JP2008117561A - 車両用前照灯 - Google Patents

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祐仁 永縄
Kenichi Takada
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Abstract

【課題】ステアリングの操舵方向に向けて光の照射方向をいち早く変更し、操舵先の路面等に十分な光を照射すると共に、操舵と異なる方向にも十分な光を照射し、ドライバーの視界を確保すると共に、外部からの見栄えが良く、回動時のグレア光の発生が抑制される車両用前照灯の提供。
【解決手段】車両用前照灯39の内部に、光源中心(フィラメント54a)周りに水平回動自在に支持され、車両進行方向に応じて、放電バルブ(光源)54から投影レンズ51を介して出射する光の照射方向を水平方向に変化させる灯具ユニット40と、灯具ユニット40の開口部(52c、52d)から出射する光を投影レンズ51による出射光と異なる方向に反射可能する左右サブリフレクタ(45〜48、66,67)を設け、左右サブリフレクタ(45〜48)間には、光の反射方向を制御する第二シェード63を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタ型灯具ユニットのスイブル制御を行うように構成された車両用前照灯装置に関するものである。
従来の車両用前照灯には、下記特許文献1(特開2005―186731号公報)に示す車両用灯具1がある。車両用灯具1は、図11(a)(b)に示す通り、ランプボディ2と前面の透明カバー3により形成された灯室4内に、ランプ(灯具)ユニット9が設けられている。ランプ(灯具)ユニット9は、放電バルブ5と、バルブ5の照射光を前方へ反射するリフレクタ6と、カットオフラインを形成するシェード7と、シェード7を通過した光を前方に向かって集光しつつ投影する凸レンズ型状の投光(投影)レンズ8によって構成される。
また、ランプ(灯具)ユニット9は、図11(b)に示す通り、アクチュエータ11上のスイブル駆動軸12に取り付けられる下端の連結ボス10と、上端の上支点軸13により、ランプボディ2に支持されたブラケット14に対して回動可能に取り付けられる。ランプユニット9は、図示しない制御回路によりスイブル駆動軸12が、車両の進行方向に応じた左右のステアリング操作(ステアリングの操舵方向)に連動して同一方向に回動し、光の照射方向を左右に変化させる。
即ち、前記車両用灯具1は、当該取付車両が蛇行路を走行する際や交差点を曲がる際にランプユニット9が、ステアリングの操舵方向と一致するように左右に回動することにより、当該自動車が曲がる方向の路面等へいち早く光を照射する。
特開2005−186731号
例えば、曲率半径の小さな曲線道路が左右交互に連続する蛇行路等のように、ステアリングによる操舵を短時間に左右繰り返す必要の有る道路を走行する場合、ドライバーは、ステアリング操作により車両が現在向いている方向の路面だけでなく、次に車両が曲がる方向、即ち、現在の操舵方向と反対方向の路面状況をいち早く確認しておく必要がある。
しかし、特許文献1の車両用灯具では、ランプユニット9が、ステアリングの操舵している方向へ回動してしまうため、操舵方向の路面にいち早く十分な光が照射される反面、操舵方向と反対方向の路面に照射される光は少なくなる。従って、上記蛇行路を走行する際に車両が次に曲がる方向の路面状況が、いち早く確認できない点で問題になっていた。
本願発明者は、このような問題を解決する手段として、ランプユニット9の外周側面に光の出射口を開口し、開口部周辺にサブリフレクタを取り付け、光源より前記出射口を通過した光をサブリフレクタによって、投光レンズ8からの出射光が照射されにくい方向に反射することにより、照射量不足を補うことを考えた。
