には、センサ部EとFの領域(E+F)では、図中のIEF2の面積に対応する光量が増加し、DEF2の面積に対応する光量が減少するが、DEF2の面積よりもIEF2の面積の方が広いため、トータルの受光量は、同図(b)の場合に比べ増加する。一方、センサ部GとHの領域(G+H)では、IGH2の面積に対応する光量が増加し、DGH2の面積に対応する光量が減少するが、両面積は略同じ広さであるため、トータルの受光量は、同図(b)の場合に比べほとんど変化しない。したがって、同図(c)の状態における上記数式(1)による演算結果(トラッキング誤差信号DPP)も、同図(b)の場合からさらに変化することとなる。
このように、迷光干渉縞の位置が時間的に変化することに応じて、トラッキング誤差信号の大きさが逐次変化することとなる。ここで、迷光干渉縞の位置は、通常、トラッキング誤差信号と同等の周波数で変化するため、トラッキング誤差信号に対する迷光干渉縞の影響は、強いノイズとなって生じることとなる。
上述のように、サブビームは、トラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号の高精度化において重要な役割を担っている。このため、このようにサブビームの受光面上における迷光干渉縞の位置が変化すると、トラッキングエラー信号に大きな劣化が生じ、その結果、光ピックアップ装置全体の性能が著しく低下する惧れがある。
このような問題を解消する手法として、以下の特許文献1、2に示す手法が提案されている。
図16(a)は、特許文献1にて提案された光ピックアップ装置の構成例である。この構成例では、レーザ光の光路中に遮光部材が挿入され、この遮光部材上に設けられた遮光部によって迷光が遮断される。この場合、光検出器の受光面上におけるメインビームとサブビームのスポット状態と迷光の照射状態は、同図(b)に示すものとなる。
図示の如く、この構成例によれば、4分割センサに対する迷光の入射が防止される。しかし、その反面、信号光の一部も遮光部によって同様に遮断され、このため、光検出器の受光面上におけるメインビームとサブビームのスポット内に反射光の欠落領域(図中、“N”で示した領域)が生じてしまう。この場合、特に、メインビームの信号光スポット内における欠落が問題となる。すなわち、この欠落は、光強度の強いスポット中央部において生じるため、RF信号やフォーカスエラー信号の品質が著しく低下するとの問題が発生する。
図17(a)は、特許文献2にて提案された光ピックアップ装置の構成例である。この構成例では、コリメータレンズと対物レンズの間の平行光中に2つの臨界角面(第1臨界角面、第2臨界角面)を有するプリズムが配置される。ここで、第1臨界角面と第2臨界角面は、所定の入射角(臨界角)以上の光のみ反射する。このため、迷光は、第1臨界角面においてその半分が遮断され、第2臨界角面において残りの半分が遮断される。
この場合、臨界角条件は急峻であるため、同図(b)に示す如く、光検出器の受光面上における迷光は、ほぼ消失することとなる。しかし、その反面、サブビームによる信号光も、平行光状態からずれた状態でプリズムに入射されるため、第1臨界角面と第2臨界角面に入射する際に同様に遮断され、同図(b)に示す如く、光検出器の受光面上にはサブビームの信号光が導かれないこととなってしまう。
特開2005−63595号公報 特開2002−367211号公報
本発明は、迷光干渉縞の影響を効果的に抑制し得る光ピックアップ装置を提供することを課題とする。
本発明は、光検出器上の迷光干渉縞を細分化することにより、各種信号に対する迷光干渉縞の影響を抑制するものである。
請求項1の発明は、積層方向に複数の記録層を有するディスクに対しレーザ光を照射する光ピックアップ装置において、前記レーザ光を出射する光源と、前記レーザ光をメインビームと2つのサブビームに分割する回折格子と、前記メインビームと2つのサブビームを前記複数の記録層のうちターゲットとされる記録層上に収束させる対物レンズと、前記メインビームと前記2つのサブビームの前記ターゲット記録層からの反射光をそれぞれ個別に受光する3つの受光部を有する光検出器と、前記光源から前記対物レンズに向かう前記レーザ光と前記光検出器に向かう前記反射光とを分離するビーム分岐素子と、前記ビーム分岐素子と前記光検出器の間に配されるとともに、前記回折格子における光学作用によって生じる、前記ターゲット記録層以外の記録層からの反射光の前記受光部上における干渉縞を、さらに細分化する回折素子とを有することを特徴とする。
