JP2006079877A - 車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】 奥行きが狭いスペースであっても車両への設置が可能であると共に、車両の走行状況に応じて複数種類の配光パターンを形成することができ、車両前方の視認性を必要に応じて高めることができるプロジェクタ型の車両用前照灯を提供する。
【解決手段】 車両用前照灯10は、灯室内に、車両前後方向に延びるレンズ中心軸Ax上に配置された投影レンズ11と、投影レンズ11の後方に設けられて光軸Vxがレンズ中心軸Axと直交するように配置されたリフレクタ24と、リフレクタ24に対して挿入固定された放電バルブ22と、リフレクタ24の光軸Vx上において回動可能に配置された選択反射部材25と、投影レンズの後方焦点Fo近傍に位置する選択反射部材25の各反射面26,27,28の一端部に設けられ、異なる配光パターンのカットオフラインを形成する明暗境界形成部26a,27a,28aと、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用前照灯に係り、特に奥行きが従来構造より短縮されたプロジェクタ型の灯具ユニットを備えた車両用前照灯に関する。
従来より、プロジェクタ型の灯具ユニットにより車両前方へ向けて光照射を行う車両用前照灯が知られている。
このプロジェクタ型の灯具ユニットは、車両前後方向に延びる光軸上近傍に配置された光源バルブからの光を、リフレクタにより前方へ向けて光軸寄りに集光反射させ、この反射光をリフレクタの前方に設けられた投影レンズを介して灯具ユニット前方へ照射する。この灯具ユニットにより、上端部にカットオフラインを有する配光パターンを形成する場合には、投影レンズの後方側焦点近傍にシェードを設け、このシェードによりリフレクタからの反射光の一部を遮蔽してカットオフラインを形成するのが一般的である。
また、灯具ユニットの光束利用率を高めて大光量光学系を構成するために、シェードの反射面で反射した光を投影レンズに入射させて前方に投影する光学系を有する車両用前照灯もある。
例えば、特許文献1に記載の車両用灯具では、投影レンズのレンズ中心軸上に光源が配置されており、光源からの光源光をリフレクタによって前方に反射し、この反射光が投影レンズを介して前方に投影される。そして、このリフレクタからの反射光の一部が遮蔽板(シェード)によって遮蔽されると共に、内面鏡部(反射面)によって反射されてカットオフラインを形成する。ここで、遮蔽板の内面鏡部は、投影レンズのレンズ中心軸に平行に配置されており、遮蔽板の内面鏡部で反射した光もまた投影レンズに入射して前方に投影される。
このように、特許文献1に記載の車両用灯具では、遮蔽板によって遮られた光が前方に投影されるように遮蔽板を配置することにより、光束利用率を高め、車両用灯具の視認性を高めている。
特開2000−348508号公報
ところで、一般に車両用前照灯は、設置される車両のデザインに応じて設計されることが多いが、車両のデザインによっては、車両用前照灯を配置するためのスペースが制限されることもある。特に、車両用前照灯を配置するスペースとして奥行き(車両前後方向長さ)が制限される場合には、上述の特許文献1に開示されているような投影レンズ、光源、リフレクタが一直線上に配置される構成は不向きであり、改良が望まれている。
また、上述の特許文献1に記載された構成のプロジェクタ型の車両用前照灯は、遮蔽板の内面鏡部で反射した光を投影レンズに入射して前方に投影するすれ違いビーム用と、リフレクタからの光を遮蔽することのない位置に遮蔽板を回動させてリフレクタからの光を遮蔽しない走行ビーム用と、の2種類の配光パターンを形成することしかできない。
そこで、雨天走行時における前方の路面部分の視認性を向上させる為に配光パターンに暗部を形成したり、高速走行時の車両前方の視認性を向上させる為に配光パターンの中央部にホットゾーンを形成したりして、3種類以上の配光パターンを形成することはできなかった。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、奥行きが狭いスペースであっても車両への設置が可能であると共に、車両の走行状況に応じて複数種類の配光パターンを形成することができ、車両前方の視認性を必要に応じて高めることができるプロジェクタ型の車両用前照灯を提供することである。