しかし、ランプユニット9と前記サブリフレクタを一体に形成したものを水平回動させた場合には、ランプユニット9の重心バランスが悪くなり、回動軸にかかる負荷が大きくなり、なめらかな回動が困難になる。更に、回動時のサブリフレクタの移動量が大きくなるため、回動時にエクステンションとサブリフレクタ間が大きく離間し、回動時における灯具の内部構造の露出度が大きくなることにより見栄えが悪くなる。
本願発明は、上記問題を解決すべく案出されたものであって、ステアリングの操舵方向の路面等に向かい、投影レンズからいち早く十分な光を照射すると共に、前記投影レンズからの照射方向と異なる方向にも十分な光を照射する車両用前照灯であって、灯具ユニットの回動時に回動軸にかかる負荷が少なく、外部からの見栄えが良い車両用前照灯を提供するものである。
前記目的を達成するために、請求項1に係る車両用前照灯は、光を出射する光源と、前記光源から出射した光を車両前後方向に延びる光軸に向けて反射するメインリフレクタと、前記メインリフレクタによって反射した光を一部遮蔽してカットオフラインを形成するシェードと、前記メインリフレクタの前面に配置され、前記シェードを通過した光を前方に投影して照射する投影レンズと、を備えた灯具ユニットを内部に備えた車両用前照灯において、前記車両用前照灯は、前記灯具ユニットを水平回動可能に支持し、車両進行方向に応じて、前記投影レンズから出射する光の照射方向を水平方向に変化させる水平回動機構と、前記灯具ユニットの外壁面に設けた開口部と、 前記灯具ユニットの外壁面に設けた開口部と、ブラケットによりランプボディに支持され、前記開口部を通過して光源から出射する光を前記投影レンズから出射する光と異なる方向に反射可能なサブリフレクタと、を内部に設け、前記サブリフレクタに相対して前記灯具ユニットを回動させる。
(作用)サブリフレクタは、ランプユニットと別体に形成された上でランプボディの内部に固定され、ランプユニットのみが回動する。灯具ユニットは、車両の進行方向に合わせて水平回動することにより、投影レンズから出射する光の照射方向を車両の進行方向に向けて変化させ、サブリフレクタは、前記投影レンズから出射せずに灯具ユニット外壁面の開口部から出射した光を投影レンズから出射した光が照射されない方向に向けて反射する。
また、回動時のランプユニットの重心バランスは、ランプユニットのみが回動することによって、ランプユニットが小型軽量化されるために向上し、回動軸にかかる付加が低減される。更に、サブリフレクタが別体となって固定されるため、灯具ユニットとサブリフレクタが、一体として回動する場合におけるエクステンションとサブリフレクタ間の離間、即ち、内部構造の露出は発生しない。
また、請求項2は、請求項1記載の車両用前照灯であって、前記水平回動機構は、灯具ユニットが、光源を通る同一の中心軸を備える一対の支点軸によって水平回動可能に支持され、前記灯具ユニットが、光源の位置を中心として回動する。
(作用)灯具ユニットは、光源の位置を通る中心軸周りに回動するため、灯具ユニット内の光源は、移動することなくその場で回動する。従って、サブリフレクタに対する光源の出射位置は、灯具ユニットが回動してもズレが少ないため、光源からサブリフレクタへ向けて出射される光のズレが大幅に減少することにより、グレア光等発生の原因となるサブリフレクタ反射面上への光の入射漏れやサブリフレクタによる光の反射方向の変化が大幅に減少する。
また、請求項3は、請求項1又は2に記載された車両用前照灯であって、前記サブリフレクタは、前記光源から出射した光の一部を車両後方側に向けて反射する第一サブリフレクタと、前記反射光を車両前方側に反射する第二サブリフレクタによって構成される。
(作用)光源と第二サブリフレクタとの間に配置された第一サブリフレクタが、光源から出射した光の一部を第二サブリフレクタに向けて反射して中継し、第二サブリフレクタが、前記反射光を車両前方側に再反射することにより、一回の反射では反射光を照射しにくい方向に光を反射する。