本発明によれば、干渉縞が受光部上において細分化されるため、受光部上における迷光の強度変化の起伏が小さく抑えられる。このため、干渉縞の位置が受光部上で変位しても、これにより、受光部からの信号に大きな変化が生じることはない。よって、本発明によれば、干渉縞の変位によって生じるトラッキング誤差信号の劣化を円滑に抑制することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光ピックアップ装置において、前記回折素子は、当該回折素子によって回折された0次回折光と±1次回折光の前記受光部上における間隔pが、当該回折素子を配さない場合に前記受光部上に生じる前記干渉縞の間隔Qよりも小さくなるよう構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、以下のとおり、フォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号の劣化を抑制することができる。すなわち、光検出器の前段に回折素子を配すると、メインビームとサブビームがそれぞれこの回折素子によって回折されるため、受光部上におけるメインビームとサブビームの収束スポットは、それぞれ、3つのスポットが少しずつずれて重なった状態となる。しかし、このように収束スポットが3つに分かれると、収束スポットが一つの場合に比べて、フォーカス誤差信号やトラッキング誤差信号に劣化が生じ易くなる。この劣化は、収束スポットのずれ量の大きさに応じて大きくなる。他方、収束スポットのずれ量は、回折素子によって回折された0次回折光と±1次回折光の受光部上における間隔pに依存する。
請求項2の発明によれば、間隔pが間隔Qよりも小さく抑えられるため、収束スポットのずれ量を小さく抑えることができ、よって、フォーカス誤差信号やトラッキング誤差信号に生じる劣化を抑制することができる。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の光ピックアップ装置おいて、前記回折素子は、当該回折素子によって回折された±1次回折光による干渉縞が前記受光部上において互いに重なり合わないよう構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、以下のとおり、干渉縞の細分化を円滑に行うことができる。すなわち、回折素子によって回折された±1次回折光による干渉縞が受光部上において互いに重なり合うときの状態は、当該回折素子を配さない場合の元の干渉縞の一本一本がそれぞれ2つに分離されたときの状態と等価となる。この場合、干渉縞の細分化は、元の干渉縞を3つに分離する場合に比べて、細分化の程度が低くなり、このため、迷光の強度変化の起伏は、元の干渉縞を3つに分離する場合よりも大きくなる。よって、この場合には、元の干渉縞を3つに分離する場合よりも、トラッキング誤差信号に対する干渉縞の影響が大きくなる。
請求項3の発明によれば、回折素子によって回折された±1次回折光による干渉縞が受光部上において互いに重なり合わないため、元の干渉縞は、受光部上において3つの干渉縞(0次回折光による干渉縞と±1次回折光による干渉縞)に細分化される。よって、請求項3の発明によれば、受光部上における迷光の強度変化の起伏を円滑に抑制することができ、もって、トラッキング誤差信号に対する干渉縞の影響を抑制することができる。
請求項4の発明は、請求項1または2に記載の光ピックアップ装置において、前記回折素子は、当該回折素子によって回折された0次回折光群と±1次回折光群による干渉縞が前記受光部上において等間隔となるよう構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、干渉縞が受光部上において等間隔となるため、受光部上における迷光の強度変化の起伏を最も小さく抑制することができる。よって、本発明によれば、トラッキング誤差信号に対する干渉縞の影響を最も効果的に抑制することができる。
請求項5の発明は、請求項4に記載の光ピックアップ装置において、前記回折素子は、当該回折素子によって回折された0次回折光と±1次回折光の前記受光部上における間隔pが、当該回折素子を配さない場合に前記受光部上に生じる前記干渉縞の間隔Qの1/3となるよう構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、干渉縞が受光部上において等間隔となるため、上記請求項4の効果が奏される。加えて、この発明によれば、干渉縞を受光部上において等間隔とするための間隔pのうち最小の間隔が選択されるため、上記請求項2の発明の効果の説明にて述べた如く、収束スポットのずれ量を小さく抑えることができ、フォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号に生じる劣化を抑制することができる。すなわち、この発明によれば、トラッキング誤差信号に対する干渉縞の影響を最も効果的に抑制でき、同時に、収束スポットのずれによるフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号の劣化を効果的に抑制することができる。