本発明の上記目的は、ランプボディとカバーで形成された灯室内に、車両前後方向に延びるレンズ中心軸上に配置された投影レンズと、前記投影レンズの後方に設けられて光軸が前記レンズ中心軸と交差するように配置されたリフレクタと、前記リフレクタに対して挿入固定された光源バルブと、前記リフレクタの光軸上に回動可能に配置されると共に、前記リフレクタからの反射光を前記投影レンズに向けて選択的に反射する複数の反射面を有する選択反射部材と、前記投影レンズの後方焦点近傍に位置する前記選択反射部材の各反射面の一端部に設けられ、異なる配光パターンのカットオフラインを形成する明暗境界形成部と、を備えた車両用前照灯により達成される。
望ましくは、前記光源バルブの光軸が、車両幅方向に延びることを特徴とする。
望ましくは、前記選択反射部材が、車両幅方向に延びる水平軸を中心に回動することを特徴とする。
望ましくは、前記リフレクタの反射面が、前記光源バルブの発光部を第1焦点とし、前記投影レンズの後方焦点近傍を第2焦点とする略楕円面状に形成されていることを特徴とする。
望ましくは、前記リフレクタからの反射光を車両前方に向けて反射する反射面を有する付加リフレクタが設けられることを特徴とする。
望ましくは、前記選択反射部材の反射面が、アルミ蒸着により形成されることを特徴とする。
以上説明したように、本発明の車両用前照灯によれば、車両前後方向に延びるレンズ中心軸上に配置された投影レンズの後方に設けられたリフレクタの光軸が前記レンズ中心軸と交差するように配置されると共に、リフレクタからの反射光を前記投影レンズに向けて選択的に反射する光学系を有しており、光源バルブが前記リフレクタに対して挿入固定される。
そこで、本発明の車両用前照灯は前後長が短くなり、奥行を浅くすることが可能となって車両への取付けが容易となる。
また、前記リフレクタからの反射光を前記投影レンズに向けて選択的に反射する複数の反射面を有する選択反射部材が、前記リフレクタの光軸上に回動可能に配置されると共に、異なる配光パターンのカットオフラインを形成する明暗境界形成部が、前記投影レンズの後方焦点近傍に位置する前記選択反射部材の各反射面の一端部に設けられている。
そこで、前記選択反射部材を回動させて複数の反射面の切換えを車両走行状況に応じて行えば、車両の走行状況に応じた複数種類の配光パターンで光照射を行うことができ、夜間運転時の視認性を向上させたプロジェクタ型の車両用前照灯を得ることができる。
ここで、「車両走行状況」とは、車両走行に関連する各種の状態や外部情報を意味するものであって、例えば車速、舵角、車両姿勢、前走車との車間距離、天候、ナビゲーション情報等が該当する。
従って、奥行きが狭いスペースであっても車両への設置が可能であると共に、車両の走行状況に応じて複数種類の配光パターンを形成することができ、車両前方の視認性を必要に応じて高めることができるプロジェクタ型の車両用前照灯を提供できる。
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る車両用前照灯を詳細に説明する。(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る車両用前照灯10は、素通し状の透明カバー(カバー)14とランプボディ12とで形成された灯室内に、灯具ユニット20が収容されている。
灯具ユニット20は、図2及び図3にも示すように、プロジェクタ型の灯具ユニットであり、車両前後方向に延びるレンズ中心軸Ax上に配置された投影レンズ11と、前記投影レンズ11の後方に設けられて光軸Vxが前記レンズ中心軸Axと直交するように配置されたリフレクタ24と、前記リフレクタ24に対して挿入固定された放電バルブまたはハロゲンバルブ(光源バルブ)22と、前記リフレクタ24の光軸Vx上において車両幅方向に延びる水平軸を中心に回動可能に配置された選択反射部材25と、を備えている。
投影レンズ11は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸レンズからなり、その後方側焦点Foを含む焦点面上の像を反転像として前方へ投影するようになっている。上記レンズ中心軸Axは、正確には水平方向に対して前方へ向けて0.5〜0.6度程度下向きの方向に延びている。