また、請求項4は、請求項3に記載された車両用前照灯であって、前記第一サブリフレクタは、第一焦点となる光源から反射した光が、前記第一サブリフレクタと前記第二サブリフレクタとの間に第二の焦点を結ぶ、略楕円面形状の反射面を備え、前記第二焦点の近傍には、前記反射光の一部を遮光する第二シェードが設けられている。
(作用)第二シェードは、灯具ユニットの回動により光源の出射位置が移動し、第一サブリフレクタから第二サブリフレクタへ反射される光の反射方向が変化する場合であっても、第二サブリフレクタへの出射光の出射方向を制御することにより、第二サブリフレクタの反射面以外に光が入射することを防止し、また第二サブリフレクタの反射光が、所定配光範囲以外を照射することを防止する。従って、グレア光の発生、配光位置のズレ及び配光パターンのムラを生じることがない。
また、請求項5は、請求項4に記載された車両用前照灯であって、前記第二シェードが、前記第二サブリフレクタと一体に形成されている。
(作用)第二シェードは、第一サブリフレクタの反射面近くから形成することにより、より多くの反射光を制御できるため、第二サブリフレクタへの光の出***度が一層向上する。
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る車両用前照灯によれば、灯具ユニットが、ステアリングを操舵した方向の路面等に、投影レンズからの出射光をいち早く十分に照射するだけでなく、本来灯具ユニットから外部に出射されずにロス光となっていた光をサブリフレクタが、投影レンズからの出射光が照射されにくい方向に反射することによって有効活用し、ステアリング操舵方向と異なる方向の路面等にも十分な光を照射する。従って、ドライバーは、左右のステアリング操舵を頻繁に繰り返す蛇行路のような道路であっても、車両が進行していく路面状況をいち早く視認できるため、安全性が確保される。
また、灯具ユニットは、小型軽量化されることによって回動軸にかかる負荷が軽減されるため、滑らかに回動出来るようになる。更に、サブリフレクタが別体となって固定されるため、灯具ユニットとサブリフレクタが、一体として回動する場合におけるエクステンションとサブリフレクタ間の離間、即ち、内部構造の露出は発生せず、見栄えが向上する。
請求項2に係る車両用前照灯によれば、光源位置からサブリフレクタへ出射される光の出射方向のズレを最小限に抑えることにより、非制御光の発生が最小限に抑制されるため、グレア光の発生、配光位置のズレ及び配光パターンのムラを生じることがない。
請求項3に係る車両用前照灯によれば、車両用前照灯の内部に固定されたサブリフレクタに照射されずに抜けてしまい、配光に関与しないうロス光が、光源と前記サブリフレクタとの間に別途中継用の(第一)サブリフレクタを介在させ、後方側の(第二)サブリフレクタへ反射させることにより減少する。従って、第二サブリフレクタから車両前方側へ向けて反射される、車両進行方向以外の路面等へ照射される光は、ロス光が少なく、一層光量が多くなる。
一方、車両進行方向以外の路面等へ照射される光は、光源から一のサブリフレクタにより直接車両前方側へ向けて光を反射する場合に比べて、サブリフレクタ反射面の仰角が更に自在に設定できるため、より広範囲(広角度)に光を反射することができ、光の照射方向の設定制御が容易になる。
請求項4に係る車両用前照灯によれば、灯具ユニットの回動により、光源が移動したとしても、第二シェードが、第二サブリフレクタ反射面上への光の入射漏れ等を防止することで非制御光の発生を最小限に抑制するため、グレア光、配光ズレ及び配光ムラの発生が大幅に抑制され、車両用前照灯における光の配光精度が向上する。
請求項5に係る車両用前照灯によれば、第一サブリフレクタから第二サブリフレクタに向けた反射光の出***度が一層向上することにより、グレアや配光ムラの発生が一層低減され、車両用前照灯における光の配光精度が一層向上する。
次に、本発明の公的な実施形態を、以下の実施例1から3に基づいて説明する。