請求項6の発明は、請求項1ないし5の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、前記回折素子と前記光検出器は一体化されていることを特徴とする。
この発明によれば、回折素子と光検出器の間の距離を調整する必要がないため、光学系をアセンブルする際の作業性を向上させることができる。また、回折素子と光検出器の距離が適正値に固定されるため、上記各発明による効果を適正に発揮させることができる。
なお、請求項6の発明における回折素子と光検出器の一体化は、たとえば、請求項7に記載の構成によって実現され得る。すなわち、この一体化は、光検出器のベース部に凹部を形成し、この凹部内にセンサ部を配置し、さらに、前記凹部を塞ぐようにして、回折素子を、ベース部の上面に固着することにより実現される。
請求項8の発明は、請求項1ないし7の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、前記回折素子は、前記メインビームと前記サブビームが空間的に分離される位置に配置されていることを特徴とする。
この発明によれば、メインビームと2つのサブビームを、入射領域が重ならない状態で、回折素子に入射させるこができる。よって、メインビームと2つのサブビームに対し適正な回折作用を付与することができる。
請求項9の発明は、請求項8に記載の光ピックアップ装置において、回折素子のうち、前記メインビームが通過する領域には回折作用を発現するための構造が形成されておらず、前記2つのサブビームが通過する領域に回折作用を発現するための構造が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、上記請求項2の効果の説明において述べた収束スポットのずれによるフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号の劣化を効果的に抑制することができる。すなわち、これら信号の劣化は、特に、高強度のメインビームを受光する受光部からの信号に起因して発生する。これに対し、請求項9の発明によれば、メインビームは回折素子による回折作用を受けないため、当該メインビームの収束スポットは受光部上において3つに分割されず、唯一つの収束スポットのみが受光部に投影される。したがって、請求項9の発明によれば、フォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号の劣化を効果的に抑制することができる。
以上のとおり、本発明によれば、各種信号特性に対する迷光干渉縞の影響を効果的に抑制し得る光ピックアップ装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
図1(a)に、実施の形態に係る光ピックアップ装置の構成を示す。なお、図7の構成例と同一部材には同一符号を付しその説明を省略する。
本実施の形態では、シリンドリ力ルレンズ16と光検出器17の間に回折素子20が配されている。ここで、回折素子20は、たとえば、同図(b)に示すように、透明基板201の表面に、凹凸による格子部202を形成した、最も一般的な表面レリーフ型回折格子とすることができる。なお、回折素子20の設計方法は、追って、図4を参照して説明する。
図2(a)は、回折素子20を配したときの光検出器17上における迷光干渉縞および信号スポットの様子を模式的に示す図である。図示の如く、本実施の形態では、回折素子20による回折作用によって、図13および図14に示す迷光干渉縞の一本一本がそれぞれ3分割され、全体として細かい縞となっている。なお、このとき、同時にメインビームとサブビームもそれぞれ回折されるため、センサ部上におけるメインビームとサブビームの収束スポットは、図示の如く、それぞれ、3つのスポットが少しずつずれて重なった状態となる。