リフレクタ24は、前記レンズ中心軸Axの上方に配置されており、該リフレクタ24の光軸Vxが前記レンズ中心軸Axと略直交するように配置されている。リフレクタ24の反射面24a,24bは、放電バルブ22の発光部22aを第1焦点F1とし、投影レンズ11の後方側焦点Fo近傍を第2焦点F2とする略楕円面状に形成されている。
放電バルブ22は、放電により発光する発光部22aを有するメタルハライドバルブであり、その発光部22aが前記リフレクタ24の第1焦点F1近傍に配置されると共に、該放電バルブ22の光軸Hxが車両幅方向に延びるようにして前記リフレクタ24の側方から挿入固定されている。
選択反射部材25は、リフレクタ24の下方に配置されると共に、前記リフレクタ24からの反射光を前記投影レンズ11に向けて選択的に反射する複数(本実施形態においては3つ)の反射面26,27,28を有する。
これら反射面26,27,28は、図1乃至図3に示すように、車両幅方向に延びる水平軸と略平行な回動軸29の周囲に略三角柱状に組み合わせた3枚の矩形平板状の反射板の表面に、例えばアルミ蒸着等によってそれぞれ形成されている。
そして、回動軸29が図示しない駆動機構等により回転駆動されることにより、リフレクタ24の反射面24a,24bに対向する選択反射部材25の各反射面26,27,28は、リフレクタ24の光軸Vxに対して略45°となるような角度にそれぞれ保持される。また、リフレクタ24の反射面24a,24bに対向する各反射面26,27,28の大部分は、上記レンズ中心軸Axの上方に配置される。
選択反射部材25の各反射面26,27,28の一端部である下端部は、図4に示すように、それぞれ異なる配光パターンのカットオフラインを形成する明暗境界形成部26a,27a,28aを備えており、リフレクタ24の反射面24a,24bに対向する各使用位置では、前記投影レンズ11の後方側焦点Fo近傍で、且つ前記投影レンズ11のレンズ中心軸Axよりも下方の位置に配置される。この選択反射部材25は、リフレクタ24の反射面24a,24bに対向させる各反射面26,27,28に応じて、投影レンズ11が投影する配光のパターンを選択的に変化させるように光を反射する。
具体的に、反射面26の下端部には、図4(a)に示すように、左側通行用のすれ違い配光パターンのカットオフラインを形成する明暗境界形成部26aが設けられる。反射面26はリフレクタ24の反射光を部分的に反射し、投影レンズ11が左側通行用のカットオフラインを備えたすれ違い配光パターンPLを前方に投影する(図6(a)を参照)。
反射面27の下端部には、図4(b)に示すように、走行配光パターンのカットオフラインを形成する明暗境界形成部27aが設けられる。この明暗境界形成部27aは、明暗境界形成部26a,28aに比べて下端部が大きくレンズ中心軸Axよりも下方に延設されており、反射面27はリフレクタ24の反射光を全体的に反射し、投影レンズ11が走行配光パターンPHを前方に投影する(図6(b)を参照)。
反射面28の下端部には、図4(c)に示すように、右側通行用のすれ違い配光パターンのカットオフラインを形成する明暗境界形成部28aが設けられる。反射面28はリフレクタ24の反射光を部分的に反射し、投影レンズ11が右側通行用のカットオフラインを備えたすれ違い配光パターンPRを前方に投影する(図6(c)を参照)。
次に、図3〜図6を参照して、上記選択反射部材25の回動変位による光の反射経路について詳細に説明する。
図3及び図5は、光の光路を説明するための模式図であり、図7は、前方に投影される光の配光パターンを説明する図である。
先ず、図2に示す選択反射部材25の反射面26がリフレクタ24の反射面24a,24bに対向し、明暗境界形成部26aが前記後方側焦点Fo近傍上に位置した状態では、図3に示すように、放電バルブ22の発光部22aから出射した光がリフレクタ24の反射面24a,24bに入射する。ここで、リフレクタ24の光軸Vxを含む車両幅方向平面よりも車両後方側(図3中、右側)の反射面24bで反射した光は、大部分が選択反射部材25の反射面26により反射され、反射面26近傍に形成された像が倒立像として投影レンズ11のほぼ下半分の部分(投影レンズ28のレンズ中心軸Ax以下の部分)に入射し、その後透明カバー14を透過して前方に投影される。
一方、リフレクタ24の光軸Vxを含む車両幅方向平面よりも車両前方側(図3中、左側)の反射面24aで反射した光の一部は、選択反射部材25の反射面26にて反射されることなく下方に向かって直進し、投影レンズ11には入射しない。