図1〜図10は、本発明の実施例を示すもので、図1は、本発明の実施例1に係る各反射面の位置関係を示す斜視図。図2は、各反射面の位置関係を正面から表す図、図3は、図2のA−A断面図、図4は、図2のB−B断面図、図5は、第二シェードを表す、図2のC−C断面図、図6は、図3に光線を書き込んだ光路図、図7は、図4に光線を書き込んだ光路図、図8は、実施例1の車両用前照灯が形成する配光パターンを示す模式図であって、(a)図は、車両正面を見た配光パターンを示す図、(b)は、車両上方から見た配光パターンを示す図、図9は、本発明の実施例2に係る車両用前照灯の縦断面図、図10は、本発明の実施例3に係る車両用前照灯の横断面図である。
図1〜図5に示す通り、実施例1の車両用前照灯(車両右側用前照灯)39は、ランプボディ18の前面開口部を覆うアウターレンズ19との内側に形成された灯室Sに灯具ユニット40と、第一サブリフレクタ(45,46)及び第二サブリフレクタ(47,48)と、を内蔵して構成されている。
灯具ユニット40は、プロジェクタ型の灯具ユニットであって、内側にそれぞれ反射面(41a,42a)を形成した上部メインリフレクタ41と下部メインリフレクタ42を備え、上部メインリフレクタ41の上方に、第三サブリフレクタ43を備え、下部メインリフレクタ42の下方に、順番に第五サブリフレクタ68と第四サブリフレクタ44をそれぞれ備えている。
上下各メインリフレクタ(41、42)の後端部中心軸上には、バルブ挿入口53が形成され、放電バルブ54(光源、メタルハライドバルブ等を使用)が挿着されている。
更に、上下各メインリフレクタ(41、42)には、光軸前方に向かってレンズホルダー52が形成され、その先端中央に前側が凸型で後側が光軸Aに垂直な平面(入射面51a)を持つ投影レンズ51が固定され、バルブ54と投影レンズ51との間には、光軸Aと上端縁55aが直行するシェード55が設けられている。シェード55は、光軸Aのやや下方に配置され、放電バルブ54から直接出射した光と反射面(41a、42a)による反射光のうち、投影レンズ51の下部方向へ向かう光を遮蔽し、シェード55を通過した光は、投影レンズ51から前方に出射する。
また、上部メインリフレクタ41の上面には、上支点軸57が、上方へ突出し、下部メインリフレクタ42及び第五サブリフレクタ68の下面には、下支点軸となるスイブルモーター58の駆動軸58aを固定する連結ボス56が、下方へ突出している。ランプボディ18には、上下に軸支部(59a、59b)を備え、灯具ユニット40を回動自在に支持するブラケット59(一部省略)が、エイミング機構(図示せず)を介して支持される。
下端軸支部59bには、スイブルモーターユニット58が取り付けられ、駆動軸58aが、下端軸支部59bを挿通した状態で回動自在に設けられている。上支点軸57aは、上端軸支部59aに回動自在に支持され、連結ボス56は、駆動軸58aに固定され、回動自在に支持される。駆動軸58aと上支点軸57は、共にフィラメント(光源中心)54aを通る同軸の回動軸Lを構成する。ブラケット59上において、灯具ユニット40は、回動軸Lを中心として水平回動自在に支持される。
また、図4に示すとおり、灯具ユニット40を挟んだ両側には、ランプボディ18に固定された左右第一サブリフレクタ(45,46)及び左右第二サブリフレクタ(47,48)が、それぞれ一対ずつ設けられている。右第一及び第二サブリフレクタ(45,47)は、車両外側に、左第一及び第二サブリフレクタ(46,48)は車両内側に設けられている。左右第一サブリフレクタ(45,46)は、左右第二サブリフレクタ(47,48)とそれぞれ一体に組み付けられ、ブラケット(61,62)に支持される。
ブラケット(61,62)は、ブラケット59と一体として形成されている。ブラケット(61,62)に固定された左右第一及び第二サブリフレクタ(45から48)とブラケット59に支持された灯具ユニット40は、一体化されたブラケット(59,61,62)の少なくとも3箇所を支持し、前記各支持点が、独立してブラケット(59,61,62)を前後動作させるエイミング機構(図示せず)により、ランプボディ18に対し、上下方向並びに左右方向に傾動自在に支持される。従って、灯具ユニット40と、左右第一及び第二サブリフレクタ(45から48)は、一体となってエイミング調整が可能となる。