図2(b)は、図13および図14の領域S1に相当する部分の光強度分布を示す模式図である。上記の如く、迷光干渉縞は、回折素子20による回折作用によって細分化されるため、センサ部上における迷光の強度分布は、図示の如く、小さい起伏で変動するものとなる。このように光強度分布の起伏が小さい場合には、干渉縞が光検出器17のセンサ部に対して位置変動したとしても、光検出器17からの出力信号が大きく変化することはない。よって、本実施の形態によれば、光検出器17の前段に迷光干渉縞を細分化するための回折素子20を配することにより、サブビーム信号に対する迷光干渉縞の悪影響を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、上記の如く、メインビームとサブビームがそれぞれ回折素子20によって回折されるため、センサ部上におけるメインビームとサブビームの収束スポットは、既に図2(a)を参照して述べた如く、それぞれ、3つのスポットが少しずつずれて重なった状態となる。しかし、このように収束スポットが3つに分かれると、収束スポットが一つの場合に比べて、フォーカス誤差信号やトラッキング誤差信号に劣化が生じ易くなる。この劣化は、特に、高強度のメインビームを受光するセンサ部からの信号に起因して生じる。その一方で、迷光の影響は、上記背景技術の項で説明した如く、サブビームに基づく信号に対して顕著に生じ、メインビームに基づく信号に対してはそれほど問題とならない。よって、迷光干渉縞の細分化は、メインビーム用のセンサ部上では行わずとも良いと言える。以上からすると、迷光干渉縞の細分化は、サブビーム用のセンサ部上において行えば良く、メインビーム用のサンサ部上では、むしろ、メインビームを回折することなく一つのビームスポットとして収束させるのが好ましいと言える。
図3(a)は、この点を考慮した場合の回折素子20の構成例である。この構成例では、メインビームが通過する部分(透明部20a)には格子部202が形成されず、2つのサブビームが通過する部分(回折領域20b)のみに格子部202が形成されている。
図3(b)は、そのときの光検出器17上における迷光干渉縞および信号スポットの様子を模式的に示すものである。この場合、サブビームを受光するセンサ部付近の迷光干渉縞のみ細分化され、メインビームを受光するサンサ部付近の迷光干渉縞は細分化されない。また、メインビームは回折素子20によって回折されないため、メインビームのスポットがセンサ部上において3つに分離されることはない。
次に、図4を参照して、回折素子20の設計方法について説明する。
まず、同図(a)を参照して、格子部202と光検出器17の受光面の距離をL、受光面上における0次回折光と+1次回折光および−1次回折光の間隔をpとすると、回折角θは、
θ=tan−1(p/L) …(3)
で与えられる。ここで、光の波長をλとし、光が透明基板201に垂直に入射すると想定すると、格子周期Λは、
Λ=λ/sin(θ)…(4)
となる。
ここで、間隔pは、同図(b)に示す如く、光検出器17の受光面上における迷光干渉縞の間隔(格子部202にて回折された後の迷光干渉縞の間隔)に反映される。なお、同図(b)は、光検出器17の受光面上における迷光干渉縞の回折状態を模式的に示す図である。図中、実線は、0次の回折光によって生じる干渉縞であり、点線は、中央の実線位置にて迷光干渉縞が回折された場合に生じる干渉縞のうち、±1次の回折光によって生じる干渉縞を示している。なお、両端の実線位置にて隣の迷光干渉縞が回折された場合に生じる、±1次の回折光による干渉縞は、便宜上、図示省略している。
回折素子20が配されない場合、迷光干渉縞は、同図(b)の実線の位置(0次回折光の位置)に位置づけられる。この場合、受光面上における迷光干渉縞の間隔はQである。これに対し、本実施の形態の如く回折素子20を配した場合には、一つ一つの迷光干渉縞がそれぞれ0次回折光と±1次回折光による3つの干渉縞に分離され、たとえば、同図(b)の実線の位置(0次回折光の位置)と点線の位置(±1次回折光の位置)に干渉縞が生じる。
ここで、0次回折光による干渉縞と±1次回折光による干渉縞の生じ方は、以下のとおり、図4における間隔pに依存して変化することとなる。よって、干渉縞の状態が適正となるように間隔pを適宜設定する必要がある。
たとえば、0次回折光による干渉縞と±1次回折光による干渉縞の間隔pが元々の迷光干渉縞の間隔Qに等しい場合、±1次回折光による干渉縞は0次回折光による干渉縞に重なるため、結果的に、回折素子20を配さない場合と同様の迷光干渉縞が受光面上に生じる。このような事態を避けるために、間隔pは、少なくとも、±1次回折光による干渉縞が0次回折光による干渉縞に重ならないように設定する必要がある。