これにより、図6(a)に示すようなすれ違い配光パターンPLが前方に投影される。このすれ違い配光パターンPLでは、反射面26の下端部に形成された明暗境界形成部26aの形状に応じて、前方右側が左側よりも高さの低いカットオフラインCLを有するいわゆる左側通行用のすれ違い配光パターンが形成される。
次に、図示しない駆動機構等により回動軸29を回転駆動して選択反射部材25の反射面27をリフレクタ24の反射面24a,24bに対向させ、明暗境界形成部27aが前記後方側焦点Fo近傍上に位置した状態では、図5に示すように、リフレクタ24の光軸Vxを含む車両幅方向平面よりも車両後方側の反射面24bで反射した光は、選択反射部材25の反射面27により反射され、反射面27近傍に形成された像が倒立像として投影レンズ11のほぼ下半分の部分に入射し、その後透明カバー14を透過して前方に投影される。
一方、リフレクタ24の光軸Vxを含む車両幅方向平面よりも車両前方側の反射面24aで反射した光も、ほぼ全体的に選択反射部材25の反射面27に入射して反射され、反射面27近傍に形成された像が倒立像として投影レンズ11のレンズ中心軸Axより上方の部分を経て透明カバー14を透過し、前方に投影される。
これにより、図6(b)に示すような、配光パターンPHが前方に投影される。この配光パターンPHでは、前記後方側焦点Fo近傍の光は全体的に反射されるため、反射面27の下端部に形成された明暗境界形成部27aの形状に関わらず、水平ラインHの上方にも光が照射されるいわゆる走行配光パターンPHが形成される。
更に、図示しない駆動機構等により回動軸29を回転駆動して選択反射部材25の反射面28をリフレクタ24の反射面24a,24bに対向させ、明暗境界形成部28aが前記後方側焦点Fo近傍上に位置した状態では、リフレクタ24の光軸Vxを含む車両幅方向平面よりも車両後方側の反射面24bで反射した光は、選択反射部材25の反射面27により反射され、反射面27近傍に形成された像が倒立像として投影レンズ11のほぼ下半分の部分に入射し、その後透明カバー14を透過して前方に投影される。
一方、リフレクタ24の光軸Vxを含む車両幅方向平面よりも車両前方側の反射面24aで反射した光の一部は、選択反射部材25の反射面28にて反射されることなく下方に向かって直進し、投影レンズ11には入射しない。
これにより、図6(c)に示すようなすれ違い配光パターンPRが前方に投影される。このすれ違い配光パターンPRでは、反射面28の下端部に形成された明暗境界形成部28aの形状に応じて、前方左側が右側よりも高さの低いカットオフラインCRを有するいわゆる右側通行用のすれ違い配光パターンが形成される。
以上説明したように、本実施形態の車両用前照灯10は、車両前後方向に延びるレンズ中心軸Ax上に配置された投影レンズ11の後方に設けられたリフレクタ24の光軸Vxが前記レンズ中心軸Axと直交するように配置されると共に、リフレクタ24からの反射光を選択反射部材25が投影レンズ11に向けて選択的に反射する光学系を有しており、放電バルブ22が前記リフレクタ24に対して挿入固定されている。
そこで、本実施形態の車両用前照灯10は前後長が短くなり、奥行を浅くすることが可能となって車両への取付けが容易となると共に、設計時の自由度を広げることができる。
また、前記リフレクタ24からの反射光を前記投影レンズ11に向けて選択的に反射する複数の反射面26,27,28を有する選択反射部材25が、前記リフレクタ24の光軸Vx上に回動可能に配置されると共に、異なる配光パターンPL,PH,PRのカットオフラインを形成する明暗境界形成部26a,27a,28aが、前記投影レンズ11の後方焦点Fo近傍に位置する前記選択反射部材25の各反射面26,27,28の下端部に設けられている。
そこで、回動軸29を回転駆動することにより前記選択反射部材25を回動させて複数の反射面26,27,28の切換えを車両走行状況に応じて行えば、車両の走行状況に応じた複数種類の配光パターンPL,PH,PRで光照射を行うことができ、夜間運転時の視認性を向上させたプロジェクタ型の車両用前照灯を得ることができる。
また、本実施形態の車両用前照灯10は、選択反射部材25を回転駆動することで、すれ違い配光と走行配光との配光パターン切換を行うことができ、2灯式プロジェクタを簡単に構成することができる。