尚、レンズホルダー52の上部及び下部には、バルブ54から第三から第五サブリフレクタ(43,44,68)へと光を通過させる出射口(52a,52b)がそれぞれ形成され、レンズホルダー52の左右には、左右第一サブリフレクタ(45,46)へ光を透過させる出射口(52c,52d)がそれぞれ形成されている。ここで、上部開口部52aの前方には、第六サブリフレクタ49が形成され、下部開口部52bの前方には、第六サブリフレクタ49と上下対向する位置に第七サブリフレクタ50が形成され、第七サブリフレクタ50の前方に、第六サブリフレクタ49からの反射光を通過させる出射口52eが形成されている。
灯具ユニット40は、車両の左右ステアリング操舵に基づいて図示しない制御回路から発信された制御信号を受けて、スイブルモーターユニット58の駆動軸58aが、前記操舵方向に回動することにより、ランプボディ18に固定された左右第一及び第二サブリフレクタ(45〜48)に相対して回動軸Lの周りを左右に回動する。その際、回動軸L上に位置するフィラメント54a(光源)は、移動することなくその場で回動するため、フィラメント54aから左右第一及び第二サブリフレクタ(45〜48)へ出射する光は、出射方向のブレが少ない。従って、本実施例における車両用前照灯は、灯具ユニット40が回動しても、グレア光、配光ズレ及び配光ムラが少ない。
以下、各リフレクタについて説明する。上下メインリフレクタ41及び42は、光源からの光を投影レンズ51に反射し、車両用前照灯39のメインの配光を形成する。上下メインリフレクタ(41、42)の内側の反射面(41a、42a)は、垂直断面形状が、共に集光に寄与する略楕円面形状に形成され、水平断面形状が、共に幅方向への拡散に寄与する略楕円面形状で形成されている。。また、放電バルブ54が保持される反射面41aの中心軸上には、光軸Aが形成される。
左右第一サブリフレクタ(45,46)は、放電バルブ54の前方右側及び前方左側にそれぞれ配置され、各反射面(45a,46a)が、出射口(52c,52d)に対向している。反射面(45a,46a)は、集光に寄与する略回転楕円形状に形成され、その下端には、車両後方側に向かって、配光範囲を制御する切欠穴63aが形成された第二シェード63が設けられている。
左右第二サブリフレクタ(47,48)は、上メインリフレクタ41の右側及び左側側方において、内側の反射面(47a,48a)が、左右第一サブリフレクタの反射面(45a,46a)に対して斜め下方で対向するように配置される。反射面(47a,48a)は、垂直断面形状が、反射光を略平行光にする略放物面形状に形成され、水平断面形状が、拡散に寄与する自由曲面形状に形成されている。
第三サブリフレクタ43及び第四サブリフレクタ44の各反射面(43a、44a)は、上下メインリフレクタ(41,42)の上方及び下方において、それぞれ出射口(52a,52b)に対向している。各反射面(43a、44a)は、垂直断面形状が、反射光を略平行光にする略放物面形状に形成され、水平断面形状が、拡散に寄与する前方へ向かって末広がりの「への字型」断面か自由曲面形状に形成され、前記各反射面(43a、44a)の中心軸が光軸Aと平行に形成されている。
第五サブリフレクタ68は、下メインリフレクタ42と第四サブリフレクタ44に挟まれる位置において、放電バルブ54と対向するように形成され、縦横断面形状が、反射光を略平行光にする略放物面形状に形成されている。反射面68aは、中心軸が光軸Aに対して水平方向に角度を成しており、車両外側に傾いて形成されている。