また、間隔pを間隔Qの半分に設定した場合には、一つの迷光干渉縞に基づく±1次の回折光による干渉縞が、その隣の迷光干渉縞に基づく±1次の回折光による干渉縞と重なるため、結果的に、元の迷光干渉縞の一本一本がそれぞれ2つに分離された状態と等価となる。この場合、迷光干渉縞の細分化は、元の迷光干渉縞を3つに分離する場合に比べて、細分化の程度が低くなり、このため、迷光の強度変化の起伏は、図2(b)の場合よりも大きく(粗く)なる。よって、これを避けるために、間隔pは、一つの迷光干渉縞に基づく±1次の回折光による干渉縞が、他の迷光干渉縞に基づく±1次の回折光による干渉縞と重なることのないように設定するのが好ましい。
なお、間隔pを間隔Qの1/3または2/3に設定した場合には、図5(a)(b)に示す如く、一つの迷光干渉縞に基づく±1次回折光による干渉縞と、その隣の迷光干渉縞に基づく±1次回折光による干渉縞が、隣り合う2つの0次回折光による干渉縞の間に均等に配置されるようになる。このように、干渉縞の間隔を均等化することにより、図2(b)における迷光の強度変化の起伏を最も小さくすることができる。よって、最も好ましくは、間隔pは、一つの迷光干渉縞に基づく±1次回折光による干渉縞と、その隣の迷光干渉縞に基づく±1次回折光による干渉縞が、隣り合う2つの0次回折光による干渉縞の間に均等に配置されるように設定するのが良い。
ここで、上記のように間隔pを設定するには、数式(3)(4)に基づいて、間隔pが所期の値となるように、適宜、距離Lと格子周期Λの設定値を調整すれば良い。なお、数式(3)において、距離Lは、特に制約されるものではないが、好ましくは、メインビームとサブビームが、格子部202上において空間的に分離される距離に設定するのが良い。こうすると、図3に示すように、メインビームとサブビームをそれぞれ回折素子20の透明部20aと回折領域20bに入射させることができるようになる。
なお、図2(a)を参照して説明した如く、格子部202の回折作用によって、センサ部上におけるメインビームとサブビームの収束スポットは、それぞれ、3つのスポットが少しずつずれて重なった状態となる。ここで、各スポット間のずれ量は、間隔pが大きくなるに応じて大きくなる。よって、間隔pをあまり大きく設定すると、フォーカス誤差信号やトラッキング誤差信号に少なからず影響を与える惧れがある。このことから、間隔pは、元の迷光干渉縞どうしの間隔Qを超えない程度に設定するのが好ましい。即ち、p<Qとなるよう、間隔pを設定するのが良い。
たとえば、図5に示す例では、間隔pを間隔Qの1/3または2/3に設定した場合を示したが、間隔pを間隔Qの4/3または5/3に設定した場合にも同様に干渉縞の間隔は均等化される。しかし、こうすると、センサ部上におけるスポット間のずれ量が図5の場合に比べて大きくなり、その分、フォーカス誤差信号やトラッキング誤差信号が劣化する惧れがある。よって、この場合は、図5に示す如く、間隔pを間隔Qの1/3または2/3に設定し、より好ましくは、間隔pを間隔Qの1/3に設定するのが良い。
なお、この点は、間隔pを他の値に設定する場合も同様である。たとえば、間隔pを間隔Qの1/4に設定した場合と、間隔Qの5/4に設定した場合とでは、センサ部上における干渉縞の生じ方は同じであるが、スポット間のずれ量は、後者の方が大きくなる。よって、この場合は、間隔pを間隔Qの1/4に設定するのが適正であると言える。
以下に、回折素子20の具体的設計例を示す。この設計例は、光検出器17上の迷光干渉縞の間隔Qが約39μmと観測された光ピックアップ装置について適用されるものである。ここでは、回折後の干渉縞の間隔pが均等になるようにp=13μmとし、格子部202と光検出器17の受光面の距離Lを、L=1mmに設定している。ここで、半導体レーザ11の出力波長λがλ=405nmであるとすると、数式(3)および(4)から、格子周期Λは、Λ=31.2μmとなる。また、回折素子20の透明基板201を光学ガラス(BK7)から形成する場合には、格子深さ=244nm、デューティ比(格子周期に対する凸部幅の割合)=0.5のとき、回折比率は、+1次:0次:−1次=1:1:1となる。
この設計例によれば、センサ部上における干渉縞の間隔が等間隔になるため、迷光強度の起伏変動を最も効果的に抑制することができる。また、間隔pが間隔Qの1/3程度に抑えられているため、センサ部上におけるスポット間のずれ量を抑制することができ、よって、フォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号の劣化を抑制することができる。