又、本実施形態に係る車両用前照灯10において、発光部22aが光軸Hx方向に延びる線分光源として構成されている放電バルブ22は、光軸Hxが車両幅方向に延びるようにして前記リフレクタ24の側方から挿入固定されており、選択反射部材25の明暗境界形成部26a,27a,28aと略平行に配置されている。
そこで、光軸Hx直交方向へ向かう最も光度が高い放電バルブ22の光線束を、選択反射部材25の幅方向にわたって均等に利用することができ、明るさムラのない鮮明なカットオフラインを形成することができる。
ここで、上記「略平行に配置」の概念には、放電バルブ22の光軸Hxが車両幅方向に延びる選択反射部材25の明暗境界形成部26a,27a,28aに対して平行に配置される場合が含まれることは勿論であるが、明暗境界形成部26a,27a,28aに対して±15°程度傾斜させた状態で配置される場合も含む。
即ち、放電バルブ22のリフレクタ24に対する挿入固定を、選択反射部材25の明暗境界形成部26a,27a,28aに対して適宜傾斜させた状態で行い、放電バルブ22のプラグ部分を選択反射部材25から遠い側(反射面24a側)にずらしたり、放電バルブ22の発光部22aをリフレクタ24の光軸Vx上に位置させないことにより、車両前方に照射する配光パターンに影響を与えることなく、リフレクタ24の有効な反射面24bを増やして選択反射部材25への反射光を増やすことができる。
なお、本実施形態では、リフレクタ24は、リフレクタ24の光軸Vxと投影レンズ11のレンズ中心軸Axが直交するように投影レンズ11に対して配置されているが、これに限られることはなく、投影レンズ11に対して反射する光の角度を選択反射部材25の取付角度を適宜変更することにより変化させてやれば、様々な角度でリフレクタ24を取り付けるように構成することができる。また、本実施形態では、リフレクタ24は、投影レンズ11のレンズ中心軸Axの上方に配置するように構成されているが、これに限られることはなく、リフレクタ24を投影レンズ28の中心軸Hxの下方に配置するとともに、選択反射部材26を投影レンズ28の中心軸に対して線対称に配置するようにしても同様の効果が得られる。
(第2実施形態)
図7に示すように、本発明の第2実施形態に係る車両用前照灯30は、素通し状の透明カバー(カバー)14Aとランプボディ12Aとで形成された灯室内に、灯具ユニット40が収容されている。
灯具ユニット40は、上述した第1実施形態の灯具ユニット20における選択反射部材25に換えて選択反射部材35を設けると共に、付加リフレクタ31を加えたものであり、その他の構成部材は、第1実施形態で説明したものと同等である。
付加リフレクタ31は、リフレクタ24及び選択反射部材35の下方に設置された反射部材であり、選択反射部材35に反射されずにリフレクタ24から下方に直進する光を前方の左右両側に向かって反射する。
また、本実施形態の選択反射部材35は、リフレクタ24の下方に配置されると共に、前記リフレクタ24からの反射光を前記投影レンズ11に向けて選択的に反射する複数(本実施形態においては3つ)の反射面36,37,38を有する。
これら反射面36,37,38は、図7及び図8に示すように、車両幅方向に延びる水平軸と略平行な回動軸39の周囲に略三角柱状に組み合わせた3枚の矩形平板状の反射板の表面に、例えばアルミ蒸着等によってそれぞれ形成されている。
そして、回動軸39が図示しない駆動機構等により回転駆動されることにより、リフレクタ24の反射面24a,24bに対向する選択反射部材35の各反射面36,37,38は、リフレクタ24の光軸Vxに対して略45°となるような角度にそれぞれ保持される。また、リフレクタ24の反射面24a,24bに対向する各反射面36,37,38の大部分は、上記レンズ中心軸Axの上方に配置される。
選択反射部材35の各反射面36,37,38の一端部である下端部は、図9に示すように、それぞれ異なる配光パターンのカットオフラインを形成する明暗境界形成部36a,37a,38aを備えており、リフレクタ24の反射面24a,24bに対向する各使用位置では、前記投影レンズ11の後方側焦点Fo近傍で、且つ前記投影レンズ11のレンズ中心軸Axよりも下方の位置に配置される。この選択反射部材35は、リフレクタ24の反射面24a,24bに対向させる各反射面36,37,38に応じて、投影レンズ11が投影する配光のパターンを選択的に変化させるように光を反射する。