第六サブリフレクタ49は、光源中心54aの斜め上方におけるレンズホルダー52の上部に形成され、垂直及び水平断面が、略回転楕円曲面形状であって、中心軸が光軸Aと角度を成すように形成された反射面49aが内側に設けられている。第七サブリフレクタ50は、レンズホルダー52の下部において第六サブリフレクタ49と上下対向する位置に形成され、垂直断面形状が、反射光を略平行光にする略放物面形状に形成され、水平断面形状が拡散に寄与する自由曲面形状であって、その中心軸が車両外側方向に向かって光軸Aと角度を成すように形成された反射面50aが内側に設けられている。
次に、図6,7により各リフレクタによる配光を説明する。放電バルブ54(フィラメント54a、第一焦点F1)からの出射光は、一部が反射面(41a、42a)で反射され、シェード55で遮蔽された光を除き、入射面51aからレンズ51に入射する。投影レンズ51は、後方焦点が、反射面(41a、42a)の前方第二焦点F2の近傍に位置するように配置されている。シェード55を通過した光は、図6に示すとおり、垂直方向においては、前記シェードの上端縁55a前方の第二焦点F2近傍において略集光し、レンズ51から前方へ略平行光として出射する。また、水平方向においては、その集光位置をかなり前方へ移動させるようになっており、水平方向へ拡散する。レンズ51から出射した光は、車両前方にメインの配光を形成する。
左右第一サブリフレクタの反射面(45a,46a)は、フィラメント(光源中心)54aを第一焦点とした放電バルブ54から、出射口(52c,52d)を通過した光を車両後方側の左右第二焦点F3近傍に向けて反射する。前記反射光は、一部が図5に示す第二シェードを構成する切欠穴63aの縁部によって遮光され、集光した一部が左右第二焦点F3近傍を経由して切欠穴63aを通過し、左右第二サブリフレクタ(47,48)へ向けて入射する。
左右第二サブリフレクタ反射面(47a,48a)へ入射する光の照射範囲は、第二シェード63の切欠穴63aの形状や大きさに基づき制御される。例えば、図4及び図5に示す実施例1のように、切欠穴63aが、略長方形形状である場合、切欠穴63aの縦幅又は横幅が拡大すれば、それぞれの照射幅も拡大し、縦幅又は横幅が縮小すれば、それぞれの照射幅も縮小する。
従って、切欠穴63aの大きさと形状は、第二サブリフレクタの反射面(47a,48a)の大きさと形状に基づき形成される。切欠穴63aは、フィラメント54aの位置が移動し、左右第一サブリフレクタ(45,46)から左右第二サブリフレクタ(47,48)へ反射される光の反射方向が変化しても、第二サブリフレクタの反射面上に向けて出射(反射)される光の出射方向を一定にし、グレア光の発生を抑制する。また、切欠穴63aは、第二サブリフレクタ反射面(47a,48a)の大きさが左右第一サブリフレクタ反射面(45a,46a)の大きさに比べて小さい場合でも、反射面(47a、48a)の大きさに対応した範囲へ光を出射し、反射面(47a、48a)への入射漏れを抑制する。
左右第二リフレクタの反射面(47a,48a)は、ランプボディ18へ固定する際の設置角(上下角含む)に応じて、入射された反射光を車両前方側から車両斜め前方側にかけて反射し、前記反射光は、車両の斜め前方に補助の配光を形成する。
第三及び第四サブリフレクタの反射面(43a、44a)は、放電バルブ54から、開口部(52a,52b)を通過して入射した光をそれぞれ車両前方側に反射し、車両前方に補助の配光を形成する。反射面(43a、44a)は、中心軸が光軸Aに対して角度を成すように設置された場合には、光軸Aから当該角度傾いた方向に配光を形成する。
第五サブリフレクタ68は、反射面68aの中心軸が、光軸Aと成す角度に応じて、放電バルブ54からの出射光を車両斜め前方側(本実施例では右斜め前)に向かって反射し、車両外側方向への配光を形成する(図7参照)。
第六サブリフレクタ49の反射面49aは、放電バルブ54から出射した光を開口部52eを介して下方の反射面50aへ向けて反射する。反射光は、前方第二焦点F4で集光し、第七サブリフレクタ50の反射面50aにより再度反射される。反射面50aは、その中心軸が光軸Aと成す角度に応じて、車両斜め前方側(本実施例では右斜め前。図7を参照)に光を反射し、車両外側方向への配光を形成する