なお、スポット間のずれによるフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号の劣化について、上記設計例の条件のもと、発明者がシミュレーションを行ったところ、焦点誤差信号(Sカーブ)およびトラッキング誤差信号の振幅減少は、この設計例による回折素子を配置しない場合に比べ、共に、10%程度に留まることが確認された。なお、このシミュレーションは、メインビームには回折作用を付与しないタイプの回折素子(図3参照)を想定して行った。よって、上記設計例による回折素子を用いる場合には、迷光干渉縞によるトラッキング誤差信号の劣化を効果的に抑制できるとともに、上記スポットずれによるフォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号の振幅劣化を抑制することができる。
なお、この設計例における条件、即ち、間隔pをp=Q/3とし、回折比率を+1次:0次:−1次=1:1:1にするとの条件は、迷光干渉縞の変動による信号劣化を最も効果的に抑制できるものであるが、フォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号の振幅劣化をさらに抑制する場合は、間隔pをこれより小さくしてスポット間のずれ量を小さくするか、あるいは、格子深さとデューティ比を調節して±1次の回折比率をさらに小さくすればよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に制限されるものではない。また、本発明の実施形態は、上記以外にも種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、光検出器17と回折素子20を別体としたが、図6に示すように、光検出器17と回折素子20を一体化してもよい。図6の構成例では、光検出器17のベース部17aに凹部が形成され、この凹部内に、3つの4分割センサ171、172、173(図9参照)を有するセンサ部17bが配置される。そして、凹部を塞ぐようにして、回折素子20が、ベース部17aの上面に固着される。ここで、凹部の深さは、回折素子20の格子部202とセンサ部17bの受光面の距離Lが予め設定された距離(たとえば、1mm)となるよう設定されている。この構成例によれば、回折素子20と光検出器17の間の距離を調整する必要がないため、光学系をアセンブルする際の作業性を向上させることができる。また、回折素子20の格子部202とセンサ部17bの受光面の距離が適正値の固定化されるため、本実施の形態による上述の効果を適正に発揮させることができる。さらに、回折素子20が凹部を塞ぐカバーガラスの機能も果たすため、構成の簡素化が図られる。
また、上記設計例では、次世代DVDを念頭に、レーザ波長を405nmとして回折素子の設計を行ったが、本発明は、次世代DVDの他に、既存のDVDやCD等にも適宜適用可能なものである。
さらに、光ピックアップ装置の光学系は、図1に示すものに限定されるものではなく、たとえば、ビームスプリッタ13が偏光ビームスプリッタに変更され、これに応じて、コリメータレンズ14と対物レンズ15の間にλ/4板が追加されたような光学系に本発明を適用することも可能である。
なお、回折素子20の配置位置は、迷光に対する回折作用を適正に発揮できる位置とする必要がある。たとえば、迷光の焦点位置近傍に配置した場合には、迷光に対する回折素子20の回折作用が適正に発揮され難い。回折素子20の配置位置は、迷光が十分広がった状態で回折素子20に入射するよう、光検出器17に接近させるのが好ましい。
また、上記実施の形態では、ビーム分岐素子としてビームスプリッタ13を用いたが、これ以外のビーム分岐素子、たとえば、ホログラム素子等を用いることもできる。
この他、上記実施の形態では、回折素子20を表面レリーフ型回折格子にて構成したが、これ以外のタイプの回折格子を用いても良い。
本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施の形態に係る光ピックアップ装置の構成を示す図 実施の形態に係る回折素子を配したときの光検出器上における迷光干渉縞と信号スポットの様子を模式的に示す図およびそのときのセンサ受光面上における光強度分布を模式的に示す図 実施の形態に係る回折素子の変更例を示す図およびこの回折素子を用いたときの光検出器上における迷光干渉縞と信号スポットの様子を模式的に示す図 実施の形態に係る回折素子の設計方法を説明する図 実施の形態に係る回折素子の設計方法を説明する図 実施の形態に係る回折素子と光検出器を一体化する場合の構成例を示す図 従来例に係る光ピックアップ装置の構成を示す図 ディスク上におけるレーザ光の照射状態と光強度分布を示す図 光検出器上におけるメインビームとサブビームの状態を示す図 従来例に係る迷光の光路を説明する図 従来例に係る迷光の照射状態を示す図 従来例に係る信号光と迷光の光強度分布を示す図 従来例の問題点を説明図(光検出器上における迷光干渉縞と信号スポットの様子を模式的に示す図) 従来例の問題点を説明図(光検出器上における迷光干渉縞と信号スポットの様子を模式的に示す図) 従来例の問題点を説明図(センサ受光面上における光強度分布を模式的に示す図) 従来例に係る迷光の抑制技術を説明する図 従来例に係る迷光の抑制技術を説明する図