具体的に、反射面36の下端部には、図9(a)に示すように、左側通行用のすれ違い配光パターンのカットオフラインを形成する明暗境界形成部36aが設けられる。反射面36はリフレクタ24の反射光を部分的に反射し、投影レンズ11が左側通行用のカットオフラインCLを備えたすれ違い配光パターンPLを前方に投影する。
また、付加リフレクタ31は、選択反射部材35に反射されずにリフレクタ24から下方に直進する光を前方の左右両側に向かって反射するので、図10(a)に示すように、スポット領域S1,S1がすれ違い配光パターンPLに重ね合わされる。
従って、本実施形態に係る車両用前照灯30は、選択反射部材35に反射されずに使われなかったリフレクタ24からの反射光を利用して、車両前方の左右両側の視認性を高めることができる。
反射面37の下端部には、図9(b)に示すように、モータウェイ配光パターンのカットオフラインを形成する明暗境界形成部37aが設けられる。この明暗境界形成部37aは、明暗境界形成部36aに比べて下端部がレンズ中心軸Axよりも下方に略平行に延設されており、反射面37がリフレクタ24の反射光を部分的に反射し、投影レンズ11を介して前方に投影するすれ違い配光パターンPL1の左側通行用のカットオフラインCL1の位置は、図10(b)に示すように、前記反射面36が投影レンズ11を介して前方に投影するすれ違い配光パターンPLのカットオフラインCLよりも高くなる。ここで、リフレクタ24の反射面24a,24bで反射した光は、ほぼ全体的に選択反射部材35の反射面37に入射して反射され、付加リフレクタ31には殆ど入射されない。
更に、反射面37の上部には、リフレクタ24の反射光を車両幅方向に拡散して反射する拡散反射部37bが設けられており、反射面37が投影レンズ11を介して前方に投影する配光パターンにおける車両前方の中央手前の光は拡散領域S2に拡散して投影される。
これにより、図10(b)に示すように、車両前方の中央手前の光を減少し、車両前方の中心遠方の投影光を相対的に明るくしたいわゆるモータウェイ用のすれ違い配光パターンPL1が形成される。
従って、本実施形態に係る車両用前照灯30は、高速走行時に車両前方路面の近距離領域が明るくなりすぎるのを防止してスムーズな視線誘導を可能とし、遠方視認性を高めることができる。
反射面38の下端部には、図9(c)に示すように、ウェットロード配光パターンのカットオフラインを形成する明暗境界形成部38aが設けられる。この明暗境界形成部38aは、上述した明暗境界形成部37aと同様であり、反射面38がリフレクタ24の反射光を部分的に反射し、投影レンズ11を介して前方に投影するすれ違い配光パターンPL2の左側通行用のカットオフラインCL2の位置は、図10(c)に示すように、前記すれ違い配光パターンPL1のカットオフラインCL1と同じである。ここで、リフレクタ24の反射面24a,24bで反射した光は、ほぼ全体的に選択反射部材35の反射面38に入射して反射され、付加リフレクタ31には殆ど入射されない。
更に、反射面38の上部には、リフレクタ24の反射光を車両幅方向に拡散して反射する拡散反射部38bが設けられており、反射面38が投影レンズ11を介して前方に投影する配光パターンにおける車両前方の中央手前の光は拡散領域S3に拡散して投影される。
これにより、図10(c)に示すように、車両前方の中央手前の光を暗くし、車両前方の手前側の路面に強い光が照射されるのを防止したいわゆるウェットロード用のすれ違い配光パターンPL2が形成される。
従って、本実施形態に係る車両用前照灯30は、配光パターンの中央手前領域に形成したする暗部が、雨天走行時における路面反射を防止するので、車両前方の視認性向上を図ることができると同時に、対向車にグレアを与えることも回避できる。
以上説明したように、本実施形態の車両用前照灯30によれば、回動軸39を回転駆動することにより前記選択反射部材35を回動させて複数の反射面36,37,38の切換えを行うだけで、ベーシックなすれ違い配光パターンPL、モータウェイ用のすれ違い配光パターンPL1及びウェットロード用のすれ違い配光パターンPL2を車両走行状況に応じて容易に切り換えることができる。