図8により、実施例1の車両用前照灯が形成する配光パターンを説明する。符号101は、投影レンズ51を通過して前方に出射した光が形成する基本(メイン)配光パターンである。符号102は、シェード55により形成されたカットオフラインである。符号103は、左右第一及び第二サブリフレクタ(45〜48)によって形成された補助配光パターンである。符号104は、第三及び第四サブリフレクタ(43,44)によって形成された補助配光パターンである。符号105は、第五サブリフレクタ68と第七サブリフレクタ50が形成した補助配光パターンである。
灯具ユニット40に一体化された投影レンズ51、第三及び第四サブリフレクタ(43,44)、第五サブリフレクタ68及び第七サブリフレクタ50は、左右のステアリング操舵(車両が曲がる方向)に従い、灯具ユニット40と共に左右に回動する。従って、配光パターン(101、104、105)は、図8(a)中において左右に揺動し、図8(b)においては、Oを中心として左右に揺動し、ステアリング操舵先の路面にいち早く光を照射する。
一方、左右第一及び第二サブリフレクタ(45〜48)は、ランプボディ18に固定されているため、補助配光パターン103は、灯具ユニット40が揺動し、配光パターン(101、104、105)が移動しても、常に一定方向を向いているため、現在のステアリング操舵と逆の方向(車両が次に曲がる方向)に十分な光を照射する。従って、ドライバーは、曲率半径の小さな蛇行路等であっても進行する先をいち早く視認することが出来る。
また、補助配光パターン103は、第二シェード63が、第二サブリフレクタ(47,48)への出射光の出射方向を制御することにより、反射面(47a,48a)への光の入射漏れと反射面(47a,48a)による光の反射方向の変化が防止され、グレア光の発生、配光位置のズレ及び配光パターンのムラを生じることがない。
尚、実施例1の配光パターンの発生位置は、あくまで例示的なものでメインリフレクタ(41,42)と各サブリフレクタ(43〜48及び50)の反射面を向ける方向を変えることにより自在に変更出来るものである。また、第三及び第四サブリフレクタ(43,44)は、灯具ユニット40に一体化せずにランプボディ18に固定することにより、左右第一及び第二サブリフレクタ(45〜48)と同様の固定した配光パターンとすることも出来る。
次に、図9より実施例2の車両用前照灯を説明する。実施例2の車両用前照灯は、灯具ユニット40の回動軸L‘が、フィラメント(光源中心)54a上でなく、灯具ユニット40の重心上に形成するように、灯具ユニット40に上支点軸57とスイブルモーターユニットの駆動軸58aを設けた以外、実施例1と同一の構成になっている。回動軸L’が灯具ユニット40の重心上に形成された場合、上支点軸57とスイブルモーターユニットの駆動軸58aにかかる負荷が減少し、灯具ユニット40の回動に対する耐久性が向上する。
尚、実施例2において、フィラメント(光源中心)54aは、灯具ユニット40が回動すると、重心軸上の回動軸Lの周辺を左右に回動し、光源位置が変化する。しかし、光源から左右第一サブリフレクタへ向けた光の出射方向が変化することにより、左右第二サブリフレクタ(47,48)への反射光の反射方向が変化しても、第二シェード63が、反射面(47a,48a)を外す光線や、反射面(47a,48a)による反射光の反射方向を変化させる光線を遮光する。従って、光源位置が移動してもグレア光、配光ズレ及び配光ムラの発生は、抑制される。
また、図10により、実施例3の車両用前照灯を説明する。実施例3の車両用前照灯は、灯具ユニット40の両側においてランプボディに固定される左右第一及び第二サブリフレクタ(45〜48)が、一対の左右サブリフレクタ(66,67)に変更されている以外、実施例1と同一の構成となっている。灯具ユニット40は、左右のステアリング操舵に合わせて左右に回動し、左右サブリフレクタ(66,67)は、灯具ユニット40の左右回動に際し、反射面(66a,67a)が、投影レンズ51が照射しない車両前方に対し、開口部(52c,52d)から出射した光を直接反射する。