符号の説明
11 半導体レーザ
12 回折格子
13 ビームスプリッタ(ビーム分岐素子)
15 対物レンズ
17 光検出器
17a ベース部
17b センサ部
20 回折素子
20a 透明部
20b 回折領域
201 透明基板
202 格子部

Claims (9)

  1. 積層方向に複数の記録層を有するディスクに対しレーザ光を照射する光ピックアップ装置において、
    前記レーザ光を出射する光源と、
    前記レーザ光をメインビームと2つのサブビームに分割する回折格子と、
    前記メインビームと2つのサブビームを前記複数の記録層のうちターゲットとされる記録層上に収束させる対物レンズと、
    前記メインビームと前記2つのサブビームの前記ターゲット記録層からの反射光をそれぞれ個別に受光する3つの受光部を有する光検出器と、
    前記光源から前記対物レンズに向かう前記レーザ光と前記光検出器に向かう前記反射光とを分離するビーム分岐素子と、
    前記ビーム分岐素子と前記光検出器の間に配されるとともに、前記回折格子における光学作用によって生じる、前記ターゲット記録層以外の記録層からの反射光の前記受光部上における干渉縞を、さらに細分化する回折素子と、
    を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、
    前記回折素子は、当該回折素子によって回折された0次回折光と±1次回折光の前記受光部上における間隔pが、当該回折素子を配さない場合に前記受光部上に生じる前記干渉縞の間隔Qよりも小さくなるよう構成されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 請求項1または2に記載の光ピックアップ装置おいて、
    前記回折素子は、当該回折素子によって回折された±1次回折光による干渉縞が前記受光部上において互いに重なり合わないよう構成されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 請求項1または2に記載の光ピックアップ装置において、
    前記回折素子は、当該回折素子によって回折された0次回折光群と±1次回折光群による干渉縞が前記受光部上において等間隔となるよう構成されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 請求項4に記載の光ピックアップ装置において、
    前記回折素子は、当該回折素子によって回折された0次回折光と±1次回折光の前記受光部上における間隔pが、当該回折素子を配さない場合に前記受光部上に生じる前記干渉縞の間隔Qの1/3となるよう構成されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、
    前記回折素子と前記光検出器は一体化されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 請求項6に記載の光ピックアップ装置において、
    前記光検出器のベース部に凹部が形成され、該凹部内にセンサ部が配置され、さらに、前記凹部を塞ぐようにして、前記回折素子が、前記ベース部の上面に固着されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、
    前記回折素子は、前記メインビームと前記サブビームが空間的に分離される位置に配置されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 請求項8に記載の光ピックアップ装置において、
    前記回折素子のうち、前記メインビームが通過する領域には回折作用を発現するための構造が形成されておらず、前記2つのサブビームが通過する領域に回折作用を発現するための構造が形成されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
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