尚、本発明の車両用前照灯に係る投影レンズ、リフレクタ、光源バルブ、選択反射部材、反射面、明暗境界形成部及び付加リフレクタ等の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは勿論である。
例えば、上記実施形態においては、選択反射部材の反射面の一端部に設けられる明暗境界形成部が、矩形平板状の反射板の一端部をカットオフラインに合わせてカットした形状とすることにより形成されている。
これに対し、反射板を矩形平板状としたまま、反射板の表面にアルミ蒸着により形成する反射面の蒸着パターンを所定のカットオフラインに合わせ形状とすることにより、明暗境界形成部を反射面の一端部に設けることもできる。
この場合、アルミ蒸着により反射面が形成される反射板は矩形平板状のままで良いので、製造が容易となる。
また、上記実施形態においては、略三角柱状に組み合わせた3枚の反射板により3種類の反射面を備えた選択反射部材を構成したが、本発明に係る選択反射部材は複数の反射面を備えていれば良いので、一枚の反射板の表裏に2種類の反射面を設けたり、4枚以上の反射板を多角柱状に組み合わせて4種類以上の反射面を設けたりすることもできる。
更に、選択反射部材に設けられる反射面の数や形状は、必要とする配光パターンの数や形状により適宜選択される。
本発明に係る車両用前照灯の第1実施形態を示す概略縦断面図である。 図1に示した灯具ユニットの要部斜視図である。 図1に示した灯具ユニットの光路を説明するための縦断面図である。 図1に示した選択反射部材の反射面を説明するための模式図。 図1に示した灯具ユニットの光路を説明するための縦断面図である。 前方に投影される光の配光パターンを説明する図である。 本発明に係る車両用前照灯の第2実施形態を示す概略縦断面図である。 図7に示した灯具ユニットの光路を説明するための縦断面図である。 図7に示した選択反射部材の反射面を説明するための模式図。 前方に投影される光の配光パターンを説明する図である。
符号の説明
10 車両用前照灯
11 投影レンズ
12 ランプボディ
14 透明カバー(カバー)
20 灯具ユニット
22 放電バルブ(光源バルブ)
22a 発光部
24 リフレクタ
24a 反射面
24b 反射面
25 選択反射部材
26 反射面
26a 明暗境界形成部
27 反射面
27a 明暗境界形成部
28 反射面
28a 明暗境界形成部

Claims (6)

  1. ランプボディとカバーで形成された灯室内に、
    車両前後方向に延びるレンズ中心軸上に配置された投影レンズと、
    前記投影レンズの後方に設けられて光軸が前記レンズ中心軸と交差するように配置されたリフレクタと、
    前記リフレクタに対して挿入固定された光源バルブと、
    前記リフレクタの光軸上に回動可能に配置されると共に、前記リフレクタからの反射光を前記投影レンズに向けて選択的に反射する複数の反射面を有する選択反射部材と、
    前記投影レンズの後方焦点近傍に位置する前記選択反射部材の各反射面の一端部に設けられ、異なる配光パターンのカットオフラインを形成する明暗境界形成部と、
    を備えた車両用前照灯。
  2. 前記光源バルブの光軸が、車両幅方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記選択反射部材が、車両幅方向に延びる水平軸を中心に回動することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用前照灯。
  4. 前記リフレクタの反射面が、前記光源バルブの発光部を第1焦点とし、前記投影レンズの後方焦点近傍を第2焦点とする略楕円面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の車両用前照灯。
  5. 前記リフレクタからの反射光を車両前方に向けて反射する反射面を有する付加リフレクタが設けられることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両用前照灯。
  6. 前記選択反射部材の反射面が、アルミ蒸着により形成されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車両用前照灯。
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