尚、各実施例における切欠穴63aの形状は、左右第二サブリフレクタの反射面(47a,48a)への光の入射方向や反射面(47a,48a)の大きさや形状に合わせて、略長方形だけでなく、楕円形、丸、三角形、等々、様々な形状にすることが出来る。
本発明の実施例1に係る各反射面の位置関係を示す斜視図である。 各反射面の位置関係を正面から表す図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 第二シェードを表す、図1のC−C断面図である。 図2に光線を書き込んだ光路図である。 図3に光線を書き込んだ光路図である。 実施例1の車両用前照灯が形成する配光パターンを示す模式図である。 (a) 車両正面を見た配光パターンを示す図。 (b) 車両上方から見た配光パターンを示す図。 発明の実施例2に係る車両用前照灯の縦断面図である。 本発明の実施例3に係る車両用前照灯の横断面図である。 特許文献1の車両用灯具を表す図である。 (a) ランプユニット構成を表す縦断面図である。 (b) ランプユニットの回動構造を表す斜視図である。
符号の説明
39 車両用前照灯
40 灯具ユニット
41 上メインリフレクタ
45 右第一サブリフレクタ
45a 反射面
46 左第一サブリフレクタ
46a 反射面
47 右第二サブリフレクタ
48 左第二サブリフレクタ
51 投影レンズ
54 放電バルブ(光源)
54a フィラメント(光源中心)
55 シェード
57 上支点軸
58 スイブルモーターユニット
58a 駆動軸
63 第二シェード
63a 切欠孔
102 カットオフライン
A 光軸
L、L’ 回動軸

Claims (5)

  1. 光を出射する光源と、前記光源から出射した光を車両前後方向に延びる光軸に向けて反射するメインリフレクタと、前記メインリフレクタによって反射した光を一部遮蔽してカットオフラインを形成するシェードと、前記メインリフレクタの前面に配置され、前記シェードを通過した光を前方に投影して照射する投影レンズと、を備えた灯具ユニットを内部に備えた車両用前照灯において、
    前記車両用前照灯は、前記灯具ユニットを水平回動可能に支持し、車両進行方向に応じて、前記投影レンズから出射する光の照射方向を水平方向に変化させる水平回動機構と、
    前記灯具ユニットの外壁面に設けた開口部と、
    ブラケットによりランプボディに支持され、前記開口部を通過して光源から出射する光を前記投影レンズから出射する光と異なる方向に反射可能なサブリフレクタと、を内部に設け、前記サブリフレクタに相対して前記灯具ユニットを回動させることを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記水平回動機構は、灯具ユニットが、光源を通る同一の中心軸を備える一対の支点軸によって水平回動可能に支持され、前記灯具ユニットが、光源の位置を中心として回動することを特徴とする、請求項1記載の車両用前照灯。
  3. 前記サブリフレクタは、前記光源から出射した光の一部を車両後方側に向けて反射する第一サブリフレクタと、前記反射光を車両前方側に反射する第二サブリフレクタによって構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用前照灯。
  4. 前記第一サブリフレクタは、第一焦点となる光源から受けて反射した光が、前記第一サブリフレクタと前記第二サブリフレクタとの間に第二の焦点を結ぶ、略楕円面形状の反射面を備え、
    前記第二焦点の近傍には、前記反射光の一部を遮光する第二シェードが設けられたことを特徴とする請求項3記載の車両用前照灯。
  5. 前記第二シェードは、前記第一サブリフレクタと一体に形成されたことを特徴とする請求項4記載の車両用前照灯。
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